説明

復号装置及び復号方法

【課題】復号装置が記憶しているファイル解析情報と外部記録媒体のファイルの内容との不一致が継続することを防ぐ。
【解決手段】復号装置100は、インターフェース部110と、外部記録媒体200からファイルと記録媒体管理情報とを読み出す読み出し部120と、読み出されたファイルを解析する復号部141と、ファイル解析情報と記録媒体管理情報とを記憶する記憶部130と、外部記録媒体200がインターフェース部110に接続されている状態で記録媒体管理情報が同一であるか否かを判定する判定部142と、同一であると判定された場合に、ファイルの内容が一致しているか否かを判定する一致確認部143とを備え、復号部141は、さらに、不一致であると判定された場合は、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いて、一致していると判定された場合は、記憶部130のファイル解析情報を用いて、ファイルの復号を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部記録媒体から読み出したファイルの復号処理を行う復号装置及び復号方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部記録媒体が接続された場合に、当該外部記録媒体に記録されているデータを読み出し、読み出したデータの復号処理を行う復号装置が開発されている。例えば、復号装置は、復号処理として、圧縮された音楽ファイルの伸張及び再生、圧縮された画像データの伸張及び再生を行う。このような復号装置の例が、特許文献1及び2に開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の復号装置は、外部記録媒体が接続された状態において、外部記録媒体から新規に読み出す新規記録媒体管理情報と、内部の記憶手段に記憶されている既得記録媒体管理情報とを比較する。比較結果が不一致であった場合、復号装置は、復号処理に用いるファイル解析情報を再度、外部記録媒体から取得する。これにより、特許文献1に記載の復号装置は、記録媒体の挿入から再生までの時間を短縮することができる。
【0004】
また、特許文献2に記載のコンテンツ再生装置(復号装置)は、メディアデバイスの識別情報を抽出し、装置が終了される際に、抽出した識別情報をメモリに記憶する。そして、装置が起動されるとき、メモリに記憶された識別情報と、抽出された識別情報とを比較する。比較結果が不一致であった場合、復号装置は、終了前に接続されていたデバイスが未接続であると判定し、警告表示を出力する。これにより、終了前に接続されていたデバイスが正しく接続されているのか否かをユーザに提示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−186797号公報
【特許文献2】特開2009−42583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した従来の復号装置では、外部記録媒体のファイルの内容の書き換えが発生した場合に、復号装置が記憶するファイル解析情報が示すファイルの内容と外部記録媒体のファイルの内容とが不一致となり、正しく外部記録媒体のファイルを再生することができないという課題がある。
【0007】
例えば、一旦電源が切られた後、又は、外部記録媒体の脱着を行った後に、同一の外部記録媒体が再び接続された場合に、外部記録媒体のファイルの内容が書き換わっているにも関わらず、既に復号装置が内部メモリに記憶している記録媒体管理情報と、外部記録媒体が記録している記録媒体管理情報とが一致してしまう場合がある。例えば、外部記録媒体の内容を書き換える際に、書き換えが全て完了する前に外部記録媒体をパソコンから引き抜いた場合、又は、外部記録媒体のファイル及びフォルダを増減させず、他のフォルダの下に移動させたりした場合に、記録媒体管理情報の内容が書き換わらないため、このような状態が発生する場合がある。
【0008】
この場合、ファイル解析処理が実行されないので、外部記録媒体のファイルの内容と、復号装置の内部メモリに記憶されているファイル解析情報との不整合が発生する。このような状態に陥ると、再生指定されたコンテンツが再生できなかったり、外部記録媒体に格納されている全てのコンテンツが再生できなくなったりする。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであって、外部記録媒体のファイルの内容の書き換えが発生した場合に、復号装置が記憶しているファイル解析情報と外部記録媒体が記憶しているファイルの内容との不整合が発生したままの状態が継続することを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る復号装置は、符号化されたファイルと、外部記録媒体の属性を示す記録媒体管理情報とが記録されている外部記録媒体が接続可能なインターフェース部と、前記インターフェース部に前記外部記録媒体が接続された場合に、前記外部記録媒体から前記ファイルと前記記録媒体管理情報とを読み出す読み出し部と、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析することで、当該ファイルの内容を示すファイル解析情報を生成する復号部と、前記復号部によって生成されたファイル解析情報と、前記読み出し部によって読み出された記録媒体管理情報とを記憶する記憶部と、前記外部記録媒体が前記インターフェース部に接続されている状態における所定のタイミングで、前記読み出し部によって新たに読み出される記録媒体管理情報と、前記記憶部に記憶されている記録媒体管理情報とが同一であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって同一であると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容と、前記外部記録媒体に記録されているファイルの内容とが一致しているか不一致であるかを判定する一致確認を行う一致確認部とを備え、前記復号部は、さらに、前記一致確認部によって不一致であると判定された場合に、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行い、前記一致確認部によって一致していると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行う。
