幹細胞集合体懸濁液組成物、その分化方法
本発明は、未分化の、または分化したES細胞単独細胞懸濁液から、未分化の、または分化したES細胞集合体懸濁液を生成する方法、およびそれらを分化する方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、hES単独細胞懸濁液からの懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させる方法;
(a) 未分化状態でのエキスパンションを許容する接着性の成長培養条件でhES細胞を培養すること;
(b) (a)の接着性のhES細胞培養物をhES単独細胞の懸濁培地内に解離すること;および
(d) hES単独細胞懸濁培地を、単独細胞懸濁培地がhES−由来の細胞集合体を懸濁液中で形成するまでの期間撹拌した際に、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を形成することを許容する分化培地条件と接触させ、懸濁液中のhES−由来の細胞集合体を発生させること。
【請求項2】
前記hES単独細胞懸濁培地が少なくとも30分間撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記hES単独細胞懸濁培地が80rpmから160rpmで、hES単独細胞懸濁培養物のオービタルローテーションにより撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記hES単独細胞懸濁培地が100rpmから140rpmで、hES単独細胞懸濁培養物のオービタルローテーションにより撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
複数のhES−由来の細胞集合体が懸濁培養で製造され、懸濁液中のhES−由来の細胞集合体のサイズと形状が本質的に一定である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
hES−由来の細胞集合体が内胚葉リネッジ特異性細胞集合体である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記内胚葉リネッジ特異性細胞集合体が、膵性リネッジタイプ細胞集合体、肝臓リネッジタイプ細胞集合体、上皮性リネッジタイプ細胞集合体、甲状腺リネッジ細胞集合体、および胸腺リネッジ細胞集合体から成る群から選択される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記内胚葉リネッジ特異性細胞集合体が膵性リネッジタイプ細胞集合体である、請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記hES−由来の細胞集合体は、多分化能膵性前駆細胞集合体または内分泌性細胞集合体である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、1種以上の選択性マーカまたは薬剤の使用により希望のhES−由来の細胞集合体を選択するかまたは精製する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記選択性マーカまたは薬剤が、CD30、CD49a、CD49e、CD55、CD98、CD99、CD142、CD165、CD200、CD318、CD334、およびCD340から成る群から選ばれる、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記希望のhES−由来の細胞集合体の選択または精製がセルソ−ティングの使用により行われる、請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択される増殖因子の低濃度と接触させることにより膵性内胚葉細胞を富化する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択される増殖因子の高濃度と接触させることにより膵性内分泌細胞を富化することを許容する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記hES単独細胞懸濁培地に、Y−27632、ファスジル、H−1152P、およびインスリン/鉄結合性グロブリン/セレニウム(ITS)を含む混合物から成る群から選ばれる、細胞生存を促進できる薬剤を追加することをさらに含む、特許請求の範囲1の方法。
【請求項16】
前記接着培養条件が、細胞外マトリクス、細胞外基質蛋白質およびヒトまたはマウスフィーダー層から成る群から選択される基体またはマトリツクスを欠いている、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記接着性の成長培養条件は、異物性がなく、無マトリツクス、およびフィーダなしである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記第一の分化培養条件が、TGFbetaファミリーメンバー受容体を活性化するTGFbetaファミリーメンバーを含み、該TGFbetaファミリーメンバーがアクチビン A、アクチビン B、ノーダル、GDF−8、およびGDF−11から成る群から選ばれる、請求項1記載の方法。
【請求項19】
以下を含む、hES−由来単独細胞懸濁液から、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させる方法;
(a) 未分化状態でのエキスパンションを許容する接着性の成長培養条件でhES細胞を培養すること;
(b) hES細胞を分化するのに好適な第一の培養条件に未分化のhES細胞を接触させ、接着性のhES−由来の細胞を与えること;
(c) 接着性のhES−由来の細胞を単独細胞懸濁培養物に解離すること;
および
(d) 単独細胞懸濁培養物を、単独細胞懸濁培地がhES−由来の細胞集合体を懸濁液中で形成するまでの期間撹拌した際に、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を形成することを許容する第二の分化培地条件と接触させ、それにより懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させること。
【請求項20】
前記第二の分化培養条件が、FGF10、EGF、KGF、ノギンおよびレチノイン酸から成る群から選ばれた非TGFbetaファミリーメンバーを含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択された増殖因子の低濃度を使用することを含む膵性前駆細胞を富化する方法。
【請求項22】
FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択された増殖因子の高濃度を使用することを含む内分泌前駆細胞を富化するための方法。
【請求項23】
hES細胞培地から膵性前駆細胞を富化する方法であって、膵性前駆細胞が由来するhES細胞培地密度を大きくすることを含む、方法。
【請求項24】
hES細胞培地から内分泌前駆細胞を富化する方法であって、膵性前駆細胞が由来するhES細胞培地密度を小さくすることを含む、方法。
【請求項1】
以下を含む、hES単独細胞懸濁液からの懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させる方法;
(a) 未分化状態でのエキスパンションを許容する接着性の成長培養条件でhES細胞を培養すること;
(b) (a)の接着性のhES細胞培養物をhES単独細胞の懸濁培地内に解離すること;および
(d) hES単独細胞懸濁培地を、単独細胞懸濁培地がhES−由来の細胞集合体を懸濁液中で形成するまでの期間撹拌した際に、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を形成することを許容する分化培地条件と接触させ、懸濁液中のhES−由来の細胞集合体を発生させること。
【請求項2】
前記hES単独細胞懸濁培地が少なくとも30分間撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記hES単独細胞懸濁培地が80rpmから160rpmで、hES単独細胞懸濁培養物のオービタルローテーションにより撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記hES単独細胞懸濁培地が100rpmから140rpmで、hES単独細胞懸濁培養物のオービタルローテーションにより撹拌される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
