説明

帯電部材および画像形成装置

【課題】従来の帯電ブレードにおいて、帯電部と、帯電部を感光体ドラムに対して非接触に位置決めするために配置された非帯電部における界面の接着が剥がれ、放電距離が帯電ブレードの長手一部で変化してしまい、スジ画像などの帯電不良が生じることがあった。
このような、帯電部と位置決めの為に配置された非帯電部との界面の接着が剥がれることなく、安定した帯電を行うことができる帯電ブレードを提供することを目的とする。
【解決手段】先端に非帯電部222を持つ帯電ブレード22であり、帯電部222と非帯電部222との界面部の接着が撓みの方向に向けて接着部を有することを特徴とした帯電ブレード。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電潜像が形成される像担持体(被帯電体)に当接して相対的に移動し電圧が印加されることにより像担持体の表面を帯電するためのブレード状の帯電部材、およびその帯電部材を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
上記において、静電潜像が形成される像担持体の代表例としては、電子写真感光体、静電記録誘電体が挙げられる。画像形成装置としては電子写真方式や静電記録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機、画像表示ディスプレイ装置などが挙げられる。
【背景技術】
【0003】
転写方式の電子写真画像形成装置を例にして説明する。この装置は、一般に、回転ドラム型に代表される電子写真感光体(像担持体:以下、ドラムと記す)に対して、ドラム表面を所定の極性・電位に一様に帯電する帯電手段と、そのドラム帯電面に選択的に露光する露光手段により画像情報の静電潜像が形成される。そして、その潜像が現像手段により現像剤(以下、トナーと記す)を用いてトナー像として可視化(現像)される。そのトナー像が転写手段により記録材(記録媒体)に転写される。そして、記録材上のトナー像が定着手段により固着画像として定着されて、その記録材が画像形成物として出力される。
【0004】
帯電手段(帯電装置)は、近年は、半導電性のゴムや樹脂によるベルト形状、ロール形状、ブラシ形状などの回転方式の帯電部材、あるいはブレード形状、フィルム形状などの固定方式の帯電部材を用いた接触型帯電方式が主流となっている。
【0005】
接触型帯電方式は従来から広く使用されていた非接触型帯電方式であるコロナ帯電方式に比べてオゾン発生量が微量であるためオゾン除去フィルターなどの必要性がなくなる。また、ドラム表面を所定電位にするために必要とする印加電圧の低電圧化が図れることから装置の小型化、低コスト化が可能になるという利点がある。
【0006】
接触型帯電方式の帯電メカニズムについて説明する。接触帯電方式によるドラム表面の帯電メカニズムは、微小空隙におけるパッシェンの法則に従った放電であることが知られている。これは以下のように説明される。
【0007】
1)帯電ローラの場合
図6の(a)と(b)は帯電部材として回転方式の帯電ローラ21を用いたローラ帯電装置の場合の斜視模式図と断面模式図である。帯電ローラ21は導電性芯金21aと芯金21aに対して同心一体にローラ状に形成された導電性弾性層21bを有する。ドラム1は導電性のドラム基体12の外周面に感光層11が形成されている。帯電ローラ21はドラム1に対してほぼ並行に配列されて所定の押圧力で接触(当接)している。
【0008】
帯電ローラ21はドラム1の表面の画像形成可能領域幅(最大画像領域幅)Gの全幅に渡る長さ寸法を有し、ドラム1の回転に従動して回転する。帯電ローラ21の芯金21aに対して帯電バイアス印加電源Eから所定の帯電バイアスが印加され、芯金21aを介して弾性層21bにバイアスが印加される。これにより、回転するドラム1の表面が所定の極性・電位に一様に帯電される。
【0009】
帯電ローラ21とドラム1との間の放電に関与する微小ギャップの空気層とドラム1を電気的な等価回路に表現すると図6の(c)のように示される。帯電ローラ21の示すインピーダンスはドラム1、空気層のそれに比べて小さく無視できるためここでは扱わない。このため、帯電機構は単に2つのコンデンサーC1、C2で表現できる。この等価回路に直流電圧を印加すると、電圧はそれぞれのコンデンサーのインピーダンスに比例配分され、空気層に印加される電圧Vairは、
Vair=C2/(C1+C2)・・・(1)式
になる。空気層にはパッシェンの法則に従う絶縁破壊電圧があり、空気層の厚みをg[μm]とすると、Vairが
312+6.2g[V]・・・(2)式
を越えると放電が起き、帯電が行われる。
【0010】
はじめて放電が起きる電圧は(1)式と(2)式が等しくなった場合の空気層の厚みgに関する二次方程式が重解を持つときであるので(C1もgの関数)、このときの直流電圧値が放電開始電圧Vthに相当する。このようにして求められた理論値のVthは実験値と非常に近い値を取る。
