容器内の液体用保護部材
明細書は、柔軟に変形可能であることにより、開けたワインボトル(26)のネック領域(25)を通って挿入されることができる保護部材(10)を開示する。この保護部材(10)は、ワインボトルのネック領域(25)を通って挿入可能となるための状態に、柔軟に変形可能であり、一旦ワインボトル(26)内に入ると、使用状態に広がることができ、ここで、ワインボトル(26)内で保持されたワインの表面上で浮いている際に、保護部材(10)の外側周辺縁(15、62)が、ワインボトル(26)の内側表面に対して隣接し、または、これに寄りかかるように位置づけられる保護部材において、この保護部材(10)は、第1柔軟シート(11、19)材料と、第2柔軟シート材料(12、19)とを有する複数部分から構成され、前記第1柔軟シート(11、19)材料は、第1ゾーン(14)中に、個別に密閉された複数の空間(22)を有し、この複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、第1柔軟シート材料または第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、放射状方向の外側縁(15)を有し、この外側縁が、保護部材(10)の外側周辺縁を形成し、この外側周辺縁は、上述の第1ゾーン(14)を越えて放射状に伸張する; または、連続的なシート材料とすることにより、この連続的なシート材料(60)は、前記シート部材(60)を形成するために接合された粒状コルクなどのコルクまたはコルクベースの材料からなり; 保護部材(10)は、液体であるワインや気体に対してほぼ不透性を有することを特徴とする; 明細書は、上述の保護部材(10)をワインボトル(26)中に挿入するための装置(27、30)も開示し、この装置(27、30)は、前記保護部材(10)を中に保持する柔軟性を有する外側容器(27)を有し、この柔軟性を有する外側容器(27)は、2つの対向する縁領域(28、29)の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができ、この装置(27、30)はさらに配送部材(30)を有するが、この配送部材(30)は、外側容器(27)内で、保護部材(10)と係り合い、およびこれを巻き重ねることができ、その後巻かれた保護部材(10)をワインボトルのネック領域(25)を通って、柔軟性を有する外側容器(27)の前記2つの対向する縁領域(28、29)のうちの1つを超えて挿入する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、潜在的に空気などの気体と反応することにより、容器中の液体が劣化するのを最小限にするおよび/またはこれを遅らせることに関する。好ましくは、これのみではなく、本開示は、一旦ボトルを開けた後に、ボトル中のワインの劣化を最小限にするおよび/またはこれを遅らせることにより、ワインをより長期間に渡って消費可能にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭および店の双方で、グラスでワインを消費する市場が存在するが、ここで、ボトルに残ったワインを劣化から保護する必要がある。レストラン、バーおよびホテルなどの店では、ボトルを最初に開けた後、ワインをいくらか分配した後に、ボトルに残ったワインがボトル中で迅速に劣化しないように、これを保護するための便利で経済的なシステムが必要とされ望まれている。同じ必要性は家庭でもしばしばありえるが、家庭では消費者が、初めにボトルを開栓した後、ボトルの全ワインを一度に消費することを望まないことがありえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開けたワインボトル中でワインを保護しようとする公知のシステムはいくつか存在するが、これらは、一時的な栓を置き、または、ボトル中で密閉を行い、残りのワインの上にある空気をボトルから抜く物である。これらのシステムでは、ある程度ワインを劣化から保護する一方で、排気プロセスによりワインから芳香特性を取り除いてしまう可能性がある。これ以外の公知のシステムとしては、空気を押しのけるために窒素やアルゴンなどの不活性ガスをボトルに入れるというシステムもある。これらのシステムは、単独で用いることもできるが、一時的な栓または密閉部と共に用いることもできる。これらの公知のシステムのほとんどは、開けたワインボトルを一晩保存する場合には適度に良く機能するが、非常に複雑でコストがかかるので、ボトルからワインをグラスに注ぐ度にそれを使うのには問題がある。このため、店でワインをグラスに入れる多くの人たちも、(店ではなく)家庭での使用者も、1日の稼働中にはこれらを使わない。したがって、ワインは、ワインボトルが開いている1日の間に劣化する可能性があり、多大な損傷が起こり、これらのワインの好ましくない割合を廃棄することが必要となりうる。
【0004】
豪州国特許明細書2005316912号は、使用時に開けたワインボトル中に入れられ、そこからワインを少しずつ分配する遮断部材を開示している。この遮断部材は、多くの様々な部品から構成され、ワインボトルのネック領域を通ってこのワインボトル中に入れられ、一旦ボトルの中に入ったら広がって、ボトル中に残ったワインの表面上に浮くように設計されている。
【0005】
したがって、本発明の目的は、ワインボトルを初めに開けた後に、ボトル中に残ったワインと共に用いるための改善された遮断部材であって、残りのワインの消費する間に劣化を最小限にするのに有効であり、公知のこの種の遮断部材よりも製造コストが低い遮断部材を提供することである。また、好ましい目的は、この種の遮断部材を衛生的に保存するための改善された方法を提供し、所望の場合、開けられたワインボトル中にこの種の遮断部材を便利に挿入することができるような方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、ボトルから液体をいくらか分配した後に、ボトル中に残った液体と共に用いるために適合された保護部材が提供される。前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ボトルのボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残った液体の表面上に配置され、これにより、ボトル中に残った液体と空気との接触が制限される保護部材において、前記保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、この複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、放射状方向の外側縁を有し、この外側縁が、前記保護部材の外側周辺縁を形成し、前記放射状方向の外側縁は、前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することを特徴とする。ある実施形態では、液体がワインであり、ボトルがワインボトルである。好ましくは、第2状態では、保護部材の外側周辺縁は、ワインボトルの内側表面に係わり合い、ボトル内のワインのレベルが変るにしたがって、ワインの内側表面に沿って垂直方向に動くことができる。ワインボトル中に残ったワイン上に位置づけられた保護部材は、ボトルに入ってくる(ワインの劣化を起こしうる)気体とワインとの反応を最小限に抑えるので便利である。
【0007】
ある好適な実施形態では、前記第1ゾーン中に、前記密閉された空間を規定するために、第1柔軟シート材料が、第2柔軟シート材料にほぼ封じられている。便利であるのは、第3柔軟シート材料が、前記第1柔軟シート材料上に位置づけられ、前記第1柔軟シート材料、前記第2柔軟シート材料、または、前記第1柔軟シート材料および前記第2柔軟シート材料の双方を固定している場合である。好ましくは、少なくとも前記第2柔軟シート材料の双方が、ほぼ液体不透性およびほぼ気体不透過性を有する。便利であるのは、第2柔軟シート材料と第3柔軟シート材料との双方ともが、ほぼ液体不透性および気体不透過性を有する場合である。
【0008】
別の好適な実施形態では、前記第1ゾーンを密閉された空間として形成するために、第1柔軟シート材料が、概ね第1ゾーンの回りで前記第2柔軟シート材料に封じられていていてもよく、前記第1ゾーンが前記個別に密閉された空間を含む。この好適な実施形態では、個々に密閉された空間は、少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層が、互いに対して封じられることにより形成されうる。この実施形態では、第1柔軟シート材料と第2柔軟シート材料とのうちの少なくとも1つまたは双方ともが、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することが好適である。
【0009】
この上述の実施形態では、液体不透性手段であると言及することは、その材料が、液体としてワインに対してほぼ不透性を有することを含む。さらに、開けたワインボトル中のワインの表面と接触する可能性のあるこの材料が、ワインと反応しない材料で作られていることが好ましい。保護部材を形成する材料が、プラスチック薄膜材料であると便利であり、これは、密閉が必要とされる場合に、任意の適切な手段(これには、ヒートシールおよび接着材料が含まれる)により互いに対して封じられうる。上述の個々に密閉された空間の任意の空間中にある気体は、通常空気であるが、窒素もしくはアルゴンなどの不活性ガスを用いることも同様に可能である。さらに、所望の場合、重くするために、個々に密閉された空間のいくつかに、液体またはジェル材料を挿入することも可能である。液体またはジェルを含有する個々に密閉された空間は、第1ゾーンの周辺領域により近い位置に位置づけられることができ、空気または気体が充填された空間がより中心に位置づけられると便利である。
【0010】
驚くべきことに、本願に記載されたような構造を提供することにより、十分な浮力を有する保護部材を提供する一方で、個々に密閉された空間は、第2状態を規定することができる一方で、一旦開けたワインボトル中で自由に巻きをほどくまたは折りを解いて第1状態になることができるようになると、こうすることができる促進力を提供することができることがわかった。さらに、保護部材の組み立ては、容易に自動化することができ、容易にかつ低価格で製造可能である。
【0011】
別の実施形態では、初めに容器が開けられた後に、容器中の液体と気体との反応を最小限にする装置が提供される。前記装置は、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側ホルダーを有し、前記柔軟性を有するホルダーが、保護部材を保持し、この保護部材は、第1状態では、容器のボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記保護部材は、液体がここを通って分配されうる容器の第1領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦容器の前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記容器中の液体の表面に位置づけられ、前記保護部材は、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って、かつ容器の前記第1領域を通って前記容器中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側ホルダー内にある間に、第2状態に巻かれることができる。
【0012】
さらなる態様では、初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置が提供され、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、このワイン保護部材は、第1状態では、ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1の広がった状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられる装置において、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる。
