説明

少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けるための装置

少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けることを目的とし、少なくとも1つの第1貼り付けデバイス(8)と、1つの第2貼り付けデバイス(9)とを備え、その両方が回転し、主要な回転軸(Z)の2つの別々の重なり合う部分に配置され、そのそれぞれが同一容器(2)の別々の部分に少なくとも1つのラベルを貼り付ける装置。実際には2つの貼り付けデバイス(8)および(9)の作動部分は、主要な回転軸(Z)から異なる距離の所にあるが、それらはこの軸に対して同一の回転速度で回転する。第2貼り付けデバイス(9)は2つの第1従動子要素(30)を備えており、この要素は固定式の第1誘導要素(29)に摺動可能に接続されることで所定の空間内での第2デバイスの移動を誘導する。少なくともラベル貼り付け位置(24)において第1従動子要素(30)と第1誘導要素(29)が相互に作用することによって、第2貼り付けデバイス(9)を振動させ、その作動部分の移動速度を変えそれをラベルが貼られる容器の速度に合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けるための装置に関する。
【0002】
したがって本発明は、貼り付ける段階において初めてラベルに接着剤が塗布されるラベル貼り機の分野の部品を意図している。これとは対照的に本発明はのり付きのラベルを使用してラベルを貼る分野には向いていない。
【0003】
具体的には本発明は、容器、とりわけびんにラベルを貼り付ける装置に関するものであり、これらのびんは回転カルーセルのプレート上で供給される。
【背景技術】
【0004】
現在のところ、ラベルを1つだけ貼り付けることを目的とした最も簡単な解決法では、このタイプの貼り付け装置は回転シャフトを備えており、1つまたは複数の貼り付けデバイスがこれに対して設置される。
【0005】
このシャフトはカルーセルの回転軸と平行な主要な回転軸を中心として回転する。この方法では、各々の貼り付けデバイスはラベルを取り上げる位置から容器にラベルを貼り付ける位置まで周期的に通過する。ラベルは既にそれに接着剤が塗布された状態で装置に供給されることに留意されたい。ローラの上流はラベル搬送ブレードであり、これは接着剤をラベルに塗布した後その作用によってラベルを取り上げ、接着剤が塗布されたラベルを貼り付けデバイスに供給する。
【0006】
この目的のために貼り付けデバイスは、弾性式に変形可能な材料(例えばスポンジ)でできた少なくとも1つのパッドを備えており、このパッドが取り上げ位置から貼り付け位置までの経路においてラベルがそこに保持される貼り付け面を形成する。さらにこの貼り付け面が容器に押しつけられることでラベルの正確な貼り付けが保証される。
【0007】
本発明の好ましい利用分野はびんのラベル貼りである。多くの場合それぞれのびんに多くの異なるラベルを貼り付ける必要があり、すなわちメインラベルは前面に、背面には後部ラベル、ネックの底部には刻印またはネックラベル、またネックに帯、ならびにキャップまたはコルクには装飾用シールなどを貼り付ける必要がある。
【0008】
このようなラベルを貼り付けるのに最も簡単な解決法では長い間、ラベルのそれぞれのタイプによって別々の貼り付け装置を使用してきたことは明らかである。
【0009】
しかしながらラベル貼り機の分野においても、多くの他の分野のように寸法を最小限にし、コストを下げる必要がある。
【0010】
その結果何年にもわたっていくつかの種類の機械が開発され、各々のラベル貼り装置が2つの異なるラベルを同時に貼り付けることができるようになった。このおかげで一般に2つの異なるラベルを互いに垂直に並ぶように貼り付ける(例えばメインラベルおよび刻印/ネックラベルを片側に、もう片側には後部ラベルおよび装飾用シールを貼り付ける)ことが可能になった。
【0011】
その結果、例えばメインラベルを貼り付けることができるようにびんが配向される際、それは上部のネックラベル/刻印または装飾用シールを貼り付けるのに最も適した位置でもある。
【0012】
したがって何年にもわたって、各々の貼り付け装置が二段式である、すなわち1つまたは複数の下方の貼り付けデバイス(メインラベルまたは後部ラベルを貼り付けることを目的とした)と、1つまたは複数の上方の貼り付けデバイス(刻印/ネックラベルおよび装飾用シールを貼り付けることを目的とした)を備えたいくつかの機械が開発されてきた。
【0013】
このような二段式装置の動作は常に1つの回転軸によって保証されていた。
【0014】
しかしながら貼り付けデバイスの速度と容器の速度の同期に関して問題があることが証明された。
【0015】
既知の通り可能な限り最適な方法でラベルを貼り付けることができるようにするには、貼り付け面と容器の表面が(それらの間にラベルが介在することは明らかである)滑ることなく互いに対する回転運動によってそれらを接触させる必要がある。
【0016】
しかしながらびんのネックの直径はびんの本体のものより小さいため、びんが回転する際(カルーセルの回転軸を中心として、あるいは支持プレートの回転を利用することでその固有に中心軸を中心として)ネックの表面は本体の表面よりも遅い接線速度で移動する。
【0017】
その結果ラベルを理想通りに貼り付けるためには、一方で上方貼り付けデバイスは、びんに対して押しつけられるその貼り付け面において、びんのネックの表面と等しい接線速度を有し、一方で下方貼り付けデバイスは、びんに対して押しつけられるその貼り付け面においてびん本体の表面と等しい接線速度、よって上方貼り付けデバイスのものより速い接線速度を有する必要がある。
【0018】
