説明

導波路型光遅延干渉計

【課題】光導波路基板を安定かつ均一に温度調節すると共に、サブマウントに接着搭載したり、ペルチェモジュールを駆動した際にも、偏波依存周波数劣化量を最小限に留めることが可能な導波路型光遅延干渉計を提供する。
【解決手段】サブマウント5と光導波路基板2、サブマウント5とペルチェモジュール4を接着固定する接着剤の弾性率(ヤング率)が104Pa以下であり、ペルチェモジュール4は、そのサブマウント5に接着される面4aが平面視で矩形状に形成されると共に、前記サブマウントに接着される面4aの対角長さLpが、下式(1)
sub×t3/Lp≧32(GPa・mm2) ・・・(1)
但し、Esub:サブマウントの弾性率(ヤング率)(GPa)
t:サブマウントの高さ(mm)
p:ペルチェモジュールのサブマウントに接着される面の対角長さ(mm)
を満たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DPSK用やDQPSK用の復調器等に用いられる導波路型光遅延干渉計に係り、特に、石英ガラス系の光導波路基板(平面型光導波路素子)で所望の光学特性を得ることが可能な導波路型光遅延干渉計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マッハチェンダー型光干渉計を用いた波長スプリッターの実装構造を図4に基づいて説明する。なお、ここでは波長スプリッターの実装構造を説明するが、マッハチェンダー型光干渉計を用いた導波路型光遅延干渉計の実装構造もほぼ同様である。
【0003】
図4に示すように、波長スプリッター41は、マッハチェンダー型光干渉計を形成した石英ガラス系の光導波路基板(平面型光導波路素子)42を備え、その光導波路基板42の両端部には、入力光ファイバ43、出力光ファイバ44がそれぞれ接続されている。入力光ファイバ43、出力光ファイバ44は、光導波路基板42の光導波路のコアと調芯された状態で接続されている。
【0004】
光導波路基板42は、マウントベース45上に搭載されており、光導波路基板42とマウントベース45とは接着剤により接着固定されている。マウントベース45は、石英ガラスからなる光導波路基板42とほぼ同等の熱膨張率を持つ金属材料(例えば、スーパーインバー(Super Invar))からなる。マウントベース45は、熱伝導率の低い材質からなる台座46を介して、筐体(パッケージ)47に固定されている。
【0005】
マウントベース45の裏面(光導波路基板42を搭載した面と反対側の面)にはヒータ48が搭載されており、光導波路基板42の表面(マウントベース45と反対側の面)には温度センサ49が搭載されている。波長スプリッター41では、温度センサ49で検出した温度に基づき、ヒータ48の温度を調節することにより、光導波路基板42に所望の光学特性を維持させている。
【0006】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−201939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、光通信システムの容量増加に伴い、伝送特性の優れたDPSK(Differential Phase Shift Keying)やDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)といった変調/復調技術が利用されてきている。
【0009】
DPSKは、送信側でデータが1のときに1つ前のビットに対する光信号の位相差をπ、送信側でデータが0のときに位相差を0と、差分を利用した位相変調を行う方式である。他方、DQPSKは、位相の変位量をπ/2として、4つの位相変化(例えば、0,π/2,π,3π/2、あるいはπ/4,3π/4,5π/4,7π/4)に対応させた00,01,11,10の4値の信号を送信する方式である。
【0010】
このようなDPSK用あるいはDQPSK用の復調器に用いられる導波路型光遅延干渉計では、偏波依存周波数の劣化量を200MHz程度以下とする必要がある。
【0011】
