説明

屋外装置用日除け装置

【課題】 風の流れる方向によって屋外装置の放熱効果が大きく低下することによりその温度が上昇して屋外装置の機能が損なわれることを防止することができる屋外装置用日除け装置を提供する。
【解決手段】 屋外装置16の外面に対向して設置され、該屋外装置16への日射光を遮る日除け板20aを有する屋外装置用日除け装置20において、日除け板20aに設けられた通風用のスリット孔24と、スリット孔24の上端側から屋外装置16側の下方に向かって突設される内側突設部材26bを有する遮光部材26とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、携帯電話機の基地局装置等の、屋外に配置される電子装置のような屋外装置に、日除け等のために取り付ける屋外装置用日除け装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、屋外装置に日除け等のために取り付ける屋外装置用日除け装置としては、例えば、特許文献1に示すようなものや、図7及び図8に示すようなものがあった。
【0003】
図7に示す屋外装置用日除け装置10は、例えば、図示しない、携帯電話機の基地局装置等の、屋外に配置される電子装置のような屋外装置の周囲に、覆い被せるように配置されて用いられるようになっている。
【0004】
この屋外装置用日除け装置10においては、上記基地局装置等の正面や側面等の各面に対向して配置された日除け板10aを有し、この日除け板10aには、その外面に沿って水平方向に長く伸びて形成されたフィン12が、互いに平行に配置されて多数設けられている。そして、この日除け板10aには、各フィン12の下側に沿って、図8に示すようなスリット孔14が形成されている。
【0005】
このような日除け板10aは、屋外装置用日除け装置10に直接日射光が当たるのを防止するために設けられ、この日除け板10aに形成されたスリット孔14は、日除け板10aの内外の空気の出入りを促すために設けられ、この日除け板10aのスリット孔14に沿ってその近傍上側に設けられたフィン12は、スリット孔14から日除け板10a内への日射光の侵入を防止するために設けられている。
【0006】
このように、従来の屋外装置用日除け装置10は、日射光が屋外装置に直接当たったり、日射光の日除け板10a内への侵入を防止したり、日除け板10aの内外の空気の出入りを促すことにより、日除け板10aの内側の基地局装置等の屋外装置の温度が上昇するのを防止して、その温度の上昇により屋外装置の機能が損なわれるのを防止するために用いられている。
【特許文献1】特願平11−190113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の屋外装置用日除け装置10にあっては、図8に示すように、下方から上昇する風Aはフィン12の内側に当たってスリット孔14を通って日除け板10aの内部に導入され易いが、フィン12の上方から下降する風Bや、水平方向からの風Cは、フィン12に遮られて日除け板10aの内部に入り難い。
【0008】
このため、図8に示すように、屋外装置用日除け装置10の内側の基地局装置16と、それを覆う日除け装置10の日除け板10aとの間の空気Dが断熱層となって、基地局装置16の放熱効果が大きく低下することにより、その温度が上昇して、基地局装置16の機能が損なわれるおそれがあるという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、風の流れる方向によって屋外装置の放熱効果が大きく低下することによりその温度が上昇して屋外装置の機能が損なわれることを防止することができる、屋外装置用日除け装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明による屋外装置用日除け装置は、
屋外装置の外面に対向して設置され、該屋外装置への日射光を遮る日除け板を有する屋外装置用日除け装置において、
前記日除け板に設けられた通風用のスリット孔と、
前記スリット孔の上端側から前記屋外装置側の下方に向かって突設される内側突設部材を有する遮光部材と
を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記遮光部材は、前記内側突設部材の外側端部より前記スリット孔を通って前記日除け板の外面側の上方に向かって突出するよう構成され、前記内側突設部材と一体的に形成された外側突設部材を有することが好ましい。
【0012】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記遮光部材は、前記日除け板に水平方向に支持される回転軸の回りに回転可能に支持されると共に、その内側端部が外側端部に対して下方向に位置するように付勢手段によって付勢されることが好ましい。