【0011】
ローラ帯電装置は、帯電ローラ21の回転支持部材211や加圧ばね212などが必要になり装置の構造が複雑になりやすい。また、帯電部材がブラシ形状(帯電ブラシ)のものは、回転方式でも固定方式でもブラシの作製に手間がかかるうえ、ブラシの跡が帯電ムラになりやすい。
【0012】
2)帯電ブレードの場合
図7の(a)は帯電部材として固定方式の帯電ブレード22を用いたブレード帯電装置の場合の斜視模式図である。ブレード帯電装置の場合は、帯電ブレード22として、帯電部としての導電性の弾性ブレード部220とこのブレード部220を保持させた導電性の支持部材223を有するものを用いる。ブレード部220はドラム1の表面の画像形成可能領域幅Gの全幅に渡る長さ寸法を有する。そして、帯電ブレード22をドラム1に対してほぼ並行に配列して、ブレード部220をドラム1に接触させ、支持部材223を装置の不動部材(不図示)に固定して配設する。
【0013】
支持部材223に対して帯電バイアス印加電源Eから所定の帯電バイアスが印加され、支持部材223を介してブレード部220にバイアスが印加される。これにより、回転するドラム1の表面が所定の極性・電位に一様に帯電される。即ち、ブレード部220とドラム1との間に形成されるくさび型の微小空隙部分で放電を行うものであり、比較的安定した微小空隙を形成できる。そして、ローラ帯電装置で必要な回転支持部材211や加圧ばね212などが不要なため安価であるという特徴がある。
【0014】
しかし、帯電ブレード22はブレード部220の一部が常にドラム1と接触しているため次のような課題がある。
【0015】
a:帯電ブレード22は、図7の(b)のように、ブレード部220とドラム1との接触部をすり抜けたトナーTなどが少しずつ微小空隙gに蓄積する場合がある。そして、そのトナーTなどの蓄積が進行すると放電を妨げるため、このような部分では画像上にスジ状の画像不良が現れることがあった。
【0016】
b:また、ドラム1の表面に存在するピンホールを介してブレード部220への印加電圧がリークするピンホールリークを防止するために、ブレード部220のドラム1との接触部分に保護層が設けられることが多い。その場合において、長期にわたって使用すると保護層が磨耗しピンホールリークが起きやすい。
【0017】
これらの課題に対して、特許文献1では、板状の絶縁性弾性部材からなるブレードと、このブレードのドラムと対向する面に設けられた帯電電極層を有する構成において、ブレードの先端から帯電電極層の先端までの距離を設定する提案がされている。これは、ブレードをすり抜けたトナーなどが帯電電極層に蓄積することによるスジ状の画像不良を抑制するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】特開平09−319183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、上記従来例においては次のような課題が生じる。即ち、図8の(a)に示すように、絶縁性弾性部材221をドラム1の感光層11に力Fで押圧した場合において、支持部材223の撓みと同時に絶縁性弾性部材221と帯電電極層222の接着接合界面Dにそれぞれ撓みの力AおよびBが生じる。また感光層11(ドラム1)が図8の(b)に示すC方向に回転した場合、絶縁性弾性部材221が感光層11から摩擦によって受ける力Fμが加わるため、撓みの力Aよりも大きいA´の力が接着接合界面Dに生じる。その後、回転が停止することによって、再び撓みの力Aのみの力が生じた状態となる。
【0020】
このように感光層11の回転と停止を繰り返すことによって接着接合界面D内に力の伸縮が生じ、それによって絶縁性弾性部材221と帯電電極層222の接着が剥がれてしまうことがあった。この絶縁性弾性部材221と帯電電極層222の界面Dの接着が剥がれることによって帯電電極層222と感光層11との放電部である微小空隙の距離gが、絶縁性弾性部材221と帯電電極層222の接着している部分と、接着していない部分とで変化する。そのため、ドラム表面の帯電電位が異なってしまい、その帯電電位違いにより画像上にスジ等の画像不良が生じていた。
【0021】
加えて、実際の画像形成装置においては、帯電ブレード22とドラム1の当接状態には個体間ばらつきが生じる。特に帯電ブレード22の先端がドラム1表面に大きく侵入した場合において、感光層11の回転Cによって受ける摩擦力は大きくなるため、絶縁性弾性部材221と帯電電極層222の界面Dの接着は剥がれ易くなっていた。上記のような理由から、帯電ブレード状態の個体間ばらつきを低減し、帯電部とドラムの微小空隙の距離gを安定させ、非接触帯電を更に安定化させる改善/改良が望まれていた。
【0022】
