説明

封入された試料支持体の受入・引渡ステーション

【課題】組織学的検査等における試料の調製から評価に至る処理プロセス、とりわけ各装置ないしユニット間における試料支持体の滞留のない移動を、単純かつ可及的に自動的に実行することを可能にする封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【解決手段】水平に延在する複数の係止保持棚(6)を有する少なくとも1つの試料支持体マガジン(4)のための、垂直に延在し受入側に対し開放するよう構成された少なくとも1つのマガジンフレーム(5)、及び前記マガジンフレーム(5)に結合され、垂直に延在する回転軸を有し、前記マガジンフレーム(5)を受入部位(3)から引渡部位(8)に移送するための回動装置を含んで構成される、封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封入(処理)された試料支持体(試料を包埋処理したプレパラート)の受入・引渡ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
臨床検査室、研究サービス部門又は医薬品企業では、毎日、多数の異なる試料が調製され、科学者、医師及び病理学者による組織学的研究のために提供される。この場合、ルーチンワークとして、患者からの試料の採取、該試料のパラフィン等への包埋、次いで、ミクロトームを用いた薄切片への切断が行われる。
【0003】
薄切片は、一般に、(スライドグラス等の)試料支持体上に載置され、環境影響(周囲からの影響)に対する保護のために(カバーガラス等の)ガラス小片又はプラスチック小片で被覆される。より良好な診断を可能にするため、試料は、封入前に、異なる複数の染色技術によって染色されることが多い。
【0004】
臨床的及び病理学的組織学及び細胞学において増大し続ける要求を充足するために及び時間及びコストに関する大きな重圧にも拘わらず(研究の速度の)競争力を維持するために、従来実験者が手操作で行っていた多数の作業は、自動装置(複数)によって合理化される。
【0005】
例えば、試料を染色するために、自動染色装置、いわゆるステイナが既知になっている。試料支持体(デッキグラス)への封入ないし包埋(処理)は、自動封入装置によって軽減される。
【0006】
自動染色装置を移送モジュールを介して自動封入装置に接続し、染色された薄切片を自動的に自動封入装置に移送することに関して記載する文献は存在する(後掲特許文献1及び2参照)。この方法により、封入された多数の試料が、短い時間的間隔で生成され、このシステムの排出(出口)側において更なる検査のために供給される。
【0007】
【特許文献1】DE10144042A1
【特許文献2】DE10144989A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、医師、科学者及び病理学者による試料の以降の検査は、多大な時間を必要とするものであるうえ、上述のシステムによって試料支持体(複数)上に封入試料が生成される場合よりも一層不規則な作業である。自動的に作動するデジタル式スキャン装置(これは、試料を高解像度でいわゆる「デジタルスライド(digital Slides)」に変換する装置である。)ですら、プレパラートのサイズに応じて、試料支持体のスキャンのために、2〜30分の時間を必要とする。このため、従来のシステムでは、封入(処理)が完了した試料支持体の自動封入装置の排出(出口)側における滞留(処理ないし移動待ち:Rueckstau)を回避することができない。
【0009】
それゆえ、本発明の課題は、完全な評価プロセスに亘っての、組織学等における試料支持体(複数)の単純化されかつ可及的に自動化された取り扱いを実現することである。この場合、染色されかつ封入された試料支持体の、後段に配設されるデジタル式試料支持体スキャナシステムへの移送は自動化されるべきであり、スキャン前の、種々異なる処理時間に基づき起こり得る滞留(処理ないし移動待ち)は緩和ないし回避されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題は、本発明の一視点に応じ、水平に延在する複数の係止保持棚を有する少なくとも1つの試料支持体マガジンのための、垂直に(上下方向に)延在し受入側に対し開放するよう構成された少なくとも1つのマガジンフレーム、及び前記マガジンフレームに結合され、垂直に(上下方向に)延在する回転軸を有し、前記マガジンフレームを受入部位から引渡部位に移送するための回動装置を含んで構成される、封入された試料支持体の受入・引渡ステーションによって解決される(形態1・基本構成)。
【発明の効果】
【0011】
本発明の独立請求項により、上記課題に対応した効果が達成される。即ち、本発明の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションは、組織学的検査等における試料の調製から評価に至る処理プロセス、とりわけ各装置ないしユニット間における試料支持体の滞留(処理ないし移動待ち)のない移動を、単純かつ可及的に自動的に実行することを可能にする。
