説明

廃棄物管理システム

【課題】何時どのような廃棄物を、どこの物件からどの業者がどのような種類の廃棄物を回収してどの処分場に持ち込んだかを一元管理できる廃棄物管理システムを得る。
【解決手段】運搬担当者が電子秤13で廃棄物回収袋11の重量を計測し、携帯端末15でICタグ12のタグ番号を読み込んで、車輌番号及び運搬担当者及び通信カメラID並びに回収日時等を携帯端末15に登録する。そして、産廃業者で、重量を電子秤13で計測し、携帯端末15でICタグ12のタグ番号を読み込んで、荷降日時等と共に、携帯端末15に登録した後に、産廃業者携帯端末送信情報を通信ネットワーク60で基幹サーバ311に送信させる。一方、基幹サーバ311は、産廃業者携帯端末送信情報の回収日時に対して直前の撮影日時を有する通信カメラ送信情報を引当て、この撮影画像を産廃業者携帯端末送信情報に紐付けて管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物管理システムに関し、特に新築、建替、リフォームにおいて工程毎に発生する産業廃棄物が収集業者に収集された後で産廃処分業者(総称して産廃業者ともいう)に渡されるまでの廃棄物の流れを一括管理すると共に、廃棄物を画像で管理する廃棄物管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に住宅を建設する場合や解体には、多種多様な産業廃棄物(以下単に廃棄物という)が発生する。例えば、新築現場では1現場当たり約300袋(建設面積、敷地面積により増減)の廃棄物が発生する。
【0003】
そして、この廃棄物を廃棄するためには、現場担当者が廃棄物が満杯になる頃合を見計らって収集運搬業者に連絡し、廃棄物回収の日時を決定する。そして、現場担当者の立会いのもと、廃棄物を回収してもらう。
【0004】
つまり、廃棄物の回収の日時の決定は、廃棄物の収集業者の都合がつく日時と、立会いする現場担当者の都合がつく日時とで決定している。
【0005】
このため、現場担当者は、現場立会いの時期を、住宅建設又は解体の作業予定よりも優先せざるを得ない場合もあった。
【0006】
また、住宅を建設する時や解体する際に発生する廃棄物は、廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)に基づいて、適切な処置を行わなければならない。
【0007】
このため、現在、建設系廃棄物処理の大半が紙マニフェストにより運用・管理(マニフェスト制度)されている。
【0008】
このマニフェスト制度は、排出業者が廃棄物の処理を委託するときに、紙マニフェストに廃棄物の種類、数量、運搬業者名等を記入し、業者から業者へ、廃棄物と共に紙マニフェストを渡しながら、処理の流れを確認するものである。
【0009】
このマニフェスト制度により、それぞれの処理後に、排出業者が各業者から処理終了を記載した産業廃棄物管理表(以下紙マニフェストという)を受け取ることで、委託内容どおりに廃棄物が処理されたことを確認できる。これによって、不適切な処理により環境汚染や、社会問題になっている不法投棄を未然に防ぐことができる。
【0010】
この紙マニフェストは複数枚であり、それぞれに手書きで廃棄物の種類、出場所等を記載しなければならない。また、手書きであるから改ざんも行われやすく、依然として不法投棄がある。このため、特開平8−277020号(特許文献1)に示すように近年は自動的に紙マニフェスト(電子マニフェスト)を作成するものもある。
【0011】
しかし、特許文献1は、マニフェスト情報を記憶したICカードをトラック(廃棄物を搭載したトラック)と共に運ぶものであり、廃棄物単位で管理するものではない。
【0012】
例えば、特開2006−215857号(特許文献2)は、ICタグを廃棄物容器に貼り付けて廃棄物単位で管理が可能であることが開示されている。
【0013】
この特許文献2は、ICタグ付き廃棄物容器に付設されたICタグのタグ情報をハンディターミナルで読み取り、この読み取り情報を携帯電話機に送信し、携帯電話機は現在位置を付加してデータ管理センターに送信する。
【0014】
データ管理センターでは、受け取ったタグ情報(種類、重量など)の廃棄物を回収できる回収業者の回収予定日時をハンディターミナルに送信する。
【0015】
また、特開2004−277060号(特許文献3)には、JWNET(Japan waste Network:財団法人日本産業廃棄物処理振興センターが運用する電子マニフェストシステム)を用いることで、関係者が容易に電子マニフェストを参照できることが開示されている。
【0016】
一方、廃棄物に対しての処分費は、単純に廃棄物の規模(m)に、一定の算出式をあてはめて算出された数量にて処分費が支払われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開平8−277020号公報
【特許文献2】特開2006−215857号公報
【特許文献3】特開2004−277060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
住宅建築、解体等においては、各工程毎に廃棄物が多数でると共に、その種類もまちまちである。例えば、木屑などは容積が大きいが重量は軽い。また、重量の軽いもの、重いものかさばるものなどが廃棄物回収袋(フレコンバック)に混在したり、例え分別されていても詰め込みが甘かったりとなっていた。
【0019】
しかしながら、従来は単に廃棄物の規模(容量又は廃棄物回収袋の数)に一定の算出式に基づいた値を処分費としている。
【0020】
つまり、排出業者が収集運搬業者に支払う廃棄物処分費は実際の廃棄物排出量に対応した処分費ではなく、目視によるかさ容量で決定されており、重量で決定される実際の廃棄物処分費との差が生じていた。
【0021】
また、各工程毎に出る廃棄物は、その都度、決定した日時に、処理業者が回収して、処分場に運んでいく(マニフェストが生成される)が、依然として不法投棄はなくならない。つまり、ICタグによる電子マニフェスト管理であっても、現場だけの目視による荷姿の確認だけでは十分ではない。
【0022】
なお、平成18年度分の環境省報告によると、不法投棄された廃棄物件数の72.6%、投棄量では68%を建設系廃棄物が占めており、この撲滅は重要な課題となっている。
【0023】
従って、住宅建設の工程毎に、どんな廃棄物がどの程度出たかを画像で確認したうえで電子マニフェストで管理して、全量が確実に処理場に到着したかを管理できるのが望ましい。
【0024】
また、廃棄物の回収に現場担当者が立ち会えなくとも何時どのような廃棄物を、どこの物件からどの業者が回収していったかを画像で一元管理できるのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明は、現場にて排出される建築物の廃棄物を、運搬担当者により産廃業者に運搬しながら管理するために、現場サブシステムと、産廃業者サブシステムと、前記建築物を建設する住宅業者の住宅業者サブシステムと、日本産業廃棄物処理振興センターのサーバとを通信ネットワークで接続して電子マニフェスト情報を前記日本産業廃棄物処理振興センターのサーバに登録すると共に、前記廃棄物の撮影画像を所定の情報と共に、前記住宅業者サブシステムで管理する廃棄物管理システムである。
【0026】
前記現場サブシステムは、
前記現場にて排出される前記廃棄物を収納した廃棄物回収袋に取付けられたICタグと、携帯端末と、前記廃棄物回収袋の重量を測定するための電子秤と、撮影機能付き通信端末とからなり、
前記撮影機能付き通信端末は、
