説明

平面型放電灯モジュールおよびこれを用いた照明装置

【課題】 外部からの衝撃に対して強くするとともに、平面型放電管が割れた際には、周囲への飛散を防止し、取り扱いが容易で防水性のある平面型放電灯モジュールと、この平面型放電灯モジュールを用いた照明装置を提供する。
【解決手段】 ケース11内には、平面型放電管200と点灯回路基板16とが、平面型放電管200の背面と、点灯回路基板16の底面を対向するようにしてケース11に収容し、これらの周囲に透明充填材15aを充填して固定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板型の放電灯を用いた平面型放電灯モジュールおよびこれを用いた照明装置に関し、詳しくは、平板型の放電灯として放電距離だけ離間して平行に対向配置された第1誘電体平板と第2誘電体平板の周辺部を封着部材で封着し、内部に所定の放電ガスを封入した放電空間を形成し、前記第1誘電体平板及び第2誘電体平板の内面または外面のそれぞれに設けた一対の薄膜状電極に所定の電圧を付与することにより前記放電空間内の放電ガスに放電を発生させて、前記薄膜状電極の少なくともいずれか一方に形成した発光面にて可視光が生じるようにした平面型放電管を用いた平面型放電灯モジュールおよびこれを用いた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の平面型放電管は、上述した構成であって、特許文献1に開示されているような一例がある。即ち、一対の平行配置された透明なガラス基板を所定間隔をおいて周囲を封着部材で封着して内部に放電空間を形成し、一対のガラス基板の外面のそれぞれに薄膜状電極を設け、そのうち第1のガラス基板の外面には、酸化スズやITO(酸化インジウムスズ:Indium tinoxide)等からなる薄膜状電極としての透明電極が設けられ発光面とされる。一方、第2のガラス基板の外面には、銀ペースト塗布膜や銀蒸着膜等からなる金属製の不透明電極が設けられている。なお、他の例として、両面を発光面とする場合には、第2のガラス基板の外面にも透明電極が設けられる。また、図7に示すように、放電空間内に平行配置した複数の誘電体リブが形成されたものがある。
【0003】
また、このような従来の平面型放電管を照明装置として利用した例(特許文献2および特許文献3)として自動車用照明装置がある。この自動車用照明装置は、例えば、ワゴン車やミニバン車等の自動車の室内に半埋め込み式に設置されて使用されるものであり、主に天井に設置されるものである。この自動車用照明装置の発光素子には、上述の平面型放電管が内装されており、この照明装置の上面カバーは透光性を有するグローブで覆われている。この自動車用照明装置は、平面型放電管を使用しているために、その厚さが従来の蛍光管を用いた自動車用照明装置と比較すると非常に薄く、しかも発光面が平面状であるために、発光がムラ無く外部に照射されるという利点を有している。
【0004】
また、特許文献4には、従来の平面型放電管を照明装置として利用した例が記載されている。この平面型照明装置では、平面型放電管の外面に形成された薄膜状電極に誤ってふれても感電のおそれがなく、さらに外部からの衝撃に対して強くするとともに、平面型方電管が割れた際には、周囲への飛散を防止し、さらにケースやグローブを必要としないように、透明性ガラスの片面に平面型放電管を透明接着剤によって接着・固定している。
【0005】
【特許文献1】特許第3481721号公報
【特許文献2】意匠登録第1202470号公報
【特許文献3】特開2005−302656号公報
【特許文献4】特開2006−164907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
平面型放電管は、その厚さが2〜3mmと非常に薄く、また、その側面には、放電空間内部のガスの給排気を行うための給排気管が設けられている。このため、この平面型放電管を取り扱う製造者にとって、平面型放電管の割れや給排気管の破損に細心の注意を払い、これを搭載する照明装置を組み立てなければならず、多大な労力を要していた。つまり、通常の家庭用等の丸管蛍光灯を搭載した照明装置のように、平面型放電管を搭載した照明装置においても、素人でも容易にメンテナンスができるように構成することが望まれていた。
【0007】
