説明

復号化装置

【課題】 Dolby Digital Surround EX符号化された信号を正しく復号化する。
【解決手段】 符号化された信号を入力部110に入力し、信号情報解析部240で、該入力部110に入力された信号の信号情報を解析するとともにこの解析した信号情報と信号情報データベース260に格納されているEX符号化された信号情報とを比較参照し、この比較結果に基づいてモード切り替え制御部150に対して演算モードの切り替え信号を出力し、演算部120で入力信号の復号化を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、符号化された画像データや音声データを復号化する復号化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、画像データや音声データはデジタルデータ化され、高能率符号化処理により情報量が削減された後で多重化され、DVD(Digital Versatile Disc)等に記録されたりデジタルテレビやインターネット等で配信されている。
【0003】
ここで、画像データ符号化の主な例としては、MPEG2やMPEG4等が知られている。また、音声データ符号化の主な例としては、Dolby Digital、DTS(Digital Theater System)、MPEG Audio、及び情報量を削減しないPCM方式等が知られている。なお、Dolby Digitalは米Dolby社の登録商標であり、DTSは米Digital Theater System社の登録商標である。
【0004】
以下、これら音声データ符号化方式で符号化された信号を符号化音声データという。このような符号化音声データでは複数チャンネルの信号を符号化しており、例えば、Dolby Digital規格では最大6chの信号を符号化している。なお、6chのうち1chは情報量の少ない低域信号であるため、このチャンネルを“0.1”と表現して5.1chと表している。
【0005】
また、Dolby Digital規格では、7ch以上の信号を6chにダウンミックスした後で符号化したことを示す情報についても規定されている。これは、Dolby Digital Surround EX技術(以下、EX技術と称する)と呼ばれている。ここで、EX技術で符号化することをEX符号化、EX符号化された音声データをEX音声データという。また、EX音声データを復号化処理することをEX復号化という。
【0006】
図5(a)に音声データをEX符号化し、さらに符号化音声データへと符号化するときのブロック図を示し、図5(b)にEX音声データを復号化し、さらにEX復号化するときのブロック図を示す。このようなDolby Digital技術については、非特許文献1に公開されている。ここで、DVDプレーヤーやデジタルテレビ等の場合には、入力された符号化音声データを復号化し、スピーカーの数に応じたダウンミックスや音量調整を行ってから音声データを出力するようにしている。
【非特許文献1】ATSC Standard:Digital Audio Compression(AC-3)、Revision A、[平成16年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.atsc.org/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これらの符号化音声データを再生する際にEX音声データが符号化されていた場合、適切にEX復号化できないおそれがある。以下、従来の復号化装置について説明する。
【0008】
図6は、従来の復号化装置100の構成を示すブロック図である。ここでは復号化装置100はDVDプレーヤーであるとする。図6に示すように、この復号化装置100は、入力部110、演算部120、出力部130、信号情報解析部140、及びモード切り替え制御部150を備えている。
【0009】
前記入力部110は、DVD等の記録媒体に記録されている符号化及び多重化された信号を入力するものである。
【0010】
前記演算部120は、前記入力部110に入力された信号を復号化して画像データと音声データとに変換するものである。
【0011】
前記出力部130は、前記演算部120で変換された画像データと音声データとを出力するものである。
【0012】
前記信号情報解析部140は、前記入力部110に入力された信号の信号情報を解析するものである。この例では、EX符号化に関する情報を抽出しその解析結果を出力信号として出力している。
【0013】
前記モード切り替え制御部150は、前記信号情報解析部140からの出力信号及び外部からの制御に基づいて、前記演算部120でEX復号化を行うか否かを判断してその演算モードの切り替えを行うものである。
【0014】
次に、EX音声データに関する情報を図7に示す。図7によれば、符号化されている音声データがEX符号化されているかを示す情報には4つのパターンがあることが判る。具体的には、「EX符号化されていることを示す」(10)、「EX符号化されていないことを示す」(01)、「EX符号化されているかどうかは特に示さない」(00)、及び「Reserved」(11)の4つである。このような情報が、Dolby Digital規格の符号化音声データに多重されている。
【0015】
前記復号化装置100は、前記EX音声データに関する情報に基づいてEX復号化を行うか否かを決定するのであるが、ここで問題になるのは、「EX符号化されているかどうかは特に示さない」場合である。この場合には、復号化装置100はEX復号化実行の判断を行うことができないため、“常にEX復号化を行う”又は“常に復号化を行わない”のうちどちらか一方に設定しておく必要がある。
