説明

床暖房放熱体用継手の落下防止具および床暖房装置の施工方法

【課題】床暖房放熱体用継手が配管穴に落下するのを防止する。
【解決手段】 熱源機と、床暖房放熱体と、配管穴1aを設けた下地材と、床暖房放熱体内に温水を移送する内部配管と、熱源機から床暖房放熱体2に温水を移送する温水供給用外部配管と、床暖房放熱体から熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管と、配管穴1aの位置において温水供給用外部配管と内部配管とを接続する第一継手40a、ならびに、温水排出用外部配管と内部配管とを接続する第二継手40bを有する床暖房装置を施工する際に、厚さが1mm以下で、長さおよび幅が配管穴1aの直径よりも大きいシート状物であり、しかも、第一継手40aおよび第二継手40bが落下しない大きさの穴70a〜70fまたは切欠き71a〜71gを有する継手落下防止具7a〜7hにより、第一継手40aおよび第二継手40bの落下を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床暖房放熱体用継手(以下、単に「継手」ともいう。)の落下防止具および床暖房装置の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1〜図3に示すように、床暖房装置は、例えば、下地材1上に載置した床暖房放熱体2と、熱源機(図示省略)とを接続することにより施工される。そして、床暖房放熱体2上には、床材3が施工され、床暖房放熱体2は、複数の床暖房パネル20a、20bにより構成されており、それぞれの床暖房パネル20a、20bには、内部配管2a、2b、2c、2dが内蔵されており、熱源機(図示省略)で温められた温水は、例えば、内部配管2aから床暖房パネル20a内に導入され、内部配管2bから床暖房パネル20aから排出される。
【0003】
例えば、内部配管2bおよび内部配管2dをタケノコ継手(図4(c)参照)で接続し、内部配管2aおよび温水供給用外部配管(図示省略)と、内部配管2cと温水排出用外部配管(図示省略)とをそれぞれエルボ継手(図4(b)参照)で接続すると、内部配管2aから導入された温水は、床暖房パネル20a内を流通し、内部配管2bおよび内部配管2dを介して、床暖房パネル20bに導入され、最終的に、内部配管2cから排出され、下地材1の下部にある外部配管を通って、熱源機(図示省略)に移送され、再加熱される。以下、このケースを「施工例1」という。
【0004】
例えば、チーズ継手(図4(a)参照)を用いて、内部配管2aおよび内部配管2cを温水供給用外部配管(図示省略)と接続し、同じく、チーズ継手(図4(a)参照)を用いて、内部配管2bおよび内部配管2dを温水排出用外部配管(図示省略)と接続することも可能である。この場合、熱源機(図示省略)で温められた温水は、例えば、内部配管2aおよび内部配管2cからそれぞれ床暖房パネル20aおよび床暖房パネル20b内に導入され、両床暖房パネル内を流通した後、それぞれ内部配管2bおよび内部配管2dから排出され、施工例1と同様、下地材1の下部にある外部配管を通って、熱源機(図示省略)に移送され、再加熱される。以下、このケースを「施工例2」という。
【0005】
図4(a)〜(c)に示すように、いずれの継手も、水平部4aを有しており、水平部4aに内部配管との接続部4cを有している。また、図4(a)および図4(b)に示すように、チーズ継手およびエルボ継手は、垂直部4bを有しており、その下部に外部配管との接続部4dを有している。
【0006】
図5に示すように、通常の床暖房装置の施工方法においては、予め、下地材1にはそれぞれの継手4に対応するように配管穴1aが設けられており、継手4の垂直部4bを配管穴1aに挿入した状態で、継手4の接続部4cに床暖房放熱体2内の内部配管(図示省略)を接続し、継手4の接続部4dに外部配管5a、5bを接続することにより行われる(例えば、特許文献1の図4、特許文献2の図14、特許文献3の図6など参照)。通常、継手の接続部4dの外径は、20mm程度であり、下地材には35mm程度の内径を有する配管穴1aが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−139378号公報
【特許文献2】特開2006−38367号公報
【特許文献3】特開2004−332957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図5に示される施工法においては、基本的に、配管穴1aを二つ設け、それぞれの配管穴1aに二本の継手4の垂直部4bを挿入し、下地材1の下部に突出させた状態で、接続部4dに外部配管5a、5bを接続する必要がある。このため、作業員が下地材1の下に潜り込んだ状態で作業する必要がある。既築物件のリフォームの場合には、既設のフロアを廃棄するなど、下地部分のやり直しが必要になる。
【0009】
ここで、継手は、温水供給用配管を接続するための継手および温水排出用配管を接続するための継手の少なくとも二本必要であるが、図5に示される施工法のように、2本の継手それぞれに対応する配管穴を空けるのではなく、一つの大きい配管穴(人の拳の出し入れが可能な大きさ。内径50〜90mm程度、典型的には80mm程度。)を設け、その配管穴を介して、2本の継手と2本の外部配管とを接続する施工法を採用するのがよい。以下、この施工法について説明する。
【0010】
図6に示す施工法においては、例えば、予め下地材に配管穴1aを空け、そこに、下地材上方から外部配管5を挿入し、下地材下方の空間内を通じて、熱源機(図示しない)まで送り、接続する。そして、図7に示すように、外部配管5は、継手(図に示す例ではチーズ継手)4に接続された状態で、下地材1の上部で保持され、図8に示すように、床暖房放熱体2内の内部配管(図示省略)に接続される。図7に示すように、継手の垂直部には、通常、遮熱管6が巻附けられている。なお、この施工法において、配管穴は、約6.6m2(3尺×6尺サイズの床暖房パネル4枚相当)あたりに一つ設けることのが一般的である。床暖房フロアの施工面積が大きく、配管穴を二つ以上設ける場合でも、それぞれの穴の外郭同士が40mm以上離れるようにすることが必要である。
【0011】
この施工法を採用すれば、リフォーム時に床暖房フロアを施工する場合など、下地材の下部に作業員がもぐりこむ空間がない場合においても、床暖房フロアを施工できるというメリットがある。
【0012】
しかし、この施工法では、図7に示すように、比較的水平部が長いチーズ継手においても、継手4の水平部の長さが配管穴1aの内径と同程度であるため、継手4が施工途中に継手4が配管穴から落下することがある。また、図8に示すように、全ての配管を接続し、施工が完了した後、継手4が配管穴1a上部でほとんど支えがない状態にあるため、継手4の接続部4cと内部配管(図示省略)との間に負荷がかかる。
【0013】
本発明は、下地材に比較的大きな配管穴を設け、その配管穴を介し、2本の継手によって2本の内部配管と2本の外部配管とを接続する施工法における施工時に、継手が該配管穴に落下するのを防止する、床暖房放熱体用継手の落下防止具および床暖房装置の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、下記の(1)〜(6)に示す床暖房放熱体用継手の落下防止具および下記の(7)に示す床暖房装置の施工方法を要旨とする。
【0015】
(1)熱源機と、床暖房放熱体と、配管穴を設けた下地材と、該床暖房放熱体内に温水を移送する内部配管と、該熱源機から該床暖房放熱体に温水を移送する温水供給用外部配管と、該床暖房放熱体から該熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管と、該配管穴の位置において該温水供給用外部配管と該内部配管とを接続する第一継手と、該温水排出用外部配管と該内部配管とを接続する第二継手とを有する床暖房装置を施工する際に該継手が該配管穴に落下するのを防止する治具であって、厚さが1mm以下で、長さおよび幅が該配管穴の直径よりも大きいシート状物であり、
第一継手および第二継手が落下しない大きさの穴または切欠きを有する、床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0016】
(2)前記穴が、第一継手および第二継手の垂直部を通すが、第一継手および第二継手の水平部を通さない大きさである、上記(1)の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0017】
(3)記シート状物が、前記穴といずれかの辺との間にスリットを形成したものである、上記(1)および(2)の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0018】
(4)前記切欠きが、第一継手および第二継手の垂直部を通すが、第一継手および第二継手の水平部を通さない大きさである、上記(1)の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0019】
(5)前記切欠きが、前記シート状物の向かい合う二つの辺にそれぞれ一つずつ形成されている、上記(1)〜(4)のいずれかの床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0020】
(6)前記穴または前記切欠きが、第一継手および第二継手が接触しない位置に形成されている、上記(1)〜(5)のいずれかの床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【0021】
(7)熱源機と、床暖房放熱体と、配管穴を設けた下地材と、該床暖房放熱体内に温水を移送する内部配管と、該熱源機から該床暖房放熱体に温水を移送する温水供給用外部配管と、該床暖房放熱体から該熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管と、該配管穴の位置において該温水供給用外部配管と該内部配管とを接続する第一継手、ならびに、該温水排出用外部配管と該内部配管とを接続する第二継手を有する床暖房装置を施工する際に、該配管穴の一部をシート状物で塞ぐことにより、第一継手の垂直部を通すが、第一継手の水平部を通さない第一穴と、第二継手の垂直部を通すが、第二継手の水平部を通さない第二穴とを形成する、床暖房装置の施工方法。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、下地材に比較的大きな配管穴を設け、その配管穴を介し、2本の継手によって2本の内部配管と2本の外部配管とを接続する施工法における施工時に、継手が該配管穴に落下するのを防止することができる。また、この施工法による施工後にかかる継手の接続部と内部配管との間の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】床暖房装置の施工例を示す図
【図2】床暖房フロアの施工例を示す図
【図3】床暖房放熱体の例を示す図
【図4】継手の例を示す図 (a)チーズ継手 (b)エルボ継手 (c)タケノコ継手
【図5】床暖房装置の施工例を示す断面図
【図6】他の床暖房装置の施工例を示す図
【図7】他の床暖房装置の施工例を示す図
【図8】他の床暖房装置の施工例を示す断面図
【図9】本発明に係る床暖房放熱体用継手の例を示す図
【図10】本発明に係る床暖房装置の施工方法の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係る床暖房放熱体用継手の落下防止具は、図1〜4、図6〜8に示すように、熱源機(図示省略)と、床暖房放熱体2と、配管穴1aを設けた下地材1と、床暖房放熱体2内に温水を移送する内部配管2a、2b、2c、2dと、熱源機から床暖房放熱体2に温水を移送する温水供給用外部配管5aと、床暖房放熱体2から熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管5bと、配管穴1aの位置において温水供給用外部配管5aと内部配管2a、2b、2c、2d(施工例1では2a、施工例2では2aおよび2c)とを接続する第一継手40a、ならびに、温水排出用外部配管5bと内部配管2a、2b、2c、2d(施工例1では2c、施工例2では2bおよび2d)とを接続する第二継手40bを有する床暖房装置を施工する際に該継手が該配管穴に落下するのを防止する治具である。
【0025】
そして、図9(a)〜(h)に示すように、本発明に係る継手の落下防止具7a〜7hは、厚さが1mm以下で、長さおよび幅が配管穴1aの直径よりも大きいシート状物であり、しかも、第一継手40aおよび第二継手40bが落下しない大きさの穴70a〜70fまたは切欠き71a〜71gを有する。なお、図9(a)、(d)、(g)は、穴のみ、図9(b)、(c)、(f)、(h)は、切欠きのみ、図9(e)は、穴および切欠きの双方を有する例を示している。これらのシート状物7a〜7hは、下地材の配管穴1aの上部に載置され、下地材にテープなどで貼り付けられて使用される。
【0026】
継手の落下防止具としてのシート状物の厚さが、1mmを超えると、その段差によって、床暖房放熱体2を水平に施工することができず、床暖房フロアを施工した場合の歩行感を劣化させる。このため、継手を支えるのに十分な強度を有する範囲で、厚さは薄いことが好ましい。シート状物の材質は、1mm以下の厚さでも継手を支えるのに十分な強度を有するものであれば、特に制約はない。例えば、樹脂シート、金属シート、紙などの公知の材料を用いることができる。中でも、作業性およびコストの観点から、樹脂シートを用いるのが好ましい。
【0027】
図9(a)、(d)、(e)、(g)に示すように、穴70a〜70fは、第一継手40aおよび第二継手40bの垂直部を通すが、第一継手40aおよび第二継手40bの水平部を通さない大きさとするのが好ましい。また、図9(b)、(c)、(e)、(f)、(h)に示すように、切欠き71a〜71gは、第一継手40aおよび第二継手40bの垂直部を通すが、第一継手40aおよび第二継手40bの水平部を通さない大きさとするのが好ましい。これは、第一継手40aおよび第二継手40bの垂直部は、下地材の下方で外部配管と接続する必要があるため、穴および切欠きは、これを通すことが好ましく、また、第一継手40aおよび第二継手40bの水平部が、穴または切欠きの周辺に引っかかることに継手の落下を防止できるため、これを通さないことが好ましい。
【0028】
ここで、図4(a)、(b)に示すように、継手の垂直部4bは、定径部分と、その最下部においてもっとも径が大きくなる最大径部分とを有するが、「垂直部を通す」とは、切欠きの場合、その幅が垂直部4bの定形部分の径より大きければよいが、穴の場合、その径が垂直部4bの最大径部分よりも大きいことが必要である。ただし、後述のスリットを設ける場合には、切欠きの場合と同様、その幅が垂直部4bの定形部分の径より大きければよい。
【0029】
一方、図4(a)に示すように、チーズ継手の水平部4aの長さは、両側にある接続部4c同士の間隔であり、図4(b)に示すように、エルボ継手の水平部4aの長さは、頭頂部と接続部4cとの間隔である。よって、「水平部を通さない」大きさは、チーズ継手の方がエルボ継手より大きいことになるため、継手の種類によって水平部を通さない大きさが異なるが、実際上は、継手の種類に合わせて各種のシート状物を用意するのではなく、穴の径または切欠きの幅がエルボ継手の水平部4aの長さより小さいもので足りる。
【0030】
図9(e)、(g)に示すように、継手の落下防止具としてのシート状物は、穴70d、70e、70fといずれかの辺との間に、それぞれスリット72a、72b、72cを形成したものであることが好ましい。これは、スリットがあれば、継手を穴に挿入しやすいからである。また、スリットがあれば、継手と外部配管とを接続した後でも、継手の垂直部を穴に挿入することができる。
【0031】
シート状物に形成される穴の形状は、真円でも、楕円でも、多角形状でもよい。また、例えば、図9(a)に示すように、穴70aは、シート状物7aの中央付近に一つだけ形成されていても良いが、第一継手40aおよび第2継手40bが接触する恐れがある。また、図9(h)に示すように、切欠き71gは、シート状物7hの一つの辺から一つだけ形成されていてもよい。この場合、継手をシート状物7hの切欠き71gに載置しやすいというメリットがあるが、第一継手40aおよび第2継手40bが接触する恐れがある。このため、図9(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)に示すように、前記穴または前記切欠きが、第一継手および第二継手が接触しない位置に形成されていることが好ましい。また、図9(h)に示すシート状物7hを用いる場合には、第一継手40aおよび第2継手40bの間に、養生テープその他を貼り付ければ、両継手の接触を避けることができる。
【0032】
図9(b)、(c)、(f)に示すように切欠きをシート状物のいずれか二つの辺に形成することもできるが、継手の載置しやすさと、載置後の継手同士の接触を防止する観点からは、図9(b)に示すように、切欠き71a、71bを向かい合う二つの辺にそれぞれ一つずつ形成することが好ましい。
【0033】
以上は、穴または切欠きを設けたシート状物を継手の落下防止具として用いる場合について述べたが、シート状物にこのような穴または切欠きを設けなくても、例えば、図10に示すように、配管穴とシート状物とで構成される穴が継手の落下を防止できる構成であればよい。すなわち、配管穴1aの一部をシート状物7iで塞ぐことにより、第一継手40aの垂直部を通すが、第一継手40aの水平部を通さない第一穴70gと、第二継手40bの垂直部を通すが、第二継手40bの水平部を通さない第二穴70hとを形成する。このようにすれば、配管穴1aとシート状物7iとで構成される穴から継手が落下することがない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明によれば、下地材に比較的大きな配管穴を設け、その配管穴を介して2本の継手によって、2本の内部配管と2本の外部配管とを接続する施工法における施工時に、継手が該配管穴に落下するのを防止することができる。また、この施工法による施工後にかかる継手の接続部と内部配管との間の負荷を軽減することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 下地材
1a 配管穴
2 床暖房放熱体
2a〜2d 内部配管
2e 継手カバー
20a 床暖房パネル
20b 床暖房パネル
3 床材
4a 水平部
4b 垂直部
4c 接続部
4d 接続部
40a 第一継手
40b 第二継手
5 外部配管
5a 温水供給用外部配管
5b 温水排出用外部配管
6 遮熱管
7a〜7i シート状物(継手落下防止具)
70a〜70f 穴
71a〜71g 切欠き
72a〜72c スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源機と、床暖房放熱体と、配管穴を設けた下地材と、該床暖房放熱体内に温水を移送する内部配管と、該熱源機から該床暖房放熱体に温水を移送する温水供給用外部配管と、該床暖房放熱体から該熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管と、該配管穴の位置において該温水供給用外部配管と該内部配管とを接続する第一継手と、該温水排出用外部配管と該内部配管とを接続する第二継手とを有する床暖房装置を施工する際に該継手が該配管穴に落下するのを防止する治具であって、
厚さが1mm以下で、長さおよび幅が該配管穴の直径よりも大きいシート状物であり、
第一継手および第二継手が落下しない大きさの穴または切欠きを有することを特徴とする床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項2】
前記穴が、第一継手および第二継手の垂直部を通すが、第一継手および第二継手の水平部を通さない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項3】
前記シート状物が、前記穴といずれかの辺との間にスリットを形成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項4】
前記切欠きが、第一継手および第二継手の垂直部を通すが、第一継手および第二継手の水平部を通さない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項5】
前記切欠きが、前記シート状物の向かい合う二つの辺にそれぞれ一つずつ形成されていることを特徴とする請求項1または4に記載の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項6】
前記穴または前記切欠きが、第一継手および第二継手が接触しない位置に形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の床暖房放熱体用継手の落下防止具。
【請求項7】
熱源機と、床暖房放熱体と、配管穴を設けた下地材と、該床暖房放熱体内に温水を移送する内部配管と、該熱源機から該床暖房放熱体に温水を移送する温水供給用外部配管と、該床暖房放熱体から該熱源機に温水を移送する温水排出用外部配管と、該配管穴の位置において該温水供給用外部配管と該内部配管とを接続する第一継手、ならびに、該温水排出用外部配管と該内部配管とを接続する第二継手を有する床暖房装置を施工する際に、
該配管穴の一部をシート状物で塞ぐことにより、第一継手の垂直部を通すが、第一継手の水平部を通さない第一穴と、第二継手の垂直部を通すが、第二継手の水平部を通さない第二穴とを形成することを特徴とする床暖房装置の施工方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−79771(P2013−79771A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220603(P2011−220603)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(000213769)朝日ウッドテック株式会社 (47)
【Fターム(参考)】