説明

平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みおよび平面型の高分子電解質型燃料電池

【課題】 燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に行える接続部で、且つ、簡単に手間をかけずに、形成することができ、更に、PEFCを作製する際の繰り返しの曲げに耐えることができる接続部を備えた、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対とするセパレータ組みを提供しようとするものである。同時に、そのようなセパレータ組みを用いたセパレータと平面型の高分子電解質型燃料電池を提供する。
【解決手段】前記各セパレータは、複数の貫通孔121Bを有する単位導電性基板を空隙部124、134を介して平面的に一方向にn個配列したセパレータ用部材と、一対の絶縁性枠体122、123、132、133とを備えており、各接続用端子部は、それぞれのセパレータの絶縁性枠体に設けた接続用の開口123bから露出されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対として有する平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みと、該セパレータを用いた面型の高分子電解質型燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、地球環境保護の観点や、水素を直接燃料として用いると有利であり、エネルギー変換効率が高いという点等から、燃料電池に対する期待が急激に高まってきている。
これまでは、宇宙開発や海洋開発に利用されてきたが、最近では、自動車のエンジンの代わりに、また、家庭用発電装置へと展開され、広く使われる可能性が大きくなった。
燃料電池は、簡単には、外部より燃料(還元剤)と酸素または空気(酸化剤)を連続的に供給し、電気化学的に反応させて電気エネルギーを取り出す装置で、その作動温度、使用燃料の種類、用途等で分類することもあるが、最近では、主に使用される電解質の種類によって、大きく、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)、リン酸型燃料電池(PAFC)、高分子電解質型燃料電池(PEFC)、アルカリ水溶液型燃料電池(AFC)の5種類に分類されるのが一般的である。
これらは、メタン等から生成された水素ガスを燃料とするものであるが、最近では、燃料としてメタノール水溶液をダイレクトに用いるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)も知られている。
【0003】
このような中、燃料電池の中でも固体高分子膜を2種類の電極で挟み込み、更にこれらの部材をセパレータで挟んだ構成の固体高分子型燃料電池(これが高分子電解質型燃料電池のことであり、以下、PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cellとも言う)が注目されている。
このPEFCは、固体高分子膜の両側に空気極(酸素極)、燃料極(水素極)等の電極を配置して単位セルを構成し、この単位セルの両側を燃料電池用セパレータで挟んだ構成となっている。
厚さ20μm〜70μmの高分子電解質の両側に厚さ10μm〜20μmの触媒層からなる燃料極と空気極を形成し一体化し、触媒層外側に集電材として多孔質の支持層(カーボンペーパー、気孔率約80%)を付し、さらに水素や酸素といった反応ガスの供給路をかねているセパレータ(仕切り板)によって挟持されている。
燃料(水素)と酸化剤(空気)が直接反応しないように、これらを隔離し、かつ燃料極で生成する水素イオン(プロトン)を空気極側まで運ぶ必要がある。
常温(100℃以下)で作動し、固体の高分子膜中をプロトンが動く燃料電池で、固体高分子膜には、イオン交換基としてスルフォン酸基を持つパーフルオロカーボンスルフォン酸構造を持つ薄膜(厚さ50μm程度)が使用でき、コンパクトな電池をつくることができる。
出力性能は、1〜3A/cm2 、0. 6〜2. 1V/単セルで、2. 1W/cm2 の高出力密度が得られる。
PEFCのセパレータとしては、現在、グラファイト板を削り出して溝加工を行なっているが、コスト的に高価なものとなっている。
そのため、樹脂にカーボンを練り込んだカーボンコンパウンドのモールド性セパレータの開発が進められているが、これは強度の点で問題がある。
また、金属製セパレータは、これらのコストの問題、強度の問題を解決するものとして期待されているが、耐食性に問題がある。
これらのセパレータは、いずれも必要に応じて、燃料ガス供給用溝、及び/または、酸化剤ガス供給用溝が形成されている。
耐食性の面からは、金メッキ等を施す形態も採られている。
【0004】
このPEFCについては、固体高分子膜の両側に、それぞれ、電極を配置した単位セルを複数個積層し、これらを電気的に接続して構成されるスタック構造のものが、一般的である。
