説明

導電性ポリマーの堆積および非導電性基板の金属配線

工程は電解めっき銅金属配線で基板の表面を金属配線するために提供され、工程は電解組成物に基板を浸漬することによって電気導電性ポリマー上に銅を電解的に堆積しそして電子の外部源を供給することからなり、ここで電解組成物は銅イオンからなりそして約0.5と約3.5の間のpHをもつ。他の観点で、工程は電解めっき銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するために提供され、工程は誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するための前駆体そして少なくとも約0.1g/LのMn(II)イオンの初期濃度を提供するに十分な量のMn(II)イオン源からなる触媒組成物中に基板を浸漬し、そして前記電気導電性ポリマー上に銅を電解堆積することからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はPCB製造に一般的に使用される誘電性基板の穿孔した貫通孔およびマイクロビアの側壁を金属配線する工程のような誘電性基板の表面を金属配線するための工程に関する。
【0002】
[発明の背景]
非導電性ポリマー性樹脂の金属配線における電気導電性ポリマーの使用はPCB製造においてエポキシ樹脂基板の金属配線に対してHupe等(US5,194,313)によって開示された。ここに記載された方法は過マンガン酸塩のような酸化剤でポリマー性樹脂基板の露出表面の酸化を含み、ポリマー化する複素環式芳香族分子および酸からなる触媒溶液から導電性ポリマーの堆積に続く。実施例の触媒組成物はピロール、フランそしてチオフェンであった。複素環式芳香族分子はポリマー性樹脂基板の酸化露出表面上でポリマー化し、そして堆積したポリピロール、ポリフラン、あるいはポリチオフェンはエポキシ樹脂基板の露出表面を電気導電性とし電解銅めっきを受けることができる。例えば、工程は引き続く銅めっきのための銅被覆積層片に穿孔した貫通孔の露出側壁を電気導電性にするために使用された。優位に、酸化段階はエポキシ樹脂の露出場所、すなわち、穿孔した貫通孔の側壁−に対して選択的であり、そして銅積層をポリマー化する触媒にならなかった。
【0003】
Jonas等(US5,403,467)はポリマー性樹脂基板を電解銅めっきできるように使用する特殊な導電性ポリマーであるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)を開示した。
【0004】
現在実施されているように、プラスチック基板の貫通孔およびマイクロビアの金属配線はいくつかの段階:穿孔する、調整する、洗浄する、酸化する、洗浄する、触媒化する、洗浄する、そしてめっきする−を含む。
【0005】
従来の工程(すなわち無電解銅、パラジウム、あるいはグラファイト工程)はPCB製造に使用される形の銅めっきエポキシ樹脂に効果的であるけれども、機会は工程そしてそこで個々の段階を最適化するために存在する。例えば、必要性はより少ない組成物を使用する、より簡単な工程のために存在し、少ない溶液廃棄物となり、そしてより速い処理量をもつ。
【0006】
[発明の要約]
それ故、この発明の種々な観点で、電子部品の製造で誘電性基板の金属配線のための改善された工程が注目される。
【0007】
短く言えば、本発明は電解めっき銅電気配線で基盤の表面を金属配線する工程を目指し、工程は電解組成物に基板を浸漬することによって電気導電性ポリマー上に銅を電解的に堆積することからなり、ここで電解組成物は約5と約135g/L、望ましくは約5と約70g/Lの間の銅イオン濃度を提供する銅イオン源からなり、そして約0.5と約3.5、望ましくは約1.5と約3.5の間のpHをもつ。
【0008】
本発明の観点は電解めっき銅配線で誘電性基板の表面を金属配線する工程を目指し、工程は、誘電体基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために、電気導電性ポリマーを形成するための前駆体、電解堆積のための銅イオン源および酸からなる組成物に浸漬することからなり、そして前記電気導電性ポリマー上に銅を電解的に堆積するため電子の外部源を供給する。
【0009】
本発明のさらなる観点は電解的にめっきする銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するための工程を含み、工程は、誘電体基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために、誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するための前駆体および少なくとも約0.1g/L、望ましくは少なくとも約0.85g/LのMn(II)の当初濃度を提供するに十分な量であるMn(II)イオン源からなる触媒組成物中に基板を浸漬し、そして前記電気導電性ポリマー上に銅を堆積することからなる。
【0010】
本発明の他の目的及び特徴は部分的に明らかでありそして部分的に以下に指摘する。
【0011】
[本発明の実施態様の詳細説明]
本発明はPCB製造に一般的に使用されるポリマー性樹脂基板の穿孔した貫通孔およびマイクロビアの側壁のような誘電性基板の露出した表面の電気配線に有用な触媒組成物そして電解的銅めっき組成物の発見に軸がある。本発明の記載は穿孔した貫通孔およびマイクロビアの側壁を金属配線することに焦点を当てるけれども、本発明の金属配線は一般的に誘電性基板への金属配線にもまた適用できる。例えば、金属配線の工程は単数あるいは複数の銅積層あるいは多層銅積層基板のようなプリント回路板の製造において誘電性基板の表面を金属配線するために使用できる。
【0012】
触媒組成物そして電解銅めっき組成物は従来の金属配線工程で知られている工程と異なりそしてしばしばより簡単な化学薬品によって特徴づけられ、そして従来の金属配線工程よりも少ない段階そして高い電流密度を採用する金属配線工程で有益である。これらの付随する優位性の全ては少ない溶液廃棄物、高い処理量、そして高い品質のめっきPCB製品となる金属配線工程を生む。
【0013】
さらに完全に下記に記載するように、本発明の観点の中でポリマー化できる複素環式芳香族分子、およびMn(II)の増補剤源のような電気導電性ポリマーを形成するために前駆体からなる触媒組成物の提供が特筆される。他の観点で単一の溶液が誘電性表面を電気導電性に変えそして電解堆積によって銅金属配線を堆積する両方のために使用される。この溶液はポリマー化できる複素環式芳香族分子からなる触媒組成物および電解銅めっき組成物の両方の種々な成分を組み合わせる。この工程は優位に溶液を殆ど使用せずそして中間の洗浄を省く。なお他の観点で、例えば、従来の工程よりもほぼ小さい桁であるpH2の桁で銅めっきを容易にする導電性ポリマー堆積および銅めっき操作が提供される。
【0014】
本発明の金属配線工程は如何なる誘電性基板材にも適用できる。プリント回路用の適切な基板材料は、例えば、繊維強化エポキシ樹脂基板(すなわち、熱硬化性樹脂で熱および圧力下で一緒に結合される繊維材料の層)を含む。通常、エポキシ樹脂基板はエポキシ−樹脂システムで結合された連続−細線ガラス布からなる。エポキシ樹脂基板の特別の例は次を含む:G−10はガラス繊維布シートで強化されたエポキシ樹脂からなる基板である;FR−4はG−1と同様に自己−消費基板である;G−11はガラス布およびエポキシ混合物である;そしてFR−5はG−11の炎耐性変形物である。FR−4基板はRogers Corporation(Chandler、AZ)から利用できるようなセラミック粒子で強化される。他の樹脂はポリフェニレンエーテル、シアン酸エステル、およびビスマルイミド/トリアジンを含む。
【0015】
金属配線のための基板である追加的な誘電性材料はセラミックス、ガラス、テフロン(登録商標)、ガラス繊維強化テフロン(登録商標)、セラミック強化テフロン(登録商標)、ポリスチレン、およびポリイミド(柔軟な板応用)を含む。
【0016】
上記の材料に加えて、例えば、基板はシリコン、SiO、ガリウムヒ素、アルミナ、チタニア、あるいはジルコニアのような無機酸化物のような半導体材料からなる。
【0017】
PCB基板を製造するために、上記の誘電性基板が従来の工程によって銅ホイルで片側あるいは両側上に積層化される。通常使用される績層は18μmの厚さの銅被覆である。多層回路板は上記基板材料によって分離されそして支持される16の銅層まで積み重ねることによって形成される。銅層間の電気的接続を形成するために、PCB基板は貫通孔(PCBあるいは多層回路板の全深さを通して延びる孔)およびブラインドビア(PCBあるいは多層回路板の一部に延びる孔)で、カーバイド刃そしてレーザー穿孔によるように穿孔される。穿孔された貫通孔およびブラインドビアは本発明の金属配線を使用して金属配線される。
【0018】
代わりに、本発明の金属配線工程は、例えば、連続組み上げ技術において使用されるように裸の誘電性基板の全表面を金属配線をするために使用される。本発明の工程を使用する銅堆積/電解めっきの後、PCB基板は貫通孔およびブラインドビアで穿孔され、本発明の金属配線を使用してまた金属配線される。
【0019】
なお他の代わりに、銅薄層PCB基板の貫通孔およびブラインドビアの金属配線は銅電導パターンの形成と同時に行うことができる。
【0020】
PCBを通る孔は典型的にカーバイド刃で穿孔される。非常に小さいビアが要求されるとき、ビアはレーザーによって形成される。レーザー穿孔ビアは、マイクロビアと言われ、典型的に孔内に下部表面仕上げをもち、これらの金属配線への挑戦を提供する。これらの孔はマイクロビアと言われる。工業は150μm以下の直径をもちそして高いアスペクト比をもつような幅よりもより深くできるマイクロビアの方向に動いている。アスペクト比は典型的に少なくとも約0.5:1であり、そしてある場合には約1:1である。この説明において、アスペクト比はビア開口の幅に対するビア深さの比である。全板を通すよりもむしろ、銅層のいくらかのみ接続する孔を作ることは制御された深さの穿孔、レーザー穿孔で、あるいは銅績層の前にPCBの個々のシートを事前穿孔することによってまた可能である。これらの孔は内部の銅層を外部の銅層に接続するときブラインドビアと言われ、あるいは2つあるいはそれ以上の内部銅層を接続するとき埋込ビアと言われる。貫通孔およびブラインドビアの壁は本発明の金属配線を使用して金属配線される。
【0021】
本発明の金属配線はPCB製造で通常使用されるガラス繊維強化エポキシ樹脂材料のような誘電性材料基板を金属配線することができる。工程は穿孔された貫通孔あるいはマイクロビアの側壁を銅でめっきするために適用されそして裸の誘電性基板の表面を金属配線するためにまた使用できる。1つの実施態様において、非導電性基板を電気導電性にしてそして電解銅めっきをできるようにするための段階は次を含む:
【0022】
1.誘電性基板の露出された表面(貫通孔あるいはマイクロビアの側壁のような)を露出された表面を湿潤するように基板を調整溶液に曝露することにより調整する。
【0023】
2.水洗浄する。
【0024】
3.酸化剤からなる組成物で貫通孔あるいはマイクロビアの誘電性材料の調整され露出された表面を酸化する。
【0025】
4.水洗浄する。
【0026】
5.誘電性材料の酸化され露出された表面上に電気導電性ポリマーを堆積しそしてその表面を電気導電性にするためにポリマー化可能は複素環式芳香族分子および酸からなる触媒溶液で触媒化する。
【0027】
6.水洗浄する。
【0028】
基板はそれから陽極および電解銅メッキ組成物からなる電解銅メッキ浴に電気導電性ポリマーをもつ誘電性基板の表面を曝露しそして電子の外部源を適用することによって金属配線される。
【0029】
上記の金属配線調整剤溶液はドイツ特許申請 DE4205190 に記載される組成からなり、その全体をここに参照として組み入れられる。例えば、調整剤溶液は窒素、架橋剤そしてpH緩衝剤からなる複素環式芳香族分子を少なくとも0.001%を含む。実施例の窒素を含む芳香族分子はピリジン、キノリン、ピロール、インドール、アクリジン、イソキノリン、ピリダジン、ピリミジン、キノアゾリン、フェナジン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ベンゾイミダゾール、プリン、イソインドール、それらの誘導体、およびそれらの混合物を含む。実施例の調整剤溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できそしてEnvision(登録商標) HDI 調整剤 7310、Envision(登録商標) DMS−E 調整剤 7010、Envision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015、およびEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7310を含む。
【0030】
調整剤溶液への誘電性材料の露出された表面は表面を湿潤することにより次の段階の酸化のために表面を調整する。酸化の前の孔およびビアの湿潤化は、穿孔されるPCB基板に一般化されつつある約100μm以下、あるいは50μm以下の小さい直径をもつ孔およびビアに優位である。誘電性基板は、例えば、曝露方法が貫通孔そしてマイクロビアの側壁のような誘電性基板の露出された基板を適当に湿潤するという条件で、溢流、浸漬、あるいは噴霧のような手段によって調整剤溶液に曝露される。曝露は典型的に約30℃から約50℃、あるいは約40℃から約65℃のような約30℃から約65℃の間の温度で、約2分から5分間、あるいは約1分から3分間のような約1分から約6分間である。
【0031】
上記の金属配線工程の反応開始組成物は酸化剤からなる。酸化剤はマンガン(VII)化合物、マンガン(VI)化合物、ヨウ素(VII)化合物、およびセリウム(IV)化合物のような既知のクラスの酸化物から選ばれる。上記の化合物は望ましくは酸素化合物である。例えば、酸化剤は過マンガン酸塩、マンガン酸塩、そして過ヨウ素酸塩の間から選ばれる。望ましい酸化剤は過マンガン酸塩で、ナトリウム塩あるいはカリウム塩として提供される。過マンガン酸塩が反応開始剤溶液中の酸化剤であるとき、誘電性材料の調整された表面の曝露は露出した誘電体表面を酸化しそしてそこに堆積した酸化マンガン(IV)(MnO)フィルムをもつ表面を生じる。この表面はポリマー化に対して酸化剤として働く。続くポリマー化の間、表面のMnOは消費され、そしてMn(II)イオンが形成される。酸化マンガン(IV)フィルムの密度は半導体の反応開始剤溶液中の酸化剤濃度、曝露時間、そして曝露方法のような因子に依存する。典型的に反応開始剤溶液中のマンガン酸化物濃度は約60g/Lのような約40g/Lと約70g/Lの間である。反応開始剤組成物は酸化マンガン(IV)堆積を改善するためにイオン性あるいは非イオン性表面活性剤のような付加的な湿潤剤を含む。
【0032】
典型的に、反応開始剤組成物は、約5と約7の間のpH、さらに典型的に約6のpHに組成物を緩衝するために、通常ホウ酸である緩衝剤からなる。 リン酸が製造の間pH調整のため使用される。反応開始剤成分は当業者に知られておりそして開示されており、例えば、DE4113654で、その全体において発表されたように参照としてここに組み入れられる。
【0033】
ポリマー性樹脂剤基板の調整された表面は、曝露方法が誘電性基板の露出され調整された表面上に約4mg/dmと約6mg/dmの間のような約1mg/dmと約10mg/dmの間の調整された表面にMnO密度をもつ酸化マンガン(IV)フィルムを製造するに適しているという条件で、溢流、浸漬、あるいは噴霧のような方法によって反応開始剤溶液に曝露される。曝露は典型的に約80℃と約90℃の間の温度で約3と約6分の間である。実施例の反応開始剤溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できそしてEnvision(登録商標) HDI 反応開始剤 7320、およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020を含む。
【0034】
上記の金属配線工程の触媒溶液はポリマー化可能な複素環式芳香族分子のような電気導電性ポリマーを形成するための前駆体、そして酸を含む。過マンガン酸塩、そして酸からなる反応開始剤溶液から堆積した酸化マンガン(IV)のような反応開始剤溶液に含まれる酸化剤から堆積したフィルム製品は、ポリマー性樹脂基板の酸化表面上に電気導電性ポリマーを形成する複素環式芳香族分子のポリマー化を触媒化する。複素環式芳香族分子は次の構造をもつシクロペンタジエン(すなわち2個の2重結合をもつ5員環)複素環式環から誘導される:

ここで、XはO、S、およびNから選ばれ、そして
およびRは水素;ハロゲン;1から4の炭素原子のような1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルグループ;1から4の炭素原子のような1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルコキシグループの間からそれぞれ独立して選ばれる。置換あるいは非置換アルコキシグループは望ましくは酸素原子によって5員複素環式環に結合される。1つの実施態様で、RおよびRはこれらが結合する原子と一緒に5員環あるいは6員環を形成する。例えば、5員環あるいは6員環は3あるいは4の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルグループ、あるいは1あるいは2の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルジオキシグループから形成される。望ましくは、置換あるいは非置換アルキルジオキシグループは酸素によって5員複素環式環に結合される。望ましくは、複素環式芳香族分子はポリチオフェンが良好な電導性および工程能力を示すので、Xが硫黄である置換あるいは非置換チオフェンである。望ましい置換体は、構造が5員チオフェン環および6員ジエーテル環からなる混合環システムからなるような2つの酸素原子によって5員チオフェン環に結合された非置換エチレンジオキシグループである。この3,4−エチレンジオキシチオフェンとして知られる材料はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)にポリマー化し、その優れた導電性のために望ましい電気導電性ポリマーである。望ましい3,4−エチレンジオキシチオフェンは次に示される:

【0035】
触媒組成物は湿潤性を高めるための市販で利用できる乳化剤および酸からなる。触媒組成物に含まれる適当な酸は硫酸、リン酸、スルホン酸、アルキルスルホン酸、ポリマー性スルホン酸(望ましくはポリスチレンスルホン酸)、ポリリン酸、イセチオン酸、スルホコハク酸、アリルスルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン酸)、およびそれらの塩を含む。酸は約0.1g/Lと約50g/Lの間の濃度で添加される。触媒組成物は水素リン酸、二水素リン酸、および酢酸のアルカリ金属塩のような緩衝剤を使用して適当なpHに緩衝される。触媒組成物中の使用に適した溶媒はメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、高級アルコール、ポリアルコール、DMF(ジメチルホルムアミド)、ケトン、さらに特殊なメチルエチルケトン、クメンスルホン酸塩、N−メチルピロリドン、トリグリム、ジグリム、トルエンスルホン酸塩あるいはこれらのエチルエステルのアルカリ金属塩、水溶性のアルカリ溶液、あるいはこれらの混合物を含む。
【0036】
触媒組成物への誘電性基板の酸化された表面の曝露は酸化された表面上のMnOフィルム、ポリマー化可能な複素環式芳香族分子、および酸の間の反応を開始し、ポリマー化を起こしそして誘電性基板の露出され酸化された表面に電気電導性ポリマーの堆積を起こす。曝露は溢流、浸漬、あるいは噴霧によりそして典型的に室温あるいは少し低い室温で約2分と約4分の間のような約1分と約8分の間で起きる。実施例の触媒溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できそしてEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350、およびEnvision(登録商標) DMS−E 触媒 7050を含む。
【0037】
本発明の1つの観点で、触媒組成物はMn(II)イオンの補給源からなる。従来の工程で、誘電性基板の露出した表面は通常上記のように過マンガン酸塩で酸化される。過マンガン酸塩は表面を酸化するので、Mn(VII)イオンはMn(IV)イオンに還元され、誘電性基板の上にMn(IV)酸化物(MnO)のフィルムを生成する。上記で説明したように、Mn(IV)酸化物(MnO)はポリマー化可能な複素環式芳香族分子のポリマー化を開始し、かくして表面に電気電導性ポリマーフィルムを形成する。ポリマー化反応は触媒組成物をMn(II)イオンで向上する。触媒組成物中のMn(II)イオン濃度は製造された板における使用程度そして溶液の容量に依存する。次のMn(II)イオン濃度はこれらの使用寿命の終わりで正常のPCB製造ののち得られた触媒組成物で測定された:(1)Envision(登録商標) DMS−E 触媒 7050を使用して4.7m積層/Lの処理後約125mgMn(II)イオン/Lそして(2)Envision(登録商標) HDI 触媒 7350を使用して3.5m積層/Lの処理後約120mgMn(II)イオン/L。新しく調整された溶液はもしMn(II)イオンがあるとしても殆ど含まない。
【0038】
製造条件で、副生産物の蓄積により有効な触媒組成物寿命は典型的に7日間あるいは約5m積層/Lの処理に制約される。副産物は触媒組成物中に溶液が古くなるにつれ形成され、ポリマーの電導性そしてかくして側面の銅成長にマイナスに影響する。通常側面の銅成長は数日の後2mm/minの要求水準以下に落ちる。
【0039】
出願人は触媒組成物にMn(II)イオンの補給源を意図的に添加することによって浴の寿命が実質的に改善されことを発見した。補給のMn(II)イオンを含む古い溶液から得られたポリマー層は補給のMn(II)イオンを含まない溶液と比較して高い導電性がある。側面の銅成長は、以下の実施例に証明するように触媒組成物にMn(II)イオンの補足源を添加することによって約50日に延ばされる有効な組成物寿命を越えて2mm/minの高水準で安定化される。望ましくは、Mn(II)イオンの補給源は約2g/Lと約10g/Lの間のような少なくとも1g/L、あるいは少なくとも約2g/Lの濃度にMn(II)イオンを添加する。触媒の調合で、少なくとも0.1g/Lの補給Mn(II)イオン、望ましくは0.85g/Lの添加は側面の銅成長を改善するに十分である。最適の安定化は約3g/Lの濃度でMn(II)イオンを添加することによって達成される。従って、触媒浴のMn(II)イオン濃度は約0.85g/Lと約30g/Lの間のような、約3g/Lのような約0.1g/Lと約30g/Lの間の当初のMn(II)イオン濃度を生成するように補給される。Mn(II)イオン源は溶解性マンガン塩、例えば、硫酸マンガンおよび次亜燐酸マンガンを含む。
【0040】
曝露によってポリマー性樹脂基板上に電気電導性ポリマーを生成する触媒組成物にポリマー性樹脂基板の表面の曝露が洗浄段階によって続き、電解銅めっき組成物および陽極からなる電解銅めっき浴に曝露することに続く。電解銅めっき組成物は銅イオンおよび酸源からなる。電解銅組成物は当業者に知られている塩化物イオン、漂白剤、酸化防止剤、および結晶粒微細化剤のような添加物からまたなる。
【0041】
銅イオン源は硫酸銅、硫酸銅五水和物、酸化銅、炭酸銅、フルオロホウ酸銅、ピロリン酸銅、シアン化銅、ホスホン酸銅、およびメタンスルホン酸銅のような銅金属錯体を含む。1つの実施態様において、銅源は硫酸銅ベース源、すなわち硫酸銅あるいは硫酸銅五水和物である。他の実施態様において、銅源はメタンスルホン酸銅である。銅源が硫酸塩ベース源である実施態様において、銅の濃度は典型的に約5g/Lと約30g/Lの間あるいは約30g/Lと約75g/Lの間のような約5g/Lから約75g/Lの範囲である。メタンスルホン酸銅はさらに溶解性の銅源でありそして銅濃度は典型的に約75g/Lと約135g/Lの間のような約5g/Lから約75g/Lの範囲である。低い銅システムでは、銅イオン濃度は約8g/Lから約25g/Lの間のような約5g/Lと約30g/Lの間である。実施例の低い銅システムは8g/L銅イオン、10g/L銅イオン、20g/L銅イオン、あるいは25g/L銅イオンからなる。ある高い銅システムでは、銅イオン濃度は約35g/Lと約75g/Lの間のような約35g/Lと約135g/Lの間であり、望ましくは約35g/Lと約60g/Lの間、あるいは約75g/Lと約135g/Lの間、望ましくは約100g/Lと約135g/Lの間である。ある高い銅システムでは、銅イオン濃度は約48g/Lと約52g/Lの間のような約46g/Lと約60g/Lの間である。実施例の高い銅システムでは、銅イオン濃度は約40g/Lである。他の実施例の高い銅システムでは、銅イオン濃度は約50g/Lである。さらに他の実施例の高い銅システムでは、銅イオン濃度は約75g/Lである。さらに他の実施例の高い銅システムでは、銅イオン濃度は約135g/Lである。約5g/Lの銅濃度を達成するために、約19gの硫酸銅5水和物が1Lの溶液当りに添加される。約75g/Lの銅濃度を達成するために、約292gの硫酸銅5水和物が1Lの溶液当りに添加される。
【0042】
塩化物イオンは約40g/Lと約200g/Lの間、あるいは約10g/Lから約90g/Lの間のような200g/Lまでの水準で浴で使用される。塩化物イオンは他の浴添加剤の機能を高めるためこれらの濃度範囲で添加される。典型的な塩化物イオン源は塩酸そして塩化物のアルカリ金属塩、最も典型的に塩化ナトリウムを含む。
【0043】
当業者に知られる、漂白剤、酸化防止剤、および結晶粒微細化剤のような他の添加剤が添加される。望ましい電解銅メッキ添加剤はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できるCuprostar(登録商標)
LP−1 で、約4mL/L、あるいは約5mL/Lのような約2mL/Lと約8mL/Lの間、さらに望ましくは約3mL/Lと約6mL/Lの間の濃度で添加される。
【0044】
電解メッキ浴の酸源は硫酸、メタンスルホン酸、リン酸、ポリスチレンスルホン酸のようなある種のポリマー酸を含む。典型的に、従来の銅電解組成物においては、酸は約200g/Lのような約50g/Lと約300g/Lの間、さらに典型的に100g/Lと約220g/Lの間の濃度で提供される。
【0045】
本発明の望ましい実施態様において、酸の濃度は、約2のような約0.5と約3.5の間、望ましくは約1.5と約3.5の間、さらに望ましくは約1.5と2.5の間のpHを達成するために約0.1g/Lと約30g/Lの間、さらに望ましくは約1g/Lと約3g/Lの間のように低く保たれる。例えば、硫酸は約2のpH溶液を達成するために約1g/Lの濃度で添加される。代わりに、1つの実施態様において、ポリスチレンスルホン酸のようなポリマー酸が約2のpH溶液を達成するために約2.5g/Lの濃度で添加される。本発明に従う0.5と3.5の間のpHを達成するために、1g/Lの桁の酸添加が約0.5g/Lと約10g/Lの間、あるいは約0.5g/Lと約5g/L間のように使用される。これは少なくとも50g/Lの酸、例えば約200g/Lの硫酸を使用する従来の酸銅めっき浴と対照的である。従来の浴のpHは通常測定されないかあるいは測定できなく、酸度はg/L酸の用語で特徴づけられている。この本発明の観点は電気導電性ポリマーで処理される誘電性基板上へのメッキと同様に、導電性基板上への従来のめっきに応用される。
【0046】
申請者は低い酸濃度もつ溶液でめっきをすることによって、従来のめっき浴を使用するよりも均一でそして付着性のある堆積が高い電流密度そして高い電圧で得られることを発見した。実質的に、高い導電性ポリマー上の側面銅成長は、例えば、連続ビルドアップ技術のように通常の銅被覆積層が使用できないプリント回路製造において裸の誘電性基板の表面金属配線を可能とすることに到達できる。
【0047】
導電性ポリマーで被覆した基板の表面金属配線の方法はUS特許No.6,589,593(Hupe等)に記述される。この方法は電解めっきに先立ち2つの追加的工程段階プラス洗浄の導電性ポリマーの追加的処置を要求する。この方法で約40mm/minの大変高い側面銅成長が約2から5kΩ/インチの通常の抵抗をもつ非処理ポリマー上に約4mm/minと比較して従来の銅めっきで達成される。大変低い酸含有量をもつ電解銅めっき溶液を使用することにより、約40mm/minの大変高い側面銅成長が非処理ポリマーで達成できる。
【0048】
申請者は緩やかなpHのめっきが電流密度の増加を許し、また処理量を増加することを発見した。例えば、pH2での電解銅めっきは約5A/dmと約10A/dmの間の電流密度で実験室装置で高い品質の銅堆積を許した。比較の従来の強い酸のpH電解浴が同じ実験室装置を使用したとき約3A/dmよりも大きくない電流密度で典型的に高い品質の堆積でめっきできる。
【0049】
銅めっきがおおよそ3.5A/dmよりも高い電流密度(そしておおよそ2Vよりも高い相応する電圧)で標準実験室装置で行われる実験室試験において、従来の銅浴は陰極に水素を発生するため分解する。従来の浴よりも少なくとも低い水素イオン濃度の桁である組成物をpH2に上げることによって、約10A/dmの電流密度は水素の発生なしに適用されそして平滑な付着性の銅堆積を生成する。より高い適用できる電流密度/電圧はそれ故低い酸濃度/高いpHという事柄である。大規模の銅めっきにおいて、工業的装置は約8A/dmと約20A/dmの間のような20A/dmまでの電流密度の適用(すなわち水平の“プッシュめっき板”を使用する)を従来の電解浴で許す。組成物をpH2で望ましい銅電解めっきにおいて、達成できる電流密度は従来の強い酸性の電解銅めっき浴で達成できる最大電流密度よりも3倍の大きさまで上げられる。
【0050】
