説明

容器

【課題】取出口を容易に開けることができ、操作性を向上させることができる容器を提供することを目的としている。
【解決手段】粒状の内容物Tを収容する扁平状の容器本体2と、容器本体2の周壁部6の外側に周設された操作板3と、が備えられ、周壁部6には、内容物Tを取り出す取出口62が形成され、操作板3には、容器本体2の外方側に膨出していると共に容器本体2の内方側に向かって反転可能な押圧部30と、押圧部30の反転動作に連動して取出口62を開閉する蓋部31と、が備えられ、取出口62が、押圧部30の押圧方向に平行な方向に向けて開口されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばタブレット状の清涼菓子等の粒状の内容物を収容する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の容器として、従来、下記特許文献1に記載されているような、内容物を収容する扁平状の容器本体と、その容器本体の外周部に取り付けられた開閉部材と、を備える容器が知られている。上記した容器本体の外周面の一部は開口されており、その開口部に上記した開閉部材が嵌め込まれている。そして、その開閉部材の一端は、ヒンジを介して容器本体に回転可能に連結されている。この容器によれば、開閉部材をヒンジ回りに回転させ、開閉部材を容器本体の開口部から引き出すことで、容器本体の開口部の一部(取出口)が開放され、そこから内容物が取り出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−295375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の容器では、内容物を取り出す際、容器本体の開口部の内側に嵌め込まれた開閉部材を指等で回転させながら引き出さなければならないので、開けにくいという問題がある。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、取出口を容易に開けることができ、操作性を向上させることができる容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る容器は、粒状の内容物を収容する扁平状の容器本体と、該容器本体の周壁部の外側に周設された操作板と、が備えられ、前記周壁部には、前記内容物を取り出す取出口が形成され、前記操作板には、前記容器本体の外方側に膨出していると共に前記容器本体の内方側に向かって反転可能な押圧部と、該押圧部の反転動作に連動して前記取出口を開閉する蓋部と、が備えられ、前記取出口が、前記押圧部の押圧方向に平行な方向に向けて開口されていることを特徴としている。
【0007】
このような特徴により、容器本体内の内容物を取り出す際には、操作板の押圧部を押圧する。これにより、押圧部が容器本体の内方側に反転して容器本体の内方側に窪んだ状態となる。このとき、その押圧部の反転動作に連動して蓋部が回動して取出口から離間し、取出口が開けられる。これにより、取出口から内容物が取り出される。また、押圧部は上記した反転した姿勢で保持されるので、蓋部が取出口から離間した位置で保持され、取出口の開状態が維持される。
内容物を取り出した後は、上記した蓋部を取出口側に向けて押圧する。これにより、蓋部が回動して取出口を閉塞し、取出口が閉じられる。このとき、その蓋部の動作に連動して押圧部が容器本体の内方側に窪んだ状態から反転して元の状態に戻る。
なお、上記した「反転」は、押圧部の膨出方向が反対向きになる変形をいい、反転の前後の形状が線対称になる場合だけでなく、反転の前後で異なる形状になる場合も含むものとする。
【0008】
また、本発明に係る容器は、前記容器本体の内部が複数の収容室に区画されており、前記複数の収容室にそれぞれ開口した複数の前記取出口が前記周壁部に形成されていると共に、前記複数の取出口をそれぞれ開閉する複数の前記操作板が備えられていることが好ましい。
これにより、複数の操作板を適宜操作して複数の取出口を適宜開けることで、複数の収容室にそれぞれ収容された内容物が適宜取り出される。
【0009】
また、本発明に係る容器は、前記押圧部の反転動作を規制するロック部材が備えられていることが好ましい。
これにより、ロック部材によって押圧部の反転動作が規制されることで、蓋部が不用意に開けられることが防止される。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る容器によれば、操作板の押圧部を押圧することで操作板の蓋部が回動して取出口が開けられるので、取出口を容易に開けることができ、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための容器の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための容器の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための蓋部を開けた状態の容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
