説明

引上げテープを備えたタバコのパッケージ、および、関連する包装方法および装置

【課題】引上げテープを備え、安価で且つ製造が容易なタバコのパッケージを提供する。
【解決手段】本発明のタバコのパッケージは、一群4のタバコと、該一群4のタバコを囲繞すると共に、取出し開口5を有する内側パッケージ3と、一群4のタバコ中の少なくとも一本のタバコ22に係合する引上げテープ21であって、内側パッケージ3の取出し開口5にて一群4のタバコの頂壁部から突出する把持端部23であってタバコ22を引上げるべく引張られるという把持端部23を有するという引上げテープ21とを有するタバコのパッケージ1であって、引上げテープ21は、内側パッケージ3の内側にて、タバコ22の底端部の回りにU形状に折り曲げられると共に、内側パッケージ3から完全に分離されることから、該内側パッケージ3に関して自由に移動可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引上げテープを備えたタバコのパッケージ、および、関連する包装方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の説明においては、簡潔さのために、且つ、あくまで例示的に、タバコの枢動蓋体付き剛性小箱が言及される。
【0003】
タバコの枢動蓋体付き剛性小箱は通常、一群のタバコを囲繞する内側パッケージと、該内側パッケージを収容する外側の剛性容器とを備える。上記内側パッケージは、最初は完全に閉じられると共に、該パッケージは、タバコの小箱が開封されたときに該内側パッケージからタバコを引抜くために除去されるという剥ぎ取り式の頂部を有している。
【0004】
上記内側パッケージおよび外側容器は、該内側パッケージの内側の一群のタバコに対して側方圧力を及ぼすことが多い。また、完全な一群のタバコを有する新しい小箱の場合、この側方圧力によると、最初の一本のタバコと、周囲のタバコとの間の摩擦に起因して、一群のタバコから該最初のタバコを取出すことが困難とされることがある。一群のタバコからの最初の一本のタバコの取出しを容易化するために、一群のタバコの内の少なくとも一本のタバコに対し、該一群のタバコの頂壁部から突出する把持端部であって該一本のタバコを摺動させるために引上げられるという把持端部を有する引上げテープを装着することが提案されている。
【0005】
公知の引上げテープの主な欠点は、上記把持端部の逆側の内側端部が、内側パッケージの壁部に対して接着されるべきことに在る。しかし、タバコ上もしくはタバコの近傍に接着剤があると、該接着剤は、タバコにより吸収されて該タバコの芳香および/または風味を損なう揮発性物質を放出する可能性があることを考慮して、タバコの小箱の内側パッケージは、常に接着剤なしで製造されてきた。
【0006】
更に、標準的な包装機は、内側パッケージの内側面に対して接着剤を適用し得る塗付デバイスを備えることが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上記の欠点を解消すべく設計された引上げテープを備えると同時に、安価であり且つ製造が容易なタバコのパッケージを提供するに在る。本発明の別の目的は、斯かるタバコのパッケージを製造するための包装方法および装置を提供するに在る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に依れば、添付の各請求項に権利請求された如き、引上げテープを備えたタバコのパッケージ、および、関連する包装方法および装置が提供される。
【0009】
本発明の非限定的な実施例は、添付図面に関して例示的に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るタバコの小箱の閉じ形態における前面斜視図である。
【図2】図1のタバコの小箱の開き形態における前面斜視図である。
【図3】図1のタバコの小箱の閉じ形態における後面斜視図である。
【図4】剥ぎ取り式の頂部が取り外された図1のタバコの小箱の内側パッケージの前面斜視図である。
【図5】図4の内側パッケージ内に囲繞された一群のタバコの前面斜視図である。
【図6】最初の一本のタバコを取出すときにおける図5の一群のタバコの前面斜視図である。
【図7】最初の一本のタバコを取出すときにおける図5の一群のタバコの前面斜視図であり、明瞭化のために該最初の一本のタバコは省略されている。
【図8】一群のタバコから取出されるべき最初の一本のタバコに対して装着された引上げテープの側面図である。
【図9】図1のタバコの小箱を製造する包装機の概略的斜視図であり、明瞭化のために種々の部分が省略されている。
【図10】一群のタバコを形成する図9の包装機の群形成ユニットの概略的斜視図であり、明瞭化のために種々の部分が省略されている。
