説明

容器用の閉じ蓋

本発明は、容器の開口部を密封する閉じ蓋に関する。特に、本発明は、ボトル等の容器の口を密封する閉じ蓋(10)に関する。本発明の第1態様により提供されるのは、容器の口により定められる開口部を密封する閉じ蓋であり、前記閉じ蓋は、前記口を覆うように適合された本体(12)と、前記本体から伸びる非連続な外縁(14)とを含み、前記外縁は、開き位置と閉じ位置との間で変形可能である。本発明は、容器に前記閉じ蓋を付与する方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の開口部を密封する閉じ蓋に関する。特に、本発明は、ボトル等の容器の口を密封する閉じ蓋に関する。本発明は、容器に閉じ蓋を付与する方法も提供する。
【背景技術】
【0002】
王冠型の閉じ蓋は、1892年以来存在しており、その容易さと効率性により、尚、ガラス瓶に用いられる閉じ蓋の選択肢である。
【0003】
しかしながら、王冠型の閉じ蓋は、最新の軽量プラスチックボトル又はアルミニウムボトルに理想的には適しておらず、なぜなら、ボトルは、押し下げられてボトルの上唇の周囲に圧着される閉じ蓋の付与に関連する圧力と力に耐えることができるように、厚さ又は強度に関して、ガラス瓶と同じ寸法に製造されなければならないからである。標準的なねじ込み式の閉じ蓋は、2つの主要な欠点を有しており、ボトルは、閉じ蓋を保持するために、材料の利用に関して、丈が高く比較的重い溝形を与えなければならず、そのために、ボトルから材料を取り除く、故に重量を除く可能性が低くなるという点である。特に、ビールの場合、製品に接触する酸素レベルを最小限に保つことが好ましいので、王冠型の閉じ蓋に比べてより長い外縁長を有するねじ込み式の蓋の中に捕捉される空気容積は、ビールの質を保つことへの有害な影響を有する。
【0004】
流体、特に、液体用の容器は、通常、アルミニウム、又はポリエチレンテレフタレート[ポリ(エチレン)テレフタレート又はPET]等の熱可塑性ポリマー樹脂から製造される。PETは、その軽量特性、高度の衝撃耐性、及び引張強度のために、液体用容器の製造で選択されることが多い。PET容器、特に、液体用ボトルは、2つの基本的な成形方法、1工程方法又は2工程方法を利用して形成される。
【0005】
2工程方法では、第1機械射出は、頸部と本体とを有する母材を成形する。母材の頸部は、溝を付けられたねじ込み式のキャップを付するための溝を有し、その溝は、適所にその場で成形される。母材の本体は、第2工程での最終形で膨張するので、十分に厚い。この工程では、母材の本体は、高温に、通常、95〜115℃に素早く加熱され、次に、軸方向に引き伸ばされ、2部成形型に対して膨張し、ボトルの最終形を形成する。
【0006】
1工程方法では、生材から仕上げ容器までのプロセス全体が、1つの機械の中で行われ、それは、標準的ではない形(特注成形)に適している。
【0007】
どちらかの成形方法により形成されるボトルは、炭酸飲料等の液体用容器として、食品産業に利用される。しかしながら、母材の頸部に与えられる溝は、相当の重量を、通常、母ボトルの全重量のほぼ8〜10%を含む場合がある。
【発明の概要】
【0008】
従って、本発明の目的は、従来技術に関連する少なくとも幾つかの欠点を回避する閉じ蓋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様によれば、容器の口により定められる開口部を密封する閉じ蓋が提供される。前記蓋は、閉じ口部を覆うように適合された本体を含み、不連続な外縁が、その本体から伸び、外縁は、開き位置と閉じ位置との間で変形することができる。
【0010】
用語「不連続な」は、少なくとも1点の不連続性を有することを意味し、外縁の少なくとも1つの裂け目、間隙、開口部、類似の円周方向の断絶、又はそれらの組み合わせを含むことを意図している。
【0011】
好ましくは、本体は、第1面と第2面とを有する。好ましくは、使用中、第1面は、容器嵌合面である。更に、好ましくは、使用中、第2面は、外部面である。
【0012】
好ましくは、本体は、実質的に円盤状である。
【0013】
好ましくは、開き位置では、外縁の自由端は、容器の口の外周よりも大きな円周を定める。好ましくは、閉じ位置では、外縁の自由端は、容器の口の外周と実質的に等しい円周を定める。
【0014】
好ましくは、外縁は、本体から伸びる複数のアームを含む。
【0015】
任意選択で、外縁は、本体から伸びる複数の離間したアームを含む。
【0016】
好ましくは、各アームは、第1面と第2面とを有する。好ましくは、使用中、第1面は、容器嵌合面である。更に、好ましくは、使用中、第2面は、外部面である。
【0017】
好ましくは、不連続点は、隣接するアームの間に定められる。
【0018】
任意選択で、開き位置では、複数のアームが、本体から実質的に半径方向に伸びる。
【0019】
任意選択で、閉じ位置では、幾つかの又は全ての複数のアームは、幾つかの又は全てのアームの容器嵌合面が、使用中、容器の口の隣に位置するように方向付けられる。更に、任意選択で、閉じ位置では、幾つかの又は全ての複数のアームは、幾つかの又は全てのアームの容器嵌合面が、使用中、容器の口と並列関係に位置するように方向付けられる。
【0020】
任意選択で、各アームは、本体に蝶番式に備え付けられる。
【0021】
任意選択で、各アームは、一体型ヒンジにより本体に備え付けられる。「一体型ヒンジ」とは、2つの本体の境界に位置し、前記本体が、幾何学的な継手軸の周りで相対的に旋回運動するのを可能にする継手であって、前記継手が、前記本体の一方又は両方と一体化している、継手を意味する。
【0022】
任意選択で、一体型ヒンジは、弱め線を含む。
【0023】
好ましくは、少なくとも1つのアームが、保持要素を更に含む。
【0024】
好ましくは、保持要素が、少なくとも1つのアームの容器嵌合面に位置する。好ましくは、保持要素は、アームの長手軸に対して実質的に内側に伸びる。
【0025】
好ましくは、保持要素は、アームの外面から垂直方向に実質的に伸びる。好ましくは、使用中、保持要素は、容器の口に向って方向付けられる。
【0026】
任意選択で、少なくとも幾つかのアームは、各々の隣接するアームに固定されるように適合される。好ましくは、各アームは、各々の隣接するアームに固定されるように適合される。
【0027】
任意選択で又は代わりに、閉じ蓋は、隣接するアームに各アームを固定する手段を更に含む。任意選択で、固定手段は、閉じ位置で、少なくとも幾つかのアームの間に接続を形成するように適合された接続部材を含む。更に、任意選択で、固定手段は、閉じ位置に、幾つかの又は全てのアームに少なくとも部分的に外接するように適合された環状部材を含む。
【0028】
好ましくは、閉じ位置では、各アームの少なくとも一部は、隣接するアームの少なくとも一部との少なくとも一部分の接続を形成することができる。
【0029】
任意選択で、閉じ位置で、接続は、アームと少なくとも1つの隣接するアームとの間で形成される。更に、任意選択で、その接続は、幾つかの又は各々アームの間に形成される。好ましくは、その接続は、各アームの間で行われる。