さらに、銅めっきが標準実験室装置で行われる実験室試験において、平坦でそして均一の銅層が従来のめっき浴での1から2Vに比較して10Vまで上げた電圧で得られた。高い酸濃度で従来のめっき溶液に適用される高い電圧は焼けそしてそれによる受け入れがたい堆積を生成する。従って、高い適用できる電圧によって高い堆積速度および高い側面銅成長が達成できる。導電性ポリマーで被覆された基板の表面は少なくとも3倍速く銅によって被覆される。
【0051】
本発明の工程の他の実施態様において、触媒溶液は追加的に銅イオン源からなり、そして触媒溶液への曝露ののち起きる洗浄段階が省略される。この実施態様において、触媒溶液の組成および電解銅めっき組成物の組成は単一の組成に合体される。この組成物は誘電性基板の露出表面に電気導電性ポリマーを堆積しそして適用される電流で電気導電性ポリマー表面上に銅を堆積する両方ができる。これは前駆体モノマーのポリマー化および沈澱を触媒化する高い酸濃度のために通常の銅浴では可能ではない。
【0052】
実施例の触媒溶液/電解銅めっき組成物はポリマー化する複素環式芳香属分子、銅イオン源、酸、および電解銅めっき組成物に典型的に添加される他の添加物からなる。触媒溶液/電解銅めっき組成物の組成の同一性および濃度は実質的にそれぞれの溶液との関連において上記のそれらと同じである。
【0053】
この組み合わされた溶液そして組み合わされた操作の利点の間に、中間洗浄段階の省略、それぞれの触媒および電解めっき容器に対する必要性の省略、そして短縮される全体の工程時間がある。
【0054】
本発明の工程の実行において、上記の組成物は単一あるいは2重の銅績層PCBあるいは多層回路基板の貫通孔およびマイクロビアの側壁に銅を堆積するために使用される。1つの実施態様において、貫通孔およびマイクロビアの側壁上への銅めっきの工程は次の段階からなる:
【0055】
1.単一あるいは2重の銅積層PCBあるいは多層回路基板の貫通孔およびマイクロビアをカーバイド刃あるいはレーザー穿孔機を使用して穿孔。
【0056】
2.Envision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(40mL/L)に3分間、40℃で基板を曝露することによって貫通孔およびマイクロビアの壁の露出された表面を調整。
【0057】
3.水洗浄。
【0058】
4.Envision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(60g/L過マンガン酸カリウムおよび10g/Lホウ酸、pH6)に3分間、80℃で基板を曝露することによって貫通孔およびマイクロビアの壁の露出され調整された表面(そして同時にMn(IV)酸化物を堆積)を酸化。
【0059】
5.水洗浄。
【0060】
6.Envision(登録商標) HDI触媒 7350A(15mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤を含む)およびEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350B(45mL、ポリスチレンスルホン酸を含む)に基板を曝露することによって貫通孔およびマイクロビアの壁の酸化された表面に電気導電性ポリマーを堆積。
【0061】
7.水洗浄。
【0062】
8.次によって貫通孔およびマイクロビアの表面の電気導電性ポリマー上に銅を電解めっき。
【0063】
(a)陽極および硫酸銅5水和物(80g/L)、硫酸(pH2に到達するために1g/L)、塩化物イオン(60mg/L)、そしてCuprostar(登録商標) LP−1 添加剤(5mL/L)からなる電解めっき組成物からなる電解めっき浴に基板を曝露、そして
【0064】
(b)貫通孔の壁およびマイクロビアに銅を堆積するために基板に電流(3A、5分間)を適用。
【0065】
上記の方法を使用して、高い品質の銅堆積がPCBの貫通孔およびマイクロビアあるいは多層回路基板に堆積される。上記の工程は事前の適用銅ホイルをもたない裸の誘電性エポキシ基板(これはガラス繊維強化エポキシ樹脂基板)の上に銅積層をめっきするためにまた使用される。追加的に、上記の工程は貫通孔で事前穿孔された裸の誘電性エポキシ基板(これはガラス繊維強化エポキシ樹脂基板)の片側あるいは両側に銅積層をめっきしそして貫通孔およびマイクロビアの側壁の上に銅をめっきするために使用される。
【0066】
他の実施態様において、貫通孔およびマイクロビアの上に銅をめっきする工程は次の段階からなる。
【0067】
1.単一あるいは2重の銅積層PCBあるいは多層回路基板の貫通孔およびマイクロビアをカーバイド刃あるいはレーザー穿孔機を使用して穿孔。
【0068】
2.Envision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(40mL/L)に3分間、40℃で基板を曝露することによって貫通孔およびマイクロビアの壁の露出された表面を調整。
【0069】
3.水洗浄
【0070】
4.Envision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(60g/L過マンガン酸カリウムおよび10g/Lホウ酸、pH6)に3分間、80℃で基板を曝露することによってスルーホールおよびマイクロビアの壁の露出され調整された表面を酸化。
【0071】
5.水洗浄
【0072】
6.Envision(登録商標) HDI触媒 7350A(15mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤を含む)およびEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350B(15mL/L、ポリスチレンスルホン酸を含む)、硫酸銅5水和物(80g/L)、硫酸(pH2を達成するために1g/L)、塩化物塩イオン(60mg/L)、およびCuprostar(登録商標) LP-1 添加剤(5mL/L)からなる触媒溶液/電解めっき組成物に3分間基板を曝露することによって貫通孔あるいはマイクロビアの壁の酸化された表面に電気導電性ポリマーを堆積。
【0073】
7.貫通孔の壁およびマイクロビア上に銅を堆積するために電流(1から2A/dm、5分間)適用することによって導電性ポリマーをもつ貫通孔あるいはマイクロビアの壁の表面上に銅を電解めっき。
【0074】
上記の方法を使用して、高い品質の銅堆積がPCBあるいは多層基板の貫通孔およびマイクロビアの壁の上にめっきされる。
【0075】
なお他の実施態様において、本発明の工程はPCBあるいは多層基板の貫通孔およびマイクロビアの壁の上に銅をめっきするために使用され、銅導電パターンを生成するためにさらに工程化される。この工程の段階は次のようである。
【0076】
1.従来の工程あるいは上記の工程の1つによって銅で片側あるいは両側上に薄層化されたガラス繊維強化エポキシ樹脂を通す孔を穿孔。
【0077】
2.穿孔したスルーホール側壁上に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために調整剤、反応開始剤、および触媒組成物で穿孔した板を処理。
【0078】
3.銅箔に光レジストを適用。
【0079】
銅導電パターンが暗くそしてマスクの残りが明るいパターンマスクを適用。
【0080】
5.銅導電パターンを決定する光箇所の下で感光性レジスト材料を不溶解性にする紫外線光でマスクを照射。
【0081】
6.パターンマスクを除去。
【0082】
7.照射されない感光性レジスト(現像液に溶解、通常炭酸ナトリウムを含む)を溶解するアルカリ性現像液を適用。この場合、いわゆる追加的技術であるネガティブ像を生じる。感光性レジストは銅トラックが形成されるところを除去される。引き続く銅めっきは照射されたレジストと貫通孔あるいはビア間の“溝”に堆積される。
【0083】
8.曝出パターン上にpH2で電解銅めっき浴を使用して銅を5μmの厚みに電解めっき。25μm(通常の厚さ)に引き続くめっきのために高い酸濃度、例えば、約200g/Lから約250g/Lをもつ銅浴が使用される。
【0084】
錫−鉛材料あるいは酸化を防止しそしてレジストパターンとして働く他のレジスト材料で銅導電体パターンを保護。
【0085】
10.溶媒で残った感光性レジストを溶解。(市販で利用できる典型的に強いアルカリ性溶液に)。
【0086】
11.銅ホイルを溶解、樹脂基板を曝露。銅導電性パターンはレジストによって保護されているので溶解されない。
【0087】
12.金属性レジストを除去。
【0088】
従って、本発明の工程は銅被覆誘電性基板の露出表面、例えば、誘電性基板を通して穿孔された貫通孔の側壁を、エポキシガラス強化繊維基板の片側上の銅積層とエポキシガラス強化繊維基板の反対の側上の銅積層との間に電気配線を確立するために、選択的に金属配線するために使用される。工程はまた誘電性基板の全表面を金属配線するために使用される。
【0089】
次の実施例はさらに本発明を説明する。
【0090】
実施例1.PTH試験クーポン上にpH2をもつ修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
PTH試験クーポン(FR−基板、5cm×5cm、厚さ1.6mm、両面に銅被覆、10孔列毎に0.2から0.8mm直径範囲の穿孔)が穿孔貫通孔の誘電性基板の露出表面を酸化するためにEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で処理された。両方の溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できる。これは穿孔貫通孔内の酸化表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液中でPTF試験クーポンを処理することにより続けられた。調整、反応開始、および触媒のパラメータは次のとおりであった:
1.PTH試験クーポンはEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015 (1L、40mL/Lの濃度)に3分間、40℃で撹拌し浸漬された。
2.クーポンは水で洗浄された。
3.調整されたPTH試験クーポンはEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(1L、60g/L過マンガン酸カリおよび10g/Lホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.クーポンは水で洗浄された。
【0091】
PTH試験クーポンはそれからEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350A (100mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)からなる溶液に3分間事前浸漬された。
【0092】
電解銅めっき組成物は次の成分そしておおよその濃度をもつpH2の組成物で準備された。
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (約50mL/L、ポリスチレンスルホン酸、pH2に達するに十分)
CuSO・5HO(100g/L、硫酸銅五水和物、おおよそ25g/L Cu(II)イオンで提供された)
Cuprostar(登録商標) LP−1 添加剤 (5mL/L)
【0093】
処理されたPTHクーポンは電流なしで3分間この電解銅めっき組成物に浸漬された。電流はそれから銅陽極を使用する銅堆積を反応開始するために供給され、そして銅堆積が5分間行われた。供給された電流密度は1A/dmであった。クーポンはそれから被覆率について光学的に検査された。クーポンの全貫通孔および縁は完全に銅で被覆された。
【0094】
実施例2.DMS−E 標準背面光試験クーポン上に触媒組成を含む修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
変化する貫通孔寸法をもつDMS−E 標準背部光試験クーポンがEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で穿孔貫通孔内の誘電性基板の露出表面を酸化するために処理された。両方の溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できる。調整および反応開始のパラメータは次のとおりであった:
1.試験クーポンはEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(1L、40mL/Lの濃度)に3分間、40℃で撹拌し浸漬された。
2.クーポンは水で洗浄された。
3.調整された試験クーポンはEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(1L、60g/L過マンガン酸カリウムおよび10g/Lホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.クーポンは水で洗浄された。
【0095】
電解銅めっき組成物は触媒溶液および銅めっき溶液の組成をもつて準備された。組成物はpH1.8をもちそして次の組成およびおおよその濃度を含有した:
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350A (10mL/L)
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (約12mL/L、ポリスチレンスルホン酸)