この構造の場合、一般に燃料電池用セパレータの一方の側面には隣接する一方の単位セルに燃料ガスを供給する為の燃料ガス用溝が形成され、他方の側面には隣接する他方の単位セルに酸化剤ガスを供給する為の酸化剤ガス用溝が形成されている。
このようなセパレータでは、セパレータ面に沿って、燃料ガス、酸化剤ガスが供給される。
【0005】
PEFCとしては、このスタック構造の他に、固体高分子膜の両側に、それぞれ、電極を配置した単位セルを複数個を平面状にし、これらを電気的に接続して構成される平面型のものが、最近では、起電力をそれほど必要としないで、平面型で、できるだけ薄い事が要求される、携帯端末用の電源としての用途から、その開発、改良が盛んに行われている。
しかし、平面状に単位セルを複数配列させ、これらを電気的に接続する平面型の場合には、燃料及び酸素の供給が場所により不均一となるという問題もあった。
そこで、この燃料供給の不均一性を改善するために、膜電極複合体(MEA)に接しているセパレータの面に対して、垂直方向に多数の貫通孔を形成し、この貫通孔から燃料及び酸素を供給する構造のセパレータが考えられている。(特許文献1参照)
尚、ここでは、燃料電池の燃料供給側セパレータと酸素供給側のセパレータとの間に位置する電極部を含む複合体、例えば、順に、集電体層、燃料電極、高分子電解質、酸素極、集電体層が積層されてなる膜等のような複合体を、膜電極複合体(MEA)と言う。
【特許文献1】特開2003−203647号公報 本願出願人は、特願2004−292268号(特許文献2)等にて、このような、平面型のPFECおよびこれに用いられる平面型のセパレータを提案している。
【特許文献2】特願2004−292268号
【0006】
このような、平面型のPEFCについて、ここでは、図5に示すような、平面型の、燃料としてメタノール水溶液をダイレクトに用いる、ダイレクトメタノール型の燃料電池(DMFC)を挙げて、簡単に説明しておく。
図5は、1対の燃料供給側セパレータ20および酸素供給側セパレータ30を組み込んだ平面型のPEFC(高分子電解質型燃料電池)10の例を示す構成図で、図6は、図5に示される平面型のPEFCの各部材を離間させた状態を示した図である。
図5において、PEFC(高分子電解質型燃料電池)10は、膜電極複合体(MEA)40が1対の燃料供給側セパレータ20および酸素供給側セパレータ30で挟持された電池本体10Aと、ケース体60を備えている。
【0007】
電池本体10Aでは、燃料供給側セパレータ20と酸素供給側セパレータ30とが接続用ヒンジ部(図示していない)で折り曲げられて、燃料供給側セパレータ20および酸素供給側セパレータ30の各絶縁性枠体23、33が膜電極複合体(MEA)40に対向するように配置されている。
また、燃料供給側セパレータ20および酸素供給側セパレータ30の集電部21A、31Aが、カーボンペーパー51、52を介して膜電極複合体(MEA)40に当接している。
また、膜電極複合体(MEA)40は、燃料供給側セパレータ20側に燃料極側触媒層43を備え、酸素供給側セパレータ30に酸素極側触媒層44を備えている。
尚、ここでは、図6に示すように、燃料供給側セパレータ20および酸素供給側セパレータ30は、それぞれ、一対の枠体22、23、および枠体32、33により挟持されているが、膜電極複合体(MEA)40側の枠体23、33はセル領域全体を開口しているが、その外側の枠体22、32、は 集電部21A、31Aの密着性を良くするために、集電部21A、31Aを押さえることができるように貫通部22a、32aを設けている。
図5、図6に示す燃料供給側のセパレータ20の導電性基板21(31)は、図7に示す斜視図のように、その両側の枠体22、23と積層される。
この場合、セル領域全体を開口しているの枠体23が膜電極複合体(MEA)40側である。
図7の各部を離間して示した斜視図は、図8のようになる。
酸素供給側のセパレータ30についても、基本的に同様で、導電性基板31は、図7に示す斜視図のように、その両側の枠体32、33と積層される。
そして、セル領域全体を開口しているの枠体33を膜電極複合体(MEA)40側として積層している。
【0008】
これにより、3個の単位セル81、82、83が平面的に配列されたものとなっている。
そして、3個の単位セル81、82、83間の集電部31A(単位導電性基板31a、31b、31c)と集電部21A(単位導電性基板21a、21b、21c)は、接続用ヒンジ部(図示していない)等を介して電気的に接続されている。
尚、ここで、接続用ヒンジ部は、絶縁性の樹脂で覆って絶縁性の被覆を施してもよい。 また、上述の電池本体10Aは、膜電極複合体(MEA)40の周辺端部は、各セパレータ20、30の外周の枠部にシール部材70を介して挟持されている。
そして、電池本体10Aは、固定用ボルト90を用いてケース体60にシール部材70を介して固定されている。
【0009】
また、単位セル81を構成する酸素供給側セパレータ30の単位導電性基板31aに接続している電極端子37を備えている。
また、単位セル83を構成する燃料供給側セパレータ20の単位導電性基板23aに接続している電極端子27を備えている。
これにより、以下のように3個の単位セル81、82、83が、接続用ヒンジ部による接続を含めて、電気的に直列に接続されたものとなる。
