説明

帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置

【課題】充分な清掃性能を発揮できるとともに、針電極の折れ曲がりを生じない清掃機構を有した帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】像担持体に対向して配置された針電極と、前記針電極を清掃する1対の清掃部材と、前記清掃部材を前記針電極の先端部を挟み込むよう保持する回転軸と、前記清掃部材を前記回転軸の廻りに回転させながら前記針電極の配列方向に移動させる駆動機構と、を備え、前記清掃部材が前記針電極の先端部を摺擦して清掃する力の方向を、針元から針先に向かう方向となるよう設定したことを特徴とする帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる帯電装置、特には針電極でコロナ放電を行う帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
針電極方式(鋸歯電極方式とも言う)の帯電装置は、複数の針状の電極を被帯電体に平行に配列したもので、針電極の先端に電界が集中するため、コロナワイヤ方式に比べ放電生成物が少ないというメリットがある。それでも継続使用すると、放電生成物やトナーなどの付着物が発生し、帯電性能が低下してくる。
【0003】
このため、針電極を清掃する種々の提案がされている。例えば、特許文献1は、針電極の両側面に外周面が接触し、針電極の配列方向に沿って移動しながら針電極の側面を転がって回転する清掃ローラを備え、清掃ローラの針電極先端側に接する側が前傾するように、その回転軸を傾斜させる構造の清掃装置を開示している。
【0004】
また、特許文献2は、針電極を清掃する第1清掃部材と第2清掃部材を備えた構成を開示している。第1清掃部材は、低硬度の研磨剤を含んだ弾性体で構成され、針電極の配列方向に沿って回転しながら移動し、針電極の先端部が順に周面から内部に埋没した後に内部から抜脱するようになっており、一方、第2清掃部材は、針電極と同等の硬度の材料で構成され、回転しながら針電極の配列方向に沿って移動し、針電極の側面に圧接して付着物をそぎ落とすよう作用するものである。すなわち、硬軟の2つの清掃部材で針電極を摺擦して清掃を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−287469号公報
【特許文献2】特開2009−92902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の清掃部材の回転軸は、針電極の配列方向と直交する平面から進行方向に前傾する回転軸となっている。回転軸の前傾は、清掃部材の回転により針電極先端部に作用する力を少なくする試みであるが、清掃部材が配列方向への転がり駆動であるため、軸の傾斜を大きくとることができず(実施形態では15°〜30°)、配列方向の力の成分が残ってしまい、針電極を強く擦ると先端が曲がってしまう。
【0007】
また、特許文献2の清掃部材の回転軸は、針電極の側面と直交する回転軸であり、清掃部材は、針電極の先端部のみを清掃するとされている。それでも、清掃部材が回転して針電極に作用する力は、配列方向であり、この力にさらに清掃部材が配列方向に移動する力が加算される。従って、針電極の先端を配列方向に折り曲げる方向の力となるので、強く擦ると針電極先端が折れ曲がることになる。
【0008】
すなわち、特許文献1も特許文献2も針電極を折り曲げないようにすると清掃性能が充分でなく、清掃性能を高めようとすると針電極の先端を折り曲げる恐れがある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、充分な清掃性能を発揮できるとともに、針電極の折れ曲がりを生じない清掃機構を有した帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、清掃部材が針電極に与える力の方向を針電極の針元から針先に向かう、針先方向とほぼ同一とする本発明の清掃機構により達成される。具体的には、
1.像担持体に対向して配置された針電極と、
前記針電極を清掃する1対の清掃部材と、
前記清掃部材を前記針電極の先端部を挟み込むよう保持する回転軸と、
前記清掃部材を前記回転軸の廻りに回転させながら前記針電極の配列方向に移動させる駆動機構と、を備え、
前記清掃部材が前記針電極の先端部を摺擦して清掃する力の方向を、針元から針先に向かう方向となるよう設定したことを特徴とする帯電装置。
2.前記清掃部材の前記針電極の先端部を摺擦して清掃する力の方向は、前記清掃部材が前記針電極の先端部を摺擦する部分における回転速度ベクトルと、配列方向の移動速度ベクトルとの合成ベクトルが針先方向に向かうように前記駆動機構の回転速度と移動速度を設定することで行われることを特徴とする前記1に記載の帯電装置。