CuSO・5HO(32g/L、硫酸銅五水和物、おおよそ8g/L Cu(II)イオンで提供された)
Cuprostar(登録商標) LP−1 添加剤 (4mL/L)
リン酸(約1g/L、pH1.8に達するに十分)
【0096】
クーポンは電流なしで3分間電解銅めっき浴に浸漬された。電流はそれから銅陽極を使用する浴に銅堆積を反応開始するために供給され、そして銅堆積が5分間行われた。供給された電流密度は1A/dmであった。クーポンはそれから被覆率について光学的に検査された。全てのクーポンの貫通孔および縁は完全に銅で被覆された。
【0097】
実施例3.DMS−E 標準背面光試験クーポン上に触媒組成を含む修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
変化する貫通孔寸法をもつDMS−E 標準背面光試験クーポンがEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で穿孔貫通孔内の誘電性基板の露出表面を酸化するために処理された。両方の溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できる。これは穿孔貫通孔内の酸化表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液中で試験クーポンを処理することにより続けられた。調整および反応開始、および触媒のパラメータは次のとおりであった:
1.試験クーポンはEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(1L、40mL/Lの濃度)に3分間、40℃で撹拌し浸漬された。
2.クーポンは水で洗浄された。
3.浸漬された試験クーポンをEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(1L、60g/L 過マンガン酸カリウムおよび10g/Lホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.クーポンは水で洗浄された。
【0098】
電解銅めっき組成物は触媒溶液および銅めっき溶液の組成をもつて準備された。化合物はpH2をもちそして次の組成およびおおよその濃度を含有した:
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350A (15mL/L)
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (約15mL/L)
CuSO・5HO (40g/L、硫酸銅五水和物、おおよそ10g/L Cu(II)イオンで提供された)
Cuprostar(登録商標) LP−1 添加剤 (4mL/L)
リン酸 (1g/L)
硫酸 (2g/L、約pH1.5を生成するに十分)
【0099】
クーポンは電流なしで3分間電解銅めっき浴に浸漬された。電流は不溶解陽極を使用する浴に銅堆積を開始するために供給され、そして銅堆積が5分間行われた。供給された電流密度は1.5A/dmであった。クーポンはそれから被覆率について光学的に検査された。全てのクーポンの貫通孔および縁は完全に銅で被覆された。
【0100】
実施例4.試験板上にpH2をもつ修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
試験板(銅被覆が1.0cmの銅帯を除いて食刻されたER−4基板、誘電体の露出面積 18cm×10cm)がEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で誘電性基板の露出表面を酸化するために処理された。両方の溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できる。これは酸化された露出誘電体表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液中で試験板を処理することにより続けられた。調整および反応開始、および触媒のパラメータは次のとおりであった:
1.試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(5L、40mL/Lの濃度)に3分間、40℃で撹拌し浸漬された。
2.試験板は水で洗浄された。
3.浸漬された試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(5L、60g/L 過マンガン酸カリウムおよび10g/L ホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.試験板は水で洗浄された。
5.浸漬され酸化された試験板はEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350A (10mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)、およびEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350B (10mL/L、ポリスチレンスルホン酸)、およびリン酸(pHを2.0に調整するため)を含む触媒組成物(5L)に4分間浸漬された。
6.試験板は水で洗浄された。
【0101】
ポリマーはインチ当り4kΩの抵抗をもった。
【0102】
電解銅めっき組成物は次の組成およびおおよその濃度をもつpH2の組成物で準備された。
SO(約1g/L硫酸、pH2.0に達するに十分)
CuSO・5HO(260g/L、硫酸銅五水和物、おおよそ65g/L Cu(II)イオンで提供された)
塩化物イオン(60mg/L)
Cuprostar(登録商標) LP−1 添加剤 (4mL/L)
【0103】
この浴は処理された試験板上に7.5Vの一定電圧で7分30秒間銅めっきをするために使用された。表面被覆率は24mm/minの側壁銅成長で99%の平坦で均一な銅層であった。浴は銅陽極が採用されそして空気撹拌を使用して撹拌された。
【0104】
比較のため表面の30%のみ同じ実験室装置で従来の銅浴を使用して被覆された。試験板は全く同じ条件で準備されそして20g/L Cu(II)イオン、200g/L 硫酸、60mg/L 塩化物イオンおよび4mL/L Cuprostar(登録商標) LP−1添加剤を含む従来の銅浴で1Vで7分30秒電解めっきされた。より高い電圧は非均一で、部分的に焼けた堆積となった。
【0105】
実施例5.試験板上にpH1.4をもつ修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
試験板(銅被覆が1.0cmの銅帯を除いて食刻されたER−4基板、誘電体の露出面積 10cm×10cm)が実施例4の段階1から段階6のように処理された。それから次の組成そしておおよその濃度をもつ溶液で電解めっきされた:
Stannostar(登録商標) A−135 銅濃縮物 (135g/L Cu(II)イオンおよび約40g/Lメタンスルホン酸を含む)、1L溶液に640mL/Lの添加は約85g/LのCu(II)イオンおよび約25g/Lのメタンスルホン酸濃度となりそして約0.6のpHとなる
水酸化ナトリウムが約1.4のpHに増加するために添加された
塩化物イオン (60mg/L)
Cuprostar(登録商標) HMM 調合 (30mL/L)。
【0106】
試験板は5Vの一定電圧で5分間めっきされた。誘電体表面は完全に平坦で均一な銅層で被覆された。計算の側壁銅成長は20mm/minであった。
【0107】
添加される水酸化ナトリウム除き、比較のため同じ調合をもつ同一の銅浴(非緩衝溶液はpH0.6をもった)で、表面は完全に同じめっき条件で被覆されるがしかし堆積は不均一である。
【0108】
メタンスルホン酸(約100g/L)、Stannostar(登録商標) A−135銅濃縮物(640mL/L)、塩化物イオン(60mL/L)、およびCuprostar(登録商標) HMM 調合 (30mL/L)を含む従来の銅浴は同じめっき条件で部分的に焼けた銅被覆板、受け入れがたい銅堆積を生じた。
【0109】
実施例6.試験板上にpH1.5をもつ修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
試験板(銅被覆が1.0cmの銅帯を除いて食刻されたER−4基板、誘電体の露出面積 10cm×10cm)が実施例5の段階1から段階6のように処理された。それから次の組成そしておおよその濃度をもつ溶液で電解めっきされた:
Stannostar(登録商標) A−135 銅濃縮物(135g/L Cu(II)イオンおよび約40g/L メタンスルホン酸を含む)、1L溶液に640mL/Lの添加は約85g/LのCu(II)イオン濃度および約25g/Lのメタンスルホン酸濃度となりそして約0.6のpHとなる
水酸化ナトリウムが約1.5のpHに増加するために添加された
塩化物イオン(60mg/L)
Cuprostar(登録商標) HMM 調合(30mL/L)。
【0110】
試験板は10Vの一定電圧で2分30秒間めっきされた。表面は完全に平坦で均一な銅層で被覆された。計算の側壁銅成長は40mm/minであった。
【0111】
実施例7.試験板上にpH1.4をもつ修正電解銅めっき組成物から電解銅めっき。
FR4基板(銅被覆が完全に食刻された、10cm×10cm)が導電性ポリマーを堆積するために次のように処理された:
1.試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(40mL/Lの濃度)に3分間、40℃で撹拌し浸漬された。
2.試験板は水で洗浄された。
3.浸漬された試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(60g/L 過マンガン酸カリウムおよび10g/L ホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.クーポンは水で洗浄された。
5.酸化された試験板をEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350A (15mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)、およびEnvision(登録商標) HDI 触媒 7350B (45mL/L、ポリスチレンスルホン酸)を含む触媒組成物に室温で4分間浸漬された。
6.クーポンは水で洗浄された。
【0112】
ポリマー抵抗:インチ当り3kΩ。
【0113】
基板は実施例6に記述されるように接触で最初のポリマー還元を避けるために2Vで1分間、それから10Vで5分間銅浴で電解めっきされた。表面は完全に▲かわ▼、均一の銅層で被覆された。
【0114】
実施例8.電気導電性にされた試験板上に強化的に添加されたMn(II)イオンからなる触媒組成物中で電解銅めっき。
試験板(誘電体が露出されている3cm×5cmの面積を除く両側に銅被覆される3cm×10cmの寸法をもつER−4基板、)がEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で誘電性基板の露出表面を酸化するために処理された。両方の溶液はEnthone Inc.(West Haven、Conn.)から利用できる。調整および反応開始のパラメータは次のとおりであった:
1.試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015(1L、40mL/Lの濃度)に3分間、45℃で撹拌し浸漬された。
2.試験板は水で洗浄された。
3.浸漬された試験板はEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020(1L、60g/L過マンガン酸カリウムおよび10g/Lホウ酸)で3分間、80℃で撹拌し浸漬された。
4.試験板は水で洗浄された。
【0115】
これは酸化された誘電性表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液に試験板の処置によって続けられた。A、B、C、およびDの標識をつけた4つの触媒溶液がそれぞれ次の組成を含んで提供された。
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350A (10mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (10mL/L、ポリスチレンスルホン酸)
リン酸(pH2に調整するために)
1Lにする水
【0116】
追加的に、次の濃度の強化的に添加されたMn2+イオンを含む4つの触媒溶液:
0g/LのMn2+イオンを含む溶液A
3g/LのMn2+イオンを含む溶液B
6g/LのMn2+イオンを含む溶液C
10g/LのMn2+イオンを含む溶液D
【0117】
上記の反応開始および調整処理ののち、試験板は上記の触媒溶液A、B、C、およびDで室温で4分間処理された。その後、曝露された誘電性表面に堆積した電気導電性ポリマーをともなう処理された試験板はCuprostar(登録商標) LP−1電解銅めっき化学剤(Enthone Inc.、West Haven、Conn.から利用できる)を使用して銅めっきされた。電流は5分間2A/dmで供給された。
【0118】
次の表は触媒溶液A、B、C、およびDで処理された板上で電解めっき銅から達成可能な側面銅成長速度を示しており、その時の溶液は:(1)新しく調合、(2)6日経過、(3)17日経過、(4)24日経過であった。