【0010】
このようなPEFC(高分子電解質型燃料電池)10は、3個の単位セル81、82、83が接続用ヒンジ部により接続されており、別途、接続部材による接続工程が不要であり、かつ、接触抵抗が極めて少なく発電特性の高いものとなっている。
PEFCを作製する際に、手間をかけずにヒンジを配設するため、従来、このような接続用ヒンジ部の形成は、各セパレータ20、30の単位導電性基板21a〜21c、31a〜31cを、エッチング加工等により作製する際に、
これらとともに、接続用ヒンジ部形成部を一体的に接続して形成していた。
しかし、このようにして作製された、接続用のヒンジは、PEFCを作製する際の繰り返しの曲げに耐えることができないという問題があった。
このため、該接続用ヒンジ部形成部の所定部を更に金型プレスにて薄化して、曲がり易く形成することも行われたが、この場合は、接続用ヒンジ自体の作製に、エッチング加工等の外形加工の他に金型プレスによる薄化工程を行う必要があり、手間がかかり、問題となっていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のように、近年、燃料電池の開発、適用がますます進み、最近では、起電力をそれほど必要としないで、平面型で、できるだけ薄い事が要求される、携帯端末用の電源としての用途から、平面型のPEFCの開発、改良が盛んに行われている。
このような中、平面型のPEFCにおいては、燃料供給側セパレータと酸素供給側セパレータを電気的に接続する接続用のヒンジが用いられているが、従来のエッチング加工等による各セパレータ部材の作製の際に接続用のヒンジ部形成部を形成した場合には、ヒンジ部形成部が繰り返しの曲げに耐性が少ないという問題があり、また、更にヒンジ部形成部の所定部を金型プレスにより薄化する方法では、エッチング加工等の外形加工の他に薄化工程を行うことが必要で、手間がかかという問題があり、これらの対応が求められていた。
本発明はこれに対応するもので、具体的には、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対とするセパレータ組みであって、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に行える接続部で、且つ、簡単に手間をかけずに、形成することができ、更に、PEFCを作製する際の繰り返しの曲げに耐えることができる接続部を備えた、セパレータ組みを提供しようとするものである。
更に、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに互換性を持たせたセパレータ組みを提供しようとするものである。
更には、そのような、セパレータ組みを用いた平面型の高分子電解質型燃料電池を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みは、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対として有する平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みであって、前記燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとは、各々、燃料供給用あるいは酸素供給用の複数の貫通孔を有する単位導電性基板を空隙部を介して平面的に一方向にn個(nは2以上の整数)配列したセパレータ用部材と、該セパレータ用部材を挟持するように一体化された一対の絶縁性枠体とを備え、該一対の絶縁性枠体は、それぞれ、各セパレータ部材の単位導電性基板の配列位置に対応した所定の開口を有しているものであり、前記燃料供給用セパレータ、酸素供給用セパレータの一方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板には、接続用端子部を有し、また、他方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の前記一方側に対応する側の端の2番目からn番目の単位導電性基板には、れぞれ、前記一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板の前記接続用端子部と接続するための接続用端子部を有し、前記一方のセパレータ用部材の各接続用端子と、これと接続するための他方のセパレータ用部材の接続用端子とは、平面型の高分子電解質型燃料電池に供せられる際には、膜電極複合体(MEA)を介して向き合う位置に配されるもので、且つ、前記両セパレータ用部材の各接続用端子部は、単位導電性基板の金属部をそのまま、あるいは、該金属部に接続用の表面めっきを施して端子部としたもので、各々、それぞれのセパレータの絶縁性枠体に設けた接続用の開口から露出されていることを特徴とするものである。
