説明

往復動ポンプ

【課題】小型化を図ることができると共に、それを組み立てるのに適した構造の往復動ポンプを提供する。
【解決手段】各往復動部材6が、並設された複数のシリンダ部4内をそれぞれ往復動することでポンプ作用を行う往復動ポンプ1において、シリンダ部4を内部に形成し独立した耐圧容器として機能するシールケース8と、弁室11a,12aを内部に各々形成し独立した耐圧容器として機能する吸入弁11、吐出弁12と、を備え、吸入弁11及び吐出弁12を、シールケース8に形成された先端8c側の小径部8a外面の二平面部8b,8bに各々当接し弁室11a,12aをシリンダ部4と連通させた状態で、複数のシリンダ部4の並設方向に対して直交する方向から二平面部8b,8bを挟むようにして連結することにより、シリンダ間の肉厚を確保しながらシリンダピッチを小さくすると共に、その組立てを容易とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、往復動ポンプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液体を搬送する往復動ポンプとして、複数のポンプ室を有することで流体に高い圧力を付与可能とした往復動ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の往復動ポンプは、3つのポンプ室を有する3連式のプランジャ式ポンプであって、ポンプ室をその内部に画成したスリーブを各連に備えている。このスリーブは、往復動ポンプ本体とは独立した構成として形成されており、その先端側が高圧用の管接手を介して弁体と接続され、他方、その後端側がホルダ部材に螺子込み固定されている。このホルダ部材は、往復動ポンプのクランクケースにボルトによって取り付けられている。
【特許文献1】特許第3423915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したような特許文献1記載の往復動ポンプにあっては、シリンダを内部に形成するスリーブの各々が、その外周にオネジを有しホルダ部材にねじ込まれて3連のポンプ室が構成されているため、3連間に耐圧に必要な肉厚に加えて螺子形成肉厚が必要とされ、小型化を図るには不向きである。
【0004】
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、小型化を図ることができると共に、それを組み立てるのに適した構造の往復動ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る往復動ポンプ(1)は、各往復動部材(6)が、並設された複数のシリンダ部(4)内をそれぞれ往復動することでポンプ作用を行う往復動ポンプ(1)であって、シリンダ部(4)が内部に形成され、独立した耐圧容器として機能するシールケース(8)と、弁室(11a,12a)が内部に各々形成され、独立した耐圧容器として機能する吸入弁(11)、吐出弁(12)と、を備え、吸入弁(11)及び吐出弁(12)は、シールケース(8)に形成された先端(8c)側の小径部(8a)外面の二平面部(8b,8b)に各々当接し弁室(11a,12a)がシリンダ部(4)と連通する状態で、複数のシリンダ部(4)の並設方向に対して直交する方向から二平面部(8b,8b)を挟むようにして連結されていること、を特徴として構成されている。
【0006】
本発明に係る往復動ポンプ(1)では、耐圧容器として機能するシールケース(8)及び吸入弁(11)、吐出弁(12)が互いに二平面部(8b,8b)を介して当接し、シールケース(8)内のシリンダ部(4)と吸入弁(11)、吐出弁(12)内の弁室(11a,12a)とが連通した状態で、シリンダ部(4)の並設方向に対して直交する方向から二平面部(8b,8b)を挟むようにして連結されている。これにより、シリンダ間の肉厚を確保しながらシリンダピッチを従来に比して小さくでき、シリンダ(4)の並設方向に小型化を図ることができると共に、その組立てが容易とされる。
【0007】
