説明

容器の搬送装置

【課題】 グリッパの型替えを容易化すること。
【解決手段】 容器100のネック部101をグリップするグリッパ40をグリップベース31に設けた容器100の両持ちグリップユニット30を用い、グリップユニット30のグリップベース31を搬送手段10に対し上方から着脱自在に載置して両持ち支持可能にしたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器の搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
容器の充填キャッピングライン等を構成する搬送装置として、特許文献1に記載の如く、搬送手段を構成するチェーンにキャリヤを固定的に介装し、キャリヤに設けたU字型凹部に容器のネック部突起を載せて搬送するものがある。
【0003】
他の容器の搬送装置としては、特許文献2に記載の如く、搬送手段を構成する回転ホイールに複数のグリッパを固定的に取付け、グリッパにより容器のネック部を吊下げた状態で搬送するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5-278852
【特許文献2】特開2000-289847
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の搬送装置では、キャリヤをチェーンに固定し、特許文献2の搬送装置では、グリッパを回転ホイールに固定しているために、以下の問題点がある。尚、特許文献1のキャリヤと特許文献2のグリッパは容器のネック部を保持する点で同一であり、以下両者を代表してグリッパと称する。また、チェーンと回転ホイールを搬送手段と称する。
【0006】
(1)グリッパを搬送手段に固定的に取付けており、多品種少量生産ライン等で、グリッパの型替えが容易でない。
【0007】
(2)グリッパを単一の搬送手段に固定化しており、グリッパを1つの搬送手段から他の搬送手段に移し替えて搬送方向を変換できない。
【0008】
(3)グリッパの全数のものが単一の搬送手段に固定化されており、搬送手段の搬送経路に沿う一部の範囲で一部のグリッパを停止したり、変速(増速又は減速)することができない。
【0009】
本発明の課題は、グリッパの型替えを容易化ないしは不要にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、容器のネック部をグリップするグリッパをグリップベースに設けた容器の両持ちグリップユニットを用い、該両持ちグリップユニットのグリップベースを搬送手段に対し上方から着脱自在に載置して両持ち支持可能にした容器の搬送装置であって、前記グリッパが2本の互いに相対して開閉するアームの間に容器のネック部をグリップ可能にし、グリッパの2本のアームが、それら2本のアームにかけたばねにより閉じ状態に設定されるとともに、搬送手段の搬送経路に沿う必要位置に配置した開閉手段により開き状態に設定されるようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は送りベルトとグリップユニットを示す斜視図である。
【図2】図2は送りベルトとグリップユニットの着脱構造を示す斜視図である。
【図3】図3はグリッパの開閉手段を示す斜視図である。
【図4】図4はグリップユニットの変形例を示す斜視図である。
【図5】図5は容器搬送装置を示す斜視図である。
【図6】図6は充填機のヘッド間隔調整装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施例1)
図1の容器搬送装置1は、搬送手段10を構成する送りベルト11を搬送経路としての往路L1と復路L2に有し、往路L1の終端と復路L2の始端の間、復路L2の終端と往路L1の始端の間のそれぞれに、不図示のつなぎ路L3、L4を有する。容器搬送装置1は、往路L1、復路L2に沿う複数の搬送区分A、B、C…(不図示)毎に、例えば容器投入ステーション、容器クリーニングステーション、容器100への内容物充填ステーション、容器100のキャッピングステーション、容器排出ステーション等を設ける。
【0013】
送りベルト11は無端周回状の左右の歯付きベルト12A、12Bからなり、駆動モータ(不図示)を有する。
【0014】
容器搬送装置1は、送りベルト11の左右のベルト12A、12Bに着脱自在に両持ち支持(グリップユニット30の搬送方向に直交する方向の左右両側部を支持)されるグリップユニット30を有する。グリップユニット30は、図2に示す如く、グリップベース31に2本のアーム41A、41Bからなるグリッパ40を有する。グリップユニット30は、グリップベース31に1個又は複数個(本実施例では2個)のグリッパ40を有する。グリップユニット30は、グリップベース31の左右両側部を送りベルト11の左右のベルト12A、12B上に鉛直上方から着脱自在に載置して両持ち支持される。
