年表提供方法、年表提供装置および年表提供プログラム
【課題】年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用できるようにする。
【解決手段】年表を形成する場合に必要になる時間に関する情報とエントリ(関連情報)とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報をも付加しておく。各年表やエントリに付加するようにされたキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、この検出した年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示して閲覧できるようにする。
【解決手段】年表を形成する場合に必要になる時間に関する情報とエントリ(関連情報)とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報をも付加しておく。各年表やエントリに付加するようにされたキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、この検出した年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示して閲覧できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、種々のネットワークなどを通じて提供される年表情報をユーザーに提供する場合に用いられる方法、装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータなどの個人用の情報処理装置の普及に伴い、種々の情報を種々の態様でまとめて効率よく利用できるようにすることが行われている。その1つに、種々の情報を年表形式にまとめて利用できるようにすることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、多数の画像を1つの画面上に効率よく同時に表示させることができるようにするために、複数の画像を、それぞれの画像に関連した時刻を付加させて記憶し、画面上に時間軸を設定し、それぞれの画像毎に付加された時刻に対応した時間軸の位置の近傍に、それぞれの画像を配置させて、時間に対応した順序と間隔で各画像を表示する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、一般ユーザーであっても自分史を容易に、かつ安価に作成できるようにする年表表示システムについての技術が開示されている。また、特許文献3には、1つ以上の文書データを、時間軸に同期させて表示させ、外部から与えられる条件に応じて各文書を構成する事象の表示開始番号(配列の番号)を調整することのできる文書表示装置に関する技術が開示されている。
【0005】
上記の特許文献1〜特許文献3に記載の技術は、時間軸を基準にして種々の情報をまとめて利用できるようにする技術(種々の情報を年表形式にまとめて利用できるようにする技術)であり、個々の情報を単独で扱う場合に比べ、時間軸を基準にすることで、種々の情報を効率よく管理し、また、効率よく利用することもできるようにされる。
【0006】
なお、上述した特許文献1〜特許文献3のそれぞれは、以下の通りである。
【特許文献1】特開2004−328265号公報
【特許文献2】特開平11−066049号公報
【特許文献3】特開平11−249640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述もしたように、種々の情報を年表形式にまとめることによって、種々の情報を効率よく管理することができると共に、効率よく利用することもできるので、様々な年表が作成され、インターネット等のネットワークなどを通じて広く公開されることも考えられる。このため、関連性のある年表が存在する場合には、それらを同時に表示して閲覧できるようにした方が、種々の情報を的確に把握することができる場合もあると考えられる。
【0008】
しかしながら、年表間の関連性については、年表を閲覧するユーザー自身が判断しなければならない。従って、年表を閲覧するユーザーは、目的とする年表と、これに関連する年表との両方を選択して同時に表示するようにしなければ、関連する年表同士を比較しながら閲覧することはできない。
【0009】
このため、関連性があると判断した2つの年表を同時に表示して対応付けて閲覧するようにしたところ、実際には全く関係なかったり、関連のある部分同士の対応付けに時間がかかったりして、迅速かつ的確な情報の把握を却って阻害してしまう場合もあると考えられる。
【0010】
以上のことに鑑み、この発明は、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の年表提供方法は、
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報を付加しておき、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、
検出した前記年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも表示できるようにすることを特徴とする。
【0012】
この請求項1に記載の発明の年表提供方法によれば、時間に関する情報に対応させて関連情報を配置することにより年表が形成されるが、これら年表を形成する場合に必要になる時間に関する情報と関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報をも付加しておくようにする。そして、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出して、この検出した年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示して閲覧することができるようにされる。
【0013】
これにより、年表間の関連性を年表の閲覧者であるユーザー自身が判断することなく、付加されているキーワード情報のマッチングを取ることによって客観的に年表間の関連性を検出して把握し、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも適切に特定して、この特定した年表を表示対象の年表と共に表示することができるようにされる。従って、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用することができるようにされる。
【0014】
また、請求項8に記載の発明の年表提供方法は、
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておき、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に表示できるようにすることを特徴とする。
【0015】
この請求項8に記載の年表提供方法によれば、時間に関する情報に対応させて関連情報を配置することにより年表が形成されるが、年表に対して、あるいは、関連情報のそれぞれに対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておく。そして、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている年表特定情報によって特定される年表が、表示中の年表と共に表示するようにされる。
【0016】
これにより、年表間の関連性を年表の閲覧者であるユーザー自身が判断することなく、年表や関連情報に対して予め付加されている年表特定情報に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表を適切に特定して、この特定した年表を表示対象の年表と共に表示することができるようにされる。従って、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用することができるようにされる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、別個独立に作成される年表間の関連性を、ユーザーの手を煩わせることなく適切に把握して、目的とする年表だけでなく、これに関連する年表をも簡単かつ適切に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図を参照しながらこの発明による方法、装置、プログラムの一実施の形態について説明する。
【0019】
[年表提供装置の構成について]
まず、この発明による方法、装置、プログラムの一実施の形態が適用された年表提供装置について説明する。図1は、この実施の形態の年表提供装置を説明するためのブロック図である。この実施の形態の年表提供装置は、例えばパーソナルコンピュータなどにより実現され、主に家庭などにおいて設置されて利用されるものとして説明する。
【0020】
この実施の形態の年表提供装置は、既に形成されている年表(一連の年表情報)を取得して、これを表示することによりユーザーに提供する機能を実現するだけでなく、目的とする年表に対して関連性のある年表を検出し、これを目的とする年表と共に表示することができるものである。
【0021】
また、この実施の形態の年表提供装置は、既に作成されている年表を取得して表示するだけでなく、年表を形成するためのサムネイル画像やテキスト情報等の関連情報や時間に関する情報などの入力を受け付けて、新たな年表を作成して自機において利用したり、ネットワーク上のサーバ装置を介して公開したりするなどのこともできるものである。
【0022】
図1に示すように、この実施の形態の年表提供装置は、制御部100、操作部111、ローカルストレージ121、外部インターフェイス(以下、外部I/Fと略称する。)122、外部入出力端123、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと略称する。)124、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127、表示部128、LAN(Local Area Network)インターフェイス(以下、LANI/Fと略称する。)129とを備えたものである。
【0023】
制御部100は、この実施の形態の年表提供装置の各部を制御するものであり、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの不揮発性メモリ104が、CPUバス105を通じて接続されてマイクロコンピュータの構成とされたものである。
【0024】
ここで、CPU101は、後述もするように、ROM102に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を生成して供給したり、各部からの信号を受け付けて処理したりするなど、制御の主体となるものである。ROM102は、上述のように、CPU101において実行される種々のプログラムや処理に必要になる各種のデータなどを記憶保持しているものである。
【0025】
RAM103は、処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。また、不揮発性メモリ104は、この実施の形態の年表提供装置の電源が落とされても記憶保持しておくべきデータ、例えば、各種の設定パラメータ、機能拡張のために新たに提供されたプログラム、その他の各種のデータや処理結果などを記憶保持するものである。
【0026】
操作部111は、アルファベットキー、数字キー、種々のファンクションキーなどを備えたいわゆるキーボードや、いわゆるマウスやトラックボールなどのポインティングデバイスなどを備え、ユーザーからの種々の操作入力を受け付けて、これを電気信号に変換し、制御部100に通知することができるものである。これにより、制御部100は、ユーザーからの操作入力に応じて各部を制御し、ユーザーの意図する処理を行うことができるようにしている。
【0027】
そして、この実施の形態の年表提供装置は、インターネット等の広域ネットワーク上において公開するようにされている種々の年表、所定のローカルネットワーク上において公開するようにされている種々の年表、自機のローカルストレージ121に蓄積している年表、さらには、外部I/F及び外部入出力端123を通じて接続される外部機器に記憶保持されている年表などを取得し、これを表示部128の表示画面に表示してユーザーが利用することができる(閲覧することができる)ようにするものである。
【0028】
すなわち、この実施の形態の年表提供装置においては、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100が通信I/F124を制御し、インターネット等の広域ネットワーク上の所定のサーバから例えば年表等の種々のコンテンツを取得して、これを制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0029】
また、この実施の形態の年表提供装置は、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100がLANI/F129を制御し、所定のローカルネットワークに接続されている種々の情報機器から例えば年表等の種々のコンテンツを取得して、これを制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0030】
また、この実施の形態の年表提供装置は、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100が、外部I/F122及び入出力端123を通じて接続される外部機器から、年表等の種々のコンテンツを取得し、制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0031】
なお、この実施の形態の年表提供装置において、外部I/F122及び外部入出力端123は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格のデジタルバスなどのいわゆるデジタルインターフェイスである。
【0032】
また、この実施の形態の年表提供装置は、上述もしたように、年表を作成することもできるものである。具体的には、操作部111を通じて受け付けたユーザーからの指示入力に応じて、通信I/F124を通じて広域ネットワーク上のサーバや、LANI/F128を通じてローカルネットワーク上の情報機器や、外部I/F122及び入出力端123を通じて接続される外部機器から必要な情報を取得すると共に、これらに時間に関する情報を付加することにより年表を形成して、これをローカルストレージ121に記憶して利用することができるようにしている。
【0033】
もちろん、ローカルストレージ121に形成した年表を、通信I/F124を通じてインターネット上のサーバ装置に転送して、当該サーバ装置において公開するようにしたり、ローカルストレージ121に形成した年表を、LANI/F128を通じて所定のローカルエリアネットワーク上の情報機器に転送して、当該ローカルエリアネットワークに接続可能なユーザーによって当該年表を共用できるようにしたりすることもできる。
【0034】
なお、ローカルストレージ121は、ハードディスクなどの磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、MO(Magnet Optical Disk)などの光磁気ディスク、半導体メモリなど、種々のストレージを用いて構成することができる。しかし、この実施の形態において、ローカルストレージ121は、比較的に安価に大容量のストレージを実現でき、しかもアクセス速度が速いハードディスクが用いられたものである。
【0035】
そして、この実施の形態の年表提供装置の場合には、上述もしたように、通信I/F124を通じて広域ネットワーク上のサーバ装置から取得した年表、LANI/Fを通じてローカルネットワーク上の情報装置から取得した年表、外部I/F122及び入出力端123を通じて、これに接続されている外部機器から取得した年表、あるいは、ローカルストレージ121から読み出した年表は、制御部100を通じて表示処理部127に供給される。
【0036】
表示処理部127は、制御部100の制御に応じて、これに供給された年表(一連の年表情報)から表示部128の表示画面に画像を表示するための映像信号を形成し、これを表示部128に供給する。これにより、表示部128の表示画面には、制御部100によってローカルストレージ121から読み出された年表情報やRAM103に一時記憶された年表情報に応じた画像が表示される。
【0037】
なお、表示部128は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)などの表示素子とそのコントロール回路とを備え、表示処理部126からの映像信号の供給を受けて、これに応じて画像を表示素子の表示画面に表示させることができるものである。
【0038】
そして、この実施の形態の年表提供装置においては、各年表や年表を構成する静止画像などの関連情報(以下においては、項目あるいはエントリという。)にキーワード情報を付加しておき、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることによって年表間の関連性を検出し、ユーザーが表示するように指示した表示対象の年表に対して関連性の高い年表を特定し、この特定した年表をも表示することができるようにしている。
【0039】
このような機能を実現するために、この実施の形態の年表提供装置には、関連年表一覧生成部125が設けられている。関連年表一覧生成部125は、表示対象の年表や表示対象の年表を構成するエントリ(項目)が操作部111を通じてユーザーにより指示された場合に、その指示された年表やエントリに付加されているキーワード情報と、他の年表や他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行うことにより、表示対象の年表と他の年表との関連性を検出する。
【0040】
そして、関連年表一覧生成部125は、関連性の検出結果に基づいて表示対象の年表に対して関連性のある(関連性の高い)年表の一覧リスト(関連年表一覧リスト)を形成して、これを制御部100及び表示処理部127を通じて表示部128の表示画面に表示し、ユーザーに対して提供することができるようにしている。
【0041】
そして、ユーザーは、操作部111を通じて、表示部128の表示画面に表示されている関連年表一覧リストの中から年表を選択することができるようにされている。制御部100は、関連年表一覧リストの中からユーザーによって選択された年表を取得して、この新たに取得した年表を表示対象の年表に加えて表示することができるようにしている。
【0042】
このように、関連年表一覧生成部125は、キーワード情報のマッチングを行って年表間の関連性を検出する検出手段としての機能を実現するものである。また、制御部100は、関連年表一覧生成部125により検出された年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも表示するように制御する表示制御手段としての機能をも実現するものである。
【0043】
また、この実施の形態の年表提供装置においては、上述したように検出される関連する年表間において、関連するエントリ(項目)を特定し、これらを関連付けて表示することもできるようにしている。この機能を実現するために、年表間対応項目特定部26は、関連年表一覧生成部125におけるキーワード情報のマッチング結果に基づいて、対応するエントリを特定し、これを制御部100に通知することによって、制御部100が表示処理部127を制御して、関連性のある年表間において、対応するエントリ同士を関連付けて表示することもできるようにしている。
【0044】
なお、図1に示した年表提供装置において、2重線で囲んで示した関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能は、制御部100において実行されるソフトウェアによって実現することもできる。すなわち、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能を制御部100に持たせるようにすることもできる。
【0045】
[年表の一般的な表示例について]
次に、この実施の形態の年表提供装置においての具体的な処理を説明する前に、まず、2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例について説明する。図2、図3は、2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【0046】
図2に示すように、この実施の形態の年表提供装置において、表示部128の表示画面128Gに年表を表示する場合には、年表や年表を構成するエントリに関連する情報を入力したり表示したりするための第1の領域(窓)81と、年表を表示するための第2の領域(窓)82が設けられる。
【0047】
第1の領域81には、この第1の領域81の利用態様を指示するための検索タブ81a、詳細タブ81b、編集タブ81cが設けられている。これらのタブは操作部111のマウスなどを用いることにより選択することができるようにされ、選択されたタブは反転表示するようにされ選択されたことが認識できるようにされる。
【0048】
そして、検索タブ81aが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリの検索のために用いることができるようにされる。また、詳細81bが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリについての詳細情報を表示するために用いることができるようにされる。また、編集81cが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリについての情報の編集を行うために用いることができるようにされる。なお、図2に示した例の場合には検索タブ81aが選択されている場合を示している。
【0049】
そして、図2に示した例の場合、第1の領域81内の上端側には、「年表の検索」というようにタイトルが表示され、当該第1の領域81を用いて年表の検索を行えることが示されると共に、検索キーワードの入力欄(図2に示した例の場合には、「昭和」という検索キーワードが入力されている欄。)と、検索を行ってその結果を表示する処理の実行を指示する表示タブと、検索対象項目の選択欄が設けられている。
【0050】
なお、図2に示した例の場合、検索対象項目の選択欄においては、「title」、「説明」、「作者」、「タグ」の内から1つ以上の項目を選択することができるようにされている。そして、選択された項目に対応するチェック欄には、いわゆるレ点を表示することができるようにされており、図2に示した例の場合には、検索対象項目として「title」が選択されている場合を示している。
【0051】
そして、年表の検索結果は、第1の領域81内の結果表示領域81dに表示することができるようにしている。年表の検索結果が結果表示領域81dに表示しきれない場合には、表示情報をスクロールさせることもできるようにしている。
【0052】
また、図2に示した表示例の場合、第1の領域81において、結果表示欄81dの下側には、「自分史」、「個人史」、「TV」、「アニメ」、「マンガ」、「昭和」、などの検索キーワードとして用いることが可能なキーワード候補群が表示され、これらの中から検索キーワードとして用いる単語を選択することもできるようにしている。
