説明

容器の内容物を混合するための装置

材料を混合するための装置が開示されている。同装置は支持体を含んでいる。支持体内には混合容器が配置されており、同混合容器は材料を保持するように構成されている。駆動装置アッセンブリは、支持体を通り混合容器の中へ突き出るように構成されている。混合容器はパドルを含み、駆動装置アッセンブリはパドルに取り付けるように構成されており、駆動装置アッセンブリは、混合容器内の材料を混合するために、パドルを、設定された或る角度で往復式に振動させるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の内容物を混合するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2007年6月4日出願の米国仮特許出願第60/941,766号に対する優先権を主張し、同出願の開示全体を参考文献としてここに援用する。
一般に、バイオプロセス又は製薬関連の会社は、材料を配合して或る特定の材料を製造したい時には、スチールタンク混合機の様な混合容器又は使い捨て式の混合システムを使用する。これらの使い捨て式のシステム又は一回限定使用の装置は、洗浄のための高い労働コストと材料コストが付きまとうステンレス鋼製のタンクに比べ、運転コスト及び資本コストを大幅に節約できることから好まれている。一回限定使用の装置を使用すれば、生成物の持ち越し及び相互汚染の危険性も最小限に抑えられる。
【0003】
しかしながら、現在の使い捨て式の混合システムには幾つかの問題が付帯する。第1に、使い捨て式の混合システムの開発に伴う大きな問題は、たった一度の使用の後に廃棄しても惜しくないだけの安価な信頼性のある無菌シールの製造であり、例えば、低コストのプラスチック製ブッシュシールを回転式プロペラ軸と共に使用している混合装置などである。これらのシールは、製薬工程にとって不可欠な無菌運転を提供するには頼りにできない。複雑な内容物を備えたその様な袋体物のコストは、混合機として利用するには高すぎ、それらの実用性の殆どは、高コストが正当化され得る発酵や細胞培養の様な高機能用途にある。
【0004】
次に、ブッシュシールに取って代わるものとして磁気結合式シールがあり、例えば、プラスチック製の袋体の中に外部磁気駆動機構によって駆動される攪拌棒を備えた混合装置などがある。この方式の利点は、混合袋体内の流体が駆動機構から隔離されていることである。不都合は、経済的な憂慮から、容器の直径に比較して攪拌棒が非常に小さく、必然的に混合機としては性能が劣ることである。攪拌具は袋体の底に設置されているため、攪拌棒によって引き起こされる流体循環の殆どは混合袋体の上部領域まで到達できない。磁気結合によって伝えることができる動力量には限界がある。超伝導電磁石を使用して動力伝達効率を改善しようという取り組みがなされたが、それらは運転するのにコストが掛かり、超伝導運転を維持するために液体窒素を必要とする。使い捨て可能な磁気結合式混合機の大型化は極めて難しく、100リットルを超える商業用システムの実用化は見込めそうに無い。その上、攪拌棒は、通常、一度使用されたら廃棄されるので、消耗品のコストの高騰及びその様な用途で使用される希土類磁石の環境的な廃棄処理に伴う問題を招く。
【0005】
シール無し使い捨て式混合機を開発するために、数多くの試みがなされており、その中には、例えば、振動ディスクを底に取り付けた混合袋体などがある。ディスクは垂直方向に振動し、その運動によって循環流を生じさせる。この装置は、流体運動が容器の上部領域に向けて急速に減衰することから、どの様な有意な商業的利用法も見い出すことはできなかった。混合能力も、液相が高い粘度を有する場合には、反って低下する。問題は、この機構がディスクの垂直方向の運動に制約を課していることである。而して、ディスクの比較的大きな直径にもかかわらず、振動毎に動く流体の量は、有効な混合機として機能するには小さすぎる。
【0006】
次に、袋体内に複数の混合用プラットホームを備え、水平方向の混合機プラットホームに垂直方向のシャフトを設けた混合機がある。シャフトが上下に動いて袋体の内容物を混合する。シャフトは、袋体の上側の面に固定されているので、ロータリーシールの必要性は無くなるが、最大有効ストローク長さは、上部面の最大許容撓みのせいで小さい。これは混合能力の低下につながる。その上、液体の流れの大半は、側壁に沿って混合機プラットホームを迂回するので、またしても混合機としての効率は落ちる。
【0007】
従って、使用者に、優れた混合能力を有し且つ効率性の高い混合システムを提供する装置が必要とされている。更に、密封の完全性を維持し、どんな型式のシールをも必要としない混合システムが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上で言及した背景技術の視点からなされたものであり、本発明の目的は、優れた混合能力を有し低コストで製造することができる装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の或る好適な実施形態では、材料を混合するための装置が開示されている。同装置は支持体を含んでいる。支持体内には混合容器が配置されており、同混合容器は材料を保持するように構成されている。駆動装置アッセンブリは、支持体を通り混合容器の中へ突き出るように構成されている。混合容器はパドルを含み、駆動装置アッセンブリはパドルに取り付けるように構成されており、駆動装置アッセンブリは、混合容器内の材料を混合するために、パドルを、設定された或る角度で往復式に振動させるように構成されている。
【0010】
