説明

床排水口の取付構造

【課題】様々な種類、大きさの排水エルボを異なるタイプの防水パンに取付可能な床排水口の取付構造を提供する。
【解決手段】ユニットバスの床を構成する防水パンの浴槽下部に設けられた開口周り下面に取設され、浴槽排水を排水トラップへと導出する排水エルボと、上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記排水エルボと上記防水パン裏面との間に介装される下部プレートと、上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記防水パン表面上に載置される上部プレートと、該上部プレート上に設置され、上記排水エルボと協働して上記上部プレート及び下部プレートを介して上記開口周りの防水パンを挟装する締付けフランジとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床排水口の取付構造に係り、特に、防水パン上に設置される浴槽の排水口から同防水パン下に設けられる排水トラップへと接続する排水口を同防水パンに固設する取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般住宅に採用されるユニットバスでは、浴槽からの排水は通常、浴槽が載置された防水パンに設けられた床排水口を経由して、防水パン裏面に設置された排水トラップに導出され、ここで洗い場からの排水と合流された後、排水主管を介して外部へと排出される。
【0003】
この浴槽排水口には、様々なタイプのものがあるが(例えば、特許文献1参照。)、図8に、従来の排水口の構成の一例を示す。まず、浴槽123側には、排水栓141が設けられる。この排水栓141は、浴槽最低部に形成された開口に取着される排水金具141に、密閉蓋142が嵌挿されて構成される。この密閉蓋142は、図示しない操作ボタンの操作により、操作用レリースを介して上下動作し、これにより排水栓141が開閉される。この密閉蓋142の代わりに、鎖等で繋がれたゴム栓も多く用いられている。
【0004】
一方、防水パン120に設けられた開口部には、図示しない排水ユニットに接続される排水エルボ130が下方から、また、上方からは締付けフランジ134が当接され、防水パン120を挟むように取設される。排水エルボ130は端部に、内周に雌ねじが螺刻された雌ねじ部130bと、この雌ねじ部130b上端から水平方向に延出したフランジ面130aとを有する。一方、締付けフランジ134の雄ねじ部134aの外周には雄ねじが螺刻される。この雄ねじ部134aを雌ねじ部130bに対して螺進させて防水パン120の開口部を上下から押圧することにより、排水エルボ130が防水パン120に固着される。このとき、防水パン120の開口部周りに嵌着されたU字パッキン133により、水密性が確実にされる。
【0005】
こうして防水パン120に取設された排水エルボ130と、浴槽123に取設された排水栓140とは、締付けフランジ134上に載置係合された排水弁カバー127により接続され、浴槽排水を外部に漏出することなく排水トラップへと流出させる。
【0006】
(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−56036号公報(図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この防水パンは、洗い場においては入浴者の体重を、浴槽載置部においては入浴者加えて浴槽及び浴槽内に溜められた湯の重量を支持する必要から、通常、シート状の不飽和ポリエステル樹脂成形材料であるシートモールディングコンパウンド(SMC)を用いて圧縮成形法により形成するもの、繊維強化材を配合した熱硬化性プラスチック(FRP)を用いて形成するもの等、一定以上の強度及び硬度を有する材料を用いて成型される(JIS A 4419)。
【0008】
そのため、排水エルボを取り付ける開口部も、予め特定のタイプの排水エルボのみに特化して形成されるため、それ以外の排水エルボを取り付けることは難しい。例えば、防水パン下と建築床との間に十分な高さを確保できないために、設定されたものより小型の排水エルボを採用したい場合がある。逆に、防水パン下と建築床との間の高さが大きいとき、排水勾配を調整する等のために、排水エルボの接続位置を下げたい場合がある。しかしながら、従来の排水口の構成では、このような場合に対応することが困難である。