そこで本発明の目的は、帯電ブレード状態の影響を低減し、安定した帯電が行えるブレード状の帯電部材、およびその帯電部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の目的を達成するための本発明に係る帯電部材の代表的な構成は、静電潜像が形成される像担持体に当接して相対的に移動し電圧が印加されることにより前記像担持体の表面を帯電するためのブレード状の帯電部材であって、前記像担持体の表面に対して放電を行うための帯電部と、前記像担持体の表面に対して放電を行わないための非帯電部と、を有し、前記非帯電部は前記像担持体と接触して、前記帯電部と前記像担持体との間に放電可能な間隙を設けることが可能であり、前記非帯電部は、前記非帯電部から前記像担持体の表面に対して放電をしないように、少なくとも一部が前記帯電部よりも高抵抗の物質で構成されており、前記非帯電部は、前記像担持体の表面の画像形成可能領域幅の全幅に渡って当接して前記像担持体の表面を摺擦可能に設けられ、前記帯電部と前記非帯電部との接合界面において、前記帯電部の一部が前記非帯電部の方向に突き出した形状を有するか、もしくは前記非帯電部の一部が前記帯電部の方向に突き出した形状を有するか、もしくは前記帯電部と前記非帯電部ともに互いに向けて突き出した形状を有するか、しており、前記接合界面が接着剤により接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、帯電部と、帯電部を像担持体に非接触にするために配置された非帯電部との界面において、非帯電部もしくは帯電部が受ける撓みの力方向に接着部位を設けることで、界面部の接着性を更に安定化できる。そのため、ブレード状の帯電部材と像担持体との当接状態の個体間ばらつきによらず、常に安定した帯電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)は実施例1の帯電ブレードの構成説明図、(b)は(a)の部分的拡大図
【図2】画像形成装置例の概略構成図
【図3】帯電ブレードの侵入量δの概念を示す図
【図4】実施例1の帯電ブレードの要部の構成説明図
【図5】(a)乃至(f)は実施例1の具体例および比較例を示す図
【図6】(a)と(b)はローラ帯電装置の斜視模式図と断面模式図、(c)は帯電ローラとドラムとの間の放電に関与する微小ギャップの空気層とドラムを電気的な等価回路図
【図7】(a)はブレード帯電装置の斜視模式図、(b)は課題の説明図
【図8】帯電ブレードにおける非帯電部と帯電部の接着接合界面の剥がれを説明する図
【発明を実施するための形態】
【0026】
[実施例1]
(1)画像形成装置例の全体的な概略構成及び作像動作
図2は本発明に従う帯電部材22を用いた画像形成装置100の一例の概略構成図である。装置100は、電子写真プロセス利用のプロセスカートリッジ着脱式の電子写真画像形成装置である。装置100はパソコン・イメージリーダ・ファクシミリ装置等のホスト装置400から制御回路部(制御手段:CPU)200に入力する電気的な画像信号に基づいて記録材(記録媒体)Pに対する画像形成を実行する。
【0027】
記録材Pは電子写真プロセスで画像形成が可能なシート状物であり、例えば、用紙、樹脂シート、ラベル等が挙げられる。制御回路部200は操作部300やホスト装置400との間で各種の電気的情報の授受をすると共に、装置100の画像形成動作を記憶部に記憶させた所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
【0028】
装置100の装置本体内には、カートリッジ収納部100Aが設けられている。プロセスカートリッジ50はカートリッジ収納部100Aに対して所定の操作要領にて取り外し可能に装着されている。本実施例において、カートリッジ50は一体型のプロセスカートリッジである。即ち、現像剤Tで現像される静電潜像が形成される像担持体としての電子写真感光体ドラム1と、ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電手段22・現像手段10・クリーニング手段7が共通の筺体に一体的に組み付けられて一体化されている。
【0029】
本実施例において、帯電手段22は帯電ブレードである。この帯電ブレード22については後述する。現像手段10は現像剤Tとして一成分磁性トナーを用いた非接触現像装置である。以下、現像剤Tをトナーと記す。クリーニング手段7はクリーニング部材として弾性ブレード7aを用いたブレードクリーニング装置である。
【0030】
現像装置10は、トナーTを収容している現像剤収容部としての現像容器10aを有する。また、ドラム1に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像剤担持体としての現像スリーブ10b、スリーブ10b内に配設された非回転のマグネットローラ10c、現像スリーブ10b上のトナーの量を規制する現像ブレード10d等を有する。
【0031】
カートリッジ収納部100Aの上方部には、像露光手段としてのレーザースキャナユニット3が配設されている。ユニット3は、ホスト装置400から制御回路部200に入力する画像情報に対応して変調したレーザー光Lを出力する。そのレーザー光Lがカートリッジ50の上面側の露光窓50aを通してカートリッジ50内に進入する。これにより、ドラム1の表面にレーザー走査露光がなされる。
