説明

工事報告書作成システム、及び工事報告書作成方法

【課題】工事報告書の作成にかかる負担を軽減し、工事報告書の作成や管理を効率よく行えるようにする。
【解決手段】工事に関する情報の登録を受け付け、受け付けた情報を工事情報としてデータベースに管理し、データベースに登録されている工事情報に基づき工事報告書を生成する工事報告書作成システムにおいて、電柱を特定する情報(電柱名称)の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、電柱の選択をユーザから受け付け、選択された電柱に対応する図形記号(電柱の所有者ごとのシンボルや径間長を示すシンボル)を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、図形記号の選択操作、及び選択された図形記号の描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された図形記号を描画枠に描画し、描画枠に描画されている図案のデータを、工事情報としてデータベースに登録するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工事報告書作成システム、及び工事報告書作成方法に関し、とくに工事報告書の作成にかかる負担を軽減し、工事報告書の作成や管理を効率よく行えるようにするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電力や電信・電話設備の保守等で使用される設備管理図の管理方法として、設備図を作成する場合に、入力する座標位置データの数を少なくし、データの入力処理に必要な時間を少なくすべく、設備の設備管理図上における設置位置とこの設備の付属情報が入力されると、入力済みの設備の設置位置データと入力された設備の設置位置データとに基づいて、上記設備を設備管理図上の所定の設置位置に表示するとともに、この設置位置から所定の近い位置に上記設備の付属情報を表示するようにすることが記載されている。
【0003】
また特許文献2には、電柱間に存在する電線類の情報を表示する配電設備図を作成・管理する図面管理システムに関し、複線表示方式の配線設備図を作成する際の線シンボルの入力処理を簡略化し、電柱シンボルの移動に伴う線シンボルの移動において、移動後の線シンボルの座標の算出を迅速に行えるようにすべく、2つの電柱シンボルに対応する電線を示す線シンボル情報を格納する径間情報より、受信した電柱シンボルに該当する径間情報を抽出し、受信した電柱シンボルの配電設備図上での位置を示す電柱位置情報及び径間情報に基づいて、線シンボルの配電設備図上での位置を示す電線位置情報を生成し、生成された電線位置情報に基づいて、線シンボルを配電設備図上に表示させるようにすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−325113号公報
【特許文献2】特開2004−21337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電気通信事業者等の発注元から配電設備等に関する工事を請け負う施工会社は、工事の途中や完了後などにおいて、工事に関する情報(各種図面、工事明細、測定結果、現場写真等)を記載した報告書を作成し、発注元に随時報告を行っている。ここで報告書の作成は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて行われているが、工事報告書は項目が多岐に亘り情報量も膨大であるため、その作成にかかる作業負担が非常に大きい。また工事完了報告書(竣工図書)として添付されるケーブル平面図は、図形記号を的確に用いて工事内容を簡潔に図案化して表現する必要があるが、図形記号の作成や描画に多大な労力を要し、とくに工事に拘わる電柱数やケーブル数が多い場合はその作成に多大な作業負担を強いられることになる。
【0006】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、工事報告書の作成に要する負担を軽減し、報告書の作成や管理を効率よく行うことが可能な、工事報告書作成システム、及び工事報告書作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の一つは、情報処理装置を用いて構成される工事報告書作成システムであって、ユーザから操作入力を受け付ける入力装置と、情報を表示する出力装置とを備え、工事に関する情報の登録を受け付け、受け付けた情報を工事情報としてデータベースに管理し、前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき工事報告書を生成し、ユーザから図形記号を用いて描画された図案の入力を受け付けるための描画枠を表示し、前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき、前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0008】
本発明によれば、工事報告書の作成のために工事情報として登録する図案の作成に際して利用する図形記号が、データベースに登録されている工事情報に基づき自動生成される。そのため、ユーザは図案の作成に必要となる図形記号を自ら作成することなく、自動生成された図形記号を利用して効率よく簡便に図案を作成することができる。
【0009】
