説明

床吹出し空調機及びその床吹出し空調機の複数の連結構造

【課題】本発明は、従来のものに比べて設置作業を容易にし、部品費用を大幅に低減することができる床吹出し空調機及びその床吹出し空調機の複数の連結構造を提供する。
【解決手段】床吹出し空調機10の内部に、熱源流体を導入する通過させる内部導入連絡管34と、その内部導入連絡管34と熱交換器28とに熱源流体を分岐する導入用分岐管38と、熱源流体を戻し通過させる内部戻し連絡管36と、熱交換器28からの熱源流体と他の床吹出し空調機10からの熱源流体とを合流させて内部戻し連絡管36に流入する戻し用合流管52を備える。各床吹出し空調機10の内部導入連絡管34同士を導入接続管12で接続し、各床吹出し空調機10の内部戻し連絡管36同士を戻し接続管14で接続することで、複数の床吹出し空調機10同士を直列に接続し、室外機18から供給される熱源流体を複数の全ての床吹出し空調機10を経由して戻すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床位置から室内に冷暖房用空気を吹出す床吹出し空調機及びその床吹出し空調機の複数の連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、オフィスビル等の室内の空調機に関しては、室内の床下に本体部分を備え、冷却または暖めた空気を床面に近い高さから室内に吹出す床吹出し空調機が知られている。床吹出し空調機は、本体部分を室内の床下に備えることで、室内空間に空調機を備えなくて済み、室内の空間を有効利用できるという利点があり、特にオフィスビルの室内の冷暖房用に使用されている。
【0003】
床吹出し空調機は、ビルの各フロアのコンクリートの床である床スラブと、その上方に備えられる室内の床との間に備えられるものであり、その床吹出し空調機の高さは一般に、床スラブと室内の床との間の高さ以内に設定してある。床吹出し空調機は、ハウジングを有し、そのハウジングの内部には、多数のフィンとそれらのフィンを何回も通過する流体循環管とから構成される熱交換器と、熱交換器で熱交換を行なった空気を外部へ吹出すファンと、熱交換器やファンの作動を制御する電装部品(制御装置)とを備えている。ハウジングの上面には、熱交換器で加温または冷却された空気を、室内に噴出するための空気吹出し用開口部を形成したカバーを備えている。ハウジングの側面には、空気をハウジング内に導入するための空気導入用開口部が形成されており、床スラブと室内の床との間の空気を空気導入用開口部からハウジング内に吸引し、その吸引した空気を熱交換器に接触させて加温または冷却し、加温または冷却した空気をファンによって室内に排出するものである。従来既知の床吹出し空調機については、特許文献1に示されている。
【0004】
室内には一般には複数台の床吹出し空調機が備えられ、一方、室外には1台の室外機が備えられる。1台の室外機と複数の床吹出し空調機との間で熱源流体の供給と戻しとを行うために、室外機から熱源流体を供給する供給管は分岐器具を介して複数の導入接続管に分岐され、各導入接続管は各床吹出し空調機の熱交換器の流体循環管の入口と連絡される。一方、各床吹出し空調機の熱交換器の流体循環管の出口には、各戻し接続管が連結され、各戻し接続管の全てが集合器具と連絡し、その集合器具は戻し管を介して室外機と連絡する。床吹出し空調機の熱交換器で熱交換を行う場合には、室外機から各床吹出し空調機に供給される熱源流体は、供給管と分岐器具と導入接続管とを経由して、各床吹出し空調機の熱交換器の流体循環管に導入さる。熱交換器で空気に熱交換を行った後、各床吹出し空調機の熱交換器の流体循環管を経由した熱源流体は、戻し接続管と集合器具と戻し管とを経由して室外機に戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−30842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
1台の室外機と複数の床吹出し空調機とを連絡する場合には、室外機や、室外機と連絡する供給管や戻し管や、分配器具や戻し器具だけでなく、分配器具と室内に備えられる各床吹出し空調機とを連絡する各導入接続管や、室内に備えられる各床吹出し空調機と集合器具とを連絡する各戻し接続管は、室内に備えられる床吹出し空調機に対向する位置に至るまで、室外に備えられる。この結果、各導入接続管と各戻し接続管を合計した連絡管の長さが長くなり、連絡管の費用が高くなるという欠点があった。また、供給管や戻し管だけでなく、全ての導入接続管や全ての戻し接続管の殆んどの長さが室外に備えられているため、寒冷地においては、室外に備えられている導入接続管と戻し接続管に断熱材を巻きつけなければならず、断熱材の材料費と断熱材の巻き付け作業の費用がかかるという欠点があった。更に、室外機と各床吹出し空調機との接続作業や断熱材の巻き付け作業を室外で行わなければならず、天候の悪いときには作業が大変であった。