【0053】
また、図2に示した表示例の場合、例えば所定のサーバ装置を通じて新たに利用可能になった年表を通知するための情報の表示欄(新着年表Best3)や、例えば所定のサーバ装置を通じて利用可能な年表であって、最近更新された年表を通知するための情報の表示欄(最近更新された年表Best3)が設けられ、該当する年表が存在する場合にこれらを通知することもできるようにしている。そして、第1の領域81を用いて検索するなどして特定した(選択した)年表が、第2の領域82に表示される。
【0054】
第2の領域82には、上述したように、第1の領域81を用いて検索して選択するようにした年表などが表示される。このため、第2の領域82は第1の領域81よりも大きな領域とされている。この実施の形態においては、第2の領域82は、第1の領域81の約2倍の大きさとされ、少なくとも2つ以上の年表を同時に表示することが可能な大きさとされている。
【0055】
図2に示した例の場合、第2の表示領域82の左端には、表示される年表の年代を示す年バー83が表示されている。そして、当該年バー83の右側に表示が指示された人生年表84が表示されている。人生年表84は、図2に示すように、この人生年表によって表される人物の年齢を示す年齢バー84Aが表示されると共に、各年齢に対応する項目(エントリ)EN01、EN02、…が表示される構成となっている。
【0056】
また、人生年表84の上端側には、表示された年表が何の年表であるかを分かるようにするために、年表タイトルの表示欄84Tが設けられていると共に、当該年表タイトルの表示欄84Tの右端側には、当該年表の表示を削除するための削除アイコン84Dが表示するようにされている。
【0057】
また、図2に示した例の場合、人生年表84の右隣に、2つ目の年表としておもちゃ年表85が表示されている。このおもちゃ年表85もまた、第1の領域81を用いて検索して選択するなどした年表である。このおもちゃ年表の場合には、年バー83が示す年代に対応する項目(エントリ)EN11、EN12、EN13、…が表示される構成となっている。
【0058】
また、人生年表84の場合と同様に、おもちゃ年表85の上端側には、表示された年表が何の年表であるかを分かるようにするために、年表タイトルの表示欄85Tが設けられていると共に、当該年表タイトルの表示欄85Tの右端側には、当該年表の表示を削除するための削除アイコン85Dが表示するようにされている。
【0059】
また、第2の領域82の左端部にはスライドバー部が設けられており、当該スライドバー部のスクロールボタン82aを操作することにより時間を戻す方向に年表の表示をスクロールさせることができ、スクロールボタン82cを操作することにより時間を進める方向に年表の表示をスクロールさせることができる。また、スライドバー部のスクロールバー82bを操作することにより、スクロールバー82bの移動方向に応じて、年表の表示をスクロールさせることができる。
【0060】
そして、図2に示し例の場合、表示画面128Gの第2の領域82に表示される2つの年表84、85は、ユーザーによって選択された年表である。このように、2つの年表を表示することにより、それらを比較しながら見ることができる。しかし、ユーザーが人生年表を表示するようにすると共に、当該人生年表に対して関連があるであろうと判断しておもちゃ年表を表示するようにしても、何れもユーザーの指示に応じて表示するようにした年表であり、関連があるか否かはユーザー自身が見て確認しなければならず、関連があると思って表示するようにした年表間に、実際には全く関連が無かったということも起こり得る。
【0061】
また、図3に示すように、必ず関連する項目が存在するとある程度確信のある年表を並べて表示するようにした場合であっても、どの項目同士が関連しているかを迅速に特定できない場合もある。図3に示す年表の表示例の場合にも、表示画面128Gには、年表や年表を構成するエントリに関連する情報を入力したり表示したりするための第1の領域(窓)81と、年表を表示するための第2の領域(窓)82が設けられている。
【0062】
そして、図3に示す年表の表示例の場合にも、図2に示した表示例の場合と同様に、第1の領域81には、この第1の領域81の利用態様を指示するための検索タブ81a、詳細タブ81b、編集タブ81cが設けられている。そして、図3に示す年表の表示例の場合には、詳細タブ81bが選択された場合を示している。
【0063】
そして、図3に示す年表の表示例の場合、第1の領域81内には、年表についての処理を行うように指示するために「chronology」タブと、エントリについての処理を行うように指示するための「entry」タブとが設けられている。図3に示した例の場合には「chronology」タブが選択されている場合を示している。
【0064】
また、第1の領域81内には、表示するように選択されている元年表86についてのタイトル(title)、説明や概要(description)、作者(creator)、日付(date)、タグ(tags)などの情報が表示されている。これらの情報は、詳しくは後述もするが、各年表を構成するための基礎情報の1つである年表テーブルに予め記録されている情報である。
【0065】
そして、図3に示した年表の表示例の場合、第2の領域82には、元年表86と映画年表87とが表示されている。これらのそれぞれについても、年表タイトルの表示欄86T、87Tが設けられていると共に、当該年表の表示を削除するための削除アイコン86D、87Dが表示するようにされている。
【0066】
そして、第2の領域82に表示された元年表86におけるエントリE01と、映画年表87におけるエントリE11とは、同じ映画についてのエントリであるとする。しかし、元年表86も映画年表87も数多くのエントリを有するために、共通するエントリが存在していても見逃してしまい、相互に関連性がある年表であるにも関わらず、元年表86と映画年表87とは関連性のない年表であると誤認してしまう場合があると考えられる。
【0067】
そこで、この実施の形態の年表提供装置については、各年表や各年表を構成するエントリにキーワード情報を付加させておき、キーワード情報のマッチングを取ることにより、関連性のある年表を自動的に特定して、図2、図3に示したように並べて表示したり、関連性のある年表間において、どの部分(どのエントリ)が関連しているのかをも的確に把握できるように表示したりすることができるようにしている。
【0068】
[年表の基礎情報の構成例について]
次に、この実施の形態の年表提供装置において用いられる年表の基礎情報(一連の年表情報)の構成例について説明する。ここで年表の基礎情報は、年表中に表示すべきエントリ(項目)のそれぞれと、年表上の位置を示す時間に関する情報とを関連付けたものであり、この実施の形態においては、年表テーブルとエントリテーブルとの2つによって構成される。図4は、年表テーブルの構成例を説明するための図であり、図5は、エントリテーブルの構成例を説明するための図である。
【0069】
図4に示す年表テーブルは、年表全体についての情報を管理するためのテーブルであり、年表ID、タイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、エントリID、タグ(tags)からなるものである。
【0070】
この実施の形態において、年表IDは重複することがないように各年表に割り振られた4桁の数字であり、タイトルは、図4に示すように、「人生年表」、「おもちゃ年表」、「○○会社の歩み」等の各年表に付される題名(文字情報)である。作成者は、各年表を作成した作成者を示す名前などの情報であり、説明・概要は、各年表についての説明や概要などを記したテキスト情報である。また、エントリIDは、各年表を構成するサムネイル画像などのイメージ情報やテキスト情報などからなるエントリ(項目)の識別情報であり、重複することがないように各エントリに割り振られた4桁の数字であり、タグは、各年表に付されたキーワード情報等のタグ情報である。
【0071】
そして、図4に示した年表テーブルの情報により、年表IDによって特定される年表毎に、当該年表のタイトル、作成者、説明・概要、タグの各情報を把握することができると共に、当該年表を構成するエントリのエントリIDを特定することができるようにされている。
【0072】
図5に示すエントリテーブルは、各年表を構成する個々のエントリについての詳細情報を管理するためのテーブルであり、図5に示すように、エントリID、日付情報、タイトル、エントリのファイル名、コンテンツのファイル名、説明・概要、タグ情報からなるものである。
【0073】
エントリIDは、上述もしたように、重複することがないように各エントリに割り振られた4桁の数字である。また、日付情報は、当該エントリの年表上の位置を示す情報(年表上の位置を示す時間に関する情報)であり、例えば、西暦年4桁(図5においては上位2桁を省略)、月2桁、日2桁の8桁で表される情報である。
【0074】
なお、日付情報は、西暦年だけ、西暦年月だけなどのように粗めに設定したり、あるいは、時分秒までを考慮するように細かめに設定したりすることも可能である。このように日付情報は、形成する年表のスパンなどに応じて適宜の精度のものを選択して用いる事ができるものである。
【0075】
タイトルは、「誕生」、「トキワ荘」等のように、各エントリに付される題名(文字情報)である。エントリのファイル名は、そのエントリが格納されているファイルを特定する情報である。また、コンテンツのファイル名は、そのエントリに対応する他の画像情報や音楽情報等の関連するコンテンツが存在する場合に、その関連するコンテンツが格納されているファイルを特定する情報である。また、説明・概要は、各年表についての説明や概要などを記したテキスト情報であり、また、タグは、各エントリに付されているキーワード情報等のタグ情報である。
【0076】
そして、図5に示したように構成されるエントリテーブルは、種々の年表において利用可能な多数のエントリについての情報を管理することも可能であるし、また、1つの年表を構成するエントリだけをまとめた形でエントリについての情報を管理することも可能である。
【0077】
図4、図5から分かるように、年表が特定できれば、その年表を構成するエントリが何であるかを把握することができる。そして、目的とする年表を形成して表示する場合には、図4に示した年表テーブルのエントリIDに従って図5に示すエントリテーブルを参照して、目的とするエントリのファイル名を特定し、そのファイルからエントリを読み出して、これを図5に示したエントリテーブルの日付情報に従って配列していくことにより、例えば、図2、図3に示したように、目的とする年表を表示部128の表示画面の第2の領域に表示することができるようにされる。
【0078】
そして、年表テーブルに、少なくとも、年表ID、タイトル、エントリIDが存在し、また、エントリテーブルに、少なくとも、エントリID、日付情報、エントリのファイル名が存在していれば、これらのテーブルの情報に従って、年表を構成するエントリを日付情報に応じて配置することにより、目的とする年表を表示することが可能である。しかし、これだけでは、年表間の関連付けはできない。
【0079】
そこで、年表テーブルに登録されたそれぞれの年表毎に、あるいは、エントリテーブルに登録されたそれぞれのエントリ毎に、キーワード情報を付加しておき、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることにより、年表間の関連度合いを導き出して、関連度合いの高い年表を簡単に特定し、目的とする年表と、当該年表に関連度合いの高い年表とを同時に表示したり、また、関連度合いの高い年表を同時に表示した場合にどのエントリが関連のあるものかを視覚的に区別できるようにしたりすることができるようにしている。
【0080】
そして、関連性(関連度合い)を検出するためのキーワード情報として、年表テーブルのタイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報や、エントリテーブルのタイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報を用いるようにしている。説明・概要(description)は、通常、文章になっているために、これから分離した単語がキーワード情報として用いられる。
【0081】
[キーワード情報の入力]
図6は、年表に対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図であり、図7は、エントリに対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。図3を用いて説明したように、第1の領域81の詳細タブ81bを選択すると共に、第1の領域81内の「chronology」タブが選択されると、表示対象の年表に対する詳細情報の追加、変更ができるようにされる。ここで、年表に対する詳細情報は、年表テーブルに登録される情報であり、主に、タイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報である。
【0082】
図6は、「○○会社のあゆみ」という表示されている年表88についての詳細情報の入力画面を説明するための図である。図6に示すように、第1の領域81の詳細タブ81bが選択され、第1の領域81内の「chronology」タブが選択されると、第1の領域81内には、タイトル(title)、説明・概要(description)、作成者(creator)、日付(date)、タグ(tags)の各入力欄が設けられる。そして、これらの各入力欄に対して、キー操作部111を通じて、情報を入力したり、入力されている情報を変更したり、入力されている情報を削除したりすることができるようにされる。
【0083】
そして、入力された情報のうち、タイトル(title)、作成者(creator)については、それ自体をキーワード情報として用いることができるようにされ、タグ(tags)については、登録された単語のそれぞれをキーワード情報として用いることができるようにされる。また、説明・概要(description)については、入力された文章から抽出される単語がキーワード情報として用いることができるようにされる。図6に示した例の場合には、「創業者」、「○○○(創業者の氏名)」、「1945年」、「電気部品」、「製造業」、「東京○○」、「従業員数」、等の単語が分離され、これをキーワード情報として用いることができるようにされる。
【0084】
また、第1の領域81の詳細タブ81bを選択すると共に、第1の領域81内の「entry」タブが選択されると、表示対象の年表の選択されたエントリに対する詳細情報の追加、変更ができるようにされる。ここで、エントリに対する詳細情報は、エントリテーブルに登録される情報であり、主に、日付情報(date)、タイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報である。なお、図7には示していないが、当該エントリにおいて用いられているサムネイル画像などのイメージ情報等も表示することができるようにされている。
【0085】
図7は、「○○会社のあゆみ」という表示されている年表88のエントリEN1についての詳細情報の入力画面を説明するための図である。図7に示すように、第1の領域81の詳細タブ81bが選択され、第1の領域81内の「chronology」タブが選択され、さらに表示対象の年表88の目的とするエントリ(図7においてはエントリEN1)を選択すると、第1の領域81内には、選択されたエントリEN1に対する日付情報(date)、タイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の各入力欄が設けられる。そして、これらの各入力欄に対して、キー操作部111を通じて、情報を入力したり、入力されている情報を変更したり、入力されている情報を削除したりすることができるようにされる。
【0086】
そして、入力された情報のうち、タイトル(title)については、それ自体をキーワード情報として用いることができるようにされ、タグ(tags)については、登録された単語のそれぞれをキーワード情報として用いることができるようにされる。また、説明・概要(description)については、入力された文章から抽出される単語がキーワード情報として用いることができるようにされる。図7に示した例の場合には、「○○会社」、「××方式」、「□□□1号機」、「△△方式」、「性能」、「2倍アップ」、「デバイス」、等の単語が分離され、これをキーワード情報として用いることができるようにされる。
【0087】
そして、年表間において、キーワード情報のマッチングを行い、キーワード情報の一致数をカウントし、カウントの多い順に関連する年表を特定して、これを通知することができる。
【0088】
[関連年表の表示態様について]
ここでは、目的とする年表を表示し、その年表を構成するエントリを選択して、当該エントリを基準のエントリとし、当該基準のエントリが有するキーワード情報を基準キーワード情報として用い、他の年表を構成するエントリが有するキーワード情報とマッチングを行うことにより、当該選択したエントリと関連性のある年表を特定し、その特定した年表を関連度の高い順に表示して通知する場合を例について説明する。
【0089】
図8、図9は、選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。図2、図3にも示したように、表示された年表は、これを構成する複数のエントリからなっている。今、図8Aに示すように、表示された年表中の目的とするエントリENに注目する。
【0090】
エントリENの表示部分には、関連表示アイコンINが設けられており、操作部111を通じて、関連表示アイコンINを選択すると、制御部100がこれを受け付け、関連年表一覧生成部125を制御して、当該エントリENに対して付されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリに付されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連度の高い年表を検出する。
【0091】
そして、関連年表一覧生成部125は、キーワード情報のマッチング結果に基づいて、関連性のある年表のタイトルを関連度の高い順に並べた関連年表一覧リストを生成して、これを図8Bにおいて関連年表一覧リスト200が示すように、選択されたエントリENの近傍に表示するようにする。この表示された関連年表一覧リスト200に表示された関連年表の中からユーザーは現在表示中の年表と一緒に表示させたい年表を選択して表示させることができるようにされる。
【0092】
これをまとめれば、例えば図9に示すように、多数のエントリによって形成される年表を表示部128の表示画面128Gに表示した状態で、目的とするエントリンの関連表示アイコンINを選択することにより、上述したように、主に、制御部100と関連年表一覧生成部125との機能によって、関連表示アイコンINが選択されたエントリが有するキーワード情報と、他の年表を構成するエントリが有するキーワード情報とのマッチングを行い、この結果に基づいて関連年表一覧リスト200を生成して、これを選択されたエントリの近傍に表示するようにしている。
【0093】
図9に示した例の場合、関連年表一覧リスト200には、「○○○○の年表」、「みんなで作ろう企設年表」、「開発年表」、「元年表」の4つの年表が関連性のある年表として表示され、当該リストの上段に位置する年表ほど関連度合いの高い年表である。すなわち、「○○○○の年表」→「みんなで作ろう企設年表」→「開発年表」→「元年表」の順に関連度は低くなる。
【0094】
[関連年表一覧の生成、表示処理について]
図10は、この実施の形態の年表提供装置において行われる関連年表一覧リストを生成して表示するまでの処理について説明するためのフローチャートである。この図10に示す処理は、目的とする年表が表示された後、その年表に対する種々の入力を受け付けるメイン処理において、エントリの関連表示アイコンINがユーザーによって選択された場合に、この実施の形態の年表提供装置の主に、制御部100と関連年表一覧生成部125とによって実行される処理である。
【0095】
まず、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、関連表示アイコンINが選択されたエントリを特定し、エントリテーブルの当該エントリ部分の情報を参照して、当該エントリに付加されている最初のキーワード情報を特定する(ステップS101)。例えば、まず初めに、エントリのタイトルをキーワード情報として用い、次に、エントリに付加されている説明・概要から抽出される単語をキーワード情報として用い、次に、エントリに付加されているタグをキーワード情報として用いるなどのように、用いるキーワード情報の順番は予め決められている。そして、関連年表一覧生成部125は、ステップS101において特定したキーワードと一致するキーワードを有する他の年表のエントリを検索する(ステップS102)。
【0096】
例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から提供を受けるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、通信I/F124を制御し、目的とするサーバ装置から年表単位のエントリテーブルの提供を受け、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0097】
また、年表テーブルやエントリテーブルをローカルネットワーク上の情報処理装置から提供を受けるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、LANI/F129を制御し、目的とする情報処理装置から年表単位のエントリテーブルの提供を受け、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0098】
また、年表テーブルやエントリテーブルを自機のローカルストレージにあるものを用いるようにしている場合や、外部I/F122及び入出力端123を通じて自機に接続されている外部機器にあるものを用いるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、それらに記憶保持されている年表単位のエントリテーブルを参照して、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0099】
また、(1)広域ネットワーク上のサーバ装置→(2)ローカルネットワーク上の情報処理装置→(3)ローカルストレージ→(4)外部機器などの順番に検索を行うようにしてもよい。
【0100】
そして、関連年表一覧生成部125は、キーワードが一致するエントリが見つかったか否かを判断し(ステップS103)、見つかった場合には、検索されたエントリ毎にキーワードの一致回数をカウントアップして保存する(ステップS104)。すなわち、ステップS104においては、ステップS101において特定されたキーワードと同じキーワードを有するエントリとして、例えば、「エントリID=1234」のエントリが存在することが検出された場合には、[エントリID=1234:1回]という情報を生成して、これを、制御部100の例えばRAM103の所定のエリアに記録する。この後、ステップS102からの処理が繰り返され、同じキーワードを有するエントリに検索が続けられる。
【0101】