本発明のもう1つの好適な実施形態では、支持体を含んでいる混合装置が開示されている。支持体内には混合容器が配置されており、同混合容器は材料を保持するように構成されている。混合容器は、混合袋体とスリーブを含んでおり、スリーブは混合袋体の中に配置されている。駆動装置アッセンブリは、支持体を通りスリーブの中へ突き出るように構成されている。パドルは、スリーブの内側に在り、スリーブは、パドルを混合袋体の外部環境から隔離するように構成されている。パドルは、垂直方向に、混合容器の垂直方向の高さの5%から95%まで伸張している。駆動装置アッセンブリは、混合容器内の材料を混合するために、パドルを、設定された或る角度で前後(往復式)に振動させるように構成されている。
【0011】
本発明の上記及び他の利点は、添付図面と関連付けて以下の説明を読んで頂ければ、より明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の或る実施形態による混合装置の斜視図である。
【図2】本発明による図1に示す混合装置の部分分解図である。
【図3】本発明による図1に示す混合装置の断面図である。
【図4】本発明による図1に示す混合装置の断面図である。
【図5】本発明による図1に示す混合容器の継ぎ合わせ可撓パネルの斜視図である。
【図6A】本発明による図5の混合容器の斜視図である。
【図6B】本発明による図1に示す混合容器へのスリーブの接続部の断面図である。
【図7A】から
【図7F】本発明による混合パドルの様々な実施形態を示している。
【図8】本発明によるエアレーション装置の或る実施形態である。
【図9】本発明による上部進入式混合シャフトを備えた或る実施形態の斜視図である。
【図10】本発明による複数の混合スリーブを備えた大型の矩形混合装置の或る実施形態の斜視図である。
【図11】本発明による加熱/冷却ジャケットを備えた混合装置の斜視図である。
【図12A】本発明による垂直方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図12B】本発明による垂直方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図12C】本発明による垂直方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図13A】本発明による水平方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図13B】本発明による水平方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図13C】本発明による水平方向のヒンジを備えた混合パドルの或る実施形態を示している。
【図14】本発明による一方向混合パドルの或る実施形態を示している。
【図15】本発明による一方向駆動混合パドルの或る実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照しながら、本発明の現時点で好適な実施形態を説明してゆくが、図中、類似要素は同じ符号を付して識別している。好適な実施形態の説明は、一例であって、本発明の範囲に限定を課す意図は無い。
【0014】
本混合アッセンブリは、容器内の材料の内容物の混合において、使用者が、洗浄を不要とし汚染を低減する一回限定使用の使い捨て形式で、成分の混合、固形物の混合と懸濁化を行えるようにする混合に関する。同混合装置は、1)汚染の傾向がある回転シールを設けない、2)高価な磁気攪拌棒やインペラを一切含まない非常に低コストの容器を提供する、3)各種の利用可能な材料から安価に作ることのできる容器を提供する、4)一般に、大容積(少なくとも10,000リットルまで)大型化できる、及び5)低コストの混合支持体と単純な回転式の機械的駆動アッセンブリしか必要としない、ことによって先行技術の限界の全てを克服している。本装置は、振動する内部混合パドルを備えた新規な容器を使用しており、その結果、コストは下がり、なお且つ混合装置としての効率は非常に高まる。
【0015】
本装置は、バイオプロセス及び製薬産業で非常に重要な用途である、シールされたプラスチック製の袋体の内部の原料を混合するための方法を包含している。装置は、洗浄を要する用途に適しており、一回限定使用の設計によって、十分に洗浄されていない混合タンクの場合に遭遇する相互汚染や生成物の持ち越しが起こらないようにしている。装置は、成分の添加がし易いように上部開放型の構成で運転してもよい。装置は、更に、完全閉鎖型の構成に製造することもでき、その様な防護手段を講じる必要がある用途においては、添加は全てポートを通して行われることになる。装置は、無菌の混合容器を必要とする用途では、ガンマ線照射により予め滅菌を施すことができる。本機器では、ロータリーシールは不要になる。
【0016】
図1は混合装置を示している。図1には、混合装置10が示されている。混合装置10は、一般的な台車14に載せられた実質的に剛体の支持体12を含んでいる。台車14は、フレーム60と車輪62を含んでいる。フレーム60内には、機械的な混合機駆動装置40又は一般的な駆動装置アッセンブリ40が配置されており、それは、支持体12内で混合容器16の中に配置されている。以下で詳しく説明してゆくが、機械的な混合機駆動装置40は、混合容器16内に配置された流体の様な材料を混合するのに使用される。
【0017】
支持体12は、ポリマー材料からモールド成形されたタンク又は樽である。代わりの実施形態では、支持体12は、金属、ガラス繊維、複合材、プラスチック、又はその他の望ましい材料で作ることができる。支持体12は、実質的に筒状の形状をしているものとして示されているが、代わりの実施形態では、支持体12は、多角形、楕円形、不規則な形状、又はその他の所望の形状をしていてもよい。
【0018】