本発明の他の一つは、上記工事報告書作成システムであって、前記データベースに登録されている前記工事情報のうち、前記図形記号の生成が可能な前記工事情報の一覧を、夫々をユーザが選択可能な状態で表示し、表示されている前記工事情報の選択をユーザから受け付け、受け付けた前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0010】
本発明によれば、ユーザは必要な工事情報のみを選択して図形記号を作成することができる。そのため、図案の作成に必要となる図形記号を確実に自動生成させることができる。また図案の作成に必要のない図形記号までが自動生成されて図案の作成作業が煩雑になるのを防ぐことができる。
【0011】
本発明の他の一つは、上記工事報告書作成システムであって、前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、前記電柱の選択をユーザから受け付け、選択された前記電柱に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0012】
本発明の他の一つは、上記工事報告書作成システムであって、前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、選択された複数の前記電柱間の径間長を示す前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0013】
電柱の径間長を付した図形記号を手動で作成しようとすると、ユーザはいちいち図形記号の作成時に径間長の入力を強いられ、作業負担が非常に大きい。本発明によれば、径間長が付された図形記号が自動生成されるので、ユーザは煩雑な作業を強いられることなく、図形記号を利用して効率よく図案の作成を行うことができる。
【0014】
本発明の他の一つは、上記工事報告書作成システムであって、前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報及び前記電柱の所有者を示す情報が含まれており、前記電柱を特定する情報及びその所有者を示す情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、選択された前記電柱について前記所有者ごとの前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0015】
電柱の所有者が複数存在する場合は所有者ごとに区別した図形記号を作成する必要があり図形記号の作成負担が大きい。本発明によれば、所有者ごとに異なる図形記号が自動生成されるため、ユーザは所有者ごとに区別した図形記号を生成するという煩雑な作業を強いられることなく、自動生成された図形記号を利用して効率よく図案の作成を行うことができる。
【0016】
本発明の他の一つは、上記工事報告書作成システムであって、メタルケーブル、光ケーブル、吊線、支柱、支線、クロージャ、余長、標識札、接地箇所、マンホール(MH)、ハンドホール(HH)、クロージャ、CAB(CAble Box)電線共同溝(C.C.BOX(Community Communication Compact・Cable・Box))、光成端箱、光配線箱、及び回線終端装置のうちの少なくともいずれかについての前記図形記号の生成を指示するためのユーザインタフェースを表示し、前記図形記号の生成指示をユーザから受け付け、受け付けた前記生成指示に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録することとする。
【0017】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、工事報告書の作成に要する負担を軽減し、報告書の作成や管理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。
【図2】情報処理装置20のハードウエアの一例を示す図である。
【図3】工事報告書作成システム3が備える機能、及び工事報告書作成システム3が管理するデータを示す図である。
【図4】出力系処理部35の機能のうち、工事完了報告書(竣工図書)に含ませるケーブル平面図の作成に関する機能の詳細を説明する図である。
【図5】イベント監視処理S500を説明するフローチャートである。
【図6】ケーブル平面図作成シート600の一例である。
【図7】データ読み出し処理S522を説明するフローチャートである。
【図8】図案作成処理S523を説明するフローチャートである。
【図9】ユーザが図形記号を利用して図案を描画する様子を示す図である。
【図10】表示切替処理S524を説明するフローチャートである。
【図11】地図の表示/非表示が切り替えられる様子を示す図である。
【図12】標題枠作成処理S525を説明するフローチャートである。
【図13】凡例の挿入位置を指定させる様子を示す図である。
【図14】図形記号作成処理S526を説明するフローチャートである。
【図15】図形記号作成指示画面1500を示す図である。
【図16】電柱番号に対応する図形記号が生成される様子を説明する図である。
【図17】径間長を示す図形記号が生成される様子を説明する図である。
【図18】工事情報に依存しない図形記号が生成される様子を説明する図である。
【図19】平面図印刷処理S527を説明するフローチャートである。
