説明

射撃訓練システム

【課題】レーザ受信装置により受信された射撃用レーザが示す射撃の効果を詳細に判定する射撃訓練システムを提供する。
【解決手段】情報管理装置4と、射撃用レーザを受信するレーザ受信装置3と、位置を検出して射撃用レーザを介してレーザ受信装置に送信するレーザ送信装置2とを有する射撃訓練システムであって、情報管理装置は、受信された射撃用レーザが示す射撃の効果を判定するための判定情報を管理し、レーザ受信装置は、レーザ送信装置の位置を受信する位置情報受信手段224と、レーザ受信装置の位置を検出する位置情報検出手段220と、受信したレーザ送信装置の位置と、検出したレーザ受信装置の位置とに基づいて、レーザ送信装置とレーザ受信装置間の距離を算出する距離算出手段228と、判定情報と、算出した距離とに基づいて、受信された射撃用レーザが示す射撃の効果を判定する射撃効果判定手段230とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射撃用レーザを送信するレーザ送信装置と、レーザ送信装置から送信された射撃用レーザを受信するレーザ受信装置とを有する射撃訓練システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、レーザ光を受光する部位を判定し、受光部位に応じた損耗率を付与する射撃訓練システムを開示する。
また、例えば、特許文献2は、レーザ受信装置による射撃用レーザの受信状況を、レーザ送信側に音声で知らせる射撃訓練システムを開示する。
【特許文献1】特開平9−273895号公報
【特許文献2】特開2008−70011号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述のような背景からなされたものであり、レーザ受信装置により受信された射撃用レーザが示す射撃の効果を詳細に判定できるように改良された射撃訓練システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明に係る射撃訓練システムは、情報管理装置(4)と、射撃用レーザを受信するレーザ受信装置(3)と、位置を検出して、前記射撃用レーザを介して前記レーザ受信装置に送信するレーザ送信装置(2)とを有する射撃訓練システム(1)であって、前記情報管理装置は、前記レーザ受信装置により受信された前記射撃用レーザが示す射撃の効果を判定するための判定情報を管理し、前記レーザ受信装置は、前記レーザ送信装置の位置を受信する位置情報受信手段(224,226)と、前記レーザ受信装置の位置を検出する位置情報検出手段(220)と、前記受信したレーザ送信装置の位置と、前記検出したレーザ受信装置の位置とに基づいて、前記レーザ送信装置と前記レーザ受信装置間の距離を算出する距離算出手段(228)と、前記判定情報と、前記算出した距離とに基づいて、前記レーザ受信装置により受信された前記射撃用レーザが示す射撃の効果を判定する射撃効果判定手段(230)とを有する。
なお、ここで付された符号は、本願発明の理解を助けることを意図するものであり、本願発明の技術的範囲を限定することを意図するものではない。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る射撃訓練システムによれば、レーザ受信装置により受信された射撃用レーザが示す射撃の効果を詳細に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
[本発明がなされるに至った経緯]
図1(A)は、一般的な射撃訓練システムの概要を例示する図である。
本願発明に係る射撃訓練システムの説明に先立ち、その理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った経緯について説明する。
一般的な射撃訓練システムにおいては、レーザ送信装置が、射撃用レーザを送信し、レーザ受信装置が、送信された射撃用レーザを受信する。
レーザ送信装置が送信したレーザが、どのレーザ受信装置にも当たらなかったときは、どのレーザ受信装置も、送信された射撃用レーザを受信しない。
【0007】
図1(A)に示すように、例えば、レーザ受信装置は、人の頭部(的A)、胸部(的B)といった各部位に対応する的として考えることができる。