ここで、往復動ポンプ(1)は、シールケース(8)の先端(8c)側の小径部(8a)及び弁(11,12)を収容する先金具(9)と、シールケース(8)の後端側を収容する元金具(5)と、を備え、シールケース(8)は、先金具(9)と元金具(5)との間に挟み込まれ、元金具(5)は、シリンダ部(4,4)間を除くシールケース(8)の外側の位置に配置されシリンダ部(4)の軸線方向に延びるボルト(10)により、先金具(9)より後方に連結されていることが好適である。
【0008】
このように構成することで、シールケース(8)の先端(8c)側の小径部(8a)に配置された先金具(9)と、シールケース(8)の後端側に配置された元金具(5)とによって、シールケース(8)が先金具(9)と元金具(5)との間に挟み込まれ、シリンダ部(4,4)間を除くシールケース(8)の外側の位置に配置されシリンダ部(4)の軸線方向に延びるボルト(10)により先金具(9)より後方に連結される。従って、シリンダ間の肉厚を確保しながらシリンダピッチを従来に比して小さくでき、シリンダ(4)の並設方向に小型化を図ることができると共に、その組立てが容易とされる。
【0009】
また、弁(11,12)は、流路を開閉する弁体(11c,12c)と、弁体(11c,12c)が離座・着座する弁座(11b,12b)と、弁体(11c,12c)を着座する方向に付勢する弾性体(11d,12d)と、弁体(11c,12c)及び弾性体(11d,12d)を収容する保持部材(11e,12e)と、をユニット化して構成され、先金具(9)は、シールケース(8)の小径部(8a)を収容するための挿入口(9a)と、二平面部(8b,8b)に直交する方向に貫通すると共に挿入口(9a)に連通するように形成された貫通孔(9b)とを有し、ユニット化された弁(11,12)が、先金具(9)の貫通孔(9b)に挿入され、先金具(9)内に挿入されたシールケース(8)の二平面部(8b,8b)に各々当接して組み付けられていることが好適である。
【0010】
これにより、弁(11,12)がユニット化され、先金具(9)に形成された挿入口(9a)にシールケース(8)の小径部(8a)が挿入され、二平面部(8b,8b)に直交する方向に貫通すると共に挿入口(9a)と連通するように先金具(9)に形成された貫通孔(9b)に対して、ユニット化した弁(11,12)が各々挿入されて組み付ける構成とされる。従って、弁(11,12)、シールケース(8)、先金具(9)の組み立てが容易とされる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、小型化を図ることができると共に、それを組み立てるのに適した構造の往復動ポンプを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、特に明示する場合を除き、上下方向は説明図面中の方向を示す。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図、図2は、図1に示す往復動ポンプの先端の一部断面平面図、図3は、図1に示す往復動ポンプの一部断面正面図である。なお、図1に示す往復動部材6の中心線から上側部分は、往復動部材6が下死点の場合を示し、下側部分は、往復動部材6が上死点の場合を示す。また、図2においては、プランジャ6aは、図が煩雑になるのを回避するため省略されている。
【0014】
図1に示すように、往復動ポンプ1は、往復動部材6を紙面垂直方向に3つ備えた3連式の往復動ポンプであって、それぞれの往復動部材6を構成するプランジャ6a及びプランジャロッド6bが往復動(図1左右方向)することで液体を吸入し排出するポンプ作用を行う往復動ポンプであり、詳しくは後述するが、従来型の一体構造のマニホルドを廃し、ブロック状の各要素を連結して成るものである。
【0015】
往復動部材6は、円柱型のプランジャ6aの後端側にプランジャロッド6bの先端側が連結されて一体となって往復動するように構成されている。そして、3つの往復動部材6を有する往復動ポンプ1は、図2及び図3に示すように、1つのプランジャ6aが内部を往復動する円筒形のシールケース8を図1の紙面垂直方向に3つ備えると共に、図1に示すように、それらのシールケース8の後方側に、各プランジャロッド6bが内部を往復動する元金具5及びクランクケース2を有している。なお、シールケース8、元金具5、クランクケース2の詳しい連結については後述する。