【0032】
カートリッジ50のドラム1の下面には転写ローラ9が当接して転写ニップ部Nを形成している。カートリッジ収納部100Aに収容されているカートリッジ50は、押圧手段(不図示)により装置本体側の位置決め部(不図示)に押し付けられて位置決め固定されている。また、カートリッジ50の駆動入力部(不図示)に対して装置本体側の駆動出力部(不図示)が結合している。また、カートリッジ50の各種電気接点(不図示)に対して装置本体側の対応する各種電気接点(不図示)が導通している。
【0033】
画像形成動作は次のとおりである。ドラム1は矢印Rの時計回りに所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。ユニット3も駆動される。この駆動に同期して、所定の制御タイミングで帯電ブレード22に帯電バイアス印加電源Eから所定の帯電バイアスが印加されてドラム1の表面が帯電ブレード22により非接触式にて所定の極性・電位に一様に帯電処理される。ユニット3はドラム1の表面を画像信号に応じて変調されたレーザー光Lで走査露光する。これにより、ドラム1の表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
【0034】
形成された静電潜像は現像装置10の現像スリーブ10bによりトナーが供給されてトナー像として現像される。現像スリーブ10bは矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。また、現像スリーブ10bには現像バイアス印加電源部(不図示)から所定の制御タイミングにて所定の現像バイアスが印加される。
【0035】
一方、給紙機構部(不図示)から記録材Pが一枚分離給送されて転写ニップ部Nに所定の制御タイミングで導入され、ニップ部Nを挟持搬送されていく。ニップ部Nを記録材Pが通過している間、転写ローラ9には転写バイアス印加電源部(不図示)から所定の転写バイアスが印加される。これにより、ドラム1側のトナー像が順次に記録材Pの面に転写されていく。
【0036】
ニップ部Nを出た記録材Pはドラム1の面から分離されて定着装置8に導入される。本実施例において、定着装置8はヒートローラ定着装置であり、記録材Pは定着ニップ部で挟持搬送されて熱と圧力を受ける。これにより、記録材P上の未定着トナー像が固着画像として熱圧定着される。そして定着装置8を出た記録材Pは画像形成物として装置100から排出される。また、記録材分離後のドラム1の表面はクリーニングブレード7aにより転写残トナー等の付着残留物の除去を受けて清浄面化されて、繰り返して画像形成に供される。
【0037】
(2)帯電ブレード22
帯電ブレード22は、ドラム1の水平方向よりβ゜(図2:ドラム1の中心(回転軸線)を通る水平線と、ブレード22とドラム1の当接位置とドラム中心とを結んだ線とがなす角度)のドラム位置においてドラム1の回転に対してカウンター方向に当接させている。また、図3の(a)に示すように帯電ブレード22を仮想のドラム1に対して侵入(侵入させる量を以後「侵入量δ」と称する)させることにより実際にはドラム1と帯電ブレード22を圧接させて帯電ブレード22の挙動を安定させている。
【0038】
侵入量δとは帯電ブレード22の先端が変形せずにそのままドラム1へ侵入した仮想量であり、前記設定角θとは帯電ブレードの先端とドラム1とが交わる点での接線と帯電ブレードとのなす角である。設定角θと侵入量δの求め方を図3の(a)を用いて説明する。ここで、設定角θと侵入量δは、画像形成時における帯電ブレード22とドラム1の配置状態から、ドラム1を取り去った状態で測定を行う。
【0039】
図3(a)において、画像形成時にドラム1が配置されてた位置を仮想ドラム1とする。仮想ドラム1の中心を通り帯電ブレード22の先端のエッジ部を含み、ドラム1と対向する側の面と平行な軸をX軸とする。仮想ドラム1の中心を通りX軸に垂直な軸をY軸とする。図に示すように仮想ドラム中心0からの帯電ブレード22の座標の測定を行う。このドラム中心からx方向の座標xとy方向の座標y、そしてドラム1の半径rから式(1)と式(2)を用いて設定角θと侵入量δを求めることができる。
【0040】
δ=√(r^2−x^2)−y ・・・式(1)
θ=sin−1(x/r) ・・・式(2)
次に、帯電ブレードと当接する対象物が感光体ベルトなどの平面1´である時について図3の(b)を用いて説明する。これは図3の(a)と異なり、帯電ブレードの当接位置が変っても設定角θは変らない。よって仮想ベルトとの成す角である設定角θは、仮想ベルト平面1´に対してブレードの取り付け角度を測ることで容易に知ることができる。また、侵入量δは仮想ベルトからブレードエッジまでの距離gと設定角θから式(3)を用いて求めることができる。