3.前記清掃部材が円板状部材であり、円板の面が移動方向後方側で前記針電極の先端部を挟み込むように前記回転軸を傾けたことを特徴とする前記1又は2に記載の帯電装置。
4.前記清掃部材がローラ部材であり、前記ローラ部材が前記回転軸の移動方向前方側が針先側に傾き前記針電極の先端部を挟み込むように前記回転軸を傾けたことを特徴とする前記1又は2に記載の帯電装置。
5.前記駆動機構は、前記清掃部材を回転させる回転駆動機構と、前記清掃部材を針電極の配列方向に移動させる移動駆動機構を別々に有することを特徴とする前記1又は2に記載の帯電装置。
6.前記回転駆動機構の駆動源を前記清掃部材の保持枠体に搭載したことを特徴とする前記5に記載の帯電装置。
7.前記駆動機構は、前記清掃部材を回転させる回転駆動機構と、前記清掃部材を針電極の配列方向に移動させる移動駆動機構を共通の駆動部材で構成したことを特徴とする前記1又は2に記載の帯電装置。
8.前記清掃部材による前記針電極の清掃が一方向の移動時に行われ、復帰方向の移動時は前記清掃部材の前記針電極に対する押圧を開放又は軽減する機構を有することを特徴とする前記1から7のいずれか一項に記載の帯電装置。
9.前記清掃部材による前記針電極の清掃が往復両一方向で行われ、前記回転軸の傾き方向を切換える姿勢切替機構を有することを特徴とする前記1から7のいずれか一項に記載の帯電装置。
10.前記清掃部材は、ベース部材と、該ベース部材上に設けられる弾性部材と、該弾性部材上に設けられ研磨剤を含むクリーニング部材を有することを特徴とする前記1から9のいずれか一項に記載の帯電装置。
11.前記清掃部材は、ベース部材と、該ベース部材上に多数植設され、研磨砥粒を固定された短繊維を有することを特徴とする前記1から9のいずれか一項に記載の帯電装置。
12.前記1から11のいずれか一項に記載の帯電装置を備えた画像形成装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、充分な清掃性能を発揮できるとともに、針電極の折れ曲がりを生じない清掃機構を有した帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の原理を説明する模式図。
【図2】本発明を適用した第1の実施形態を示す図。
【図3】本発明の清掃部材の具体的構成を示す断面図。
【図4】本発明の清掃機構を採用できる画像形成装置の一例を示す部分断面図。
【図5】第1の実施形態の駆動機構の変形例を示す図。
【図6】第1の実施形態で往復両方向清掃する際の姿勢切替機構を示す図。
【図7】本発明を適用した第2の実施形態を示す図。
【図8】本発明を適用した第3の実施形態を示す図。
【図9】第3の実施形態の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図を用いて本発明を説明する。図1は、本発明の原理を説明する模式図であり、図1(a)が上面図、図1(b)が側面図である。図において、針電極1の両側に清掃部材2a、2bが、針電極1の先端部を挟み込むように配置されている。
【0014】
清掃部材2a、2bは、全体的に円板状で、弾性を有する支持部の表面に針電極を摺擦して清掃する清掃部を有し、図示しない駆動機構で図中左から右に針電極の配列方向に沿って水平移動されるとともに、回転軸3a、3bの廻りに時計方向(図1(b))に回転駆動される。
【0015】
清掃部材2a、2bの回転軸3a、3bは、水平移動の清掃移動方向後ろ及び若干針元側に傾いており、これにより清掃部材2a、2bは、進行方向前方側を開いて後方側で針電極1の先端部を挟み込むようになっている。図1(a)において、θは、針電極1の側面と清掃部材2aの清掃面との開き角を示しており、5°〜30°程度に設定される。これは、別な言い方をすれば、清掃部材2a、2bの回転軸3a、3bが、針電極1の配列方向に対して垂直な面から水平移動の清掃移動方向後ろ及び若干針元側に角度θだけ傾いているということである。
【0016】
図1(b)において、針電極1の先端から伸びる矢印は、清掃部材の清掃移動の速度ベクトルVsと、清掃部材2a、2bが回転し針電極1の先端を摺擦して清掃する部分CAにおける回転速度ベクトルVrと、両ベクトルVs、Vrの合成ベクトルVcを表している。図からわかるように、合成ベクトルVcは、針電極の針元から針先に向かう針先方向と一致するように設定されている。すなわち、回転速度ベクトルVrの清掃移動方向の成分Vrxと清掃移動の速度ベクトルVsとが互いに相殺するように設定することで、清掃部材2a、2bが針先を摺擦する方向を上記合成ベクトルVcの針先方向としたものであり、針先が延びる方向と一致しているので、清掃部材2a、2bが強く針先を摺擦しても、針電極1が折れ曲がることは無い。従って、清掃部材2a、2bで針電極1を強く挟持できるので、高い清掃性能を発揮できる。