【0009】
一方、防水パンの材料として、特殊な機能を有していれば、上記JIS A 4419の規格外とはなるものの、FRPやSMC以外のものを採用したい場合がある。それがある程度柔軟な材料であっても、浴槽底面全体を面で受ければ単位面積当たりの荷重はそれほど大きくならず、このような材料でも支持することはできる。或いは、斯かる荷重は別途設置する架台に支持させ、防水パンには荷重を掛けない構成としても、ある程度柔軟な材料を防水パンの材料として採用可能である。
【0010】
しかしながら、このような柔軟な材料に、排水エルボを取り付けるべく締付けフランジの雄ねじ部を螺進させると、開口部の取付部分が押圧されて圧縮変形し、排水エルボをしっかりと固定することができない虞がある。
【0011】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、様々な種類、大きさの排水エルボを異なるタイプの防水パンに取付可能な床排水口の取付構造を提供することを目的とするものである。
【0012】
本発明の他の目的は、防水パンにある程度柔軟な材料を使用しても、防水パンに変形を生じさせることなく、且つ、床排水口を所定の位置に強固に固定可能な床排水口の取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る床排水口の取付構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、ユニットバスの床を構成する防水パンの浴槽下部に設けられた開口周り下面に取設され、浴槽排水を排水トラップへと導出する排水エルボと、上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記排水エルボと上記防水パン裏面との間に介装される下部プレートと、上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記防水パン表面上に載置される上部プレートと、該上部プレート上に設置され、上記排水エルボと協働して上記上部プレート及び下部プレートを介して上記開口周りの防水パンを挟装する締付けフランジとを備えるものである。
【0014】
前記上部プレートは、好適には、請求項2に記載したように、穿設された前記開口周りが、前記防水パンの開口周りの高さより小さい高さ分段落ちして形成される。
【0015】
或いは、請求項3に記載したように、前記下部プレートは、穿設された前記開口周りが段落ちして形成され、前記上部プレートは、穿設された前記開口周りが、前記防水パンの開口周りの高さと上記下部プレートの段落ち高さとの和より小さい高さ分段落ちして形成されたものとすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る床排水口の取付構造によれば、様々な種類、大きさの排水エルボを異なるタイプの防水パンに取り付けることが可能となる。
【0017】
本発明は、防水パンにある程度柔軟な材料を使用しても、防水パンに変形を生じさせることなく、且つ、床排水口を所定の位置に強固に固定することができる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係るユニットバスの床点検口の取付構造の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る床点検口26を備えるユニットバスの防水パン1の全体的な概要を示す分解斜視図であり、図2は、この防水パン1組立後に、図1中のA−A方向から見た断面図である。この実施形態に示された防水パン1は、洗い場側床10と浴槽側床20とに大別される。
【0019】
洗い場側床10は、FRPやSMCで成形され、浴槽側床20と対向する辺以外の三方の外縁は、図示しない壁パネルを載置可能に同一レベルに形成され、浴槽側床20と対向する辺の中央に設けられたトラップユニット12を取り付ける排水凹部14を指向して下り勾配が形成されておる。この排水凹部14上には、目隠し等のためにトラップカバー13が載置される。この洗い場側床10は、形鋼等が剛に接合され、レベル調整可能な複数の脚部を備える洗い場側架台11上に固設される。
【0020】
