幹細胞の標的化
本発明は、幹細胞特異的マーカー分子に結合する第1の薬剤および組織特異的マーカー分子に結合する第2の薬剤を含む抗原結合コンストラクトについて記載する。特に、本発明は、この組織特異的マーカーが筋肉特異的マーカー分子であるコンストラクトについて記載する。かかるコンストラクトは、筋肉の再生または心臓疾患に用いるための医薬組成物に用いられ得る。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
幹細胞特異的マーカー分子に結合する第1の薬剤および組織特異的マーカー分子に結合する第2の薬剤を含む、抗原結合コンストラクト。
【請求項2】
前記組織特異的マーカーが筋肉特異的マーカー分子である、請求項1に記載のコンストラクト。
【請求項3】
前記組織特異的マーカーが心筋特異的マーカー分子である、請求項2に記載のコンストラクト。
【請求項4】
前記第1または第2の薬剤がモノクローナル抗体である、請求項1〜3のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項5】
前記第1または第2の薬剤がエピトープ結合ドメインである、請求項1〜3のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項6】
前記エピトープ結合ドメインが免疫グロブリン単一可変ドメインである、請求項5に記載のコンストラクト。
【請求項7】
前記幹細胞特異的マーカー分子および前記組織特異的マーカー分子がヒトのものである、請求項1〜6のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項8】
前記幹細胞特異的マーカー分子がc−Kitである、請求項1〜7のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項9】
前記筋肉特異的マーカー分子が、ミオシン軽鎖(MLC)、心臓ミオシン、ヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)、MLC1、MLC2およびMLC3を含むミオシン由来の分子、心臓トロポニンI、心臓トロポニン、テネイシンCまたはクレアチンキナーゼからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項10】
筋肉特異的マーカー分子に結合する前記薬剤が抗MLC抗体である、請求項9に記載のコンストラクト。
【請求項11】
前記抗MLC抗体がATCC HB 11709から入手できるモノクローナル抗体である、請求項10に記載のコンストラクト。
【請求項12】
前記第1の薬剤が抗c−Kitモノクローナル抗体であり、前記第2の薬剤が抗MLCモノクローナル抗体である、請求項1〜11のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項13】
MAbdAbである、請求項1〜12のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項14】
前記第1の薬剤が抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインであり、前記第2の薬剤がモノクローナル抗MLC抗体である、請求項13に記載のコンストラクト。
【請求項15】
c−Kitに結合する前記エピトープ結合ドメインが、請求項30〜52、56〜61のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメインもしくはポリペプチドであるか、または請求項55に記載のリガンドである、請求項1〜11、13または14のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項16】
c−Kitに結合する前記エピトープ結合ドメインが、配列番号302〜305、457、458または482のいずれかに示すアミノ酸を有する免疫グロブリン単一可変ドメインまたはポリペプチドである、請求項1〜11、13〜15のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項17】
前記抗MLC抗体が、請求項22〜29のいずれかに記載のヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)に結合する抗原結合タンパク質または抗体である、請求項1〜16のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項18】
前記第1の薬剤および第2の薬剤が結合している、請求項1〜17のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項19】
前記リンカーが、G4Sリンカー(GGGGS)、TVAAPS、ASTKGPT、ASTKGPS、EPKSCDKTHTCPPCP、ELQLEESCAEAQDGELDG、AST、STGGGGGS、STGGGGGSGGGGS、STGPPPPPS、STGPPPPPPPPPPS、STG、PPPPPS、STGSRDPYLWSAPSDPLELVVTGTSVTPSRLPTEPPSSVAEFSEATAELTVSFTNKVFTTETSRSITTSPKESDSPAGPARQYYTKGNGSTG、「STG」(セリン、スレオニン、グリシン)、「GSTG」または「RS」から選択される任意の1つである、請求項15または16に記載のコンストラクト。
【請求項20】
前記コンストラクトが、表24に記載のコンストラクトのいずれかから選択される、請求項13に記載のコンストラクト。
【請求項21】
請求項1〜19のいずれかに記載のコンストラクトをコードする核酸分子。
【請求項22】
ヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)に結合し、かつ配列番号13もしくは配列番号17のCDR3を含むか、またはCDR3に1、2もしくは3個のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗原結合タンパク質。
【請求項23】
前記抗原結合タンパク質が以下のCDR、すなわちCDRH1(配列番号18)、CDRH2(配列番号19)、CDRH3(配列番号20)、CDRL1(配列番号14)、CDRL2(配列番号15)、CDRL3(配列番号16)を含む、請求項22に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項24】
マウスvMLC1およびヒトvMLC1の両方に結合する、請求項22または23に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項25】
前記抗原結合タンパク質が抗体である、請求項22〜24のいずれかに記載の抗原結合タンパク質。
【請求項26】
前記抗体がヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項25に記載の抗体。
【請求項27】
配列番号22、25、28もしくは31から選択されるVHドメイン、および配列番号34、37もしくは440から選択されるVκドメインを含む、請求項22〜26のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項28】
配列番号31に示す配列を有するVHドメインおよび配列番号37に示す配列を有するVκドメインを含む、請求項27に記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項29】
前記抗原結合タンパク質がFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニ抗体、単離VH、単離VΚまたはdAbを含む、請求項22〜28のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項30】
請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体をコードする核酸分子。
【請求項31】