【0030】
任意選択で、閉じ位置で、隣接するアーム間のその接続は、一体的に環を形成する。好ましくは、その環は、連続した環である。任意選択で、使用中に閉じ位置では、その環は、容器の口に少なくとも部分的に外接する。
【0031】
任意選択で、閉じ蓋は、複数の指部を更に含む。
【0032】
好ましくは、各指部は、第1面と第2面とを有する。好ましくは、使用中、第1面は、容器嵌合面である。更に好ましくは、使用中、第2面は、外面である。任意選択で、複数の指部は、本体から伸びる。好ましくは、複数の指部は、本体の容器嵌合面から伸びる。更に任意選択で、複数の指部は、本体の容器嵌合面から実質的に垂直に伸びる。
【0033】
任意選択で、複数の指部の間に複数のアームを置く。
【0034】
任意選択で、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の容器嵌合面が容器の口の外面の隣に位置するように方向付けられる。更に任意選択で、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の容器嵌合面が、容器の口の外面と並列関係に位置するように方向付けられる。
【0035】
代わりに、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の外面が、容器の口の内面の隣に位置するように方向付けられる。任意選択で、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指の外面が、容器の口の内面と並列関係に位置するように方向付けられる。
【0036】
任意選択で、少なくとも1つの指部は、保持要素を更に含む。
【0037】
好ましくは、保持要素は、少なくとも1つの指部の容器嵌合面に位置する。
【0038】
好ましくは、保持要素は、指部の長手軸に対して実質的に内側に伸びる。
【0039】
好ましくは、使用中に、保持要素は、容器の口に向って方向付けられる。
【0040】
任意選択で、各指部の外面の少なくとも一部は、閉じ位置で、隣接するアームの容器嵌合面の少なくとも一部を受容するように適合される。
【0041】
任意選択で、各指部の外面は、隣接するアームの容器嵌合面の少なくとも一部を受容するように形及び寸法が定められた少なくとも1つのくぼみを含む。好ましくは、各指部の外面は、2つのくぼみを含み、各々は、関わりのある隣接するアームの容器嵌合面の少なくとも一部を受容するように形及び寸法が定められる。
【0042】
任意選択で、閉じ蓋は、内部分と外部分とを含む。
【0043】
任意選択で、外部分は、第1本体と非連続な外縁とを含み、任意選択で、複数のアームを含む。
【0044】
任意選択で、内部分は、第2本体と複数の指部とを含む。
【0045】
好ましくは、第2本体の各指部は、第1面と第2面とを有する。好ましくは、使用中に、第1面は、容器嵌合面である。更に好ましくは、使用中に、第2面は、外面である。
【0046】
任意選択で、複数の指部は、第2本体から伸びる。好ましくは、複数の指部は、第2本体の容器嵌合面から伸びる。更に任意選択で、複数の指部は、第2本体の容器嵌合面から実質的に垂直に伸びる。
【0047】
好ましくは、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の容器嵌合面が容器の口の外面の隣に位置するように方向付けられる。更に任意選択で、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の容器嵌合面が、容器の口の外面と並列関係に位置するように方向付けられる。
【0048】
代わりに、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の外面が、容器の口の隣に位置するように方向付けられる。任意選択で、幾つかの又は全ての複数の指部は、使用中に、幾つかの又は全ての指部の外面が、容器の口の内面と並列関係に方向付けられる。
【0049】
任意選択で、内部分の少なくとも1つの指部、又は、外部分の少なくとも1つのアームは、保持要素を含む。好ましくは、保持要素は、内部分の少なくとも1つの指部の、又は、外面の少なくとも1つのアームの容器嵌合面に位置する。
【0050】
好ましくは、保持要素は、内部分の少なくとも1つの指部の、又は、外部分の少なくとも1つのアームの長手軸に対して実質的に内側に伸びる。
【0051】
好ましくは、使用中に、保持要素は、容器の口に向って方向付けられる。
【0052】
好ましくは、外部分は、内部分を受容するように適合される。
【0053】
任意選択で、外面は、内部分に固定される。外部分は、締りばめ装置等の内部分に機械的に固定されてもよい。更に任意選択で、外部分は、内部分に粘着されてもよい。内部分への外部分の粘着は、熔接技術、接着剤、又は当業者により検討されるいずれかの他の適切な技術を利用して達成され得る。
【0054】
任意選択で、閉じ蓋は、変形可能な材料から形成される。更に任意選択で、閉じ蓋は、熱変形可能な材料から形成される。更に任意選択で、閉じ蓋は、プラスチック又は金属等の熱変形可能な材料から形成される。
【0055】
任意選択で、閉じ蓋は、プラスチック等の熱変形可能な材料から形成される。好ましくは、材料は、熱可塑性材料である。任意選択で、熱可塑性材料は、結晶性熱可塑性材料である。熱可塑性材料は、アセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、トパーズ、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート、及びポリオレフィン(POE)を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
【0056】
代わりに、閉じ蓋は、金属等の熱変形可能な材料から形成される。任意選択で、金属は、金属合金である。金属又は金属合金は、アルミニウム及び銅を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
【0057】
任意選択で、各アームの少なくとも一部は、熱変形可能である。更に好ましくは、各アームの少なくとも末端は、熱変形可能である。各アームの少なくとも末端は、熱変形可能な材料から形成され得る。任意選択で又は追加で、各指部の少なくとも一部は、熱変形可能である。更に好ましくは、各指部の少なくとも末端は、熱変形可能である。各指部の末端は、熱変形可能な材料から形成され得る。
【0058】
「熱変形可能な」は、内部エネルギーの変化に応答して、状態を遷移させることができることを意味する。好ましくは、内部エネルギーの増加により、固体状態から液体状態に遷移することになり、本明細書では「溶融する」と呼ばれる。任意選択で、内部エネルギーの減少により、液体状態から固体状態に遷移することになり、本明細書では、「凝固する」と呼ばれる。状態の変化は、必ずしも固体から液体である必要はなく、半固体相を包含することが理解される。
【0059】
