説明

家庭用品表面の清掃方法

家庭の炊事場または浴室の固体表面を清掃する方法は、異物を含む固体表面上に清掃用品を当てることを含む。方法はさらに、固体表面を清掃用品で磨いて異物を除去することを含む。清掃用品は、液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的には家庭用品表面の清掃方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の家庭では炊事場および浴室の表面は定期的に清掃される。絶えず使用する場合、炊事場および浴室の表面は、食物、垢、油脂、および汚染物質で汚れる。炊事場および浴室の表面の不衛生な物質を除去するには一般にスポンジ、布、溶剤、および研磨パッドが使用される。スポンジは、一般にセルロース材料から作られる。そのため、スポンジは、かたくこびり付いた汚染物質を除去する研磨特性を有していない。次いで、汚染物質を除去するために研磨パッドを使用することができる。研磨パッドに使用される典型的な材料には、ウェブ状および織られた高分子および/または金属ストランドが挙げられる。例えば一般にはスチールウールが用いられる。これらの研磨パッドはかたくこびり付いた汚染物質を効果的に除去するが、それらは深い引っかき傷を残し、清掃される表面に損傷を与える恐れがある。
【0003】
さらに、市販されているスポンジおよび研磨パッドは複数の他の欠点を抱えている。数回の使用後にスポンジおよび研磨パッドは、目に見えるほどに劣化し、不均一になり、また汚れるようになる傾向があり、たとえその製品がまだ十分な使用回数を残しているとしても見苦しい外見を示す。さらに、多くの市販のスポンジおよび研磨パッドは、使用後に外来の汚染物質を閉じ込め、油脂および垢の粒子をそれまで汚れていなかった領域にまき散らす恐れがある。
【0004】
さらに、多くの市販のスポンジおよび研磨パッドは、幾つかの三次元表面に容易に適合しないような、堅くかなり厚いブロックとして構成される。スポンジおよび研磨パッドの厚さと堅さのせいで、手の届き難い領域を清掃しようと試みると、表面に過剰な洗浄圧力が加えられ、かつその領域が相対的にあまり清掃されないという結果を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって家庭内の表面の改良された清掃方法が望ましいはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
特定の実施形態において、家庭の炊事場または浴室の固体表面の清掃方法は、異物を含む固体表面に清掃用品を当てるステップであって、固体表面は炊事場表面または浴室の表面であるステップを含む。本清掃用品は、液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を備える。本方法はさらに、固体表面を清掃用品で磨いて異物を除去するステップを含む。
【0007】
別の実施形態では、商品化された品物は、液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を含む清掃用品と、清掃用品と対になった包装であって、清掃用品に関連した宣伝文句を提供する包装と、包装に添付される印刷された説明書であって、その清掃用品を固体表面で利用するための方法を使用者に教える印刷された説明書とを含む。
【0008】
添付図面を参照することによって本開示内容をより良く理解することができ、またその多数の特徴および利点を当業熟練者に明らかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】構造化された清掃用品の例示的な断面図である。
【図2】清掃用品を含む例示的な商品化された品物の概念図である。
【0010】
異なる図面中の同じ参照記号は、類似または同一の項目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書中で、また特許請求の範囲中で用語「(一部として)含む(including)」および「(実質上全部として)含む(comprising)」は非限定的用語であり、「(一部として)含むが〜には限定されない」ことを意味すると解釈されたい。これらの用語は、より限定的な用語「実質上〜からなる」および「からなる」を包含する。
【0012】
特定の実施形態では家庭の炊事場または浴室の表面の清掃方法を開示する。本方法は、家庭の炊事場または浴室の固体表面の清掃に使用される清掃用品を含む。本清掃用品は、液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を含む。本清掃用品は異物を含む固体表面に置かれ、固体表面は清掃用品で磨かれる。本清掃用品は、家庭の炊事場および浴室の表面から異物を除去して、見た目に異物のない清浄な表面を提供する。
【0013】
ある実施形態では、家庭のおよび浴室の固体表面は、家庭の炊事場または浴室に見出すことができる任意の妥当な固体表面材料であり得る。任意の妥当な家庭の炊事場または浴室の表面を思い描くことができる。例えば固体表面は、無機固体表面であることができる。無機固体表面には、例えば金属表面、セラミック表面などが含まれる。具体例としての金属には、鉄、アルミニウム、銅、銀、またはこれらの合金が挙げられる。合金には、例えばステンレス鋼、真鍮、および銅が挙げられる。他の金属には、例えば金およびその合金が挙げられる。セラミック表面には、例えばガラス質セラミック、結晶性セラミック、ガラスセラミック、アモルファスセラミックなどの任意の妥当なセラミックが挙げられる。ある実施形態では結晶性セラミックには、御影石、石英などの天然石が挙げられる。典型的な炊事場または浴室の表面には、例えば調理台、家庭電気器具、料理用およびベーキング用の深鍋および平鍋、調理道具、蛇口、タイル、流し台、料理用ストーブ調理面およびレンジ上面、焼き網、取っ手、シャワーヘッド、バスタブおよびトイレットなどの陶磁製品(whitewares)などが挙げられる。ある実施形態では陶磁製品および他の妥当な表面は、外側の釉薬アモルファス保護層を含んでもよく、含まなくてもよい。
【0014】