【0013】
さらに別の態様では、初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置が提供され、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、この保護部材は、第1状態では、ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられ、前記ワイン保護部材の特徴は以下の通りであり、すなわち、前記ワイン保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、外側周辺縁を有し、この外側周辺縁が、第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有し、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁領域の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる。
【0014】
ある好適な実施形態では、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域の長さは、ワイン保護部材の外側周辺縁の直径よりも長い。これにより、ワイン保護部材は、柔軟性を有する外側容器内で巻かれた状態で、容器がワインボトルのネック領域を押し通った際に、容器から落ちることができる。第2の可能な構成では、2つの対向する縁領域をつなぎ合わせる、柔軟性のある容器の縁領域の対は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域から収束しうる。ある態様では、剛体または半剛体のプッシャー部材が、前記柔軟性のある容器に連結されうる。このプッシャー部材は、第1の収縮状態と第2の伸張状態との間で可動である伸張可能な部分を有することができ、前記第2の伸張状態にある前記プッシャー部材は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域に対向する、容器の縁領域を超えて伸張する。プッシャー部材の第2の伸張状態により、プッシャー部材は握ることができ、ワイン保護部材がボトル中に装備された後に、容器をワインボトルから引き抜くことができるようになる。
【0015】
ある態様によれば、開示された装置は、第1の握ることができる領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の端部領域とを有する細長い配送部材を有することができ、これにより、脚部部材は、前記容器内でワイン保護部材の対向する側に位置づけられることができ、配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、ワイン保護部材が前記容器内で巻き上げ重ねられることができる。
【0016】
ある実施形態によれば、液体を含有する開けたボトルの開いたネック領域を通じて、使用時に保護部材を配送するための配送部材が提供される。前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ボトルの前記ボディ領域に入ると、保持部材は前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中の液体の表面上に位置づけられ、前記配送部材は細長形状であり、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の対向する端部領域とを有し、これにより、脚部部材は、保護部材の対向する側に位置づけられることができ、配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、保護部材が巻き上げ重ねられることができ、配送部材は、さらに中間領域を有し、この中間領域は、空気がボトル中に入ってくることを最小限にする栓として作用するために、ボトルのネック領域と係わり合う密閉手段を有する。
【0017】
あるさらなる実施形態によれば、ボトルからワインをいくらか分配した後に、ボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材が提供され、前記ワイン保護部材は、連続的なシート材料を有し、この連続的なシート材料の外側周辺縁が、ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似し、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、この保護部材は、一旦ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができ、前記シート部材は、ほぼコルクまたはコルクベースの材料よりなる。
【0018】
ワイン保護部材は、周辺外側縁領域と中央内側ゾーンとを有しえ、前記周辺外側領域の厚さは、中央内側ゾーンの厚さの約25〜50%である。このようにして、外側周辺縁は、ワイン保護部材が使用時にワイン表面上を浮くことができる能力に対して悪影響を与えることなく、周辺縁がワインボトルの内側表面に接触できるように、外側縁領域は、内側ゾーンよりも柔軟性を持つことができる。中央ゾーンの厚さは100〜200ミクロンでありえ、好ましくは150ミクロンであり、周辺外側領域の厚さは、30〜80ミクロンでありえ、好ましくは50ミクロンである。ワイン保護部材は、外側周辺縁から内側に伸張する放射状の切り目を有することができ、前記放射状の切り目は、前記外側周辺縁に沿って円周で間隔があけられている。コルクまたはコルクベースの材料は、前記シート部材を形成するために接合された粒状コルク(凝縮コルク)でありえる。コルクを小さな粒に砕き、この小さいコルク粒を、様々な可能な接着材料(例えば、ポリウレタン、ラテックスおよびワックス)で混合しうる。この混合物は、食品等級接着剤と混合され、その後射出成形または押し出し成形され、詰められ、および、加熱室で均質にされうる。
【0019】
保護部材の射出成形、または、この種の材料(これから、保護部材が、切り取りまたは切断プロセスにより形成されうる)の円筒形を押し出し成形することは、このような凝集コルク材料の予め調製された半液体の混合物から行われうる。または、このプロセスの一部分として行われうる。あるいは、この種の凝集コルク材料の調製されたシートまたはロールを用いて、保護部材をこれから切り取ることもできる。シートまたはロールの材料は、円形のより分厚い領域を有し、より薄い材料が間にあるように予め形成され、これにより、保護部材の放射状の外側へりが、所望の保護部材を形成するために、これにより、円形状の分厚い材料を囲むより薄いシート材料から切り取られうる。放射状の外側の切れ目は、保護部材を形成するために、シート材料の切断と同時に形成され、または、別個に形成されうる。
【0020】
さらに別の実施形態では、ワインボトルからワインをいくらか分配した後に、ワインボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材が提供され、前記ワイン保護部材は、柔軟性があり復元力のあるコルクまたはコルクベースの材料から形成されたコアと、前記コアの周囲で互いに封じられたプラスチック薄膜材料の外側層とを有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、このワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に復元力をもって変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記コアの復元力により前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中のワインの表面上に置かれることができる。コアは、接合された粒状コルク(凝集コルク)から作られた少なくとも1つのシート部材からなりえる。保護部材は、周辺環状縁ゾーンを有することができ、これは、コアを含む内側ゾーンよりも相対的に柔軟性が高い。このようにして、ワイン保護部材が、使用時にワインの表面に浮く能力を損ねることなく、外側周辺縁は、ワインボトルの内側表面と接触することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明のいくつかの好適な実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
【図1】図1は、保護部材の1実施形態を示す概略平面図である。
【図2】図2aおよび図2bは、図1をII−IIの線に沿って切った概略断面図であり、それぞれ可能な異なる実施形態を示す図である。
【図3】図3は、保護部材のさらなる1実施形態を示す概略平面図である。
【図4】図4aおよび図4bは、図3をIV−IVの線に沿って切った、2つの異なる可能な実施形態を示す概略断面図である。
【図5】図5は、さらなる1実施形態の平面図である。
【図6】図6aおよび図6bは、図5をVI−VIの線に沿って切った、2つの可能な実施形態を示す断面図である。
【図7】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図8】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図9】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図10】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図11】図11は、開けたワインボトル中に保護部材を挿入する際に使用可能な保存システムのある実施形態を示した概略平面図である。
【図12】図12は、図11のX−Xの線に沿った断面図である。
【図13】図13aおよび図13b異なる位置にある伸張可能なプッシャー部材を有する実施形態を示す図である。
【図14】図14は、図13a/図13bのXII−XIIの線に沿って切った断面図である。
【図15】図15は、開けたワインボトル中へ保護部材を挿入するための装置の構成をし、ボトルのネックに係わり合うことができる一時的な栓または密閉領域を含む装置の側面図である。
【図16】図16は、図15に示した装置の一部分の代替となる配置を示した詳細側面図である。
【0022】
好適な実施形態の詳細な説明は、以下に、添付の図面を個々に参照して説明する。実施形態は、説明的な性質のもので、限定的に解釈されるべきではないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1、図2aおよび図2bを参照して、ワイン保護部材10の第1の好適な実施形態を図示する。この部材20は、第1外側層11と第2外側層12とを有し、これらは、円周密閉ライン13により互いに対して封じられ、これにより、包含され密閉された第1ゾーン14が規定されている。これらの層11、12は、プラスチック材料(ポリエチレン、または、ワインもしくは使用用途の液体と反応しない任意の適切なプラスチック材料)製の薄膜からなりうる。このプラスチック材料製の薄膜はヒートシール可能であり、密閉ライン13が、単にヒートシール操作により形成される。少なくとも層11、12のうちの1つを形成するプラスチック材料製薄膜は、ほぼ気体不透性および液体不透性を有する。層11、12は双方とも、ワインまたはこの装置と共に使用可能なこれ以外の任意の液体に対して、不活性であり、反応してはならないである。使用時には、後述するように、層11、12のいずれかが、開けたワインボトル中に残るワインの表面上に浮くことができる。図2aおよび図2bは、異なる実施形態を図示している。図2aでは、層12は、部材10の周辺縁15にまで伸張していない。図2bでは、層11、12の双方とも、部材10の周辺縁15にまで伸張している。双方の実施形態において、部材10の第1ゾーン14よりも、相対的により柔軟性を有する外側周辺ゾーン16が設けられている。周辺縁15から内側に伸張する放射状の切り目または分割線17を設けることにより、外側ゾーン16の柔軟性は高められうる。切り目または分割線17は、外側ゾーン16を完全に通って伸張しても良いし、このゾーンを部分的に通るように伸張してもよい。図2bの実施形態では、周辺ゾーン16内の層11、12のそれぞれにおいて、層11における切り目17が互いに重ならないように、放射状の切り目または分割線17が円周で互いに対して相殺される可能性もある。さらに、層11、12の周辺縁15の直径が異なり、保護部材10の放射状方向の最も外側の部分が、1つの薄膜層の厚みのみにより作られているようにすることも可能である。ボトルを開け、ワインをいくらか分配した後に、装備された部材10が、ボトル中のワインの表面上に正しく広がるように、この周辺縁15の直径は、ワインボトルのボディ領域の内径に近似している。周辺縁15の直径は、ワインボトルのボディ領域の直径よりもわずかに大きくてもよく、これにより、外側ゾーン16の柔軟性により、ワインボトルのボトル領域でのサイズの変動に対処でき、周辺外側縁が、ワインボトルの内側面と、確実に接触を維持し続けることができるようになっている。