浴槽側床20は、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリエチレン(EPE)等のプラスチック系の材料を発泡成形させた断熱材で形成され、漏水を防止する外、浴槽内に溜められた湯の熱が浴槽裏面から伝導、放射することを防止する。この浴槽側床20は、浴槽23の底面に位置する底部と、洗い場床に対向する側を除く三方に浴槽上部の高さまで立設された側部とを備える。
【0021】
この浴槽側床20の洗い場側床10に対向する一辺の両端に2箇所、床点検口26,26が設けられる。この床点検口26の一方は、床下の状況を点検するための点検口として機能し、他方は、浴槽23への給水管・給湯管等の挿通孔の機能を果たす。これらは、浴槽23のL型、R型に応じて使い分けられる。また、この辺中央には、排水弁カバー27が嵌着される孔が設けられている。排水弁カバー27は、浴槽の排水口とトラップユニット12の浴槽側排水エルボ30とを接続するものである。
【0022】
浴槽23は、保温性を有する材料により成型された、内側断熱層としての浴槽底面保温材24を介して、外側断熱層としての浴槽側床20底部上に載置される。ここで、浴槽底面保温材24は浴槽23の底面全体と当接し、浴槽側床20底部は、浴槽底面保温材24の底面全体と当接するように形成されている。したがって、浴槽23、溜められた湯、及び入浴者の重量は、従来の浴槽のように複数の支持脚で防水パン上に支持されるのではなく、面で支持されるので、単位面積当たりの荷重はそれほど大きくならず、EPPやEPE等であってもこの重量を支持することが十分可能である。
【0023】
こうして、浴槽側床20は、浴槽23等の荷重を全面で支持するので、この荷重は、浴槽側床20裏面においてもできるだけ広い面で受ける必要があるため、浴槽側床20裏面に当接する平面を有する複数の浴槽側受けフレーム22を介して浴槽側架台21に伝達される。
【0024】
浴槽23の側面には、保温性を有する材料により成型された、内側断熱層としての浴槽側面保温材28が貼着され、さらに断熱性能を高めている。
【0025】
浴槽23の洗い場床10側側面を掩蔽し、着脱自在に取設されたバスエプロン25は、上記FRPやSMCの他、熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂等により形成され、裏面には浴槽側床20と同質の材料または発泡ポリスチレン(EPS)が裏打ちされ、断熱されている。このバスエプロン25の、点検口として機能する床点検口26側端部には、床点検口26へのアクセスを容易にするために、着脱が容易な小型バスエプロン25aが分離して形成される。
【0026】
このように、洗い場側床10と浴槽側床20とは材料が異なることもあって分離して形成され、接続された洗い場側架台11と浴槽側架台21との上で、相互に対向する洗い場側接続部10aと浴槽側接続部20aとが水密に接続一体化されて、漏水の虞のない防水パン1が形成される。
【0027】
図3は、図2中の床排水口2部分を拡大した図であり、図4はさらにそのB部拡大図、そして、図5は斯かる床排水口2の分解斜視図である。これらの図では、見易くするために、浴槽23や排水弁カバー27は図示が省略されている。
【0028】
図に示すように、本実施形態に係る床排水口2は、排水エルボ30と、下部プレート31と、床排水口取付部20bと、上部プレート32と、U字パッキン33と、締付けフランジ34とを備える。
【0029】
排水エルボ30は、浴槽側床20側の一端が上方に拡開して外周に雌ねじが螺刻された雌ねじ部30bを形成し、その上端から外側水平方向にフランジ面30aが延出する。排水エルボ30の他端は、トラップユニット12に接続される。フランジ面30aには、小さな凹溝30cが凹設される。
【0030】
下部プレート31は、ステンレス鋼等からなる略正方形の板材中央に、排水エルボ30の開口と略同サイズの開口が穿設されたものであり、床排水口取付部20bの開口部下面に当接される。
【0031】
床排水口取付部20bは、浴槽側床20の最も低い位置に設けられた凹部であり、平面略中央には、下部プレート同様、排水エルボ30の開口と略同サイズの開口が穿設され、開口部20cが形成される。本実施形態のように浴槽側床20が断熱性を有する材料で形成される場合、この開口部20c周りの厚さは、排水エルボ30を収納する必要から、他所と比べてある程度薄くなっている。
【0032】
上部プレート32は、下部プレート31同様ステンレス鋼等からなる略正方形の板材中央に、排水エルボ30の開口と略同サイズの開口が穿設されたものであるが、開口周りがプレス加工等により外縁より下方へ段落ちして形成されていること、浴槽側床20の側面側が上方へ若干曲折されている点で異なる。この上部プレート32は、床排水口取付部20bの開口部上面に載置される。