ステップS103の判断処理において、キーワードが一致するエントリが見つからなかったと判断したときには、制御部100は、ユーザーによって選択されたエントリが他のキーワード情報を有しているか否かを判断し(ステップS105)、有していると判断したときには、次に用いるキーワード情報を特定して(ステップS106)、ステップS102からの処理を繰り返す。このようにして、一致するキーワード情報を有するエントリが検出されると共に、そのエントリ毎に一致したキーワード情報の個数がカウントアップされて、その情報が保持される。
【0102】
また、ステップS105の判断処理において、ユーザーによって選択されたエントリが有するキーワード情報の全部を用いて検索を行ったと判断した時には、関連年表一覧生成部125は、例えばRAM103に保持している検索結果(エントリIDと、一致するキーワード情報の個数)を、一致するキーワード情報の個数の多い順に並べ替えを行う(ステップS107)。
【0103】
なお、このステップS107においては、一致するキーワード情報の個数が同じエントリがある場合には、それらのエントリの日付情報を参照し、ユーザーによって関連表示アイコンが選択されたエントリの日付情報に近いエントリ(項目)を上位に位置付けるようにする。
【0104】
そして、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、ステップS107において並べ替えたエントリのエントリIDに基づいて、年表テーブル中のエントリIDを参照するようにし、上位に位置するエントリを多く含む年表を上位に位置付けた年表の一覧リスト(関連年表一覧リスト)を作成し、これを制御部100及び表示処理部127を通じて表示部128の表示画面128Gに表示する(ステップS108)。
【0105】
これにより、図8、図9に示したように、関連表示アイコンINを選択したエントリに近傍に、関連年表一覧リストが表示され、この表示された関連年表一覧リスト200に表示された年表の中から目的とする年表を選択して表示することができるようにされる。
【0106】
なお、この例においては、年表テーブルについても、ステップS102においてエントリの検索の場合と同様に、例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から提供を受けるようにしている場合には、制御部100は、通信I/F124を制御して目的とするサーバ装置から年表テーブルの提供を受け、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0107】
また、年表テーブルやエントリテーブルをローカルネットワーク上の情報処理装置から提供を受けるようにしている場合には、制御部100は、LANI/F129を制御して目的とする情報処理装置から年表テーブルの提供を受け、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0108】
また、年表テーブルやエントリテーブルを自機のローカルストレージにあるものを用いるようにしている場合や、外部I/F122及び入出力端123を通じて自機に接続されている外部機器にあるものを用いるようにしている場合には、それらに記憶保持されている年表テーブルを参照して、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0109】
[関連年表一覧リストの表示態様について]
次に、図10の処理にしたがって、この実施の形態の年表提供装置において表示される年表と関連年表一覧リストとの表示態様の例について説明する。
【0110】
図11は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第1の例を説明するための図である。図11に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表91と、コンテンツ年表92とが表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0111】
そして、元年表91は、年表タイトルの表示欄91Tと、当該元年表の削除アイコン91Dと、年齢バー91Aと、多数のエントリからなるものである。また、コンテンツ年表92は、年表タイトルの表示欄92Tと、当該コンテンツ年表の削除アイコン92Dと、年齢バー92Aと、多数のエントリからなるものである。
【0112】
そして、第1の領域81には、元年表91のエントリEnAについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnAは、日付情報が「1966年12月31日」であり、元年表の1966年12月31日に対応するエントリであることが分かる。また、タイトルが「○○マン最終回」であり、概要・説明として、「××テレビ」、「1963年1月1日から放送され、…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「アニメ」、「ロボット」、「○○○○」などの情報が付加されているものである。
【0113】
そして、元年表91のエントリEnAの関連表示アイコンINを選択すると、エントリEnAの近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図11に示した関連年表一覧リストは、△△さんの年表、□□□□□さんの年表、○○テレビの年表、×××さんの歴史年表、コンテンツ年表、…などの複数の年表のタイトルが表示されたものである。
【0114】
そして、図11に示した例の場合、元年表91のエントリEnAのキーワード情報である「○○マン」と一致するタイトルを有するエントリEnBを含むコンテンツ年表92が既に表示されているが、このコンテンツ年表92よりも、△△さんの年表や□□□□□さんの年表の方が上位に位置している。
【0115】
これは、例えば、△△さんの年表の場合、元年表のエントリEnAが有する「○○マン」、「最終回」、「アニメ」、「ロボット」などの多数のキーワード情報が一致するために、関連年表一覧リストの上位に位置することになったものである。すなわち、△△さんが、アニメ番組である○○マンをよく見ており、それに関するコメントを○○マンに関するエントリに付加するようにしていたために一致するキーワード情報が多くなり、上位に位置することになったものである。
【0116】
これにより、より関連のある年表を関連年表一覧リストの上位に位置付けることができ、ユーザーは、選択したエントリが有するキーワード情報と一致するキーワード情報を有するエントリを構成要素とする年表を確実に把握して優先的に選択することができるようにされる。
【0117】
図12は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第2の例を説明するための図である。図12に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、人生年表93が表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0118】
そして、人生年表93は、年表タイトルの表示欄93Tと、当該人生年表の削除アイコン93Dと、年齢バー93Aと、多数のエントリからなるものである。そして、第1の領域81には、人生年表93の最初のエントリEN1についての詳細情報が表示された状態にある。人生年表のエントリEN1は、日付情報が1957年5月12日である。また、タイトルが「誕生」であり、概要・説明として、「新宿区下落合の○○病院で生まれる…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「誕生」、「○○病院」、「下落合」などの情報が付加されているものである。
【0119】
そして、人生年表93のエントリEN1の関連表示アイコンINを選択すると、エントリEN1の近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図12に示した関連年表一覧リストは、○○さんの年表、□□□□□さんの年表、…などの複数の年表のタイトルが表示されたものである。
【0120】
そして、この例の場合、例えば、「誕生」というキーワード情報をエントリは多数存在することが考えられるが、その中でも、人生年表のエントリEN1と日付情報が一致するエントリやより近いエントリが関連年表一覧リストの上位に位置することになる。したがって、「誕生」というキーワード情報が一致し、年代が一致する年表(同じ誕生年である年表)が上位に位置するようにされ、それらの年表を迅速に選択して表示し、比較することができるようにされる。
【0121】
図13は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第3の例を説明するための図である。図13に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表94が表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0122】
そして、元年表94は、年表タイトルの表示欄94Tと、当該人生年表の削除アイコン94Dと、年齢バー94Aと、多数のエントリからなるものである。そして、第1の領域81には、元年表94のエントリEnXについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnXは、日付情報が「1968年4月」である。また、タイトルが「2001年****」であり、概要・説明として、「京橋のテアトル東京で母と…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「SF」、「映画」、「××××」、「2001年****」などの情報が付加されているものである。
【0123】
そして、元年表94のエントリEnXの関連表示アイコンINを選択すると、エントリEnXの近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図13に示した関連年表一覧リストは、図13に示したように多数の年表のタイトルが表示されている。
【0124】
この例の場合、「2001年****」は映画のタイトルであり、同じ年代に、同じ映画を見ていたために、キーワード情報の一致が多かった「MAさんの年表」が最上に位置する結果となったものである。この場合にも、図12に示した例の場合とどうように、文字のキーワード情報と日付情報とによって、より関連のあるらしい年表が上位に位置付けられた関連年表一覧リスト200が形成されて表示されている場合の例である。
【0125】
このように、この実施の形態の年表提供装置は、表示された年表のエントリを指定することにより、そのエントリが有するキーワード情報を用いて関連するエントリを有する年表を検索し、その結果を一覧リストの形式でユーザーに提供し、当該一覧リストの中から目的する年表を選択することにより、その選択した年表を表示画面128Gに形成される第2の領域82に、既に表示されている年表ともに表示することができるようにしている。
【0126】
なお、図12、図13に示したように、関連年表一覧リスト200が多数の年表を有し、限られた表示領域においてその全部を表示しきれない場合には、関連年表一覧リストの例えば、右端側に、スクロールボタン200a、200c、スクロールバー200bを有するスクロールバー部が設けられ、表示内容をスクロールさせることができるようにしている。これにより、関連年表一覧リスト200中に表示された年表の選択を柔軟に行うことができるようにしている。
【0127】
[関連するエントリに対応付けについて]
ところで、上述したように、表示中の年表に関連する年表を迅速かつ確実に検索して提示し、ユーザーの指示に応じて表示中の年表と同時に表示することができても、どの項目同士が関連しているのかが分からないと、年表同士の関連性が理解し難く、関連性のある年表の有効な活用が図れない場合もあると考えられる。
【0128】
そこで、この実施の形態の年表提供装置は、上述したように、関連年表一覧リストを形成して表示し、そこから関連年表を選択して既に表示されている年表と一緒に表示する場合には、どの項目同士が関連しているのかを一別可能な態様で表示することができるようにしている。
【0129】
図14は、関連する年表同士を表示した場合に、関連する項目同士を一別可能な態様で表示した場合の表示例を説明するための図である。図14に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表95と、映画年表(洋画)96とが表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0130】
そして、元年表95は、年表タイトルの表示欄95Tと、当該元年表の削除アイコン95Dと、年齢バー95Aと、多数のエントリからなるものである。また、映画年表95は、年表タイトルの表示欄95Tと、当該映画コンテンツ年表の削除アイコン95Dと、年齢バー95Aと、多数のエントリからなるものである。
【0131】
そして、第1の領域81には、元年表95のエントリENxについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnXは、日付情報が1968年4月である。また、タイトルが「2001年****」であり、概要・説明として、「京橋のテアトル東京で母と…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「SF」、「映画」、「××××」、「2001年****」などの情報が付加されているものである。
【0132】
そして、元年表95のエントリENxの関連表示アイコンを選択することにより形成されて表示された関連年表一覧リスト200から選択した年表が、映画年表(洋画)96である場合であって、元年表95のエントリENxと関連のある映画年表(洋画)96のエントリがエントリENyであるとする。
【0133】
この場合には、図14において、共に実線で示した元年表のエントリENxと映画年表(洋画)96のエントリENyとが例えばハイライ表示され、関連するエントリ同士を一別することができるようにされる。すなわち、年表提供装置の制御部100は、図10に示した一致するコンテンツの検索処理において、既に表示されている年表の選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表のどのエントリとが関連するかを把握している。
【0134】
このため、表示されている年表中の関連表示アイコンINが選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表中の関連する年表とを特定して、それらのエントリを他のエントリとは異なる態様で表示する。これにより、図14に示したように、同時に表示された関連する年表間において、どのエントリ同士が関連しているのかを一別することができるようにされる。
【0135】
なお、関連するエントリ同士を他のエントリと異なる態様で表示する場合にはハイライト表示に限るものではない。反転表示、点滅表示、表示色を変えて表示したり、あるいは、直線や矢印などにより接続して表示したりするなど、関連の無いエントリと区別可能な種々の態様で表示することが可能である。
【0136】
また、年代が離れていて1ページ中に関連したエントリを表示できない場合には、例えば、直線や矢印などの補助線により他のページに関連するエントリがあることを示すと共に、該当ページの該当エントリをハイライト表示するなどの他のエントリと異なる表示態様で表示しておくことにより、関連した項目を視覚的に示すことができる。
【0137】
また、年代が離れていて1ページ中に関連したエントリを表示できない場合には、関連するエントリとそのエントリの年代を示す情報とを新たなウインドウを開いて表示するようにしたり、あるいは、同時に表示される年表を年代を統一しないで、関連するエントリが1画面中に表示可能なように、いずれか一方の年表をずらして表示するように制御するようにしたりしてもよい。
【0138】
次に、図14を用いて説明した関連する年表同士が同時に表示された場合に、両年表間で関連するエントリ同士を一別可能に表示する場合の処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。図15に示すフローチャートの処理は、図10を用いて説明した関連年表一覧リストの表示処理を通じて関連年表一覧リストが表示された場合に、年表間対応項目特定部126と制御部100とが協働することにより実行される。
【0139】
まず、年表間対応項目特定部126は、制御部100と操作部111を通じてユーザーからの操作入力を受け付け(ステップS201)、受け付けた操作入力が、図10に示した処理により選択されたエントリの近傍に表示された関連年表一覧リスト200からの関連年表の選択のための操作入力か否かを判断する(ステップS202)。
【0140】
ステップS202の判断処理において、ステップS201において受け付けた操作入力は、関連年表の選択のための操作入力であると判断したときには、年表間対応項目特定部126は制御部100、表示処理部127を通じて、ステップS201において関連年表一覧リストから選択された年表を表示すると共に、既に表示されている年表と、関連年表一覧リストから選択された年表されて表示された年表との間において関連するエントリ同士をハイライト表示する(ステップS203)。
【0141】
このステップS203の処理は、関連年表一覧リストから選択された年表を特定し、その年表の年表テーブルの情報およびその年表を構成するエントリのエントリテーブルの情報を取得して、当該選択された年表を表示処理部127を通じて表示部128の表示画面128Gに表示すると共に、図10に示した一致するコンテンツの検索処理において把握された、関連表示アイコンINが選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表の関連するエントリとを関連付けて表示するものである。
【0142】
そして、年表間対応項目特定部126は、制御部100を介して、操作部111を通じてのユーザーの操作入力を監視し(ステップS204)、関連表示アイコンINが選択されたエントリ(関連エントリ)以外のエントリが選択されたか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205の判断処理において、関連エントリ以外のエントリが選択されていないと判断したときには、関連表示アイコンINが選択されたエントリに基づいて情報を把握するユーザーの処理は終了していないので、ステップS204からの処理を繰り返す。
【0143】
ステップS205の判断処理において、関連エントリ以外のエントリが選択されたと判断したときには、年表間対応項目特定部126および制御部100は、関連表示アイコンINが選択されたエントリに基づいて情報を把握するユーザーの処理は終了し、他のエントリに基づいて情報を把握する処理移行したと判断して、ステップS203においてハイライト表示するようにしたエントリのハイライト表示を終了し(ステップS206)、ステップS201からの処理を繰り返すようにする。
【0144】
なお、ステップS202の判断処理において、ステップS201において受け付けた操作入力は、関連年表の選択のための操作入力ではないと判断したときには、年表間対応項目特定部126および制御部100は、ステップS201において受け付けた操作入力は、終了操作か否かを判断する(ステップS207)。
【0145】
ステップS207の判断処理において、受け付けた操作入力は終了操作ではないと判断したときには、当該入力操作に応じた他の処理、例えば、関連年表一覧リストのスクロール操作、あるいは、他のエントリを対象する新たな関連年表一覧リストの形成表示処理(図10に示した処理)などの、ステップS201で受け付けたユーザーからの入力操作に応じた処理(他の処理)を行い(ステップS208)、この後、ステップS201からの処理を繰り返す。また、ステップS207の判断処理において、受け付けた操作入力は終了操作であると判断したときには、関連年表一覧リストを用いた処理を終了する処理を行い(ステップS209)、年表を表示した状態に戻って、この図15に示す処理を終了する。
【0146】
このように、年表間関連項目特定部126は、関連年表一覧リストから選択した年表を表示するようにした場合には、既に表示されている年表において関連表示アイコンINが操作されたエントリと、関連年表一覧リストから選択された年表において関連するエントリとを特定し、これらを他のエントリとは区別して一別可能な態様で表示することができるようにされる。
【0147】
このように、この実施の形態の年表提供装置は、既に表示されている年表を構成するエントリ(項目)を選択することにより、そのエントリが有するキーワード情報と一致するキーワード情報を多く持つエントリを検出し、その検出したエントリを有する年表を関連年表として一覧リストに表示し、その一覧リストから選択された年表を既に表示されている年表と共に表示して比較するなどのことが簡単にできるようにされる。
【0148】
この場合、同時に表示される年表間において、関連するエントリ同士は、他の関連しないエントリとは区別可能な態様で表示されるので、年表間の関連性をユーザーが迅速に把握し、年表を通じての情報の把握を迅速かつ適切に行うことができる。
【0149】
[検索態様の他の例]
上述した実施の形態の年表提供装置においては、図8〜図15を用いて説明したように、既に表示されている年表の目的とするエントリ(項目)において、関連表示アイコンINを選択することにより、その関連表示アイコンINが操作された(選択された)エントリを基準のエントリとし、この基準のエントリに付加されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリのキーワード情報とのマッチングを行って、キーワード情報の一致数が多いエントリを有する年表を関連年表一覧リストに表示して、選択できるようにした。
【0150】
すなわち、エントリに付加されているキーワード情報のマッチングを行うことにより、基準のエントリと関連性の高いエントリを特定し、そのエントリを含む年表を基準のエントリに対して関連性の高い年表としてユーザーに提示し、ユーザーの選択入力に応じて、ユーザーが目的とする関連年表を特定して表示できるようにした。しかし、これに限るものではない。
【0151】
図4を用いて説明したように、年表テーブルに登録するようにされている各年表に対してもキーワード情報が付加するようにされている。そこで、年表テーブルの各年表に対して付加するようにされているキーワード情報のマッチングを行って、年表単位に関連性を検出するようにしてもよい。
【0152】
例えば、表示された年表のタイトルの表示欄が操作部111のマウスを通じてクリックされるなどの関連年表の検索の実行を指示する所定の操作が行われた場合に、その選択された年表を基準の年表とし、この基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、その他の年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、キーワード情報の一致数が多い年表を基準の年表に対して関連性の高い年表として特定する。そして、この特定した関連性の高い年表を一覧表示して選択できるようにしてもよい。
【0153】
また、上述したように、エントリ単位のキーワード情報のマッチングや年表単位のキーワード情報のマッチングを行うようにする場合だけでなく、両方を用いるようにすることもできる。
【0154】