【図20】印刷されるケーブル平面図2000の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に本発明の一実施形態として説明する情報処理システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、情報処理システム1は、工事の発注元である電気通信事業者等に設けられ、発注元において工事の管理業務に用いられる工事管理システム2と、工事の発注先である施工会社等に設けられ、発注先において工事に関する報告書の作成業務に用いられる工事報告書作成システム3とを含む。工事管理システム2及び工事報告書作成システム3は、いずれもパーソナルコンピュータ、オフィスコンピュータ、メインフレームなどの情報処理装置を用いて構成されている。
【0021】
同図に示すように、工事管理システム2と工事報告書作成システム3とは、通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワーク5は、例えばインターネット、専用線(電力系統制御用情報伝送システム(CDT:Cyclic Digital data Transmission equipment)、メタル線、光ファイバ等)、電力線通信(PLC:Power Line Communication)等である。
【0022】
図2に工事管理システム2又は工事報告書作成システム3を構成する際に利用可能な情報処理装置20のハードウエアの一例を示している。同図に示すように、この情報処理装置20は、CPU21、主記憶装置22、外部記憶装置23、入力装置24、出力装置25、及び通信インタフェース26を備える。
【0023】
CPU21は、主記憶装置22に記憶されているプログラムを実行することにより情報処理装置20が提供する様々な機能を実現する。主記憶装置22は、例えば、半導体記憶装置を用いて構成されるRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。外部記憶装置23は、ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の大容量記憶装置である。入力装置24は、ユーザから操作入力を受け付ける、キーボードやマウスなどのユーザインタフェースである。出力装置25は、例えば、表示装置(液晶モニタやブラウン管ディスプレイ等)や印刷装置(プリンタ)などである。通信インタフェース26は、通信ネットワーク5に接続するためのインタフェースである。
【0024】
工事管理システム2は、電気通信事業者等の発注元が、施工会社等の発注先の工事報告書作成システム3から送られてくる報告書のデータを受信し、受信したデータについて発注元のユーザに、データの参照機能や編集機能等の各種支援機能を提供する。
【0025】
図3に工事報告書作成システム3が備える機能、及び工事報告書作成システム3が管理するデータを示している。同図に示すように、工事報告書作成システム3は、オペレーティングシステム30(OS:Operating System)、基本情報登録処理部31、詳細情報登録処理部32、電柱情報登録処理部33、マスタ情報登録処理部34、及び出力系処理部35の各機能を備えている。これらの機能は、情報処理装置20が備えるハードウエアによって、もしくは、情報処理装置20のCPU21が、主記憶装置22や外部記憶装置23に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。また基本情報登録処理部31、詳細情報登録処理部32、電柱情報登録処理部33、マスタ情報登録処理部34、及び出力系処理部35は、情報処理装置20にインストールされたアプリケーションソフトウエアによって実現される。
【0026】
尚、以下の説明では、工事報告書作成システム3が備えるこれらの機能は、情報処理装置20にインストールされている表計算ソフトウエアの機能を用いて実現されているものとする。また基本情報登録処理部31、詳細情報登録処理部32、電柱情報登録処理部33、マスタ情報登録処理部34、及び出力系処理部35の各機能は、適宜上記表計算ソフトウエアにおいて、夫々1つ以上のシートに対応づけて実現されているものとする。
【0027】
図3に示しているように、工事報告書作成システム3は、基本情報データベース36、詳細情報データベース37、電柱情報データベース38、及びマスタ情報データベース39を管理している。尚、以下の説明では、これらの情報は、前述した表計算ソフトウエアの機能と、この表計算ソフトウエアと連系して動作するデータベース管理システム(DBMS:Data Base Management System)の機能とを用いて管理されているものとする。
【0028】
工事報告書作成システム3が備える上記機能のうち、オペレーティングシステム30は、工事報告書作成システム3の統括的な制御を行う。オペレーティングシステム30は、情報処理装置20のハードウエアと情報処理装置20にインストールされているアプリケーションソフトウエアとの間に介在し、アプリケーションソフトウエアに対して当該情報処理装置20のハードウエアの制御環境を提供する。
【0029】
またオペレーティングシステム30は、ハードウエアから発生する割り込み信号やアプリケーションソフトウエアによって実現される機能から通知されるイベントをリアルタイムに監視しており、割り込み信号やイベントの発生を検知すると、検知した内容に応じた処理(ハードウエアの制御、アプリケーションへの割り込み信号やイベントの通知等)を行う。
【0030】