【0033】
U字パッキン33は、エラストマー等により、断面が略U字状に形成された環状の止水材であり、床排水口取付部20bの開口部20c周囲において、上部プレート32と下部プレート31とを挟持して、万一浴槽側床20上に漏水しても、それが建築床上に漏水することを防止する。U字パッキン33には、環状の小さな凸条33aが凸設され、排水エルボ30のフランジ面に凹設された環状の小さな凹溝30cと嵌合するように装着される。
【0034】
締付けフランジ34は、外周に雄ねじが螺刻された短い両端開放円筒状の雄ねじ部34aと、この雄ねじ部34aの上部から外方略水平に延出するフランジ部34bとから形成され、排水エルボ30のフランジ面30aと協働して、下部プレート31,上部プレート32及びU字パッキン33を挟持する。
【0035】
本実施形態に係る床排水口2は上記のように構成されており、以下その組立について説明する。
【0036】
まず、上部プレート33を床排水口取付部20bの開口部20c上に載置接着するとともに、下部プレート31を床排水口取付部20bの下面に当接接着させ、U字パッキン33を、これらを挟んで、床排水口取付部20bの開口部20c周囲に装着する。U字パッキン33は接着してもよい。
【0037】
このとき、上部プレート33の外端は、床排水口取付部20bの所々に突設された突起35の下に挿入される。上部プレート32の内端に排水エルボ30の荷重がかかると、天秤作用が生じて上部プレート33が落脱する虞があるが、外端がこの突起35により係止されるので、落脱が防止される。
【0038】
これにより、少なくとも上部プレート33及び下部プレート31は、床排水口取付部20bと一体化され、また、この作業は工場において行われるので、ユニットバス据付現場での作業は、従来の床排水口の取付の場合と同様に行うことができる。
【0039】
据付現場ではこの状態から、床排水口取付部20b下面に排水エルボ30のフランジ面30aを当接させる一方、床排水口取付部20b上面には締付けフランジ34を垂下して、雄ねじ部34aと、雌ねじ部30aとを螺合させることにより、排水エルボ30が床排水口取付部20bに吊設される。このとき、雄ねじ部34aの雄ねじを螺進させるにしたがって、締付けフランジ34のフランジ部34bと排水エルボ30のフランジ面30aとの間に挟着されたU字パッキン33が押圧され、これに伴い、上部プレート32及び下部プレート31間に挟まれた開口部20cも押圧されるので、排水エルボ30は確実に床排水口取付部20bに固設される。
【0040】
この場合、図4に示すように、上部プレート32の段落ち側部32bの高さh2を、押圧される前の開口部20cの高さh1より若干小さく設定しておけば、開口部20cが不必要に変形することを防止できる。
【0041】
また、図4に示すように、排水エルボ30のフランジ面30a上面に凹設された凹溝30cに対向する位置に、U字パッキン33の凸条33aを嵌合させることにより、位置ずれが防止される。
【0042】
このように、締付けフランジ34のフランジ部34bと排水エルボ30のフランジ面30aとは、U字パッキン33に挟持された上部プレート32及び下部プレート31を挟み、直接床排水口取付部20bを挟むことはないので、浴槽側床20に変形を生じさせることなく、且つ、床排水口を所定の位置に強固に固定することができる。
【0043】
次に、本実施形態に係る床排水口の取付構造の変形例について、図6を参照して説明する。本変形例では、浴槽側床20AはFRPやSMC等の材料で形成され、排水エルボ30Aの上部開口は、上述した排水エルボ30のそれより一回り小さいサイズになっている。
【0044】
これに伴い、下部プレート31A及び上部プレート32Aに穿設された開口も小さくなっている。また、U字パッキン33A及び締付けフランジ34Aの径も一回り小さいものとなっている。その結果、浴槽側床20Aの開口部20Ac端部と締付けフランジ34Aとの間に間隙が生じるが、この間隙には、エラストマー等で形成された環状の充填材36が嵌装される。
【0045】
このように、異なる開口サイズを有する下部プレート及び上部プレートに交換するだけで、容易に異なる種類、サイズの排水エルボを取設することが可能となる。すなわち、下部プレート及び上部プレートは、取設される排水エルボのサイズアジャスタとしての機能を備える。
