説明

廃棄物を分別する方法及び装置

分別が意図される廃棄物又はリサイクル可能な材料を、手提げ袋、袋又はサック1に入った状態で、コンベヤーを備える分別装置に運び、当該コンベヤーから、様々な廃棄物区分に属する手提げ袋、袋又はサックを、当該区分に従って容器へ又は更なる処理のためにガイドすることによって互いから分離させる廃棄物を分別する方法。RFID識別子3を、廃棄物の搬送に用いる手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連させて使用し、好的には、RFID識別子3が設けられた閉鎖手段2を、手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物を閉じる際に使用するか、又は手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物が閉じられたことを確認するものとして使用し、また、当該方法において、分別が意図される手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、コンベヤー上で移動させ、当該コンベヤーに接続して又は当該コンベヤー付近に少なくとも1つのセンサーS1、S2、S3、S4、S5が配置されており、該センサーの、RFID識別子3から読み取った情報に基づいて、ロボットのような少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5又は少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の一部を制御し、それによって、少なくとも1つのハンドリングデバイス又は少なくとも1つのハンドリングデバイスの一部は、RFID識別子3が与える情報に基づいて、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物をコンベヤーから様々な区分に移送するようにする。本発明はまた装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、請求項1のプリアンブルに規定される方法である。
【0002】
本発明の対象はまた、請求項13のプリアンブルに規定される装置である。
【0003】
本発明は、概して、廃棄物処理に関し、より詳細には廃棄物の分別に関する。
【背景技術】
【0004】
今日、例えば家庭廃棄物に関して、家庭では廃棄物を入れるゴミ袋として様々な袋、サック又は手提げ袋を使用することが一般的である。例えば、フィンランドでは、買った品物を入れて家に持ち帰ったものである、店からのプラスチック手提げ袋をゴミ袋として使用することが普通である。廃棄物はプラスチック手提げ袋に入った状態でゴミ箱に運ばれ、ゴミ箱には通常、この袋とその中身とが結び目で閉じられた状態で投入される。廃棄物は更なる処理のためにゴミ収集車によってその先へ搬送される。最近のシステムでは、特に、廃棄物の分別がやっかいであるという一欠点がある。多くの場合、ユーザーは、廃棄物を様々な区分(allotment)に敢えて分別しようとせずに代わりに全ての廃棄物を同じゴミ袋又はゴミ箱に混ぜ入れる可能性がある。この場合に混合廃棄物が生じ、その再生利用は困難である。
【0005】
様々な種類の廃棄物が様々な色のゴミ袋又はゴミ箱のような様々な容器に入った状態で搬送されるように取り計らわれる、廃棄物を分別する解決策が当該技術分野において知られている。例えば、家庭では様々な種類の廃棄物を様々な色のゴミ袋に入れる。或る特定の色のゴミ袋が各種の廃棄物用に指定されている。廃棄物は、例えば普通のゴミ収集車で廃棄物センターに搬送され、廃棄物センターにおいて、ゴミ袋の色に基づいて様々な区分に分別される。廃棄物を光学的に分別することは特許文献1に記載されている。この方法における欠点は、各廃棄物の種類を分別する目的でゴミ袋が別々に配置されねばならないという点である。別の欠点は、汚れた環境の中でゴミ袋を分別する際に使用される自動式光学分別装置の動作の不確実性でもある。廃棄物の分別は特許文献2に記載されている。
【0006】
一方で、家庭のような廃棄物排出者が各種の廃棄物に合わせた適正な色のゴミ袋を使用する保証はない。システムの誤用者に自身の習慣を変えさせることは難しい。他方で、事が起こった後で誤用者を特定又は追跡することはほとんど不可能である。
【0007】
さらに、ゴミ袋としてプラスチック手提げ袋又はプラスチック袋を使用する場合、例えば手提げ用の把持部から作られた当該袋の結び目が開くことはよくあることだが、その場合、廃棄物が搬送中に袋の外へとめどなく広がる可能性がある。これは、搬送車、ゴミ箱及び/又は他のゴミ袋の外側を汚し、分別プロセスを妨げ、衛生上の問題も生じさせる。ゴミ袋は今日、ゴミ袋が収容している廃棄物とともに最終的にゴミ埋立地行きとなり、このことがかなりの問題となっている。
【0008】
例えば、ゴミ袋の10から20%が部分的に又は全体的に破ける可能性があり、その場合、廃棄物の分別の際に、ゴミ袋に加えて、雑多な分離した廃棄物がコンベヤーのコンベヤーベルト上を移動する。この場合、該当する廃棄物区分物をゴミ袋のコンベヤーから直接脇へ押しやるタイプのものであるハンドリングデバイスを用いる場合には、このハンドリングデバイスによって、コンベヤーベルト上にある他の分離した廃棄物もゴミ袋に同伴してしまう。このことは、満足のいく分別を達成するには望ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0759816号
【特許文献2】国際公開第03039773号
【特許文献3】国際公開第2005/118435号
【特許文献4】国際公開第2006/096101号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、廃棄物の分別における新規のタイプの解決策を達成することであり、この解決策によって従来技術の課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、廃棄物、より詳細にはゴミ袋にRFID識別子が設けられており、廃棄物が分別センター又は同等物に運ばれ、そこでは、分別装置に、廃棄物、より詳細にはゴミ袋のRFID識別子の情報を読み取るセンサーが設けられているという概念に基づいている。センサーが読み取った情報は、RFID識別子に基づいて様々な廃棄物区分物を分別する分別装置に送信される。
【0012】
本発明による方法は主として、請求項1に開示されるものによって特徴付けられる。
【0013】
本発明による方法はまた、請求項2乃至12に開示されるものによって特徴付けられる。
【0014】
本発明による装置は主として、請求項13に開示されるものによって特徴付けられる。
