説明

履物用ひも締めシステム

【課題】締付け機構(25)に取り付けられた靴ひも(23)を含む履物用ひも締めシステム(22)を提供する。
【解決手段】靴ひも(23)は、足の甲および履物(20)のくるぶし部分(24、29)に沿って配置された一連の対向するガイド部材(50)に通される。靴ひも(23)およびガイド部材(50)は、靴ひも(23)が張力を履物部材(20)全体に均等に配分するように、ガイド部材(50)内の靴ひも(23)の滑動を促進するため、低摩擦表面を持つことが好ましい。締付け機構(25)は、靴ひも(23)の張力の漸次調節を可能にする。レリース機構(63)は、使用者が靴ひも(23)を素早く緩めることを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履物に関する。より詳しくは、本発明はスポーツ用ブーツおよび靴の着用者の足全体に平衡化された(釣り合いのとれた)締付け圧力を提供する低摩擦ひも締めシステム(lacing system) に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、靴またはブーツを着用者の足の周囲に締め付けるための機構および方法は、多数存在する。従来の方法は、靴の両側に取り付けられ2列に平行して並んだはとめに、靴ひもをジグザグ状に通すようになっている。靴は、最初に通した靴ひもの両端に張力を掛けて2列のはとめを靴の中央に向かって引き寄せ、次いで張力を維持するために両端を結んで結び目を作ることによって締め付けられる。この種のひも締めシステムには多数の欠点が伴う。第1に、靴ひもとはとめの間の摩擦のために、靴ひもはひもを通した領域の長さに沿って締付け力を適切に配分しないので、靴ひもの一部分は緩く、他の部分はきつくなる。従って、靴のより高い張力が掛けられた部分は足の特定の部分、特に靴ひもの端部に近い足首部分をよけいに締め付ける。これは履き心地が悪く、一部のスポーツでは成績に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
従来の靴ひもに伴う別の欠点は、着用者が靴ひもが通された多くのはとめから靴ひもを緩めなければならないので、靴ひもを緩めたり、あるいは靴ひもの張力を再配分することがしばしば困難なことである。靴ひもは、結び目を単に解くだけでは簡単に緩められない。靴ひもとはとめの間の摩擦は、結び目を緩めたときでさえも、しばしばつまさき部分を、また時には足の大部分を張力が掛けられた状態に維持する。従って、使用者はしばしば靴ひもを各々のはとめから一つ一つ緩めなければならない。これは、アイススケート用ブーツ又はその他の特殊な高性能履物のように、はとめの数が多い場合には、特に面倒である。
【0004】
別の締付け機構は、靴を着用者の足の周囲で締め付けるために互いに留め合わせるバックルからなる。一般的に、靴の上部に3個または4個またはそれ以上のバックルが配置される。バックルは、靴を着用者の足の周囲に締め付けたり緩めるために、素早く留め合わせたり引き離すことができる。バックルは簡単かつ素早く締め付けたり緩めることができるが、それらにも特定の欠点がある。特に、バックルは、バックルの位置に対応する着用者の足に沿った3か所または4か所の位置に、閉止圧力(the closure pressure)を分離する。これは、着用者が足の長さに沿って均等に配分された力線(a force line)を希望するスポーツ用ブーツの使用の場合など、多くの状況で望ましくない。バックルの別の欠点は、それらが一般的に硬質プラスチック又はその他の剛性材料のブーツにしか役立たないことである。バックルは、アイススケート用またはスノーボード用のブーツなど、より軟質のブーツでの使用には向いていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、上述した欠点の無い履物用の締付けシステムが必要である。そのようなシステムは、着用者の足首および足の長さに沿って横方向の締付け力を自動的に配分するものでなければならない。望ましくは、靴の締付けは緩めたり漸次調整することが容易でなければならない。締付けシステムはしっかりと閉止しなければならず、連続した使用により緩んではならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1態様に従って、履物用ひも締めシステムを提供する。このひも締めシステムは、靴の周囲にぴったり合うように構成された第1および第2対向閉止フラップを含む履物部材からなる。閉止フラップ上に複数の管状ガイド部材を配置し、このガイド部材は低摩擦内部表面を有する。低摩擦靴ひもがガイド部材を通して伸長し、低摩擦靴ひもはスプールに取り付けられた第1および第2端部を有する。締付け機構を履物部材に取り付け、かつスプールに結合する。締付け機構は、靴ひもに張力を掛けるために靴ひもをスプールに漸次巻き付けるための制御器を持ち、スプールに張力を解放するためのレリースを設ける。