そして、上記の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みであって、前記燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとを、同じくして、互換性をもたせていることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池は、単位セルを平面的に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池であって、請求項1ないし2に記載の、平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みを用いたもので、前記一方のセパレータ用部材を形成するk番目(k=1〜(n−1))の単位導電性基板の接続用端子部と、前記他方のセパレータ用部材を形成するk+1番目の単位導電性基板の接続用端子部とは、この間にCu等の金属部品を配して、電気的に接続され、n個の単位セルが電気的に直列に接続されていることを特徴とするものである。
そして、上記の平面型の高分子電解質型燃料電池であって、接続する一対の接続用端子部と、該一対の接続用端子部の間に配したCu等の金属部品との電気的接続をねじ締め接続あるいはバンプ接続によりおこなっていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みは、このような構成にすることにより、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対とするセパレータ組みであって、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に行える接続部で、且つ、簡単に手間をかけずに、形成することができ、更に、PEFCを作製する際の繰り返しの曲げに耐えることができる接続部を備えた、セパレータ組みの提供を可能としている。
これにより、更には、そのようなセパレータ組みを用いた平面型の高分子電解質型燃料電池の提供を可能とするものである。
そのようなセパレータ組みを用いた平面型の高分子電解質型燃料電池は、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に、且つ、簡単に手間をかけずに、行え、更に、接続部の距離を短かくでき、接続部の低抵抗化ができる。
具体的には、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとは、各々、燃料供給用あるいは酸素供給用の複数の貫通孔を有する単位導電性基板を空隙部を介して平面的に一方向にn個(nは2以上の整数)配列したセパレータ用部材と、該セパレータ用部材を挟持するように一体化された一対の絶縁性枠体とを備え、該一対の絶縁性枠体は、それぞれ、各セパレータ部材の単位導電性基板の配列位置に対応した所定の開口を有しているものであり、前記燃料供給用セパレータ、酸素供給用セパレータの一方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板には、接続用端子部を有し、また、他方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の前記一方側に対応する側の端の2番目からn番目の単位導電性基板には、れぞれ、前記一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板の前記接続用端子部と接続するための接続用端子部を有し、前記一方のセパレータ用部材の各接続用端子と、これと接続するための他方のセパレータ用部材の接続用端子とは、平面型の高分子電解質型燃料電池に供せられる際には、膜電極複合体(MEA)を介して向き合う位置に配されるもので、且つ、前記両セパレータ用部材の各接続用端子部は、単位導電性基板の金属部をそのまま、あるいは、該金属部に接続用の表面めっきを施して端子部としたもので、各々、それぞれのセパレータの絶縁性枠体に設けた接続用の開口から露出されていることにより、これを達成している。
詳しくは、平面型の高分子電解質型燃料電池に供せられる場合に、前記一方のセパレータ部材を形成するk番目(k=1〜(n−1))の単位導電性基板の接続用端子と、前記他方のセパレータ部材を形成するk+1番目の単位導電性基板の接続用端子とを、この接続端子部の組みの間に金属等を配し、更に該金属等に各接続用端子をネジ締め接続やバンプ接続等により、電気的に接続することにより、隣接するセルを順に直列に接続することを可能としている。
このような、接続用端子は、燃料供給用あるいは酸素供給用の複数の貫通孔を有する単位導電性基板を作製した後に、例えば金めっき等の表面めっきを施しておく。
更に具体的には、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとを、同じくして、互換性をもたせている、請求項2の発明の形態を挙げることができる。
この場合、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとを、互いに同じデザインで加工して、向きを変えて使用することができるもので、これにより、セパレータ組みの、各セパレータの作製を1つのデザインに統一でき、生産面で有利となる。
【0015】
