説明

希乏突起神経膠細胞−ミエリン糖タンパク質組成物およびその使用方法

本発明は、希乏突起神経膠細胞およびCNSミエリンによって発現される希乏突起神経膠細胞−ミエリン糖タンパク質(OMgp)が、希乏突起神経膠細胞およびニューロンの分化および生存に対して負の調節を行なうという知見に基づく。このような知見に基づき、本発明は、一般的に、OMgpアンタゴニストの投与により、ニューロンおよび希乏突起神経膠細胞の生存および分化を促進させる方法に関する。さらに、本発明は、一般的に、OMgpアンタゴニストの投与により、脱髄、髄鞘発育不全、希乏突起神経膠細胞/ニューロンの細胞死、軸索の損傷および/または分化と関連する種々の疾患、障害または損傷を処置する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューロンを、
(i)可溶性OMgpポリペプチド;
(ii)OMgp抗体またはその断片;
(iii)OMgpアンタゴニストポリヌクレオチド、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpアンタゴニストの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpアンタゴニストの有効量に、
接触させることを含む、ニューロンの分化または生存を促進させるための方法。
【請求項2】
希乏突起神経膠細胞を、
(i)可溶性OMgpポリペプチド;
(ii)OMgp抗体またはその断片;
(iii)OMgpアンタゴニストポリヌクレオチド、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpアンタゴニストの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpアンタゴニストと接触させることを含む、希乏突起神経膠細胞の分化または生存を促進させるための方法。
【請求項3】
哺乳動物においてニューロンの髄鞘形成を促進するための方法であって、その必要がある哺乳動物に、
(i)可溶性OMgpポリペプチド;
(ii)OMgp抗体またはその断片;
(iii)OMgpアンタゴニストポリヌクレオチド、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpアンタゴニストの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpアンタゴニストの有効量を投与することを含む、方法。
【請求項4】
哺乳動物におけるニューロンの死またはニューロンの分化の欠如と関連する疾患、障害または損傷を処置するための方法であって、その必要がある哺乳動物に、
(i)可溶性OMgpポリペプチド;
(ii)OMgp抗体またはその断片;
(iii)OMgpアンタゴニストポリヌクレオチド、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpアンタゴニストの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpアンタゴニストを含む組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項5】
(i)可溶性OMgpポリペプチド;
(ii)OMgp抗体;
(iii)OMgpアンタゴニストポリヌクレオチド、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpアンタゴニストの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpアンタゴニストを含む組成物の治療有効量を投与することを含む、哺乳動物における髄鞘発育不全または脱髄と関連する疾患、障害または損傷を処置するための方法。
【請求項6】
前記OMgpアンタゴニストが可溶性OMgpポリペプチドを含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、
(i)OMgpシステイン高含有ドメインまたはその断片、バリアントもしくは誘導体、
(ii)OMgp LRRドメインまたはその断片、バリアントもしくは誘導体、
(iii)OMgpセリン/トレオニン高含有ドメインまたはその断片、バリアントもしくは誘導体、および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpドメイン、その断片、バリアントまたは誘導体の少なくとも2種類の組合せ
からなる群より選択されるOMgp領域を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、
(i)OMgpシステイン高含有ドメイン、
(ii)OMgp LRRドメイン;
(iii)OMgpセリン/トレオニン高含有ドメイン;および
(iv)前記(i)〜(iii)のOMgpドメインの少なくとも2種類の組合せ
からなる群より選択されるOMgpドメインを欠失している、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、
(i)配列番号:2のアミノ酸1〜54;
(ii)配列番号:2のアミノ酸1〜56;
(iii)配列番号:2のアミノ酸1〜75;
(iv)配列番号:2のアミノ酸1〜98;
(v)配列番号:2のアミノ酸1〜166;
(vi)配列番号:2のアミノ酸1〜191;
(vii)配列番号:2のアミノ酸1〜215;
(viii)配列番号:2のアミノ酸1〜228;
(ix)配列番号:2のアミノ酸1〜425;
(x)配列番号:2のアミノ酸1〜440;
(xi)配列番号:2のアミノ酸25〜54;
(xii)配列番号:2のアミノ酸25〜56;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸25〜75;
(xiv)配列番号:2のアミノ酸25〜98;
(xv)配列番号:2のアミノ酸25〜166;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸25〜191;
