説明

容器移乗装置

【課題】従来に比して処理能力に優れ、容器や装置自体の損傷などを防止でき、騒音の増大も防止できる容器移乗装置を提供する
【解決手段】容器Yはガイドストッパ17により移乗待機位置に位置決めされる。容器Yを押出す押圧部材16は、回転摺動軸13と一体に回転及び前後に進退する。駆動軸21に進退用カム22と回転用カム23が固定されている。進退用カムにより第1カムレバー24が所定角度だけ往復回動し、回転摺動軸を進退させる。回転用カムにより第2カムレバー31が所定角度だけ往復回動し、連結ロッド33を介して回転摺動軸を所定の角度だけ往復回動させる。押圧部材は、初期位置から前進して容器を押出し、その位置で所定角度回転して容器の移乗待機位置への侵入の妨げとならない姿勢で後退し、次いで反対方向へ回動して初期位置へ戻る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、食品等を収納した容器を経路が異なる搬送装置間で一方から他方へ移乗させる容器移乗装置に関する。より具体的には、食品等を自動包装する際に使用される、充填物が収納された容器を高低差のある或いは移動方向が異なる搬送装置の間で、一方から他方へ移乗させる容器移乗装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食品等の自動包装を行う際に、充填する固形物などを計量して容器に収納し、この容器をコンベア等で連続的に包装装置へ送込むことが行われる。この場合、複数のコンベアが使用される場合が多い。例えば特開平7−215301号に開示されるように、計量済みの充填物を収納した容器を略水平方向に搬送するプールコンベアと、プールコンベアの終端に隣接配置され、プールコンベアから容器を受取って所定の高さまで上昇させるバーチカルコンベアと、バーチカルコンベアの上昇端に隣接配置され、バーチカルコンベアから容器を受取って略水平方向へ搬送し、その終端に配置された容器を反転させる反転装置へ引渡す供給コンベア、さらには、反転して充填物を放出した空容器を回収するコンベアと、この回収コンベアから前述のプールコンベアに空容器を戻す回収シュートが備えられ、各搬送装置間にそれぞれ必要に応じて容器移乗装置が設けられている。
【0003】
ところで上記従来の容器移乗装置では、例えばプールコンベア終端近傍の所定の待機位置で容器をストッパーにより停止させてこれを位置決めし、容器移乗装置に設けた押圧部材により容器を側方から押圧してバーチカルコンベアの上へ送込むものである。そしてこの押圧部材は容器を送込んだ後、送込み工程のときと同じ経路を戻って元の位置へ復帰するようになっている。従って押圧部材が元の位置に復帰するまで次の容器を待機位置へ送込むことができず、処理能力を向上させる上での障害となっていた。
【0004】
包装機の他の機構の高速化に合わせて移乗装置の押圧部材の進退動作を速くすると、容器に大きな衝撃を与え、容器や装置自体の損傷を招く虞があり、さらには衝撃音が大きくなり作業環境の悪化を招くという問題もある。この問題はプールコンベアとバーチカルコンベアとの間だけではなく、上流側の搬送装置から下流側の搬送装置へ容器を移乗装置で移乗させる際に共通して生じる問題である。例えばバーチカルコンベアから供給コンベアへ、回収コンベアから回収シュートへ移乗させる場合も同様である。
【0005】
【特許文献1】特開平7−215301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、従来に比して処理能力に優れ、容器や装置自体の損傷などを防止でき、騒音の増大も防止できる容器移乗装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の容器移乗装置は、上流側搬送装置の所定の移乗待機位置で待機した容器の外周面に当接し、水平方向へ初期位置から押出し位置へ移動して、容器を下流側搬送装置上の移乗完了位置へ押出して移乗させる押圧部材を備え、この押圧部材を駆動装置により、初期位置から押出し位置へ移動する押出し軌道と、押出し位置から初期位置へ移動する復帰軌道に沿って移動させる構成とした。そしてその復帰軌道は、移乗待機位置へ進入して来る容器の移動空間の外に設けられている。
この構成を採用することにより、押圧部材の初期位置への復帰動作と、次に処理する容器の移乗待機位置への送込みを並行して行うことができ、処理能力が大幅に向上する。
【0008】
ある実施の形態では、その押圧部材は水平方向に伸びて配置され、その駆動装置は押圧部材を垂直な支点軸を中心に一方向に回転させるようになっている。このように押圧部材を一方向に回転させるだけの構成なので、押圧部材を駆動する駆動装置は簡単な構成となる。