本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池は、このような構成にすることにより、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池で、その作製において、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に、且つ、簡単に手間をかけずに、行える接続部を備えた平面型の高分子電解質型燃料電池の提供を可能としている。
また、接続部は、その距離が短かくなり、接続部の低抵抗化が可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記のように、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対とするセパレータ組みであって、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに、従来の接続用のヒンジ部に代わり、接続を容易に行える接続部で、且つ、簡単に手間をかけずに、形成することができる接続部を備えた、セパレータ組みの提供を可能とした。
更に、燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとに互換性を持たせたセパレータ組みの提供を可能とした。
同時に、そのような、セパレータ組みを用いた平面型の高分子電解質型燃料電池の提供を可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みの実施の形態の1例を示したもので、図2(a)は図1に示す実施の形態例における酸素供給用セパレータのセパレート用部材の平面図で、図2(b)は図1に示す実施の形態例における燃料供給用セパレータのセパレート用部材の平面図で、図3(a)〜図3(c)は、接続用端子の接続の仕方を説明するための断面図で、図3(c)は接続用端子の接続状態を示した断面図で、図4(a)、図4(b)は、それぞれ、互いに、互換性のある酸素供給用セパレータのセパレート用部材、燃料供給用セパレータのセパレート用部材を示した平面図である。
尚、図2、図4における点線矢印は配列の方向を示しており、1番目〜3番目は配列方向の順番を示しており、図4における点線四角領域は裏面側の接続用端子138を示している。
また、図1において、酸素供給用セパレータ130の接続用の開口(図5(a)の133bに相当)は隠れているため図示されていない。
図1〜図4中、110はセパレータ組み、120は燃料供給用セパレータ、120Hは穴部、121は(燃料供給用セパレータの)セパレータ用部材、121Aは集電部(金めっき部)、121Bは貫通孔、121Cはネジ止め用穴、121a〜121cは単位導電性基板、122、123は枠体(絶縁性枠体とも言う)、123aは開口、123bは(接続用の)開口、124は空隙部、125は張出部、126は切り欠き部位、127は端子電極、128、129は接続用端子、128aはめっき層、130は酸素供給用セパレータ、130Hは穴部、131は(酸素供給用セパレータの)セパレータ用部材、131Aは集電部(金めっき部)、131Bは貫通孔、131Cはネジ止め用穴、131a〜131cは単位導電性基板、132、133は枠体(絶縁性枠体とも言う)、132aは開口、133bは開口、134は空隙部、135は張出部、136は切り欠き部位、137は端子電極、138、139は接続用端子、138aはめっき層、140、141はパッキン材、150は金属材(金属部品とも言う)、160、161はネジである。
【0018】
はじめに、本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みの実施の形態の1例を、図1に基づいて説明する。
本例の例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み110は、単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータ120と、酸素供給用セパレータ130とを、一対として有するセパレータ組みである。
燃料供給用セパレータ120は、燃料供給用の複数の貫通孔121Bを有する導電性基板を単位導電性基板121a〜121cとして、該単位導電性基板を空隙部124を介して平面的に一方向に3個配列したセパレータ用部材121(図2(b)参照)と、該セパレータ用部材121を挟持するように一体化された一対の絶縁性枠体122、123とを備え、該一対の絶縁性枠体は、それぞれ、セパレータ用部材121の単位導電性基板の配列位置に対応した所定の開口123aを有しているものである。
酸素供給用セパレータ130は、酸素供給用の複数の貫通孔131Bを有する導電性基板を単位導電性基板131a〜131cとして、該単位導電性基板131a〜131cを空隙部134を介して平面的に一方向に3個配列したセパレータ用部材131(図2(a)参照)と、該セパレータ用部材131を挟持するように一体化された一対の絶縁性枠体132、133とを備え、該一対の絶縁性枠体は、それぞれ、セパレータ用部材131の単位導電性基板の配列位置に対応した所定の開口132aを有しているものである。