【0024】
第1ゾーン14内では、さらなる分離部材18が設けられているが、その外側サイズは、第1ゾーン14の周辺径に近似しているが、第1ゾーン14中に包含されている。この部材14も、(図示したように)2つまたは3つの層を有するプラスチック材料薄膜からなる。3つの層の場合では、2つの外側層19、21と、1つの中間層20とが設けられている。2層の場合では、外側層の1つが省略されうる。中間層20は、外側層19、21のうちの1つまたは双方に密閉されていて、個々に密閉された空間またはポケット22を規定している。いくつかのまたは全てのポケット22には、気体(空気、または、窒素やアルゴンなどの不活性ガス)が充填されていて、使用されるボトル中の液体上で浮くように、部材10に十分な浮力を与えている。部材10に重みを与えて、これが、ボトル中のワイン表面上で確実に浮き、および/または、ボトル中に入れられた際に、確実にボトル内で正しく巻きが解かれまたは装備されるように、液体またはジェルで充填されうるポケット22もある。複数のポケット22のうちの任意のポケットが、液体またはジェルで充填されている場合には、外側周辺縁に近いポケット22がこれで充填されていることが望ましい。
【0025】
別の可能な実施形態では、図2a、図2bで示された内側部材18が、コルクまたはコルク製品層(例えば、粒状接合コルクシート部材など)に置き換えられうる。この種の材料は十分な柔軟性と復元力とがあり、保護部材が、ボトルのネック領域を通って挿入されるために巻き上げられ、かつ、ボトル内で必要に応じて装備されるために巻きが解けることができるとわかっている。
【0026】
部材10は、十分に柔軟性があり、ワインボトルのネック領域に適合するようにまたこれを通るのに十分な収縮した状態になるまで、概ね、直径線の回りで巻き上げ重ねられ、または折り重ねられることができる。しかし、ポケット22にはある程度の復元力とバネ効果があり、一旦制限力が取り除かれると、この部材10の巻きが解かれまたは折りが広げられ、図面に示したように、平坦なまたは伸張した状態になる。このプロセスは、この部材10が構成される材料の結果生じる。
【0027】
図3、図4aおよび図4bは、上記の図面と同様のワイン保護装置10のさらなる実施形態を示す図であるが、ここで、同じ特徴には同じ参照符号を付する。これらのさらなる実施形態では、第1ゾーン14と、個別に密閉されたポケット22とが、プラスチック材料層の一部分として形成されていて、これも周辺密閉ライン13において封じられている。図4aでは、部材10は2つの層19、20からなり、層20は周辺密閉ライン13において封じられ、内側では、23の部分において層19に封じられている。図4aでは、13の部分において、3つの全ての層19、20、21が互いに封じられるように、3つの層19、20、21が提供されている。個々のポケットは、図1、図2aおよび図2bに図示したポケット22と同様の機能を有する。
【0028】
図5は、ワイン保護部材10の別の可能な実施形態の平面図である。このワイン保護部材10は、完全に、粒状接合コルク(凝集コルク)などのコルク製品から形成され、シート部材に形成された部材である。この保護部材10は、中央ゾーン60と、横方向で外側周辺縁62を規定する周囲の環状ゾーン61とを有する。中央ゾーン60は、外側環状ゾーン61よりも厚みがあるので便利である。通常、中央ゾーンは、ほぼ150ミクロンの厚さであり、外側環状ゾーン61は、ほぼ50ミクロンの厚さであり、これにより、外側環状ゾーンの方が、柔軟性が有意に高い。この柔軟性は、外側周辺縁62から内側に伸張する複数の放射状に伸張する切れ目63を配置することにより、高められる。中央ゾーン60は十分柔軟であり続け、ワインボトルまたは同様のボトルの狭いネック領域を通って挿入されるように巻き上げ重ねられることができるが、しかし、巻きを解くのに十分な固有の復元力を持っていて、一旦ボトル内で解放された際には、ワインまたはこれ以外のボトル内の液体の表面上に装備される。接合され粒状であるコルクの材料(凝集コルク)は、十分な浮力を持っていて、液体の表面上で浮き、気体や液体の透過に対して十分な抵抗力を持っていて、気体や液体が保護部材10を通過するのを、有意な程度に長期間に渡って防ぎ、これによって、保護部材10は、開けた後のワインボトル中で用いることができる。外側周辺縁62の直径は、用いられるワインボトルのボディ領域の内径よりもかろうじて大きいように選択され、このワインボトル内で、縁62が使用時にワインボトルの内側面と接触を維持し続けるように、用いられうる。図5、図6aおよび図6bに図示した保護部材10は、コルクを小さな粒に砕き、この小さいコルク粒を、様々な可能な接着材料(例えば、ポリウレタン、ラテックスおよびワックス)で結合することにより製造されうる。この混合物は、食品等級の接着剤と混合され、射出成形または押し出し成形され、および、詰められ、加熱室で均質にされうる。押し出された粒状コルク混合物は、各保護部材を形成するための、材料層にスライスされ、外側縁ゾーン61は、一連の操作として押圧され、切断されることにより形成される。あるいは、この製品は、図示した形状で個々に成型されうる。いずれの場合も、切り目63は、後の第2工程で作られうる。コルクの汚れの可能性を最小限に抑えるために、凝集コルクを処理するために用いられる追加的なプロセスを設けることができる。
【0029】
図7〜図10を参照して、様々な概略図で、従来のネック領域25とボディ領域26とを有する開けたワインボトル24中に、ワイン保護部材10を挿入する手段および方法を、連続して図示する。ワイン保護部材10は、柔軟性を有する外側容器27に包装されている。この外側容器27は、2つの対向する縁28、29を有し、これらは、部分的に開かれまたは開くことが可能で、これにより、配送装置30がこの容器を貫通することができる。縁28、29をつなぎ合わせている縁31、32は、容器中での保存時に、部材10を包含しかつ保護するために閉じられている。配送装置30は、握ることができる第1端部領域33と、2つの間隔をあけた脚部35、36で二股になっている第2端部領域34とを有する。装置30の脚部35、36は、縁28中の開口部を通過し、部材10の直径方向で横切るように置かれ、1つの脚部35、36が、容器27内で部材10の各側に置かれる(図7)。この状態で、人は、容器27を持つことができ(図8に図示)、一方で、図8の矢印の方向でこの装置30をねじることができる。この結果、部材10は、巻き重ねられ、折り重ねられ(図9)、この状態で容器の縁29は、ボトル24のネック領域25の上に置かれ(図9)、装置30は下向きに押され、巻かれた部材10を担持するその端部領域34がボトル中に向かう。一旦部材10がボトル内に入ると、制限力が取り除かれる際に、この部材10の巻きが解かれ、図10に図示するように、平坦に広がった姿勢で装備される。その後、この装置30は引き抜かれ、容器27は廃棄されうる。部材10がボトル中で装備されると、これは、残ったワインの表面に浮き、その周辺縁15がワインボトルの内側表面に密接に隣接し、これと係わり合う。
【0030】
図11、12は、外側保存包装部または容器27内で保持されているワイン保護部材10のある実施形態を図示している。この実施形態では、容器27の対向する縁28、29が、部材10を装備されるまでの間容器内に密閉するために閉じられている。端部縁28は、その中央ゾーンに隣接した位置に、少なくとも部分的に開放可能な部分を有し、図7〜10で概ね図示したタイプの二股の配送装置30を用いることができるようにする。容器27の他端は、端部縁29を完全に開くために容器の端部部分39を切り取れるように、切り取り線38を有する。閉鎖された縁31、32は、端部縁28から端部縁29に向かって発散する。容器27を形成する材料は、金属化薄膜などの相対的に薄く柔軟性を有しうる。
【0031】
図13a、図13bおよび図14は、外側保存包装部または容器27内で保持されているワイン保護部材10のある実施形態を示す図である。このさらなる実施形態において、プッシャー部材40が、容器27の外側表面に固定されている。プッシャー部材40は、剛体または半剛体で、2つの部分41、42で形成されている。そのうちの1つの部分41は、容器27に固定されていて、他方の部分42は、伸張位置(図13b)と収縮位置(図13a)との間で、伸縮可動である。後述する使用のために、戻り止め手段43などが、部材42を伸張位置に保持するように設けられているので便利である。使用時には、端部縁29を完全に開くために、部分39が切り取り線38で取り除かれる。その後、容器27および部材10が開けられたワインボトルのネックを通って挿入可能なサイズになるまで、容器27がプッシャー部材40の回りで巻き上げられる。一旦ボトル内に入ると、プッシャー部材40の伸張端42を保持している際には、容器27と部材10との巻きが解かれ、部材10は、端部端29を通って容器27から出て自由に落下する。その後、容器27とプッシャー部材40は、ボトルから引き抜かれるが、このプロセスを支援するために、面取りされ、丸くされた角43、44が、容器27の外側縁に設けられている。プッシャー部材40が、部分45で容器27の外側表面46に接着されうるので便利である。
【0032】
図15、16は、図7〜10で示したタイプの配送装置30を示した図であり、この装置は、さらに、中間部分50を有する。この中間部分50の断面は、概して円形の断面で、開けたワインボトル24のネック領域25よりかろうじて小さい直径からかろうじてこれより大きい直径まで大きくなる。この部分50は、統合して形成された、もしくは別個に形成された密閉リング51(図15)、または、連続的な密閉材料部分52(図16)を有する。このように配置することにより、ワイン保護部材10を開けたワインボトルの内側に配送し、その後、一時的なワインボトルの栓としても作用するように、装置30を用いることができる。
【0033】
添付の請求項の範囲内での様々な変更は、当業者には明らかであろう。さらに、添付の請求項は、この明細書を参照することにより、この明細書の開示の一部分を形成する。
【技術分野】
【0001】