任意選択で、閉じ蓋は、接着可能な材料から形成される。
【0060】
任意選択で、各アームの少なくとも一部は、接着可能である。更に好ましくは、各アームの少なくとも末端は、接着可能である。各アームの少なくとも末端は、接着可能な材料から形成され得る。
【0061】
任意選択で又は追加で、各指の少なくとも一部は、変形可能である。更に好ましくは、各指部の少なくとも末端は、接着可能である。各指部の少なくとも末端は、接着可能な材料から形成され得る。
【0062】
「接着可能な」材料とは、接合(癒合)を形成することができる材料意味する。任意選択で、接着剤は、接合されるべき2つの本体の間で伸びる。本体は、同じ材料又は異なる材料から形成され得る。本体は、同じ接着可能な材料又は異なる接着可能な材料から形成され得る。好ましくは、本体は、同じ接着可能な材料から形成される。
【0063】
任意選択で、接着剤は、本体のうちの1つ又は各々の少なくとも一部の和合(融合)2つの本体の間で伸びる。接合後に、2つの本体は、任意選択で、一体的な本体を一体的に形成する。接合は、2つの本体の間の境界の少なくとも一部に拡がり得る、又は、接合は、2つの本体の間の境界の全体を拡がり得ると理解される。任意選択で、接合は、微視的レベルで形成される。更に任意選択で、接合は、原子的レベルで形成される。接着可能な材料は、内部エネルギーの変化に応じて状態を遷移させ得ず、接合は、原子の拡散から生じ、それにより、接着可能な材料からの原子は、拡散し、2つの本体の間で原始的接合を形成すると理解される。
【0064】
任意選択で、各アーム又は指部の少なくとも一部は、隣接するアーム又は指部の少なくとも一部と、接合等の少なくとも一部分の接続を形成することができる。
【0065】
任意選択で、閉じ蓋は、金属等の接着可能な材料から形成される。任意選択で、金属は、金属合金である。金属又は金属合金は、アルミニウム及び銅を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
【0066】
任意選択で、閉じ蓋が内部分と外部分とを含む場合、内部分と外部分は、同じ又は異なる材料から形成され得る。好ましくは、内部分と外部分は、各々が、同じ材料から形成される。
【0067】
任意選択で、内部分と外部分は、各々が、変形可能な材料、任意選択で、プラスチック又は金属等の熱変形可能な材料から形成される。代わりに、内部分と外部分は、各々が、金属等の接着可能な材料から形成される。
【0068】
任意選択で又は追加で、外縁の少なくとも幾つかの又は全てのアーム又は指部は、内部エネルギーの増加を容易にするように適合される。好ましくは、外縁の少なくとも幾つかの又は全てのアーム又は指部は、内部エネルギーの増加を容易にするように形及び寸法が定められる。更に好ましくは、外縁の少なくとも幾つかの又は全てのアーム又は指部の一部は、内部エネルギーの増加を容易にするように形及び寸法が定められる。
【0069】
好ましくは、外縁の少なくとも幾つかの又は全てのアーム又は指部の終端は、内部エネルギーの増加を容易にするように形及び寸法が定められる。好ましくは、その終端は、横手方向に伸び、点又は外縁を形成する。
【0070】
任意選択で又は追加で、閉じ蓋は、容器に付された後に、流体の流れを低減する手段を更に含む。好ましくは、その低減手段は、流体不浸透性薄膜を含む。好ましくは、薄膜は、金属から形成される。好ましくは、金属は、アルミニウムである。代わりに、金属は、鋼鉄又は錫を含まない鋼鉄(TFS)である。
【0071】
任意選択で、閉じ蓋は、炭酸液体から放出されるガス泡により生成される発泡体の特性を管理するための小型装置等の装置を少なくとも部分的に受容するように適合される。更に任意選択で、閉じ蓋の内部分は、炭酸液体から放出されるガス泡により生成される発泡体の特性を管理するための小型装置等の装置を少なくとも部分的に受容するように適合される。
【0072】
任意選択で又は代わりに、閉じ蓋の本体は、頸部を更に含む。
【0073】
好ましくは、頸部は、本体から伸びる。更に好ましくは、頸部は、本体の外面から伸びる。更に好ましくは、頸部は、本体の外面から実質的に垂直に伸びる。
【0074】
好ましくは、頸部は、流体がその部分を通り抜けることができるように適合される。更に好ましくは、頸部は、形の実質的に円筒形であり、開口端を有する。加えて、本体は、流体がその本体を通り抜けることができるように適合される。好ましくは、本体は、流体が通り抜けるのを可能にする開口部を含む。
【0075】
任意選択で又は追加で、頸部は、ねじ溝を更に含む。好ましくは、ねじ溝は、頸部の外部極面上に位置する。
【0076】
代わりに、閉じ蓋は、停止栓又は差込栓を更に含む。
【0077】
好ましくは、停止栓又は差込栓は、本体から伸びる。更に好ましくは、停止栓又は差込栓は、本体の容器嵌合面から伸びる。更に好ましくは、停止栓又は差込栓は、本体の容器嵌合面から実質的に垂直に伸びる。任意選択で、停止栓又は差込栓は、容器の開口部での密封を可逆的に成すように配置される。任意選択で、停止栓又は差込栓は、容器の開口部をと共に、締めばねを成すように形及び寸法が定められる。
【0078】
任意選択で又は代わりに、閉じ蓋は、液体を分注する手段、又は、液体が通り抜けるのを可能にする手段を更に含む。
【0079】
任意選択で、分注手段は、閉じ位置と開き位置との間で操作できるように適合される。
【0080】
任意選択で、分注手段は、飲み口を含む。
【0081】
任意選択で、分注装置は、閉じ位置と開き位置との間で操作できるように適合された飲み口を含む。更に任意選択で、分注手段は、閉じ蓋に蝶番式に備え付け可能な飲み口を含む。
【0082】
任意選択で、飲み口は、実質的に円筒状であり、閉じ蓋に蝶番式に備え付けできるように適合される。更に任意選択で、飲み口は、実質的に円筒であり、開口端を有し、蝶番式に備え付けできるように適合される。
【0083】
任意選択で、分注手段は、球窩式アセンブリにより、閉じ蓋に蝶番式に備え付けることができる飲み口を含む。
【0084】
任意選択で、飲み口は、球部分と一体化している。
【0085】
任意選択で、窩部分は、閉じ蓋と一体化している。
【0086】
任意選択で、窩部分は、流体が飲み口に通るのを妨げるために、飲み口の少なくとも一部を受容する手段を更に含む。任意選択で、受容手段は、飲み口の一部を可逆的に受容するように形及び寸法が定められる少なくとも1つの流路を含む。任意選択で、その又は各流路は、閉じ位置で、飲み口の開口端の少なくとも1つと共に、締めばねを成すように形及び寸法が定められる。任意選択で、飲み口は、閉じ位置と開き位置との間で蝶番式に移動可能である。閉じ位置では、流体が通り抜けるのを妨げるように飲み口が配置され、開き位置では、流体が通り抜けるのを可能にするように飲み口が配置されると理解される。
【0087】
本発明の第2態様により提供されるのは、本発明の第1態様による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封するための方法であり、本方法は、容器の口に閉じ蓋を付与する工程と、開き位置から閉じ位置へ、非連続な外縁を変形する工程とを含む。