【0007】
本発明の別の態様に従って、閉止フラップを有するブーツ用の締付けシステムを提供する。この締付けシステムは、閉止フラップの対向する縁部に配置された複数の管状ガイド部材からなる。ガイド部材は低摩擦材から製造し、ガイド部材には低摩擦靴ひもを通す。靴ひもに張力を掛けることを可能にするために締付け機構を設け、かつ靴ひもの張力を解放するためにレリース機構を設ける。
【0008】
本発明のさらなる態様に従って、ブーツのひも締め領域の長さに沿って張力を均衡化する方法を提供する。この方法は、第1および第2対向組のガイド部材と、第1および第2対向ガイド部材の間を前後に伸長する靴ひもとを備えたブーツを提供するステップからなる。ガイド部材および靴ひもは、それらの間の摩擦が比較的低い。靴ひもを引き込み、それによって第1および第2組の対向ガイド部材を相互に相手に向かって前進させてブーツを締め付けるために、回転可能な締付け機構をブーツに設ける。制御部を回転させて靴ひもを引き込み、それによって第1および第2対向組のガイド部材を相互に相手に向かって前進させてブーツを締付ける。靴ひもは、ブーツのひも締め領域の長さに沿って締付け力を均衡化するために、ガイド部材内を滑動することができる。
【0009】
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の好適な実施形態の詳細な説明を添付の図面および請求の範囲と共に考慮したとき、明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1を参照すると、本発明に従って作成されたスポーツ用ブーツ20の一実施形態が開示されている。このスポーツ用ブーツ20は、一般的に、ひも締めシステム22を用いて着用者の足の周囲に締め付けられるアイススケート用またはその他の演技スポーツ用ブーツからなる。ひも締めシステム22は、以下で詳述するように、ブーツ20に通され、かつ両端を締付け機構25に取り付けられた靴ひも23(図2)を有する。この靴ひも23は、ブーツ20内を容易に滑動し、かつ、一般的に足首および足に沿って伸長するひも締め領域の長さ全体にわたってブーツ20の締付けを自動的に平衡化する低摩擦靴ひもである。本発明はアイススケート用ブーツに関連して説明するが、ここで述べる原理は、幅広い種類の履物のどれにでも容易に適用することができ、スノーボード、ローラスケート、スキー等に適したスポーツ用靴またはブーツに特に適用することができる。
【0011】
ブーツ20は、つまさき部分26、かかと部分28、および着用者の足首を包囲するくるぶし部分29からなる上部24を有する。上部の甲部分30は、つまさき部分26とくるぶし部分29との間に挟まれる。甲部分30は、着用者の足のくるぶしとつまさきの間の内側のアーチの上部の周囲にぴったり合うように構成される。ブレード31(仮想線で示す)は、アイススケートの実施形態では、ブーツ20の底から下方に伸びる。
【0012】
図2は、ブーツ20の正面図である。図に示すように、このブーツ20の頂部は一般的に、舌革36を部分的に覆う2つの対向する閉止縁またはフラップ32、34を含む。以下で詳述するように、一般的に、靴ひも23に張力を掛けてフラップ32、34を相互に相手に向かって引き寄せ、ブーツ20を足の周囲に締め付けることができる。フラップ32、34の内側の縁は、ある距離だけ離れているように図示されているが、スキー靴で知れられているように、フラップ32、34は、ブーツ20を締め付けたときに、相互に重なるような大きさにすることもできることを理解されたい。
【0013】
図2を参照すると、舌革36はブーツ20のつまさき部分26からくるぶし部分29に向かって後方に伸長する。靴ひも23を締め付けるとき、フラップ32、34および靴ひも23が舌革32の表面上を滑動し易くするために、舌革36は低摩擦頂部表面37を備えることが好ましい。低摩擦表面37は、舌革32と一体的に形成するか、又は接着剤、熱接合、縫付け等によって、そこに当て付けることができる。1つの実施形態では、表面37は、ナイロン又はポリテトラフルオロエチレンの軟質層を舌革36の頂部表面に接着することによって形成される。舌革36は、なめし革のような軟質の材料で製造されていることが好ましい。
【0014】
上部24は、当業者に知られている幅広い各種材料のいずれからでも製造することができる。スノーボード用ブーツの場合、上部24は、着用者の足の形に従う柔らかいなめし革材で製造することが好ましい。他の種類のブーツ又は靴の場合、上部24は、硬質または軟質プラスチックで製造することができる。又、上部24は様々なその他の周知材料のいずれからでも製造できると考えられる。
【0015】