基本情報登録処理部31は、ユーザから工事に関する基本的な情報(以下、基本情報と称する。)の入力を受け付け、受け付けた基本情報を基本情報データベース36に管理する。基本情報には、例えば、工事件名、工事件名コード、工事分類、工事が行われた場所、着工日、竣工日、工事を担当した部門、工事担当者、施工会社、現場代理人、調査や設計を依頼した場合における依頼番号、施工依頼番号、回線収容局、回線番号、回線収容装置などがある。
【0031】
詳細情報登録処理部32は、ユーザから工事に関する詳細な情報(以下、詳細情報と称する。)の入力を受け付け、受け付けた詳細情報を詳細情報データベース37に管理する。詳細情報には、例えば、電柱や構造物の名称に関する情報(電柱や構造物の識別子(ID)、電柱線路名、電柱番号、自社所有/他社所有の区別、電柱又は構造物の所有者、構造物設置場所等)、経間長や余長に関する情報(吊線又は水平支線の亘長、吊線種別、柱間分岐、地中ケーブル等の立ち上げ又は立ち下げ、余長、道路地上高等)、ケーブルに関する情報(ケーブル略号、ケーブル標識枚数、ケーブル保護カバーの数、ケーブル保護カバーの種類等)、接地に関する情報(接地線数、ボンド線数等)、装柱形態に関する情報(申請区分(新規、増架、変更、廃止等)、直づけの場合の取り付け方、ケーブルを腕金物で取り付けた場合の突き出し方、腕金物の種別、余長処理金物を取り付けた個数等)、接続に関する情報(新設か否かを示す情報、接続機器(CTF、クロージャ、成端箱、配線箱等)、接続機器の所有者、接続機器のメーカ名、接続機器のタイプ(クロージャ、架空、地中、兼用等)、接続機器の型式、クロージャトレイの実装数、接続形態、接続単位、接続数量、コード種別等)、電柱に関する情報(新設/撤去の区別、電柱の種別、電柱のメーカ名、線路角度、電柱の用途(引込柱、引留柱、支線柱)、根入れ長、根かせに関する情報等)、支柱に関する情報(新設か否か、電柱種別、メーカ名、取り付け角度、取り付け高さ等)、及び支線に関する情報(新設か否か、上部支線の種別、下部支線の種別、取り付け角度等)などがある。
【0032】
電柱情報登録処理部33は、ユーザから電柱に関する詳細な情報(以下、電柱情報と称する。)の入力を受け付け、受け付けた電柱情報を電柱情報データベース38に管理する。電柱情報には、例えば、電柱を撮影した写真(番札部分の写真、全景を写した写真、配線部分を写した写真等)、電線の取り付け位置などを示した略図などがある。
【0033】
マスタ情報登録処理部34は、ユーザから、基本情報や詳細情報、電柱情報を登録する際に表示する情報(例えば、マウスの右クリック操作時に選択可能に表示する情報)や、値の変換や表示の変換に利用する情報(以下、これらの情報をマスタ情報と称する。)などの入力を受け付け、受け付けたマスタ情報をマスタ情報データベース39に管理する。
【0034】
出力系処理部35は、ユーザからの要求操作に応じて、基本情報データベース36、詳細情報データベース37、電柱情報データベース38、及びマスタ情報データベース39のうちの少なくともいずれかの情報に基づき編集した情報(以下、出力情報と称する。)を出力装置25に出力(画面表示、印刷等)する。出力情報には、例えば、工事完了報告書(竣工図書)の表紙、工事完了報告書の目次、工事完了報告書に含ませるケーブル位置図、工事完了報告書に含ませるケーブル平面図、ケーブル施設の設計図、光ケーブルの光損失測定の結果やパルス測定の結果を記載した線路測定記録図、回線切替測定の結果を記載した回線切替測定記録表、社給品の一覧を記載した社給品一覧表、ケーブル施設の明細表、電柱又はクロージャの接続明細表、ケーブルの工事完了写真、クロージャの工事完了写真、その他の工事完了写真、自社柱の写真、電柱の写真などがある。
【0035】
図4は、図3に示した出力系処理部35の機能のうち、工事完了報告書に含ませるケーブル平面図の作成に関する機能の詳細を説明する図である。同図に示すように、出力系処理部35は、ケーブル平面図の作成に関する処理を行うための機能として、データアクセス処理部351、図案作成処理部352、表示切替処理部353、標題枠処理部354、図形記号作成処理部355、及びデータ平面図処理部356を有している。
【0036】
データアクセス処理部351は、外部記憶装置23に格納されているデータを主記憶装置22に読み出す。例えばデータアクセス処理部351は、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案や、当該図案の作成に際して用いる地図データを外部記憶装置23から主記憶装置22に読み出す。またデータアクセス処理部351は、主記憶装置22に存在するデータを外部記憶装置23に随時書き込む。例えばデータアクセス処理部351は、ユーザによって作成されたケーブル平面図の図案を外部記憶装置23に随時書き込む。
【0037】
図案作成処理部352は、ユーザの操作入力に従い、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案の作成に関する処理を行う。
【0038】
表示切替処理部353は、ユーザが後述する図形非表示ボタン613又は非表示解除ボタン614が選択したのに応じて、ケーブル平面図作成シート600の所定位置に表示されている工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案や、当該図案の作成に際して用いる地図データのうちの一部についての非表示/表示を切り替える。
【0039】
標題枠処理部354は、ユーザの操作入力に従い、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の標題枠に関する処理を行う。