(xvii)配列番号:2のアミノ酸25〜215;
(xviii)配列番号:2のアミノ酸25〜228;
(xix)配列番号:2のアミノ酸25〜425;
(xx)配列番号:2のアミノ酸25〜440;
(xxi)前記ポリペプチド断片のいずれかのバリアントまたは誘導体、および
(xxiii)前記ポリペプチド断片またはそのバリアントもしくは誘導体のいずれかの少なくとも2種類の組合せ
からなる群より選択されるポリペプチド断片を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、
(i)配列番号:2のアミノ酸55〜75;
(ii)配列番号:2のアミノ酸55〜98;
(iii)配列番号:2のアミノ酸55〜166;
(iv)配列番号:2のアミノ酸55〜191;
(v)配列番号:2のアミノ酸55〜215;
(vi)配列番号:2のアミノ酸55〜228;
(vii)配列番号:2のアミノ酸57〜75;
(viii)配列番号:2のアミノ酸57〜98;
(ix)配列番号:2のアミノ酸57〜166;
(x)配列番号:2のアミノ酸57〜191;
(xii)配列番号:2のアミノ酸57〜215;
(xii)配列番号:2のアミノ酸57〜228;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸79〜98;
(xiv)配列番号:2のアミノ酸147〜166;
(xv)配列番号:2のアミノ酸168〜191;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸192〜215;
(xvii)配列番号:2のアミノ酸192〜228;
(xviii)配列番号:2のアミノ酸216〜425;
(xix)配列番号:2のアミノ酸229〜425;
(xx)配列番号:2のアミノ酸426〜440;
(xxi)配列番号:2のアミノ酸55〜425;
(xxii)配列番号:2のアミノ酸57〜425;
(xxiii)配列番号:2のアミノ酸216〜440;
(xxiv)配列番号:2のアミノ酸229〜440;
(xxv)前記ポリペプチド断片のいずれかのバリアントまたは誘導体、および
(xxvi)前記ポリペプチド断片またはそのバリアントもしくは誘導体のいずれかの少なくとも2種類の組合せ
からなる群より選択されるポリペプチド断片を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、配列番号:2のアミノ酸残基25〜425を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、OMgpロイシン高含有ドメインまたはその断片、バリアントもしくは誘導体を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、
(i)配列番号:2のアミノ酸55〜228
(ii)配列番号:2のアミノ酸57〜228;
(iii)配列番号:2のアミノ酸55〜215;および
(iv)配列番号:2のアミノ酸57〜228
からなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記可溶性OMgpポリペプチドが環状ペプチドである、請求項6〜13いずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記環状ペプチドが、そのN末端に結合されたビオチン分子およびそのC末端に結合されたシステイン残基を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記環状ペプチドが、そのN−およびC末端に結合されたシステイン残基を含み、前記N末端システイン残基がアセチル化されている、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記C末端システインが、結合されたNH部分を有する、請求項15または請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記可溶性OMgpポリペプチドが非OMgp部分をさらに含む、請求項6〜17いずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記非OMgp部分が、前記可溶性OMgpポリペプチドに融合されたポリペプチドである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記非OMgp部分が、抗体Ig部分、血清アルブミン部分、標的化部分、レポーター部分および精製助長部分からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記非OMgp部分が抗体Ig部分である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記抗体Ig部分がヒンジおよびFc部分である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記可溶性OMgpポリペプチドがポリマーにコンジュゲートされている、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマーおよびポリペプチドからなる群より選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ポリマーがポリアルキレングリコールである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記可溶性OMgpポリペプチドが、1、2、3または4つのポリマーにコンジュゲートされている、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記ポリマーの総分子量が5,000Da〜100,000Daである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記OMgpアンタゴニストがOMgp抗体またはその断片を含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記OMgp抗体またはその断片が、