図2に示すように、靴ひも23は、フラップ32、34に配置された略平行する2列の側部保持部材40の間で、足の中心線に沿って交差状に通される。図示した実施形態では、側部保持部材40は各々、ガイド50を配置できる空間を画定するように、フラップ32、34の頂縁と底縁の周囲に輪を作る細長い1片の材料で構成される。以下でさらに充分に説明するように、靴ひも23を締め付けたり緩めるたりするときに、靴ひも23はガイド50内を滑動する。図示した実施形態では、各フラップ32、34に3つの側部保持部材40があるが、保持部材40の数は変えることができる。実施形態によっては、ブーツの各側に4つ、5つ、又は6つ、もしくはそれ以上の保持部材40が望ましい場合がある。
【0016】
ガイド50は、ここでの開示に鑑み当業者が理解できる各種方法により、靴のフラップ32、34又はその他の間隔を置いて配置された部分に取り付けることができる。例えば、保持部材40を除去し、ガイド50をフラップ32、34、又は上部の対向側面の表面に直接縫い付けることができる。ガイド50をフラップ32、34に縫い付けると、ガイド50の長さに沿った力の配分に対する最適制御が可能になり、有利である。例えば、靴ひも23が比較的高レベルの張力を受けているときに、ガイド50は、後述するように、縦方向部分51と横方向部分53の間の湾曲遷移部付近で曲がろうとし、かつおそらく捩れようとさえする傾向があるかもしれない。ガイド部材が張力を受けて曲がると、ガイド部材と靴ひも23との間の摩擦が増加し、ガイド部材50がひどく曲がるか又は捩れると、ひも締めシステムの意図された動作が妨げられることがあり、望ましくない。従って、ガイド部材を靴に取り付けるための取付け機構は、曲げおよび/又は捩れに抵抗するため、ガイド部材の充分な支持を提供することが好ましい。特に、ガイド部材50の端部付近の湾曲部分の内径での充分な支持が望ましい。
【0017】
図1および図2に示すように、靴ひも23は、又、くるぶし部分29に配置された一対の上部保持部材44a、44bを通して、くるぶし部分29の周囲にも伸長する。上部保持部材44a、44bは、各々、保持部材44と上部24との間の空間を画定する、部分的に隆起した中央部分を持つ細長い1片の材料からなる。上部ガイド部材52は、くるぶし部分29の夫々の側の周囲に靴ひも23を案内するための各々の空間を介して、締付け機構25まで伸長する。
【0018】
図3は、ブーツ20のひも締めシステム22の概略斜視図である。図に示すように、側部および上部ガイド部材50、52は、各々、中心腔54を有する管状形を有する。側部および上部ガイド部材50、52内の靴ひも23の滑動を促進し、かつ締め付けたり緩めたりするときに靴ひも23が固着するのを防止するため、各管腔54は靴ひも23の外径より大きい内径を有する。1つの実施形態では、約0.027インチの外径を持つ靴ひもと協働するために、管腔の内径は約0.040インチである。しかし、管腔54の直径は、特定の所望の靴ひもの寸法およびその他のデザイン上の考慮点に適合するように変えることができることは理解されるであろう。
【0019】
図示した実施形態では、側部ガイド部材50が、各々靴の中心線に向かって開いた一般的にU字形をしている。各々の側部ガイド部材50は、縦方向部分51およびそこから伸長する2つの傾斜または横方向部分53を含むことが好ましい。靴ひも23に張力が掛かっているとき、靴ひも23が上部24に加える閉止圧力の配分を調整するために、縦方向部分51の長さは変化させることができる。さらに、縦方向部分51の長さは、特定の靴の全てのガイド部材50に対して同一である必要はない。例えば、靴ひも23が着用者の足首に加える閉止圧力を高めるために、縦方向部分51は、くるぶし部分29近くでは短くすることができる。一般的に、縦方向部分51の長さは約1/2インチから約3インチの範囲内に入り、一部の実施形態では約1/4インチから約4インチの範囲内に入る。1つのスノーボードの適用例では、縦方向部分51は約2インチの長さを持っていた。横方向部分53の長さは一般的に約1/8インチから約1インチの範囲内である。1つのスノーボードの実施形態では、横方向部分53の長さは約1/2インチであった。ここにおける開示に鑑みて、当該技術分野の通常の熟練者は、日常の経験を通して、特定のブーツのデザインに対して様々な特定の長さの組合せを容易に最適化することができる。
【0020】
縦方向部分51と横方向部分53との間には、湾曲遷移部がある。この遷移部は全体を通して実質的に均等な曲率半径を持つか、あるいは急な角または曲率半径の尖鋭な変化の無い平滑な直進的湾曲を持つことが好ましい。この構造は、靴ひも23が角を回るときに滑動できる平滑な表面を提供する。靴ひも23の滑動を促進するために曲線的なコーナリング表面が得られる限りにおいて、横方向部分53は実施形態によっては除去することができる。横方向部分53および丸みを帯びた遷移部を有し、ガイド部材50が0.090インチの外径を持ち、靴ひも23が0.027インチの外径を持つ1つの実施形態では、遷移部の曲率半径は約0.1インチより大きく、一般的には約0.125インチから約0.4インチの範囲内であることが好ましい。