【0019】
本例においては、燃料供給用セパレータ120のセパレータ用部材121は、図2(b)に示すように、3個の単位導電性基板121a〜121cのうち、配列した方向の一方側の端の2番目と3番目の単位導電性基板121b、121cには、接続のために金めっきは施された接続用端子128、129を有している。
一方、酸素供給用セパレータ130のセパレータ用部材131は、図2(a)に示すように、3個の単位導電性基板131a〜131cのうち、配列した方向の前記一方側に対応する側の端の1番目と2番目の単位導電性基板131a、131bには、接続のために金めっきは施された接続用端子138、139を有している。
尚、セパレータ用部材121の接続用端子128とセパレータ用部材131の接続用端子138とは、および、セパレータ用部材121の接続用端子129とセパレータ用部材131の接続用端子139とは、それぞれ、高分子電解質型燃料電池に供される場合には、膜電極複合体(MEA)を間にして互いに反対側と配されるもので、図2(a)、図2(b)においては、その表面側に配設されている。
そして、本例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みは、燃料電池に供されて、セパレータ用部材121の接続用端子128とセパレータ用部材131の接続用端子138とが、および、セパレータ用部材121の接続用端子129とセパレータ用部材131の接続用端子139とが、それぞれ、電気的に接続されることにより、各単位セルは電気的に直列接続される。
【0020】
燃料供給用セパレータ120における絶縁性枠体123は、高分子電解質型燃料電池に供される場合には膜電極複合体(MEA)側となるもので、単位セル領域全体が開口されているのに対し、燃料供給用セパレータ120における絶縁性枠体122は、高分子電解質型燃料電池に供される場合には膜電極複合体(MEA)側とは反対側となるもので、単位セル領域には単位導電性基板の燃料を通過させるための貫通孔(図2の121B)を開口するように複数の貫通孔部(図示していない)を設けている。
また、酸素供給用セパレータ130も、基本的には、燃料供給用セパレータ120と同様で、高分子電解質型燃料電池に供される場合に膜電極複合体(MEA)側となる絶縁性枠体133は、単位セル領域全体が開口されているのに対し、高分子電解質型燃料電池に供される場合に膜電極複合体(MEA)側とは反対側となる絶縁性枠体132は、その単位セル領域には単位導電性基板の酸素を通過させるための貫通孔(図2の131B)を開口するように複数の貫通孔部(図示していない)を設けている。
尚、本例では、枠体122と枠体132とを、および、枠体123と枠体133とを、それぞれ、向きを変えた場合に同じデザインとならないが、図4に示すように、燃料供給用セパレータ120(図4(a))と酸素供給用セパレータ130(図4(b))とを互いに向きを変えて使用することができるように、互いに同じデザインとした形態にしても良い。
【0021】
次に、燃料供給用セパレータ120のセパレータ用部材121と酸素供給用セパレータ130のセパレータ用部材131の、各部について、簡単に説明しておく。
本例では、単位導電性基板121a〜121c、131a〜131cは、少なくとも燃料電池の電解質側となる集電部121A、131Aの表面部の保護層として金めっき層を配設している。
金めっき層に代え、耐食性(耐酸性)、電気導電性の樹脂層からなる保護層を備えていてもよい。
このような保護層としては、これらに限定されない。
樹脂にカーボン粒子、耐食性の金属等の導電材を混ぜた材料を用いて電着により膜を形成し、加熱硬化する方法、あるいは、導電性高分子からなる樹脂に導電性を高めるドーパントを含んだ状態の膜を電解重合により形成する方法等により、形成された導電性かつ耐食性(耐酸性)の層を用いても良い。
さらに、金めっき層のような耐食性金属層上に、耐酸性かつ電気導電性を有する保護層を配設してもよい。
各単位導電性基板121a〜121c、131a〜131cは、機械加工、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチング加工により、所定の形状に加工したものであり、燃料供給用の貫通孔121B、酸素供給用の貫通孔131Bを、これらの方法により形成したものである。
【0022】
燃料供給用セパレータ120、酸素供給用セパレータ130を構成する絶縁性枠体122、123、132、133の材質としては、絶縁性で、加工性が良く、軽く、機械的強度が大きいものが好ましい。
このような材料としては、プリント配線基板用の基板材料等が用いられ、例えば、ガラスエポキシ、ポリイミド等が挙げられる。
所望の形状を有する絶縁性枠体の形成は、機械加工、レーザ加工等により行なうことができる。
燃料供給側セパレータ120および酸素供給側セパレータ130は、個別に作製された、各セパレータ用部材121、131と、対応する各絶縁性枠体122、123、132、133とを、位置合せしながら固着して作製する方法が挙げられる。
各部材の固着は、例えば、エポキシ樹脂などの接着剤を塗布し、各部材を重ね合わせた状態で、接着剤を硬化させ固定する方法等がある。