【0041】
δ=g/cosθ ・・・式(3)
上記の式(1)〜(3)により帯電ブレード22の設定角θや侵入量δを求めることができる。
【0042】
図1の(a)は図2の装置100の帯電ブレード22を拡大して模式的に示した横断面図、(b)は(a)の部分的拡大図である。本実施例の帯電ブレード22は、静電潜像が形成されるドラム1に当接して相対的に移動し電圧が印加されることによりドラム1の表面を帯電するためのブレード状の帯電部材である。そして、ドラム1の表面に対して放電を行うための帯電部222と、ドラム1の表面に対して放電を行わないための非帯電部221と、を有する。帯電部222と非帯電部221は接着剤で接合されている。Dはその接着接合界面である。
【0043】
非帯電部221はドラム1と接触して、帯電部222とドラム1との間に放電可能な間隙gを設けることが可能である。非帯電部221は、非帯電部221からドラム1の表面に対して放電をしないように、少なくとも一部が帯電部222よりも高抵抗の物質で構成されている。そして、非帯電部221は、像担持体であるドラム1の表面の画像形成可能領域幅(図7の(a):所定の帯電領域幅))の全幅に渡って当接してドラム1の表面を摺擦可能に設けられる。即ち、帯電ブレード22の先端部は長手全域がドラム1に当接する。
【0044】
帯電部222と非帯電部221は金属製の弾性支持部材(金属製の板バネ部材)223で支持されている。より詳しくは、非帯電部221と帯電部222はドラム1に対向する側の第1面221−1、222−1とは反対側の第2面221−2、222−2において支持部材223により支持されている。
【0045】
支持部材223はホルダー224に保持されている。ホルダー224は本実施例では導電性部材で構成されており、ホルダー224と帯電部222とは弾性支持部材223によって電気的に導通している。帯電部222と非帯電部221はドラム1の母線方向(ドラム軸線方向)に長く、ドラム1の画像形成可能領域幅G(図7の(a):所定の帯電領域幅)の全域に対応する長さ寸法を有する。
【0046】
帯電ブレード22は長手方向をドラム1の母線方向に並行にしてドラム1に対して配列される。そして、非帯電部221のエッジ部をドラム1に接触させ、ホルダー224をカートリッジ50の筺体に固定して、前記エッジ部を弾性支持部材223の撓み反力にて所定の押圧力でドラム1に当接させた状態にされる。この当接状態において、帯電部222はドラム1との間に非接触に対面して配置される。そして、帯電部222の放電位置220がドラム1との間に放電可能な間隙を持って非接触に配置される。
【0047】
導電性のホルダー224に対して帯電バイアス印加電源Eから所定の帯電バイアスが印加され、そのバイアスが、ホルダー224、弾性支持部材223を介して帯電部222に印加される。これにより、帯電部222とドラム1との間の微小空隙においてドラム1の表面に対して放電がなされて回転するドラム1の表面が所定の極性・電位に一様に帯電される。
【0048】
本実施例では、ドラム1の表面から帯電ブレード22の非帯電部221と帯電部222との接着接合界面Dである図1の(b)中にある点Sを通る垂線QSから放電開始が可能となる。更に、帯電部222上の点Sがドラム1の表面との最近接位置とすることでブレード侵入量δによらず安定した放電が可能となる。
【0049】
本実施例では線分QSの長さ(微小空隙)gは7.5μm以上150μmとする。長さgが7.5μm未満ではパッシェンの法則より放電が起こらない。一方、長さgが150μm以上では放電は起こるが不均一な放電であり、画像形成時には斑点状の不良画像となって現れる。このため、安定した放電のためには長さgは100μm以下とすることが望ましい。
【0050】
本実施例の帯電部材22において、帯電部222は非帯電部221にむかって突き出した形状(突き出し部)222aを有している。この突き出し部222aは、図4に示すように、支持部材223からの距離Y2が1.4mmになるところから、非帯電部221の先端に向かって突き出し量X3を0.5mm、また突き出し幅Y3を0.2mm有した構成となっている。突き出し部222aを考慮しない帯電部222の幅X2は5mmであり、帯電部222の厚みY1は非帯電部221と同じ2mmで構成した。
【0051】
即ち、本実施例の帯電部材22においては、非帯電部221と帯電部222はドラム1に対向する側の第1面221−1、222−1とは反対側の第2面221−2、222−2において支持部材223により支持されている。帯電部221(もしくは帯電部222)に向けて突き出した形状222a(221a)の一部は第1面と第2面との間の距離Y1の中点よりも第1面の側に位置している。
【0052】
<帯電部222>
帯電部222は半導電性の部材であり、エピクロルヒドリンゴム・EPDM等のゴムに、カーボンブラックや金属酸化物(酸化亜鉛・酸化チタン等)などの導電粉を添加して、抵抗値を1×10〜1×10Ω・cmに制御している。
【0053】