撮影された前記廃棄物回収袋の撮影画像、撮影日時、撮影機能付き通信端末のIDを含む撮影送信情報を前記住宅業者サブシステムに送信する手段を備え、
前記携帯端末は、
回収指示の入力後に、前記ICタグのタグ番号及び前記電子秤からの重量を受信したとき、これらに前記撮影機能付き通信端末のID、回収日時、入力された車輌番号、廃棄物の種類及び運搬担当者情報を付加したタグ毎回収時携帯端末取込情報を記憶する手段と、
荷降し指示の入力後に、前記ICタグのタグ番号及び前記電子秤からの重量を受信したとき、これらに少なくとも前記撮影機能付き通信端末のIDを付加したタグ毎荷降時携帯端末取込情報を記憶する手段とを備え、
前記産廃業者サブシステムは、産廃業者端末を備え、
前記産廃業者端末は、
前記携帯端末が記憶している前記タグ毎回収時携帯端末取込情報及び前記タグ毎荷降時携帯端末取込情報とを受信して産廃業者携帯端末送信情報として前記住宅業者サブシステムに送信する手段を備え、
前記住宅業者サブシステムは、
基幹サーバを備え、該基幹サーバは、
前記現場端末サブシステムの前記撮影機能付き通信端末から前記撮影送信情報を受信して記憶する手段と、
前記産廃業者端末からの前記産廃業者携帯端末送信情報を受信して記憶する手段と、
前記産廃業者携帯端末送信情報の前記回収日時と前記撮影機能付き通信端末のIDを読み込み、この撮影機能付き通信端末のIDを有し、かつ前記回収日時に対して直前の撮影日時を有する前記撮影送信情報に含まれる前記撮影画像を抽出する手段と、
前記抽出した撮影画像を、前記回収日時を有する前記産廃業者携帯端末送信情報に関連付け、これを住宅業者廃棄物確認情報として記憶する手段と
を備えたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0027】
以上のように本発明によれば、現場側に配置した撮影機能付き通信端末(通信カメラ)によって、現場担当者により廃棄物が収納されたICタグ付きの廃棄物回収袋を撮影させて建築物の住宅業者の基幹サーバに送信させる。また、回収時には運搬担当者が携帯する電子秤により廃棄物回収袋の重量を計測して、携帯端末でこの重量とICタグのタグ番号、撮影機能付き通信端末のID、車輌番号、運搬担当者等をタグ毎回収時携帯端末取込情報として記憶する。
【0028】
そして、産廃業者側に運んで降したときに、携帯端末によって再びタグ番号を読み取り、電子秤によって重量を計測させて、廃棄物の分別評価を行い、これらをタグ毎荷降時携帯端末取込情報として携帯端末に登録する。
【0029】
また、産廃業者は、多数のタグ毎荷降時携帯端末取込情報内の廃棄物種毎の総重量を計測して、この計測値を組み合わせた産廃業者携帯端末送信情報として基幹サーバに送信し、基幹サーバでは、産廃業者携帯端末送信情報の回収日時に対して直前の撮影日時を有する撮影機能付き通信端末からの撮影送信情報を引当、この撮影画像を産廃業者携帯端末送信情報に紐付けて住宅業者廃棄物確認情報として管理する。
【0030】
このため、この産廃業者携帯端末送信情報と撮影画像とから、何時、誰がどんな車で運んで廃棄物回収袋を降ろしたかを直ぐに分ると共に、撮影画像によって、廃棄物の種類、容量等が、適切かどうかを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施の形態の廃棄物管理システムの概略構成図である。
【図2】中央センター310の概略構成図である。
【図3】基幹サーバ311の概略構成図である。
【図4−1】基幹基本情報を説明する説明図である。
【図4−2】基幹基本情報を説明する説明図である。
【図5】廃棄物分類コードを説明する説明図である。
【図6】本実施の形態の廃棄物追跡管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
【図7】本実施の形態の廃棄物追跡管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
【図8】本実施の形態の廃棄物追跡管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
【図9】運搬車輌情報A1及び運搬担当者情報A2を説明する説明図である。
【図10】HT用情報を説明する説明図である。
【図11】通信カメラ初期設定情報を説明する説明図である。
【図12】ICタグ付きの廃棄物回収袋の撮影画像を説明する説明図である。
【図13】通信カメラ送信情報を説明する説明図である。
【図14】HTの回収時の処理の流れを画面で説明する説明図である。
【図15−1】HTの回収時の処理の流れを画面で説明する説明図である。
【図15−2】HTの回収時の処理の流れを画面で説明する説明図である。
【図16】タグ毎回収時HT取込情報を説明する説明図である。
【図17−1】HTの荷降時の処理の流れを画面で説明する説明図である。
【図17−2】HTの荷降時の処理の流れを画面で説明する説明図である。
【図18】タグ毎荷降時HT取込情報を説明する説明図である。
【図19】産廃業者HT送信情報を説明する説明図である。
【図20】産廃ヘッダ情報及びHT明細情報を説明する説明図である。
【図21】産業回収写真付き情報を説明する説明図である。
【図22】産廃回収品目集計情報を説明する説明図である。
【図23】JWNET登録情報を説明する説明図である。
【図24】JWNET運搬終了報告情報を説明する説明図である。
【図25】住宅業者産廃確認情報を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本実施の形態は、撮影機能付き通信端末によって撮影された廃棄物の荷姿写真と廃棄物毎のICタグ情報・邸別データ、さらに電子秤による実測重量データをハンディターミナル経由で統合管理するシステムであり、廃棄物の回収段階・処分段階の各日時情報と重量データを保持・突合せすることで正確なトレーサアビリティを実現することで不法投棄の撲滅に寄与するものである。
【0033】
本実施の形態は、新築住宅において出る廃棄物を一例として説明する。また、撮影機能付き通信端末(例えば携帯電話機を含む)は、本実施の形態では通信機能付きデジタルカメラを一例として説明する。
【0034】
図1は本実施の形態の廃棄物管理システムの概略構成図である。廃棄物管理システム(廃棄物トレースシステムともいう)は、図1に示すように、現場サブシステム10と産廃業者サブシステム20(中間処分業者又は廃棄物収集運搬業者)と住宅業者サブシステム30と日本産業廃棄物処理振興センターのサーバ40(以下JWNETサーバ40という)と処分業者サブシステム50(中間処分業者及び最終処分業者を含む)とを通信ネットワーク60で接続して、現場サブシステム10で排出された廃棄物の撮影画像を通信ネットワーク60を介して住宅業者サブシステム30に送信して管理する。
【0035】
(概要)
現場サブシステム10は、廃棄物が入れられた廃棄物回収袋11に貼り付けられたICタグ12と、電子秤13と、通信機能付きデジタルカメラ14(以下通信カメラ14という)と、携帯端末(ハンディーターミナル)15(以下HT15という)等を備えている。
【0036】
ICタグ12は、予め住宅業者から現場担当者又は運搬担当者に送付されている。また、通信カメラ14は予め住宅業者から現場担当者に送付されている。さらに、HT15と電子秤13とは、産廃業者に予め住宅業者から送付され、産廃業者の運搬担当者が回収時においてHT15と電子秤13とを現場に持ち込む。このHT15はBluetooth機能(小電力近接無線通信機能)を有してもよいが、本実施の形態ではBluetoothに代えて後述するクレイドルに接続されたときにメモリのデータを出力する機能を有するものとする。