家庭の炊事場および浴室の表面の清掃方法の実例を提供する。一つの特定の実施形態では、清掃用品は、家庭用品表面の清掃を容易にするために使用される。方法は、異物を含む固体表面に清掃用品を当てるステップを含む。一つの具体例としての実施形態では、清掃用品は、液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を含む。ある実施形態では異物は、炊事場および浴室の表面に見出し得る土、変色、油脂、垢、食物堆積物、液体沈殿物、白かび、菌類、これらの組合せなどの任意の妥当な物質であることができる。
【0015】
固体表面を清掃用品で磨いて異物を除去する。異物除去のための固体表面研磨には、ぬぐい取り、こすり洗いなどが挙げられる。次いで固体表面は、その後の使用のために準備される。ある実施形態では固体表面は、場合によっては溶媒を用いて磨くことも、溶媒を用いずに磨くこともできる。典型的な溶媒は、固体表面から除去される異物の分解を助けることができる。溶媒は、固体表面の研磨の前に、固体表面の研磨中に、またはそれら任意の組合せで施すことができる。溶媒には、水、例えば水道水、蒸留水、脱イオン水、およびこれらの組合せを挙げることができる。溶媒にはさらに、洗剤(detergent)および石鹸、抗菌剤、洗浄酵素、漂白剤、ワックス、滑沢剤などの任意の妥当な清浄剤およびこれらの組合せを挙げることができる。ある実施形態ではその溶媒は化学的磨き洗剤(chemical cleanser)を含む。ある実施形態では、清掃用品は追加の化学的磨き洗剤を一切含まない。ある実施形態では、清掃用品は磨き洗剤を含む。例えば磨き洗剤は、清掃用品に組み込まれる。具体例としての実施形態では、磨き洗剤は水と反応する。
【0016】
清掃用品は、表面機能をもつ層を形成する研磨配合物から作られる。ある実施形態では清掃用品は裏打ちがなく(すなわち構造用裏層がなく)、したがって、用品は自立形である。具体的には、表面機能をもつ層を形成する配合物は自立形であり、したがってその層は研磨特性が消耗され尽くすまで構造的劣化なしに使用に耐える。研磨機能層は表面突起部の集合体を含む。表面突起部の集合体は不規則であってもよく、また一実施形態ではパターンを形成する。これに加えて傾斜付き側壁で囲まれた表面突起部(ピラミッド形、円錐形、プリズム形などの表面突起部)の場合などでは断面表面積はその用品の摩耗の間に変わる(一般には増加する)かもしれず、あるいは垂直壁で囲まれた突起部(長方形、正方形、棒などの突起部)の場合などでは摩耗の間ずっとほぼ一定の断面表面積を有するかもしれない。具体例としての実施形態では、清掃用品はまた、接着層を含んでもよい。
【0017】
具体例としての実施形態では、清掃用品は、シリコーン樹脂および砥粒で作られる研磨機能層を含む。例えばシリコーン樹脂は、高粘稠度シリコーンゴム(HCR)または液状シリコーンゴム(LSR)で作ることができる。ある実施形態では、高粘稠度シリコーンゴム(HCR)または液状シリコーンゴム(LSR)は、さらに補強粒子を含むことができる。特定の例では、シリコーン樹脂はLSRで作られる。一般にはLSRまたはHCRなどのシリコーンゴムを架橋してシリコーン樹脂を形成し、樹脂はその中に砥粒を分布または分散させることができるマトリックスを形成する。このような架橋シリコーン樹脂は砥粒の結合剤として働き、これは清掃用品の表面に移動するように構成される非架橋型シリコーンとは対照的であることができる。
【0018】
シリコーン樹脂はまた、シリコーン油で作ることもできる。シリコーン油は一般には燻蒸シリカを含まずに得られる。具体例としての実施形態では触媒、燻蒸シリカなどの補強粒子、および砥粒と共にシリコーン油のA液とB液をブレンドし、続いて硬化させてシリコーン樹脂製品を形成する。特定の実施形態では、シリコーン樹脂は液状シリコーンゴムであり、その場合、触媒、燻蒸シリカなどの補強粒子、および砥粒と共にA液とB液をブレンドし、続いて硬化させてシリコーン樹脂製品を形成する。
【0019】
具体例としてのシリコーン油またはシリコーンゴムは、官能基が結合することができるシロキサン高分子骨格を含む。一例として官能基には、ハロゲン基、フェニル基、またはアルキル基、またはこれらの任意の組合せなどの未反応官能基を挙げることができる。例えばフルオロシリコーンは、骨格に結合したフッ素官能基を含むことができる。別の例示的実施例ではシロキサン骨格は、メチル、エチル、プロピル基、またはこれらの任意の組合せに結合することができる。さらにシロキサン骨格は、架橋を促進させるように作用する反応性官能基を含むこともできる。反応性官能基の具体例には、ヒドリド基、ヒドロキシル基、ビニル基、またはこれらの任意の組合せが挙げられる。例えばシロキサンポリマーには、ビニル末端などの反応性官能基を有するポリフルオロシロキサン、ポリフェニルシロキサン、ポリアルキルシロキサン、またはこれらの任意の組合せを挙げることができる。特定の例では、シリコーン樹脂は、基体ポリシロキサンおよび架橋剤で作られる。基体ポリシロキサンは、ポリアルキルシロキサン、例えばジメチルシロキサン、ジエチルシロキサン、ジプロピルシロキサン、メチルエチルシロキサン、メチルプロピルシロキサン、またはこれらの組合せなどの前駆体で作られるシリコーンポリマーであることができる。特定の実施形態では、ポリアルキルシロキサンには、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などのポリジアルキルシロキサンが挙げられる。例えばシリコーン樹脂は、その第一部分がビニル末端またはグラフト結合ポリアルキルシロキサンを含む液状シリコーンゴム(LSR)である。
【0020】
一例として、液状シリコーンゴムなどのシリコーン樹脂は、架橋剤をさらに含む。ある実施形態では架橋剤は有機架橋剤であることができる。特定の例では架橋剤は、反応性ヒドリド官能基を含むシリコーン系架橋剤である。例えば架橋剤には、シロキサン骨格をヒドリド基またはヒドロキシル基などの反応性官能基に結合させるシロキサン系架橋剤を挙げることができる。特定の実施形態では、架橋剤はポリヒドロアルキルシロキサンであることができる。ある実施形態では、シリコーン樹脂は、その第二部分が架橋剤を含む液状シリコーンゴムである。