【0017】
例えば、清掃部材の直径が14mm、清掃部材の水平移動の速度が30mm/sec、清掃部材の回転速度が60mm/secでベクトルVrが水平方向から60°の角度を持つとすると、丁度、VsとVrxが正負で同じ値となり、清掃部材が針電極を摺擦する方向Vcが針先方向を向くようになる。
【0018】
図2は、本発明を適用した第1の実施形態の構成を示す図であり、図2(a)が上面図、図2(b)が側面図である。なお、図1、図2では対称に配置される部材に対して、符号「a」符号「b」を付して示している。符号の付け方は、符号「a」は上面図で上側、側面図で奥側の部材に、符号「b」は上面図で下側、側面図で手前側の部材に付すものである。しかしながら、多くの部材番号を記すことはかえって見にくくなるので、後続の図面、及び説明では、「a」「b」の符号を一部省略することにする。ただし、詳しい説明が必要な場合や片側のみに部材がある場合などは符号を付すことにする。例えば、図2(b)の側面図の場合は、符号「b」が付いた部品番号を記載している。
【0019】
図2において、第1の実施形態の清掃機構10は、針電極1と平行に設けられた2本のはすばラック11と、清掃部材2を保持する保持枠体12と、保持枠体12を針電極1の配列方向と平行に移動させる駆動機構を備えている。なお、この実施形態では駆動機構としてワイヤとプーリ、及び駆動用モータを用いるが、ワイヤの一部のみ図示した。ワイヤ4は、針電極の両側に設けられ、清掃機構10を清掃方向と復帰方向に駆動するものである。その他、ボールねじや清掃機構に駆動源を搭載した自走機構など公知の構成を用いることができる。
【0020】
清掃部材2は、その回転軸3上に、はすばラック11と係合するはすば歯車13、段差部14を有している。そして、回転軸3は、保持枠体12の側面に埋め込まれた軸受15で回転可能に保持される(図2(a)で下側のみに図示)。
【0021】
また、回転軸3は、軸方向に若干移動可能に軸受15に保持され、段差部14には、ブレーキ部材16が押し当てられている。回転軸3の軸方向可動保持とブレーキ部材16の作用については後述する。
【0022】
一方、保持枠体12の内側下面と、はすばラック11の底面の間には、ローラ17が設けられる。このローラ17は、保持枠体12の水平移動をスムーズに行うためと、はすば歯車13をはすばラック11から浮き上がらないように規制する機能を果たす。
【0023】
図3は、清掃部材2の具体的構成を示す断面図であり、3種類の清掃部材を示す。
【0024】
図3(a)の第1例は、ベース部材21の上に順に、スポンジ層22、不織布層23、クリーニング層24が積層されており、最表層のクリーニング層24を針電極1に押し当てる構造である。ベース部材21は、ABSやPCなどの樹脂、或いはステンレスや快削鋼等の金属で構成される。スポンジ層22は、シリコンゴム、クロロプレンゴムなどで構成され、気孔の直径が0.02mm〜0.5mm、厚さが1mm〜5mmの弾性層である。不織布層23は、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の繊維を不織布としたもので、厚さ0.3mm〜1.5mmである。クリーニング層24は、粒径0.5μm〜20μmのアルミナ、カーボランダム、ダイヤモンドなどの研磨剤を接着剤に混入して不織布層23に塗布したものである。
【0025】
図3(b)に示す第2例は、ベース部材31の上に短繊維32を植設したもので、短繊維としては、繊維径5μm以上、長さ1mm〜4mm程度のナイロン、アクリル、ビニロン等を用いることができ、この短繊維の表面にアルミナ、カーボランダム等の微細砥粒を固定化している。この短繊維がブラシ状に植設されることで、清掃部材に弾性とクリーニング性能を与える。
【0026】
図3(c)に示す第3例は、大径の支持部と小径の軸部を有するベース部材41の支持部の廻りに弾性支持部材42を成形固着し、その上に不織布層43、クリーニング層44を積層した構成である。弾性支持部材42は、ゴム硬度30〜60度(JIS−A)、厚さ0.6mm〜3mmのCRゴム等を用いて公知の成形方法で成形できる。不織布層43、クリーニング層44は、第1例で説明した構成を用いることができる。
【0027】
以上の3例の形状は図1に示すように、基本的に円板状であるが、清掃部材が針電極に接触する部分を角面取り(図3(d))や丸面取り(図3(e))にするとさらに好適である。
【0028】
次に、第1の実施形態の清掃機構10の作用を説明するに、清掃機構10が図示しない駆動機構で水平に清掃方向(図中右向き)に移動されると、はすばラック11と係合するはすば歯車13は、図2(b)において時計方向に回転して、図1で説明したように、針電極1の針先を摺擦し、清掃する。このとき、清掃機構10を清掃方向に駆動する速度と、はすばラック11と係合して回転するはすば歯車13の速度は図1で示した関係に設定されるので、清掃部材2の針電極の針先に接触する部分は、針先方向に向かって針電極1を摺擦するようになる。
