説明

広告装置

【課題】 気流膨張バルーンによる広告装置の広告効果を高める。
【解決手段】 バルーン2の一部、例えば上部2cを、透明にする。バルーン2内で気流により舞い上がる布13が、光源4により照明され、バルーン2の透明部(2c)を通して見える。照明され浮遊する布13の、不規則な動きが広告効果を強める。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は広告装置、特に気流で膨らませた半透明の風船の表面に広告メッセージを設け、内部から照明して広告の目的を達する広告装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非通気性または半通気性の柔軟な皮膜から成る半透明の風船(以下、バルーンと言う)の表面に広告メッセージを設け、連続的な気流で膨張させたバルーンの内側から広告メッセージを照明して広告の目的を達する広告装置は、特許文献1(特開2000−132130号)や特許文献2(特開2002−287677号)に開示されており、商品として市販されているものもある。
【0003】
特許文献1には、化学繊維布にコーティングを施した光透過性バルーンの表面に、広告メッセージを直接描いたり貼り付けたりし、連続的な気流で膨張させたバルーンの内部に設けた光源で広告メッセージを照明する広告装置が、開示されている。
【0004】
また特許文献2には、表面に光透過性の広告メッセージを設けた半通気性又は非通気性の化学繊維布のバルーンと、これを支持する基底部とから成り、バルーンを内側から照明するための光源及びバルーンを膨張させるための送風器を基底部に具えた広告装置が、開示されている。この広告装置は、旋回機構を具えることにより、広告メッセージを搭載したバルーンを、理髪店の回転灯のように旋回できるようにしている。これによりどの方向からも広告が視認できるようにするとともに、メッセージに動きを与え、広告効果の向上を図っている。
【0005】
図5は、特許文献2に開示された広告装置を示す。広告装置はバルーン82と基底部(原文では筐体)81から成り、基底部81の内側にはライト89、送風ファン83、およびバルーン旋回機構87が設けられている。
【0006】
図6及び図7は、特許文献2の広告装置のバルーン旋回機構の細部を示す。基底部81の上縁91の内側に、バルーン82を旋回可能に保持するための固定リング93が設けられ、固定具93は溝96を有する。固定リング93の内面に接して回転できるように、回転リング94が設けられ、バルーン82の開口部82aは回転リング94に固定されている。回転リング94は外側に突起部97を、内側にはギア歯98を有する。突起部97は溝96に摺動可能に係合する形状を、ギア歯98は歯車95の歯95aに係合する形状を有する。
【0007】
歯車95を回転させると、その歯95aに係合するギア歯98を内側に有する回転リング94は、突起部97が溝96内を摺動するので、固定具93の内周に沿って回転する。回転リング94に開口部が固定されているバルーン82は、基底部81の上縁91と同心円周上を回転する。
【0008】
【特許文献1】 特開2000−132130号
【特許文献2】 特開2002−287677号
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献2の広告装置では、広告メッセージは旋回という単純な動きをするだけで、見る者に与える刺激は小さく、広告媒体の運動により広告効果を高める効果は小さい。
【0010】
本発明の目的は、広告装置に動きの要素を加えることにより、見る者につよい刺激を与え、広告効果を高めることができる、気流膨張バルーンによる広告装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的は、光透過性の広告メッセージを表面、裏面、面内の少なくとも一に有する光透過性かつ可撓性の皮膜から成るバルーンと、バルーンを支持する基底部とから成り、基底部がバルーンを内側から照明するための光源部及びバルーンを膨張させるための送風器を具える広告装置において、バルーンが基底部から遠い部分に、内部を透視できる透明部分を有し、バルーン内部に、透明部分を通して外部から見える位置に、発光体または複雑に運動する運動体を設けたことを特徴とする広告装置により、達成された。