しかしながら、上述の波長スプリッター41のような実装構造では、光導波路基板42とマウントベース45との接着、およびヒータ48の接着やその駆動により、光導波路基板42に機械的応力や熱応力が加わり、光導波路基板42の光学特性のうち、特に偏波依存波長特性や偏波依存周波数特性を劣化させてしまうという問題がある。
【0012】
具体的には、実際の劣化量は、偏波依存波長特性(PS)で0.002nm、偏波依存周波数換算で250MHz程度であり、波長スプリッターでは問題にならないレベルであるが、上述のように、DPSK用あるいはDQPSK用の復調器として用いられる導波路型光遅延干渉計では、偏波依存周波数の劣化量を200MHz程度以下とする必要があるため、大きな問題となる。
【0013】
また、DPSK用あるいはDQPSK用の復調器に用いる導波路型光遅延干渉計では、光遅延量を調節する必要があるため、ヒータの代わりに冷却機能を有するペルチェモジュールが用いられる。しかし、ペルチェモジュール駆動時にペルチェモジュール自体の変形が発生するため、ヒータを用いた場合と比較して光導波路基板に加わる応力がさらに大きくなってしまうという問題がある。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、光導波路基板を安定かつ均一に温度調節すると共に、サブマウントに接着搭載したり、ペルチェモジュールを駆動した際にも、偏波依存周波数劣化量を最小限に留めることが可能な導波路型光遅延干渉計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、マッハチェンダー型光干渉計を形成した光導波路基板と、該光導波路基板に接続された入力用光ファイバおよび出力用光ファイバと、前記光導波路基板を加熱するペルチェモジュールと、前記光導波路基板と前記ペルチェモジュールとの間に配設され、前記光導波路基板、および前記ペルチェモジュールと接着剤で相互に接着固定されるサブマウントと、前記ペルチェモジュールの温度を制御することで、前記入力用光ファイバから前記光導波路基板に入力され、前記光導波路基板内で分岐された各光信号の相対的な遅延量を制御し、前記光導波路基板から前記出力用光ファイバに出力される各光信号の位相を調節する位相調節部とを備えた導波路型光遅延干渉計であって、前記接着剤の弾性率(ヤング率)が、104Pa以下であり、前記ペルチェモジュールは、その前記サブマウントに接着される面が平面視で矩形状に形成されると共に、前記サブマウントに接着される面の対角長さLpが、下式(1)
sub×t3/Lp≧32(GPa・mm2) ・・・(1)
但し、Esub:サブマウントの弾性率(ヤング率)(GPa)
t:サブマウントの高さ(mm)
p:ペルチェモジュールのサブマウントに接着される面の対角長さ(mm)
を満たす導波路型光遅延干渉計である。
【0016】
前記ペルチェモジュールの前記サブマウントに接着される面の対角長さLpが、11.31mm以上21.21mm以下であるとよい。
【0017】
前記サブマウントが、窒化アルミニウムからなるとよい。
【0018】
前記光導波路基板、前記ペルチェモジュール、および前記サブマウントを覆うように設けられた筐体を備え、前記ペルチェモジュールの前記サブマウントに接着される面と反対側の面は、放熱機能を有するベースを介して、前記筐体に固定されるとよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、光導波路基板を安定かつ均一に温度調節すると共に、サブマウントに接着搭載したり、ペルチェモジュールを駆動した際にも、偏波依存周波数劣化量を最小限に留めることが可能な導波路型光遅延干渉計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態に係る導波路型光遅延干渉計を示す図であり、(a)は側面図、(b)は分解斜視図である。
【図2】(a)〜(c)は、接着剤の弾性率(ヤング率)を104Paとしたときの、偏波依存周波数劣化量とEsub×t3/Lpとの関係を示すグラフ図である。
【図3】(a)〜(c)は、接着剤の弾性率(ヤング率)を106Paとしたときの、偏波依存周波数劣化量とEsub×t3/Lpとの関係を示すグラフ図である。
【図4】波長スプリッターを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0022】