【0016】
例えば、復号化装置100において“常に復号化を行わない”という設定にした場合、DVDディスクのマニュアルにはEX音声データであることが表記されているにもかかわらず、オーサリング時に符号化音声データに多重された情報が「EX符号化されているかどうかは特に示さない」であれば、EX復号化処理を行わないことになる。
【0017】
また、“常に復号化を行う”という設定をした場合には、EX音声データを符号化していない符号化音声データに対してもEX復号化処理を行うことになる。
【0018】
このように、EX音声データが符号化されていた場合、復号化処理の設定によっては適切にEX復号化できないという問題があった。この問題を解消するためには、DVDプレーヤーのユーザーがDVDディスクのマニュアルに応じてその設定を変更すればよいが、その都度設定を変更するのは面倒な作業であり、利便性が失われるため好ましくない。
【0019】
また、従来の復号化装置では、上述した問題以外にも、製作者側の意図しないダウンミックスや音量によって再生される場合があるという別の問題がある。このようなダウンミックス係数や再生音量は、オーサリング時に設定することが可能であるが、逆にオーサリング時に設定されないとそれ以降変更することができない。
【0020】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、EX符号化された信号を正しくEX復号化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、前記課題に対して、符号化音声データに多重されている情報ではなく、符号化音声データが記録されている媒体情報、又は符号化音声データが伝送されている伝送データ情報に応じて、その復号化方式や音声データの出力処理を変更するようにした。
【0022】
請求項1の発明は、符号化された信号を入力する入力部と、
前記入力部に入力された信号に対して演算を行う演算部と、
前記演算部で演算された信号を出力する出力部と、
前記入力部に入力された信号の信号情報を解析し、この解析した信号情報とデータベースに格納されている信号情報とを比較参照し、この参照結果に基づいた出力信号を出力する信号情報解析部と、
前記信号情報解析部の出力信号に基づいて前記演算部における演算モードを切り替える演算モード切り替え部とを備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項2の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されていることを特徴とする。
【0024】
請求項3の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されており、
前記データベースに格納されているデータは前記復号化装置の外部からの操作によって更新されることを特徴とする。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されており、
前記データベースに格納されているデータは前記復号化装置の外部からの通信によって更新されることを特徴とする。
【0026】
請求項5の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置の外部に配置されており、
前記データベースに格納されているデータは通信によって参照されることを特徴とする。
【0027】
請求項6の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号が記録されていた記録媒体固有の情報を含んでいることを特徴とする。
【0028】
請求項7の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号が伝送されていた伝送プログラム固有の情報を含んでいることを特徴とする。
【0029】
請求項8の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号を特定できる情報を含んでいることを特徴とする。
【0030】
請求項9の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記演算部の演算モードは、前記符号化された信号を復号化するための復号化方式を示すものであることを特徴とする。
【0031】
請求項10の発明は、請求項9に記載された復号化装置において、
前記復号化方式は、Dolby Digital Surround EX方式であることを特徴とする。
【0032】
請求項11の発明は、請求項1に記載された復号化装置において、
前記演算部の演算モードは、前記符号化された信号を復号化した信号に対する出力処理を示すものであることを特徴とする。
【0033】
請求項12の発明は、請求項11に記載された復号化装置において、
前記出力処理は、ダウンミックスを行う処理であることを特徴とする。
【0034】
請求項13の発明は、請求項11に記載された復号化装置において、
前記出力処理は、音量調整を行う処理であることを特徴とする。
【0035】
請求項14の発明は、請求項1に記載された復号化装置を用いたことを特徴とするデータベース提供サービスである。
【0036】
請求項15の発明は、請求項1に記載された復号化装置と、前記データベースを保有するパーソナルコンピュータとを用いて、前記符号化された信号を復号化するように構成されていることを特徴とするデータベースシステムである。
【0037】
