説明

巻取式カバー装置

本発明は巻取式カバー装置に関し、特に、カバーを引き出して二輪車または自動車を覆って保護し、使用しない時、カバーを巻き取って簡便に保管できる装置を提供するための装置に関する。間紙(110)を巻いた間紙シャフト(100)と;回転力入力手段によって回転しながらカバー(210)及び上記間紙(110)がともに積層されて巻かれるカバーシャフト(200)と;上記カバーシャフト(200)の回転力を上記間紙シャフト(100)に伝達する動力伝達手段(300)と;上記間紙シャフト(100)及びカバーシャフト(200)を収容して互いに並んで回転可能に支持する本体部(400)と;で構成され、巻取式のカバー装置を利用して運搬及び保管が容易であるとともに、カバーを巻き取る時、カバーの外面と内面との間に間紙が積層された状態で巻き取られることによって、カバー外面の異物がカバー内面に移されることを防止して、二輪車や自動車の汚染を耐久的に予防することができ、ストッパを利用してカバーが引き出しされることを阻んで、常に適切なテンションを維持して使用者の便宜性を大きく向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は巻取式カバー装置に関し、特に、カバーを引き出して二輪車または自動車を覆って保護し、使用しない時、カバーを巻き取って簡便に保管できる装置を提供するための装置であって、巻取式のカバー装置を利用して運搬及び保管が容易であるとともに、カバーの巻取の時カバーの外面と内面との間に間紙が積層された状態で巻き取られることによってカバー外面の異物がカバー内面に移されることを防止して、二輪車や自動車の汚染を耐久的に予防することができ、ストッパを利用してカバーが引き出されることを阻んで、常に適切なテンションを維持して使用者の便宜性を大きく向上させることができる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に自転車やバイクのような二輪車の駐車の時、雨や雪に露出される場合、チェーンなど各種部品の腐食を誘発し、自動車の駐車の時には落ち葉や樹液などの異物によって塗装が容易に変色されるなどの問題点が発生するため、このような二輪車及び自動車の駐車の時別途のカバーを被せることによって、雨や雪、埃、落ち葉や樹液のような各種異物によって汚染されることを防止している実情である。
【0003】
しかし、上記のように有用なカバーを二輪車や自動車に別途積載して必要時に被せる作業が不便であるため、車体に固定された巻取式カバー装置が提案された。
【0004】
このように車体に固定された巻取式カバー装置は車を駐車させた状態でロールに巻かれているカバーを引き出して車体を覆い、使用しない時にはロールに巻いて保管することができるという便宜性を有して多様な形態で適用されている実情である。
【0005】
しかし、従来の車体に固定された巻取式カバー装置は、使用の時、カバーの外表面に付いている異物がカバーを巻いて保管する過程でカバーの内表面に移され、繰り返し使用することで車体と接触するカバーの内表面が簡単に汚染されることによって、上述したカバーの使用上の利点を充分に得ることができないという技術上の問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の問題点を解決するためのものであって、巻取式のカバー装置を利用して運搬及び保管が容易であるとともに、カバーの巻取の時、カバーの外面と内面との間に間紙が積層された状態で巻き取られることによって、カバー外面の異物がカバー内面に移されることを防止して、二輪車や自動車の汚染を耐久的に予防することができ、ストッパを利用してカバーが引き出しされることを阻んで、常に適切なテンションを維持して使用者の便宜性を大きく向上させる巻取式カバー装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような本発明は、間紙を巻いた間紙シャフトと;回転力入力手段によって回転しながらカバー及び上記間紙とともに積層されて巻かれるカバーシャフトと;上記カバーシャフトの回転力を上記間紙シャフトに伝達する動力伝達手段と;上記間紙シャフト及びカバーシャフトを収容して互いに並んで回転可能に支持する本体部とで構成することで達成される。
【発明の効果】
【0008】
以上のような本発明は、巻取式のカバー装置を利用して運搬及び保管が容易であるとともに、カバーの巻取の時、カバーの外面と内面との間に間紙が積層された状態で巻き取られることによって、カバー外面の異物がカバー内面に移されることを防止して、二輪車や自動車の汚染を耐久的に予防することができ、ストッパを利用してカバーが引き出しされることを阻んで常に適切なテンションを維持して使用者の便宜性を大きく向上させることができる発明である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の巻取式カバー装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の巻取式カバー装置を示す側面図である。