1×10Ω・cmより小さい抵抗である場合には、ドラム1上にブツ等の不良部があった場合に電流リークを生じてしまい、いわゆる“横抜け”(反転現像の場合は、“横黒帯”)という画像不良を生じてしまう。また1×10Ω・cm以上になると抵抗が大きくなり、印加した電圧の減衰が大きく、帯電性が劣化してしまう。従って、帯電部の抵抗値は、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmが望ましい。
【0054】
<非帯電部221>
非帯電部221は、帯電ブレード22の先端部でドラム1と直接当接し、図4のように帯電部222の突き出し部222aを覆う形状を有している。本実施例においては、帯電ブレード22の非帯電部221は硬度72度のウレタンゴムを使用しており、ウレタンゴム幅であるX1を1mm、ウレタンゴムの厚みY1を2mmとした。ウレタンゴムの体積抵抗値は10^11Ω・cm以上のものを用いた。尚、ウレタンゴムのほかにシリコンゴムなどの絶縁性ゴムを使用しても良く、非帯電部221はドラム1に対して放電しない抵抗値を有すればよい。
【0055】
<支持部材223>
支持部材223は本実施例ではリン青銅(厚みt=0.1mm)を使用している。更に、支持部材223はホルダー224に固定支持され、更にカートリッジ50の筐体に取り付けられる。本実施例のほかにも支持部材223にはSUSなどの薄板を用いても良い。また、ホルダー224は画像形成装置本体に取り付けても良いし、あるいは支持部材223を直接プカートリッジ50の筐体や画像形成装置本体に固定支持しても良い。
【0056】
<非帯電部221と帯電部222の接合>
帯電部222は非帯電部221の方向に向けて突き出した形状(突き出し部)222aを有しており、突き出し部222aを覆うような形状を非帯電部221側にも有している。非帯電部221と帯電部222の接合界面Dにプライマー(接着剤)を長手全域に塗布した後に、帯電部222の突き出し部222aにあわせて非帯電部221を結合し、接着している。
【0057】
(3)検証実験
次に、図1に示した帯電ブレード22を侵入量δ=0.5、0.7、0.9、1.1、1.3、1.5mmの条件で設定し耐久試験を行った。また、比較のために、図5の(a)に示す帯電部222と非帯電部221の接着接合界面Dが平滑な帯電ブレード構成においても同様の試験を行った(比較例1)。比較例1は本実施例の帯電ブレード構成に対して突き出し部222aを設けていない構成であり、帯電部222や非帯電部221の幅や厚み等のその他の構成条件は本実施例と同じである。
【0058】
<画出し条件>
a)プロセススピード:100mm/sec
b)感光ドラム径:φ24
c)クリーニングブレード7a:ウレタンゴム、カウンター当接
d)印加帯電バイアス:DC−1050V
e)電位設定:暗部VD=−500V、明部VL=−150V
ハーフトーン部VH=−350V
結果を表1に示す。本実施例の帯電ブレード22を用いた画像形成装置では耐久試験の結果、10000枚程度まで印字を行ったが侵入量δが1.3までは帯電部222と非帯電部221の接着接合界面Dの剥がれは確認されず、画像全域で均一な帯電性を得ることができた。侵入量δが1.5の場合においては、非常に軽微な剥がれが一部で確認されたものの、実用上は問題ないレベルであった。
【0059】
比較例1においては侵入量δが1.3以上の場合において、帯電部222と非帯電部221の接着接合界面Dの剥がれが確認され、帯電不均一画像が生じた。
【0060】
【表1】

【0061】
これは、次のように考えられる。比較例1においては、非帯電部221がドラム1に当接したときに支持部材223の撓みの影響をうけて、非帯電部221と帯電部222の接着接合界面Dにそれぞれ力の向きが逆の撓みの力が生じている。ドラム1が回転することによって、非帯電部221にドラム1からの摩擦によってうける力が生じ、その力が帯電部222にも伝わる。そして、ドラム1の回転が停止することによって、停止時の撓みの力のみに戻る。この力の増大を繰り返すことによって非帯電部221と帯電部222の接着接合界面Dでの力の伸縮が生じ、結果として界面Dの接着剥がれが生じる。
【0062】
一方、本実施例においては帯電部222側の撓みの力と逆方向に対して、非帯電部221の方向に突き出した帯電部222に接着部を有している。その為、ドラム1の回転、停止による力の伸縮が生じても、帯電部222の撓み方向とは逆方向に接着による力を有しているため界面Dが剥がれにくくなり、侵入量δを増大した場合においても剥がれにくい効果を有した。
【0063】
更に、本実施例において、以下に示す具体例と比較例において更なる検証を行った。評価方法は上述した方法と同様である。
【0064】
具体例1:帯電部222から非帯電部221にむけての突き出し部222aの突き出し量を増大した構成(図5の(b))
具体例2:帯電部222から非帯電部221にむけての突き出し部222aの位置を変化させた構成(図5の(c))