【0009】
他の実施の形態では、その押圧部材は、支点軸を中心として複数個放射状に設けられている。これにより容器の移乗中においても次に処理する容器を移乗待機位置へ送込むことができ、処理能力がさらに向上する。
【0010】
他の実施の形態では、その押圧部材は、回転可能且つ軸方向移動可能に支持された回転摺動軸の一端側に取付けられ、その駆動装置は、回転摺動軸を回転させる第1の駆動装置と、軸方向移動させる第2の駆動装置を備えている。この構成では容器を移乗させるときに容器を真直ぐに移動させるので、移乗の確実性及び安定性が高くなる。この場合に、上流側搬送装置の終端に搬送されてきた容器を移乗待機位置に位置決めするストッパーを設けることにより、待機する容器の位置を常に一定にし、移乗の確実性及び安定性をさらにが高めることができる。
【0011】
他の実施の形態では、押出し軌道に対応して形成され、容器の移乗をガイドするガイド部材が設けられている。これにより移乗の時の容器の姿勢が安定し、確実で安定した移乗を行える。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては上記の通り、押圧部材が押出し位置から初期位置へ復帰する際、次の容器が移乗待機位置へ移動する妨げとならない。従って押圧部材の復帰動作と次の容器の移乗待機位置への送込みを並行して行えるので、押圧部材が復帰した後に次の容器を送込む構成としていた従来の移乗装置に比して格段に作業能率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお以下の説明では、前述した特開平7−215301号に記載されたような、充填物を収納した充填容器を各種コンベアで搬送し、最後の段階でその容器を反転させて包装容器内に投入する、充填容器反転装置に使用する容器移乗装置を例として説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る移乗装置1の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は図2のC−C断面図である。この実施の形態は、水平面内で容器を搬送するプールコンベア2から垂直面内で容器を搬送するバーチカルコンベア8へ容器Yを移乗させるものである。すなわち、容器Yはプールコンベア2上を上流側から搬送ガイド5、6により案内されて、図1において右側の二つの容器が位置する移乗待機位置へ移動し、そこでプールコンベア2のフレーム3に固定された乗移りプレート4の上を移動して、バーチカルコンベア8の容器支持部9の上へ移動させられるようになっている。なお、本実施の形態では、容器Yは有底円筒状の容器であり、2個づつ処理するようになっている。なお、プールコンベア2、バーチカルコンベア8ともに公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0014】
符号12は図示しない機台に立設されたスタンド11上に取付けられたフレームである。フレーム12には、プールコンベア2の移動方向に直交する方向で水平方向に伸びる回転摺動軸13が、フレーム12に固定された軸受け14、15により回転可能且つ軸方向移動可能に支持されている。回転摺動軸13の両端はフレーム12の外へ伸びており、その一方の端部、すなわちプールコンベア2が位置している側へ突出した端部には、棒状の押圧部材16がその一端において回転摺動軸13に固定され、回転摺動軸13に直交する方向に伸びている。押圧部材16は摺動軸と一体に回転或いは前後進する。
【0015】
符号17はフレーム12に取り付けられたガイドストッパであり、平面形状略L字型をしており、一方の真直部17aがプールコンベア2の終端に近い位置で、コンベア2の上側を、コンベア2の進行方向に対し直交する方向に伸びており、この位置でプールコンベア2により搬送されてきた容器Yを停止させ、この移乗待機位置に位置決めするようになっている。前述の押圧部材16は、図1に実線で示す初期位置において、同図で右側2個の容器Yに当接できる長さを備えており、後述の如く回転摺動軸13が前進することにより図中二点鎖線で示す押出し位置まで移動し、容器Yを2個同時に移乗完了位置であるバーチカルコンベア8の容器支持部9の上へ移動させる。次いで、回転摺動軸13が一方向に回転することにより図3の二点鎖線で示す位置へ回転し、次にその状態のまま回転摺動軸13とともに後退し、次いで先と反対方向に回転して初期位置へ復帰する。以下、回転摺動軸13及び押圧部材16の前後進及び回転について説明する。
