説明

導電膜付ガラス

【課題】一般建築物に使用されるガラスに関し、透明性があり、且つ面発熱に際して制御し易い抵抗値を有する導電膜付ガラスと、それを使用した建築物の窓、間仕切り、什器類等の応用物の提供。
【解決手段】金属酸化物による導電膜が形成されたガラスにおいて、面抵抗値が10Ω□〜100Ω□、好ましくは15Ω□〜25Ω□であり、導電膜がガラス面に溶融されて形成された導電膜付ガラス。防犯ガラス・投射スクリーン・筆記板・音響装置・ショーウインドウ等へ応用出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般建築物に使用されるガラスに関するものであり、透明性があり、且つ面発熱に際して制御し易い抵抗値を有する導電膜付ガラスと、それを使用した建築物の窓、間仕切り、什器類等の応用物を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車や電車或いは建物の窓ガラスとして用いられるガラスに、Ag薄膜、ITO(インジウム・スズ・オキサイド)薄膜或いはSnO2薄膜等の導電性を有する透光性薄膜を設け、この透光性薄膜に通電することで発生する熱によりガラス表面温度を上昇させて付着した雪や霜の溶融や、結露の消失させる構造が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、これらのガラスは、室内側に暖房効果を生じさせる程度に温度上昇させる構成とはされていない。
【0004】
本発明は、これらの事情に鑑みて、とりわけ、一般建築物において適宜な暖房効果を生じさせる程度の制御を行う場合に適した導電膜付ガラスとその応用例を提供するものである。
【実施例】
【0005】
第1図は、本発明の導電膜付きガラスの特性示す図であり、第2図は、この防犯システムの概要を示す説明図であり、第4図乃至第8図は、建築物用途に使用される場合の説明図であり、第9図及び第10図は、既存の窓サッシに使用する場合の説明図であり、第11図は、投射用のスクリーンに使用した例を示す説明図であり、第12図は、筆記板に使用した例を示す説明図であり、第13図は、振動板として使用した例を示す説明図であり、第14図は、浴室内で使用した例を示す説明図であり、第15図は、什器類に使用した例を示す説明図である。
【0006】
本発明を開示するに際して、一般建築物の開口部においては、太陽光の透過率を維持することが重要である。本発明は、金属酸化物による導電膜が形成されたガラスにおいて、面抵抗値が10Ω□〜100Ω□、好ましくは15Ω□〜25Ω□であり、導電膜がガラス面に溶融されて形成したことを特徴とする。
【0007】
本発明に係わる導電膜は、ガラス面に所定の面積で帯状、或いは、実施例の各図の如く、略全面に亘り形成されるもので、導電膜はガラスの表面に溶融させて形成することで、耐久性に優れた導電膜付ガラスとしたものである。
【0008】
第1図は、本発明の導電膜付きガラスの特性示す図である。
ここで、住宅用で通常窓ガラスの最大サイズ4m、室内間仕切りでのガラス最大サイズを2mとして面抵抗値15〜25Ωでの発熱時の温度上昇を計算するに際して、ガラス厚み5〜6mm,空気層の熱伝達率を5W/mの複層ガラスでガラスサイズ4mの時の発熱時の温度上昇を計算すると、室内側の熱伝達率を10W/m、室外側の熱伝達率を20W/m、で2×2mの正方形の場合、100Vの商用電圧を負荷すると面抵抗15Ωで11.9℃、25Ωで7.1℃上昇する。
【0009】
縦横比1:2の長方形の場合は抵抗値が30Ω−50Ωとして6.0〜3.6℃上昇する。室内間仕切りの場合は正方形で8.3〜5.0℃、1:2の長方形で4.2〜2.5℃上昇する。ガラスサイズが小さい時はオンオフで電圧投入時間で調整したり、トランスを使用して低電圧投入で調整出来る。
【0010】
また、浴室で浴室内25℃、更衣室15℃、未発熱時ガラス温度20℃として湿度100%の浴室内の結露防止のためには最低5℃温度上昇が必要で1.4×1.4m(2m)の合せガラスを発熱させると10.0〜16.7℃上昇可能である。この場合、更衣室が寒いと裸になった時、脳梗塞等を起こし易いが、発熱ガラスが輻射暖房の効果がある。
【0011】