【0013】
図1、図2に示すように、本実施形態における容器1は、平面視略長方形状の扁平容器であり、その概略構成としては、粒状の内容物Tを収容する扁平状の容器本体2と、容器本体2の周壁部6の外側に周設された2つの操作板3と、が備えられている。上記した粒状の内容物Tとしては、例えば、タブレット状(錠剤状)の清涼菓子や薬剤、サプリメント等のほか、丸薬、カプセル剤、粒ガム等がある。
【0014】
容器本体2は、一方向(図1に示すY軸方向)に長い箱状の容器であり、その概略構成としては、間隔をあけて対向配置された平板状の表壁部4及び裏壁部5と、これら表壁部4と裏壁部5との間に介在された周壁部6と、周壁部6の内側に配設された隔壁部7と、を備えている。具体的に説明すると、容器本体2は、上記した表壁部4を形成する第一パーツ9と、上記した裏壁部5及び周壁部6を一体に形成した第二パーツ10と、を組み立てて形成される。
【0015】
表壁部4及び裏壁部5は、それぞれ平面視長方形状の平板部であり、略同形状に形成されている。この表壁部4及び裏壁部5の長手方向(Y軸方向)の両側の側辺には、略V字状(略く字状)の切欠き40がそれぞれ形成されており、これら表壁部4及び裏壁部5の切欠き40は、平面視において互いに一致する位置に形成されている。また、表壁部4の上面には、後述するロック部材8の開閉板81の指掛け部83に指先等を掛けやすくするための平面視円形状の凹部41が形成されている。
【0016】
周壁部6は、表壁部4や裏壁部5の外縁に概ね沿って延設された壁部であり、裏壁部5の裏面に垂直に突設されていると共に、表壁部4や裏壁部5の外縁と面一に配置されている。周壁部6のうち、両側の長手方向の壁部(長手壁部60)には、上記した表壁部4及び裏壁部5の切欠き40に沿って容器本体2の内方側に向かって窪んだ略V字状(略く字状)の凹壁部61が長手方向の中間部分にそれぞれ形成されていると共に、内容物Tを取り出すための取出口62が凹壁部61に隣接してそれぞれ形成されている。つまり、容器本体2の周壁部6には、凹壁部61,61及び取出口62,62が2つずつ形成されている。取出口62は、後述する操作板3の押圧部30の押圧方向(X軸方向)に平行な方向に向けて開口された開口部であり、押圧部30に対向する後述する凹壁部61に並んで配設されている。また、これら両側の長手壁部60の凹壁部61及び取出口62は、それぞれ容器本体2の中心点Oを中心に点対称(回転対称)に形成されている。
【0017】
隔壁部7は、周壁部6(容器本体2)の内側の空間を2つの収容室11A,11Bに区画する壁部であり、裏壁部5の裏面に垂直に突設されている。この隔壁部7は、上記した一対の長手壁部60,60の一方から他方にかけて延設されている。詳しく説明すると、隔壁部7は、平面視において、後述する両側の操作板3,3の各ヒンジ36,36を繋ぐように形成されている。この隔壁部7を介して隔てられた2つ収容室11A,11Bは、容器本体2の中心点Oを中心に点対称(回転対称)に形成されており、これら2つの収容室11A,11Bには、上記した取出口62がそれぞれ開口されている。
【0018】
操作板3は、周壁部6の外面に被せられた帯状の板部材であり、表壁部4や裏壁部5に対して垂直に配置されている。また、この操作板3は、上記した2つの取出口62,62をそれぞれ開閉する開閉部材であり、各取出口62ごとにそれぞれ設けられている。操作板3の概略構成としては、容器本体2の外方側に膨出していると共に指等で押圧されることで容器本体2の内方側に向かって反転可能な押圧部30と、押圧部30の反転動作に連動して取出口62を開閉する蓋部31と、を備えている。
【0019】
押圧部30は、平面視において、容器本体2の外側に向かって凸の円弧形状から容器本体2の内側に向かって凸の略く字状に折曲可能な板部である。詳しく説明すると、押圧部30は、一対の板部33,34が折り曲げ可能な屈曲部32を介して連結された構成からなる。この押圧部30は、上記した周壁部6の凹壁部61に対向して配置されていると共に、外側に向かって凸となる向きに湾曲されている。また、押圧部30の両端部は、表壁部4や裏壁部5に対して垂直な軸線回りに回転するヒンジ36を介して容器本体2にそれぞれ連結されている。
【0020】
これら両端のヒンジ36は、表壁部4及び裏壁部5にそれぞれ設けられた軸受け部37と、操作板3に設けられていると共に軸受け部37に回転可能に支持された軸部38と、からなる。軸受け部37は、表壁部4の裏面及び裏壁部5の裏面にそれぞれ突設された平面視で略C字状の筒状部である。これら軸受け部37は、凹壁部61の長手方向における両側位置にそれぞれ配設されており、表壁部4に設けられた軸受け部37と裏壁部5に設けられた軸受け部37とは互いに対向する位置に配置されている。一方、軸部38は、押圧部30の両端部の裏面に連結された棒状の軸部であり、表壁部4や裏壁部5に対して垂直に延設されている。この軸部38の両端部は、上記した軸受け部37の内側にそれぞれ嵌め込まれており、軸受け部37によって回転可能に支持されている。
【0021】
蓋部31は、押圧部30の一方の板部33に一体的に連設された板部であり、周壁部6の長手壁部60に対して外側から覆っており、この蓋部31によって長手壁部60に形成された取出口62が閉塞されている。