【0012】
透明部分は、バルーンの基底部から遠い末端から基底部との境界(結合部)までの距離の、5分の4を超えない範囲に設けることが好ましい。特に、透明部分に広告メッセージを設けない場合には、透明部分をこの区間の2分の1を超えない範囲に限ると、広告メッセージの存在する領域を狭めないので好ましい。内部が十分視認できる限り、透明部分に半透明または不透明な部分を含む広告メッセージを有してもよく、また透明な(色等が異なる)広告メッセージを有してもよい。
【0013】
バルーンは球状、半球状、円筒状、円錐状等、種々の形にすることができる。基底部より拡がっていてもよく、人像、動物像、果実、花、樹木、車両など、任意の立体形状にすることもできる。
【0014】
バルーンの透明部以外の皮膜は通常、半透明とするが、不透明でもよい。皮膜の材料としては、例えばポリエステル布が好適である。皮膜は単層でも、重層でもよい。
【0015】
バルーンと基底部との結合部(開口部)は、気流のもれを十分防ぐことができるように構成する。結合部を着脱自在にすると、取り扱いに便利である。結合手段としては公知のもの、例えばマジックファスナーを用いればよい。
【0016】
広告メッセージは、皮膜の外面、内面、面内のいずれか一つ以上に設ける。広告メッセージを皮膜の表面に設ける場合には、その部分を皮膜に対し着脱自在にすると、必要に応じて容易に交換できる。
【0017】
バルーンの内部には、透明部分を通して見える位置に、発光体または複雑に運動する運動体を存在させ、それらが透明部分を通して見えるようにすることが、本発明の特徴の一つである。運動体の複雑な運動は、規則的でもよいが、不規則な運動でもよい。規則的な運動は、自転と公転の組み合わせ、回転しつつ直線的移動、回転しつつ上下運動、回転しつつ螺旋運動等である。
【0018】
発光体は、例えば、LCDやELワイヤである。発光体は回転等の規則的な運動をしてもよく、また複雑な運動、例えば自転と公転とか、回転しつつ直線的移動を、してもよい。発光体は蛍光体であってもよく、その場合励起のための光源をバルーン内部または基底部に設けてもよいが、外部からの紫外線等を蛍光体の励起に利用してもよい。
【0019】
複雑に運動する運動体は、気流により浮遊する浮遊体が好ましい。この気流としては、バルーンを膨張させるための気流をそのまま利用することができるが、バルーン膨張のための気流とは別の気流を用いてもよい。浮遊のための気流は、バルーン内を垂直に上昇する気流より、螺旋状に上昇する気流が適する。螺旋状の浮遊に最も適する気流を発生する送風器は、例えばシロッコファンである。
【0020】
気流により浮遊する浮遊体としては、例えば発泡ポリスチレンや発泡ポリエチレンのように比重の軽い固体や、気泡を含む水などの液体の、多数の小片を用いることができる。小片の形は、球状、円環状、円柱状、立方体など、あるいはその他の不規則な形であってもよい。直径3mm以下の球状の発泡ポリスチレン粒が好ましい。他に浮遊体として、上昇気流により煽られて動く(はためく)布等を用いてもよい。この布は、目立つ色にしたり、派手な模様をもつものとしてもよい。
【0021】
運動体は、発光するものや、蛍光を発するものでもよい。運動体が蛍光を発するものである場合には、広告装置内部に励起のための光源を設ける必要がある。
【0022】
バルーンは基底部の上方に位置することが多いが、下方に位置させることもできる(吊り下げ型)。光源部を、光源と、光源からの光束をバルーンに向かって収束する反射鏡とで構成し、バルーンの基底部から遠い末端部に、バルーンを通過した光束をバルーンに向かって反射する光反射部材を設けることが、バルーン上部の照明の十分な明るさを保つ上で好ましい。
【0023】
さらに、上記反射鏡にバルーンと反対方向に向かう光束の一部を通過させる窓を設け、基底部の光源部の周囲に、この窓を通過した光束を反射してバルーンに向かわせる光反射部材を設けることが、バルーン全体にわたり均等な照明を得るために一層好ましい。反射鏡は複数の窓を有してもよい。窓は反射鏡を貫通する孔から成ってもよいし、貫通していないが光透過性材料から成る窓でもよい。基底部に設けた光反射部材は送風器を覆うように設けてもよく、また基底部の送風器を除く部分に設けてもよい。