【0015】
グリッパ40は、図3に示す如く、グリップベース31の円形の容器挿入孔31Aの上部に配置され、2本のアーム41A、41Bにかけたばね42により閉じ状態に設定されるとともに、送りベルト11の搬送経路に沿う必要位置に開閉手段50を配置し、開閉手段50の例えばソレノイド51により駆動される押動子52によって2本のアーム41A、41Bに設けたカムフォロワ43、43を押し開いて開き状態に設定される。
【0016】
グリッパ40は、開き状態で、容器100のネック部101(容器口部のキャッピング用おねじ部101Aと容器肩部101Bとの間)を両アーム41A、41Bの互いに相対するV字凹部間に、グリップベース31の容器挿入孔31Aの孔軸方向に沿う上下方向(両V字凹部が囲む空間に直交する方向)から受け入れ、閉じ状態で、容器100のネック部突起(例えば、正立容器100におけるネック部101上の環状突部)を両アーム41A、41BのV字凹部縁上に載せて該ネック部101をグリップする。
【0017】
図4(A)はグリップユニット30の変形例である。このグリップユニット30は、グリップベース31の容器挿入孔31Aの外周のうち、グリッパ40の2本のアーム41A、41Bの両V字凹部が囲む空間の横向き開口に臨む部分を切欠部31Bとした。グリッパ40の開き状態で、容器100のネック部101を両アーム41A、41BのV字凹部間に、容器挿入孔31Aの孔軸方向に沿う上下方向からだけでなく、切欠部31Bを経由して容器挿入孔31Aに至る横方向からも受け入れできる。
【0018】
図4(B)は、グリップユニット30の他の変形例である。このグリップユニット30は、グリッパ40の2本のアーム41A、41Bのそれぞれをグリップユニット30の搬送方向に沿う方向に延在し、両アーム41A、41Bをグリップユニット30の搬送方向に直交する方向の両側から閉じるようにした。容器100のネック部101をグリップしているグリッパ40の両アーム41A、41Bが、グリップユニット30の走行後の停止時における容器100の慣性力に負けて開くことを防止できる。
【0019】
容器搬送装置1は、往路L1、復路L2に沿う複数の搬送区分A、B、C…毎に互いに独立をなす複数の送りベルト11を設け、各送りベルト11毎に駆動モータ(不図示)を設ける。駆動モータはサーボモータからなり、送りベルト11の左右のベルト12A、12Bに両持ち支持しているグリップユニット30の停止位置、走行速度、走行加速度を適宜制御できる。これにより、容器搬送装置1は、往路L1、復路L2に沿う搬送区分毎に、グリップユニット30を格別に停止制御、走行制御せしめる。
【0020】
グリップユニット30のグリップベース31の下面(グリッパ40の取付面の反対面)には、一定間隔をなす突条係合子32が設けられ、グリップベース31を送りベルト11の左右のベルト12A、12Bに着脱するとき、この係合子32をベルト12A、12Bの歯面の谷部に係脱可能にする。グリップベース31は、係合子32をベルト12A、12Bの歯に係合する状態下で、送りベルト11の回転力を付与されて送りベルト11とともに移動する。
【0021】
容器搬送装置1にあっては、容器100に対応するグリッパ40を持つグリップユニット30を送りベルト11の左右のベルト12A、12Bに載置する。駆動モータによる送りベルト11の駆動により、グリップユニット30を往路L1、復路L2に沿う容器投入ステーション、内容物充填ステーション、キャッピングステーション、容器排出ステーション等の各搬送区分を順に移動する。容器投入ステーションでは開閉手段50により開閉されるグリップユニット30のグリッパ40にて容器100のネック部101をグリップする。充填ステーションでは充填機から容器100に内容物が充填される。キャッピングステーションでは容器100にキャップが締結される。容器排出ステーションでは、開閉手段50により開かれるグリップユニット30のグリッパ40から解放された容器100が排出される。
