説明

布地処理システム及びアクセサリ

布地処理システム(10、110)は、第1壁部(14)、第2壁部(16)、及びエンクロージャ(12、112)によって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャ(12、112)を含む。布地処理システムはまた、第1壁部に向けて配置される支持部材(26)を含む。支持部材は、布地及び布地受容スペース内の布地片を支持するように構成されたハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)の1つを支持するように構成される。布地処理システムはまた、少なくとも第2壁に配置される布地伸長システムを含む。布地伸長システムは、布地片の少なくとも第1部分(42)に取り付けられて、布地片に張力を付与するように構成された少なくとも第1布地把持具(32、32’)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、布地処理システム及びこれを使用する方法に関する。本開示はまた、布地処理システムのためのアクセサリ及びこれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
布地処理システムは、様々な布地を処理し、洗浄し、及び/又はリフレッシュさせるために使用され得る。これらの布地処理システムは、一般的に2つのカテゴリーである、蒸気発生システムと、布地を水、化学溶液、又はこれらの組み合わせを用いて濡らす流体分配システムに分けることができる。両方のカテゴリーのシステムは、布地を蒸気若しくは流体を用いて濡らす又は湿らすことができ、次いで濡らした又は湿らした布地を、熱及び/若しくは循環空気に供して、布地を乾燥させ、これによって布地を処理し、洗浄し、及び/又はリフレッシュさせることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
時間効率が良く、より少ないスペースを使用し、かつユーザーフレンドリーである布地処理システムに関する必要性が残っている。よって、この技術を更に開発することは有利なことである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの非限定的な実施形態では、布地処理システムは、第1壁部、第2壁部、及びエンクロージャによって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャを含む。布地処理システムはまた、第1壁部に向けて配置される支持部材を含む。支持部材は、布地受容スペース内の布地片を支持するように構成されたハンガーのうちの1つを支持するように構成される。布地処理システムはまた、少なくとも第2壁に配置される布地伸長システムを含む。布地伸長システムは、布地片の少なくとも第1部分に取り付けられて、布地片に張力を付与するように構成された少なくとも第1布地把持具を含む。
【0005】
他の非限定的な実施形態では、布地処理システムは、第1壁部、第2壁部、及びエンクロージャによって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャを含む。布地処理システムは、第1壁部に向けて配置される少なくとも1つの把持具を更に含む。少なくとも1つの把持具は、布地受容スペース内の布地片を支持するように構成される。布地処理システムは、第2壁部に向けて配置される布地伸長システムを更に含む。布地伸長システムは、布地片の少なくとも第1部分に取り付けられて、布地片に張力を付与するように構成された少なくとも第2布地把持具を含む。
【0006】
更に他の非限定的な実施形態では、布地処理システムは、第1壁部、第2壁部、少なくとも第3壁部、及びエンクロージャによって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャを含む。布地処理システムは、第1壁部に向けて配置される支持部材を更に含む。支持部材は、布地受容スペース内の布地片を支持するように構成される。布地処理システムは、少なくとも第2壁に配置される布地伸長システムを更に含む。布地伸長システムは、布地片の第1部分に取り付けられて、布地片に張力を付与するように構成された、第1布地把持具と、第2布地把持具と、第1壁部、第2壁部、及び第3壁部のうちの少なくとも1つから延びる伸長ビームと、を含み、布地片の第2部分は、伸長ビームと係合する、及び伸長ビームの周りを少なくとも部分的に回る、のうちの1つであるように構成され、第2布地把持具は、布地片の第3部分に取り付けられて、布地片に張力を付与するように構成される。
【0007】
更に他の非限定的な実施形態では、布地伸長装置は、支持ビームと、第1突部及び第2突部を含むカラーと、を含み、このカラーは、支持ビームと係合される。布地伸長装置は、第1突部に可動式に取り付けられる第1布地係合部分を更に含み、第1布地係合部分は、支持ビームの第1側に少なくとも部分的に配置されている。布地伸長装置は、第2突部に取り付けられる第2布地係合部分を更に含み、第2布地係合部分は、支持ビームの第2側に少なくとも部分的に配置されている。布地伸長装置は、支持ビームに対して少なくとも第1布地係合部分を移動させて、布地伸長装置を拡げて布地伸長装置上に配置された布地片に張力を付与するように構成された付勢部材を更に含む。
【0008】
更に他の非限定的な実施形態では、布地ハンガーは、内部に画定された開口部を有するカラー、及び少なくとも1つの布地を支持するように構成されたアームを含む。布地ハンガーは、カラーにおける開口部と可動式と係合された第1吊り部材、及びカラーから延びる、別個の第2吊り部材を更に含む。
【0009】
更に他の非限定的な実施形態では、布地処理装置内の布地を伸長する方法は、その上に布地を有する布地ハンガーを支持部材に取り付ける工程と、布地処理システムの第1布地把持具を布地の一部分に取り付ける工程と、布地を、支持部材と第1布地把持具の少なくとも部分的に中間で伸長する工程と、を含む。
【0010】
更に他の非限定的な実施形態では、布地を伸長する方法は、布地伸長装置を提供する工程と、この布地伸長装置上に布地を配置する工程と、第1の収縮した構成から第2の拡がった構成まで布地伸長装置を拡げて布地を伸長する工程と、を含む。
【0011】
他の非限定的な実施形態では、布地処理システムと共に使用するためのキットは、少なくとも1つの布地ハンガーと、布地処理溶液の少なくとも1つの容器と、衣類のポケットを伸長するように構成された、少なくとも1つのテンショナーと、を含む。
【0012】
更に他の非限定的な実施形態では、布地のポケットに張力を提供するように構成された装置は、第1側部、第2側部、第1端部、及び第2端部を含む本体を含む。第1側部は、第1端部に近接する、第2側部に付勢式に取り付けられる。第1側部はまた、第2端部に近接する第2側部には取り付けられない。第1側部の少なくとも一部分、及び第2側部の少なくとも一部分は、装置を、ポケット伸長位置内に付勢するように構成された付勢部材を形成する。
【0013】
更に他の非限定的な実施形態では、布地処理システムは、エンクロージャによって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャを含んでもよい。布地は、エンクロージャ内に配置されるように構成される。布地処理システムは、エンクロージャの少なくとも1つの側壁上に配置された布地伸長システムを更に含む。布地伸長システムは、布地の第1側部と係合されるように構成された、少なくとも1つの布地把持具を含む第1列と、布地の第2側部と係合されるように構成された、少なくとも1つの布地把持具と、を含む。布地が、第1列の少なくとも1つの布地把持具、及び第2列の少なくとも1つの布地把持具に取り付けられる時に、第1列は、布地における開口部を維持するために、第2列から離して配置される。布地処理システムは、第1列と第2列の少なくとも部分的に中間に配置されたガス供給部を更に含む。ガス供給部は、ガスを開口部、並びに布地の第1側部と布地の第2側部との少なくとも中間に流して、少なくとも部分的に布地を乾燥させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付の図面と関連してなされる本開示の非限定的な実施形態の以下の説明を参照すれば、本開示の上記の及び他の特徴と利点、並びにそれらを達成する方法がより明らかとなり、また本開示自体がより理解されよう。
【図1】前壁が明確化のために取り除かれた状態の、1つの非限定的な実施形態による布地処理システムの正面図。
【図2】前壁が明確化のために取り除かれた状態であり、布地処理システム内の布地を示す、1つの非限定的な実施形態による図1の布地処理システムの正面図。
【図3】後壁が明確化のために取り除かれた状態であり、布地処理システム内の布地を示す、1つの非限定的な実施形態による図1の布地処理システムの背面図。
【図4】後壁が明確化のために取り除かれた状態の、1つの非限定的な実施形態による布地処理システムの背面斜視図。
【図5】後壁が明確化のために取り除かれた状態であり、布地処理システム内の布地を示す、1つの非限定的な実施形態による図4の布地処理システムの背面図。
【図6】後壁が明確化のために取り除かれた状態であり、1つの非限定的な実施形態による、布地処理システムの支持部材のための様々な伸長システムの後方部分的横断面図。
【図7】後壁が明確化のために取り除かれた状態の、1つの非限定的な実施形態による、他の布地処理システムの背面図。
【図8】1つの非限定的な実施形態による、布地処理システムと併せて使用されるように構成された布地把持具の斜視図。
【図9】1つの非限定的な実施形態による、図8の布地把持具の側面図。
【図10】引き出し可能な引き出しを備える、部分的に開放位置にあり、1つの非限定的な実施形態による、布地処理システムの斜視図。
【図11】1つの非限定的な実施形態による、他の布地処理システムの斜視図。
【図12】1つの非限定的な実施形態による、他の布地処理システムの正面図。
【図13】1つの非限定的な実施形態による、他の布地処理システムの斜視図。
【図14】その上に配置された布地片を備える、1つの非限定的な実施形態による、布地伸長装置の正面図。
【図15】収縮した構成であり、かつその上に配置された布地片を有さない、1つの非限定的な実施形態による、図14の布地伸長装置の正面図。
【図16】拡がった構成であり、1つの非限定的な実施形態による、図15の布地伸長装置の正面図。
【図17】1つの非限定的な実施形態による、図15の布地伸長装置の部分的正面図。
【図18】1つの非限定的な実施形態による、図16の布地伸長装置の部分的正面図。
【図19】布地処理システムと共に使用するように構成されている、1つの非限定的な実施形態による、第1構成における布地ハンガーの正面図。
【図20】1つの非限定的な実施形態による、第2構成における図19の布地ハンガーの正面図。
【図21】1つの非限定的な実施形態による、布地処理システムと共に使用するためのスターターキットの図。
【図22】1つの非限定的な実施形態による、シャツのポケットを伸長するために使用されているポケットテンショナーの正面図。
【図23】1つの非限定的な実施形態による、布地処理システムと共に使用されるように構成された引き出しの斜視図。
【図24】前壁、後壁、及び1つの側壁が明確化のために取り除かれた状態の、1つの非限定的な実施形態による布地処理システムの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書に開示されるシステム、装置、アクセサリ、及び方法の、構造、機能、製造、並びに使用の原理について、総合的な理解を提供するために、本開示の様々な非限定的な実施形態を以後記載する。これらの非限定的な実施形態の1つ以上の実施例を添付の図面に示す。本明細書で詳細に説明し、添付の図面に示される、システム、装置、アクセサリ、及び方法は、非限定的な例の実施形態であり、並びに、本開示の様々な非限定的な実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されることが、当業者には理解されよう。1つの非限定的な実施形態に関して示される、又は述べられる特徴は、他の非限定的な実施形態の特徴と組み合わせてもよい。そのような修正及び変形は、本開示の範囲に含まれることが意図される。
【0016】
1つの非限定的な実施形態では、布地処理システムは、布地及び/若しくは布地片(以下、「布地」及び「布地片」は同義的に称され得る)のしわを除去する、臭いを除去する、加熱する、温める、濡らす、乾燥させる、湿らせる、並びに/又はリフレッシュするのに使用され得る。場合によっては、処理されるべき布地を、それが、しわ除去処理、臭い除去処理、加熱若しくは乾燥処理、濡らす若しくは湿らせる処理、及び/又は布地処理システムからリフレッシュ処理を最も効果的に受容し得るように配置する、方向付ける、及び/又は処理されるように構成することは有益であり得る。そのような場合、例えば、布地の大きな表面積が処理され得るように、拡げられた、開放された、部分的に開放された、吊るしてある、実質的に吊るしてある、及び/又は実質的に平坦な位置で、布地は布地処理システム内に配置されてもよい。ある場合では、例えば、布地を乾燥させる目的で、布地は、それが、少なくとも部分的にそれを通る、又は布地の部分間に形成されたスペースをで、温かい若しくは熱い空気を受容することができるように、布地処理システム内に配置されてもよい。他の場合では、布地は、それが布地の特定の表面積全体に、実質的に均一に濡らす処理若しくは湿らせる処理を受容することができるように、布地処理システム内に配置されてもよい。そのような機構は例えば、布地を濡らし過ぎるのを低減することができる。処理のために、布地を拡げること、布地の少なくとも一部分を開放すること、及び/又は布地を処理のために実質的に平坦にすることに加えて、例えば、しわの除去など様々な利益が、布地処理システム内及び/又は布地処理システムの外で布地を伸長することによって達成され得る。1つの非限定的な実施形態では、布地が、吊るしてある、実質的に吊るしてある、及び/又は吊り下げられた向きにある時に、布地は、例えば、布地の最も下の部分(又は複数の下の部分)に向けて取り付けられた、重りの付いた布地把持具若しくはクランプを使用して、伸長されてもよい。重りの付いた布地把持具は、重りの付いた布地把持具の重りに作用する重力によって、布地を伸長することができる。他の実施形態では、布地はまた、布地処理システムの外及び/又はこの内部で使用されるように構成された布地伸長装置の使用を介して、伸長されてもよい。更に他の実施形態では、布地は、布地伸長システムを含む布地処理システムの使用を介して、伸長されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地が容易に濡らされ、湿らされ、乾燥され、加熱され、及び/又はリフレッシュされ得るように、布地伸長システムは、布地処理システム内で布地を正しく配置するために使用されてもよい。いずれにしても、布地処理システム及び/又は布地伸長システムは、例えば、ドライクリーニング処理から戻ってきた衣類とそっくりのパリっとした感触を備える、リフレッシュされた、乾燥した、及び/又は洗浄された布地を生じさせることができる。
【0017】
1つの非限定的な実施形態では、図1〜7、及び24を参照して、布地処理システムは一般的に10と呼ばれ、第1壁部14、第2壁部16、第3壁部18、第4壁部20、後壁22、及び前壁24によって画定されたエンクロージャ12を含み得る。図1及び図2は、明確化のために前壁24を有さない、布地処理システム10を示す。図3〜7は、明確化のために後壁22を有さない、布地処理システム10を示す。図24は、明確化のために第1壁部14、第2壁部16、第3壁部18、及び前壁24を有さない、布地処理システムを示す。これらの後壁22及び前壁24はそれぞれ(及び図24の場合は第3壁部18)は通常、様々な布地処理システムに含まれてエンクロージャ12を形成するということを、当業者は理解するであろう。布地処理システム10及び/又はエンクロージャ12は、例えば、より丸い又は異なった形状の壁など、任意の他の好適な構成を含むことができるということを、当業者は理解するであろう。1つの非限定的な実施形態では、ユーザーが、例えばシャツ、ブラウス、スカート、タオル、布製ナプキン、ズボン、及び/又はショーツなどを、エンクロージャ12によって画定された布地受容スペース内に配置することができるようにするために、布地処理システム10は、アクセスパネル若しくはドア(図1〜7、及び図24では図示せず)を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地を処理するために使用される、流体、蒸気、化学薬品、及び/又はガスが、布地の処理中にエンクロージャ12内に、完全に又は実質的に残り得るように、エンクロージャ12は、布地処理システム10を包囲する外部環境から少なくとも部分的に密封されてもよい。布地処理システム10及びエンクロージャ12に関する更なる詳細は、以下に更に詳細に記載されている。
【0018】
1つの非限定的な実施形態では、図1〜7、及び24を参照して、布地処理システム10は、エンクロージャ12の布地受容スペース内に配置された布地又は1つ以上の布地を伸長するように構成された、布地伸長システムを含んでもよい。布地伸長システムは、布地把持具、伸長バー、クリップ、弾性部材、延長可能な部材、支持部材、及び/又は他の好適な伸長部材など任意の好適な伸長部材を含んでもよい。任意の構成において、布地伸長システムは、布地処理システム10が、エンクロージャ12によって画定された布地受容スペース内に配置された布地をより良く処理し、及び/又はこれのしわを取ることを可能にしてもよい。
【0019】