【0015】
本発明による装置はまた、請求項14乃至21に開示されるものによって特徴付けられる。
【0016】
本発明による解決策は多くの重要な利点を有する。本発明による閉鎖手段を使用することによって、一方で、ゴミ袋、手提げゴミ袋、ゴミ用サック又は同等物が搬送時に閉じた状態のままであること、及び、以前よりも効果的な分別等、システムの動作を、RFID識別子によって制御することができることも確実にする。RFID識別子を閉鎖手段に配置することにより、廃棄物搬送において袋、手提げ袋、サック又は同等物のどのようなものも使用が可能となり、特定の廃棄物区分に意図した特別な別個の搬送用容器を必要としない。この場合、廃棄物搬送システムに関連して様々な材料に対して便宜的に1つだけのゴミ置き場を使用することができ、その場合、廃棄物は、後でシステムにおいて、例えば廃棄物センター、分別センター又は同等物においてRFID識別子に応じて様々な区分に分別される。同時に、本発明によるRFID識別子を有しない廃材をシステムのゴミ置き場に給送することを、必要であれば、例えばゴミ庫の扉をRFID識別子によってしか開かないように構成することによって防止することもできる。
【0017】
ゴミ袋がゴミ収集車によって従来的に又は空気圧式廃棄物搬送システムによるような何らかの他の方法で搬送される、廃棄物分別センターにおいて、ゴミ袋はRFID識別子が与える情報に基づいて様々な廃棄物区分に分別される。この後、ゴミ袋は引き裂かれて残りの廃棄物から取り除かれる。この場合、袋が埋立地に行き着くことを回避することが可能である。袋の材料はリサイクルして再利用することができる。本発明による閉鎖手段のRFID識別子は、分別された廃棄物区分からゴミ袋が取り除かれていることをリーダー手段の助けにより確認するために更に使用することができる。
【0018】
RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各廃棄物区分に合わせて取り計らわれる。例えば、リサイクル可能な紙は対応する方法で処理される。この場合では、新聞等の紙が袋に入れられ、RFID識別子を含む本発明による閉鎖手段を用いて閉じられる。
【0019】
RFID識別子を用いて、或る特定のユーザーが排出した廃棄物の量を記録することができ、その場合、請求書を作成する原則(invoicing principles)を変えることができる。他方で、廃棄物排出者は、廃棄物の分別に対し、例えばリサイクルに適した廃棄物の廃棄物搬送料の低減によって報われることができる。
【0020】
典型的な実施の形態によれば、閉鎖手段は、廃棄物区分の色のRFIDステッカーテープであるステッカーテープであり、このステッカーテープは、例えば廃棄物の種類に応じて文字識別子を含む。加えて、各家庭、住宅建設業者、企業又は廃棄物を排出するその他の廃棄物排出者に応じて別個に指定される識別番号又は他の識別子を閉鎖手段及び/又はRFID識別子用に形成することができる。閉鎖手段は廃棄物の種類の絵図も含むことができ、その絵図に関連して該当する閉鎖手段が使用されるように意図される。
【0021】
したがって、本発明は、店の普通のプラスチック手提げ袋を用いて利用することができ、これらの袋が本発明による閉鎖手段を用いて閉じられる。手提げ袋に廃棄物を入れ、その手提げループを結ぶことによって手提げ袋を閉じる。一般的な方法は、初めに1つの結び目を作ることであり、その後、閉鎖手段、好ましくはステッカーテープを結び目の頂部に配置し、手提げ袋の結び目の上で固定する。その後、手提げループを用いて第2の結び目を作る。この場合でのRFID識別子は少なくとも部分的に保護されたままであり、搬送による損傷を回避する。本発明による閉鎖手段はゴミ袋の結び目が開くことも防止する。
【0022】
空気圧式パイプ搬送において本発明による閉鎖手段を用いることは、様々な区分に専用のゴミ置き場を必要とせず、代わりに全ての廃棄物が同じゴミ置き場行きとなるという利点を有する。通常の廃棄物搬送では、1種類のゴミ容器しか必要とせず、3乃至4台のゴミ収集車に代わって1台だけのゴミ収集車がそれらのゴミ容器を収集する。混合廃棄物、生物系廃棄物、ガラス廃棄物、金属廃棄物及び紙廃棄物のような全ての廃棄物が1つの袋に入れられる場合にも有利である。この場合では、区分がない状態であり、それらの搬送がより容易である。袋は分別センターにおいて自動的に取り除かれる。
【0023】
本発明は、RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各家庭又は他の廃棄物排出団体又は同等の場所に提供されるように好適な一実施の形態に従って適用することができる。これは分別に役立つ。さらに、本発明による閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせによって、どこで廃棄物処理システムのコストが発生するかを示すことが容易である。したがって、料金を以前よりも正確に廃棄物排出者へ割り振ることができる。
【0024】
好適な一実施の形態によれば、家庭は一定の廃棄物料金を負担し、分別センターにおいて分別されたゴミ袋ごとに控除を受ける。RFID識別子の自動的な読取りに基づいて、システムは、控除が正確な対象に届くように、分別された廃棄物を情報システムによって割り振ることができる。
【0025】
家庭の識別と同様、分別センターでのRFID識別子に基づいた分別は非常に容易である。したがって、RFID識別子を閉鎖手段内に配置することは廃棄物分別に数多くの好条件を与える。
【0026】
以下において、添付図面を参照しながら幾つかの実施形態を用いて本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】ゴミ袋に関連した、本発明によるシステムにおいて適用可能な閉鎖手段の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明による一システムを簡略図として示す図である。
【図3】本発明によるシステムの詳細を示す図である。
【図4】本発明によるシステムの詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、ゴミ袋1に関連した、本発明によるシステムにおいて適用可能なRFID識別子3が設けられている閉鎖手段2の一実施形態を示す図である。家庭、企業又は他の団体のような廃棄物排出者は、排出する廃棄物を予め分別してゴミ袋1に入れ、分別可能な種類の廃棄物を収容している各袋1に、廃棄物の種類に応じたRFID識別子3を含む閉鎖手段2を設ける。廃棄物の種類は例えば、混合廃棄物、生物系廃棄物、紙、ガラス、金属、板紙、有毒廃棄物等とすることができる。通常は、各種の分別可能な廃棄物すなわち廃棄物区分に専用の閉鎖手段があり、この閉鎖手段では、該当する閉鎖手段が意図する廃棄物の種類を視覚的に見ることができるか又は他の方法で知覚することができる。加えて、閉鎖手段は、家庭、企業又は他の団体のような各廃棄物排出者団体に対して個別の顧客コード又は同等物を含む。対応する情報がRFID識別子のメモリーにコード化される。