【0037】
そして、現場担当者が廃棄物回収袋11を一箇所に纏めて、ICタグ12を廃棄物回収袋11に取付ける。次に、産廃業者が通信カメラ14を用いてこれらの廃棄物回収袋11を撮影する(回収時の廃棄物回収袋全体の姿:荷姿)。このとき、少なくとも撮影日時、通信カメラID、通信カメラ14の位置情報(GPS)、等と共に撮影画像が住宅業者サブシステム30にメール添付で送信される(通信カメラ送信情報という)。
【0038】
写真撮影後、現場には、産廃業者の運搬担当者がHT15と電子秤13とを持ち込み、このHT15によって、現場に置かれている通信カメラ14のIDを登録し、廃棄物回収袋1個毎にHT15によってICタグ12のタグ番号(ユニークコード)を読み込み、かつ1個毎に電子秤13で廃棄物回収袋11の重量を計測させて車輌に搭載する。この電子秤13で計測された重量はHT15に送信され、HT15がタグ番号毎に、回収日時、重量、運搬業者情報(産廃業者、運搬担当者、車輌番号)、通信カメラID等と共にタグ毎回収時HT取込情報としてHT15の内部メモリに記憶する。
【0039】
一方、産廃業者サブシステム20は、産廃業者端末21とHT15を接続するための接続端末22(以下クレイドル22という)等を備えている。
【0040】
運搬担当者は、回収した廃棄物回収袋11(多数)を車輌によって産廃業者に持ち込み降ろす(HT15と電子秤13も同時に持ち込む)。そして、1袋毎にHT15でICタグ12のタグ番号を読取り、かつ電子秤13で重量を計測し、廃棄物の分別評価情報を登録する。このとき、HT15がタグ番号毎に、重量と荷降日時、運搬業者情報、廃棄物分別評価情報等をタグ毎荷降時HT取込情報としてHT15の内部メモリに記憶する。
【0041】
そして、全てのICタグ12及び廃棄物回収袋の重量がHT15に記憶されると、運搬担当者はクレイドル22にHT15を接続する。HT15は産廃業者端末21にHT15の内部メモリの取込情報を全て送信し、産廃業者端末21は、これらのタグ毎回収時HT取込情報及びタグ毎荷降HT取込情報を産廃業者HT送信情報として通信ネットワーク60を介して住宅業者サブシステム30に送信する。
【0042】
つまり、産廃業者サブシステム20からは、何時誰がどんな車輌でどんな廃棄物をどの程度の量を何処から回収したかという情報と、何時誰がどんな車輌でどんな廃棄物をどの程度の量を何処で降ろしたかという情報とを住宅業者サブシステム30の中央センター310に送信していることになる。
【0043】
このため、住宅業者側では回収した廃棄物の重量、種類が正しく全て降ろされたか、また廃棄物の分別が適正であったかを把握できることになる。
【0044】
また、処分業者サブシステム50は、処分業者端末51を備えるが、産廃業者サブシステム20に代わって、HT15を接続するためのクレイドル22を備え、産廃業者端末21に代わって処分業者端末51を用いて、上述した産廃業者サブシステム20の操作を処分業者サブシステム50で行ってもよい。
【0045】
したがって、本発明は、産廃業者サブシステム20と処分業者サブシステム50の処理機能分担がいかなる組み合わせでも実施可能である。
【0046】
一方、住宅業者サブシステム30は、少なくとも基幹サーバ311、電子データ交換(EDI)サ−バ312等を有する中央センター310と、初期設定用端末321(以下端末321ともいう)等を有する情報システム社320と、端末331等を有する本社330と、支店端末341等を有する支店340等を備えて、専用回線70(LAN)で接続されている。
【0047】
前述の情報システム社320では、端末321が顧客コード(物件コード)、支店番号、車輌番号、産廃業者、担当者等を記憶している中央センターの基幹サーバ311を参照し、電子秤12、HT15、通信カメラ14に初期情報を設定する。そして、住宅業者に通信カメラ14を送付し、電子秤13、HT15を産廃業者に送付する。
【0048】
後述する図3の基幹サーバ311の概略構成図に示すように、基幹サーバ311は、物件情報、産廃業者情報、処分業者情報等からなる基幹基本情報Hを予め記憶している。
【0049】
そして、現場サブシステム10からの通信カメラ送信情報を基幹サーバ311が記憶した後に、廃棄業者サブシステム20からの産廃業者HT送信情報Dを受信したとき、この産廃業者HT送信情報Dの通信カメラIDを有する通信カメラ送信情報を全て検索する。
【0050】
そして、産廃業者HT送信情報Dに含まれている全てのタグ毎回収HT取込情報の回収日時に対して直前の撮影日時を有する通信カメラ送信情報の撮影画像(写真画像ともいう)を、現場(物件又は顧客)からその回収日時直前に回収されたその運搬業者情報(産廃業者、運搬担当者、車輌番号)の廃棄物回収袋全て(多数纏められている)の写真画像として抽出する。
【0051】
そして、これを産廃業者HT送信情報Dの所定の情報(通信カメラID、引渡し日、見かけ容量・・:産廃ヘッダ情報D1という)にリンク付けすると共に、通信カメラIDに関連付けられている物件コードを付加した産廃回収写真付き情報E1を記憶する。
【0052】
さらに、産廃業者HT送信情報Dの所定の情報(明細番号、タグ番号、通信カメラID、引渡し日、回収日時、荷降日時、数量、重さ、廃棄物種類・・:HT明細情報D2)にリンク付けした産廃回収品目集計情報E2を記憶する。
【0053】
そして、産廃ヘッダ情報D1及びHT明細情報D2に含まれている物件コード、引渡し日、廃棄物種類、荷姿にJWNETで規定している所定の情報を付加した情報F(JWNET排出登録情報F)を生成し、JWNETに登録及びJWNET運搬終了報告情報Gを生成してJWNETサーバ40に送信する(マニフェスト番号がJWNET側で付加される)。
【0054】
図2は中央センター310の概略構成図である。中央センター310は、図2に示すように、Webサーバ313と、メールサーバ314と、基幹サーバ311と、EDIサ−バ312と、端末315等からなり、これらがLAN70によって接続されている。
【0055】
図3に示すように、基幹サーバ311は、第1の記憶手段311aと、第2の記憶手段311bと、第3の記憶手段311cと、第4の記憶手段311dと、第5の記憶手段311eと、第6の記憶手段311fと、第7の記憶手段311g、第8の記憶手段311h、第9の記憶手段311i等の記憶手段を備えている。
【0056】
また、基幹サーバ311は、通信カメラ情報取込部311jと、写真画像検索部311kと、写真画像リンク付部311pと、HT送信情報取込部311mと、産廃ヘッダ・HT明細作成部311qと、集計部311rと、JWNET登録用情報作成部311sと、JWNET運搬終了報告情報作成部311tと、送出部311v等を備えている。
【0057】
(各記憶手段の説明)
第1の記憶手段311aは、図4−1(a)に示すように、物件基本情報H1(物件コード、物件名、工事所管・・)と物件情報H3(物件コード、生産窓口、・・・)と管理情報H4と業者情報H5(事業所コード・・)等からなる基本基幹情報Hと、図4−2(b)に示すように、廃棄物品目情報H6、荷姿コード情報H7、支店情報H8、処分方法情報H9等を記憶している。また、図4−2(c)に示すように収集運搬業者―処分業者紐付け情報H10、所管読替情報H11を記憶している。さらに、この他に処分業者情報、再委託業者等の情報を記憶している。
【0058】
前述の廃棄物品目情報H6は、産業廃棄物の大分類コード、中分類コード等(廃棄物品目種)からなる(図5参照)。
【0059】
第2の記憶手段311bは、後述する情報システム社320で生成されたHT用情報、通信カメラ用情報、収集業者(運搬業者ともいう)−処分業者紐付け情報等を記憶している。