【0016】
それぞれのシールケース8の内部には、プランジャ6aが往復動するシリンダ部4と、このシリンダ部4内の先端側にポンプ室22とが形成されており、各シールケース8が独立した耐圧容器として機能するように構成されている。そして、各シールケース8の先端8c側の外面には、上下方向に対向する二平面部8bを有する小径部8aがそれぞれ形成されている。また、シールケース8内のそれぞれのシリンダ部4の後端側には、環状体の高圧パッキン7がプランジャ6aの外周面と液密に摺接するように軸線方向に隣接して複数設けられている。
【0017】
シールケース8より元金具5を介した後方のクランクケース2の内部には、往復動部材6の駆動源となるクランクシャフト29が配置されており、このクランクシャフト29が回転することで、各往復動部材6に対応して設けられたコンロッド28及びピストンピン27を介して、各プランジャロッド6b及びプランジャ6aが一体となって各シリンダ部4内をそれぞれ往復動し、各プランジャ6aにより各ポンプ室22を加圧/減圧する構成とされている。
【0018】
また、クランクケース2内の前部側にはプランジャロッド6bが挿通する元金具5が連結される。この元金具5は筒内の軸線方向途中において内側に突出する環状の鍔部5bを有し、これより後側に形成された大径の開口5cには、シールケース3が収容され、このシールケース3に、環状体の低圧シール26がプランジャ6aの外周面に液密に摺接するように設けられると共に、シールケース3の外周面と元金具5の内周面との間にはOリング25が設けられ、さらに、低圧シール26が振動しないようにシールケース3を軸線方向に押えて鍔部5bに突き当てる筒状のカラー23が設けられている。また、元金具5の鍔部5bより前側には、大径の開口5aが開口され、この開口5aにシールケース8の後端8dが挿入され鍔部5bに突き当てられている。そして、鍔部5bとプランジャ6aとの間には、隙間19が設けられ、当該隙間が冷却流路19とされ、高圧パッキン7と低圧シール26との間を連通する構成とされ、元金具5の側面に開口されて内部に延びる注入流路18、冷却流路19を介して液体が流入することで、往復動するプランジャ6a、高圧パッキン7及び低圧シール26が冷却される構成とされている。
【0019】
一方、シールケース8の先端8c側には、シールケース8の小径部8a及び吸入弁11,吐出弁12を収容する先金具9が配設されている。
【0020】
先金具9は、略箱状に形成され、シールケース8の小径部8aの横断面と同様の形状を有する挿入口9aを各シールケース8に対応して3つ有しており、この挿入口9aに前述したシールケース8の小径部8aが挿入されている。
【0021】
また、先金具9は、各シリンダ部4の図1の上下方向に、吸入弁11,吐出弁12の横断面と同様の形状の貫通孔9bを有しており、この貫通孔9bに、吸入弁11及び吐出弁12が、シールケース8の小径部8aを上下方向から挟むようにしてそれぞれ収容され、シールケース8の小径部8aの二平面部8bに各々当接し、吸入弁11,吐出弁12の内部に形成された弁室11a,12aがシリンダ部4と上下から連通するように構成される。この吸入弁11は、後述の吸入口20から各ポンプ室22への一方向の流れのみを許容する逆止弁として機能し、吐出弁12は、各ポンプ室22から後述の吐出口21への一方向の流れのみを許容する逆止弁として機能する。そして、弁室11a,12aが内部に形成された吸入弁11,吐出弁12は、独立した耐圧容器として機能するように、以下の部品を有してユニット化されている。すなわち、弁室11a,12aを開閉する弁体が真球状の球弁11c,12cとされ、球弁11c,12cを弁座11b,12bに着座する方向に付勢する弾性体であるバネ11d,12d、バネ11d,12dを内部に収容し弁体11c,12cを案内する弁サック11f,12f、弁サック11f,12fを弁座11b,12bに押し付けるように付勢する弾性体であるバネ11g,12g、及び球弁11c,12cを収容した保持部材11e,12eが、Oリング30を介して弁座11b,12bに螺着により液密に連結され、ユニット化して構成されている。
