説明

引き出し方法を示す中間充填容積指示部を有する試料収集容器

中間充填容積指示部を有する試料収集容器(10)が開示される。試料収集容器は、開放された頂端(12)、閉鎖された底端(14)、および、それらの間に延び、内部(18)を画定する側壁(16)を含む。試料収集容器は、中間充填容積指示部を含み、その結果、容器は、閉鎖された底端および中間形態の指示部の間の側壁によって画定される第一容積測定内部(32)を画定する。試料収集容器は、また、閉鎖された底端および中間指示部の上方に配置された側壁の一部の間の側壁によって画定される第二容積測定内部(34)を画定する。第一容積測定内部は、第一引き出し処理によって、そこから試料を引き出すことが可能となるように適合されており、第二容積測定内部は、第二引き出し処理が第一引き出し処理とは異なって、第一引き出し処理または第二引き出し処理のいずれかによって、そこから試料を引き出すことが可能となるように適合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、「引き出し方法を示す中間充填容積指示部を有する試料収集容器」と題されて、2010年1月19日に出願された、米国仮出願第61/296、165号に対する優先権を主張し、その全開示は、ここに参照として組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的には、流体サンプルを収集するための試料収集容器に関し、より特別には、充填容積指示部を有する試料収集容器に関する。
【背景技術】
【0003】
生物学的サンプル容器は、伝統的に、血液および他の体液のような試料の収集に用いられて来た。収集された試料は、例えば、診断テストを実行するために、典型的には、求められる。多くの場合、所定の容積の試料が、特定のテストを実行するために求められ、試料収集容器は、しばしば、実際のテスト特有の試料容積の収集を実現するために用いられる。ある試料収集容器には、保存剤または抗凝固剤のような、予め計測された添加物が、保存するため、または、さもなければ、試料を調製するために、容器内に置かれる。したがって、容器内に収集された流体サンプルの量が、容器内の添加物の量、および/または、所望のテスト容積に対応することが重要である。
【0004】
いくつかのケースにおいて、試料収集容器は、その外表面に、目盛り付きの、数値標識を含み、その結果、技術者は、ミリリットルまたはミリリットルの端数に関して、一時に、容器内の容積量を視覚的に決定し得る。他のケースにおいて、単純に、充填ライン指示部を有する容器が、例えば、容器内に配置され得るサンプルの最小および/または最大量を画定する充填ライン指示部を備えて用意される。特許文献1は、そのような収集容器の例を提供する。ある具体例において、容器の使用中、医療従事者は、充填ライン指示部を頼り得るが、サンプルの適正な充填および引き出しを決定するために、数字の標識に頼り得ないことが、ここで留意される。したがって、ある具体例において、容器の使用は、医療従事者による数字の標識への依存を求めない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0125673号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ある診断テストは、手動で試料収集容器からのサンプルの引き出しを要求し、他方、他の診断テストは、自動処理として、試料収集容器からのサンプルの引き出しを許容し得る。あるケースにおいて、両方の処理は、機械的に関連し得、一つの処理は、使用者がサンプルをプローブに保持することを含み、他の処理は、分析機がプローブを介して自動的にサンプルにアクセスすることを含む。ある場合において、自動引き出しに要求されるサンプルの量は、手動引き出しに要求されるサンプルの量とは異なり得る。従来の数字表示器と最小/最大充填ライン表示器の組み合わせは、手動および自動サンプル引き出しに要求される異なった充填容積を伝えるには不十分である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の具体例に従って、試料収集容器は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を含む。試料収集容器は、また、側壁に隣接して、中間充填容積指示部を含む。容器は、閉鎖底端と中間指示部との間の側壁によって画定される、第一容積測定内部を画定する。容器は、また、閉鎖底端と中間指示部の上方に配置された側壁の一部との間の側壁によって画定される、第二容積測定内部を画定する。第一容積測定内部は、第一引き出し処理によって、そこからの試料の引き出しを可能とするように適合され、第二容積測定内部は、第一引き出し処理とは異なる第二引き出し処理を備えて、第一引き出し処理または第二引き出し処理によって、そこからの試料の引き出しを可能とするように適合されている。
【0008】
試料収集容器は、さらに、内部に噴霧乾燥された添加物を含み、添加物は、中間充填容積指示部によって示された試料の容積に対応する適切な量で供給される。第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり得、第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であり得る。任意に、中間充填容積指示部は、容器の側壁と一体に形成され得る。一つの形態において、中間充填容積指示部は、容器の側壁の表面に対して、少なくとも部分的に盛り上げられている。他の形態において、中間充填容積指示部は、容器の側壁の表面に対して、少なくとも部分的に凹ませられている。さらに他の形態において、中間充填容積指示部は、容器の側壁の表面に印刷される。中間充填容積指示部は、容器の側壁の表面に対して少なくとも部分的に凹凸が付けられる。
【0009】
他の形態において、中間充填容積指示部は、第一着色部分を含み、第一着色部分とは異なる第二着色部分を備えて、容器の側壁の少なくとも一部は、第二着色部分を含む。試料収集容器は、また、中間充填容積指示部の少なくとも一部と容器の側壁の少なくとも一部との間で、色の対比または見た目の対比を含み得る。試料収集容器は、また、容器の側壁に少なくとも部分的に配置された、中間充填容積指示部を含むラベルを含み得る。任意に、ラベルおよび容器の側壁の少なくとも一方は、第一整列記号を含み、ラベルおよび容器の側壁の他方は、第二整列記号を含む。第一整列記号および第二整列記号は、対応する整列を提供し得る。中間充填容積指示部は、さらにまた、第一引き出し処理および第二引き出し処理の少なくとも一方を特定する情報を含み得る。他の形態において、試料収集容器は、容器の開放頂端内に少なくとも部分的に配置される蓋を含む。任意に、蓋は、自動引き出しのためのプローブによって穿孔され得る穿孔可能部分を含み得る。
【0010】
本発明の他の具体例に従って、試料収集容器は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を含む。試料収集容器は、また、第一内部充填容積に対応する、側壁に隣接した第一充填容積指示部、第二内部充填容積に対応する、側壁に隣接した第二充填容積指示部を含む。第一内部充填容積は、第二内部充填容積より少ない。試料収集容器は、また、第一充填容積指示部および第二充填容積指示部の間に位置付けられ、側壁に隣接した中間充填容積指示部を含む。第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部は、容器の長手方向軸に沿って整列させられ得る。サンプルは、サンプルの量が、サンプリング方向において、中間充填容積指示部より下にある場合、第一引き出し処理によって、容器の内部の中から引き出され得、サンプルは、第一引き出し処理とは異なる第二引き出し処理を備えて、サンプルの量が、サンプリング方向において、中間充填容積指示部より上にある場合、第二引き出し処理によって、容器の内部の中から引き出され得る。
【0011】
第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり得、第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であり得る。一つの形態において、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁と一体に形成される。他の形態において、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁の表面に対して、少なくとも部分的に盛り上げられている。さらに他の形態において、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁の表面に対して、少なくとも部分的に凹ませられている。
【0012】
任意に、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁の表面に印刷されている。他の形態において、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁の表面に対して、少なくとも部分的に凹凸が付けられている。第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、容器の側壁の少なくとも一部、ならびに、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部のうちの他のものに対して、色の対比または見た目の対比を含み得る。
【0013】
試料収集容器は、また、容器の側壁における少なくとも一部に配置された、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部の少なくとも一つを含むラベルを含み得る。ラベルおよび容器の側壁の少なくとも一つは、第一整列記号を含み、ラベルおよび容器の側壁の他のものは、第二整列記号を含んで、第一整列記号および第二整列記号は、対応する整列を提供する。任意に、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部の少なくとも一つは、特定する情報を含む。特定する情報は、第一引き出し処理および第二引き出し処理の少なくとも一つを特定し得る。特定する情報は、また、対応する充填容積を特定し得る。
【0014】
第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部の少なくとも一つは、容器の長手方向軸に実質的に垂直に配置された線を含み得る。他の形態において、第一充填容積指示部、第二充填容積指示部、および、中間充填容積指示部の少なくとも一つは、そこを通して試料が視認され得る窓を含む。さらに他の形態において、第一充填容積指示部および中間充填容積指示部の間に延びる範囲、中間充填容積指示部および第二充填容積指示部の間に延びる範囲の少なくとも一つは、指示部領域を含む。指示部領域は、容器の側壁の少なくとも一部に対して、色の対比または見た目の対比を含み得る。指示部領域は、また、そこを通して試料が視認され得る窓を含む。指示部領域は、また、第一充填容積指示部および中間充填容積指示部の間に延びる範囲に対応する第一領域を含み、中間充填容積指示部および第二充填容積指示部の間に延びる範囲に対応する第二領域を含み得る。任意に、試料収集容器は、さらに、容器の開放された頂端内に少なくとも部分的に配置される蓋を含み得る。
【0015】
本発明のさらに別の具体例に従うと、試料収集容器は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を含む。試料収集容器は、また、側壁に隣接する最小充填容積指示部を含み、側壁は、閉鎖された底端と最小充填容積指示部との間に最小の有効容積を画定する。試料収集容器は、また、側壁に隣接して、最大充填容積指示部を含み、側壁は、閉鎖された底端と最大充填容積指示部との間に最大の有効容積を画定する。試料収集容器は、さらに、側壁に隣接し、最小充填容積指示部と最大充填容積指示部との間に位置付けられた、中間充填容積指示部を含み、側壁は、最小充填容積指示部と中間充填容積指示部との間に第一引き出し容積を画定する。サンプルは、第一引き出し処理によって、第一引き出し容積から引き出され得る。側壁は、さらに、中間充填容積指示部と最大充填容積指示部との間に、第二引き出し容積を画定する。サンプルは、第一引き出し処理または第二引き出し処理のいずれかによって、第二引き出し容積から引き出され得、第二引き出し処理は、第一引き出し処理とは異なる。
【0016】
第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり、第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であり得る。
【0017】
本発明の他の具体例に従うと、試料で試料収集容器を充填する方法は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有し、側壁が、中間充填容積指示部を含む収集容器を用意することを含む。方法は、また、第一引き出し処理によって、そこから試料を除去することが望まれるなら、一定容積の試料が、中間充填容積指示部の位置に、または、その下方に位置付けられるように、容器の内部に一定容積の試料を供給することを含む。代わりに、第二引き出し処理が第一引き出し処理とは異なって、第二引き出し処理によって、そこから試料を除去することが望まれるなら、一定容積の試料の少なくとも一部が、中間充填容積指示部の上方に位置付けられるように、容器の内部に一定容積の試料を供給することを含む。
【0018】
第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり、第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であり得る。
【0019】
本発明の更に別の具体例に従うと、試料収集容器からサンプルを引き出す方法は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有し、側壁が、中間充填容積指示部および内部に配置された試料を含む、収集容器を用意することを含む。方法は、また、試料が、中間充填容積指示部の位置に、または、その下方に配置されるなら、第一引き出し処理によって内部から試料を引き出し、第二引き出し処理が第一引き出し処理とは異なって、資料の少なくとも一部が、中間充填容積指示部の上方に配置されるなら、第二引き出し処理によって内部から試料を引き出すことを含む。
【0020】
第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり、第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であり得る。
【0021】
本発明の更に別の具体例に従うと、試料収集容器を製造する方法は、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有する収集容器を用意することを含む。方法は、また、側壁に隣接して第一充填容積指示部を用意し、側壁に隣接して第二充填容積指示部を用意し、第一充填容積指示部と第二充填容積指示部が、少なくとも一つの共通の表面を共有するように配置されることを含む。方法は、また、側壁に隣接して第一充填容積指示部を用意し、側壁に隣接して第二充填容積指示部を用意し、第一充填容積指示部と第二充填容積指示部とは、少なくとも一つの共通の表面を共有するように配置されることを含む。
【0022】
第一充填容積指示部および第二充填容積指示部は、頂部表面および底部表面の少なくとも一つを共有し得る。方法は、また、側壁に隣接して、中間充填容積指示部を用意することを含み得、中間充填容積指示部は、第一充填容積指示部および第二充填容積指示部の少なくとも一つと共通の広がりである。任意に、方法は、さらに、中間充填容積指示部を用意することを含み得、中間充填容積指示部は、第一充填容積指示部および第二充填容積指示部の間に設けられる。第一充填容積指示部は、閉鎖された底端からの最小の有効充填容積を画定し得、第二充填容積指示部は、閉鎖された底端からの最大の有効充填容積を画定し得る。
【0023】
本発明のさらに別の具体例に従うと、試料収集アセンブリは、開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、その中にサンプルを受容するように適合された内部を画定する側壁を有する容器を含む。アセンブリは、また、内部の中に配置された、用量特定の添加物、および、側壁に隣接する中間充填容積指示部を含み得る。容器は、閉鎖された底端と中間充填容積指示部との間で、側壁によって画定される第一容積測定内部を画定し得、容器は、閉鎖された底端と中間指示部の上方に配置された側壁の一部との間の側壁によって画定される第二容積測定内部を画定し得る。中間充填容積指示部は、用量特定の添加物に依存し、第一処理のために内部に導入されるサンプルの量を示し得、中間充填容積指示部は、また、第一処理が第二処理とは異なることを備えて、用量特定の添加物に依存し、第二処理のために内部に導入されるサンプルの量を示し得る。
【0024】
第一処理は、引き出し処理、診断、定性、または、定量テスト処理であり得、第二処理は、異なる引き出し処理、診断、定性、または、定量テスト処理であり得る。任意に、アセンブリは、さらに、側壁に隣接して最小充填容積指示部を含み得、側壁は、閉鎖された底端と最小充填容積指示部との間に最小有効容積を画定する。アセンブリは、また、側壁に隣接して最大充填容積指示部を含み得、側壁は、閉鎖された底端と最大充填容積指示部との間に最大有効容積を画定する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の具体例に従った、蓋および試料収集容器の側壁に隣接した中間充填容積指示部を有する、試料収集容器の透視図である。
【図2】本発明の具体例に従った、代わりの中間充填容積指示部を有する、試料収集容器の正面図である。
【図3】本発明の具体例に従った、代わりの中間充填容積指示部を有する、試料収集容器の正面図である。
【図4】本発明の具体例に従った、試料収集容器と整列させるための整列態様を有するラベルの正面図である。
【図4A】本発明の具体例に従った、試料収集容器と整列させるための整列態様を有するラベルの正面図である。
【図5】図1の試料収集容器に部分的に適用された、図4のラベルの正面図である。
【図6】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図6A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図7】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図7A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図8】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図8A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図9】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図9A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図10】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図10A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図11】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図11A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12A】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12A1】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12A2】本発明の具体例に従った、巻き付ける形態で試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12B】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12C】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図12D】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、例示的な、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部の略図である。
【図13】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図13A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図14】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図14A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図15】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図15A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図16】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図16A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図17】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図17A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図18】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図18A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図19】本発明の具体例に従った、収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図19A】本発明の具体例に従った、複数の、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部および中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【図20】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図21】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図22】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図23】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図24】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図25】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図26】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、最大充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図27】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、最小充填容積指示部、中間充填容積指示部、および、整列態様を有するラベルの略図である。
【図28】本発明の具体例に従った、試料収集容器の側壁に隣接して配置され得る、整列態様および第一引き出し処理および第二引き出し処理を示す中間充填容積指示部を有するラベルの略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下において、説明のために、もし使用されるなら、空間的な定位用語は、添付図面の図において方向付けられているか、さもなければ、以下の詳細な説明において記述されている、参照される具体例、器具、構成要素、または、態様に関連するだろう。しかしながら、ここに記載された、具体例、器具、構成要素、または、態様は、多くの代替的変化を前提とし得ることが理解されるべきである。また、添付図面の図に示された、または、ここに説明された、特定の、具体例、器具、構成要素、または、態様は、単に例示的であり、限定することを考慮されていないことが理解されるべきである。
【0027】
本発明は、血液または他の体液サンプルのような、流体サンプルを収集するのに用いられる試料収集容器に関する。本発明の試料収集容器は、後の所望の処理方法、および/または、試料収集容器からサンプルを除去するための後の所望の引き出し方法を所与として、サンプルを採集することに関与する医療従事者に、収集されるべきサンプルの適正量を、視覚的に伝達するための中間充填容積指示部を含む。中間充填容積指示部は、また、サンプルの診断テストを行うことを担当している技術者に、いずれの引き出し方法が、試料収集容器内に存在するサンプル量に基いて、試料収集容器から試料を引き出すために用いられ得るかを示す。本発明の試料収集容器は、試料収集容器内のサンプルの量が、手動または自動引き出し処理によって試料収集容器から引き出されるかどうかのような、サンプルがその後いかにして分析されるかを指示する場合に特に有用である。いくつかの診断装置は、また、自動または手動のいずれかのサンプリングモードで、流体サンプルを処理し得、特別のモードは、容器内のサンプル容積に少なくとも部分的に依存する。
【0028】
図1〜図3を参照して、血液サンプルのような流体サンプルを収集するための試料収集容器10が、概略的に示される。試料収集容器10は、開放頂端12、閉鎖底端14、および、それらの間に延び、内部18を画定する側壁16を含む。ある具体例において、開放頂端12は、除去可能なキャップのような蓋20によって被覆され得る。他の具体例において、蓋20は、内部にサンプルを導入するための標準のニードルカニューレによって穿孔されるか、および/または、内部からサンプルを引き出すためのニードルカニューレまたはプローブによって穿孔され得る、穿孔可能なセプタムを含み得る。穿孔可能なセプタムは、内部に試料を導入するためにニードルカニューレによる穿孔を可能にし、その後、セプタムの再シールを可能にする、再シール可能なセプタムであり得る。穿孔可能なセプタムは、内部からサンプルを引き出すために、他のニードルカニューラまたはプローブによって、任意に、再穿孔され得る。穿孔可能なセプタムまたは蓋20の穿孔可能な部分は、自動抜き取りのためのプローブによって穿孔されることができる。試料採取容器10は、血液収集チューブのような、その中に液体試料を受容するように適合された、いかなる好適な容器でもあり得る。
【0029】
一つの具体例において、試料収集容器10は、約500μlから約1.5mlまでの内部充填容積を有する、小さな容積の血液収集容器である。他の具体例において、試料収集容器10は、約8mlから約10mlまでのような、大きな内部充填容積を有し得る。図2〜図3に示されるように、試料収集容器10は、また、容器内部18への試料の収集を容易にし得る、概略的にはえぐられた部分を画定している、湾曲した受容部22を含む。もし、収集される所望の試料が、患者の毛細管血または静脈の脆弱化した患者からの静脈血であるなら、試料収集容器10の蓋20は除去され、湾曲した受容部22が、試料収集容器10の内部18への血液の導入を容易にするために、血液収集場所の近くに位置決めされ得る。特に、図2を参照すると、ある具体例において、試料収集容器10は、(約500μlから約1.5mlまでのような)小さな容積の収集容器に対応する内部充填容積を有し得るが、標準の診断処理装置に適応させるために、(約10cmの長さ、および、約16mmの直径を有するような)大きな容積の収集容器の外法を有し得る。この形態において、試料収集容器10は、試料収集容器10の内部18を越えて長手方向に延び得る擬似底13を含み得る。
【0030】
試料収集容器10は、ガラス、および/または、高分子組成のような、いかなる好適な液体、および/または、気体不透過性材料からも形成され得る。加えて、側壁16の内面24は、液体、および/または、気体保持特性を有するバリアコーティングで被覆され得る。一つの具体例において、バリアコーティングは、改良された酸素および水の保持特性を提供し得、スプレーコーティングまたははけ塗りによって適用され得る。他の形態において、側壁16は、試料収集容器10のバリア特性を改良するために、それらの間に、空気バリアをもたらすように、第二側壁が第一側壁の周囲を取り囲む「二重壁」構造を含み得る。
【0031】
さらに他の具体例において、試料収集容器10の内部18は、その中に収集されたサンプルに所望の特性を与えるための添加物を供給され得る。例えば、サンプルに所望の結果を提供するために、試薬、保存料、抗凝血剤、凝固剤、凝血活性剤、および/または、他の公知の添加物が、試料収集容器10の内部18に供給され得る。望ましくは、そのような添加物は、粉末またはペレットのような乾燥型で提供される。添加物は、収集容器10の内部に、噴霧乾燥され得る。一つの具体例において、添加物は、中間充填容積指示部30によって指定される試料の容積に対応するように適切な量で提供され得る。
【0032】
図1〜図3を再度参照すると、試料収集容器10は、側壁16に隣接する、中間充填容積指示部30を含み得る。試料収集容器10が、長手方向軸Lに沿って、実質的に直立状態であるような、サンプリング姿勢に位置決めされ、サンプルが内部18に配置されるとき、中間充填容積指示部30は、第一引き出し処理によって引き出されるために、試料収集容器10内に十分なサンプル量が存在するか、または、第二引き出し処理によって引き出されるために、試料収集容器10内に十分なサンプル量が存在するかを示す。例えば、内部18内に配置されたサンプルの容積が、中間充填容積指示部30の全く下方に配置されると、サンプルは、第一引き出し処理によって試料収集容器10から引き出されなければならない。内部18内に配置されたサンプルの容積が、中間充填容積指示部30の位置に、または、上方に、少なくとも部分的に配置されると、サンプルは、第二引き出し処理が、第一引き出し処理とは異なって、第一引き出し処理または第二引き出し処理のいずれかによって、引き出され得る。ある形態において、もし、サンプル容積が、中間充填容積指示部30の全く下方に配置されると、サンプル容積は、手動のピペット操作または他の引き出し処置によるような、手動の引き出し処理によって、試料収集容器10から引き出されねばならない。もし、サンプル容積が、中間充填容積指示部30の上方に、少なくとも部分的に配置されると、サンプルは、手動の引き出し処理、または、診断装置が引き出し処理を実行するようにプログラムされている、自動処置のいずれかによって、引き出され得る。
【0033】
図1に示されるように、試料収集容器10は、閉鎖底端14と中間充填容積指示部30との間の側壁16の内面によって画定された、第一容積測定内部32を画定し得る。試料収集容器10は、また、閉鎖底端14と中間充填容積指示部30の上方に配置された側壁16の一部との間の側壁16の内面24によって画定される、第二容積測定内部34を画定する。この形態において、第一容積測定内部は、第二容積測定内部に満たない。第一容積測定内部は、手動引き出しのような、第一引き出し処理によって、そこから、一定量の試料が引き出されるのを許容する一方で、第二容積測定内部は、手動引き出しのような、第一引き出し処理によって、また、自動引き出しのような、第二引き出し処理によって、そこから、一定量の試料が引き出されるのを許容する。この収容量において、中間充填容積指示部30は、自動処理による引き出しに要求される最小のサンプル容積に対応し得る。
【0034】
一つの具体例において、中間充填容積指示部30は、試料収集容器10の側壁16と一体に形成され得る。中間充填容積指示部30は、試料収集容器10の長手方向軸Lの周りの周囲に配置された帯を含み得る。中間充填容積指示部30は、実質的に連続的であるか、または、分割領域を含み得る。任意に、中間充填容積指示部30は、側壁16の外面36の一部に対して、少なくとも部分的に隆起し得、その結果、医療従事者は、中間充填容積指示部30と試料収集容器10の側壁16との間の触覚上の区別を認識し得る。代わりに、中間充填容積指示部30は、側壁16の外面36の一部に対して少なくとも一部が凹み得、その結果、医療従事者は、中間充填容積指示部30と試料収集容器10の側壁16との間の触覚上の区別を認識し得る。そのような隆起部の高さ、または、そのような凹部の深さは、寸法が、容器10の側壁16からの隆起部または凹部を識別する、人間の目、および/または、機械処理に対して、特別の識別性を提供する限りにおいて、いかなる所望の量でもあり得る。
【0035】
他の形態において、中間充填容積指示部30は、試料収集容器10の側壁16の表面に印刷されるか、さもなければ、蒸着され得る。中間充填容積指示部30は、また、試料収集容器10の側壁16の表面に対して、少なくとも部分的に凹凸加工され得、その結果、中間充填容積指示部30は、粗面を含み得、残りの側壁16は、実質的に滑らかな面を含み得る。中間充填容積指示部30は、また、第一着色部分38を含み得、試料収集容器10の側壁16の少なくとも一部は、第一着色部分38とは異なる第二着色部分40を備えて、第二着色部分40を含む。例えば、中間充填容積指示部30は、側壁16の周りで周囲に延びる着色バンドであり得る。側壁16は、中間充填容積指示部30に隣接する、透明な、または、他の着色された、外観、または、部分であり得る。他の具体例において、試料収集容器10は、中間充填容積指示部30の少なくとも一部と試料収集容器10の側壁16の少なくとも一部との間で、色の対比または見た目の対比を含み得る。色の対比の例は、色部分、または、同一色の色彩および/または純度の変化、を対比させることを含み得る。見た目の対比の例は、真珠光沢、光沢、金属化および類似のもののような色変更の存在を含み得る。別の具体例において、中間充填容積指示部30は、試料収集容器10の側壁16の表面、例えば、側壁16の外面36に、直接、吹き付け、刷り込み、または、さもなければ、適切なマークを適用することによって、形成され得る。中間充填容積指示部30は、側壁16の隣接する部分と比較して違った外観および/または視覚テキスチャーを与えるため、試料収集容器10の側壁16の一部を粗面化、または、さもなければ、変更することによって形成され得る。例えば、中間充填容積指示部30は、凹凸の外観を与えるために、放電加工、エッチング、または、他の類似の処理によって形成され得る。
【0036】
図4〜図5に示されるように、試料収集容器10は、患者情報、試験情報および/またはサンプリング日付に関連する、その上の、同定情報を有するラベル42を含み得る。ラベル42は、透明部分44、および、同定情報を含む、書き込み/印刷可能な部分46を含む。ラベル42は、また、試料収集容器10に対してラベル42の適正な向きを確保するために、試料収集容器10の一部との整列のための第一整列符号48を含み得る。図1を参照すると、試料収集容器10は、また、第二整列符号50を含み得、第一整列符号48および第二整列符号50の整列は、試料収集容器10に対するラベル42の適正な整列を確実にする。一つの形態において、第一整列符号48は、成形された、または、着色された部分を含み得、第二整列符号50は、第二整列符号50内の境界内に第一整列符号48を受け入れるように適合された、対応する受容部を含み得る。他の形態において、第一整列符号48は、図5に示されるように、第二整列符号50の境界または周囲内で、第二整列符号50と重なるように設けられ得る。図4に示されるように、ラベル42は、試料収集容器10に対するラベル42の適正な整列を示すために、ラベル42の一部に沿って実質的に長手方向に配置された整列バーのような、第二整列態様52を含み得る。図4Aに示されるように、ラベル42は、ラベルの端から差し込まれた箇所に位置決めされた第二整列態様52を含み得る。図4Aを再度参照すると、ラベル42は、また、ラベル42の一部に沿って実質的に水平に配置された整列バーのような、第三整列態様53を含み得る。第二整列態様52および第三整列態様53は、互いに、接触するように設けられるか、または、不連続の態様として設けられ得る。一つの具体例において、第二整列態様52および第三整列態様53は、実質的に同じ着色を有し得る。他の具体例において、第二整列態様52および第三整列態様53は、図1に示されるように、試料収集容器に対するラベル42の適正な整列を示し得る。
【0037】
図1〜図3を再度参照すると、試料収集容器10は、また、最小の充填容量に対応し得る、側壁16に隣接した第一充填容積指示部60を含み得る。第一充填容積指示部60は、試料収集容器10がサンプリングする向きに位置決めされたとき、試料収集容器10の内部18に導入される液体サンプルの最小量に関する指示を提供する。この態様において、第一充填容積指示部60は、液体サンプルの所望の最小量が試料収集容器10に加えられたかどうかに関して、視覚的な確認を提供する。
【0038】
試料収集容器10は、また、最大充填容量に対応する、側壁16に隣接する第二充填容積指示部62を含み得る。第二充填容積指示部62は、試料収集容器10がサンプリングする向きに位置決めされたとき、試料収集容器10の内部18に導入される液体サンプルの最大量に関する指示を提供する。この態様において、第二充填容積指示部62は、液体サンプルの所望の最大量が、試料収集容器10に加えられたかどうかに関して、視覚的な確認を提供する。
【0039】
試料収集容器10は、また、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30を含み得る。一つの具体例において、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30は、試料収集容器10の長手方向軸の周りで、それぞれ、周方向に整列させられる。中間充填容積指示部30は、第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62の間に配置され得る。
【0040】
試料収集容器10が、サンプリングする向きにあるとき、中間充填容積指示部30は、試料収集容器10内に含有される液体サンプルの量が、手動または自動引き出し処理によって引き出されるのに十分であるかどうかに関する視覚的な確認を提供する。例えば、ある状況下において、容器内のサンプル量が、中間充填容積指示部30によって決められた容積レベルより少ないが、第一充填容積指示部60によって決められた容積レベルより大きいのなら、容器内のサンプルは、自動引き出し処理によって引き出されず、手動手段によって引き出され得る。もし、容器内のサンプル量が、中間充填容積指示部30によって決められた容積レベルと同じか、または、それより大きく、第二充填容積指示部62によって決められた容積レベルより小さいのなら、容器内のサンプルは、自動引き出し処理によっても、手動引き出し手段によっても引き出され得る。したがって、図1〜図3に示されるように、中間充填容積指示部30を有する試料収集容器10は、容器内に含有される流体サンプルが、特定の引き出し処理を用いてそのサンプルを処理するのに十分であるかどうかを決定することに伴う当て推量を大いに減少させる。
【0041】
図1〜図3の参照を続けると、いくつかの非限定的具体例において、試料収集容器10は、一つ以上、例えば、二つの充填容積範囲を含む。充填容積範囲の各々は、独立して、容量の連続した領域または範囲を画定し、一端で、下限によって、多端で、上限によって、境界される。充填容積範囲の各々は、それぞれの引き出し手順と関連し得、その結果、特定の充填容積範囲内の容積は、特定の引き出し処理に対応する受容し得るサンプル量を反映する。
【0042】
例えば、図3に示されるように、試料収集容器10は、下限72および上限74で境界される、第一充填容積指示範囲70を含み得、第一充填容積指示範囲70は、手動操作による引き出しのための適正なサンプル充填容積を画定し得る。したがって、試料収集容器10内のサンプルの容積が、第一充填容積指示範囲70内に収まるなら、サンプルが、手動引き出しのような、第一引き出し処理によって、引き出され得ることが理解されるであろう。試料収集容器10は、さらに、中間充填容積指示部30と一致する下限82、および、上限84によって、また、境界される、第二充填容積指示範囲80を含み得る。第二充填容積指示範囲80は、自動(または手動)引き出し処理による引き出しのための適正なサンプル充填容積を画定する。したがって、試料収集容器10内のサンプルの量が、第二充填容積指示範囲80内に収まるなら、サンプルが、手動引き出しのような、第一引き出し処理、または、自動引き出しのような、第二引き出し処理によって、引き出され得ることが理解されるであろう。第一充填容積指示範囲70と第二充填容積指示範囲80は、完全に重複しないけれども、それらの間には、いくらかの重複があり得る。
【0043】
ある形態において、試料収集容器10は、容器10の内部に配置された、図2に示されるような、用量特定の添加物102を含み得る。用量特定の添加物102は、血液のような特定量のサンプルとの相互作用または活性化のために計測される、ここに記載されるいかなる添加物でもあり得る。この形態において、中間充填容積指示部30は、閉鎖底端14と中間充填容積指示部30との間の側壁により、第一測定容積内部32を画定する。中間充填容積指示部30は、また、閉鎖端14と中間充填容積指示部30上に配置された側壁の一部との間の側壁により、第二測定容積内部34を画定する。中間充填容積指示部30は、用量特定の添加物に依存して、第一方法のために内部に導入されるサンプルの量を示し、中間充填容積指示部30は、用量特定の添加物に依存して、第一方法は第二方法と異なって、第二方法のために内部に導入されるサンプルの量を示す。例えば、第一方法は、引き出し工程、診断、定性または定量試験工程であり得、第二方法は、異なる引き出し工程、診断、定性または定量試験工程であり得る。
【0044】
本発明の一具体例に従って、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、試料収集容器10の側壁16と一体に形成される。任意に、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、試料収集容器10の側壁16の外面36に対して、少なくとも部分的に盛り上がっている。代わりに、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、試料収集容器10の側壁16の外面36に対して、少なくとも部分的に凹んでいる。
【0045】
さらなる形態において、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、容器10の側壁16の表面に、印刷されるか、さもなければ、塗布される。任意に、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、試料収集容器10の側壁16の表面の一部に対して少なくとも部分的に凹凸付与される。さらに、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30の少なくとも一つは、試料収集容器10の側壁16の少なくとも一部、他の第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30に対して、上述のように、色の対比または見た目の対比を含み得る。
【0046】
図6〜図12A2に示されるように、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30は、多くの異なった形態の形を取り得る。図6に示されるように、第一充填容積指示部60は、図1に示されるように、容器の長手方向軸Lに対して、実質的に垂直に、例えば、実質的に左右方向に配置された直線の形を取り得、任意に、それと共に、識別情報60Aを含み得る。一つの具体例において、識別情報60Aは、最小充填容積の250μlのような、対応する充填容積を識別し得る。再び、図6を参照すると、第二充填容積指示部62は、試料収集容器10からの自動サンプル引き出しに求められるサンプル容積を証明する中間充填容積指示部30と共に形成される視認窓85の上方表面の形であり得る。任意に、第二充填容積指示部62は、最大充填容積の500μlのような、識別情報62Aを含み得る。図6Aに示されるように、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30は繰返され得、その結果、試料収集容器上で見ると、指示部の各々は、側壁の周囲の周りで視認できる。
【0047】
他の形態において、図7および図7Aに示されるように、第二充填容積指示部62は、試料収集容器10からの自動サンプル取り出しのために必要とされるサンプル容積を証明する中間充填容積指示部30と共に形成される不透明指示領域86の上方表面の形を取り得る。任意に、不透明指示領域86は、ここで議論されているように、色の対比または見た目の対比を含み得る。図8および図8Aに示されるように、第一充填容積指示部60は、手動引き出し処理のような、第一引き出し処理によって引き出され得るサンプルの範囲に対応する、頂部表面としての第二充填容積指示部62と共に形成された視認窓85の底部表面を形成し得る。中間充填容積指示部30は、自動引き出し処理のような第二引き出し処置、または、手動引き出し処理のような、第一引き出し処置によって引き出され得るサンプルの範囲に対応する、頂部表面としての第二充填容積指示部62と共に形成される、不透明指示領域86の底部表面を形成し得る。ここで、中間充填容積指示部30は、自動引き出し処理に必要とされる中間の容積に対応する、中間充填容積375μlのような、それと関連する識別情報を有することが留意される。
【0048】
図9および図9Aは、中間充填容積指示部30および第二充填容積指示部62によって形成された視認窓85、および、第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62によって形成された不透明指示領域86を備える類似の具体例を示す。図10〜図12Aに示されるように、不透明指示領域86を含む種々の形態が、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30によって決定される手動引き出し処理および自動引き出し処理を指示するために示され得る。図11に示されるように、ある形態において、第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62の輪郭は、少なくとも一つの共通表面61を共有する。この形態において、中間充填容積指示部30は、第一充填容積指示部60および/または第二充填容積指示部62の少なくとも一部と同一の広がりを持ち得る。
【0049】
図12A1に示されるように、第一充填容積指示部60は、図1に示されるように、容器の長手方向軸Lに対して、実質的に垂直、例えば、実質的に左右方向に配置された線の形を取り得、任意に、ここに記載されているように、それと一緒の識別情報を含み得る。第二充填容積指示部62は、また、第一充填容積指示部60に実質的に垂直に配置された線の形を取り得、図1に示されるように、容器の長手方向軸Lに関して、第一充填容積指示部60の上方に位置づけられ得る。任意に、第二充填容積指示部62は、ここにまた記載されているような、識別情報を含み得る。中間充填容積指示部30は、また、第一充填容積指示部に実質的に垂直に配置される線の形を取り得、第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62の間に配置され得る。図12A2に示されるように、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30は、繰返され、その結果、試料収集容器上で見ると、指示部の各々は、側壁の周囲の周りで視認可能である。
【0050】
さらに別の具体例において、図12B〜図12Dに示されるように、ある具体例において、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30は、互いからオフセットされ得、第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62、および、中間充填容積指示部30のいずれもが、整列しない。図12B〜図12Dに示されるように、中間充填容積指示部は、第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62の双方からオフセットした中間領域を示す厚み30aを有し得る。さらなる具体例において、中間充填容積指示部30は、第一充填容積指示部60と第一中間部30bの間で指示される第一容積測定用内部と、第二充填容積指示部62と第二中間部30cの間で指示される第二容積測定用内部を有する、第一中間部30bおよび第二中間部30cを含み得る。
【0051】
図13〜図19Aに示されるように、中間充填容積指示部30およびいずれの第一充填容積指示部60、第二充填容積指示部62も、図1に示されるように、試料収集容器10の外面36に設けられる、ラベル90に設けられ得る。
【0052】
他の形態において、一つ以上の第一および第二充填容積指示部60、62は、容器側面の周りに延びる、ブロックまたは帯のような、多角形形状によって、画定され得る。各々の多角形形状は、例えば、充填容積範囲の上限および下限を画定する、それぞれの側面を有することによって、充填容積範囲に対応する領域を画定するように作用し得る。ブロックは、容器に対して、軸方向に、試料収集容器の側壁に沿って延び得る。ブロックの軸方向の広がりは、第一および第二充填容積範囲と一緒に異なった容積範囲を示すために、他のブロックの軸方向広がりとは異なり得る。例示の方法により、ブロックは、互いに近接して配置され、その結果、図11および図11Aに見られるように、共通の側部を共有し、または、ブロックは、図10に示されるように、互いから間隔を空けられ得るが、これらの特定の配列は、限定として理解されるべきではない。他の非限定的な具体例において、試料収集容器10は、図6〜図7Aに示されるような、一つの充填容積範囲を画定する単一の多角形状を含み得る。充填容積範囲を画定する形状は、独立に、形付けられ、着色され、透明であり、また、半透明であり得る。
【0053】
図20〜図28に示されるように、中間充填容積指示部30、および、いずれの上述の形状の第一充填容積指示部60および第二充填容積指示部62も、図1に示されるように、第二整列符号50を有する試料収集容器10の外表面36に設けられ得る第一整列符号48を、また、含み得る、ラベル90上に設けられ得る。
【0054】
使用中、第一引き出し処理、例えば、手動の引き出しによって、そこから、試料を除去することが望まれるなら、医療従事者は、試料が、中間充填容積指示部30の下方に配置されるように、試料収集容器10の内部に、一定量のサンプルを供給し得る。第一引き出し処理または第二引き出し処理、例えば、手動引き出しまたは自動引き出しによって試料を除去することが望まれるなら、医療従事者は、代わりに、一定量の試料の少なくとも一部が、中間充填容積指示部30に位置するか、その上方に配置されるように、試料収集容器10の内部に一定量のサンプルを、供給し得る。続く試料収集容器10からのサンプルの引き出しは、したがって、試料収集容器10がサンプリング方向にあるとき、もし、試料が中間充填容積指示部30の下方に配置されているなら、第一引き出し処理によって行われる。続く試料収集容器10からのサンプルの引き出しは、したがって、また、試料収集容器10がサンプリング方向にあるとき、もし、試料が中間充填容積指示部30の位置に、または、上方に配置されているなら、第二引き出し処理によって行われる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料収集容器であって、該試料収集容器は、
頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁、および、
上記側壁に隣接する中間充填容積指示部であって、上記容器が、上記閉鎖された底端および上記中間充填容積指示部の間の上記側壁によって画定された第一容積測定内部を含み、および、上記容器が、また、上記閉鎖された底端および上記中間指示部の上方に配置された上記側壁の一部の間の上記側壁によって画定された第二容積測定内部を含む、上記中間充填容積指示部、を含み、
上記第一容積測定内部は、第一引き出し処理によって、そこから試料の引き出しを可能とするように適合されており、上記第二容積測定内部は、上記第一引き出し処理または第二引き出し処理のいずれかによって、そこから試料の引き出しを可能とするように適合されており、上記第二引き出し処理は上記第一引き出し処理とは異なっていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項2】
請求項1の試料収集容器であって、該試料収集容器は、さらに、上記内部に噴霧乾燥された添加物を含み、該添加物は、上記中間充填容積指示部によって示された試料の容積に対応する適正な量で供与されていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項3】
請求項1の試料収集容器であって、上記第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり、上記第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であることを特徴とする試料収集容器。
【請求項4】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、上記容器の上記側壁と一体に形成されていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項5】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、上記容器の上記側壁の表面に対して、少なくとも部分的に盛り上げられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項6】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、上記容器の上記側壁の表面に対して、少なくとも部分的に凹ませられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項7】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、上記容器の上記側壁の表面に印刷されていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項8】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、上記容器の上記側壁の表面に対して、少なくとも部分的に凹凸が付けられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項9】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、第一着色部分を含み、および、上記容器の上記側壁の少なくとも一部は、第二着色部分を含み、上記第二着色部分は、上記第一着色部分とは異なることを特徴とする試料収集容器。
【請求項10】
請求項1の試料収集容器であって、該試料収集容器は、さらに、上記中間充填容積指示部の少なくとも一部と上記容器の上記側壁の少なくとも一部との間で、色の対比または見た目の対比を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項11】
請求項1の試料収集容器であって、該試料収集容器は、さらに、上記容器の側壁に少なくとも部分的に配置された、上記中間充填容積指示部を含むラベルを含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項12】
請求項11の試料収集容器であって、上記ラベルおよび上記容器の上記側壁のうちの少なくとも一つが第一整列記号を含み、上記ラベルおよび上記容器の上記側壁のうちの他のものが、第二整列記号を含み、上記第一整列記号と上記第二整列記号は、対応する整列を提供することを特徴とする試料収集容器。
【請求項13】
請求項1の試料収集容器であって、上記中間充填容積指示部は、さらに、上記第一引き出し処理および上記第二引き出し処理のうちの少なくとも一つを識別する情報を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項14】
請求項1の試料収集容器であって、該試料収集容器が、さらに、上記容器の上記頂端内に少なくとも部分的に配置される蓋を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項15】
請求項14の試料収集容器であって、上記蓋が、自動引き出しのためのプローブによって穿孔され得る穿孔可能部分を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項16】
試料収集容器であって、該試料収集容器は、
頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁、
第一内部充填容積に対応する、上記側壁に隣接する第一充填容積指示部、
第二内部充填容積に対応する、上記側壁に隣接する第二充填容積指示部であって、上記第一内部容積は、上記第二内部容積より小さい、上記第二内部容積指示部、および、
上記側壁に隣接し、上記第一充填容積指示部と上記第二充填容積指示部との間に位置付けられる中間充填容積指示部であって、上記第一充填容積指示部、上記第二内部容積指示部および上記中間充填容積指示部が上記容器の長手方向軸の周りに整列させられる、上記中間充填容積指示部、を含み、
もしサンプルの量が、サンプリング方向において、上記中間充填容積指示部の下方であるなら、上記サンプルが、第一引き出し処理によって、上記容器の上記内部内から引き出され得、もしサンプルの量が、上記サンプリング方向において、上記中間充填容積指示部の上方であるなら、上記第一引き出し処理または第二引き出し処理によって、上記容器の内部内から引き出され得、上記第二引き出し処理が上記第一引き出し処理とは異なっていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項17】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一引き出し処理は、手動の引き出し処理であり、上記第二引き出し処理は、自動の引き出し処理であることを特徴とする試料収集容器。
【請求項18】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁と一体に形成されていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項19】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁の表面に対して少なくとも部分的に盛り上げられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項20】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁の表面に対して少なくとも部分的に凹ませられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項21】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁の表面に印刷されていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項22】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁の表面に対して少なくとも部分的に凹凸が付けられていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項23】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の少なくとも一つは、上記容器の上記側壁の一部と、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部の他のものとに対して、色の対比または見た目の対比を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項24】
請求項16の試料収集容器であって、該試料収集容器は、さらに、上記容器の上記側壁に少なくとも部分的に配置された、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つを含むラベルを含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項25】
請求項16の試料収集容器であって、上記ラベルおよび上記容器の上記側壁のうちの少なくとも一つは、第一整列記号を含み、上記ラベルおよび上記容器の上記側壁のうちの他のものは、第二整列記号を含み、上記第一整列記号と上記第二整列記号は、対応する整列を提供することを特徴とする試料収集容器。
【請求項26】
請求項16の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、さらに、識別情報を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項27】
請求項26の試料収集容器であって、上記識別情報は、上記第一引き出し処理および上記第二引き出し処理のうちの少なくとも一つを識別することを特徴とする試料収集容器。
【請求項28】
請求項26の試料収集容器であって、上記識別情報は、対応する充填容積を識別することを特徴とする試料収集容器。
【請求項29】
請求項26の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、上記容器の長手方向軸に実質的に垂直に配置された線であることを特徴とする試料収集容器。
【請求項30】
請求項26の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部、上記第二充填容積指示部、および、上記中間充填容積指示部のうちの少なくとも一つは、そこを通して試料が視認され得る窓を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項31】
請求項26の試料収集容器であって、上記第一充填容積指示部および上記中間充填容積指示部の間に延びる範囲、および、上記中間充填容積指示部および上記第二充填容積指示部の間に延びる範囲のうちの少なくとも一つは、指示領域を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項32】
請求項31の試料収集容器であって、上記指示領域は、上記容器の上記側壁の少なくとも一部と、色の対比または見た目の対比を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項33】
請求項31の試料収集容器であって、上記指示領域は、上記第一充填容積指示部および上記中間充填容積指示部の間に延びる範囲に対応する第一領域、および、上記中間充填容積指示部および上記第二充填容積指示部の間に延びる範囲に対応する第二領域を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項34】
請求項16の試料収集容器であって、該試料収集容器は、さらに、上記容器の上記開放された頂端内に少なくとも部分的に配置された蓋を含むことを特徴とする試料収集容器。
【請求項35】
試料収集容器であって、該試料収集容器は、
開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁、
上記側壁に隣接する最小充填容積指示部であって、上記側壁が、上記閉鎖された底壁と上記最小充填容積指示部との間の最小の有効容積を画定する、上記最小充填容積指示部、
上記側壁に隣接する最大充填容積指示部であって、上記側壁が、上記閉鎖された底壁と上記最大充填容積指示部との間の最大の有効容積を画定する、上記最大充填容積指示部、および、
上記側壁に隣接し、上記最小充填容積指示部と上記最大充填容積指示部との間に位置付けられた中間充填容積指示部であって、上記側壁は、上記最小充填容積指示部と上記中間充填容積指示部との間の第一引き出し容積を画定し、サンプルが、上記第一引き出し処理によって、そこから引き出され得る、上記中間充填容積指示部を含み、
上記側壁は、さらに、上記中間充填容積指示部と上記最大充填容積指示部との間の第二引き出し容積を画定し、サンプルは、上記第一引き出し処理または第二引き出し処理のいずれかによって、そこから引き出され得、上記第二引き出し処理が上記第一引き出し処理と異なっていることを特徴とする試料収集容器。
【請求項36】
請求項35の試料収集容器であって、上記第一引き出し処理は、手動引き出し処理であり、上記第二引き出し処理は、自動引き出し処理であることを特徴とする試料収集容器。
【請求項37】
試料収集容器に試料を充填する方法であって、上記方法は、
開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有し、上記側壁が、中間充填容積指示部を含む、収集容器を用意すること、および、
第一引き出し処理によって、そこから試料を取り出すことが望まれるなら、試料の容積が、上記中間充填容積指示部の下方に配置され、第二引き出し処理が、上記第一引き出し処理とは異なって、上記第一引き出し処理または上記第二引き出し処理によって、そこから試料を取り出すことが望まれるなら、試料の容積の少なくとも一部が、上記中間充填容積指示部の位置またはその上方に配置されるように、上記容器の上記内部に一定量の試料を供給することを含むことを特徴とする試料収集容器に試料を充填する方法。
【請求項38】
請求項37の試料収集容器に試料を充填する方法であって、上記第一引き出し処理は、手動引き出し処理であり、上記第二引き出し処理は、自動引き出し処理であることを特徴とする試料収集容器に試料を充填する方法。
【請求項39】
試料収集容器からサンプルを引き出す方法であって、上記試料収集容器からサンプルを引き出す方法は、
開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有し、上記側壁が、中間充填容積指示部を含み、試料が、上記内部内に配置されている、収集容器を用意すること、および、
もし試料が、上記中間充填容積指示部の下方に配置されているなら、第一引き出し処理によって、上記内部から上記試料を引き出し、もし上記試料の少なくとも一部が、上記中間充填容積指示部の位置またはその上方に配置されているなら、上記第二引き出し処理が上記第一引き出し処理とは異なって、上記第二引き出し処理によって、上記内部から上記試料を引き出すことを含むことを特徴とする試料収集容器に試料を充填する方法。
【請求項40】
請求項39の試料収集容器からサンプルを引き出す方法であって、上記第一引き出し処理は、手動引き出し処理であり、上記第二引き出し処理は、自動引き出し処理であることを特徴とする試料収集容器からサンプルを引き出す方法。
【請求項41】
試料収集容器を生産する方法であって、方法は、
開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、内部を画定する側壁を有する収集容器を用意すること、
上記側壁に隣接して、第一充填容積指示部を設けること、および、
上記側壁に隣接して、第二充填容積指示部を設けること、を含み、
上記第一充填容積指示部および上記第二充填容積指示部は、少なくとも一つの共通表面を共有するように位置付けられていることを特徴とする試料収集容器を生産する方法。
【請求項42】
請求項41の方法であって、上記第一充填容積指示部および上記第二充填容積指示部は、頂部表面および底部表面のうちの少なくとも一つを共有していることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項41の方法であって、方法は、さらに、上記側壁に隣接して上記中間充填容積指示部を設けることを含み、上記中間充填容積指示部は、上記第一充填容積指示部および上記第二充填容積指示部のうちの少なくとも一つと同一の広がりであることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項41の方法であって、方法は、さらに、上記側壁に隣接して上記中間充填容積指示部を設けることを含み、上記中間充填容積指示部は、上記第一充填容積指示部および上記第二充填容積指示部の間に設けられることを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項41の方法であって、上記第一充填容積指示部は、上記閉鎖された底端からの最小有効容積を画定し、上記第二充填容積指示部は、上記閉鎖された底端からの最大有効容積を画定することを特徴とする方法。
【請求項46】
試料収集アセンブリであって、該試料収集アセンブリは、
開放された頂端、閉鎖された底端、および、それらの間に延び、その中にサンプルを受容するように適合された内部を画定する側壁を有する容器、
上記内部内に配置された用量特定の添加物、および、
上記側壁に隣接する中間充填容積指示部であって、上記容器は、上記閉鎖された底端および上記中間充填容積指示部との間の上記側壁によって画定される、第一容積測定内部を画定し、および、上記容器は、上記閉鎖された底端および上記中間指示部の上方に配置された上記側壁の一部との間の上記側壁によって画定される、第二容積測定内部を画定する、上記中間充填容積指示部、を含み、
上記中間充填容積指示部は、上記用量特定の添加物に依存して、第一処理のために、上記内部に導入されるサンプルの量を示し、上記中間充填容積指示部は、上記用量特定の添加物に依存して、第二処理のために、上記内部に導入されるサンプルの量を示し、上記第一処理が上記第二処理とは異なっていることを特徴とする試料収集アセンブリ。
【請求項47】
請求項46の試料収集アセンブリであって、上記第一処理は、引き出し処理、診断、定性、定量試験処理であり、上記第二処理は、異なる引き出し処理、診断、定性、定量試験処理であることを特徴とする試料収集アセンブリ。
【請求項48】
請求項46の試料収集アセンブリであって、該試料収集アセンブリは、さらに、
上記側壁に隣接する最小充填容積指示部であって、上記側壁は、上記底端と上記最小充填容積指示部との間に最小の有効容積を画定する上記最小充填容積指示部、および、
上記側壁に隣接する最大充填容積指示部であって、上記側壁は、上記底端と上記最大充填容積指示部との間に最大の有効容積を画定する上記最大充填容積指示部、を含むことを特徴とする試料収集アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図7A】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図10A】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図12A】
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【図12A1】
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【図12A2】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【図13A】
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【図14】
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【図14A】
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【図15】
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【図15A】
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【図16】
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【図16A】
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【図17】
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【図17A】
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【図18】
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【図18A】
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【図19】
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【図19A】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公表番号】特表2013−517509(P2013−517509A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550074(P2012−550074)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2011/021655
【国際公開番号】WO2011/090988
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(595117091)ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
【Fターム(参考)】