【0013】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記遮光部材は、前記付勢手段によって付勢されているときに、前記内側突設部材の外側端部より前記スリット孔を通って前記日除け板の外面側の上方に向かって突出するように構成された外側突設部材を有することが好ましい。
【0014】
また、本発明による屋外装置用日除け装置においては、
前記遮光部材と前記スリット孔の上端部及び下端部のそれぞれとの間に通風路が形成されるように前記回転軸が配置されていることが好ましい。
【0015】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記付勢手段は、前記外側突設部材が前記スリット孔の上端部に当接する方向に回転するように前記遮光部材を付勢することが好ましい。
【0016】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記遮光部材は、前記内側突設部材の内側端と前記回転軸との間の長さが、前記外側突設部材の外側端と前記回転軸との間の長さよりも長くなるように構成されていることが好ましい。
【0017】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記付勢手段は、温度が高くなると前記遮光部材を付勢する付勢力が小さくなるように構成されていることが好ましい。
【0018】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記内側突設部材は、この内側端にこの幅方向に対して開度が鈍角となるように下方に屈曲して延設される延設部を有することが好ましい。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明による屋外装置用日除け装置は、
屋外装置の外面に対向して設置され、該屋外装置への日射光を遮る日除け板を有する屋外装置用日除け装置において、
前記日除け板に設けられた通風用のスリット孔と、
前記スリット孔から前記日除け板の外面側に向かって突設された外側突設部と、前記スリット孔から前記日除け板の内側に向かって突設された内側突設部とを有して、前記日除け板に設けられた回転軸に回転可能に取付支持された遮光部材と、
前記遮光部材を回転方向の一方向側に付勢する付勢手段と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記遮光部材は、前記内側突設部の内側端と前記回転軸との間の長さが、前記外側突設部の外側端と前記回転軸との間の長さよりも長く構成されていることが好ましい。
【0021】
また、本発明による屋外装置用日除け装置においては、
前記遮光部材と前記スリット孔の一方側の端部及び他方側の端部のそれぞれとの間に通風路が形成されるように前記回転軸が配置されていることが好ましい。
【0022】
また、本発明による屋外装置用日除け装置において、
前記付勢手段は、温度が高くなると前記一方向側への付勢力が小さくなるように構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明の屋外装置用日除け装置によれば、風の流れる方向によって屋外装置の放熱効果が大きく低下することによりその温度が上昇して屋外装置の機能が損なわれることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図6は、本発明に係る屋外装置用日除け装置の一実施の形態について説明するために参照する図である。図1に示す屋外装置用日除け装置20は、例えば、図示しない、携帯電話機の基地局装置等の、屋外に配置される電子装置のような屋外装置の周囲に、覆い被せるように配置されて用いられるようになっている。
【0025】
この屋外装置用日除け装置20においては、上記基地局装置等の屋外装置の正面や側面等の外面に対向して配置された日除け板20aを有し、この日除け板20aには、その外面に沿って水平方向に長く伸びて形成されたスリット孔24が、互いに平行に配置されて多数設けられている。
【0026】
図2は、図1の屋外装置用日除け装置20における日除け板20aのB矢視部の正面拡大図である。また、図3は、図2のD−D線矢視断面図である。これら図2及び図3に示されるように、日除け板20aには、スリット孔24から基地局装置16側への日射光の侵入を抑制するための導翼板26(遮光部材)が設けられている。
【0027】
この導翼板26は、幅方向(図3における左右方向)一端側に、スリット孔24から外側に向かって突設される外側突設部材26a(外側突設部)を有し、同幅方向他端側に、スリット孔24から日除け板20aの内側である基地局装置16側に向かって突設される内側突設部材26b(内側突設部)を有して構成されている。
【0028】
そして、当該外側突設部材26aは、内側突設部材26bの外側端部よりスリット孔24を通って日除け板20aの外面側に向かって突設されるように、内側突設部材26bと一体的に構成されている。