【0040】
図形記号作成処理部355は、ユーザの操作入力に従い、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案を作成する際にユーザが利用する図形記号(シンボル)を自動的に生成する。
【0041】
平面図印刷処理部356は、工事完了報告書に添付するケーブル平面図(標題/凡例付)を印刷する。
【0042】
次に工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案の作成に際し、工事報告書作成システム3にて行われる主な処理について説明する。図5は工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案の作成に際し、工事報告書作成システム3によって行われる処理(以下、イベント監視処理S500と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともにイベント監視処理S500について説明する。
【0043】
尚、処理の前提として、工事報告書作成システム3の出力装置25には、予め電柱情報登録処理部33によって電柱情報を登録するための図6に示すシート(以下、ケーブル平面図作成シート600と称する。)が表示されているものとする。同図に示すように、ケーブル平面図作成シート600には、図案作成エリア611、図形非表示ボタン613、非表示解除ボタン614、標題枠作成ボタン615、提出先切替ボタン617、及び図形記号作成ボタン618などが設けられている。
【0044】
図5に示すように、工事報告書作成システム3(オペレーティングシステム30)は、情報処理装置20において発生するイベントをリアルタイムに監視している(S511)。工事報告書作成システム3は、出力系処理部35が処理すべきイベントの発生を検知すると、そのイベントの内容を出力系処理部35に通知する。出力系処理部35は、通知されたイベントの内容に応じた処理を実行する。
【0045】
例えば工事報告書作成システム3は、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案の読み出しや図案の作成に際して用いる地図データの読み出し操作がされたことを検知すると(S512:YES)、データ読み出し処理S522を実行する。
【0046】
また工事報告書作成システム3は、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の図案の作成に関する操作がされたことを検知すると(S513:YES)、図案作成処理S523を実行する。
【0047】
また工事報告書作成システム3は、図6に示した図形非表示ボタン613又は非表示解除ボタン614が選択されたことを検知すると(S514:YES)、表示切替え処理S524を実行する。
【0048】
また工事報告書作成システム3は、図6に示した、工事完了報告書に添付するケーブル平面図の標題枠作成ボタン615が選択されたことを検知すると(S515:YES)、標題枠作成処理S525を実行する。
【0049】
また工事報告書作成システム3は、図6に示した図形記号作成ボタン618が選択されたことを検知すると(S516:YES)、図形記号作成処理S526を実行する。
【0050】
また工事報告書作成システム3は、工事完了報告書に添付するケーブル平面図を印刷する操作がされたことを検知すると(S517:YES)、平面図印刷処理S527を実行する。
【0051】
図7は、図5に示したデータ読み出し処理S522を説明するフローチャートである。同図に示すように、工事報告書作成システム3は、読み出し対象となるデータ(図案のデータ、地図データ等)を外部記憶装置23から読み出す(S711)。そして工事報告書作成システム3は、読み出したデータに基づく図案や地図データをケーブル平面図作成シート600の所定位置に表示する(S712)。
【0052】
図8は、図5に示した図案作成処理S523を説明するフローチャートである。同図に示すように、工事報告書作成システム3は、ユーザの操作入力に応じて、ケーブル平面図作成シート600の図案作成エリア611に図案を描画する(S811)。図案の描画に際しては、ケーブル平面図作成シート600に表示されている図形記号を利用することができる。
【0053】
図9にユーザが図形記号を利用して図案を描画する様子を示している。ユーザは、ケーブル平面図作成シート600の所定位置に表示されている図形記号を選択して図案作成エリア611に移動させる操作を行うことにより(例えばマウスでドラッグ&ドロップ操作をすることにより)、図案作成エリア611に図案を描画する。
【0054】
図10は、図5に示した表示切替処理S524を説明するフローチャートである。同図に示すように、工事報告書作成システム3は、非表示ボタンが選択されていることを検知すると(S1011:YES)、ユーザが選択している図形記号又は地図を非表示にする(S1012)。
【0055】
尚、非表示対象の図形記号又は地図の選択は、例えば、キーボードやマウスに対して所定の操作を行うか、もしくは非表示の制御が可能な図形記号や地図が一覧表示された画面から選択することにより行う。また工事報告書作成システム3は、表示ボタンが選択されていることを検知すると(S1013:YES)、非表示になっている図形記号又は地図を表示する(S1014)。図11に地図の表示/非表示が切り替えられる様子を示す。
【0056】