【図3】本発明の巻取式カバー装置に対する要部の分解斜視図である。
【図4】本発明の巻取式カバー装置に対する二輪車への設置例を示す図である。
【図5】本発明の巻取式カバー装置に対する自動車への設置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明の巻取式カバー装置を示す分解斜視図であり、図2は本発明の巻取式カバー装置を示す側面図であり、図3は本発明の巻取式カバー装置に対する要部の分解斜視図である。
【0011】
また、図4は本発明の巻取式カバー装置に対する二輪車への設置例を示す図であり、図5は本発明の巻取式カバー装置に対する自動車への設置例を示す図である。
【0012】
本発明の実施形態を添付図面を参照して詳しく説明すれば下記の通りである。
【0013】
本発明の巻取式カバー装置は、図1及び図2に示したように、本体部400の中に回転によってカバー210を巻き取るカバーシャフト200と、このカバーシャフト200の一側に間紙110が巻き取られている間紙シャフト100が設けられ、動力伝達手段300によって上記カバーシャフト200と間紙シャフト100が連動して回転することによって、カバー210と間紙110が積層されながら上記カバーシャフト200に巻かれ、上記カバー210の外表面に付いた異物が上記間紙110によって上記カバー210の内表面に移されることを防止することをその技術上の基本特徴とする。
【0014】
以下、本発明の巻取式カバー装置に対する好ましい実施形態の各構成要素を図面を参照して一つずつ詳しく説明する。
【0015】
ここで、間紙シャフト100やカバーシャフト200の回転方向は図1及び図2を基準に右回り方向及び左回り方向にし、以下説明する。
【0016】
まず、間紙シャフト100はローラー状のシャフトで、この間紙シャフト100には間紙110が巻き取られており、左回り方向に回転することによって間紙110を巻いて、右回り方向に回転することによって上記間紙110を解き、上記間紙110は酷暑期及び酷寒期にも損傷されることなく耐久的に使用が可能であり、雨水や雪、埃、樹液などの異物が通過しないフィルム形態のものが適切である。
【0017】
また、カバーシャフト200もローラー状のシャフトで、このカバーシャフト200は以後に説明する回転力入力手段によって入力される回転力を通じて回転し、右回り方向に回転することによってカバー210とともに上記間紙110を積層させて巻き、左回り方向に回転することによって上記カバー210と間紙110を解く。
【0018】
この時、上記カバー210は自転車やバイクのような二輪車及び自動車の一部や車体の全部を覆って雨や雪、埃、落ち葉や樹液などその他の異物によって汚染されることを防止し、防水及び防炎処理された織物材質で形成されることが好ましい。
【0019】
ここで、上記カバーシャフト200はカバー210を使用するために上記カバー210を引っ張ることによって左回り方向に回転しながらカバー210を解くが、このカバーシャフト200を右回り方向に回転させて引き出されたカバー210を再び巻き取るためには回転力入力手段が設けられる。
【0020】
上記回転力入力手段は基本的に使用者が直接回転力を加える手動形態が可能であり、このような、上記回転力入力手段は、上記カバーシャフト200の両端の中の何れか一側の端部に連結される把持部220であることが好ましい。
【0021】
即ち、別物で形成される把持部220を上記カバーシャフト200の両端の中の何れか一側の端部に選択的に連結して、この把持部220を回して上記カバーシャフト200を回転させて、上記カバーシャフト200にカバー210と間紙110がともに積層されて巻かれるようにすることができる。
【0022】
これと類似して、図示しないが、スィッチの制御を通じて電動モーターが回転力を加える電動形態が可能であり、このような上記回転力入力手段は、別途の電源供給によって回転する駆動モーターであることが好ましい。
【0023】
これと共に、上記カバーシャフト200と間紙シャフト100が互いに連動して同じ方向に回転できるように、上記カバーシャフト200の回転力を上記間紙シャフト100に伝達する動力伝達手段300が設けられる。
【0024】
ここで、上記カバーシャフト200の回転速度と間紙シャフト100との回転速度に比べると、上記カバーシャフト200にカバー210と間紙110が多く巻かれている時には、上記カバーシャフト200の直径が大きくなり、一方、上記カバーシャフト200からカバー210と間紙110が多く解けた時には、上記カバーシャフト200の直径が小くなり、これによる上記カバーシャフト200の直径の変化率は大きい。
【0025】
しかし、間紙シャフト100の場合、薄いフィルム状の間紙110のみが巻かれたり、解けるので、上記間紙シャフト100の直径の変化は微小である。