更に、各従属請求項により、付加的な効果が夫々達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態を上記基本構成を形態1として示し、更に、従属請求項の対象でもある好ましい実施形態も示す。
(形態1) 上掲。
(形態2) 上記形態1の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記マガジンフレームは、前記試料支持体マガジンの高さ調節のための運搬装置を含むことが好ましい。
(形態3) 上記形態2の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記マガジンフレームの高さは、2つの試料支持体マガジンを収容(装填)可能に構成されることが好ましい。
(形態4) 上記形態1〜3の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記試料支持体マガジンは、上方から前記マガジンフレームに導入(装填)可能に構成されることが好ましい。
(形態5) 上記形態4の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記回動装置は、複数の(好ましくは6つの)マガジンフレームが周縁部に固定された回動ディスクを含むことが好ましい。
(形態6) 上記形態5の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、(1つの)係止保持棚面において前記引渡部位の方向に摺動可能に構成された複数の押出アームを有する定置的な押出装置が、回転軸の上方に(ueber)配設されることが好ましい。
(形態7) 上記形態6の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記回動装置は、電子的に制御可能であることが好ましい。
(形態8) 上記形態7の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記押出装置は、電子的に制御可能であることが好ましい。
(形態9) 上記形態8の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記運搬装置は、高さ調節のために、電子的に制御可能であることが好ましい。
(形態10) 上記形態9の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記受入部位は、自動封入装置の排出(出口)側に配されることが好ましい。
(形態11) 上記形態10の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記試料支持体マガジンは、前記受入部位において、前記マガジンフレーム(の中)から降下可能に構成されることが好ましい。
(形態12) 上記形態11の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記引渡部位は、デジタル式スキャン装置に割り当てられる(対応付けられる、即ち、連携して配される)ことが好ましい。
(形態13) 上記形態12の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションにおいて、前記受入部位と前記引渡部位は、互いに対し180゜ずらされて配置されることが好ましい。
(形態14) デジタル式スキャン装置と、自動封入装置と、該デジタル式スキャン装置及び/又は該自動封入装置の導入ステーション及び/又は排出ステーションとしての上記形態1〜13の封入された試料支持体の受入・引渡ステーションとを含んで構成される試料処理システム。
(形態15) デジタル式スキャン装置及び/又は自動封入装置の導入ステーション及び/又は排出ステーションとしての封入された試料支持体の受入・引渡ステーションの使用。
【0013】
試料支持体マガジンへの係止保持棚の垂直の(上下方向の)摺動及び簡単な充填のため、マガジンフレームは、試料支持体マガジンの高さ調節用の運搬装置を含む。かくして、試料支持体マガジンの個々の係止保持棚を、段階的に、受入位置にもたらすことができる。或いは一実施形態では、高さ調節のための運搬装置は、受入・引渡ステーションのハウジング下部領域に配設され、試料支持体マガジンは、下方からマガジンフレームに導入される。
【0014】
本発明は、マガジンフレームの高さが、2つの試料支持体マガジンを収容可能に構成されることができ、かくして、収容容量が増大される。
【0015】
マガジンフレームに空の試料支持体マガジンを簡単に装填するために、試料支持体マガジンは、上方からマガジンフレームに導入(装填)可能に構成される。かくして、(試料支持体(即ち、プレパラート)によって)充填された試料支持体マガジンを上方に取出すことも勿論可能である。
【0016】
回動装置は、複数の(好ましくは6つの)マガジンフレームがその周縁部に固定された回動ディスクを含む場合、受入・引渡ステーションは、多数の試料支持体を受け入れることができる。好ましくは6つのマガジンフレームを回動ディスクの周縁部に互いに対し等間隔で配設することにより、回動装置の回転制御はとりわけ容易に実行することができる。
【0017】