【0029】
また、はすばラック11とはすば歯車13のはすば傾斜方向は、清掃方向に移動するとき、針電極1に向かうように設計された傾斜となっており、回転軸3が軸方向に可動に保持されているので、清掃時に清掃部材2が針電極1を押圧するように作用する。なお、清掃機構10が清掃方向と逆方向に移動するときはこの反対となって、清掃部材2が針電極1から離れる方向に移動して、押圧力を解除、或いは軽減する。また、ブレーキ部材16は、段差部14を押圧してブレーキをかけトルクを増大させる。これによって清掃部材2の軸方向移動によるスラスト荷重を増大させて清掃部材2をより強く針電極1に押圧することができる。
【0030】
本発明の清掃機構は、上記のように作用するので、清掃部材2は針電極1を折り曲げること無く、強く摺擦でき、高い清掃性能を発揮できる。
【0031】
図4は、本発明の清掃機構を採用できる画像形成装置50の一例を示す部分断面図である。図の画像形成装置50は、タンデム方式のカラー画像を形成するものであり、中央に縦長に張架される中間転写ベルト51の右側に、上から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット52Y、52M、52C、52Kが配置される。各画像形成ユニットの構成は同一であるので、イエローのユニット52Yを例にとって説明するに、中間転写ベルト51と接触する感光ドラムPYの廻りに帯電装置CY、露光装置EY、現像装置DY、一次転写ローラTY(中間転写ベルト51の裏面側から当接)、クリーニング装置SYが、反時計方向に順次配設されている。ここで、帯電装置CYに本発明が適用される。
【0032】
中間転写ベルト51上に各色のトナー画像が形成されると、このトナー像は二次転写装置53によって図示しない給紙装置から給紙された用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置54によって画像を定着され、排出される。一方、中間転写ベルト51は、クリーニング装置55で表面の残留トナーなどをクリーニングされて、次の画像形成に進む。
【0033】
本発明の帯電装置は、各画像形成ユニット52Y、52M、52C、52Kの帯電装置に用いることができるが、その他の帯電や除電を行う帯電装置に用いても良い。
【0034】
図5は、第1の実施形態の駆動機構の変形例を示す図で、図5(a)が上面図、図5(b)が側面図である。この変形例は、清掃部材2の回転駆動力と清掃機構10の水平移動駆動力とを、2本のはすばラックウォーム57によって得るものである。はすばラックウォーム57は、長いロッドの周面に、はすば歯車を形成したもので、回転させることにより、係合するはすば歯車13を回転させるとともに、水平方向の駆動力を与え、清掃機構10全体を水平方向に移動させる。これによって、別途の駆動機構が不要になり、構成が簡単になる。なお、ブレーキ部材16は段差部14の上方からはすば歯車13をはすばラックウォーム57に押付けるように設置される。これにより、ブレーキ作用とはすば歯車13の浮き上がり防止作用を果たす。
【0035】
さて、以上の説明では、清掃部材2は清掃方向の移動時のみ針電極1に押圧され、復帰時には、押圧を解除される構成で、一方向での清掃であったが、これを往復両方向での清掃とすることもできる。この場合、清掃部材2が清掃方向後方側で針電極を清掃するため、姿勢を切替える機構が必要となる。図6は、姿勢切替機構の一例を示す図である。
【0036】
図6(a)は、第1の実施形態の清掃機構10が図中左から右に清掃移動するときの上方から見た図であり、図6(b)は、清掃機構10が図中右から左に清掃移動するときの上方から見た図である。両図とも針電極1より上側部分を省略して下側のみを図示している。
【0037】
清掃部材2の回転軸3を保持する軸受15bは、図面垂直方向の軸60bによってわずかに回動可能に保持されている。そして、軸60bには、レバー61bが固着され、レバー61bの針電極側のピン62bと保持枠体12上のピン63bの間にスプリング64bが張架されている。以上の構成は上面図で上側、側面図で奥側の清掃部材2に対しても同様に設けられており、さらに清掃機構10の下部にも同様の構成を設けることもできる。
【0038】
一方、本体の右に向かう清掃方向終端には固定部材70bが設けられている。ここで、清掃機構10が清掃方向に移動して終端に至ると、レバー61bが固定部材70bに当って反時計方向に回動する。このときスプリング64bの上死点を超えるとレバー61bは、左側に付勢される。その結果、レバー61bは図6(b)の位置に切り替わり、軸60bに支持される回転軸3及びこの軸に支持される清掃部材2も同様に切り替わる。