【0029】
図1は、RFID識別子3を設けた閉鎖手段2が固定されているゴミ袋1を示す。閉鎖手段2は、この図の実施形態では、ゴミ袋1に作られた結び目の上に配置されており、その場合、搬送時に結び目が開くことを防止する。結び目は、例えば袋1の手提げループを結ぶことによって作られる。閉鎖手段2は、袋1の外表面に対面する側に接着剤表面を含み、その場合、接着剤表面は袋の外表面に貼着する。
【0030】
図1の場合における閉鎖手段はベース部を含み、このベース部上に、RFID識別子3が当該技術分野においてそれ自体既知の方法で配置されている。ベースは好ましくは、接着剤表面により容易にゴミ袋に固定することができる積層ステッカー又は同等物である。RFID識別子3は、メモリー部(チップ)及びアンテナ部を含む。RFID識別子は好ましくは、パッシブRFID識別子であり、その場合、自身の電源を必要としない。
【0031】
代替的に、閉鎖手段2は、口部の周りにきつく巻き付けることによる、ゴミ用サックの従来の口部の閉塞具として使用することができる。所望であれば、口部に更なる結び目を作ることができるか、又は追加の閉塞具を設けることができる。
【0032】
家庭のような廃棄物排出者は、ゴミ庫に位置するゴミ箱のような、システムのゴミ置き場まで、廃棄物の種類に応じた閉鎖手段を設けたゴミ袋1を持って行く。
【0033】
ゴミ袋の閉鎖手段2とRFID識別子3との組み合わせを、例えば以下のように廃棄物搬送システムに関連して用いることができる。本発明による閉鎖手段、すなわち、閉鎖手段とRFID識別子とを組み合わせたものが、家庭又は他の廃棄物排出者に配布又は交付される。RFID識別子は各廃棄物排出者のコード又は対応する識別子を含み、このコードを用いて、必要であれば廃棄物排出者を識別することができる。好適な一実施形態によれば、閉鎖手段2は色コード等の識別コードを含み、この識別コードに応じて、閉鎖手段が、各分別されたゴミ袋に関連して決められたとおりにシステムにおいて使用される。色コードは、閉鎖手段全体のサイズ、又はパターン若しくは文字であるものとすることができる。或る特定の色の色コードを混合廃棄物用に、第2の色コードを生物系廃棄物用に、対応して独自の色コードをリサイクル可能な材料用に定めることが考えられる。この場合、ユーザーは、或る特定の種類の廃棄物を含むゴミ袋に、対応する色コードを含む閉鎖手段を付ける。
【0034】
このようにして、ユーザーが所望するゴミ袋を異なる廃棄物区分のどのようなものにも関連して用いることができ、廃棄物排出者は、本発明の好適な一実施形態による閉鎖手段2及びRFID識別子3の色コードをゴミ袋1に付けるだけである。また通常、RFID識別子は、該RFID識別子が関連して用いられる廃棄物の種類をすでに含んでもいる。
【0035】
ゴミ袋1を、所望の方法で、例えば廃棄物搬送車に載せて又は空気圧式運搬システムを通じて、廃棄物受付センターに搬送することができ、廃棄物受付センターでは本発明による分別装置を用いて廃棄物を様々な廃棄物区分に分別する。加えて、廃棄物の搬送に用いたゴミ袋1を各自の廃棄物区分に分けることができる。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態による廃棄物分別装置の簡略図を示す。ゴミ袋1を、分配コンベヤー102を用いて給送装置の送り込み容器101からメインコンベヤー103上に載せて分別装置に給送する。分別コンベヤー105、109、110、111、112がメインコンベヤー103に並行して横断方向に配置されている。センサーS1、S2、S3、S4、S5、すなわち、RFID識別子の少なくとも一部を読み取ることができるRFID識別子リーダーが、メインコンベヤーの経路に並行して配置されている。センサーS1、S2、S3、S4、S5が読み取った情報に基づいて、ハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5を制御することができる。そのため、ハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5は、メインコンベヤー103の経路に並行して配置され、ゴミ袋1を把持してコンベヤー103から持ち上げ、最初に廃棄物を収容しているこのゴミ袋1をリッパー104に移送することができ、当該リッパー104はゴミ袋の袋部分を破る手段を備えており、そのため、ゴミ袋内部の廃棄物を、その袋に形成した穴から、該当する廃棄物区分を意図した分別コンベヤー105、109、110、111、112へ移動させることができる。分別コンベヤー105、109、110、111、112は、該当する廃棄物区分を意図した容器106、107へ廃棄物を移送する。ハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5は、空のゴミ袋1をそれらの空のゴミ袋向けの容器、又は例えばパイプコンベヤーのフィーダーホッパー108に移送し、その場合、空の袋を移送パイプ117に沿って容器118へ移動させる。パイプコンベヤーは例えば、それ自体が従来技術である空気圧式パイプコンベヤーとすることができ、当該コンベヤーでは材料を吸引及び/又は差圧によって移動させる。
【0037】
分別コンベヤー105、109、110、111、112は、双方向に用いることができるタイプのものであり、その場合、コンベヤーの対向する両端部が、分別された廃棄物区分用の容器106、107を備える。この場合では、第1の容器106が満杯になると、コンベヤーの移送方向を変えることができ、その場合、分別コンベヤーは、当該コンベヤー上に載置された材料を対向端部の第2の容器107に移送する。図2の実施形態は、各分別コンベヤー105、109、110、111、112に接続して配置された対応する容器106、107を含む。
【0038】
図の明確性を高めるために、コンベヤー及びハンドリングデバイスは支持構造体なしで示されている。図の実施形態におけるハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5は産業ロボットである。把持手段120がハンドリングデバイスのアームに構成されている。加えて、このアームはカメラ等の検出器装置を備えることができ、該検出器装置によってコンベヤー上のゴミ袋の位置を検出することができる。この後、ロボットは、ピッキング移動がゴミ袋の実際の場所に応じて行われるようにグリッパーを回転させることができる。