本発明の更なる一実施形態では、個々の試料支持体を後段に配設される処理装置に移送するために、係止保持棚面内において引渡部位の方向に摺動可能に構成された押出アーム(複数)を有する定置的な押出装置が、回転軸に沿って配設される。尤も、押出装置を特別に構成することにより、試料支持体マガジンを、垂直に(鉛直方向)上方又は下方にマガジンフレームから抜き出すこと、従って(複数の試料支持体を)全体として移送することも可能である。
【0018】
本発明の受入・引渡ステーションの場合、一方では、電子的に制御可能な回動装置によって、空の試料支持体マガジンを含む(収容している)マガジンフレームを受入領域において適切に(目標を定めて)位置決めすることが可能である。他方では、(試料支持体によって)充填された試料支持体マガジンを含む(収容している)マガジンフレームを引渡部位に搬送し、そこで、試料支持体を(次段の装置等に)押出す(突き出す)よう構成することも可能である。
【0019】
このために、押出装置は、有利な一実施形態では、同様に電子的に制御可能に構成される。
【0020】
高さ調節のために運搬装置が電子的に制御可能に構成される場合、試料支持体マガジンの係止保持棚への試料支持体の(スライド)挿入は、押出装置及び回動装置との協働により同期化及び最適化することが可能である。
【0021】
とりわけ有利な一実施形態では、封入(処理)された試料支持体のための受入・引渡ステーションの受入部位は、自動封入装置の排出(出口)側に配される。自動封入装置において生成された試料支持体の、試料支持体マガジンの係止保持棚へのサイクリックな(周期的な)挿入(充填)は、手操作による更なる(付加的な)中間工程なしで実行することができる。
【0022】
試料支持体マガジンの簡単な(試料支持体による)充填のために、試料支持体マガジンは、受入部位において、マガジンフレームの内部で降下可能に構成される。かくして、その排出(出口)側において、封入された試料支持体を水平方向にしか摺動することができない既存の自動封入装置に対する適合を、簡単に実現することができる。本発明に係る受入・引渡ステーションへの試料支持体の導入(供給)の更なる可能性ないし手段を権利保護範囲から除外しないことは勿論である。かくして、受入部位における装置の下部構造を相応に構成することにより、空の試料支持体マガジンをマガジンフレームの下方に摺動し、マガジンフレームに下方から導入(装填)することも可能である。装填がこのように実行される場合、試料支持体マガジンの最下段の係止保持棚に1つの封入された試料支持体が充填(挿入)されるとすぐに、マガジンフレーム内の試料支持体マガジンの滑落防止が保証可能になり、また、回動装置は、次の空のマガジンフレームを受入部位に配する(供給する)ことが可能になる。
【0023】
本発明の更なる一実施形態では、受入・引渡ステーションの引渡部位は、いわゆるデジタルスライドを生成するデジタル式スキャン装置に割り当てられる(対応付けられる、即ち、連携して配される)。かくして、とりわけ電子的に制御可能な押出装置との協働により、試料支持体の制御された自動引渡が可能になる。スキャンプロセスが、試料のサイズに基づき、多くの時間を必要とする場合は、受入・引渡ステーションの制御装置をスキャン装置の制御装置に接続すること、及び該スキャン装置の制御装置によって、次にスキャンされるべき試料支持体の引渡のための命令を生成することが可能可能である。(1つの)スキャンプロセス中、受入・引渡ステーションの空の係止保持棚のストックが底を尽くまでの間、試料支持体の受入の残余の作業は何の支障もなく続行することができる。かくして、試料支持体のスキャン装置への移送(引渡)は、たとえ夜間であっても、操作者の監視なしで自立的(自動的)に実行することができる。かくして、封入された試料支持体の受入がスキャンプロセスに比べて迅速に実行されることから生じ得る滞留(処理ないし移動待ち)は解消ないし軽減することができる。
【0024】
本発明は、更に、受入部位と引渡部位とを互いに対し例えば180゜ずらして配置可能であることを特徴とする。かくして、互いに並置される自動封入装置と受入・引渡ステーションとデジタル式スキャン装置とから構成されるシステムを人間工学的且つ空間節約的に構成することができる。
【0025】
有利な一実施形態では、試料支持体には、データバンクシステムの患者及び試料の(電磁的又は実体的)カード式目録(Kartei)に試料を割り当てる(対応付ける)ためのコードが配される。試料支持体マガジンに配される(1つの)コードは、記憶された係止保持棚番号とともに、受入・引渡ステーションから試料支持体マガジンを取出した後であっても、(ある1つの)試料支持体の正確な充填(挿入)位置を特定することができる。多数の試料から個々の試料を目標を定めて見つけ出すことも容易化される。かくして、受入・引渡ステーションの電子制御と協働して、各種の自動的作業プロセスを実現することができる。例えば、複数の試料は、ほぼ任意の順序で、後段に配設されるデジタル式スキャン装置に移送(引渡)可能である。すでに充填(挿入)された試料支持体の処理の完了を待つ必要なしに、優先試料を有利に処理することができる。更に、スキャンプロセス中、受入領域において更なる試料支持体を試料支持体マガジンに供給することも可能である。