【0060】
第3の記憶手段311cには後述する通信カメラ送信情報Cが記憶されている。第4の記憶手段311dには、後述する産廃業者側HT送信情報Dが記憶される。
【0061】
第5の記憶手段311eには、後述する産廃ヘッダ情報D1、HT明細情報D2が記憶される。第6の記憶手段311fには、後述する産廃回収写真付き情報E1が記憶される。第7の記憶手段311gには後述する産廃回収品目集計情報E2が記憶される。
【0062】
第8の記憶手段311hには、後述するJWNET排出登録情報Fが記憶される。また、第9の記憶手段311iにはJWNET運搬終了情報G等が記憶される。
【0063】
(各部の説明)
通信カメラ画像情報取込部311jは、通信カメラ14からの通信カメラ送信情報Cを受信して、これを第3の記憶手段311cに記憶する。
【0064】
HT送信情報取込部311mは、産廃業者20から送信された産廃業者側HT送信情報Dを第4の記憶手段311dに記憶する。
【0065】
産廃ヘッダ・HT明細作成部311qは、第4の記憶手段311dに記憶されている産廃業者HT送信情報Dに基づいて1回収毎の産廃ヘッダ情報D1を作成すると共に、1袋毎のHT明細情報D2を生成し、これらを第5の記憶手段311eに記憶する。
【0066】
写真画像検索部311kは、第4の記憶手段311dに記憶された産廃業者側HT送信情報Dに含まれているタグ毎回収時HT読取情報の回収日時、通信カメラID、運搬車輌番号、運搬担当者、タグ番号等を抽出する。そして、この通信カメラIDを有する通信カメラ送信情報Cを第3の記憶手段311cから全て検索し、これらの中から回収日時に対して直前の回収日時を有する通信カメラ送信情報Cを引き当てる。
【0067】
写真画像リンク付部311pは、第3の記憶手段311cから引き当てられた通信カメラ送信情報Cに含まれている写真画像に第5の記憶手段311eに記憶されている産廃ヘッダ情報D1(ヘッダ番号、通信カメラID・・)を付加した産廃回収写真付き情報E1を生成して第6の記憶手段311fに記憶する。
【0068】
集計部311rは、第5の記憶手段311eの産廃ヘッダ情報D1の引渡し日(廃棄物を回収したときの日時)及び通信カメラIDを有するHT明細情報D2を全て読み込んで、廃棄物の種類毎に数等を集計し、この集計結果を第7の記憶手段311gに記憶(産廃回収品目集計情報E2)する。
【0069】
JWNET登録用情報作成部311sは、第7の記憶手段311gに記憶されている産廃回収品目集計情報E2の物件コード、引渡し日、・・を読み込み、かつ第1の記憶手段311a及び第2の記憶手段311bからJWNETに登録するための所定の情報を読み込んで組み合わせたJWNET排出登録情報Fを生成して第8の記憶手段311hに記憶する。
【0070】
JWNET運搬終了報告情報作成部311tは、JWNET排出登録情報Fを元にした
JWNET運搬終了報告情報G(物件コード、引渡し日、廃棄物種類、車輌番号、運搬量、運搬担当者・・)を第9の記憶手段311iに記憶する。
【0071】
送出部311vは、第9の記憶手段311iのJWNET運搬終了報告情報Gとを所定の形式にしてEDIサーバ312に出力して、JWNETサーバ40に送信させる(JWNET側ではマニフェスト番号を付加する)。
【0072】
(全体説明)
図6、図7及び図8は本実施の形態の廃棄物追跡管理システムの動作を説明するシーケンス図である。本実施の形態では産廃業者を1業者、HT15及び電子秤13、ICタグ12は1個として説明する。
【0073】
図6に示すように、情報システム社320の担当者は、HT15と電子秤13とを多数入手して、HT15を操作して電子秤13の底面に記載されている電子秤端末IDと通信アドレス並びに携帯端末番号をHT15に登録し、一方、電子秤13にHT15の携帯端末番号と通信アドレス並びに電子秤端末IDを登録し、互いのリンク付けを行う(d1)。この登録データはEXCELで初期設定用端末321(情報システム社320)に登録して管理している。
【0074】
そして、情報システム社320の担当者は、このHT15と電子秤13とを、顧客の住宅の廃棄物の運搬を担当する産廃業者に送る(d2)。
【0075】
また、情報システム社320には、全国の支店又は産廃業者(本実施の形態では産廃業者)から、多数の産廃車輌の車輌番号、運搬担当者名等が事前にファックス又は電話、Eメールで通知されている(d3)。
【0076】
情報システム社320の担当者は、端末321を操作して産廃業者からの情報を入力するための表(図示せず)を開いて、組織コード(産廃業者コード)、知らせられた全ての車輌番号、運搬担当者を入力し(d4)、これを専用回線70を介して中央センター310の基幹サーバ311に送信して登録させる(d5)。すなわち、基幹サーバ311の第2の記憶手段311bには、図9に示すような運搬車輌情報A1及び運搬担当者情報A2が登録される。
【0077】
次に、情報システム社320の担当者は、初期設定用端末321を操作してJWNET廃棄物分類コード(廃棄物種類分類コード)、廃棄物名、廃棄物略称を入力するための表(図5参照)を開いて入力する(d6)。
【0078】
また、収集運搬業者JWNET加入者番号、収集運搬業者名を入力するための表(図示せず)を開いて入力し(d7)、さらに、JWNET荷姿コード、荷姿名(バラ、袋)を入力するための表(図示せず)を開いて入力し(d8)、さらに管理者用パスワードを入力するための表(図示せず)を開いて入力し(d9)、これらを一組(総称してHT用情報という;図10参照)にして第2の記憶手段311bに登録した後で通信ネットワーク60を介して産廃業者端末21に送信する(d10)。無論、産廃業者が他に存在する場合は、HT用情報はその産廃業者用に作成されて、それがその産廃業者に送信される。
【0079】
一方、産廃業者の運搬担当者は、住宅業者から渡されたHT15をクレイドル22に接続し、産廃業者端末21が中央センター310の基幹サーバ311から受信したHT用情報をHT15に登録する(d11a)。
【0080】
従って、産廃業者は住宅業者サブシステム30からのHT用情報を受信して登録するのみであるから、基幹サーバ311に入り込んでHT用情報を変えることができない。このため、不正防止に効果がある。
【0081】
さらに、情報システム320社の担当者は、通信カメラ14(通信カメラ端末ID付き:通信カメラID)を支店340に送付する(d12)。
【0082】
一方、支店340の担当者は、支店端末341を操作して基幹サーバ311にアクセスして、図4に示す各種情報を画面に表示し、顧客コードと支店コードを通信カメラIDに紐付けて(通信カメラ初期設定情報M11という:図11参照)通信ネットワーク60を介して登録する(d14)。
【0083】
この通信カメラ初期設定情報M11は、図11に示すように通信カメラID(通信端末固有番号)・・・・顧客コード、削除フラグF等からなる。削除フラグFは、通信カメラ14を他の物件に使用する場合に、これらのデータを削除するために使用する。
【0084】
また、支店340の担当者は、支店端末341を操作して基幹サーバ311にフォルダ業務名称設定情報M12を専用回線70を介して登録(図11参照)する(d15)。
【0085】
このフォルダ業務名称設定情報M12は、通信カメラID(通信端末固有番号)と枝番号とフォルダIDと業務名称と顧客コードと状態F(フラグ)等からなる。
【0086】
フォルダIDは「1」〜「10」の固有番号であり、「1」は生産担当・工務店担当業のフォルダ、・・「05」は空調工事業者のフォルダ、「10」が産廃業者のフォルダとされる。本実施の形態では「10」が登録される。