しかしながらこの要件は、下方および上方貼り付けデバイスを1つの回転シャフトを使用して単一の回転速度で移動させるという寸法が求める要求と対立してしまう。びんに正確に密着することができるように、下方デバイスの貼り付け面は上方デバイスより小さい半径のところに配置される。結果として下方貼り付けデバイスの貼り付け面は、上方デバイスより遅い接線速度で移動することになる。
【0019】
しかしながらその誤差はそれ程目立つものではないため、最も一般的な解決法では本体とネックにラベルを貼るのにそれぞれ最適な速度の間の中間速度になるようにこの機械を調節することによってこの問題を解決するような試みがなされ、基本的にはラベルとびんの間でわずかに滑る動きは許容していた。
【0020】
この解決法は高品質のラベル貼り作業には適さないことは明らかである。
【0021】
他の解決法では、上方貼り付けデバイスの構造を変え、それらをびんのネックに接触した瞬間にシャフトに対して自由に振動させることによってこの問題を解決するような試みがなされた。この方法では貼り付け面がびんに接触する際、その接線速度はびんの速度に適合する。その利用が終わったときには弾性の戻り機構によってそれが通常の位置に戻される。
【0022】
しかしながらこの解決法でもまだ欠点がないわけではなく、様々な部品が弾性運動することに起因して、生産性が高くしたがって動作速度が速い設備ではそれを使用することができない。
【0023】
後者のタイプの機械の例、ならびに2つのラベルを同時に貼り付けることを目的とした他のタイプの設備の例は、米国特許第4090913号、独国特許第2531737号、米国特許第4581097号、米国特許第2723042号、英国特許第1080370号、英国特許第952231号、英国特許第814975号、米国特許第4118269号、米国特許第3116193号、米国特許第2631748号、独国特許第1022150号、仏国特許第2581363号および仏国特許第2507567号に記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】米国特許第4090913号
【特許文献2】独国特許第2531737号
【特許文献3】米国特許第4581097号
【特許文献4】米国特許第2723042号
【特許文献5】英国特許第1080370号
【特許文献6】英国特許第952231号
【特許文献7】英国特許第814975号
【特許文献8】米国特許第4118269号
【特許文献9】米国特許第3116193号
【特許文献10】米国特許第2631748号
【特許文献11】独国特許第1022150号
【特許文献12】仏国特許第2581363号
【特許文献13】仏国特許第2507567号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
この状況において本発明の基礎を形成する技術的な目的は、少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けることを目的とし、上記に述べた欠点を克服する装置を提供することである。
【0026】
具体的には本発明は、少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けることを目的とし、装置の回転軸から異なる距離のところにある同一容器の複数の部分に2つの別々なラベルを貼り付けることが可能であり、ラベルと容器の間に滑る動きがなく設備の生産性を制限しない装置を提供することを技術的な目的としている。
【0027】
本発明はまた少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けることを目的とし、製造が比較的簡単であり、寸法がコンパクトである装置を提供することを技術的な目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0028】
特定される技術的な目的および示される趣旨は実質的に、添付の特許請求の範囲に記載されるように少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けるための装置によって達成される。
【0029】
本発明の別の特徴および利点は、添付の図面を参照することにより詳細な記載においてより明らかになり、この図面は少なくとも2つのラベルを容器に接着剤で貼り付けるための装置の複数の好ましい非制限的な実施形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略的な側部立面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の概略的な平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の概略的な側部立面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の概略的な平面図である。
【図5】一部の部品が切り取られた図2の詳細の拡大図である。
【図6】一部の部品が切り取られた図4の詳細の拡大図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によって作製されたラベル貼り装置の上部の不等角投影図法による上面図である。
【図8】図7の装置の一部の不等角投影図法による底面図である。
【図9】図7の装置の一部の上面図である。
【図10】線X−Xによる図9の装置の一部の断面図である。
【図11】線XI−XIによる図9の装置の一部の断面図である。
【図12】図10からの線XII−XIIによる図9の装置の一部の図である。
【図13】図10からの線XIII−XIIIによる図9の装置の一部の図である。
【図14】図10からの線XIV−XIVによる図9の装置の一部の図である。