一般的な射撃訓練システムは、レーザ受信装置が射撃用レーザを受信したことにより、レーザ受信装置に対応する的がどの程度のダメージを受けたかを示す損耗状況(以下、「レーザ受信装置に対応する的の損耗状況」と記述する)を出力する。
しかしながら、一般的な射撃訓練システムは、射撃用レーザを送信したレーザ送信装置からレーザ受信装置までの距離に関係なく、レーザ受信装置が射撃用レーザを受信しさえすれば、同一の損耗状況を出力するので、正確な損耗状況を把握できない可能性がある。
例えば、図1(A)に示すように、レーザ送信装置から的Bまでの距離は、レーザ送信装置から的Aまでの距離よりも遠いにもかかわらず、レーザが的Aに当たったときと、レーザが的Bに当たったときの損耗状況は、ともに「重傷」と出力される。
【0008】
図1(B)は、レーザ送信装置から的までの距離を考慮した本発明に係る射撃訓練システムの概要を例示する図である。
図1(B)に示すように、例えば、レーザ送信装置から送信されたレーザが的Aに当たったときは、的Aの損耗状況は「重傷」と判定される。
一方、レーザが的Bに当たったときは、GPS(Global Positioning System)から取得する情報(緯度、経度)に基づいて算出されたレーザ送信装置から的Bまでの距離が、レーザ送信装置から的Aまでの距離よりも遠いことを考慮して、的Bの損耗状況は「軽傷」と判定される。
本発明に係る射撃訓練システムは、以上に説明した経緯によりなされたものであり、射撃用レーザを受信したレーザ受信装置に対応する的の損耗状況を、より詳細に判定することができるよう改良されている。
【0009】
[射撃訓練システム1]
以下、本発明の実施形態として、試験システム1を説明する。
図2(A)は、本発明に係る射撃訓練システム1(射撃訓練システム)の構成を示す図である。
図2(A)に示すように、射撃訓練システム1は、n個のレーザ送信装置2−1〜2−nと、n個のレーザ受信装置3−1〜3−nと、情報管理装置4とが、ネットワーク100に接続されている。
なお、以下、レーザ送信装置2−1〜2−nなど、複数ある構成部分のいずれかを示すときは、単に、レーザ送信装置2と記載することがある。
以下、各図において、実質的に同じ構成部分・処理には、同じ符号が付される。
【0010】
[レーザ送信装置2]
図2(B)は、図2(A)に示したレーザ送信装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図2(B)に示すように、レーザ送信装置2は、レーザ発光素子200、CPU202、メモリ204、ネットワーク100に接続するためのネットワーク―IF206、外部への入出力インタフェース(I/O―IF)208、GPSによる緯度経度を受信するためのGPS装置210およびトリガー212などから構成される。
つまり、レーザ送信装置2は、射撃用レーザの送信および情報処理およびデータ通信が可能なコンピュータとしての構成要素を有している。
例えば、レーザ送信装置2は、引き金状のトリガー212を引くことにより、レーザ発光素子200から射撃用レーザを出力する。
このとき、レーザ送信装置2は、図3に示す損耗判定プログラム22を実行し、レーザ送信装置2の位置を検出して、検出した位置を射撃用レーザに付加して、レーザ受信装置3に対して出力する。
【0011】
[レーザ受信装置3]
図2(C)は、図2(A)に示したレーザ受信装置3のハードウェア構成を例示する図である。
図2(C)に示すように、レーザ受信装置3は、レーザ送信装置2から入力された射撃用レーザを受信するためのレーザ受光素子300、CPU202、メモリ204、ネットワーク―IF206およびGPS装置210などから構成される。
つまり、レーザ受信装置3は、射撃用レーザの受信および情報処理およびデータ通信が可能なコンピュータとしての構成要素を有している。
例えば、レーザ受信装置3は、図3に示す損耗判定プログラム22を実行し、射撃用レーザを送信したレーザ送信装置2からレーザ受信装置3までの距離を考慮して、レーザ受信装置3に対応する的の損耗状況を詳細に判定する。
【0012】
[情報管理装置4]
情報管理装置4は、メモリ、CPUなどを含む情報処理装置、キーボードおよび表示装置などを含む外部入出力装置、データ通信を行うための通信装置、および、ハードディスクなどの記録媒体に対してデータの記録を行う記録装置などから構成される。