【0021】
図3を参照すると、上部ガイド部材52は実質的にくるぶし部分29の対向する側部の周囲に伸長する。各上部ガイド部材52は、近端56および遠端55を有する。遠端55は、最上側部ガイド部材50からの靴ひも23を受容するために、舌革36の頂部付近に配置する。近端56は、締付け機構25に結合する。図示した実施形態では、近端56は、以下でさらに充分に説明するように、靴ひも23の端部をその中に送り込むために締付け機構25と係合する矩形の結合取付台57を備える。
【0022】
ガイド部材50、52は、その内部での靴ひも23の滑動性を促進する、潤滑性ポリマー又は金属などの低摩擦材料で製造することが好ましい。これに代えて、ガイド50、52は、適宜実質的に剛性な材料から作成し、次いで管腔54の少なくとも内側表面に潤滑性被覆を設けて滑動性を向上することができる。ガイド部材50、52は、靴ひも23を締めるとき、ガイド部材50、52および/又はガイド部材50、52内の靴ひも23が曲がったり捩れたりするのを防止するために、実質的に剛性であることが好ましい。ガイド部材50、52は、直管を所望の形状に冷間曲げ又は加熱して曲げることから製造することができる。
【0023】
これに代えて、ガイド部材50、52は、曲げることができ、低摩擦表面を維持するが、捩れを防止する方法で作成することができる。例えば、ガイド部材50、52は、露出したばねコイルあるいは内側表面または外側表面または両方にポリマー被覆を設けたばねコイルのいずれかで構成することができる。実施形態によっては、ばねコイルのガイドを設けることにより、横方向の柔軟性の必要性を満たしつつ、硬質の内部表面が保持され、ガイドと靴ひもとの間の摩擦を最小限にすることに役立つ。
【0024】
横方向の柔軟性を高めながら硬質の内部靴ひも接触表面を維持する代替的なガイド部材50、52のデザインとして、ガイド50は、複数の同軸配列した硬質ポリマー又は金属の管材セグメントで構成することができる。こうして、各セグメントが約0.1インチから約1.0インチの範囲内、好ましくは約0.25インチ以下の軸方向の長さを持つ複数の管セグメントは、端部と端部が接触する状態に、又はガイド50、52の長さに沿って軸方向に間隔を置いた状態で、同軸配列することができる。隣接した管状セグメントは、軟質ポリマーの外部ジャケットを設けることなどによって、同軸関係に維持することができる。管状ガイドの形状は、ガイドを靴の側部に所望の向きに縫い付けることなどによって、又は本書の開示に鑑み当業者には明白なその他の技術により、保持される。
【0025】
前述の管状ガイド部材の代替策として、ガイド部材50、52は、例えば半円形または「U字」形の断面を持つ開放溝で構成することができる。ガイド溝は、張力を掛けた状態の靴ひもが溝内に保持されるように、溝の開放面がブーツの中心線から離れる方向を向くように、ブーツに取り付けることが好ましい。靴ひもの張力を解除したとき、靴ひもが外れるのを防止するために溝の開放側を「閉じ」るため、1つ又はそれ以上の保持片、ステッチ、又はフラップを設けることができる。溝の軸方向の長さは、図示した管状の実施形態のように、一般的にU字形に予め形成することができ、管状の実施形態に関連して説明したように、連続させるか又はセグメント化させることができる。
【0026】
靴に接着するか縫い付けることができる共通裏当て支持片に成形した幾つかのガイド溝など、幾つかのガイド溝を単一片として成形することができる。こうして、右側の靴ひも保持器片および左側の靴ひも保持器片を、靴の頂部または側部の対向する部分に固定し、右側の組のガイド溝および左側の組のガイド溝を設けることができる。
【0027】
靴ひも23は、本願のための充分な軸方向の強度および屈曲性を示す、多種多様のポリマー又は金属材料またはそれらの組合せのいずれからでも形成することができる。例えば、編んだり、編組したり、撚り合わせたり、あるいはその他の方法で配向することができる、多種多様な中実ワイヤ、中実ポリマー、あるいはマルチフィラメント・ワイヤ又はポリマーのいずれをも使用することができる。中実またはマルチフィラメント金属コアには、摩擦を減らすため、PTFE又はその他技術上周知なものなどのようなポリマー被覆を設けることができる。1つの実施形態では、靴ひも23は、ステンレス鋼で製造された7本の繊維×7本の繊維のケーブルなどの撚線で構成する。靴ひも23と靴ひも23が内部を滑動するガイド部材50、52との間の摩擦を減らすため、靴ひも23の外表面は、ナイロン又はテフロンなど潤滑性材料で被覆することが好ましい。好適な実施形態では、靴ひも23の直径は0.024インチから0.060インチの範囲であり、0.027インチであることが好ましい。靴ひも23は、少なくとも40ポンドの負荷、好ましくは最高90ポンドまでの負荷に耐えるだけの充分な強さを持つことが望ましい。大抵の履物のサイズに対し、少なくとも5フィートの長さの靴ひも23が適切であるが、ひも締めシステムのデザインによっては、より短いか又はより長い長さを使用することもできる。