【0119】
強化した触媒溶液へのMn(II)イオンの添加は側面銅成長速度を綺麗に24日間維持した。対照的に、強化した添加Mn(II)イオンを含まない触媒溶液Aからの側面銅成長は溶液の調合後6日のみで実質的に減少した。
【0120】
実施例9.電気導電性にされたPTH試験クーポン上に強化的に添加されたMn(II)イオンからなる触媒組成物中で電解銅めっき。
試験板(誘電体が露出されている3cm×5cmの面積を除く両側に銅被覆される3cm×10cmの寸法をもつER−4基板、)がEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で誘電性基板の露出表面を酸化するために、実施例8の段階1から4に記載されたように処理された。
【0121】
これは酸化された誘電性表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液に試験板の処置により続けられた。A、B、C、DおよびEの標識をつけた5つの触媒溶液がそれぞれ次の組成を含んで提供された。
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350A (12mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (12mL/L、ポリスチレンスルホン酸)
リン酸(pH2に調整するために)
1Lにする水
【0122】
追加的に、強化的に添加された硫酸マンガン水和物を含む触媒溶液は次のMn2+イオン濃度となる:
0g/LのMn2+イオンを含む溶液A
0.13g/LのMn2+イオンを含む溶液B
0.42g/LのMn2+イオンを含む溶液C
0.85g/LのMn2+イオンを含む溶液D
2.6g/LのMn2+イオンを含む溶液E
【0123】
上記の反応開始および調整処理ののち、試験板は上記の触媒溶液A、B、C、DおよびEで室温で4分間処理された。その後、曝露された誘電性表面に堆積した電気導電性ポリマーをともなう処理された試験板はCuprostar(登録商標) LP−1 電解銅めっき化学剤(Enthone Inc.、West Haven、Conn.から利用できる)を使用して銅めっきされた。電流は5分間2A/dmで供給された。溶液は調合後50日間に亘って試験された。次の側面銅成長は溶液の日数経過およびMn2+イオン濃度に従って測定された。