【0039】
図中、図の実施形態におけるセンサーS1、S2、S3、S4、S5のそれぞれは、段階的に配置されており、そのポータルを、メインコンベヤー103上を進むとともに分別が意図されるゴミ袋1が通過する。
【0040】
メインコンベヤーに接続して配置されたハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5を用いて分別を行い、これらのデバイスをセンサーからの信号に基づいて制御する。センサーが読み取ったRFID識別子の情報に基づいて、様々な廃棄物区分を意図した容器へ前進搬送するために様々な廃棄物区分を意図した分別コンベヤー105、109、110、111、112にゴミ袋の廃棄物を移送するための命令が送信される。
【0041】
ゴミ袋の例えば10乃至20%が部分的に又は全体的に破れることが仮定されるため、したがって、ゴミ袋に加えて、多種多様の分離した廃棄物がコンベヤーベルト上を移動する。この場合、該当する廃棄物区分のゴミ袋を脇へ押しやるだけのタイプのものであるハンドリングデバイスを用いる場合では、このハンドリングデバイスによって、コンベヤーベルト上にある他の分離した廃棄物も同時に同伴してしまう。これは満足のいく分別を達成するには望ましくない。
【0042】
本発明の一実施形態による解決策は、例えばロボットであるハンドリングデバイスであって、センサー、すなわちRFIDリーダーが制御システムに与える信号に基づいて当該ハンドリングデバイスのグリッパーでゴミ袋を最初に上方に持ち上げ、次いで、ゴミ袋の廃棄物を分別コンベヤーに移送するハンドリングデバイスを用いることである。
【0043】
ロボットのようなハンドリングデバイスのグリッパーの把持部は、グリッパーがゴミ袋をその上縁でのみ把持するように調整することができる。ゴミ袋は、ロボットのグリッパーの把持部にあるときに、それ自体が従来技術である方法で容易にロボットによって移動させることができる。第1のハンドリング手段R1の場合、図3の実施形態におけるゴミ袋をリッパー104に移送し、そこで袋の底部に穴を形成し、その場合、図3の実施形態における分別コンベヤー105上に袋の中身が落ちる。ハンドリングデバイスR1は、空の袋1を、例えば、パイプコンベヤー117のフィーダーホッパー108へ移送することで、意図した容器118に空の袋1を移送する。代替的に、空の袋をメインコンベヤーのコンベヤーベルト上に戻すことができ、その場合、空の袋は、メインコンベヤーの下流端部に配置された、混合廃棄物の容器114に進む。必要であれば、中間コンベヤー113を用いることができる。図2の実施形態では、混合廃棄物をさらに、コンベヤー115、116を用いて容器114から搬送容器106、107に導くことができる。
【0044】
図3及び図4は図2の装置の詳細を示す。図3では、第1のハンドリングデバイスR1が、メインコンベヤー103からゴミ袋1を掴み取って最初に上方に持ち上げ、その場合、コンベヤー上の袋付近の材料はコンベヤー103上に残ったままであるか又はコンベヤー103上に落ちて戻る。この後、ハンドリングデバイスR1はゴミ袋をリッピング装置104に移送し、その場合、少なくとも1つの穴を袋に、一般的にはその底部に形成し、その穴から袋の中身を重力によって第1の分別コンベヤー105上に落とすことができる。分別コンベヤーは、袋から該コンベヤー上へ移された廃棄物区分物W1を容器106若しくは107へ又は更なる処理のために移送する。図4の実施形態では、ハンドリングデバイスが空のゴミ袋1をフィーダーホッパー108に移送し、そこからパイプコンベヤーが袋を移送パイプ117内に通して容器118に移送する。
【0045】
第1のセンサーS1がゴミ袋1の袋のRFID識別子3に基づいて、メインコンベヤーから分離すべき第1の廃棄物区分物を検出すると、その情報がセンサーS1からハンドリングデバイスR1の制御システムに中継される。この場合では、図の実施形態ではロボットである第1のハンドリングデバイスR1が、メインコンベヤー103のコンベヤーベルト上にある選択されたゴミ袋1を把持して上方に持ち上げ、次いで、選択された袋を脇へ移送する。
【0046】
分別に必要とされる、図の実施形態ではロボットであるハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の数量は、分別すべき廃棄物区分の廃棄物量に従って規定せねばならない。この場合では、例えば、紙及び生物系廃棄物は廃棄物区分の廃棄物量に関して多量の廃棄物区分とすることができ、これに対応して金属又はガラスは廃棄物区分の廃棄物量に関してより少量の廃棄物区分とすることができる。
【0047】
複数のハンドリング手段R1、R2、R3、R4、R5を、廃棄物区分の廃棄物量に関して多量である廃棄物区分物を分別するのに用いることができる。図に示されているような、例えば2つよりも多くの、例えばロボットであるハンドリング手段がメインコンベヤー103の異なる側にあることができる。これらのハンドリング手段は、リッパー104を用いて袋にカットした穴から、同じ分別コンベヤー105上にゴミ袋の廃棄物を落とすことができる。
【0048】
分別すべき廃棄物区分の数及び各廃棄物区分の廃棄物量に応じて、RFID識別子が設けられたゴミ袋を本発明による装置を用いて柔軟に分別することができる。
【0049】
分別装置内に、又は分別装置付近に、コンベヤー103上に運ばれた各ゴミ袋1の閉鎖手段2のRFID識別子3の情報又は当該情報の少なくとも一部を読み取るセンサーS1、S2、S3、S4、S5がある。センサーS1、S2、S3、S4、S5は好ましくは、十分に長い距離から遠隔的にRFID識別子3のメモリー内の情報を読み取ることができるタイプのものである。この情報を、分別装置のセンサーS1、S2、S3、S4、S5から例えばシステムの制御システムに送信し、この情報に基づいて、ハンドリング要素R1、R2、R3、R4、R5及び/又はコンベヤー102、103、105、109、110、111、112を制御する。
【0050】
センサーS1、S2、S3、S4、S5からの情報は、それら自体が従来技術であるデータ転送方法及びデータ転送システムを用いて、制御システムに無線で又は有線で送信することができる。
【0051】
接続は双方向であるものとすることもでき、その場合、センサーS1、S2、S3、S4、S5からくる情報はRFID識別子3のメモリー内に保存することができる。この場合、センサーS1、S2、S3、S4、S5は単に情報の読取り装置ではなく、読取り/送信装置である。
【0052】