【0016】
回転摺動軸13には、フレーム12内において筒状の係合部材18が固定されている。符号21は図示しない駆動源により駆動される駆動軸であり(図2参照)、フレーム3の外側からフレーム12内に伸びている。そして駆動軸21のフレーム12内の端部には、それぞれ略4分円の形をした、押圧部材16を進退或いは回転させるための進退用カム22と回転用カム23とが、軸方向所定の間隔で固定されている。
【0017】
進退用カム22は、円周方向90度より少し広い範囲で形成された、駆動軸21の中心を中心とする大径部22aと、大径部22aと径方向反対側の部分に円周方向90度より少し狭い範囲で形成された小径部22bと、大径部22aと小径部22bとを繋ぐ変位部22c、22dで形成されている。大径部22aと変位部22c、22dとは滑らかな円弧で繋がれている。回転用カム23も進退用カム22と同様な形状に形成されており、大径部23aと、小径部23bと、変位部23c、23dで形成されている。駆動軸21は図2において矢印A方向に回転し、進退用カム22の大径部22aが回転カム23の大径部23aより回転方向で略90度進んだ状態で両カムは駆動軸21に取付けられている。
【0018】
符号24は進退用カム22に対応して設けられた第1カムレバーであり、フレーム12に固定されて駆動軸21と同じ方向に伸びるカムレバー支点軸25により回動可能に支承されている。第1カムレバー24は二股状に形成され、一方の短い方の第1アーム24aには進退用カム22のカム面に沿って転動する第1カムローラ26が回転自在に取付けられている。もう一方の長い方の第2アーム24bの先端には二股部27が形成され(図4参照)、その二股部27のそれぞれ向い合う内側の面に係合ローラ28が回動可能に取付けられている。この係合ローラ28はそれぞれ、係合部材18に形成された円周溝18aに径方向反対側で嵌っている。第1カムレバー24は図2において時計方向へ図示しない付勢手段により付勢され、第1カムローラ26が進退用カム22に押付けられている。
【0019】
図2の状態から駆動軸21により進退用カム22が矢印方向に回転すると、進退用カム22の大径部22aに乗っていた第1カムローラ26が変位部22cに乗り、第1カムレバー24が時計方向へ回動して係合部材18とともに回転摺動軸13を図2において右側へ前進させる。そして第1カムローラ26が小径部22bに乗ると軸方向移動は停止し、その位置に留まる。そして変位部22dに第1カムローラ26が乗ると、先と反対方向へ後退移動を行い、大径部22aに乗る。なお、この前後進移動と共に後述するように回転用カム23の作用により回転摺動軸13の回動も行われ、再度、実線で示した初期位置に戻る。
【0020】
回転用カム23に対応して第2カムレバー31が、前述の支点軸25により回動可能に支承されている。この第2カムレバー31には、前述の回転用カム23のカム面を転動する第2カムローラ32が回転自在に取付けられている。そして第2カムレバー31の先端には、連結ロッド33の一端が回動自在且つ傾動可能に連結されている。連結ロッド33の他端は、係合部材18に径方向に伸びて形成されたロッド連結部18bに回動可能且つ傾動可能に連結されている。
【0021】
図2の状態から進退用カム22と共に回転用カム23が矢印方向に回転すると、第2カムローラ32は大径部23aの上を転動し、回転摺動軸13が前進する間は回転摺動軸13を回転させない。次いで第2カムローラ32は変位部23cに乗り、回転摺動軸13が前進した位置で停止している間にこれを図3において時計方向へ所定の角度、本実施の形態では90度より少し少ない角度だけ回動させる。図から判るとおり、この状態で押圧部材16が後退しても、次の移乗処理に備えて移乗待機位置に進入する容器の妨げとはならない。次いで第2カムローラ32は小径部23bに乗り、その間図3に二点鎖線で示される位置で回転摺動軸13は回転を停止する。そしてその間に進退用カム22の作用により前述のとおり、回転摺動軸13は所定の位置まで後退する。そして、次に第2カムローラ32が変位部23dに乗り、先と反対方向に回転摺動軸13が回動して、図2に実線で示された初期位置に戻ることとなる。上記の運動が1サイクルとして連続的に、或いは所定の時間間隔で繰返される。駆動軸21の回転は適宜な制御装置により制御される。なお、進退用カム22の小径部22bは、図2に示した状態で、大径部22aにつながる部分を僅かに時計方向へ過ぎた位置で径を僅かに大きくしておくと、押圧部材16が回動を開始する前に僅かに後退して容器Yから離れるので、回転する際に容器Yと接触することが避けられ、好都合である。なお、この実施の形態では、プールコンベア2に設けた搬送ガイド5、6のうちの一方のガイド6の先端側は、容器Yが押出される方向に沿って曲げられて、容器Yを移乗させる際に容器Yをガイドするガイド部6aとなっている。