【0046】
続いて、本実施形態に係る床排水口の取付構造の他の変形例について、図7を参照して説明する。本変形例では、浴槽側床20AはFRPやSMC等の材料で形成されているが、排水エルボ30、U字パッキン33及び締付けフランジ34は、実施形態で示したものと同じである。
【0047】
しかしながら、下部プレート31Bは、実施形態で示した下部プレート31が平板であるのと異なり、開口部周りがプレス加工等により下方へ段落ちして形成されている。また、上部プレート32Bの段落ち側部32Bbの高さは、実施形態で示した上部プレート32のそれよりも大きく形成されている。そのため、締付けフランジ34の頂部は、上部プレート32Aの段落ち側部32Bbの高さが大きくなった分だけ低いところに位置し、排水エルボの位置も低くなる。
【0048】
このように、段落ち側部の高さが異なった上部プレート及び下部プレートに交換するだけで、容易に排水エルボの取付高さを変更することが可能となる。すなわち、下部プレート及び上部プレートは、取設される排水エルボの高さアジャスタとしての機能も備える。
【0049】
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る床排水口の取付構造を備える防水パンの全体概要を示す分解斜視図。
【図2】本実施形態に係る防水パンの縦断面図。
【図3】図2中の床排水口部分を拡大した図。
【図4】図3中のB部拡大図。
【図5】本実施形態に係る床排水口周りの分解斜視図。
【図6】本実施形態に係る床排水口の取付構造の第1の変形例を示す図。
【図7】本実施形態に係る床排水口の取付構造の第2の変形例を示す図。
【図8】従来の浴槽排水部材の取付構造を示す図。
【符号の説明】
【0051】
1 防水パン
2 床排水口
10 洗い場側床
10a 洗い場側接続部
11 洗い場側架台
12 トラップユニット
13 トラップカバー
14 排水凹部
20,20A 浴槽側床
20a 浴槽側接続部
20b,20Ab 床排水口取付部
20c 開口部
21 浴槽側架台
22 浴槽側床受けフレーム
23 浴槽
24 浴槽底面保温材
25 バスエプロン
25a 小型バスエプロン
26 点検口
27 排水弁カバー
28 浴槽側面保温材
30,30A 排水エルボ
30a フランジ面
30b 雌ねじ部
30c 凹溝
31,31A,31B 下部プレート
32,32A,32B 上部プレート
32b,32Bb 段落ち側部
33,33A U字パッキン
33a 凸条
34,34A 締付けフランジ
34a 雄ねじ部
34b フランジ部
35 突起
36 充填材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットバスの床を構成する防水パンの浴槽下部に設けられた開口周り下面に取設され、浴槽排水を排水トラップへと導出する排水エルボと、
上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記排水エルボと上記防水パン裏面との間に介装される下部プレートと、
上記開口と略同径の開口が穿設された板材で形成され、上記防水パン表面上に載置される上部プレートと、
該上部プレート上に設置され、上記排水エルボと協働して上記上部プレート及び下部プレートを介して上記開口周りの防水パンを挟装する締付けフランジと、
を備えることを特徴とする床排水口の取付構造。
【請求項2】
前記上部プレートは、穿設された前記開口周りが、前記防水パンの開口周りの高さより小さい高さ分段落ちして形成されたことを特徴とする請求項1記載の床排水口の取付構造。
【請求項3】
前記下部プレートは、穿設された前記開口周りが段落ちして形成され、前記上部プレートは、穿設された前記開口周りが、前記防水パンの開口周りの高さと上記下部プレートの段落ち高さとの和より小さい高さ分段落ちして形成されたことを特徴とする請求項1記載の床排水口の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−45795(P2006−45795A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−224550(P2004−224550)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】