RFID識別子を用いて、或る特定のユーザーによって排出された廃棄物の量を記録することができ、その場合、請求書を作成する原則を変えることができる。他方で、廃棄物排出者は、廃棄物の分別に対し、例えばリサイクルに適した廃棄物の廃棄物搬送料の低減によって報われることができる。
【0053】
典型的な実施形態によれば、閉鎖手段は、廃棄物区分の色を有するRFIDステッカーテープである閉鎖用ステッカーテープであり、このステッカーテープは、例えば廃棄物の種類に応じた文字識別子を含む。加えて、各家庭、住宅建設業者、企業又は廃棄物を排出するその他の廃棄物排出者に応じて別個に指定される識別番号又は他の識別子を閉鎖手段及び/又はRFID識別子用に形成することができる。
【0054】
したがって、本発明は、店の普通のプラスチック手提げ袋を用いることによって利用することができ、これらの袋が本発明による閉鎖手段2を用いて閉じられる。手提げ袋に廃棄物を入れ、その手提げループを結ぶことによって手提げ袋を閉じる。一般的な方法は、初めに1つの結び目を作ることであり、その後、閉鎖手段、好ましくはステッカーテープを結び目の頂部に配置し、手提げ袋の結び目の上で固定する。その後、手提げループを用いて第2の結び目を作る。RFID識別子はこの場合、少なくとも部分的に保護されたままであり、搬送による損傷を回避する。本発明による閉鎖手段はゴミ袋の結び目が開くことも防止する。
【0055】
ゴミ袋が従来のゴミ収集車によって又は何らかの他の方法で搬送される、廃棄物分別センターにおいて、ゴミ袋はRFID識別子3が与える情報に基づいて様々な廃棄物区分に分別される。この後、ゴミ袋1は引き裂かれて残りの廃棄物から取り除かれる。本発明による閉鎖手段のRFID識別子は、分別された廃棄物区分からゴミ袋が取り除かれたことをリーダー手段の助けによって確認するために更に使用することができる。
【0056】
本発明は、RFID識別子を含む専用の閉鎖手段が各家庭に提供されるように、好適な一実施形態に従って適用することができる。これは分別に役立つ。加えて、本発明による閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせによって、どこで廃棄物処理システムのコストが発生するかを示すことが容易である。したがって、料金は以前よりも正確に廃棄物排出者に割り振ることができる。
【0057】
好適な一実施形態によれば、家庭は一定の廃棄物料金を負担し、分別センターにおいて分別されたゴミ袋ごとに控除を受ける。RFID識別子の自動的な読取りに基づいて、システムは、控除が正確な対象に届くように、分別された廃棄物を情報システムによって割り振ることができる。
【0058】
閉鎖手段とRFID識別子との組み合わせが最も好適な実施形態であるが、システムは、所望であれば、使用準備が整っているRFID識別子を含むゴミ袋が閉鎖手段の代わりに使用される代替形態を排除するものではない。しかしながら、これには、各廃棄物区分用にRFID識別子を設けた別個のゴミ袋を必要とする。
【0059】
家庭の識別と同様、分別センターにおけるRFID識別子に基づいた分別は非常に容易である。RFID識別子は廃棄物分別に数多くの好条件を与える。
【0060】
したがって、本発明は、廃棄物を分別する方法であって、分別が意図される廃棄物又はリサイクル可能な材料を、手提げ袋、袋又はサック1に入れた状態で、コンベヤーを備える分別装置に運び、当該コンベヤーから、様々な廃棄物区分に属する手提げ袋、袋又はサックを、当該区分に従って容器へ又は更なる処理のためにガイドすることによって互いから分離させる、廃棄物を分別する方法に関する。RFID識別子3を、廃棄物の搬送に用いる手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連させて使用し、好的には、RFID識別子3が設けられた閉鎖手段2を、手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物を閉じる際に使用するか、又は手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物が閉じられたことを確認するものとして使用し、また、当該方法において、分別が意図される手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、コンベヤー上で移動させ、当該コンベヤーに接続され又は当該コンベヤー付近に少なくとも1つのセンサーS1、S2、S3、S4、S5が配置されており、当該センサーの、RFID識別子3から読み取った情報に基づいて、ロボットのような少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5又は少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の一部を制御し、それによって、少なくとも1つのハンドリングデバイス又は少なくとも1つのハンドリングデバイスの一部は、RFID識別子3が与える情報に基づいて、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物をコンベヤーから様々な区分に移送するようにする。
【0061】
好適な一実施形態によれば、手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5を用いてコンベヤーから最初に上方に持ち上げ、次いで、更なる処理のために移送する。
【0062】
好適な一実施形態によれば、当該方法において、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック1を廃棄物搬送において使用する。
【0063】
好適な一実施形態によれば、ハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5は、手提げ袋、袋、サック1又は同等物をコンベヤーから袋リッパー104のような手段に移送し、当該袋リッパー104は手提げ袋、袋、サック1又は同等物に穴をもたらし、当該穴から、内部の廃材又はリサイクル可能な材料を手提げ袋、袋、サック1又は同等物から取り出す。
【0064】
好適な一実施形態によれば、当該方法において、手提げ袋、袋、サック1又は同等物、及び廃材又はリサイクル可能な材料を互いから分離させる。
【0065】
好適な一実施形態によれば、当該方法において、廃棄物を袋、手提げ袋、サック1又は同等物に形成した穴から重力によって分別コンベヤー上に載せて容器へ又は更なる処理のために移送する。
【0066】
好適な一実施形態によれば、空になった手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、ハンドリングデバイスを用いて容器へ若しくはコンベヤー装置の送り込み容器へ又は更なる処理のために移送する。