【0022】
図5は第2の実施の形態にかかる容器移乗装置51を示す一部断面とした平面図であり、図6は図5のD−D断面図である。この容器移乗装置51は、バーチカルコンベア8から供給コンベア52へ容器Yを移乗させるものである。バーチカルコンベア8は公知の通り搬送物を垂直面内で上下の方向に搬送するものであり、傾斜した経路に沿って搬送するタイプもあるが、この例では垂直な経路に沿って搬送するもので、コンベアのフレーム8aに対して水平軸周りに回転可能に取付けられたスプロケット8bによりチェーン8cを移動させ、チェーン8cに所定の間隔で取付けられた、前述の第1の実施の形態で説明した容器支持部9に載せられた容器Yを上方へ移動させる。
【0023】
供給コンベア52は、図5において容器Yを右方向へ移動させる。すなわち、供給コンベア52は、容器Yを受入れる側の端部が、上昇してくるバーチカルコンベア8の容器支持部9の移動の邪魔にならないように、バーチカルコンベア8に対して側方(図5において下側)へずれて位置している。供給コンベア52には、容器Yの移動をガイドするための左右の搬送ガイド53、54が設けられ、容器Yの外周を両側からガイドするようになっている。搬送ガイド53、54のバーチカルコンベア8に近い側の端部付近は、後述する移乗装置51の回転円盤58の中心を中心とする円弧状に形成され、その先端は供給コンベア52の側方へ僅かに突出しているが、バーチカルコンベア8の容器支持部9の移動の妨げにはならない形状となっている。
【0024】
移乗装置51のフレーム55にはモータ56が、その出力軸56aが垂直上向きとなるように取り付けられている。出力軸56aはフレーム55上面に取付けられた軸受けプレート57に取付けられた軸受けにより支承されている。そして出力軸56aの上端には、回転円盤58が固定されている。この回転円盤58には、本実施の形態では3個の略棒状の押圧部材59が円周方向120度間隔で、回転円盤58の径方向外側へ伸びて取付けられている。すなわち、押圧部材59は、回転円盤58の下面側においてその外周部に形成された切欠き部58aに水平方向に伸びて取付けられた支持軸60に取付けられている。押圧部材59は、支持軸60より外方の押圧部59aが長く、その重みで一方向へ付勢されているが、反対側の基端部59bが回転円盤58の切欠き部58aの径方向内側に切欠かずに残された受け部58bによって受止められ、押圧部59aが略水平に伸びた状態で保持されている。すなわち、図6の左側に示した押圧部材59で説明すると図示の状態からそれ以上反時計方向への回動は出来ないが、二点鎖線で示すように反対方向へは回動可能である。これについては後述する。
【0025】
上記の構成を備えた容器移乗装置51では、モータ56により一方向へ回転円盤58を回転させることによりバーチカルコンベア8から供給コンベア52へ容器Yを移乗させることができる。すなわち、バーチカルコンベア8は所定の距離だけづつ間欠移動をし、その停止したときにその容器支持部9の一つが供給コンベア52と高さ方向で位置が合うようになっており、回転する押圧部材59により、容器Yは供給コンベア52上へ移乗させられる。なお、何らかのトラブルにより移乗装置51が停止し、そのとき押圧部材59が上昇して来るバーチカルコンベア8の支持部9の上方に位置していても、前述したように押圧部材59が回動できるので、容器により押上げられ、移乗装置51が損傷することはない。
【0026】
図7乃至9を参照して第3の実施の形態を説明する。この容器移乗装置71は容器回収コンベア72から容器回収シュート73へ容器Yを送込むものである。図7は装置71の要部の正面図、図8は平面図、図9は右側面図である。空になった容器Yは回収コンベア72により横に倒された状態で二個ずつ並べられ、図8で下方へ向けて搬送される。そして符号72aで示されるストッパ(図示しない部材により回収コンベア72のフレームに固定されている)により、所定の位置で停止、位置決めされる。
【0027】