つまり、情報管理装置4は、情報処理およびデータ通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
例えば、情報管理装置4は、レーザ受信装置3に対応する的の損耗状況を判定するための判定情報を管理し、レーザ受信装置3の要求に応じて、判定情報を、レーザ受信装置3に対して出力する。
【0013】
[損耗判定プログラム22]
図3は、射撃訓練システム1のレーザ送信装置2およびレーザ受信装置3(図2(B),(C))上で実行される損耗判定プログラム22を示す図である。
図3に示すように、損耗判定プログラム22は、位置情報検出部220、レーザ送信部222、レーザ受信部224、位置情報抽出部226、距離算出部228、損耗状況計算部230、損耗状況送信部232、損耗状況受信部234および損耗状況出力部236から構成される。
損耗判定プログラム22は、例えば、メモリ202(図2(B),(C))に記憶されてレーザ送信装置2およびレーザ受信装置3に供給され、必要に応じて、レーザ送信装置2およびレーザ受信装置3にインストールされたOS(図示せず)上で、レーザ送信装置2およびレーザ受信装置3のハードウェア資源を、具体的に利用して実行される。
【0014】
位置情報検出部220は、レーザ送信装置2においては、GPS装置210(図2(B))から位置情報を検出して、レーザ送信部222に対して出力する。
また、位置情報検出部220は、レーザ受信装置3においては、GPS装置210(図2(C))から位置情報を検出して、距離算出部228に対して出力する。
レーザ送信部222は、位置情報検出部220から入力されたレーザ送信装置2の位置情報を付加した射撃用レーザを、レーザ受信部224に対して出力する。
【0015】
レーザ受信部224は、レーザ送信部222から入力された射撃用レーザを、位置情報抽出部226に出力する。
位置情報抽出部226は、レーザ受信部224から入力された射撃用レーザから、レーザ送信装置2の位置情報を抽出し、距離算出部228に対して出力する。
距離算出部228は、位置情報抽出部226から入力されたレーザ送信装置2の位置と、位置情報検出部220から入力されたレーザ受信装置3の位置に基づいて、レーザ送信装置2からレーザ受信装置3までの距離(以下、「装置間距離」と記述する)を算出し、損耗状況計算部230に対して出力する。
【0016】
具体的には、例えば、距離算出部228は、レーザ送信装置2とレーザ受信装置3との間の平均緯度P、緯度差dP、経度差dR、および、子午線曲率半径M、卯酉線曲率半径Nを用いた、以下の数1(ヒュベニの距離計算式)によって、装置間距離D(m)を計算する。
【0017】
【数1】

【0018】
損耗状況計算部230は、距離算出部228から入力された装置間距離を受け取る。
さらに、損耗状況計算部230は、情報管理装置4からレーザ受信装置3に対応する的の損耗状況を判定するための判定情報である損耗値テーブル(図4(B)を参照して後述)を受け取る。
損耗状況計算部230は、受け取った装置間距離と判定情報に基づいて、レーザ受信装置3に対応する的の損耗状況を判定し、損耗状況送信部232に対して出力する。
【0019】
損耗状況送信部232は、損耗状況計算部230から入力された損耗状況を、ネットワーク100を介して、損耗状況受信部234に対して出力する。
損耗状況受信部234は、損耗状況送信部232から入力された損耗状況を受け取り、損耗状況出力部236に対して出力する。
損耗状況出力部236は、損耗状況受信部234から入力された損耗状況を、外部に出力できるようなデータに変換し、外部へと出力する。
外部に出力できるようなデータへの変換とは、例えば、射撃訓練における射撃側が監視するディスプレイに表示できるように文字情報に変換することや、射撃側に対して、音声で知らせるために音声情報に変換することである。
【0020】
[損耗状況計算部40の処理]
図4(A)は、図3に示した損耗状況計算部40の処理を示すフローチャートである。
以下、図4(A)を参照して、損耗状況計算部40の処理をさらに説明する。
損耗状況計算部40は、距離算出部228(図3)から入力された装置間距離を受け取り、損耗状況の判定処理を開始する。
