説明

強度及び剛性が改善された脊椎固定装置

本発明は、強度及び剛性が改善された脊椎インプラントに関する。一実施形態は、ロッドがロックされた位置にある場合にロッドの頂部の上側で終わっているねじ部分(14)を備えた、上から取り付けるU型脊椎ロッドレシーバ(10)に関連する。他の実施形態は、レシーバの小径と固定部材の小径との間の間隙を最小にし、かつU型レシーバのそれぞれのフランジにおける完全な幅のねじの数を等しくするまたは実質的に等しくすることにより改良されたねじデザインに関連する。

【発明の詳細な説明】
【発明の内容】
【0001】
本発明は、強度及び剛性が改善された脊椎固定装置に関する。
【0002】
一般的な脊椎固定法では、一般に脊椎ロッドと呼ばれる脊椎に概ね平行に配置される整形外科ロッドを用いて脊椎を固定する。脊椎の固定は通常、脊椎を前側または後側に露出させてから、骨ねじまたは骨フック(骨ファスナー)を適当な椎骨の椎弓根または椎弓板に固定する。このような骨ファスナーは、多軸型(例えば、ビーダーマン(Biedermann)による米国特許第5,672,176号またはファリス(Farris)による同第6,485,491号に開示されている)または単軸型(ハルム(Halm)による米国特許第5,738,658号またはビーダーマン(Biedermann)による同第5,725,527号に開示されている)とすることができる。脊椎ロッドを内部に通して受容するように適合された受容要素を用いて、脊椎ロッドを骨ねじ、フック、エクステンダ、及び/またはコネクタに連結する。脊椎ロッドとの整合の影響により、脊椎ロッドが所望の形状に適合する。場合によっては、脊椎ロッドは、脊柱の所望の曲率を達成するように曲げることができる。
【0003】
骨ファスナーに対する脊椎ロッドの結合では、1つの固定部材を有する上から荷重をかけるU型レシーバを用いる場合に問題が起こる。このような装置での問題は、移植の後または最中にレシーバの直立脚すなわちフランジが開く場合があることである。脊椎外科手術の際、骨ファスナーが移植されて脊椎ロッドが固定装置の受容要素内に導入されたら、挿入器具を用いて、脊椎ロッドを受容するように固定ねじを椎弓根ねじの受容要素に取り付ける。通常は軽いトルクをかけて、まず脊椎ロッドを保持する。圧縮及び/または延長が必要な場合は、固定ねじにさらにトルクをかけることができる。外科医が脊椎ロッドの配置に満足したら、望ましい最後の締め付けトルクを固定ねじにかけて脊椎ロッドを所定の位置に固定することができる。
【0004】
設計トルクを超えると、単一固定ねじインプラントは滑って機能しなくなる。固定ねじがインプラント内にねじ込まれると、下方への力で固定ねじは最終的に脊椎ロッドに接触し、インプラントとロッドの位置が互いに対して固定される。ファスナーが回転すると、ロッドの底部とインプラントとの間の余分な間隙がなくなる。さらにトルクを加えると、ロッドとの接触によりファスナー内に反対の力が生じる。ロッドに対する力により、インプラント及びファスナーのねじに作用する反対の力が生じる。この時点で、相互作用する力により、受容要素及び固定ねじの両方のねじの歯が撓み、相互作用する歯と歯の間にスリップ角が生じる。このスリップ角が増大すると、インプラントのフランジに力が生じ、フランジが受容装置、固定ねじ、及びロッドの同軸中心から外側に撓む。フランジの材料が、このような条件でフランジの撓みを最小限にするのに十分な強度を有していないと、生じる撓みにより、固定ねじの歯がフランジの歯から外れてしまう。インプラントのフランジのこの変形はヘッドスプレイ(head splay)と呼ばれる。
【0005】
このヘッドスプレイを防止するために、従来の医療装置は、ナット、キャップ、クランプ、または固定要素のフランジを共に覆って保持する類似の装置を備えている。例えば、ビーダーマン(Biedermann)による米国特許第5,672,176号では、ロッドを固定要素のスロット内に配置し、固定部材を固定要素に螺合させてロッドの中間部分を介して押し下げ、外側ナットを固定要素の外側にねじ込む。
【0006】
従って、医療装置、特に整形外科装置の分野では、脊椎固定装置のヘッドスプレイを軽減または防止する整形外科装置が要望されている。
【0007】
〔発明の要約〕
本発明は強度及び剛性が改善された脊椎インプラントに関する。様々な実施形態が、ロッドがロックされた位置にある時にロッドの頂部よりも上側にあるねじ部分を備えた、上から導入するU型脊椎ロッドレシーバに関連する。他の実施形態は、レシーバの小径と固定部材の小径との間の間隙を最小限にし、かつU型レシーバのフランジのそれぞれにおける完全な幅のねじの数を等しくするまたは実質的に等しくすることで、改善されたねじデザインに関する。
【0008】
本発明の一実施形態は骨アンカー組立体に関する。
この骨アンカー組立体は、
(a)上端部、下端部、この上端部におけるヘッド、及びこれらの上端部と下端部との間のアンカー要素を有する骨ファスナーと、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバであって、安定ロッドを受容するように適合されており、ファスナーを受容するためのU型レシーバの下端部を貫通する孔、及び上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にレシーバのロッドが占めない部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバと、
(c)レシーバのねじ部分に螺合してレシーバ内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがヘッドに直接または間接的に接触してヘッドを押圧し、ヘッドがレシーバの下端部に押圧され、これによりファスナーとレシーバとの互いに対するさらなる回動運動が防止される、前記固定部材と、を含む。
【0009】
別の実施形態は骨ねじに関連する。
この骨ねじは、
(a)骨に係合するねじを有する骨ねじ端部と、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドが占めないU型レシーバ端部の部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)U型レシーバ端部のねじ部分に螺合してU型レシーバ端部内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがU型レシーバ端部の下端部に接触して押圧し、これによりロッドとU型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含む。
【0010】
さらに別の実施形態は骨フックに関連する。
この骨フックは、
(a)骨に螺合するフックを有する骨螺合端部と、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドが占めないU型レシーバ端部の部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)U型レシーバ端部のねじ部分に螺合してU型レシーバ端部内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがU型レシーバ端部の下端部に接触して押圧し、これによりロッドとU型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含む。