この実施の形態の移乗装置71は、第1の実施の形態で使用した移乗装置1と基本的に同じ構成のものである。すなわち符号74は第1の実施の形態で使用したものと略同様の押圧部材であり、フレーム76に取付けられた軸受け77により回転可能且つ軸方向移動可能に支承された回転摺動軸75の一端側に取り付けられている。回転摺動軸75の他の部分は図示を省略するが、回転摺動軸75は第1の実施の形態での進退用カム22と回転用カム23及びこれらに関連して設けられた部材で構成される機構により、第1の実施の形態の場合と同じ軸方向での進退と、回転動作をするようになっている。そして、押圧部材74は図8に二点鎖線で示される位置まで前進して容器Yを回収シュート73内へ送込んだ後、図9に2点鎖線で示すように回動し、その状態で後退し、先と反対方向へ回動されて初期位置へ復帰する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る容器移乗装置の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る容器移乗装置の平面図である。
【図6】図5のD−D断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係る容器移乗装置の正面図である。
【図8】第3の実施の形態に係る容器移乗装置の平面図である。
【図9】第3の実施の形態に係る容器移乗装置の右側面図である。
【符号の説明】
【0029】
1:容器移乗装置 2:プールコンベア 4:乗移りプレート
8:バーチカルコンベア 9:容器支持部 12:フレーム
13:回転摺動軸 16:押圧部材 17:ガイドストッパ
18:係合部材 21:駆動軸 22:進退用カム 23:回転用カム
24:第1カムレバー 26:第1カムローラ 28:係合ローラ
31:第2カムレバー 32:第2カムローラ 33:連結ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を搬送方向が異なる搬送装置間で移乗させる容器移乗装置において、上流側搬送装置の所定の移乗待機位置で待機した前記容器の外周面に当接し、水平方向へ初期位置から押出し位置へ移動して、前記容器を下流側搬送装置上の移乗完了位置へ押出して移乗させる押圧部材と、前記押圧部材を、前記初期位置から前記押出し位置へ移動する押出し軌道と、前記押出し位置から初期位置へ移動する復帰軌道に沿って移動させる駆動装置とを備え、前記復帰軌道は、前記移乗待機位置へ進入して来る容器の移動空間の外に設けられている、容器移乗装置。
【請求項2】
請求項1記載の容器移乗装置において、前記押圧部材は水平方向に伸びて配置され、前記駆動装置は前記押圧部材を垂直な支点軸を中心に一方向に回転させる、容器移乗装置。
【請求項3】
請求項2記載の容器移乗装置において、前記支点軸を中心として前記押圧部材を複数個放射状に設けた、容器移乗装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の容器移乗装置において、さらに、前記押出し軌道に対応して形成された前記容器の移乗をガイドするガイド部材を備えている、容器移乗装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1に記載の容器移乗装置において、前記上流側搬送装置はバーチカルコンベアであり、前記下流側搬送装置は供給コンベアである、容器移乗装置。
【請求項6】
請求項1記載の容器移乗装置において、前記押圧部材は、回転可能且つ軸方向移動可能に支持された回転摺動軸の一端側に取付けられ、前記駆動装置は、前記回転摺動軸を回転させる第1の駆動装置と、前記回転摺動軸を軸方向移動させる第2の駆動装置を備えている、容器移乗装置。
【請求項7】
請求項6記載の容器移乗装置において、前記上流側搬送装置の終端には、搬送されてきた容器を前記移乗待機位置に位置決めするストッパーが設けられている、容器移乗装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の容器移乗装置において、さらに、前記押出し軌道に対応して形成された前記容器の移乗をガイドするガイド部材を備えている、容器移乗装置。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか1に記載の容器移乗装置において、前記上流側搬送装置はプールコンベアであり、前記下流側搬送装置はバーチカルコンベアである、容器移乗装置。
【請求項10】
請求項6乃至8のいずれか1に記載の容器移乗装置において、前記上流側搬送装置は容器回収コンベアであり、前記下流側搬送装置は容器回収シュートである、容器移乗装置。
【請求項11】
請求項5と9と10のいずれか1に記載の容器移乗装置において、該容器移乗装置は充填容器反転装置用である、容器移乗装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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