説明

寸法測定治具

【課題】測定対象の2点間に障害物が存在していても容易かつ正確に寸法を測定することができる寸法測定治具を提供すること。
【解決手段】寸法測定治具10は、第1のLアングル材4から突出したボルト6のねじ部6aに同軸状に螺合固定される固定部11と、ねじ部6aと同軸となるように固定部11に垂設され、かつ、先端面が、第1のLアングル材4に付設された第2のLアングル材5の高さよりも高くなるように立設された円柱状の軸部12と、軸部12の先端面に設けられ、コンベックス8の爪部8bを係止する放射状の溝部13と、を備える。固定部11は、六角ナット状に形成され、ボルト6のねじ部6aに螺合するねじ穴11aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寸法測定治具に関する。
【背景技術】
【0002】
送電鉄塔等の既設構造物において構成部材(例えば、ボルト止めされたLアングル材等)の取り替えを行う場合、詳細な図面がないときには、現地において当該構成部材の原寸測定調査を実施している。このような場合、上記構成部材(以下、適宜、測定対象物という)のボルト穴の位置等を巻尺やコンベックス等を用い、ミリ単位の精度で正確に測定することを要求される。
【0003】
以下に、図5〜図7に基づいて、従来の測定対象物の構成例と寸法測定方法について具体的に説明する。図5は、測定対象物を示す平面図、図6は、コンベックスを用いた従来の寸法測定の様子を示す側面図、図7は、L型定規及びコンベックスを用いた従来の寸法測定の様子を示す側面図である。
【0004】
図5及び図6に示すように、例えば送電鉄塔等の一部を構成する矩形の枠体1は、4つのLアングル材2を、四隅に配されたコーナー部材3にボルト及びナット(共に図示せず)等によって固定されることにより構成されている。
【0005】
また、枠体1は、交差させた第1のLアングル材4と第2のLアングル材5を対角線状に備え、4つのLアングル材2に対してボルト6及びナット7によって固定されている。第1のLアングル材4と第2のLアングル材5の交差部分は、それぞれに貫通穴が設けられ、ボルト6及びナット7によって固定されている。なお、上記Lアングル材2、第1のLアングル材4及び第2のLアングル材5は、長手方向の垂直断面が略L字状をなす鋼鉄製部材である。
【0006】
このような既設構造物の構成部材を新規なものに取り替えたい場合がある。例えば、第1のLアングル材4を新規なものと取り替える場合、詳細な図面がないときには、第1のLアングル材4を現地で寸法測定し、その測定結果に基づいて同一寸法の新規部材を作製する必要がある。
【0007】
すなわち、第1のLアングル材4と同一寸法の新規部材を作製するためには、第1のLアングル材4の全長を測定すると共に、ボルト6を挿通する3つの貫通穴の位置を測定する必要があり、特に、両端に位置する貫通穴の間隔(ボルト6,6の中心間の距離)Lを正確に測定する必要がある。
【0008】
この測定作業は、通常、2人の作業者によってコンベックス8を用いて行われ、或いはL型定規9とコンベックス8とを併用して行われることが多い。
【0009】
先ず、図6に基づいて、2人の作業者によってコンベックス8を用いて行われる測定方法について説明する。すなわち、図6に示すように、一方の作業者が、コンベックス8から引き出した寸法目盛付きのスケール部8a先端の爪部8bを、一端のねじ部6aの中心に位置させ、他方の作業者が、他端のねじ部6aの中心位置に対応する寸法目盛を読み取ることにより間隔Lを測定する。
【0010】
このとき、第1のLアングル材4の中央部には、第2のLアングル材5が固定されており、第1のLアングル材4に対する第2のLアングル材5の高さは、第1のLアングル材4に対するねじ部6aの突出高さよりも高くなっているため、コンベックス8のスケール部8aを他方のねじ部6a側に水平に伸ばそうとすると、第2のLアングル材5と干渉する。したがって、この干渉を避けるために、スケール部8aを第2のLアングル材5の上方に迂回させながら、間隔Lの測定を行うこととなる。
【0011】
なお、コンベックス8の爪部8bは、断面が略L字状になるように金属片を折り曲げて形成されたものである。したがって、測定対象物に角部が形成されているものであれば、当該角部に爪部8bを引っ掛け、位置ずれのない安定した測定が可能となる。
【0012】
このため、一方の作業者は、上述のように爪部8bを一端のねじ部6aの中心に位置させるのではなく、ねじ部6aの外周縁部に引っ掛けて測定し、その測定値からねじ部6aの半径を減算することによって間隔Lを測定することもできる。
【0013】
次に、図7に基づいて、2人の作業者によって、L型定規9とコンベックス8とを併用して行われる測定方法について説明する。すなわち、図7に示すように、各作業者は、L型定規9の角部をねじ部6aの中心に位置させ、L型定規9の縦片がねじ部6aの軸方向に垂直に延びるように位置させる。なお、図7においては、L型定規9の縦片がねじ部6aの軸方向に垂直に延びていない様子を示している。
【0014】