【0011】
さらなる実施形態は骨アンカーに関連する。
この骨アンカーは、
(a)上端部、下端部、この上端部におけるヘッド、及びこれらの上端部と下端部との間のアンカー要素を有する骨ファスナーと、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバであって、安定ロッドを受容するように適合されており、ファスナーを受容するためのU型レシーバの下端部を貫通する孔、及び上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドの頂部が占める部分よりも上側または下側のU型レシーバの部分で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバと、
(c)U型レシーバのねじ部分に螺合してU型レシーバ内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがヘッドに直接または間接的に接触してヘッドを押圧し、ヘッドがU型レシーバの下端部に押圧され、これによりファスナーとU型レシーバとの互いに対するさらなる回動運動が防止される、前記固定部材と、を含み、
(d)U型レシーバのフランジのそれぞれにおけるねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい。
【0012】
別の実施形態は骨ねじに関する。
この骨ねじは、
(a)骨に係合するねじを有する骨ねじ端部と、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドが占めないU型レシーバ端部の部分よりも上側または下側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)U型レシーバ端部のねじ部分に螺合してU型レシーバ端部内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがU型レシーバ端部の下端部に接触して押圧し、これによりロッドとU型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(d)U型レシーバ端部のフランジのそれぞれにおけるねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい。
【0013】
別の実施形態は骨フックに関連する。
この骨フックは、
(a)骨に係合するフックを有する骨係合端部と、
(b)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドが占めないU型レシーバ端部の部分よりも上側または下側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)U型レシーバ端部のねじ部分に螺合してU型レシーバ端部内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがU型レシーバ端部の下端部に接触して押圧し、これによりロッドとU型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(d)U型レシーバ端部のフランジのそれぞれにおけるねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい。
【0014】
さらに別の実施形態は脊椎インプラントに関連する。
この脊椎インプラントは、
(a)上端部、下端部、及びこの上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、上端部から始まって、ロッドがロックされた位置にある時にロッドが占めないU型レシーバ端部の部分よりも上側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(b)U型レシーバ端部のねじ部分に螺合してU型レシーバ端部内に配置されたロッドを押圧する固定部材であって、ロッドがU型レシーバ端部の下端部に直接的または関節的に接触して押圧し、これによりロッドとU型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(c)U型レシーバ端部のフランジのそれぞれにおけるねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しく、
(d)脊椎インプラントが、多軸型及び単軸型のねじ、フック、エクステンダ、及びコネクタからなる群から選択される。
【0015】
最後に、以降に開示するセンタリング及びクロッキング(タイミング)の概念は、レシーバのヘッドスプレイを防止または軽減するために脊椎インプラントの製造方法に適用することができる。
【0016】
〔本発明の好適な実施形態の詳細な説明〕
後述する本発明の態様が、対応する固定部材を必要とする開口したU型受容構造の脊椎インプラントに関連するものとする。固定部材は、1つの止めねじ型(例えば、カトレル(Cotrel)による米国特許第5,005,562号に開示されている)、ねじキャップ型(例えば、ビーダーマン(Biedermann)による米国特許第6,417,705号またはホーバス(Horvath)による米国特許第6,440,137号に開示されている)、または止めねじと外側ナットとの組合せ(例えば、ビーダーマン(Biedermann)による同第5,725,527号に開示されている)にすることができる。これらの特許文献は、言及することを以ってその開示内容の全てを本明細書の一部とする。従って、開口したU型受容構造の脊椎インプラントにあらゆるねじ込み型の螺合が用いられても、本発明の利点を享受できる。
【0017】
本発明の一態様は、以降センタリングと呼ぶレシーバまたは脊椎ロッドとその対応する固定部材との中心位置を合わせることに関連する。限定目的ではなく例示目的として、図1に、1つのタイプのレシーバ10と固定部材20が示されている。表1に、図1に示した様々な寸法の要約が示されている。
【表1】

【0018】
固定部材20をレシーバ10内に挿入してロッドに接触すると、ロッドからの力が固定部材20及びレシーバ10のねじに伝達される。図1を参照すると、レシーバ10の1つのフランジ12が示されており、力(W)によりレシーバ10の中心線の周りにモーメントが生成される。反対側のねじ(不図示)に作用する力により、組立体の反対側のフランジにも対称にモーメントが生成される。レシーバ10と固定部材20の中心線が同一線上に維持される場合は、これらの力とモーメントは等しいまたは実質的に等しい。
【0019】
レシーバ10内のロッドに対して固定部材20をねじ込む際に、固定部材20が一方のフランジ12に向かってレシーバ10の中心から非対称に変位し、これにより力が不均一に分散されてヘッドスプレイが起こる可能性がある。従って、レシーバ10の小径と固定部材20の小径との間の距離(R)を最小にすることにより、センタリングが達成され、ヘッドスプレイが限定されるまたは最小限になる。
【0020】
本発明の別の態様は、ヘッドスプレイにつながる別の要因の修正に関する。つまり、タイミングとしても知られるねじの開始点がインプラントの開始すなわち「頂部」に関連して制御されていないため、レシーバと固定部材との完全に連続的なねじの接触が、相反するフランジに対して変化し得る。従って、完全な幅のねじの数が等しいまたは実質的に等しく(すなわち、ねじが不足せず、フランジ内に完全なねじの幅が維持される)、それぞれのフランジに対する力の大きさが等しくなるまたは実質的に等しくなり、ヘッドスプレイが軽減または防止されるように、U型レシーバの機械加工でねじ及びU型溝を切削する。