例えば、表示されている年表の目的とするエントリの関連表示アイコンINが選択された場合に、当該選択されたエントリ(基準のエントリ)に付加されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連性の高いエントリを特定し、その関連性の高いエントリを含む年表を特定する処理に加えて、基準のエントリに付加されているキーワード情報と、年表テーブルに登録されている各年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、その両方のマッチングの結果に基づいて、関連性の高い年表を特定し、ユーザーに対して一覧表の形式で提供して選択できるようにしてもよい。
【0155】
また、表示された年表のタイトルの表示欄が操作部111のマウスを通じてクリックされるなどの関連年表の検索の実行を指示する所定の操作が行われた場合に、その選択された年表を基準の年表とし、この基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、その他の年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、基準の年表に対して関連性の高い年表を定するようにした後に、さらに、基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、基準の年表とされた年表以外の他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連性の高い年表を特定し、ユーザーに対して一覧表の形式で提供して選択できるようにしてもよい。
【0156】
また、キーワード情報のマッチング処理においては、上述もしたように、単に一致するキーワード情報の検出だけに止まらず、エントリや年表毎に一致するキーワード情報の件数をカウントアップするようにした。すなわち、キーワード情報の一致数に応じて、エントリや年表の関連度合いを導き、これに応じて順位を特定するようにした。しかし、これに限るものではない。
【0157】
例えば、キーワード情報が一致するエントリや年表を同列に関連性のあるエントリや年表として扱うようにしてもよい。例えば、キーワード情報が1つでも一致するエントリは全部同列に関連性を有するエントリとみなし、その関連性のあるエントリの数に応じて、関連性のある年表に順位を付けるようにしてもよい。
【0158】
もちろん、エントリ毎の一致するキーワード情報の数と、一致するキーワード情報を有するエントリの数との両方に基づいて、関連性のある年表を検出し、順位付けを行うようにしてもよい。なお、この場合、エントリの一致数よりも、キーワード情報の一致数の重み付けを高く取るようにしたり、逆に、キーワード情報の一致数よりも、エントリの一致数の重み付けを高く取るようにしたりすることもできる。
【0159】
また、少なくともエントリ毎のキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有するエントリの内、年表上の年代が基準のエントリに対して近いエントリほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連度合いを検出するようにすることもできる。
【0160】
[キーワード情報の拡張について]
なお、上述した実施の形態においては、年表やエントリに付加されているキーワード情報をそのまま用いて、キーワード情報のマッチングを行うものとして説明したが、これに限るものではない。キーワード情報の完全一致を条件にすると、「テレビ」、「テレビジョン」、「TV」、「Television」など、同じ意味を有する単語が全く異なるものとして扱われてしまう。
【0161】
このため、所定の辞書を介在させることにより、同じ意味内容を示す単語については、同じ単語とみなしてマッチングを行うようにすることができる。また、例えば、「VTR」、「DVDプレイヤー」等は、共にコンテンツを再生する機器であるので同一とみなすようにするなど、キーワード情報自体(単語自体)は全く異なるものであるが、用途が同じであるので同一とみなして処理するようにすることもできる。
【0162】
また、単に、キーワード情報の一致、不一致を判断するのではなく、キーワード情報が完全に一致した場合(100%一致の場合)には、一致回数に「1」を加算し、例えば、上述した「VTR」と「DVDプレイヤー」の場合には、50%一致とみなして、一致回数に「0.5」を加算するというように、一致の度合いに応じて、加算する値を替えるようにしてもよい。
【0163】
すなわち、ここでいう所定の辞書は、同一とみなす単語をグループ化したり、あるいは、各単語に当該単語と同一とみなす単語を付加したりした辞書のほか、単語間の一致の度合いを示す情報をも付加しておくことにより、上述したように、一致の度合いに応じて一致回数を調整することも可能である。このように、キーワード情報同士を単に比較するだけに止まらず、辞書などを介して、段階を踏んでキーワード情報のマッチングを行うようにしたり、一致の度合いに応じて一致回数を調整したりしてもよい。
【0164】
[関連年表表示処理の他の例について]
上述した実施の形態においては、年表提供装置の関連年表一覧生成部125が制御部100等と協働し、ユーザーによって指定されたエントリに付加されているキーワード情報に基づいて、他の年表を構成するエントリのキーワード情報や、年表テーブルの各年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行うことにより、関連性の高い年表を特定して関連年表一覧リストを作成して提供するようにしたが、これにかぎるものではない。
【0165】
例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から得る場合においては、ユーザーによって指定されたエントリのエントリIDを、あるいは、ユーザーによって指定された年表の年表IDを、通信I/F124を通じて当該サーバ装置に送信し、サーバ装置において図10に示した処理を実行し、その結果の関連年表一覧リストの提供を受けて、当該関連年表一覧リストを表示するようにすることもできる。すなわち、関連年表の検索機能を、年表提供装置にではなく、年表情報を提供するサーバ装置の機能として提供することもできる。
【0166】
そして、年表提供装置によって表示するようにした関連年表一覧リストを介して、年表の選択入力を受け付け、その選択された年表を表示するための年表テーブルの情報やエントリテーブルの情報の提供を通信I/Fを通じて当該サーバ装置に要求して提供を受けるようにすることもできる。
【0167】
また、各年表やエントリに付加されたキーワード情報を用い、例えば年表単位にキーワード情報のマッチング処理を予め行って、各年表毎に関連する年表を特定しておき、その特定した年表の識別情報を図16に示すように、関連年表特定情報として年表テーブルの各年表毎のデータとして付加しておくようにしてもよい。なお、図16に示した年表テーブルにおいて、関連年表特定情報以外の各情報(年表ID、タイトル、作成者、説明・概要、エントリID、タグなどの情報は、図4を用いて説明した対応する部分と同様である。
【0168】
もちろん、各年表やエントリに付加されたキーワード情報を用い、エントリ単位にキーワード情報のマッチング処理を予め行って、各エントリ毎に関連する年表を特定しておき、その特定した年表の識別情報を図17に示すように、関連年表特定情報としてエントリテーブルの各エントリ毎のデータとして付加しておくようにしてもよい。なお、図17に示したエントリテーブルにおいて、関連年表特定情報以外の各情報(エントリID、日付情報、タイトル、エントリのファイル名、コンテンツのファイル名、説明・概要、タグなどの情報は、図5を用いて説明した対応する部分と同様である。
【0169】
図16に示したように、年表テーブルの各年表毎に関連年表特定情報を付加しておくことにより、年表が表示されている場合において、その年表の関連年表一覧リストを表示するようにする所定の操作を行った場合には、図16に示した年表テーブルの当該年表の関連年表特定情報に基づいて必要な情報を取得して関連年表一覧リストを形成して表示し、ユーザーからの選択を受け付けて選択された関連年表を表示するようにすることができる。
【0170】
また、図17に示したように、エントリテーブルの各エントリ毎に関連年表特定情報を付加しておくことにより、年表が表示されており、その年表のエントリの関連表示アイコンINが選択された場合には、図17に示したエントリテーブルの当該エントリの関連年表特定情報に基づいて必要な情報を取得して関連年表一覧リストを形成して表示し、ユーザーからの選択を受け付けて選択された関連年表を表示するようにすることができる。
【0171】
この要に関連年表特定情報を事前のキーワード情報のマッチング2より年表テーブルやエントリテーブルに付加しておくことにより、年表提供装置においては、キーワード情報のマッチング等の処理を行うことなく、関連年表一覧リストを表示させ、これを利用することができるようにされる。なお、図16、図17に示したように、年表テーブルやエントリテーブルに関連年表特定情報を付す場合には、より関連性の高い年表(関連度の高い年表)を上位に位置付けるように登録しておくことにより、関連性の高い年表ほど関連年表一覧リストにおいて上位に位置付けることができる。
【0172】
[ソフトウェアの実現可能性について]
なお、上述した実施の形態においては、この発明による方法、装置の一実施の形態を年表提供装置に適用した場合を例にして説明した。しかし、上述もしたように、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能は、制御部100のCPU101において実行されるソフトウェアによっても実現することができる。
【0173】
そして、図10を用いて説明した主に関連年表一覧生成部125の機能を実現するプログラムや、図15を用いて説明した年表間対応項目特定部126の機能を実現するプログラムを形成し、これをROM102に記憶させておき、CPU101において実行可能にしておくことによって、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126の機能を制御部100の機能として実現することができる。
【0174】
もちろん、図10を用いて説明した主に関連年表一覧生成部125の機能を実現するプログラムや、図15を用いて説明した年表間対応項目特定部126の機能を実現するプログラムを形成し、これをネットワークを通じて配信したり、CD−ROMやDVDなどの光ディスクなどの種々の記録媒体に記録して配布したりすることにより、種々のパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に、この発明を適用することができるようにされる。
【0175】
そして、上述した説明からも分かるように、関連した年表を自動的に探すことができる。関連した項目を自動的に探すことができる。関連度合いを表すことができる。年代の近さを関連度合いに考慮することによって、より感覚的に関連性が近い項目を選ぶことができる。どのような項目が関連したかを視覚的に示すことができる。関連した項目を視覚的に示しつつ、スクロールなどの操作ができる。他の項目に注目がうつるとハイライトが解除される、年代が離れていて1ページ中に関連した項目を表示できない場合も関連した項目を視覚的に示すことができる。といった種々の効果を実現することができる。
【0176】
なお、上述した実施の形態においては、パーソナルコンピュータにこの発明を適用したものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants)などの個人用の情報処理装置、あるいは、ゲーム機などの種々の電子機器にこの発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された年表提供装置を説明するためのブロック図である。
【図2】2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【図3】2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【図4】年表テーブルの構成例を説明するための図である。
【図5】エントリテーブルの構成例を説明するための図である。
【図6】年表に対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。
【図7】エントリに対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。
【図8】選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。
【図9】選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。
【図10】関連年表一覧リストを生成して表示するまでの処理について説明するためのフローチャートである。
【図11】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第1の例を説明するための図である。
【図12】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第2の例を説明するための図である。
【図13】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第3の例を説明するための図である。
【図14】関連する年表同士を表示した場合に、関連する項目同士を一別可能な態様で表示した場合の表示例を説明するための図である。
【図15】表間で関連するエントリ同士を一別可能に表示する場合の処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】関連年表特定情報の欄を設けた場合の年表テーブルを説明するための図である。
【図17】関連年表特定情報の欄を設けた場合のエントリテーブルを説明するための図である。
【符号の説明】
【0178】
100…制御部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…不揮発性メモリ、105…CPUバス、111…操作部、121…ローカルストレージ、122…外部I/F、123…外部入出力端、124…通信I/F、125…関連年表一覧生成部、126…年表間対応項目特定部、127…表示処理部、128…表示部、129…LANI/F
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、種々のネットワークなどを通じて提供される年表情報をユーザーに提供する場合に用いられる方法、装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータなどの個人用の情報処理装置の普及に伴い、種々の情報を種々の態様でまとめて効率よく利用できるようにすることが行われている。その1つに、種々の情報を年表形式にまとめて利用できるようにすることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、多数の画像を1つの画面上に効率よく同時に表示させることができるようにするために、複数の画像を、それぞれの画像に関連した時刻を付加させて記憶し、画面上に時間軸を設定し、それぞれの画像毎に付加された時刻に対応した時間軸の位置の近傍に、それぞれの画像を配置させて、時間に対応した順序と間隔で各画像を表示する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、一般ユーザーであっても自分史を容易に、かつ安価に作成できるようにする年表表示システムについての技術が開示されている。また、特許文献3には、1つ以上の文書データを、時間軸に同期させて表示させ、外部から与えられる条件に応じて各文書を構成する事象の表示開始番号(配列の番号)を調整することのできる文書表示装置に関する技術が開示されている。
【0005】
上記の特許文献1〜特許文献3に記載の技術は、時間軸を基準にして種々の情報をまとめて利用できるようにする技術(種々の情報を年表形式にまとめて利用できるようにする技術)であり、個々の情報を単独で扱う場合に比べ、時間軸を基準にすることで、種々の情報を効率よく管理し、また、効率よく利用することもできるようにされる。
【0006】
なお、上述した特許文献1〜特許文献3のそれぞれは、以下の通りである。
【特許文献1】特開2004−328265号公報
【特許文献2】特開平11−066049号公報
【特許文献3】特開平11−249640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述もしたように、種々の情報を年表形式にまとめることによって、種々の情報を効率よく管理することができると共に、効率よく利用することもできるので、様々な年表が作成され、インターネット等のネットワークなどを通じて広く公開されることも考えられる。このため、関連性のある年表が存在する場合には、それらを同時に表示して閲覧できるようにした方が、種々の情報を的確に把握することができる場合もあると考えられる。
【0008】
しかしながら、年表間の関連性については、年表を閲覧するユーザー自身が判断しなければならない。従って、年表を閲覧するユーザーは、目的とする年表と、これに関連する年表との両方を選択して同時に表示するようにしなければ、関連する年表同士を比較しながら閲覧することはできない。
【0009】
このため、関連性があると判断した2つの年表を同時に表示して対応付けて閲覧するようにしたところ、実際には全く関係なかったり、関連のある部分同士の対応付けに時間がかかったりして、迅速かつ的確な情報の把握を却って阻害してしまう場合もあると考えられる。
【0010】
以上のことに鑑み、この発明は、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の年表提供方法は、
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報を付加しておき、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、
検出した前記年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも表示できるようにすることを特徴とする。
【0012】
この請求項1に記載の発明の年表提供方法によれば、時間に関する情報に対応させて関連情報を配置することにより年表が形成されるが、これら年表を形成する場合に必要になる時間に関する情報と関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報をも付加しておくようにする。そして、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出して、この検出した年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示して閲覧することができるようにされる。
【0013】
これにより、年表間の関連性を年表の閲覧者であるユーザー自身が判断することなく、付加されているキーワード情報のマッチングを取ることによって客観的に年表間の関連性を検出して把握し、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも適切に特定して、この特定した年表を表示対象の年表と共に表示することができるようにされる。従って、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用することができるようにされる。
【0014】
また、請求項8に記載の発明の年表提供方法は、
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておき、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に表示できるようにすることを特徴とする。
【0015】
この請求項8に記載の年表提供方法によれば、時間に関する情報に対応させて関連情報を配置することにより年表が形成されるが、年表に対して、あるいは、関連情報のそれぞれに対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておく。そして、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている年表特定情報によって特定される年表が、表示中の年表と共に表示するようにされる。
【0016】
これにより、年表間の関連性を年表の閲覧者であるユーザー自身が判断することなく、年表や関連情報に対して予め付加されている年表特定情報に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表を適切に特定して、この特定した年表を表示対象の年表と共に表示することができるようにされる。従って、年表間の関連性をも的確に把握して、関連性のある年表を簡単かつ適切に利用することができるようにされる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、別個独立に作成される年表間の関連性を、ユーザーの手を煩わせることなく適切に把握して、目的とする年表だけでなく、これに関連する年表をも簡単かつ適切に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図を参照しながらこの発明による方法、装置、プログラムの一実施の形態について説明する。
【0019】
[年表提供装置の構成について]
まず、この発明による方法、装置、プログラムの一実施の形態が適用された年表提供装置について説明する。図1は、この実施の形態の年表提供装置を説明するためのブロック図である。この実施の形態の年表提供装置は、例えばパーソナルコンピュータなどにより実現され、主に家庭などにおいて設置されて利用されるものとして説明する。
【0020】
この実施の形態の年表提供装置は、既に形成されている年表(一連の年表情報)を取得して、これを表示することによりユーザーに提供する機能を実現するだけでなく、目的とする年表に対して関連性のある年表を検出し、これを目的とする年表と共に表示することができるものである。
【0021】
また、この実施の形態の年表提供装置は、既に作成されている年表を取得して表示するだけでなく、年表を形成するためのサムネイル画像やテキスト情報等の関連情報や時間に関する情報などの入力を受け付けて、新たな年表を作成して自機において利用したり、ネットワーク上のサーバ装置を介して公開したりするなどのこともできるものである。
【0022】
図1に示すように、この実施の形態の年表提供装置は、制御部100、操作部111、ローカルストレージ121、外部インターフェイス(以下、外部I/Fと略称する。)122、外部入出力端123、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと略称する。)124、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127、表示部128、LAN(Local Area Network)インターフェイス(以下、LANI/Fと略称する。)129とを備えたものである。
【0023】
制御部100は、この実施の形態の年表提供装置の各部を制御するものであり、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの不揮発性メモリ104が、CPUバス105を通じて接続されてマイクロコンピュータの構成とされたものである。
【0024】