【0022】
さらに、先金具9には、吸入弁11、吐出弁12及び先金具9を上下方向から挟み込むマニホルド13,15が各々配設されている。マニホルド13には、上下方向に並設された各ポンプ室22、各弁室11aと連通する吸入口20が水平方向に延びるように形成され、マニホルド15には、上下方向に並設される各ポンプ室22、各弁室12aと連通する吐出口21が水平方向に延びるように形成されている。
【0023】
上記構成により、往復動ポンプ1は、液体が、吸入口20、弁室11a、ポンプ室22、弁室12a,吐出口21の順に図1の下方向から上方向に流通するように構成されている。
【0024】
そして、このような構成を有する往復動ポンプ1のブロック状の各要素の連結は、以下のように行う。
【0025】
すなわち、各シールケース8の小径部8aを先金具9の挿入口9aに挿入すると共に、各シールケース8の後端8d側を元金具5の開口5aに挿入し、この状態で、水平方向に延びるボルト10により先金具9、シールケース8、元金具5を連結する。具体的には、図2に示すように、ボルト10を、元金具5に形成されシールケース8の軸線方向に延びる貫通孔5dに挿入し、先金具9の後部に設けられたメネジ部9cに螺合し締結することで、シールケース8を、先金具9と元金具5との間に挟み込んだ状態で連結する。なお、貫通孔5dは、各シリンダ部4間を除くシールケース8の外側の位置にシールケース8の軸線方向に沿って複数設けられている。
【0026】
そして、シールケース8を先金具9と元金具5との間に挟み込んだ状態で、図1に示すように、ユニット化された吸入弁11、吐出弁12を先金具9の貫通孔9bに各々挿入して各シールケース8の二平面部8bに各々当接させ、吸入弁11,吐出弁12の弁室11a,12aがシリンダ部4と連通する状態とし、この状態で、マニホルド13を吸入弁11に当接させ、マニホルド13と先金具9とをボルト14により連結すると共に、マニホルド15を吐出弁12に当接させ、マニホルド15と先金具9とをボルト14により連結する。これにより、先金具9、元金具5、各シールケース8、各吸入弁11、各吐出弁12、マニホルド13,15が一体的に連結される。なお、シールケース8と吸入弁11,吐出弁12との間、及び、吸入弁11,吐出弁12とマニホルド13,15との間にはOリング31が設けられ液密に連結されている。
【0027】
そして、これらより成る組み立て組を、クランクケース2に装着する。この場合は、クランクケース2に既に組み込まれているプランジャ6aの破損に注意しながら、元金具5の開口5c側からシールケース8内にプランジャ6aを挿入し、クランクケース2に埋め込まれ先端側に向かって延在するボルト16に、ゆるみ止め付きナット17を先金具9側から螺合することによって、クランクケース2に対して上記組み立て組を連結する。
【0028】
以上のようにして得られた本実施形態に係る往復動ポンプ1は、耐圧容器として機能するシールケース8及び吸入弁11、吐出弁12が互いに二平面部8b,8bを介して当接し、シールケース8内のシリンダ部4と吸入弁11、吐出弁12内の弁室11a,12aとが連通した状態で、シリンダ部4の並設方向に対して直交する方向から二平面部8b,8bを挟むようにして連結されているため、シリンダ間の肉厚を確保しながらシリンダピッチを従来に比して小さくでき、シリンダ部4の並設方向に小型化を図ることができると共に、その組立てが上記のように容易とされている。
【0029】
また、本実施形態に係る往復動ポンプ1は、シールケース8の先端8c側の小径部8aに配置された先金具9と、シールケース8の後端側に配置された元金具5とによって、シールケース8が先金具9と元金具5との間に挟み込まれ、二平面部8b,8bを挟むようにしてシリンダ部4の軸線方向に延びるボルト10により先金具9より後方に連結されるため、シリンダ間の肉厚を確保しながらシリンダピッチを従来に比して小さくでき、シリンダ部4の並設方向に小型化を図ることができると共に、その組立てが上記のように容易とされている。
