床暖房パネル及び床暖房設備
【課題】床仕上げ材にて上部を覆われている状態で個体識別情報を認識することが可能な床暖房パネルを提供する。
【解決手段】加熱体2が矩形状の板状基材1に配設され、板状基材1に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体Eが個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている。床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定パターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【解決手段】加熱体2が矩形状の板状基材1に配設され、板状基材1に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体Eが個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている。床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定パターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネル、及び、その床暖房パネルを用いて構成される床暖房設備に関する。
【背景技術】
【0002】
床暖房設備は、一般家庭等に設置されて使用されるものであり、具体的には、加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネルが、リビングや廊下等の暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、床暖房パネルの上部に設置されて、床暖房設備が構成されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ちなみに、床暖房パネルとしては、熱媒を通流させる管状体を、加熱体として、板状基材に蛇行状に配設した熱媒循環式のものや、電熱線や面状ヒータを、加熱体として、板状基材に配設した電熱式のもの等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−57200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような床暖房設備において、メンテナンス作業やリフォーム作業を行う際には、床暖房パネルの上部に設置されている床仕上げ材を取り外して、床暖房パネルの構成(床暖房パネルの形式、配置、大きさ等の床暖房パネルについての情報)を確認して、メンテナンスの必要な箇所を認識することや、リフォームのために暖房パネルの大きさ等を認識することが行われている。
【0006】
このように、床仕上げ材を取り外して、床暖房パネルの構成を確認すると、床仕上げ材を取り外すことなく床暖房パネルの構成を確認できれば、メンテナンス作業において、床仕上げ材を取り外す必要がないような場合においても、床仕上げ材を取り外すことになる不都合があり、また、リフォームを行う場合において、床仕上げ材を取り外すことなく床暖房パネルの構成を確認できれば、実際にリフォーム作業を開始するまでは床仕上げ材を設置した状態に維持できるのにも拘わらず、床暖房パネルの構成の確認のために床仕上げ材を取り外すと、実際にリフォーム作業を開始するまでの間も、通常は床仕上げ材を取り外した状態に維持することになるため、使用者に不便を掛けることになる等の問題がある。
【0007】
このため、メンテナンスやリフォームを行う際に、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で暖房対象空間の床面部に設置されている床暖房パネルについて、床仕上げ材を取り外すことなく、その設計情報や製造情報等を確認できるようにして、メンテナンス作業やリフォーム作業を適切に行えるようにすることが望まれるものとなる。
【0008】
つまり、床暖房パネルの個体識別情報と、その床暖房パネルの設計情報や製造情報等のトレーサビリティに関する情報とを対応付けて管理しておき、メンテナンスやリフォームを行う際に、床暖房パネルの個体識別情報に基づいて、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その設計情報や製造情報等を導き出せるようにすれば、メンテナンスやリフォームを適切に行えるものとなる。
【0009】
しかしながら、従来では、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その個体識別情報を確認する手段が存在しないため、メンテナンスやリフォームを適切に行い難いものであった。
ちなみに、床暖房パネルの個体識別情報を床仕上げ材の表面に付記することが考えられるが、この場合、床仕上げ材の美観が損なわれるため、実用し難いものであった。
【0010】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、床仕上げ材にて上部を覆われている状態で個体識別情報を認識することが可能な床暖房パネルを提供する点にある。
また、本発明の別の目的は、メンテナンスやリフォームを適切に行える床暖房設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の床暖房パネルは、加熱体が矩形状の板状基材に配設されたものであって、その第1特徴構成は、
前記板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている点を特徴とする。
【0012】
すなわち、板状基材には、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定パターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【0013】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、複数の塊状体の設定パターンを測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、複数の塊状体の設定パターンを測定することができる。
【0014】
ところで、個体識別情報を板状基材に備えさせるにあたり、記憶した個体識別情報を電磁波にて通信するIDタグを板状基材に装備することが考えられるが、複数の塊状体は、IDタグに較べて安価であるため、個体識別情報を板状基材に備えさせる構成の低廉化を図ることができるものとなる。
また、IDタグは、振動や衝撃により損傷する虞があるが、複数の塊状体は、振動や衝撃により損傷し難いものであるため、床暖房パネルが十数年に亘って継続して使用される場合においても、その継続使用される長期間に亘って個体識別情報を的確に示すことができるものとなる。
【0015】
要するに、本発明の床暖房パネルの第1特徴構成によれば、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で個体識別情報を認識することが可能であり、しかも、個体識別情報を板状基材に備えさせる構成の低廉化を図り、且つ、長期間に亘って個体識別情報を的確に示すことができる床暖房パネルを提供するに至った。
【0016】
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されている点を特徴とする。
【0017】
すなわち、板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、板状基材の四隅に配設されている塊状体の位置を測定することにより、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や、床暖房パネルの大きさを認識することができる。
【0018】
説明を加えると、暖房対象空間の床面部に設置される床暖房パネルは、その床面部の全体に亘って配設されるものではなく、一般には、暖房対象空間の床面部の中央側箇所に配設され、その周囲には、加熱体が装備されていない、合板製等のダミーパネルが装備されるものである。
【0019】
このため、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においては、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や床暖房パネルの大きさを認識することができないものとなるが、床仕上げ材の上面側より、板状基材の四隅に配設されている塊状体の位置を測定することにより、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や、床暖房パネルの大きさを認識することができるのであり、メンテナンス作業やリフォーム作業を行う際に便利である。
【0020】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができる。
【0021】
尚、板状基材の四隅に配設されている塊状体の全部又は一部を、第1特徴構成における識別情報を示す塊状体として兼用することができる。
また、板状基材の四隅に配設されている塊状体に、十分な重量を備えさせておけば、床暖房パネルの四隅が浮き上がるのを阻止するウェイトとして利用できるものとなる。
さらに、塊状体を、板状基材の四隅の外側面に沿う屈曲状に形成して、板状基材の四隅の外側面に沿わせて装備することにより、床暖房パネルとダミーパネルとの間に位置するスペーサとして用いることもできる。
【0022】
要するに、本発明の床暖房パネルの第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においても、暖房対象空間の床面部に対する設置箇所やその大きさを認識することができる床暖房パネルを提供できる。
【0023】
本発明の第3特徴構成は、上記第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、
前記板状基材に、複数本の小根太が互いに平行する姿勢で等間隔に並べた状態で設けられ、
強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている点を特徴とする。
【0024】
すなわち、板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設されている塊状体の位置を測定することにより、小根太の位置を認識することができる。
【0025】
小根太の位置を認識できれば、例えば、リフォームを行うときに床仕上げ材を取り外す際に、加熱体を損傷することを回避しながら、小根太の上方に位置する床仕上げ材をのこぎりにて切断する等の作業を行えるものとなり、便利である。
【0026】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができる。
【0027】
また、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体を、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設するにあたり、隣接する小根太が複数組存在する場合には、その隣接する複数組の小根太の間の全てに塊状体を配備してもよいが、小根太が等間隔で並ぶものであるから、隣接する複数組の小根太のうちの、少なくともひとつの組の小根太の間に、塊状体を配備すればよい。
【0028】
尚、本第3特徴構成において配設する複数の塊状体の全部又は一部を、第1特徴構成における識別情報を示す塊状体として兼用することができる。
【0029】
要するに、本発明の床暖房パネルの第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においても、小根太の位置を認識することができる床暖房パネルを提供できる。
【0030】
本発明の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する前記小根太の間の中央箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている点を特徴とする。
【0031】
すなわち、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する小根太の間の中央箇所に位置するから、それら塊状体に対して、隣接する一対の小根太が同じ間隔を隔てて位置するため、塊状体に対する小根太の位置を把握し易くなる。
【0032】
要するに、本発明の床暖房パネルの第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、塊状体に対する小根太の位置が把握し易い床暖房パネルを提供できる。
【0033】
本発明の床暖房設備は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに記載の床暖房パネルが、暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、前記床暖房パネルの上部に設置されている点を特徴とする。
【0034】
すなわち、床暖房パネルを構成する板状基材には、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定バターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【0035】
したがって、床暖房パネルの個体識別情報と、その床暖房パネルの設計情報や製造情報等のトレーサビリティに関する情報とを対応付けて管理しておけば、メンテナンスやリフォームを行う際に、床暖房パネルの個体識別情報より、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その設計情報や製造情報等を導き出せることになり、メンテナンスやリフォームを適切に行えるものとなる。
【0036】
要するに、本発明の床暖房設備の特徴構成によれば、メンテナンスやリフォームを適切に行える床暖房設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】床暖房設備の縦断正面図
【図2】床暖房設備の一部切欠き平面図
【図3】床暖房パネルの平面図
【図4】床暖房パネルの折り畳み途中状態を示す斜視図
【図5】床暖房パネルの折り畳み状態を示す斜視図
【図6】床暖房設備の要部の縦断正面図
【図7】床仕上げ材の装着状態を示す縦断正面図
【図8】塊状体の装着部を示す平面図
【図9】床暖房パネルの隅部を示す平面図
【図10】数値形成パターンを示す表
【図11】アルファベット形成パターンを示す表
【図12】別実施形態の平面図
【発明を実施するための形態】
【0038】
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する
図1及び図2に示すように、暖房対象空間Sに、床暖房パネルAと合板製のダミーパネルBとが配設され、それら床暖房パネルAとダミーパネルBとの上部には、短冊状の床仕上げ材Dが並設されている。
つまり、矩形状に形成された床暖房パネルAが、暖房対象空間Sの床面部Uの中央箇所に配設され、ダミーパネルBが、床暖房パネルAの周辺部に位置する状態で、暖房対象空間Sの床面部Uに配置され、それら床暖房パネルAとダミーパネルBとの全体を覆う状態で、多数枚の床仕上げ材Dが設置されている。
【0039】
図3に示すように、床暖房パネルAは、矩形状の板状基材1に、加熱体としての、4本の合成樹脂製の熱媒通流管2を蛇行状に配設して構成されている。
板状基材1は、熱伝導率が低い発泡ポリスチレン等の発泡樹脂にて構成されるものであり、その上面側に、図6及び図7に示すように、熱媒通流管2が配備される凹溝3が形成されている。
【0040】
また、板状基材1の上面側に、複数本の小根太4が、互いに平行する姿勢で、かつ、等間隔P(例えば303mm)に並べた状態で設けられている。
小根太4は、熱媒通流管2における直線状部分の隣接するもの同士の間に配設されることになる。
つまり、本実施形態においては、隣接する小根太4の間に、熱媒通流管2の直線状部分が4本並ぶように構成され、そして、隣接する小根太4の間に位置する熱媒通流管2の直線状部分が、隣接するもの同士の間隔Rを、例えば、75mmとする状態で並ぶように設置されている(図6参照)。
【0041】
本実施形態においては、板状基材1は、一対の基材部分1A、1Bに分割され、これら一対の基材部分1A、1Bのうちの一方の基材部分1Aに、熱媒ヘッダ5が配設されている。
熱媒ヘッダ5には、4本の熱媒通流管2の両端が接続され、また、例示はしないが、熱源機からの熱媒供給管及び熱媒戻し管が接続されることになる。
【0042】
図4及び図5に示すように、一対の基材部分1A、1Bは、さらに、複数の折り畳み単位部分Tに分割され、そして、一対の基材部分1A、1Bにおける複数の折り畳み単位部分Tのうちの一端部に位置するもの同士が、折り畳み自在に接続され、かつ、その他の折り畳み畳み単位部分同士が、分離されている。
したがって、一対の基材部分1A、1Bを折り畳み単位部分Tにて折り畳むことと、折り畳み単位部分Tにて折り畳んだ状態の一対の基材部分1A、1Bを、さらに重ね合わせるように折り畳むことにより、板状基材1をコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。
【0043】
一対の基材部分1A、1Bにおける複数の折り畳み単位部分Tのうちの一端部に位置するもの同士の折り畳みは、谷折りで行われ、そして、一対の基材部分1A、1Bの折り畳み単位部分Tでの折り畳みが、山折りと谷折りを交互に行うアコーディオン式の形態で行われるように構成されている。
【0044】
4本の熱媒通流管2のうちの2本の熱媒通流管2が、熱媒ヘッダ5を備える基材部分1Aに、蛇行状に配設され、4本の熱媒通流管2のうちの残りの2本の熱媒通流管2が、熱媒ヘッダ5を備える基材部分1Aから熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bに向けて延設され、熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bに、蛇行状に配設されている。
【0045】
図3に示すように、複数小根太4には、熱媒通流管2を配設するための切欠き6が形成されている。
また、熱媒通流管2は、板状基材1を折り畳む箇所に相当する部分では、折り畳み線に対し、斜めに通過するように配設されている。
【0046】
図6及び図7に示すように、板状基材1の上面部には、アルミニウム製の均熱シート7が配設されている。
この均熱シート7は、板状基材1を山折りする箇所では切断され、板状基材1を谷折りする部分では、一連に連なっている状態で設けられており、板状基材1を谷折りする部分では、折り畳み単位部分Tを接続するヒンジの機能を発揮するようになっている。
尚、例示はしないが、板状基材1を山折りする箇所では、ヒンジ用の接続片が、板状基材1の裏面側に取り付けられている。
【0047】
図7に示すように、板状基材1は、小根太4をビス8にて暖房対象空間Sの床面部Uに止着することにより、暖房対象空間Sの床面部Uに止着されることになる。
【0048】
図7に示すように、床仕上げ材Dの4つの周縁部のうちの2つの周縁部には、凸部9が形成され、残りの2つの周縁部には、凸部9が係合する凹部10が形成されている。
そして、床仕上げ材Dは、隣接するもの同士については凸部9と凹部10とを係合させた状態で、板状基材1の上面部に接着剤にて接着されることになり、かつ、小根太4の上部においては、凸部9が釘11にて小根太4に止着されるように構成されている。
【0049】
図8に示すように、板状基材1に、強磁性体製の複数の塊状体Eが、個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている。
つまり、本実施形態においては、板状基材1を構成する一対の基材部分1A、1Bのうちの、熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bにおける横幅方向の中央部でかつ他方の基材部分1Aの近接する設置箇所K(図3参照)に、塊状体Eが、個体識別情報として、製造番号を示す設定パターンにて配設されている。
【0050】
図6に示すように、塊状体Eは、厚さが1mmで、直径が7ミリ程度の円盤状に形成されて、板状基材1の表面部に嵌入される状態で設けられている。
【0051】
本実施形態においては、製造番号は、アルファベットのA〜Cと、4桁の数字との組み合わせにて表されるものであり、図8に示すように、アルファベット表示部Fと数値表示部Gとが形成されている。
【0052】
数値表示部Gは、4桁の数字を複数の塊状体Eを設置する個数や隣接する塊状体Eの間隔にて設定パターンを表すことになる。
つまり、本実施形態では、図8及び図10に示すように、塊状体Eを小根太4の長手方向に並べることによって、1〜0の数字を表示する数値形成部分Jが構成され、このように構成される数値形成部分Jを、小根太4の長手方向に、4つ並べることにより、4桁の数字を表示するように構成されている。
【0053】
数値形成部分Jは、図10に示すように、小根太4の長手方向に沿って数値表示部分形成用の設定間隔おきに並べるひとつの基準体J1と、その基準体J1に対して、数値形成用の設定間隔で並ぶ数値形成体J2とから構成されている。
つまり、数値の1は、基準体J1に対してひとつの数値形成体J2を数値形成用の設定間隔で並べることにより表され、数値の2〜5は、数値形成用の設定間隔で並べる数値形成体J2の数を順次増やすことにより表され、数値の6〜9は、数値の5を表す状態から、数値形成の設定間隔で並べる数値形成体J2を、基準体J1に近いものから順次省くことにより表され、さらに、数値の0は、基準体J1のみを設置することにより表すように構成されている。
【0054】
アルファベット表示部Fは、図8に示すように、角度Qを替えて、6つの塊状体Eを屈曲状態で配設することにより、A〜Cを表示するようになっている。
つまり、図11に示すように、Aは、角度Qを90度よりも大きく、Bは、角度Qを90度とし、Cは、角度Qを90度よりも小さくするように、塊状体Eを並べるように構成されている。
【0055】
上記の通り、板状基材1には、個体識別情報としての製造番号を表示する塊状体Eが配設されているから、床暖房パネルAが床仕上げ材Dにて覆われた状態においても、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体Eの設置位置を検出して、塊状体Eが配置されている設定パターンを検出することにより、床暖房パネルAの製造番号を検出することができるものとなる。
【0056】
そして、床暖房パネルAの製造番号と対応付けて、床暖房パネルAの製造情報や設計情報、及び、床暖房パネルAの設置情報等のトレーサビリティに関する情報を管理しておくことにより、床仕上げ材Dを取り外すことなく、床暖房パネルAについてのトレーサビリティに関する情報を取得できることになり、メンテナンスやリフォームを行う際に便利となる。
ちなみに、サーバ等にて管理しているトレーサビリティに関する情報を携帯端末等によって読み取れるようにしておけば、床暖房パネルAの設置箇所にて、トレーサビリティに関する情報を取得できるようになり、一層便利である。
【0057】
また、数値表示部Gを形成する塊状体Eが、上述の如く、小根太4の長手方向に並ぶ状態で設けられることに加えて、隣接する小根太4の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、板状基材1に配設されている。
具体的には、隣接する小根太4の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する小根太4の間の中央箇所に位置する状態で、板状基材1に配設されている。
【0058】
したがって、数値表示部Gを形成する複数の塊状体Eを結ぶ線に対して、小根太4が平行姿勢で並ぶことや、小根太4の設置位置を把握することが可能となり、例えば床仕上げ材Dを取り外す(剥がす)際に、床仕上げ材Dを小根太4の上部に相当する箇所にて、のこぎりにて切断することが可能となり、床仕上げ材Dの取り外し(剥がし)作業において便利となる。
【0059】
また、図9に示すように、板状基材1の四隅に、上述した製造番号を表示する強磁性体製の塊状体Eと同仕様の塊状体Eが、熱媒通流管2における湾曲状部分よりも外方側に位置する状態で配設されている。
このように、板状基材1の四隅に塊状体Eを配設されているから、その塊状体Eの位置を計測することにより、暖房パネルAの設置箇所や大きさを認識できるものとなり、便利である。
また、四隅の塊状体Eが、板状基材1の隅部の放熱性能を向上させることにも有効となる。
【0060】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)板状基材1の四隅に、塊状体Eを設けるにあたり、図12に示すように、塊状体Eを、板状基材1の四隅の外側面に沿う屈曲状に形成して、板状基材1の四隅の外側面に沿わせて装備するようにすれば、床暖房パネルAとダミーパネルDとの間に位置するスペーサとして用いることもできる。
また、板状基材の四隅に配設されている塊状体に、十分な重量を備えさせておけば、床暖房パネルの四隅が浮き上がるのを阻止するウェイトとして利用できるものとなる。
【0061】
(ロ)上記実施形態では、個体識別情報としての製造番号を示すように、複数の塊状体を設定パターンにて配設する場合を例示したが、個体識別情報としては、床暖房パネルを識別できる情報であれば、どのような情報であってもよい。
【0062】
(ハ)上記実施形態では、塊状体を強磁性体製とする場合を例示しが、塊状体を磁石製として、塊状体の位置を、強磁性体や磁気センサーを用いて検出するようにする形態で実施してもよい。
【0063】
(ニ)上記実施形態では、加熱体として、熱媒流通管が配設される場合を例示したが、加熱体として、電熱線が配設される床暖房パネルに対しても、本願発明は同様に実施できるものである。
また、上記実施形態では、小根太を備える床暖房パネルを例示したが、小根太を備えない床暖房パネルに対しても、本願発明は同様に実施できる。
【0064】
(ホ)上記実施形態では、床暖房パネルとは別体に形成された床仕上げ材が、設置された床暖房パネルの上部に設置される場合を例示したが、床暖房パネルと床仕上げ材とが一体に形成された床暖房パネルに本願発明を適用してもよい。
【0065】
(へ)上記実施形態では、個体識別情報を表示する塊状体を、床暖房パネル(板状基材)の中央側箇所に設ける場合を例示したが、個体識別情報を表示する塊状体を、床暖房パネル(板状基材)の隅部に設けるようにする等、個体識別情報を表示する塊状体を設置する箇所は各種変更できる。
【0066】
(ト)上記実施形態では、複数の塊状体が、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する小根太の間の中央箇所に位置する状態で、板状基材に配設される場合を例示したが、複数の塊状体は、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、板状基材に配設すればよいものであり、中央箇所よりも小根太並び方向にずれた箇所に配設する形態で実施してもよい。
【0067】
(チ)複数の塊状体によって個体識別情報を表示する形態しては、複数の塊状体を直線状に並べ、隣接する塊状体の間隔を10段階に変化させることによって数値を表示させるようにすることができる。
つまり、例えば4桁の数字を表示するには、5個の塊状体を直線状に並べ、かつ、1番目の塊状体と2番目の塊状体の間隔が1桁目の数字を表示し、2番目の塊状体と3番目の塊状体の間隔が2桁目の数字を表示し、2番目の塊状体と4番目の塊状体の間隔が3桁目の数字を表示し、4番目の塊状体と5番目の塊状体の間隔が5桁目の数字を表示するように、隣接する塊状体の間隔を表す数値に応じて変化させることなる。
【符号の説明】
【0068】
1 板状基材
2 加熱体
4 小根太
E 塊状体
A 床暖房パネル
D 床仕上げ材
S 暖房対象空間
U 床面部
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネル、及び、その床暖房パネルを用いて構成される床暖房設備に関する。
【背景技術】
【0002】
床暖房設備は、一般家庭等に設置されて使用されるものであり、具体的には、加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネルが、リビングや廊下等の暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、床暖房パネルの上部に設置されて、床暖房設備が構成されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ちなみに、床暖房パネルとしては、熱媒を通流させる管状体を、加熱体として、板状基材に蛇行状に配設した熱媒循環式のものや、電熱線や面状ヒータを、加熱体として、板状基材に配設した電熱式のもの等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−57200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような床暖房設備において、メンテナンス作業やリフォーム作業を行う際には、床暖房パネルの上部に設置されている床仕上げ材を取り外して、床暖房パネルの構成(床暖房パネルの形式、配置、大きさ等の床暖房パネルについての情報)を確認して、メンテナンスの必要な箇所を認識することや、リフォームのために暖房パネルの大きさ等を認識することが行われている。
【0006】
このように、床仕上げ材を取り外して、床暖房パネルの構成を確認すると、床仕上げ材を取り外すことなく床暖房パネルの構成を確認できれば、メンテナンス作業において、床仕上げ材を取り外す必要がないような場合においても、床仕上げ材を取り外すことになる不都合があり、また、リフォームを行う場合において、床仕上げ材を取り外すことなく床暖房パネルの構成を確認できれば、実際にリフォーム作業を開始するまでは床仕上げ材を設置した状態に維持できるのにも拘わらず、床暖房パネルの構成の確認のために床仕上げ材を取り外すと、実際にリフォーム作業を開始するまでの間も、通常は床仕上げ材を取り外した状態に維持することになるため、使用者に不便を掛けることになる等の問題がある。
【0007】
このため、メンテナンスやリフォームを行う際に、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で暖房対象空間の床面部に設置されている床暖房パネルについて、床仕上げ材を取り外すことなく、その設計情報や製造情報等を確認できるようにして、メンテナンス作業やリフォーム作業を適切に行えるようにすることが望まれるものとなる。
【0008】
つまり、床暖房パネルの個体識別情報と、その床暖房パネルの設計情報や製造情報等のトレーサビリティに関する情報とを対応付けて管理しておき、メンテナンスやリフォームを行う際に、床暖房パネルの個体識別情報に基づいて、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その設計情報や製造情報等を導き出せるようにすれば、メンテナンスやリフォームを適切に行えるものとなる。
【0009】
しかしながら、従来では、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その個体識別情報を確認する手段が存在しないため、メンテナンスやリフォームを適切に行い難いものであった。
ちなみに、床暖房パネルの個体識別情報を床仕上げ材の表面に付記することが考えられるが、この場合、床仕上げ材の美観が損なわれるため、実用し難いものであった。
【0010】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、床仕上げ材にて上部を覆われている状態で個体識別情報を認識することが可能な床暖房パネルを提供する点にある。
また、本発明の別の目的は、メンテナンスやリフォームを適切に行える床暖房設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の床暖房パネルは、加熱体が矩形状の板状基材に配設されたものであって、その第1特徴構成は、
前記板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている点を特徴とする。
【0012】
すなわち、板状基材には、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定パターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【0013】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、複数の塊状体の設定パターンを測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、複数の塊状体の設定パターンを測定することができる。
【0014】
ところで、個体識別情報を板状基材に備えさせるにあたり、記憶した個体識別情報を電磁波にて通信するIDタグを板状基材に装備することが考えられるが、複数の塊状体は、IDタグに較べて安価であるため、個体識別情報を板状基材に備えさせる構成の低廉化を図ることができるものとなる。
また、IDタグは、振動や衝撃により損傷する虞があるが、複数の塊状体は、振動や衝撃により損傷し難いものであるため、床暖房パネルが十数年に亘って継続して使用される場合においても、その継続使用される長期間に亘って個体識別情報を的確に示すことができるものとなる。
【0015】
要するに、本発明の床暖房パネルの第1特徴構成によれば、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で個体識別情報を認識することが可能であり、しかも、個体識別情報を板状基材に備えさせる構成の低廉化を図り、且つ、長期間に亘って個体識別情報を的確に示すことができる床暖房パネルを提供するに至った。
【0016】
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されている点を特徴とする。
【0017】
すなわち、板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、板状基材の四隅に配設されている塊状体の位置を測定することにより、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や、床暖房パネルの大きさを認識することができる。
【0018】
説明を加えると、暖房対象空間の床面部に設置される床暖房パネルは、その床面部の全体に亘って配設されるものではなく、一般には、暖房対象空間の床面部の中央側箇所に配設され、その周囲には、加熱体が装備されていない、合板製等のダミーパネルが装備されるものである。
【0019】
このため、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においては、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や床暖房パネルの大きさを認識することができないものとなるが、床仕上げ材の上面側より、板状基材の四隅に配設されている塊状体の位置を測定することにより、床暖房パネルの暖房対象空間の床面部に対する設置箇所や、床暖房パネルの大きさを認識することができるのであり、メンテナンス作業やリフォーム作業を行う際に便利である。
【0020】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができる。
【0021】
尚、板状基材の四隅に配設されている塊状体の全部又は一部を、第1特徴構成における識別情報を示す塊状体として兼用することができる。
また、板状基材の四隅に配設されている塊状体に、十分な重量を備えさせておけば、床暖房パネルの四隅が浮き上がるのを阻止するウェイトとして利用できるものとなる。
さらに、塊状体を、板状基材の四隅の外側面に沿う屈曲状に形成して、板状基材の四隅の外側面に沿わせて装備することにより、床暖房パネルとダミーパネルとの間に位置するスペーサとして用いることもできる。
【0022】
要するに、本発明の床暖房パネルの第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においても、暖房対象空間の床面部に対する設置箇所やその大きさを認識することができる床暖房パネルを提供できる。
【0023】
本発明の第3特徴構成は、上記第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、
前記板状基材に、複数本の小根太が互いに平行する姿勢で等間隔に並べた状態で設けられ、
強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている点を特徴とする。
【0024】
すなわち、板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設されている塊状体の位置を測定することにより、小根太の位置を認識することができる。
【0025】
小根太の位置を認識できれば、例えば、リフォームを行うときに床仕上げ材を取り外す際に、加熱体を損傷することを回避しながら、小根太の上方に位置する床仕上げ材をのこぎりにて切断する等の作業を行えるものとなり、便利である。
【0026】
ちなみに、塊状体が強磁性体製であるときには、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができ、また、塊状体が磁石製であるときには、磁気センサーを用いて、塊状体の位置を測定することができる。
【0027】
また、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体を、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で配設するにあたり、隣接する小根太が複数組存在する場合には、その隣接する複数組の小根太の間の全てに塊状体を配備してもよいが、小根太が等間隔で並ぶものであるから、隣接する複数組の小根太のうちの、少なくともひとつの組の小根太の間に、塊状体を配備すればよい。
【0028】
尚、本第3特徴構成において配設する複数の塊状体の全部又は一部を、第1特徴構成における識別情報を示す塊状体として兼用することができる。
【0029】
要するに、本発明の床暖房パネルの第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、暖房対象空間の床面部に床仕上げ材が設置された状態においても、小根太の位置を認識することができる床暖房パネルを提供できる。
【0030】
本発明の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する前記小根太の間の中央箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている点を特徴とする。
【0031】
すなわち、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する小根太の間の中央箇所に位置するから、それら塊状体に対して、隣接する一対の小根太が同じ間隔を隔てて位置するため、塊状体に対する小根太の位置を把握し易くなる。
【0032】
要するに、本発明の床暖房パネルの第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成による作用効果に加えて、塊状体に対する小根太の位置が把握し易い床暖房パネルを提供できる。
【0033】
本発明の床暖房設備は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに記載の床暖房パネルが、暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、前記床暖房パネルの上部に設置されている点を特徴とする。
【0034】
すなわち、床暖房パネルを構成する板状基材には、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されているから、この板状基材を備える床暖房パネルが暖房対象空間の床面部に設置されて、その上部に、床仕上げ材が設置されても、床仕上げ材の上面側より、複数の塊状体の設定バターンを測定することにより、その設定パターンにて示される個体識別情報を認識することができる。
【0035】
したがって、床暖房パネルの個体識別情報と、その床暖房パネルの設計情報や製造情報等のトレーサビリティに関する情報とを対応付けて管理しておけば、メンテナンスやリフォームを行う際に、床暖房パネルの個体識別情報より、床仕上げ材にて上部を覆われた状態で床面部に設置されている床暖房パネルついて、その設計情報や製造情報等を導き出せることになり、メンテナンスやリフォームを適切に行えるものとなる。
【0036】
要するに、本発明の床暖房設備の特徴構成によれば、メンテナンスやリフォームを適切に行える床暖房設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】床暖房設備の縦断正面図
【図2】床暖房設備の一部切欠き平面図
【図3】床暖房パネルの平面図
【図4】床暖房パネルの折り畳み途中状態を示す斜視図
【図5】床暖房パネルの折り畳み状態を示す斜視図
【図6】床暖房設備の要部の縦断正面図
【図7】床仕上げ材の装着状態を示す縦断正面図
【図8】塊状体の装着部を示す平面図
【図9】床暖房パネルの隅部を示す平面図
【図10】数値形成パターンを示す表
【図11】アルファベット形成パターンを示す表
【図12】別実施形態の平面図
【発明を実施するための形態】
【0038】
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する
図1及び図2に示すように、暖房対象空間Sに、床暖房パネルAと合板製のダミーパネルBとが配設され、それら床暖房パネルAとダミーパネルBとの上部には、短冊状の床仕上げ材Dが並設されている。
つまり、矩形状に形成された床暖房パネルAが、暖房対象空間Sの床面部Uの中央箇所に配設され、ダミーパネルBが、床暖房パネルAの周辺部に位置する状態で、暖房対象空間Sの床面部Uに配置され、それら床暖房パネルAとダミーパネルBとの全体を覆う状態で、多数枚の床仕上げ材Dが設置されている。
【0039】
図3に示すように、床暖房パネルAは、矩形状の板状基材1に、加熱体としての、4本の合成樹脂製の熱媒通流管2を蛇行状に配設して構成されている。
板状基材1は、熱伝導率が低い発泡ポリスチレン等の発泡樹脂にて構成されるものであり、その上面側に、図6及び図7に示すように、熱媒通流管2が配備される凹溝3が形成されている。
【0040】
また、板状基材1の上面側に、複数本の小根太4が、互いに平行する姿勢で、かつ、等間隔P(例えば303mm)に並べた状態で設けられている。
小根太4は、熱媒通流管2における直線状部分の隣接するもの同士の間に配設されることになる。
つまり、本実施形態においては、隣接する小根太4の間に、熱媒通流管2の直線状部分が4本並ぶように構成され、そして、隣接する小根太4の間に位置する熱媒通流管2の直線状部分が、隣接するもの同士の間隔Rを、例えば、75mmとする状態で並ぶように設置されている(図6参照)。
【0041】
本実施形態においては、板状基材1は、一対の基材部分1A、1Bに分割され、これら一対の基材部分1A、1Bのうちの一方の基材部分1Aに、熱媒ヘッダ5が配設されている。
熱媒ヘッダ5には、4本の熱媒通流管2の両端が接続され、また、例示はしないが、熱源機からの熱媒供給管及び熱媒戻し管が接続されることになる。
【0042】
図4及び図5に示すように、一対の基材部分1A、1Bは、さらに、複数の折り畳み単位部分Tに分割され、そして、一対の基材部分1A、1Bにおける複数の折り畳み単位部分Tのうちの一端部に位置するもの同士が、折り畳み自在に接続され、かつ、その他の折り畳み畳み単位部分同士が、分離されている。
したがって、一対の基材部分1A、1Bを折り畳み単位部分Tにて折り畳むことと、折り畳み単位部分Tにて折り畳んだ状態の一対の基材部分1A、1Bを、さらに重ね合わせるように折り畳むことにより、板状基材1をコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。
【0043】
一対の基材部分1A、1Bにおける複数の折り畳み単位部分Tのうちの一端部に位置するもの同士の折り畳みは、谷折りで行われ、そして、一対の基材部分1A、1Bの折り畳み単位部分Tでの折り畳みが、山折りと谷折りを交互に行うアコーディオン式の形態で行われるように構成されている。
【0044】
4本の熱媒通流管2のうちの2本の熱媒通流管2が、熱媒ヘッダ5を備える基材部分1Aに、蛇行状に配設され、4本の熱媒通流管2のうちの残りの2本の熱媒通流管2が、熱媒ヘッダ5を備える基材部分1Aから熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bに向けて延設され、熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bに、蛇行状に配設されている。
【0045】
図3に示すように、複数小根太4には、熱媒通流管2を配設するための切欠き6が形成されている。
また、熱媒通流管2は、板状基材1を折り畳む箇所に相当する部分では、折り畳み線に対し、斜めに通過するように配設されている。
【0046】
図6及び図7に示すように、板状基材1の上面部には、アルミニウム製の均熱シート7が配設されている。
この均熱シート7は、板状基材1を山折りする箇所では切断され、板状基材1を谷折りする部分では、一連に連なっている状態で設けられており、板状基材1を谷折りする部分では、折り畳み単位部分Tを接続するヒンジの機能を発揮するようになっている。
尚、例示はしないが、板状基材1を山折りする箇所では、ヒンジ用の接続片が、板状基材1の裏面側に取り付けられている。
【0047】
図7に示すように、板状基材1は、小根太4をビス8にて暖房対象空間Sの床面部Uに止着することにより、暖房対象空間Sの床面部Uに止着されることになる。
【0048】
図7に示すように、床仕上げ材Dの4つの周縁部のうちの2つの周縁部には、凸部9が形成され、残りの2つの周縁部には、凸部9が係合する凹部10が形成されている。
そして、床仕上げ材Dは、隣接するもの同士については凸部9と凹部10とを係合させた状態で、板状基材1の上面部に接着剤にて接着されることになり、かつ、小根太4の上部においては、凸部9が釘11にて小根太4に止着されるように構成されている。
【0049】
図8に示すように、板状基材1に、強磁性体製の複数の塊状体Eが、個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている。
つまり、本実施形態においては、板状基材1を構成する一対の基材部分1A、1Bのうちの、熱媒ヘッダ5を備えない基材部分1Bにおける横幅方向の中央部でかつ他方の基材部分1Aの近接する設置箇所K(図3参照)に、塊状体Eが、個体識別情報として、製造番号を示す設定パターンにて配設されている。
【0050】
図6に示すように、塊状体Eは、厚さが1mmで、直径が7ミリ程度の円盤状に形成されて、板状基材1の表面部に嵌入される状態で設けられている。
【0051】
本実施形態においては、製造番号は、アルファベットのA〜Cと、4桁の数字との組み合わせにて表されるものであり、図8に示すように、アルファベット表示部Fと数値表示部Gとが形成されている。
【0052】
数値表示部Gは、4桁の数字を複数の塊状体Eを設置する個数や隣接する塊状体Eの間隔にて設定パターンを表すことになる。
つまり、本実施形態では、図8及び図10に示すように、塊状体Eを小根太4の長手方向に並べることによって、1〜0の数字を表示する数値形成部分Jが構成され、このように構成される数値形成部分Jを、小根太4の長手方向に、4つ並べることにより、4桁の数字を表示するように構成されている。
【0053】
数値形成部分Jは、図10に示すように、小根太4の長手方向に沿って数値表示部分形成用の設定間隔おきに並べるひとつの基準体J1と、その基準体J1に対して、数値形成用の設定間隔で並ぶ数値形成体J2とから構成されている。
つまり、数値の1は、基準体J1に対してひとつの数値形成体J2を数値形成用の設定間隔で並べることにより表され、数値の2〜5は、数値形成用の設定間隔で並べる数値形成体J2の数を順次増やすことにより表され、数値の6〜9は、数値の5を表す状態から、数値形成の設定間隔で並べる数値形成体J2を、基準体J1に近いものから順次省くことにより表され、さらに、数値の0は、基準体J1のみを設置することにより表すように構成されている。
【0054】
アルファベット表示部Fは、図8に示すように、角度Qを替えて、6つの塊状体Eを屈曲状態で配設することにより、A〜Cを表示するようになっている。
つまり、図11に示すように、Aは、角度Qを90度よりも大きく、Bは、角度Qを90度とし、Cは、角度Qを90度よりも小さくするように、塊状体Eを並べるように構成されている。
【0055】
上記の通り、板状基材1には、個体識別情報としての製造番号を表示する塊状体Eが配設されているから、床暖房パネルAが床仕上げ材Dにて覆われた状態においても、磁石や磁性体検出センサーを用いて、塊状体Eの設置位置を検出して、塊状体Eが配置されている設定パターンを検出することにより、床暖房パネルAの製造番号を検出することができるものとなる。
【0056】
そして、床暖房パネルAの製造番号と対応付けて、床暖房パネルAの製造情報や設計情報、及び、床暖房パネルAの設置情報等のトレーサビリティに関する情報を管理しておくことにより、床仕上げ材Dを取り外すことなく、床暖房パネルAについてのトレーサビリティに関する情報を取得できることになり、メンテナンスやリフォームを行う際に便利となる。
ちなみに、サーバ等にて管理しているトレーサビリティに関する情報を携帯端末等によって読み取れるようにしておけば、床暖房パネルAの設置箇所にて、トレーサビリティに関する情報を取得できるようになり、一層便利である。
【0057】
また、数値表示部Gを形成する塊状体Eが、上述の如く、小根太4の長手方向に並ぶ状態で設けられることに加えて、隣接する小根太4の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、板状基材1に配設されている。
具体的には、隣接する小根太4の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する小根太4の間の中央箇所に位置する状態で、板状基材1に配設されている。
【0058】
したがって、数値表示部Gを形成する複数の塊状体Eを結ぶ線に対して、小根太4が平行姿勢で並ぶことや、小根太4の設置位置を把握することが可能となり、例えば床仕上げ材Dを取り外す(剥がす)際に、床仕上げ材Dを小根太4の上部に相当する箇所にて、のこぎりにて切断することが可能となり、床仕上げ材Dの取り外し(剥がし)作業において便利となる。