図2は、支持体、混合容器、及び台車を示している。支持体12は実質的に筒状の側壁24を含んでおり、側壁は、上縁部26から、側壁24に接続された床部又は底壁30まで伸びている。床部30には、中央穴32が設けられていて、支持体12をフレーム60に載せた時に、駆動アッセンブリ40の駆動シャフト44とクランプ42又はカプラ42を支持体12の中へ突き出せるようになっている。駆動装置アッセンブリ40は、フレーム60に取り付けられているものとして示されているが、支持体12に取り付けることもできる。支持体12は、更に、混合容器16の支持体12への据え付けを容易にするため、分割設計にして、垂直方向に、水平方向に、又は各区画に分割されていてもよい。駆動装置アッセンブリ40は、振動駆動装置アッセンブリと呼ばれることもある。
【0019】
本発明の或る実施形態では、駆動装置アッセンブリ40は、更に、一般的なギヤボックス46に機械的に連結されている一般的な電気サーボモーター48を含んでおり、ギヤボックス自体は駆動シャフト44の第1端に機械的に連結されている。駆動装置アッセンブリ40は、コンピュータによって制御される一般的なサーボモーター増幅器の役目を果たしており、コンピュータはシャフト44の運動を制御して始動及び停止させることができ、例えば、電気サーボモーター48と一般的なギヤボックス46を活用して、シャフト44に毎秒4000段から8000段で動くよう命令するなどの制御を行うことができる。本発明の他の実施形態では、電気サーボモーター48及び/又はギヤボックス46は、ギヤ、カム、空圧式ピストン、油圧式ピストン、又は必要とされる振動運動を発生させる他の装置の様な各種機構と置き換えてもよい。クランプ42は、駆動シャフト44の第2端に取り付けられている。駆動装置アッセンブリ40は、シャフト44とクランプ42だけが混合容器16の垂直方向軸又は長手方向軸周りにパドル18を回転させることができるように、フレーム60に取り付けられている。駆動装置アッセンブリ40は、パドル18を一方向に予め設定された角度に亘って回転させ、駆動し、又は振動させ、次いで、逆方向に回して開始位置に戻し、その後、何れかの方向に1度から360度の範囲の設定された或る角度に亘って回転を継続する。この周期運動又は振動運動は、一旦始動すると、自動的に繰り返される。必要とされる振動運動を発生させるのに、駆動電気サーボモーター48及び/又はギヤボックス40に代えて、ギヤ、カム、空圧式ピストン、又は他の装置の様な各種機構を使用してもよい。更に、駆動アッセンブリ40は、フレーム60から独立させてもよい。駆動装置アッセンブリ40は、混合装置10の下方に位置しており、これにより、それより上の部分全体を、ポート25(図4)及び23用、そして使用者の容易アクセス用として使えるように空けておくことができる。代わりに、駆動装置アッセンブリ40を上部に取り付け、スリーブ20とパドル18が下向きに垂れ下がるようにしてもよい。
【0020】
図2から図6に示す様に、混合容器16は、容器又は混合袋体21を含んでおり、スリーブ20が、第1端100の混合袋体21の壁の開口部から、混合容器16の内部に向けて、第2の閉鎖端101、103まで伸張している。
【0021】
駆動装置アッセンブリ40は、混合容器16の中でパドル18を動かすのに使用されており、スリーブ20の閉鎖端101、103に取り付けられている。駆動装置アッセンブリ40は、混合容器16内の材料を混合するため、パドル18に振動運動をさせる。ポート22、25、及び23を混合袋体21上に設けることができる。混合容器16は、スリーブ20がクランプ42及び駆動シャフト44上を滑動するように、支持体12の中に設置されている。混合容器16内に配置されているパドル18は、クランプ42に嵌め込まれ、スリーブ20とパドル18が駆動シャフト44の回転に従動するようになっている。
【0022】
一方向に継続的に回転する従来型の混合機とは異なり、本混合装置10は、混合容器16の長手方向軸周りに振動するパドル18を有している。パドル18は、可撓性スリーブ20によって混合袋体21の外部環境から隔離されており、スリーブ20は混合容器16の中に置かれている。スリーブ20は、層数が1層から10層までの間の多層材料で作られていてもよい。スリーブ20は、1層から3層重ねの材料で作られているのが望ましい。スリーブ20を作るのに使用される材料は、コーティングを施したナイロン、シリコンコーティングを施した材料、ポリエチレン、シリコン、モールド成形された構造体、splyrene構造体、又は螺旋状構造体で作られていてもよい。パドル18は、可撓性スリーブ20の内側に装着された駆動シャフト44(図6B)で駆動される。このやり方では、駆動シャフト44は、混合容器16の内容物には接触していない。駆動シャフト44は、設定された角度に亘って往復式に回転する。この設定された角度は、駆動シャフト44によって加えられる何れかの方向に1度から360度までの間の何れの角度であってもよい。
【0023】
図2に示す様に、可撓性スリーブ20は、混合プロセスの間は往復式に捻られるが、何れの方向にも継続的な回転に曝されることは無いため、一方向への捻り(往ストローク)は、装置が反対方向に捻られると(復ストローク)、急速に解ける。それら2ストロークで1サイクルになる。パドル18は、可撓性スリーブ20と共に、一方向に毎秒約10サイクルから60サイクル捻ることができる。パドル18は、可撓性スリーブ20と共に、毎秒30サイクル捻ることのできるのが望ましい。スリーブ20の設計と材料は、スリーブ20が何百万サイクルも作動できるように選定されている。シャフト44及び攪拌具15の往復動作に、適したパドル18設計を組み合わせることにより、効率の高い混合作用が生まれる。
【0024】