図12は、図5に示した標題枠作成処理S525を説明するフローチャートである。工事報告書作成システム3は、ユーザが標題枠作成ボタン615を選択すると、図13に示すようにユーザに凡例の挿入位置を指定させる画面1300を表示する(S1211)。そして工事報告書作成システム3は、ユーザが画面1300に凡例の挿入位置を入力すると、入力された挿入位置に、凡例の入力欄が設けられた標題枠の画面1310を生成し(S1212)、生成した標題枠の画面1310をケーブル平面図作成シート600に重ねて表示する(S1213)。
【0057】
尚、ユーザはケーブル平面図作成シート600の提出先切替ボタン617を操作することで、操作内容に応じて標題枠の画面1310の提出先の記入欄の内容(基本情報データベース36、マスタ情報データベース39等から自動入力される内容)を制御(内容の表示/非表示の制御を含む)することができる。
【0058】
図14は、図5に示した図形記号作成処理S526を説明するフローチャートである。工事報告書作成システム3は、ユーザが図形記号作成ボタン618を選択すると、図形記号の作成に関する設定指示をするための画面(以下、図形記号作成指示画面1500と称する。)を表示する(S1411)。
【0059】
図15に図形記号作成指示画面1500を示している。同図に示すように、図形記号作成指示画面1500には、図形記号の作成対象となる工事情報(同図では電柱番号)の指定欄1511、図形記号の作成を指示する作成指示ボタン1512(同図では、作成指示ボタン1512として、電柱(電柱番号)の図形記号の作成を指示するボタン15121、及び径間長を示す図形記号の作成を指示するボタン15122が設けられている。)、作成する図形記号の属性の指定欄1513(同図では、文字方向、文字の表示位置を属性として指定することができる。)、工事情報に依存しない図形記号の作成を指示するボタン群1514(例えば、メタルケーブル、光ケーブル、吊線、支柱、支線、クロージャ、余長、標識札、接地箇所、マンホール(MH)、ハンドホール(HH)、クロージャ、CAB(CAble Box)電線共同溝(C.C.BOX(Community Communication Compact・Cable・Box))、光成端箱、光配線箱、及び回線終端装置の夫々に対応する図形記号の作成を指示するボタン)などが設けられている。
【0060】
ユーザが工事情報の指定欄1511から任意の工事情報を選択して(複数選択可)作成指示ボタン1512を選択すると(S1412:YES)、工事報告書作成システム3は、工事情報の指定欄1511で指定されている工事情報に対応する図形記号を自動生成し、生成した図形記号をケーブル平面図作成シート600の所定位置に表示する(S1413)。尚、自動生成される図形記号は、例えばマスタ情報データベース39に予め登録されている。また属性の指定欄1513に属性が指定されている場合には、指定された内容に従った図形記号が生成され表示される。
【0061】
例えば作成指示ボタン1512のうち、電柱(電柱番号)の図形記号の作成を指示するボタン15121が選択された場合には、電柱番号と所有者との組み合わせごとに図形記号が生成される。また例えば、作成指示ボタン1512として、径間長を示す図形記号の作成を指示するボタン15122が選択された場合には、選択されている電柱の径間長を示す図形記号が生成される。
【0062】
図16及び図17に工事情報に対応する図形記号が生成される様子を示している。図16は電柱番号に対応する図形記号が生成される場合である。また図17は、電柱の径間長を示す図形記号が生成される場合である。尚、径間長を示す図形記号を生成する場合は工事情報の指定欄1511にて複数の工事情報(同図では複数の電柱番号)を選択する。
【0063】
このように、本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、工事完了報告書に含ませるケーブル平面図の作成に際し、図形記号を用いて描画される図案の作成に際して利用する図形記号が、データベースに登録されている工事情報に基づき自動生成される。そのため、ユーザは図案の作成に必要となる図形記号を自ら作成することなく、自動生成された図形記号を利用して容易に図案を作成することができる。
【0064】
また電柱のように所有者が複数存在するような場合には、所有者ごとに区別した図形記号を作成する必要があり図形記号の作成負担が大きいが、本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、所有者ごとに異なる図形記号が自動生成されるので、ユーザは所有者ごとに区別した図形記号を生成するという煩雑な作業を強いられることなく、自動生成された図形記号を利用して効率よく図案の作成を進めることができる。
【0065】
また電柱の径間長を付した図形記号を手動で作成しようとすると、ユーザは図形記号の作成時にいちいち径間長の入力を強いられて面倒であるが、本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、径間長を示す図形記号の作成を指示するボタン15122が選択されると、径間長が付された図形記号が自動生成されるので、ユーザは煩雑な作業を強いられることなく、図形記号を利用して効率よく図案の作成を行うことができる。
【0066】
また図形記号の自動生成に際し、ユーザは図案の作成に際して必要になる電柱(電柱番号、所有者で特定される)のみを選択して自動生成させることができる。そのため、図案の作成に必要となる図形記号については確実に自動生成させることができる。また図案の作成に必要のない図形記号までが自動生成されて図案の作成作業が煩雑になるのを防ぐことができる。