そこで、本発明は、外部からの衝撃に対して強くするとともに、平面型放電管が割れた際には、周囲への飛散を防止し、取り扱いが容易で防水性のある平面型放電灯モジュールと、この平面型放電灯モジュールを用いた照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の平面型放電灯モジュールは、
開口部を有するとともに透光性の底面を有するケースと、
前記開口部に収容されるとともに、発光面が前記ケースの透光性を有する底面と対向するように配置された平板型の放電灯と、を備え、
前記ケース内に柔軟性を有する透明充填材を、前記平板型の放電管の周囲に充填して固定するようにしたことを特徴とする。ここで言う「透光性を有する」とは、外部から見た場合に内部は観察できないものの、光を通過することを意味する。なお、「透明」も含む。
【0009】
請求項1に記載の平面型放電灯モジュールによれば、
ケース内に柔軟性を有する透明充填材によって、平板型の放電灯の周囲に重点して固定されているので、外部からの強い衝撃に対して強く、放電管の割れや破損が防止できる。仮に放電管が割れた場合においても、周囲への飛散を防止することができる。また、放電管の外周全体が透明充填材とケースとによって覆われているので、取り扱いが容易であるとともに防水性を持たせることができる。また、平板型の放電管の発光面側に対抗するケースの底面は透光性を有し、また充填材は透明であるので、放電管の発光面から発光した光は、透明充填材およびケースの底面を介して外部へ照射される。
【0010】
また、請求項2に記載に平面型放電灯モジュールは、請求項1に記載の平面型放電灯モジュールに加えて、
前記平板型の放電灯を点灯するための点灯回路基板を、前記平板型の放電灯の背面側に配置して前記ケース内部に収容し、
前記ケース内に柔軟性を有する充填材を、前記点灯回路基板の周囲に充填して固定するようにしたことを特徴とする。ここで、「放電灯の背面側」とは、放電灯の発光面と反対側の発光しない面側を言う。
【0011】
請求項2に記載の平面型放電灯モジュールによれば、請求項1に記載の平面型放電灯モジュールの作用に加えて、
平板型の放電灯を点灯するための点灯回路基板を放電管の背面側に備えて、充填材で固定したので、放電管をと合わせたモジュールとすることができるので、取り扱いがさらに容易になるとともに防水性を持たせることができる。また、点灯回路基板も充填材によって保護されるので、外部からの衝撃に対しても強く、点灯回路の破損を防止できる。
【0012】
また、請求項3に記載に平面型放電灯モジュールは、請求項1または請求項2に記載の平面型放電灯モジュールに加えて、前記充填材は、シリコン樹脂からなる、ことを特徴とする。ここで、「充填材」とは、請求項1に記載の「前記ケース内に柔軟性を有する透明充填材を、前記平板型の放電管の周囲に充填して固定するようにし」た透明充填材と、「前記ケース内に柔軟性を有する充填材を、前記点灯回路基板の周囲に充填して固定するようにし」た充填材とを言う。
【0013】
請求項3に記載の平面型放電灯モジュールによれば、請求項1または請求項2に記載の平面型放電灯モジュールの作用に加えて、
前記充填材は、シリコン樹脂からなるので、平板型の放電管またはこれを点灯する点灯回路基板から放射される熱に強く変質することなく、これらの部品を保護することができる。
【0014】
また、請求項4に記載に平面型放電灯モジュールは、請求項1〜3に記載の平面型放電灯モジュールに加えて、前記ケースは透明樹脂からなる、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の平面型放電灯モジュールによれば、請求項1〜3に記載の平面型放電灯モジュールの作用に加えて、
前記ケースは透明樹脂からなるので、外部からの衝撃を吸収し、内部に収容される平板型の放電灯を保護することができる。また、樹脂材料はガラスと比較して安価であり、コスト低減に貢献できる。また、ケースは透明であるので、内部を観察することができるので、それぞれの部品状態の情報を得やすい。
【0016】
また、請求項5に記載に平面型放電灯モジュールは、請求項1〜4に記載の平面型放電灯モジュールに加えて、
前記平板型の放電灯は、放電距離だけ離間して平行に対向配置された第1誘電体平板と第2誘電体平板の周辺部を封着部材で封着し、内部に所定の放電ガスを封入した放電空間を形成し、前記第1誘電体平板及び第2誘電体平板の内面または外面のそれぞれに設けた一対の薄膜状電極に所定の電圧を付与することにより前記放電空間内の放電ガスに放電を発生させて、前記薄膜状電極の少なくともいずれか一方に形成した発光面にて可視光が生じるようにした平面型放電管である、ことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の平面型放電灯モジュールによれば、請求項1〜3に記載の平面型放電灯モジュールの作用に加えて、