ここで、CPU101は、後述もするように、ROM102に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を生成して供給したり、各部からの信号を受け付けて処理したりするなど、制御の主体となるものである。ROM102は、上述のように、CPU101において実行される種々のプログラムや処理に必要になる各種のデータなどを記憶保持しているものである。
【0025】
RAM103は、処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。また、不揮発性メモリ104は、この実施の形態の年表提供装置の電源が落とされても記憶保持しておくべきデータ、例えば、各種の設定パラメータ、機能拡張のために新たに提供されたプログラム、その他の各種のデータや処理結果などを記憶保持するものである。
【0026】
操作部111は、アルファベットキー、数字キー、種々のファンクションキーなどを備えたいわゆるキーボードや、いわゆるマウスやトラックボールなどのポインティングデバイスなどを備え、ユーザーからの種々の操作入力を受け付けて、これを電気信号に変換し、制御部100に通知することができるものである。これにより、制御部100は、ユーザーからの操作入力に応じて各部を制御し、ユーザーの意図する処理を行うことができるようにしている。
【0027】
そして、この実施の形態の年表提供装置は、インターネット等の広域ネットワーク上において公開するようにされている種々の年表、所定のローカルネットワーク上において公開するようにされている種々の年表、自機のローカルストレージ121に蓄積している年表、さらには、外部I/F及び外部入出力端123を通じて接続される外部機器に記憶保持されている年表などを取得し、これを表示部128の表示画面に表示してユーザーが利用することができる(閲覧することができる)ようにするものである。
【0028】
すなわち、この実施の形態の年表提供装置においては、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100が通信I/F124を制御し、インターネット等の広域ネットワーク上の所定のサーバから例えば年表等の種々のコンテンツを取得して、これを制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0029】
また、この実施の形態の年表提供装置は、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100がLANI/F129を制御し、所定のローカルネットワークに接続されている種々の情報機器から例えば年表等の種々のコンテンツを取得して、これを制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0030】
また、この実施の形態の年表提供装置は、操作部111を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて、制御部100が、外部I/F122及び入出力端123を通じて接続される外部機器から、年表等の種々のコンテンツを取得し、制御部100を通じて、RAM103に一時記憶したり、あるいは、ローカルストレージ121に記憶したりするなどして、自機において利用することができるようにしている。
【0031】
なお、この実施の形態の年表提供装置において、外部I/F122及び外部入出力端123は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格のデジタルバスなどのいわゆるデジタルインターフェイスである。
【0032】
また、この実施の形態の年表提供装置は、上述もしたように、年表を作成することもできるものである。具体的には、操作部111を通じて受け付けたユーザーからの指示入力に応じて、通信I/F124を通じて広域ネットワーク上のサーバや、LANI/F128を通じてローカルネットワーク上の情報機器や、外部I/F122及び入出力端123を通じて接続される外部機器から必要な情報を取得すると共に、これらに時間に関する情報を付加することにより年表を形成して、これをローカルストレージ121に記憶して利用することができるようにしている。
【0033】
もちろん、ローカルストレージ121に形成した年表を、通信I/F124を通じてインターネット上のサーバ装置に転送して、当該サーバ装置において公開するようにしたり、ローカルストレージ121に形成した年表を、LANI/F128を通じて所定のローカルエリアネットワーク上の情報機器に転送して、当該ローカルエリアネットワークに接続可能なユーザーによって当該年表を共用できるようにしたりすることもできる。
【0034】
なお、ローカルストレージ121は、ハードディスクなどの磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、MO(Magnet Optical Disk)などの光磁気ディスク、半導体メモリなど、種々のストレージを用いて構成することができる。しかし、この実施の形態において、ローカルストレージ121は、比較的に安価に大容量のストレージを実現でき、しかもアクセス速度が速いハードディスクが用いられたものである。
【0035】
そして、この実施の形態の年表提供装置の場合には、上述もしたように、通信I/F124を通じて広域ネットワーク上のサーバ装置から取得した年表、LANI/Fを通じてローカルネットワーク上の情報装置から取得した年表、外部I/F122及び入出力端123を通じて、これに接続されている外部機器から取得した年表、あるいは、ローカルストレージ121から読み出した年表は、制御部100を通じて表示処理部127に供給される。
【0036】
表示処理部127は、制御部100の制御に応じて、これに供給された年表(一連の年表情報)から表示部128の表示画面に画像を表示するための映像信号を形成し、これを表示部128に供給する。これにより、表示部128の表示画面には、制御部100によってローカルストレージ121から読み出された年表情報やRAM103に一時記憶された年表情報に応じた画像が表示される。
【0037】
なお、表示部128は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)などの表示素子とそのコントロール回路とを備え、表示処理部126からの映像信号の供給を受けて、これに応じて画像を表示素子の表示画面に表示させることができるものである。
【0038】
そして、この実施の形態の年表提供装置においては、各年表や年表を構成する静止画像などの関連情報(以下においては、項目あるいはエントリという。)にキーワード情報を付加しておき、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることによって年表間の関連性を検出し、ユーザーが表示するように指示した表示対象の年表に対して関連性の高い年表を特定し、この特定した年表をも表示することができるようにしている。
【0039】
このような機能を実現するために、この実施の形態の年表提供装置には、関連年表一覧生成部125が設けられている。関連年表一覧生成部125は、表示対象の年表や表示対象の年表を構成するエントリ(項目)が操作部111を通じてユーザーにより指示された場合に、その指示された年表やエントリに付加されているキーワード情報と、他の年表や他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行うことにより、表示対象の年表と他の年表との関連性を検出する。
【0040】
そして、関連年表一覧生成部125は、関連性の検出結果に基づいて表示対象の年表に対して関連性のある(関連性の高い)年表の一覧リスト(関連年表一覧リスト)を形成して、これを制御部100及び表示処理部127を通じて表示部128の表示画面に表示し、ユーザーに対して提供することができるようにしている。
【0041】
そして、ユーザーは、操作部111を通じて、表示部128の表示画面に表示されている関連年表一覧リストの中から年表を選択することができるようにされている。制御部100は、関連年表一覧リストの中からユーザーによって選択された年表を取得して、この新たに取得した年表を表示対象の年表に加えて表示することができるようにしている。
【0042】
このように、関連年表一覧生成部125は、キーワード情報のマッチングを行って年表間の関連性を検出する検出手段としての機能を実現するものである。また、制御部100は、関連年表一覧生成部125により検出された年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも表示するように制御する表示制御手段としての機能をも実現するものである。
【0043】
また、この実施の形態の年表提供装置においては、上述したように検出される関連する年表間において、関連するエントリ(項目)を特定し、これらを関連付けて表示することもできるようにしている。この機能を実現するために、年表間対応項目特定部26は、関連年表一覧生成部125におけるキーワード情報のマッチング結果に基づいて、対応するエントリを特定し、これを制御部100に通知することによって、制御部100が表示処理部127を制御して、関連性のある年表間において、対応するエントリ同士を関連付けて表示することもできるようにしている。
【0044】
なお、図1に示した年表提供装置において、2重線で囲んで示した関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能は、制御部100において実行されるソフトウェアによって実現することもできる。すなわち、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能を制御部100に持たせるようにすることもできる。
【0045】
[年表の一般的な表示例について]
次に、この実施の形態の年表提供装置においての具体的な処理を説明する前に、まず、2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例について説明する。図2、図3は、2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【0046】
図2に示すように、この実施の形態の年表提供装置において、表示部128の表示画面128Gに年表を表示する場合には、年表や年表を構成するエントリに関連する情報を入力したり表示したりするための第1の領域(窓)81と、年表を表示するための第2の領域(窓)82が設けられる。
【0047】
第1の領域81には、この第1の領域81の利用態様を指示するための検索タブ81a、詳細タブ81b、編集タブ81cが設けられている。これらのタブは操作部111のマウスなどを用いることにより選択することができるようにされ、選択されたタブは反転表示するようにされ選択されたことが認識できるようにされる。
【0048】
そして、検索タブ81aが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリの検索のために用いることができるようにされる。また、詳細81bが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリについての詳細情報を表示するために用いることができるようにされる。また、編集81cが選択された場合には、この第1の領域81を年表やエントリについての情報の編集を行うために用いることができるようにされる。なお、図2に示した例の場合には検索タブ81aが選択されている場合を示している。
【0049】
そして、図2に示した例の場合、第1の領域81内の上端側には、「年表の検索」というようにタイトルが表示され、当該第1の領域81を用いて年表の検索を行えることが示されると共に、検索キーワードの入力欄(図2に示した例の場合には、「昭和」という検索キーワードが入力されている欄。)と、検索を行ってその結果を表示する処理の実行を指示する表示タブと、検索対象項目の選択欄が設けられている。
【0050】
なお、図2に示した例の場合、検索対象項目の選択欄においては、「title」、「説明」、「作者」、「タグ」の内から1つ以上の項目を選択することができるようにされている。そして、選択された項目に対応するチェック欄には、いわゆるレ点を表示することができるようにされており、図2に示した例の場合には、検索対象項目として「title」が選択されている場合を示している。
【0051】
そして、年表の検索結果は、第1の領域81内の結果表示領域81dに表示することができるようにしている。年表の検索結果が結果表示領域81dに表示しきれない場合には、表示情報をスクロールさせることもできるようにしている。
【0052】
また、図2に示した表示例の場合、第1の領域81において、結果表示欄81dの下側には、「自分史」、「個人史」、「TV」、「アニメ」、「マンガ」、「昭和」、などの検索キーワードとして用いることが可能なキーワード候補群が表示され、これらの中から検索キーワードとして用いる単語を選択することもできるようにしている。
【0053】
また、図2に示した表示例の場合、例えば所定のサーバ装置を通じて新たに利用可能になった年表を通知するための情報の表示欄(新着年表Best3)や、例えば所定のサーバ装置を通じて利用可能な年表であって、最近更新された年表を通知するための情報の表示欄(最近更新された年表Best3)が設けられ、該当する年表が存在する場合にこれらを通知することもできるようにしている。そして、第1の領域81を用いて検索するなどして特定した(選択した)年表が、第2の領域82に表示される。
【0054】
第2の領域82には、上述したように、第1の領域81を用いて検索して選択するようにした年表などが表示される。このため、第2の領域82は第1の領域81よりも大きな領域とされている。この実施の形態においては、第2の領域82は、第1の領域81の約2倍の大きさとされ、少なくとも2つ以上の年表を同時に表示することが可能な大きさとされている。
【0055】
図2に示した例の場合、第2の表示領域82の左端には、表示される年表の年代を示す年バー83が表示されている。そして、当該年バー83の右側に表示が指示された人生年表84が表示されている。人生年表84は、図2に示すように、この人生年表によって表される人物の年齢を示す年齢バー84Aが表示されると共に、各年齢に対応する項目(エントリ)EN01、EN02、…が表示される構成となっている。
【0056】
また、人生年表84の上端側には、表示された年表が何の年表であるかを分かるようにするために、年表タイトルの表示欄84Tが設けられていると共に、当該年表タイトルの表示欄84Tの右端側には、当該年表の表示を削除するための削除アイコン84Dが表示するようにされている。
【0057】
また、図2に示した例の場合、人生年表84の右隣に、2つ目の年表としておもちゃ年表85が表示されている。このおもちゃ年表85もまた、第1の領域81を用いて検索して選択するなどした年表である。このおもちゃ年表の場合には、年バー83が示す年代に対応する項目(エントリ)EN11、EN12、EN13、…が表示される構成となっている。
【0058】
また、人生年表84の場合と同様に、おもちゃ年表85の上端側には、表示された年表が何の年表であるかを分かるようにするために、年表タイトルの表示欄85Tが設けられていると共に、当該年表タイトルの表示欄85Tの右端側には、当該年表の表示を削除するための削除アイコン85Dが表示するようにされている。
【0059】
また、第2の領域82の左端部にはスライドバー部が設けられており、当該スライドバー部のスクロールボタン82aを操作することにより時間を戻す方向に年表の表示をスクロールさせることができ、スクロールボタン82cを操作することにより時間を進める方向に年表の表示をスクロールさせることができる。また、スライドバー部のスクロールバー82bを操作することにより、スクロールバー82bの移動方向に応じて、年表の表示をスクロールさせることができる。
【0060】
そして、図2に示し例の場合、表示画面128Gの第2の領域82に表示される2つの年表84、85は、ユーザーによって選択された年表である。このように、2つの年表を表示することにより、それらを比較しながら見ることができる。しかし、ユーザーが人生年表を表示するようにすると共に、当該人生年表に対して関連があるであろうと判断しておもちゃ年表を表示するようにしても、何れもユーザーの指示に応じて表示するようにした年表であり、関連があるか否かはユーザー自身が見て確認しなければならず、関連があると思って表示するようにした年表間に、実際には全く関連が無かったということも起こり得る。
【0061】
また、図3に示すように、必ず関連する項目が存在するとある程度確信のある年表を並べて表示するようにした場合であっても、どの項目同士が関連しているかを迅速に特定できない場合もある。図3に示す年表の表示例の場合にも、表示画面128Gには、年表や年表を構成するエントリに関連する情報を入力したり表示したりするための第1の領域(窓)81と、年表を表示するための第2の領域(窓)82が設けられている。
【0062】
そして、図3に示す年表の表示例の場合にも、図2に示した表示例の場合と同様に、第1の領域81には、この第1の領域81の利用態様を指示するための検索タブ81a、詳細タブ81b、編集タブ81cが設けられている。そして、図3に示す年表の表示例の場合には、詳細タブ81bが選択された場合を示している。
【0063】
そして、図3に示す年表の表示例の場合、第1の領域81内には、年表についての処理を行うように指示するために「chronology」タブと、エントリについての処理を行うように指示するための「entry」タブとが設けられている。図3に示した例の場合には「chronology」タブが選択されている場合を示している。
【0064】
また、第1の領域81内には、表示するように選択されている元年表86についてのタイトル(title)、説明や概要(description)、作者(creator)、日付(date)、タグ(tags)などの情報が表示されている。これらの情報は、詳しくは後述もするが、各年表を構成するための基礎情報の1つである年表テーブルに予め記録されている情報である。
【0065】
そして、図3に示した年表の表示例の場合、第2の領域82には、元年表86と映画年表87とが表示されている。これらのそれぞれについても、年表タイトルの表示欄86T、87Tが設けられていると共に、当該年表の表示を削除するための削除アイコン86D、87Dが表示するようにされている。
【0066】
そして、第2の領域82に表示された元年表86におけるエントリE01と、映画年表87におけるエントリE11とは、同じ映画についてのエントリであるとする。しかし、元年表86も映画年表87も数多くのエントリを有するために、共通するエントリが存在していても見逃してしまい、相互に関連性がある年表であるにも関わらず、元年表86と映画年表87とは関連性のない年表であると誤認してしまう場合があると考えられる。
【0067】
そこで、この実施の形態の年表提供装置については、各年表や各年表を構成するエントリにキーワード情報を付加させておき、キーワード情報のマッチングを取ることにより、関連性のある年表を自動的に特定して、図2、図3に示したように並べて表示したり、関連性のある年表間において、どの部分(どのエントリ)が関連しているのかをも的確に把握できるように表示したりすることができるようにしている。
【0068】
[年表の基礎情報の構成例について]
次に、この実施の形態の年表提供装置において用いられる年表の基礎情報(一連の年表情報)の構成例について説明する。ここで年表の基礎情報は、年表中に表示すべきエントリ(項目)のそれぞれと、年表上の位置を示す時間に関する情報とを関連付けたものであり、この実施の形態においては、年表テーブルとエントリテーブルとの2つによって構成される。図4は、年表テーブルの構成例を説明するための図であり、図5は、エントリテーブルの構成例を説明するための図である。
【0069】
図4に示す年表テーブルは、年表全体についての情報を管理するためのテーブルであり、年表ID、タイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、エントリID、タグ(tags)からなるものである。
【0070】
この実施の形態において、年表IDは重複することがないように各年表に割り振られた4桁の数字であり、タイトルは、図4に示すように、「人生年表」、「おもちゃ年表」、「○○会社の歩み」等の各年表に付される題名(文字情報)である。作成者は、各年表を作成した作成者を示す名前などの情報であり、説明・概要は、各年表についての説明や概要などを記したテキスト情報である。また、エントリIDは、各年表を構成するサムネイル画像などのイメージ情報やテキスト情報などからなるエントリ(項目)の識別情報であり、重複することがないように各エントリに割り振られた4桁の数字であり、タグは、各年表に付されたキーワード情報等のタグ情報である。
【0071】
そして、図4に示した年表テーブルの情報により、年表IDによって特定される年表毎に、当該年表のタイトル、作成者、説明・概要、タグの各情報を把握することができると共に、当該年表を構成するエントリのエントリIDを特定することができるようにされている。
【0072】
図5に示すエントリテーブルは、各年表を構成する個々のエントリについての詳細情報を管理するためのテーブルであり、図5に示すように、エントリID、日付情報、タイトル、エントリのファイル名、コンテンツのファイル名、説明・概要、タグ情報からなるものである。
【0073】
エントリIDは、上述もしたように、重複することがないように各エントリに割り振られた4桁の数字である。また、日付情報は、当該エントリの年表上の位置を示す情報(年表上の位置を示す時間に関する情報)であり、例えば、西暦年4桁(図5においては上位2桁を省略)、月2桁、日2桁の8桁で表される情報である。
【0074】
なお、日付情報は、西暦年だけ、西暦年月だけなどのように粗めに設定したり、あるいは、時分秒までを考慮するように細かめに設定したりすることも可能である。このように日付情報は、形成する年表のスパンなどに応じて適宜の精度のものを選択して用いる事ができるものである。
【0075】
タイトルは、「誕生」、「トキワ荘」等のように、各エントリに付される題名(文字情報)である。エントリのファイル名は、そのエントリが格納されているファイルを特定する情報である。また、コンテンツのファイル名は、そのエントリに対応する他の画像情報や音楽情報等の関連するコンテンツが存在する場合に、その関連するコンテンツが格納されているファイルを特定する情報である。また、説明・概要は、各年表についての説明や概要などを記したテキスト情報であり、また、タグは、各エントリに付されているキーワード情報等のタグ情報である。
【0076】
そして、図5に示したように構成されるエントリテーブルは、種々の年表において利用可能な多数のエントリについての情報を管理することも可能であるし、また、1つの年表を構成するエントリだけをまとめた形でエントリについての情報を管理することも可能である。
【0077】
図4、図5から分かるように、年表が特定できれば、その年表を構成するエントリが何であるかを把握することができる。そして、目的とする年表を形成して表示する場合には、図4に示した年表テーブルのエントリIDに従って図5に示すエントリテーブルを参照して、目的とするエントリのファイル名を特定し、そのファイルからエントリを読み出して、これを図5に示したエントリテーブルの日付情報に従って配列していくことにより、例えば、図2、図3に示したように、目的とする年表を表示部128の表示画面の第2の領域に表示することができるようにされる。