【0088】
任意選択で、変形工程は、少なくとも一部の閉じ蓋の内部エネルギーを増加させることを含む。更に任意選択で、閉じ蓋にエネルギーを加えることにより、内部エネルギーが増す。更に任意選択で、外縁にエネルギーを加えることにより、内部エネルギーは増加する。エネルギーは、外部エネルギー源から与えられ得る。
【0089】
任意選択で、外部から与えられるエネルギーの量は、閉じ蓋の少なくとも一部を熱で変形させるのに十分である。更に任意選択で、外部から与えられるエネルギーの量は、少なくとも一部の閉じ蓋の温度を、閉じ蓋の少なくとも一部が形成される材料の溶融温度に増加させるのに十分である。更に任意選択で、外部から与えられるエネルギーの量は、閉じ蓋の少なくとも一部を溶融するのに十分である。外部から与えられるエネルギーの種類及び量は、閉じ蓋が形成される材料の物理的特性に依存し、各々が、独立して、当業者により選択され得る。
【0090】
任意選択で、外部から与えられるエネルギーの量は、閉じ蓋の少なくとも2つの部分の間の接合を形成するのに十分である。更に任意選択で、外部から与えられるエネルギーの量は、接合が原子的拡散から生じ得るのに十分であり、それにより、閉じ蓋の少なくとも2つの部分からの原子は、閉じ蓋の少なくとも2つの部分の間で原子的接合を形成するように拡散する。外部から与えられる種類及び量は、閉じ蓋が形成される材料の物理的特性に依存し、各々が独立して、当業者により選択され得る。任意選択で、本方法は、外縁の少なくとも一部の、内部エネルギーを増加させる工程を更に含む。更に任意選択で、本方法は、を含む。外縁のアームの少なくとも一部の、内部エネルギーを増加させる工程を含む。
【0091】
好ましくは、外縁のアームの少なくとも一部は、溶融される。更に好ましくは、アームの少なくとも一部は、隣接するアームとの少なくとも一部分の接続を形成するように溶融される。
【0092】
代わりに、接合は、外縁の少なくとも一部のアームの間で形成される。好ましくは、少なくとも一部分の接合は、アームの少なくとも一部と隣接するアームとの間で形成される。
【0093】
任意選択で又は追加で、閉じ蓋の指部の少なくとも一部は、溶融される。更に任意選択で又は追加で、アームの少なくとも一部は、隣接指部又は外縁の隣接するアームと、少なくとも一部分の接合を形成するように溶融される。
【0094】
任意選択で又は追加で、接合は、閉じ蓋の少なくとも一部の指部の間で形成される。更に任意選択で又は追加で、少なくとも一部分の接合は、アームの少なくとも一部と、隣接指部又は外縁の隣接するアームとの間で形成される。
【0095】
任意選択で又は追加で、本方法は、少なくとも一部の閉じ蓋の内部エネルギーを減らす工程を更に含む。好ましくは、隣接するアーム又は指部の間で形成される少なくとも一部分の接合は、連続した環を形成するように凝固される。
【0096】
閉じ蓋が、アセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、トパーズ、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート又はポリオレフィン(POE)等の熱可塑性材料から形成される場合、閉じ蓋に与えられるエネルギーの量は、閉じ蓋が、約160℃〜約250℃の範囲の温度を有するのに十分である。
【0097】
任意選択で、外部から与えられるエネルギーは、レーザの形態である。
【0098】
好ましくは、外部から与えられるエネルギーは、超音波又は振動エネルギーの形態である。任意選択で、エネルギーは、熱エネルギーの形態である。閉じ蓋上に可逆的に配置され得る音極等の器具を利用して、超音波又は振動エネルギーを与えることができる。音極の穴は、音極と、熱で変形されるべき閉じ蓋の一部分又は部分(複数)との間の接触を確保するようにその大きさと寸法が定められるように検討される。
【0099】
任意選択で又は追加で、音極が取り除かれた後に所望の形が得られ、保持されることを確保するために、音極の穴は、閉じ蓋を半径方向の内側に加圧するように配置される。
【0100】
代わりに、音極の穴は、閉じ蓋上の点を又は加圧するように配置される。
【0101】
任意選択で、音波又は信号エネルギーは、軸方向の振動で又は捩り振動を介して与えられる。振動の振幅は、20kHzの周波数で、ピーク間で約125μmに検討される。音極は、操作中に、適切な増幅器及び発生器に接続され得ると理解される。
【0102】
任意選択で、エネルギーは、誘導又は電磁気エネルギーの形態であり得る。任意選択で、誘導又は電磁気エネルギーは、誘導コイル等の放電変換器を利用して与えられる。誘導コイルは、操作中に、適切な発生器に接続され得ると理解される。
【0103】
誘導コイルは、各々の閉じ蓋を個別に取り巻き得る。又は、代わりに、エネルギーは、閉じ蓋が付与される複数の容器に付与される幾つかの閉じ蓋に同時に及ぶように線形的に与えられる。任意選択で、誘導コイルは、閉じ蓋上の点に又は閉じ蓋にエネルギーを与えるように配置される。
【0104】
本発明の第3態様により提供されるのは、容器の口により定められる開口部に付与される、本発明の第1態様による閉じ蓋を取り除く方法であり、本方法は、外縁に非連続点を導入する工程を含む。
【0105】
本発明の第4態様により提供されるのは、本発明の第1態様による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封する組立システムである。その組立システムは、容器の口に閉じ蓋を付与する手段と、開き位置から閉じ位置へ、非連続の外縁を変形する手段とを含む。
【0106】
本発明の6つの実施形態が、類似の形状を示すのに同じ番号が使用されている付属の図面を参照しながら、ここで記載されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1a】本発明の第1態様による閉じ蓋の斜視図である。
【図1b】図1aの閉じ蓋の側面図である。
【図2a】図1aの閉じ蓋の下側の平面図である。
【図2b】図2a線A−Aを通る断面側面図である。
【図3a】本発明の第2実施形態による閉じ蓋の展開斜視図である。
【図3b】図3aの閉じ蓋の展開側面図である。
【図3c】本発明の第3実施形態による閉じ蓋の断面側面図である。
【図4】本発明による閉じ蓋を与える工程(4a)、容器の口に閉じ蓋を付与する工程(4b)、及び開き位置から閉じ位置へ外縁を変形する工程(4c)である。
【図5】本発明の第4実施形態による閉じ蓋の断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態による閉じ蓋の側面図である。
【図7】本発明の第6実施形態による閉じ蓋の斜視図(7a)及び断面図(7b)である。
【図8】本発明の第1実施形態による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封する組立システムの側面図(8a)、平面図(8b)、及び(8c)である。