(i)OMgpシステイン高含有ドメイン、
(ii)OMgp LRRドメイン;および
(iii)OMgpセリン/トレオニン高含有ドメイン
からなる群より選択されるOMgpドメインを含むOMgpポリペプチドに特異的に結合する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記OMgp抗体またはその断片が、
(i)配列番号:2のアミノ酸1〜54;
(ii)配列番号:2のアミノ酸1〜56;
(iii)配列番号:2のアミノ酸1〜75;
(iv)配列番号:2のアミノ酸1〜98;
(v)配列番号:2のアミノ酸1〜166;
(vi)配列番号:2のアミノ酸1〜191;
(vii)配列番号:2のアミノ酸1〜215;
(viii)配列番号:2のアミノ酸1〜228;
(ix)配列番号:2のアミノ酸1〜425;
(x)配列番号:2のアミノ酸1〜440;
(xi)配列番号:2のアミノ酸25〜54;
(xii)配列番号:2のアミノ酸25〜56;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸25〜75;
(xiv)配列番号:2のアミノ酸25〜98;
(xv)配列番号:2のアミノ酸25〜166;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸25〜191;
(xvii)配列番号:2のアミノ酸25〜215;
(xviii)配列番号:2のアミノ酸25〜228;
(xix)配列番号:2のアミノ酸25〜425;
(xx)配列番号:2のアミノ酸25〜440;および
(xxi)前記OMgpポリペプチド断片のいずれかのバリアントまたは誘導体
からなる群より選択されるOMgpポリペプチド断片を含むポリペプチド内のエピトープに特異的に結合する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記OMgp抗体またはその断片が、
(i)配列番号:2のアミノ酸55〜75;
(ii)配列番号:2のアミノ酸55〜98;
(iii)配列番号:2のアミノ酸55〜166;
(iv)配列番号:2のアミノ酸55〜191;
(v)配列番号:2のアミノ酸55〜215;
(vi)配列番号:2のアミノ酸55〜228;
(vii)配列番号:2のアミノ酸57〜75;
(viii)配列番号:2のアミノ酸57〜98;
(ix)配列番号:2のアミノ酸57〜166;
(x)配列番号:2のアミノ酸57〜191;
(xi)配列番号:2のアミノ酸57〜215;
(xii)配列番号:2のアミノ酸57〜228;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸79〜98;
(xix)配列番号:2のアミノ酸147〜166;
(xv)配列番号:2のアミノ酸168〜191;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸192〜215;
(xvii)配列番号:2のアミノ酸192〜228;
(xviii)配列番号:2のアミノ酸216〜425;
(xix)配列番号:2のアミノ酸229〜425;
(xx)配列番号:2のアミノ酸426〜440;
(xxi)配列番号:2のアミノ酸55〜425;
(xxii)配列番号:2のアミノ酸57〜425;
(xxiii)配列番号:2のアミノ酸216〜440;
(xxiv)配列番号:2のアミノ酸229〜440;
(xxv)前記ポリペプチド断片のいずれかのバリアントまたは誘導体;および
(xxvi)前記ポリペプチド断片またはそのバリアントもしくは誘導体のいずれかの2種類以上の組合せ
からなる群より選択されるOMgpポリペプチドを含むポリペプチド内のエピトープに特異的に結合する、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記OMgpアンタゴニストが、OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドを含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドが、
(i)アンチセンスポリヌクレオチド;
(ii)リボザイム;
(iii)低分子干渉RNA(siRNA);および
(iv)スモールヘアピン型RNA(shRNA)
からなる群より選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドが、OMgp mRNAのコード部分に相補的な少なくとも10個の塩基を含むアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドがリボザイムである、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドがsiRNAである、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記OMgpアンタゴニストポリヌクレオチドがshRNAである、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記哺乳動物が、脱髄、髄鞘発育不全または神経変性を伴う疾患、障害または損傷と診断されている、請求項3〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記疾患、障害または損傷が、多発性硬化症(MS)、進行性多病巣性白質脳障害(PML)、脳脊髄炎(EPL)、中心性橋融解症(CPM)、副腎脳白質ジストロフィ、アレグザンダー病、ペリツェーウス−メルツバッヒャー病(PMZ)、ウォーラー変性、視神経炎、横断脊髄炎、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンティングトン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄損傷、外傷性脳損傷、放射線療法後の損傷、化学療法の神経病合併症、脳卒中、急性虚血性視神経障害、ビタミンE欠乏、孤立性ビタミンE欠乏症候群、AR、バッセン−コルンツヴァイク症候群、マルキアファーヴァ−ビニャーミ症候群、異染性白質萎縮症、三叉神経痛、およびベル麻痺からなる群より選択される、請求項3〜5または39いずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記疾患、障害または損傷が多発性硬化症である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記OMgpアンタゴニストが、ボーラス注射または長期注入によって投与される、請求項3〜416いずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記OMgpアンタゴニストが中枢神経系内に直接投与される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記OMgpアンタゴニストがMSの慢性病変内に直接投与される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
(a)発現制御配列への作動可能な連結を介して前記OMgpアンタゴニストをコードするポリヌクレオチドで、前記ニューロンまたは希乏突起神経膠細胞をトランスフェクトすること、および(b)前記OMgpアンタゴニストの発現を可能にすることを含む、請求項1または2いずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
(a)前記哺乳動物に、発現制御配列への作動可能な連結を介して前記OMgpアンタゴニストをコードするポリヌクレオチドを投与すること、および(b)前記OMgpアンタゴニストの発現を可能にすることを含む、請求項3〜41いずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記ポリヌクレオチドが発現ベクターとして投与される、請求項45または請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記発現ベクターがウイルスベクターである、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記投与が、(a)前記ポリヌクレオチドを含む培養宿主細胞であって、前記OMgpアンタゴニストを発現する培養宿主細胞を提供すること;および(b)前記培養宿主細胞を前記哺乳動物内に、前記OMgpアンタゴニストが前記哺乳動物において発現されるように導入することを含む、請求項3〜41いずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記培養宿主細胞が前記哺乳動物内に、神経系の疾患、障害または損傷の部位またはその近傍に導入される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記培養宿主細胞が、(a)レシピエント宿主細胞を請求項46に記載のポリヌクレオチドまたは請求項48に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトすること、および(b)前記形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞を培養することを含む方法によって作製される、請求項49または請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記培養宿主細胞が処置対象の哺乳動物由来のものである、請求項49〜51いずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記OMgpアンタゴニストが、神経系の疾患、障害または損傷の部位またはその近傍で、ニューロンまたは希乏突起神経膠細胞の分化の阻害を低減するのに充分な量で発現される、請求項3〜52いずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記OMgpアンタゴニストが、神経系の疾患、障害または損傷の部位またはその近傍で、ニューロンの髄鞘形成の阻害を低減するのに充分な量で発現される、請求項3〜53いずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポバウイルスベクター、およびポックスイルスベクターからなる群より選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項56】
前記ヘルペスウイルスベクターが、単純疱疹ウイルスベクターおよびエプスタイン−バーウイルスベクターからなる群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記ポックスウイルスベクターがワクシニアウイルスベクターである、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記ベクターが、局所的投与、眼内投与、非経口投与、髄腔内投与、硬膜下投与および皮下投与からなる群より選択される経路によって投与される、請求項47、48または55〜57いずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−513666(P2009−513666A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537987(P2008−537987)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/041966
【国際公開番号】WO2007/050866
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】