具体例3:非帯電部221に帯電部222にむけての突き出し部221aを設けた構成(図5の(d))
具体例4:非帯電部221と帯電部222が、互いにむけて突き出し部221a・222aを設けた構成(図5の(e))
比較例2:非帯電部221から帯電部222にむけての突き出し部221aの突き出し量を増大した構成(図5の(f))
結果を表2に示す。具体例1においては、いかなる侵入量δにおいても非帯電部221と帯電部222の界面における剥がれは確認されず、耐久試験を通じて安定した画像を出力できた。具体例2においては侵入量δが1.3の時に軽微な剥がれが確認でき、実用上問題のないレベルであったものの、侵入量1.5まで上げた場合においては界面Dの剥がれが確認でき、帯電不均一画像が得られた。
【0065】
具体例3においては、本実施例と同様、侵入量δが1.5の時に非常に軽微な剥がれが一部で確認されたものの、実用上は問題ないレベルであった。具体例4については具体例1と同様にいかなる侵入量δにおいても非帯電部221と帯電部222の界面Dにおける剥がれは確認されなかった。比較例2においては、いかなる侵入量δにおいても帯電不良画像が出力された。
【0066】
【表2】

【0067】
これは次のように考えられる。
【0068】
具体例1:図5の(b)のように、帯電部222から非帯電部221にむけての突き出し部222a突き出し量を増大した構成
具体例1においては、本実施例の構成に対して突き出し量X3を増大させ、X3=0.9mmとした構成である。このように、帯電部222の突き出し部222aを覆うような形状を非帯電部221に一体形状で有させ、かつ撓みの力方向の接着部を増加させた事によって、より界面Dの剥がれに強い構成となった。
【0069】
具体例2:図5の(c)のように、帯電部222から非帯電部221にむけての突き出し部222aの位置を変化させた構成
具体例2においては、本実施例の構成に対しての突き出し部222aの位置を当接しているドラム1の表面に対して上方向に変化させ、Y2=0.9mmから突き出しはじめ、突き出し幅Y3を0.2とした帯電部222の中点に突き出し部を設けた構成である。撓みの力はドラム近傍である界面部の鉛直下方側で大きいため、突き出し部222aによる接着を鉛直上方側に移動させることで、撓みの力が大きい部分から接着部が離れることになる。そのため、剥がれ抑制に対する効果が小さくなった。
【0070】
具体例3:図5の(d)のように、非帯電部221から帯電部222にむけて突き出し部221aを設けた構成
非帯電部221から帯電部222にむけて突き出し部221aを設けた構成においては、本実施例と同様の効果が得られた。これは非帯電部221側の撓みの力と逆方向に対して、非帯電部221に接着部を有している。そのため、ドラム1の回転、停止による力の伸縮が生じても、非帯電部221の撓み方向とは逆方向に接着による力を有しているため界面が剥がれにくくなり、侵入量δを増大した場合においても剥がれにくい効果を有した。
【0071】
尚、この構成は本実施例の突き出し部222aを本実施例と線対称に非帯電部221側に有した構成であり、突き出し量等は本実施例と同様である。
【0072】
具体例4:図5の(e)のように、非帯電部221と帯電部222が、互いにむけて突き出し部221a・222aを設けた構成
帯電部222から非帯電部221にむけて突き出し部222aを設ける。また非帯電部221から帯電部222にむけて突き出し部221aを設けた構成においては、いかなる侵入量δで耐久試験を行っても帯電不均一や帯電部222と非帯電部221の界面剥がれは確認できなかった。
【0073】
これは、帯電部222と非帯電部221の界面内に発生している互いに反発する力方向に接着部位があるため、突き出し部が1方向のみの場合に比べて接合力がより強固になった為である。そのため、界面剥がれに強い構成となった。
【0074】
尚、この構成はY2が1mmのところから帯電部222から非帯電部221にむけて突き出し量X3=0.5mm、突き出し幅Y3=0.2mmとなる突き出し部222aを設ける。その後、非帯電部221から帯電部222にむけて同突き出し量、幅の突き出し部221aを設けた構成である。
【0075】
比較例2:図5の(f)のように、非帯電部221から帯電部222にむけての突き出し部221aの突き出し量を増大した構成
突き出し部221aを非帯電部221から帯電部222に設けた場合において、図5の(d)に示すように突き出し量X3を帯電部222の幅と等しい5mm有した場合は、非帯電部221によって帯電部222の導電経路を阻害してしまうため帯電できない。その為、侵入量δに関係なく帯電不良画像が得られた。
【0076】
これらの結果のように、帯電部222の導電経路を阻害せずに帯電部222と非帯電部221の界面における撓みの力方向に向けて接着部位を有するような構成を設ける事が重要である。
【0077】