【0007】
本発明は、従来のものに比べて設置作業を容易にし、部品費用を大幅に低減することができる床吹出し空調機及びその床吹出し空調機の複数の連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る床吹出し空調機は、ファンと流体循環管を備えた熱交換器とをハウジング内に備えるものであって、室外機からの熱源流体を前記熱交換器の前記流体循環管に導入して前記室外機側へ戻す床吹出し空調機において、前記室外機側からの熱源流体を導入通過させるものであって両端に外部との接続手段を備える内部導入連絡管と、前記室外機側へ戻すための熱源流体を通過させるものであって両端に外部との接続手段を備える内部戻し連絡管と、前記内部導入連絡管の途中または先端で上流からの熱源流体を下流側の前記内部導入連絡管と前記流体循環管とを分けて導入する導入用分岐管と、前記内部戻し連絡管の途中または先端で上流側から戻す熱源流体と前記流体循環管から戻す熱源流体とを合流させて前記内部戻し連絡管を通して前記室外機側へ熱源流体を戻す戻し用合流管と、を有することを特徴とするものである。本発明は、前記熱源流体を冷媒とすることを特徴とするものである。本発明は、前記内部導入連絡管と前記内部戻し連絡管とを鉛直方向に並行に配置したことを特徴とするものである。本発明は、前記熱交換器と前記ファンの間に前記内部導入連絡管と前記内部戻し連絡管とを配置したことを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る床吹出し空調機の複数の連結構造は、複数の床吹出し空調機を導入接続管と戻し接続管とを介して順に連結するための連結構造であって、前記床吹出し空調機が、ハウジングと、ファンと、室外機からの熱源流体を循環させる流体循環管を備えた熱交換器と、前記室外機側からの熱源流体を導入通過させるものであって両端に外部との第一接続手段を備える内部導入連絡管と、前記室外機側へ戻すための熱源流体を通過させるものであって両端に外部との第三接続手段を備える内部戻し連絡管と、前記内部導入連絡管の途中または先端で上流からの熱源流体を下流側の前記内部導入連絡管と前記流体循環管とを分けて導入する導入用分岐管と、前記内部戻し連絡管の途中または先端で上流側から戻す熱源流体と前記流体循環管から戻す熱源流体とを合流させて前記内部戻し連絡管を通して前記室外機側へ熱源流体を戻す戻し用合流管とを有し、前記内部導入連絡管と導入接続管とを前記第一接続手段とそれと係合する第二接続手段とで接続し、前記内部戻し連絡管と戻し接続管とを前記第三接続手段とそれと係合する第四接続手段とで接続することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の床吹出し空調機と室外の室外機との接続箇所を1箇所だけとして、複数個の床吹出し空調機を順に導入接続管と戻し接続管とを介して直列に接続するようにしたものである。複数の床吹出し空調機と室外の室外機との接続箇所を1箇所だけとすることで、室外に配置する導入接続管と戻し接続管の長さを短くすることができ、それら導入接続管と戻し接続管への断熱材の巻き付け長さを短くすることができ、断熱材の使用量を低減してコストダウンを図ることができる。また、複数個の床吹出し空調機を直列に接続する作業は室内で行なうことができるので、室外での作業を減らすことができ、かつ床吹出し空調機同士の接続作業が容易である。更に、複数の床吹出し空調機を直列に接続することで、室外機から複数の床吹出し空調機へ熱源流体を供給する導入接続管の長さや、複数の床吹出し空調機から室外機へ熱源流体を戻す戻し接続管の長さを短くすることができ、接続管の材料費を大幅に低減することができる。その上、熱源流体を冷媒とすることで、室外機や床吹出し空調機を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る床吹出し空調機を連結した構造の平面図である。
【図2】本発明に係る床吹出し空調機のハウジングの上部カバーを外した状態の平面図である。