1つの非限定的な実施形態では、更に図1〜7、及び24を参照して、エンクロージャ12は、布地ハンガー15、布地ハンガー15’、布地ハンガー15A、布地伸長装置78、及び/又は布地片を受容するように構成された、少なくとも1つの支持部材26を含む布地伸長システムを含んでもよい。布地処理システムは、第1伸長ビーム28、少なくとも第2伸長ビーム30、少なくとも1つの第1布地把持具32、及び/又は少なくとも1つの第2布地把持具34を更に含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、第1伸長ビーム28及び第2伸長ビーム30、支持部材26、及び少なくとも1つの第2布地把持具34は任意であってもよい。支持部材26が実施形態において使用されない場合、例えば、布地ハンガー15若しくは15’、及び/又は布地の一部分を係合して、例えば、所望により布地に張力を付与するために、様々な把持具25がその場所で使用されてもよい。他の非限定的な実施形態では、様々な把持具25が、支持部材26と併せて使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地ハンガーは、例えば、第1壁部14における開口部に、又は第1壁部14上のフック若しくは他の取り付け部材に取り付けられてもよい。更に他の実施形態では、布地ハンガー15、15’、若しくは15A、衣類の通常のハンガー、及び/又は布地は、当業者に周知である任意の好適な取り付け部材若しくは方法を用いて、エンクロージャ12の第1壁部14及び/又は任意の他の好適な壁に取り付けられてもよい。様々な実施形態では、例えば布地が洗浄され、濡らされ、湿らされ、リフレッシュされ、加熱され、乾燥され、及び/又はしわを取るように、布地がエンクロージャ12内に配置されている時に、布地伸長システムが使用されて、布地に張力付与してもよい。1つの非限定的な実施形態では、様々な布地把持具又は様々な布地伸長装置(両方とも更なる詳細は以下に記述されている)の構成によって、布地伸長システムは、布地を濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することにより、布地が拡がる場合でさえも、布地上の張力を維持することができる。布地伸長システムは、特定の用途(例えば衣類、布製ナプキン、タオル、又は他の好適な布地の処理アイテムなど)に好適な任意の構成で、エンクロージャ12に取り付けられ、エンクロージャ12と共に形成され、エンクロージャ12内に配置され、及び/又はエンクロージャ12と係合されてもよいということ、及び記載された実施形態が単に例示の実施形態であるということを、当業者は理解するであろう。
【0020】
様々な非限定的な実施形態では、更に図1〜7を参照して、支持部材26は、第1壁部14に向けて配置されてもよく、かつ布地、布地ハンガー15若しくは15’、及び/又は布地伸長装置78を保持し、布地を、吊るしてある向きに、実質的に吊るしてある向きに、及び/又は吊り下げられた向きに支持するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、支持部材26は、エンクロージャ12の第1壁部14又は任意の他の壁に又は一部分に可動式に(例えば図6を参照)、又は固定式に取り付けられてもよい。支持部材26は、そこから延びるクレードル部38を含む本体36を含んでもよい。クレードル部38は、布地ハンガー15、15’、15Aなどの布地ハンガー、又は例えば布地伸長装置78の一部分を受容するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、クレードル部38は、例えば布地ハンガー15、15’、15Aの第1部分42を受容するように構成された第1側部と、例えばハンガー15、15’、15Aの第2部分46を受容するように構成された第2側部と、を含んでもよい。様々な実施形態では、布地ハンガーを支持するように構成された他の好適な支持部材が、エンクロージャ12内で使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、支持部材26は、ボルト、ねじ、釘、リベット、接着剤、溶接、及び/又は任意の他の好適な取り付け部材若しくは方法によって、第1壁部14に固定式に取り付けられてよい。
【0021】
他の非限定的な実施形態では、図6を参照して、支持部材26は、第1壁部14の一部分に可動式に取り付けられてもよい。この可動式取り付けは、第1端部50でエンクロージャ12及び/又は第1壁部14の一部分に取り付けられ、かつ第2端部52で支持部材26に取り付けられる延長可能な部材及び/又は弾性部材48(例えば、コード若しくはバンドなど)の使用を介して達成されてもよい。かかる実施形態では、布地が、例えば第2壁部16上で第1布地把持具32若しくは32’と係合される時に、弾性部材48は支持部材26を第1壁部14の方に通常付勢し、布地を伸長することができる。1つの非限定的な実施形態では、支持部材26は、支持部材26を布地ハンガー又は布地の一部分に取り付けるために、ユーザーによって、第1壁部14から離して引っ張られてもよい。ユーザーは次いで、支持部材26を解放し、弾性部材48が、支持部材26を第1壁部14に実質的に近接する位置に付勢できるようにしてもよい。よって、布地は、第1布地把持具32若しくは32’に、又は例えば第2壁部16に、それを取り付けることによって伸長され得る。1つの非限定的な実施形態では、延長可能な部材は、例えば、バネ仕掛けの機構の周囲に巻き付けられて、例えば部材が延ばされ、かつ収縮されるのを可能にしてもよい。1つの非限定的な実施形態では、弾性部材48の第1端部50は、取り付け部材54(例えばアイフック又はボルトなど)の使用を介して、エンクロージャ12及び/又は第1壁部14に取り付けられてもよい。支持部材26はまた、例えば、それが、布地ハンガーなしで布地に直接取り付けられなければならない時のために、クリップ又は布地把持具を含んでもよい。
【0022】
他の非限定的な実施形態では、更に図6を参照して、支持部材は、重りシステム、並びに/又は重り及び滑車システムを介して、エンクロージャ12及び/又は第1壁部14に可動式と係合されてもよい。重りシステムは、重り56及びコネクタ50を含んでもよい。重り及び滑車システムは、重り56、少なくとも1つの任意の回転可能な滑車58、及びコネクタ60を含んでもよい。いずれかの実施形態では、コネクタ60は、支持部材26に第1端部で取り付けられて、少なくとも1つの滑車58の上で延び、第2端部で重り56に取り付けられてもよい。重り56及び任意の少なくとも1つの滑車58は、例えばエンクロージャ12の壁部におけるチャネル62内に位置されてもよい。少なくとも1つの任意の滑車58が配置されて、コネクタ60を回転可能と係合し、支持部材26が第1壁部14に対して移動される時に、コネクタ60がチャネル62内で往復するのを可能にしてもよい。他の実施形態では、少なくとも1つの滑車58が除去されて、支持部材26が第1壁部14に対して移動される時に、コネクタ60はチャネル62内で単に往復又は摺動してもよい。コネクタ60は、例えば、コード、ひも、バンド、及び/又はケーブルであってもよい。図6を参照して理解されるように、コネクタ60及び重り56は、支持部材26を、第1壁部14に近接する位置に通常付勢し、これによって、布地ハンガー及び/又は布地を第1壁部14の方に引くことにより、布地に張力を付与することができる。重り56がチャネル62内で吊るしてある又は配置されている時に、重り56は、重り56上に作用する重力によって、第2壁部16の方に通常付勢され得る。重り56は、例えば、約0.2kg〜約4.5kg(0.5ポンド〜約10ポンド)、あるいは約0.4kg〜約3.6kg(1ポンド〜約8ポンド)、あるいは、約0.9kg〜約2.7kg(2ポンド〜約6ポンド)の範囲であってもよい。勿論、他の好適な重りもまた使用されてもよい。
【0023】
上記に更に加えて、上記の付勢システム(すなわち、弾性部材48、並び重りシステム並びに/又は重り及び滑車システム)は、支持部材26が第1壁部14の方に付勢され得る方法の単なる例示の実施形態であるということを、当業者は理解するであろう。布地処理システム10は、例えば、1つ以上の弾性部材48及び/又は1つ以上の重り及び滑車システムを含んでもよい。付勢システムは、単に説明のために図6で共に使用されているのが示されている。例えば、付勢部材、バネ、及び/又は他の好適な部材など、他の機械的部材が、図示された例示の付勢システムに加えて、又はこれと組み合わされる、のいずれかで、支持部材26を第1壁部14の方に付勢するために使用されてもよいということを、当業者は理解するであろう。支持部材26の付勢は、これらの布地が、例えば、布地を濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することによって拡がる場合でさえも、エンクロージャ12内に配置された布地上の張力を維持することができる。
【0024】
1つの非限定的な実施形態では、図2を参照して、第1壁部14は、少なくとも1つの把持具25を、支持部材26に加えて、又は支持部材の代わりに含んでもよい。かかる実施形態では、少なくとも1つの把持具25は、布地ハンガー(例えば布地ハンガー15若しくは15’など)を、エンクロージャ12内で係合し、支持するように構成されてもよい。他の実施形態において、少なくとも1つの把持具25は、布地の一部分に取り付けられて、エンクロージャ12内での処理のために、布地に張力を付与し、及び/又はこれを拡げてもよい。少なくとも1つの把持具25は勿論、布地を、吊るしてある向きで、又は実質的に吊るしてある向きでエンクロージャ12内に、布地支持する又は維持するために使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの把持具25は、例えば、第1壁部14、第3壁部18、及び/又は第4壁部20に取り付けられてもよく、又は可動式にこれに取り付けられてよい。少なくとも1つの把持具25が、(例えば、延長可能な部材、弾性部材64、重りシステム、並びに/又は重り及び滑車システムによって)第1壁部14に可動式に取り付けられる場合では、少なくとも1つの把持具25は、第1壁部14に近接する位置に通常付勢されてもよいが、第1壁部14に対して移動されて、例えば布地及び/又は布地ハンガーを係合する能力を有することができる。布地又は布地ハンガー15若しくは15’との係合が達成された後、少なくとも1つの把持具25は、布地を、例えば第1壁部14の方にそれが通常付勢されるために伸長することができる。少なくとも1つの把持具25は、例えば、図1〜5、及び7に示される第1布地把持具及び第2布地把持具のような布地把持具を含むことができる。少なくとも1つの把持具25を有する実施形態は、布地片、布製ナプキン、又は任意の他の好適な布地若しくは衣類のアイテムを伸長するために、例えば、第2壁若しくはこれに向けて配置された、第1把持具及び第2把持具のいずれかと併せて使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、これらの布地が、例えば濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することによって拡がる場合でさえも、張力は、少なくとも1つの把持具25の付勢によって、エンクロージャ12内に配置された布地上で維持され得る。
【0025】
様々な非限定的な実施形態では、任意の好適な布地ハンガーが布地処理システム10と共に使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、図1〜3を参照して、布地ハンガー15は、布地のアイテムと係合されるように構成された布地係合部分41、突部43、及び、例えばズボンなど布地を支持するように構成されたクロス部材45を含んでもよい。突部43は、第1部分42及び第2部分46を含んでもよい。第1部分42は、支持部材26のクレードル部38の第1側部と係合されてもよく、第2部分46は、支持部材26のクレードル部38の第2側部と係合されてもよい。他の非限定的な実施形態では、図4及び5を参照して、布地ハンガー15’は布地処理システム10と共に使用されてもよい。布地ハンガー15’は、以下に更に詳細に記載される。他の実施形態では、図7を参照して、布地伸長装置78は、支持部材26のクレードル部38と係合されてもよい。
【0026】
1つの非限定的な実施形態では、再び図1〜3を参照して、少なくとも1つの第1布地把持具32は、第2壁部16に取り付けられてもよく、及び/又はこれに向けて配置されてもよい。少なくとも1つの第1布地把持具32は、クリップ、クランプ、及び/又は他の好適な布地係合部材から構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの第1布地把持具32は、例えば第1布地把持具32が、エンクロージャ12内に配置された様々な布地の一部分と係合され得るように、同一のラインに沿って配置された、又は複数の列に配置された1つ以上の第1布地把持具を含んでもよい。当業者に理解されるように、少なくとも1つの第1布地把持具32は、第1部分及び第2部分を含んでもよく、第1部分及び第2部分は、それらの間で布地の一部分を挟んで、布地の一部分を、少なくとも1つの第1布地把持具32について、布地の一部分を解放可能に保持してもよい。布地を係合する、少なくとも1つの第1布地把持具32の第1部分及び第2部分の表面は、少なくとも1つの第1布地把持具32が、張力下で、布地の一部分を適切に把持し、かつ保持するのを可能にするように構成された隆起部、粗面、及び/又はゴム部分を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの第1布地把持具32は、それが、第2壁部16に対して実質的に移動しないように、第2壁部16に固定式に取り付けられてもよい。かかる実施形態では、支持部材26は、第1壁部14に対して移動してもよく、及び/又は第1壁部14の方に付勢されてもよく、布地片が支持部材26と係合され、少なくとも1つの第1布地把持具32が布地を伸長するのを可能にする。これらの布地が、例えば濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することによって拡がる場合でさえも、張力は、少なくとも1つの第1布地把持具34の付勢によって、エンクロージャ12内に配置された布地上で維持され得る。
【0027】
1つの非限定的な実施形態では、図3を参照して、少なくとも1つの第1布地把持具32は、第2壁部16に可動式に取り付けられて、及び/又は第2壁部16の方に、若しくは他の壁部の方に付勢されてもよいが、第2壁部16又は他の壁部に対して可動であってもよい。かかる実施形態では、少なくとも1つの第1布地把持具32は、少なくとも1つの付勢部材66(例えば伸縮可能な細長い部材、弾性部材、延長可能な部材など)の端部に取り付けられてもよく、その一方で、付勢部材66の他方の端部は、エンクロージャ12、第2壁部16、又は他の壁部に取り付けられてもよい。他の実施形態において、少なくとも1つの第1布地把持具32は、コネクタ60の端部に取り付けられてもよく、その一方でコネクタ60は、重りシステム、並びに/又は重り及び滑車システムと操作可能に係合されてもよい。いずれの場合においても、少なくとも1つの第1布地把持具32は、例えば第2壁部16に近接した位置に、又はこれに隣接した位置に通常付勢されてもよい。少なくとも1つの第1布地把持具32のための付勢部材66は、上記の支持部材26に関して図示され、記載された付勢システム若しくは付勢部材と類似であってもよい。重りが重力によって移動することができるように、上記の重りシステム並びに/又は重り及び滑車システムは、わずかに修正される必要があり得る。重りシステム並びに/又は重り及び滑車システムの1つの非限定的な実施形態では、本明細書で記載されたコネクタ60に類似のコネクタが、第2壁部16から延びてもよく、かつエンクロージャ12内のチャネルにおいてピン、旋回部、及び/又は滑車の上に配置されて、次いで例えば、重力が重りへ作用することができるように、吊り下げられた重りに接続されてもよい。そのような修正は当業者によって理解されるであろう。1つの非限定的な実施形態では、第1布地把持具32が、第2壁部16又は他の壁部に対して移動することができ、例えば第2壁部16に隣接した位置に、若しくはこれに向けて通常付勢されるように、付勢部材66は、収縮した状態から第2壁部16の方に延ばされてもよい。第1布地把持具32のこのような付勢は、少なくとも1つの第1布地把持具32が布地の一部分と係合される時に、布地に張力を付与することができる。1つの非限定的な実施形態では、第1布地把持具32は、例えば支持部材26、少なくとも1つの第2布地把持具34、少なくとも1つの任意の把持具25、並びに/又は伸長ビーム28及び30と共に機能し、又はこれと併せて使用されて、布地に張力を付与してもよい。様々な実施形態では、可動式の、少なくとも1つの第1布地把持具32は、例えば、第1壁部14に固定式に取り付けられる又は第1壁部14と可動式に係合される支持部材26と併せて使用されてもよい。
【0028】
1つの非限定的な実施形態では、図4、5、及び7を参照して、1つ以上の第1布地把持具32’は、処理若しくは乾燥のために、エンクロージャ12内の布地に係合して、エンクロージャ12内の布地を伸長する及び/又は布地を配置する、若しくは方向付けるように構成されてもよい。1つの例示の実施形態では、図5を参照して、布地は、例えばスラックス又はズボン73を含んでもよい。様々な実施形態では、1つ以上の布地把持具32’は、第2壁部16若しくは他の壁部に取り付けられてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよい。1つ以上の第1布地把持具32’は一般に、上記の少なくとも1つの第1布地把持具32と同様に機能することができる。1つ以上の第1布地把持具32’は、付勢部材66を使用して、第2壁部16又は他の壁の方に付勢されてもよい。図4、5、及び7に示される実施形態では、しかしながら、2つ以上の第1布地把持具32’が使用されてもよく、これによって布地の複数部分が、処理若しくは乾燥のために、第1布地把持具32’によって係合され、布地を適切に伸長し、及び/又はエンクロージャ12内に布地を配置する、若しくはこれを方向付けることができる。1つの非限定的な実施形態では、例えばより効率的な乾燥を促進するために、布地は、それが内側から外に乾燥されるように、エンクロージャ12内で配置されてもよい。少なくとも1つの第1布地把持具32を参照して説明したように、1つ以上の第1布地把持具32’は、第1壁部14に固定式に取り付けられ得る又は第1壁部14と可動式に係合され得るが、第1壁部の方に付勢され得る支持部材26と併せて使用されてもよい。かかる実施形態は、布地が支持部材26と、1つ以上の第1布地把持具32’との間で伸長されるのを可能にする場合があり、これによって布地は、エンクロージャ12内で、処理され及び/又はしわを取ることができる。