上記をまとめると次のようになる。即ち、帯電部222と非帯電部221との接合界面Dにおいて、帯電部222の一部が非帯電部221の方向に突き出した形状222aを有しており、接合界面Dが接着剤により接合されている。もしくは非帯電部221の一部が帯電部222の方向に突き出した形状221aを有しており、接合界面DDが接着剤により接合されている。もしくは帯電部222と非帯電部221ともに互いに向けて突き出した形状222a・221aを有しており、接合界面Dが接着剤により接合されている。
【0078】
そして、帯電部222の導電経路を阻害せずに帯電部222と非帯電部221の界面Dにおける撓みの力方向に向けて接着部位を有するような構成を設ける。
【0079】
[その他の事項]
1)本発明のブレード状の帯電部材22において、像担持体1の表面に対して放電を行わないための非帯電部221は、実施例のようにその全体を像担持体1に対して放電しない抵抗値の絶縁物で構成する形態に限られない。帯電部222に対する導電経路と電気的に遮断されていれば、非帯電部221は、導電性或いは半導電性の材料で構成することもできる。また、絶縁物と導電性或いは半導電性の材料との複合物の形態で構成することもできる。即ち、非帯電部221は、少なくとも一部が帯電部222よりも高抵抗の物質で構成されている構成とすることができる。
【0080】
2)本発明において静電潜像が形成される像担持体は、実施例の電子写真方式における電子写真感光体に限られない。静電記録方式における静電記録誘電体であっても良い。また、像担持体はドラム型に限られない。エンドレスの回動ベルトや走行される有端ベルトの形態であってもよい。また、像担持体は搬送手段で搬送されるシート状部材(エレクトロファックス紙、静電記録紙)の形態であってもよい。
【0081】
3)像担持体と帯電部材の相対的な移動には、実施例のように固定の帯電部材に対して像担持体が移動する形態に限られず、固定の像担持体に帯電部材が移動する形態、帯電部材と像担持体の両方が移動する形態も含まれる。
【0082】
4)帯電部材の像担持体に対する当接は実施例のカウンター方向当接に限られず、順方向当接でも良い。また、エッジ当接に限られず、腹当て当接でも良い。
【0083】
5)本発明において帯電部材による像担持体表面の帯電には像担持体表面を除電処理するための帯電も含まれるものである。また、本発明のブレード状の帯電部材は像担持体1のクリーニング兼帯電ブレードとして用いることもできる。
【符号の説明】
【0084】
1・・像担持体、22・・ブレード状の帯電部材、222・・帯電部、221・・非帯電部、g・・放電可能な間隙、G・・画像形成可能領域幅、 ・・接合界面、222a、221a・・突き出し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像が形成される像担持体に当接して相対的に移動し電圧が印加されることにより前記像担持体の表面を帯電するためのブレード状の帯電部材であって、
前記像担持体の表面に対して放電を行うための帯電部と、
前記像担持体の表面に対して放電を行わないための非帯電部と、を有し、
前記非帯電部は前記像担持体と接触して、前記帯電部と前記像担持体との間に放電可能な間隙を設けることが可能であり、
前記非帯電部は、前記非帯電部から前記像担持体の表面に対して放電をしないように、少なくとも一部が前記帯電部よりも高抵抗の物質で構成されており、
前記非帯電部は、前記像担持体の表面の画像形成可能領域幅の全幅に渡って当接して前記像担持体の表面を摺擦可能に設けられ、
前記帯電部と前記非帯電部との接合界面において、前記帯電部の一部が前記非帯電部の方向に突き出した形状を有するか、もしくは前記非帯電部の一部が前記帯電部の方向に突き出した形状を有するか、もしくは前記帯電部と前記非帯電部ともに互いに向けて突き出した形状を有するか、しており、前記接合界面が接着剤により接合されていることを特徴とする帯電部材。
【請求項2】
前記非帯電部と前記帯電部は前記像担持体に対向する側の第1面とは反対側の第2面において支持部材により支持されており、前記帯電部もしくは前記非帯電部に向けて突き出した形状の一部は前記第1面と前記第2面との間の距離の中点よりも前記第1面の側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
【請求項3】
静電潜像が形成される像担持体の表面を一様に帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源と、を備えた画像形成装置であって、前記帯電部材が請求項1又は2に記載の帯電部材であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−128079(P2012−128079A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278183(P2010−278183)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】