【0078】
そして、年表テーブルに、少なくとも、年表ID、タイトル、エントリIDが存在し、また、エントリテーブルに、少なくとも、エントリID、日付情報、エントリのファイル名が存在していれば、これらのテーブルの情報に従って、年表を構成するエントリを日付情報に応じて配置することにより、目的とする年表を表示することが可能である。しかし、これだけでは、年表間の関連付けはできない。
【0079】
そこで、年表テーブルに登録されたそれぞれの年表毎に、あるいは、エントリテーブルに登録されたそれぞれのエントリ毎に、キーワード情報を付加しておき、年表間においてキーワード情報のマッチングを取ることにより、年表間の関連度合いを導き出して、関連度合いの高い年表を簡単に特定し、目的とする年表と、当該年表に関連度合いの高い年表とを同時に表示したり、また、関連度合いの高い年表を同時に表示した場合にどのエントリが関連のあるものかを視覚的に区別できるようにしたりすることができるようにしている。
【0080】
そして、関連性(関連度合い)を検出するためのキーワード情報として、年表テーブルのタイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報や、エントリテーブルのタイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報を用いるようにしている。説明・概要(description)は、通常、文章になっているために、これから分離した単語がキーワード情報として用いられる。
【0081】
[キーワード情報の入力]
図6は、年表に対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図であり、図7は、エントリに対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。図3を用いて説明したように、第1の領域81の詳細タブ81bを選択すると共に、第1の領域81内の「chronology」タブが選択されると、表示対象の年表に対する詳細情報の追加、変更ができるようにされる。ここで、年表に対する詳細情報は、年表テーブルに登録される情報であり、主に、タイトル(title)、作成者(creator)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報である。
【0082】
図6は、「○○会社のあゆみ」という表示されている年表88についての詳細情報の入力画面を説明するための図である。図6に示すように、第1の領域81の詳細タブ81bが選択され、第1の領域81内の「chronology」タブが選択されると、第1の領域81内には、タイトル(title)、説明・概要(description)、作成者(creator)、日付(date)、タグ(tags)の各入力欄が設けられる。そして、これらの各入力欄に対して、キー操作部111を通じて、情報を入力したり、入力されている情報を変更したり、入力されている情報を削除したりすることができるようにされる。
【0083】
そして、入力された情報のうち、タイトル(title)、作成者(creator)については、それ自体をキーワード情報として用いることができるようにされ、タグ(tags)については、登録された単語のそれぞれをキーワード情報として用いることができるようにされる。また、説明・概要(description)については、入力された文章から抽出される単語がキーワード情報として用いることができるようにされる。図6に示した例の場合には、「創業者」、「○○○(創業者の氏名)」、「1945年」、「電気部品」、「製造業」、「東京○○」、「従業員数」、等の単語が分離され、これをキーワード情報として用いることができるようにされる。
【0084】
また、第1の領域81の詳細タブ81bを選択すると共に、第1の領域81内の「entry」タブが選択されると、表示対象の年表の選択されたエントリに対する詳細情報の追加、変更ができるようにされる。ここで、エントリに対する詳細情報は、エントリテーブルに登録される情報であり、主に、日付情報(date)、タイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の情報である。なお、図7には示していないが、当該エントリにおいて用いられているサムネイル画像などのイメージ情報等も表示することができるようにされている。
【0085】
図7は、「○○会社のあゆみ」という表示されている年表88のエントリEN1についての詳細情報の入力画面を説明するための図である。図7に示すように、第1の領域81の詳細タブ81bが選択され、第1の領域81内の「chronology」タブが選択され、さらに表示対象の年表88の目的とするエントリ(図7においてはエントリEN1)を選択すると、第1の領域81内には、選択されたエントリEN1に対する日付情報(date)、タイトル(title)、説明・概要(description)、タグ(tags)の各入力欄が設けられる。そして、これらの各入力欄に対して、キー操作部111を通じて、情報を入力したり、入力されている情報を変更したり、入力されている情報を削除したりすることができるようにされる。
【0086】
そして、入力された情報のうち、タイトル(title)については、それ自体をキーワード情報として用いることができるようにされ、タグ(tags)については、登録された単語のそれぞれをキーワード情報として用いることができるようにされる。また、説明・概要(description)については、入力された文章から抽出される単語がキーワード情報として用いることができるようにされる。図7に示した例の場合には、「○○会社」、「××方式」、「□□□1号機」、「△△方式」、「性能」、「2倍アップ」、「デバイス」、等の単語が分離され、これをキーワード情報として用いることができるようにされる。
【0087】
そして、年表間において、キーワード情報のマッチングを行い、キーワード情報の一致数をカウントし、カウントの多い順に関連する年表を特定して、これを通知することができる。
【0088】
[関連年表の表示態様について]
ここでは、目的とする年表を表示し、その年表を構成するエントリを選択して、当該エントリを基準のエントリとし、当該基準のエントリが有するキーワード情報を基準キーワード情報として用い、他の年表を構成するエントリが有するキーワード情報とマッチングを行うことにより、当該選択したエントリと関連性のある年表を特定し、その特定した年表を関連度の高い順に表示して通知する場合を例について説明する。
【0089】
図8、図9は、選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。図2、図3にも示したように、表示された年表は、これを構成する複数のエントリからなっている。今、図8Aに示すように、表示された年表中の目的とするエントリENに注目する。
【0090】
エントリENの表示部分には、関連表示アイコンINが設けられており、操作部111を通じて、関連表示アイコンINを選択すると、制御部100がこれを受け付け、関連年表一覧生成部125を制御して、当該エントリENに対して付されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリに付されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連度の高い年表を検出する。
【0091】
そして、関連年表一覧生成部125は、キーワード情報のマッチング結果に基づいて、関連性のある年表のタイトルを関連度の高い順に並べた関連年表一覧リストを生成して、これを図8Bにおいて関連年表一覧リスト200が示すように、選択されたエントリENの近傍に表示するようにする。この表示された関連年表一覧リスト200に表示された関連年表の中からユーザーは現在表示中の年表と一緒に表示させたい年表を選択して表示させることができるようにされる。
【0092】
これをまとめれば、例えば図9に示すように、多数のエントリによって形成される年表を表示部128の表示画面128Gに表示した状態で、目的とするエントリンの関連表示アイコンINを選択することにより、上述したように、主に、制御部100と関連年表一覧生成部125との機能によって、関連表示アイコンINが選択されたエントリが有するキーワード情報と、他の年表を構成するエントリが有するキーワード情報とのマッチングを行い、この結果に基づいて関連年表一覧リスト200を生成して、これを選択されたエントリの近傍に表示するようにしている。
【0093】
図9に示した例の場合、関連年表一覧リスト200には、「○○○○の年表」、「みんなで作ろう企設年表」、「開発年表」、「元年表」の4つの年表が関連性のある年表として表示され、当該リストの上段に位置する年表ほど関連度合いの高い年表である。すなわち、「○○○○の年表」→「みんなで作ろう企設年表」→「開発年表」→「元年表」の順に関連度は低くなる。
【0094】
[関連年表一覧の生成、表示処理について]
図10は、この実施の形態の年表提供装置において行われる関連年表一覧リストを生成して表示するまでの処理について説明するためのフローチャートである。この図10に示す処理は、目的とする年表が表示された後、その年表に対する種々の入力を受け付けるメイン処理において、エントリの関連表示アイコンINがユーザーによって選択された場合に、この実施の形態の年表提供装置の主に、制御部100と関連年表一覧生成部125とによって実行される処理である。
【0095】
まず、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、関連表示アイコンINが選択されたエントリを特定し、エントリテーブルの当該エントリ部分の情報を参照して、当該エントリに付加されている最初のキーワード情報を特定する(ステップS101)。例えば、まず初めに、エントリのタイトルをキーワード情報として用い、次に、エントリに付加されている説明・概要から抽出される単語をキーワード情報として用い、次に、エントリに付加されているタグをキーワード情報として用いるなどのように、用いるキーワード情報の順番は予め決められている。そして、関連年表一覧生成部125は、ステップS101において特定したキーワードと一致するキーワードを有する他の年表のエントリを検索する(ステップS102)。
【0096】
例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から提供を受けるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、通信I/F124を制御し、目的とするサーバ装置から年表単位のエントリテーブルの提供を受け、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0097】
また、年表テーブルやエントリテーブルをローカルネットワーク上の情報処理装置から提供を受けるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、LANI/F129を制御し、目的とする情報処理装置から年表単位のエントリテーブルの提供を受け、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0098】
また、年表テーブルやエントリテーブルを自機のローカルストレージにあるものを用いるようにしている場合や、外部I/F122及び入出力端123を通じて自機に接続されている外部機器にあるものを用いるようにしている場合には、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、それらに記憶保持されている年表単位のエントリテーブルを参照して、各エントリテーブルの各エントリに付加されているキーワード情報と、ステップS101において特定したキーワード情報とを比較していくことにより、一致するキーワードを有するエントリを検索する。
【0099】
また、(1)広域ネットワーク上のサーバ装置→(2)ローカルネットワーク上の情報処理装置→(3)ローカルストレージ→(4)外部機器などの順番に検索を行うようにしてもよい。
【0100】
そして、関連年表一覧生成部125は、キーワードが一致するエントリが見つかったか否かを判断し(ステップS103)、見つかった場合には、検索されたエントリ毎にキーワードの一致回数をカウントアップして保存する(ステップS104)。すなわち、ステップS104においては、ステップS101において特定されたキーワードと同じキーワードを有するエントリとして、例えば、「エントリID=1234」のエントリが存在することが検出された場合には、[エントリID=1234:1回]という情報を生成して、これを、制御部100の例えばRAM103の所定のエリアに記録する。この後、ステップS102からの処理が繰り返され、同じキーワードを有するエントリに検索が続けられる。
【0101】
ステップS103の判断処理において、キーワードが一致するエントリが見つからなかったと判断したときには、制御部100は、ユーザーによって選択されたエントリが他のキーワード情報を有しているか否かを判断し(ステップS105)、有していると判断したときには、次に用いるキーワード情報を特定して(ステップS106)、ステップS102からの処理を繰り返す。このようにして、一致するキーワード情報を有するエントリが検出されると共に、そのエントリ毎に一致したキーワード情報の個数がカウントアップされて、その情報が保持される。
【0102】
また、ステップS105の判断処理において、ユーザーによって選択されたエントリが有するキーワード情報の全部を用いて検索を行ったと判断した時には、関連年表一覧生成部125は、例えばRAM103に保持している検索結果(エントリIDと、一致するキーワード情報の個数)を、一致するキーワード情報の個数の多い順に並べ替えを行う(ステップS107)。
【0103】
なお、このステップS107においては、一致するキーワード情報の個数が同じエントリがある場合には、それらのエントリの日付情報を参照し、ユーザーによって関連表示アイコンが選択されたエントリの日付情報に近いエントリ(項目)を上位に位置付けるようにする。
【0104】
そして、関連年表一覧生成部125は制御部100を通じて、ステップS107において並べ替えたエントリのエントリIDに基づいて、年表テーブル中のエントリIDを参照するようにし、上位に位置するエントリを多く含む年表を上位に位置付けた年表の一覧リスト(関連年表一覧リスト)を作成し、これを制御部100及び表示処理部127を通じて表示部128の表示画面128Gに表示する(ステップS108)。
【0105】
これにより、図8、図9に示したように、関連表示アイコンINを選択したエントリに近傍に、関連年表一覧リストが表示され、この表示された関連年表一覧リスト200に表示された年表の中から目的とする年表を選択して表示することができるようにされる。
【0106】
なお、この例においては、年表テーブルについても、ステップS102においてエントリの検索の場合と同様に、例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から提供を受けるようにしている場合には、制御部100は、通信I/F124を制御して目的とするサーバ装置から年表テーブルの提供を受け、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0107】
また、年表テーブルやエントリテーブルをローカルネットワーク上の情報処理装置から提供を受けるようにしている場合には、制御部100は、LANI/F129を制御して目的とする情報処理装置から年表テーブルの提供を受け、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0108】
また、年表テーブルやエントリテーブルを自機のローカルストレージにあるものを用いるようにしている場合や、外部I/F122及び入出力端123を通じて自機に接続されている外部機器にあるものを用いるようにしている場合には、それらに記憶保持されている年表テーブルを参照して、年表テーブルの各年表のデータテーブルの各エントリに付加されているエントリIDを検索対象とする。
【0109】
[関連年表一覧リストの表示態様について]
次に、図10の処理にしたがって、この実施の形態の年表提供装置において表示される年表と関連年表一覧リストとの表示態様の例について説明する。
【0110】
図11は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第1の例を説明するための図である。図11に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表91と、コンテンツ年表92とが表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0111】
そして、元年表91は、年表タイトルの表示欄91Tと、当該元年表の削除アイコン91Dと、年齢バー91Aと、多数のエントリからなるものである。また、コンテンツ年表92は、年表タイトルの表示欄92Tと、当該コンテンツ年表の削除アイコン92Dと、年齢バー92Aと、多数のエントリからなるものである。
【0112】
そして、第1の領域81には、元年表91のエントリEnAについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnAは、日付情報が「1966年12月31日」であり、元年表の1966年12月31日に対応するエントリであることが分かる。また、タイトルが「○○マン最終回」であり、概要・説明として、「××テレビ」、「1963年1月1日から放送され、…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「アニメ」、「ロボット」、「○○○○」などの情報が付加されているものである。
【0113】
そして、元年表91のエントリEnAの関連表示アイコンINを選択すると、エントリEnAの近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図11に示した関連年表一覧リストは、△△さんの年表、□□□□□さんの年表、○○テレビの年表、×××さんの歴史年表、コンテンツ年表、…などの複数の年表のタイトルが表示されたものである。
【0114】
そして、図11に示した例の場合、元年表91のエントリEnAのキーワード情報である「○○マン」と一致するタイトルを有するエントリEnBを含むコンテンツ年表92が既に表示されているが、このコンテンツ年表92よりも、△△さんの年表や□□□□□さんの年表の方が上位に位置している。
【0115】
これは、例えば、△△さんの年表の場合、元年表のエントリEnAが有する「○○マン」、「最終回」、「アニメ」、「ロボット」などの多数のキーワード情報が一致するために、関連年表一覧リストの上位に位置することになったものである。すなわち、△△さんが、アニメ番組である○○マンをよく見ており、それに関するコメントを○○マンに関するエントリに付加するようにしていたために一致するキーワード情報が多くなり、上位に位置することになったものである。
【0116】
これにより、より関連のある年表を関連年表一覧リストの上位に位置付けることができ、ユーザーは、選択したエントリが有するキーワード情報と一致するキーワード情報を有するエントリを構成要素とする年表を確実に把握して優先的に選択することができるようにされる。
【0117】
図12は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第2の例を説明するための図である。図12に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、人生年表93が表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0118】
そして、人生年表93は、年表タイトルの表示欄93Tと、当該人生年表の削除アイコン93Dと、年齢バー93Aと、多数のエントリからなるものである。そして、第1の領域81には、人生年表93の最初のエントリEN1についての詳細情報が表示された状態にある。人生年表のエントリEN1は、日付情報が1957年5月12日である。また、タイトルが「誕生」であり、概要・説明として、「新宿区下落合の○○病院で生まれる…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「誕生」、「○○病院」、「下落合」などの情報が付加されているものである。
【0119】
そして、人生年表93のエントリEN1の関連表示アイコンINを選択すると、エントリEN1の近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図12に示した関連年表一覧リストは、○○さんの年表、□□□□□さんの年表、…などの複数の年表のタイトルが表示されたものである。
【0120】
そして、この例の場合、例えば、「誕生」というキーワード情報をエントリは多数存在することが考えられるが、その中でも、人生年表のエントリEN1と日付情報が一致するエントリやより近いエントリが関連年表一覧リストの上位に位置することになる。したがって、「誕生」というキーワード情報が一致し、年代が一致する年表(同じ誕生年である年表)が上位に位置するようにされ、それらの年表を迅速に選択して表示し、比較することができるようにされる。
【0121】
図13は、年表と関連年表一覧リストの表示態様の第3の例を説明するための図である。図13に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表94が表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0122】
そして、元年表94は、年表タイトルの表示欄94Tと、当該人生年表の削除アイコン94Dと、年齢バー94Aと、多数のエントリからなるものである。そして、第1の領域81には、元年表94のエントリEnXについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnXは、日付情報が「1968年4月」である。また、タイトルが「2001年****」であり、概要・説明として、「京橋のテアトル東京で母と…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「SF」、「映画」、「××××」、「2001年****」などの情報が付加されているものである。
【0123】
そして、元年表94のエントリEnXの関連表示アイコンINを選択すると、エントリEnXの近傍に、関連年表一覧リスト200が表示される。この関連年表一覧リスト200は、図10を用いて説明した処理により形成されて表示されたものである。図13に示した関連年表一覧リストは、図13に示したように多数の年表のタイトルが表示されている。
【0124】
この例の場合、「2001年****」は映画のタイトルであり、同じ年代に、同じ映画を見ていたために、キーワード情報の一致が多かった「MAさんの年表」が最上に位置する結果となったものである。この場合にも、図12に示した例の場合とどうように、文字のキーワード情報と日付情報とによって、より関連のあるらしい年表が上位に位置付けられた関連年表一覧リスト200が形成されて表示されている場合の例である。
【0125】