【0029】
1つの非限定的な実施形態では、図4を参照して、1つ以上の第1布地把持具32’は、少なくとも1つの第1布地把持具32の第1列及び少なくとも1つの第1布地把持具32の第2列に提供されてもよい。かかる実施形態では、第1列は、第2列から離間した距離(例えば2.5〜25.4cm(1〜10インチ))で離間されてもよい。そのような離間は、シャツの第1側部の第1底部分が、例えば少なくとも1つの第1布地把持具32’の第1列に取り付けられるのを可能にし得、かつ、シャツの第2側部の第2底部分が、少なくとも1つの第1布地把持具32’の第2列に取り付けられるのを可能にし得る。そのような場合、シャツの第1側部は、シャツの第2側部から離れた距離で、エンクロージャ12内で保持され、方向付けられ、及び/又は配置されてもよく、シャツの2つ側部によって形成された、シャツにおける開口部を通って空気が流れ、例えば内側から外へシャツを乾燥させるのを可能にする。シャツのこの配置及びそれに続くシャツの開口部への空気流は、シャツを乾燥させるのに必要とされる時間を著しく低減させることができ、及び/又はシャツの処理若しくはリフレッシュを改善することができる。1つの非限定的な実施形態では、給気95が第1列と第2列の少なくとも部分的に中間で供給されてもよく、これによってガス供給又は給気95からの空気(例えば熱風)若しくは他の適したガスが、シャツの開口部を通って流れることができる。そのような空気流は、乾燥中に、シャツを本質的に「膨張させる」場合がある。空気は、例えば、シャツから出てシャツの頂部に流れてもよい。上記は布地の例としてシャツを使用しているが、本開示の考察において、当業者は、他の布地(例えばズボン)、他の衣類、及び/又は布地アイテムが、例えば、少なくとも1つの第1布地把持具32’の第1列、及び少なくとも1つの第1布地把持具32’の第2列の配置によって、同様な方式で乾燥されてもよいということを理解するであろう。1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの第2布地把持具34’はまた、単体で、又は1つ以上の第1布地把持具32’の組み合わせてのいずれかで、使用されて、布地の一部分を開放したまま本質的に保持することができ、これによって空気は、布地の第1側部と、布地の第2側部との中間に形成されたスペースに流れ、例えば布地の乾燥に必要とされる時間を減少させることができる。様々な布地把持具を、離間した関係(例えば列に)に配置することによって、布地伸長システムは、関連技術に対して例えば低減された消費エネルギー、より速い布地処理サイクル、及び/又はより効果的な布地の処理など様々な利点を提供することができる。様々な布地把持具の他の適した配置、向き、及び/又は構成が使用されてもよく、これによって布地が最適にエンクロージャ12内に配置され及び/又は方向付けられて、均一に若しくは実質的に均一に布地処理溶液(例えば、水、水及び芳香剤)を受容することができ、並びに/又は適切に乾燥され得るということを、当業者は理解するであろう。
【0030】
1つ以上の布地(例えば、2つのシャツなど)がエンクロージャ12内で処理される、及び/又は乾燥される実施形態では、第1シャツの底部分は、少なくとも1つの第1布地把持具32’の第1列に取り付けられてもよく、第2シャツの底部分は、例えば少なくとも1つの第1布地把持具32’の第2列に取り付けられてもよい。そのような実施形態では、第1シャツの一部分は、例えば、第1シャツ及び第2シャツの処理、洗浄、湿潤及び/又は乾燥の間に、第2シャツの一部分から離れた距離で維持されてもよい。そのような配置は、第1シャツと第2シャツとの中間にガス(例えば空気)が流れるのを可能にし、第1シャツ及び第2シャツ上の乾燥していない布地の量を抑える、又は少なくとも低減することができる。
【0031】
1つの非限定的な実施形態では、図1〜5、及び7を参照して、少なくとも1つの第2布地把持具34は、少なくとも1つの第1壁部14、第2壁部16、第3壁部18、及び/又は第4壁部20に取り付けられ得る、及び/又はこれと係合され得る。様々な実施形態では、少なくとも1つの第2布地把持具34は、第3壁部18と第2壁部16との交点に向けて配置されてもよく、他の少なくとも1つの第2布地把持具34は、例えば、第4壁部20と第2壁部16との交点に向けて配置されてもよい。よって、少なくとも1つの第2布地把持具34は、エンクロージャ12内で、任意の好適な方向及び/又は向きで、布地を伸長する及び/又は配置するのに使用されてもよい。勿論、他の実施形態では、任意の好適な布地把持具が、エンクロージャ12内で、任意の好適な方向及び/又は向きで、布地を伸長する及び/又は配置するのに使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、本開示の様々な布地把持具は、様々な布地把持具及び布地への重力の方向以外の方向で、布地を伸長するために使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、図7を参照して、複数の第2布地把持具34が、第3壁部18及び第2壁部16、並びに第4壁部20及び第2壁部16の交点に向けて配置されてもよい。他の実施形態において、少なくとも1つの第2布地把持具34は、例えばエンクロージャ12の各壁に、又はエンクロージャ12の少なくとも2つの壁に配置されてもよい。一例では、第2布地把持具34は、クリップ、クランプ、把持具、及び/又は布地と係合するように構成された任意の他の好適な布地係合部材から構成されてもよい。使用時に、少なくとも1つの第2布地把持具34は、シャツ72のカフ部分68、ボタン部分70、他の一部分、又は例えばズボン73の一部分など、布地の様々な部分と係合されて、シャツ72若しくはズボン73に張力を付与してもよい。第2布地把持具34は勿論、第2布地把持具34が、使用中に、布地の一部分に解放可能に保持され得るように、好適な把持部分又は把持面を含んでもよい。当業者は、布地の任意の好適な一部分と係合するために、少なくとも1つの第2布地把持具34が使用されてもよいということ、並びに、例えば伸長ビーム28及び30、少なくとも1つの第1布地把持具32若しくは32’、少なくとも1つの把持具25、及び/又は支持部材26と共に使用されてもよいということを理解するであろう。
【0032】
1つの非限定的な実施形態では、少なくとも1つの第2布地把持具34は、第2壁部16、第3壁部18、及び/又は第4壁部20と可動式に係合されてもよい。勿論、少なくとも1つの第2布地把持具34はまた、例えば第1壁部14上に配置されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、図2、3、及び5を参照して、少なくとも1つの第2布地把持具34は、付勢部材76の端部に取り付けられてもよく、一方で、付勢部材76の他方の端部は、エンクロージャ12の一部分及び/又はその様々な壁部のうちの1つと係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、エンクロージャ12の様々な壁部との、第2布地把持具34の可動式な係合は、少なくとも1つの第2布地把持具34が、布地の方に延され、解放可能に布地に取り付けられるのを可能にしてもよい。一旦、布地へ取り付けられ、解放されると、付勢部材76は、少なくとも1つの第2布地把持具34が、例えば第2壁部16の方に格納されて、及び/又はこれの方に付勢されて、布地を伸長させることができる。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材76は、様々な壁部(例えば、エンクロージャ12の第2壁部16など)の方に付勢されるように構成された弾性部材、及び延長可能な部材、並びに/又は伸縮自在な部材であってもよい。様々な実施形態では、付勢部材76は、上記の付勢部材又は付勢システムと、構造及び/又は機能において類似であってもよい。いずれかの例において、これらの布地は、例えば濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することによって拡がった場合でさえも、少なくとも1つの第2布地把持具34の付勢によって、張力は、エンクロージャ12内に配置された布地上で維持され得る。
【0033】
1つの非限定的な実施形態では、図1〜3、及び5を参照して、少なくとも1つの第1布地把持具32若しくは32’、及び少なくとも1つの第2布地把持具34は、支持部材26並びに/又は第1伸長ビーム28及び第2伸長ビーム30と共に、あるいはこれらとは独立して使用されてもよい。様々な布地把持具が、第1伸長ビーム28及び第2伸長ビーム30と共に使用される一実施形態では、例えばシャツ72などの衣類のアイテム又は他の布地が伸長されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第1伸長ビーム28は、第3壁部18から延び、第3壁部18から形成され、又は第3壁部18に取り付けられてもよく、同様に、第2伸長ビーム30は、第4壁部20から延び、第4壁部20から延び、第4壁部20から形成され、第4壁部20に取り付けられてもよい。他の実施形態において、他の構成、長さ、寸法、及び/又は形状を備える他の伸長ビームが、エンクロージャ12内の他の好適な位置で、又はエンクロージャ12の他の好適な壁部に配置されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、伸長ビーム28及び30は、ボルト、ねじ、リベット、接着剤、釘、溶接、及び/又は任意の他の好適な取り付け方法を使用して、エンクロージャ12の様々な壁部に、又はエンクロージャ12の他の一部分に取り付けられてもよい。
【0034】
1つの非限定的な実施形態では、図2及び3を参照して、例えばシャツ72の袖部74など、布地の一部分は、第1伸長ビーム28及び第2伸長ビーム30と係合されてもよく、又はこれらを少なくとも部分的に回ってもよい。次いで、シャツ72及び/又はシャツ72の袖部74に張力を付与するために、第2布地把持具34は、シャツ72のカフ部分68と係合されてもよい。かかる実施形態では、シャツ72の全て又はほとんどを伸長するために、シャツ72もまた、支持部材26及び/又は少なくとも1つの第1布地把持具32若しくは32’によって伸長されてもよい。図示されてはいないが、他の実施形態において、他の布地アイテム(例えばタオルなど)の一部分は、第1伸長ビーム28及び第2伸長ビーム30を少なくとも部分的に回る、又はこれらを係合し、一方で布地アイテムの他の一部分は、例えば第2布地把持具34若しくは34’と係合されてもよい。当業者は、エンクロージャ10内の他の様々な伸長ビームのための他の使用及び配置を理解するであろう。
【0035】
1つの非限定的な実施形態では、伸長ビーム(図示せず)は、伸長ビーム28及び30に加えて、又はこれの代わりのいずれかで、第1壁部14の方に角度が付けられ、伸長ビームの一部分は、第1壁部14に取り付けられる及び/又はこれによって形成されてもよい。かかる実施形態では、第1伸長ビームは、第1端部で第2壁部16に取り付けられてもよく、かつ第2端部で第1壁部14に取り付けられてもよい。同様に、第2伸長ビームは、第1端部で第3壁部18に取り付けられてもよく、かつ第2端部で第1壁部14に取り付けられてもよい。第1伸長ビーム及び第2伸長ビームは両方とも、支持部材24に向けて第1壁部14上の領域の方に角度が付けられてもよく、及び/又は第1壁部14上の中心位置の方に角度が付けられてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第1伸長ビームは、第2壁部16に対して第1壁部14上の中心位置の方に、例えば約10〜約80度、あるいは約30〜約60度、あるいは約40度〜約50度、あるいは約45度、角度が付けられてもよい。第2伸長ビームは、第3壁部18に対して支持部材24の方に及び/又は第1壁部14上の中心位置の方に、第1伸長ビームと同一若しくは類似の方式で角度が付けられてもよい。第2壁部16及び/又は第3壁部18に対する、伸長ビームのそのような角度付けは、布地処理システム10が、例えば水などの組成物を、シャツ72の後側部分の少なくともほとんどに付与するのを可能にし得、この実施形態では、袖部74は、シャツ72の後側部分と、より少ない重なりで、より垂直の向きで配置及び/又は伸長されてもよい。このような実施形態では、第2布地把持具34は、図3に図示されたように交差される必要がない場合があり、しかし、代わりに、例えばシャツ72のカフ部分68を、エンクロージャ12のそれらの対応面上で伸ばし、これを係合して、実質的に垂直位置に袖74を伸長してもよい。
【0036】
1つの非限定的な実施形態では、図24を参照して、布地を伸長するために、布地の一部分は、「Y」形状のフレーム280と係合されてもよい、又はこれを部分的に回ってもよい。
【0037】
1つの非限定的な実施形態では、図7は、布地処理システム10のエンクロージャ12内で、又はエンクロージャ12の外で使用され得る、例示の布地伸長装置78を図示する。布地伸長装置78は、上記の布地ハンガー15若しくは15’と同様に、支持部材26のクレードル部38と係合されて、布地伸長装置78を、エンクロージャ12によって画定された布地受容スペース内で吊るしてある向きで、実質的に吊るしてある向きで、及び/又は吊り下げられた向きで解放可能に保持することができる。図7の布地伸長システム78は、第2の、すなわち拡げられた構成かつ、明瞭さのために布地をその上に有さない状態で示されている。例示の布地伸長装置78は、より詳細に以下に記載されている。勿論、布地伸長装置78は、少なくとも1つの第1布地把持具32若しくは32’、少なくとも1つの第2布地把持具34、少なくとも1つの把持具25、及び/又は本明細書に記載の布地処理システム10の他の機構と共に使用されてもよい。
【0038】
1つの非限定的な実施形態では、図示されてはいないが、布地処理システム10は、例えば、支持部材26などの支持部材、及び布地の一部分に取り付けられるように構成された、少なくとも1つの、重りの付いた布地取り付け部材を含んでもよい。重りの付いた布地取り付け部材は、エンクロージャ12とは別個であってもよいが、布地をエンクロージャ12内に配置する前、又は布地をエンクロージャ12内に配置した後のいずれかに、ユーザーによって布地の一部分上に配置可能であり得る。重りの付いた布地取り付け部材は、例えば重り又は重りの付いた部分を含む、クリップを含んでもよい。重り又は重りの付いた部分は、例えば水、金属、及び/又は粉末など、任意の好適な材料を含んでもよい。重りの付いた布地取り付け部材が、布地片の底部に向けて取り付けられる時に(吊るしてある向き又は他の好適な向きで)、重り又は重りの付いた部分によって重りの付いた布地取り付け部材は、吊るしてある布地に張力を付与することができる。重り又は重りの付いた部分は、それに付与される重力によって、布地に張力を付与することができる。1つの非限定的な実施形態では、重りの付いた布地取り付け部材は、それがエンクロージャ12内で又はこれの外で使用される時に、布地伸長装置78と併せて使用されてもよい。他の実施形態において、重りの付いた布地取り付け部材は、布地ハンガー15若しくは15’及び/又は任意の他の好適なハンガーが、布地伸長装置10内で、又はこの外側で使用される時に、布地ハンガー15若しくは15’及び又は任意の他の好適なハンガーと共に使用されてもよい。
【0039】
図8及び9は、第1布地把持具32’、少なくとも1つの第2布地把持具34、少なくとも1つの把持具25、及び/又は布地処理システム10に提供される他の把持具として使用され得る1つの例示の把持具80を図示する。把持具80は、第1側部82、及び第1側部82に対向する又は実質的にこれに対向する第2側部84を含み得る。図示されるように、例示の把持具80は、把持部分86及び作動部分88を含み得る。1つの非限定的な実施形態では、把持部分86は、布地と係合されるように構成されてもよく、それらと係合する時に、適切に布地を把持し、保持するように構成されているゴム材又は他の高摩擦係数材料を含む把持部材89を含んでもよい。他の実施形態では、把持部材89はまた、例えばそれらの間に布地を維持する時に把持部材89を補助するために、粗面、リブ付き面、及び/又は隆起部を備える面を含んでもよい。把持部分86の第1側部82及び第2側部84から移動させて、互いを離間し、把持部分86を開き、把持部分86が布地と係合されるのを可能にするために、作動部分88は一緒に圧縮されてもよい。一旦、布地が把持部分86内に配置されると、作動部分88に付与される圧力は解放され得、把持部分86が閉じて布地を係合するのを可能する。例えば、バネなどの付勢部材(図示せず)が、第1側部82と第2側部84との間に配置されてもよく、かつ把持部材89が布地と接触する及び/又は布地をそれらの間に挟む位置に、把持部分86を通常付勢するために、第1側部82及び第2側部84に取り付けられてもよく、及び/又はこれらに力を付与してもよい。1つの非限定的な実施形態では、把持具80は、把持具80がエンクロージャ12の様々な壁のうちの1つに対して格納する時に、それが付勢部材を損傷しないように構成され得る。1つの非限定的な実施形態では、把持具80は、弾性であり、延在可能であり、及び/又は伸縮自在部材であってもよく、これによって、例えば、それがエンクロージャ12の壁部に対して可動であってもよく、エンクロージャ12の壁部の方に通常付勢されて、把持具80が張力を布地に付与するのを可能にする。