【0030】
さらに、本実施形態に係る往復動ポンプ1は、弁11,12がユニット化され、先金具9に形成された挿入口9aにシールケース8の小径部8aが挿入され、二平面部8b,8bに直交する方向に貫通すると共に挿入口9aと連通するように先金具9に形成された貫通孔9bに対して、ユニット化した弁11,12が各々挿入されて組み付ける構成とされるため、弁11,12、シールケース8、先金具9の組み立てが容易とされる。
【0031】
以上、本発明の好適な実施形態について具体的に説明したが、本発明に係る往復動ポンプは、上記実施形態に係る往復動ポンプに限られるものではなく、例えば、2又は4以上のシリンダ部を有する多連式の往復動ポンプであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図1に示す往復動ポンプの先端の一部断面平面図である。
【図3】図1に示す往復動ポンプの一部断面正面図である。
【符号の説明】
【0033】
1…往復動ポンプ、2…クランクケース、4…シリンダ部、5…元金具、8…シールケース、8a…小径部、8b…二平面部、8c…後端、9…先金具、9a…挿入口、9b…貫通孔、10…ボルト、11…吸入弁、11a…弁室、121…弁座、11c…弁体、11d…バネ、11e…保持部材、12…吐出弁、12a…弁室、12b…弁座、12c…弁体、12d…バネ、12e…保持部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各往復動部材(6)が、並設された複数のシリンダ部(4)内をそれぞれ往復動することでポンプ作用を行う往復動ポンプ(1)であって、
前記シリンダ部(4)が内部に形成され、独立した耐圧容器として機能するシールケース(8)と、
弁室(11a,12a)が内部に各々形成され、独立した耐圧容器として機能する吸入弁(11)、吐出弁(12)と、
を備え、
前記吸入弁(11)及び前記吐出弁(12)は、前記シールケース(8)に形成された先端(8c)側の小径部(8a)外面の二平面部(8b,8b)に各々当接し前記弁室(11a,12a)が前記シリンダ部(4)と連通する状態で、複数のシリンダ部(4)の並設方向に対して直交する方向から前記二平面部(8b,8b)を挟むようにして連結されていること、
を特徴とする往復動ポンプ(1)。
【請求項2】
前記シールケース(8)の先端(8c)側の小径部(8a)及び前記弁(11,12)を収容する先金具(9)と、
前記シールケース(8)の後端側を収容する元金具(5)と、
を備え、
前記シールケース(8)は、前記先金具(9)と前記元金具(5)との間に挟み込まれ、前記元金具(5)は、前記シリンダ部(4,4)間を除く前記シールケース(8)の外側の位置に配置され前記シリンダ部(4)の軸線方向に延びるボルト(10)により、前記先金具(9)より後方に連結されていること、
を特徴とする請求項1に記載の往復動ポンプ(1)。
【請求項3】
前記弁(11,12)は、流路を開閉する弁体(11c,12c)と、前記弁体(11c,12c)が離座・着座する弁座(11b,12b)と、前記弁体(11c,12c)を着座する方向に付勢する弾性体(11d,12d)と、前記弁体(11c,12c)及び前記弾性体(11d,12d)を収容する保持部材(11e,12e)と、をユニット化して構成され、
前記先金具(9)は、前記シールケース(8)の小径部(8a)を収容するための挿入口(9a)と、前記二平面部(8b,8b)に直交する方向に貫通すると共に前記挿入口(9a)に連通するように形成された貫通孔(9b)とを有し、
ユニット化された弁(11,12)が、前記先金具(9)の貫通孔(9b)に挿入され、前記先金具(9)内に挿入された前記シールケース(8)の前記二平面部(8b,8b)に各々当接して組み付けられていること、
を特徴とする請求項2に記載の往復動ポンプ(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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