【0021】
特定の実施形態では、研磨機能層は、液状シリコーンゴム(LSR)を含む未硬化配合物で作ることができる。例えば未硬化液状シリコーンゴムは、試験法DIN 53 019を用いてせん断速度約10s−1および温度約21℃で測定した場合に、約600,000cps以下の粘度を有することができる。例えば粘度は、約450,000cps以下、例えば約400,000cps以下であることができる。一般に粘度は、少なくとも約50,000cps、例えば少なくとも約100,000cpsである。さらなる例では補強粒子を含まないシリコーン油の粘度は、約5cps〜約165,000cpsであることができる。
【0022】
硬化型配合物の場合、硬化に先立ってシリコーン樹脂に様々な硬化剤、触媒、熱または光開始剤、および増感剤を加えることができる。一例では配合物は、過酸化物触媒を用いて硬化することができる。別の例では、配合物は、白金触媒を用いて硬化することができる。ある実施形態では、触媒は、過酸化物触媒と白金触媒の組合せであることもできる。特定の例では、液状シリコーンゴムのその第一部分が、触媒および抑制剤をさらに含む。例えばシリコーン樹脂には白金触媒二液型液状シリコーンゴム(LSR)が挙げられ、A液がビニル末端またはグラフト結合ポリアルキルシロキサン、触媒、および抑制剤を含み、B液が反応性ヒドリド官能基を含むシリコーン系架橋剤を含む。
【0023】
硬化シリコーン樹脂で作られるシリコーンマトリックスは、そのようなシリコーン樹脂から作られる清掃用品が自立形であり、背部がない清掃用品の形成を可能にするような望ましい機械的性質を示すことができる。具体的には、シリコーン樹脂を用いて、研磨特性が消耗され尽くすまで構造的劣化なしに使用に耐える清掃用品を形成することができる。例えば、砥粒なしのシリコーンマトリックスは、望ましい破断時伸び、引張強さ、または引張弾性率を示すことができる。例えば、砥粒なしのシリコーンマトリックスは、DIN 53 504 S1を用いて求められる少なくとも約50%の破断時伸び、例えば少なくとも約100%、少なくとも約200%、少なくとも約300%、少なくとも約350%、少なくとも約450%、または少なくとも約500%の破断時伸びさえ示すことができる。砥粒なしの実施形態では、補強シリカ充填剤を含むシリコーン樹脂は、DIN 53 504 S1を用いて求められる少なくとも約350%の破断時伸び、例えば少なくとも約450%、または少なくとも約500%の破断時伸びさえ有することができる。別の例では、砥粒なしの硬化シリコーン樹脂は、少なくとも約10MPaの引張強さを有することができる。
【0024】
配合物はさらに砥粒を含む。硬化型配合物の場合、シリコーン樹脂を硬化に先立って砥粒とブレンドすることができる。一般には砥粒をブレンドして、シリコーン樹脂全体にわたって砥粒の均質な混合物を形成する。砥粒は、シリカ、アルミナ(溶融または焼結)、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ざくろ石、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化スズ、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、燧石、エメリー、またはこれらの任意の組合せを含めた砥粒のいずれか1種類またはそれらの組合せから作ることができる。例えば砥粒は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ざくろ石、ダイヤモンド、同時溶融アルミナジルコニア、セリア、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、燧石、エメリー、窒化アルミナ、またはこれらのブレンドからなる群から選択することができる。具体的には砥粒は、窒化物、酸化物、炭化物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択することができる。一例として窒化物は、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択することができる。別の例では酸化物は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、セリア、二酸化チタン、酸化スズ、酸化鉄、クロミア、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択することができる。さらなる例では炭化物は、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択することができ、特に炭化シリコーンを挙げることができる。特定の実施形態は、主にα−アルミナからなる稠密砥粒を使用する。別の特定の例では、砥粒は炭化シリコーンを含む。
【0025】
砥粒はまた、特定の形状を有することもできる。そのような形状の例には、棒、三角形、ピラミッド、円錐、中実球、中空球などが挙げられる。あるいは砥粒は不規則な形状であることもできる。
【0026】
砥粒は、一般には2000μm以下、例えば約1500μm以下の平均粒度を有する。別の例では砥粒径は約750μm以下、例えば約350μm以下である。例えば砥粒径は、少なくとも0.1μm、例えば約0.1μm〜約1500μm、より典型的には約0.1μm〜約200μmまたは約1μm〜約100μmであることができる。砥粒の粒径は、一般にはその砥粒の最長寸法が指定される。一般に粒径の範囲分布が存在する。幾つかの例では粒度分布はしっかり制御される。ある実施形態では、砥粒は、その砥粒の一次凝集体をさらに含む。一般には、砥粒の種類および砥粒のサイズは、清掃される表面に応じて選択することができる。
【0027】
配合の実例では、砥粒は、配合物の総重量の約10%〜約90%、例えば約30%〜約80%を占める。具体例としての実施形態では配合物は、配合物の総重量を基準にして砥粒を少なくとも約30重量%含む。例えば配合物は、砥粒を少なくとも約45重量%、例えば砥粒を少なくとも約55重量%含むことができる。一般に配合物は、砥粒を90重量%以下、例えば砥粒を85重量%以下含む。