【0011】
これにより、外部記録媒体が再接続された際に外部記録媒体のファイルの内容が書き換わっているにも関わらず、記録媒体管理情報が一致してしまった場合でも、外部記録媒体のファイルの内容と記憶部に記憶されているファイル解析情報との不整合状態が継続することを防ぐことが可能となる。
【0012】
また、前記復号部は、前記一致確認部によって不一致であると判定された場合、前記復号処理を行うことなく、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析してもよい。
【0013】
これにより、外部記録媒体のファイルの内容と記憶部に記憶されているファイル解析情報とが不一致であることを検出した場合に、即座にファイル解析情報を新たに生成することができる。したがって、不整合状態を解消することができ、ファイルの再生時にエラーが発生するのを防止することができる。
【0014】
また、前記復号部は、前記一致確認部によって不一致であると判定された場合、前記復号装置の電源が切られる際、又は、前記外部記録媒体が前記復号装置から外されて再び接続された際に、前記判定部による判定を行わずに、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析してもよい。
【0015】
これにより、次回に外部記録媒体がインターフェース部に接続された場合に必ずファイルの解析が行われるので、次回のファイルの再生時にエラーが発生するのを防止することができる。
【0016】
また、前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの再生要求を出力する操作部を備え、前記一致確認部は、前記操作部から出力される再生要求を受けた時に、前記一致確認を行ってもよい。
【0017】
これにより、再生要求時に一致確認を行うので、外部記録媒体のファイルの内容と記憶部に記憶されているファイル解析情報とが不一致であることを検出できないまま、再生してしまうことを防止することができる。
【0018】
また、前記一致確認部は、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容以外のファイルが、前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0019】
これにより、隠れファイルを検出することができる。
例えば、前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のファイルを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、前記ファイル解析情報は、フォルダ毎のファイルの数を示し、前記一致確認部は、フォルダ毎に、前記ファイル解析情報が示すファイルの数+1個のファイルが前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0020】
また、前記一致確認部は、前記外部記録媒体から前記ファイルの数+1番目のファイルのファイル名が取得できた場合に、不一致であると判定してもよい。
【0021】
また、前記一致確認部は、前記ファイルの数+1番目のファイルのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0022】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルの数が、予め定められたファイル数に一致している場合、前記一致確認を行わなくてもよい。
【0023】
これにより、例えば、ファイル数が予め定められた最大ファイル数に一致している場合には、隠れファイルが検出されてしまう可能性が高いので、例えば、一致確認を行わずにファイル消失の検出を行った方が、効率良くファイルの有無の確認を行うことができる。
【0024】
また、前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のフォルダを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、前記ファイル解析情報は、フォルダ毎のフォルダの数を示し、前記一致確認部は、フォルダ毎に、前記ファイル解析情報が示すフォルダの数+1個のフォルダが前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0025】
これにより、隠れフォルダを検出することができる。
例えば、前記一致確認部は、前記外部記録媒体から前記フォルダの数+1番目のフォルダのフォルダ名が取得できた場合に、不一致であると判定してもよい。
【0026】
また、前記一致確認部は、前記フォルダの数+1番目のフォルダのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0027】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すフォルダの数が、予め定められたフォルダ数に一致している場合、前記一致確認を行わなくてもよい。