本開示は、潜在的に空気などの気体と反応することにより、容器中の液体が劣化するのを最小限にするおよび/またはこれを遅らせることに関する。好ましくは、これのみではなく、本開示は、一旦ボトルを開けた後に、ボトル中のワインの劣化を最小限にするおよび/またはこれを遅らせることにより、ワインをより長期間に渡って消費可能にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭および店の双方で、グラスでワインを消費する市場が存在するが、ここで、ボトルに残ったワインを劣化から保護する必要がある。レストラン、バーおよびホテルなどの店では、ボトルを最初に開けた後、ワインをいくらか分配した後に、ボトルに残ったワインがボトル中で迅速に劣化しないように、これを保護するための便利で経済的なシステムが必要とされ望まれている。同じ必要性は家庭でもしばしばありえるが、家庭では消費者が、初めにボトルを開栓した後、ボトルの全ワインを一度に消費することを望まないことがありえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開けたワインボトル中でワインを保護しようとする公知のシステムはいくつか存在するが、これらは、一時的な栓を置き、または、ボトル中で密閉を行い、残りのワインの上にある空気をボトルから抜く物である。これらのシステムでは、ある程度ワインを劣化から保護する一方で、排気プロセスによりワインから芳香特性を取り除いてしまう可能性がある。これ以外の公知のシステムとしては、空気を押しのけるために窒素やアルゴンなどの不活性ガスをボトルに入れるというシステムもある。これらのシステムは、単独で用いることもできるが、一時的な栓または密閉部と共に用いることもできる。これらの公知のシステムのほとんどは、開けたワインボトルを一晩保存する場合には適度に良く機能するが、非常に複雑でコストがかかるので、ボトルからワインをグラスに注ぐ度にそれを使うのには問題がある。このため、店でワインをグラスに入れる多くの人たちも、(店ではなく)家庭での使用者も、1日の稼働中にはこれらを使わない。したがって、ワインは、ワインボトルが開いている1日の間に劣化する可能性があり、多大な損傷が起こり、これらのワインの好ましくない割合を廃棄することが必要となりうる。
【0004】
豪州国特許明細書2005316912号は、使用時に開けたワインボトル中に入れられ、そこからワインを少しずつ分配する遮断部材を開示している。この遮断部材は、多くの様々な部品から構成され、ワインボトルのネック領域を通ってこのワインボトル中に入れられ、一旦ボトルの中に入ったら広がって、ボトル中に残ったワインの表面上に浮くように設計されている。
【0005】
したがって、本発明の目的は、ワインボトルを初めに開けた後に、ボトル中に残ったワインと共に用いるための改善された遮断部材であって、残りのワインの消費する間に劣化を最小限にするのに有効であり、公知のこの種の遮断部材よりも製造コストが低い遮断部材を提供することである。また、好ましい目的は、この種の遮断部材を衛生的に保存するための改善された方法を提供し、所望の場合、開けられたワインボトル中にこの種の遮断部材を便利に挿入することができるような方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、ボトルから液体をいくらか分配した後に、ボトル中に残った液体と共に用いるために適合された保護部材が提供される。前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ボトルのボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残った液体の表面上に配置され、これにより、ボトル中に残った液体と空気との接触が制限される保護部材において、前記保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、この複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、放射状方向の外側縁を有し、この外側縁が、前記保護部材の外側周辺縁を形成し、前記放射状方向の外側縁は、前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することを特徴とする。ある実施形態では、液体がワインであり、ボトルがワインボトルである。好ましくは、第2状態では、保護部材の外側周辺縁は、ワインボトルの内側表面に係わり合い、ボトル内のワインのレベルが変るにしたがって、ワインの内側表面に沿って垂直方向に動くことができる。ワインボトル中に残ったワイン上に位置づけられた保護部材は、ボトルに入ってくる(ワインの劣化を起こしうる)気体とワインとの反応を最小限に抑えるので便利である。
【0007】
ある好適な実施形態では、前記第1ゾーン中に、前記密閉された空間を規定するために、第1柔軟シート材料が、第2柔軟シート材料にほぼ封じられている。便利であるのは、第3柔軟シート材料が、前記第1柔軟シート材料上に位置づけられ、前記第1柔軟シート材料、前記第2柔軟シート材料、または、前記第1柔軟シート材料および前記第2柔軟シート材料の双方を固定している場合である。好ましくは、少なくとも前記第2柔軟シート材料の双方が、ほぼ液体不透性およびほぼ気体不透過性を有する。便利であるのは、第2柔軟シート材料と第3柔軟シート材料との双方ともが、ほぼ液体不透性および気体不透過性を有する場合である。
【0008】
別の好適な実施形態では、前記第1ゾーンを密閉された空間として形成するために、第1柔軟シート材料が、概ね第1ゾーンの回りで前記第2柔軟シート材料に封じられていていてもよく、前記第1ゾーンが前記個別に密閉された空間を含む。この好適な実施形態では、個々に密閉された空間は、少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層が、互いに対して封じられることにより形成されうる。この実施形態では、第1柔軟シート材料と第2柔軟シート材料とのうちの少なくとも1つまたは双方ともが、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することが好適である。
【0009】
この上述の実施形態では、液体不透性手段であると言及することは、その材料が、液体としてワインに対してほぼ不透性を有することを含む。さらに、開けたワインボトル中のワインの表面と接触する可能性のあるこの材料が、ワインと反応しない材料で作られていることが好ましい。保護部材を形成する材料が、プラスチック薄膜材料であると便利であり、これは、密閉が必要とされる場合に、任意の適切な手段(これには、ヒートシールおよび接着材料が含まれる)により互いに対して封じられうる。上述の個々に密閉された空間の任意の空間中にある気体は、通常空気であるが、窒素もしくはアルゴンなどの不活性ガスを用いることも同様に可能である。さらに、所望の場合、重くするために、個々に密閉された空間のいくつかに、液体またはジェル材料を挿入することも可能である。液体またはジェルを含有する個々に密閉された空間は、第1ゾーンの周辺領域により近い位置に位置づけられることができ、空気または気体が充填された空間がより中心に位置づけられると便利である。
【0010】
驚くべきことに、本願に記載されたような構造を提供することにより、十分な浮力を有する保護部材を提供する一方で、個々に密閉された空間は、第2状態を規定することができる一方で、一旦開けたワインボトル中で自由に巻きをほどくまたは折りを解いて第1状態になることができるようになると、こうすることができる促進力を提供することができることがわかった。さらに、保護部材の組み立ては、容易に自動化することができ、容易にかつ低価格で製造可能である。
【0011】
別の実施形態では、初めに容器が開けられた後に、容器中の液体と気体との反応を最小限にする装置が提供される。前記装置は、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側ホルダーを有し、前記柔軟性を有するホルダーが、保護部材を保持し、この保護部材は、第1状態では、容器のボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記保護部材は、液体がここを通って分配されうる容器の第1領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦容器の前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記容器中の液体の表面に位置づけられ、前記保護部材は、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って、かつ容器の前記第1領域を通って前記容器中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側ホルダー内にある間に、第2状態に巻かれることができる。
【0012】
さらなる態様では、初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置が提供され、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、このワイン保護部材は、第1状態では、ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1の広がった状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられる装置において、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる。
【0013】
さらに別の態様では、初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置が提供され、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、この保護部材は、第1状態では、ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられ、前記ワイン保護部材の特徴は以下の通りであり、すなわち、前記ワイン保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、外側周辺縁を有し、この外側周辺縁が、第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有し、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁領域の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる。
【0014】
ある好適な実施形態では、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域の長さは、ワイン保護部材の外側周辺縁の直径よりも長い。これにより、ワイン保護部材は、柔軟性を有する外側容器内で巻かれた状態で、容器がワインボトルのネック領域を押し通った際に、容器から落ちることができる。第2の可能な構成では、2つの対向する縁領域をつなぎ合わせる、柔軟性のある容器の縁領域の対は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域から収束しうる。ある態様では、剛体または半剛体のプッシャー部材が、前記柔軟性のある容器に連結されうる。このプッシャー部材は、第1の収縮状態と第2の伸張状態との間で可動である伸張可能な部分を有することができ、前記第2の伸張状態にある前記プッシャー部材は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域に対向する、容器の縁領域を超えて伸張する。プッシャー部材の第2の伸張状態により、プッシャー部材は握ることができ、ワイン保護部材がボトル中に装備された後に、容器をワインボトルから引き抜くことができるようになる。
【0015】
ある態様によれば、開示された装置は、第1の握ることができる領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の端部領域とを有する細長い配送部材を有することができ、これにより、脚部部材は、前記容器内でワイン保護部材の対向する側に位置づけられることができ、配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、ワイン保護部材が前記容器内で巻き上げ重ねられることができる。
【0016】