【0124】
側面銅成長の安定性は0.13g/Lと同様に少しMn2+イオンを添加することによって改善された。もっと、さらに増加した安定性がより高いMn(II)イオン濃度を使用することによって達成される。
【0125】
実施例10.電気導電性にされた試験板上に強化的に添加されたMn(II)イオンからなる触媒組成物中で電解銅めっき。
試験板(誘電体が露出されている3cm×5cmの面積を除く両側に銅被覆される3cm×10cmの寸法をもつER−4基板、)がEnvision(登録商標) DMS−E 調整剤 7015溶液およびEnvision(登録商標) DMS−E 反応開始剤 7020溶液で誘電性基板の露出表面を酸化するために、実施例8の段階1から4で記載されたように処理された。
【0126】
これは酸化された誘電性表面に電気導電性ポリマーフィルムを堆積するために触媒溶液に試験板の処置により続けられた。A、B、およびCの標識をつけた3つの触媒溶液がそれぞれ次の組成を含んで提供された。
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350A (15mL/L、3,4−エチレンジオキシチオフェンおよび乳化剤)
Envision(登録商標) HDI 触媒 7350B (50mL/L、ポリスチレンスルホン酸)
1Lにする水
【0127】
追加的に、強化的に添加された硫酸マンガン水和物あるいは次亜硫酸マンガン水和物を含む触媒溶液は次のMn2+イオン濃度となる:
いかなる追加的な組成もない溶液A
硫酸塩として添加された3g/LのMn2+イオンを含む溶液B
次亜硫酸塩として添加された3g/LのMn2+イオンを含む溶液C
【0128】
板は側面銅成長測定に対して前の実施例で記載したように処理されそして電解めっきされた。触媒溶液は調合後そして調合10日後、23日後、36日後直ちに試験された。電解めっきに先だって測定された導電性ポリマーの抵抗は硫酸マンガンよりも次亜硫酸マンガンによってより良い安定性を示した:

【0129】
安定性の効果は相応する側面銅成長に一致した。

【0130】
本発明あるいは望ましい実施態様(s)の要素を導入するとき、冠詞“a”、“an”、“the”および“said”は一つあるいはそれ以上の要素があることを意味している。例えば、前述の説明および次の特許請求項が“an”に関連することは一つあるいはそれ以上の関連することがあることを意味している。用語“からなる(comprising)”、“含んでいる(including)”、および“もっている(having)”は包含する(inclusive)を意図しそしてリストに挙げた要素よりも他の付加的要素があることを意味している。
【0131】
種々の変型が本発明の範囲を逸脱することなく上記でなされているので、上記説明に含まれるそして付属する図面に示される全ての事柄は実証を説明しそして制約の意図はないことを意味している。本発明の範囲は付帯する特許請求範囲に定義されそして上記実施態様の修正は本発明の範囲を逸脱しないでなされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解めっき銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するための工程であって、工程は次からなる:
誘電性基板の表面を酸化物フィルムを形成するための酸化剤からなる反応開始組成物と接触し;
酸化物フィルムをその上にもつ誘電性基板の表面を酸化物フィルムが誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために複素環式芳香族分子と反応を開始する少なくとも1つの複素環式芳香族分子からなる触媒組成物と接触し;
電気導電性ポリマーをその上にもつ誘電性基板の表面を約5g/Lと約135g/Lの間の銅イオン濃度、および酸を提供し、そして約0.5と約3.5の間のpHをもつ銅イオン源からなる電解堆積組成物と接触し;そして
電気導電性ポリマー上に前記電解堆積組成物から銅を電解堆積するに十分な電流密度で外部電子源を供給する。
【請求項2】
銅イオン源が銅イオンの硫酸塩ベースである請求項1の工程。
【請求項3】
銅イオン源が約5g/Lと約30g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項2の工程。
【請求項4】
銅イオン源が約30g/Lと約75g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項2の工程。
【請求項5】
銅イオン源がメタンスルホン酸銅である請求項1の工程。
【請求項6】
銅イオン源が約35g/Lと約135g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項5の工程。
【請求項7】
pHが約1.5と約3.5の間である請求項1から請求項6のいずれか1項の工程。
【請求項8】
pHが約2である請求項7の工程。
【請求項9】
酸が約0.1g/Lと約30g/Lの間の濃度をもつ請求項1から請求項8のいずれか1項の工程。
【請求項10】
酸が約1g/Lと約3g/Lの間の濃度をもつ請求項9の工程。
【請求項11】
酸が硫酸、メタンスルホン酸、リン酸、ポリスチレンスルホン酸、およびその組み合わせからなるグループから選ばれる請求項1から請求項10のいずれか1項の工程。
【請求項12】
電解組成物がさらに約40mg/Lと約200mg/Lの間の濃度で塩化物イオンからなる請求項1から請求項11のいずれか1項の工程。
【請求項13】
電子の外部源が約8A/dmと約20A/dmの間の電流密度で供給される請求項1から請求項12のいずれか1項の工程。
【請求項14】
工程が水平方法で行われる請求項1から請求項13のいずれか1項の工程。
【請求項15】
基板表面に銅を堆積するための電解組成物であって、電解組成物は次からなる:
約5g/Lと約135g/Lの間の銅イオン濃度を提供する銅イオン源;
酸が約0.1g/Lと約30g/Lの間の濃度で存在する硫酸、メタンスルホン酸、リン酸、ポリスチレンスルホン酸、およびその組み合わせからなるグループから選ばれる酸;
そこで組成物は約0.5と約3.5の間のpHをもつ。
【請求項16】
銅イオン源が銅イオンの硫酸塩ベース源でありそして酸が硫酸である請求項15の電解組成物。
【請求項17】
銅イオン源が約5g/Lと約30g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項16の電解組成物。
【請求項18】
銅イオン源が約30g/Lと約75g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項16の電解組成物。
【請求項19】
銅イオン源がメタンスルホン酸銅でありそして酸がメタンスルホン酸である請求項15の電解組成物。
【請求項20】
銅イオン源が約35g/Lと約135g/Lの間の濃度で銅イオンを提供する請求項19の電解組成物。
【請求項21】
pHが約1.5と約3.5の間である請求項15から請求項20のいずれか1項の電解組成物。
【請求項22】
pHが約2である請求項21の電解組成物。
【請求項23】
酸が約1g/Lと約3g/Lの間の濃度をもつ請求項21の電解組成物。
【請求項24】
電解組成物がさらに約40mg/Lと約200mg/Lの間の濃度で塩化物イオンからなる請求項15から請求項23のいずれか1項の電解組成物。
【請求項25】
電解めっき銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するための工程であって、工程は次からなる:
誘電性基板の表面を酸化物フィルムを形成するための酸化剤からなる反応開始組成物と接触し;
酸化物フィルムをその上にもつ誘電性基板の表面を、誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子、
酸、そして少なくとも約0.1g/LのMn(II)イオンの初期濃度を提供する十分な量のMn(II)イオン源からなる触媒組成物と接触し;
電気導電性ポリマーをその上にもつ誘電性基板の表面を銅イオン源そして酸からなる電解堆積組成物と接触し;そして
前記電気導電性ポリマー上に前記電解堆積組成物から銅を電解堆積する外部電子源を供給する。
【請求項26】
Mn(II)イオン源が少なくとも約0.85g/LのMn(II)イオンで初期濃度を提供するために十分な量で添加される請求項25の工程。
【請求項27】
Mn(II)イオン源が少なくとも約2g/LのMn(II)イオンで初期濃度を提供するために十分な量で添加される請求項25の工程。
【請求項28】
Mn(II)イオン源が約2g/Lと約10g/Lの間のMn(II)イオンで初期濃度を提供するために十分な量で添加される請求項25の工程。
【請求項29】
Mn(II)イオン源がMnSO、次亜リン酸マンガン、およびその組み合わせからなるグループから選ばれる請求項25から請求項28のいずれか1項の工程。
【請求項30】
触媒組成物がさらに前記電解銅堆積のための銅イオン源からなる請求項25から請求項29のいずれか1項の工程。
【請求項31】
酸化物フィルムおよび前記酸が電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子と反応を開始する請求項25から請求項30のいずれか1項の工程。
【請求項32】
反応開始組成物が約40g/Lと約70g/Lの過酸化マンガンからなり、誘電性基板の表面の酸化物フィルムが酸化マンガン(IV)フィルムであり、そして前記酸化マンガン(IV)フィルムおよび酸が電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子と反応を開始する請求項25から請求項31のいずれか1項の工程。
【請求項33】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子がシクロペンタジエンから誘導される請求項25から請求項32のいずれか1項の工程。
【請求項34】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子が次の構造をもつ請求項33の工程:

ここで、XはO、S、およびNから選ばれ;そして
およびRは水素;ハロゲン;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルグループ;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルコキシグループの間からそれぞれ独立して選ばれる。
【請求項35】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子が次の構造式によって表される3,4−エチレンジオキシチオフェンである請求項34の工程:

【請求項36】
酸が硫酸、リン酸、スルホン酸、アルキルスルホン酸、ポリマー性スルホン酸、ポリスチレンするホン酸、ポリリン酸、イセチオン酸、スルホコハク酸、アリルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、それらの塩およびこれらの組み合わせからなるグループから選ばれる請求項25から請求項35のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項37】
触媒組成物がさらにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、高級アルコール、ポリアルコール、DMF(ジメチルホルムアミド)、ケトン、メチルエチルケトン、クメンスルホン酸塩、N−メチルピロリドン、トリグリム、ジグリム、トルエンスルホン酸塩あるいはこれらのエチルエステルのアルカリ金属塩、水溶性のアルカリ溶液、あるいはこれらの組み合わせを含むグループから選ばれる溶媒からなる請求項25から請求項36のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項38】
電子の外部源が約8A/dmと約20A/dmの間の電流密度で供給される請求項25から請求項37のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項39】
工程が水平方法で行われる請求項25から請求項37のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項40】
電解めっき銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するための工程であって、工程は次からなる:
誘電性基板の表面を誘電性基板の表面に酸化物フィルムを形成するための酸化剤からなる反応開始組成物と接触し;
酸化物フィルムをその上にもつ誘電性基板の表面を、誘電性基板の表面に電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子、
約5g/Lと約135g/Lの間の銅イオン濃度を提供する電解堆積のための銅イオン源、そして酸あるいはそれらの塩からなる組成物と接触し;そして
前記電気導電性ポリマー上に前記電解堆積組成物から銅を電解堆積するために外部電子源を供給する。
【請求項41】
酸化物フィルムそして前記酸が電気導電性ポリマーを形成するために複素環式芳香族分子と反応を開始する請求項40の工程。
【請求項42】
反応開始組成物が約40g/Lと約70g/Lの間の過マンガン酸塩からなり、誘電性基板の表面の酸化物フィルムが酸化マンガン(IV)フィルムであり、そして前記酸化マンガン(IV)および前記酸が電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子と反応を開始する請求項40の工程。
【請求項43】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子がシクロペンタジエンから誘導される請求項40から請求項42のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項44】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子が次の構造をもつ請求項43の工程:

ここで、XはO、S、およびNから選ばれ;そして
およびRは水素;ハロゲン;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルグループ;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルコキシグループの間からそれぞれ独立して選ばれる。
【請求項45】
電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの複素環式芳香族分子が次の構造式によって表される3,4−エチレンジオキシチオフェンである請求項44の工程:

【請求項46】
酸あるいはその塩が硫酸、リン酸、スルホン酸、アルキルスルホン酸、ポリマー性スルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリリン酸、イセチオン酸、スルホコハク酸、アリルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、これらの塩およびこれらの組み合わせからなるグループから選ばれる請求項40から請求項45のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項47】
電解堆積組成物がさらにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、高級アルコール、ポリアルコール、DMF(ジメチルホルムアミド)、ケトン、メチルエチルケトン、クメンスルホン酸塩、N−メチルピロリドン、トリグリム、ジグリム、トルエンスルホン酸塩あるいはこれらのエチルエステルのアルカリ金属塩、水溶性のアルカリ溶液、あるいはこれらの組み合わせからなるグループから選ばれる溶媒からなる請求項40から請求項46のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項48】
銅イオン源が銅イオンの硫酸塩ベース源である請求項40から請求項47のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項49】
銅イオン源が約5g/Lと約30g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項48の工程。
【請求項50】
銅イオン源が約30g/Lと約75g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項48の工程。
【請求項51】
銅イオン源がメタンスルホン酸銅である請求項40から請求項47のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項52】
銅イオン源が約35g/Lと約135g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項51の工程。
【請求項53】
pHが約0.5と約3.5の間である請求項40から請求項52のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項54】
pHが約1.5と約3.5の間である請求項40から請求項52のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項55】
pHが約2である請求項40から請求項52のいずれか1つの請求項の工程。
【請求項56】
電解めっき銅金属配線で誘電性基板の表面を金属配線するための電解組成物であって、組成物は電気導電性ポリマーを形成するために少なくとも1つの前駆体、約5g/Lと約135g/Lの間の銅イオン濃度を提供する電解堆積のための銅イオン源、および酸からなる。
【請求項57】
少なくとも1つの前駆体がポリマー化可能な複素環式芳香族分子である請求項56の電解組成物。
【請求項58】
ポリマー化可能な複素環式芳香族分子がシクロペンタジエンから誘導される請求項57の電解組成物。
【請求項59】
ポリマー化可能な複素環式芳香族分子が次の構造をもつ請求項58の電解組成物:

ここで、XはO、S、およびNから選ばれ;そして
およびRは水素;ハロゲン;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルキルグループ;1から8の炭素原子をもつ置換あるいは非置換アルコキシグループの間からそれぞれ独立して選ばれる。
【請求項60】
ポリマー化可能な複素環式芳香族分子が次の構造式によって表される3,4−エチレンジオキシチオフェンである請求項59の電解組成物:

【請求項61】
酸が硫酸、リン酸、スルホン酸、アルキルスルホン酸、ポリマー性スルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリリン酸、イセチオン酸、スルホコハク酸、アリルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、これらの塩およびこれらの組み合わせからなるグループから選ばれる請求項56から請求項60のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項62】
組成物がさらにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、高級アルコール、ポリアルコール、DMF(ジメチルホルムアミド)、ケトン、メチルエチルケトン、クメンスルホン酸塩、N−メチルピロリドン、トリグリム、ジグリム、トルエンスルホン酸塩あるいはこれらのエチルエステルのアルカリ金属塩、水溶性のアルカリ溶液、あるいはこれらの組み合わせからなるグループから選ばれる溶媒からなる請求項56から請求項61のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項63】
銅イオン源が銅イオンの硫酸塩ベース源である請求項56から請求項62のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項64】
銅イオン源が約5g/Lと約30g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項63の電解組成物。
【請求項65】
銅イオン源が約30g/Lと約75g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項63の電解組成物。
【請求項66】
銅イオン源がメタンスルホン酸銅である請求項56から請求項62のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項67】
銅イオン源が約35g/Lと約135g/Lの間の濃度の銅イオンを提供する請求項66の電解組成物。
【請求項68】
pHが約0.5と約3.5の間である請求項56から請求項67のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項69】
pHが約1.5と約3.5の間である請求項56から請求項67のいずれか1つの請求項の電解組成物。
【請求項70】
pHが約2である請求項56から請求項67のいずれか1つの請求項の電解組成物。

【公表番号】特表2010−503226(P2010−503226A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527272(P2009−527272)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053617
【国際公開番号】WO2008/029376
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(501407311)エントン インコーポレイテッド (36)
【Fターム(参考)】