【0026】
即ち、上記カバーシャフト200に巻き取られるカバー210と間紙110の厚さによって上記カバーシャフト200と間紙シャフト100には回転速度の差がいつも発生するので、本発明においては一定の回転比を維持する実施形態と可変回転比を得ることができる実施形態をそれぞれ分けて以下に説明する。
【0027】
第一、一定の回転比を維持する実施形態の場合、上記動力伝達手段300はベルトやチェーンなども可能であるが、本発明において、上記動力伝達手段300は、上記カバーシャフト200に設けられる第1ギア310と、上記間紙シャフト100に設けられる第2ギア320と、上記第1ギア310と第2ギア320との間に歯合された連結ギア330とで形成されることがましい。
【0028】
この時、上記第1ギア310はカバーシャフト200に固定されて一体に回転し、上記第2ギア320は間紙シャフト100に固定されて一体に回転する。
【0029】
これを通じて、上記カバーシャフト200と上記間紙シャフト100はいつも一定の回転比で同じ方向に連動して回転することができ、この時、上記カバーシャフト200と間紙シャフト100との回転比はその直径及びカバー210と間紙110の巻き取りは厚さに対応して適切に設定することが好ましく、本発明において上記カバーシャフト200の1回転時上記間紙シャフト100が1回転以上回転するように設定することが好ましい。
【0030】
第二、可変回転比を維持する実施形態は、図3に示したように、上記カバーシャフト200と第1ギア310との間にストップリング230、コイルスプリング240、及び傾斜突起251が形成された傾斜リング250がさらに設置され、上記間紙シャフト100と第2ギア320との間には所定のトーク以下では摩擦力によってともに回転し、所定のトークを超える場合、滑りによって空転する形態を適用することができる。
【0031】
この時、上記カバーシャフト200の回転の時、円盤形状のストップリング230が一体に回転し、このストップリング230にはコイルスプリング240によって弾性支持される傾斜リング250が一体に回転する。
【0032】
特に、上記傾斜リング250の外面には螺旋状に突出された二つ以上の傾斜突起251が形成され、図示しないが、この傾斜突起251に対応して第1ギア310の内面にも傾斜突起が反対方向に形成されている。
【0033】
また、上記第1ギア310はカバーシャフト200にアイドル状態に回転可能に支持されている。
【0034】
これによって、上記カバーシャフト200からカバー210と間紙110が解けて出る時には上記カバーシャフト200、ストップリング230、及び傾斜リング250が全て同時に左回り方向に回転し、上記カバーシャフト200にアイドル状態に支持された第1ギア310はその内面に形成された傾斜突起が上記傾斜リング250に形成された傾斜突起251と噛み合って左回り方向に回転する。
【0035】
以後、第2ギア320は連結ギア330を通じて上記第1ギア310の回転力が伝達されて間紙シャフト100を回転させることによって、上記カバーシャフト200の回転速度より早く左回り方向に回転しながら、上記カバーシャフト200から解けて出る間紙110を巻き取り、上記間紙シャフト100の間紙110を巻く回転速度が上記カバーシャフト200から間紙110が解けて出る速度より早い場合、間紙110に作用するテンションによって上記間紙シャフト100は第2ギア320から滑ってスリップが発生する。
【0036】
これと反対に、把持部220を利用して上記カバーシャフト200を右回り方向に回してカバー210と間紙110に巻く時には上記カバーシャフト200とともにストップリング230と傾斜リング250がともに回転するが、上記傾斜リング250を支持するコイルスプリング240が収縮しながら上記傾斜リング250に形成された傾斜突起251は図示しない上記第1ギア310の内面に形成された傾斜突起を渡って超える。
【0037】
これによって、上記カバーシャフト200が右回り方向に回転しても、第1ギア310はアイドル状態を維持することになり、上記カバーシャフト200に間紙110が巻かれることによって上記間紙シャフト100に巻かれた間紙110が解けて出ながら上記間紙シャフト100が右回り方向に回転する。
【0038】
以後、上記間紙シャフト100の回転によって、上記第2ギア320、連結ギア330、及び上記第1ギア310が連動して回転するが、上記間紙シャフト100は巻かれていた間紙110のみが解けて出る回転力によって回転するだけで、上記第1ギア310、第2ギア320、及び連結ギア330が上記カバーシャフト200に回転力を与えることはできない。
【0039】
このような構成を通じて、カバーシャフト200に巻かれたカバー210と間紙110の厚さの変化によって、カバーシャフト200と間紙シャフト100の回転速度の差が発生しても円滑に動作することができる。
【0040】