ある実施形態によれば、液体を含有する開けたボトルの開いたネック領域を通じて、使用時に保護部材を配送するための配送部材が提供される。前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦ボトルの前記ボディ領域に入ると、保持部材は前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中の液体の表面上に位置づけられ、前記配送部材は細長形状であり、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の対向する端部領域とを有し、これにより、脚部部材は、保護部材の対向する側に位置づけられることができ、配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、保護部材が巻き上げ重ねられることができ、配送部材は、さらに中間領域を有し、この中間領域は、空気がボトル中に入ってくることを最小限にする栓として作用するために、ボトルのネック領域と係わり合う密閉手段を有する。
【0017】
あるさらなる実施形態によれば、ボトルからワインをいくらか分配した後に、ボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材が提供され、前記ワイン保護部材は、連続的なシート材料を有し、この連続的なシート材料の外側周辺縁が、ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似し、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、この保護部材は、一旦ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができ、前記シート部材は、ほぼコルクまたはコルクベースの材料よりなる。
【0018】
ワイン保護部材は、周辺外側縁領域と中央内側ゾーンとを有しえ、前記周辺外側領域の厚さは、中央内側ゾーンの厚さの約25〜50%である。このようにして、外側周辺縁は、ワイン保護部材が使用時にワイン表面上を浮くことができる能力に対して悪影響を与えることなく、周辺縁がワインボトルの内側表面に接触できるように、外側縁領域は、内側ゾーンよりも柔軟性を持つことができる。中央ゾーンの厚さは100〜200ミクロンでありえ、好ましくは150ミクロンであり、周辺外側領域の厚さは、30〜80ミクロンでありえ、好ましくは50ミクロンである。ワイン保護部材は、外側周辺縁から内側に伸張する放射状の切り目を有することができ、前記放射状の切り目は、前記外側周辺縁に沿って円周で間隔があけられている。コルクまたはコルクベースの材料は、前記シート部材を形成するために接合された粒状コルク(凝縮コルク)でありえる。コルクを小さな粒に砕き、この小さいコルク粒を、様々な可能な接着材料(例えば、ポリウレタン、ラテックスおよびワックス)で混合しうる。この混合物は、食品等級接着剤と混合され、その後射出成形または押し出し成形され、詰められ、および、加熱室で均質にされうる。
【0019】
保護部材の射出成形、または、この種の材料(これから、保護部材が、切り取りまたは切断プロセスにより形成されうる)の円筒形を押し出し成形することは、このような凝集コルク材料の予め調製された半液体の混合物から行われうる。または、このプロセスの一部分として行われうる。あるいは、この種の凝集コルク材料の調製されたシートまたはロールを用いて、保護部材をこれから切り取ることもできる。シートまたはロールの材料は、円形のより分厚い領域を有し、より薄い材料が間にあるように予め形成され、これにより、保護部材の放射状の外側へりが、所望の保護部材を形成するために、これにより、円形状の分厚い材料を囲むより薄いシート材料から切り取られうる。放射状の外側の切れ目は、保護部材を形成するために、シート材料の切断と同時に形成され、または、別個に形成されうる。
【0020】
さらに別の実施形態では、ワインボトルからワインをいくらか分配した後に、ワインボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材が提供され、前記ワイン保護部材は、柔軟性があり復元力のあるコルクまたはコルクベースの材料から形成されたコアと、前記コアの周囲で互いに封じられたプラスチック薄膜材料の外側層とを有し、前記ワイン保護部材は、ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、このワイン保護部材は、ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に復元力をもって変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記コアの復元力により前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中のワインの表面上に置かれることができる。コアは、接合された粒状コルク(凝集コルク)から作られた少なくとも1つのシート部材からなりえる。保護部材は、周辺環状縁ゾーンを有することができ、これは、コアを含む内側ゾーンよりも相対的に柔軟性が高い。このようにして、ワイン保護部材が、使用時にワインの表面に浮く能力を損ねることなく、外側周辺縁は、ワインボトルの内側表面と接触することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明のいくつかの好適な実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
【図1】図1は、保護部材の1実施形態を示す概略平面図である。
【図2】図2aおよび図2bは、図1をII−IIの線に沿って切った概略断面図であり、それぞれ可能な異なる実施形態を示す図である。
【図3】図3は、保護部材のさらなる1実施形態を示す概略平面図である。
【図4】図4aおよび図4bは、図3をIV−IVの線に沿って切った、2つの異なる可能な実施形態を示す概略断面図である。
【図5】図5は、さらなる1実施形態の平面図である。
【図6】図6aおよび図6bは、図5をVI−VIの線に沿って切った、2つの可能な実施形態を示す断面図である。
【図7】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図8】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図9】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図10】図7、8、9および10は、保護部材の保存装置および開けたワインボトル内に保護部材を挿入する配送装置を一連のプロセス工程に沿って示した概略図である。
【図11】図11は、開けたワインボトル中に保護部材を挿入する際に使用可能な保存システムのある実施形態を示した概略平面図である。
【図12】図12は、図11のX−Xの線に沿った断面図である。
【図13】図13aおよび図13b異なる位置にある伸張可能なプッシャー部材を有する実施形態を示す図である。
【図14】図14は、図13a/図13bのXII−XIIの線に沿って切った断面図である。
【図15】図15は、開けたワインボトル中へ保護部材を挿入するための装置の構成をし、ボトルのネックに係わり合うことができる一時的な栓または密閉領域を含む装置の側面図である。
【図16】図16は、図15に示した装置の一部分の代替となる配置を示した詳細側面図である。
【0022】
好適な実施形態の詳細な説明は、以下に、添付の図面を個々に参照して説明する。実施形態は、説明的な性質のもので、限定的に解釈されるべきではないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1、図2aおよび図2bを参照して、ワイン保護部材10の第1の好適な実施形態を図示する。この部材20は、第1外側層11と第2外側層12とを有し、これらは、円周密閉ライン13により互いに対して封じられ、これにより、包含され密閉された第1ゾーン14が規定されている。これらの層11、12は、プラスチック材料(ポリエチレン、または、ワインもしくは使用用途の液体と反応しない任意の適切なプラスチック材料)製の薄膜からなりうる。このプラスチック材料製の薄膜はヒートシール可能であり、密閉ライン13が、単にヒートシール操作により形成される。少なくとも層11、12のうちの1つを形成するプラスチック材料製薄膜は、ほぼ気体不透性および液体不透性を有する。層11、12は双方とも、ワインまたはこの装置と共に使用可能なこれ以外の任意の液体に対して、不活性であり、反応してはならないである。使用時には、後述するように、層11、12のいずれかが、開けたワインボトル中に残るワインの表面上に浮くことができる。図2aおよび図2bは、異なる実施形態を図示している。図2aでは、層12は、部材10の周辺縁15にまで伸張していない。図2bでは、層11、12の双方とも、部材10の周辺縁15にまで伸張している。双方の実施形態において、部材10の第1ゾーン14よりも、相対的により柔軟性を有する外側周辺ゾーン16が設けられている。周辺縁15から内側に伸張する放射状の切り目または分割線17を設けることにより、外側ゾーン16の柔軟性は高められうる。切り目または分割線17は、外側ゾーン16を完全に通って伸張しても良いし、このゾーンを部分的に通るように伸張してもよい。図2bの実施形態では、周辺ゾーン16内の層11、12のそれぞれにおいて、層11における切り目17が互いに重ならないように、放射状の切り目または分割線17が円周で互いに対して相殺される可能性もある。さらに、層11、12の周辺縁15の直径が異なり、保護部材10の放射状方向の最も外側の部分が、1つの薄膜層の厚みのみにより作られているようにすることも可能である。ボトルを開け、ワインをいくらか分配した後に、装備された部材10が、ボトル中のワインの表面上に正しく広がるように、この周辺縁15の直径は、ワインボトルのボディ領域の内径に近似している。周辺縁15の直径は、ワインボトルのボディ領域の直径よりもわずかに大きくてもよく、これにより、外側ゾーン16の柔軟性により、ワインボトルのボトル領域でのサイズの変動に対処でき、周辺外側縁が、ワインボトルの内側面と、確実に接触を維持し続けることができるようになっている。
【0024】
第1ゾーン14内では、さらなる分離部材18が設けられているが、その外側サイズは、第1ゾーン14の周辺径に近似しているが、第1ゾーン14中に包含されている。この部材14も、(図示したように)2つまたは3つの層を有するプラスチック材料薄膜からなる。3つの層の場合では、2つの外側層19、21と、1つの中間層20とが設けられている。2層の場合では、外側層の1つが省略されうる。中間層20は、外側層19、21のうちの1つまたは双方に密閉されていて、個々に密閉された空間またはポケット22を規定している。いくつかのまたは全てのポケット22には、気体(空気、または、窒素やアルゴンなどの不活性ガス)が充填されていて、使用されるボトル中の液体上で浮くように、部材10に十分な浮力を与えている。部材10に重みを与えて、これが、ボトル中のワイン表面上で確実に浮き、および/または、ボトル中に入れられた際に、確実にボトル内で正しく巻きが解かれまたは装備されるように、液体またはジェルで充填されうるポケット22もある。複数のポケット22のうちの任意のポケットが、液体またはジェルで充填されている場合には、外側周辺縁に近いポケット22がこれで充填されていることが望ましい。
【0025】
別の可能な実施形態では、図2a、図2bで示された内側部材18が、コルクまたはコルク製品層(例えば、粒状接合コルクシート部材など)に置き換えられうる。この種の材料は十分な柔軟性と復元力とがあり、保護部材が、ボトルのネック領域を通って挿入されるために巻き上げられ、かつ、ボトル内で必要に応じて装備されるために巻きが解けることができるとわかっている。
【0026】
部材10は、十分に柔軟性があり、ワインボトルのネック領域に適合するようにまたこれを通るのに十分な収縮した状態になるまで、概ね、直径線の回りで巻き上げ重ねられ、または折り重ねられることができる。しかし、ポケット22にはある程度の復元力とバネ効果があり、一旦制限力が取り除かれると、この部材10の巻きが解かれまたは折りが広げられ、図面に示したように、平坦なまたは伸張した状態になる。このプロセスは、この部材10が構成される材料の結果生じる。
【0027】