【0024】
光源部を光源と光源からの光束をバルーンに向かって収束する反射鏡とで構成し、基底部の中心付近に位置させ、反射鏡にはバルーンと反対方向に向かう光束の一部を通過させる窓を、基底部には光源部の周囲にこの窓を通過した光束を反射してバルーンに向かわせる第一の光反射部材をそれぞれ設け、基底部から遠い位置にあるバルーンの先端部に、バルーンを通過した光束をバルーンに向かって反射する第二の光反射部材を設けてもよい。
【0025】
バルーンの先端部の光反射部材は、バルーンの内側に設けてもよく、またバルーンの先端部が透明かまたは透明度が高い場合には、外側に設けてもよい。光反射部材は先端部全体に設けてもよく、一部に設けてもよい。この光反射部材は集光性を有する形状であってもよい。
【0026】
基底部は水平断面を、円、楕円、正方形、矩形、八角形等、種々の形状にすることができる。底面又は側面に送風器の吸気口を設けてもよい。吸気口の周辺にはごみ防止の手段を設けてもよい
【0027】
本発明の広告装置は、バルーンの内側に連続して空気を供給するので、必要に応じて任意に、容易に、バルーンを膨張、収縮できる。従って、不要のときはバルーンを収縮して、広告装置を狭い空間に収納することができる。
【0028】
基底部に設けた送風器を作動させると、広告メッセージを伴うバルーンが膨張する。光源を点灯すると、光透過性のバルーンの内側から均一の明るさで広告メッセージが照明され、夜間や暗い所でも広告の機能が発揮される。バルーンの透明部からバルーン内部の照明された運動体が見えるので、見る者につよい刺激を与え、広告効果が高まる。広告が不要なときには、光源を消灯した上、送風器を停止し、バルーンを収縮させ、容積を小さくして適当な場所に収納する。
【発明の効果】
【0029】
本発明によると、気流膨張バルーンによる広告装置において、バルーンの一部を透明にし、バルーン内の照明された物体の複雑な運動または発光体の発光が外部から見えるようにしたことにより、見る者につよい刺激を与え、広告効果を高めることができる。
【0030】
すなわち本発明の広告装置では、光源を具えた基底部により支持されたバルーンの一部を透明にし、発光体または複雑な運動をする運動体をバルーン内に設ける。例えば気流で舞い上がる浮遊体をバルーン内に設けると、光源からの照明により照らされ、浮遊体がバルーンの透明な部分を通して見えるので、見る者がつよい刺激を受ける。バルーン自体が固定されていても、バルーンが回転など単純な運動をする場合に比べ、広告効果は格段にまさる。バルーンを回転させるための複雑な機構を要しないので、安価になる。
【0031】
本発明の広告装置は、光源に反射鏡を設けてバルーンに向かって光を収束し、光源から遠いバルーン末端部に反射部材を設ける等により、光源から遠い部分の照明を強化するとき、バルーン全体の照明が均等化されるとともに、浮遊体などの運動体も充分に照明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
(第1の実施の形態の構成)
図1及び図2は、本発明によるバルーン広告装置の実施の形態の一を示す。図2は広告装置の断面を示す。広告装置は透明なバルーン2、半透明の広告画シート3および基底部1から成り、基底部1には光源4と送風ファン5が設けられている。バルーン2には、約3分の1に当たる上部2cを除き、側面に半透明の広告画シート3が貼り付けられている。光源4は基底部1の中央部に位置し、ランプ4aと反射鏡4bで構成されている。反射鏡4bは円錐面を有し、円形の窓4cが設けられている。基底部1の底面内側には、送風ファン5の存在する部分を除いて反射板6が設けられている。バルーン2の頂部2dには、内側に反射膜7が設けられている。
【0033】
バルーン2の内部には上部2cとその下の中間部2bを区切るように、浅い円錐状の、網目の細かい網8aが張られ、その上の区画(バルーン上部2cの内部)に、発泡ポリスチレンの小片から成る少量の擬似雪8が収められている。