これら外側突設部材26aと内側突設部材26bとを有して構成される導翼板26は、日除け板20aに対して回転可能に設けられている。
【0029】
屋外に風が全くない場合は、導翼板26は、図3に示す状態となる。同図に示すように、導翼板26は、その幅方向一端側の外側突設部材26aが、スリット孔24から日除け板20aの外面側に行くにつれて上昇するように傾いて配置され、導翼板26の幅方向他端側の内側突設部材26bは、スリット孔24の上端側から日除け板20aの内面側(基地局装置16側)に行くにつれて下降するように傾いて配置されるようになっている。
【0030】
図4に示すように、導翼板26はその長さ方向両端部が、水平方向に伸びる回転軸30を介して日除け板20aに回転可能に支持されている。そして、図2に示すように、導翼板26の長さ方向(図2中左右方向)の各端部と、日除け板20aとの間には、回転付勢バネ28(付勢手段)が回転軸30の周りに装着されている。
【0031】
図4において、回転軸30の一端部は軸受板32により導翼板26に回転可能に連結しており、回転軸30の他端部は軸受板34により日除け板20aに回転可能に連結している。そして、回転軸30の回りには回転付勢バネ28が巻きつけられて装着されており、この回転付勢バネ28の一端部は導翼板26に係止されると共に、他端部は日除け板20aに係止されている。
【0032】
このため、図3において、導翼板26は、回転付勢バネ28により回転軸30を中心に一回転方向(図3における反時計回り方向)に付勢されることとなり、導翼板26の内側突設部材26bは、回転付勢バネ28により、その内側端部が下方に向かって回転するように付勢されている。このとき、外側突設部材26aは、内側突設部材26bの上端部(外側端部)より、スリット孔24を通って日除け板20aの外面側の上方に向かって突出すると共に、外側突設部材26aが上方に向かって回転することにより、その上面がスリット孔24の上端部に当接するように構成されている。
【0033】
回転軸30は、回転付勢バネ28や風による導翼板26の回転状態によって、内側突設部材26bと、スリット孔24の上端部及び下端部のそれぞれとの間に、通風路が形成されるような位置に設けられている。
【0034】
また、図6に示すように、内側突設部材26bの内側端と回転軸30との間の長さL1は、外側突設部材26aの外側端と回転軸30との間の長さL2よりも長くなるように構成されている。
【0035】
この外側突設部材26aと内側突設部材26bとは、同一材質にて一体に構成されているので、導翼板26は、回転付勢バネ28の付勢力を受けない構成とした場合であっても、両突設部材26a,26bの重量バランスの関係により、その内側端部(内側突設部材26bの下端部)が外側端部(外側突設部材26aの上端部)に対して下方向に位置するように構成されている。
【0036】
回転付勢バネ28は、その温度が所定値より高くなると、導翼板26に対する付勢力が小さくなるようなバネ特性を有するものが用いられている。
【0037】
内側突設部材26bには、図3などに示すように、この内側端に、内側突設部材26bの幅方向に対して開度が鈍角となるように下方に屈曲して延設される延設部26cが形成されている。
【0038】
このように構成された屋外装置用日除け装置20によれば、屋外に風が全くない場合は、図3に示すように、外側突設部材26aがスリット孔24から日除け板20aの外面側の上方に向かって突出するように位置し、内側突設部材26bがスリット孔24の上端側から基地局装置16側の下方に向かって突出するように位置するとともに、導翼板26はその外側突設部材26aの上面がスリット孔24の上端部に接触して、導翼板26とスリット孔24の下端部との間に通風路が形成される状態となる。
【0039】
このため、日除け板20aの内側が高温になると、日除け板20aの内側の、内側突設部材26bより下側の空気が上昇して、当該空気が延設部26c及び内側突設部26bによってスリット孔24へ導かれて、上記通風路から日除け板20aの外側に排出される上昇気流Aが発生すると共に、上記通風路から日除け板20aの外側の空気が日除け板20aの内側に入り込む換気動作が行なわれる。このことにより、基地局装置16の温度が上昇することを防止して、その機能が損なわれることを防止することができる。
【0040】
また、図5に示すように、日除け板20aの外側において、上方から下降する風Bが外側突設部材26aに当たると、外側突設部材26aへの風圧により、導翼板26は回動軸30の回りに図中時計回り方向に回動する。このため、外側突設部材26aと、スリット孔24の上端部との間に通風路が形成される。
【0041】
するとその通風路から、日除け板20aの外側の上方から下降する風Bが、日除け板20aの内側に入り込んで、日除け板20a内の空気温度を下げることができるので、基地局装置16の温度が上昇するのを防止できるため、温度の上昇により基地局装置16の機能が損なわれることを防止することができる。