このように、この実施の形態の年表提供装置は、表示された年表のエントリを指定することにより、そのエントリが有するキーワード情報を用いて関連するエントリを有する年表を検索し、その結果を一覧リストの形式でユーザーに提供し、当該一覧リストの中から目的する年表を選択することにより、その選択した年表を表示画面128Gに形成される第2の領域82に、既に表示されている年表ともに表示することができるようにしている。
【0126】
なお、図12、図13に示したように、関連年表一覧リスト200が多数の年表を有し、限られた表示領域においてその全部を表示しきれない場合には、関連年表一覧リストの例えば、右端側に、スクロールボタン200a、200c、スクロールバー200bを有するスクロールバー部が設けられ、表示内容をスクロールさせることができるようにしている。これにより、関連年表一覧リスト200中に表示された年表の選択を柔軟に行うことができるようにしている。
【0127】
[関連するエントリに対応付けについて]
ところで、上述したように、表示中の年表に関連する年表を迅速かつ確実に検索して提示し、ユーザーの指示に応じて表示中の年表と同時に表示することができても、どの項目同士が関連しているのかが分からないと、年表同士の関連性が理解し難く、関連性のある年表の有効な活用が図れない場合もあると考えられる。
【0128】
そこで、この実施の形態の年表提供装置は、上述したように、関連年表一覧リストを形成して表示し、そこから関連年表を選択して既に表示されている年表と一緒に表示する場合には、どの項目同士が関連しているのかを一別可能な態様で表示することができるようにしている。
【0129】
図14は、関連する年表同士を表示した場合に、関連する項目同士を一別可能な態様で表示した場合の表示例を説明するための図である。図14に示すように、表示部128の表示画面128Gの第2の領域82には、元年表95と、映画年表(洋画)96とが表示された状態にある。また、第2の表示領域82の左端側には、表示される年表の年代を示す年バー83が設けられ、右端側には、スクロールボタン82a、82c、スクロールバー82bを有するスクロールバー部が設けられていることは、図2、図3を用いて説明した年表の表示態様と同様である。
【0130】
そして、元年表95は、年表タイトルの表示欄95Tと、当該元年表の削除アイコン95Dと、年齢バー95Aと、多数のエントリからなるものである。また、映画年表95は、年表タイトルの表示欄95Tと、当該映画コンテンツ年表の削除アイコン95Dと、年齢バー95Aと、多数のエントリからなるものである。
【0131】
そして、第1の領域81には、元年表95のエントリENxについての詳細情報が表示された状態にある。元年表のエントリEnXは、日付情報が1968年4月である。また、タイトルが「2001年****」であり、概要・説明として、「京橋のテアトル東京で母と…」といったテキスト情報が付加されており、さらに、イメージ情報を有すると共に、タグとして、「SF」、「映画」、「××××」、「2001年****」などの情報が付加されているものである。
【0132】
そして、元年表95のエントリENxの関連表示アイコンを選択することにより形成されて表示された関連年表一覧リスト200から選択した年表が、映画年表(洋画)96である場合であって、元年表95のエントリENxと関連のある映画年表(洋画)96のエントリがエントリENyであるとする。
【0133】
この場合には、図14において、共に実線で示した元年表のエントリENxと映画年表(洋画)96のエントリENyとが例えばハイライ表示され、関連するエントリ同士を一別することができるようにされる。すなわち、年表提供装置の制御部100は、図10に示した一致するコンテンツの検索処理において、既に表示されている年表の選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表のどのエントリとが関連するかを把握している。
【0134】
このため、表示されている年表中の関連表示アイコンINが選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表中の関連する年表とを特定して、それらのエントリを他のエントリとは異なる態様で表示する。これにより、図14に示したように、同時に表示された関連する年表間において、どのエントリ同士が関連しているのかを一別することができるようにされる。
【0135】
なお、関連するエントリ同士を他のエントリと異なる態様で表示する場合にはハイライト表示に限るものではない。反転表示、点滅表示、表示色を変えて表示したり、あるいは、直線や矢印などにより接続して表示したりするなど、関連の無いエントリと区別可能な種々の態様で表示することが可能である。
【0136】
また、年代が離れていて1ページ中に関連したエントリを表示できない場合には、例えば、直線や矢印などの補助線により他のページに関連するエントリがあることを示すと共に、該当ページの該当エントリをハイライト表示するなどの他のエントリと異なる表示態様で表示しておくことにより、関連した項目を視覚的に示すことができる。
【0137】
また、年代が離れていて1ページ中に関連したエントリを表示できない場合には、関連するエントリとそのエントリの年代を示す情報とを新たなウインドウを開いて表示するようにしたり、あるいは、同時に表示される年表を年代を統一しないで、関連するエントリが1画面中に表示可能なように、いずれか一方の年表をずらして表示するように制御するようにしたりしてもよい。
【0138】
次に、図14を用いて説明した関連する年表同士が同時に表示された場合に、両年表間で関連するエントリ同士を一別可能に表示する場合の処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。図15に示すフローチャートの処理は、図10を用いて説明した関連年表一覧リストの表示処理を通じて関連年表一覧リストが表示された場合に、年表間対応項目特定部126と制御部100とが協働することにより実行される。
【0139】
まず、年表間対応項目特定部126は、制御部100と操作部111を通じてユーザーからの操作入力を受け付け(ステップS201)、受け付けた操作入力が、図10に示した処理により選択されたエントリの近傍に表示された関連年表一覧リスト200からの関連年表の選択のための操作入力か否かを判断する(ステップS202)。
【0140】
ステップS202の判断処理において、ステップS201において受け付けた操作入力は、関連年表の選択のための操作入力であると判断したときには、年表間対応項目特定部126は制御部100、表示処理部127を通じて、ステップS201において関連年表一覧リストから選択された年表を表示すると共に、既に表示されている年表と、関連年表一覧リストから選択された年表されて表示された年表との間において関連するエントリ同士をハイライト表示する(ステップS203)。
【0141】
このステップS203の処理は、関連年表一覧リストから選択された年表を特定し、その年表の年表テーブルの情報およびその年表を構成するエントリのエントリテーブルの情報を取得して、当該選択された年表を表示処理部127を通じて表示部128の表示画面128Gに表示すると共に、図10に示した一致するコンテンツの検索処理において把握された、関連表示アイコンINが選択されたエントリと、関連年表一覧リストから選択されて表示された年表の関連するエントリとを関連付けて表示するものである。
【0142】
そして、年表間対応項目特定部126は、制御部100を介して、操作部111を通じてのユーザーの操作入力を監視し(ステップS204)、関連表示アイコンINが選択されたエントリ(関連エントリ)以外のエントリが選択されたか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205の判断処理において、関連エントリ以外のエントリが選択されていないと判断したときには、関連表示アイコンINが選択されたエントリに基づいて情報を把握するユーザーの処理は終了していないので、ステップS204からの処理を繰り返す。
【0143】
ステップS205の判断処理において、関連エントリ以外のエントリが選択されたと判断したときには、年表間対応項目特定部126および制御部100は、関連表示アイコンINが選択されたエントリに基づいて情報を把握するユーザーの処理は終了し、他のエントリに基づいて情報を把握する処理移行したと判断して、ステップS203においてハイライト表示するようにしたエントリのハイライト表示を終了し(ステップS206)、ステップS201からの処理を繰り返すようにする。
【0144】
なお、ステップS202の判断処理において、ステップS201において受け付けた操作入力は、関連年表の選択のための操作入力ではないと判断したときには、年表間対応項目特定部126および制御部100は、ステップS201において受け付けた操作入力は、終了操作か否かを判断する(ステップS207)。
【0145】
ステップS207の判断処理において、受け付けた操作入力は終了操作ではないと判断したときには、当該入力操作に応じた他の処理、例えば、関連年表一覧リストのスクロール操作、あるいは、他のエントリを対象する新たな関連年表一覧リストの形成表示処理(図10に示した処理)などの、ステップS201で受け付けたユーザーからの入力操作に応じた処理(他の処理)を行い(ステップS208)、この後、ステップS201からの処理を繰り返す。また、ステップS207の判断処理において、受け付けた操作入力は終了操作であると判断したときには、関連年表一覧リストを用いた処理を終了する処理を行い(ステップS209)、年表を表示した状態に戻って、この図15に示す処理を終了する。
【0146】
このように、年表間関連項目特定部126は、関連年表一覧リストから選択した年表を表示するようにした場合には、既に表示されている年表において関連表示アイコンINが操作されたエントリと、関連年表一覧リストから選択された年表において関連するエントリとを特定し、これらを他のエントリとは区別して一別可能な態様で表示することができるようにされる。
【0147】
このように、この実施の形態の年表提供装置は、既に表示されている年表を構成するエントリ(項目)を選択することにより、そのエントリが有するキーワード情報と一致するキーワード情報を多く持つエントリを検出し、その検出したエントリを有する年表を関連年表として一覧リストに表示し、その一覧リストから選択された年表を既に表示されている年表と共に表示して比較するなどのことが簡単にできるようにされる。
【0148】
この場合、同時に表示される年表間において、関連するエントリ同士は、他の関連しないエントリとは区別可能な態様で表示されるので、年表間の関連性をユーザーが迅速に把握し、年表を通じての情報の把握を迅速かつ適切に行うことができる。
【0149】
[検索態様の他の例]
上述した実施の形態の年表提供装置においては、図8〜図15を用いて説明したように、既に表示されている年表の目的とするエントリ(項目)において、関連表示アイコンINを選択することにより、その関連表示アイコンINが操作された(選択された)エントリを基準のエントリとし、この基準のエントリに付加されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリのキーワード情報とのマッチングを行って、キーワード情報の一致数が多いエントリを有する年表を関連年表一覧リストに表示して、選択できるようにした。
【0150】
すなわち、エントリに付加されているキーワード情報のマッチングを行うことにより、基準のエントリと関連性の高いエントリを特定し、そのエントリを含む年表を基準のエントリに対して関連性の高い年表としてユーザーに提示し、ユーザーの選択入力に応じて、ユーザーが目的とする関連年表を特定して表示できるようにした。しかし、これに限るものではない。
【0151】
図4を用いて説明したように、年表テーブルに登録するようにされている各年表に対してもキーワード情報が付加するようにされている。そこで、年表テーブルの各年表に対して付加するようにされているキーワード情報のマッチングを行って、年表単位に関連性を検出するようにしてもよい。
【0152】
例えば、表示された年表のタイトルの表示欄が操作部111のマウスを通じてクリックされるなどの関連年表の検索の実行を指示する所定の操作が行われた場合に、その選択された年表を基準の年表とし、この基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、その他の年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、キーワード情報の一致数が多い年表を基準の年表に対して関連性の高い年表として特定する。そして、この特定した関連性の高い年表を一覧表示して選択できるようにしてもよい。
【0153】
また、上述したように、エントリ単位のキーワード情報のマッチングや年表単位のキーワード情報のマッチングを行うようにする場合だけでなく、両方を用いるようにすることもできる。
【0154】
例えば、表示されている年表の目的とするエントリの関連表示アイコンINが選択された場合に、当該選択されたエントリ(基準のエントリ)に付加されているキーワード情報と、他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連性の高いエントリを特定し、その関連性の高いエントリを含む年表を特定する処理に加えて、基準のエントリに付加されているキーワード情報と、年表テーブルに登録されている各年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、その両方のマッチングの結果に基づいて、関連性の高い年表を特定し、ユーザーに対して一覧表の形式で提供して選択できるようにしてもよい。
【0155】
また、表示された年表のタイトルの表示欄が操作部111のマウスを通じてクリックされるなどの関連年表の検索の実行を指示する所定の操作が行われた場合に、その選択された年表を基準の年表とし、この基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、その他の年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、基準の年表に対して関連性の高い年表を定するようにした後に、さらに、基準の年表に対して付加されているキーワード情報と、基準の年表とされた年表以外の他の年表を構成するエントリに付加されているキーワード情報とのマッチングを行って、関連性の高い年表を特定し、ユーザーに対して一覧表の形式で提供して選択できるようにしてもよい。
【0156】
また、キーワード情報のマッチング処理においては、上述もしたように、単に一致するキーワード情報の検出だけに止まらず、エントリや年表毎に一致するキーワード情報の件数をカウントアップするようにした。すなわち、キーワード情報の一致数に応じて、エントリや年表の関連度合いを導き、これに応じて順位を特定するようにした。しかし、これに限るものではない。
【0157】
例えば、キーワード情報が一致するエントリや年表を同列に関連性のあるエントリや年表として扱うようにしてもよい。例えば、キーワード情報が1つでも一致するエントリは全部同列に関連性を有するエントリとみなし、その関連性のあるエントリの数に応じて、関連性のある年表に順位を付けるようにしてもよい。
【0158】
もちろん、エントリ毎の一致するキーワード情報の数と、一致するキーワード情報を有するエントリの数との両方に基づいて、関連性のある年表を検出し、順位付けを行うようにしてもよい。なお、この場合、エントリの一致数よりも、キーワード情報の一致数の重み付けを高く取るようにしたり、逆に、キーワード情報の一致数よりも、エントリの一致数の重み付けを高く取るようにしたりすることもできる。
【0159】
また、少なくともエントリ毎のキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有するエントリの内、年表上の年代が基準のエントリに対して近いエントリほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連度合いを検出するようにすることもできる。
【0160】
[キーワード情報の拡張について]
なお、上述した実施の形態においては、年表やエントリに付加されているキーワード情報をそのまま用いて、キーワード情報のマッチングを行うものとして説明したが、これに限るものではない。キーワード情報の完全一致を条件にすると、「テレビ」、「テレビジョン」、「TV」、「Television」など、同じ意味を有する単語が全く異なるものとして扱われてしまう。
【0161】
このため、所定の辞書を介在させることにより、同じ意味内容を示す単語については、同じ単語とみなしてマッチングを行うようにすることができる。また、例えば、「VTR」、「DVDプレイヤー」等は、共にコンテンツを再生する機器であるので同一とみなすようにするなど、キーワード情報自体(単語自体)は全く異なるものであるが、用途が同じであるので同一とみなして処理するようにすることもできる。
【0162】
また、単に、キーワード情報の一致、不一致を判断するのではなく、キーワード情報が完全に一致した場合(100%一致の場合)には、一致回数に「1」を加算し、例えば、上述した「VTR」と「DVDプレイヤー」の場合には、50%一致とみなして、一致回数に「0.5」を加算するというように、一致の度合いに応じて、加算する値を替えるようにしてもよい。
【0163】
すなわち、ここでいう所定の辞書は、同一とみなす単語をグループ化したり、あるいは、各単語に当該単語と同一とみなす単語を付加したりした辞書のほか、単語間の一致の度合いを示す情報をも付加しておくことにより、上述したように、一致の度合いに応じて一致回数を調整することも可能である。このように、キーワード情報同士を単に比較するだけに止まらず、辞書などを介して、段階を踏んでキーワード情報のマッチングを行うようにしたり、一致の度合いに応じて一致回数を調整したりしてもよい。
【0164】
[関連年表表示処理の他の例について]
上述した実施の形態においては、年表提供装置の関連年表一覧生成部125が制御部100等と協働し、ユーザーによって指定されたエントリに付加されているキーワード情報に基づいて、他の年表を構成するエントリのキーワード情報や、年表テーブルの各年表に付加されているキーワード情報とのマッチングを行うことにより、関連性の高い年表を特定して関連年表一覧リストを作成して提供するようにしたが、これにかぎるものではない。
【0165】
例えば、年表テーブルやエントリテーブルを広域ネットワーク上のサーバ装置から得る場合においては、ユーザーによって指定されたエントリのエントリIDを、あるいは、ユーザーによって指定された年表の年表IDを、通信I/F124を通じて当該サーバ装置に送信し、サーバ装置において図10に示した処理を実行し、その結果の関連年表一覧リストの提供を受けて、当該関連年表一覧リストを表示するようにすることもできる。すなわち、関連年表の検索機能を、年表提供装置にではなく、年表情報を提供するサーバ装置の機能として提供することもできる。
【0166】
そして、年表提供装置によって表示するようにした関連年表一覧リストを介して、年表の選択入力を受け付け、その選択された年表を表示するための年表テーブルの情報やエントリテーブルの情報の提供を通信I/Fを通じて当該サーバ装置に要求して提供を受けるようにすることもできる。
【0167】
また、各年表やエントリに付加されたキーワード情報を用い、例えば年表単位にキーワード情報のマッチング処理を予め行って、各年表毎に関連する年表を特定しておき、その特定した年表の識別情報を図16に示すように、関連年表特定情報として年表テーブルの各年表毎のデータとして付加しておくようにしてもよい。なお、図16に示した年表テーブルにおいて、関連年表特定情報以外の各情報(年表ID、タイトル、作成者、説明・概要、エントリID、タグなどの情報は、図4を用いて説明した対応する部分と同様である。
【0168】
もちろん、各年表やエントリに付加されたキーワード情報を用い、エントリ単位にキーワード情報のマッチング処理を予め行って、各エントリ毎に関連する年表を特定しておき、その特定した年表の識別情報を図17に示すように、関連年表特定情報としてエントリテーブルの各エントリ毎のデータとして付加しておくようにしてもよい。なお、図17に示したエントリテーブルにおいて、関連年表特定情報以外の各情報(エントリID、日付情報、タイトル、エントリのファイル名、コンテンツのファイル名、説明・概要、タグなどの情報は、図5を用いて説明した対応する部分と同様である。
【0169】
図16に示したように、年表テーブルの各年表毎に関連年表特定情報を付加しておくことにより、年表が表示されている場合において、その年表の関連年表一覧リストを表示するようにする所定の操作を行った場合には、図16に示した年表テーブルの当該年表の関連年表特定情報に基づいて必要な情報を取得して関連年表一覧リストを形成して表示し、ユーザーからの選択を受け付けて選択された関連年表を表示するようにすることができる。
【0170】
また、図17に示したように、エントリテーブルの各エントリ毎に関連年表特定情報を付加しておくことにより、年表が表示されており、その年表のエントリの関連表示アイコンINが選択された場合には、図17に示したエントリテーブルの当該エントリの関連年表特定情報に基づいて必要な情報を取得して関連年表一覧リストを形成して表示し、ユーザーからの選択を受け付けて選択された関連年表を表示するようにすることができる。
【0171】
この要に関連年表特定情報を事前のキーワード情報のマッチング2より年表テーブルやエントリテーブルに付加しておくことにより、年表提供装置においては、キーワード情報のマッチング等の処理を行うことなく、関連年表一覧リストを表示させ、これを利用することができるようにされる。なお、図16、図17に示したように、年表テーブルやエントリテーブルに関連年表特定情報を付す場合には、より関連性の高い年表(関連度の高い年表)を上位に位置付けるように登録しておくことにより、関連性の高い年表ほど関連年表一覧リストにおいて上位に位置付けることができる。
【0172】
[ソフトウェアの実現可能性について]
なお、上述した実施の形態においては、この発明による方法、装置の一実施の形態を年表提供装置に適用した場合を例にして説明した。しかし、上述もしたように、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126、表示処理部127の機能は、制御部100のCPU101において実行されるソフトウェアによっても実現することができる。
【0173】
そして、図10を用いて説明した主に関連年表一覧生成部125の機能を実現するプログラムや、図15を用いて説明した年表間対応項目特定部126の機能を実現するプログラムを形成し、これをROM102に記憶させておき、CPU101において実行可能にしておくことによって、関連年表一覧生成部125、年表間対応項目特定部126の機能を制御部100の機能として実現することができる。
【0174】
もちろん、図10を用いて説明した主に関連年表一覧生成部125の機能を実現するプログラムや、図15を用いて説明した年表間対応項目特定部126の機能を実現するプログラムを形成し、これをネットワークを通じて配信したり、CD−ROMやDVDなどの光ディスクなどの種々の記録媒体に記録して配布したりすることにより、種々のパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に、この発明を適用することができるようにされる。
【0175】