【図15】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図16】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図17】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図18】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図19】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図20】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【図21】図7から図14の装置の一部を利用してラベルがびんのネックに貼り付けられるステップのシーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付の図面を参照すると、数字の1は、本発明によって作製された少なくとも2つのラベルを容器2に接着剤で貼り付けるための装置全体を指している。
【0032】
一般に本発明によって作製された装置1は、例えばびんにメインラベルまたは後部ラベルを貼り付けることを目的とした下方部分3と、例えば刻印/ネックラベルまたは装飾用シールを貼り付けることを目的とした上方部分4の2つの作動部分を備える。部分3と4は共に少なくともいくつかの部品を備えており、これらの部品は同一の主要な回転軸Zを中心に回転することができるように設置されている。
【0033】
2つの部分3、4は、それぞれのサイズを示す2つの長方形によって図1と図3に概略的に示されている。これに対して他の全ての図面には2つの部分3、4の片方しか示されず、図1の上方部分は本発明の革新的な部品が適用される部分でもある。
【0034】
本発明の好ましい実施形態では、2つの部分3、4の一方は従来式の方法で作製され、他方は以下に記載される革新的な方法で作製される。
【0035】
具体的には図1、図2、図5および図7から図21に示される実施形態では、革新的な方法で作製された部分は上方部分(すなわちびん2のネック5にラベルを貼り付けることを目的とした部分)であり、図3、図4および図6では革新的な方法で作製される部分は下方部分(すなわちびん2の本体6にラベルを貼り付けることを目的とした部分)である。
【0036】
また、概して貼り付け装置1はまず、支持構造体7を備え、少なくとも1つの第1貼り付けデバイス8と少なくとも1つの第2貼り付けデバイス9がその上に設置される(添付の図面7から21では2つ)。したがって第1貼り付けデバイス8と第2貼り付けデバイス9が主要な回転軸Zの2つの別々の重なり合う部分に配置されることで、それぞれのデバイスが同一容器2の別の部分に少なくとも1つのラベルを貼り付ける。
【0037】
図1および図3を参照すると、第1貼り付けデバイスと第2貼り付けデバイス9の一方は下方作動部分3に属し、他方は上方作動部分4に属している。具体的には図1の実施形態では第1貼り付けデバイス8は下方部分3の部品であり、図3の実施形態ではそれは上方部分4の部品である。
【0038】
第1貼り付けデバイス8は従来式の貼り付けデバイスであり、したがって本明細書ではこれを詳細に記載しない。これは支持構造体7上に回転可能に設置されることで主要な回転軸Zを中心として回転し、よって第1のラベル取り上げ位置25と容器2にラベルを貼り付けるための第1の位置26の間を周期的に通過する。
【0039】
具体的には第1貼り付けデバイス8は第1の軌道に沿って移動し、この軌道は少なくとも第1の貼り付け位置26において円形であり主要な回転軸Zを中心とする。しかしながら有利には、第1の軌道の全体は主要な回転軸Zを中心とした1つの円で構成される。
【0040】
既知の方法では、第1貼り付けデバイス8はまた少なくとも1つの第1貼り付け面10を備えており、この面は実際にラベルが貼られる容器2の表面に押しつけられることを目的とし、その上にラベルを保持することができる。有利には第1貼り付け面10は弾性式に変形可能な材料(例えばスポンジ)でできたパッドによって形成することができ、このパッドがラベルが貼られる容器2に対して押しつけられることで、容器2にラベルを正確に貼り付けることが保証される。さらに第1貼り付けデバイス8は、パッド上にラベルを保持するのに適した手段(例えば把持部など)を備えることができる。
【0041】
例えば保持手段とパッドは、第2貼り付けデバイス9に関連して以下に記載する対応する保持手段とパッドと同様の構造であってよい。
【0042】
また既知の方法では、第1取り上げ位置25に到達したラベルはこのとき既にそこに接着剤が塗布されている。
【0043】
このとき第1回転手段が、第1貼り付けデバイス8を第1の軌道に沿って主要な回転軸Zに対する第1の回転速度で移動させ、この速度は要件によって一定または可変のいずれであってもよい。
【0044】
既に示したように、装置1は少なくとも1つの第2貼り付けデバイス9を備えており、このデバイスは支持構造体7上に回転可能に設置され、これもまた主要な回転軸Zを中心に回転するが、但し以下により詳細に記載するように主要な回転軸Zを中心とした1つの円に沿って回転するのではなく、第2の軌道11に沿って回転する。
【0045】
よって第1のデバイスと同様に第2貼り付けデバイス9もまた、第2ラベル取り上げ位置23と第2ラベル貼り付け位置24の間を周期的に通過する。
【0046】
ここでもまた取り上げられるラベルはこのとき既にそこに接着剤が塗布されている。
【0047】