【0039】
清掃機構10が、ホームポジションに向けて図中左方向に移動するときは、図6(b)の状態で清掃を行う。ホームポジションには、固定部材71bが設けられており、左方向の清掃移動終端でレバー61を時計方向に回動させ、清掃部材2を図6(a)の状態に切換える。
【0040】
図6は、往復両方向で清掃をするための清掃部材の姿勢切替機構の一例であり、その他の構成をとることができることは勿論である。
【0041】
図7は、第2の実施形態の清掃機構100を示す図である。この第2の実施形態は、清掃部材は第1の実施形態と同様であるが、清掃部材を回転させる駆動モータを保持枠体に搭載し、往復両方向で清掃するための姿勢切替機構を図6とは別の構造としたものである。
【0042】
図7(a)はこの変形例の上面図、図7(b)はその側面図、図7(c)は進行方向後ろ側から見た背面図である。
【0043】
図7において2枚の清掃部材2は、第1の実施形態と同様の円板形状であり、針電極1を両側から挟みこんでいる。清掃部材2の清掃面と反対側には支持部材101が設けられる。支持部材101は、中央の支持部101Aと、清掃部材側の第一軸101Bと、その反対側の第二軸101Cとを有しており、支持部101Aの清掃部材側は傾斜面になっていて、この傾斜面に垂直に第一軸101Bが延出している。一方、第二軸101C側の支持部の面は針電極1の配列面と平行でこの面から垂直に第二軸101Cが延出し、後述するように保持枠体102に軸支される。なお、保持枠体102は、その一部を一点鎖線で示し奥側が透過して見える状態にしている。
【0044】
清掃部材2の背面には、かさ歯車103が接着され、かさ歯車103は第一軸101Bの廻りに軸受104を介して保持されている。かさ歯車103は、対面するかさ平歯車105のかさ歯車部に係合しており、かさ平歯車105の回転を受けて清掃部材2を回転させる。かさ平歯車105は、軸と直交する面にかさ歯が形成されるとともに、周面に平歯が形成された歯車である。かさ平歯車105は、支持部101Aの廻りに軸受106を介して回転可能に保持され、第二軸101Cは、保持枠体102に設けられた軸受107により回転可能に保持される。なお、図7(a)の針電極1より上側の部分は、かさ歯車103とかさ平歯車105を点線で示し、その下の構成を実線で記載している。
【0045】
かさ平歯車105a、105bの下側に駆動伝達用の第一歯車108a、108b、第二歯車109a、109bが夫々連結され、第二歯車109aには第三歯車110aが連結される。第三歯車110aには保持枠体102の外側に設けられたモータ111の軸が連結される。第二歯車109a、109bは、共通の軸に軸支されており、従って、モータ111の駆動力は、第三歯車110a、各2枚の第二歯車109、第一歯車108、かさ平歯車105、かさ歯車103の順に伝わり、2つの清掃部材2を回転させるものである。
【0046】
保持枠体102に軸支される第二軸101Cは、保持枠体102の外側に突出しており、突出した軸部にレバー112が植設されている。このレバーレバー112は、保持枠体102の両外側面に形成された夫々2本の当り止めピン113に当って回転を止められる構造になっている。図7(b)の状態は、清掃部材2が左から右に清掃移動する状態であり、清掃部材2の回転は時計方向で、レバー112は左側の当り止めピン113に当って止まっている。後述するように、清掃移動方向が反対になると、支持部材101は第二軸の軸支で反時計方向に回転して右側の当り止めピン113に当る。これにより、支持部の傾斜面は図7(a)と反対の清掃移動方向(左方向)の前方側がひらくように切り替わる。そして、さらに駆動力が加わると清掃部材2は反時計方向に回転して針電極1を清掃する。
【0047】
保持枠体102の底面には、ナット121が固設され、このナット121にボールねじ120のねじ軸122が挿入されている。このねじ軸122を図示しない駆動源で回転させることにより保持枠体102全体が往復の清掃移動を行うことができる。
【0048】
以上の第2の実施形態は、清掃部材の構造、作用は第1の実施形態と同一であるが、清掃移動がボールねじで行われ、清掃部材の回転は保持枠体に設けたモータの駆動力を歯車列で伝達する構造である。そして、往復両方向で清掃をするための清掃部材の姿勢を切替える機構として、モータが逆方向に回転されると支持部材が回動して清掃部材の前方をあけるように姿勢転換する構成を採用している。
【0049】
次に、図8で第3の実施形態の清掃機構200を説明する。この実施形態では、清掃部材をローラで構成し、ローラ軸を移動方向前方側を上げて清掃ローラ部材を傾けるように設定したもので、清掃移動を一方向のみとし、復帰の際は、清掃部材を針電極から解除、若しくは押圧力を軽減する構造である。