そして、作業者は、L型定規9の上記姿勢を維持した状態で、コンベックス8の爪部8bを、一方に位置させたL型定規9の縦片の上端部に位置させ、他方の作業者が、他端に位置させたL型定規9の縦片の上端部に対応する寸法目盛を読み取ることにより間隔Lを測定する。
【0015】
なお、関連する技術として、高所作業用メジャーが公知である(例えば、特許文献1参照)。すなわち、従来の高所作業用メジャーは、送電鉄塔又は建設現場等の高所の作業現場において、2人の作業者で測定対象物の長さ、寸法等を測定するときに使用するものであり、目盛を付した長尺な目盛帯と、目盛帯を巻き込み収納するケース本体と、から成り、目盛帯の先端に把持部を設け、先端の所定間隔を開けた位置からゼロ目盛を付して構成されたものである。
【特許文献1】特開2007−278947号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
上述したように、コンベックス8を用いて行われる測定方法にあっては、次のような課題があった。すなわち、図6に示すように、第1のLアングル材4に対する第2のLアングル材5の高さは、第1のLアングル材4に対するねじ部6aの突出高さよりも高くなっているため、コンベックス8のスケール部8aを他方のねじ部6a側に水平に伸ばそうとすると、第2のLアングル材5と干渉する。
【0017】
したがって、この干渉を避けるために、スケール部8aを第2のLアングル材5の上方に迂回させながら、間隔Lの測定を行っていた。このため、真値よりも大きな測定値となってしまい、正確な測定値が得られないという課題があった。
【0018】
また、図7に示すように、L型定規9を使用して測定した場合、図中においてL型定規9を実線又は破線で示すように、L型定規9がボルト6のねじ部6aに対して傾いた状態で載置されてしまい、L型定規9の縦片がねじ部6aの軸方向に垂直に延びていない可能性が高い。
【0019】
このため、真値よりも小さな測定値となったり(図7において実線で示すL型定規9を参照)、或いは真値よりも大きな測定値となったり(図7において破線で示すL型定規9を参照)してしまい、正確な測定値が得られないという課題があった。
【0020】
また、上記特許文献1に係る従来の高所作業用メジャーを用いた場合であっても、測定手順は、上記コンベックス8を用いる場合と同様であり、第1のLアングル材4の測定時に第2のLアングル材5との干渉を避けることはできないので、結局、上記と同様の課題を有することとなっていた。
【0021】
また、特に、送電鉄塔等の既設構成部材が測定対象物である場合、測定結果に基づいて作製された新規な構成部材を既設構成部材と取り替える際には、安全確保のために送電を所定時間停止する等の措置が必要である。
【0022】
このため、新規な構成部材が正確な測定結果に基づいて作製されていないと、既設構成部材との取替え作業を行うことができず、既設構成部材の再度の採寸作業や、新規な構成部材の再作製を余儀なくされる。
【0023】
更に、再作製された新規な構成部材を設置する際に、送電を停止する等の措置が再度必要となってしまう。このように、既設構成部材に対して、一度の測定作業によって正確な測定値を得ることが要請されていた。
【0024】
また、送電鉄塔等における測定は高所で行われることが多いため、測定対象の2点間に障害物(他のLアングル材等)が存在していても、容易に測定作業が行えることが要請されていた。
【0025】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、測定対象の2点間に障害物が存在していても容易かつ正確に寸法を測定することができる寸法測定治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記目的を達成するため、(1)本発明は、測定対象物から突出したボルトのねじ部に同軸状に固定される固定部と、前記ねじ部と同軸となるように前記固定部に垂設され、かつ、先端面が、前記測定対象物に付設された他の構成部材の高さよりも高くなるように立設された軸部と、前記軸部の前記先端面に設けられ、巻き尺の寸法目盛の基端となる爪部を係止する溝部と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
(2) (1)の発明においては、前記溝部は、前記軸部の中心を通り、かつ、放射状に複数設けられていることが好ましい。
【0028】
(3) (1)又は(2)に記載の発明においては、前記固定部は、六角ナット状に形成され、前記ボルトのねじ部に螺合するねじ穴を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、測定対象の2点間に障害物が存在していても容易かつ正確に寸法を測定することができる寸法測定治具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0031】
図1は、本実施形態に係る寸法測定治具を使用した寸法測定の様子を示す側面図、図2は、寸法測定治具を示す斜視図、図3は、寸法測定治具を示す側面図、図4は、寸法測定治具を示す平面図である。
【0032】