図1(a)は、本実施の形態に係る導波路型光遅延干渉計の側面図であり、図1(b)はその分解斜視図である。
【0023】
図1(a),(b)に示すように、導波路型光遅延干渉計1は、マッハチェンダー型光干渉計を形成した光導波路基板(平面型光導波路素子)2と、光導波路基板2に接続された入力用光ファイバおよび出力用光ファイバと、光導波路基板2を加熱するペルチェモジュール4と、光導波路基板2とペルチェモジュール4との間に配設されたサブマウント5と、光信号の位相を調節するための図示しない位相調節部(温度コントローラ)とを備えている。なお、図1(a),(b)では、入力用光ファイバと出力用光ファイバを、まとめて入出力用光ファイバ3として表している。
【0024】
光導波路基板2は、石英ガラスからなる。光導波路基板2の具体的な構造は従来技術に属するため、ここでは説明を省略する。
【0025】
サブマウント5は、ペルチェモジュール4を駆動した際などに、光導波路基板2に機械的応力や熱応力が加わることを低減し、光導波路基板2を所望の光学特性に維持するためのものである。サブマウント5と光導波路基板2、サブマウント5とペルチェモジュール4は、それぞれ接着剤(図示せず)により接着固定される。
【0026】
サブマウント5としては、熱伝導率が大きく、熱膨張率及び比熱が小さい性質を有する材料を用いるとよい。サブマウント5としては、現状、Al−N(窒化アルミニウム)が最適な材料であるが、Al−Nよりも熱伝導率が大きく、Al−Nよりも熱膨張率及び比熱が小さい性質を有する材料であるならば、安定な温度調節を実現し、良好な偏波依存周波数特性を実現する上でなおよい。なお、Al−Nの弾性率(ヤング率)Esubは186.3GPaであり、熱伝導率λは170W/(m・K)、熱膨張率αは4.7×106/K、比熱Cpは0.4KJ/(kg・K)である。
【0027】
ペルチェモジュール4は、複数の熱電素子(ペルチェ素子)をセラミック基板で挟んだ構造となっている。熱電素子に流す電流を変化させることで、吸熱量あるいは発熱量を変化させることができる。
【0028】
また、導波路型光遅延干渉計1は、光導波路基板2、ペルチェモジュール4、およびサブマウント5を覆うように設けられた図示しない筐体(パッケージ)を備えており、ペルチェモジュール4は、そのサブマウント5に接着される面4aと反対側の面4bが、放熱機能を有するベース6を介して、筐体に固定されている。
【0029】
つまり、導波路型光遅延干渉計1は、ベース6上に、ペルチェモジュール4、サブマウント5、光導波路基板2を順次積層して形成され、ベース6が筐体に固定されている。
【0030】
光導波路基板2のサブマウント5と反対側の面には、温度センサ7が設けられる。位相調節部は、温度センサ7で検出した温度に基づき、ペルチェモジュール4の温度を制御することで、入力用光ファイバから光導波路基板2に入力され、光導波路基板2内で分岐された各光信号の相対的な遅延量を制御し、光導波路基板2から出力用光ファイバに出力される各光信号の位相調節を行う。
【0031】
導波路型光遅延干渉計1を復調器(例えば、DPSK用やDQPSK用の復調器)に用いる場合、出力用光ファイバに出力された各光信号は、PD(Photo Diode)で受信されて電気信号にそれぞれ変換され、CDR(Clock Data Recovery)にてクロック及びデータの波形成形が行われた後、デコーダにてフレームの切り出し、誤り符号訂正処理が行われ、データ再生される。
【0032】
さて、本実施の形態に係る導波路型光遅延干渉計1では、接着剤(サブマウント5と光導波路基板2、サブマウント5とペルチェモジュール4を接着固定する接着剤)として、弾性率(ヤング率)が104Pa以下のものを用い、ペルチェモジュール4として、そのサブマウント5に接着される面4aが平面視で矩形状に形成されており、サブマウント5に接着される面4aの対角長さLp(以下、単にペルチェモジュール4の対角長さLpという)が、下式(2)
sub×t3/Lp≧32(GPa・mm2) ・・・(2)
但し、Esub:サブマウント5の弾性率(ヤング率)(GPa)
t:サブマウント5の高さ(mm)
p:ペルチェモジュール4のサブマウント5に接着される面4aの対角長さ(mm)