【図11】図10の群形成ユニットの概略的断面図であり、明瞭化のために種々の部分が省略されている。
【図12】図11における詳細部の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1、図2および図3における番号1は、全体として、剛性厚紙製のカップ形状の外側容器2と、該容器2の内部に収容された内側パッケージ3とを備える、タバコの剛性小箱を表している。内側パッケージ3は、平行六面体形状の一群のタバコ(図4〜図7)を囲繞すると共に、該パッケージは、頂部および前部に、剥ぎ取り式の閉じ部分6により閉じられたタバコ取出し開口5であって、内側パッケージ3の前壁部の一部と頂壁部の一部とにわたり延在するというタバコ取出し開口5を有する。タバコの小箱1が開封されたとき、剥ぎ取り式の閉じ部分6は取り外されて、内側パッケージ3からタバコが引抜かれる。換言すると、タバコの小箱1が開封されたときに内側パッケージ3は、(剥ぎ取り式の閉じ部分6を備えた)図2の形態から、(剥ぎ取り式の閉じ部分6なしの)図4の形態へと移行する。
【0012】
不図示の異なる実施例において、内側パッケージ3はシールされると共に、最初は取出し開口5を閉じている剥ぎ取り式の閉じ部分6は、取出し開口5を閉じる閉じ位置と取出し開口5を開く開き位置との間で可動であるという再閉成可能な(すなわち開閉される)シール用パネル6により置き換えられる。
【0013】
外側容器2は、開放頂端部7と、ヒンジ9に沿い該容器2に対して枢着されたカップ形状蓋体8であって、開放頂端部7を夫々開閉する開き位置(図2)と閉じ位置(図1および図3)との間で該容器2に関して回動するというカップ形状蓋体8とを有する。
【0014】
蓋体8が閉じ位置に在るとき、外側容器2は、対置され且つ相互に対して平行である頂壁部10および底壁部11と、対置された平行な2つの主要側壁部12、13と、対置された平行な2つの副次的側壁部14とを備える直方体の形態である。更に詳細には、一方の主要側壁部12は外側容器2の前壁部12を画成し、且つ、他方の主要側壁部13は外側容器2の後壁部13を画成する。各側壁部14と前後の壁部12、13との間には4本の長手縁部15が画成されると共に、頂壁部10および底壁部11と前後および側方の壁部12、13、14との間には8本の横手縁部16が画成される。
【0015】
図1から図3の実施例において、縁部15および16は全てが角張っているが、不図示の代替実施例においては、縁部15および16の内の幾つかは斜面形成されまたは丸み付けされても良い。
【0016】
小箱1はまた、剛性の(すなわち剛性厚紙製の)カラー17も備え、該カラーは、U形状に折り曲げられて容器2の内側に固定(接着)されると共に、開放頂端部7から部分的に外方に突出し、且つ、蓋体8が閉じられたときに該蓋体8の対応内側面に係合する。好適実施例においてカラー17は2つの突出部18を有し、該突出部は、側方に突出して蓋体8の側壁部と干渉し、該蓋体8を閉じ位置に維持する。カラー17は、容器2の前壁部12と接触すべく位置された前壁部19と、該前壁部19の各側部上に配置されると共に、容器2の各副次的側壁部14に対して接触すべく位置された2つの側壁部20とを備える。
【0017】
図4から図8に示された如く、引上げテープ21は群4における一本のタバコ22に対して装着されると共に、該テープは、内側パッケージ3の取出し開口5にて該群4の頂壁部から突出する把持端部23であって、引張られることでタバコ22を上方に摺動させるという把持端部23を有する。図8において更に明確に示された如く、引上げテープ21は内側パッケージ3の内側にてタバコ22の底端部24の回りにU形状に折り曲げられると共に、内側パッケージ3からは完全に分離されることで該内側パッケージ3に関して自由に移動可能である。換言すると、内側パッケージ3に対して何ら物理的に接続されていないことから、引上げテープ21の全ての部分は内側パッケージ3に関して自由に摺動し得る。
【0018】
図8に更に明確に示された如く、引上げテープ21は、把持端部23にて終端すると共にタバコ22の筒状側壁部26に対して接触して位置決めされた垂直壁部25と、該垂直壁部25に対して直交すると共にタバコ22の底端部24に対して接触して位置決めされた水平壁部27と、把持端部23とは逆側である該引上げテープ21の内側端部29にて終端する垂直壁部28であって、垂直壁部25と平行とされて該垂直壁部に臨み、且つ、垂直壁部25に対するタバコ22の逆側にて該タバコ22の筒状側壁部26に対して接触して位置決めされるという垂直壁部28とを備える。
【0019】
好適実施例において、引上げテープ21の垂直壁部28は、該引上げテープ21の残部(特に水平壁部27)よりも(すなわち横方向に)広幅である広幅部分30を備える。該広幅部分30は一本のタバコの直径よりも(好適には、2〜3倍)広幅であり、且つ、引上げテープ21の残部は一本のタバコの直径よりも狭幅である。