【0067】
好適な一実施形態によれば、当該方法において、手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、複数のハンドリングデバイスを用いてコンベヤーから様々な区分に分別するように移送する。
【0068】
好適な一実施形態によれば、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物をコンベヤーの第1の端部から第2の端部に向けて当該コンベヤー上を移動させ、当該コンベヤーの経路に並行して移送される当該手提げ袋、袋、サック1又は同等物のRFID識別子3に基づいて、当該手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、ハンドリングデバイスを用いて様々な区分に移送する。
【0069】
好適な一実施形態によれば、当該方法において、複数のセンサーS1、S2、S3、S4、S5をコンベヤーに接続して又は当該コンベヤー付近に配置し、当該センサーの、RFID識別子3から読み取った情報に基づいて、ロボットのような複数のハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5又は当該複数のハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の一部を制御し、それによって、当該ハンドリングデバイス又は当該複数のハンドリングデバイスの少なくとも一部が、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物をRFID識別子3が与える情報に基づいて当該コンベヤーから様々な区分に移送するようにする。
【0070】
好適な一実施形態によれば、廃棄物の少なくとも一部を、コンベヤー103上に直接載せて更なる処理のために又は容器へ導く。
【0071】
好適な一実施形態によれば、廃棄物から分離した手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、空気圧式パイプコンベヤーを用いて容器へ又は更なる処理のために移送する。
【0072】
本発明はまた、廃棄物を分別する装置であって、分別が意図される廃棄物又はリサイクル可能な材料が、手提げ袋、袋又はサック1に入れた状態で、コンベヤー103を備える当該装置に運ばれ、当該コンベヤー103から、様々な廃棄物区分に属する手提げ袋、袋又はサックを、当該区分に従って容器へ又は更なる処理のためにガイドすることによって互いから分離させる廃棄物を分別する装置に関する。RFID識別子3が、手提げ袋、袋、サック1又は同等物に関連されて配置され、好的には、手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物を閉じる際に使用すべき、又は手提げ袋、袋、サック1若しくは同等物が閉じられたことを確認するものとして使用すべき閉鎖手段2に配置されており、当該コンベヤーは、分別が意図される手提げ袋、袋、サック1又は同等物を移動させるようになっており、少なくとも1つのセンサーS1、S2、S3、S4、S5が当該コンベヤーに接続され又は該コンベヤー付近に配置されており、当該センサーはRFID識別子3の情報を読み取るようになっており、ロボットのような少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5又は少なくとも1つのハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の一部が、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物を、RFID識別子3が与える情報に基づいてコンベヤー103から様々な区分に移送するようになっている。
【0073】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、手提げ袋、袋、サック1又は同等物に穴を形成する手段104を備え、当該穴から、内部の廃材又はリサイクル可能な材料が出るようになっている。
【0074】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック1を廃棄物搬送において使用するようになっている。
【0075】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、閉鎖手段2及び/又はRFID識別子3が与える情報に基づいて様々な区分に廃棄物を分別するようになっている。
【0076】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、分別された廃棄物区分物を受け取るようになっている、コンベヤー103に対して横断する分別コンベヤー105、109、110、111、112を備える。
【0077】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、分別された廃棄物区分物用の容器106、107を備える。
【0078】
好適な一実施形態によれば、ハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5は、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物を把持する把持手段120を備える。
【0079】
好適な一実施形態によれば、複数のセンサーS1、S2、S3,S4、S5がコンベヤー103に接続して又は当該コンベヤー103付近に配置されており、当該センサーはRFID識別子3を読み取るようになっており、ロボットのような複数のハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5又は当該複数のハンドリングデバイスR1、R2、R3、R4、R5の一部を制御することが意図され、それによって、当該ハンドリングデバイス又は当該ハンドリングデバイスの少なくとも一部が、RFID識別子3が与える情報に基づいて、分別すべき手提げ袋、袋、サック1又は同等物をコンベヤー103から様々な区分に移送する。
【0080】
好適な一実施形態によれば、当該装置は、廃棄物から分離した手提げ袋、袋又はサック1又は同等物を容器へ又は更なる処理のために移送する手段を備える。
【0081】
空気圧式廃棄物搬送システムに関連したRFID識別子の使用は、特許文献3に記載されている。廃棄物を分別する際のRFID識別子の使用は、特許文献4に提示されている。
【0082】