【0040】
上記に更に加えて、1つの非限定的な実施形態では、把持具80は、布地処理システム10のサイクル中又はこれの後に、把持具80から熱を消散するように構成された他の機構を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、把持具80は、第1側部82及び第2側部84の外面92及び92’上にそれぞれ、リブ90を含んでもよい。これらのリブ90は主に、ユーザーの手又は指が、作動部分88に接触して、把持具80の把持部分86を開く、作動部分88上に配置されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、リブの外面を覆う空気は、例えば面92及び92’よりも速くリブ90を冷却することができる。1つの非限定的な実施形態では、リブが接触する面92と92’との間でユーザーの指が、滑り落ちるのを防ぐのを助けるために、面92及び92’の上のリブの高さは、約0.3mmよりも大きく、リブと突部との間のスペースは、好ましくは約10mm未満であるように、リブは設計されてもよい。更に、リブ又は突部自体はまた、幅が約10mm未満であるのが好ましい。
【0041】
更に、1つの非限定的な実施形態では、把持具80の第1側部82及び第2側部84は、内部に開口部94を含んでもよい。これらの開口部94は更に、把持具80が布地処理システム10のユーザーによって操作され得るように、布地処理システム10のサイクル中に及びサイクルの後、把持具80から熱を消散するのを促進することができる。当業者は、把持具80のための熱消散の任意の他の好適な方法が使用されてもよく、これは本開示の範囲内であるということを理解するであろう。
【0042】
1つの非限定的な実施形態では、把持具(図示せず)は、例えば薄い及び/又はデリケートである布地を把持する及び/又は解放可能にこれと係合されるように構成されてもよい。そのような場合、把持具は、把持部材89の表面積に対して大きな表面積を有する把持部材が設けられてもよい。把持部材上のこの大きな表面積は、把持部材及び/又は把持具の把持部分によって付与される張力を、把持部材の大きな表面積にわたって、薄い及び/又はデリケートな布地に分配するために使用されてもよく、これによって、いずれかの跡が、把持部材が布地に係合した薄い及び/又はデリケートな布地上に残るのを防ぐ、又は少なくとも最小限にする。他の実施形態では、各把持部材は、把持部材が布地に係合する、その薄い及び/又はデリケートな布地の上に跡が残るのを再び防ぐために、又は少なくとも最小限にするために、ゴム材料、圧縮可能な材料、変形可能な材料、及び/又は発泡材料を含む一部分を含んでもよい。当業者は、例えば、把持部材と布地の中間にパッド、シート、及び/又はフィルムを配置することによって、把持部材による、布地上に残された跡を低減するために、他の好適な装置が使用され得るということを理解するであろう。
【0043】
1つの非限定的な実施形態では、把持具は、把持力調整部材(図示せず)を含んでもよい。把持力調整部材が使用されて、特定の把持具によって布地に付与される把持力又は圧縮力の量を調節してもよい。1つの非限定的な実施形態では、より厚い又はよりデリケートでない布地に対してより大きな把持力が把持具によって付与され得るように調節されてもよく、その一方で、より薄い、又はよりデリケートな布地に対してより小さな把持力が付与され得るように、把持力調整部材が調整されてもよい。把持力調整部材は、例えば、バネ若しくは他の付勢部材で、付与される圧力を増加させる又は減少させて、把持部材が、異なる圧縮力を用いて様々な布地と係合するのを可能にしてもよい。1つの非限定的な実施形態では、把持力調整部材を使用して、様々な布地を係合するための各把持具を構成することによって、把持具の把持部分によって生じた、布地上に残った跡は、排除される及び/又は少なくとも低減され得る。
【0044】
1つの非限定的な実施形態では、図4を参照して、布地処理システム10は、カラーコード、ダイアグラム、及び/又は他の好適な視覚的表示など、少なくとも1つの視覚的表示96を、布地処理システム10の様々な構成要素上に又はこれらに向けて含んでもよい。視覚的表示96は、どのように布地処理システム10の様々な構成要素を使用するか、及び/又はどのように様々な構成要素が一緒に働くか、をユーザーに示すことができる。1つの非限定的な実施形態では、様々な把持具は色分けされてもよい。例えば、第1布地把持具32若しくは32’は、青色であってもよく、第2布地把持具34はオレンジ色であってもよい。よって、布地処理システム10に提供された様々な指示を考慮して、ユーザーは、例えば、第1布地把持具32若しくは32’がシャツの底部分又はズボンのウエストバンドに取り付けられるべきであり、第2布地把持具34は、例えば、シャツの袖のカフに取り付けるための補助把持具として、及び/又は追加の伸長及び/又は支持を必要とする、布地の任意の他の一部分のために使用され得るということを理解する。他の実施形態において、様々な構成要素をどのように使用するかというダイアグラムは、エンクロージャ12の外面上及び/又はエンクロージャ12の内面上に、かつ例えば、それぞれの布地把持具に向けて配置されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、例えば、処理される布地に、どのように構成要素が取り付けられるかをユーザーに指示するために、ダイアグラムは、シャツの袖のカフの図、シャツの底部分の図、及び/又はズボンのウエストバンドの図を含んでもよい。布地処理システム10の様々な構成要素をどのように使用するか、をユーザーが理解するのに役立つことができる任意の他の好適な視覚的表示が提供され得るということを、当業者は理解するであろう。
【0045】
1つの非限定的な実施形態では、図10〜13を参照して、布地処理システム110の斜視図は、少なくとも1つの開口部及び引き出し可能部分114を形成するエンクロージャ112を含んでもよく、引き出し可能部分114は、部分的に開いた位置で図示されている。かかる実施形態では、引き出し可能部分114は、任意の好適な機械的、電気的、及び/又は手動部材を介して、エンクロージャ112に形成された開口部から、水平に、又は実質的に外へ引っ張られる、又はこれから作動され得る前側部分として図示されている。引き出し可能部分114を引き出すのに使用される機械的部材の非限定的な例は、例えば、バネ仕掛け部材、鎖駆動部材、及び/又はレバー付き部材を含んでもよい。他の実施形態において、引き出し可能部分114は、上向きの方向で、垂直方向で、又は実質的に垂直方向で、例えば、横方向又は水平方向に対向するように、少なくとも部分的にエンクロージャ112を出るように配置され、構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、引き出し可能部分114は、1つ以上の摺動部材、例えば、ローラーベアリングを備える又はこれを有さないホイール及び/又は滑り部などを含んでもよく、これはエンクロージャ112に提供されたレールに沿って摺動するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、エンクロージャ112は、一対の側壁、頂部、前壁、後壁、及び/又は底壁を含む非崩壊部材であってもよく、頂部、前壁、及び/又は後壁のうちの少なくとも1つの一部分は、引き出し可能部分114の面116から形成されてもよい。面1116は、外面118を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、面116は、面116が閉鎖位置にある時に、エンクロージャ112の開口部を少なくとも部分的に密封してもよい。面116が、エンクロージャ112の開口部を完全に密封しない時に、面116とエンクロージャ112との間の隙間は、布地処理システム110の通気システムの入口及び/又は出口の機能を実施することができる。他の実施形態では、面116は、閉鎖位置にある時に、エンクロージャ112を完全に密封してもよい。更に他の実施形態では、面116の外面118は、エンクロージャ112、及び/又はエンクロージャ112上の密封部を備える同一平面(flush)クロージャを形成することができる。引き出し可能部分114は、エンクロージャ112の外部から引き出し可能部分114にアクセスするための、任意のハンドル140を備えて図示されている。
【0046】
1つの非限定的な実施形態では、図10を参照して、引き出し可能部分114は、任意の後面120及び任意の底部122を備えて図示されている。この実施形態では、後面120は、引き出し可能部分114が通常は布地処理システム110から完全に取り外されないように、エンクロージャ112内に収容され得る。他の実施形態では、引き出し可能部分114は、布地処理システム110から完全に取り外れてもよい。1つの非限定的な実施形態では、支持部分124は、面116から任意の後面120に延びてもよい。そのような実施形態では、支持部分124は布地を吊るすのに、及び/又はその上に布地ハンガーを吊るすのに使用されてもよい。エンクロージャ112の内側スペース内にはまる後面120を提供することによって得られる1つの利点は、エンクロージャ112の内側の側壁、又はエンクロージャ112内に提供された管又は線の状態に対してユーザーが限定された露出を有するということである。繰り返し使用によって、内側の側壁は、布地処理システム110内で噴霧されている又はミストされている、及び内部で処理されている布地から蒸発した布地処理組成物からの残留物若しくは堆積物を収集することができると考えられる。
【0047】
上記に加えて更に、1つの非限定的な実施形態では、図10を参照して、布地処理システム110は、加熱素子126及び空気流経路128を含んでもよい。引き出し可能部分114が閉鎖位置にある時に、空気流経路128は、空気の少なくとも一部分をエンクロージャ112の布地受容スペースに向ける及び/又はこれを通過させるようにしてもよい。加熱素子126は、加熱素子126が、対流、伝導、及び/又は輻射のいずれかによって、例えばエンクロージャ112の内部に、具体的にはエンクロージャ112の布地受容スペースに、より具体的にはエンクロージャ112の布地受容スペース内に収容されるいずれかの布地に熱を伝達するのを可能にする任意の場所で、エンクロージャ112内に配置されてもよい。好適な加熱素子は、例えば、電熱線若しくはコイル、赤外線ランプ、マイクロ波加熱素子、及びこれらの組み合わせを含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、後面120がエンクロージャ112の後ろに向かって動かされた時に、加熱素子126は、それが引き出し可能部分114の閉鎖を妨害しないように、エンクロージャ112の下方部分と同一平面となるように提供されてもよい。
【0048】
1つの非限定的な実施形態では、更に図10を参照して、空気流経路128は、例えば取入口132及び排気口134を含む通気システムによって促進されてもよい。取入口132は、排気口134の下に配置されてもよい。これによって、積極的な空気流を必要とせずに、熱風を自然に対流させ、移動させて排出できると考えられる。他の実施形態では、取入口132は、排気口134の上に配置されてもよい。取入口132から排気口134へと流れる空気は、自然対流又は強制通風によるものであってよい。強制通風の場合、ファン又は他の強制空気移動手段が空気流経路128に挿入されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、ファンは、引き出し可能部分114に干渉するのを避けるために、取入口132又は排気口134付近に配置されてもよい。
【0049】
図11及び12は、引き出し可能部分114が閉鎖位置にある、本開示の他の実施形態による布地処理システム110の図を示す。1つの非限定的な実施形態では、布地処理システム110は、面116の前部の平面状の周辺部を超えて延びる、1つ以上の側面突出部146を含んでもよい。側面突出部146は、分配ヘッドと吊り下げられた布地との間の距離を若干増加できる、様々な好適な形状で提供されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、側面突出部146は、任意のプリズム形状、例えば矩形、正方形、若しくは他の多角形、又は孤状(arcoidal)、例えば円形、楕円(oval)、若しくは楕円(ellipse)などを有してもよい。
【0050】
1つの非限定的な実施形態では、図12を参照して、本開示の布地処理システム110は、エンクロージャ112の側壁上及び/又は側面突出部146内に配置された複数の分配ヘッド150を含んでもよい。このような実施形態では、分配ヘッド150は、1つ以上のスプレーヘッド及び/又は1つ以上の超音波ネブライザを含んでもよい。分配ヘッド150は、例えば、1分当たり、1ノズルから約2グラム超の、布地処理組成物の高い流量が望ましい時に、使用されてもよい。布地処理システム110が1つ以上の側面突出部146を含む1つの非限定的な実施形態では、1つ以上の分配ヘッド150が側面突出部146の内に配置されて、分配ヘッド150と、エンクロージャ112の布地受容スペースに収容されるいずれかの布地との間の横方向距離を増加させることができる。当業者は、2組以上の分配ヘッド150を設けることによって、より迅速で効率的な方法で布地を湿らせることができることを理解するだろう。更に、分配ヘッド150と布地との水平距離を増加させることによって、分配される流体はより多くのスペースを有することができ、布地のより多くの領域に分散して、広がることができる。1つの非限定的な実施形態では、図12は、エンクロージャ112の頂部で配置され、布地処理システム110内に配置された布地上に、下方向に噴霧するように方向付けられた任意の分配ヘッド154を図示する。布地処理システム110の内部全体に、例えば、面116の内側部分上に、後面上に、及び/又は底面に追加の分配ヘッドが配置されてもよい。分配ヘッド150は、布地を最大に被覆するために、かつ布地処理システム110の構成要素のいずれかにより噴霧の干渉を避けるために配置されてもよい。
【0051】
分配ヘッド150が1つ以上のスプレーヘッドを含む1つの非限定的な実施形態では、スプレーヘッドは、1つ以上のスプレーノズル、例えば、2つ、3つ、4つ、又は6つのスプレーノズルを含んでもよい。スプレーヘッドにおける複数のスプレーノズルにより、処理されるべき布地若しくは衣類に対して直接的に、有益組成物の効果的な分配を提供することができ、散布時間を最小化する。有益組成物の分配は、散水ノズル、音波若しくは超音波ネブライザ、圧力旋回アトマイザー、高圧噴霧ノズル、及び/又はこれらの組み合わせなど、任意の好適な装置を使用して達成し、標的粒径及び適用パターンを供給できる。好適なノズルの非限定例は、Spray Systems,Inc.(Ponoma,Calif)のモデル40の850番、1050番、1250番、1450番、及び1650番としてなどSpray Systems,Inc.から市販されているノズルを含んでもよい。別の非限定的なスプレーヘッド又はノズルの例は、Seaquist Dispensing(Gary,111)によってモデル番号DU3813として製造される圧力旋回噴霧ノズルである。
【0052】
1つの非限定的な実施形態では、分配ヘッド150及び/又は154は、加圧スプレー、又は例えばエアアシストを使用する、二重流体ノズルのいずれかを使用する流体噴霧ノズルとして機能することができる。加圧スプレーノズルは、処理用流体の噴霧を支援するための高圧空気を必要としないという利点を有することができる。例えば、高圧電源を使用して静電スプレーノズルとして機能させるなど、特別なノズル設計も使用できる。
【0053】
好適なスプレーヘッドは、単独ノズル又は複数のノズルを含む複合ノズルであってよい。1つの非限定的な実施形態では、各スプレーヘッドが、例えばドーム形状のハウジング内に搭載されている4つの個々のスプレーノズル備えて、布地処理システム110の各側の側面突部146内に収容された4つのスプレーヘッドがあってもよい。ノズルの設計は、典型的には、エンクロージャの設計と共に選択されてもよい。側面突出部146が存在しない、又は薄い側面突出部が望ましい場合、処理されるべき布地若しくは衣類までの距離が短い場合には、幅広い適用範囲を得るために、典型的には、より広い噴霧角を提供するノズルが使用され得る。より広い側面突部146の距離は、若干狭い噴霧角を有するノズルが許容可能な適用範囲の達成するのを促進できる。
【0054】
1つの非限定的な実施形態では、ノズルの流量は、使用されるノズルの数により変化させてもよい。概して、ノズルの流量にノズルの数とスプレーの数をかけると、布地に付与されるべき有益組成物の所望の量を作ることができる。1つの非限定的な実施形態では、合計のスプレー時間は、例えば、約114秒未満、あるいは約112秒未満、あるいは約10秒未満であってもよい。1つの非限定的な実施形態では、それぞれ4個の個別ノズルの、合計8個の複合ノズルが存在し、小型ポンプ及び圧力旋回ノズルを使用する噴霧時間は約2秒であり、噴霧される総有益組成物は、例えば最大約10グラム、あるいは最大約25グラム、あるいは最大約50グラム、あるいは最大約112グラムであってもよい。当業者は、布地処理システムのスプレーノズルの数を増加させることによって、合計のデバイス流量が増加され得るということを理解するであろう。例えば、1つのスプレーノズルは毎秒約1gの増加を提供することができる。スプレーヘッドに加えて、布地処理システム110はまた、例えば、1つ以上の超音波ネブライザを含んでもよい。
【0055】