【0087】
状態F(フラグ)は、通信カメラ14の使用中又は未使用或いは使用不可を示すフラグである。
【0088】
そして、支店端末341は、この通信カメラ初期設定情報M11及びフォルダ業務名称設定情報M12を専用回線70を介して基幹サーバ311に送信して登録する。
【0089】
すなわち、基幹サーバ311には、図11に示す通信カメラ初期設定情報M11とフォルダ業務名称設定情報M12とが登録されることになる。
【0090】
次に、支店340からこの通信カメラ14を現場担当者に送付し、現場担当者は備品収納箱(ビルダBOX)にこの通信カメラ14を保管する(d18)。
【0091】
また、支店340の担当者は、タグ番号(ユニークコード)を記憶したICタグ12を現場担当者に送付する(d19)。
【0092】
次に、現場担当者は、廃棄物が出る毎に廃棄物回収袋11に廃棄物を入れて、廃棄物回収袋11にICタグ12を取付けておく(d20)。
【0093】
そして、図12に示すように廃棄物を入れた廃棄物回収袋がたまってきたときに、図7に示すように、運搬担当者(現場担当者でもよい)が通信カメラ14によって撮影する。
【0094】
通信カメラ14は、撮影キーが押されると、撮影した写真画像を内部メモリに記憶する(d22)。このとき、写真番号を付加して記憶する。
【0095】
次に、通信カメラ14は、送信ボタンが押されると、内部メモリに記憶している撮影画像を添付ファイルにして中央センター310の基幹サーバ311に送信して登録させる(d23a)。このとき、メールID、送信日時、・・メール本文等(撮影画像情報C1)と画像付属情報(カメラメーカ名、記録画像サイズ等)を付加した通信カメラ送信情報Cを送信する(図13参照)。
【0096】
一方、基幹サーバ311の通信カメラ情報取込部311jは、通信カメラ送信情報Cを受信して、これを第3の記憶手段311cに記憶する(d23b)。
【0097】
運搬担当者は、HT15を操作して実際の車輌番号、運搬担当者、収集された廃棄物回収袋11の見かけ容量、積替保管の有無等を入力する(d24)。
【0098】
そして、1袋毎にICタグ12をHT15で読み取る(d25)。また、電子秤13で1袋毎に廃棄物回収袋11の重量を計測させ、この重量をHT15が受信して内部メモリに登録する(d26)。HT15と電子秤13とは、Blue Tooth(小電力近距離無線)機能を有している。
【0099】
さらに、HT15を用いて荷姿、廃棄物の種類(大分類コード、中分類コード、小分類コード)、回収日等を入力する。すなわち、HT15の内部メモリには、HT端末IDと、通信カメラIDと、入力された運搬車輌番号及び運搬担当と、見かけ容量、荷姿・・回収日時等からなるタグ毎回収時HT取込情報が登録される。
【0100】
これらの入力処理を行った後で、運搬担当者は運搬車輌に現場で出た廃棄物回収袋11を積載して中間処理場(廃棄物処理工場)に運ぶ(d28)。
【0101】
前述のd24〜d26について以下に詳細に説明する。
【0102】
本実施の形態では情報システム社320において、HT15には、予めパスワード、産廃業者の業者コード、回収時に重量計測するか、荷降時に重量計測するか、あるいは回収及び荷降時に重量計測するかが設定されている。また、電子秤13のアドレスが設定されている。さらに、HT15用のプログラムがダウンロードされているとして説明する。
【0103】
産廃業者の運搬担当者は、HT15を用いて以下の図14、図15に示す処理を行わせる。
【0104】
初めに、運搬担当者はHT15の電源をオンにして(S1)、廃棄物処理の起動画面を表示させる(S2)。次に、開始ボタンF3を選択して起動画面を表示して運搬担当者が実際に乗っている車輌番号を入力させる(S3)。
【0105】
ステップS3の画面において、車輌番号を入力すると、確定F3を選択して担当者画面を表示させて実際の運搬担当者を選択させる(S4)。
【0106】
ステップS4の画面において、運搬担当者を入力すると、確定F3を選択して作業者確認画面を表示させる(S5)。
【0107】
次に、このステップS5の画面において確定F3が選択されるとHT15は、これらの情報を運搬担当・車輌情報として内部メモリに記憶する。そして、メニュー画面を表示していずれかのメニューを選択させる(S6)。本実施の形態では回収作業が選択され、回収作業の初期画面を表示する(S7)。この回収作業画面において、通信カメラID(カメラコード)を入力させる。通信カメラID(カメラコード)は通信カメラ14に貼り付けられているバーコードラベル(図示せず)をスキャニング又はテンキーにより入力する。
【0108】
そして、ステップS7の画面において確定F3の選択でHT15は、積替保管有無の選択画面を表示する(S8)。本実施の形態は無しを選択とする。
【0109】
次に、ステップS8の画面において確定F3を選択すると、見かけ容量の画面を表示して見かけ容量を入力させる(S9)。
【0110】
ステップS9の画面において、確定F3の選択によってHT15は荷姿選択画面を表示する(S10)。本実施の形態では袋を選択する。この画面において荷姿の選択後に確定F3を選択すると、HT15は図15−1に示すようにICタグ読取画面を表示する(S11b)。この画面においては現在のICタグ読取個数と荷姿とが表示される。
【0111】
そして、この画面の指示に従って運搬担当者はHT15を用いてICタグ12のタグ番号を読み込みさせる。このICタグの読取情報はメモリに記憶される(S12)。
【0112】
また、このタグ番号の読み取り(スキャニングともいう)に伴って画面に廃棄物種類選択画面を表示する(S13、S14、S15)。そして、更に廃棄物回収袋が存在する場合はこの廃棄物種類選択画面において戻F1を選択してステップS11bの画面に戻って再びICタグのタグ番号を読取らせる(S16)。
また、廃棄物種類選択画面において、確定F3が選択されたときは、図15−2に示すように廃棄物の重量の入力かどうかを判断する(S17)。
【0113】
電子秤13及びHT15はBlue Tooth機能(小電力近接無線)を有しており、図6に示すように電子秤13は廃棄物回収袋11が載せられると、HT15と通信を介して計測した廃棄物回収袋11の重量を送信する。
【0114】
HT15は重量が入力されると、重量取得画面を表示する(S18)。なお、重量取得画面において、手動で入力する場合は切替F2を選択して重量を入力する(S19)。
【0115】
ステップS18の画面において、確定F3が選択されたときは、回収作業確認画面を表示する(S20)。
【0116】
このステップS20の回収作業確認画面において、確定F3を選択すると、図15−1に示すように、図14のステップS10に戻って(S21)、次の廃棄物回収袋11のICタグのタグ番号を読み取り、ステップ11〜S20の処理を行う。
【0117】
また、図14のステップS10において、一覧F2が選択されたときは、メモリに記憶されている登録情報を読み込み、廃棄物種毎に個数をまとめると共に種類毎に重量を加算した回収一覧画面を表示する(図15−1のS22、S23)。
【0118】
すなわち、廃棄物回収袋1個毎に重量を計測し、タグ番号と荷姿と廃棄物品目種、回収日時、通信カメラID、車輌番号等からなるタグ毎回収時HT取込情報(図16参照)をHT15に登録する。
【0119】
以上までが回収である。次に荷降しについて図7を用いて説明する。
【0120】