処理が開始すると、図4(A)に示すように、ステップ400(S400)において、損耗状況計算部40は、情報管理装置4(図2(A))から、レーザを受信したレーザ受信装置3に対応する損耗値テーブルを取得する。
【0021】
図4(B)は、情報管理装置4が管理する、損耗状況を判定するための判定情報である損耗値テーブルを例示する図である。
損耗値テーブルは、レーザ受信装置3に対応する的ごとにあらかじめ定義され、各損耗値テーブルには、レーザ受信装置3に対応する的の損耗の度合を数値化した損耗値と、損耗値に対応する損耗状況が定義される。
ステップ402(S402)において、損耗状況計算部40は、情報管理装置4か(図2(A))から、レーザ送信装置2の射距離を取得する。
【0022】
射距離は、レーザ送信装置2から送信されるレーザが届く最大距離であり、レーザ送信装置2の種類ごとに異なる。
ステップ404(S404)において、損耗状況計算部40は、距離計算部228(図3)から入力された装置間距離と、S400において取得した損耗値テーブルと、S402において取得した射距離に基づいて、損耗値を計算する。
具体的には、例えば、損耗状況計算部40は、以下の手順(1),(2)によって、損耗値を計算する。
【0023】
(1)基準となる損耗値(以下、「基準損耗値」と記述する)を算出する。
基準損耗値は、あらかじめ設定された射距離(以下、「基準射距離」と記述する)のレーザ送信装置2から送信された射撃用レーザを、あらかじめ設定された距離(以下、「基準装置間距離」と記述する)に位置するレーザ受信装置3が受信したときの、レーザ受信装置3に対応する的の損耗値である。
基準損耗値は、例えば、射撃用レーザを受信したレーザ受信装置3に対応する損耗値テーブルに定義された損耗値の最小値から最大値の範囲の値(図4(B)においては、1〜100)からランダムに値を取り出すことにより算出する。
【0024】
(2)基準損耗値に基づいて、装置間距離と射距離を考慮した損耗値(以下、単に「損耗値」と記述する)を計算する。
例えば、損耗値Wは、基準損耗値RWと、装置間距離と射距離に基づいて与えられる距離係数DFとを用いて、以下の数2によって求められる。
【0025】
【数2】

【0026】
ここでは、具体例として、基準装置間距離と基準射距離に対応する距離係数を1とし、基準装置間距離と基準射距離に基づいて、装置間距離と射距離に対応する距離係数を求める。
また、ここでは、基準装置間距離と基準射距離は、情報管理装置4(図2(A))によって管理されており、損耗状況計算部40は、S400において、損耗値テーブルとともに、基準装置間距離と基準射距離を取得する。
以下、説明の明確化・具体化のために、図4(B)の損耗値テーブルに基づいて損耗値を計算する場合を具体例とし、具体的な数値を用いて説明するが、この具体例は、本願発明の技術的範囲の限定を意図するものではない。
【0027】
損耗状況計算部40は、情報管理装置4から取得した基準装置間距離60m、基準射距離400mのときの基準損耗値を65と算出する(上記手順(1))。
ここで、レーザ送信装置2の射距離が400mであるとき、距離係数は、装置間距離に依存して定められる。
例えば、装置間距離が、基準装置間距離である60mのときは、距離係数は1であり、装置間距離が120m、180m、240m、300mのときは、距離係数は、それぞれ1.2、1.4、1.6、1.8のように定められる。
このとき、基準損耗値RW=65、距離係数DF=1、1.2、1.4、1.6、1.8として、数2を適用すると、装置間距離D=60、120、180、240、300のときのそれぞれの損耗値Wは、以下の数3のように求められる(上記手順(2))。
【0028】
【数3】

【0029】
ステップ406(S406)において、損耗状況計算部40は、S404において計算した損耗値に基づいて、損耗状況を判定する。
具体的には、損耗状況計算部40は、S400において取得した損耗値テーブルから、損耗値に対応する損耗状況を読み出す。
例えば、図4(B)に示した損耗値テーブルによると、損耗値が1〜20であるときは「死亡」、21〜80であるときは「重傷」、81〜99であるときは「軽傷」、100以上であるときは「無効」(つまり、損耗していない)であると、それぞれ損耗状況を判定する。