【図9】本発明の第1態様による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封する音極の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0108】
ここで、図1a及び図1bに関して、本発明の第1実施形態による閉じ蓋10が示される。閉じ蓋は、本体12及び外縁14を含む。本体12は、一般に、形が、円盤状且つ平面状である。外縁14は、一般に環状であり、本体12の円周端に固定される固定端13と、円周方向の自由端13’とを有する。
【0109】
図2aは、本発明の第1実施形態による閉じ蓋10の下側の平面図である。外縁14は、複数の離間したアーム16と複数の指部18とを含む。複数のアーム16の間に、複数の指部18を連繋するように置く。
【0110】
各々のアーム16は、本体12に、外縁の固定端13で蝶番式に備え付けられ、それにより、各々のアーム16が、操作時に、開き位置と閉じ位置との間で変位するのが容易になる。開き位置では、各アーム16の円周端13’は、密封されるべき容器の口(図示されず)の外周よりも大きな円周を定める。
【0111】
各々の指部18は、本体12に、固定端13で実質的に固定され、本体(12)の容器嵌合面から平面から実質的に垂直に伸びる。開き位置では、各支部18の固定端13は、密封されるべき容器の口(図示されず)の外周と一般に等しい円周を定め、そのために、閉じ蓋10が容器の口(図示されず)に付けられる場合、各指部18の容器嵌合面は、容器の口に実質的に隣接する。
【0112】
閉じ位置では、各アームの円周端13’は、実質的に、関わりのある指部18の隣に位置する。
【0113】
図2bに関して、一般に、四面体の保持要素20が、各アーム16の円周端13’の隣に与えられる。各保持要素20は、アーム16の外面の平面から実質的に垂直に投影され、本体12に対して、一般的に内側に方向付けられる。
図4aは、ボトル28等の容器へ閉じ蓋10を付与することを示す。付与の前に、アーム16は、開き位置にある。閉じ蓋10は、本体12の容器嵌合面が、ボトル28の口により定められる開口部を覆うようにボトル28に付与される。図4bでは、各々の指部18が、ボトル28の口30の隣に位置し、その口に外接し、ボトル28の口30で、閉じ蓋10を一時的に保持している。
【0114】
図4cに関して、閉じ蓋10が付与された後に、各々のアーム16は、閉じ位置に定められ、それにより、各アーム16は、指部18の隣に位置する。保持要素20は、閉じ蓋30がボトル28から外れるのを抑制する留め具として口30が働くように、ボトル28の口30の隣に位置することができる。
【0115】
ボトル28の口30の開口部を密封するために、アーム16は、隣接指部18と連続的な接続を形成するように変形される。各アーム16の円周端13’は、任意選択で又は追加で、隣接するアーム16又は隣接指部18と連続的な接続を形成するように変形されることが検討される。連続した環は、アーム16及び/又は指部16の間で形成され、ボトル28の口30に閉じ蓋10を固定し、それにより、口30により定められる開口部が密封される。
【0116】
閉じ蓋10にエネルギーを与えることにより、各アーム16を形成することができる。エネルギーは、閉じ蓋10を変形させるのに十分な熱エネルギーの形態であり得る。好ましくは、エネルギーは、エネルギーが、隣接するアーム16と外縁14の指部18の間で連続的な接続を形成するのに十分であるように、閉じ蓋10の外縁14に局所的に与えられる。エネルギーは、例えば、誘導コイルにより熱の形態であり得る。代わりに、エネルギーは、例えば、音極により与えられる超音波の形態であり得る。与えられるエネルギー及び付与方法の種類は、閉じ蓋10が形成される材料に依存し、当業者により選択され得る。閉じ蓋10は、アセタール、PET、ナイロン、トパーズ、ABS、又はポリカーボネート等の結晶性熱可塑性材料から形成され得ることが検討される。
【0117】
密封された後に、外縁14のアーム16及び/又は指部18の間に形成される連続した環は、容器の閉じ蓋10を確実に保持する手段を与える。有利には、各アーム16の変形により、隣接するアーム16及び/又は隣接指部18との連続的な接続が生じ、それは、口の形又は寸法の差、又は切り屑又は不規則な構造等の製造欠陥に関わらず、容器28の口10に閉じ蓋10を固体するための、しっかりとした密封を提供する。
【0118】
上記の方法により以前に密封された、容器28の口30により定められる開口部から閉じ蓋10を外すために、非連続点を定める裂け目が、アーム16及び/又は指部18の間に形成される連続的な環の中に導入される。有利には、閉じ蓋は、閉じ位置で、従来の栓抜き内に部分的に受容されるように形及び寸法が定められ、そのために、従来の栓抜き手段を利用して、連続的環に裂け目を導入することができる。それにより、連続的な環は、有利には、実際にはそのような閉じ蓋上に与えられない、不正開封証明シールとしても働く。更に、連続的な環は、裂け目が導入された後に、閉じ蓋10と共に、ボトルから取り除かれる。従来の不正開封証明シールでは、シールの一部分は、容器上に保持され、シールの一部分を保持する手段が、容器により与えられ得る。本発明は、そのような手段の必要性を回避する。
【0119】
ここで、図3a及び図3bに関して、本発明の第2実施形態による閉じ蓋110が示される。閉じ蓋110は、第1部分22と第2部分26とを含む。
【0120】
第1部分22は、本体112と外縁114とを含む。本体112は、一般に、形が、円盤状且つ平面状である。外縁114は、一般に環形であり、本体112の円周端に固定される固定端113と、円周方向の自由端113’とを有する。外縁114は、複数の離間したアーム116を含み、そのアーム16の各々は、本体112に、固定端113で蝶番式に備え付けられ、それにより、各々のアーム116が、操作時に、開き位置と閉じ位置との間で変位するのが容易になる。
【0121】
第2部分26は、本体112と外縁114とを含む。本体112は、一般に、形が、円盤状且つ平面状である。外縁114は、一般に、環状であり、複数の離間した指部118を含み、その指部118の各々は、本体112の容器嵌合面から実質的に垂直に伸びる。第2部分26は、第1部分22内に受容され、保持されるように適合されており、それにより、第2部分26の外面は、第1部分22の容器嵌合面の隣に位置し、そのために、第1部分22のアーム116の間に、第2部分26の指部118を連繋するように置く。
【0122】
本発明の第2実施形態による閉じ蓋110により、部品の寸法及び複雑性のために、一部分の実施例が製作しがたくなり得る場合の、製造が容易になる。単一製品射出成形器具は、破壊されやすい大量の小さな、入り組んだ、繊細な部品を有する。2つの部分の閉じ蓋を作製することにより、より簡単な構成部品を有する、個別に作製するための射出成形器具を利用して、閉じ蓋の別個の部分品を作製することができ、個別に作製される場合、各部分品は、それ自体の構造健全性を保持することになる。
【0123】