最後に、本体部400は上記間紙シャフト100及びカバーシャフト200を収容して互いに並んで回転可能に支持する構成要素で、軽量でありながら高強度を有する合成樹脂射出物を利用するのが好ましい。
【0041】
ここで、上記本体部400の側面に上記動力伝達手段300が設けられるので、この動力伝達手段300が外部に露出されることを防止するために別途のカバー430を設けることが好ましい。
【0042】
この時、上記本体部400は一体に形成されることも可能であるが、特に、本発明において、上記本体部400は上部ケーシング410と下部ケーシング420に、上下に二分され、上記上部ケーシング410は上記カバーシャフト200を基準に上記下部ケーシング420から回動可能に連結され、上記下部ケーシング420の中には上記間紙シャフト100が設けられ、上記上部ケーシング410には上記カバー210の引出孔411が形成されることが最も好ましい。
【0043】
即ち、上記下部ケーシング420を車体に水平して固定させた状態で、上記カバーシャフト200を中心に上記上部ケーシング410が回転して任意の角度を成してカバー210を引出孔411から引き出すことができる。
【0044】
これとともに、上記下部ケーシング420の中には、上記間紙110の両面に接触する異物除去ブレード421が設けられることが好ましい。
【0045】
この時、上記異物除去ブレード421はゴムなどの材質で形成された板材の中央に間紙110の通過するスロットが形成され、このスロットに間紙110が通過する時、上記間紙110の両面に付いている異物を取り除く。
【0046】
特に、本発明において、上記異物除去ブレード421は所定の傾斜を成して固定され、上記下部ケーシング420の下部には異物排出孔422が形成されることが好ましい。
【0047】
即ち、上記異物除去ブレード421を上記下部ケーシング420の中に傾斜して固定させることによって、上記異物除去ブレード421によって間紙110で拭かれた異物が上記下部ケーシング420の内の一方に集まれるようにすることができ、同時に、上記のように、下部ケーシング420の一方に集まった異物を図1に示した異物排出孔422を通じて外部に排出させることもできる。
【0048】
また、本発明において、上記上部ケーシング410には上記カバーシャフト200の回転を選択的に制限するストッパ412が設けられることが好ましい。
【0049】
即ち、上記ストッパ412は上記上部ケーシング410の外部でその回転を操作できる棒状の要素で、その端部に楔が形成され、この楔にかかって上記カバーシャフト200が回転できないようにする。
【0050】
この時、上記カバーシャフト200と一体に回転するストップリング230の外周に歯型を別途に成形して、上記ストッパ412の楔が上記ストップリング230が歯型に選択的に噛合するようにする。
【0051】
これによって、上記ストッパ412がストップリング230に噛合される場合、上記カバーシャフト200の回転が制限されるので、これを通じてカバーシャフト200に巻かれたカバー210がそれ以上解けないとともに、このような状態で上記下部ケーシング420から所定の角度を成して傾斜して位置した上記上部ケーシング410をカバーシャフト200を中心に回転させる場合、車体を覆っているカバー210に適切なテンション(tension)を加えることによって、カバー210が捲れることがなくなる。
【0052】
特に、今までの構成要素で構成された本発明の巻取式カバー装置は自転車やバイクに固定させた状態で使用することができ、自動車には以下に説明する支柱500を利用してバンパーに一時的に装着して使用することも可能である。
【0053】
即ち、上記下部ケーシング420の底面には支柱500がさらに設けられ、上記支柱500は上記下部ケーシング420の底面に固定して締結されるブラケット510と、上記ブラケット510から折り畳まれ、選択的に伸縮可能な足520とで形成されることが好ましい。
【0054】
ここで、上記ブラケット510は上記下部ケーシング420の底面に固定され、上記足520はコイルスプリングが内蔵されたり、作動流体が封入されており、使用者の操作によってその長さが弾力的に伸長されるもので、上記下部ケーシング420が自動車のバンパーに載置された状態で上記足520を伸長させると、上記ブラケット510を地面から弾力的に支持して上記バンパーの下部に密着させる役割を果たす。
【0055】
この時、上記ブラケット510と足520は地面から垂直して支持されないで、図示したように所定の傾斜角度で支持されるようにすることが好ましい。
【0056】
もちろん、上記足520を使用しない時にはその長さを短縮させて保管することも可能である。
【0057】
同時に、上記上部ケーシング410には運搬把持部413がさらに設けられて、カバー210を使用しない時、使用者が上記運搬把持部413を利用して本発明の巻取式カバー装置を運搬したり、車体に積載することもできる。