本発明が上記に提示した実施形態に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲内で変更することができることは当業者には明らかである。必要であれば、本明細書に提示された可能性のある特徴は他の特徴とともに互いに別個に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物を分別する方法であって、分別が意図される前記廃棄物又はリサイクル可能な材料を、手提げ袋、袋又はサック(1)に入れた状態で、コンベヤーを備える分別装置に運び、前記コンベヤーから、様々な廃棄物区分に属する前記手提げ袋、袋又はサックを、前記区分に従って容器へ又は更なる処理のためにガイドすることによって互いから分離させる、廃棄物を分別する方法において、RFID識別子(3)を、前記廃棄物の搬送に用いる前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物に関連させて使用し、好的には、RFID識別子(3)が設けられた閉鎖手段(2)を、前記手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物を閉じる際に使用するか、又は前記手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物が閉じられたことを確認するものとして使用し、また、該方法において、分別が意図される前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、コンベヤー上で移動させ、該コンベヤーに接続され又は該コンベヤー付近に少なくとも1つのセンサー(S1、S2、S3、S4、S5)が配置されており、該センサーの、前記RFID識別子(3)から読み取った情報に基づいて、ロボットのような少なくとも1つのハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)又は少なくとも1つのハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)の一部を制御し、それによって、少なくとも1つのハンドリングデバイス又は少なくとも1つのハンドリングデバイスの一部が、前記RFID識別子(3)が与える前記情報に基づいて、分別すべき前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を前記コンベヤーから前記様々な区分に移送するようにすることを特徴とする、方法。
【請求項2】
手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、少なくとも1つのハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)を用いて前記コンベヤーから最初に上方に持ち上げ、次いで、更なる処理のために移送することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法において、ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック(1)を廃棄物搬送において使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)は、手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を前記コンベヤーから袋リッパー(104)のような手段に移送し、該袋リッパー(104)は前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物に穴をもたらし、該穴から、内部の前記廃材又はリサイクル可能な材料を前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物から取り出すことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法において、手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物、及び前記廃材又はリサイクル可能な材料を互いから分離させることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法において、廃棄物を袋、手提げ袋、サック(1)又は同等物に形成した穴から重力によって分別コンベヤー上に載せて容器へ又は更なる処理のために移送することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
空になった手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、前記ハンドリングデバイスを用いて容器へ若しくは前記コンベヤー装置の送り込み容器へ又は更なる処理のために移送することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法において、前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、複数のハンドリングデバイスを用いて前記コンベヤーから様々な区分に分別するように移送することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
分別すべき前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を前記コンベヤーの第1の端部から第2の端部に向けて前記コンベヤー上を移動させ、該コンベヤーの経路に並行して移送される前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物の前記RFID識別子(3)に基づいて、前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、前記ハンドリングデバイスを用いて様々な区分に移送することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法において、複数のセンサー(S1、S2、S3、S4、S5)を前記コンベヤーに接続して又は該コンベヤー付近に配置し、前記センサーの、前記RFID識別子(3)から読み取った情報に基づいて、ロボットのような複数のハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)又は該複数のハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)の一部を制御し、それによって、該ハンドリングデバイス又は該複数のハンドリングデバイスの少なくとも一部が、分別すべき前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を前記RFID識別子(3)が与える情報に基づいて前記コンベヤーから前記様々な区分に移送するようにすることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記廃棄物の少なくとも一部を、前記コンベヤー(103)上に直接載せて更なる処理のために又は容器へ導くことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記廃棄物から分離した前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、空気圧式パイプコンベヤーを用いて容器へ又は更なる処理のために移送することを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