既に示したように第2貼り付けデバイス9は少なくとも1つの第2貼り付け面12を備えており、この面はラベルが貼られる容器2の表面に押しつけられことを目的とし、好適な保持手段13(以下に記載する)によってその上にラベルを保持することができる。さらに有利には第2の貼り付け面12もまた弾性式に変更可能な材料(例えばスポンジ)でできたパッド14によって形成され、この面が実際にラベルが貼られる容器2に対して押しつけられることで容器に対してラベルが正確に押し当てられる。
【0048】
第1貼り付け面10または第2貼り付け面12が弾性式に変形可能な要素によって形成され実際に容器2に対して押しつけられる場合、以後第1貼り付け面10または第2貼り付け面12の作動位置(実際の位置)について述べており、この位置はパッド14が容器2に対して押しつけられたときにそれぞれの面が採る位置を意味することに留意されたい。
【0049】
第2回転手段15が、第2貼り付けデバイス9を第2の軌道11に沿って主要な回転軸Zに対する第2の回転速度で移動させる。
【0050】
しかしながら本発明によると第2の回転速度は第1の回転速度と同一である。換言すると主要な回転軸Zに対して第1貼り付けデバイス8と第2貼り付けデバイス9は、同一の瞬間的な回転速度で回転する。
【0051】
好ましい実施形態において、これは支持構造体7に回転可能に設置された1本の支持シャフト16を使用することによって実現し、第1貼り付けデバイス8と第2貼り付けデバイス9の両方がこのシャフトに対して設置され(図1および図3)、したがってこのシャフトは第1および第2回転手段15の両方を形成する。
【0052】
図7から先の図面ではシャフト16の一部である外側の外装17を見ることが可能であり、その中に穴18が形成されモータ駆動式の駆動要素が挿入される。よって支持シャフト16が主要な回転軸Zを中心として回転し、第1および第2回転速度が生成される。
【0053】
さらに以下により詳細に記載するように、第2貼り付けデバイス9は好ましくは、主要な回転軸Zに対して半径方向に移動することができるように支持シャフト16に摺動式に設置される。
【0054】
第1貼り付けデバイス8は図示の実施形態では、それが主要な回転軸Zに対して半径方向に移動することができないという意味において主要な回転軸Zに対して固定されるのが有利である。しかしながらこれは他の実施形態では第1貼り付けデバイス8も主要な回転軸Zに対して半径方向に移動する場合もあるという可能性を除外するものではない。
【0055】
図1および図3は、本発明によって作製されたラベル貼り付け装置1におけるラベル貼り機の回転カルーセルのプレート19に置かれたびん2を示している。びん2の上部は好適な保持要素20によって保持され、これもまたカルーセルと一体式である。びん2は明確にするために見る人に向かって方に90°回転されており、そこには装置1が貼り付けるように設計された2つのラベル(この場合メインラベル21と装飾用シール22)が示されている。びん2本体のところの大きな直径Dと、ネック5のところの小さな直径dも示されている。貼り付け装置1に関してこれを見る人は、主要な回転軸Zからのそれぞれの距離が常に同じである場合、第1貼り付けデバイスと第2貼り付けデバイス9によって描かれるA、Bと名前が付けられた円筒形の直径(第1貼り付けデバイス8のもの)、第1貼り付けデバイス8に属するパッド14の圧縮力K1、第1貼り付け面10の位置に対する第2貼り付け面12の半径方向の移動S、第2貼り付けデバイス9に属するパッド14の圧縮力K2、ならびに主要な回転軸Zからのびん2の軸の距離Xおよびびん2のネック5の表面の距離Yを見ることができる。
【0056】
半径方向の移動Sは、第2デバイスがびん2の大きな直径Dとそれより小さい直径dの差を埋めるために行なわなければならない動作であることに留意されたい。
【0057】
本発明によると実際に少なくとも第2貼り付け位置24において、第2貼り付け面12は主要な回転軸Zから一定の距離の所にあり、この距離は主要な回転軸Zとその第1貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離とは異なる。具体的には第1貼り付けデバイスと第2貼り付けデバイス9がびん2のネック5と本体6にそれぞれラベルを貼り付けようとするとき、第2貼り付け面12の距離は第1貼り付け面10の距離より短い。これとは対照的に第1貼り付けデバイスと第2貼り付けデバイス9がびん2の本体6とネック5にそれぞれラベルを貼り付けようとするとき、第2貼り付け面12の距離は第1貼り付け面10の距離より長くなる。換言すると本体にラベルを貼り付けるデバイスが固定された状態で保持される場合、他方のデバイスがネック5の表面に到達することができるようにそれを外向きに移動させる必要がある(図1)。これとは対照的にネック5にラベルを貼り付けるデバイスが固定された状態で保持される場合、他方のデバイスが本体6の表面に到達することができるようにそれを内向きに移動させる必要がある(図3)。
【0058】
第2貼り付けデバイス9を半径方向に移動させる必要があるということは、取り上げ位置および接着剤を延ばす手段において、第1貼り付け面と第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから同じ距離にある場合に(この方法において接線速度は同じであり、装置1を制御し易い)有利であるということに関連する。
【0059】
図示される実施形態において、これは第2貼り付けデバイス9をスライド27の上に設置することによって実現され、このスライドは、支持シャフト16と一体式であり主要な回転軸Zに対して半径方向に延びるレール形状のアーム28に摺動可能に接続されている。
【0060】
さらに本発明によると、第2貼り付けデバイス9は主要な回転軸Zを中心として回転する振動軸Oを中心に第2の回転速度で枢動する。
【0061】
図示される実施形態において、これは第2貼り付けデバイス9を半径方向に移動することが可能なスライド27に対して枢動させることによって実現する。