パドル18は、混合容器10の全高さに亘って伸張するように製造することもでき、そうすれば、充填量に係わらず優れた混合がもたらされる。パドル18は、一般に、非常に安価に作ることのできる熱成形平板プラスチックの簡素なシートである。更に、パドル18は、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、又は何らかの非生体不活性材料の様な材料で作ることもできる。平板パドル18設計のおかげで、混合袋体21は平たく包装することができるので、保管空間を縮小することができ、最終的な廃棄がやり易くなる。
【0025】
一回限定使用の混合容器16の構成には、環境に危害を及ぼす可能性の或る磁気攪拌具も金属製の軸受も使用されていないため、廃棄が容易になる。混合装置10の大型化は簡単であり、袋体の直径を大きくして作動容積を増やすか又は高さを上げるかの何れかの方法で行える。大型化に際し一定の先端速度を保つことにより、容積が異なっても同等な能力がもたらされる。混合装置10は、一般的な混合タンクの設置面積で可能な非常にコンパクトなものである。大容積の場合、混合容器10の中に、複数のスリーブ20、パドル18、及び駆動装置アッセンブリ40を設置することもできる(図10)。
【0026】
運転中は可撓性スリーブ20だけが動き、混合容器16は動かないため、混合容器16は、多層フィルムや気体遮断フィルムを含め、広い範囲の様々な材料で製造することができるようになる。これにより、潜在的に使用できるフィルムの数は大幅に増す。上で述べた可撓性スリーブ20は、適合性及び所望の運転寿命に基づき利用可能な多数の材料から作ることができる。
【0027】
完成した混合装置の断面図が図3に示されている。スリーブ20は下縁部100が混合袋体21の外に開口している。スリーブ20の上部シール101は、確実に、混合袋体21がスリーブ20の内部と連通しないようにする。パドル18は、シール101と103により形成されているカラーによって混合袋体21の中に配置されているが、シール103のおかげでスリーブ20の内部とは連通していない。パドル18は、ハブ17に接続されている攪拌具15を含んでいる。ハブ17は、図6Bに示されている様に、スリーブ20を通してクランプ42に嵌め込まれており、シャフト44の回転によって駆動される。このやり方では、隔離スリーブ20の内部は、混合袋体21の内部から完全に隔離されている。この構成では、混合運転中、確実に、混合袋体21は密閉状態に保たれる。クランプ42は、単一ハブ17を受け入れる形状に作られたヨークとして示されているが、ハブ17は、単一クランプ42又はカプラ42を受け入れる形状に作られたヨークであってもよい。
【0028】
図3に示す様に、混合作用は、混合容器16に配合する成分又は材料を充填することによって達成され、混合容器16は、材料又は成分を保持する役も果たす。配合する成分は、バッファ剤、塩、固形材料、液体、糖、バッファ溶液、天然溶媒、及び当業者に知られているその他の種類の媒体の様な、どの様な種類の媒体であってもよい。それらは、混合容器16の開口している上部又は貫通ポート23から投入することができる。ポート23と22は、成分の投入と取り出しのため、及び一般的なセンサーやプローブの設置のために、混合容器16に設けられている。
【0029】
図2に示す様に、駆動装置アッセンブリ40を作動させると、シャフト44が回転し、連結されているパドル18が、何れかの方向に1度から360度の範囲の前記角度に亘って回転する。スリーブ20は、継ぎ合わせ端100で混合袋体21にしっかりと取り付けられている。回転によってスリーブ20が捻られると、上側の継ぎ合わせ部101が、下側の継ぎ合わせ部100と同じ量だけ回転される。設定された角度の第1の回転が完了すると、シャフト44は次に逆方向に回転し開始位置を過ぎ、逆方向に、設定された角度まで回る。この動作で、先ず、スリーブ20の捻りが解け、次いで、スリーブは反対方向に捻られる。スリーブ20の捻りは反対方向に急速に解けるので、捻りと捻り解除の動作は、無制限に繰り返すことができる。パドル18は、この角度に亘って一杯に往復して捻られながら、混合容器16に入っている流体を攪拌する。1つのスリーブ20が使用されているが、本発明では複数のスリーブを使用することもできる。
【0030】
シャフト44は直径がスリーブ20より遥かに細いので、スリーブ20が捻られると、その直径を駆動体シャフト44の外径に等しいサイズまで縮めることができる。捻り運転中にスリーブ20が僅かに膨張収縮できるようにするため、クランプ42に弾性連結部41を設けてもよい。これにより、捻られた際に隔離スリーブ20に掛かる軸方向の応力が大幅に小さくなる。この機構では、完全な回転の起こることがないため、ロータリーシールを必要としない。
【0031】
スリーブ20を構成する材料は、曲げや捻りに耐えられるように選定しなくてはならない。本発明の好適な実施形態では、スリーブ20は、ポリエチレンの特別処方(デラウェア州のILC Dover社から入手されたArmorflex)で作られている。本発明のもう1つの実施形態では、スリーブ20は、コーティングを施した布用ナイロン、ポリビニル、及びテフロンを含めた材料から作ることができる。回転の速度、加速度、及び角度は、プロセス性能が最適化されるように全て変更することができ、例えば、回転角度なら何れの方向にも1度から360度の間の範囲の任意の角度に変更できる。好適な実施形態では、スリーブ20の回転にとって最適な角度は、何れの方向にも180度であり、速度は毎秒10サイクルから60サイクル(cpm)の範囲である。スリーブ20は、10cpmから30cmpの速度で回転するのが望ましい。加速度は、毎秒10回転から300回転(rps)であればよい。加速度は50rpsであるのが望ましい。
【0032】