【0020】
換言すると、引上げテープ21は、把持端部23から延在する狭幅部分と、把持端部23とは逆側の内側端部29から延在すると共に上記狭幅部分よりも広幅である広幅部分30とを備える。
【0021】
タバコの小箱1が封緘されることから内側パッケージ3が閉じられるとき、該内側パッケージ3の取出し開口5は、一群4のタバコの頂壁部上へと引上げテープ21の把持端部23を押し下げる剥ぎ取り式の閉じ部分6により閉じられる。タバコの小箱1が開封され且つ閉じ部分6がユーザにより剥ぎ取られたとき、引上げテープ21の把持端部23は、ユーザによる容易な把持のために(図4および図5に示された如く)一群4のタバコの頂壁部から跳ね上がる。把持端部23を保持し、(図6に示された如く)ユーザはテープ21を垂直に引上げることから、一本タバコ22もまた、内側パッケージ3の取出し開口5を通しての容易な引抜きのために、(図6に示された如く)引上げテープ21と一体的に且つ群4の残部に関し、垂直上方に摺動される。
【0022】
引上げテープ21の広幅部分30は二重の機能を有している。
【0023】
第1に、ユーザがテープ21の把持端部23を引上げて一本のタバコ22を取出すとき、広幅部分30は、タバコ22と一体的に上方に摺動するのとは対照的に、該タバコ22に関して引上げテープ21が滑動することを阻止する(すなわち、一本のタバコ22が所定位置に留まり乍ら、引上げテープ21が一群4のタバコから引抜かれることを阻止する)。換言すると、ユーザが把持端部23に対して引張り力を及ぼすときに、引上げテープ21が一本のタバコ22に関して滑動し(すなわち、群4から引抜かれ)始めたとすると、広幅部分30は変形して群4の下を摺動せねばならない。しかし、そのサイズの故に、広幅部分30を変形させることは、一本のタバコ22と一体的にテープ21を上方に摺動させるよりも大きな力を要することから、タバコ22に関する引上げテープ21の一切の滑動は、広幅部分30が変形して群4の下を摺動し得ないことにより、阻止される。
【0024】
第2に、広幅部分30は、引上げテープ21を一本のタバコ22の回りにおける正しい位置に保持すると共に、該タバコ22が上昇されるときにおける引上げテープ21の一切の不都合な側方(横方向)移動を阻止する。
【0025】
述べられた如く、引上げテープ21の少なくとも水平壁部27は一本のタバコの直径より狭幅とされることで、引上げテープ21が一本のタバコ22のみを上昇させることが確実とされており、すなわち、もし引上げテープ21の水平壁部27が一本のタバコの直径よりも広幅とされたなら、それはタバコ22に隣接する2本のタバコにも接触するであろうし;且つ、図5から図7に示された如く、引上げテープ21の広幅部分30は一本のタバコの直径よりも広幅とされることで、それがタバコ22と、該タバコ22に隣接する2本のタバコとに接触することが確実とされる。好適実施例において、引上げテープ21の広幅部分30は一本のタバコの直径の2〜3倍だけ広幅とされて、3本のタバコのみ、すなわちタバコ22と、該タバコ22に隣接する2本のタバコとに対してのみ該広幅部分が接触することが確実とされる。もし、一本のタバコの直径の2倍よりも相当に狭幅であるなら、広幅部分30は、引上げテープ21の十分な安定性を確実とし得ず;また逆に、一本のタバコの直径の3倍(更には4倍)よりも相当に広幅であるなら、引上げテープ21の広幅部分30は、一本のタバコ22を上昇させるときに深刻な摩擦を生成し得る。
【0026】
図9は、上述の図1から図3のタバコの小箱1を製造するための、ジ・ディ株式会社(G.D. Societa per Azioni)により製造されたX2もしくはX3型である、タバコ包装機の一部分を示している。
【0027】
包装機31は、複数群4のタバコを形成する群形成ユニット32と、包装材料の薄寸体34を各群4のタバコの回りに折り曲げることにより内側パッケージ3を形成する包装ユニット33と、内側パッケージ3の回りにカラー17と素材36とを折り曲げることにより外側容器2を形成する包装ユニット35とを備える。
【0028】
図10に示された如く、複数群4のタバコを形成するユニット32は、(図10にてはひとつのみが示される)所定数の群形成ポケット38が装着された群形成コンベア37を備え、上記ポケットの各々は、重畳された3層39のタバコから成る一群4のタバコを支持する。群形成コンベア37は(図9において概略的に示された)ホッパ40の3個の吐出口を通過して各群形成ポケット38を搬送し、其処で、対応する3個の押圧器41(図11においては1個が示されている)が、タバコの3つの層39を順次的に群形成ポケット38内へと挿入することで、一群4のタバコを形成する。
【0029】