第1のベクターおよび第2のベクターで形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞であって、前記第一のベクターが、請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体の重鎖をコードする核酸分子を含み、前記第2のベクターが、請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体の軽鎖をコードする核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項32】
抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項33】
解離定数(Kd)が10pM〜10μM、一実施形態において、100pM〜10μM、または0.1μM〜1μMでc−Kitに結合する、請求項30に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項34】
抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインを含む単離ポリペプチド。
【請求項35】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされる少なくとも1つのアミノ酸配列と少なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含み、かつc−Kitに結合する、請求項34に記載の単離ポリペプチド。
【請求項36】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含む、単離ポリペプチド。
【請求項37】
図6、配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476に示す核酸配列のいずれかと少なくとも60%同一であるヌクレオチド配列によってコードされ、かつc−Kitに結合する、単離ポリペプチド。
【請求項38】
ヒトc−Kitに結合する、請求項32〜35のいずれかに記載の単離ポリペプチド。
【請求項39】
ヒトc−Kitおよびマウスc−Kitの両方に結合する、請求項34〜38のいずれかに記載の単離ポリペプチド。
【請求項40】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項41】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476に示す核酸配列のいずれかによってコードされるアミノ酸配列を含む、請求項40に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項42】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−43(配列番号51)、DOM28h−33(配列番号49)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28h−66(配列番号58)、DOM28h−110(配列番号70)、DOM28h−84(配列番号62)、DOM28m−23(配列番号81)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−52(配列番号84)、DOM28h−79(配列番号61)、DOM28h−7(配列番号41)、DOM28h−20(配列番号45)、DOM28h−26(配列番号48)、DOM28h−78(配列番号60)、DOM28h−73(配列番号59)またはDOM28h−54(配列番号55)として特定される核酸配列のいずれかによってコードされるアミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を含む、請求項41に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項43】
前記抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインがヒトc−Kitに結合する、請求項40〜42のいずれかに記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項44】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項45】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項46】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項47】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項48】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項49】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項50】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項51】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列のいずれかに示す配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項52】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列からなる群から選択されるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項53】
CDR1、CDR2、およびCDR3からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、前記CDR1、CDR2、またはCDR3が、配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1、CDR2、またはCDR3と同一である、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項54】
図7に示すCDR配列から選択される少なくとも1つのCDRを含む、請求項40〜53のいずれかに記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項55】
請求項32〜54のいずれかに記載のポリペプチドまたは抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインをコードする核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項56】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項57】
c−Kitに対する結合特異性を有し、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含む抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインの結合を阻害する、リガンド。
【請求項58】
c−Kit受容体結合および/またはSCFによる活性化が実質的に阻害されないような方法でc−Kitに結合する、請求項32〜57のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項59】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−33(配列番号49)、DOM28h−43(配列番号51)、DOM28h−66(配列番号58)、DOM28h−84(配列番号62)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28h−110(配列番号70)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−23(配列番号81)、またはDOM28m−52(配列番号84)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項58に記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項60】