【図3】図2に示す導入用分岐管の周囲の構成図である。
【図4】導入接続管と床吹出し空調機に備えた導入用中間連結管とを固定する状態を示す説明図である。
【図5】図2に示す戻し用合流管の周囲の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る床吹出し空調機を連結した構造の平面図、図2は本発明に係る床吹出し空調機のハウジングの上部カバーを外した状態の平面図、図3は図2の要部の構成図である。図1に示すように、本発明では、室内に備える複数の床吹出し空調機10同士をそれぞれ導入接続管12と戻し接続管14とで直列に連結するものである。室内と室外とは壁16で区画され、室外には室外機18が備えられる。本発明では、室内に備えられる複数の床吹出し空調機10のうち例えば一番端に位置する1台の床吹出し空調機10と、室外の室外機18とを、内外連絡導入接続管20と内外連絡戻し接続管22で連絡する。内外連絡導入接続管20と内外連絡戻し接続管22で室外機18に連絡された1台の床吹出し空調機10から、導入接続管12と戻し接続管14とを順に介して、複数の床吹出し空調機10を直列に連絡する。本発明の床吹出し空調機10は、図1に示すように、オフィスビル等の建物の壁(窓際の壁)に沿ったペリメータ領域に一般に備えられるので、ペリメータ空調機と考えられる。しかし、本発明は、ペリメータ領域以外にも適用することができるものである。床吹出し空調機10は、ハウジング24の上面に開口部である空気吹出し口26を有しており、その空気吹出し口26から冷却または加温された空気が室内に吹き出される。
【0013】
床吹出し空調機10のハウジング24は、例えば高さが約100mm、横幅(奥行)が約300mm、長手方向の長さが約1800mmのものである。なお、各寸法は、これに限るものではない。図2に示すように、ハウジング24の内部には、長手方向に沿って、熱交換器28と、全体が筒状形状で螺旋形に捩じれた経常の複数の螺旋羽根を有するファン30とが備えられている。ハウジング24内の長手方向の片方の端または両端に、電装部品(制御装置)32が備えられている。ハウジング24の内壁には、断熱材(図示せず)が取り付けられている。
【0014】
本発明において、内部導入連絡管34や内部戻し連絡管36を経由する熱源流体としては、冷媒とする。冷水や温水を造る装置が大掛かりになるため、比較的中小のビルでは、冷水や温水を造る装置を採用することができなかった。冷媒を使用することで、設備費用が著しく安価になり、工事が簡単で、スペースも少なくて済む。ビルの中央側では、真冬でも冷房が必要であり、窓側は暖房が必要であるが、季節や1日の時間により、冷房と暖房を直ちに切換える必要がある。冷温水の場合には、冷房と暖房とを瞬時に切換えることができないが、冷媒を使用する(ヒートポンプを使用する)ことによって、簡単かつ瞬時に冷房と暖房とを切換えることができる。
【0015】
ハウジング24の内部において、熱交換器28とファン30の間の空間に、導入される熱源流体が通るための内部導入連絡管34と、戻される熱源流体が通るための内部戻し連絡管36とが備えられている。供給される熱源流体が通る内部導入連絡管34の空間断面の直径は、戻される熱源流体が通るための内部戻し連絡管36の空間断面の直径と比べて、小さいものとする。それは、内部導入連絡管34内を液体状態の冷媒が通過するが、内部戻し連絡管36内を気体になった冷媒が通過することがあるためである。図2においては、内部導入連絡管34と内部戻し連絡管36とは、同一水平面に並行に配置される状態を示してあるが、実際には、鉛直方向に並行に配置する。内部導入連絡管34と内部戻し連絡管36とを熱交換器28とファン30の間の空間において鉛直方向に並行に配置するのは、熱交換器28とファン30の間に空間を形成しなければならないため、その空間を有効利用するためであり、その結果として、ハウジング24を小さくすることができるものである。なお、内部導入連絡管34と内部戻し連絡管36とを熱交換器28とファン30の間の空間ではなく、熱交換器28とファン30のいずれかとハウジング24の内壁との間に備えても良い。
【0016】