前記平面型放電管の発光面を含むいずれか一方の表面(外面)には、薄膜状電極がほぼ全面にわたって存在する。この面を含む平面型放電管全体が、充填材で覆われているので、この薄膜状電極に誤ってふれることがなく、感電を防止することができる。
【0018】
また、請求項6に記載の照明装置は、
請求項1〜5に記載の平面型放電灯モジュールと、
前記平面型放電灯モジュールの周縁を保持する本体ケースと、を備え、
前記本体ケースの開口部に前記平面型放電灯モジュールの発光面側を挿入して固定するようにしたことを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の照明装置によれば、本体ケースの開口部に前記平面型放電灯モジュールの発光面側を挿入して固定することにより構成されるので、グローブのない照明装置とすることができ、取り扱いが容易である。すなわち、平面型放電管を含む平板型の放電灯をケース内に収容した平面型放電灯モジュール、あるいは、平板型の放電灯とその点灯回路基板とをケース内に収容した平面型放電灯モジュールは、従来持っている平板型の放電灯の短所を克服し、かつ、一つの機能単位部品(モジュール)として容易に交換可能な構成部品としたことによって、グローブを必要としない照明装置の製作を可能にした。
【0020】
以上の発明の平面型放電灯モジュールおよびこれを用いた照明装置によれば、
外部からの衝撃に対して強くするとともに、平面型方電管が割れた際には、周囲への飛散を防止するとともに、取り扱いが容易で防水性のある平面型放電灯モジュールと、この平面型放電灯モジュールを用いた照明装置とを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
最初に、本発明の平面型放電灯モジュールの実施形態を図1〜図4を用いて説明する。なお、各実施形態において、同様の構成要素には同じ符号を付すこととする。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態である平面型放電灯モジュール10を示す。図1(a)は平面図、図1(b)は(a)のX−X断面図である。
【0023】
平面型放電灯モジュール10は、透明樹脂性の開口部12を有するケース11には、平面型放電管200が収容されている。この平面型放電管200の周囲には、柔軟性を有する透明充填材15aが充填され、この充填材15aによって、透明な底面11aと、平面型放電管200の発光面Sの側とが、距離H1を隔てて対向するように固定されている。平面型放電管200の背面側においても、厚さH2だけの透明な充填材15aが充填されている。平面型放電管200の一対の電極からは、リード線13が引き出されている。
【0024】
(第1の実施形態の作用・効果)
以上の第1の実施形態の平面型放電灯モジュール10から把握される作用・効果を以下に列記する。
(1)平面型放電管200は、柔軟性のある充填材15aによって、その全周がケース11内を満たすように充填されているので、外部からの衝撃(落としたり、物にぶつけたりした場合)に対しても、充填材15aには柔軟性があるため、衝撃を吸収しやすく、放電管が割れにくい。かなり強い衝撃によって仮に割れた場合においても、充填材15aによって固定されているので、破片が周囲に飛散することなく安全である。特に、平面型放電管200の各々の表面側には、薄膜状電極としての透明電極が形成されているため、従来はこの電極を傷つけないよう取り扱いには十分な注意を要した。しかし、本実施形態の平面型放電灯モジュールでは、平面型放電管200の各々の表面側に、距離H1,H2を隔てた厚さ分の充填材15aが形成されているため、取り扱いにおいて従来のように表面に対して過度に注意を払う必要がなく、取り扱いが容易になる。
【0025】
(2)平面型放電管200の各々の表面側には、一対の薄膜状電極としての透明電極が設けられているため、従来、誤ってこの電極にふれると感電する危険があったが、平面型放電管200の透明電極を含む外周部分は、充填材15aで覆われているので、外部からふれても感電することはない。
【0026】
(3)充填材15aとケース11の底面11aは透明であるので、平面型放電管200の発光面Sから照射された光は、充填材15aおよびケース11の底面11aを介して外部へ照射される。
【0027】