請求項16の発明は、請求項1に記載された復号化装置を用いたことを特徴とする放送システムである。
【0038】
請求項17の発明は、符号化された信号を入力する入力手順と、
前記入力手順で入力された信号に対して演算を行う演算手順と、
前記演算手順で演算された信号を出力する出力手順と、
前記入力手順で入力された信号の信号情報を解析し、この解析した信号情報とデータベースに格納されている信号情報とを比較参照し、この参照結果に基づいた出力信号を出力する信号情報解析手順と、
前記信号情報解析手順で出力した出力信号に基づいて前記演算手順における演算モードを切り替える演算モード切り替え手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0039】
請求項18の発明は、請求項17に記載されたコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0040】
以上のように、本発明の請求項1〜請求項13記載の復号化装置によれば、Dolby Digital Surround EX符号化されていることを示す情報がなくても正しく復号化することができる。また、ダウンミックスや音量レベルについても、ストリームに多重されていなくても別途設定が可能となる。
【0041】
また、請求項14記載の支援サービスによれば、符号化音声データに多重されている情報ではなく、符号化音声データが記録されている媒体情報、又は符号化音声データが伝送されている伝送データ情報に応じて復号化方式や音声データの出力処理を変更できるシステムを実現するためのデータベース提供サービスを提供できる。
【0042】
また、請求項15〜請求項16記載のシステムによれば、符号化音声データに多重されている情報ではなく、符号化音声データが記録されている媒体情報、又は符号化音声データが伝送されている伝送データ情報に応じて復号化方式や音声データの出力処理を変更できるネットワーク又は放送システムを実現できる。
【0043】
また、請求項17〜請求項18記載のコンピュータプログラム及びその記録媒体によれば、符号化音声データに多重されている情報ではなく、符号化音声データが記録されている媒体情報、又は符号化音声データが伝送されている伝送データ情報に応じて復号化方式や音声データの出力処理を変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0045】
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る復号化装置200の構成を示すブロック図である。上述した従来例との違いは、信号情報参照用のデータベースを追加した点であるため、以下、従来例と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する(実施形態2〜4についても同様とする)。
【0046】
図1に示すように、復号化装置200は、入力部110、演算部120、出力部130、信号情報解析部240、モード切り替え制御部150、及び信号情報データベース260を備えている。具体的に、復号化装置200はDVDプレーヤー、演算部120はAVデコード部であるとして以下説明する。この点は、実施形態2〜4についても同様とする。
【0047】
前記信号情報データベース260は、EX符号化されたDVDディスクのディスク情報を格納するものである。
【0048】
前記信号情報解析部240は、前記入力部110に入力された入力信号の信号情報からEX符号化に関する情報を抽出する一方、入力信号のディスク情報を抽出するものであり、さらに、抽出されたディスク情報と前記信号情報データベース260に格納されているEX符号化されたDVDディスクのディスク情報とを比較判定するものである。
【0049】
このような比較判定の結果、両方のディスク情報が一致した場合には、入力信号はEX符号化されていると判定して、EX符号化に関する情報を「EX符号化されていることを示す」に書き換えて前記モード切り替え制御部150に出力する。
【0050】
なお、ここでは一例として前記信号情報解析部240がEX符号化に関する情報を書き換えると説明したが、演算部120の演算モードを切り替えるための詳細手段は特にこれに限ったものではない。この点は、実施形態2〜4についても同様である。
【0051】
以上の構成によって、外部からユーザーが制御しなくても、EX復号化を実行すべきか否かの判別を行うことができる。特に、既に市場に流通しているDVDディスクに対しても有効な手段であるため、産業上の利用可能性は高い。
【0052】
なお、本発明の実施形態1では、EX符号化に関する情報について説明したが、これに限定するものではなく、例えば、ダウンミックスや音量レベル等の制御についても同様に実行することができる。この点は、実施形態2〜4についても同様である。
【0053】
なお、本発明の実施形態1では、前記復号化装置200はDVDプレーヤーであるとし、DVDのディスク情報を利用してEX符号化の判定をするようにしたが、これに限定するものではなく、例えばデジタルテレビや通信を利用した画像音声配信等にも適用可能である。この場合には、番組プログラム情報等を利用してEX符号化の判定を行うことができる。また、別途情報を伝送するようにしてもよい。この点は、実施形態2〜4についても同様である。
【0054】
なお、以上の処理は、ハードウェアはもちろん、ソフトウェアでも実現することができる。また、処理の一部をハードウェアで構成し、残りをソフトウェアで構成するようにしても構わない。この点は、実施形態2〜4についても同様である。
【0055】
<実施形態2>