図3、図4aおよび図4bは、上記の図面と同様のワイン保護装置10のさらなる実施形態を示す図であるが、ここで、同じ特徴には同じ参照符号を付する。これらのさらなる実施形態では、第1ゾーン14と、個別に密閉されたポケット22とが、プラスチック材料層の一部分として形成されていて、これも周辺密閉ライン13において封じられている。図4aでは、部材10は2つの層19、20からなり、層20は周辺密閉ライン13において封じられ、内側では、23の部分において層19に封じられている。図4aでは、13の部分において、3つの全ての層19、20、21が互いに封じられるように、3つの層19、20、21が提供されている。個々のポケットは、図1、図2aおよび図2bに図示したポケット22と同様の機能を有する。
【0028】
図5は、ワイン保護部材10の別の可能な実施形態の平面図である。このワイン保護部材10は、完全に、粒状接合コルク(凝集コルク)などのコルク製品から形成され、シート部材に形成された部材である。この保護部材10は、中央ゾーン60と、横方向で外側周辺縁62を規定する周囲の環状ゾーン61とを有する。中央ゾーン60は、外側環状ゾーン61よりも厚みがあるので便利である。通常、中央ゾーンは、ほぼ150ミクロンの厚さであり、外側環状ゾーン61は、ほぼ50ミクロンの厚さであり、これにより、外側環状ゾーンの方が、柔軟性が有意に高い。この柔軟性は、外側周辺縁62から内側に伸張する複数の放射状に伸張する切れ目63を配置することにより、高められる。中央ゾーン60は十分柔軟であり続け、ワインボトルまたは同様のボトルの狭いネック領域を通って挿入されるように巻き上げ重ねられることができるが、しかし、巻きを解くのに十分な固有の復元力を持っていて、一旦ボトル内で解放された際には、ワインまたはこれ以外のボトル内の液体の表面上に装備される。接合され粒状であるコルクの材料(凝集コルク)は、十分な浮力を持っていて、液体の表面上で浮き、気体や液体の透過に対して十分な抵抗力を持っていて、気体や液体が保護部材10を通過するのを、有意な程度に長期間に渡って防ぎ、これによって、保護部材10は、開けた後のワインボトル中で用いることができる。外側周辺縁62の直径は、用いられるワインボトルのボディ領域の内径よりもかろうじて大きいように選択され、このワインボトル内で、縁62が使用時にワインボトルの内側面と接触を維持し続けるように、用いられうる。図5、図6aおよび図6bに図示した保護部材10は、コルクを小さな粒に砕き、この小さいコルク粒を、様々な可能な接着材料(例えば、ポリウレタン、ラテックスおよびワックス)で結合することにより製造されうる。この混合物は、食品等級の接着剤と混合され、射出成形または押し出し成形され、および、詰められ、加熱室で均質にされうる。押し出された粒状コルク混合物は、各保護部材を形成するための、材料層にスライスされ、外側縁ゾーン61は、一連の操作として押圧され、切断されることにより形成される。あるいは、この製品は、図示した形状で個々に成型されうる。いずれの場合も、切り目63は、後の第2工程で作られうる。コルクの汚れの可能性を最小限に抑えるために、凝集コルクを処理するために用いられる追加的なプロセスを設けることができる。
【0029】
図7〜図10を参照して、様々な概略図で、従来のネック領域25とボディ領域26とを有する開けたワインボトル24中に、ワイン保護部材10を挿入する手段および方法を、連続して図示する。ワイン保護部材10は、柔軟性を有する外側容器27に包装されている。この外側容器27は、2つの対向する縁28、29を有し、これらは、部分的に開かれまたは開くことが可能で、これにより、配送装置30がこの容器を貫通することができる。縁28、29をつなぎ合わせている縁31、32は、容器中での保存時に、部材10を包含しかつ保護するために閉じられている。配送装置30は、握ることができる第1端部領域33と、2つの間隔をあけた脚部35、36で二股になっている第2端部領域34とを有する。装置30の脚部35、36は、縁28中の開口部を通過し、部材10の直径方向で横切るように置かれ、1つの脚部35、36が、容器27内で部材10の各側に置かれる(図7)。この状態で、人は、容器27を持つことができ(図8に図示)、一方で、図8の矢印の方向でこの装置30をねじることができる。この結果、部材10は、巻き重ねられ、折り重ねられ(図9)、この状態で容器の縁29は、ボトル24のネック領域25の上に置かれ(図9)、装置30は下向きに押され、巻かれた部材10を担持するその端部領域34がボトル中に向かう。一旦部材10がボトル内に入ると、制限力が取り除かれる際に、この部材10の巻きが解かれ、図10に図示するように、平坦に広がった姿勢で装備される。その後、この装置30は引き抜かれ、容器27は廃棄されうる。部材10がボトル中で装備されると、これは、残ったワインの表面に浮き、その周辺縁15がワインボトルの内側表面に密接に隣接し、これと係わり合う。
【0030】
図11、12は、外側保存包装部または容器27内で保持されているワイン保護部材10のある実施形態を図示している。この実施形態では、容器27の対向する縁28、29が、部材10を装備されるまでの間容器内に密閉するために閉じられている。端部縁28は、その中央ゾーンに隣接した位置に、少なくとも部分的に開放可能な部分を有し、図7〜10で概ね図示したタイプの二股の配送装置30を用いることができるようにする。容器27の他端は、端部縁29を完全に開くために容器の端部部分39を切り取れるように、切り取り線38を有する。閉鎖された縁31、32は、端部縁28から端部縁29に向かって発散する。容器27を形成する材料は、金属化薄膜などの相対的に薄く柔軟性を有しうる。
【0031】
図13a、図13bおよび図14は、外側保存包装部または容器27内で保持されているワイン保護部材10のある実施形態を示す図である。このさらなる実施形態において、プッシャー部材40が、容器27の外側表面に固定されている。プッシャー部材40は、剛体または半剛体で、2つの部分41、42で形成されている。そのうちの1つの部分41は、容器27に固定されていて、他方の部分42は、伸張位置(図13b)と収縮位置(図13a)との間で、伸縮可動である。後述する使用のために、戻り止め手段43などが、部材42を伸張位置に保持するように設けられているので便利である。使用時には、端部縁29を完全に開くために、部分39が切り取り線38で取り除かれる。その後、容器27および部材10が開けられたワインボトルのネックを通って挿入可能なサイズになるまで、容器27がプッシャー部材40の回りで巻き上げられる。一旦ボトル内に入ると、プッシャー部材40の伸張端42を保持している際には、容器27と部材10との巻きが解かれ、部材10は、端部端29を通って容器27から出て自由に落下する。その後、容器27とプッシャー部材40は、ボトルから引き抜かれるが、このプロセスを支援するために、面取りされ、丸くされた角43、44が、容器27の外側縁に設けられている。プッシャー部材40が、部分45で容器27の外側表面46に接着されうるので便利である。
【0032】
図15、16は、図7〜10で示したタイプの配送装置30を示した図であり、この装置は、さらに、中間部分50を有する。この中間部分50の断面は、概して円形の断面で、開けたワインボトル24のネック領域25よりかろうじて小さい直径からかろうじてこれより大きい直径まで大きくなる。この部分50は、統合して形成された、もしくは別個に形成された密閉リング51(図15)、または、連続的な密閉材料部分52(図16)を有する。このように配置することにより、ワイン保護部材10を開けたワインボトルの内側に配送し、その後、一時的なワインボトルの栓としても作用するように、装置30を用いることができる。
【0033】
添付の請求項の範囲内での様々な変更は、当業者には明らかであろう。さらに、添付の請求項は、この明細書を参照することにより、この明細書の開示の一部分を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルから液体をいくらか分配した後に、前記ボトル中に残った液体と共に用いるために適合された保護部材であって、前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、前記ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、前記ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残った液体の表面上に配置され、これにより、前記ボトル中に残った液体と空気との接触が制限される保護部材において、前記保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、前記第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、前記複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、放射状方向の外側縁を有し、前記外側縁が、前記保護部材の前記外側周辺縁を形成し、前記放射状方向の外側縁は、前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することを特徴とする保護部材。
【請求項2】
前記液体がワインであり、前記ボトルがワインボトルであり、前記密閉された空間を規定するために、前記第1柔軟シート材料が、前記第2柔軟シート材料に封じられている請求項1に記載のワイン保護部材。
【請求項3】
第3柔軟シート材料が、前記第1柔軟シート材料上に位置づけられ、
(i)前記第1柔軟シート材料、
(ii)前記第2柔軟シート材料、
(iii)前記第1柔軟シート材料および前記第2柔軟シート材料の双方
のいずれかを固定している請求項2に記載のワイン保護部材。
【請求項4】
前記第3柔軟シート材料は、前記密閉空間を規定する各位置において、前記第1柔軟シート材料に固定されている請求項3に記載のワイン保護部材。
【請求項5】
前記第2柔軟シート材料と前記第3柔軟シート材料との双方ともが、液体不透性および気体不透過性を有する請求項3または4に記載のワイン保護部材。
【請求項6】
前記第1柔軟シート材料が、液体不透性および気体不透過性を有する請求項5に記載のワイン保護部材。
【請求項7】
前記液体がワインであり、前記ボトルがワインボトルであり、前記第1ゾーンを密閉された空間として形成するために、前記第1柔軟シート材料が、概ね前記第1ゾーンの回りで前記第2柔軟シート材料に封じられていて、前記第1ゾーンが前記個別に密閉された空間を含む請求項1に記載のワイン保護部材。
【請求項8】
前記個々に密閉された空間は、少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層が、規定されたパターンで互いに対して封じられることにより形成される請求項7に記載のワイン保護部材。
【請求項9】
前記少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層は、離れていて、前記第1ゾーン中で前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料との間にある請求項8に記載のワイン保護部材。
【請求項10】
前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料との双方ともが、液体不透性および気体不透性を有する請求項7〜9のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項11】
前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料とが、ヒートシール可能なプラスチック材料製の薄膜である請求項1〜10のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項12】
前記個々に密閉された空間の少なくともいくつかに含有されている気体は、空気、または、窒素もしくはアルゴンなどの不活性ガスである請求項1〜11のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項13】
前記個々に密閉された空間の少なくともいくつかは、液体またはジェルを含有する請求項12に記載の保護部材。
【請求項14】