(第2の実施形態)
図2は第2の実施形態である平面型放電灯モジュール10’を示す。図2(a)は平面図、図2(b)は(a)のX−X断面図である。
【0028】
図2(b)において、第1の実施形態の構成に加えて、平面型放電管200の背面(発光面と反対側の表面)側には、充填材15aの厚さH2だけ隔てて点灯回路基板16が、この点灯回路基板16の底面(部品が配置されていない側)を対向するようにしてケース11に収容され、平面型放電管200と同様、透明充填材15aによって固定されている。点灯回路基板16の平面側には、抵抗やコンデンサ等の部品が配置(図示せず)されており、この平面側においても、厚さH3の充填材15aによって充填し、これらの部品を保護している。
【0029】
(第2の実施形態の作用・効果)
以上の第2の実施形態の平面型放電灯モジュール10’から把握される前記(1)〜(3)に記載した以外の作用・効果を以下に示す。
(4)平面型放電管200の背面側に、点灯回路基板16を収容し、その周囲を充填材15aで充填することよって、外部からの衝撃に対して点灯回路基板16を保護することができる。
【0030】
(5)平面型放電灯200およびその点灯回路基板16をケース内にシリコン樹脂性の充填材15aを充填して固定するようにしているので、点灯時に放射される熱に対して強く、かつ、防水性を保つことができる。
【0031】
(6)ケース11は透明樹脂性であるので、外部からの衝撃を吸収し、内部に収容される平板型の放電灯を保護することができる。また、樹脂材料はガラスと比較して安価であり、コスト低減に貢献できる。また、ケースは透明であるので、内部を観察することができ、それぞれの部品状態の情報を得やすい。
【0032】
(7)平面型放電灯200およびその点灯回路基板16をケース内に充填して固定することによって、機能単位として有効な一つのモジュールを構成したので、取り扱いが容易になるほか、交換可能な構成部品として機能させることができる。
【0033】
(第1または第2の実施形態の別例)
・ ケース11は透明樹脂性であるが、これに限定することなく例えばガラスの絶縁性物質であればよい。また、必ずしも透明である必要はなく、底面11aは少なくとも透光性を有していればよい。なお、ケースの側面11bは、不透明であっても良い(図3(b))参照)。
【0034】
・ ケース11の底面11aの内面と、平面型放電管200の発光面Sとの間には、距離H1だけ隔て、ここに充填材15aを充填しているが、H1=0すなわち、底面と発光面とを密着させても良い。この場合、平面型放電灯モジュールの厚さをH1分だけ薄くすることができる。
【0035】
・ 平板型の放電灯として、外面側に一対の薄膜状電極を設けた平面型放電管200を用いているが、これに限定されない。薄膜状電極のいずれか一方を平面型放電管200の放電空間内に設けるようにしても良い。また、その他の電極形状を持つ平板型の放電管であっても良い。
【0036】
・ 点灯回路基板16の周囲に充填される充填材を不透明の充填材としても良い(図3(a)参照)。このようにすることによって、点灯回路基板16側への光の漏れを防止することができる。
【0037】
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態の平面型放電灯モジュールである。(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のX−X断面図である。この平面型放電灯モジュールにはケース11の側面に段部11cを設け、さらに、左右に一対の鍔部11dを形成し、その鍔部には貫通孔11eが開口されている。
【0038】
図5(a)には、平面型放電灯モジュールの発光面S’を上側にして、例えばショーケース等の台表面に矩形孔が開口され、ここに発光面S’がはめ込まれ、鍔部の貫通孔11eを用いて、台の裏側からねじ16によって固定されている。
【0039】
図5(b)は、平面型放電灯モジュールが発光面S’を下側にして、鍔部の貫通孔11eを用いて天井に取り付けられた例を示している。この平面型放電灯モジュールの下側からは、中央部に矩形孔が開口されたゴム製の周枠17がへこの平面型放電灯モジュールの外側面に形成された凹部を利用してはめ込まれて固定される。このようにして形成された照明装置を図6に示す。背面図は正面図と同一に表れ、左側面図は右側面図と左右対称に表れるので、それぞれの図面は省略している。
【0040】
(第3の実施形態の作用・効果)