図2に示す様に、台車14は、複数の車輪62が取り付けられているフレーム60を備えている。台車14は、支持体12を容易に移送できるようにしている。運転中に支持体12が動かないように係止装置64を設けてもよい。係止装置64は、車輪ロック又は足踏み式ロックであってもよい。本発明の代わりの実施形態では、支持体12を動かす必要又は要求が無い場合、車輪62を省き、フレーム60を床に直に置くか又は何らかの所望の構造上に置くこともできる。
【0033】
図4に示す様に、混合容器16は、内部表面82と外部表面84を有する可撓性の折り畳み式混合袋体21を備えている。内部表面82は、区画86を画定している。外部環境88は、区画86の外の空間を指す。外部環境88とは、混合袋体21の外側の環境を指すこともある。混合袋体21は、広げて充填した時に実質的に筒状の形状を有している。代わりの実施形態では、混合袋体21は、多角形、楕円形、不規則な形状、又はその他の所望の形状をしていてもよい。混合袋体21は、厚さが1ミルから40ミルの範囲にあるポリエチレン又は他のポリマーシートの様な可撓性を有する非透水性材料で作られている。好適な実施形態では、20ミルのArmorflexポリエチレン(デラウェア州ILC Dover社)を使用した。材料は、単一層、貼り合わせ層、多層、又は個別層のフィルムであってもよい。各層は同一材料で作られていても異なる材料で作られていてもよい。
【0034】
ポート22、23、及び25は、製作中に混合袋体21に取り付けられ、材料、試料、及び収穫物を混合容器16から投入するのに使用される。ポートは、伝導性、pHレベル、温度、イオン測定、非イオン測定、不伝導性、圧力、他の種類の測定、及び混合装置10へ入り込む酸素、を測定するために必要なセンサーの様な、一般的なセンサーを導入するのにも使用できる。これらの測定は、混合中に均一性を判定するため或いは原料を計測するのにしばしば必要になる。この様なポートは、混合袋体21の上部、底部、側部に設置することができる。ポートは、その様なプロセス移行が支持体12に配置されている混合袋体21で行えるように、図2に示されている支持体12の切り抜き部34と36に整列するよう位置付けられている。更に、支持体12の側壁24に、プロセス並びにパドル18とクランプ42の整列を視認監視するための窓38を設けてもよい。
【0035】
図4に示す様に、スリーブ20は、混合容器16の中に置かれるチューブに成形された可撓性シートを含んでいる。スリーブ20は、高周波(RF)エネルギー、超音波プロセス、レーザーの様な通常の方法の何れか1つを、1分から10分までの間の何処かの期間に亘って使用することにより、下縁100が混合袋体21に継ぎ合わされている。継ぎ合わせプロセスは、2分から5分の間の何処かであるのが望ましい。継ぎ合わせは、スリーブ20の内部が混合袋体21の外と連通するように行わねばならない。スリーブ20は、混合袋体21の内部86が外部88と連通することの無いように、103の箇所が継ぎ合わされている。継ぎ合わせ部103は、一般的な折り畳み方法によって折り重ねられており、剛体プラスチックシート(厚さ1mmから20mm)製のパドル18のハブ17がスリーブ20に差し込まれ、継ぎ合わせ部101によって機械的に保持される。継ぎ合わせ部101と103は、スリーブ20上にパドル18を保持するためのカラーを形成している。構成の詳細については図6Aと図6Bを参照されたい。
【0036】
図5に示されている1つの実施形態では、混合容器16は、熱可塑性プラスチックシートを一体に継ぎ合わせることによって作られた三次元構造である。この実施形態では、混合容器16は、2枚のシートを合わせて寝かせ、それらを継ぎ合わせてチューブを形成することにより組み立てられている。スリーブ20は、充填又は膨らまされた時に三次元袋体を形成するように、折り畳まれ角部を横切るように継ぎ目の付けられた1つの稜に継ぎ合わされている。他端も折り畳んで角部を横切るように継ぎ目を付け、三次元的な頂部が形成されるようにしてもよいし、開口したままにしておいてもよい。継ぎ合わせは、ポリマー材料の性質に応じ各種技法を用いて実現することができる。この様な技法には、熱、RFエネルギー、超音波、レーザー、接着剤、又は他の従来型のプロセスが含まれる。混合容器16の形状とサイズは、一体に継ぎ合わせるパネルの異なる組合せを使用することによって変更することができる。この様な袋体は、10リットルから10,000リットルまでの範囲の内部容積が得られるように製造することができる。
【0037】
好適な実施形態では、パドル18は、英字のH(図4)の形状に切られた平坦な剛体プラスチックシートである。パドル18には、往復混合運動時に抗力を下げ流体に開口部を通過させるための穴19が含まれている。これにより、渦形成が促進され、混合効率が改善される。その他にも多くの構成が考えられる。幾つかの形態が図7Aから図7Fに示されている。パドル18は、図7A、図7C、図7D、及び図7Eに示す様に平坦であってもよいし、図4の穴19に追加して、図7Bと図7Fに示す様に、フィン、フラップ、及びベーンの様な3次元的な流れ付形用の付属装置であってもよい。図7Aは、目穴付きのパドルを示している。これらの穴は、パドルが回転すると、液体噴流を形成させる。噴流は、液体剪断を高める渦を発生させる。これが混合効率を高め、気体を溶解する能力を高めることにつながる。穴の直径と数は、プロセスの必要条件を満たすように変更することができる。例えば、粘性流体を混合する場合には、より小さい直径の穴がより効果的である。
【0038】
図7Bは、屈曲した脚部を有するパドルを示している。屈曲した脚部15A即ちこれらの傾斜した面部は、混合容器16内の液体の流れを偏向し、流れの大部分が混合容器16の底に向かうようにする。この構成は、重い固形物の場合、底に積もる傾向があるので、それらを懸濁又は溶解することが求められている場合に有用である。図7Bのパドル15は、屈曲した下端15A、及び上端のノッチ15Bと延長部15Cを有している。