【0062】
本発明によると第2貼り付けデバイス9は、第2貼り付け面12が一定の接線速度で第2貼り付け位置24の付近で動作するように作製されており、この接線速度は第1貼り付け面10が第2貼り付け面12より主要な回転軸Zに近いのか遠いのかによって第1貼り付け面10の接線速度より速い場合と遅い場合がある。
【0063】
有利にはこれは第1誘導要素29(これは少なくとも実際には支持構造体7に対して固定されている)と、2つの第1従動子要素30によって実現される。2つの第1従動子要素30は第2貼り付けデバイス9の一部であり、第1誘導要素29に摺動可能に接続されることで第2貼り付けデバイス9が主要な回転軸Zを中心として回転する際にその経路をたどることができる。
【0064】
図13では第1誘導要素29はその幅が第1従動子要素30(これは例えばローラまたはピンであってよい)の幅と一致する溝であり、従動子要素がこの溝に挿入されそれに沿って互いから離間されている。
【0065】
第1従動子要素30と第1誘導要素29が相互に作用することによって第2貼り付けデバイス9が移動するための第2の軌道11が形成される、すなわち主要な回転軸Zに対するその半径方向の位置決めと、振動軸Oに対するその回転の両方が行なわれる。
【0066】
さらにまた本発明によると第2貼り付けデバイス9を第2貼り付け位置24に近づけそこを通過させるように移動させる第2の軌道11の少なくとも伸張部において、第1従動子要素30と第1誘導要素29が相互に作用することによって振動軸Oを中心とした第2貼り付けデバイス9の回転が制御される。具体的にはこの回転は、第2貼り付け面12が主要な回転軸Zを中心とした第2貼り付けデバイス9の回転方向と同一方向に回転する、またはそれとは反対方向に回転するように行なわれる(主要な回転軸Zを中心として第2の回転速度で回転する場合のみに関して、同一方向の回転の場合第2貼り付け面12の接線速度は速くなり、その他の場合は遅くなる)。有利には実際には第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから一定の距離の所にあり、この距離が主要な回転軸Zとその第1貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離より短い場合、この回転は同一方向である。これとは反対に実際に第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから一定の距離にあり、この距離が主要な回転軸Zとその第1貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離より長い場合回転は反対方向である。
【0067】
振動軸Oを中心とした第2貼り付け面12の回転方向は、図2、図4、図5および図6の矢印Fで示されている。
【0068】
有利には図示の実施形態では、第2貼り付けデバイス9を移動させるための第2の軌道11の伸張部は第2貼り付け位置24の周辺区域に相当し、これは円弧形状の第1誘導要素29の一部によって形成される。該円弧は主要な回転軸Zと平行な瞬間的な回転軸を中心としており、振動軸Oと主要な回転軸Zとの距離より長いまたは短い半径を有する。具体的には実際に第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから一定の距離にあり、この距離が主要な回転軸Zとその第1貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離より短い場合、その半径は振動軸Oと主要な回転軸Zとの距離より短くなる。これとは反対に実際に第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから一定の距離にあり、この距離が主要な回転軸Zとその第1貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離より長い場合その半径はこれより長くなる。
【0069】
図5および図6はこの状況を概略的に示している。これらの図面は、スライド27(その中心が振動軸Oを特定する)において第2貼り付けデバイス9を枢動させるのに使用されるピン31と、2つの第1従動子要素30を示しており、1本の連続する線によってこの2つの従動子要素30が移動するための第2の軌道11を示し、長い破線と短い破線によって主要な回転軸Zを中心として振動軸Oを通過する円を示している。
【0070】
図2および図4は、第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12が主要な回転軸Zから一定の距離にあり、この距離が主要な回転軸Zとその第1の貼り付け位置26に位置する第1貼り付け面10との距離より長い場合(図2)と短い場合(図4)の2つの場合の第2の軌道11の範囲を示している。
【0071】
これらの図面は概略的にびん2を示しており、2つの第2貼り付けデバイス9は互いから180°離れており、第1従動子要素30とピン31を使用してスライド27においてそれらを枢動させる。図2において移動のための第2の軌道11は、その取り上げ位置において主要な回転軸Zを中心とした円に沿って延在する第1伸張部32(右側の部分)と、その貼り付け位置においてより大きな半径の円に沿って上記のように延在する第2伸張部33(左側の部分)と、2つの湾曲した接続伸張部34とを有する。
【0072】
図4では、第2取り上げ位置23における伸張部35が他のケースと同様であるのに対して、第2貼り付け位置24における伸張部36の半径はこれよりずっと短い。他の伸張部37は単なる接続伸張部である。さらにこの両方の図面では、長い破線と短い破線は基準となる円と線を示しているに過ぎない。
【0073】