そして、上述した説明からも分かるように、関連した年表を自動的に探すことができる。関連した項目を自動的に探すことができる。関連度合いを表すことができる。年代の近さを関連度合いに考慮することによって、より感覚的に関連性が近い項目を選ぶことができる。どのような項目が関連したかを視覚的に示すことができる。関連した項目を視覚的に示しつつ、スクロールなどの操作ができる。他の項目に注目がうつるとハイライトが解除される、年代が離れていて1ページ中に関連した項目を表示できない場合も関連した項目を視覚的に示すことができる。といった種々の効果を実現することができる。
【0176】
なお、上述した実施の形態においては、パーソナルコンピュータにこの発明を適用したものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants)などの個人用の情報処理装置、あるいは、ゲーム機などの種々の電子機器にこの発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された年表提供装置を説明するためのブロック図である。
【図2】2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【図3】2つの年表を表示するようにした場合の一般的な表示例を説明するための図である。
【図4】年表テーブルの構成例を説明するための図である。
【図5】エントリテーブルの構成例を説明するための図である。
【図6】年表に対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。
【図7】エントリに対してキーワード情報を付す場合の例を説明するための図である。
【図8】選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。
【図9】選択したエントリに関連する年表の一覧リストの表示態様の一例について説明するための図である。
【図10】関連年表一覧リストを生成して表示するまでの処理について説明するためのフローチャートである。
【図11】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第1の例を説明するための図である。
【図12】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第2の例を説明するための図である。
【図13】年表と関連年表一覧リストの表示態様の第3の例を説明するための図である。
【図14】関連する年表同士を表示した場合に、関連する項目同士を一別可能な態様で表示した場合の表示例を説明するための図である。
【図15】表間で関連するエントリ同士を一別可能に表示する場合の処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】関連年表特定情報の欄を設けた場合の年表テーブルを説明するための図である。
【図17】関連年表特定情報の欄を設けた場合のエントリテーブルを説明するための図である。
【符号の説明】
【0178】
100…制御部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…不揮発性メモリ、105…CPUバス、111…操作部、121…ローカルストレージ、122…外部I/F、123…外部入出力端、124…通信I/F、125…関連年表一覧生成部、126…年表間対応項目特定部、127…表示処理部、128…表示部、129…LANI/F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報を付加しておき、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、
検出した前記年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示できるようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供方法。
【請求項3】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記年表間の関連性の検出は、前記関連するキーワード情報の一致によって前記関連性を導くことを特徴とする年表提供方法。
【請求項4】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記年表間の関連性の検出は、前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いを導くことにより行うことを特徴とする年表提供方法。
【請求項5】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連度合いを検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項6】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連度合いを検出することを特徴とする年表提供方法。
【請求項7】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示することを特徴とする年表提供方法。
【請求項8】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておき、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に表示できるようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の年表提供方法であって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、関連度合いの高い年表を優先的に表示するようにすることができることを特徴とする年表提供方法。
【請求項10】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表を提供する年表提供装置であって、
前記年表は、前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報が付加されたものであり、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記年表間の関連性に基づいて、所定の表示手段に表示すべき表示対象の年表に対して関連性のある年表をも、前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする年表提供装置。
【請求項11】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供装置。
【請求項12】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を一致する前記関連するキーワード情報に基づいて検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項13】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いに基づいて検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項14】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連性を検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るようにすることを特徴とする年表提供装置。
【請求項15】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連性を検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項16】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、
前記表示制御手段は、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示するように制御することを特徴とする年表提供装置。
【請求項17】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表を提供する年表提供装置であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報が付加されており、
所定の表示手段に表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段を通じて前記指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする年表提供装置。
【請求項18】
請求項17に記載の年表提供装置であって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、
前記表示制御手段は、前記年表特定情報に基づいて、関連度合いの高い年表を優先的に表示するように制御することができることを特徴とする年表提供装置。
【請求項19】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表であって、前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報が付加されている年表を提供する年表提供装置に搭載されたコンピュータを、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された前記年表間の関連性に基づいて、所定の表示手段に表示すべき表示対象の年表に対して関連性のある年表をも、前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段
として機能させることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項20】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項21】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を一致する前記関連するキーワード情報に基づいて検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項22】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いに基づいて検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項23】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連性を検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項24】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連性を検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項25】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、
前記表示制御手段は、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示するように制御するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項26】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表であって、前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報が付加された年表を提供するための年表提供装置に搭載されたコンピュータを、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段として機能させることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項27】
請求項26に記載の年表提供プログラムであって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、
前記表示制御手段は、関連度合いの高い年表を優先的に表示するように制御することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項1】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報を付加しておき、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出し、
検出した前記年表間の関連性に基づいて、表示対象の年表に対して関連性のある年表をも同時に表示できるようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供方法。
【請求項3】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記年表間の関連性の検出は、前記関連するキーワード情報の一致によって前記関連性を導くことを特徴とする年表提供方法。
【請求項4】
請求項1に記載の年表提供方法であって、
前記年表間の関連性の検出は、前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いを導くことにより行うことを特徴とする年表提供方法。
【請求項5】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連度合いを検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項6】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連度合いを検出することを特徴とする年表提供方法。
【請求項7】
請求項2に記載の年表提供方法であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示することを特徴とする年表提供方法。
【請求項8】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表の年表提供方法であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報を付加しておき、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に表示できるようにすることを特徴とする年表提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の年表提供方法であって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、関連度合いの高い年表を優先的に表示するようにすることができることを特徴とする年表提供方法。
【請求項10】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表を提供する年表提供装置であって、
前記年表は、前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報が付加されたものであり、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記年表間の関連性に基づいて、所定の表示手段に表示すべき表示対象の年表に対して関連性のある年表をも、前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする年表提供装置。
【請求項11】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供装置。
【請求項12】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を一致する前記関連するキーワード情報に基づいて検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項13】
請求項10に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いに基づいて検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項14】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連性を検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るようにすることを特徴とする年表提供装置。
【請求項15】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連性を検出することを特徴とする年表提供装置。
【請求項16】
請求項11に記載の年表提供装置であって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、
前記表示制御手段は、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示するように制御することを特徴とする年表提供装置。
【請求項17】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表を提供する年表提供装置であって、
前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報が付加されており、
所定の表示手段に表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段を通じて前記指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする年表提供装置。
【請求項18】
請求項17に記載の年表提供装置であって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、
前記表示制御手段は、前記年表特定情報に基づいて、関連度合いの高い年表を優先的に表示するように制御することができることを特徴とする年表提供装置。
【請求項19】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表であって、前記時間に関する情報と前記関連情報とからなる基礎情報に加えて、関連するキーワード情報が付加されている年表を提供する年表提供装置に搭載されたコンピュータを、
年表間において、付加されている前記関連するキーワード情報のマッチングを取ることにより年表間の関連性を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された前記年表間の関連性に基づいて、所定の表示手段に表示すべき表示対象の年表に対して関連性のある年表をも、前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段
として機能させることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項20】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記関連するキーワード情報は、年表毎に付加される年表に関するキーワード情報と、年表を構成する関連情報毎に付加される関連情報に関するキーワード情報との一方あるいは両方であり、
前記年表に関するキーワード情報は、年表のタイトル、年表の製作者を示す情報、年表の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであり、
前記関連情報に関するキーワード情報は、関連情報のタイトル、関連情報の概要を示す文章から抽出される単語、ユーザーが任意に付加する単語の内の1以上を含むものであることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項21】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を一致する前記関連するキーワード情報に基づいて検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項22】
請求項19に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記年表間の関連性を前記関連するキーワード情報の一致数に応じた関連度合いに基づいて検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項23】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致する関連情報の数と一致するキーワード情報の数との両方に基づいて年表間の関連性を検出する場合には、関連情報の一致数よりも、キーワード情報の一致数の重みを高く取るように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項24】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記検出手段は、前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、一致するキーワード情報を有する関連情報の内、年表上の年代が近い関連情報ほど関連度合いを高く取るようにして、年表間の関連性を検出するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項25】
請求項20に記載の年表提供プログラムであって、
前記関連するキーワード情報として、少なくとも前記関連情報に関するキーワード情報を用いる場合において、
前記表示制御手段は、関連する年表同士を表示する場合に関連する関連情報同士を関連付けて表示するように制御するように機能することを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項26】
時間に関する情報に対応させて1以上の関連情報を配置することにより形成される年表であって、前記年表と前記関連情報の一方あるいは両方に対して、関連する年表を特定する年表特定情報が付加された年表を提供するための年表提供装置に搭載されたコンピュータを、
表示された年表に対して、あるいは、表示された年表中の関連情報に対して、関連する年表を表示するようにする指示入力を受け付けた場合に、付加されている前記年表特定情報によって特定される年表を表示中の年表と共に前記表示手段に表示するように制御する表示制御手段として機能させることを特徴とする年表提供プログラム。
【請求項27】
請求項26に記載の年表提供プログラムであって、
前記年表特定情報は、関連度合いによって順序付けられており、
前記表示制御手段は、関連度合いの高い年表を優先的に表示するように制御することを特徴とする年表提供プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−210069(P2008−210069A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−44837(P2007−44837)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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