図3に関して、流体非浸透性薄膜24を閉じ蓋110の内面上に与え、前記閉じ蓋が容器の口に付与された後に、薄膜24が耐流体障壁を形成することが検討される。薄膜24は、閉じ蓋110の容器嵌合面に、又は代わりに、第1部分22の容器嵌合面に位置し得る。部材24は、好ましくは、アルミニウムで形成されるが、当業者により選択されてもよい。容器と共に耐流体封止材を保持するのを補助するために、密封材料(図示されず)を閉じ蓋110の容器嵌合面に付与してもよい。適切な材料として、熱可塑性エラストマー類が挙げられる。または、本発明の用途に、スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン(SEBS)、又はスチレン−エチレン/ポリプロピレン−スチレン(SEPS)等の熱可塑性ブロック共ポリマー類も検討される。
【0124】
図3cに関して、本発明の第3実施形態による閉じ蓋110が示される。内部分26は、炭酸の液体から放出されるガス泡により生成される発泡体の特性を管理するための小型装置等の装置を少なくとも部分的に受容するように適合される。好ましい実施形態では、内部分26は、小型装置(図示されず)等のその装置を少なくとも部分的に収容するように形及び寸法が定められる。内部分26は、内部分26の容器嵌合面が、容器の口(図示されず)により定められる開口部の長手軸に沿って伸びるように形及び寸法が定められ、そのために、使用中に、小型装置等の装置が、容器内の液体と接触することが検討される。
【0125】
ここで、図5に関して、本発明の第4実施形態による閉じ蓋210が示される。閉じ蓋210は、本体212と外縁214とを含む。外縁214は、一般に環状であり、本体212の円周端に固定される固定端213と、円周方向の自由端213’とを有する。
【0126】
外縁214は、複数のアーム216を含む。前記複数のアームに連繋するように、複数の指部218が置かれる。各々のアーム216は、本体212に、外縁の固定端213で蝶番式に備え付けられ、それにより、第1組の各々のアームが、操作時に、開き位置と閉じ位置との間で移動することが容易になる。
【0127】
各々の指部218は、本体212に、固定端213で実質的に固定され、本体212の容器嵌合面から実質的に垂直に伸びる。
【0128】
閉じ蓋210の本体212は、頸部32を更に含む。頸部32は、一般に中空の円筒であり、第1開口端と第2開口端とを有する。頸部32は、一般に、本体212の外面から垂直に伸び、前記外面と実質的に同軸である。頸部32の第1開口端の終端は、外縁214の固定端213の隣の本体212に固定される。頸部38の内面は、外縁214と連続しており、一般に、本体212内に開口部を定める。ねじ溝34は、頸部32の外面上に与えられ、ねじ込みキャップ(図示されず)の可逆的な付与を容易にする。
【0129】
ここで、図6に関して、本発明の第5実施形態による閉じ蓋310が示される。閉じ蓋310は、本体312と外縁314とを含む。本体312は、一般に、形が、円盤状且つ平面状である。外縁314は、一般に環状であり、本体312の円周端に固定される固定端313と、円周方向の自由端313’とを有する。
【0130】
閉じ蓋310は、外縁314の少なくとも一部が、本体312と共に停止栓36を形成するように適合される。使用中に、閉じ蓋310の容器嵌合面が、容器の口(図示されず)の内面と共に締めばねを形成するように、停止栓36は、形及び寸法が定められる。外縁314は、外縁314の円周方向の自由端313’の隣に位置する、複数の離間したアーム316を含む。各々のアーム316は、本体312に、外縁の固定端313で蝶番式に備え付けられ、それにより、各々のアーム316が、操作時に、開き位置と閉じ位置との間で移動するのが容易になる。
【0131】
開き位置では、アーム316は、外縁314と隣接しており、そのために、円周方向の終端313’は、本体312から実質的に離れて向き合うように方向付けられる。閉じ位置では、アーム316は、外縁314と実質的に平行であるように方向付けられ、各アーム316は、本体312に実質的に向き合う。使用中、本体312及び外縁314の少なくとも一部から形成される停止栓36は、容器の口の内面に付与され、アーム316は、容器の口の終端に向かって伸びると理解される。
【0132】
容器の口により定められる開口部を密封するために、各アーム316が隣接するアーム316と実質的に並列して、且つ、容器の口の外面の隣に位置するように、アーム316は、開き位置から閉じ位置へ移動される。上記のように、閉じ蓋310にエネルギーを与えることにより、各アーム316を変形することができる。
【0133】
図7aに関して、本発明の第6実施形態による閉じ蓋410が示される。閉じ蓋410は、本体412と外縁414とを含む。本体412は、一般に、形が、円盤状且つ平面状である。外縁414は、一般に環状であり、本体412の円周端に固定される固定端413と、円周方向の自由端413’とを有する。閉じ蓋410の外縁414は、本明細書に記載されるように、一般に、複数の離間したアーム416と複数の指部418とを有する。複数のアーム416に、連繋するように、複数の指部418が置かれる。
【0134】
本体412は、閉じ蓋410が付与された後に、容器(図示されず)から液体を分注するための飲み口40を含む。飲み口40は、一般に中空の円筒であり、液体が通り抜けるのを容易にする開口端を有する。飲み口40は、飲み口40が閉じ位置と開き位置との間で移動可能なように、使用中に、本体412に蝶番式に備え付けられる。飲み口40は、備え付け手段42利用して本体412に備え付けられる。本実施形態では、備え付け手段は、球窩式継ぎ手を含むが、飲み口40が、開き位置と閉じ位置との間で移動するのを可能にする、いずれかの備え付け手段が利用され得ることが理解される。備え付け手段42は、球部分44と窩部分46とを含み、球部分44は、球部分44が3軸方向の回転することができるように、使用中に、窩部分46内に受容される。飲み口40は、球部分44と一体化され、前記球部分を通り抜ける。
【0135】
窩部分46は、2つの流路48、48’を含み、その各々は、飲み口40の開口端を受容するように、形及び寸法が定められる。各流路48、48’は、一般に、横手方向の断面が半円状であり、閉口端を有する。各流路の第1末端は、窩部分46と一体化され、各流路の対向する第2末端は、本体412と一体化される。
【0136】
閉じ位置(図示されず)では、飲み口40は、飲み口40の各々の開口端が、各々の関わりのある流路48、48’の閉口端と隣接し、前記閉口端と共に締めばねを形成することにより、液体不浸透性障壁を形成するように、各々の関わりのある流路内に位置する。開き位置では、飲み口40の各々の開口端が各々の関わりのある流路48、48’から遊離し、液体が飲み口40を通り抜けることができるように、飲み口40は、蝶番式に回転することができる。
【0137】