さらに有利には少なくとも取り上げ位置において、第1貼り付け面10と第2貼り付け面12は主要な回転軸Zから同距離にある(換言すると移動用の第1の軌道と第2の軌道は一致する)。
【0074】
図7から図21に示される実施形態では少なくとも第2貼り付けデバイス9が、少なくとも第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12をさらに外向きに押すための手段38を備えることでラベルに加える圧力を増大させ、ラベル保持手段13と容器2がぶつかるのを防ぐ。
【0075】
具体的には押す手段38は水平バー39であり、これは一端にプレート40を担持しており、そこにパッド14が固定され第2貼り付け面12を形成する。他端ではバーは第2従動子要素41(例えばローラ)と一体式であり、この要素は、支持構造体7と一体式の第2誘導要素42と作動可能に結合されている。ばね43がバー39の外向きの動きに対抗し、第2従動子要素41が第2誘導要素42と接触した状態を維持する(図11)。
【0076】
図12に示されるように第2誘導要素42の輪郭は、第2誘導要素42が第2貼り付け位置24において歯56を有すること以外は第1誘導要素29のものと一致しており、この歯56によって第2貼り付け面12が外向きに押される(すなわち換言するとパッド14が容器の表面に圧力をかける)。その結果第2従動子要素41と第2誘導要素42が相互に作用することによって、少なくとも第2貼り付け位置24において第2貼り付け面12を外向きに移動させる。
【0077】
これまでに既に示したように、有利には第1貼り付けデバイス8と第2貼り付けデバイス9がまた各々の保持手段13を備えることで、少なくともデバイスが取り上げ位置から貼り付け位置に移動する間ラベルを各々の貼り付け面に保持する。
【0078】
示される第2貼り付けデバイス9の保持手段13は、図7、図8および図14に見ることができる。有利にはこれらは複数の可動式の先のとがった突起44を備えており、そのそれぞれがプレート40を支持するパッド14の一部と共に把持部を形成する(図7はどのようにパッド14が成形されるかを示しているため、それは可動突起44のところにはない)。全ての突起44が剛性に一緒に固定されることで剛性の本体45を形成し、これは第2貼り付けデバイス9と一体式の軸ピン46を中心に枢動する。剛性の本体45と第2貼り付けデバイス9の残りの部分の間にばね47が設置され、このばねが、図7および図8の前方部分に(または図14の右側に)示される閉鎖位置に向けて可動突起44を押す。また剛性の本体45にはロッド48が剛性に接続されており、このロッドは一端にローラ49を担持しており、このローラがばね47の作用によって支持構造体7と一体式の第3誘導要素50に押しつけられる。第3の誘導要素50は図14に見ることができ、これは実際には2つの重なり合うように成形されたプレート51で構成されており、このプレートの厚さは、それぞれの地点で2つのプレートのうちの半径方向に最大に突出する方をローラが転がるような厚さである。さらに該プレート51は各々の外側の面に関して2つの接続区域52を有しており、これらの区域によって所定の角度で相互回転するように2つのプレートの接続が保証される。装置1を調整する際、2つのプレート51を互いに回転させることによって保持手段13の最適な作動が可能になる。
【0079】
さらにプレート51の輪郭は、剛性の本体45を軸ピン46を中心として強制的に回転させることによってそれが貼り付け場所と取り上げ場所で把持部を開放させ、ばね47が加える力に打ち勝つように形成されている。
【0080】
その輪郭の形状を判断する際、それは第1誘導要素29と第2誘導要素42の輪郭と併せて解釈しなければならないことを考慮すべきであり、2つの誘導要素の輪郭によって第2貼り付けデバイス9、およびこれにより軸ピン46が所定の空間内で移動する。
【0081】
最後に図7から図21に示される実施形態では、支持構造体7は互いに対して可動であう2つの部分で構成されている。図7および図9に示されるように、支持構造体7は回転する際に支持シャフト16を支える固定式の第1部分53と、この固定部分53に対して主要な回転軸Zを中心として回転することができる第2の可動部分54とを備える。固定部分53と可動部分54の間には作動装置55が置かれ、これによりラベルが貼られる容器2がそこにない場合(その場合パッド14上で接着剤を受け取るリスクがある)、第1、第2および第3の誘導要素29、42、50によっておよそ20°だけ回転させて機械の作動面をずらすことができる。その結果可動部分54は、貼り付けデバイス8、9がラベルを取り上げ貼り付けることができる作動位置と、ラベルの取り上げと貼り付けが禁止される非作動位置の間で可動である。
【0082】
本発明による装置1の動作は上記の構造の記載からすぐに導き出せる。
【0083】
しかしながらより明確にするために図15から図21は、びん2のネック5にラベルを貼り付ける際の先の図面に示される装置1の上部を示している。該図面は貼り付け面が半径方向に移動する段階、保持手段13を開閉する段階およびパッド14がびん2に対して押されたときの段階(パッド14が飛び出している図18は、びん2のネック5とぶつかることによって示されている)を示している。
【0084】
本発明によって重要な利点がもたらされる。
【0085】
本発明による装置のおかげで、一方でラベルと容器の間に滑る動きが生じるのが回避され、他方で機械の生産性を制限することなく軸から別々の距離にある同一容器の複数の部分に2つのラベルを同時に貼り付けることが可能になる。
【0086】
さらに提案される解決法は2つの従動子要素を備えた誘導要素を1つだけ使用しており、これにより装置の寸法とコストを最小限にすることができる。
【0087】