【0039】
図7Cは、4つの部分を備えたパドルを示している。この設計は、最小剪断作用で流体を混合する場合に有用である。この特性は、流体剪断によって容易に損なわれる生体液の場合に必要とされることがある。図7Dは、下混合部分のみを備えたパドルを示している。この設計は、発泡し易い流体を混合する場合に有用である。この設計では、パドルは、表面の乱れとその結果生じる発泡を最小限に抑えるために、液面の遥か下方に位置している。
【0040】
図7Eは、湾曲した稜線を有するパドルを示している。この設計は、粘性流体を混合する場合に有用である。これは、混合機のパワー入力が少なくて済む、より小さい断面積を有している。図7Fは、湾曲した断面輪郭を有するパドルを示している。この設計は、流れを混合容器16の壁に向かわせるので、壁にくっつく傾向のある固形物を懸濁又は溶解するのに有用である。液体の流れの一部は、壁に向けて送られるので、混合容器の壁にくっつくか堆積した材料があってもそれらは押し流される。図7Fのパドル18は、曲がった縁15Dを有している。これは、更に、複数の補強リブ又は熱成形された曲がりを有していてもよい。
【0041】
パドル18は、垂直方向に、混合容器16の垂直方向の高さの5%から95%まで伸張していてもよい。更に、パドル18の経路の外径は、混合容器16の内径の25%から95%までであってもよい。
【0042】
発酵又は細胞培養の様な、混合の際に気体の分散を必要とする用途では、エアレーション装置を混合装置10に容易に組み込めるようになっている。図8に示されている1つの実施形態では、スリーブ20又はパドル18にチューブ120が連結されており、このチューブ120が、混合袋体21と材料へ、毎分0から2容積の割合で、空気126を送り込み又はエアレーションを起こさせる。チューブ120は、混合袋体21の中で酸素レベルが或る一定の点、例えば、50%の酸素レベルに到達するまで、継続的に空気126を送り込んでもよい。本発明のもう1つの実施形態では、空気126を送り込むのに必要な酸素の様な気体の量を求めるのに、phセンサーと酸素センサーを使用してもよい。酸素の代わりに、二酸化炭素や窒素の様な他の気体を使用してもよい。気泡122が、動いているパドル18の追従縁に導入され、混合容器16に入っている流体の中へ素早く分散してゆく。代わりに、気泡拡散器を混合袋体21の底部か側部に取り付けて、拡散器を通して袋の中へ空気を送り込んでもよい。
【0043】
もう1つの実施形態が図9に示されている。ここでは、混合機アッセンブリは、支持体12の底部ではなくて上部から導入されている。カプラ42は、混合容器16内でパドル18に嵌め合わされこれを支持するように修正されることになる。駆動装置アッセンブリ40は、支持体12の上壁28に取り付けられている。駆動装置アッセンブリ40は、更に、追加的な構造によって支持されていてもよい。駆動装置アッセンブリ40を下側支持体12の上に載せたことによって、駆動装置アッセンブリ40の運動に対する制約が少なくなり、使用者は、シャフト44を動かすため追加のパワーを付加できるようになる。この構成は、支持体12の下方の空間に課される制約が厳しすぎて駆動装置アッセンブリ40を装着できない場合に好都合であるかもしれない。
【0044】
もう1つの実施形態が図10に示されている。この実施形態では、混合袋体21Aは菱面体の形状を有しており、支持体12は矩形断面を有している。混合袋体21Aの浅いアスペクト比では、混合機を1つしか用いなければ混合の効率が悪くなる。図10に示す様に、複数の隔離スリーブ20を対応するパドル18と共に、混合袋体21Aの中に製造することができる。それらには、必要な数の駆動装置アッセンブリ40が連結されることになる。パドル18は、混合が最大になるように、インターレースモードで作動するようにしてもよい。代わりの実施形態では、五角形又は不規則な形状も考えられる。
【0045】
図11は、支持体12を、二重壁構造にし、即ち内壁24と外壁50の内側に配置した、もう1つの実施形態を示している。混合容器16は、内壁24に入れられている。高温又は低温の流体を、ポート52と54を介して、二重壁ジャケット24と50を通して循環させ、支持体12の中に配置されている混合袋体21の内容物を加熱又は冷却することができる。本発明の代わりの実施形態では、一枚壁の支持体12の外側の壁24に取り付けられた電気加熱用パッドを使用してもよい。加熱と冷却は、容器支持体12の外部表面に熱交換ジャケット又は電気加熱パッドを設けることによって容易に実現される。熱交換ジャケットは、それが袋体を加熱又は冷却し、その場合、袋体を摂氏20度から37度まで加熱するのに1時間も掛からないという点で効率が高いことから有用である。加熱/冷却範囲は、摂氏2度から60度の範囲である。ポート22を介して温度測定プローブを混合容器16の中に設置することもできるし、袋体の表面温度を用いて内容物の温度を推定することもできる。
【0046】
パドル18は、図12と図13に示す様に、一方向へ回転する際に引き出され、他方向に回転する際には引き戻される、ヒンジ式パネルを含んでいてもよい。攪拌具15は、ヒンジ70によってハブ17に接続されている。攪拌具15の一方の回転方向への回転を制限し、他方の回転方向への回転時には攪拌具を固定位置に保持するために、攪拌具15毎のストッパ72がハブ17に取り付けられている。図12Bと図13Bに示されている様に、パドル18を反時計回り方向へ回転させると、攪拌具15は固定状態に維持される。攪拌具15は、図12Cと図13Cに示す様に時計回りの回転では、固定位置から回転する。時計回り回転中には、ハブ17のせいで或る程度の攪拌が実際には起こる。時計回り回転での攪拌量は、ヒンジ70の位置を変えることによって調節することができる。