c−Kit受容体結合および/またはSCFによる活性化が実質的に阻害されるような方法でc−Kitに結合する、請求項32〜57のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項61】
DOM28h−7(配列番号41)、DOM28h−20(配列番号45)、DOM28h−26(配列番号48)、DOM28h−54(配列番号55)、DOM28h−73(配列番号59)、DOM28h−78(配列番号60)またはDOM28h−79(配列番号61)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項60に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項62】
ヒトc−Kitとマウスc−Kitの間で交差反応を示す、請求項32〜61のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項63】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−23(配列番号81)およびDOM28m−52(配列番号84)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項62に記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドを産生する方法であって、前記抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドをコードする組換え核酸を含む組換え宿主細胞を、前記組換え核酸が発現し、抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドが産生されるように、前記組換え核酸の発現に適する条件下で維持することを含む方法。
【請求項65】
前記抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドを単離することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
c−Kit受容体活性化に伴う疾患または障害の治療のためにc−Kitを標的にするのに使用するための、請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項67】
前記疾患または障害が、マスト細胞障害、または小細胞肺癌、結腸直腸癌、乳癌、婦人科系腫瘍および神経芽細胞腫を含む癌である、請求項66に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項68】
請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンドを含む、医薬組成物。
【請求項69】
請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンドを含むデバイスであって、前記免疫グロブリン単一可変ドメインが前記デバイスの表面に結合している、デバイス。
【請求項70】
前記デバイスがステントである、請求項69に記載のデバイス。
【請求項71】
心臓疾患の治療に使用するための、請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト。
【請求項72】
筋肉疾患の治療に使用するための、請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト。
【請求項73】
請求項1〜19のいずれかに記載のコンストラクトを含む医薬組成物。
【請求項74】
サイトカインをさらに含む、請求項73に記載の医薬組成物。
【請求項75】
前記サイトカインが、SCF、G−CSF、SDF−1、AMD3100、VEGF、FGFおよびDPP−IV阻害剤から選択される、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクトを投与することを含む、心臓疾患を治療する方法。
【請求項77】
サイトカインを投与することをさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記サイトカインが、SCF、G−CSF、SDF−1、AMD3100、VEGF、FGFおよびDPP−IV阻害剤から選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
患者から骨髄細胞を抽出すること、前記細胞をインビトロで処理すること、かつコンストラクトを投与する前に前記細胞を前記患者に戻すことを含む、請求項76〜78のいずれかに記載の心臓疾患を治療する方法。
【請求項80】
幹細胞の生存、分化または増殖を高める化合物を投与することをさらに含む、請求項76〜78のいずれかに記載の心臓疾患を治療する方法。
【請求項81】
前記化合物が、VEGF、FGF、スタチン、SDF−1、CXCR4またはSDF−1βP2Gから選択される、請求項80に記載の方法。
【請求項1】
幹細胞特異的マーカー分子に結合する第1の薬剤および組織特異的マーカー分子に結合する第2の薬剤を含む、抗原結合コンストラクト。
【請求項2】
前記組織特異的マーカーが筋肉特異的マーカー分子である、請求項1に記載のコンストラクト。
【請求項3】
前記組織特異的マーカーが心筋特異的マーカー分子である、請求項2に記載のコンストラクト。
【請求項4】
前記第1または第2の薬剤がモノクローナル抗体である、請求項1〜3のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項5】
前記第1または第2の薬剤がエピトープ結合ドメインである、請求項1〜3のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項6】
前記エピトープ結合ドメインが免疫グロブリン単一可変ドメインである、請求項5に記載のコンストラクト。
【請求項7】
前記幹細胞特異的マーカー分子および前記組織特異的マーカー分子がヒトのものである、請求項1〜6のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項8】
前記幹細胞特異的マーカー分子がc−Kitである、請求項1〜7のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項9】
前記筋肉特異的マーカー分子が、ミオシン軽鎖(MLC)、心臓ミオシン、ヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)、MLC1、MLC2およびMLC3を含むミオシン由来の分子、心臓トロポニンI、心臓トロポニン、テネイシンCまたはクレアチンキナーゼからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項10】
筋肉特異的マーカー分子に結合する前記薬剤が抗MLC抗体である、請求項9に記載のコンストラクト。
【請求項11】
前記抗MLC抗体がATCC HB 11709から入手できるモノクローナル抗体である、請求項10に記載のコンストラクト。
【請求項12】
前記第1の薬剤が抗c−Kitモノクローナル抗体であり、前記第2の薬剤が抗MLCモノクローナル抗体である、請求項1〜11のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項13】
MAbdAbである、請求項1〜12のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項14】
前記第1の薬剤が抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインであり、前記第2の薬剤がモノクローナル抗MLC抗体である、請求項13に記載のコンストラクト。
【請求項15】