【0034】
(第1の実施の形態の動作および効果)
基底部1に設けられた送風ファン5を作動させると、広告画シート3を伴うバルーン2が連続気流により膨張する。ランプ4aを点灯すると、光源4からの光によりバルーン2は内側から照明される。バルーン2の中間部2bは、主にランプ4aから直接および反射鏡4bで反射された光束により照明される。基底部1の中心付近に位置する光源4から放出され、バルーン2と反対方向に向かう光束の大部分は、反射鏡4bにより上方のバルーン2に向かって収束されるから、光源4から遠いバルーン2の上部2cまで全周が明るく照明される。網8aは網目が細かいので、上部2cの照明を妨げない。
【0035】
バルーン2の上部2cでは、バルーン2の頂部2dに設けた反射膜7からの反射光も寄与するので、主要部2bとの照度の差は極めて小さくなる。擬似雪8の照明にも、この反射光が寄与する。
【0036】
ランプ4aからバルーン2と反対方向に向かう光束の一部は窓4cを通過し、光源4の周囲に設けられた反射板6で反射され、反射鏡4bの周りを通ってバルーン2に向かう。この反射光により、反射鏡4bからの反射光が少ないバルーン2の下部2aの照度が補われる。
【0037】
バルーン2の側面に貼り付けられた広告画シート3は、光透過性のバルーン2を通して照明され、夜間や暗い所でも広告の機能が発揮される。バルーンの上部2cでは擬似雪8が送風ファン5からの気流により網8aから舞い上げられ、バルーン2の内側に沿って上昇し、頂部2dから網8aの中心付近に落下する。網8aの上に擬似雪8が溜まると外周部に滑り落ち、気流により再び上昇する。バルーン上部2cは透明なので、舞い上がる擬似雪8が光源からの照明を受けて外側から明るく見え、見る者につよい刺激を与えるから、広告効果が高められる。図1及び図2はいずれも擬似雪8が気流により舞い上げられた状態を示している。
【0038】
広告が不要なときにはランプ4aを消灯し、送風ファン5を停止させて、バルーン2を収縮させれば、広告装置の容積は小さくなり、適当な場所に収納することができる。網8aは擬似雪8とともにバルーン2の内側に収納され、収納の邪魔にはならない。
【0039】
(第2の実施の形態の構成)
図3は本発明の第2の実施の形態を示す。第2の実施の形態は、運動体として擬似雪8の代わりにバルーン2の内面に紐と円環を介して連結された布を用いた以外には、基本的に第一の実施の形態と同様に構成されている。図3において、バルーン2の内面に貼り付けられた3本の紐11に円環12が連結され、円環12には12本の赤い布13の一端がそれぞれ連結されている。
【0040】
(第2の実施の形態の動作と効果)
バルーンの膨張、照明等については第1の実施の形態と同じであるから、説明を省略する。バルーンの上部2cの内側では、円環12に連結された布13が送風ファン5からの気流により舞い上げられ、先端がバルーン2に平行な方向に上昇するが、円環12は紐11によりバルーン2の内側に係留されているから、一定の高さまでしか上昇しない。布13はさらに風の乱れによりゆらぐ。バルーン上部2cは透明なので、舞い上がり、かつ揺らめく布13が光源からの照明を受けて外側から明るく見えるから、見る者に強い刺激を与え、広告効果が高まる。図3は、布13が気流により舞い上げられた状態を示している。
【0041】
(第3の実施の形態)
図4は本発明の第3の実施の形態を示す。第3の実施の形態は、バルーン2の内部にELワイヤ21を設けたものである。その他は基本的に第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0042】
(第3の実施の形態の動作と効果)
バルーンの膨張、照明等については第1の実施の形態と同じであるから、説明を省略する。バルーンの上部2cの内側に設けたELワイヤ21が、図示しない電源により発光し、透明なバルーンの上部2cを通して外部から見える。ELワイヤ21は、図示しない点滅タイミング回路により一定の時間間隔で点滅し、見る人の注意を引く。
【実施例】
【0043】