この場合に用いられる接着剤は、その製造のプロセスにおいて他の部材に影響を及ぼさず、かつ、燃料電池に使用された際、その動作条件に対する耐性が優れたものであれば、特に限定はされない。
また、絶縁性枠体122、123、132、133の一部あるいは全部を半硬化状態であるプリプレグにて形成し、各セパレータ部材121、131に圧着して、固定する方法もある。
【0023】
本例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み110における、燃料供給側セパレータ120および酸素供給側セパレータ130は、平面型の高分子電解質型燃料電池の作製に供され、図6に示すように、燃料供給側セパレータ120(図5、図6の20に相当)および酸素供給側セパレータ130(図5、図6の30に相当)を、これらの間に、膜電極複合体(MEA、図5、図6の40に相当)を配して、間隔を狭めて積層形成して、図5に示すような平面型の高分子電解質型燃料電池を作製することができる。
尚、先に述べたが、膜電極複合体(MEA)は、集電体層、燃料電極、高分子電解質、酸素極、集電体層が積層されてなる膜等のような複合体で、例えば、図5、図6に示すように、高分子電解質41の膜に燃料極側触媒層42、酸素極側触媒層43を配している。 本例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み110においては、図3(a)〜図3(c)に示すようにして、対応する接続用端子同士は、電気的に接続され、これにより、3個の単位セルは、電気的に直列接続される。
【0024】
ここで、本例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み110における、燃料供給側セパレータ120および酸素供給側セパレータ130の接続方法を、図3(a)〜図3(c)に基づいて、更に説明しておく。
本例では、接続する燃料供給用セパレータ120側の接続用端子128と酸素供給用セパレータ130側の接続用端子138とは、いずれも、単位導電性基板の金属部に接続用の表面めっき(ここでは、Auめっき)を施して端子部としたもので、各々、それぞれのセパレータの絶縁性枠体122、132に設けた接続用の開口123H、133Hから露出されている。
接続する燃料供給用セパレータ120側の接続用端子128と酸素供給用セパレータ130側の接続用端子138とを対向して十分に離した状態から、所定のサイズの金属材150を、前記開口123H、133Hに嵌める。(図3(a)〜図3(b))
この状態で、両外側から前記開口120H、130Hに、それぞれ、導電性の金属からなるネジ161、162にて、金属材150をネジ止めして、金属材150を固定する。(図3(c))
尚、通常、図3(a)〜図3(c)に示すように、ネジ止めによる金属材150の固定とともに、パッキン材140、141が密着して、他と金属材150、ネジ160、161とを隔離する。
これにより、燃料供給側からの燃料や酸素供給側からの酸素(空気)の侵入を防止できる。
このようにして、接続用端子128、138は、互いに電気的に接続される。
接続用端子129、139も、同様に、互いに電気的に接続される。
【0025】
上記本例の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みは1例であり、本発明はこれに限定はされない。
例えば、単位セルの配列を4個以上とする場合の形態も挙げられる。
接続用端子128、129、138,139の表面めっきも、上記Auめっきに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みの実施の形態の1例を示したものである。
【図2】図2(a)は図1に示す実施の形態例における酸素供給用セパレータのセパレート用部材の平面図で、図2(b)は図1に示す実施の形態例における燃料供給用セパレータのセパレート用部材の平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、接続用端子の接続の仕方を説明するための断面図で、図3(c)は接続用端子の接続状態を示した断面図である。
【図4】図4(a)、図4(b)は、それぞれ、互いに、互換性のある酸素供給用セパレータのセパレート用部材、燃料供給用セパレータのセパレート用部材を示した平面図である。
【図5】平面型のPEFC(高分子電解質型燃料電池)の1例の断面図である。
【図6】図5に示される平面型のPEFCの各部材を離間させた状態を示した図である。
【図7】燃料供給側のセパレータの斜視図である。
【図8】図7の各部を離間して示した斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
110 セパレータ組み
120 燃料供給用セパレータ
120H 穴部
121 (燃料供給用セパレータの)セパレータ用部材
121A 集電部(金めっき部)
121B 貫通孔
121C ネジ止め用穴
121a〜121c 単位導電性基板
122、123 枠体(絶縁性枠体とも言う)
123a 開口
123b (接続用の)開口