所望により、有益組成物は、スプレーノズルによって噴霧される前に加熱されてもよい。スプレーノズルによって噴霧される前に、有益組成物を事前に加熱することは、任意の加熱素子、(例えば、電熱線若しくはコイル)、赤外線ランプ、マイクロ波加熱、放射加熱、及び/又は任意の他の好適な加熱装置若しくは方法などによって達成されてもよい。
【0056】
図12は、本開示の少なくとも1つの非限定的な実施形態による、布地処理システム110の正面図である。図12の布地処理システム110は、この布地処理システム110が基部スタンド164を含むことができるのを除いて、図11の布地処理システムと同様である。
【0057】
図13は、本開示の少なくとも1つの非限定的な実施形態による、布地処理システム110の斜視図を示す。布地処理システム110は、例えば、正方形若しくは矩形のプリズム形状など、矩形又は四辺形を有する側面突部146’を含む。布地処理システム110は、第2面170を含む、第2引き出し可能部分166を更に含んでもよい。第2引き出し可能部分166は、有益組成物を内部に収容するリザーバ172を受容するように構成されてもよく、かつ上記のハンドル140と同様なハンドル164を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、引き出し可能部分114は基部158を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、基部158は、引き出し可能部分114の下に提供された任意の加熱素子、及び/又はチャネルへの露出を可能にする開口部を含み、自然若しくは強制された通気の対流のいずれかによる加熱空気の流れを促進することができる。
【0058】
1つの非限定的な実施形態では、図13を参照して、本開示の布地処理システム110は、例えば任意の好適な布地処理組成物の源を収容してもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地処理組成物の源は、第2引き出し可能部分166上に配置されたリザーバ172内に配置されてもよく、又はリザーバ172内に収容されてもよい。他の実施形態において、リザーバ172はまた、エンクロージャ112の上方部分174に配置されてもよい。リザーバ172が第2引き出し可能部分166内に配置されている場合には、リザーバ172は第2引き出し可能部分166を引っ張ることによってアクセスされてもよい。リザーバ172がエンクロージャ112の上方部分174内に配置される場合には、エンクロージャ112内の開口部が提供されて、リザーバ172へのアクセスを可能にし得る。リザーバ172は、布地処理システム110内に提供された少なくとも1つの分配ヘッドに操作可能に接続されてもよく、少なくとも1つのスプレーヘッドは、エンクロージャ112の布地受容スペースの方に、かつ布地の上に布地処理組成物を分配するように方向付けられる。1つの非限定的な実施形態では、リザーバ172は、例えば、詰め替え可能又は交換可能なリザーバであってもよい。
【0059】
1つの非限定的な実施形態では、布地処理組成物の源は、例えば、布地処理システム110内に提供される複数の分配ヘッドに操作可能に接続される布地処理組成物の容器、独立スプレー部材、建物の配管システムに操作可能に接続された流体輸送部材、及び/又はこれらの組み合わせを含んでもよい。好適な独立スプレー部材には、FEBREZE(登録商標)布地用スプレー、DOWNY(登録商標)Wrinkle Releaseスプレーなどのハンドスプレー製品、及び/又は任意の他の市販のスプレー装置(スプレー式洗濯のり若しくは瓶入り芳香スプレーなど)、及び/又はFEBREZE(登録商標)Air Affectsなどエアゾール缶スプレー製品を含んでもよい。好適な独立スプレー部材の寸法は、例えば約0.35L(12oz)の容器及び約0.8L(27oz)の容器を含んでもよい。独立スプレー部材は、布地処理システム110から分離されて提供され得るボトルであってもよく、又は例えばボトルスタンドなど、布地処理システム110に取り外し可能に取り付けられてもよい。ユーザーが単に布地を水で濡らしたい場合の1つの非限定的な実施形態では、布地処理組成物の源は、例えば洗濯機又は住宅の蛇口など別の装置から供給されてもよい。
【0060】
様々な実施形態では、図10〜13を参照して、ハンドル140若しくは164は、ユーザーが押して、エンクロージャ112から引き出し可能部分114を解放する及び/又は少なくとも部分的に取り出すことができるボタンであってもよい。このボタンは、この一部分を引いて閉鎖位置にし、動作のために、布地処理システム上を作動させる単一作動トリガーであってもよい。引き出し可能部分114はまた、それが、作動された時に自動的にエンクロージャ112から離れて伸びるようにバネ仕掛けであってもよい。布地処理システム110の支持部分を自動的に露出させることによって、ユーザーが、布地処理システムのいずれかの内側の内容物若しくは側壁に接触する又はコンタクトする必要がない。本明細書で記載される布地処理システムの様々な非限定的な実施形態の更なる機構及び利点が、米国特許出願第61/076,321号(2008年6月27日出願)、表題「FABRIC REFRESHING CABINET DEVICE」に、より詳細に開示され、これはその全体がここに援用するものである。
【0061】
任意の好適な液体及び/又は流体布地処理組成物が、本開示から逸脱することなく布地処理組成物として使用できる。好適な布地処理組成物には、しわ、悪臭を低減する及び/若しくは除去する、並びに/又は他の望ましい布地処理効果をもたらす、任意の液体又は流体組成物を含んでもよい。更なる好適な布地処理組成物は、布地上、及び/又は布地処理システムが保存される周囲空気へと所望の匂いを付与することができる香料及び芳香剤を含んでもよい。精製水、水道水などを含む水も、好適な布地処理組成物である。本発明の布地処理システムは、悪臭及び/又はしわの低減などによって布地又は衣類をリフレッシュするために使用されるが、しみ防止剤であってよい、並びに/又は例えば、しみ、土、変色及び/若しくは布地の着用及び使用からの他の望ましくない影響の除去も補助する組成物を使用することが可能である。
【0062】
1つの非限定的な実施形態では、布地処理組成物は、水並びに任意に界面活性剤、香料、防腐剤、漂白剤、洗浄補助剤、収縮低減組成物、有機溶媒、及び/又はこれらの混合物からなる群から選択される部材を含んでもよい。布地処理組成物は、揮発性及び不揮発性の成分の両方を含んでもよい。好適な有機溶媒は、グリコールエーテル、具体的には、メトキシプロポキシプロパノール、エトキシプロポキシプロパノール、プロポキシプロポキシプロパノール、ブトキシプロポキシプロパノール、ブトキシプロパノール、エタノール、イソプロパノール、しわ取り剤、着用中防しわ剤、半耐久アイロン剤、臭い吸収剤、及び/若しくは揮発性シリコーン、並びに/又はこれらの混合物を含んでもよい。使用に好適な布地収縮低減組成物は、エチレングリコール、プロパンジオールの全ての異性体、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、及び/又はこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地収縮低減組成物は、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1−オクタノール、及び/又はこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。好適な界面活性剤は、エトキシ化アルコール又はエトキシ化アルキルフェノールなど非イオン性界面活性剤を含んでもよく、布地処理組成物の最大約2重量%で存在する。補助的な洗浄剤は、シクロデキストリン及びしわ取り剤、例えばシリコーン含有加工物を含んでもよい。特に防しわ剤は、揮発性シリコーンを含んでもよく、その一部はDow Corning Corporationから購入できる。1つのこのような揮発性シリコーンは、D5シクロメチコンデカメチルシクロペンタシロキサンである。本明細書において典型的な布地処理組成物は、少なくとも約80重量%の水、あるいは少なくとも約90重量%の水、あるいは少なくとも約95重量%の水を含んでもよい。好適な布地処理組成物の非限定的な例は、米国特許第6,726,186号(Gaaloulら)に提供されている。
【0063】
別の好適な布地処理組成物は、米国特許第6,491,840号(Frankenbachら)で開示されるしわ低減組成物の分配及び安定性を向上させるために特定のpHを有するポリマー組成物及び同第6,495,058号(Frankenbachら)で開示される水性しわ抑制組成物であってもよい。
【0064】
更に他の実施形態では、Roselleらの名で2009年2月12日に公開された、米国特許出願公開第2009/0038083号に開示される布地処理組成物が使用されてもよい。例えば、1つの好適な布地処理組成物は、水溶性の四級アンモニウム界面活性剤を含んでもよい。典型的には、組成物に含まれる水溶性四級剤の最小レベルは、少なくとも約0.01%、あるいは少なくとも約0.05%、あるいは少なくとも約0.1%であり、一方、水溶性四級剤の典型的な最大レベルは、最大約20%、あるいは約10%未満、あるいは約3%未満、及び一般には約0.2%〜約1.0%の範囲であり、実質的に非水溶性の油成分又は油混合物であって、油成分が>1のclogPを有してよい油成分又は油混合物である。典型的には、組成物に含まれる油成分の最小レベルは、少なくとも約0.001%、あるいは少なくとも約0.005%、あるいは少なくとも約0.01%であり、及び典型的には、油成分の最大レベルは最大約5.0%、あるいは約3%未満、及び一般には約0.05%〜約1%の範囲であり、上記のパラグラフに参照される、米国特許出願第2009/0038083号に開示される任意成分、及び水分バランスである。
【0065】
1つの非限定的な実施形態では、布地伸長装置は、布地(例えばシャツ、スカート、ジャケット、ブレザー、ブラウス、衣類の他のアイテム、タオル、テーブルクロス、布製ナプキン、及び任意の/若しくは他の好適な布地など)、並びに/又は、伸長及び/若しく拡大から利益を享受する材料を伸長するように構成される。図14〜18を参照すると、例示の布地伸長装置200が示されている。図示されるように、例えばシャツ202などの布地は、シャツ202が伸長されて、例えばしわを排除する又は軽減し得るように、布地伸長装置200上に配置される。布地伸長装置200は、従来の洗浄装置で、又は本明細書に記載の布地処理システムで布地を洗浄する若しくは処理する前に、その最中、及び/又はその後に使用されてもよい。布地伸長装置200はまた、洗浄されたばかりの布地上で、又は事前に洗浄されているが、処理及び/若しくはしわ取りのために更なる伸長を必要とする布地上で使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地伸長装置200は、例えばクローゼット内の水平なバー若しくはロッドなどの支持部から、布地処理システム200を吊るすのに好適なハンガー204を含んでもよい(例えば、図14〜16を参照)。他の実施形態では、ハンガー204’は、例えば布地処理システム又はエンクロージャ内の支持部材若しくは支持部材のクレードルから吊るされるように構成されてもよい(例えば図17及び18を参照。)。勿論、当業者は、他の好適なハンガー、吊り部材、及び/又は吊り下げ部材は、本開示の範囲内であり、様々な好適な位置に布地伸長装置200(fabric treating apparatus 200)を吊るす若しくは吊り下げるのに使用されてもよいということを理解するであろう。
【0066】
1つの非限定的な実施形態では、更に図14〜18を参照して、布地伸長装置200は、支持ビーム206を含んでもよい。支持ビーム206は、ハンガー204若しくは204’、又は任意の好適なハンガーに取り付けられる、又はこれと一体形成されるように構成された端部を含んでもよい。カラー208は、支持ビーム206と固定式に取り付けられる、及び/又は支持ビームと可動式に若しくは摺動可能に係合するように構成されてもよく、これによって、一部の実施形態では、カラー208は、支持ビーム(図14、16、及び18)に対して動くことができる。1つの非限定的な実施形態では、図15及び16を参照して、支持ビーム206に対するカラー208の動きを防ぐ又は少なくとも抑制するためのロック機構を使用して、カラー208は支持ビーム206上の定位置に固定されてもよい。ロック機構は、ラック209若しくは他の好適な部材を係合する及び/又は摩擦嵌めするように構成されたねじ付きのサムホイール207を含んでもよい。他の実施形態において、例えば、好適なラチェットレバー、カムレバー、急速解除ピン/戻り止め配置、又はバネ仕掛けボタン/戻り止めの配置は、ロック機構として使用されてもよい。複数の戻り止め(図示せず)は、カラー208が支持ビーム206に対して好適な位置にある時に、急速解除ピン及び/又はバネ仕掛けボタンが戻り止めに係合することができるように、支持ビーム206内に形成されてもよい。急速解除ピン及び/又はバネ仕掛けボタンは、それらが戻り止めに係合して、所望のとおり戻り止め内に残るように、支持ビーム206の方に通常付勢され得ることを当業者は理解するであろう。勿論、当業者に周知の任意の他の好適なロック機構が使用されてもよく、これは本開示の範囲内である。
【0067】
1つの非限定的な実施形態では、カラー208は、第1突部210及び第2突部212を含んでもよい。カラー208は、第1突部210と第2突部212の中間で少なくとも部分的に中間でカラー208上の位置で、支持ビーム206上に配置されてもよい。布地伸長装置200は、第1突部210に取り付けられ、又はこれに可動式に取り付けられ、かつ支持ビーム206の第1側に少なくとも部分的に配置された第1布地係合部分214と、第2突部212に取り付けられ、又はこれに可動に取り付けられ、かつ支持ビーム206の第2側に少なくとも部分的に配置された第2布地係合部分216とを含んでもよい。他の実施形態では、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216は両方ともカラー208に固定式に取り付けられてもよく、又は例えばカラー208と可動式に係合されてもよい。
【0068】
1つの非限定的な実施形態では、第1突部210は、内部に細長いスロット211を画定してもよく、及び/又はカラー208の第2突部212は、内部に細長いスロット213を画定してもよい。第1布地係合部分214の端部215及び/又はそこから延びるピンは、細長いスロット211に係合してもよく、かつ、第2布地係合部分216の第1突部210及び/又は端部217に画定された細長いスロット211内で可動であってもよく、及び/又はそこから伸びるピンは、細長いスロット213に係合してもよく、かつ第2突部212に形成された細長いスロット213内で可動であってもよい。よって、カラー208上の解放機構は、非係合位置であり(すなわち、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216と接触しない)、端部215及び217、並びに/又はそこから伸びるピンは、付勢部材及び少なくとも1つのクロス部材によって、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216に付与された力により、支持ビーム206に対する方向で、又は支持ビーム206から離れる方向で、細長いスロット211及び213内で移動することができる。当業者は、細長いスロット211又は213のうちの少なくとも1つが、本開示の範囲内で取り除かれてもよく、布地伸長装置200は、内部に配置された布地を伸長する及び/又は拡げるために更に機能し得るということを理解するであろう。
【0069】
1つの非限定的な実施形態では、ユーザーは、実質的な張力がそこに配置された布地に付与されない第1の収縮した構成(例えば図15を参照)と、実質的な張力が、そこに配置された布地若しくはシャツ202に付与され得る第2の拡がった構成(例えば図14を参照)との間で、布地伸長装置200を移動させることができる。この実質的な張力は、布地若しくはシャツ202を、処理、伸長、及び/又はしわ取りのために拡げることができる。
【0070】
1つの非限定的な実施形態では、解放機構は、第1の収縮した構成と、第2の拡がった構成との間で布地伸長装置200を移動させるためにユーザーによって使用され得る。1つの非限定的な実施形態では、解放機構218は、カラー208上に及び/又は支持ビーム206上に配置されてもよく、解放機構218が第1布地係合部分214及び/又は第2布地係合部分216に接触する係合位置(例えば図15及び17を参照)と、解放機構218が第1布地係合部分214及び/又は第2布地係合部分216と接触しない非係合位置(例えば図14、16、及び18を参照)との間で移動するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、図16及び18を参照して、第1布地係合部分214及び216は、解放機構218の一部分を受容するように構成された任意の戻り止め220を含んでもよい。これらの戻り止め220は、例えば、解放機構218の一部分と、戻り止め220の表面の一部分との間に十分な摩擦係数を提供して、解放機構218の一部分と、戻り止め220の一部分との間に好適な係合を可能にするために、粗面若しくはうねのある表面を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、解放機構218は、例えばピン若しくは枢動部を使用して、カラー208及び/又は支持ビーム206に枢動可能に取り付けられるか、ないしは別の方法で取り付けられてもよい。様々な実施形態では、解放機構218は、例えばバネなどの付勢部材を使用して、カラー208及び/又は支持ビーム206に対する位置に通常付勢されてもよい。よって、解放機構218は、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216と係合された時に、布地伸長装置200を第1の収縮した構成で維持することができる。1つの非限定的な実施形態では、任意の他の好適な解放機構は、例えばピン又はクリップなど布地伸長装置200と共に使用されてもよい。
