説明

延長コードスイッチ

【課題】石油ファンヒーターを点火、或いは消火をする際、遠隔操作で作業ができる延長コードスイッチを提供する。
【解決手段】金属部に磁着可能な磁石2を外部前面下方に設け、外部前面上方には調節用止めネジ22を緩める事により前後に調節可能で、磁石部分が上下に回転可能なことにより、石油ファンヒーター上部金属面に合わせて磁着可能な上部磁石21を設け、石油ファンヒータースイッチ17を押すためのピン7を内蔵したピン部格納ボックス1を形成し、同ピン部格納ボックス1内より、インナーワイヤー15にて距離を隔てて形成した手元操作ボックス内に繋ぎ、同手元操作ボックス内の指掛け部を指で引くことにより、ピン部格納ボックス1内からピン7が押しだされ、それにより、同ファンヒーターのスイッチ17が押され、点火若しくは消火の際、遠隔操作を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石油ファンヒーターを点火、又はファンヒーターを消火する際、石油ファンヒーター本体より離れた場所からの点火や消火を可能にした、延長コードスイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、石油ファンヒーターを点火、又は消火をするには、直接ファンヒーター本体のスイッチを押すか、又はタイマーにてセットをした。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−234229号公報
【特許文献2】特許3351977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
冬の寒い朝や夜中など、部屋を暖かくする為、ファンヒーターを点火したくても、寒くて布団の中から出るのが煩わしく、特に体が不自由で寝たきりの人には、点火、消火ともに非常に困難な作業であった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
先端部にピン(7)を設けた上部支点(6)と、下部支点(5)及び、中央部支点ピン(4)とを内部に設け、外側前部下方に磁石(2)を設け、外側上部には扁平な筐体(24)と、この中からスライド出入し、その先端は任意な上下角に動く軸受け(26)と、その先の上部磁石(21)とを設け、すべり板(25)調節用止めネジ(22)と、扁平な筐体(24)上面部に固定された、調節用止めネジ受けナット(23)から成る、ピン部格納ボックス(1)と、このボックスを遠隔操作するためのワイヤー止め具(13)と、指掛部(12)と、蓋(11)から成る、手元操作ボックス(10)とを、インナーワイヤー(15)を介して繋げたことを特徴とする、延長コードスイッチ。
【発明の効果】
【0006】
石油ファンヒーターを点火、若しくは消火する際、インナーワイヤーの長さにより、同ファンヒーターより離れた場所にてスイッチ操作ができ、布団の中から出るのがおっくうな人や、体が不自由で寝たきりの人にも簡単にスイッチ操作ができ、不便さや煩わしさも解消される。
その他、手元操作ボックスの蓋を開けて着火或いは消火の操作をした後、手を離せば、蓋取り付け部のバネにより、自動的に蓋が閉まり、蓋を開けたままの状態にならず、それにより誤作動を防ぐことができ安全でもある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)内部にインナーワイヤー取り付け部(8)及び、引かれたインナーワイヤーを戻す 為の、スプリング(9)を設け、可動板(3)の中央部を支点に回転するよう、中央 部支点ピン(4)を、カバー側面に固定し、下部支点(5)を同可動板下部に、上部 支点(6)を、同可動板上部に設けた、ピン部格納ボックス(1)を形成する。
(ロ)上部支点(6)よりファンヒータースイッチ(17)に向けて、同スイッチを押す 為のピン(7)を設ける。
(ハ)前記ピン部格納ボックス(1)外部前面下方部に、同ファンヒータースイッチ下方 金属部分に磁着するための磁石(2)を接着剤もしくはボルト等にて設ける。
(ニ)調節用止めネジ(22)を緩めることにより前後に移動可能で、磁石部分が上下角 に動く、上部磁石(21)を納めた調節部を、同ピン部格納ボックス(1)外側上部 に接着剤等で固定する。
(ホ)ピン部格納ボックス(1)内に設けてある、ワイヤー取り付け部(8)に、インナ ーワイヤー(15)端を差し込んで、ワイヤー止めネジにて止める。
(ヘ)ワイヤー止め具(13)にて、インナーワイヤー(15)の反対側を止め、先端部 をワイヤー通し板(14)内に通し、同ワイヤー(15)外側端部に同ワイヤーを引 くための、指掛け部(12)を設けた、手元操作ボックス(10)を形成する。
本発明は以上の構成によりなっている。
本発明を使用するときは、石油ファンヒータースイッチ(17)に、ピン部格納ボックス(1)のピン(7)の先端部が合う位置の金属部に、ピン部格納ボックス(1)の磁石(2)及び、上部磁石(21)の磁力にて磁着させ、手元操作ボックス(10)を持ち、蓋(11)を開け、指掛け部(12)を引くことにより、ピン部格納ボックス(1)内の、下部支点(5)が引かれ、可動板(3)の、中央部支点ピン(4)を中心に、上部支点(6)が外側に押され、それによりピン(7)が押し出され、同ファンヒータースイッチ(17)を押すことにより、同石油ファンヒーターを点火、若しくは消火することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のピン部格納ボックスを、磁石にてファンヒーター本体に磁着させた状態の一部断面図。
【図2】本発明のピン部格納ボックスの正面図。
【図3】本発明の上部磁石部分の分解斜視図。
【図4】本発明の上部磁石部分の一部断面図。
【図5】本発明の手元操作ボックスの一部断面図。
【図6】本発明の使用状態を示す側面図。
【符号の説明】
【0009】
1 ピン部格納ボックス
2 磁石
3 可動板
4 中央部支点ピン
5 下部支点
6 上部支点
7 ピン
8 インナーワイヤー取り付け部
9 スプリング
10 手元操作ボックス
11 蓋
12 指掛部
13 ワイヤー止め具
14 ワイヤー通し部
15 インナーワイヤー
16 バネ
17 石油ファンヒータースイッチ
21 上部磁石
22 調節用止めネジ
23 調節用止めネジ受ナット
24 扁平な筐体
25 スライド部
26 通し軸
27 通し軸用ナット
28 通し軸用パイプ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
石油ファンヒーターのスイッチを遠隔から手元操作可能な延長コードスイッチであって、ファンヒータースイッチを押圧可能なピンを突出させるピン部格納ボックスと、該ボックスにおけるピンの突出を手元操作するための手元操作ボックスと、前記ボックス同士を、距離を設けて隔離的に繋ぐインナーワイヤーとから成り、前記ピン部格納ボックス内には、その上方先端に前記ピンを設けたL字型の可動板を、複数の支点により、インナーワイヤーを連動してピンを突出、後退させられるように設け、かつ該ボックスの外側下部に磁石を固定、同上部に止めネジを緩めることにより前後に移動可能で、磁石部分が上下角に動く磁石を設けたことを特徴とする、延長コードスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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