【0028】
図3に示すように、締付け機構25は、上部24の後部に締め具で取り付ける。締付け機構25は、ブーツ20の後部に取り付けられている状態が図示されているが、締付け機構25は、ブーツ20の様々な位置のどこにでも配置できることが理解される。アイススケート用ブーツの場合、締付け機構は舌革36の頂部に配置することが好ましい。これに代えて、締付け機構25は、ブーツのヒールの底、上部または靴底の中間または横方向側部、および前方または後方に向けた靴の中心線に沿ったどこにでも配置することができる。締付け機構25の配置は、全体的なブーツのデザイン及びブーツの意図される用途など、様々な点を考慮して最適化することができる。
【0029】
締付け機構25の形状および総体積は、歯車列の設計ならびに所望の最終用途およびブーツにおける配置によって、幅広く変化することができる。比較的低い出っ張りの締付け機構25が一般的に好ましい。締付け機構25の取り付けられた出っ張りは、締付け機構25をブーツの壁または舌革内に埋め込むことによって、さらに減らすことができる。多くの用途のブーツは、構造上の支持および/又は断熱および履き心地要件などのために、比較的厚い壁を有する。締付け機構は、ブーツの履き心地および機能性に悪影響を及ぼすことなく、位置およびブーツによっては3/4インチ又はそれ以上も、あるいは別の位置およびブーツの場合には約1/8インチ又は1/2インチ程度、ブーツの壁内に埋め込むことができる。
【0030】
一般的に、締付け機構25は、靴ひも23をその中に引き込むために操作することができるレバー、クランク、又はノブなどの制御器を有する。さらに、締付け機構は、締付け機構を解除して靴ひも23をそこから自由に引き出すことができるようにするため、ボタン又はレバーなどのレリース(開放機構)を含むことが好ましい。
【0031】
図示した実施形態の締付け機構25は、一般的に矩形のハウジング60およびそこに回転可能に取り付けた円形ノブ62を含む。ノブ62は回転して、靴ひも23の端部をハウジング60内に巻き込み、それによって靴ひも23に張力を掛けて緩みを減らすことができる。靴ひも23の緩みが減ると、靴ひも23は側部ガイド部材50の引っ張りとそれによるフラップ32、34をブーツの中心線の方向に引っ張り、上部24を足の周囲に締め付ける。
【0032】
締付け機構25は、着用者が容易にノブ62を回転して靴ひも23を引き込むことができるように、内部歯車機構を有することが有利である。好ましくは、歯車機構は、以下で詳述するように、ノブ62を回転したときに、靴ひもの予め定められた長さを漸次引っ張り保持するように構成する。従って使用者は、所望の履き心地および性能レベルにまで、靴ひも23の張力を連続的に調節することができて有利である。ノブ62は、手動的で、又はノブに取り付けた道具か小型モータを使用するかのいずれかにより、回転することができる。
【0033】
靴ひもの張力を高めるために、望まれるまでレベルスプールの巻戻しを防止しながら、スプールを巻き取ることを可能にするため、様々な周知の機構構造のどれでも利用することができる。例えば、多種多様なラチェット構造のいずれかをこの目的のために使用することができる。これに代えて、スプラグ・クラッチ又は同様の構造により、主軸の反対方向の回転を防止しながら、一方向の回転を可能にすることができる。これら及びその他の構造は、機械的技術分野の通常の熟練者にはよく知られている。
【0034】
レリース・レバー63は、ハウジング60の側部に沿って配置する。以下で詳述するように、レリース・レバーは回転して内部歯車機構の係合を外し、靴ひも23の張力を解放し、着用者の足の周囲の上部23を緩めることができる。これにより、使用者は、レリース・レバー63を回転するだけで、素早く簡単にひも締めシステムを解除でき、有利である。
【0035】
靴ひも23とケーブル・ガイド50、52との間の低摩擦関係は、ひも締めシステム20の締付け及び緩めを大幅に促進する。特に、靴ひも23およびケーブル・ガイド50、52は低摩擦材で製造するか、又は低摩擦材を被覆するので、靴ひもは引っ掛かることなく、ケーブル・ガイド内を容易に滑動する。従って、締め付け圧力がくるぶしおよび足の長さ全体に沿って均等に配分されるように、靴ひも23はその長さ全体に自動的に張力を配分する。レリース・レバーを起動することによって、靴ひも23の張力が解放されると、靴ひもはケーブル・ガイド50、52内を容易に滑動して張力を解除し、靴ひもの長さ中に緩みを均等に配分する。低摩擦舌革36も又、靴ひも23が緩められたときに、フラップを動かして相互から切り離すことを促進する。
【0036】