【0050】
図8(a)は、清掃機構200の側面図、図8(b)は清掃機構200を進行方向後方側から見た背面図である。また、図8(c)は、清掃ローラに代えて清掃ベルトとした例を示す部分側面図である。
【0051】
清掃ローラ201は、軸を傾けたローラ体であり、内部のベースローラの上に、順に、スポンジ層、不織布層、クリーニング層を設けたもので、図3の第1例と同様の構造である。勿論、第2例のように短繊維を植設したローラ体などにしてもよい。
【0052】
この清掃ローラ201は、保持枠体202で保持されるが、保持枠体202は針電極1の側面と平行な2枚の側板部202Aと2枚の側板部202Aを結ぶ平板部202Bと夫々の側板部から上方に延びるローラ軸支部202Cを有している。この保持枠体202は、2つの清掃ローラ201を針電極1を挟み込むように保持するべく針電極1に対して対称に設けられる。
【0053】
ローラ軸支部202Cは、側板部202Aの上端から上方に伸びる2本の柱部分と、この柱部分が途中で斜めに傾くとともに針電極側に折れて広がる平板部分と、平板部分に設けられる軸受(図示せず)からなり、清掃移動方向前方の側の柱部分が長いので、2つの軸受は斜めの配置となり、この軸受で軸支される清掃ローラ201も斜めの配置となる。
【0054】
清掃ローラ201の軸には、第1かさ歯車203が固設され、この第1かさ歯車203は第2かさ歯車204と夫々係合する。
【0055】
保持枠体202の平板部202Bは、清掃移動方向後方にまで延びており、この部分の下方であって、図8(a)の奥側(図8(b)の左側)にモータ205が固定されている。モータの軸は、奥側の第2かさ歯車204aの軸となっており、第2かさ歯車204aと平板部202Bの間で、モータ軸に平歯車206aが設けられ、一方、図8(a)の手前側(図8(b)の右側)は、第1かさ歯車203bと同軸に平歯車206aが設けられ、この平歯車206aと平歯車206bが係合している。
【0056】
モータ205の回転は、奥側の平歯車206aから手前側の平歯車206bに伝えられ、両者の軸に軸支される2つの第2かさ歯車204、第1かさ歯車203を介して、両清掃ローラ201を針電極1の針先方向に回転するように駆動する。
【0057】
保持枠体202の平板部202Bの下面には、ボールねじ207のナット208が固定され、針電極1の下でその配列方向に張設されるねじ軸209にナット208が係合している。ねじ軸209が図示しない駆動源により回転されると、ナット208がその回転を受けて保持枠体202を移動させる。
【0058】
保持枠体202の2つの側板部202Aの下方側には、清掃ローラの開閉機構が設けられる。保持枠体202は、可撓性の材料で構成されており、開閉機構で2つの側板部202Aの下方側を狭めると平板部202Bが撓んで上方側のローラ軸支部202Cがひらくことになる。
【0059】
開閉機構は、奥側の側板部202Aの下方端に固定されたソレノイド210と、このソレノイド210を貫通し他方の側板部202Aに一端を固定されたソレノイド軸211と、奥側の側板部202Aから外側に突出するソレノイド軸211に巻回されたスプリング212からなる。
【0060】
ソレノイド210の通電がオフの状態では、スプリング212の付勢力により2つの側板部202Aは互いに間を狭めた状態で、清掃ローラ201は針電極1から離れることになる。一方、ソレノイド210がオンするとスプリングの付勢力に抗して2つの側板部202Aの間を拡げ、これにより2つの清掃ローラ201が針電極1を所定の圧力で挟み込むようになる。
【0061】
この第2の実施形態においても、清掃ローラ201が針電極1に与える摺擦力の方向は針先方向に設定される。すなわち、図8(a)の右側にベクトルで示すように、清掃ローラ201の回転による清掃方向のベクトルVrと清掃機構全体が移動するベクトルVsとの合成ベクトルVcが、垂直に上に向かう針先方向となるよう設定するのである。
【0062】
また、図8(c)に示すようにローラに代えてベルト構成とすることもできる。ベルト構成の場合、2本の支持ローラ220、221を2つのベルト軸支部202Dで保持し、この支持ローラ220、221に清掃ベルト222を巻回する。清掃ベルト222の構成は図3に示す清掃ローラの構成と同様にすればよい。
【0063】
図9は第2実施形態の変形例の清掃機構300を示す図であり、図9(a)は、清掃機構300の側面図、図9(b)は清掃機構300を進行方向後方側から見た背面図である。この変形例は、第2実施形態と同様の清掃ローラ301で針電極を清掃するものであるが、往復両方向で清掃できるように、清掃ローラ301の姿勢切替機構を有している。往復で清掃するため、第2実施形態の開閉機構は不要である。
【0064】