【0028】
具体例としての実施形態では、清掃用品を形成する配合物は、補強粒子を含むことができる。硬化型配合物の場合、任意選択の補強粒子は一般には硬化の前に加えられる。一般には補強粒子をブレンドして、シリコーン樹脂全体にわたって補強粒子の均質な混合物を形成する。例えば補強粒子をシリコーン樹脂中に取り込むことができる。別法では、補強粒子は、配合物の調製と同時に、例えば砥粒を加える直前にシリコーン油に加えることもできる。補強粒子の実例には、シリカ粒子、アルミナ粒子、またはこれらの任意の組合せが挙げられる。特定の例では、補強粒子には、燻蒸シリカなどのシリカが挙げられる。具体例としてのシリカ粒子は、Degussaから商品名Aerosil、例えばAerosil R812Sで入手でき、またCabot Corporationから、例えば燻蒸シリカCabosil M5を入手できる。別の具体例としての実施形態では、補強シリカを、液状シリコーンゴム配合物、例えばWacker Siliconesから入手できるElastosil 3003配合物中に取り込むことができる。ある実施形態では、補強粒子は一般にはシリコーンマトリックス中に分散され、かつ一般には実質上、二次凝集体を含まない単分散である。別の実施形態では、補強粒子は、一次凝集体および二次凝集体としてシリコーンマトリックス中に分散される。
【0029】
別の具体例としての実施形態では、溶液法により形成される補強粒子、例えばゾルの形態のセラミックスおよびゾル−ゲルの形態のセラミックスが、配合物に使用するのに特に適している。好適なゾルが市販されている。例えば水溶液の状態のコロイドシリカが、「LUDOX」(E.I.DuPont de Nemours and Co.,Inc.Wilmington,Del.)、「NYACOL」(Nyacol Co.,Ashland,Ma.)、または「NALCO」(Nalco Chemical Co.,Oak Brook,Ill.)の商品名で市販されている。多くの市販のゾルは塩基性であり、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、または水酸化アンモニウムなどのアルカリによって安定化されている。好適なコロイドシリカの追加の例は、本明細書中に参照により援用される米国特許第5,126,394号明細書中に記載されている。ゾルの形態のシリカおよびゾルの形態のアルミナが特に適している。これらゾルは、1種類または複数種類の適切な表面処理剤をゾル中の無機酸化物基質粒子と反応させることによって官能基化することができる。
【0030】
特定の実施形態では、補強粒子はミクロン未満のサイズである。補強粒子は、約50m/g〜約500m/gの範囲にある表面積、例えば約100m/g〜約400m/gの範囲内の表面積を有することができる。補強粒子はナノサイズの粒子、例えば約3nm〜約500nmの平均粒径を有する粒子であることができる。具体例としての実施形態では補強粒子は、約3nm〜約200nmの平均粒径、例えば約3nm〜約100nm、約3nm〜約50nm、約8nm〜約30nm、または約10nm〜約25nmの平均粒径を有する。特定の実施形態では、平均粒径は約500nm以下、例えば約200nm以下、または約150nm以下である。補強粒子の場合、その平均粒径は、小角中性子散乱(SANS)分布曲線におけるピーク体積分率に対応する粒径、またはSANS分布曲線の累積体積分率×0.5に対応する粒径として定義することができる。
【0031】
補強粒子はまた、平均粒径の約2.0倍以下の半値幅を有する狭分布曲線によって特徴づけることができる。例えば半値幅は、約1.5以下または約1.0以下であることができる。分布の半値幅は、その最大高さの2分の1、例えば分布曲線のピークにおける粒子分率の2分の1のところの分布曲線の幅である。特定の実施形態では、粒径分布曲線はモノモーダルである。ほかの選択可能な実施形態では、粒径分布はバイモーダルであるか、または粒径分布中に2つ以上のピークを有する。
【0032】
一例として補強粒子は、シリコーン、補強粒子、および砥粒を合わせた重量を基準とする量で配合物中に含まれる。例えば補強粒子は、補強粒子、シリコーン樹脂、および砥粒を含む配合物の総重量を基準にして少なくとも約3重量%の量で配合物中に含まれることができる。具体的には配合物は、少なくとも約5重量%の補強粒子または粒子、例えば少なくとも約10重量%の補強粒子、または少なくとも約13重量%の補強粒子さえ含むことができる。さらに配合物は、約60重量%以下の補強粒子、例えば約50重量%以下の補強粒子を含むことができる。
【0033】
一般に、シリコーン樹脂、砥粒、および任意選択の補強粒子を含む配合物が、清掃用品の研磨機能層を形成する。砥粒および任意選択の補強粒子の種類は、その材料および除去されることになる異物に応じて選択することができる。幾つかの実施形態では本清掃用品は、前述の液状シリコーンゴムおよび砥粒から実質上なる。本清掃用品に関連して本明細書中で使用される語句「から実質上なる」は、その研磨用品中で様々な硬化剤、触媒、熱または光開始剤、増感剤、および補強粒子は使用することができるが、その清掃用品の基本的および新規な特徴に影響を及ぼすポリマーの存在は排除する。
【0034】
いったん層の形になると、配合物は、その配合物から形成される清掃用品の性能を有利に高める機械的性質を示す。具体的には配合物は、破断時伸び、硬さ、引張弾性率、または引張強さなどの望ましい機械的性質を示すことができる。これに加えて、清掃される産物の望ましい表面特性を生み出すことに関して清掃用品の性能を評価することができる。
【0035】
具体例としての実施形態では配合物は、例えば試験法ASTM D 412または試験法DIN 53 504S1を用いて測定される少なくとも約50%の破断時伸びを示す。具体的には破断時伸びは少なくとも約100%、例えば少なくとも約125%、または少なくとも約135%でさえあることができる。
【0036】
硬化配合物はまた望ましい硬さ、例えば、試験法DIN 53 505に基づく約50ショアAから約75ショアDの範囲の硬さを有することができる。例えば硬さは、約75ショアD以下、例えば約60ショアD以下または約50ショアD以下であることができる。硬化配合物の硬さは可撓性材料を示す。