c−Kitに結合する前記エピトープ結合ドメインが、請求項30〜52、56〜61のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメインもしくはポリペプチドであるか、または請求項55に記載のリガンドである、請求項1〜11、13または14のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項16】
c−Kitに結合する前記エピトープ結合ドメインが、配列番号302〜305、457、458または482のいずれかに示すアミノ酸を有する免疫グロブリン単一可変ドメインまたはポリペプチドである、請求項1〜11、13〜15のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項17】
前記抗MLC抗体が、請求項22〜29のいずれかに記載のヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)に結合する抗原結合タンパク質または抗体である、請求項1〜16のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項18】
前記第1の薬剤および第2の薬剤が結合している、請求項1〜17のいずれかに記載のコンストラクト。
【請求項19】
前記リンカーが、G4Sリンカー(GGGGS)、TVAAPS、ASTKGPT、ASTKGPS、EPKSCDKTHTCPPCP、ELQLEESCAEAQDGELDG、AST、STGGGGGS、STGGGGGSGGGGS、STGPPPPPS、STGPPPPPPPPPPS、STG、PPPPPS、STGSRDPYLWSAPSDPLELVVTGTSVTPSRLPTEPPSSVAEFSEATAELTVSFTNKVFTTETSRSITTSPKESDSPAGPARQYYTKGNGSTG、「STG」(セリン、スレオニン、グリシン)、「GSTG」または「RS」から選択される任意の1つである、請求項15または16に記載のコンストラクト。
【請求項20】
前記コンストラクトが、表24に記載のコンストラクトのいずれかから選択される、請求項13に記載のコンストラクト。
【請求項21】
請求項1〜19のいずれかに記載のコンストラクトをコードする核酸分子。
【請求項22】
ヒト心室ミオシン軽鎖1(vMLC1)に結合し、かつ配列番号13もしくは配列番号17のCDR3を含むか、またはCDR3に1、2もしくは3個のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗原結合タンパク質。
【請求項23】
前記抗原結合タンパク質が以下のCDR、すなわちCDRH1(配列番号18)、CDRH2(配列番号19)、CDRH3(配列番号20)、CDRL1(配列番号14)、CDRL2(配列番号15)、CDRL3(配列番号16)を含む、請求項22に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項24】
マウスvMLC1およびヒトvMLC1の両方に結合する、請求項22または23に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項25】
前記抗原結合タンパク質が抗体である、請求項22〜24のいずれかに記載の抗原結合タンパク質。
【請求項26】
前記抗体がヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項25に記載の抗体。
【請求項27】
配列番号22、25、28もしくは31から選択されるVHドメイン、および配列番号34、37もしくは440から選択されるVκドメインを含む、請求項22〜26のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項28】
配列番号31に示す配列を有するVHドメインおよび配列番号37に示す配列を有するVκドメインを含む、請求項27に記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項29】
前記抗原結合タンパク質がFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニ抗体、単離VH、単離VΚまたはdAbを含む、請求項22〜28のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体。
【請求項30】
請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体をコードする核酸分子。
【請求項31】
第1のベクターおよび第2のベクターで形質転換またはトランスフェクトした宿主細胞であって、前記第一のベクターが、請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体の重鎖をコードする核酸分子を含み、前記第2のベクターが、請求項22〜29のいずれかに記載の抗原結合タンパク質または抗体の軽鎖をコードする核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項32】
抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項33】
解離定数(Kd)が10pM〜10μM、一実施形態において、100pM〜10μM、または0.1μM〜1μMでc−Kitに結合する、請求項30に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項34】
抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインを含む単離ポリペプチド。
【請求項35】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされる少なくとも1つのアミノ酸配列と少なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含み、かつc−Kitに結合する、請求項34に記載の単離ポリペプチド。
【請求項36】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含む、単離ポリペプチド。
【請求項37】
図6、配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476に示す核酸配列のいずれかと少なくとも60%同一であるヌクレオチド配列によってコードされ、かつc−Kitに結合する、単離ポリペプチド。
【請求項38】
ヒトc−Kitに結合する、請求項32〜35のいずれかに記載の単離ポリペプチド。
【請求項39】
ヒトc−Kitおよびマウスc−Kitの両方に結合する、請求項34〜38のいずれかに記載の単離ポリペプチド。
【請求項40】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項41】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476に示す核酸配列のいずれかによってコードされるアミノ酸配列を含む、請求項40に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項42】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−43(配列番号51)、DOM28h−33(配列番号49)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28h−66(配列番号58)、DOM28h−110(配列番号70)、DOM28h−84(配列番号62)、DOM28m−23(配列番号81)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−52(配列番号84)、DOM28h−79(配列番号61)、DOM28h−7(配列番号41)、DOM28h−20(配列番号45)、DOM28h−26(配列番号48)、DOM28h−78(配列番号60)、DOM28h−73(配列番号59)またはDOM28h−54(配列番号55)として特定される核酸配列のいずれかによってコードされるアミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を含む、請求項41に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項43】