図9において、清掃ローラ301を支持する保持枠体302は、清掃移動方向にボールねじ303で駆動される外枠311と外枠311に遥動可能に保持される内枠312を有している。外枠311(図9(a)では一点鎖線で示す)は、底板部311Aと2枚の側板部311Bからなり、底板部311Aにボールネジ303のナット304が固定され、このナット304がねじ軸305と係合し、ねじ軸305の回転により保持枠体全体を往復両方向に移動させる。
【0065】
外枠311両側の側板部311Bの上部には、遥動軸313が設けられ、この遥動軸313で内枠312を遥動可能に保持する。また、外枠311の外側にシールド板306に摺接する摺接部材307が設けられている。この摺接部材307は、低摩擦係数の材料で構成され、保持枠体302の横ブレを規制して移動を安定化させるものである。
【0066】
内枠312は、底板部312Aと、底板部312Aから立ち上がる2枚の側板部312Bと、側板部312Bの上端から上方に延びるローラ軸支部312Cと、側板部312Bの上端から外側に延出し、外枠の側板部311Bに沿って上方に延びる遥動支持部312Dとを有している。遥動支持部312Dは、外枠側板部311Bと遥動軸313で接続されて、内枠312全体を遥動可能に支持している。
【0067】
ローラ軸支部312Cは、2本の柱部分と、この柱部分が中央側に折れて広がる平板部分と、平板部分に設けられる軸受(図示せず)からなり、2つの軸受が清掃ローラ301を軸支している。
【0068】
2つの清掃ローラ301の軸には第1かさ歯車314が固設され、この第1かさ歯車314は、夫々第2かさ歯車315と係合している。一方の第2かさ歯車315の軸には、平歯車316と、内枠312の底板部312Aに固定されるモータ317とが接続され、モータを設けない側の第2かさ歯車315の軸にも平歯車316が他方の平歯車316と係合するように設けられている。従って、モータ317の回転は平歯車316を介してもう一方の清掃ローラ301に伝達するようになっている。
【0069】
以上の清掃ローラ301、第1かさ歯車、第2かさ歯車、平歯車、モータを有する内枠312を遥動させる清掃ローラ301の姿勢切替機構は、外枠311に設けられた遥動モータ321と遥動モータの軸に接続されたウォーム322と、内枠312の底面に設けられるウォームホイール323とを有している。ウォームホイール323は、遥動軸313を中心とする歯車であるが、遥動範囲をカバーするだけの円弧状の歯車部である。
【0070】
図9(a)において、清掃機構300が図の左から右に清掃移動する場合、遥動モータ321の回転により、ウォームホイール323を反時計方向に回転させ、これにより内枠312を図9の状態とする。そして、ボールねじ303の回転により清掃機構300が右方向に清掃移動しながら、清掃ローラ301が針電極1を擦り上げるように回転する。このとき、図9(a)の右側にベクトルで示すように、清掃ローラ301の回転による清掃方向のベクトルVrと清掃機構全体が移動するベクトルVsとの合成ベクトルVcは、垂直に上に向かう針先方向となるよう設定される。
【0071】
清掃機構300が右方向の終端に達すると、姿勢切替を行って、左方向の清掃移動を行う。すなわち、遥動モータ321の回転により、ウォームホイール323を時計方向に回転させ内枠312を遥動させて、清掃ローラ301の軸を清掃方向後方側の下側に傾かせる。これにより、清掃ローラ301の針電極1を摺擦する方向のベクトルを、清掃方向に対して、例えば、60°とすることができ、清掃移動の速度ベクトルとの合成ベクトルVcが針電極1の針先方向となる。
【0072】
このように本発明の清掃機構は、円板状の清掃部材も清掃ローラも針電極を集札する方向を針元から針先に向かう方向としたため、針電極を折り曲げることなく清掃部材を強く押圧でき、充分な清掃性能を発揮することができる。
【0073】
なお、以上の実施形態、及び変形例は1対の清掃部材を一方向のみ、或いは往復両方向に清掃移動させているが、往復両方向に清掃する場合、傾きの方向が異なる2対の清掃部材を設け、往動と復動とで夫々の清掃部材を使い分けて清掃するようにしても良い。
【符号の説明】
【0074】
1 針電極
2a、2b 清掃部材
3a、3b 回転軸
4a、4b ワイヤ
10、100、200、300 清掃機構
Vs 水平移動の速度ベクトル
Vr 回転速度ベクトル
Vc 合成ベクトル
11a、11b はすばラック
12、102、202、311 保持枠体
13a、13b はすば歯車
14a、14b 段差部
15a、15b 軸受
16a、16b ブレーキ部材
17 ローラ
13a、13b はすば歯車
21、31、41 ベース部材
22 スポンジ層
23、43 不織布層
24、44 クリーニング層
32 短繊維
42 弾性支持部材
50 画像形成装置
57a、57b はすばラックウォーム
60b 軸
61b レバー
62b、63b ピン