液体またはジェルを含有する前記個々に密閉された空間は、前記第1ゾーンの周辺領域またはその近辺に位置づけられている請求項13に記載の保護部材。
【請求項15】
外側円周ゾーンが、前記第1ゾーンの放射状方向の外側に設けられ、前記外側円周ゾーンは、前記第1ゾーンよりも相対的により柔軟性を有する請求項1〜14のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項16】
前記外側円周ゾーンは、前記外側周辺縁から内側に伸張する分割線または分離線を複数有する請求項15に記載の保護部材。
【請求項17】
初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、前記保護部材は、第1状態では、前記ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられ、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁領域の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる装置。
【請求項18】
初めに容器が開けられた後に、前記容器中の液体と気体との反応を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側ホルダーを有し、前記柔軟性を有するホルダーが、保護部材を保持し、前記保護部材は、第1状態では、前記容器のボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記保護部材は、前記液体がここを通って分配されうる前記容器の第1領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、前記保護部材は、一旦前記容器の前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記容器中の液体の表面に位置づけられ、前記保護部材は、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って、かつ前記容器の前記第1領域を通って前記容器中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側ホルダー内にある間に、前記第2状態に巻かれることができる装置。
【請求項19】
初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、前記ワイン保護部材は、第1状態では、前記ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられる装置において、前記ワイン保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、前記第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、前記複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、外側周辺縁を有し、前記外側周辺縁が前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有し、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁の間で伸張する軸の周りで巻かれることができることを特徴とする装置。
【請求項20】
前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域の幅は、前記ワイン保護部材の直径よりも広い請求項17または19に記載の装置。
【請求項21】
前記2つの対向する縁領域をつなぎ合わせる、前記容器の第2の縁領域の対は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域から収束する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
剛体または半剛体のプッシャー部材が、前記容器に連結されていて、前記軸に平行に伸張している請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記プッシャー部材は、第1の収縮状態と第2の伸張状態との間で可動である伸張可能な部分を有し、前記第2の伸張状態にある前記プッシャー部材は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域に対向する、前記容器の縁領域を超えて伸張する請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の端部領域とを有する細長い配送部材を有し、これにより、前記脚部部材は、前記容器内で前記ワイン保護部材の対向する側に位置づけられることができ、前記配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、前記ワイン保護部材が前記容器内で巻き上げ重ねられることができる請求項17、19、20または21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
液体を含有する開けたボトルの開いたネック領域を通じて、使用時に保護部材を配送するための配送部材であって、前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、前記ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、前記ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボトルの前記ボディ領域に入ると、前記保持部材は前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中の前記液体の表面上に位置づけられ、前記配送部材は細長形状であり、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の対向する端部領域とを有し、これにより、前記脚部部材は、前記保護部材の対向する側に位置づけられることができ、前記配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、前記保護部材が巻き上げ重ねられることができ、前記配送部材は、さらに中間領域を有し、前記中間領域は、空気が前記ボトルに入ってくることを最小限にする栓として作用するために、前記ボトルの前記ネック領域と係わり合う密閉手段を有する配送部材。
【請求項26】
ボトルからワインをいくらか分配した後に、前記ボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材であって、前記ワイン保護部材は、連続的なシート材料を有し、前記連続的なシート材料の外側周辺縁が、前記ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似し、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができ、前記シート部材は、ほぼコルクまたはコルクベースの材料よりなるワイン保護部材。
【請求項27】
前記ワイン保護部材は、周辺外側縁領域と中央内側ゾーンとを有し、前記周辺外側領域の厚さは、前記中央内側ゾーンの厚さの約25〜50%である請求項26に記載のワイン保護部材。
【請求項28】
前記中央ゾーンの厚さは100〜200ミクロンであり、前記周辺外側領域の厚さは、30〜80ミクロンである請求項26または27に記載のワイン保護部材。
【請求項29】
前記外側周辺縁から内側に伸張する放射状の切り目が形成されていて、前記放射状の切り目は、前記外側周辺縁に沿って円周で間隔があけられている請求項26〜28のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項30】
前記コルクまたはコルクベースの材料は、前記シート部材を形成するために接合された粒状コルクである請求項26〜29のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項31】
ワインボトルからワインをいくらか分配した後に、前記ワインボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材であって、前記ワイン保護部材は、柔軟性があり復元力のあるコルクまたはコルクベースの材料から形成されたコアと、前記コアの周囲で互いに封じられたプラスチック薄膜材料の外側層とを有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記コアの復元力により前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができるワイン保護部材。
【請求項32】
前記コアは、接合された粒状コルクから作られた少なくとも1つのシート部材からなる請求項31に記載のワイン保護部材。
【請求項33】
前記保護部材は、周辺環状縁ゾーンを有し、前記周辺環状ゾーンは、前記コアを含む内側ゾーンよりも相対的に柔軟性が高い請求項31または32に記載のワイン保護部材。
【請求項1】
ボトルから液体をいくらか分配した後に、前記ボトル中に残った液体と共に用いるために適合された保護部材であって、前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、前記ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、前記ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残った液体の表面上に配置され、これにより、前記ボトル中に残った液体と空気との接触が制限される保護部材において、前記保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、前記第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、前記複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、放射状方向の外側縁を有し、前記外側縁が、前記保護部材の前記外側周辺縁を形成し、前記放射状方向の外側縁は、前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有することを特徴とする保護部材。
【請求項2】
前記液体がワインであり、前記ボトルがワインボトルであり、前記密閉された空間を規定するために、前記第1柔軟シート材料が、前記第2柔軟シート材料に封じられている請求項1に記載のワイン保護部材。
【請求項3】
第3柔軟シート材料が、前記第1柔軟シート材料上に位置づけられ、
(i)前記第1柔軟シート材料、
(ii)前記第2柔軟シート材料、
(iii)前記第1柔軟シート材料および前記第2柔軟シート材料の双方
のいずれかを固定している請求項2に記載のワイン保護部材。
【請求項4】
前記第3柔軟シート材料は、前記密閉空間を規定する各位置において、前記第1柔軟シート材料に固定されている請求項3に記載のワイン保護部材。
【請求項5】
前記第2柔軟シート材料と前記第3柔軟シート材料との双方ともが、液体不透性および気体不透過性を有する請求項3または4に記載のワイン保護部材。
【請求項6】
前記第1柔軟シート材料が、液体不透性および気体不透過性を有する請求項5に記載のワイン保護部材。
【請求項7】
前記液体がワインであり、前記ボトルがワインボトルであり、前記第1ゾーンを密閉された空間として形成するために、前記第1柔軟シート材料が、概ね前記第1ゾーンの回りで前記第2柔軟シート材料に封じられていて、前記第1ゾーンが前記個別に密閉された空間を含む請求項1に記載のワイン保護部材。
【請求項8】
前記個々に密閉された空間は、少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層が、規定されたパターンで互いに対して封じられることにより形成される請求項7に記載のワイン保護部材。
【請求項9】