図11に示された如く、群形成ユニット32は、タバコの層39aが群形成ポケット38の内側へと挿入される前に、該ポケット38の正面における所定位置へと引上げテープ21を送給する送給デバイス42を備える。故に、押圧器41により群形成ポケット38内へと挿入されるときに、タバコの層39aは、引上げテープ21を捕捉し、それを、該タバコの層39aにおける一本のタバコ22の回りにU形状に折り曲げる。
【0030】
送給デバイス42は、複数の引上げテープ21を水平方向に順次的に搬送する吸引コンベア・ベルト43と、該コンベア・ベルト43の出力端部に配置されて、引上げテープ21をタバコの層39aの経路中へと垂直下方に導向する進路変更器44とを備える。進路変更器44の下方には、所定距離だけ離間されて相互に臨むべく固定された平行な2つの垂直壁部46により画成される垂直チャネル45が配置され、且つ、好適実施例において各垂直壁部46は孔を有し、該孔からは、圧縮空気の噴流が下方に導向されることで、垂直チャネル45に沿う引上げテープ21の下方移動が助力かつ案内される。
【0031】
記述されたタバコの小箱1は、多くの利点を有している。
【0032】
第1にそれは、内側パッケージ3の取出し開口5において一群4のタバコの頂壁部から突出する把持端部23であって、タバコの小箱1が開封されたときにユーザにより引張られて一本のタバコ22を迅速かつ容易に上昇させるという把持端部23を備えた引張りテープ21を備える。
【0033】
第2に、接着剤が全く存在しない引上げテープ21は、標準的な包装機上で適用され得ると共に、タバコを汚染する虞れを引き起こし得ない。
【0034】
最後に、記述されたタバコの小箱1は、この形式のタバコの小箱に対して特定的に設計された高コストな包装機と対照的に、(幾つかの僅かな変更のみは必要とする)標準的な包装機上で容易に製造され得る。
【符号の説明】
【0035】
2 外側容器
3 内側パッケージ
4 一群のタバコ
5 タバコ取出し開口
8 蓋体
21 引上げテープ
22 タバコ
23 把持端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一群(4)のタバコと、
前記一群(4)のタバコを囲繞すると共に、取出し開口(5)を有する内側パッケージ(3)と、
前記一群(4)のタバコ中の少なくとも一本のタバコ(22)に係合する引上げテープ(21)であって、前記内側パッケージ(3)の前記取出し開口(5)にて前記一群(4)のタバコの頂壁部から突出する把持端部(23)であって前記タバコ(22)を引上げるべく引張られるという把持端部(23)を有するという引上げテープ(21)と、
を備えるタバコのパッケージ(1)において、
前記引上げテープ(21)は、前記内側パッケージ(3)の内側にて、前記タバコ(22)の底端部(24)の回りにU形状に折り曲げられ、
前記引上げテープ(21)は、前記内側パッケージ(3)から完全に分離されることから、該内側パッケージ(3)に関して自由に移動でき、
前記引上げテープ(21)は、前記把持端部(23)にて終端すると共に前記タバコ(22)の筒状側壁部(26)に対して接触して位置決めされた第1垂直壁部(25)と、該第1垂直壁部(25)に対して直交すると共に前記タバコ(22)の前記底端部(24)に対して接触して位置決めされた水平壁部(27)と、前記把持端部(23)とは逆側である該引上げテープ(21)の内側端部(29)にて終端する第2垂直壁部(28)であって、前記第1垂直壁部(25)と平行とされて該第1垂直壁部に臨み、且つ、該第1垂直壁部(25)に対する前記タバコ(22)の逆側にて該タバコ(22)の前記筒状側壁部(26)に対して接触して位置決めされたという第2垂直壁部(28)とを備え、且つ、
前記引上げテープ(21)の前記第2垂直壁部(28)は、該引上げテープ(21)の少なくとも前記水平壁部(27)より広幅な広幅部分(30)を有する、ことを特徴とするタバコのパッケージ(1)。
【請求項2】
前記引上げテープ(21)の前記第2垂直壁部(28)の前記広幅部分(30)は、該引上げテープ(21)の残部より広幅である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記広幅部分(30)は一本のタバコの直径よりも広幅であり、且つ、
前記引上げテープ(21)の前記水平壁部(27)は、一本のタバコの直径よりも狭幅である、請求項1または請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記引上げテープ(21)の前記広幅部分(30)は、一本のタバコの直径の2倍〜3倍だけ広幅とされる、請求項1から請求項3のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記引上げテープ(21)は、前記把持端部(23)から延在する狭幅部分を備え、且つ、