64b スプリング
70b、71b 固定部材
101 支持部材
103a、103b かさ歯車
105a、105b かさ平歯車
108a、108b 第一歯車
109a、109b 第二歯車
110a 第三歯車
111 モータ
112 レバー
113 当り止めピン
120、207、303 ボールねじ
121、208 ナット
122、209 ねじ軸
201、301 清掃ローラ
203、203a、203b、314、314a、314b 第1かさ歯車
204、204a、204b、315、315a、315b 第2かさ歯車
205、317 モータ
206、206a、206b、316、316a、316b 平歯車
210 ソレノイド
211 ソレノイド軸
212 スプリング
222 清掃ベルト
311 外枠
312 内枠
313 遥動軸
321 遥動モータ
322 ウォーム
323 ウォームホイール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体に対向して配置された針電極と、
前記針電極を清掃する1対の清掃部材と、
前記清掃部材を前記針電極の先端部を挟み込むよう保持する回転軸と、
前記清掃部材を前記回転軸の廻りに回転させながら前記針電極の配列方向に移動させる駆動機構と、を備え、
前記清掃部材が前記針電極の先端部を摺擦して清掃する力の方向を、針元から針先に向かう方向となるよう設定したことを特徴とする帯電装置。
【請求項2】
前記清掃部材の前記針電極の先端部を摺擦して清掃する力の方向は、前記清掃部材が前記針電極の先端部を摺擦する部分における回転速度ベクトルと、配列方向の移動速度ベクトルとの合成ベクトルが針先方向に向かうように前記駆動機構の回転速度と移動速度を設定することで行われることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
【請求項3】
前記清掃部材が円板状部材であり、円板の面が移動方向後方側で前記針電極の先端部を挟み込むように前記回転軸を傾けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
【請求項4】
前記清掃部材がローラ部材であり、前記ローラ部材が前記回転軸の移動方向前方側が針先側に傾き前記針電極の先端部を挟み込むように前記回転軸を傾けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
【請求項5】
前記駆動機構は、前記清掃部材を回転させる回転駆動機構と、前記清掃部材を針電極の配列方向に移動させる移動駆動機構を別々に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
【請求項6】
前記回転駆動機構の駆動源を前記清掃部材の保持枠体に搭載したことを特徴とする請求項5に記載の帯電装置。
【請求項7】
前記駆動機構は、前記清掃部材を回転させる回転駆動機構と、前記清掃部材を針電極の配列方向に移動させる移動駆動機構を共通の駆動部材で構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
【請求項8】
前記清掃部材による前記針電極の清掃が一方向の移動時に行われ、復帰方向の移動時は前記清掃部材の前記針電極に対する押圧を開放又は軽減する機構を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の帯電装置。
【請求項9】
前記清掃部材による前記針電極の清掃が往復両一方向で行われ、前記回転軸の傾き方向を切換える姿勢切替機構を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の帯電装置。
【請求項10】
前記清掃部材は、ベース部材と、該ベース部材上に設けられる弾性部材と、該弾性部材上に設けられ研磨剤を含むクリーニング部材を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の帯電装置。
【請求項11】
前記清掃部材は、ベース部材と、該ベース部材上に多数植設され、研磨砥粒を固定された短繊維を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の帯電装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の帯電装置を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−118308(P2012−118308A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268118(P2010−268118)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】