プラスチックボトル(図示されず)等の容器は、最初に、無菌で充填され、次に、任意選択で、熱密封シート膜(図示されず)を利用して密封されるように意図されている。本発明の第6実施形態は、図7に示されるように、そのように充填された容器と、任意選択で、開口部を密封するシートと共に利用されるように意図されている。閉じ蓋410は、上記のように、充填された後に、容器の開口部の周りに又は前記開口部に密封され、飲み口40は、シートを突き刺し、容器内に液体を分注するために利用される。現在の技術を通じてのこの実施形態の利便性は、ボトルが、覆い/閉じ蓋上のねじ込みを受容するための溝形状を開口端で必要とせず、代わりに、本発明を用いるための簡単な球部分のみを必要とすることである。第2に、本発明は、閉じ位置にあるように永久的に備え付けられた装置を、容器の開口部に与えるように整えられ、それにより、容器は、層又は薄膜に穴を開けるのに必要な力を相殺することができる。代わりに、鉛直方向のプランジャ又はねじ込み装置(図示されず)を利用して、図示された飲み口の代わりに、その層に穴を開け得ることが検討される。
【0138】
図8は、本発明の第1態様による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封する組立システム50の側面図(8a)及び平面図(8b)である。組立システム50は、搬送手段52、回転手段54、及び変形手段60を含む。搬送手段52は、図8aに示される方向に移動する実質的に平らなベルトを含むが、そのベルトは、示された方向に又は反対方向に動作するように配置され得ることが理解される。ベルトは、一連の容器56を収容するように形及び寸法が定められ、各容器は、容器の口により定められる開口部を有する。ベルトは、潤滑油を施されたステンレス鋼又はポリエチレン等の摩擦が極めて低い材料から形成される。容器56は、組立システムを通じて、ベルトを示された方向に駆動するモータ(図示されず)により駆動される。平らなベルトは、止まっていてもよく、容器56は、ベルトの表面とは無関係に移動することができる。
【0139】
搬送手段52は、誘導補助部品58を含み、前記誘導補助部品は、搬送手段52に沿って容器を誘導し、搬送手段52を非線形(又は曲線)方向の移動に適合させることができる。
【0140】
回転手段54は、容器嵌合面と自由面とを有するように方向付けられている滑車ベルトを含む。滑車ベルトの容器嵌合面は、使用中に、各々の容器56に接触し、図8bに示される方向に移動するように方向付けられている。このように、回転手段54は、各容器56の側面に指向性の力を与え、前記力は、誘導補助部品58により容器56の側面に与えられる摩擦力と対向し、前記誘導補助部品は、それと共に、各容器56をその長手軸の周りに独立して回転させる。
【0141】
各容器56は、組立システム50に直列に入り、閉じ蓋は、容器の口により定められる開口部に押し付けられる。
【0142】
変形手段60は、一連の音極を含む。音極の数は、組立システム50の寸法に依存し、当業者により選択され得る。理論に拘束されることなく、直列の音極の数がより大きく、効率的なエネルギー源がより長く、密封プロセスが、より速いことが考えられる。各音極は、形が一般に平面状であり、音極から伸びて、且つ、各容器56の口により定められる開口部に付与される閉じ蓋と接触するように配置される、終端64を有する。
【0143】
その上、図8cに関して、使用中に、各容器56は、誘導補助部品58に沿って転がり、その長手軸の周りに回転する。変形されるべき閉じ蓋の部分は、各音極の終端と接触するように運ばれる。容器の回転により、閉じ蓋は、音極の終端に沿って同時に転がる。任意選択で、回転手段54の同じ方向に又は反対方向に移動し得る圧力ベルト62により、圧力が閉じ蓋の対向側に加えられる。代わりに、圧力ベルト62は、止まっていてもよい。各々の又はいずれかの音極は、密封を行うために、各々の閉じ蓋に向かって短い距離を移動するように適合されてもよい。各々の又はいずれかの音極は、他方では、密封が終了した後に、各々の閉じ蓋から離れて移動し、その閉じ蓋に加えられる圧力を低下させるように適合されてもよく、組立システム50は、できる限り速く容器56から退き、続いて、密封されるべき容器56の次のバッチに向かうことができる。
【0144】
エネルギー源が電磁誘導コイルのものである場合、コイルは、適切な樹脂性の材料の中に埋め込まれることが検討される。
【0145】
電磁誘導エネルギー又は熱エネルギーが利用される場合、単一の線形源は、機械の処理能力に適するように寸法が定められるであろう。
【0146】
図9は、本発明による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封する変形手段560の代わりの実施形態を示す。変形手段560は、形が一般に円筒状であり開口端66を有する、音極を含む。音極の開口端66は、容器の口により定められる開口部を受容するように形及び寸法が定められ、前記容器の口に、本発明による閉じ蓋が押し付けられている。音極は、変形を起こすために、閉じ蓋に超音波振動の形態のエネルギーを同時に与える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口により定められる開口部を密封する閉じ蓋であって、前記閉じ蓋は、前記口を覆うように適合された本体を含み、非連続の外縁が、前記本体から伸び、前記外縁が、開き位置と閉じ位置との間で変形可能である、閉じ蓋。
【請求項2】
前記外縁が、複数のアームを含み、任意選択で、前記本体から伸びる複数の離間したアームを含む、請求項1に記載の閉じ蓋。
【請求項3】
非連続点が、隣接するアームの間に定められる、請求項2に記載の閉じ蓋。
【請求項4】
各アームが、使用中に、容器嵌合面と外面とを有する、請求項2又は請求項3に記載の閉じ蓋。
【請求項5】
前記開き位置で、前記複数のアームが、前記本体から実質的に半径方向に伸びる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項6】
前記閉じ位置で、幾つかの又は全ての前記アームの前記容器嵌合面が、使用中に、前記容器の前記口の隣に、任意選択で前記口と並列関係に位置するように、幾つかの又は全ての前記複数のアームが方向付けられる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項7】
各アームが、任意選択で一体型ヒンジにより、前記本体に蝶番式に備え付けられる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項8】
少なくとも1つのアームが、保持要素を更に含む、請求項2〜7のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項9】
前記保持要素が、前記容器の前記口に向って方向付けられる、請求項8に記載の閉じ蓋。
【請求項10】
少なくとも幾つかの前記アームが、各々の隣接するアームに固定されるように適合される、請求項2〜9のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項11】