図2は、本発明の実施形態2に係る復号化装置300の構成を示すブロック図である。図2に示すように、復号化装置300は、入力部110、演算部120、出力部130、信号情報解析部340、モード切り替え制御部150、及び信号情報データベース360を備えている。
【0056】
前記信号情報データベース360は、EX符号化されたDVDディスクのディスク情報を格納するものである。
【0057】
前記信号情報解析部340は、前記入力部110に入力された入力信号の信号情報からEX符号化に関する情報を抽出する一方、入力信号のディスク情報を抽出するものであり、さらに、抽出されたディスク情報と前記信号情報データベース360に格納されているEX符号化されたDVDディスクのディスク情報とを比較判定するものである。
【0058】
このような比較判定の結果、両方のディスク情報が一致した場合には、入力信号はEX符号化されていると判定して、EX符号化に関する情報を「EX符号化されていることを示す」に書き換えて前記モード切り替え制御部150に出力する。
【0059】
また、前記信号情報データベース360は、格納しているデータベースを外部制御によって更新することができるようになっている。例えば、現在復号化しているDVDディスクのディスク情報を前記信号情報データベース360に格納するようにすれば、ユーザーの操作によってデータベースを更新することが可能である。
【0060】
以上の構成によって、外部からユーザーが制御しなくても、EX復号化を実行すべきか否かの判別を行うことができる。特に、既に市場に流通しているDVDディスクに対しても有効な手段であるため、産業上の利用可能性は高い。
【0061】
<実施形態3>
図3は、本発明の実施形態3に係る復号化装置400の構成を示すブロック図である。図3に示すように、復号化装置400は、入力部110、演算部120、出力部130、信号情報解析部440、モード切り替え制御部150、及び信号情報データベース460を備えている。さらに、この復号化装置400は通信ポートを備えており、外部データベース470と接続されている。
【0062】
前記外部データベース470は、EX符号化されたDVDディスクのディスク情報を格納するものであり、前記復号化装置400の外部に配置されている。
【0063】
前記信号情報データベース460は、EX符号化されたDVDディスクのディスク情報を格納するものである。
【0064】
前記信号情報解析部440は、前記入力部110に入力された入力信号の信号情報からEX符号化に関する情報を抽出する一方、入力信号のディスク情報を抽出するものであり、さらに、抽出されたディスク情報と前記信号情報データベース460に格納されているEX符号化されたDVDディスクのディスク情報とを比較判定するものである。
【0065】
このような比較判定の結果、両方のディスク情報が一致した場合には、入力信号はEX符号化されていると判定して、EX符号化に関する情報を「EX符号化されていることを示す」に書き換えて前記モード切り替え制御部150に出力する。
【0066】
また、前記信号情報データベース460は通信ポートを備えており、前記外部データベース470と接続することで、格納しているデータベースを更新することができるようになっている。
【0067】
以上の構成によって、外部からユーザーが制御しなくても、EX復号化を実行すべきか否かの判別を行うことができる。特に、既に市場に流通しているDVDディスクに対しても有効な手段であるため、産業上の利用可能性は高い。
【0068】
<実施形態4>
図4は、本発明の実施形態4に係る復号化装置500の構成を示すブロック図である。図4に示すように、復号化装置500は、入力部110、演算部120、出力部130、信号情報解析部540、及びモード切り替え制御部150を備えている。さらに、この復号化装置500は通信ポートを備えており、外部データベース570と接続されている。
【0069】
前記外部データベース570は、EX符号化されたDVDディスクのディスク情報を格納するものであり、前記復号化装置500の外部に配置されている。
【0070】
前記信号情報解析部540は、前記入力部110に入力された入力信号の信号情報からEX符号化に関する情報を抽出する一方、入力信号のディスク情報を抽出するものであり、さらに、抽出されたディスク情報と前記外部データベース570に格納されているEX符号化されたDVDディスクのディスク情報とを比較判定するものである。
【0071】
このような比較判定の結果、両方のディスク情報が一致した場合には、入力信号はEX符号化されていると判定して、EX符号化に関する情報を「EX符号化されていることを示す」に書き換えて前記モード切り替え制御部150に出力する。
【0072】
以上の構成によって、外部からユーザーが制御しなくても、EX復号化を実行すべきか否かの判別を行うことができる。特に、既に市場に流通しているDVDディスクに対しても有効な手段である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明の復号化装置は、Dolby Digital Surround EX符号化されたことを示す情報がなくても正しく復号化できるという実用性の高い効果が得られることから、AVデコーダとして有用であり、産業上の利用可能性は高い。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施形態1における復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態2における復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態3における復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態4における復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図5】EX技術の概要を示すブロック図である。