前記少なくとも2つのさらなる柔軟シート材料層は、離れていて、前記第1ゾーン中で前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料との間にある請求項8に記載のワイン保護部材。
【請求項10】
前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料との双方ともが、液体不透性および気体不透性を有する請求項7〜9のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項11】
前記第1柔軟シート材料と前記第2柔軟シート材料とが、ヒートシール可能なプラスチック材料製の薄膜である請求項1〜10のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項12】
前記個々に密閉された空間の少なくともいくつかに含有されている気体は、空気、または、窒素もしくはアルゴンなどの不活性ガスである請求項1〜11のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項13】
前記個々に密閉された空間の少なくともいくつかは、液体またはジェルを含有する請求項12に記載の保護部材。
【請求項14】
液体またはジェルを含有する前記個々に密閉された空間は、前記第1ゾーンの周辺領域またはその近辺に位置づけられている請求項13に記載の保護部材。
【請求項15】
外側円周ゾーンが、前記第1ゾーンの放射状方向の外側に設けられ、前記外側円周ゾーンは、前記第1ゾーンよりも相対的により柔軟性を有する請求項1〜14のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項16】
前記外側円周ゾーンは、前記外側周辺縁から内側に伸張する分割線または分離線を複数有する請求項15に記載の保護部材。
【請求項17】
初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、前記保護部材は、第1状態では、前記ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられ、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁領域の間で伸張する軸の周りで巻かれることができる装置。
【請求項18】
初めに容器が開けられた後に、前記容器中の液体と気体との反応を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側ホルダーを有し、前記柔軟性を有するホルダーが、保護部材を保持し、前記保護部材は、第1状態では、前記容器のボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記保護部材は、前記液体がここを通って分配されうる前記容器の第1領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、前記保護部材は、一旦前記容器の前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記容器中の液体の表面に位置づけられ、前記保護部材は、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って、かつ前記容器の前記第1領域を通って前記容器中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側ホルダー内にある間に、前記第2状態に巻かれることができる装置。
【請求項19】
初めに開けられた後にワインボトル中のワインの劣化を最小限にする装置であって、前記装置が、2つの対向する縁領域の少なくとも一部分に沿って開くまたは開くことができる柔軟性を有する外側容器を有し、前記柔軟性を有する容器が、ワイン保護部材を保持し、前記ワイン保護部材は、第1状態では、前記ワインボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ワインボトルの前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中のワインの表面上に位置づけられる装置において、前記ワイン保護部材が、第1柔軟シート材料と、第2柔軟シート材料とを有する複数部分から構成され、前記第1柔軟シート材料は、第1ゾーン中に、個別にほぼ密閉された複数の空間を有し、前記複数の空間のそれぞれがある体積を有し、かつ、このうちの少なくともいくつかは気体を含有し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料のうちの1つまたは双方が、外側周辺縁を有し、前記外側周辺縁が前記第1ゾーンを越えて放射状に伸張し、前記第1柔軟シート材料または前記第2柔軟シート材料の少なくとも1つは、ほぼ液体不透性および気体不透性を有し、前記ワイン保護部材は、使用時には、前記柔軟性を有する外側容器の前記縁領域のうちの1つを通って前記開けたワインボトル中に挿入されるために、前記柔軟性を有する外側容器内にある間に、前記2つの対向する縁の間で伸張する軸の周りで巻かれることができることを特徴とする装置。
【請求項20】
前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域の幅は、前記ワイン保護部材の直径よりも広い請求項17または19に記載の装置。
【請求項21】
前記2つの対向する縁領域をつなぎ合わせる、前記容器の第2の縁領域の対は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域から収束する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
剛体または半剛体のプッシャー部材が、前記容器に連結されていて、前記軸に平行に伸張している請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記プッシャー部材は、第1の収縮状態と第2の伸張状態との間で可動である伸張可能な部分を有し、前記第2の伸張状態にある前記プッシャー部材は、前記2つの対向する縁領域のうちの前記1つの縁領域に対向する、前記容器の縁領域を超えて伸張する請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の端部領域とを有する細長い配送部材を有し、これにより、前記脚部部材は、前記容器内で前記ワイン保護部材の対向する側に位置づけられることができ、前記配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、前記ワイン保護部材が前記容器内で巻き上げ重ねられることができる請求項17、19、20または21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
液体を含有する開けたボトルの開いたネック領域を通じて、使用時に保護部材を配送するための配送部材であって、前記保護部材は、その第1状態では、外側周辺縁が、前記ボトルのボディ領域の内側断面サイズと近似するように形成され、前記保護部材は、前記ボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボトルの前記ボディ領域に入ると、前記保持部材は前記第1状態に戻り、前記ボディ領域中の前記液体の表面上に位置づけられ、前記配送部材は細長形状であり、第1の握ることができる端部領域と、隣接しかつ間隔をあけた2つの脚部部材を有する第2の対向する端部領域とを有し、これにより、前記脚部部材は、前記保護部材の対向する側に位置づけられることができ、前記配送部材をその細長方向の回りで回転させることにより、前記保護部材が巻き上げ重ねられることができ、前記配送部材は、さらに中間領域を有し、前記中間領域は、空気が前記ボトルに入ってくることを最小限にする栓として作用するために、前記ボトルの前記ネック領域と係わり合う密閉手段を有する配送部材。
【請求項26】
ボトルからワインをいくらか分配した後に、前記ボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材であって、前記ワイン保護部材は、連続的なシート材料を有し、前記連続的なシート材料の外側周辺縁が、前記ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似し、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができ、前記シート部材は、ほぼコルクまたはコルクベースの材料よりなるワイン保護部材。
【請求項27】
前記ワイン保護部材は、周辺外側縁領域と中央内側ゾーンとを有し、前記周辺外側領域の厚さは、前記中央内側ゾーンの厚さの約25〜50%である請求項26に記載のワイン保護部材。
【請求項28】
前記中央ゾーンの厚さは100〜200ミクロンであり、前記周辺外側領域の厚さは、30〜80ミクロンである請求項26または27に記載のワイン保護部材。
【請求項29】
前記外側周辺縁から内側に伸張する放射状の切り目が形成されていて、前記放射状の切り目は、前記外側周辺縁に沿って円周で間隔があけられている請求項26〜28のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項30】
前記コルクまたはコルクベースの材料は、前記シート部材を形成するために接合された粒状コルクである請求項26〜29のいずれか1項に記載のワイン保護部材。
【請求項31】
ワインボトルからワインをいくらか分配した後に、前記ワインボトル中に残ったワインと共に用いるためのワイン保護部材であって、前記ワイン保護部材は、柔軟性があり復元力のあるコルクまたはコルクベースの材料から形成されたコアと、前記コアの周囲で互いに封じられたプラスチック薄膜材料の外側層とを有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのボディ領域の内側横断断面サイズと近似する外側周辺縁を有し、前記ワイン保護部材は、前記ワインボトルのネック領域を通って挿入されるために、第2状態に柔軟に変形可能であり、一旦前記ボディ領域に入ると、前記コアの復元力により前記第1状態に戻り、前記ワインボトル中に残ったワインの表面上に置かれることができるワイン保護部材。
【請求項32】
前記コアは、接合された粒状コルクから作られた少なくとも1つのシート部材からなる請求項31に記載のワイン保護部材。
【請求項33】
前記保護部材は、周辺環状縁ゾーンを有し、前記周辺環状ゾーンは、前記コアを含む内側ゾーンよりも相対的に柔軟性が高い請求項31または32に記載のワイン保護部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2011−527975(P2011−527975A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517712(P2011−517712)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【国際出願番号】PCT/AU2009/000888
【国際公開番号】WO2010/006360
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(511012891)クリエイテッド バイ ブレインウェーブ プロプライエタリー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【国際出願番号】PCT/AU2009/000888
【国際公開番号】WO2010/006360
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(511012891)クリエイテッド バイ ブレインウェーブ プロプライエタリー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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