更に、間仕切りで2枚のガラスの間にパネル材を挟んだ場合、2×2m(4m)の大きさでも8.3〜5.0℃温度上昇し、エアコン暖房無しでも十分な暖かさが得られると共に、2×2m(4m)のショーウィンドも11.1〜6.7℃の温度上昇が得られる。
【0012】
上記の構成によれば、ガラス厚み6mm+空気層厚み6mm、又は12mm+ガラス厚み6mmの複層ガラスの室内側にこの発熱ガラスを使用した場合の可視光透過率は73%以上で、同じ構成のフロートガラスの79%に比較して透過率の減少は僅かに過ぎないことが確認されている。導電膜に商用のAC100Vを投入した場合には、ガラス全面を均一に暖めて、結露防止、コールドドラフト防止、室内空気の空気対流の軽減によりオフィスや住宅の環境を快適にする。外の景色を見るときにも透明性が良いので良く見える。違和感がない。
【0013】
やや大きめの住宅の引き違いテラス窓の場合、1枚のガラスはW1260×H2120mmで電極を縦にとると、抵抗値はr=20×1260/2120=11.9Ωになるが、2枚を直列に繋ぐとR=23.8Ωになる。そして、AC100Vをダイレクトに負荷すると、投入電流I=E/R=100/23.8=4.2A、投入電力はP=E×I=100×4.2=420Wになり、ガラス面積S=1.260m×2.120m×2枚=5.34mでm当たりの投入電力Pu=420/5.34=78.7W/mとなる。
【0014】
この構成によれば、ガラス厚み5mm+空気層厚み6mm+ガラス厚み5mmの複層ガラスの室内側ガラスを発熱ガラスとすると、上記電力を投入すると室内側ガラスは発熱しない状態から約6℃上昇することになる。室外温度0℃、室内温度24℃の時、発熱していない状態では室内側ガラスの温度は16℃であるが、発熱により22℃となり、冷放射やコールドドラフトがなく、快適な室内環境になる。
【0015】
また、結線を並列にしたり、電圧をトランスで変えれば更に高い温度まで発熱させる事も出来る。一般的な住宅の引き違いテラス窓の場合、1枚のガラスはW810×H1720mmで電極を縦にとると、抵抗値はr=20×810/1720=9.4Ωになるが、2枚を直列に繋ぐとR=18.8Ωになる。AC100Vをダイレクトに負荷すると、投入電流I=E/R=100/18.8=5.3A、投入電力はP=E×I=100×5.3=530Wになり、ガラス面積S=0.81m×1.72m×2枚=2.79mでm当たりの投入電力Pu=530/2.79=190W/mとなる。ガラス厚み5mm+空気層厚み6mm+ガラス厚み5mmの複層ガラスの室内側ガラスを発熱ガラスとすると、上記電力を投入すると室内側ガラスは発熱しない状態から約15℃上昇する。
【0016】
上記の例において、100%投入せずに投入電力を公知のサイリスタやトライアックを使用して全負荷の70%、50%、30%の3段階に切り替えられるようにすると、室内側ガラスは発熱しない状態から約10℃、7℃、4℃上昇し、室内側ガラス温度は26℃、23℃、20℃となる。或いは、室内側ガラスの表面にサーミスタや白金センサー等の温度センサーを貼り、公知の温調器を使用してガラス温度を正確にコントロールする事も可能である。
【0017】
複層ガラスの場合は、アルミスペーサーと導電膜の耐スパークのため絶縁テープを介し絶縁性の高いブチルゴムによる一次封着剤で絶縁し、二次封着剤として高モジュラスで対候性の高いシリコン系封着剤を使用する。発熱ガラスのエッジは四周に面取りを行い、二次封着剤をガラス端面まで封止する事で導電膜のガラスエッジでの絶縁性を確保する。
【0018】
更に好ましくはガラス端面に二次封着剤を盛上げて絶縁を高くする。結露防止は冬場で室外温度が低く、室内温度、室内湿度が高い場合の結露防止がある。又、風呂場に使用する時、風呂場に湿気でガラス面が曇り易い。
【0019】
<応用例1>防犯ガラス
本発明の導電膜付ガラスは、一般建築物等において、ガラス破損時に導電膜の抵抗値が変化する事を検知して発熱防犯システムを形成する事ができる。従来のガラスの破損を検知するセキュリティシステムおいては、ガラス面に直接貼り付け、ガラスが破壊する時の音を検知して通報する超音波センサーがあるが、風による振動やペットがぶつかった時の振動等で誤動作することが多い。又窓の開閉を検知するため、マグネットで作動するリードスイッチをサッシ障子とサッシ枠に取り付けて開閉を検知するが、サッシ障子のガタで風によって誤動作を起こすことがあり、これらのセンサーが侵入を検知したとしても窓ガラスは容易に破壊されてしまい、短時間の間に室内に侵入され家財が盗まれてしまうことが多かったが、本発明によれば、安定した防犯ガラスを実現することが可能である。