【0022】
また、上記した2つの操作板3には、押圧部30の反転動作を規制するロック部材8がそれぞれ設けられている。このロック部材8の概略構成としては、押圧部30の他方の板部34(蓋部31に連設された一方の板部33に屈曲部32を介して連結された板部)にヒンジ80を介して一体的に連結された開閉板81と、開閉板81の裏面に突設されて周壁部6の長手壁部60の凹壁部61に係止される係止部82と、を備えている。
ヒンジ80は、折り曲げ可能な屈曲部であり、押圧部30の他方の板部34の縁部に沿って延在している。
【0023】
開閉板81は、平面視略三角形状の板材であり、上記したヒンジ80回りに回転することで開閉される蓋板である。この開閉板81は、閉じられた状態において、操作板3の押圧部3の上方に配設されている。また、この開閉板81には、当該開閉板81を開閉する際に指等が掛けられる指掛け部83が形成されている。この指掛け部83は、表壁部4の表面に形成された凹部41の内側に向かって張り出されている。
【0024】
係止部82は、上記した開閉板81が閉じられた状態において、操作板3の押圧部30が容器本体2の内方側に反転しないように凹壁部61に係止される爪部であり、上記した開閉板81が閉じられた状態において、後述する押圧部30の裏側に差し込まれて凹壁部61に当接されている。
【0025】
次に、上記した構成からなる容器1の作用について説明する。
【0026】
容器本体2内の内容物Tを取り出す際、まず、図1、図2に示すように、ロック部材8による操作板3の押圧部30のロック(反転規制)を解除する。具体的に説明すると、ロック部材8の開閉板81の指掛け部83に指先等を掛けて、開閉板81をヒンジ80回りに回転させて開ける。これにより、開閉板81の裏面に突設された係止部82が押圧部30の裏側から引き出され、係止部82による押圧部30の係止が解除されて押圧部30の容器本体2の内方側への反転が許容される。
【0027】
次に、図3に示すように、操作板3の押圧部30を容器本体2の内方側に押圧する。これにより、円弧状の押圧部30が容器本体2の内方側(凹壁部61側)に反転し、容器本体2の内方側に窪んだ状態となる。すなわち、押圧部30の屈曲部32が折り曲げられると共に、押圧部30の一対の板部33,34がヒンジ36回りにそれぞれ回転して凹壁部61側に移動し、押圧部30が平面視略く字状に屈曲した状態となる。このとき、押圧部30に一体に連結された蓋部31が、押圧部30の反転動作に連動してヒンジ36回りに回動し、容器本体2の外周部から外側に張り出される。これにより、蓋部31が取出口62から離間して取出口62が開けられる。
【0028】
次に、容器本体2を傾けたり振ったりして、開放された取出口62から内容物Tを取り出す。このとき、押圧部30は反転姿勢のまま保持されるので、蓋部31が取出口62から離間した位置で保持され、取出口62が開けられた状態が維持される。
【0029】
内容物Tを取り出した後、上記した蓋部31を閉じて取出口62を閉塞する。具体的に説明すると、容器本体2の外周部から張り出された蓋部31を取出口62側に向けて押圧する。これにより、蓋部31がヒンジ36回りに回動し、図1に示すように、蓋部31が取出口62を覆って取出口62が閉塞される。このとき、その蓋部31の回転動作に連動して押圧部30が容器本体2の内方側に窪んだ状態から反転して元の状態に戻る。
【0030】
次に、ロック部材8によって操作板3の押圧部30をロック(反転規制)する。具体的に説明すると、ロック部材8の開閉板81をヒンジ80回りに回転させて押圧部30の上に被せる。これにより、係止部82が押圧部30の裏側に差し込まれて凹壁部61に係止され、押圧部30の容器本体2の内方側への反転が規制される。
【0031】
上記した本発明によれば、操作板3の押圧部30を押圧することで操作板3の蓋部31が回動して取出口62が開けられるので、取出口62を容易に開けることができ、容器1の操作性を向上させることができる。
【0032】
また、蓋部31が取出口62から離間して取出口62が開放されたとき、押圧部30が反転姿勢で保持され、取出口62が開けられた状態が維持されるので、例えば、容器本体2を振って内容物Tを振り出すときに、蓋部31が揺動せず、内容物Tの振り出し動作を容易に行うことができる。
【0033】
また、上記した容器本体2の内部は隔壁部7によって2つの収容室11A,11Bに区画されており、これら2つの収容室11A,11Bに開口した取出口62が周壁部6にそれぞれ形成され、さらに、それら2つの取出口62ごとに操作板3が備えられているので、2つの操作板3を適宜操作して2つの取出口62を適宜開けることで、2つの収容室11A,11Bに収納された内容物Tを個別に取り出すことができる。これにより、例えば種類の異なる内容物Tを2つの収容室11A,11Bに分けて収納させておけば、異なる種類の内容物Tを適宜取り出すことができる。
【0034】
また、上記した容器1には、押圧部30をロックするロック部材8が備えられており、このロック部材8によって押圧部30の容器本体2の内方側への反転が規制されるので、操作板3の蓋部31が不用意に開けられることを防止することができる。