を満たすものを用いる。なお、本実施の形態では、サブマウント5としてはAl−Nを用いているため、式(2)におけるサブマウント5の弾性率(ヤング率)Esub=186.3GPaである。
【0033】
弾性率(ヤング率)が104Pa以下の接着剤としては、例えば、シリコーン接着剤や低弾性エポキシ接着剤を用いるとよい。このようなシリコーン接着剤としては、東レ・ダウコーニング株式会社製のCY52−276、SE1891H、SE4440LPなどがある。
【0034】
また、ペルチェモジュール4の対角長さLpは、上述の式(2)を満たし、かつ、11.31mm以上21.21mm以下であるとよい。これは、ペルチェモジュール4の対角長さLpが11.31mm未満であると、現在実現可能な技術で製作したDPSK、DQPSK光導波路素子サイズ(つまり光導波路基板2のサイズ)に対し、ペルチェモジュール4が小さくなりすぎ、機械的構造上好ましくないためである。また、ペルチェモジュール4の対角長さLpが21.21mmを超えると、現在実現可能な技術で製作したDPSK、DQPSK光導波路素子サイズに対し、ペルチェモジュール4が大きくなりすぎ、小型化・低消費電力化を阻害するためである。
【0035】
ここで、ペルチェモジュール4の対角長さLpを式(2)を満たすようにする理由を説明する。
【0036】
図2(a)〜(c)に、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを104Paとし、ペルチェモジュール4の対角長さLpを11.31mm、14.59mm、21.21mmとしたときの、偏波依存周波数劣化量とEsub×t3/Lpとの関係を示す。
【0037】
また、図3(a)〜(c)に、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを106Paとし、ペルチェモジュール4の対角長さLpを11.31mm、14.59mm、21.21mmとしたときの、偏波依存周波数劣化量とEsub×t3/Lpとの関係を示す。
【0038】
図2(a)〜(c)に示すように、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを104Paとした場合、Esub×t3/Lpの値を32GPa・mm2以上とすることにより、偏波依存周波数劣化量を大幅に(200MHz以下に)小さくすることができる。なお、Lp=14.59mm,21.21mmの場合のグラフ(図2(b),(c))には、Esub×t3/Lpの値が32GPa・mm2であるときの記載はないが、これらグラフはEsub×t3/Lpの値の増加に伴って偏波依存周波数劣化量も減少していることから、Esub×t3/Lpの値が32GPa・mm2の場合にも、偏波依存周波数劣化量が200MHz以下であることが読み取れる。
【0039】
他方、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを106Paとした場合、図3(a)〜(c)に示すように、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを104Paとした場合と比較して偏波依存周波数劣化量が大きくなっており、この場合、偏波依存周波数劣化量を200MHz以下とするためには、Esub×t3/Lpの値を大きく設定しなければならないことが分かる。
【0040】
サブマウント5としては熱伝導率等の観点からAl−Nが好ましく、Esubの値(186.3GPa)は固定であり、また、上述の理由から、Lpの値は11.31mm以上21.21mm以下であることが望ましいため、Esub×t3/Lpの値を大きくするためには、サブマウント5の高さ(厚さ)tを大きくする必要がある。しかし、サブマウント5の高さtを大きくすることは、導波路型光遅延干渉計1の小型化を阻害することになり、好ましくない。
【0041】
以上の結果より、接着剤の弾性率(ヤング率)Eadhを104Paとし、かつ、ペルチェモジュール4として、対角長さLpが式(2)を満たすものを用いることで、偏波依存周波数劣化量を200MHz以下と小さくできることが分かる。
【0042】