【0042】
さらに、図6に示すように、日除け板20aの外側における水平方向からの風Cが、導翼板26に当たると、以下のような理由により、導翼板26は回転軸30の回りに、やはり図中時計回り方向に回動する。
【0043】
すなわち、外側突設部材26aの幅寸法L2よりも、内側突設部材26bの幅寸法L1の方が大きいと共に、内側突設部材26bの内側端には延設部26cが延設されているので、外側突設部材26aよりも内側突設部材26bの方が風の当たる面積が大きいため、外側突設部材26aよりも内側突設部材26bの方が風圧によって作用する力が大きくなって、導翼板26は回転軸30の回りに図中時計回り方向に回動する。
【0044】
このため、外側突設部材26aと、スリット孔24の上端部及び下端部のそれぞれとの間に、2系統の通風路が形成される。するとその2系統の通風路のそれぞれから、日除け板20aの外側の水平方向からの風Cが、日除け板20aの内側に入り込んで、日除け板20a内の空気温度を下げることができるので、基地局装置16の温度が上昇するのを防止できるため、温度の上昇により基地局装置16の機能が損なわれることを防止することができる。
【0045】
そして、上記水平方向からの風Cが強ければ強いほど、導翼板26の外側突設部材26aと内側突設部材26bは水平状態に近くなり、このため、2系統の通風路から水平方向からの風Cが日除け板20aの内側に入り込み易くなる。
【0046】
一方、導翼板26が図3に示す状態にあるときは、日が高く昇っているときは、外側突設部材26aの外側端部の、スリット孔24から日除け板20aの外面側に突出した部分が日除けの動作を行なうと共に、日の高さが低くなって、外側突設部材26aの下のスリット孔24から日射光が入ろうとしても、内側突設部材26b及びこの内側突設部材26bの内側端に延設された延設部26cによって遮光されることにより日除けの動作を行なうことができる。
【0047】
ところで、基地局装置16が通信動作をしていない非動作状態のときとか、冬の季節とか、寒冷地域等においては、屋外の基地局装置16の温度はあまり上昇していないので、基地局装置16はそれ以上積極的に冷却する必要性が少ない。
【0048】
このため、回転付勢バネ28の温度が低いときはその付勢力が大きくなっているので、前記風BやCが少しくらい導翼板26の外側突設部材26aや内側突設部材26b等に当たっても導翼板26は回動し難くなっている。このように、前記風BやCが容易に日除け板20aの内側に入り込み難くして、基地局装置16の温度が下がり過ぎることによりその機能が損われないようになっている。また、基地局装置16の温度上昇を促進して基地局装置16の機能の安定性を図るようにしている。
【0049】
また、基地局装置16が通信動作をしている動作状態のときとか、夏の季節とか、温暖地域等においては、屋外の基地局装置16の温度は上昇傾向にあるので、基地局装置16は積極的に冷却する必要がある。
【0050】
このため、回転付勢バネ28の温度が高くなったときは、その付勢力が小さくなることにより、前記風BやCが導翼板26の外側突設部材26aや内側突設部材26bに当たると、導翼板26は回動し易くなっている。このため、前記風BやCが日除け板20aの内側に入り込み易くなって、基地局装置16の温度が上昇することを防止できるので、温度の上昇により基地局装置16の機能が損われることを防止することができる。
【0051】
なお、前記回動付勢バネ28は、その温度が高くなると、導翼板26を付勢する付勢力が小さくなるようなバネ特性を有するものを用いた場合について説明したが、基地局装置16又は日除け板20aの内側の温度を検出するセンサと、回転付勢バネ28の付勢力を可変することができるアクチュエータと、前記センサからの検出信号により前記アクチュエータの動作を制御するコントローラとを具備し、このコントローラによりセンサとアクチュエータを介して、基地局装置16又は日除け板20aの内側の温度によりその付勢力を可変制御するようにしてもよい。
【0052】
また、前記実施の形態においては、屋外装置として携帯電話機の基地局装置について説明したが、本発明は、携帯電話機の基地局装置以外のいかなる屋外装置に用いられる屋外装置用日除け装置にも、適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施の形態に係る屋外装置用日除け装置20を示す斜視図である。
【図2】図1におけるスリット孔24の端部周辺のB矢視部の正面拡大図である。
【図3】図2における導翼板26周辺のD−D線矢視断面図である。
【図4】回動付勢バネ28の配置、連結関係を概念的に示す図である。
【図5】導翼板26等の動作を説明するための図3に相当する図である。
【図6】導翼板26等の他の動作を説明するための図3に相当する図である。
【図7】従来の屋外装置用日除け装置10を示す斜視図である。