複数のhES−由来の細胞集合体が懸濁培養で製造され、懸濁液中のhES−由来の細胞集合体のサイズと形状が本質的に一定である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
hES−由来の細胞集合体が内胚葉リネッジ特異性細胞集合体である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記内胚葉リネッジ特異性細胞集合体が、膵性リネッジタイプ細胞集合体、肝臓リネッジタイプ細胞集合体、上皮性リネッジタイプ細胞集合体、甲状腺リネッジ細胞集合体、および胸腺リネッジ細胞集合体から成る群から選択される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記内胚葉リネッジ特異性細胞集合体が膵性リネッジタイプ細胞集合体である、請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記hES−由来の細胞集合体は、多分化能膵性前駆細胞集合体または内分泌性細胞集合体である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、1種以上の選択性マーカまたは薬剤の使用により希望のhES−由来の細胞集合体を選択するかまたは精製する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記選択性マーカまたは薬剤が、CD30、CD49a、CD49e、CD55、CD98、CD99、CD142、CD165、CD200、CD318、CD334、およびCD340から成る群から選ばれる、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記希望のhES−由来の細胞集合体の選択または精製がセルソ−ティングの使用により行われる、請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択される増殖因子の低濃度と接触させることにより膵性内胚葉細胞を富化する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記分化培養条件と接触させる工程に引き続いて、FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択される増殖因子の高濃度と接触させることにより膵性内分泌細胞を富化することを許容する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記hES単独細胞懸濁培地に、Y−27632、ファスジル、H−1152P、およびインスリン/鉄結合性グロブリン/セレニウム(ITS)を含む混合物から成る群から選ばれる、細胞生存を促進できる薬剤を追加することをさらに含む、特許請求の範囲1の方法。
【請求項16】
前記接着培養条件が、細胞外マトリクス、細胞外基質蛋白質およびヒトまたはマウスフィーダー層から成る群から選択される基体またはマトリツクスを欠いている、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記接着性の成長培養条件は、異物性がなく、無マトリツクス、およびフィーダなしである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記第一の分化培養条件が、TGFbetaファミリーメンバー受容体を活性化するTGFbetaファミリーメンバーを含み、該TGFbetaファミリーメンバーがアクチビン A、アクチビン B、ノーダル、GDF−8、およびGDF−11から成る群から選ばれる、請求項1記載の方法。
【請求項19】
以下を含む、hES−由来単独細胞懸濁液から、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させる方法;
(a) 未分化状態でのエキスパンションを許容する接着性の成長培養条件でhES細胞を培養すること;
(b) hES細胞を分化するのに好適な第一の培養条件に未分化のhES細胞を接触させ、接着性のhES−由来の細胞を与えること;
(c) 接着性のhES−由来の細胞を単独細胞懸濁培養物に解離すること;
および
(d) 単独細胞懸濁培養物を、単独細胞懸濁培地がhES−由来の細胞集合体を懸濁液中で形成するまでの期間撹拌した際に、懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を形成することを許容する第二の分化培地条件と接触させ、それにより懸濁液中にhES−由来の細胞集合体を発生させること。
【請求項20】
前記第二の分化培養条件が、FGF10、EGF、KGF、ノギンおよびレチノイン酸から成る群から選ばれた非TGFbetaファミリーメンバーを含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択された増殖因子の低濃度を使用することを含む膵性前駆細胞を富化する方法。
【請求項22】
FGF10、EGF、KGF、ノギン、およびレチノイン酸から成る群から選択された増殖因子の高濃度を使用することを含む内分泌前駆細胞を富化するための方法。
【請求項23】
hES細胞培地から膵性前駆細胞を富化する方法であって、膵性前駆細胞が由来するhES細胞培地密度を大きくすることを含む、方法。
【請求項24】
hES細胞培地から内分泌前駆細胞を富化する方法であって、膵性前駆細胞が由来するhES細胞培地密度を小さくすることを含む、方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6】
【図6A】
【図6B】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8E】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A−11B】
【図11C−11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図22F】
【図22G】
【図22H】
【図22I】
【図22J】
【図22K】
【図22L】
【図22M】
【図22N】
【図22O】
【図22P】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図24D】
【図4】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6】
【図6A】
【図6B】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8E】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A−11B】
【図11C−11D】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図22F】
【図22G】
【図22H】
【図22I】
【図22J】
【図22K】
【図22L】
【図22M】
【図22N】
【図22O】
【図22P】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図24D】
【図4】
【公表番号】特表2012−507281(P2012−507281A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534478(P2011−534478)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/082356
【国際公開番号】WO2010/053472
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(511109799)バイアサイト インク (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/082356
【国際公開番号】WO2010/053472
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(511109799)バイアサイト インク (2)
【Fターム(参考)】
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