前記広幅部分(30)は、前記把持端部(23)とは逆側の内側端部(29)から延在すると共に前記狭幅部分よりも広幅である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記引上げテープ(21)の前記広幅部分(30)は一本のタバコの直径よりも広幅であり、且つ、前記引上げテープ(21)の前記狭幅部分は一本のタバコの直径よりも狭幅である、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記内側パッケージ(3)は、前記取出し開口(5)を閉じる閉じ部分(6)であって、前記一群(4)のタバコの前記頂壁部へと前記引上げテープ(21)の前記把持端部(23)を押し下げるという閉じ部分(6)を備える、請求項1から請求項6のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項8】
開放頂端部(7)と、ヒンジ(9)に沿い当該外側容器(2)に対して枢着され、当該外側容器(2)に関し、前記開放頂端部(7)を夫々開閉する開き位置と閉じ位置との間で回動するカップ形状蓋体(8)とを有するカップ形状の剛性の外側容器(2)を備える、請求項1から請求項7のいずれか一つの請求項に記載のパッケージ。
【請求項9】
群形成ポケット(38)内へと、所定数の層(39)のタバコを順次的に挿入することにより、該群形成ポケット(38)内に、重畳された所定数の層(39)のタバコを備える一群(4)のタバコを形成する段階と、
前記一群(4)のタバコの回りに包装材料の薄寸体(34)を巻き付けることにより、前記一群(4)のタバコを囲繞すると共に取出し開口(5)を有する内側パッケージ(3)を形成する段階とを有する、タバコのパッケージを製造する包装方法であって、
前記群形成ポケット(38)の内側にタバコの第1層(39a)を挿入する前に、該群形成ポケット(38)の正面に引上げテープ(21)を送給する段階、及び、
前記群形成ポケット(38)の内側に前記タバコの第1層(39a)を挿入することから、前記群形成ポケット(38)への進入時に、前記タバコの第1層(39a)は前記引上げテープ(21)に係合して、該タバコの第1層(39a)中の少なくとも一本のタバコ(22)の回りに前記引上げテープ(21)をU形状に折り曲げる段階を有する、ことを特徴とする包装方法。
【請求項10】
群形成ポケット(38)を有する群形成ユニット(32)であって、該群形成ポケット(38)内へと、所定数の層(39)のタバコを順次的に挿入することにより、該群形成ポケット(38)内に、重畳された所定数の層(39)のタバコを備える一群(4)のタバコを形成するという群形成ユニット(32)と、
前記一群(4)のタバコの回りに包装材料の薄寸体(34)を巻き付けることにより、前記一群(4)のタバコを囲繞すると共に取出し開口(5)を有する内側パッケージ(3)を形成する包装ユニット(33)とを備える、タバコのパッケージを製造する包装機(31)において、
該包装機(31)は、
前記群形成ポケット(38)の内側にタバコの第1層(39a)を挿入する前に、該群形成ポケット(38)の正面に引上げテープ(21)を送給する送給デバイス(42)と、
前記群形成ポケット(38)の内側に前記タバコの第1層(39a)を挿入する押圧器(41)であって、これにより、前記群形成ポケット(38)への進入時に、前記タバコの第1層(39a)は前記引上げテープ(21)に係合して、該タバコの第1層(39a)中の少なくとも一本のタバコ(22)の回りに前記引上げテープ(21)をU形状に折り曲げるという押圧器(41)とを備える、ことを特徴とする包装機(31)。
【請求項11】
前記送給デバイス(42)は、
前記引上げテープ(21)を水平方向に搬送する吸引コンベア・ベルト(43)と、
該コンベア・ベルト(43)の出力端部に配置されて、前記引上げテープ(21)を前記タバコの第1層(39a)の経路中へと垂直下方に導向する進路変更器(44)とを備える、請求項10に記載の包装機。
【請求項12】
前記送給デバイス(42)は、前記進路変更器(44)の下方に配置された垂直チャネル(45)であって、所定距離だけ離間されて相互に臨むべく固定された平行な2つの垂直壁部(46)により画成されるという垂直チャネル(45)を備える、請求項11に記載の包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−201599(P2011−201599A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−58283(P2011−58283)
【出願日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】