【0047】
一方向への攪拌しか必要でない場合、駆動シャフトの振動運動をパドル18の単一方向運動に変換するための伝動装置を設けることができる。図14と図15に示す様に、一方向伝動装置73が、ハブ17と、駆動シャフト44のクランプ42に噛み合うことになるハブ部分74との間に設けられている。伝動装置73は、ラチェット部分76と爪部分78を含んでいる。図15に示している例では、反時計回りに回転させるとパドル18が回転し、時計回りに回転させると空回りになる。一方向伝動装置73は爪とラチェットとして示されているが、別の型式の一方向伝動装置を使用してもよい。
【0048】
本発明は、使用者が使い捨て式の混合システムで材料を簡単且つ効率良く混合することができる装置を提供している。使用者は、使い捨て式混合システムの混合袋体アッセンブリの中へ媒体を挿入することができ、同システムでは、使用者は、駆動装置アッセンブリを使用することにより媒体を混合することができる。駆動装置アッセンブリは、媒体の成分を効率的なやり方で混合するために特定の角度で往復式に振動するパドルに連結されている。こうして、本発明は、使用者に、優れた混合能力を生み出し効率のよい使い捨て式混合システムを提供している。
【0049】
以上、本発明を特定の実施形態に関して説明してきたが、当業者には明らかな様に、特許請求の範囲に述べられている精神と範囲から逸脱することなく、本発明に多くの修正と変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0050】
10 混合装置
12 支持体
14 台車
15 攪拌具
15A 屈曲した脚、屈曲した下端
15B ノッチ
15C 延長部
15D 曲がった縁
16 混合容器
17 ハブ
18 パドル
19 穴
20 スリーブ
21、21A 混合袋体
22、23、25、52、54 ポート
24 側壁、内壁
26 上縁部
28 支持体の上壁
30 底壁
32 中央穴
34、36 切り抜き部
38 窓
40 駆動装置アッセンブリ
41 弾性連結部
42 クランプ、カプラ
44 駆動シャフト
46 ギヤボックス
48 電気サーボモーター
50 外壁
60 フレーム
62 車輪
64 係止装置
70 ヒンジ
72 ストッパ
73 伝動装置
74 クランプに噛み合うハブ部分
76 ラチェット部分
78 爪部分
82 袋体の内部表面
84 袋体の外部表面
86 袋体の内部区画
88 外部環境
100、101、103 継ぎ合わせ部、端
120 チューブ
122 気泡
126 空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を混合するための装置において、
支持体と、
前記支持体に配置されている混合容器であって、材料を保持するように構成されている混合容器と、
前記支持体を通り前記混合容器の中へ突き出るように構成されている駆動装置アッセンブリと、を備えており、
前記混合機容器はパドルを含んでおり、前記駆動装置アッセンブリは前記パドルに取り付けるように構成されており、且つ、前記駆動装置アッセンブリは、混合容器内の材料を混合するために、前記パドルを、設定された或る角度で往復式に振動させるように構成されている、装置。
【請求項2】
前記駆動装置アッセンブリは、
ギヤボックスに連結されている電気サーボモーターを更に備えており、前記ギヤボックスは駆動シャフトに連結されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記駆動シャフトは、前記パドルを往復式に振動させる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記設定された角度は、何れの方向にも1度から360度の範囲にある、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記パドルは、自動的に往復式に振動する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記駆動シャフトは、サーボモーター、ギヤボックス、ギヤ、カム、空圧式ピストン、又は油圧式ピストンから成る群から選択された装置によって動かされる、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記混合容器は、少なくとも1つのスリーブを備えた混合袋体を含んでいる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記混合袋体と前記少なくとも1つのスリーブは、一体に継ぎ合わされている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記スリーブは、単一層であるか又は複数層のフィルムの材料から作られている、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記スリーブの材料は、コーティングを施したナイロン、シリコンコーティングを施した材料、ポリエチレン、シリコンから成る群から選択される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記パドルは、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、又は何らかの非生体不活性材料から成る群から選択された材料で作られている、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記混合袋体は、可撓性と非透水性を有する材料から作られている、