124 空隙部
125 張出部
126 切り欠き部位
127 端子電極
128、129 接続用端子
128a めっき層
130 酸素供給用セパレータ
130H 穴部
131 (酸素供給用セパレータの)セパレータ用部材
131A 集電部(金めっき部)
131B 貫通孔
131C ネジ止め用穴
131a〜131c 単位導電性基板
132、133 枠体(絶縁性枠体とも言う)
132a 開口
133b 開口
134 空隙部
135 張出部
136 切り欠き部位
137 端子電極
138、139 接続用端子
138a めっき層
140、141 パッキン材
150 金属材(金属部品とも言う)
160、161 ネジ
10 PEFC(高分子電解質型燃料電池)
10A 電池本体
20 燃料供給側セパレータ
21 導電性基板
21a〜21c 単位導電性基板
21A 集電部(金めっき部)
22、23 枠体(絶縁性枠体とも言う)
22a 貫通孔
23a 開口
24 空隙部
27 電極端子
30 酸素供給側セパレータ
31 導電性基板
31a〜31c 単位導電性基板
31A 集電部(金めっき部)
32、33 枠体(絶縁性枠体とも言う)
32a 貫通孔
33a 開口
34 空隙部
37 電極端子
40 膜電極複合体(MEA)
41 固体高分子膜(高分子電解質とも言う) 42 燃料極側触媒層
43 酸素極側触媒層
51、52 カーボンペーパー
60 ケース体
61 燃料タンク
62 燃料供給口
70 シール部材
81、82、83 単位セル
90 固定用ボルト




【特許請求の範囲】
【請求項1】
単位セルを平面的に一方向に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池に用いられる、燃料供給用セパレータと、酸素供給用セパレータとを、一対として有する平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みであって、前記燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとは、各々、燃料供給用あるいは酸素供給用の複数の貫通孔を有する単位導電性基板を空隙部を介して平面的に一方向にn個(nは2以上の整数)配列したセパレータ用部材と、該セパレータ用部材を挟持するように一体化された一対の絶縁性枠体とを備え、該一対の絶縁性枠体は、それぞれ、各セパレータ部材の単位導電性基板の配列位置に対応した所定の開口を有しているものであり、前記燃料供給用セパレータ、酸素供給用セパレータの一方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板には、接続用端子部を有し、また、他方のセパレータ用部材は、そのn個の単位導電性基板のうち、配列した方向の前記一方側に対応する側の端の2番目からn番目の単位導電性基板には、れぞれ、前記一方側の端の1番目から(n−1)番目の単位導電性基板の前記接続用端子部と接続するための接続用端子部を有し、前記一方のセパレータ用部材の各接続用端子と、これと接続するための他方のセパレータ用部材の接続用端子とは、平面型の高分子電解質型燃料電池に供せられる際には、膜電極複合体(MEA)を介して向き合う位置に配されるもので、且つ、前記両セパレータ用部材の各接続用端子部は、単位導電性基板の金属部をそのまま、あるいは、該金属部に接続用の表面めっきを施して端子部としたもので、各々、それぞれのセパレータの絶縁性枠体に設けた接続用の開口から露出されていることを特徴とする平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み。
【請求項2】
請求項1に記載の平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みであって、前記燃料供給用セパレータと酸素供給用セパレータとを、同じくして、互換性をもたせていることを特徴とする平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組み。
【請求項3】
単位セルを平面的に配列した平面型の高分子電解質型燃料電池であって、請求項1ないし2に記載の、平面型の高分子電解質型燃料電池用のセパレータ組みを用いたもので、前記一方のセパレータ用部材を形成するk番目(k=1〜(n−1))の単位導電性基板の接続用端子部と、前記他方のセパレータ用部材を形成するk+1番目の単位導電性基板の接続用端子部とは、この間にCu等の金属部品を配して、電気的に接続され、n個の単位セルが電気的に直列に接続されていることを特徴とする平面型の高分子電解質型燃料電池。
【請求項4】
請求項3に記載の平面型の高分子電解質型燃料電池であって、接続する一対の接続用端子部と、該一対の接続用端子部の間に配したCu等の金属部品との電気的接続をねじ締め接続あるいはバンプ接続によりおこなっていることを特徴とする平面型の高分子電解質型燃料電池。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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