【0020】
また、導電線を使用したガラスと比較して、配線箇所が目立って、侵入経路を他の場所に変えられてしまう等の問題が回避される。
【0021】
第2図は、この防犯システムの概要を示す説明図である。1は透明な導電膜を有するガラスを使用した窓ガラスで、2はガラスの抵抗値変化を検出する検知装置であり、3は検知装置に接続され、屋外に設置されたサイレンやフラッシュライトからなる警報装置、4はガラス窓付近に設置されたカメラで、ガラスが破損し検知装置が作動した時に画像保存を開始するよう検知装置2に接続される。5は外部の監視センターに伝達する送信手段とを備えたセキュリティ装置(ホームコントローラー)であり、電話回線6でコールセンター8に接続される。
【0022】
ガラスが破損すると同時にサイレンやフラッシュライトからなる警報装置が作動し、侵入盗を威嚇する。同時にカメラが作動し画像を記録する。侵入盗はガラスを完全に破壊し、室内まで侵入するには時間が掛かるので、この間カメラが撮影した画像はADSL等により、契約者の携帯電話に添付ファイルとして送付できる。この時メールでは画像を蓄積しているサーバーのURLを記載することにより、契約者はカメラにアクセスすることも可能である。
【0023】
コールセンター8ではセキュリティ装置(ホームコントローラー)5からの通報により、契約者の指定した順番で異常があったことを順次連絡する。契約者はメール又はコールセンターからの連絡により、室内の状況を確認し、警察に出動を要請することができる。
【0024】
ガラスが破損すると同時にサイレンやフラッシュライトからなる警報装置が作動し、侵入盗を威嚇するのでガラス窓が破り難い構成になっていて、侵入までの時間が掛かりそうな時には、侵入盗は侵入をあきらめて被害を未然に防ぐこともできる。
【0025】
第3図は、複層ガラスの断面図を示している。導電膜12は室内側のガラス11に配置されていて、ガラス破損や窓を開けると同時に検知して信号を送る。前記導電膜12には、電極13を介して交流電源及び直流電源からなる電源が接続されると共に、警報装置(図示せず)に接続された防犯用のコントロールユニットが接続されている。従って、この様な構成により、導電膜は発熱用途に使用されるだけでなく、破損が抵抗値の変化や断線として検知され、外部からの侵入者によるガラス破損を検知することができる。尚、導電膜に対して発熱する際には強い電流を流す必要があるが、防犯検知をする場合には微弱な電流で良く、必要に応じた制御により導電膜を検知部として警報を行うことができる。
【0026】
交流電源及び直流電源を切り替え可能とすると、発熱の必要な時期には交流電源を使用して発熱と共にガラス破損を監視し、発熱の不必要な時期には直流電源を使用してガラス破損のみを監視することができる。公知の電子回路で、例えば1秒間の50サイクルの内、1サイクル20msは電流を流さず、抵抗値を検知させ、記憶した抵抗値から所定の変動(例えば±10%)あった時に警報を出す。新たな防犯システムを導入せずに発熱ガラスと兼用出来る。
【0027】
<応用例2>建物用途
本発明の導電膜付ガラスは、部屋の間仕切りの窓部、壁に合わせガラスとして形成することができる。第4図乃至第8図は、この場合の典型的な例を示していて、発熱により仕切られる両方の部屋が暖まり、また、遠赤外線の効果で輻射熱で快適な補助暖房となる。これにより、遠赤外線を放射する面発熱によりエアコン等の従来暖房での不快な空気対流がない暖房を実現する事ができる。
【0028】
この例で使用するガラス11は、板透明なフロートガラス、熱線吸収ガラス、熱線反射ガラス、(透明な金属膜を有する)発熱ガラス、塗装ガラス、ミラーガラス等から成り、その上にガラス以外の無機質材として、石膏ボード又はケイカル板、フレキシブルボード、珪酸カルシュウム板、化粧合板、アルミハニカムパネル、紙製ハニカム、鉄板、等のパネル材15をPVB、EVA、或いは反応硬化性アクリル樹脂の中間膜14で接着してガラス複合板材を構成させている。尚、前記板ガラス11に、透明なガラスを使用する場合はパネル材15の板ガラス11との合わせ側に塗装等で着色しておく事が望ましい。