前記閉じ蓋が、各アームを隣接するアームに固定する手段を更に含む、請求項2〜10のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項12】
前記固定手段が、前記閉じ位置で、少なくとも幾つかの前記アームの間の接続を形成するように適合された接続部材を含む、請求項11に記載の閉じ蓋。
【請求項13】
前記固定手段が、前記閉じ位置で、幾つかの又は全ての前記アームに少なくとも部分的に外接するように適合された環状部材を含む、請求項11又は請求項12に記載の閉じ蓋。
【請求項14】
前記閉じ位置で、各アームの少なくとも一部が、隣接するアームの前記少なくとも一部と少なくとも一部分の接続を形成する、請求項2〜10のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項15】
前記閉じ位置で、隣接するアーム間の前記接続が、一体的に環を形成する、請求項14に記載の閉じ蓋。
【請求項16】
前記閉じ蓋が、複数の指部を更に含む、請求項2〜15のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項17】
各指部が、使用中に、容器嵌合面と外面とを有する、請求項16に記載の閉じ蓋。
【請求項18】
前記複数の指部の間に、前記複数のアームが置かれる、請求項16又は請求項17に記載の閉じ蓋。
【請求項19】
幾つかの又は全ての前記指部の前記容器嵌合面が、使用中に、前記容器の前記口の外面の隣に、任意選択で前記外面と並列関係に位置するように、幾つかの又は全ての前記複数の指部が方向付けられる、請求項16〜18のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項20】
幾つかの又は全ての前記指部の前記外面が、使用中に、前記容器の前記口の内面の隣に、任意選択で前記内面と並列関係に位置するように、幾つかの又は全ての前記複数の指部が方向付けられる、請求項16〜18のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項21】
少なくとも1つの指部が、保持要素を更に含む、請求項16〜20のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項22】
使用中に、前記保持要素が、前記容器の前記口に向って方向付けられる、請求項21に記載の閉じ蓋。
【請求項23】
各指部の前記外面の少なくとも一部が、前記閉じ位置で、隣接するアームの前記容器嵌合面の少なくとも一部を受容するように適合される、請求項16〜22のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項24】
各指部の前記外面が、隣接するアームの前記容器嵌合面の少なくとも一部を受容するように形及び寸法が定められた、少なくとも1つのくぼみを含む、請求項23に記載の閉じ蓋。
【請求項25】
内部分と外部分とを含み、前記外部分が、第1本体と非連続の外縁とを含み、任意選択で複数のアームを含み、前記内部分が、第2本体と複数の指部とを含む、いずれかの先行する請求項に記載の閉じ蓋。
【請求項26】
前記外部分が、前記内部分を受容するように適合される、請求項25に記載の閉じ蓋。
【請求項27】
前記閉じ蓋が、変形可能な材料から、任意選択で熱変形可能な材料から形成される、いずれかの先行する請求項に記載の閉じ蓋。
【請求項28】
前記閉じ蓋が、任意選択で、アセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、トパーズ、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート、及びポリオレフィン(POE)から選択される熱可塑性材料から形成される、請求項27に記載の閉じ蓋。
【請求項29】
前記閉じ蓋が、任意選択でアルミニウム及び銅から選択される、金属又は金属合金から形成される、請求項27に記載の閉じ蓋。
【請求項30】
前記閉じ蓋が、接着可能な材料から形成される、請求項1〜26のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項31】
前記外縁の少なくとも幾つかの又は全ての前記アーム又は指部の前記終端が、点又は縁を形成するように横方向に伸びる、請求項16〜30のいずれか1項に記載の閉じ蓋。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか1項による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封するための方法であって、前記方法が、前記容器の前記口に前記閉じ蓋を付与する工程と、前記開き位置から前記閉じ位置へ前記非連続な外縁を変形する工程とを含む、方法。
【請求項33】
前記変形工程が、任意選択で前記閉じ蓋にエネルギーを与えることにより、少なくとも一部の前記閉じ蓋の前記内部エネルギーを増加させることを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記方法が、少なくとも一部の前記閉じ蓋の前記内部エネルギーを減少させる工程を更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記与えられるエネルギーが、超音波又は振動エネルギーの形態である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記与えられるエネルギーが、熱エネルギーの形態である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記与えられるエネルギーが、誘導又は電磁気エネルギーの形態である、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
容器の口により定められる開口部に付与された、請求項1〜31のいずれか1項による閉じ蓋を取り除く方法であって、前記方法が、前記外縁に非連続点を導入する工程を含む、方法。
【請求項39】
請求項1〜31のいずれか1項による閉じ蓋を利用して、容器の口により定められる開口部を密封するための組立システムであって、前記組立システムが、前記容器の前記口に閉じ蓋を付与する手段と、前記開き位置から前記閉じ位置へ前記非連続な外縁を変形する手段とを含む、組立システム。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−515690(P2012−515690A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546700(P2011−546700)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000436
【国際公開番号】WO2010/084022
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(511180064)クリュー モールディングス リミテッド (1)
【Fターム(参考)】