更なる試料支持体の受入は、丁度スキャンが終了した試料を回収するために中断され得るが、これは短時間に過ぎないので、自動封入装置において滞留(ないし待機)は生じない。同様に、多数のスキャン結果を迅速に得るために、スキャン時間が短い試料をすべて最初にスキャンすることができる。スキャン時間がより長い試料を含む試料支持体は、処理に関し後回しすることができるため、後に、例えば夜間に、監視なしに処理することができる。試料支持体マガジンに充填(収容)した順序で試料を順次に処理する場合(FIFO原理)、スキャンされた試料支持体を、デジタル式スキャン装置の後段に配置される保管システムに移送することも可能である。かくして、試料支持体マガジンは、引渡部位から離れる(去る)際、常に、空の状態にされ、受入部位には、常に、空の試料支持体マガジンがサイクリックに(周期的に)供給される。スキャン装置の後段に保管システムが配設されていなく、従って、試料支持体が、試料のスキャンの実行後、再び試料支持体マガジンの同一の位置に収容(充填)される必要がある場合、充填された試料支持体マガジンは、引渡部位を離れた後、受入・引渡ステーションから除去することができる。試料支持体、試料支持体マガジンのコード及びデータバンクシステムの情報に基づき、個々の試料に対する以後の目標を定めたアクセスは、常時可能である。
【0026】
以下に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施例は、発明の理解の容易化のためのものであり、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な付加・置換・削除等の適用を排除することは意図しない。また、特許請求の範囲に付した図面参照符号も、専ら発明の理解の容易化のためのものであり、本発明を図示の態様に限定することは意図しない。これらの点に関しては、補正・訂正後においても同様である。
【0027】
図1は、封入された試料支持体2、2’、2’’の受入・引渡ステーション1を示す。この図示の状態では、受入部位3に存在する試料支持体マガジン4は、降下された位置に位置している。試料支持体マガジン4は、マガジンフレーム5に垂直に(上下方向に)摺動可能に導入(装填)されている。水平に延在する(複数の)係止保持棚(ないし多段受け棚)6には、(それぞれ、)封入された試料支持体2が載置されて存在する。試料支持体マガジン4は、係止保持棚6の高さ調節のため運搬装置(これについては詳細には図示しない。)によって、1つの空の係止保持棚6が1つの封入された試料支持体2’によって(差込み)充填可能になるまで、垂直方向に(上下方向に)摺動される。マガジンフレーム5の下部領域では、更なる試料支持体2’を受け入れるため高さ調節のための運搬装置によって上方に向ってマガジンフレーム5に導入される第2の空の試料支持体マガジン4’が(部分的に)突き出ている(なお、符号4’の引出線が付されたノーズは該第2の試料支持体マガジン4’の(上側ないし頂部の)一部であり、該ノーズに隣接し符号4の引出線が付されたノーズは第1の試料支持体マガジン4の(下側ないし底部の)一部である。)。この第2の試料支持体マガジン4’が試料支持体2、2’で充填される場合にも、直ちに、試料支持体マガジン4、4’は、固定(ロック)機構(これに付いては詳細には図示しない。)によって、マガジンフレーム5、5’、5’’からの滑落の防止が保証される。
【0028】
マガジンフレーム5、5’、5’’は、後部領域に、垂直に(上下方向に)延在する案内ミゾ(複数)15を有する。試料支持体マガジン4、4’の脚部領域に形成された側部ウェブ(複数)16は、それぞれ、案内ミゾ(複数)15に係合する。かくして、試料支持体マガジン4、4’は、マガジンフレーム5、5’、5’’において垂直方向に(上下方向に)案内される。試料支持体マガジン4、4’をマガジンフレーム5、5’、5’’に手操作で簡単に導入(装填)するために、案内ミゾ15は、その上部領域において、拡幅されたミゾ横断面17を有する。
【0029】
回動装置は、回動運動を行う。かくして、マガジンフレーム5は、引渡部位8の方向に移送される。回動ディスク7として構成された回動装置の周縁部には、マガジンフレーム5、5’の脚部領域に切欠部9を有するマガジンフレーム5、5’、5’’が配設されている。回動運動によって、試料支持体2’’を有するマガジンフレーム5’’は、引渡部位8に移送される。引渡部位8では、試料支持体2’’は、押出アーム11を有する押出装置10によって、図1に模式的に示したデジタル式スキャン装置12に引き渡される。
【0030】
図2に、自動封入装置13、図1に正確に示した受入・引渡ステーション1及びデジタル式スキャン装置12を含んで構成されるシステムの一例の全体図を示す。電子制御装置の操作盤フィールド14によって、制御可能なすべての装置の制御及びプログラミングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の受入・引渡ステーションの一例の斜め上方から見た斜視図。
【図2】自動封入装置とデジタル式スキャン装置との間に配置した本発明の受入・引渡ステーションの一例の斜視図。