図2及び図3に示すように、内部導入連絡管34における熱源流体の導入側には、導入用分岐管38が取り付けられる。この導入用分岐管38の上流側には、ハウジング24にガスケット40を介して取り付けられた導入用副連絡管42(図3)が接続されている。導入用副連絡管42は、内部導入連絡管34の一部(延長部)と考えることができる。これによって、導入用分岐管38は内部導入連絡管34の途中に備えたものと考えられる。しかし、導入用分岐管38を導入用副連絡管42と一体化すれば、導入用分岐管38は内部導入連絡管34の先端に備えたものと考えられる。導入用分岐管38の下流側には、一方は内部導入連絡管34の一端が接続されるが、下流側の他方のもう一方は、熱交換器28の流体循環管44の上流側と接続される。導入用分岐管38は、導入用副連絡管42や内部導入連絡管34や流体循環管44とは例えば溶接によって固定されている。これによって、導入用副連絡管42から導入用分岐管38に導入される熱源流体は2つに分けられ、一方は、内部導入連絡管34を通過してそのまま下流側に向けて流れるが、もう一方は、熱交換器28の流体循環管44に向けて流され、熱交換器28によって、空気の冷却または加温が行われる。
【0017】
導入用副連絡管42におけるハウジング24より外側に突出した位置の外周面には、例えばくい込みジョイントの雄螺子部等の第一連結手段46が形成されている。床吹出し空調機10として出荷する場合に、第一連結手段46がくい込みジョイントの雄螺子部である場合には、その雄螺子部と螺合(係合)する第二連結手段としてのナット48を雄螺子部と螺合させておく。内部戻し連絡管36の下流側端には、例えばくい込みジョイントの雄螺子部等の第一連結手段46を形成した導入用副連絡管42を連結し、その雄螺子部46にはそれと螺合(係合)する第二連結手段としてのナット48を螺合させておく。
【0018】
ここで、内部導入連絡管34の上流側の導入用副連絡管42と導入接続管12との連結作業を図4に基づいて説明する。導入用副連絡管42の雄螺子部46に螺合してあるナット48を雄螺子部46から外し(図4(a))、そのナット48の軸方向の空間に導入接続管12の一端を挿通させる(図4(b))。その後、導入接続管12の一端を所定の機械(図示せず)で拡大させ、先端に径大の拡大部50を形成する(図4(c))。その拡大部50を導入用副連絡管42の先端と接合させ、その後、ナット48を導入用副連絡管42の雄螺子部46に螺合させることによって、導入接続管12が導入用副連絡管42(内部導入連絡管34即ち床吹出し空調機10)と固定される(図3)。これによって、導入接続管12を床吹出し空調機10の内部導入連絡管34に固定することができる。これと同様に、導入接続管12の他端を床吹出し空調機10の内部導入連絡管34の他端に固定することができる。このように本発明では、複数の床吹出し空調機10の内部導入連絡管34同士を導入接続管12を介して、直列に連絡することができる。
【0019】
図2及び図5に示すように、内部戻し連絡管36においても、戻し用合流管52が取り付けられる。この戻し用合流管52の戻し方向の上流側には、ハウジング24にガスケット40を介して取り付けられた戻し用副連絡管54が接続されている。戻し用副連絡管54は、内部戻し連絡管36の一部(延長部)と考えることができる。これによって、戻し用合流管52は内部戻し連絡管36の途中に備えたものと考えられる。しかし、戻し用合流管52を戻し用副連絡管54と一体化すれば、戻し用合流管52は内部戻し連絡管36の先端に備えたものと考えられる。戻し用合流管52では、上流側の一方が熱交換器28の流体循環管44の下流側と接続され、上流側のもう一方が戻し用副連絡管54と接続される。戻し用合流管52の下流側が内部戻し連絡管36に接続される。戻し用合流管52は、戻し用副連絡管54や流体循環管44や内部戻し連絡管36は例えば溶接によって固定されている。これによって、他の床吹出し空調機10から戻し用副連絡管54を経由して戻される熱源流体と熱交換器28を通過した熱源流体とは、戻し用合流管52で1つに合流され、内部戻し連絡管36を経て室外機18側に戻される。
【0020】
戻し用副連絡管54におけるハウジング24より外側に突出した位置の外周面には、例えばくい込みジョイントの雄螺子部等の第三連結手段56が形成されている。床吹出し空調機10として出荷する場合に、第三連結手段56がくい込みジョイントの雄螺子部である場合には、その雄螺子部と螺合(係合)する第四連結手段としてのナット58を雄螺子部と螺合させておく。内部戻し連絡管36の室外機18側の端にも、例えばくい込みジョイントの雄螺子部等の第三連結手段56を形成した戻し用副連絡管54を連結し、その雄螺子部と螺合する第四連結手段としてのナット58を雄螺子部と螺合させておく。
【0021】