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記混合袋体はポリエチレン材料から作られている、請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記混合袋体は、1ミルから40ミルの範囲の厚さを有している、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記パドルは複数の穴を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記パドルは傾斜した面部を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記パドルは、ハブに取り付けられている攪拌具を含んでいる、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記攪拌具に取り付けられているストッパを更に備えている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
混合装置において、
支持体と、
前記支持体に配置されている混合容器であって、材料を保持するように構成されており、混合袋体とスリーブとを含んでおり、前記スリーブが前記混合袋体の中に配置されている、混合容器と、
前記支持体を通り前記スリーブの中へ突き出るように構成されている駆動装置アッセンブリと、を備えており、
パドルが、前記スリーブの中に在り、前記スリーブは前記パドルを前記混合袋体の外の環境から隔離するように構成されており、
前記パドルは、垂直方向に、前記混合容器の垂直方向の高さの5%から95%まで伸張しており、
前記駆動装置アッセンブリは、前記混合容器内の材料を混合するために、前記パドルを、設定された或る角度で往復式に振動させるように構成されている、混合装置。
【請求項20】
前記設定された角度は、何れの方向にも1度から360度の範囲内にある、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記パドルは、分当たり10サイクルから60サイクルの範囲の速度で往復式に振動する、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
混合装置において、
支持体と、
前記支持体に配置されている混合容器であって、材料を保持するように構成されており、混合袋体とスリーブとを含んでおり、前記スリーブが前記混合袋体の中に配置されている、混合容器と、
前記支持体を通り前記スリーブの中へ突き出るように構成されている振動駆動装置アッセンブリと、を備えており、
パドルが前記スリーブの中に在り、前記スリーブは、前記パドルを前記混合袋体の外の環境から隔離するように構成されており、
前記パドルは、垂直方向に、前記混合容器の垂直方向の高さの5%から95%まで伸張しており、
前記振動駆動装置アッセンブリは、前記混合容器内の材料を混合するために、前記パドルを振動運動させ、
前記振動駆動装置アッセンブリは、前記混合容器内の材料を混合するために、前記パドルを単一方向に駆動する、混合装置。
【請求項23】
前記容器は、三次元袋体である、請求項22に記載の混合装置。
【請求項24】
混合装置において、
支持体と、
前記支持体に配置されている混合容器であって、材料を保持するように構成されており、混合袋体とスリーブとを含んでおり、前記スリーブが前記混合袋体の中に配置されている、混合容器と、
前記支持体を通り前記スリーブの中へ突き出るように構成されている駆動装置アッセンブリと、を備えており、
パドルが前記スリーブの中に在り、前記スリーブは、前記パドルを前記混合袋体の外の環境から隔離するように構成されており、
前記駆動装置アッセンブリは、前記混合容器内の材料を混合するために、前記パドルを、設定された或る角度で振動させるように構成されており、前記混合装置は、更に、
前記スリーブ又はパドルに連結されているチューブであって、前記混合袋体の中へ気体を分散させるように構成されているチューブを備えている、混合装置。
【請求項25】
前記混合袋体は、菱面体の形状をしている、請求項24に記載の混合装置。
【請求項26】
前記支持体は、内部壁と外部壁の内側に配置されている、請求項24に記載の混合装置。
【請求項27】
前記支持体は、内部壁の内側に配置されている、請求項24に記載の混合装置。
【請求項28】
前記外部壁には、熱交換ジャケットが取り付けられている、請求項26に記載の混合装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図7D】
image rotate

【図7E】
image rotate

【図7F】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図12C】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公表番号】特表2010−531212(P2010−531212A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511261(P2010−511261)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/065479
【国際公開番号】WO2008/151105
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(507169657)ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・バイオプロセス・コーポレイション (9)
【Fターム(参考)】