本発明は製造するのは比較的容易であり、さらには本発明の実装に関連するコストもそれ程高くないことにも留意されたい。
【0088】
上記に記載される発明は、これにより進歩的な概念の範囲から逸脱することなく修正され複数の方法に適合させることができる。
【0089】
さらに本発明の全ての詳細は、他の技術的に等価な要素によって置き換えることが可能であり、実際には使用される全ての材料、ならびに種々の構成要素の形状および寸法を要件によって変えることができる。
【符号の説明】
【0090】
1 装置
2 容器(びん)
3 上方(下方)部分
4 下方(上方)部分
5 びんのネック
6 びんの本体
7 支持構造体
8 第1貼り付けデバイス
9 第2貼り付けデバイス
10 第1貼り付け面
11 第2の軌道
12 第2貼り付け面
13 ラベル保持手段
14 パッド
15 第2回転手段
16 支持シャフト
17 外装
18 穴
19 カルーセルのプレート
20 保持要素
21 装飾用シール
22 メインラベル
23 第2ラベル取り上げ位置
24 第2貼り付け位置
25 第1取り上げ位置
26 第1貼り付け位置
27 スライド
28 アーム
29 第1誘導要素
30 第1従動子要素
31 ピン
32 第1伸張部
33 第2伸張部
34 接続伸張部
35、36、37 伸張部
38 押す手段
39 水平バー
40 プレート
41 第2従動子要素
42 第2誘導要素
43 ばね
44 可動突起
45 剛性の本体
46 軸ピン
47 ばね
48 ロッド
49 ローラ
50 第3誘導要素
51 2つのプレート
52 接続区域
53 支持構造体の固定部分
54 支持構造体の可動部分
55 作動装置
56 第2誘導要素の歯
A、B 円筒形の直径
d 小さい方の直径
D 大きな方の直径
F 振動軸を中心とした第2貼り付け面の回転方向
K1 第1貼り付けデバイスに属するパッドの圧縮力
K2 第2貼り付けデバイスに属するパッドの圧縮力
O 振動軸
S 第2貼り付け面の半径方向の移動
X 主要な回転軸からのびんの軸の距離
Y 主要な回転軸からのびんのネックの表面の距離
Z 主要な回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルを容器に接着剤で貼り付けることを目的とし、
支持構造体(7)と、
前記支持構造体(7)に回転可能に設置されることで主要な回転軸(Z)を中心として回転し、よって第1ラベル取り上げ位置(25)と容器(2)にラベルを貼り付けるための第1の位置(26)の間を周期的に通過する少なくとも1つの第1貼り付けデバイス(8)であって、ラベルを容器(2)に押しつけるために少なくとも1つの第1貼り付け面(10)を備え、少なくとも前記第1貼り付け位置(26)において円形であり前記主要な回転軸(Z)を中心とする第1の軌道に沿って移動する少なくとも1つの第1貼り付けデバイス(8)と、
前記第1の貼り付けデバイス(8)を前記主要な回転軸(Z)に対する第1の回転速度で前記第1の軌道に沿って移動させる第1回転手段と、
前記支持構造体(7)に回転可能に設置されることで前記主要な回転軸(Z)を中心として回転し、第2の軌道(11)に沿って移動し、よって第2ラベル取り上げ位置(23)と第2ラベル貼り付け位置(24)の間を周期的に通過する少なくとも1つの第2貼り付けデバイス(9)であって、ラベルを容器(2)に押しつけるために少なくとも1つの第2貼り付け面(12)を備える少なくとも1つの第2貼り付けデバイス(9)と、
前記第2の貼り付けデバイス(9)を前記主要な回転軸(Z)に対する第2の回転速度で前記第2の軌道(11)に沿って移動させる第2回転手段(15)とを備え、
前記第1の貼り付けデバイス(8)と前記第2貼り付けデバイス(9)が、前記主要な回転軸(Z)の2つの別々の重なり合う部分に配置されており、そのそれぞれが同一の容器(2)の別々の部分に少なくとも1つのラベルを貼り付け、
実際には少なくとも第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)から一定の距離にあり、この距離が主要な回転軸(Z)とその第1貼り付け位置(26)に位置する前記第1貼り付け面(10)との距離より短い場合と長い場合がそれぞれあり、
前記第2貼り付けデバイス(9)がまた前記第2の回転速度で前記主要な回転軸(Z)を中心として回転する振動軸(O)を中心に枢動する装置であって、
前記第2の回転速度が前記第1の回転速度と同じであり、
また第1誘導要素(29)を備えており、前記第2貼り付けデバイス(9)が2つの従動子要素(30)を備え、この要素が前記第1誘導要素(29)に摺動可能に接続されることで前記第2貼り付けデバイス(9)が主要な回転軸(Z)を中心として回転する際にその経路をたどることができ、前記第1従動子要素(30)と前記第1誘導要素(29)が相互に作用することによって前記第2貼り付けデバイス(9)が移動するための第2の軌道(11)が形成され、
また前記第2貼り付けデバイス(9)を前記第2貼り付け位置(24)に近づけそこを通過させるように移動させる前記第2の軌道(11)の少なくとも伸張部において、前記第1従動子要素(30)と前記第1誘導要素(29)が相互に作用することによって、前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)と中心とした前記デバイスの回転方向と同一方向にまたはそれとは反対方向にそれぞれ回転するように前記第2貼り付けデバイス(9)を前記振動軸(O)を中心として回転させ、実際には前記第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)から一定の距離の所にあり、この距離が前記主要な回転軸(Z)とその第1貼り付け位置(26)に位置する前記第1貼り付け面(10)との距離より短い、または長いことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第2貼り付けデバイス(9)を移動させるための前記第2の軌道(11)の前記伸張部は、円弧形状の前記第1誘導要素(29)の一部によって形成され、該円弧は前記主要な回転軸(Z)と平行な瞬間的な回転軸を中心とした一定の半径を有する円弧であり、 実際に前記第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)から一定の距離にあり、この距離が前記主要な回転軸(Z)とその第1貼り付け位置(26)に位置する前記第1貼り付け面(10)との距離より短い場合、その半径は前記振動軸(O)と前記主要な回転軸(Z)との距離より短くなり、