図4は、締付け機構25の1つの実施形態の各種構成部品の組立分解斜視図である。図に示すように、ハウジング60は、ネジなどの締め具66を使用して相互に合わせる一対の連結半体64a、64bで構成される。ハウジング60は、半体64a、64bの内部表面の空洞部内に回転可能にぴったり合うことが好ましい歯車機構70を囲い込む。図示した実施形態で、歯車機構70は、締付け機構25が組み立てられたときにそれぞれ相互に回転可能に係合する、第1、第2、および第3ギヤ・ホイール72、74、76を有する。
【0037】
図4に示すように、第1ギヤ・ホイール72は軸78を含み、第1ギヤ・ホイールがその周りを回転する。軸78の第1部分は、ハウジングの半体64aの孔内を伸長する。軸78の第2部分は、半体64bの孔内を伸長する。ノブ62は、ノブ62の取付孔80を介して軸78に取り付ける。取付けピン76は、周知の方法でノブ62を軸78に取外し可能に固定する。締付け機構25が組み立てられたときに、ノブ62の回転により第1ギヤ・ホイール72も回転する。歯車機構70の起動はこうして、ノブ62の回転により達成される。
【0038】
図4を参照すると、第1ギヤ・ホイール72は又、第1ギヤ・ホイール72の軸を中心として円周方向に配置された複数の傾斜した歯83(図6)を持つラチェット部82をも含む。傾斜した歯83は、以下でさらに充分に述べるように、第1ギヤ・ホイール72の望ましくない後方回転を防止するために、爪84と係合するように構成する。この目的のため、バイアス部材86が、爪84から伸長するペグ90に係合する。バイアス部材86は、歯車機構70を組み立てるときに、ラチェットの歯に対して爪84を偏らさせる。第3ギヤ・ホイール72も又、第3ギヤ・ホイール72の外周に沿って伸長する一連の歯を持つ歯車部92をも含む。
【0039】
図4に示すように、第2ギヤ・ホイール74は、第1歯車部94と、第1歯車部94より小さい直径を持つ共通の回転軸上の段付き第2歯車部96とを含む。第1歯車部94は、第1ギヤ・ホイール72の歯車部92と係合するように構成された歯を持つ。穴97は、ハウジングの半体64bから伸長する支柱98を回転可能に受容する大きさにする。第2ギヤ・ホイール74は、組み立てられた歯車機構70の起動中に支柱98を中心に回転する。
【0040】
図4を参照すると、第3ギヤ・ホイール76は、第2ギヤ・ホイール74の第2歯車部96と係合するように構成した歯車部100を含む。第3歯車は又、第3ギヤ・ホイール76の外周の周囲に伸長する溝104、106からなるスプール部102をも含む。溝104、106は、歯車機構25の起動中に、靴ひも23の両端を巻き取り状態で受容する大きさにする。
【0041】
靴ひも23の端部107、108には夫々、圧入方式により着座穴110と係合する留め金109を設ける。着座穴110は、第3ギヤ・ホイール76上に対向して配置する。留め金(anchors) 109を着座穴110に係合すると、靴ひも23の端部107、108は夫々溝104、106内に別個に配置される。係合取付け台57は、ハウジングの半体64の対応する穴内に嵌め込まれ、ガイド部材50の遠端56を締付け機構に対して固定した位置に維持する。
【0042】
本発明の文脈では、本書の開示に鑑みて当業者には明白になるように、様々なスプール又はリール設計のいずれにも利用することができる。例えば、単溝のみのスプールを利用することができる。しかし、二重溝のスプール又は図示するように横に並んだ2つのスプールは、靴ひもの両端107、108を便利に同時に引き込むことができるという利点を持つ。図示した実施形態では、端部107、108が反対方向からスプールに近付くので、図4から明らかなように、靴ひもは単一の回転可能な主軸を使用して、反対方向にスプールに巻き付き、便利である。
【0043】
歯車比および所望の性能によっては、靴ひもの1端はガイド又はブーツのその他の部分に固定することができ、他端はスプールに巻き付ける。これに代えて、靴ひもの両端を、つまさき領域付近など、ブーツに固定することができ、靴ひもの中央部をスプールに取り付ける。
【0044】
空洞部65は、靴ひもを捕捉するため、スプール外周の周囲に密着させることが好ましい。従って、各溝を囲む外フランジ壁と空洞部65の内部表面との間の間隙は、靴ひもの直径より小さいことが好ましい。この方法により、靴ひもが巻取り機構内にからまる危険性を最小限に止めることができる。
【0045】
靴ひもの端部をスプールに取り付けるための様々な取付け構造のいずれも使用することができる。図示した実施形態以外に、靴ひもを孔に通し、かつ横方向に配向した止めねじを靴ひもに対して締め付けて靴ひもをスプールに取り付けることができるように止めねじを取り付けることによって、靴ひもをスプールに便利に取り付けることができる。当業者にとって明白であるように、止めねじ又はその他の解放可能な締付け構造の使用により、装置の分解および再組立、ならびに靴ひもの交換が容易になる。