【0037】
別の具体例としての実施形態では配合物は、ASTM D 412に基づく100%伸びにおいて約8.0MPa以下の望ましい引張弾性率を示す。例えば引張弾性率は、約7.6MPa以下、例えば約7.5MPa以下であることができる。これに加えて硬化配合物は、ASTM D 412に基づく少なくとも約7.0MPaの望ましい引張強さを有することができる。例えば硬化配合物は、少なくとも約7.5MPa、例えば少なくとも約8.0MPaの引張強さを有することができる。別法では配合物は、少なくとも約8MPaの引張弾性率、例えば少なくとも約14MPa、または少なくとも約30MPaの引張弾性率さえ示すことができる。特定の配合物は、100MPaを超える引張弾性率を示すこともできる。
【0038】
配合物の機械的性質は、そのような配合物から作られる清掃用品によって達成できる表面特性に有利に貢献するなど清掃用品の性能に貢献することができる。例えば、硬化配合物の機械的性質は表面の性能特性に貢献することができる。さらに清掃用品は望ましい除去率を示すことができる。
【0039】
具体例としての実施形態では配合物は、清掃用品の研磨機能層を形成する。図1は、構造化された清掃用品100の実例図を含む。別法では配合物を、他の構造化されていないコーティング型清掃用品または接合型清掃用品を形成するのに使用することもできる。一般に、構造化されたコーティング型清掃用品には、突起表面構造物の集合体が一般にパターンの形に配置されたコーティング清掃用品が含まれる。
【0040】
エンジニアード研磨用品とも呼ばれる構造化された清掃用品は、結合剤中に分散され、かつ清掃用品上またはその全体にわたってパターンの形の配列あるいは不規則な配列のいずれかで分離した三次元のユニットを形成した複数個の砥粒を含有する。構造化された清掃用品は、精巧な表面仕上げおよび長寿命と相まって一般に比較的高い除去率を有する。これらの用品は、磨滅し、研削界面に連続的に新鮮な研磨材をさらすように設計される。しかしながら大部分の構造化された清掃用品は、高加力用途向けに設計される。したがって低加力用途に使用された場合、その樹脂質シリコーン結合剤は、新しい砥粒を露出させるようには破壊または磨滅しない。
【0041】
図1に示す清掃用品の具体例100は、研磨機能層102を含む。研磨機能層102は、パターンの形に配置することができる突起構造108を含む。例示的実施形態では突起構造物108は、傾斜側面を有する突起部の場合のように磨耗に応じて接触面積の増加をもたらすように構成される。例えば構造物108は、研磨機能層102の底部からの距離が増すに従って減少する断面を有することができる。一般に研磨機能層102は、液状シリコーンゴム配合物、砥粒、および任意選択の補強粒子を含む配合物から作られる。具体的には砥粒は、研磨機能層102の厚さ全体にわたって分散される。ある実施形態では研磨機能層は、セルフシャープニング機構である。本明細書中で使用される「セルフシャープニング機構」とは、その清掃用品が使用されたとき、また摩耗の間に研磨機能層102の厚さが減少したとき、研磨機能層102がその研磨特性を維持することを意味する。ある実施形態では、配合物をパターン形成された層の形にし、硬化または固化して構造物108を有する研磨機能層102を生成することができる。
【0042】
具体例としての実施形態では、研磨機能層102は、裏張りまたは支持層と組み合わせて形成することができる。裏張りは、一般には研磨機能層102に直接に接合され、それと直接に接する。例えば研磨機能層102は、裏張り上へ押出成形されても、また裏張り上で圧延加工されてもよい。裏張りまたは支持体には、ポリマーフィルム、ポリマー発泡体、または繊維織物を挙げることができる。特定の例では裏張りまたは支持体には、布、紙、またはこれらの任意の組合せを挙げることができる。一般には裏張りまたは支持層は、砥粒を含まない非研磨層である。ある実施形態では、裏張りまたは支持層は、全体的に追加の構造的支持を与えるか、またはそれなしには研磨機能層102が同様にはうまく機能しない機械的性質を清掃用品に付与する。
【0043】
別法では清掃用品100は裏張り層がなくてもよい。研磨機能層102の形成に使用される特定の配合物は、望ましい機械的性質を与え、かつ自立形であることができる。すなわち研磨機能層102を、使用中または製造中に裏張り層を頼りにしないように構成することができる。例えば自立形研磨機能層102は、研磨特性が消耗され尽くすまで、構造的劣化なしに使用に耐えることができる。具体的には配合物中のそのポリマーの特性が、裏張り層なしに清掃用品100の形成を可能にすることができ、それは、コーティング工程を通して研磨機能層を運ぶために、また使用中の機械的完全性または可撓性を得るために一般に裏張りの使用を必要とする当業界の状況に勝る特定の利点を有する可能性がある。具体的には研磨機能層102は、その下に横たわる支持または裏張り層の存在なしに自立形であることができる。このような下に横たわる支持または裏張り層は、もともと伝統的な研磨層よりも優れた引張特性、例えば強さおよび可撓性の組合せを有する。この特定の実施形態では、清掃用品100には、研磨機能層102の引張特性よりも優れた引張特性を有する層がない。
【0044】
研磨機能層102に加えて、清掃用品100は接着層104を含むことができる。ある実施形態では接着層104は、感圧接着剤または硬化型接着剤を含むことができる。接着剤を使用して清掃用品を清掃道具に接合する場合、早期接着を防ぐためにはく離フィルムが研磨機能層を覆うこともできる。このようなはく離フィルムは、一般には清掃用品100を清掃道具に取り付ける直前に除去される。ある実施形態では接着層が底面(図示せず)、例えば感圧接着剤面を形成することができ、その研磨機能層が、研磨上面を形成する表面機能を有することができる。具体的には接着層は研磨機能層と、例えば構造層の介在なしに直接に接している。
【0045】