【符号の説明】
【0032】
1 封入された試料支持体の受入・引渡ステーション
2、2’、2’’ 試料支持体(プレパラート)
3 受入部位
4、4’ 試料支持体マガジン
5、5’、5’’ マガジンフレーム
6 係止保持棚
7 回動ディスク
8 引渡部位
9 切欠部
10 押出装置
11 押出アーム
12 デジタル式スキャン装置
13 自動封入装置
14 操作盤フィールド
15 案内ミゾ
16 側部ウェブ
17 拡幅されたミゾ横断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平に延在する複数の係止保持棚(6)を有する少なくとも1つの試料支持体マガジン(4)のための、垂直に延在し受入側に対し開放するよう構成された少なくとも1つのマガジンフレーム(5)、及び
前記マガジンフレーム(5)に結合され、垂直に延在する回転軸を有し、前記マガジンフレーム(5)を受入部位(3)から引渡部位(8)に移送するための回動装置
を含んで構成される、
封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項2】
前記マガジンフレーム(5、5’、5’’)は、前記試料支持体マガジン(4、4’)の高さ調節のための運搬装置を含むこと
を特徴とする請求項1に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項3】
前記マガジンフレーム(5、5’、5’’)の高さは、2つの試料支持体マガジン(4、4’)を収容可能に構成されること
を特徴とする請求項2に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項4】
前記試料支持体マガジン(4、4’)は、上方から前記マガジンフレーム(5、5’、5’’)に導入可能に構成されること
を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項5】
前記回動装置は、複数のマガジンフレーム(5、5’、5’’)が周縁部に固定された回動ディスク(7)を含むこと
を特徴とする請求項4に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項6】
係止保持棚面において前記引渡部位(8)の方向に摺動可能に構成された複数の押出アーム(11)を有する定置的な押出装置(10)が、回転軸の上方に配設されること
を特徴とする請求項5に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項7】
前記回動装置は、電子的に制御可能であること
を特徴とする請求項6に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項8】
前記押出装置(10)は、電子的に制御可能であること
を特徴とする請求項7に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項9】
前記運搬装置は、高さ調節のために、電子的に制御可能であること
を特徴とする請求項8に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項10】
前記受入部位(3)は、自動封入装置(13)の排出側に配されること
を特徴とする請求項9に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項11】
前記試料支持体マガジン(4、4’)は、前記受入部位(3)において、前記マガジンフレーム(5、5’、5’’)から降下可能に構成されること
を特徴とする請求項10に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項12】
前記引渡部位(8)は、デジタル式スキャン装置(12)に連携して配されること
を特徴とする請求項11に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項13】
前記受入部位(3)と前記引渡部位(8)は、互いに対し180゜ずらされて配置されること
を特徴とする請求項12に記載の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション。
【請求項14】
デジタル式スキャン装置(12)と、自動封入装置(13)と、該デジタル式スキャン装置(12)及び/又は該自動封入装置(13)の導入ステーション及び/又は排出ステーションとしての請求項1〜13の封入された試料支持体の受入・引渡ステーション(1)とを含んで構成される試料処理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−71876(P2007−71876A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240235(P2006−240235)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(500113648)ライカ ミクロズュステムス ヌスロッホ ゲーエムベーハー (45)
【Fターム(参考)】