図1〜図4に示すように、寸法測定治具10は、第1のLアングル材4(測定対象物)から突出したボルト6のねじ部6aに同軸状に螺合固定される固定部11と、ねじ部6aと同軸となるように固定部11に垂設され、かつ、先端面が、第1のLアングル材4に付設された第2のLアングル材5(他の構成部材)の高さよりも高くなるように立設された円柱状の軸部12と、軸部12の先端面に設けられ、コンベックス(巻き尺)8の寸法目盛の基端となる爪部8bを係止する溝部13と、を備える。
【0033】
固定部11は、図2〜図4に示すように、ボルト6の頭部及びナット7と同一寸法の六角ナット状に形成され、ボルト6のねじ部6aに螺合するねじ穴11a(図3参照)を有する。
【0034】
測定対象物である第1のLアングル材4は、Lアングル材2とボルト6及びナット7によって固定されており、通常、ボルト6のねじ部6aの先端(有効ねじ部のねじ数山分)が、第1のLアングル材4から突出している。寸法測定治具10は、前記突出したねじ部6aを固定部11のねじ穴11aに螺合させることで、第1のLアングル材4に対して垂直に精度良く装着できるように構成したものである。
【0035】
また、固定部11の外径をボルト6の頭部及びナット7と同一寸法に形成したのは、ボルト6及びナット7に対して使用する工具(六角スパナ等)を兼用できるようにしたものである。
【0036】
軸部12は、図2及び図3に示すように、固定部11に一体に垂設されている。また、軸部12は、ボルト6のねじ部6aと略同一径に形成されている。また、軸部12の先端面(上端面)は平面であり、固定部11の底面と平行になっている。なお、ボルト6のねじ部6aの径は、M16、M22、M24等が多用されていることが多い。
【0037】
溝部13は、図2〜図4に示すように、軸部12の中心を通り、かつ、放射状に6本設けられている。例えば、溝部13は、軸部12の直径を30度ずつずらした位置に合計6本設けられている。
【0038】
すなわち、寸法測定治具10は、測定時にコンベックス8の爪部8bを溝部13に係止する(引っ掛ける)ときに、スケール部8aを伸ばす方向に応じて、6通りの方向を選択できるように構成されている。
【0039】
また、溝部13の幅は、コンベックス8の爪部8bが、若干の遊びを有して嵌る程度であることが好ましい。溝部13の深さ寸法は、コンベックス8の爪部8bの突出距離よりも若干大きいことが好ましい。
【0040】
以上のように構成された寸法測定治具10は、所定の強度が確保されていれば、金属や合成樹脂を素材としてよく、その他の材料であってもよい。測定対象物が送電鉄塔の構成部材の場合、高所において寸法測定作業がなされることを鑑みれば、寸法測定治具10は、軽量化に有利な合成樹脂によって形成されていることが好ましい。
【0041】
次に、第1のLアングル材4における間隔Lを、寸法測定治具10を用いて測定する方法について図1に基づいて説明する。
【0042】
上述したように、ねじ部6a,6aを挿通している第1のLアングル材4の貫通穴の中心同士の間隔Lを正確に測定するのが本来の目的である。寸法測定治具10を上記のように構成したことにより、軸部12,12の中心同士の間隔は、ねじ部6a,6aの中心同士の間隔Lに一致している。したがって、軸部12,12の中心同士の間隔Lを測定することで、上記目的を達成することができる。
【0043】
そこで、先ず、作業者は、第1のLアングル材4の両端から突出した2本のねじ部6aの先端部に、固定部11のねじ穴11aを螺合させることで、2つの寸法測定治具10を第1のLアングル材4に対して垂設する。
【0044】
測定精度を上げるためには、2つの寸法測定治具10の高さを同一にして垂設する必要がある。これは、2つの寸法測定治具10の固定部11を各ねじ部6aの先端部に螺合させる際に、螺合回数を同一にすることにより容易に実現することができる。
【0045】
次に、作業者は、垂設された一方の寸法測定治具10に設けられている6つの溝部13のうちから、第1のLアングル材4の長手方向に対して直交するものを選択し、コンベックス8の爪部8bを引っ掛ける。
【0046】
そして、コンベックス8のスケール部8aを、垂設された他方の寸法測定治具10に向かって伸ばし、当該寸法測定治具10の軸部12の中心に位置しているスケール部8aの寸法目盛りを読み取る。この測定値が、第1のLアングル材4の貫通穴の中心同士の間隔Lである。
【0047】
このとき、第1のLアングル材4の両端に垂設された軸部12,12の先端面(上端面)の高さは、第2のLアングル材5の高さを超えているので、従来のようにスケール部8aと第2のLアングル材5が干渉することがない(図6参照)。
【0048】
したがって、作業者は、スケール部8aを寸法測定治具10,10間に真っ直ぐ水平に伸ばすことができ、正確に測定することができる。また、同様の理由により、測定に際して従来用いていたL型定規9(図7参照)も不要となる。
【0049】
また、コンベックス8の爪部8bを、一方の寸法測定治具10の溝部13に引っ掛けることができるので、コンベックス8のスケール部8aを他方の寸法測定治具10に向かって伸ばす作業も容易に行うことができる。したがって、間隔Lが数メートル程度であれば、作業者は一人で測定作業を行うことができる。
【0050】