戻し用副連絡管54の雄螺子部56とナット58とを螺合させることによって、戻し接続管14と戻し用副連絡管54とを固定することは、図3及び図4に、導入用副連絡管42で示した作業手順同じであるので、ここではその説明を省略する。戻し接続管14と戻し用副連絡管54とを固定するこれによって、戻し接続管14の一端を床吹出し空調機10の内部戻し連絡管36一端に固定することができる。これと同様に、戻し接続管14の他端を床吹出し空調機10の内部戻し連絡管36の他端に固定することができる。このように本発明では、複数の床吹出し空調機10の内部戻し連絡管36同士を戻し接続管14を介して、直列に接続することができる。この結果、室外機18から供給される熱源流体を複数の全ての床吹出し空調機10を経由して戻すことができ、効率的な空調を行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明によれば、導入接続管12と戻し接続管14とを介して複数の床吹出し空調機10を接続するものであり、複数の床吹出し空調機10の設置作業を容易にするものである。
【符号の説明】
【0023】
10 床吹出し空調機
12 導入接続管
14 戻し接続管
24 ハウジング
28 熱交換器
30 ファン
34 内部導入連絡管
36 内部戻し連絡管
38 導入用分岐管
44 流体循環管
46 第一連結手段
48 第二連結手段
52 戻し用合流管
56 第三連結手段
58 第四連結手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンと流体循環管を備えた熱交換器とをハウジング内に備えるものであって、室外機からの熱源流体を前記熱交換器の前記流体循環管に導入して前記室外機側へ戻す床吹出し空調機において、前記室外機側からの熱源流体を導入通過させるものであって両端に外部との接続手段を備える内部導入連絡管と、前記室外機側へ戻すための熱源流体を通過させるものであって両端に外部との接続手段を備える内部戻し連絡管と、前記内部導入連絡管の途中または先端で上流からの熱源流体を下流側の前記内部導入連絡管と前記流体循環管とを分けて導入する導入用分岐管と、前記内部戻し連絡管の途中または先端で上流側から戻す熱源流体と前記流体循環管から戻す熱源流体とを合流させて前記内部戻し連絡管を通して前記室外機側へ熱源流体を戻す戻し用合流管と、
を有することを特徴とする床吹出し空調機。
【請求項2】
前記熱源流体を冷媒とすることを特徴とする請求項1記載の床吹出し空調機。
【請求項3】
前記内部導入連絡管と前記内部戻し連絡管とを鉛直方向に並行に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の床吹出し空調機。
【請求項4】
前記熱交換器と前記ファンの間に前記内部導入連絡管と前記内部戻し連絡管とを配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の床吹出し空調機。
【請求項5】
複数の床吹出し空調機を導入接続管と戻し接続管とを介して順に連結するための連結構造であって、
前記床吹出し空調機が、ハウジングと、ファンと、室外機からの熱源流体を循環させる流体循環管を備えた熱交換器と、前記室外機側からの熱源流体を導入通過させるものであって両端に外部との第一接続手段を備える内部導入連絡管と、前記室外機側へ戻すための熱源流体を通過させるものであって両端に外部との第三接続手段を備える内部戻し連絡管と、前記内部導入連絡管の途中または先端で上流からの熱源流体を下流側の前記内部導入連絡管と前記流体循環管とを分けて導入する導入用分岐管と、前記内部戻し連絡管の途中または先端で上流側から戻す熱源流体と前記流体循環管から戻す熱源流体とを合流させて前記内部戻し連絡管を通して前記室外機側へ熱源流体を戻す戻し用合流管とを有し、
前記内部導入連絡管と導入接続管とを前記第一接続手段とそれと係合する第二接続手段とで接続し、前記内部戻し連絡管と戻し接続管とを前記第三接続手段とそれと係合する第四接続手段とで接続することを特徴とする床吹出し空調機の複数の連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−21813(P2011−21813A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−167355(P2009−167355)
【出願日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(592147790)株式会社インターセントラル (11)
【Fターム(参考)】