【0021】
図2に、フランジ12の垂直な図と共にレシーバ10の平面図が示されている。これらの図から分かるように、完全な厚みのねじの数が等しいまたは実質的に等しい。これらの完全な厚みのねじは、断面A‐A及びB‐Bの番号(1)、(2)、及び(3)で示されている。
【0022】
従って、センタリング及びタイミングの全体的な概念は、限定するものではないが、多軸型及び単軸型の両方のねじ、フック、仙骨エクステンダ、クロスコネクタ、横オフセットコネクタ、減少ねじ、及び移動フックなどを含め、上から導入する開口したU型レシーバを有する様々なタイプの脊椎インプラントのそれぞれまたはそれらの組合せに適用することができる。
【0023】
他の実施形態では、本発明はさらに、レシーバのロッドが占めない部分の上で終わるねじを有する脊椎インプラントに関連する。驚くべきことに、強度及び剛性が改善されたインプラントを得ることができることが分かった。より具体的には、ロッドの頂部よりも下側のフランジにねじが続かないようにし、ヘッドスプレイを最小限にできることが分かった。ねじ部分を短くすることにより、固定部材でロッドを所定の位置に固定するねじ込みの際に、レシーバの開口した端部を広げる(スプレイする)トルクをフランジのねじ部分が付与する傾向が小さくなると考えられる。これらの他の実施形態が続く図面に示されている。
【0024】
図3Aは、脊椎インプラント1を示している。この脊椎インプラント1は、ロッド30の上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、及び多軸ねじ56の形態であるアンカー要素及びヘッド52を有するファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされている位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30がヘッド52に接触して押圧し、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじ14を全く含まない。線A‐Aはロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0025】
図3Bは、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この脊椎インプラント1は、ロッド30よりも上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、中間部材40、及び多軸ねじ56の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされた位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30が中間部材40に接触して押圧し、間接的にヘッド52が押圧され、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじを全く含まない。線A‐Aは、ロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0026】
図4Aは、別の脊椎プラント1を示している。この脊椎プラント1は、ロッド30よりも上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、及び多軸フック58の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされている位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30がヘッド52に接触して押圧し、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじ14を全く含まない。線A‐Aはロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0027】
図4Bは、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この脊椎インプラント1は、ロッド30よりも上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、中間部材40、及び多軸フック58の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされた位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30が中間部材40に接触して押圧し、間接的にヘッド52が押圧され、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじを全く含まない。線A‐Aは、ロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0028】
図5は、脊椎インプラント1のさらに別の実施形態を示している。この実施形態は、ロッド30よりも上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、及び単軸ねじ56の形態であるファスナー部分50を有する単軸ねじを表している。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじ14を全く含まない。線A‐Aは、ロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0029】
図6は、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この実施形態は、ロッド30よりも上で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10、及びフック58の形態であるファスナー部分50を含む単軸フックを表している。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじ14を全く含まない。線A‐Aは、ロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0030】
図7Aは、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この実施形態は、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10を含む多軸ねじである。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、多軸ねじ56の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内にロッド30を固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされている位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30がヘッド52に接触して押圧し、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。