【0022】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(1)グリップユニット30を構成するグリップベース31を搬送手段10を構成する送りベルト11に対し着脱自在に両持ち支持可能にした。従って、多品種少量生産ライン等における、取扱い容器100の変更等によるグリッパ40の型替えを、グリッパ40が設けられているグリップベース31の送りベルト11に対する着脱によって容易化できる。また、グリッパ40は容器100のネック部101の形状、寸法の変更がある程度の範囲内にある限り、変更容器100のネック部101もグリップできるから、取扱い容器100の変更等によるグリッパ40の型替えをなしにすることもできる。
【0023】
(2)搬送手段10を送りベルト11とし、送りベルト11の左右のベルト12A、12B上にグリップユニット30のグリップベース31の左右両側部を安定的に着脱できる。
【0024】
(3)グリップユニット30のグリップベース31を送りベルト11の左右のベルト12A、12B上に着脱することにより、グリップユニット30を1つの送りベルト11から他の送りベルト11に移し替えることができ、結果としてグリッパ40の搬送方向を変換できる。
【0025】
(4)送りベルト11を搬送経路に沿う複数の搬送区分毎に互いに独立に設け、各送りベルト11毎に駆動モータを設けた。従って、グリップユニット30を各搬送区分毎に独立的に走行制御できる。これにより、搬送経路に沿う一部の範囲で一部のグリップユニット30を停止したり、変速(増速又は減速)することができる。
【0026】
また、容器搬送装置1にあっては、容器投入ステーション〜容器排出ステーションまでの全行程に渡り、単一のグリップユニット30のグリッパ40で、容器100のネック部101をグリップし続けるから、容器100のつかみ替えがなく、つかみ替えに伴う内容物の飛び跳ね等を生じない。
【0027】
往路L1、復路L2に沿う複数の搬送区分毎に独立の送りベルト11を設けるに際し、各送りベルト11毎に駆動モータを備えず、全送りベルト11に対し1個の駆動モータを設け、この駆動モータの出力を各送りベルト11に分配するものとしても良い。このとき、駆動モータの出力が各送りベルト11に分配される分配路にクラッチを設ければ、各送りベルト11を互いに独立に駆動/停止でき、グリップユニット30を各搬送区分毎に独立的に走行制御できる。
【0028】
(実施例2)
図5の容器搬送装置1Aは、第1搬送手段10A、第2搬送手段10B、容器投入装置70、容器クリーニング装置80、反転装置90、第3搬送手段10Cを有する。
【0029】
第1搬送手段10Aは、第1送りベルト11Aにて構成され、空のグリップユニット30を搬送する。
【0030】
第2搬送手段10Bは、第1搬送手段10Aの第1送りベルト11Aに直列的に接続されるつなぎ送りローラ15と、第1送りベルト11Aに直交配置される複数本の第2送りベルト11Bを有し、第2送りベルト11Bを不図示の昇降装置によりつなぎ送りローラ15に対する下方待機位置と上方作業位置とに昇降する。第2搬送手段10Bは、第1搬送手段10Aの第1送りベルト11Aが搬送してくるグリップユニット30をつなぎ送りローラ15に受け取り、下方待機位置から上方作業位置に上昇する第2送りベルト11Bによりそのグリップユニット30を持ち上げ載置せしめ、このグリップユニット30を第2送りベルト11Bによって容器投入装置70に対応する容器投入位置と、容器クリーニング装置80に対応するクリーニング位置と、反転装置90に受け渡す位置のそれぞれに間欠的に位置付けるように、間欠移動する。
【0031】
第3搬送手段10Cは第3送りベルト11Cにて構成される。
送りベルト11A〜11Cは、実施例1の送りベルト11と同様をなし、グリップユニット30を左右の歯付きベルト12A、12Bに載置する形態で着脱自在に両持ち支持する。グリップユニット30は実施例1のグリップユニット30と同様をなす。
【0032】
容器投入装置70は、容器100を倒立状態で搬入する搬入コンベヤ71と、搬入コンベア71から複数の容器100を一定の間隔を介して切出す送給コンベア72を有する。送給コンベア72は、第2搬送手段10Bの容器投入ステーションに位置付けられた第2送りベルト11Bの直上に配置され、相対するコンベアベルトの拡開により解放される容器100を第2送りベルト11Bに載置させてあるグリップユニット30のグリッパ40に受渡す。グリッパ40と容器100のネック部101をグリップする位置合わせは、例えば、容器口部を位置決めストッパに当接することによって行なう。
【0033】
容器クリーニング装置80は、第2搬送手段10Bの容器クリーニングステーションに位置付けられた第2送りベルト11Bの直下に配置され、第2送りベルト11Bに載置されているグリップユニット30のグリッパ40がグリップしていると倒立容器100の口部にクリーニングヘッドを挿入し、容器100の内部をクリーニングする。
【0034】