別の具体例としての実施形態では研磨機能層102を留め具シート106に接合することができる。例えば留め具シート106は、マジックテープ(登録商標)システムの一方の構成要素であることができる。このようなマジックテープ(登録商標)システムを用いて清掃用品100を清掃道具に連結することができる。
【0046】
清掃用品100の構造物108は、パターンの形に配置することができる。例えば研磨構造物を格子模様に配置することができる。別の具体例としての実施形態では研磨構造物を平行線の形に配置することもできる。別法では構造物を、明確なパターンのない不規則に配置することもでき、また行と列を交互にして要素を相互に偏位させることもできる。追加の例では構造物は、傾斜した側壁を有する分離した突起部であることができる。別の例では構造物は、実質上垂直な側壁を有する分離した突起部であることもできる。これら構造物は、パターンを有する配列に配置することもでき、また不規則な配列に配置することもできる。
【0047】
一実施形態では研磨機能層から突出する研磨構造物は、磨耗に応じて接触面積が増加するように構成される。例えば研磨構造物は三角形断面を有することができる。第1度の摩耗の場合、その接触面積は追加の摩耗の結果として生ずる接触面積よりも小さい。一般に垂直高さの減少とともに、水平面で形成される接触面積が全体として増加する。別の具体例としての実施形態では構造物は、半円形断面を有することができる。これら構造物すなわち突起部は、規則形状または不規則形状の鉛直断面を有することができる。規則形状の場合、突起部は円形または多角形などの水平断面を有することができる。
【0048】
図1に戻ると、前述の配合物は、特定の構造化された清掃用品、とりわけ支持また裏張り層なしの、薄い構造物を含むものを作るのに特に役立つことが分かった。具体例としての実施形態では研磨機能層102は、文字「b」で示される約500ミル以下の全高、例えば約350ミル以下、約200ミル以下、約100ミル以下、約50ミル以下、または約35ミル以下の全高さえ有する。文字「a」で示される研磨構造物108は、約20ミル以下、例えば約15ミル以下であることができる。さらに、研磨構造物108を含まない、文字「c」で示される研磨機能層102の厚さは約15ミル以下、例えば約10ミル以下であることができる。
【0049】
清掃用品100は、使用目的に応じて任意の妥当なサイズに切断し、形作ることができる。例えば清掃用品は、正方形、長方形、円形、楕円形、三角形、円筒、または任意の他の妥当な形状として形作ることができる。さらに清掃用品は、手または任意の妥当な清掃道具に適合するような形をとることもできる。さらに清掃用品100は、複雑な形状および凹凸のある表面を清掃するのに望ましい可撓性を有する。例えば清掃用品の硬さは、試験法DIN 53 505に基づく約50ショアAから約75ショアDの範囲内にある。例えば硬さは、約75ショアD以下、例えば約60ショアD以下または約50ショアD以下であることができる。
【0050】
具体例としての一実施形態では清掃用品は、工業規模の商品化された品物の中に含まれる。図2は、清掃用品202および包装204を含む商品化された品物200を示す。包装204は、清掃用品202につながっている。包装204は、清掃用品206の宣伝文句、名称、または説明と、販売価格または売買取引を容易にするもののバーコード208または他の表示物とを含むことができる。
【0051】
これに加えて商品化された品物200は、印刷された説明書一式210を含むことができる。印刷された説明書210は、包装204上に印刷されてもよく、また別個の1枚の紙として包装204および清掃用品202に添付されてもよい。具体例としての一実施形態では、説明書は、清掃用品202を固体表面上に当てるよう、使用者に指示する。別の具体例としての一実施形態では、説明書210は、その清掃用品で固体表面を清掃するための指示を使用者に与える。別の具体例としての一実施形態では、説明書210は、その清掃用品で固体表面を清掃して固体表面上の異物を除去するための指示を使用者に与える。
【0052】
清掃用品のこれら実施形態は住宅用途に役立つが、清掃することができる他の表面には、例えば任意の他の妥当な家庭内の表面が含まれる。他の表面には、例えば木製表面、ポリマー表面、アクリル系表面、ポリエステル表面、積層品などが挙げられる。さらに含まれる表面は、天然宝石用原石、装飾的表面などであることもできる。さらに清掃用品の特定の実施形態は、業務用途に有利に使用される。業務用途の実例には、医療分野、歯科分野、医薬産業、輸送産業、食品産業、例えば業務用厨房内や食品の輸送および貯蔵用、ならびにスポーツ用品および設備用などが挙げられる。例えば、上記用途のための任意の妥当な道具および表面を清掃用品で清掃することができる。
【0053】
清掃用品の特定の実施形態は、使用すると改良された表面特性を提供するので便利である。例えば清掃用品の特定の実施形態の使用は、研磨表面の粗さおよび光沢の改善を示すことができる。具体例としての一実施形態では清掃用品は、表面に残る深い引っかき傷または表面の瑕疵を残すことなく固体表面を清掃する。特定の実施形態ではこのような清掃用品は、後続のコーティング工程を使用しない場合に役立ち、清掃用品で研磨することは、磨いた表面に土またはほこりに対する抵抗性を付与することができる。
【0054】
さらに清掃用品は、簡単に洗浄し再利用することができる。特定の実施形態では清掃用品は、どのような残留する異物も水で洗浄される。具体例としての実施形態では、清掃用品はその構造内に異物を保持せず、したがって他の表面に異物をまき散らさない。さらに清掃用品は再利用可能である、すなわち清掃用品としてのその有効性を低下、喪失させることなく複数回再利用することができる。例えば、清掃用品は、その清掃用品の目に見える劣化なしに、少なくとも約3〜約5回、例えば少なくとも約10回、または少なくとも約20回さえ使用することができる。一般に、清掃用品の劣化レベルは、その異物および清掃される表面に左右される。
【0055】
本清掃用品の構造のさらなる詳細は、本明細書中に参照により援用される米国特許出願公開第2008/0014840A1号明細書(US‘840号)中に見出すことができる。US‘840号は、全般的には清掃用品との関連ではなく、自動車の塗装修理との関連で利用される研磨構造物、ならびに上記を含む家庭内の表面の清掃方法を対象としている。