【0067】
図14に戻り、ユーザが工事情報に依存しない図形記号の作成を指示するボタン群1514のうちの一つを選択すると(S1414:YES)、工事報告書作成システム3は、選択されたボタンに対応する図形記号(単品パーツ)を自動生成し、自動生成した図形記号をケーブル平面図作成シート600の所定位置に表示する(S1415)。
【0068】
図18に工事情報に依存しない図形記号が生成される様子を示す。このように、ユーザが工事情報に依存しない図形記号については、ユーザは予め図形記号作成指示画面1500に用意されているボタン群1514を利用して簡便に生成させることができる。
【0069】
図14に戻り、工事報告書作成システム3は、ユーザが図形記号作成指示画面1500のボタン(例えば図形記号作成指示画面1500を閉じるためのボタン1521)を選択するなど、所定の操作を行ったことを検知すると(S1416:YES)、図形記号作成処理S526を終了する。
【0070】
図19は、図5に示した平面図印刷処理S527を説明するフローチャートである。工事報告書作成システム3は、ケーブル平面図作成シート600に描画されたケーブル平面図(標題枠/凡例付)を印刷する(S1911)。図20に印刷されるケーブル平面図2000の一例を示す。
【0071】
以上に説明したように、本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、工事報告書の作成のために工事情報として登録する図案の作成に際して利用される図形記号が、データベースに登録されている工事情報に基づき自動生成される。そのため、ユーザは図案の作成に必要となる図形記号を自ら作成することなく、自動生成された図形記号を利用して簡便に効率よく図案を作成することができる。
【0072】
また本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、発注元が発注先に依頼する様々な工事について、報告書を統一したデータフォーマットで取り扱うことができる。そのため、発注先においては、データの入力負担が軽減される。またデータベースに共通に管理されたデータに基づき、設計書や工事完了報告書などの報告書を容易に自動作成することができる。
【0073】
また本実施形態の工事報告書作成システム3によれば、データの共通化や作業の自動化によって入力ミスが軽減される。また発注元においては、統一されたデータフォーマットで簡便かつ確実に報告書の内容を確認することができ、報告書の確認や確認後の発注先への指示などの工事管理業務を効率よく進めることができる。
【0074】
尚、以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0075】
例えば以上では工事対象が電柱又は配電線である場合について説明したが、工事対象は必ずしもここに例示したものに限られない。
【0076】
また以上では工事報告書作成システム3が情報処理システム1の一構成要素として機能する場合について説明したが、工事報告書作成システム3はスタンドアロンシステムとして実現することもできる。
【符号の説明】
【0077】
1 情報処理システム
2 工事管理システム
3 工事報告書作成システム
31 基本情報登録処理部
32 詳細情報登録処理部
33 電柱情報登録処理部
34 マスタ情報登録処理部
35 出力系処理部
351 データアクセス処理部
352 図案作成処理部
353 表示切替処理部
354 標題枠処理部
355 図形記号作成処理部
356 平面図印刷処理部
36 基本情報データベース
37 詳細情報データベース
38 電柱情報データベース
39 マスタ情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を用いて構成される工事報告書作成システムであって、
ユーザから操作入力を受け付ける入力装置と、
情報を表示する出力装置とを備え、
工事に関する情報の登録を受け付け、受け付けた情報を工事情報としてデータベースに管理し、
前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき工事報告書を生成し、
ユーザから図形記号を用いて描画された図案の入力を受け付けるための描画枠を表示し、
前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき、前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成システム。
【請求項2】
請求項1に記載の工事報告書作成システムであって、
前記データベースに登録されている前記工事情報のうち、前記図形記号の生成が可能な前記工事情報の一覧を、夫々をユーザが選択可能な状態で表示し、
表示されている前記工事情報の選択をユーザから受け付け、
受け付けた前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成システム。
【請求項3】
請求項2に記載の工事報告書作成システムであって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、
前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
前記電柱の選択をユーザから受け付け、