前記抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインがヒトc−Kitに結合する、請求項40〜42のいずれかに記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項44】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項45】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項46】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項47】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項48】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項49】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項50】
25以下のアミノ酸位置で修飾された配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のアミノ酸配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列を含み、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項51】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列のいずれかに示す配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項52】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR3配列からなる群から選択されるCDR3配列を含む、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項53】
CDR1、CDR2、およびCDR3からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、前記CDR1、CDR2、またはCDR3が、配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列のいずれか1つの中のCDR1、CDR2、またはCDR3と同一である、請求項32に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項54】
図7に示すCDR配列から選択される少なくとも1つのCDRを含む、請求項40〜53のいずれかに記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項55】
請求項32〜54のいずれかに記載のポリペプチドまたは抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインをコードする核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項56】
配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項57】
c−Kitに対する結合特異性を有し、かつ配列番号39〜87、224〜246、270〜282、297〜300、383〜384または476のいずれかに示す配列を有する核酸によってコードされるアミノ酸配列を含む抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメインの結合を阻害する、リガンド。
【請求項58】
c−Kit受容体結合および/またはSCFによる活性化が実質的に阻害されないような方法でc−Kitに結合する、請求項32〜57のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項59】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−33(配列番号49)、DOM28h−43(配列番号51)、DOM28h−66(配列番号58)、DOM28h−84(配列番号62)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28h−110(配列番号70)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−23(配列番号81)、またはDOM28m−52(配列番号84)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項58に記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項60】
c−Kit受容体結合および/またはSCFによる活性化が実質的に阻害されるような方法でc−Kitに結合する、請求項32〜57のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項61】
DOM28h−7(配列番号41)、DOM28h−20(配列番号45)、DOM28h−26(配列番号48)、DOM28h−54(配列番号55)、DOM28h−73(配列番号59)、DOM28h−78(配列番号60)またはDOM28h−79(配列番号61)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項60に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項62】
ヒトc−Kitとマウスc−Kitの間で交差反応を示す、請求項32〜61のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項63】
DOM28h−5(配列番号39)、DOM28h−94(配列番号65)、DOM28m−7(配列番号78)、DOM28m−23(配列番号81)およびDOM28m−52(配列番号84)のいずれかに示す核酸配列によってコードされるアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項62に記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドを産生する方法であって、前記抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドをコードする組換え核酸を含む組換え宿主細胞を、前記組換え核酸が発現し、抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドが産生されるように、前記組換え核酸の発現に適する条件下で維持することを含む方法。
【請求項65】
前記抗原結合コンストラクト、タンパク質、抗体、ポリペプチド、免疫グロブリン単一可変ドメインまたはリガンドを単離することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
c−Kit受容体活性化に伴う疾患または障害の治療のためにc−Kitを標的にするのに使用するための、請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の抗c−Kitの免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンド。
【請求項67】
前記疾患または障害が、マスト細胞障害、または小細胞肺癌、結腸直腸癌、乳癌、婦人科系腫瘍および神経芽細胞腫を含む癌である、請求項66に記載の抗c−Kit免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項68】
請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンドを含む、医薬組成物。
【請求項69】