【図8】図7における日除け板10aの部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0054】
10 屋外装置用日除け装置
10a 日除け板
12 フィン
14 スリット孔
16 基地局装置
20 屋外装置用日除け装置
20a 日除け板
24 スリット孔
26 導翼板
26a 外側突設部材
26b 内側突設部材
28 回転付勢バネ
30 回転軸
32,34 軸受板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外装置の外面に対向して設置され、該屋外装置への日射光を遮る日除け板を有する屋外装置用日除け装置において、
前記日除け板に設けられた通風用のスリット孔と、
前記スリット孔の上端側から前記屋外装置側の下方に向かって突設される内側突設部材を有する遮光部材と
を有することを特徴とする屋外装置用日除け装置。
【請求項2】
前記遮光部材は、前記内側突設部材の外側端部より前記スリット孔を通って前記日除け板の外面側の上方に向かって突出するよう構成され、前記内側突設部材と一体的に形成された外側突設部材を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項3】
前記遮光部材は、前記日除け板に水平方向に支持される回転軸の回りに回転可能に支持されると共に、その内側端部が外側端部に対して下方向に位置するように付勢手段によって付勢される
ことを特徴とする請求項1に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項4】
前記遮光部材は、前記付勢手段によって付勢されているときに、前記内側突設部材の外側端部より前記スリット孔を通って前記日除け板の外面側の上方に向かって突出するように構成された外側突設部材を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項5】
前記遮光部材と前記スリット孔の上端部及び下端部のそれぞれとの間に通風路が形成されるように前記回転軸が配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項6】
前記付勢手段は、前記外側突設部材が前記スリット孔の上端部に当接する方向に回転するように前記遮光部材を付勢する
ことを特徴とする請求項5に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項7】
前記遮光部材は、前記内側突設部材の内側端と前記回転軸との間の長さが、前記外側突設部材の外側端と前記回転軸との間の長さよりも長くなるように構成されている
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項8】
前記付勢手段は、温度が高くなると前記遮光部材を付勢する付勢力が小さくなるように構成されている
ことを特徴とする請求項3ないし7のいずれか一に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項9】
前記内側突設部材は、この内側端にこの幅方向に対して開度が鈍角となるように下方に屈曲して延設される延設部を有する
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項10】
屋外装置の外面に対向して設置され、該屋外装置への日射光を遮る日除け板を有する屋外装置用日除け装置において、
前記日除け板に設けられた通風用のスリット孔と、
前記スリット孔から前記日除け板の外面側に向かって突設された外側突設部と、前記スリット孔から前記日除け板の内側に向かって突設された内側突設部とを有して、前記日除け板に設けられた回転軸に回転可能に取付支持された遮光部材と、
前記遮光部材を回転方向の一方向側に付勢する付勢手段と、を有する
ことを特徴とする屋外装置用日除け装置。
【請求項11】
前記遮光部材は、前記内側突設部の内側端と前記回転軸との間の長さが、前記外側突設部の外側端と前記回転軸との間の長さよりも長く構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項12】
前記遮光部材と前記スリット孔の一方側の端部及び他方側の端部のそれぞれとの間に通風路が形成されるように前記回転軸が配置されている
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の屋外装置用日除け装置。
【請求項13】
前記付勢手段は、温度が高くなると前記一方向側への付勢力が小さくなるように構成されている
ことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一に記載の屋外装置用日除け装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate