説明

廃棄物の選別システム

【課題】フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を効率良く選別できる選別システムを提供すること
【解決手段】フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80を選別する選別システム100であり、廃棄物80を搬送するコンベア50と、撮像素子10と、選別処理装置20と、廃棄物80を取り出すロボットアーム部60とを備える。選別処理装置20は、フラットパネルディスプレイを構成する部材(82、84、86)の外郭を含む形状データを記憶する形状データ記憶部と、撮像素子10が撮像した廃棄物80の画像データを処理する画像データ処理部と、形状データ記憶部の形状データと、画像データ処理部の画像データとを対比する対比処理部と、対比処理部での対比結果に基づいて、ロボットアーム部60を操作する操作部とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物の選別システムに関する。特に、フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)を含む廃棄物を選別するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴミ処理場の設置限界、ごみ処理場による自然破壊および資源の有効活用の観点から、リサイクル可能な資源については収集された廃棄物中から再利用可能な素材を選別することが求められている(例えば、特許文献1、2)。さらに、必要であれば、再利用可能な素材に新しい材料を混合した素材を利用し、製品に再加工する機運が高まっている。また、行政においても、資源の再利用だけでなく深刻になっているごみ処理問題にも有効な手段であることから再利用可能な素材の選別を奨励し、これを助成している場合もある。
【0003】
再利用可能な資源としては、経済性、再利用の容易さ等から、金属類、ガラス類、プラスチック類などが挙げられる。多種の廃棄物中から再資源可能な資源を選別する手段は、人手に頼った人海戦術で行われている。しかしながら、作業の性格上どうしても作業環境が悪くなる傾向があり、健康上好ましくないことが多い。また、単純作業であることから選別誤りが避けがたく、それゆえに、選別された該素材を再利用して製作された製品の品質低下などの不具合が生じる欠点があった。
【0004】
一方、そのような欠点を解決するために、高度に自動化された無人の自動選別装置も提案され始めている。しかしながら、そのような装置は大型となるばかりでなく、莫大な設備費用を要する。そして、その割には選別速度および選別精度は十分でなく、効果対費用を考慮すると経済的に引き合わないことが多い。また、どこの施設でも安易に導入できるものではない。さらには、不十分な検討で導入してしまうと、装置が稼働した段階で、その性能が十分でないことがわかり、すでに投入した膨大な費用が回収できない場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−90353号公報
【特許文献2】特開平7−40273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今日、フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)を含む廃棄物を回収して、そこから、リサイクル可能な資源を選別・収集することが求められている。ここで、上述したように、その選抜・収集において、人手に頼った人海戦術を行おうとすれば、健康上の問題、選別誤りの問題などが生じる。一方で、高度に自動化された無人の自動選別装置で処理しようとした場合、費用対効果が十分でないことがある。
【0007】
本願発明者は、上述の問題を鋭意検討した結果、次のような知見を得た。液晶ディスプレイの生産ラインにおいて、不良品としての液晶ディスプレイ又はその構成部材の廃棄物あるいは不要物が大量に出る。その廃棄物・不要物の選別処理を、操作者が監視モニターを見ながら実行する。具体的には、操作者は、監視モニターを見ながら、生産ラインコンベア上を流れる廃棄物・不要物を認識し、次いで、選別したい廃棄物・不要物をロボットによってコンベア上から排除する。廃棄物の選別は、操作者がタブレットを操作しながら監視モニターを指示し、そこで廃棄物の種類を指定して、ロボットによって廃棄物を掴んで所定の領域に収集することによって行う。操作者は、生産ラインコンベア上を流れてくる廃棄物を見て、その瞬間に、廃棄物の種類を判断する必要がある。
【0008】
しかしながら、この選別は単純作業ということもあり、一定のミスが生じることがあるとともに、物体が重なって流れてくると、廃棄物の種類を特定できない場合もあった。さらには、コンベア上を順次流れてくる廃棄物には、時間的な連続性があるため、一人の操作者の作業量には限界があり、想定している以上に、選別の効率を向上させることは難しかった。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を効率良く選別することができる選別システムおよび選別方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る選別システムは、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を選別する選別システムであり、前記フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を搬送するコンベアと、前記コンベア上の前記廃棄物を撮像する撮像素子と、前記撮像素子に接続された選別処理装置と、前記選別処理装置に接続され、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出すロボットアーム部とを備え、前記選別処理装置は、前記フラットパネルディスプレイの外郭および前記フラットパネルディスプレイを構成する部材の外郭を含む形状データを記憶する形状データ記憶部と、前記撮像素子が撮像した前記廃棄物の画像データを処理する画像データ処理部と、前記形状データ記憶部の形状データと、前記画像データ処理部の画像データとを対比する対比処理部と、前記対比処理部での対比結果に基づいて、前記ロボットアーム部を操作する操作部とを含んでいる。
ある好適な実施形態において、前記選別処理装置は、さらに、前記撮像素子が撮像した前記廃棄物の画像データを含む画像を表示する画像表示装置と、前記画像表示装置に表示された前記画像データにおける前記廃棄物を指定する入力装置とを備えている。
ある好適な実施形態において、前記選別処理装置における前記操作部は、前記入力装置によって指定された廃棄物を、前記ロボットアーム部で取り出すように操作する信号を受け取る。
ある好適な実施形態において、前記選別処理装置における前記画像データ処理部は、前記入力装置によって指定された前記廃棄物についての画像データを、前記形状データ記憶部の前記形状データとして前記形状データ記憶部に記憶する処理を実行する。
ある好適な実施形態において、前記ロボットアーム部は、前記コンベアに複数設置されており、前記複数のロボットアーム部のそれぞれは、前記廃棄物の種類に応じて、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出す。
ある好適な実施形態において、前記廃棄物における前記フラットパネルディスプレイは、少なくとも液晶表示装置を含み、前記液晶表示装置は、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を含んでおり、前記選別処理装置は、前記ガラス部材、前記金属部材、前記樹脂部材を選別する。
ある好適な実施形態において、前記廃棄物には、前記フラットパネルディスプレイとともに、一般廃棄物が含まれており、前記選別処理装置における前記形状データ記憶部には、前記一般廃棄物の外郭を含む形状データが記憶されている。
本発明の選別方法は、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を選別する選別方法であり、前記フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を搬送させる工程(a)と、前記搬送される前記廃棄物を撮像する工程(b)と、前記撮像された廃棄物を、選別処理装置によって選別する工程(c)とを含み、前記工程(c)では、前記選別処理装置に格納された形状データと、前記工程(b)で撮像された前記廃棄物の外郭とを対比することによって、前記廃棄物の種類を特定するステップを含む。
ある好適な実施形態では、さらに、前記工程(c)において前記種類が特定された前記廃棄物を、ロボットアーム部によって前記コンベアから取り出す工程を実行する。
ある好適な実施形態において、前記ロボットアーム部は、複数設置されており、前記複数のロボットアーム部のそれぞれは、前記工程(c)において特定された前記廃棄物の種類に応じて、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出す。
ある好適な実施形態において、前記廃棄物における前記フラットパネルディスプレイは、少なくとも液晶表示装置を含み、前記液晶表示装置は、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を含んでおり、前記工程(c)において、前記液晶表示装置からなる前記廃棄物を、前記ガラス部材、前記金属部材、前記樹脂部材に選別する。
ある好適な実施形態において、前記廃棄物には、前記フラットパネルディスプレイとともに、一般廃棄物が含まれており、前記選別処理装置に格納された形状データには、前記一般廃棄物の外郭を含む形状データが含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を搬送するコンベア上の廃棄物を撮像する撮像素子と、撮像素子に接続された選別処理装置とを備えている。そして、選別処理装置は、形状データ記憶部の形状データと、画像データ処理部の画像データとを対比する対比処理部における対比結果に基づいて、ロボットアーム部を操作する操作部とを含んでいる。したがって、形状データ記憶部の形状データを利用しながらロボットアーム部によって廃棄物の選別を行うことができるので、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を効率良く選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る選別システム100の構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】廃棄物80としてのフラットパネルディスプレイの外郭を示す形状データを表す図である。
【図3】液晶パネルを構成するガラス部材82の外郭を示す形状データの一例である。
【図4】破損したガラス部材82の外郭を示す形状データの一例である。
【図5】金属部材84の外郭を示す形状データの一例である。
【図6】(a)および(b)は、それぞれ、金属部材84の一部の外郭を示す形状データの一例である。
【図7】樹脂部材86の外郭を示す形状データの一例である。
【図8】本発明の実施形態に係る選別処理装置20の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に係る選別方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る選別システム100の構成を模式的に示す斜視図である。本実施形態の選別システム100は、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80を選別するシステムである。具体的には、選別システム100は、廃棄物80を搬送するコンベア50と、コンベア上の廃棄物80を撮像する撮像素子10と、撮像素子10に接続された選別処理装置20とを備えている。選別処理装置20には、コンベア50上の廃棄物80を取り出すロボットアーム部60が接続されている。
【0015】
本実施形態の構成において、撮像素子10と選別処理装置20とは、撮像素子10からの信号またはデータが選別処理装置20に伝送可能なように接続されている。したがって、撮像素子10と選別処理装置20とは、電気的に接続されている他、光配線によって接続されてもよいし、無線で接続されても、赤外線によって接続されていてもよい。また、選別処理装置20とロボットアーム部60とは、選別処理装置20からの信号またはデータがロボットアーム部60に伝送可能なように接続されている。したがって、選別処理装置20とロボットアーム部60とは、電気的に接続されている他、光配線によって接続されてもよいし、無線で接続されても、赤外線によって接続されていてもよい。
【0016】
本実施形態の撮像素子10は、例えば、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサから構成されている。撮像素子10は、撮像部11からコンベア50上の廃棄物80を撮像することができる(矢印12参照)。撮像素子10にて撮像された画像データは、選別処理装置20に伝送される。この撮像素子10から伝送された画像データによって、廃棄物80のそれぞれの位置および外郭の情報を選別処理装置20は受け取ることができる。
【0017】
本実施形態の選別処理装置20は、半導体集積回路を含むコンピュータから構成されている。図示した選別処理装置20は、パーソナルコンピュータ(PC)から構成されているが、ワークステーション、サーバ装置のようなコンピュータでもよい。あるいは、タッチパネルを主体としたスマートフォンのような携帯用コンピュータであっても構わない。
【0018】
本実施形態のコンベア50は、複数のローラ52が枠体51に沿って配置されたローラーコンベアである。なお、コンベア50は、廃棄物80を搬送することができればよく、ローラーコンベアに限らず、ベルトコンベアでも他の搬送装置であっても構わない。コンベア50の上には、廃棄物80としてのフラットパネルディスプレイ(例えば、液晶表示装置)、または、その構成部品が配置されている。廃棄物80は、コンベア50の上流55から下流56に流れていく。コンベア50の上流側の上方には撮像素子10が配置されており、そこで、撮像素子10は、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80を撮像する。
【0019】
なお、フラットパネルディスプレイには、液晶表示装置(LCD)の他、プラズマディスプレイ(PDP)、有機EL装置(OLED)などを挙げることができる。フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶表示装置)は、例えば、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を含んでおり、それらの部材は種類毎に、選別処理装置20によって選別される。そして、選別処理装置20で選別が行われた後、選別処理装置20からの選別指示によって、ロボットアーム部60(60A、60B)が動作し、廃棄物80を種類に応じてコンベア50から取り出す。
【0020】
本実施形態の選別処理装置20は、フラットパネルディスプレイの外郭およびフラットパネルディスプレイを構成する部材の外郭を含む形状データを記憶する形状データ記憶部を備えている。図2は、廃棄物80としてのフラットパネルディスプレイ(ここでは、液晶表示装置)の外郭を示す形状データを表している。
【0021】
図2に示した液晶表示装置80(正確には、液晶表示装置80の形状データ)は、液晶パネル82を構成するガラス部材82と、液晶パネル82の外縁領域に位置する金属部材(例えば、ベゼル、アーム)84とを含んでいる。この例では、金属部材84のアーム部の下に樹脂部材86(台座部)が配置されている。本実施形態では、このような液晶表示装置80を構成する各種部材の外郭を示す外形データ(82、84、86)を、選別処理装置20の形状データ記憶部に記憶させておく。
【0022】
図3は、液晶パネル82を構成するガラス部材82の外郭を示す形状データの一例である。このようなガラス部材82には、いろいろな種類(例えば、15インチから60インチの液晶パネルのもの)が存在するが、典型的な種類のガラス部材82の形状データは、形状データ記憶部に記憶させておく。
【0023】
加えて、ガラス部材82は破損して、図4に示すように、液晶表示装置に用いられていたガラス部材82の一部82aになる場合もある。そのようなガラス部材82の一部82aの形状データを、形状データ記憶部に記憶させておくことも好ましい。なお、ガラス部材82の破損の仕方は、一定ではないので、幾つかのパターンを形状データとして登録しておくことも好適である。
【0024】
図5は、ベゼル及びアームを構成する金属部材84の外郭を示す形状データの一例である。金属部材84には、いろいろな種類または寸法のものが存在するが、典型的な種類・寸法の金属部材84の形状データは、形状データ記憶部に記憶させておく。
【0025】
加えて、図6(a)および(b)に示すように、金属部材84は分解されて、金属部材84の一部84a、84bとして廃棄される場合もある。したがって、金属部材84の一部84a、84bの形状データを、形状データ記憶部に記憶させておくことも好ましい。なお、金属部材84の分解された方は、液晶表示装置の種類によって変わるため、幾つかのパターンを金属部材84の形状データとして登録しておくことも好適である。
【0026】
図7は、樹脂部材86の外郭を示す形状データの一例である。図7に示した例は、液晶表示装置の台座部の形状データである。図6に示した金属部材84の一部(例えば、下方に延びるアーム部)が、樹脂製である場合には、その部分も樹脂部材として形状データに登録しておく。さらに、樹脂部材としては、光学フィルム、緩衝材なども存在するので、それらも樹脂部材の形状データとして登録しておく。
【0027】
また、図1に示すように、この例では、コンベア50の上には、フラットパネルディスプレイからなる廃棄物80とともに、一般廃棄物90が含まれている。一般廃棄物90には、例えば、金属製の空き缶91、樹脂製のPETボトル92、樹脂製のお弁当容器94などがある。これらの一般廃棄物90の外郭の形状データも、選別処理装置20の形状データ記憶部に記憶しておくことができる。
【0028】
図8は、本実施形態の選別処理装置20の構成を示すブロック図である。図8に示した選別処理装置20は、形状データ記憶部25と、画像データ処理部22と、対比処理部24と、操作部26とを備えている。
【0029】
形状データ記憶部25は、フラットパネルディスプレイ80の外郭およびフラットパネルディスプレイを構成する部材(82、84、86)の外郭を含む形状データを記憶している記憶部である。形状データ記憶部25は、例えば、ハードディスク(HDD)、半導体メモリ、光記憶媒体(CD、DVDなど)から構成されている。なお、画像データ処理部22、対比処理部24、操作部26は、半導体集積回路によって構築されている。
【0030】
画像データ処理部22は、撮像素子10が撮像した廃棄物80の画像データを処理する。画像データ処理部22は、具体的には、撮像素子10から送られてきた画像データから、個々の廃棄物の外郭が特定できるように画像処理を行う。また、画像データ処理部22は、撮像素子10が撮像した画像データを表示装置(モニター)30に表示させることができる。
【0031】
操作者は表示装置30の前で作業することができる。具体的には、操作者は、図1に示すような入力装置(32、34、35)を操作して、表示装置30に表示されている廃棄物80を指示することができる。ここでの入力装置は、ポインティングデバイスであり、例えば、マウス32、ペンタブレット(タブレット34、ペン35)である。また、入力装置としては、マウス32など以外にキーボードのような入力ツール(図8中の符号39)を使用することも可能であるし、タッチパネルディスプレイに表示された廃棄物を指またはペンで指示することもできる。なお、操作者は、入力装置で廃棄物80を指示する作業の他、表示装置30に表示されている操作メニューを、入力装置(32、35、39)を用いて実行させることも可能である。
【0032】
対比処理部24は、形状データ記憶部25の形状データと、画像データ処理部22の画像データとを対比する機能を有している。具体的には、画像データ処理部22にて処理された廃棄物80の画像データ(特に、外郭形状)が、形状データ記憶部25に格納されている形状データの何れかに一致するか否かを判定する。
【0033】
例えば、図1に示した撮像素子10で撮像されたガラス部材82の画像データ(液晶パネルの画像データ)を対比処理部24で処理する場合、そのガラス部材82の画像データは、形状データ記憶部25に格納されている形状データと対比され、その対比処理においてガラス部材82の形状データと一致すると判定される。すなわち、この対比処理部24において、コンベア50上のガラス部材(液晶パネル部材)82は、廃棄物80の種類としてガラス部材と判定される。
【0034】
同様に、図1に示した撮像素子10で撮像された樹脂部材86の画像データ(台座部の画像データ)が、対比処理部24で処理されると、形状データ記憶部25に格納されている形状データと対比する。その対比処理において樹脂部材86の形状データと一致すると判定される。つまり、この対比処理部24において、コンベア50上の樹脂部材86は、廃棄物80の種類として樹脂部材と判定される。
【0035】
操作部26は、対比処理部24での対比結果に基づいて、ロボットアーム部60を操作する。具体的には、図1に示したガラス部材82がコンベア50の搬送によって下流に移動していくと、ロボットアーム部60は、操作部26の操作指示に基づいて、ガラス部材82を取り出す。そして、ロボットアーム部60は、選別後の収集容器70にガラス部材82を入れる。この例では、ロボットアーム部60Aが、ガラス部材用の専用装置だった場合、ロボットアーム部60Aは、ガラス部材82を取り出して、ガラス部材用の収集容器70Aに入れる。このようにして、収集容器70Aにガラス製の廃棄物80(82)を収集する。
【0036】
また、図1に示したロボットアーム部60Bが樹脂部材用の専用装置だった場合、ロボットアーム部60Bは、樹脂部材86を取り出す。そして、ロボットアーム部60Bの周囲に設けられた樹脂部材用の収集容器(不図示)に入れる。このようにして、ロボットアーム部60Bは、廃棄物80の中から樹脂部材を収集する。
【0037】
上述の例では、ガラス部材82、樹脂部材86について説明したが、金属部材84についても同様に処理が行われる。すなわち、図1に示した撮像素子10で撮像された金属部材84の画像データを対比処理部24で処理する場合、その金属部材84の画像データは、形状データ記憶部25に格納されている形状データと対比され、その対比処理において金属部材84の形状データと一致すると判定される。すなわち、この対比処理部24において、コンベア50上の金属部材84は、廃棄物80の種類として金属部材と判定される。その後、金属部材用のロボットアーム部を用いて、廃棄物80の中から金属部材を収集する。
【0038】
本実施形態のロボットアーム部60(60A、60B)は、コンベア50の外側に配置されている。図示したロボットアーム部60は、廃棄物を掴む先端部62と、先端部62を指示するアーム部64と、ロボットアーム部60の土台となる台座部66とから構成されている。なお、ロボットアーム部60は、コンベア50の外側に配置する場合に限らず、コンベア50の上方から吊り下げるように配置することも可能である。
【0039】
また、ロボットアーム部60の先端部62は、廃棄物80の種類に応じて適宜好適なものを採用することができる。例えば、廃棄物80の中の金属部材から、さらに磁石に吸い付くもの(例えば、鉄製の金属部材)を回収したい場合には、ロボットアーム部60の先端部62に電磁石を設けるようにすればよい。加えて、ロボットアーム部60は、先端部62とアーム部64が図1に示すような構造のものに限らず、選択された廃棄物80の取り出しが実行できればその構造は特に限定されない。すなわち、アクチュエータによって移動可能な部材によって、所定の廃棄物80を選別することができれば、その構造について適宜好適なものを採用すればよい。
【0040】
また、図1に示すように、コンベア50の上に一般廃棄物90(91、92、94)が含まれている場合、それらの形状データを、選別処理装置20の形状データ記憶部25に格納しておけば、上述した手法と同様に選別を行うことができる。例えば、図1に示した撮像素子10で撮像された空き缶91の画像データを対比処理部24で処理する場合、その空き缶91の画像データは、形状データ記憶部25に格納されている形状データと対比され、その対比処理において空き缶91の形状データと一致すると判定される。すなわち、この対比処理部24において、コンベア50上の空き缶91は、廃棄物80の種類としては、一般廃棄物の空き缶(金属材料の部材)と判定される。その後は、金属部材用のロボットアーム部を用いて、廃棄物80の中から、空き缶91を金属部材として収集することができる。
【0041】
上述の説明では、各種の廃棄物80の画像データは、形状データ記憶部25に格納されている形状データと対比され、次いで、一致すると判定された場合に操作部26を動作させている。ここでの一致の判定は、厳密な同一の場合に限らず、画像データと形状データとの相関関係または類似関係を考慮して、一致の相関値または類似値(例えば80%)以上であれば、一致と判定させるようにしても構わない。加えて、廃棄物80の画像データを形状データと対比する場合、形状データとしては基本的なパターン(基本パターン)を必要数格納しておき、その基本パターンを加工し(拡大・縮小・回転・反転など)、その加工されたパターンと、廃棄物80の画像データとを対比しても構わない。あるいは、予め加工されたパターンを数多く形状データ記憶装置に格納しておき、その加工されたパターンと、廃棄物80の画像データとを対比することも可能である。
【0042】
加えて、表示装置30の画面上に、選別処理装置20における対比処理部24の対比結果を表示させることが可能である。例えば、表示装置30の画面上のガラス部材82を「水色」で表し、金属部材84を「灰色」で表し、樹脂部材86を「緑色」で表すことができる。また、一般廃棄物90をさらに異なる色で表しても構わないし、空き缶91であれば金属部材84と同じ色(例えば「灰色」)で表しても構わない。同様に、PETボトル92、プラスチック容器94を異なる色で表してもよいし、樹脂部材86と同じ色(例えば「緑色」)で表しても構わない。
【0043】
また、表示装置30の画面上に、選別処理装置20における対比処理部24の対比ができず、対比結果が出せなかったものを表示させることも可能である。そのような対比できなかった廃棄物80を例えば「赤色」で表示し、その「赤色」の廃棄物80については、操作者が、個別に入力装置(「35」など)を用いて廃棄物80の種類を選別することも可能である。さらには、対比処理部24で対比ができずに個別に処理した廃棄物80の画像データは、当該特定した廃棄物の形状データとして、形状データ記憶部25に記憶させることが可能である。そのようにすれば、次回同じ廃棄物80が流れてきた時には、対比処理部24にて対比を行うことが可能となるので好適である。
【0044】
さらに、選別処理装置20における対比処理部24の対比結果が間違っている場合に、その間違いを修正する機能を選別処理装置20に持たせることも可能である。具体的には、コンベア50の上に矩形状の樹脂フィルムが流れている時に、選別処理装置20がその矩形状の樹脂フィルムをガラス部材と判定したとする。その際、表示装置30の画面には、廃棄物80として「水色」のガラス部材が表示される。操作者は、表示装置30の画面を見ながら、その「水色」で表示されたガラス部材は、正しくは、樹脂部材であると判断したならば、入力装置(ペンタブレット35、マウス32など)を用いて、廃棄物80の種類を樹脂部材へと修正を行うことができる。
【0045】
操作者が個別に入力して処理した指示は、入力装置(35など)から操作部26に送られて、操作部26はその指示に基づいて、ロボットアーム部60を操作する。また、操作部26がコンベア50の制御も実行できる構成にしている場合、操作者は、入力装置(32など)を用いて、コンベア50の進行・停止を操作したり、コンベア50の順回転、逆回転、搬送速度の変更を実行したりすることができる。
【0046】
なお、各種の廃棄物80は、その種類と重量によってその換算金額を算出することが可能である。したがって、選別後の収集容器70の中身の重量がわかる重量計を設けておき、その重量とともに換算金額を表示装置30に表示させるような構成にすることもできる。
【0047】
本実施形態の選別システム100では、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80を搬送するコンベア50上の廃棄物80を撮像する撮像素子10と、撮像素子10に接続された選別処理装置20とを備えている。選別処理装置20は、形状データ記憶部25の形状データと、画像データ処理部22の画像データとを対比する対比処理部24における対比結果に基づいて、ロボットアーム部60を操作する操作部26とを含んでいる。したがって、形状データ記憶部25の形状データを利用しながら、ロボットアーム部60によって廃棄物80の選別を行うことができるので、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80を効率良く選別することができる。
【0048】
さらに説明すると、図1に示した構成において、本実施形態の選別処理装置20を用いずに、操作者が入力装置(35など)だけを用いて、廃棄物80の選別を実行すると効率が向上しない。それは、フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶表示装置)およびその構成部材において、同様な廃棄物80が数多く流れてくるのに対し、操作者は、たとえ同じ部材(例えば、ガラス部材82)であったとしても、全てその指定を行わなければならない。操作者が時間当たり処理できる選別量には限界があるので、それ以上に選別の効率を上げることは難しい。加えて、この選別は、単純作業であるので、一定のミスは避けられない。
【0049】
一方、本実施形態の選別システム100によれば、廃棄物80のうち同じ部材(例えば、ガラス部材82)は選別処理装置20によって自動的に選別されるので、操作者の負担を顕著に低下させることができる。さらには、選別処理装置20が廃棄物80を自動的に選別することにより、操作者が個別に指定していた場合に生じる一定のミスを低減することができるとともに、選別処理装置20の選別によって、操作者が時間当たり処理できる選別量の制約を超えて、選別処理を行うことができるので、選別の効率を向上させることができる。
【0050】
また、本実施形態の選別システム100では、選別処理装置20で自動的に選別できなった廃棄物80は、操作者が個別に入力装置(35など)で廃棄物80の種類を指定して選別する構成にすることもできる。その場合、選別処理装置20で選別できなかったものだけを操作者が処理すればよいので、操作者の負担は軽減されたまま、選別のエラー率を軽減することができる。
【0051】
加えて、操作者が個別に指定した選別を実行した廃棄物80の画像データを、形状データに変換して選別処理装置20に格納しておけば、次に同様の廃棄物80が搬送されてきたときは、その廃棄物80を選別処理装置20によって自動的に選別することができる。廃棄物80は、完成品を分解した部品だけでなく、変形した部品、破損した部品も数多く存在するので、そのような部品の形状データを数多く登録しておけば、選別処理装置20による自動選別の精度も向上していくので好ましい。
【0052】
さらには、選別処理装置20に一般廃棄物90(例えば、空き缶91)の形状データを格納しておけば、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物80だけでなく、一般廃棄物90も選別処理装置20によって自動的に選別することができる。なお、ロボットアーム部60で回収されない廃棄物80及び/又は一般廃棄物90は、コンベア50の下流(56)にて一括して回収することも可能である。
【0053】
なお、撮像素子10として、廃棄物80の透過率、反射率などの特性を検知できるセンサを用いることも可能である。この場合、ほぼ同一の外郭を有する廃棄物80であっても、当該特性に基づいて、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を判別できる割合を向上させることができる。
【0054】
次に、図9を参照しながら、本実施形態の選別方法について更に説明する。図9は、本実施形態の選別方法を説明するためのフローチャートである。
【0055】
まず、図9に示すように、コンベア50を流れる廃棄物80とDATAベースとの比較を行うために、選別処理装置20を起動する(ステップS10)。このDATAベースは、選別処理装置20の形状データ記憶部25に格納されている。
【0056】
次に、撮像素子10からの画像データから、それぞれの廃棄物80の位置を特定し(ステップS20)、そして、廃棄物80の形状を特定する(ステップS22)。具体的には、選別処理装置20の画像データ処理部22によって画像データを処理して、廃棄物80のそれぞれの位置データと、廃棄物80の外郭データ(形状データ)とを生成する。
【0057】
次いで、廃棄物80の外郭データ(形状データ)とDATAベースとを対比して、フラットパネルディスプレイ(ここでは、液晶ディスプレイ(LCD))の構成部材か否かを判定する(ステップS30)。具体的には、ガラス基板のようなガラス部材82(ガラス類)、金属フレームのような金属部材84(金属類)、または、台座部・光学フィルムのような樹脂部材86(ポリマー類、プラスチック類)かを判定する。この判定は、選別処理装置20の対比処理部24にて実行可能である。
【0058】
ステップ30においてフラットパネルディスプレイ(一例で、LCD)の構成部材と判定された場合(YES)、廃棄物80の種類に応じてコントローラ(ロボットアーム部60)が作動する(ステップS40)。そして、廃棄物80は、コントローラ(ロボットアーム部60)の動作によって、所定種類の廃棄物に対応した収集容器70に排出される(ステップS50)。
【0059】
ステップ30においてLCDの構成部材と判定されなかった場合(NO)、LCD構成部材用のコントローラ(ロボットアーム部60)は作動しない。ステップ30で判定されなかった場合でも、操作者がLED構成部材であると判断すれば、それをDATAベースに登録して、再度、ステップ30において、LCDの構成部材と判定させることも可能である。
【0060】
なお、図9では、液晶ディスプレイ(LCD)を例にして説明したが、他のフラットパネルディスプレイ(PDP、有機ELディスプレイなど)についても同様のステップを実行することができる。さらに、廃棄物80に一般廃棄物90(空き缶91など)が含まれている場合でも、同様のステップを実行することができる。なお、一般廃棄物90は、一切収集せずに、フラットパネルディスプレイの構成部材だけを収集するようなステップを実行しても構わない。
【0061】
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上述した実施形態では、ガラス材料、金属材料、樹脂材料に着目してそれらを選別する手法を述べたが、例えば、レアメタル(例えば、希土類金属、貴金属など)を含有する部品を選択的に回収するようなシステムにしても構わない。また、1枚のガラス部材(液晶パネル)82を用いたフラットパネルディスプレイ(液晶表示装置)80の廃棄物だけでなく、複数枚のガラス部材(液晶パネル)82を含むマルチディスプレイの廃棄物を、本実施形態の手法で処理しても構わない。なお、コンベア50上に複数の部材が積み重なるように搬送されると、個々の廃棄物80の認識・撮像が難しくなるので、なるべく重ならないように搬送するような手法を講じることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を効率良く選別することができる選別システムおよび選別方法を提供することができる。
【符号の説明】
【0063】
10 撮像素子
11 撮像部
20 選別処理装置
22 画像データ処理部
24 対比処理部
25 形状データ記憶部
26 操作部
30 表示装置(モニター)
32 マウス
34 タブレット
35 ペン
50 コンベア
51 枠体
52 ローラ
60 ロボットアーム部
62 先端部
64 アーム部
66 台座部
70 収集容器
80 廃棄物
82 ガラス部材
84 金属部材
86 樹脂部材
90 一般廃棄物
91 空き缶缶
92 PETボトル
94 プラスチック容器
100 選別システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を選別する選別システムであって、
前記フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を搬送するコンベアと、
前記コンベア上の前記廃棄物を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子に接続された選別処理装置と、
前記選別処理装置に接続され、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出すロボットアーム部と
を備え、
前記選別処理装置は、
前記フラットパネルディスプレイの外郭および前記フラットパネルディスプレイを構成する部材の外郭を含む形状データを記憶する形状データ記憶部と、
前記撮像素子が撮像した前記廃棄物の画像データを処理する画像データ処理部と、
前記形状データ記憶部の形状データと、前記画像データ処理部の画像データとを対比する対比処理部と、
前記対比処理部での対比結果に基づいて、前記ロボットアーム部を操作する操作部と
を含んでいる、選別システム。
【請求項2】
前記選別処理装置は、さらに、
前記撮像素子が撮像した前記廃棄物の画像データを含む画像を表示する画像表示装置と、
前記画像表示装置に表示された前記画像データにおける前記廃棄物を指定する入力装置と
を備えている、請求項1に記載の選別システム。
【請求項3】
前記選別処理装置における前記操作部は、
前記入力装置によって指定された廃棄物を、前記ロボットアーム部で取り出すように操作する信号を受け取ることを特徴とする、請求項2に記載の選別システム。
【請求項4】
前記選別処理装置における前記画像データ処理部は、
前記入力装置によって指定された前記廃棄物についての画像データを、前記形状データ記憶部の前記形状データとして前記形状データ記憶部に記憶する処理を実行する、請求項2または3に記載の選別システム。
【請求項5】
前記ロボットアーム部は、前記コンベアに複数設置されており、
前記複数のロボットアーム部のそれぞれは、前記廃棄物の種類に応じて、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出すことを特徴とする、請求項1から4の何れか一つに記載の選別システム。
【請求項6】
前記廃棄物における前記フラットパネルディスプレイは、少なくとも液晶表示装置を含み、
前記液晶表示装置は、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を含んでおり、
前記選別処理装置は、前記ガラス部材、前記金属部材、前記樹脂部材を選別することを特徴とする、請求項1から5の何れか一つに記載の選別システム。
【請求項7】
前記廃棄物には、前記フラットパネルディスプレイとともに、一般廃棄物が含まれており、
前記選別処理装置における前記形状データ記憶部には、前記一般廃棄物の外郭を含む形状データが記憶されている、請求項1から6の何れか一つに記載の選別システム。
【請求項8】
フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を選別する選別方法であって、
前記フラットパネルディスプレイを含む廃棄物を搬送させる工程(a)と、
前記搬送される前記廃棄物を撮像する工程(b)と、
前記撮像された廃棄物を、選別処理装置によって選別する工程(c)と
を含み、
前記工程(c)では、前記選別処理装置に格納された形状データと、前記工程(b)で撮像された前記廃棄物の外郭とを対比することによって、前記廃棄物の種類を特定するステップを含む、選別方法。
【請求項9】
さらに、前記工程(c)において前記種類が特定された前記廃棄物を、ロボットアーム部によって前記コンベアから取り出す工程を実行する、請求項8に記載の選別方法。
【請求項10】
前記ロボットアーム部は、複数設置されており、
前記複数のロボットアーム部のそれぞれは、前記工程(c)において特定された前記廃棄物の種類に応じて、前記コンベア上の前記廃棄物を取り出すことを特徴とする、請求項9に記載の選別方法。
【請求項11】
前記廃棄物における前記フラットパネルディスプレイは、少なくとも液晶表示装置を含み、
前記液晶表示装置は、ガラス部材、金属部材、樹脂部材を含んでおり、
前記工程(c)において、前記液晶表示装置からなる前記廃棄物を、前記ガラス部材、前記金属部材、前記樹脂部材に選別することを特徴とする、請求項8から10の何れか一つに記載の選別方法。
【請求項12】
前記廃棄物には、前記フラットパネルディスプレイとともに、一般廃棄物が含まれており、
前記選別処理装置に格納された形状データには、前記一般廃棄物の外郭を含む形状データが含まれている、請求項8から11の何れか一つに記載の選別方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−115785(P2012−115785A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269247(P2010−269247)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】