【0035】
以上、本発明に係る容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、容器本体2が、表壁部4を形成する第一パーツ9と、上記した裏壁部5及び周壁部6を一体に形成した第二パーツ10と、の2つのパーツからなるが、本発明は、上記した表壁部4及び裏壁部5のうちの少なくとも一方を周壁部6とヒンジを介して連結させることで、1つのパーツで容器本体2を形成することも可能である。また、本発明は、3つ以上のパーツで容器本体2を形成することも可能である。
【0036】
また、上記した実施の形態では、操作板3にロック部材8が備えられており、操作板3(押圧部30)とロック部材8とが一体に形成されているが、本発明は、容器本体2にロック部材を設けることも可能である。例えば、容器本体2の表壁部4にヒンジを介して連結された開閉板と、その開閉板の裏面に突設されて押圧部の裏面に係止される係止部と、を備えるロック部材であってもよく、或いは、表壁部4の表面に形成された溝部に沿ってスライドするスライド板と、そのスライド板の先端から押圧部30の裏側に向けて突設された係止部と、を備えたロック部材であってもよい。
さらに、本発明は、容器本体2や操作板3と別パーツのロック部材を用いることも可能であり、また、上記したようなロック部材8を省略することも可能である。
【0037】
また、上記した実施の形態では、容器本体2の外側に向かって凸の円弧状の押圧部30の中間部分に屈曲部32が形状されており、押圧部30が容器本体2の内側に向かって押圧されることで、前記屈曲部32が屈曲して当該押圧部30が容器本体2の内側に向かって凸の略く字状に折曲変形する構成となっているが、本発明は、他の形状の押圧部であってもよい。例えば、容器本体2の外側に向かって凸の略く字状の押圧部の中間部分に屈曲部が形成されており、この押圧部が容器本体2の内側に向かって押圧されることで、当該押圧部が容器本体2の内側に向かって凸の略く字状に反転変形する構成であってもよい。或いは、平面視円弧状(湾曲板状)の押圧部の両端部分に屈曲部が形成されており、押圧部が容器本体2の内側に向かって押圧されることで、当該押圧部が容器本体2の内側に向かって凸の円弧状に反転変形する構成であってもよい。さらに、屈曲部が無い押圧部であってもよく、押圧部を支持するヒンジ36の回転を利用して弾性反転させる構成であってもよい。
【0038】
また、上記した実施の形態では、平面視略長方形状の容器1について説明しているが、本発明は、他の形状の容器であってもよく、例えば、平面視における容器の形状としては、例えば六角形等の長方形以外の多角形であってもよく、或いは、円形や楕円形、長方円形等であってもよい。
また、上記した実施の形態では、表壁部4と裏壁部5とが同一の平面視形状を成しているが、本発明は、表壁部4と裏壁部5とが異なる形状であってもよい。
【0039】
また、上記した実施の形態では、容器本体2の内部が隔壁部7によって2つの収容室11A,11Bに区画されているが、本発明は、容器本体2の内部を隔壁部によって3つ以上の収容室に区画することも可能であり、或いは、隔壁部7を省略して、容器本体の内部に収容室を1つだけ形成することも可能である。
【0040】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 容器
2 容器本体
3 操作板
6 周壁部
7 隔壁部
8 ロック部材
11A,11B 収容室
30 押圧部
31 蓋部
62 取出口
T 内容物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状の内容物を収容する扁平状の容器本体と、該容器本体の周壁部の外側に周設された操作板と、が備えられ、
前記周壁部には、前記内容物を取り出す取出口が形成され、
前記操作板には、前記容器本体の外方側に膨出していると共に前記容器本体の内方側に向かって反転可能な押圧部と、該押圧部の反転動作に連動して前記取出口を開閉する蓋部と、が備えられ、
前記取出口が、前記押圧部の押圧方向に平行な方向に向けて開口されていることを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に記載の容器において、
前記容器本体の内部が複数の収容室に区画されており、
前記複数の収容室にそれぞれ開口した複数の前記取出口が前記周壁部に形成されていると共に、前記複数の取出口をそれぞれ開閉する複数の前記操作板が備えられていることを特徴とする容器。
【請求項3】
請求項1または2記載の容器において、
前記押圧部の反転動作を規制するロック部材が備えられていることを特徴とする容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−73713(P2011−73713A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226101(P2009−226101)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】