【0059】
また、図9に示すように、板状基材1の四隅に、上述した製造番号を表示する強磁性体製の塊状体Eと同仕様の塊状体Eが、熱媒通流管2における湾曲状部分よりも外方側に位置する状態で配設されている。
このように、板状基材1の四隅に塊状体Eを配設されているから、その塊状体Eの位置を計測することにより、暖房パネルAの設置箇所や大きさを認識できるものとなり、便利である。
また、四隅の塊状体Eが、板状基材1の隅部の放熱性能を向上させることにも有効となる。
【0060】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)板状基材1の四隅に、塊状体Eを設けるにあたり、図12に示すように、塊状体Eを、板状基材1の四隅の外側面に沿う屈曲状に形成して、板状基材1の四隅の外側面に沿わせて装備するようにすれば、床暖房パネルAとダミーパネルDとの間に位置するスペーサとして用いることもできる。
また、板状基材の四隅に配設されている塊状体に、十分な重量を備えさせておけば、床暖房パネルの四隅が浮き上がるのを阻止するウェイトとして利用できるものとなる。
【0061】
(ロ)上記実施形態では、個体識別情報としての製造番号を示すように、複数の塊状体を設定パターンにて配設する場合を例示したが、個体識別情報としては、床暖房パネルを識別できる情報であれば、どのような情報であってもよい。
【0062】
(ハ)上記実施形態では、塊状体を強磁性体製とする場合を例示しが、塊状体を磁石製として、塊状体の位置を、強磁性体や磁気センサーを用いて検出するようにする形態で実施してもよい。
【0063】
(ニ)上記実施形態では、加熱体として、熱媒流通管が配設される場合を例示したが、加熱体として、電熱線が配設される床暖房パネルに対しても、本願発明は同様に実施できるものである。
また、上記実施形態では、小根太を備える床暖房パネルを例示したが、小根太を備えない床暖房パネルに対しても、本願発明は同様に実施できる。
【0064】
(ホ)上記実施形態では、床暖房パネルとは別体に形成された床仕上げ材が、設置された床暖房パネルの上部に設置される場合を例示したが、床暖房パネルと床仕上げ材とが一体に形成された床暖房パネルに本願発明を適用してもよい。
【0065】
(へ)上記実施形態では、個体識別情報を表示する塊状体を、床暖房パネル(板状基材)の中央側箇所に設ける場合を例示したが、個体識別情報を表示する塊状体を、床暖房パネル(板状基材)の隅部に設けるようにする等、個体識別情報を表示する塊状体を設置する箇所は各種変更できる。
【0066】
(ト)上記実施形態では、複数の塊状体が、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する小根太の間の中央箇所に位置する状態で、板状基材に配設される場合を例示したが、複数の塊状体は、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、板状基材に配設すればよいものであり、中央箇所よりも小根太並び方向にずれた箇所に配設する形態で実施してもよい。
【0067】
(チ)複数の塊状体によって個体識別情報を表示する形態しては、複数の塊状体を直線状に並べ、隣接する塊状体の間隔を10段階に変化させることによって数値を表示させるようにすることができる。
つまり、例えば4桁の数字を表示するには、5個の塊状体を直線状に並べ、かつ、1番目の塊状体と2番目の塊状体の間隔が1桁目の数字を表示し、2番目の塊状体と3番目の塊状体の間隔が2桁目の数字を表示し、2番目の塊状体と4番目の塊状体の間隔が3桁目の数字を表示し、4番目の塊状体と5番目の塊状体の間隔が5桁目の数字を表示するように、隣接する塊状体の間隔を表す数値に応じて変化させることなる。
【符号の説明】
【0068】
1 板状基材
2 加熱体
4 小根太
E 塊状体
A 床暖房パネル
D 床仕上げ材
S 暖房対象空間
U 床面部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネルであって、
前記板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている床暖房パネル。
【請求項2】
前記板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されている請求項1記載の床暖房パネル。
【請求項3】
前記板状基材に、複数本の小根太が互いに平行する姿勢で等間隔に並べた状態で設けられ、
強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている請求項1又は2記載の床暖房パネル。
【請求項4】
前記強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する前記小根太の間の中央箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている請求項3記載の床暖房パネル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の床暖房パネルが、暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、前記床暖房パネルの上部に設置されている床暖房設備。
【請求項1】
加熱体が矩形状の板状基材に配設された床暖房パネルであって、
前記板状基材に、強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が個体識別情報を示す設定パターンにて配設されている床暖房パネル。
【請求項2】
前記板状基材の四隅に、強磁性体製又は磁石製の塊状体が配設されている請求項1記載の床暖房パネル。
【請求項3】
前記板状基材に、複数本の小根太が互いに平行する姿勢で等間隔に並べた状態で設けられ、
強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、小根太の長手方向に沿って並ぶ状態で、且つ、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている請求項1又は2記載の床暖房パネル。
【請求項4】
前記強磁性体製又は磁石製の複数の塊状体が、隣接する前記小根太の間の小根太並び方向における設定箇所として、隣接する前記小根太の間の中央箇所に位置する状態で、前記板状基材に配設されている請求項3記載の床暖房パネル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の床暖房パネルが、暖房対象空間の床面部に設置され、床仕上げ材が、前記床暖房パネルの上部に設置されている床暖房設備。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−174682(P2011−174682A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40790(P2010−40790)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】
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