荷降しは、図7に示すように、車輌が産廃業者(中間処理場)に到着すると、1袋毎にHT15でタグ番号を読取る(d30)。また、1袋毎に電子秤13で廃棄物回収袋11の重量を計測する。電子秤13はBlue ToothでHT15と通信を行い、HT15はこれを受信してメモリに記憶する(d31)。これらはタグ番号毎に対応させられてタグ毎荷降時HT取込情報(図18参照)として記憶される。
【0121】
そして、中間処理業者の担当者(運搬担当者でもよい)は、産廃業者のクレイドル22にHT15をセットして(d32)、メモリに記憶されているタグ毎回収時HT取込情報とタグ毎荷降時HT読取情報とを全て産廃業者端末21に送信する(d33)。
【0122】
産廃業者端末21は、タグ毎回収時HT取込情報とタグ毎荷降時HT読取情報とを全て一旦、メモリに記憶した後に産廃業者コードを付加した産廃業者HT送信情報として通信ネットワーク60を介して中央センター310の基幹サーバ311に送信する(d34)。
【0123】
この荷降ろし時の処理を詳細に図17を用いて説明する。
【0124】
図17に示すように、運搬担当者はHT15を操作してメニューの荷降画面を開く(S30)。ステップS30の荷降画面は、荷降ろし時において複数回の廃棄物回収袋を読み込んだ後に荷降し画面に戻ったときの画面を表示している。初回は、「ICタグを読んでください」のメッセージのみである。
【0125】
運搬担当者はHT15を用いて廃棄物回収袋11のICタグ12をスキャニングする(S31)。HT15はスキャニングしたタグ番号を有するタグ毎回収時HT取込情報をメモリから読み込み、重量、荷姿、廃棄物種類等を画面に表示する(S32)。
【0126】
ステップS32の画面において確定F3が選択されると、HT15は重量の入力かどうかを判定する(S33)。
【0127】
重量の入力があるときは、HT15は重量取得画面を開く(S35)。担当者は電子秤13に廃棄物回収袋11を乗せて重量を計測させる。つまり、見かけ重量ではなく実際の重量を計測している。電子秤13は重量の計測結果をHT15に送信(Blue Tooth)する。
【0128】
HT15は重量が電子秤13から入力されると、この重量を画面に表示する(S34)。ステップS34の画面において、確定F3が選択されると、読み込んだタグ番号を有するタグ毎荷降時HT取込情報をメモリに書き込み、図17−2に示すように評価入力画面を表示する(S36)。
【0129】
この評価入力画面は、分別の精度が適切「〇」、不適切「×」を選択できるようになっている。つまり、現場から産廃業者に持ち込んだ廃棄物回収袋11毎の分別の精度が適切かどうかを入力している。これにより、リサイクル・リユースといった資源の有効利用を促進することができる。
【0130】
次にステップS36の画面において、確定F3が押されると、HT15は読み込んだタグ番号を有するタグ毎荷降時HT取込情報に評価結果を書き込み、荷降情報確認画面を表示する(S37)。
【0131】
ステップS37の荷降情報確認画面において、確定F3が選択されると、HT15はメモリに記憶されている全てのタグ毎回収時HT取込情報(テーブル構造で記憶されている)タグ番号の総数から「1」を減算し、この減算値が「0」になったかどうかで荷降残数があるかどうかを判断する(S38)。また、荷降残数があると判断したときはステップS30の荷降画面に戻して再びタグ番号を読み込んで、次の廃棄物回収袋の重量を計測させる(S39)。
【0132】
ステップS38において残無しと判定したときは荷降確定画面を表示し(S40)、確認F3が選択されると、タグ毎荷降時HT取込情報をメモリに記憶して(図18参照)、メニュー画面に戻す(S41)。
【0133】
さらに、図17−1に示す荷降終了画面を有している(S45)。これは読取率によって作業を終了させるかどうかを知らせる画面である。
【0134】
ステップS45の画面において、終了が押されると、HT15は読み取り率を判定する(S46)。予め設定した読み取り率未満の場合は、[ICタグ読み取り率を達成していない]とする読み取り率未達成画面を表示する(S47)。
【0135】
また、読み取り率に到達しているとしたときは、残数があるかどうかを判断し、残数がある場合は、作業を継続するか終了するかの画面を表示する(S48)。
【0136】
このような処理を行った後に、d34で説明した産廃業者HT送信情報を中央センター310に送信する。この産廃業者HT送信情報は図19に示す。
【0137】
一方、中央センター310の基幹サーバ311は、図7に示すように産廃業者HT送信情報を受信し、これを第4の記憶手段311dに記憶する(d35a)。
【0138】
そして、基幹サーバ311の産廃ヘッダ・HT明細作成部311qが産廃業者HT送信情報に基づいて図20(a)に示す一回収毎の産廃ヘッダ情報D1を作成すると共に、図20(b)に示すような1袋毎のHT明細情報D2を生成し、これを第5の記憶手段311eに記憶する(d35b)。
【0139】
前述の産廃ヘッダ情報D1は、図20(a)に示すように、ヘッダ番号(HT端末IDが含まれている)と、引渡し日と、通信カメラIDと、実際の運搬車輌番号と、実際の運搬担当者と、見かけ容量と、運搬終了日と、収集加入者番号等からなる。
【0140】
すなわち、産廃ヘッダ・HT明細作成部311qは、回収日又は荷降日から所定後(例えば1日後の午後11時)に、第4の記憶手段311dに記憶されている全ての産廃業者HT送信情報を読み込み、少なくとも同じ通信カメラID、同じHT端末ID(HT番号)を有し、かつ同じ回収日(ここでは時間含まない)を有する産廃業者HT送信情報を抽出する。
【0141】
そして、これらの産廃業者HT送信情報の内で最も年月日、時刻が早い回収日時を引渡日時とし、かつ見かけ容量等を組み合わせた産廃ヘッダ情報D1を生成して記憶する。
【0142】
例えば、A邸で3個の廃棄物(3個のICタグ付きの廃棄物回収袋11)を、
廃棄物1:12月15日9時:00に回収
廃棄物2:12月15日9時:05に回収
廃棄物3:12月15日9時:10に回収した場合は、12月15日9時:00を引渡日時とする。また、見かけ容量は3個分の見かけ容量である。
【0143】
さらに、産廃ヘッダ・HT明細作成部311qは、回収日から所定後(例えば1日後の午後11時)に、第4の記憶手段311dに記憶されている全ての産廃業者HT送信情報を読み込み、少なくとも同じ通信カメラID、同じHT端末ID(HT番号)を有し、かつ同じ回収日(ここでは時間含まない)を有する産廃業者HT送信情報を抽出する。
【0144】
そして、これらの情報の内で最も年月日、時刻が遅い荷降日時を運搬終了日時として産廃ヘッダ情報D1に組み込む。
【0145】
例えば、A邸の3個の廃棄物(3個のICタグ付き廃棄物回収袋11)を、
廃棄物1:12月15日17時:00に産廃業者で荷降
廃棄物2:12月15日17時:05に産廃業者で荷降
廃棄物3:12月15日17時:10に産廃業者で荷降
このような場合は、12月15日17時:10を運搬終了日とする。
【0146】
すなわち、多数の廃棄物回収袋があった場合は、回収時において、一番早くHT15で読み取ったものの日時とし、これらの廃棄物回収袋を産廃業者で最後に降ろしたときの日時を運搬終了日時としている。このため、1物件でこの日に出た廃棄物をどの程度の時間をかけて処分場に運搬したかがわかる。
【0147】
また、上記のHT明細情報D2は、図20(b)に示すように、ヘッダ番号(HT番号含む)と、明細番号と、引渡日と、通信カメラ端末IDと、廃棄物種類(大分類、中分類、小分類)、荷姿、廃棄物の数量(廃棄物の重量)と分別状況ランクと、引取容量と、荷降日時と、タグ状況、運搬量(荷降時の重量)等からなる1袋単位の明細情報である。
【0148】
