説明

小鳥の餌の殻選別器

【課題】本発明は、ペットの小鳥が食べ残した餌と食べ殻を簡単に選別する選別器である。手軽に短時間で食べ残した餌の回収ができる選別器を提供する。
【解決手段】送風口から一直線上で、食べ殻や細かな粉粕の回収口を設けて回収し、回収層にフィルターを設けて空気と食べ殻などを分離する。選別器内に空気を送り込むために、選別器内の空気圧が高くなり、選別する前の餌が逆流すため、減圧口を設けて逆流を防ぎ最後の一粒まで選別できる。落下した再利用可能な餌を直接餌入れに戻すコックを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの小鳥が食べ残した餌と食べ殻を簡単に選別する選別器であって、短時間で食べ残した餌の回収ができる選別器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ペットの小鳥飼育時の皮付き餌は、毎日野外にて、餌入れを揺すりながら人の吐息で吹き飛ばしていたものであるが非常に面倒な作業であり、細かな粉粕まで、吹き飛ばすのは、困難であった。
このとき、食べ殻を含んだ餌を順序良く一定量が、一方向に落ち続け、途中に電動ファンにて一定した風圧をかけ軽い食べ粕は吹き飛ばされて重い食べ残された餌はその重量により落下し、両者の落下地点の差によりそれぞれの受け皿に選別されることは、知られていた。(特許文献1参照)
【特許文献1】登録実用新案第3046297号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電動ファンを用いて餌を選別するとき、次のような問題点があった。
吹き飛ばされた食べ殻や細かな粉粕は、送風口と排気口が一直線上に配置されていなければ一定した風圧を掛けることは困難であり、乱気流により落下する間に舞い散る関係上、本来回収すべく食べ残された餌に再度混入する可能性は非常に大であり、選別には、不向きな構造であった。また、電動ファンにより選別器内部に空気を送り込む際、選別器内部の空気圧が高くなり投入した食べ殻などを含んだ餌が少なくなると、出口孔から餌が上に逆流する。また、選別された受け皿から、餌入れに戻す手間があった。
本発明は、以上の問題点を解決し、餌の選別を可能にするためになされたものである。
【問題を解決するための手段】
【0004】
送風口から一直線上で、食べ殻や細かな粉粕の回収口を設けて回収し、フィルターを設置して空気と食べ殻などを分離する。また、投入した食べ殻などを含んだ餌が少なくなっても出口孔から逆流しないように選別器に減圧口を設ける。落下した再利用可能な餌を直接餌入れに戻すコックを設ける。
本発明は、以上の構成より再利用可能な餌の回収できる選別器である。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することにより、より純度の高い再利用可能な餌が素早く回収できる。
【発明の実施の最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)電源(1)を入れると電動ファン(2)が回転し、送風口(3)から空気が流入する。その際、空気が選別器内部に拡散しないように送風口(3)の遠くに電動ファン(2)を設ける。
(ロ)投入口(4)から食べ殻などを含んだ餌を投入すると、下部の出口より、定量が落ち続けるような出口孔(5)を設ける。
(ハ)その餌に送風口(3)からの定量の空気が当たり、空気とともに軽い食べ殻や細かな粉粕が、殻等回収層(6)に入るように送風口(3)と一直線上に回収口(7)を設ける。
(ニ)殻等回収層(6)の下部に殻や細かな粉粕を蓄積さすために殻等回収層(6)にフィルター(8)を設け空気を排出し殻や細かな粉粕と分離する。
(ホ)重たい再利用可能な餌は、選別器の下部に蓄積する。
(ヘ)電動ファン(2)により選別器内部に空気を送り込む際、選別器内部の空気圧が高くなり投入した食べ殻などを含んだ餌が少なくなると、出口孔(5)から餌が上に逆流するので選別器内部の空気圧を下げるため選別器に減圧口(9)を設ける。
(ト)投入した食べ殻などを含んだ餌がなくなると、素早く、純度の高い再利用可能な餌を餌入れに回収するため選別器下部にコック(10)を設ける。
(チ)殻等回収層(6)の下部に蓄積した殻や細かな粉粕は、ゴミ箱に捨てるために排出口(11)を設ける。
(リ)プラスチック等の合成樹脂からなる選別器が自立するための脚(12)を設ける。
本発明は以上の構成よりなるもので本発明を使用するときは、電源(1)を入れて、投入口(4)から食べ殻などを含んだ餌を投入し、選別器内部で純度の高い選別をし、コック(10)から素早く再利用可能な餌を回収しやすくしている。また、選別粕なども素早く飛散することなく回収できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の断面図
【符号の説明】
【0008】
(1)電源、(2)電動ファン、(3)送風口、(4)投入口、(5)出口孔、(6)殻等回収層、(7)回収口、(8)フィルター、(9)減圧口、(10)コック、(11)排出口、(12)脚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風口から一直線上で、食べ殻や細かな粉粕の回収口を設けて回収し、フィルターを設けて空気と食べ殻などを分離する選別器。
【請求項2】
投入した食べ殻などを含んだ餌が少なくなっても出口孔から逆流しないように減圧口を設けた選別器。
【請求項3】
再利用可能な餌を直接餌入れに戻すコックを設けた選別器。

【図1】
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【公開番号】特開2009−284888(P2009−284888A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−163813(P2008−163813)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(508188422)
【Fターム(参考)】