請求項32〜54または57〜63のいずれかに記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、ポリペプチドまたはリガンドを含むデバイスであって、前記免疫グロブリン単一可変ドメインが前記デバイスの表面に結合している、デバイス。
【請求項70】
前記デバイスがステントである、請求項69に記載のデバイス。
【請求項71】
心臓疾患の治療に使用するための、請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト。
【請求項72】
筋肉疾患の治療に使用するための、請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクト。
【請求項73】
請求項1〜19のいずれかに記載のコンストラクトを含む医薬組成物。
【請求項74】
サイトカインをさらに含む、請求項73に記載の医薬組成物。
【請求項75】
前記サイトカインが、SCF、G−CSF、SDF−1、AMD3100、VEGF、FGFおよびDPP−IV阻害剤から選択される、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
請求項1〜19のいずれかに記載の抗原結合コンストラクトを投与することを含む、心臓疾患を治療する方法。
【請求項77】
サイトカインを投与することをさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記サイトカインが、SCF、G−CSF、SDF−1、AMD3100、VEGF、FGFおよびDPP−IV阻害剤から選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
患者から骨髄細胞を抽出すること、前記細胞をインビトロで処理すること、かつコンストラクトを投与する前に前記細胞を前記患者に戻すことを含む、請求項76〜78のいずれかに記載の心臓疾患を治療する方法。
【請求項80】
幹細胞の生存、分化または増殖を高める化合物を投与することをさらに含む、請求項76〜78のいずれかに記載の心臓疾患を治療する方法。
【請求項81】
前記化合物が、VEGF、FGF、スタチン、SDF−1、CXCR4またはSDF−1βP2Gから選択される、請求項80に記載の方法。
【図1−1】
【図1−2】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図5−4】
【図5−5】
【図5−6】
【図5−7】
【図6A−1】
【図6A−2】
【図6A−3】
【図6A−4】
【図6A−5】
【図6A−6】
【図6A−7】
【図6A−8】
【図6A−9】
【図6B−1】
【図6B−2】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A−1】
【図16A−2】
【図16A−3】
【図16A−4】
【図16B−1】
【図16B−2】
【図16B−3】
【図17A−1】
【図17A−2】
【図17B−1】
【図17B−2】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20−1】
【図20−2】
【図20−3】
【図20−4】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25−1】
【図25−2】
【図25−3】
【図25−4】
【図25−5】
【図25−6】
【図25−7】
【図25−8】
【図25−9】
【図25−10】
【図25−11】
【図25−12】
【図25−13】
【図25−14】
【図25−15】
【図25−16】
【図25−17】
【図25−18】
【図25−19】
【図25−20】
【図25−21】
【図25−22】
【図25−23】
【図25−24】
【図25−25】
【図25−26】
【図25−27】
【図25−28】
【図25−29】
【図25−30】
【図25−31】
【図25−32】
【図25−33】
【図25−34】
【図25−35】
【図25−36】
【図25−37】
【図25−38】
【図25−39】
【図25−40】
【図25−41】
【図25−42】
【図25−43】
【図25−44】
【図25−45】
【図25−46】
【図25−47】
【図25−48】
【図25−49】
【図25−50】
【図25−51】
【図25−52】
【図25−53】
【図25−54】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31−1】
【図31−2】
【図31−3】
【図31−4】
【図31−5】
【図31−6】
【図31−7】
【図31−8】
【図1−2】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図5−4】
【図5−5】
【図5−6】
【図5−7】
【図6A−1】
【図6A−2】
【図6A−3】
【図6A−4】
【図6A−5】
【図6A−6】
【図6A−7】
【図6A−8】
【図6A−9】
【図6B−1】
【図6B−2】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A−1】
【図16A−2】
【図16A−3】
【図16A−4】
【図16B−1】
【図16B−2】
【図16B−3】
【図17A−1】
【図17A−2】
【図17B−1】
【図17B−2】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20−1】
【図20−2】
【図20−3】
【図20−4】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25−1】
【図25−2】
【図25−3】
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【図25−5】
【図25−6】
【図25−7】
【図25−8】
【図25−9】
【図25−10】
【図25−11】
【図25−12】
【図25−13】
【図25−14】
【図25−15】
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【図25−17】
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【図25−19】
【図25−20】
【図25−21】
【図25−22】
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【図25−24】
【図25−25】
【図25−26】
【図25−27】
【図25−28】
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【図25−30】
【図25−31】
【図25−32】
【図25−33】
【図25−34】
【図25−35】
【図25−36】
【図25−37】
【図25−38】
【図25−39】
【図25−40】
【図25−41】
【図25−42】
【図25−43】
【図25−44】
【図25−45】
【図25−46】
【図25−47】
【図25−48】
【図25−49】
【図25−50】
【図25−51】
【図25−52】
【図25−53】
【図25−54】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31−1】
【図31−2】
【図31−3】
【図31−4】
【図31−5】
【図31−6】
【図31−7】
【図31−8】
【公表番号】特表2012−528117(P2012−528117A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512368(P2012−512368)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057283
【国際公開番号】WO2010/136508
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057283
【国際公開番号】WO2010/136508
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
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