したがって、S404において計算した、装置間距離が60m、120m、180m、240m、300mのときの損耗値65、78、91、104、117にそれぞれ対応する損耗状況は、図4(B)の損耗値テーブルから、重傷、重傷、軽傷、無効、無効と判定される。
ステップ408(S408)において、損耗状況計算部40は、S406において判定した損耗状況を、判定結果として損耗状況送信部232(図3)に対して出力し、損耗状況の判定処理を終了する。
【0030】
[射撃訓練システム1の全体動作例]
以下、射撃訓練システム1(図2(A))の全体動作例を説明する。
レーザ送信装置2は、レーザ送信装置2の位置情報を付加した射撃用レーザを、レーザ受信装置3に対して送信する。
レーザ受信装置3は、レーザ送信装置2からレーザ受信装置3までの距離と、情報管理装置4から取得した損耗状況の判定情報とに基づいて、上記ステップ404(S404)において説明した手順で損耗値を計算し、損耗状況を判定する。
【0031】
レーザ受信装置3は、判定した損耗状況を、ネットワーク100を介して、レーザ送信装置2に対して出力する。
レーザ送信装置2は、レーザ受信装置3から入力された損耗状況を、外部へと出力する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1(A)は、一般的な射撃訓練システムの概要を例示する図であり、図1(B)は、レーザ送信装置からレーザ受信装置までの距離を考慮した射撃訓練システムの概要を例示する図である。
【図2】図2(A)は、本発明に係る射撃訓練システムの構成を例示する図であり、図2(B)は、図2(A)に示したレーザ送信装置のハードウェア構成を例示する図であり、図2(C)は、図2(A)に示したレーザ受信装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図3】図3は、図2(A)に示したレーザ送信装置およびレーザ受信装置上で実行される損耗判定プログラムの構成を例示する図である。
【図4】図4(A)は、図3に示した損耗状況計算部の処理を示すフローチャートであり、図4(B)は、図2(A)に示した情報管理装置が管理する損耗状況の判定情報を例示する図である。
【符号の説明】
【0033】
1・・・射撃訓練システム,100・・・ネットワーク,2・・・レーザ送信装置,200・・・レーザ発光素子,202・・・CPU,204・・・メモリ,206・・・ネットワーク―IF,208・・・I/O―IF,210・・・GPS装置,212・・・トリガー,3・・・レーザ受信装置,300・・・レーザ受光素子,4・・・情報管理装置,22・・・損耗判定プログラム,220・・・位置情報検出部,222・・・レーザ送信部,224・・・レーザ受信部,226・・・位置情報抽出部,228・・・距離算出部,230・・・損耗状況計算部,232・・・損耗状況送信部,234・・・損耗状況受信部,236・・・損耗状況出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報管理装置と、射撃用レーザを受信するレーザ受信装置と、位置を検出して、前記射撃用レーザを介して前記レーザ受信装置に送信するレーザ送信装置とを有する射撃訓練システムであって、
前記情報管理装置は、前記レーザ受信装置により受信された前記射撃用レーザが示す射撃の効果を判定するための判定情報を管理し、
前記レーザ受信装置は、
前記レーザ送信装置の位置を受信する位置情報受信手段と、
前記レーザ受信装置の位置を検出する位置情報検出手段と、
前記受信したレーザ送信装置の位置と、前記検出したレーザ受信装置の位置とに基づいて、前記レーザ送信装置と前記レーザ受信装置間の距離を算出する距離算出手段と、
前記判定情報と、前記算出した距離とに基づいて、前記レーザ受信装置により受信された前記射撃用レーザが示す射撃の効果を判定する射撃効果判定手段と
を有する
射撃訓練システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−121838(P2010−121838A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295103(P2008−295103)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】