反転装置90は、旋回板91に不図示のチャック装置を有し、このチャック装置を第2搬送手段10Bにおける第2送りベルト11Bの出口に臨む位置に位置付けて第2送りベルト11Bが受渡すグリップユニット30をチャックするとともに、旋回板91を180度回転し、かつこのグリップユニット30を第3搬送手段10Cが備える第3送りベルト11Cに受渡す位置に位置付けるように、旋回及び該第3送りベルト11Cに直交する方向(上下方向)に間欠往復移動する。
【0035】
容器搬送装置1Aは、第2搬送手段10Bにおける第2送りベルト11Bの容器投入位置に容器投入装置70を有する容器投入ステーションを設け、第2送りベルト11Bのクリーニング位置に容器クリーニング装置80を有するクリーニングステーションを設け、第3搬送手段10Cの第3送りベルト11Cが延在される搬送経路に沿う複数の搬送区分毎に、容器100への内容物充填ステーション、容器100のキャッピングステーション、容器100の排出ステーション等を設け、以下の如く動作する。
【0036】
(1)第1搬送手段10Aの第1送りベルト11Aに載置された1個又は複数個つながって一団をなすグリップユニット30(本実施例では一団をなす前後2個のグリップユニット30)を搬入する。グリップユニット30は第1送りベルト11Aの出口で第2搬送手段10Bのつなぎ送りローラ15に乗り移って停止する。つなぎ送りローラ15は自走用駆動モータを有する。
【0037】
(2)第2搬送手段10Bの第2送りベルト11Bを下方待機位置から上方作業位置に上昇させ、上述(1)のグリップユニット30をつなぎ送りローラ15から持ち上げ載置さしめる。第2送りベルト11Bの間欠回転により、グリップユニット30を容器投入ステーションの容器投入位置に位置付ける。容器投入装置70の送給コンベア72が倒立容器100をグリップユニット30のグリッパ40に受渡す。グリッパ40は、開閉手段50により開かれて容器100を受入れ、開閉手段50により再び閉じられて容器100のネック部101をグリップする。
【0038】
(3)上述(2)の第2送りベルト11Bを更に間欠回転し、グリップユニット30を容器クリーニングステーションのクリーニング位置に位置付ける。容器クリーニング装置80のクリーニングヘッドが上述(2)のグリップユニット30のグリッパ40にグリップされている倒立容器100の口部に挿入され、容器100をクリーニングする。
【0039】
(4)上述(3)のグリップユニット30は、第2送りベルト11Bの更なる間欠回転により反転装置90の旋回板91のチャック装置に受渡される。反転装置90の旋回板91を180度回転して容器100を正立させ、かつ反転装置90の移動によってグリップユニット30を第3搬送手段10Cの第3送りベルト11Cに受渡し、該送りベルト11Cに載置させる。
【0040】
(5)上述(4)のグリップユニット30は、第3送りベルト11Cの間欠回転により、第3送りベルト11Cに沿う前述の内容物充填ステーションに一旦停止し、グリップユニット30のグリッパ40にグリップされている正立容器100に内容物を充填する。グリップユニット30は、第3送りベルト11Cの更なる間欠回転により、第3送りベルト11Cに沿う前述のキャッピングステーションに一旦停止し、グリップユニット30のグリッパ40にグリップされている容器100にキャップを締結され、その後、容器排出ステーションに搬送され、開閉手段50により開かれたグリッパ40から容器100が解放されて排出される。
【0041】
即ち、容器搬送装置1Aにあっては、第1搬送手段10Aに後続する第2搬送手段10Bに容器投入ステーションと容器クリーニングステーションを並列配置し、第2搬送手段10Bに後続する第3搬送手段10Cに容器100への内容物充填ステーション、キャッピングステーション、容器排出ステーションを直列配置した。
【0042】
このとき、容器搬送装置1Aの全長設置スペースを小型化するため、第2搬送手段10Bと第3搬送手段10Cを並置することとし、第2搬送手段10Bと第3搬送手段10Cの各ステーション間でグリップユニット30を移載するものとする。
【0043】
また、第2搬送手段10Bの容器投入ステーション、容器クリーニングステーションでは2個のグリップユニット30をつなげた一団として搬送制御し、第3搬送手段10Cの内容物充填ステーション、キャッピングステーション、容器排出ステーションでは4個のグリップユニット30をつなげた一団として搬送制御する。そして、第3搬送手段10Cから第1搬送手段10Aへの戻り行程ではそれらのグリップユニット30を急速走行させた後、第1搬送手段10Aのアキュムステーションにそれらのグリップユニット30を一時貯留可能にする。グリップユニット30は、第1搬送手段10Aのアキュムステーションから、第2搬送手段10Bの容器投入ステーションが必要とする送給速度で容器投入ステーションに供給され得るものになる。