【図6】従来の復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図7】EX音声データの有無を示す情報である。
【符号の説明】
【0075】
100、200 復号化装置
300、400 復号化装置
500 復号化装置
110 入力部
120 演算部
130 出力部
140 入力信号解析部
240 入力信号解析部
150 モード切り替え制御部
260 信号情報データベース
360 信号情報データベース
460 信号情報データベース
470 外部データベース
570 外部データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
符号化された信号を入力する入力部と、
前記入力部に入力された信号に対して演算を行う演算部と、
前記演算部で演算された信号を出力する出力部と、
前記入力部に入力された信号の信号情報を解析し、この解析した信号情報とデータベースに格納されている信号情報とを比較参照し、この参照結果に基づいた出力信号を出力する信号情報解析部と、
前記信号情報解析部の出力信号に基づいて前記演算部における演算モードを切り替える演算モード切り替え部とを備えたことを特徴とする復号化装置。
【請求項2】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されていることを特徴とする復号化装置。
【請求項3】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されており、
前記データベースに格納されているデータは前記復号化装置の外部からの操作によって更新されることを特徴とする復号化装置。
【請求項4】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置に内蔵されており、
前記データベースに格納されているデータは前記復号化装置の外部からの通信によって更新されることを特徴とする復号化装置。
【請求項5】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記データベースは前記復号化装置の外部に配置されており、
前記データベースに格納されているデータは通信によって参照されることを特徴とする復号化装置。
【請求項6】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号が記録されていた記録媒体固有の情報を含んでいることを特徴とする復号化装置。
【請求項7】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号が伝送されていた伝送プログラム固有の情報を含んでいることを特徴とする復号化装置。
【請求項8】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記入力部に入力される符号化された信号は、該信号を特定できる情報を含んでいることを特徴とする復号化装置。
【請求項9】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記演算部の演算モードは、前記符号化された信号を復号化するための復号化方式を示すものであることを特徴とする復号化装置。
【請求項10】
請求項9に記載された復号化装置において、
前記復号化方式は、Dolby Digital Surround EX方式であることを特徴とする復号化装置。
【請求項11】
請求項1に記載された復号化装置において、
前記演算部の演算モードは、前記符号化された信号を復号化した信号に対する出力処理を示すものであることを特徴とする復号化装置。
【請求項12】
請求項11に記載された復号化装置において、
前記出力処理は、ダウンミックスを行う処理であることを特徴とする復号化装置。
【請求項13】
請求項11に記載された復号化装置において、
前記出力処理は、音量調整を行う処理であることを特徴とする復号化装置。
【請求項14】
請求項1に記載された復号化装置を用いたことを特徴とするデータベース提供サービス。
【請求項15】
請求項1に記載された復号化装置と、前記データベースを保有するパーソナルコンピュータとを用いて、前記符号化された信号を復号化するように構成されていることを特徴とするデータベースシステム。
【請求項16】
請求項1に記載された復号化装置を用いたことを特徴とする放送システム。
【請求項17】
符号化された信号を入力する入力手順と、
前記入力手順で入力された信号に対して演算を行う演算手順と、
前記演算手順で演算された信号を出力する出力手順と、
前記入力手順で入力された信号の信号情報を解析し、この解析した信号情報とデータベースに格納されている信号情報とを比較参照し、この参照結果に基づいた出力信号を出力する信号情報解析手順と、
前記信号情報解析手順で出力した出力信号に基づいて前記演算手順における演算モードを切り替える演算モード切り替え手順とを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項17に記載されたコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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