(8)本体ケースとしての周枠17の矩形孔(開口部)に前記平面型放電灯モジュールの発光面側を挿入して固定することにより構成されるので、グローブのない照明装置とすることができ、取り扱いが容易となる。すなわち、平面型放電管200とその点灯回路基板16とをケース11内に収容した平面型放電灯モジュールは、従来持っている平面型放電管の短所を克服し、かつ、一つの機能単位部品(モジュール)として容易に交換可能な構成部品としたことによって、グローブを必要としない照明装置の製作を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の平面型放電灯モジュールの第1の実施形態であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
【図2】本発明の平面型放電灯モジュールの第2の実施形態であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の平面型放電灯モジュールの第1または第2の実施形態の別例であって、それらのX−X断面図である。
【図4】本発明の平面型放電灯モジュールの第3の実施形態であって、(a)はその平面図、(b)は正面図、および(c)は(a)のX−X断面図である。
【図5】本発明の平面型放電灯モジュールの第3の実施形態を設置した場合の模式図である。
【図6】本発明の平面型照明装置の第3の実施形態であって、平面図、正面図、底面図および右側面図を示す。
【図7】従来の平面型放電管の構造を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
10,10’・・・平面型放電灯モジュール、200・・・平板型の放電灯としての平面型放電管、11・・・ケース、11a・・・底面、11b・・・側面、11c・・・段部、11d・・・鍔部、11e・・・貫通孔、11f・・・凹部、13・・・リード線、15a・・・透明充填材、15b・・・不透明充填材、16・・・点灯回路基板、17・・・本体ケースとしての周枠、18・・・ビス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するとともに透光性の底面を有するケースと、
前記開口部に収容されるとともに、発光面が前記ケースの透光性を有する底面と対向するように配置された平板型の放電灯と、を備え、
前記ケース内に柔軟性を有する透明充填材を、前記平板型の放電管の周囲に充填して固定するようにした平面型放電灯モジュール。
【請求項2】
前記平板型の放電灯を点灯するための点灯回路基板を、前記平板型の放電灯の背面側に配置して前記ケース内部に収容し、
前記ケース内に柔軟性を有する充填材を、前記点灯回路基板の周囲に充填して固定するようにした請求項1に記載の平面型放電灯モジュール。
【請求項3】
前記透明充填材は、シリコン樹脂からなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の平面型放電灯モジュール。
【請求項4】
前記ケースは、透明樹脂からなる、
ことを特徴する請求項1〜3のいずれかに記載の平面型放電灯モジュール。
【請求項5】
前記平板型の放電灯は、放電距離だけ離間して平行に対向配置された第1誘電体平板と第2誘電体平板の周辺部を封着部材で封着し、内部に所定の放電ガスを封入した放電空間を形成し、前記第1誘電体平板及び第2誘電体平板の内面または外面のそれぞれに設けた一対の薄膜状電極に所定の電圧を付与することにより前記放電空間内の放電ガスに放電を発生させて、前記薄膜状電極の少なくともいずれか一方に形成した発光面にて可視光が生じるようにした平面型放電管である、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平面型放電灯モジュール。
【請求項6】
請求項1〜5に記載の平面型放電灯モジュールと、
前記平面型放電灯モジュールの周縁を保持する本体ケースと、を備え、
前記本体ケースの開口部に前記平面型放電灯モジュールの発光面側を挿入して固定するようにした照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−47416(P2008−47416A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−221729(P2006−221729)
【出願日】平成18年8月16日(2006.8.16)
【出願人】(000144544)レシップ株式会社 (179)
【Fターム(参考)】