【実施例】
【0056】
Saint−Gobainから得たLSR J800パッドを、多様なスチール製調理道具に対する清拭布として使用する。布磨きの前および間、これら調理道具およびパッドは水道水で潤らされ、また洗い落される。すべての表面は予め3M Scotch−Brite(登録商標)パッドで磨かれるが、それは調理由来の表面の汚れを除去することができない。
【0057】
豆乳メーカーの真っ黒に焦げたステンレス鋼加熱エレメント外被を濡れたLSRパッドで清掃する。外観検査でそのステンレス鋼エレメントはきれいであり、異物は何もない。
【0058】
真っ黒に焦げた鋳鉄ポットを濡れたLSRパッドで清掃する。外観検査でその鋳鉄ポットきれいであり、異物は何もない。
【0059】
上記で開示した主題は、例示的とみなすべきで、制限的とみなすべきではなく、別添の特許請求の範囲が、本発明の真の範囲に入るそのようなすべての修正形態、強化形態、および他の実施形態を包含することを意図している。したがって本発明の範囲は、法律によって認められる最大限度まで別添の特許請求の範囲およびその等効物の最も広く許容される解釈によって決められるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されないものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭の炊事場または浴室の固体表面を清掃する方法であって、
異物を含む前記固体表面上に清掃用品を当てるステップであって、前記固体表面が炊事場の表面または浴室の表面であり、前記清掃用品が液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を備える、ステップと、
前記固体表面を前記清掃用品で磨いて前記異物を除去するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記固体表面が金属を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記金属が、鉄、アルミニウム、銅、銀、またはこれらの合金を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記固体表面がセラミックを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記異物が、土、変色、油脂、食物堆積物、液体沈殿物、またはこれらの組合せを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記液状シリコーンゴムが二液型シリコーンゴムから作られ、一方の液が架橋剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記清掃用品が、前記配合物の総重量を基準にして前記砥粒を少なくとも約30重量%含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記砥粒が、窒化物、炭化物、酸化物、およびこれらのブレンドからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記砥粒が炭化物を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記炭化物が、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記炭化物が炭化ケイ素を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記砥粒が窒化物を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記窒化物が、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記砥粒が酸化物を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記酸化物が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、セリア、二酸化チタン、酸化スズ、酸化鉄、クロミア、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記砥粒が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ざくろ石、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化スズ、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、燧石、エメリー、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記砥粒が一次凝集体の形態である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記清掃用品が補強粒子をさらに含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記補強粒子が、前記配合物の総重量の少なくとも約3重量%の量で含まれる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記補強粒子がシリカを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記清掃用品が少なくとも約100%の破断時伸びを有する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記清掃用品が約500ミル以下の厚さを有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記厚さが約350ミル以下である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記清掃用品が、一組の突