図3に示した構造の広告装置を以下のように製作した。円周方向にひだを設けて補強した直径60cm、高さ20cmのポリエチレン円筒に、木板の底をはった桶状のものを、基底部1とした。基底部の上縁全周には、バルーンを固定するため、マジックファスナーを取り付けた。バルーン2として、直径60cm、高さ3mのポリエステル布製の袋を用い、開口部にマジックファスナーを貼り、基底部1の上縁のマジックファスナーに貼り合わせて固定した。送風ファン3として、75ワットのシロッコファンを用い、ランプ4aとして250ワットのガス充填白熱ランプを用いた(バルーン中間部で約8600ルックスの照度が得られる)。
【0044】
反射鏡4bとして直径36cm、高さ18cmのアルミニウム製の円錐台を用い、その側面に直径8cmの貫通孔4c、4dをあけた。反射板6および反射膜7として家庭用のアルミニウム箔つき保冷シートを適宜の形に切って用いた。 布13として幅1cmの赤い綿テープを用い、紐11としてナイロン紐を用い、太さ5mmのアルミニウム管の直径52cmの環を用いた。
【0045】
バルーン2は高さ全体にわたり視覚上均等な明るさで照明された。バルーン2の上部2cでは、頂部2dに設けた反射膜7からの反射光も寄与して、気流で舞い上がる布13が明るく照明され、透明にしたバルーン2(上部2c)を通して外から見える。バルーン2は、送風ファンを停止して収納すると高さ10cm程度になる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】 本発明のバルーン広告装置の第1の実施形態の立面図。
【図2】 本発明のバルーン広告装置の第1の実施形態の断面説明図。
【図3】 本発明のバルーン広告装置の第2の実施形態の断面説明図。
【図4】 本発明のバルーン広告装置の第3の実施形態の断面説明図。
【図5】 従来の広告装置の説明図。
【図6】 従来の広告装置のバルーン旋回機構の、断面を含む斜視図。
【図7】 従来の広告装置のバルーン旋回機構の分解斜視図。
【符号の説明】
1 基底部
2 バルーン
2a バルーンの下部
2b バルーンの中間部
2c バルーンの上部
2d バルーンの頂部
3 広告画シート
4 光源
4a ランプ
4b 反射鏡
4c 窓
5 送風ファン
6 反射板
7 反射膜
8 擬似雪(浮遊体)
8a 網
11 紐
12 円環
13 布
21 ELワイヤ
81 基底部
82 バルーン
83 送風ファン
87 バルーン旋回機構
89 ライト
91 基底部の上縁
93 固定リング
94 回転リング
95 歯車
95a 歯
96 溝
97 突起部
98 ギア歯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性の広告メッセージを表面、裏面、面内の少なくとも一に有する光透過性かつ可撓性の皮膜から成るバルーンと、このバルーンを支持する基底部とから成り、この基底部が前記バルーンを内側から照明するための光源部及び前記バルーンを膨張させるための気流を供給する送風器を具える広告装置において、
前記バルーンが、内部を透視できる透明部分を有し、
前記バルーンの内部に、前記透明部分を通して外部から見える位置に、発光体または複雑に運動する運動体を具えることを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記バルーンの内部に、複雑に運動する運動体を具える請求項1の広告装置。
【請求項3】
前記運動体が、前記気流又はその他の気流により浮遊する浮遊体である、請求項2の広告装置。
【請求項4】
前記気流又はその他の気流が、前記バルーンの内面に沿って螺旋状に流れる気流である、請求項3の広告装置。
【請求項5】
前記運動体が、前記光源部からの光を反射する運動体である請求項2の広告装置。
【請求項6】
前記バルーンの内部に、発光体を具える請求項1の広告装置。
【請求項7】
前記発光体が、光により励起され蛍光を発する、請求項6の広告装置。
【請求項8】
前記透明部分が前記基底部から遠い部分にある、請求項1ないし7いずれかの広告装置。
【請求項9】
前記透明部分が、前記バルーンの前記基底部から遠い末端から前記基底部との境界までの距離の5分の4を超えない範囲にある、請求項8の広告装置。
【請求項10】
前記透明部分が前記距離の2分の1を超えない範囲にある、請求項9の広告装置。