【0071】
1つの非限定的な実施形態では、例えば付勢部材224などの付勢部材は、布地伸長装置200を第1の収縮した構成から、第2の拡がった構成に付勢するように構成され得る。付勢部材は、例えば、バネ、弾性コード、及び/又は弾性部材を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、解放機構218が非係合位置にある時に、付勢部材224は、布地伸長装置200を第2の拡がった構成に通常付勢してもよい。1つの非限定的な実施形態では、解放機構218が非係合位置にあり(例えば図14、16、及び18を参照)、布地伸長装置200を拡げ、布地片及び/又はシャツ202に好適な張力を付与する時に、付勢部材224は、第1布地係合部分214及び/又は第2布地係合部分216を、支持ビーム206に対して移動させる、及び/又は支持ビーム206から移動させて離間するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、例えば、約0.2kg〜約6.8kg(0.5ポンド〜約15ポンド)、あるいは約0.4kg〜約4.5kg(1ポンド〜約10ポンド)、あるいは約0.7kg〜約2.5kg(1.5ポンド〜約5.5ポンド)の力を付与してもよい。他の実施形態において、1.4kg〜4.5kg(3ポンド〜10ポンド)の重量の、より重い衣類は、適切に衣類を伸長するために、より高い付勢力を必要とする場合がある。そのような実施形態では、追加で要求される力は、ユーザーによって手動で付与されてもよい。他の実施形態では、付勢部材224は、第1の収縮した位置と、第2の拡がった位置との間で布地伸長装置200を移動させるように構成された任意の他の好適な力を付与し、好適な張力を布地伸長装置200上に配置された布地に付与してもよい。更に他の実施形態では、付勢部材は、カラー208を第1の方向に押して、吊り部材204若しくは204’、及び/又は支持ビーム206を、例えば第1の方向に対向する、又は実質的に対向する第2の方向に引っ張ることにより、ユーザーによって手動で付与されてもよい。そのような実施形態では、手動で付与された力は、支持ビーム206沿った位置にカラー208を固定するために、ロック機構を係合することによって維持され得る。1つの非限定的な実施形態では、布地を濡らすこと、湿らせること、及び/又は加熱することよって布地が拡がる場合でさえも、布地伸長装置200の付勢は、その上に配置された、布地上に張力を維持するのに十分であり得る。
【0072】
1つの非限定的な実施形態では、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216が、布地伸長装置200上に配置された布地に係合する力が計算され得る。布地若しくは衣類の重さ(重量=衣類の質量×重力)+付勢部材の力は、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216によって付与される、布地への布地係合力に等しい場合がある。1つの例示の実施形態では、衣類の重量は、例えば、約0.2kg〜約0.7kg(0.5ポンド〜約1.5ポンド)、あるいは約0.09kg〜約1.4kg(0.2ポンド〜約3ポンド)、あるいは約0.4kg〜約2.8kg(1ポンド〜約5ポンド)であってもよい。付勢部材224は、例えば、約0.2kg〜約1.1kg(0.5ポンド〜約2.5ポンド)、あるいは約0.04kg〜約2.8kg(0.1ポンド〜約5ポンド)、あるいは約0.4kg〜約4.5kg(1ポンド〜約10ポンド)の力を付与してもよい。衣類の重量及び付勢部材によって付与される力によって、布地係合力は、例えば、約0.4kg〜約1.4kg(1ポンド〜約3ポンド)、あるいは約0.2kg〜約2.8kg(0.5ポンド〜約5ポンド)、あるいは約1.4kg〜約4.5kg(3ポンド〜約10ポンド)であってもよい。高い布地係合力に到達するために、ユーザーは、例えば吊り部材204から離れる方向で、カラー208を手動で押し、次いでロック機構207及び209、又は他の好適なロック機構を使用し、支持ビーム206上のその位置でカラー208を維持しなくてはならない場合がある。1つの実施例では、衣類の重量が0.4kg(1ポンド)で付勢部材の力が0.9kg(2ポンド)である場合、布地係合力は1.4kg(3ポンド)である。
【0073】
1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、支持ビーム206に取り付けられた第1端部225と、支持ビーム206と、第1布地係合部分214及び第2係合部分216のうちの少なくとも1つとの間で延びる、少なくとも1つのクロス部材の端部と係合された第2端部227を含んでもよい。他の実施形態では、第2端部227は、少なくとも1つのクロス部材の端部から延びるピン229に取り付けられてもよい。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、支持ビーム206に取り付けられてもよく、及び/又はピン、ボルト、ねじ、リベット、及び/又は任意の他の好適な機械的部材によって少なくとも1つのクロス部材の端部と可動式に係合されてもよい。勿論、付勢部材224はまた、支持ビーム206及び/又はクロス部材の端部に接着されてもよく、これと共に形成されてもよく、及び/又は別の方法でこれに取り付けられてもよい。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、例えば、クロス部材の端部をカラー208の方へ引くように構成された伸長バネを含んでもよい。他の実施形態において、しかしながら、圧縮バネが使用されてもよい。圧縮バネは、例えば、クロス部材の端部をカラー208の方へ押すことができる。
【0074】
1つの非限定的な実施形態では、布地伸長装置200は、支持ビーム206と、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216のうちの1つとの間で延びる、少なくとも1つのクロス部材を含んでもよい。少なくとも1つのクロス部材は、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216のうちの少なくとも1つを支持してもよく、いくつかの場合ではこれを付勢してもよい。1つの非限定的な実施形態では、クロス部材226は、第1端部228及び第2端部230を含んでもよい。第1端部228は、支持ビーム206と可動式に係合されてもよく、第2端部230は、第1布地係合部分214に取り付けられてもよく、これと可動式に取り付けられてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよい。そのような実施形態では、支持ビーム206は、少なくとも1つの開口部又は細長い開口部232を含んでもよく、ここで、クロス部材226の第1端部228又はピン229は、細長い開口部232内で支持ビーム206と可動式に係合されてもよく、クロス部材226の第1端部228と、支持ビーム206との間の相対運動を可能する。
【0075】
1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、クロス部材226(又はクロス部材226の第1端部228若しくはピン229)及び支持ビーム206と操作可能に係合されてもよく、かつクロス部材226を付勢して、布地伸長装置200を拡げ、例えば布地及び/又はシャツ202に張力を付与するように構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224は、クロス部材226の第1端部228を、カラー208の方へ付勢するように構成されて、少なくとも第1布地係合部分214を移動させて支持ビーム206から離間させ、布地及び/又はシャツ202に張力を付与してもよい。支持ビーム206及びクロス部材226の構成によって、付勢部材224は、クロス部材226の第1端部228を、カラー208から離して付勢し、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216の少なくとも1つを、第1の収縮した構成から第2の拡がった構成へと移動するように構成されてもよい。
【0076】
1つの非限定的な実施形態では、布地伸長装置200はまた、その第1端部236上で、又はピン229によって支持ビーム206と係合されるか、又はこれと可動式に係合され、かつその第2端部238上で、第2布地係合部分216と係合され、又は可動式に係合される第2のクロス部材234を含んでもよい。かかる実施形態では、クロス部材226及び第2クロス部材234は両方とも、付勢部材224と操作可能に係合されてもよく、これによって、それらが、付勢部材224によって動かされ、第1の収縮した構成と、第2の拡がった構成との間で布地伸長装置200を移動することができる。他の実施形態において、別個の付勢部材は、例えばクロス部材226及び第2クロス部材234と操作可能に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第3クロス部材240は、その第1端部242上で、又はピン231によって支持ビーム206と係合されてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよく、かつその第2端部244上で第1布地係合部分214と係合してもよく、又はこれと可動式に係合してもよい。同様に、第4クロス部材246は、その第1端部248上又はピン231によって支持ビーム206と係合されてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよく、かつその第2端部250上で第2布地係合部分216と係合されてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよい。様々なクロス部材が、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216を支持するために、かつ布地伸長装置200に剛性の支持を提供するために使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第2クロス部材234、第3クロス部材240、及び第4クロス部材246は、任意であってもよい。他の様々な実施形態では、第3クロス部材240及び第4クロス部材246は任意であってもよい。
【0077】
1つの非限定的な実施形態では、図15及び16を参照して、クロス部材226及び第3クロス部材240は、支持ビーム206の背面上で支持ビーム206に係合してもよく、第2クロス部材234及び第4クロス部材240は、支持ビーム206の前面上で支持ビーム206に係合してもよい。当業者は、他の向きが本開示の範囲内で提供される場合があるということを理解するであろう。例えば、クロス部材の全ては、支持ビーム206の背面上で係合してもよく、及び/又は支持ビーム206の前面上で係合してもよい。更に、様々なクロス部材の様々な第1端部は、例えば少なくとも1つの細長い開口部232に近接する点で、互いに取り付けられてもよく、又は係合するように構成されてもよい。
【0078】
1つの非限定的な実施形態では、クロス部材226の第1端部228及び第2クロス部材234の第1端部236は、支持ビーム206における少なくとも1つの細長い開口部232と係合されてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第1端部228は、そこから延びるピン229を含んでもよく、同様に第1端部236はそこから延びるピン229を含んでもよい。ピン229は少なくとも1つの細長い開口部232と係合されて、クロス部材226の第1端部228及び第2クロス部材234の第1端部236が、少なくとも1つの細長い開口部232内で、支持ビーム206と摺動可能に若しくは可動式に係合されるのを可能にしてもよい。このような係合は、クロス部材226及び234が、支持ビーム206に対して移動するのを可能にし得る。1つの非限定的な実施形態では、第1端部228は、支持ビーム206の後側から、少なくとも1つの細長い開口部232に係合してもよく、第1端部236は、支持ビーム206の前側から少なくとも1つの細長い開口部232に係合してもよい。いずれに場合においても、クロス部材226及び第2クロス部材234が、付勢部材224によって付勢され得るように、付勢部材224は、ピン229並びに/又は第1端部及び/又は第1端部236と操作可能に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、付勢部材224が、例えば第1端部228、第2端部236、及び/又はピン229の任意の領域に取り付けられるように、第1端部228及び第1端部236、並びに/又はピン229は互いに取り付けられてもよい。よって、クロス部材226及び第2クロス部材234は、例えば両方とも同時に付勢されてもよい。
【0079】
1つの非限定的な実施形態では、図15及び16を参照して、クロス部材226及び第2クロス部材234と同様な方式で、第3クロス部材240及び第4クロス部材246は、少なくとも1つの細長い開口部232と係合されてもよく、又はこれと可動式に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、しかしながら、別個の細長い開口部233が、第3クロス部材240の第1端部242、第4クロス部材246の第1端部248、並びに/又は第1端部242及び248から延びるピン231との係合のために提供されてもよい。他の任意の付勢部材(図示せず)が、別個の細長い開口部233に向けて供給されてもよく、かつ第3クロス部材240の第1端部242、第4クロス部材246の第1端部248、並びに/又は第1端部242及び第1端部248から延びるピン231に係合されてもよい。第3クロス部材240及び第4クロス部材246は、クロス部材226及び第2クロス部材234に関して本明細書に記載のものと同一又は同様な方式で付勢されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、クロス部材226及び/又は第2クロス部材234上に作用している付勢部材224は、図15に図示された構成から、例えば図16に図示された構成まで、第3クロス部材240及び第4クロス部材240を付勢するのに十分であってもよい。
【0080】
1つの例示の非限定的な実施形態では、図15及び16を参照して、クロス部材226及び第2クロス部材234は、それぞれ約35cm(14インチ)の長さを有してもよく、その一方で、第3クロス部材240及び第4クロス部材246はそれぞれ、約38cm(15インチ)の長さを有してもよい。クロス部材226及び第2クロス部材234は、例えば約60度〜約90度の範囲など、直角又は鋭角をそれらの間に形成してもよい。クロス部材226と第2クロス部材234との間の約60度の角度A1(図15を参照)は、布地伸長装置200が、第1の収縮した構成にある時に形成され得、クロス部材226と第2クロス部材234との間の約90度の角度A2(図16を参照)は、布地伸長装置200が、第2の拡がった構成にある時に形成され得る。第3クロス部材240及び第4クロス部材246は、例えば約70度〜約180度の範囲の角度など、それらの間に角度を形成してもよい。第3クロス部材240と第4クロス部材246との間の約70度の角度A3(図15を参照)は、布地伸長装置200が、第1の収縮した構成にある時に形成され得、第3クロス部材240と第4クロス部材246との間の約180度の角度A4(図16を参照)は、布地伸長装置200が、第2の拡がった構成にある時に形成され得る。布地伸長装置200の構成によって、鈍角を含む他の好適な角度が、クロス部材226と、第2クロス部材234との間、及び/又は第3クロス部材240と、第4クロス部材246との間に形成され得るということを、当業者は理解するであろう。
【0081】
1つの非限定的な実施形態では、解放機構218が、係合位置(図15及び17を参照)から非係合位置(図14、16、及び18)に移動される時に、クロス部材226は、第1布地係合部分214を移動させて支持ビーム206の第1端部から離間することができ、第2クロス部材234は、第2布地係合部分216を移動させて、支持ビーム206の第2側部から離間することができ、布地伸長装置200を拡げ、その上に配置された布地片及び/又はシャツ202に伸長を付与する。他の実施形態において、クロス部材226のみが、第1布地係合部分214を移動させて支持ビーム206の第1側部から離間させてもよく、一方で第2クロス部材234は、第2布地係合部分216を支持ビーム206に対して移動させなくてもよい。更に他の実施形態では、布地伸長装置200を拡げ、その上に配置された布地及び/又はシャツ202に伸長を付与するために、クロス部材226及び第3クロス部材240は、第1布地係合部分214を移動させて、支持ビーム206の第1側部から離間させてもよく、第2クロス部材234及び第4クロス部材246は、第2布地係合部分216を移動させて支持ビーム206の第2側部から離間させてもよい。解放機構218が非係合の位置にある時に、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216の間の移動は、付勢部材224によって、あるいは他の部材によって達成されてもよいということが理解される。
【0082】