【0031】
図7Bは、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この脊椎インプラント1は、ロッド30の頂部が占める部分の下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10を含む。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、中間部材40、及び多軸ねじ56の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされた位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30が中間部材40に接触して押圧し、間接的にヘッド52が押圧され、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。
【0032】
図8Aは、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を含むレシーバ10を有する脊椎インプラント1を示している。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、多軸フック58の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50を含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされている位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30がヘッド52に接触して押圧し、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。
【0033】
図8Bは、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を含むレシーバ10を有する脊椎インプラント1を示している。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、中間部材40、及び多軸フック58の形態であるアンカー要素及びヘッド52を含むファスナー部分50をさらに含む。固定部材20は、レシーバ10のねじ14に螺合してロッド30をレシーバ10内に固定する、ねじ14に一致したねじ22を有する。固定部材20がロックされた位置にある場合、固定部材20がロッド30を押圧し、ロッド30が中間部材40に接触して押圧し、間接的にヘッド52が押圧され、これによりヘッド52がレシーバ10の下端部に押圧され、ファスナー50とレシーバ10の互いに対するさらなる回動運動が防止される。
【0034】
図9は、脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この実施形態は、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10を有する単軸ねじを表している。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、単軸ねじ56の形態であるファスナー部分50を含む。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。
【0035】
図10は、脊椎インプラント1のさらに別の実施形態を示している。この実施形態は、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10を含む単軸フックを表している。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、フック58の形態であるファスナー部分50を含む。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。
【0036】
図11Aは、別のスタイルの脊椎インプラント1を表している。このインプラントは、ロッド30の上側で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10及び延長部分60を含む仙骨エクステンダである。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。レシーバ10の部分16は、ねじ14を全く含まない。線A‐Aは、ロッド30の頂部よりも上側で終わっているねじ14を示している。
【0037】
図11Bは、別のスタイルの脊椎インプラント1の別の実施形態を示している。この脊椎インプラント1は、ロッド30の頂部が占める部分よりも下側のレシーバ10の部分で終わっているねじ部分14を備えたフランジ12を有するレシーバ10を含む仙骨エクステンダである。線A‐Aは、ロッド30の頂部によって画定された部分の位置を示している。脊椎インプラント1はさらに、延長部分60を含む。固定部材20は、ねじ14に一致したねじ22を有しており、このねじ22がレシーバ10のねじ14に螺合してレシーバ10内に配置されたロッド30を押圧し、ロッド30がレシーバ10の下端部に接触して押圧し、ロッド30とレシーバ10の互いに対する運動が防止される。
【0038】
本発明の上記した開示及び記述は、本発明の例示及び説明のためであり、好適な実施形態の大きさ、形状、材料、及び記述の様々な変更が本発明の範囲から逸脱することなく可能であることを理解されたい。例えば、中間部材40は、コレット、ワッシャー、圧縮キャップ、または環状リングの形態にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に関連するU型ロッドレシーバと固定部材との間のねじ構造の螺合を詳細に示す図である。
【図2】本発明のU型レシーバの態様の平面図及び断面図である。
【図3A】本発明の多軸ねじの実施形態を示す図である。
【図3B】本発明の多軸ねじの実施形態を示す図である。
【図4A】本発明の多軸フックの実施形態を示す図である。
【図4B】本発明の多軸フックの実施形態を示す図である。
【図5】本発明の単軸ねじの実施形態を示す図である。
【図6】本発明の単軸フックの実施形態を示す図である。
【図7A】本発明の別の多軸ねじの実施形態を示す図である。
【図7B】本発明の別の多軸ねじの実施形態を示す図である。
【図8A】本発明の別の多軸フックの実施形態を示す図である。
【図8B】本発明の別の多軸フックの実施形態を示す図である。
【図9】本発明の別の単軸ねじの実施形態を示す図である。
【図10】本発明の別の単軸フックの実施形態を示す図である。
【図11A】本発明の仙骨エクステンダの実施形態を示す図である。
【図11B】本発明の仙骨エクステンダの実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨アンカー組立体であって、
(a)上端部、下端部、前記上端部におけるヘッド、及び前記上端部と前記下端部との間のアンカー要素を有する骨ファスナーと、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバであって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記ファスナーを受容するための前記U型レシーバの前記下端部を貫通する孔、及び前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記U型レシーバの前記ロッドが占めない部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバと、