【0044】
本実施例によれば、実施例1の作用効果に加え、反転装置90によりグリップユニット30のグリップベース31を180度反転できる。
【0045】
また、搬送手段10A、10B、10Cの上下方向配置レベルを互いに異なるものにし、それらに付帯する各作業ステーションを3次元的に配置することにより、作業性の向上、占有スペース上のメリットを得ることができる。
【0046】
本発明において、グリップユニットのグリッパは容器100のネック部101をグリップするものであれば良く、容器100のネック部突起を載せてグリップするものに限らない。
【0047】
また、本発明の駆動モータは、サーボモータに限らず、ステッピングモータ、インバータモータ等であっても良い。
【0048】
また、本発明の容器搬送装置は、搬送手段を直線状送りベルト等の直線経路方式によるものに限らず、曲線状送りベルト等による曲線経路方式、ロータリーテーブル等の旋回経路方式によるものにて構成しても良い。
【0049】
また、本発明の容器搬送装置に投入される容器100としては、ボトルに限らず、ネック部を備えた可撓袋であっても良い。
【0050】
また、本発明の容器搬送装置において、多品種少量生産ライン等における取扱い容器100の変更等により、グリップユニット30の相隣るグリッパによりグリップされるべき容器間隔が変化せざるを得ないときには、(a)グリップユニットの相隣るグリッパ間隔を調整し、又はグリップユニットをグリッパ間隔の異なるものに交換し、(b)充填機200(図6)(キャッピング機も同じ)の相隣る充填ヘッド201、201の間隔をヘッドピッチ調整装置202により変更して対処可能にする。図6のヘッドピッチ調整装置202は、モータ202Aの出力軸に結合した送りねじ202Bに、各充填ヘッド201に一体の伝動子201Aを螺着させてあり、モータ202Aの回転制御により相隣る充填ヘッド201の間隔を自在に広狭調整できる。
【符号の説明】
【0051】
1、1A 容器搬送装置
10、10A、10B、10C 搬送手段
11、11A、11B、11C 送りベルト
12A、12B ベルト
30 グリップユニット
31 グリップベース
32 係合子
40 グリッパ
41A、41B アーム
43 カムフォロワ
50 開閉手段
52 押動子
90 反転装置
100 容器
101 ネック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器のネック部をグリップするグリッパをグリップベースに設けた容器の両持ちグリップユニットを用い、
該両持ちグリップユニットのグリップベースを搬送手段に対し上方から着脱自在に載置して両持ち支持可能にした容器の搬送装置であって、
前記グリッパが2本の互いに相対して開閉するアームの間に容器のネック部をグリップ可能にし、
グリッパの2本のアームが、それら2本のアームにかけたばねにより閉じ状態に設定されるとともに、搬送手段の搬送経路に沿う必要位置に配置した開閉手段により開き状態に設定される、容器の搬送装置。
【請求項2】
前記グリッパが2本のアームの互いに相対するV字凹部の間に容器のネック部をグリップ可能にする請求項1に記載の容器の搬送装置。
【請求項3】
前記グリップベースが搬送手段に係脱する係合子を設けてなる請求項1又は2に記載の容器の搬送装置。
【請求項4】
前記搬送手段を搬送経路に沿う複数の搬送区分毎に互いに独立に設けた請求項1〜3のいずれかに記載の容器の搬送装置。
【請求項5】
開閉手段の押動子によって2本のアームに設けたカムフォロワを押すことで前記グリッパが開き状態に設定される請求項1〜4のいずれかに記載の容器の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−215084(P2009−215084A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159226(P2009−159226)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【分割の表示】特願2003−418760(P2003−418760)の分割
【原出願日】平成15年12月16日(2003.12.16)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】