1つの非限定的な実施形態では、解放機構218は提供されなくてもよく、ユーザーは手動で、布地伸長装置200を第2の拡がった構成から第1の収縮した構成へ移動させて、その上の布地を配置してもよい。かかる実施形態では、付勢部材224は通常、布地伸長装置200を第2の拡がった構成に付勢してもよい。よって、布地伸長装置200を第1の収縮した構成に移動させ、その上の布地を配置させるために、ユーザーはカラー208を吊り部材204若しくは204’の方に引っ張る必要がある場合がある。いったん布地がその上に配置されると、ユーザーは布地伸長装置200を第2の拡がった構成に拡がることを可能にし得る。
【0083】
他の実施形態では、解放機構218及び付勢部材224は取り除かれてもよく、ユーザーは手動で、布地伸長装置200を、第1の収縮した構成と第2の拡がった構成との間で移動してもよい。いったんユーザーが布地を、布地伸長装置200上に配置すると、ユーザーは次いで、吊り部材204を保持し、カラー208を、吊り部材204から離れる方向に押すことによって、布地伸長装置200を拡げることができ、これによって、布地伸長装置200がその上に配置された布地に張力を付与する構成に布地伸長装置200を拡げる。いったん張力が布地に付与されると、ユーザーは、ロック機構を係合し、回転させ、ないしは別の方法でこれを作動させて、張力が布地に付与され得るように、支持ビーム206上で好適な位置でカラー208を本質的に固定する。いったん張力が好適な時間、布地に付与され、及び/又は布地が例えば、処理され、洗浄され、及び/又はリフレッシュされると、ユーザーはロック機構を非係合にし、カラー208を吊り部材204に向かう方向に摺動させ、布地を布地伸長装置200から取り除くことができる。
【0084】
1つの非限定的な実施形態では、更に図14〜18を参照して、カラー208は、第1突部210と第2突部212の少なくとも部分的に中間に配置された開口部を画定してもよく、これによって、少なくとも解放機構218が第1布地係合部分214及び/又は第2布地係合部分216(すなわち非係合位置)と接触しない時に、支持ビーム206は、この開口部内のカラー208と摺動可能に若しくは可動式に係合され得る。図15及び17で図示されるように、布地伸長装置200が第1の収縮した位置にある時に、カラー208は、吊り部材204若しくは204’と向けて、又はこれに当接して配置されてもよい。この位置において、第1布地係合部分214及び第2布地係合部分216を備える解放機構218の一部分の係合によって、カラー208は、支持ビーム206に対して摺動しなくてもよい。図16及び18に図示されるように、解放機構218が非係合位置にある時に、カラー208は支持ビーム206に対して摺動してもよく、又はこれに対して移動してもよい。よって、支持ビーム206の一部分は、カラー208を通じて延び、布地伸長装置200が、第2の拡がった構成に拡がるのを可能にし得る。
【0085】
1つの非限定的な実施形態では、図19及び20を参照して、布地ハンガー300は、カラー302に画定された端部及び開口部を含むカラー302を含んでもよい。布地ハンガー300は、その上の布地を支持するように、又はその上に布地を支持するように構成されたクロス支持部304を含んでもよい。第1アーム306は、カラー302から第1方向に延びてもよく、第2アーム308は、第2方向でカラー302から延びてもよい。第1アーム306及び第2アーム308は、その上の少なくとも1つの布地を支持するように構成されてもよい。布地ハンガー300は、カラー302の開口部内でカラー302と摺動可能に係合された第1吊り部材310と、カラー302の端部から延びる別個の第2吊り部材312を含んでもよい。第1吊り部材310は、第1の格納した位置(例えば図19を参照)と、第2の延びた位置(例えば図20を参照)との間で、矢印「Z」によって一般的に示される方向において、カラー302に対して可動であってもよい。
【0086】
1つの非限定的な実施形態では、第1吊り部材310は、例えばクローゼット若しくは布地処理システムで、さお、ロッド、又は他の支持部の上で布地ハンガー300を吊るすために使用されてもよい。様々な実施形態では、第2吊り部材312が使用されて、例えば布地処理システム10など、布地処理システム内で布地ハンガー300を吊るしてもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地ハンガー300上に配置された布地(図示せず)が、布地処理システムによって処理される前及び/又はその後に、かつ第2吊り部材312が、例えば布地処理システム内の布地ハンガー300を吊るす又は吊り下げるのに使用されてもよく、第1吊り部材310は、クローゼットで布地ハンガーを吊るす、又は伸ばすために使用されてもよい。よって、布地ハンガー300は、布地処理システムの内部又は外部で使用されてもよく、したがって布地ハンガー300の複数の使用を提供する。
【0087】
例えばシャツなど布地が布地ハンガー300上に配置され、第2の延びた位置に、第1吊り部材310を使用して、クローゼットにロッドから吊るされた場合、ユーザーは、布地ハンガー300を拾いあげて、第2の延びた位置(図20)から、第1の格納した位置(図19)に第1吊り部材310を移動させてもよい。ユーザーは、次いで布地ハンガー300と、その上に配置されたシャツを、布地処理システム内に、処理(例、洗浄、リフレッシュ、及び/又はしわ取り)のために配置することができる。第2布地ハンガー312は、布地ハンガー300を、例えば布地処理システムの、上記の支持部材26などの支持部材と係合するために使用されてもよい。
【0088】
1つの非限定的な実施形態では、更に図19及び20を参照して、第1スライド314は、第1アーム306上に配置されてもよく、及び/又はこれと操作可能に係合されてもよい。第1スライド314は、少なくとも第1の位置と、第2の延びた位置との間で、第1アーム306を中心に、矢印「Y」によって一般的に表示される方向で移動可能であってもよい。第1スライド314は、図19及び20で第2の延びた位置で示されており、その一方で、第2アーム308上に配置された、及び/又はこれと操作可能に係合された第2スライド316は、第1の位置で示されている。当業者は、第1スライド314及び/又は第2スライド316がまた、第1の位置と、第2の延びた位置との間の任意の好適な中間位置に移動されてもよいということを理解するであろう。第1スライド314及び第2スライド316の移動は、ユーザーが、第1の位置から、第2の延びた位置へ布地ハンガー300を拡げるのを可能にし、第1スライド314及び第2スライド316の少なくとも1つは、第1アーム306及び第2アーム308の1つから少なくとも部分的に延びる。第1スライド314及び/又は第2スライド316のこのような動きは、例えばシャツなどの布地が、少なくともシャツの肩部分内で、布地ハンガー300上で伸長される及び/又は拡げられるのを可能にする。
【0089】
1つの非限定的な実施形態では、第1スライド314及び第2スライド316は、第1アーム306及び第2アーム308を中心に手動で移動されてもよい。手動で動かす場合、第1スライド314及び第2スライド316は、第1アーム306及び第2アーム308にスナップ嵌め、圧力嵌め、及び/又は密接にフィットされてもよく、これによってユーザーは、アームを中心にスライドを動かすことができる及び/又はスライドをアームから取り外し、アーム上の好適な場所にスライドを配置することができる。他の実施形態において、スライドは、アームの頂面を係合するように構成されたスライドの一部分から延びる、少なくとも1つの突部又は少なくとも1つのフックを有してもよい。スライドの少なくとも1つの突部又は少なくとも1つのフックを受容するように構成された場所で、アームは又は一連の凹部、戻り止め、又は他の好適な機構を有してもよい。少なくとも1つの突部又は少なくとも1つのフックは、例えば、スライドをアームに取り付けるために、少なくとも1つの凹部若しくは戻り止めと係合されてもよい。
【0090】
よって、ユーザーはアームを中心にして、スライドを任意の好適な場所に移動させることができ、これによって布地ハンガー300が拡げられて、例えばシャツ又は他の布地の肩部分を支持することができる。
【0091】
他の実施形態では、第1スライド314及び第2スライド316は、スライドを第1アーム306及び第2アーム308を中心に移動させるように構成された調整機構(図示せず)と操作可能に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、調整機構は、少なくとも1つのラックと操作可能に係合したギア(例えば、ピニオンなど)を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、ハンドル318が回転されると、ギアもまた回転できるように、回転可能なハンドル318は、ギアと操作可能に係合されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、調整機構は、第1スライド314及び第2スライド316のそれぞれに提供されてもよい。いずれの場合においても、調整機構は、いくつかの実施形態において、ハンドル318の回転運動変換することができることによって、ラックの歯と噛合して係合されたギアの歯によって、ギアをラックのリニア運動に変換することができる。
【0092】
1つの非限定的な実施形態では、ラック(又は複数)は、第1アーム306と第2アーム308において画定されたチャネル内に配置されてもよい。ラックは、スライドと操作可能に係合されてもよく、これによって、ユーザーはギアと操作可能に係合したハンドル318を回転させ、ラックは、アームを中心にリニア方向で、移動することができ、これによってアームを中心にスライドを移動させる。ハンドル318は好適な把持面を含んでもよい。調整機構のハンドル318は、例えばカラー302上に配置されてもよい。上記のとおり、ユーザーが第1ハンドルを回転させる又は移動させて、第1アーム306内のラックを移動させることができるように、かつ第2ハンドルを回転させる又は移動させて、第2アーム308内のラックを移動させることができるように、2つの調整機構が提供されてもよい。結果として、ユーザーは、第1ハンドルを回転させることによって第1スライド314を移動させることができ、例えば第2ハンドルを回転させることによって、第2スライド316を移動させることができる。他の実施形態において、他の好適な機械的部材又は組立品が使用されて、第1アーム306を中心に第1スライド314を、及び/又は第2アーム308を中心に第2スライド316を移動させてもよい。
【0093】
様々な実施形態では、本開示の布地処理システム及び/又は布地伸長システムと併せて、任意のキット若しくはスターターキットが使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、図21を参照して、スターターキット400は、1つ以上の第1布地ハンガー402と、1つ以上の第2布地ハンガー404と、取扱説明書406と、布地処理溶液408の1つ以上の容器と、コンパクトディスク若しくはDVD 410と、1つ以上のポケットテンショナー412、及び/又は布地に取り付けられて布地を伸長するように構成された、1つ以上の重り(図示せず)と、を含んでもよい。布地処理システムを購入するユーザーは、スターターキット400を別個に購入してもよく、又はスターターキット400は布地処理システムの購入によってユーザーに提供されてもよい。以下に更に詳細に記載されているように、スターターキット400は、一部の場合において、ユーザーに、布地処理システム及び/又は布地伸長システムと共に使用するためのアクセサリを提供してもよく、またユーザーに、布地処理システム、布地伸長システム、及び/又はシステムの様々な構成要素に関する取扱説明書を提供してもよい。
【0094】
1つの非限定的な実施形態では、図21を参照して、1つ以上の第1布地ハンガー402は、本明細書で記載されている布地ハンガー300と類似であっても、又はこれと同様であってもよい。よって、1つ以上の第1布地ハンガー402は、簡潔さのために本明細書では再び記載されない。1つの非限定的な実施形態では、1つ以上の第2布地ハンガー404は、布地ハンガー300と類似であってもよいが、第1スライド314及び第2スライド316は例えば排除されてもよい。1つ以上の第2布地ハンガー404は、軽量の衣類又は布地、例えばブラウス若しくはドレスシャツなどをリフレッシュするために使用されてもよい。勿論、任意の他の布地ハンガー及び/又は布地伸長装置が、第1布地ハンガー402及び第2布地ハンガー404に加えて、又はその代わりのいずれかで、スターターキット400と共に提供されてもよい。
【0095】
上記のとおり、1つの非限定的な実施形態では、スターターキット400は、取扱説明書406、並びに/又はコンパクトディスク及び/若しくはDVD 410を含んでもよい。取扱説明書406、並びに/又はコンパクトディスク若しくはDVD 410は、本明細書に記載の布地処理システム、布地伸長システム、布地伸長装置、及び/又は様々な布地ハンガーの操作及び使用に関する詳細を提供することができる。他の実施形態において、取扱説明書406及び/又はコンパクトディスク若しくはDVD 410は、システムの他の構成要素及び本開示の装置のいずれかに関する詳細を提供することができる。更に他の実施形態では、取扱説明書406及び/又はコンパクトディスク若しくはDVD 410は、例えば保証情報及び/又は販促物、及び/又は、ユーザーに役立つ他の好適な情報若しくは材料を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、コンパクトディスク若しくはDVD 410は、コンピュータ若しくはDVDプレーヤーで再生可能なビデオ説明を提供してもよく、これによって、ユーザーは、例えば、布地処理システム、布地伸長システム、布地処理装置、及び/又は例えば様々な布地ハンガーの使用及び動作に関して、視覚的に指示されてもよい。
【0096】
1つの非限定的な実施形態では、図21及び22を参照して、スターターキット400の1つ以上のポケットテンショナー412は、例えばシャツ416若しくはズボンなどの衣類のポケット414内に挿入されて、伸長し、ポケット414内のしわを取り除く、又は少なくとも低減するように構成される。様々な実施形態では、それぞれのポケットテンショナー412は、第1側部418及び第2側部420を含んでもよい。第1側部418及び第2側部420は、互いの方へ可動であってもよいが、ポケットテンショナー412は、図21に示される構成に通常付勢されてもよい。他の実施形態において、第1側部418は、第2側部420の方に付勢されてもよく、あるいは第2側部420は、例えば第1側部418の方に付勢されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、第1側部418は、第1側部418が、第2側部420から第1距離である第1位置と、第1側部418が第2側部420から第2距離である第2位置との間で可動であり得る。第1距離は、第2距離よりも大きいか、又はこれと異なってもよい。様々な実施形態では、ポケットテンショナー412は、第1位置内へ通常付勢され得る。
【0097】
1つの非限定的な実施形態では、図22を参照して、ポケットテンショナー412がシャツ416のポケット414内に挿入される前又はこの時に、第1側部418は圧縮されるか、又は第2側部420の方に動かされて、例えばポケットテンショナー412の横方向の幅を低減し、ポケットテンショナー412の部分がポケット414にフィットするのを可能にしてもよい。一旦、ポケットテンショナー412の一部分がポケット414内に配置されると、それは、その通常付勢された位置まで拡がり、ポケット414を伸長することができる。1つの非限定的な実施形態では、第1側部418及び第2側部420は、第1端部422で互いに取り付けられて、第2端部424で互いへの取り付けがなくてもよい。様々な実施形態では、第2端部424に近接する又は第2端部424で、第1側部418及び第2側部420の一部分は所望により弓状部分426を含んでもよい。第1側部418上の弓状部分426は、第1側部418から第2側部420の方に延びてもよく、同様に、第2側部420上の弓状部分426は、第2側部420から第1側部418の方に延びることができる。ポケットテンショナー412が、ポケット414に挿入される時に、及び/又はポケット414から取り除かれる時に、ポケットテンショナー412の第2端部424上の弓状部分426は、第2端部424に近接するポケットテンショナー412の一部分が、シャツ416のポケット414の内側部分ともつれるのを、又はこれに絡まるのを防ぐ、低減する、又は少なくとも防止することができる。特定の実施形態では、弓状部分426は、第1側部418の第2端部424上及び第2側部420上に、少なくとも部分的にループを形成してもよい。
【0098】
1つの非限定的な実施形態では、ポケットテンショナー412の付勢は、ポケットテンショナー412の構成及びポケットテンショナー412を少なくとも部分的に含む材料の弾力性によって生じてもよい。1つの非限定的な実施形態では、ポケットテンショナー412は弾性材料、例えば金属若しくは塑性体などから構成されてもよい。勿論、当業者は、他の好適な材料もまた、ポケットテンショナー412を形成するのに使用されてもよいということを理解するであろう。様々な実施形態では、ポケットテンショナー412の第1部分は、弾性材料で構成されてもよく、ポケットテンショナー412の第2部分は、例えば、硬質若しくは半硬質材料から構成されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、ポケットテンショナー412は布地処理システムの環境内での劣化反応に耐え得る材料から構成されてもよい。様々な実施形態では、ポケットテンショナー412は、布地処理装置、布地処理システム、及び/又は布地伸長システムとは独立して使用されてもよい。1つの非限定的な実施形態では、シャツがクローゼットで吊るされている間に、例えば保管中にポケットを伸長した状態に維持するために、ポケットテンショナー412が使用されてもよい。