【0029】
第4図は、パネル材15の両側に板ガラス11を複合させたガラス複合板として構成させており、第5図は、これを間仕切り壁に取り付けた状態を示している。これらのガラス複合板には、スペーサ16やシール材17を使用してサッシ18で保持して通常の建築用ガラスのように取り付けることが可能である。尚、第6図、第7図は、パネル材の一部をくりぬいてガラスと複合することにより、一部を透視可能としたガラス複合板材としたものである。また、第8図の如く床面などにも設置することが可能である。
【0030】
本発明の導電膜付ガラスは、第9図及び第10図に図示の如く、既存の窓サッシ、ガラスはそのままで、既存のサッシ枠32の内周に新規のサッシ枠35と導電膜付きガラス11を取り付ける形態が可能である。既存のガラス31と新規ガラス11間の空気層は結露防止のため、空いているスペースに乾燥剤33を設置し、両側に形成した電極からは通電線34を引き出し、サッシ内32.35を通して電源へ配線する。既存のガラス31が透明の場合、新規の導電膜付きガラス11の既存側(空気層側)は、発熱可能な導電膜で室内側にはパターンエッチング等により、目隠し効果を出す事ができる。
【0031】
(投射スクリーン)
本発明は、第11図の如く、全部、又は一部乳白フィルムを使用する事で透過型映写スクリーン、反射型スクリーンとして機能する。図の例は、離れたプロジェクタ40から投射する反射型スクリーンとしてガラス11を使用している。この際、見る側のガラス表面は微細な凹凸の持つエッチングを施す事により、室内の蛍光灯等の映りこみを防止する。
【0032】
(筆記板)
本発明は、第12図に図示の如く、ガラス表面を加工することで、水生マーカー等での書き込み、消去を可能とした例である。この場合、合わせガラスの中間膜の間に薄い鉄板と挟み込む事によりメモ等を強力なマグネットを使用して貼り付ける事ができる。
【0033】
(音響装置)
本発明は、第13図に図示の如く、ガラス11の周辺近くにガラス11を振動させるエキサイター41を取付け、ガラス11を振動板としてスピーカー機能を持たせ実施例を示している。この場合、前述の如く、映像を投射するプロジェクタ装置等にも使用が可能である。
【0034】
(浴室)
本発明の導電膜付ガラス11は、一般建築物の中において、好適には浴室等の湿度の高い環境下で使用することが可能である。第14図は、その実施形態を示したもので、浴槽42を備えた浴室内で結露の発生を抑え、大画面での半身浴を可能にする。また、脱衣所43の温熱環境も改善できるので、特に高齢者の温度差によるヒートショックの緩和にも役立つ。より具体的には、風呂場の間仕切りに乳白フィルムを挟んだ合せガラスを使用し、どちらかのガラスを発熱させて、結露を防止し、更衣室側からプロジェクタでTV、ビデオ等を投影し、長時間の半身浴で楽しむ事ができる。又、透明性が高いので乳白フィルムの色調が変わる事がなく、色が冴え綺麗な画面となる。温泉地の展望窓、住宅での展望風呂も同様に曇り易いが、発熱させる事により曇る事がなく、透明な眺望が得られる。
【0035】
(筆記板)
本発明は、第12図に図示の如く、ガラス表面を加工することで、水生マーカー等での書き込み、消去を可能とした例である。この場合、合わせガラスの中間膜の間に薄い鉄板と挟み込む事によりメモ等を強力なマグネットを使用して貼り付ける事ができる。
【0036】
(ショーウインドウ)
音響装置やプロジェクタスクリーンへの応用に関連して、合せガラスの一部にスクリーン投影用に乳白部分を設け、室外側のスクリーン部分には反射防止の特殊エッチングをすることで特にショーウィンドへの使用が可能である。この場合、室内のスクリーン部分にも特殊エッチングを施し室内から水性マーカーで書くことも出来る。前述の如く、内部音源を設ければ、雨露の影響がなく、外を通る人に音声を投げ掛ける事ができる。
【0037】
(什器類)