なお、上記要領にて寸法測定治具10を用いることで、第1のLアングル材4と第2のLアングル材5の交差部に開いているボルト6用の貫通穴の位置も容易かつ正確に測定することができる。
【0051】
以上のように、この実施形態に係る寸法測定治具10によれば、測定対象の2点間に障害物が存在していても、容易かつ正確に寸法を測定することができる。
【0052】
すなわち、寸法測定治具10を、ねじ部6aに容易に螺合固定でき、第1のLアングル材4に対して垂直に立設できる。そして、コンベックス8の爪部8bを溝部13に引っ掛けることで、軸部12の中心に容易に位置決めできる。特に、送電鉄塔にあっては、高所での測定作業を要求されるため、測定作業が容易に行えることは、きわめて効果が高い。
【0053】
また、上記間隔Lの測定時に第2のLアングル材5に干渉されないので、スケール部8aを寸法測定治具10,10間に真っ直ぐ水平に伸ばすことができ、正確に測定することができる。
【0054】
また、寸法測定治具10の溝部13は、軸部12の直径を30度ずつずらした位置に合計6本設けられているので、測定時にコンベックス8の爪部8bを溝部13に係止する(引っ掛ける)ときに、スケール部8aを伸ばす方向に応じて、6通りの方向を選択することができる。
【0055】
したがって、作業者は、溝部13の向きを気にすることなく、固定部11をねじ部6aに螺合させることができ、螺合が完了してから適切な向きの溝部13を選択してコンベックス8の爪部8bを引っ掛ければよいので、きわめて作業性が良い。
【0056】
なお、上記実施形態においては、軸部12を固定部11に一体に設けるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、基端部にねじ部を有した軸部12を、固定部11の上面側に設けたねじ穴にねじ込むことによって寸法測定治具10を組み立てるように構成してもよい。
【0057】
また、上記実施形態においては、固定部11をねじ部6aに螺合固定できるように形成するものとして説明したが、ねじ部6aと同軸状に固定できれば、螺合に限定されない。
【0058】
例えば、固定部11に設けたねじ穴11aの代わりに、ねじ部6aの径よりも若干大きめの円形穴を設け、この円形穴にねじ部6aを嵌め込むことで、固定部11をねじ部6aに固定してもよい。この場合、固定部11を嵌め込んだ状態で固定部11が測定時に空回りしないように、別途の仮止め手段等を設けることが好ましい。
【0059】
また、寸法測定治具10の軽量化に資するため、軸部12は中実でなく、中空構造としてもよい。
【0060】
また、上記実施形態においては、溝部13を軸部12に6本設けるものとして説明したが、これに限定されず、適宜、増減可能である。
【0061】
また、寸法測定治具10は、測定対象物がLアングル材からなるものだけでなく、鋼管材等からなるものに対しても同様に適用することができ、上記と同様の効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本実施形態に係る寸法測定治具を使用した寸法測定の様子を示す側面図ある。
【図2】寸法測定治具を示す斜視図である。
【図3】寸法測定治具を示す側面図である。
【図4】寸法測定治具を示す平面図である。
【図5】測定対象物を示す平面図である。
【図6】コンベックスを用いた従来の寸法測定の様子を示す側面図である。
【図7】L型定規及びコンベックスを用いた従来の寸法測定の様子を示す側面図である。
【符号の説明】
【0063】
4 第1のLアングル材(測定対象物)
5 第2のLアングル材(他の構成部材)
6 ボルト
6a ねじ部
8 コンベックス(巻尺)
8a スケール部(寸法目盛)
8b 爪部
10 寸法測定治具
11 固定部
11a ねじ穴
12 軸部
13 溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物から突出したボルトのねじ部に同軸状に固定される固定部と、
前記ねじ部と同軸となるように前記固定部に垂設され、かつ、先端面が、前記測定対象物に付設された他の構成部材の高さよりも高くなるように立設された軸部と、
前記軸部の前記先端面に設けられ、巻き尺の寸法目盛の基端となる爪部を係止する溝部と、
を備えたことを特徴とする寸法測定治具。
【請求項2】
前記溝部は、前記軸部の中心を通り、かつ、放射状に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の寸法測定治具。
【請求項3】
前記固定部は、六角ナット状に形成され、前記ボルトのねじ部に螺合するねじ穴を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の寸法測定治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−14413(P2010−14413A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−172114(P2008−172114)
【出願日】平成20年7月1日(2008.7.1)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】