【0099】
1つの非限定的な実施形態では、図21及び23を参照してスターターキット400の容器408は、本明細書に記載の布地処理システム内に配置された布地を処理するために使用されるように構成された布地処理溶液を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、図23を参照して、布地処理システム110の修正されたバージョンと共に使用され得る、例示の布地処理システム溶液引き出し500が図示されている。布地処理システム溶液引き出し500は、容器408内から布地処理溶液の抽出を可能にし得る、例えば、ポンプ及び流体抽出管などの構成要素を有するハウジング502内へ、かつこれの外へ移動させることができる。一旦、布地処理溶液が、布地処理システム溶液引き出し500内の容器408から抽出されると、布地処理システムは、布地処理システムの少なくとも1つの分配ヘッド(例えば、布地処理システム110の分配ヘッド150など)に布地処理溶液を提供してもよく、これによって布地処理溶液は、布地処理システム内で、布地上に噴霧され得る。1つの非限定的な実施形態では、容器408は、布地処理システム溶液引き出し500内に挿入され、次いで液体抽出管(例えば、針など)によって穿刺されてもよく、布地処理溶液が容器408から抽出され、布地処理システムによって使用されるのを可能する。布地処理溶液の少なくともほとんどが容器408から抽出された後、容器408は詰め替え可能又は交換可能であってもよい。勿論、他のスターターキットは、上記のリザーバ172と同様な又は同一なリザーバを含んでもよい。更に他の実施形態では、布地処理溶液を含む他の好適な容器又はリザーバが、スターターキットと共に提供されてもよい。
【0100】
スターターキットの非限定的な例が本明細書で記載されているが、当業者は、他のアクセサリ、材料、デバイス、及び/又は情報が、スターターキット内に提供されもよいということを理解するであろう。更に、任意の数のアクセサリ、材料、デバイス、及び/又は複数の情報がスターターキットと共に提供されてもよい。例えば、1つの非限定的な実施形態では、スターターキットは、例えば5つのハンガーと、布地処理溶液の3つの容器と、4つのポケットテンショナーと、を上記のスターターキット400の構成要素に加えて、又はこれの代わりに含んでもよい。特定の実施形態では、スターターキットは、例えばバンド、コード、クリップ、クランプを更に含んでもよく、これは布地処理システム内の布地を伸長するのに使用され得る。
【0101】
1つの非限定的な実施形態では、布地を処理する方法は、本明細書に記載の布地処理システムの布地受容スペース内に布地を配置する工程と、布地の少なくとも一部分上に布地処理組成物を堆積させる工程と、加熱素子を作動させる工程と、布地処理システムを通気させる工程と、を含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、布地処理組成物を堆積させる工程は、例えばスプレー、蒸発、又は霧吹きなどによって、布地処理組成物を布地の上に分配することを含んでもよい。1つの非限定的な実施形態では、加熱素子を作動させる工程は、布地処理システム内の空気を、例えば少なくとも約80度まで、あるいは少なくとも約70度まで、あるいは少なくとも約50度まで加熱するステップを含んでもよい。別の実施形態では、布地を処理する方法は、例えば約15分以内、あるいは約10分以内、あるいは約8分以内に完了する。
【0102】
1つの非限定的な実施形態では、布地処理内で布地を伸長する方法は、その上に布地を有する布地ハンガーを支持部材に取り付ける工程と、布地処理システムの第1布地把持具を布地の一部分に取り付ける工程と、布地を、支持部材と第1布地把持具の中間で少なくとも部分的に伸長する工程と、を含んでもよい。
【0103】
1つ非限定的な実施形態では、布地を伸長する方法は、布地伸長装置を提供する工程と、この布地伸長装置上に布地を配置する工程と、第1の収縮した構成から第2の拡がった構成まで布地を伸長する工程と、を含んでもよい。
【0104】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0105】
「発明を実施するための形態」の中で引用された全ての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本開示に関する先行技術であることを承認するものとして解釈されるべきでない。本開示における用語の任意の意味又は定義が、参照として組み込まれた文書における用語の人の意味又は定義と相反する限り、本開示における用語に指定された意味又は定義に準拠するものとする。
【0106】
本開示の非限定的な実施形態について説明し記載したが、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることを当業者は理解するであろう。したがって、本開示の範囲内にある、そのような変更及び修正の全てを添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンクロージャ(12、112)であって、第1壁部(14)、第2壁部(16)、及び、前記エンクロージャ(12、112)によって画定された布地受容スペースを含む、エンクロージャ(12、112)と、
前記第1壁部(14)に近接して配置される支持部材(26)であって、布地片及び前記布地受容スペース内の前記布地片を支持するように構成されたハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)の1つを支持するように構成された、支持部材(26)と、
少なくとも前記第2壁部(16)上に配置される布地伸長システムであって、前記布地片の少なくとも第1部分(42)に取り付けられて前記布地片に張力を付与するように構成された少なくとも第1布地把持具(32、32’)を含む、布地伸長システムと、を含む、布地処理システム(10、110)。
【請求項2】
前記布地片の第2部分(46)に取り付けられて前記布地片に張力を付与するように構成された、別個の第2布地把持具(34)を含む、請求項1に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項3】
前記支持部材(26)が、前記第1壁部(14)と可動式に係合され、少なくとも前記第1布地把持具(32、32’)が、前記第2壁部(16)に固定式に取り付けられた、請求項1又は2に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項4】
前記支持部材(26)が、前記第1壁部(14)に固定式に取り付けられ、少なくとも前記第1布地把持具(32、32’)が前記第2壁部(16)と可動式に係合された、請求項1〜3のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項5】
前記支持部材(26)が、前記第1壁部(14)と可動式に係合され、少なくとも前記第1布地把持具(32、32’)が、前記第2壁部(16)と可動式に係合された、請求項1〜4のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項6】
前記ハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)が、
その内部に画定された開口部(94)を有するカラー(302)と、
前記カラー(302)から第1方向に延びる第1アーム(306)および前記カラー(302)から第2方向に延びる第2アーム(308)であって、前記布地片を支持するように構成された前記第1アーム(306)及び前記第2アーム(308)と、
前記カラー(302)において前記開口部(94)と可動式に係合した第1吊り部材(310)と、
前記カラー(302)から延び、前記支持部材(26)と係合するように構成された、別個の第2吊り部材(312)と、を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項7】
前記エンクロージャ(12、112)が、少なくとも第3壁部(18)を含み、
前記布地伸長システムが、前記第1壁部(14)、前記第2壁部(16)及び前記第3壁部(18)のうちの少なくとも1つから延びる伸長ビーム(28)を含み、
前記布地片の第3部分が、前記伸長ビーム(28)と係合する及び前記伸長ビーム(28)の周りを少なくとも部分的に回る、のうちの1つとなるように構成され、
好ましくは、前記第3部分が、前記伸長ビーム(28)と係合する及び前記伸長ビーム(28)の周りを少なくとも部分的に回る、のうちの1つとなっている時に、前記伸長システムは、前記布地片の前記第3部分に取り付けられて前記布地片に張力を付与するように構成される少なくとも1つの第3布地把持具(80)を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項8】
前記支持部材(26)を前記第1壁部(14)に向けて付勢するように構成された弾性部材(48、64)及び伸長可能な部材のうちの1つを含み、
前記弾性部材(48、64)及び前記伸長可能な部材のうちの1つが、前記第1壁部(14)に対する前記支持部材(26)の相対運動を可能にし、前記布地片の伸長を可能にするように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項9】
重り(56)を含む重りシステムであって、前記第1壁部(14)に向けて前記支持部材(26)を付勢するように構成され、前記第1壁部(14)に対する前記支持部材(26)の相対運動を可能にし、前記布地の伸長を可能にするように構成された、重りシステムと、
前記エンクロージャ(12、112)に画定されたチャネル(62)であって、前記重り(56)が前記チャネル(62)内で可動式である、チャネル(62)と、を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項10】
前記ハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)が、
前記支持部材(26)と係合されるように構成された布地伸長装置(78)を含み、
布地伸長装置(78)は、
支持ビーム(206)と、
第1突部(210)及び第2突部(212)を含み、前記カラー(302)上の位置で、前記第1突部(210)と前記第2突部(212)との少なくとも部分的に中間において前記支持ビーム(206)と係合される、カラー(302)と、
前記第1突部(210)に可動式に取り付けられ、前記支持ビーム(206)の第1側部(418)上に少なくとも部分的に配置された、第1布地係合部分(214)と、
前記第2突部(212)に取り付けられ、前記支持ビーム(206)の第2側部(84)上に少なくとも部分的に配置された、第2布地係合部分(216)と、
少なくとも前記第1布地係合部分(41)に接触する係合位置と、少なくとも前記第1布地係合部分(41)と接触しない非係合位置と、の間で移動するように構成された、解放機構(218)と、
前記解放機構(218)が前記非係合位置にある時に、前記支持ビーム(206)に対して少なくとも前記第1布地係合部分(41)を移動させ、前記布地伸長装置(78)を拡げて前記布地片に張力を付与するように構成された付勢部材(76)であって、好ましくは、前記解放機構(218)が非係合位置にある時に、少なくとも前記第1布地係合部分(41)を移動させて前記支持ビーム(206)から離間させるように構成された、付勢部材(76)と、を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項11】
少なくとも第3壁部(18)と、
第2布地把持具(34)と、
前記第1壁部(14)、前記第2壁部(16)及び前記第3壁部(18)のうちの少なくとも1つから延びる伸長ビーム(28、30)と、を更に含み、
前記布地片の第2部分(46)が、前記伸長ビーム(28、30)と係合する及び前記伸長ビーム(28、30)の周りを少なくとも部分的に回る、のうちの1つとなるように構成され、
前記第2布地把持具(34)が、前記布地片の第3部分に取り付けられて前記布地片に張力を付与するように構成されている、請求項1に記載の布地処理システム(10、110)。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)内の布地を伸長する方法であって、
その上に布地を有する布地ハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)を支持部材(26)に取り付ける工程と、
前記布地処理システム(10、110)の第1布地把持具(32、32’)を前記布地の一部分に取り付ける工程と、
前記布地を、前記支持部材(26)と前記第1布地把持具(32、32’)との少なくとも部分的に中間で伸長する工程と、を含む、方法。
【請求項13】
前記1〜12のいずれか一項に記載の布地処理システム(10、110)と共に使用するためのキットであって、
少なくとも1つの布地ハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)と、
布地処理溶液(408)の少なくとも1つの容器と、
衣類のポケット(414)を伸長するように構成された、少なくとも1つのテンショナー(412)と、を含む、キット。
【請求項14】
支持ビーム(206)と、
第1突部(210)及び第2突部(212)を含み、前記支持ビーム(206)と係合される、カラー(208)と、
前記第1突部(210)に可動式に取り付けられ、前記支持ビーム(206)の第1側部(418)上に少なくとも部分的に配置された、第1布地係合部分(41、214)と、
前記第2突部(212)に取り付けられ、前記支持ビーム(206)の第2側部(84、420)上に少なくとも部分的に配置された、第2布地係合部分(46、216)と、
前記支持ビーム(206)に対して少なくとも前記第1布地係合部分(41、214)を移動させ、前記布地伸長装置(78)を拡げて前記布地伸長装置(78)上に配置された布地片に張力を付与するように構成された付勢部材(66、224)であって、好ましくは、少なくとも前記第1布地係合部分(41、214)と接触する係合位置と少なくとも前記第1布地係合部分(41、214)と接触しない非係合位置との間で移動するように構成された解放機構(218)を含み、前記付勢部材(76)は、前記解放機構(218)が前記非係合位置にある時に、前記支持ビーム(206)に対して少なくとも前記第1布地係合部分(214)を移動させるように構成され、より好ましくは、前記第2係合部分(216)が前記第2突部(212)に可動式に取り付けられ、前記解放機構(218)が前記係合位置にある時に前記第2布地係合部分(216)と接触し、前記解放機構(218)が前記非係合位置にある時に前記第2布地係合部分(216)と接触せず、前記付勢部材(76)は、前記解放機構(218)が前記非係合位置にある時に、前記支持ビーム(206)に対して前記第2布地係合部分(216)を移動させ、前記布地伸長装置(78)を拡げて前記布地片に張力を付与するように構成される、付勢部材(66、224)と、を含む、布地伸長装置であって、
更により好ましくは、
前記支持ビーム(206)及び前記第1布地係合部分(214)と係合される第1クロス部材(226)及び前記支持部材(206)及び前記第2布地係合部分(216)と係合される第2クロス部材(234)であって、前記第1クロス部材(226)及び前記第2クロス部材(234)の両方が動作可能に前記付勢部材(76)と係合される、第1クロス部材(226)及び第2クロス部材(234)と、
前記支持ビーム(206)及び前記第1布地係合部分(214)と係合される第3クロス部材(240)と、
前記支持ビーム(206)及び前記第2布地係合部分(216)と係合される第4クロス部材(246)と、
前記支持ビーム(206)における少なくとも1つの細長い開口部(232)であって、前記第1クロス部材(226)、前記第2クロス部材(234)、前記第3クロス部材(240)及び前記第4クロス部材(246)が、前記支持ビーム(206)において前記少なくとも1つの細長い開口部(232)と可動式に係合される、細長い開口部(232)と、を含み、
前記解放機構(218)が非係合位置にある時に、前記第1クロス部材(226)及び前記第3クロス部材(240)は、前記第1布地係合部分(214)を移動させて前記支持ビーム(206)の前記第1側部(418)から離間させ、前記第2クロス部材(234)及び前記第4クロス部材(246)は、前記第2布地係合部分(216)を移動させて前記支持ビーム(206)の前記第2側部(420)から離間させ、前記布地伸長装置(78)を拡げて張力を前記布地片に付与する、布地伸長装置(78)。
【請求項15】
内部に画定された開口部(94)を有するカラー(208、302)と、
少なくとも1つの布地を支持するように構成されたアーム(306、308)と、
前記カラー(208、302)における前記開口部(94)と可動式に係合される第1吊り部材(310)と、
前記カラー(208、302)から延びる、別個の第2の吊り部材(312)と、を含む、布地ハンガー(15、15’、15A、204、204’、300)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2012−524642(P2012−524642A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507477(P2012−507477)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/032650
【国際公開番号】WO2010/126926
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】