起部を有する主表面を含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記一組の突起部がパターンの形に配列される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記一組の突起部が傾斜付き側壁で囲まれた表面突起部である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記表面突起部が垂直壁で囲まれた表面突起部である、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記清掃用品が自立形である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記固体表面の研磨前に、前記固体表面の研磨中に、またはそれらを組合せて前記固体表面に溶媒を施すことをさらに含む、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記清掃用品が、前記清掃用品と混合された磨き洗剤をさらに含む、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
液状シリコーンゴム配合物および砥粒の層を含む清掃用品と、
前記清掃用品と対になった包装であって、前記清掃用品に関連する宣伝文句を提供する包装と、
前記包装に添付される印刷された説明書であって、前記清掃用品を固体表面上で利用するための指示を使用者に与える、印刷された説明書と
を含む商品化された品物。
【請求項32】
前記印刷された説明書が、前記清掃用品で固体表面を清掃するための指示を使用者に与える、請求項31に記載の商品化された品物。
【請求項33】
前記印刷された説明書が、前記清掃用品で前記固体表面を清掃して前記固体表面上の異物を除去するための指示を使用者に与える、請求項32に記載の商品化された品物。
【請求項34】
前記液状シリコーンゴムが二液型シリコーンゴムから作られ、一方の液が架橋剤を含む、請求項31〜33のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項35】
前記清掃用品が、前記砥粒を前記配合物の総重量を基準にして少なくとも約30重量%含む、請求項31〜34のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項36】
前記砥粒が、窒化物、炭化物、酸化物、およびこれらのブレンドからなる群から選択される、請求項31〜35のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項37】
前記砥粒が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ざくろ石、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化スズ、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、燧石、エメリー、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項31〜35のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項38】
前記砥粒が一次凝集体の形態である、請求項31〜37のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項39】
前記清掃用品が補強粒子をさらに含む、請求項31〜38のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項40】
前記補強粒子が、前記配合物の総重量の少なくとも約3重量%の量で含まれる、請求項39に記載の商品化された品物。
【請求項41】
前記補強粒子がシリカを含む、請求項39に記載の商品化された品物。
【請求項42】
前記清掃用品が研磨シートの形態であり、かつ前記清掃用品に裏張り層がない、請求項31〜41のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項43】
前記清掃用品が主表面を有するシートの形態であり、前記主表面が表面突起部の集合体を有する、請求項31〜42のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項44】
表面突起部の前記集合体がパターンの形に配列される、請求項43に記載の商品化された品物。
【請求項45】
前記表面突起部が傾斜付き側壁に囲まれた表面突起部である、請求項43に記載の商品化された品物。
【請求項46】
前記表面突起部が垂直壁で囲まれた表面突起部である、請求項43に記載の商品化された品物。
【請求項47】
前記清掃用品が磨き洗剤をさらに含む、請求項31〜46のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項48】
前記清掃用品が約500ミル以下の厚さを有する、請求項31〜47のいずれか一項に記載の商品化された品物。
【請求項49】
前記厚さが約350ミル以下である、請求項48に記載の商品化された品物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−514159(P2013−514159A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544960(P2012−544960)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/062251
【国際公開番号】WO2011/090721
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(391010770)サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド (87)
【出願人】(507169495)サン−ゴバン アブラジフ (41)
【Fターム(参考)】