廃棄物を分別する装置であって、分別が意図される廃棄物又はリサイクル可能な材料が、手提げ袋、袋又はサック(1)に入れた状態で、コンベヤー(103)を備える該装置に運ばれ、前記コンベヤー(103)から、様々な廃棄物区分に属する前記手提げ袋、袋又はサックを、前記区分に従って容器へ又は更なる処理のためにガイドすることによって互いから分離させる、廃棄物を分別する装置において、RFID識別子(3)が、前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物に関連されて配置され、好的には、前記手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物を閉じる際に使用すべき、又は前記手提げ袋、袋、サック(1)若しくは同等物が閉じられたことを確認するものとして使用すべき閉鎖手段(2)内に配置されていること、及び、前記コンベヤーは、分別が意図される前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を移動させるようになっていること、及び、少なくとも1つのセンサー(S1、S2、S3、S4、S5)が前記コンベヤーに接続され又は該コンベヤー付近に配置されており、前記センサーはRFID識別子(3)の情報を読み取るようになっていること、及び、ロボットのような少なくとも1つのハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)又は少なくとも1つのハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)の一部が、分別すべき前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を、前記RFID識別子(3)が与える情報に基づいて前記コンベヤー(103)から前記様々な区分に移送するようになっていることを特徴とする、装置。
【請求項14】
袋、手提げ袋、サック(1)又は同等物に穴を形成する手段(104)を備え、前記穴から、内部の前記廃材又はリサイクル可能な材料が出るようになっていることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
ユーザーによって自由に選択されるプラスチック手提げ袋、プラスチックサック又はプラスチック袋のような手提げ袋、袋又はサック(1)を廃棄物搬送において使用するようになっていることを特徴とする、請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記閉鎖手段(2)及び/又は前記RFID識別子(3)が与える情報に基づいて様々な区分に廃棄物を分別するようになっていることを特徴とする、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
分別された廃棄物区分物を受け取るようになっている、前記コンベヤー(103)に対して横断する分別コンベヤー(105、109、110、111、112)を備えることを特徴とする、請求項13乃至16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
分別された廃棄物区分物用の容器(106、107)を備えることを特徴とする、請求項13乃至17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記ハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)は、分別すべき手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を把持する把持手段(120)を備えることを特徴とする、請求項13乃至18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
複数のセンサー(S1、S2、S3、S4、S5)が前記コンベヤー(103)に接続して又は該コンベヤー(103)付近に配置されており、該センサーはRFID識別子(3)を読み取るようになっており、ロボットのような複数のハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)又は該複数のハンドリングデバイス(R1、R2、R3、R4、R5)の一部を制御することが意図され、それによって、前記ハンドリングデバイス又は該ハンドリングデバイスの少なくとも一部が、前記RFID識別子(3)が与える情報に基づいて、分別すべき前記手提げ袋、袋、サック(1)又は同等物を前記コンベヤー(103)から前記様々な区分に移送するようにすることを特徴とする、請求項13乃至19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記廃棄物から分離した前記手提げ袋、袋又はサック(1)又は同等物を容器へ又は更なる処理のために移送する手段(108、117、118)を備えることを特徴とする、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−504503(P2013−504503A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529308(P2012−529308)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【国際出願番号】PCT/FI2010/050670
【国際公開番号】WO2011/029991
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(508342644)マリキャップ オーワイ (28)
【Fターム(参考)】