以上説明したように、本実施の形態に係る導波路型光遅延干渉計1では、接着剤の弾性率(ヤング率)が、104Pa以下であり、ペルチェモジュール4は、そのサブマウント5に接着される面の対角長さLpが、下式(3)
sub×t3/Lp≧32(GPa・mm2) ・・・(3)
但し、Esub:サブマウントの弾性率(ヤング率)(GPa)
t:サブマウントの高さ(mm)
p:ペルチェモジュールのサブマウントに接着される面の対角長さ(mm)
を満たしている。
【0043】
これにより、光導波路基板2をサブマウント5に接着搭載したり、ペルチェモジュール4を駆動した際にも、偏波依存周波数劣化量を最小限に留めることが可能となり、偏波依存周波数劣化量を200MHz以下と小さくすることができる。よって、導波路型光遅延干渉計1は、200MHz以下の偏波依存周波数劣化量が要求されるDPSK用やDQPSK用の復調器の干渉計として用いることが可能である。
【0044】
また、導波路型光遅延干渉計1では、サブマウント5として、熱伝導率が大きく、熱膨張率及び比熱が小さいAl−Nを用いているため、光導波路基板2を安定かつ均一に温度調節することが可能である。
【0045】
さらに、導波路型光遅延干渉計1では、ペルチェモジュール4のサブマウント5に接着される面と反対側の面4bを、放熱機能を有するベース6を介して、筐体に固定しているため、ペルチェモジュール4からの熱をベース6、筐体を介して外部に放熱することが可能となり、放熱性を向上できる。
【0046】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0047】
1 導波路型光遅延干渉計
2 光導波路基板
3 入出力用光ファイバ
4 ペルチェモジュール
5 サブマウント
6 ベース
7 温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッハチェンダー型光干渉計を形成した光導波路基板と、
該光導波路基板に接続された入力用光ファイバおよび出力用光ファイバと、
前記光導波路基板を加熱するペルチェモジュールと、
前記光導波路基板と前記ペルチェモジュールとの間に配設され、前記光導波路基板、および前記ペルチェモジュールと接着剤で相互に接着固定されるサブマウントと、
前記ペルチェモジュールの温度を制御することで、前記入力用光ファイバから前記光導波路基板に入力され、前記光導波路基板内で分岐された各光信号の相対的な遅延量を制御し、前記光導波路基板から前記出力用光ファイバに出力される各光信号の位相を調節する位相調節部とを備えた導波路型光遅延干渉計であって、
前記接着剤の弾性率(ヤング率)が、104Pa以下であり、
前記ペルチェモジュールは、その前記サブマウントに接着される面が平面視で矩形状に形成されると共に、前記サブマウントに接着される面の対角長さLpが、下式(1)
sub×t3/Lp≧32(GPa・mm2) ・・・(1)
但し、Esub:サブマウントの弾性率(ヤング率)(GPa)
t:サブマウントの高さ(mm)
p:ペルチェモジュールのサブマウントに接着される面の対角長さ(mm)
を満たすことを特徴とする導波路型光遅延干渉計。
【請求項2】
前記ペルチェモジュールの前記サブマウントに接着される面の対角長さLpが、11.31mm以上21.21mm以下である請求項1記載の導波路型光遅延干渉計。
【請求項3】
前記サブマウントが、窒化アルミニウムからなる請求項1または2記載の導波路型光遅延干渉計。
【請求項4】
前記光導波路基板、前記ペルチェモジュール、および前記サブマウントを覆うように設けられた筐体を備え、
前記ペルチェモジュールの前記サブマウントに接着される面と反対側の面は、放熱機能を有するベースを介して、前記筐体に固定される請求項1〜3いずれかに記載の導波路型光遅延干渉計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−99928(P2011−99928A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−253323(P2009−253323)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【出願人】(597126332)東日京三電線株式会社 (6)
【Fターム(参考)】