【請求項11】
前記透明部分が、前記基底部から最も遠い部分を除く部分にある、請求項9または10の広告装置。
【請求項12】
前記透明部分には前記広告メッセージを有しない、請求項1、2、又は6の広告装置。
【請求項13】
前記バルーンの前記範囲に、不透明な部分を含む前記広告メッセージを有する、請求項9の広告装置。
【請求項14】
光透過性の広告メッセージを表面、裏面、面内の少なくとも一に有する光透過性かつ可撓性の皮膜から成るバルーンと、このバルーンを支持する基底部とから成り、この基底部が前記バルーンを内側から照明するための光源部及び前記バルーンを膨張させるための送風器を具える広告装置において、
前記光源部は、光源と、この光源からの光束を前記バルーンに向かって収束する反射鏡とから成り、
前記バルーンは、前記基底部から遠い部分に内部を透視できる透明部分を有し、かつ前記基底部から遠い末端部には前記バルーンを通過した光束を前記バルーンに向かって反射する光反射部材を具え、
前記バルーン内部に前記透明部分を通して見える、複雑に運動する運動体を、設けたことを特徴とする広告装置。
【請求項15】
前記透明部分が、前記バルーンの前記末端部から前記基底部との境界までの距離の6分の4を超えない範囲にある、請求項14の広告装置。
【請求項16】
前記透明部分が前記距離の2分の1を超えない範囲にある、請求項16の広告装置。
【請求項17】
光透過性の広告メッセージを表面、裏面、面内の少なくとも一に有する光透過性かつ可撓性の皮膜から成るバルーンと、このバルーンを支持する基底部とから成り、この基底部が前記バルーンを内側から照明するための光源部及び前記バルーンを膨張させるための送風器を具える広告装置において、
前記光源部は、光源と、この光源からの光束を前記バルーンに向かって収束する反射鏡とから成り、
前記反射鏡は、前記バルーンと反対方向に向かう光束の一部を通過させる窓を有し、
前記基底部は、前記光源部の周囲に、前記窓を通過した光束を反射して前記バルーンに向かわせる光反射部材を有し、
前記バルーンは、前記基底部から遠い部分に、内部を透視できる透明部分を有し、
前記バルーン内部に、前記透明部分を通して見える、発光体または複雑に運動する運動体を設けたことを特徴とする、広告装置。
【請求項18】
前記透明部分が、前記バルーンの前記末端部から前記基底部との境界までの距離の5分の4を超えない範囲にある、請求項17の広告装置。
【請求項19】
光透過性の広告メッセージを表面、裏面、面内の少なくとも一に有する光透過性かつ可撓性の皮膜から成るバルーンと、このバルーンを支持する基底部とから成り、この基底部が前記バルーンを内側から照明するための光源部及び前記バルーンを膨張させるための送風器を具える広告装置において、
前記光源部は、光源と、この光源からの光束を前記バルーンに向かって収束する反射鏡とから成り、
前記反射鏡は、前記バルーンと反対方向に向かう光束の一部を通過させる窓を有し、
前記基底部は、前記光源部の周囲に、前記窓を通過した光束を反射して前記バルーンに向かわせる第一の光反射部材を有し、
前記バルーンは、前記基底部から遠い部分に、内部を透視できる透明部分を有し、前記基底部から遠い先端部には前記バルーンを通過した光束を前記バルーンに向かって反射する第二の光反射部材を有し、
前記バルーン内部に、前記透明部分を通して見える、発光体または複雑に運動する運動体を設けたことを特徴とする、広告装置。
【請求項20】
前記バルーン内部に発光体を具える請求項19の広告装置。
【請求項21】
前記運動体が前記気流又はその他の気流により浮遊する浮遊体である、請求項19の広告装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−47939(P2006−47939A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256316(P2004−256316)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックファスナー
【出願人】(501282198)晶和貿易株式会社 (6)
【Fターム(参考)】