(c)前記U型レシーバの前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記ヘッドに直接または間接的に接触して前記ヘッドを押圧し、前記ヘッドが前記U型レシーバの前記下端部に押圧され、これにより前記ファスナーと前記U型レシーバとの互いに対するさらなる回動運動が防止される、前記固定部材と、を含む、骨アンカー組立体。
【請求項2】
請求項1に記載の組立体であって、
前記ファスナーがねじファスナーであり、前記アンカー要素が前記ファスナーの前記上端部と前記下端部との間に延在するねじを含む、組立体。
【請求項3】
請求項1に記載の組立体であって、
前記アンカー要素がフックである、組立体。
【請求項4】
請求項1に記載の組立体であって、
前記U型レシーバの前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、組立体。
【請求項5】
請求項1に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバの小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項6】
請求項4に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバの小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項7】
請求項1に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項8】
請求項7に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項9】
請求項7に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項10】
請求項1に記載の組立体であって、
前記ロッドが前記ファスナーの前記ヘッドに直接的に接触する、組立体。
【請求項11】
請求項2に記載の組立体であって、
前記ロッドが前記ファスナーの前記ヘッドに間接的に接触する、組立体。
【請求項12】
骨ねじであって、
(a)骨に係合するねじを有する骨ねじ端部と、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドが占めない前記U型レシーバ端部の部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)前記U型レシーバ端部の前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ端部内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記U型レシーバ端部の前記下端部に接触して押圧し、これにより前記ロッドと前記U型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含む、骨ねじ。
【請求項13】
請求項12に記載の組立体であって、
前記U型レシーバ端部の前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、組立体。
【請求項14】
請求項12に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項15】
請求項13に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項16】
請求項12に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項17】
請求項16に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項18】
請求項16に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項19】
骨フックであって、
(a)骨に螺合するフックを有する骨螺合端部と、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドが占めない前記U型レシーバ端部の部分よりも上で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)前記U型レシーバ端部の前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ端部内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記U型レシーバ端部の前記下端部に接触して押圧し、これにより前記ロッドと前記U型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含む、骨フック。
【請求項20】
請求項19に記載の組立体であって、
前記U型レシーバ端部の前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、組立体。
【請求項21】
請求項19に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項22】
請求項20に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項23】
請求項19に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項24】
請求項23に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項25】
請求項23に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項26】
骨アンカー組立体であって、
(a)上端部、下端部、前記上端部におけるヘッド、及び前記上端部と前記下端部との間のアンカー要素を有する骨ファスナーと、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバであって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記ファスナーを受容するための前記U型レシーバの前記下端部を貫通する孔、及び前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドの頂部が占める部分よりも上側または下側の前記U型レシーバの部分で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバと、
(c)前記U型レシーバの前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記ヘッドに直接または間接的に接触して前記ヘッドを押圧し、前記ヘッドが前記U型レシーバの前記下端部に押圧され、これにより前記ファスナーと前記U型レシーバとの互いに対するさらなる回動運動が防止される、前記固定部材と、を含み、
(d)前記U型レシーバの前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、骨アンカー組立体。