【0058】
以下、図4及び図5によれば、本発明の巻取式カバー装置を自転車やバイクに適用した固定式タイプと自動車に適用した着脱式タイプに分けてその作用をそれぞれ説明すれば次の通りである。
【0059】
まず、二輪車に適用される固定式タイプの巻取式カバー装置は、図4に示したように、本体部400の下部ケーシング420をサドルの後ろに設けられる荷台やハンドルの先方に固定して設置した形態で、上述した運搬把持部413や支柱500が排除されている形態である。
【0060】
この時、カバーシャフト200にはカバー210と間紙110が積層されて巻かれている。
【0061】
このような状態でカバー210を引き出して二輪車の車体を覆おうとする時には使用者がカバー210を引っ張って引き出す。
【0062】
これによって、カバーシャフト200が左回り方向に回転しながらカバー210が解けて出るとともに、上記カバーシャフト200に設けられる第1ギア310が回転して、連結ギア330はその逆方向である右回り方向に回転し、また第2ギア320は上記第1ギア310と同じ左回り方向に回転しながら間紙シャフト100を回転させるので、上記カバーシャフト200に巻かれていた間紙シャフト100に巻かれる。
【0063】
特に、上記間紙110が間紙シャフト100に巻かれる時、異物除去ブレード421のスロットを通過しながらその両面に付いていた異物が除去されて、上記下部ケーシング420の一方に集まった後、異物排出孔422を通じて外部に排出される。
【0064】
この時、上記本体部400の下部ケーシング420は車体に固定されているが、上部ケーシング410は上記下部ケーシング420を基準に回転可能であるので、引出孔411の方向を適切にして、カバー210を引き出すことが可能である。
【0065】
上記のように、カバー210を引っ張って車体を覆った後には、上記上部ケーシング410に設けられるストッパ412を操作して上記カバーシャフト200がこれ以上回転することを制限するとともに、上記上部ケーシング410を押して下部ケーシング420に触れるように水平して位置させると、引き出しされたカバー210は適当なテンションを維持することによって、車体を覆ったカバー210がめくれないようにする。
【0066】
以後、車体からカバー210をめくる時には、上記カバーシャフト200の両側の中の何れか一側の端部に把持部220を連結して、この把持部220を回したり、駆動モーターが適用される場合、この駆動モーターに電源を供給して上記カバーシャフト200を右回り方向に回転させて、カバー210をカバーシャフト200に巻く。
【0067】
この時、間紙シャフト100は、固定回転比を有する実施形態の場合、上記カバーシャフト200の回転によっていつも所定の回転比を維持しながら回転し、上記間紙シャフト100に巻かれていた間紙110が解けながら上記カバー210と積層されて上記カバーシャフト200に巻かれた状態で保管される。
【0068】
しかし、可変回転比を有する実施形態の場合においては、上記カバーシャフト200に間紙110が巻かれることによって、上記間紙110に作用するテンションによって間紙シャフト100が右回り方向に回転しながら間紙110を解く。
【0069】
次に、自動車に適用される着脱式タイプの巻取式カバー装置は、図5に示したように、本体部400の下部ケーシング420を前バンパーまたは後バンパーに選択的に装着して使用する形態である。
【0070】
上述した固定式タイプと同一の基本作動は省略し、相違する部分ついて説明すれば次の通りである。
【0071】
まず、カバー210を使用しない時、本発明の巻取式カバー装置を容易に運搬できるように本体部400の上部ケーシング410には運搬把持部413が設けられており、車体の前方または後方バンパーに本発明の巻取式カバー装置を装着することができるように、上記本体部400の下部ケーシング420には支柱500が設けられている。
【0072】
例えば、自動車の前方バンパーに装着する場合、上記本体部400の下部ケーシング420からカバーシャフト200を中心に上部ケーシング410を回転させてバンパーの下部と前方を囲むように位置させる。
【0073】
この時、上記支柱500のブラケット510及び足520は、所定の傾斜を成しており、上記本体部400がバンパーにより堅固に密着される。
【0074】
以後、支柱500のブラケット510を中心に足520を広げた後、上記足520の長さを弾力的に伸長させると、上記足520の下端が地面に支持されながら本体部400がバンパーに密着して固定される。
【0075】
このような状態で、カバー210を引き出して車体を覆うことができ、カバー210をまた巻取させた状態では上記した逆順で足520の長さを縮めて折った後、運搬把持部413を利用してトランクに容易に積載することができる。
【0076】