実際に前記第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)から一定の距離にあり、この距離が前記主要な回転軸(Z)とその第1貼り付け位置(26)に位置する前記第1貼り付け面(10)との距離より長い場合、その半径は前記振動軸(O)と前記主要な回転軸(Z)との距離より長くなることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1誘導要素(29)が溝であり、また前記第1従動子要素(30)がこの溝に挿入されこれに沿って互いから離間されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記支持構造体(7)に回転可能に設置され前記主要な回転軸(Z)を中心として回転する支持シャフト(16)を備え、また前記第1の貼り付けデバイス(8)と前記第2貼り付けデバイス(9)が該支持シャフト(16)と回転式に一体であり、したがってこの支持シャフト(16)によってそれぞれの回転速度が生成され、また少なくとも前記第2貼り付けデバイス(9)が前記主要な回転軸(Z)に対して半径方向に移動することができるように該支持シャフト(16)に摺動式に設置されることを特徴とする、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
少なくとも前記第2貼り付けデバイス(9)が、少なくとも前記第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)を外向きに押すための手段(38)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記押す手段(38)が、前記支持構造体(7)と一体式の少なくとも1つの第2誘導要素(42)と、この誘導要素に作動可能に結合され少なくとも前記第2貼り付け面(12)に剛性に接続された少なくとも1つの第2従動子要素(41)とを備え、前記第2従動子要素(41)と前記第2誘導要素(42)が相互に作用することによって、少なくとも前記第2貼り付け位置(24)において前記第2貼り付け面(12)を外向きに移動させることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の貼り付けデバイス(8)と前記第2貼り付けデバイス(9)がまた、前記デバイスが少なくとも前記取り上げ位置から前記貼り付け位置まで移動する間前記各々の貼り付け面にラベルを保持するための保持手段(13)をそれぞれ備えることを特徴とする、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
少なくとも前記第2取り上げ位置(23)において前記第2貼り付けデバイス(9)を移動させるための前記第2の軌道(11)が、前記主要な回転軸(Z)を中心とする円弧形状の前記第1誘導要素(29)の一部によって形成されることを特徴とする、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも取り上げ位置において前記第1貼り付け面(10)と前記第2貼り付け面(12)が前記主要な回転軸(Z)から同一距離にあることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項10】
前記支持構造体(7)が、固定部分(53)と、可動部分(54)と、それらの間に作動可能に置かれこの該可動部分(54)を前記貼り付けデバイスがラベルを取り上げ貼り付けることができる作動位置と、ラベルの取り上げと貼り付けが禁止される非作動位置の間で可動させる少なくとも1つの作動装置(55)とを備えることを特徴とする、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の貼り付けデバイスと前記第2貼り付けデバイス(9)のうちの少なくとも一方が、それぞれ前記第1貼り付け面または前記第2貼り付け面(12)を形成する弾性式に変形可能な材料でできたパッド(14)を備え、このパッド(14)が実際にラベルが貼られる前記容器(2)に押しつけられ、前記貼り付け面(10)と前記貼り付け面(12)の作動位置が、当該パッド(14)が前記容器に押しつけられたときにそれぞれの面が採る位置であることを特徴とする、請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2013−511447(P2013−511447A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539473(P2012−539473)
【出願日】平成21年11月23日(2009.11.23)
【国際出願番号】PCT/IT2009/000529
【国際公開番号】WO2011/061773
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(512033408)コスメ エス.アール.エル. (2)
【Fターム(参考)】