【0046】
第3ギヤ・ホイール76が回転すると、靴ひも23の端部107、108がそれぞれ溝104、106の周囲に巻き取られ、それによって靴ひも23のある長さが締付け機構25内に引き込まれ、靴ひもに張力が掛かる。靴ひも23の端部107、108は、張力が靴ひも23の両端に均等に掛かるように、均等な率でスプール部102の周囲に巻き付くことが理解される。
【0047】
第3ギヤ・ホイールは、第1ギヤ・ホイール72の軸78を回転可能に受容する大きさの中心孔111を含む。第3ギヤ・ホイール76は、歯車機構70の起動中、軸78を中心に回転する。
【0048】
好適な実施形態では、第3ギヤ・ホイール76は0.625インチの直径を持つ。第2ギヤ・ホイール74の第2歯車部96は、約0.31インチの直径を持つことが好ましく、第1歯車部は第3ギヤ・ホイール76の直径に略等しい直径を持つことが好ましい。第1ギヤ・ホイール72は、約0.31インチの直径を持つことが好ましい。歯車の大きさのそのような関係は、ギヤ・ホイールが回転するときに、靴ひも23の張力に充分に小さい調節を提供する。
【0049】
図5は、組み立てられた締付け機構25の断面図を示す。図示するように、第1ギヤ・ホイール72の軸78は、夫々ハウジングの半体64a、64bの孔112、114内に支持される。ノブ62は、半体64aから孔112を通して伸長する軸78の部分に取り付ける。第1、第2、および第3ギヤ・ホイール72、74、76はそれぞれ相互に係合する。特に、第1ギヤ・ホイール72の歯車部92は、第2ギヤ・ホイールの第1歯車部94と係合する。同様に、第2ギヤ・ホイール94の第2歯車部96は、第3ギヤ・ホイール76の歯車部100と係合する。従って、ノブ62の回転により第1ギヤ・ホイール72が回転し、それにより、歯車部92と94の係合によって第2ギヤ・ホイールが反対方向に回転する。これによって今度は、歯車部96と100の係合によって、第3ギヤ・ホイール76がノブの回転方向に回転する。
【0050】
第3ギヤ・ホイール76が回転すると、靴ひもの端部107、108がそれぞれ溝104、106内に巻かれる。従ってノブ62が回転すると、靴ひも23が第3ギヤ・ホイール76の周囲に巻き付き、それによってブーツ20が締め付けられる。
【0051】
図示するように、ノブ62が(図6に対して)反時計方向に回転すると、靴ひも23が締まる。靴ひも23の張力は、図6に関連して記載するラチェット機構によって維持される。
【0052】
図6は、図5の線6−6における締付け機構25の断面図である。図示する通り、バイアス部材86は、爪84をラチェット部82の斜めの歯83と固定係合状態に維持する。従って爪84は、ノブ62の時計方向の回転および靴ひもの緩みを防止する。ノブ64が時計方向に回転するときに、爪84は斜めの歯83上を滑動するので、斜めの歯83は、ノブ62の反時計方向の回転62を防止しないことは理解されるであろう。ノブ62が反時計方向に回転すると、爪84は自動的に歯83の各々と係合して、締付け機構25に引き込まれる靴ひも23の量を使用者が漸次調節することができて有利である。
【0053】
図6に示すように、レリース・レバー63は、ハウジング60を通して伸長する軸116を介して爪84と連絡する。軸116の下端にはカム部材118を設ける。レリース・レバー63は軸116を中心に回転して、カム部材118をも回転させ、爪84を押してラチェット歯83との係合を外すことができる。爪84がラチェット歯から外れると、第1ギヤ・ホイール72およびその他のギヤ・ホイール74、78の夫々が自由に回転することができる。
【0054】
使用者がレリース・レバー63を起動すると、靴ひも23に掛かっている張力がもしあれば、それにより靴ひもは自動的にスプール部102から巻き戻される。従ってレリース・レバー63は、ブーツ20を足の周囲から素早く緩めるために使用される。靴ひも23とガイド部材50、52との間の低摩擦関係が、ガイド部材内の靴ひもの滑動を促進するので、単にレリース・レバー63を回転し、次いで舌革36を手動的に前方に引くだけで、靴ひもが素早くかつ円滑に緩むことは理解されるであろう。
【0055】
靴ひも23によって加わる膨張抵抗は、ブーツ20の締付け又は支持の増強が望ましい位置に横方向に伸長するストラップなどにより、補強することができる。例えば、ストラップは、ブーツの片側からブーツ20の反対側までの甲部分30全体に伸長することができる。第2又は単独のストラップを、くるぶし部分29の周囲に伸長させることもできる。ストラップの締付けを調節し、かつ維持するために、スナップ、バックル、クランプ、フック、およびループ式留め具および類似物など、多種多様な周知の機構のどれでも使用することができる。
【0056】