従って、上記のように構成された本発明の巻取式カバー装置は、図1乃至図5に示したように、自転車やバイクのような二輪車の場合、固定タイプで使用することができ、自動車の場合、着脱タイプで使用が可能であり、特にカバー210がカバーシャフト200に巻かれる時その間に間紙110が積層されて巻かれることによって、カバー210の外表面に付いた異物が内表面に移されて汚染されることを予防することができるという優れた利点を有する発明である。
【0077】
同時に、異物除去ブレード421を設けて間紙110に付いた異物を別途の操作なしに異物排出孔422で排出させることもでき、上部ケーシング410に設けられるストッパ412を利用して車体を覆ったカバー210が適切なテンションを維持することもできるという長所を有し、運搬把持部413や支柱500を設けて選択的に車体から装着及び脱着が可能で運搬も容易であるという利点を有する。
【0078】
特に、傾斜突起251が成形された傾斜リング250とコイルスプリング240とを適用し、カバー210が解ける時には間紙シャフト100に回転力が作用して間紙110を巻くが、カバー210が巻かれる時には間紙110に作用するテンションによって間紙シャフト100が回転するので、カバーシャフト200と間紙シャフト100の回転速度の差が発生しても間紙110はいつも間紙シャフト100に適切なテンションを維持しながら巻かれたり解けることになり、本体部400の内部で間紙110が捩られる現象も予防することができる。
【0079】
上記実施形態は本発明の技術思想を具体的に説明するための一例で、本発明の範囲は上記図面や実施形態に限定されない。
【符号の説明】
【0080】
100 間紙シャフト
110 間紙
200 カバーシャフト
210 カバー
220 把持部
230 ストップリング
240 コイルスプリング
250 傾斜リング
251 傾斜突起
300 動力伝達手段
310 第1ギア
320 第2ギア
330 連結ギア
400 本体部
410 上部ケーシング
411 引出孔
412 ストッパ
413 運搬把持部
420 下部ケーシング
421 異物除去ブレード
422 異物排出孔
500 支柱
510 ブラケット
520 足



【特許請求の範囲】
【請求項1】
間紙を巻いた間紙シャフトと;
回転力入力手段によって回転しながらカバー及び上記間紙とともに積層されて巻き取られるカバーシャフトと;
上記カバーシャフトの回転力を上記間紙シャフトに伝達する動力伝達手段と;
上記間紙シャフト及びカバーシャフトを収容して互いに並んで回転可能に支持する本体部と;で構成されることを特徴とする巻取式カバー装置。
【請求項2】
上記回転力入力手段は、上記カバーシャフトの両端の中の何れか一側の端部に連結される把持部であることを特徴とする請求項1に記載の巻取式カバー装置。
【請求項3】
上記本体部は上部ケーシングと下部ケーシングに、上下に二分され、上記上部ケーシングは上記カバーシャフトを基準に上記下部ケーシングから回動可能に連結され、上記下部ケーシングの内には上記間紙シャフトが設けられ、上記上部ケーシングには上記カバーの引出孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の巻取式カバー装置。
【請求項4】
上記下部ケーシングの内には上記間紙の両面に接触する異物除去ブレードが設けられることを特徴とする請求項3に記載の巻取式カバー装置。
【請求項5】
上記異物除去ブレードは所定の傾斜を成して固定され、上記下部ケーシングの下部には異物排出孔が形成されることを特徴とする請求項4に記載の巻取式カバー装置。
【請求項6】
上記動力伝達手段は、上記カバーシャフトに設けられる第1ギヤと、上記間紙シャフトに設けられる第2ギヤと、上記第1ギヤと第2ギアとの間に噛合された連結ギアとで形成されることを特徴とする請求項3に記載の巻取式カバー装置。
【請求項7】
上記上部ケーシングには上記カバーシャフトの回転を選択的に制限するストッパが設けられることを特徴とする請求項6に記載の巻取式カバー装置。
【請求項8】
上記下部ケーシングの底面には支柱がさらに設けられ、上記支柱は上記下部ケーシングの底面に固定して締結されるブラケットと、上記ブラケットから折り畳まれ、選択的に伸縮可能な足とで形成されることを特徴とする請求項3に記載の巻取式カバー装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−509208(P2011−509208A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540564(P2010−540564)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【国際出願番号】PCT/KR2008/007413
【国際公開番号】WO2009/084830
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(510175436)
【Fターム(参考)】