この明細番号は、産廃業者HT送信情報が第4の記憶手段311dに記憶される毎に、ヘッダ番号に関連付けた明細番号として生成する。
【0149】
例えば、ヘッダ番号が0000C00001とされていた場合は、1袋目の明細番号は「1」、次の袋は明細番号「2」(ヘッダ番号が0000C00001)、さらに次の袋は明細番号が「3」(ヘッダ番号が0000C00001)とされる。
【0150】
つまり、HT明細情報D2は、1袋単位の引渡日と荷降日時とHT番号とタグ番号と廃棄物種類と廃棄物の重量とを組み合わせたものである。
【0151】
一方、図7に示すように、基幹サーバ311は、写真リンク付け処理を行う(d36)。この写真リンク付け処理は、写真画像検索部311kが第4の記憶手段311dに記憶されている産廃業者HT送信情報のタグ毎回収時HT読取情報を順次読み込み、該読み込み毎にタグ毎回収時HT読取情報の回収日時、通信カメラID、運搬車輌番号、運搬担当者、タグ番号を抽出する。そして、この通信カメラIDを有する通信カメラ送信情報Cを第3の記憶手段311cから全て検索し、これらの中から回収日時に対して直前の回収日時を有する通信カメラ送信情報Cを引き当てる。
【0152】
例えば、引渡し日が12月1日で、回収日時が12月1日17時の場合で、撮影日時が12月1日9時、12月1日午前12時、12月1日午後21時の場合は、12時の撮影日時の写真画像を引き当てる。
【0153】
次に、写真画像リンク付部311pが引き当てた写真画像を、前述の引き当てた通信カメラ送信情報Cの荷降日時、通信カメラID、運搬車輌番号、運搬担当者を有する産廃ヘッダ情報D1(第5の記憶手段311e)にリンク付し、これに所定の情報を付加した産廃回収写真付き情報E1を生成して第6の記憶手段311fに記憶する(d37)。
【0154】
次に、引き当てた通信カメラ送信情報の写真画像を産廃ヘッダ情報D1(E1のヘッダとなる)にリンク付けして第6の記憶手段311fに記憶(産廃回収写真付き情報E1という)する(図21参照)。
【0155】
そして、集計部311rが第5の記憶手段311eの産廃ヘッダ情報D1の回収日時及び通信カメラIDを有するHT明細情報D2を全て読み込んで、廃棄物の種類毎に数等を集計し、この集計結果を第7の記憶手段311gに記憶(産廃回収品目集計情報E2)する(d38)。
【0156】
すなわち、図22に示すような産廃回収品目情報E2が第7の記憶手段311gに記憶される。
【0157】
前述の集計は、例えば、HT取り込み情報に(1)廃プラ・袋・1キロ、(2)廃プラ・袋・3キロ、(3)木くず・バラ・5キロという情報があった場合、廃プラ・袋・4キロ、木くず・バラ・5キロと登録される。
【0158】
次に、JWNET登録用情報作成部311sは、第7の記憶手段311gに記憶されている産廃回収写真付き情報E1の物件コード、引渡し日、・・を読み込み、かつ第1の記憶手段311a及び第2の記憶手段311bからJWNETに登録するための所定の情報を読み込んで組み合わせたJWNET排出登録情報F(図23参照)を生成して第8の記憶手段311hに記憶する(d39)。
【0159】
このJWNET排出登録情報Fは支店単位で生成して登録する。図23の引渡し担当者は、承認を行う担当者である。
【0160】
そして、JWNET運搬終了報告情報作成部311tは、JWNET排出登録情報Fを元にしたJWNET運搬終了報告情報G(物件コード、引渡し日、廃棄物種類、マニフェスト番号、車輌番号、運搬量、報告担当者・・:図24参照)を作成して、第9の記憶手段311iに記憶する(d40)。この運搬終了報告情報Gは産業廃棄物業者単位で作成して登録する。
【0161】
一方、支店340側の担当者は、図8に示すように、端末341から基幹サーバ311にアクセスして基本基幹情報Hと産廃回収写真付き情報E1、産廃回収品目集計情報E2の一部を組み合わせた情報(顧客コード、写真画像、回収日、運搬終了日(荷降)等(総称して住宅業者産廃確認情報という)を表示させる(d42)。
【0162】
この住宅業者産廃確認情報を図25に示す。図25のように写真画像がリンク付けされている場合に、担当者は画像を確認の上で承認する。承認がなされたとき、承認コードが住宅業者廃棄物確認情報に付加されて記憶される。
【0163】
一方、支店340の事務担当は、基幹サーバ311にアクセスして産廃回収写真付き情報E1、産廃回収品目集計情報E2と基幹基本情報Hとに基づく表を画面に表示させる(d43)。この画面において所定の情報が揃っているときはJWNETに登録(マニフェスト番号が付加される)する(d44)。
【0164】
この登録時には基幹サーバ311の送出部311vが、JWNET排出登録情報FとJWNET運搬終了報告情報GとをEDIサーバ312に渡して、JWNET形式のデータに変換させてJWNETサーバ40に送信させる(d44)。
【0165】
従って、支店340側ではデータE1、E2を参照することにより、顧客毎に廃棄物回収袋の写真と回収日時と産廃業者での荷降日時、見かけ容量、重量等を確認できることになるから、運搬業者において廃棄物容量の増減があってもそれが適切かどうかを画面で確認できる。また、後日不法投棄があった場合においては画面からどこから出た廃棄物かを確認できる。さらに、実際の運搬担当者、実際の車輌番号等が1袋単位に画像と共に管理されているから、不法投棄等があった場合は誰が何時、どこから運んできた廃棄物かを把握できる。
【0166】
なお、上記実施の形態では、現場側から産廃業者(収集業者)に産業廃棄物を運んできて、1袋単位に重量、ICタグ12のタグ番号を読取ることを例示したが、産廃業者(収集業者)から処分業者に廃棄物を運んできたときに、処分業者側において重量とICタグ12の番号を読み込んで基幹サーバ311に登録するようにしてもよい。
【0167】
このとき、収集業者から処分業者に廃棄物を運ぶために車輌に廃棄物を搭載するときは、上記と同様に担当者と車輌番号等をHT15に入力する。
【0168】
なお、上記実施の形態では、基幹サーバが回収日時に対して直前の撮影日時の撮影画像を住宅業者の廃棄物確認の写真として説明したが以下のように荷降日時を用いてもよい。写真画像検索部311kが第4の記憶手段311dに記憶されている産廃業者HT送信情報のタグ毎荷降時HT読取情報を順次読み込み、該読み込み毎にタグ毎荷降時HT読取情報の荷降日時、通信カメラID、運搬車輌番号、運搬担当者、タグ番号を抽出する。そして、この通信カメラIDを有する通信カメラ送信情報Cを第3の記憶手段311cから全て検索し、これらの中から荷降日時に対して直前の回収日時を有する通信カメラ送信情報Cを引き当てる。
【0169】
例えば、引渡し日が12月1日で、荷降日時が12月1日17時の場合で、撮影日時が12月1日9時、12月1日午前12時、12月1日午後21時の場合は、12時の撮影日時の写真画像を引き当てる。
【0170】
次に、写真画像リンク付部311pが引き当てた写真画像を、前述の引き当てた通信カメラ送信情報Cの荷降日時、通信カメラID、運搬車輌番号、運搬担当者を有する産廃ヘッダ情報D1(第5の記憶手段311e)にリンク付し、これに所定の情報を付加した産廃回収写真付き情報E1を生成して第6の記憶手段311fに記憶する。
【0171】
次に、引き当てた通信カメラ送信情報の写真画像を産廃ヘッダ情報D1(E1のヘッダとなる)にリンク付けして第6の記憶手段311fに記憶(産廃回収写真付き情報E1という)する(図21参照)。
【0172】
従って、本社は基幹サーバにアクセスして適宜必要とするデータを読み取って、これを解析し、廃棄物を削減する方策や、新商品開発のための、資料を得る手段とすることができる。
【符号の説明】
【0173】