ここで記載した履物用ひも締めシステム20は、使用者がブーツ20を使用者の足の周囲に漸次締め付けることを可能にし、有利である。低摩擦ガイド部材50、52と組み合わせた低摩擦靴ひも23により、ガイド部材50、52内の靴ひも23の容易な滑動が生み出される。低摩擦舌革36は、靴ひもが締め付けられているときに、フラップ32、34の開閉を促進する。靴ひもはその長さに沿って張力を平衡化する(equilibrates)ので、ひも締めシステム23は、締め付け圧力を足全体に均等に配分する。締め付け圧力は、締付け機構25のノブを回転することによって漸次調節することができる。使用者は、靴ひも23を締付け機構25から自動的に解放させるために、単にレリース・レバー63を回転することによって、素早くブーツ20を緩めることができる。
【0057】
本発明を特定の好適な実施形態に関連して記述したが、当業者は上記に鑑みて、本発明の基本的概念を使用した別の実施形態を容易に創案することができる。従って、本発明の範囲は、請求の範囲を参照することによって確定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に従って作成されたスポーツ用ブーツの一実施形態を示す図
【図2】ブーツの正面図
【図3】ブーツのひも締めシステムの概略斜視図
【図4】締付け機構の1つの実施形態の各種構成部品の組立分解斜視図
【図5】組み立てられた締付け機構の断面図
【図6】図5の線6−6における締付け機構の断面図
【符号の説明】
【0059】
20 履物部材
22 履物用ひも締めシステム
23 靴ひも
25 締付け機構
50 ガイド部材
63 レリース機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足の周囲に適合するように構成された第1および第2対向側部を含む履物部材と、
前記対向側部に配置された複数の対向管状ガイド部材であって、低摩擦内部表面を持つ前記ガイド部材と、
前記ガイド部材を介して伸長する低摩擦靴ひもであって、スプールに取り付けられた前記低摩擦靴ひもと、 前記履物部材に取り付けられ、かつ前記スプールに結合された締付け機構であって、前記靴ひもを前記スプールの周囲に巻き付けて前記靴ひもを張力が掛けられた状態にし、それによって前記対向側部を相互に相手方向に引き寄せるための制御部と、前記張力を解放するためのレリースとを有する前記締付け機構と、
を含む履物ひも締めシステム。
【請求項2】
履物用ひも締めシステムにおいて、前記履物に取り付けられた複数の管状ガイド部材と、前記ガイド部材を介して伸張し2つの端部を持つ低摩擦靴ひもと、前記靴ひもの前記2つの端部に結合されたスプールと、前記スプールに機械的に結合されたノブであって前記ノブの回転により前記スプールが回転して前記靴ひもを巻き付けるように構成された前記ノブと、前記スプールに結合されて前記スプールの回転位置を固定するラチェット機構と、前記ラチェット機構に結合されたレリース・レバーであって前記ラチェット機構を前記スプールから分離するように構成された前記レリース・レバーと、を有する履物用ひも締めシステム。
【請求項3】
閉止フラップを備えるブーツ用締付けシステムにおいて、前記閉止フラップの対向縁部に配置された複数の管状ガイド部材であって低摩擦材料から製造された前記ガイド部材と、前記ガイド部材に通された低摩擦靴ひもと、前記靴ひもに漸次張力を掛けるように構成された締付け機構と、前記靴ひもの張力を解放するように構成されたレリース機構と、を有するブーツ用締付けシステム。
【請求項4】
ブーツのひも締め領域の長さに沿って張力を均衡化する方法において、
第1および第2組の対向するガイド部材と、前記第1および第2対向ガイド部材の間を前後に伸長する靴ひもと、靴ひもを引き込んでそれによって前記第1および第2組の対向するガイド部材を相互に相手方向に前進させてブーツを締め付けるためのブーツ上の回転可能な締付け機構とを備え、前記ガイド部材および靴ひもがそれらの間に比較的低摩擦の界面を有するブーツを提供し、
制御部を回転させて靴ひもを引き込み、それによって前記第1および第2組の対向するガイド部材を相互に相手方向に前進させてブーツを締め付け、
靴ひもをガイド部材内で滑動させて、ブーツのひも締め領域の長さに沿って締付け力を平衡化する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−330808(P2007−330808A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−219722(P2007−219722)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【分割の表示】特願2000−507254(P2000−507254)の分割
【原出願日】平成10年8月6日(1998.8.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(500069574)
【Fターム(参考)】