【請求項27】
請求項26に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記レシーバの小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項28】
請求項26または27に記載の組立体であって、
前記ファスナーがねじファスナーであり、前記アンカー要素が前記ファスナーの前記上端部と前記下端部との間に延在するねじ山を含む、組立体。
【請求項29】
請求項26または27に記載の組立体であって、
前記アンカー要素がフックである、組立体。
【請求項30】
請求項26または27に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項31】
請求項30に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項32】
請求項30に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項33】
請求項26に記載の組立体であって、
前記ロッドが前記ファスナーの前記ヘッドに直接的に接触する、組立体。
【請求項34】
請求項26に記載の組立体であって、
前記ロッドが前記ファスナーの前記ヘッドに間接的に接触する、組立体。
【請求項35】
骨ねじであって、
(a)骨に係合するねじを有する骨ねじ端部と、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドが占めない前記U型レシーバ端部の部分よりも上側または下側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)前記U型レシーバ端部の前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ端部内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記U型レシーバ端部の前記下端部に接触して押圧し、これにより前記ロッドと前記U型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(d)前記U型レシーバ端部の前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、骨ねじ。
【請求項36】
請求項35に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項37】
請求項35または36に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項38】
請求項37に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項39】
請求項37に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項40】
骨フックであって、
(a)骨に係合するフックを有する骨係合端部と、
(b)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドが占めない前記U型レシーバ端部の部分よりも上側または下側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(c)前記U型レシーバ端部の前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ端部内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記U型レシーバ端部の前記下端部に接触して押圧し、これにより前記ロッドと前記U型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(d)前記U型レシーバ端部の前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しい、骨フック。
【請求項41】
請求項40に記載の組立体であって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、組立体。
【請求項42】
請求項40または41に記載の組立体であって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、組立体。
【請求項43】
請求項42に記載の組立体であって、
前記ねじデザインが正方形である、組立体。
【請求項44】
請求項42に記載の組立体であって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、組立体。
【請求項45】
脊椎インプラントであって、
(a)上端部、下端部、及び前記上端部における2つのフランジを有するU型レシーバ端部であって、安定ロッドを受容するように適合されており、前記上端部から始まって、前記ロッドがロックされた位置にある時に前記ロッドが占めない前記U型レシーバ端部の部分よりも上側で終わっているねじ部分を有する、前記U型レシーバ端部と、
(b)前記U型レシーバ端部の前記ねじ部分に螺合して前記U型レシーバ端部内に配置された前記ロッドを押圧する固定部材であって、前記ロッドが前記U型レシーバ端部の前記下端部に直接的または関節的に接触して押圧し、これにより前記ロッドと前記U型レシーバ端部との互いに対する運動が防止される、前記固定部材とを含み、
(c)前記U型レシーバ端部の前記フランジのそれぞれにおける前記ねじ部分の完全な幅のねじ山の数が等しいまたは実質的に等しく、
(d)前記脊椎インプラントが、多軸型及び単軸型のねじ、フック、エクステンダ、及びコネクタからなる群から選択される、脊椎インプラント。
【請求項46】
請求項45に記載の脊椎インプラントであって、
前記固定部材の小径と前記U型レシーバ端部の小径との間の間隙が最小限である、脊椎インプラント。
【請求項47】
請求項45または46に記載の脊椎インプラントであって、
前記ねじ山のデザインが、正方形、メートル、イングリッシュ(English)、バットレス、及びリバースアングルねじからなる群から選択される、脊椎インプラント。
【請求項48】
請求項47に記載の脊椎インプラントであって、
前記ねじデザインが正方形である、脊椎インプラント。
【請求項49】
請求項47に記載の脊椎インプラントであって、
前記ねじデザインがリバースアングルである、脊椎インプラント。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate


【公表番号】特表2006−520652(P2006−520652A)
【公表日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507343(P2006−507343)
【出願日】平成16年3月19日(2004.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/008374
【国際公開番号】WO2004/084744
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505353490)デピュイ・スパイン・エスエイアールエル (9)
【住所又は居所原語表記】Chemin−Blanc 36,CH−2400 Le Locle,Switzerland
【Fターム(参考)】