10 現場
11 廃棄物回収袋
12 ICタグ
13 電子秤
14 撮影機能付き通信端末(通信カメラ)
15 携帯端末
20 産廃業者サブシステム
21 産廃業者端末
22 接続端末(クレイドル)
30 住宅業者サブシステム
40 JWNETサーバ
50 処分業者サブシステム
51 処分業者端末
60 通信ネットワーク
70 専用回線
310 中央センター
311 基幹サーバ
311a 第1の記憶手段
311b 第2の記憶手段
311c 第3の記憶手段
311d 第4の記憶手段
311e 第5の記憶手段
311f 第6の記憶手段
311g 第7の記憶手段
311h 第8の記憶手段
311i 第9の記憶手段
311j 通信カメラ情報取込部
311k 写真画像検索部
311p 写真画像リンク付部
311m HT送信情報取込部
311q 産廃ヘッダ・HT明細作成部
311r 集計部
311s JWNET登録用情報作成部
311t JWNET運搬終了報告情報作成部
311v 送出部
312 電子データ交換(EDI)サーバ
313 Webサーバ
314 メールサーバ
315 端末
320 情報システム社
321 初期設定用端末
323 端末
330 本社
340 支店
341 支店端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場にて排出される建築物の廃棄物を、運搬担当者により産廃業者に運搬しながら管理するために、現場サブシステムと、産廃業者サブシステムと、前記建築物を建設する住宅業者の住宅業者サブシステムと、日本産業廃棄物処理振興センターのサーバとを通信ネットワークで接続して電子マニフェスト情報を前記日本産業廃棄物処理振興センターのサーバに登録すると共に、前記廃棄物の撮影画像を所定の情報と共に、前記住宅業者サブシステムで管理する廃棄物管理システムであって、
前記現場サブシステムは、
前記現場にて排出される前記廃棄物を収納した廃棄物回収袋に取付けられたICタグと、携帯端末と、前記廃棄物回収袋の重量を測定するための電子秤と、撮影機能付き通信端末とからなり、
前記撮影機能付き通信端末は、
撮影された前記廃棄物回収袋の撮影画像、撮影日時、撮影機能付き通信端末のIDを含む撮影送信情報を前記住宅業者サブシステムに送信する手段を備え、
前記携帯端末は、
回収指示の入力後に、前記ICタグのタグ番号及び前記電子秤からの重量を受信したとき、これらに前記撮影機能付き通信端末のID、回収日時、入力された車輌番号、廃棄物の種類及び運搬担当者情報を付加したタグ毎回収時携帯端末取込情報を記憶する手段と、
荷降し指示の入力後に、前記ICタグのタグ番号及び前記電子秤からの重量を受信したとき、これらに少なくとも前記撮影機能付き通信端末のIDを付加したタグ毎荷降時携帯端末取込情報を記憶する手段とを備え、
前記産廃業者サブシステムは、産廃業者端末を備え、
前記産廃業者端末は、
前記携帯端末が記憶している前記タグ毎回収時携帯端末取込情報及び前記タグ毎荷降時携帯端末取込情報とを受信して産廃業者携帯端末送信情報として前記住宅業者サブシステムに送信する手段を備え、
前記住宅業者サブシステムは、
基幹サーバを備え、該基幹サーバは、
前記現場端末サブシステムの前記撮影機能付き通信端末から前記撮影送信情報を受信して記憶する手段と、
前記産廃業者端末からの前記産廃業者携帯端末送信情報を受信して記憶する手段と、
前記産廃業者携帯端末送信情報の前記回収日時と前記撮影機能付き通信端末のIDを読み込み、この撮影機能付き通信端末のIDを有し、かつ前記回収日時に対して直前の撮影日時を有する前記撮影送信情報に含まれる前記撮影画像を抽出する手段と、
前記抽出した撮影画像を、前記回収日時を有する前記産廃業者携帯端末送信情報に関連付け、これを住宅業者廃棄物確認情報として記憶する手段と
を有することを特徴とする廃棄物管理システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、
前記荷降し指示の入力後に、荷降日時を前記タグ毎荷降時携帯端末取込情報に付加して送信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の廃棄物管理システム。
【請求項3】
前記産廃業者サブシステムは、前記携帯端末を接続するための接続端末を備え、かつこの接続端末は、前記産廃業者端末に接続され、
前記携帯端末が接続されたとき、産廃業者端末に前記タグ毎荷降時携帯端末取込情報を送出することを特徴とする請求項1又は2記載の廃棄物管理システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、
近距離小電力無線通信機能を有し、前記タグ毎荷降時携帯端末取込情報を前記近距離小電力無線通信機能で前記産廃業者端末に送信することを特徴とする請求項1又は2記載の廃棄物管理システム。
【請求項5】
前記住宅業者サブシステムは、初期設定用端末及び前記建築物を管轄する支店に支店端末をさらに備え、
該初期設定用端末は、
前記産廃業者に事前に配布する前記携帯端末に設定する前記電子秤の電子秤端末ID、前記電子秤の通信アドレス並びに携帯端末番号と、前記産廃業者に事前に配布する前記電子秤に設定する前記携帯端末の携帯端末番号、通信アドレス、前記電子秤端末IDと、前記支店に事前に配布する前記撮影機能付き通信端末に設定する撮影機能付き通信端末のIDを管理する手段を有し、
前記支店端末は、
前記現場に備えるため配布された前記撮影機能付き通信端末IDに前記建築物の物件番号を事前に紐付け、登録する手段
を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
【請求項6】
前記初期設定用端末によって、
前記携帯端末には、前記産廃業者から知らせられた複数の車輌番号、運搬担当者並びに廃棄物種類のコードが設定されて、前記産廃業者に配布されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
【請求項7】
前記住宅業者サブシステムは、電子データ交換サーバをさらに備え、
前記基幹サーバは、
前記産廃業者携帯端末送信情報の内で前記日本産業廃棄物処理振興センターのマニフェストに基づく項目を該日本産業廃棄物処理振興センターへの情報として生成し、これを前記電子データ交換サーバによって前記日本産業廃棄物処理振興センターのサーバに送信させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
【請求項8】
前記基幹サーバは、
複数のタグ毎荷降時携帯端末取込情報の内で、同じ撮影機能付き通信端末のID、車輌番号、運搬担当者、荷降日時を有するタグ毎荷降時携帯端末取込情報を集め、これらの内で同じ廃棄物種類の重量の総量を求める手段
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の廃棄物管理システム。
【請求項9】
前記産廃業者は、
収集運搬業者、中間処理業者、最終処分業者を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の産廃物管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−191906(P2010−191906A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38339(P2009−38339)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000183428)住友林業株式会社 (540)
【Fターム(参考)】