選択された前記電柱に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成システム。
【請求項4】
請求項2に記載の工事報告書作成システムであって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、
前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、
選択された複数の前記電柱間の径間長を示す前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成システム。
【請求項5】
請求項2に記載の工事報告書作成システムであって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報及び前記電柱の所有者を示す情報が含まれており、
前記電柱を特定する情報及びその所有者を示す情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、
選択された前記電柱について前記所有者ごとの前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成システム。
【請求項6】
情報処理装置を用いて行われる工事報告書作成方法であって、
ユーザから操作入力を受け付ける入力装置と、情報を表示する出力装置とを備える情報処理装置が、
工事に関する情報の登録を受け付け、受け付けた情報を工事情報としてデータベースに管理し、
前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき工事報告書を生成し、
ユーザから図形記号を用いて描画された図案の入力を受け付けるための描画枠を表示し、
前記データベースに登録されている前記工事情報に基づき、前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成方法。
【請求項7】
請求項6に記載の工事報告書作成方法であって、
前記情報処理装置が、
前記データベースに登録されている前記工事情報のうち、前記図形記号の生成が可能な前記工事情報の一覧を、夫々をユーザが選択可能な状態で表示し、
表示されている前記工事情報の選択をユーザから受け付け、
受け付けた前記工事情報に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成方法。
【請求項8】
請求項7に記載の工事報告書作成方法であって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、
前記情報処理装置が、
前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
前記電柱の選択をユーザから受け付け、
選択された前記電柱に対応する前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成方法。
【請求項9】
請求項7に記載の工事報告書作成方法であって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報が含まれており、
前記電柱を特定する情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、
前記情報処理装置が、
選択された複数の前記電柱間の径間長を示す前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成方法。
【請求項10】
請求項7に記載の工事報告書作成方法であって、
前記データベースに登録されている前記工事情報には、電気通信事業者にて行われる配電線の工事に拘わる電柱に関する情報及び前記電柱の所有者を示す情報が含まれており、
前記情報処理装置が、
前記電柱を特定する情報及びその所有者を示す情報の一覧をユーザが選択可能な状態で表示し、
複数の前記電柱の選択をユーザから受け付け、
選択された前記電柱について前記所有者ごとの前記図形記号を自動生成してユーザが選択可能な状態で表示し、
前記図形記号の選択操作、及び選択された前記図形記号の前記描画枠への移動操作をユーザから受け付けると、選択された前記図形記号を前記描画枠に描画し、
前記描画枠に描画されている前記図案のデータを、前記工事情報として前記データベースに登録する
ことを特徴とする工事報告書作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図12】
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【図14】
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【図19】
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【図6】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−48307(P2012−48307A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187328(P2010−187328)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(503320061)株式会社エネルギア・コミュニケーションズ (92)
【Fターム(参考)】