本発明の導電膜付ガラスは、一般建築物の他、机、椅子等の什器類に使用することが可能である。第15図は、この例を示したものであり、椅子44の天板に本発明の導電膜付ガラス11を用いることで、座る人に快適な環境を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の導電膜付きガラスの特性示す図
【図2】防犯システムの概要を示す説明図
【図3】複層ガラスの断面図
【図4】建築物用途に使用される場合の説明図
【図5】建築物用途に使用される場合の説明図
【図6】建築物用途に使用される場合の説明図
【図7】建築物用途に使用される場合の説明図
【図8】建築物用途に使用される場合の説明図
【図9】既存の窓サッシに使用する場合の説明図
【図10】既存の窓サッシに使用する場合の説明図
【図11】投射用のスクリーンに使用した例を示す説明図
【図12】筆記板に使用した例を示す説明図
【図13】振動板として使用した例を示す説明図
【図14】浴室内で使用した例を示す説明図
【図15】什器類に使用した例を示す説明図
【符号の説明】
【0039】
1 窓ガラス
2 検知装置
3 警報装置
4 カメラ
5 セキュリティ装置(ホームコントローラー)
6 電話回線
8 コールセンター
11 ガラス
12 導電膜
13 電極
14 中間膜
15 パネル材
16 スペーサ
17 シール材
18 サッシ
31 ガラス
32 サッシ枠
33 乾燥剤
34 通電線
35 サッシ枠
40 プロジェクタ
41 エキサイター
42 浴槽
43 脱衣所
44 椅子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属酸化物による導電膜が形成されたガラスにおいて、面抵抗値が10Ω□〜100Ω□、好ましくは15Ω□〜25Ω□であり、膜厚が1μm以下であることを特徴とする導電膜付ガラス。
【請求項2】
前記導電膜がガラス面に溶融されて形成したことを特徴とする請求項1記載の導電膜付ガラス。
【請求項3】
前記導電膜付ガラスが複層または合わせガラスであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電膜付ガラス。
【請求項4】
前記導電膜付ガラスが中間膜を介してパネル材に接着されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電膜付ガラス。
【請求項5】
前記導電膜付ガラスの少なくとも一方の片面へ光学特性を変える表面処理を施したことを特徴とする請求項1記載の導電膜付ガラス。
【請求項6】
前記導電膜付ガラスを建物の開口部又は壁面に用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項7】
前記導電膜付ガラスを什器類の面部に用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項8】
前記導電膜付ガラスへ音響振動子を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項9】
前記導電膜付ガラスがショーウインドウに使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項10】
前記導電膜付ガラスが浴室に使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項11】
前記導電膜付ガラスが筆記板であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。
【請求項12】
前記導電膜付ガラスがスクリーンであることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の導電膜付ガラス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−169088(P2006−169088A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382600(P2004−382600)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000223986)フィグラ株式会社 (68)
【Fターム(参考)】