【0028】
これにより、例えば、フォルダ数が予め定められた最大フォルダ数に一致している場合には、隠れフォルダが検出されてしまう可能性が高いので、例えば、一致確認を行わずにファイル消失の検出を行った方が、効率良くファイルの有無の確認を行うことができる。
【0029】
また、前記一致確認部は、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容の一部が、前記外部記録媒体に存在しないことを検出した場合に、不一致であると判定してもよい。
【0030】
これにより、ファイル解析情報が示すファイルが外部記録媒体に存在しないこと、いわゆるファイルの消失を検出することができる。
【0031】
例えば、前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のファイルを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイル又はフォルダを読み出せなかった場合に、不一致であると判定してもよい。
【0032】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルのファイル名を取得できた場合に、不一致であると判定してもよい。
【0033】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルのオープン処理が完了しなかった場合に、不一致であると判定してもよい。
【0034】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルの全てが、前記外部記録媒体に存在しているか否かを、ファイル毎に確認してもよい。
【0035】
これにより、全てのファイルについて外部記録媒体に記録されているか否かを確認することができるので、ファイルの有無を確実に検出することができる。
【0036】
また、前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すフォルダの全てが、前記外部記録媒体に存在しているか否かを、フォルダ毎に確認してもよい。
【0037】
これにより、全てのフォルダについて外部記録媒体に記録されているか否かを確認することができるので、フォルダの有無を確実に検出することができる。
【0038】
また、前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの再生要求を出力する操作部を備え、前記一致確認部は、前記操作部から出力される再生要求が示すファイルのみを対象として、前記一致確認を行ってもよい。
【0039】
これにより、再生要求があったファイルのみの有無を確認するので、確認処理を最小限にすることができ、処理量を削減することができる。
【0040】
また、前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの特殊再生の要求を出力する操作部を備え、前記一致確認部は、前記操作部から出力される特殊再生の要求を受けた場合、前記一致確認を停止してもよい。
【0041】
これにより、特殊再生に必要な処理量が多くなる場合に、一致確認を停止するので、復号装置にかかる負荷を低減することができる。
【0042】
なお、本発明は、復号装置として実現できるだけではなく、当該復号装置を構成する処理部をステップとする方法として実現することもできる。例えば、本発明の一態様に係る復号方法は、符号化されたファイルと、外部記録媒体の属性を示す記録媒体管理情報とが記録されている外部記録媒体が接続可能なインターフェース部に前記外部記録媒体が接続された場合に、前記外部記録媒体から前記ファイルと前記記録媒体管理情報とを読み出し、読み出した記録媒体管理情報を記憶部に記憶する読み出しステップと、前記読み出しステップにおいて読み出されたファイルの内容を解析することで、当該ファイルの内容を示すファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を前記記憶部に記憶する復号ステップと、前記外部記録媒体が前記インターフェース部に接続されている状態における所定のタイミングで、新たに読み出される記録媒体管理情報と、前記記憶部に記憶されている記録媒体管理情報とが同一であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて同一であると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容と、前記外部記録媒体に記録されているファイルの内容とが一致しているか不一致であるかを判定する一致確認を行う一致確認ステップとを含み、前記復号ステップでは、さらに、前記一致確認ステップにおいて不一致であると判定された場合に、新たに読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行い、前記一致確認ステップにおいて一致していると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行う。
【0043】
これにより、外部記録媒体が再接続された際に外部記録媒体のファイルの内容が書き換わっているにも関わらず、記録媒体管理情報が一致してしまった場合でも、外部記録媒体のファイルの内容と記憶部に記憶されているファイル解析情報との不整合状態が継続することを防ぐことが可能となる。
【発明の効果】
【0044】
以上のように、本発明に係る復号装置は、外部記録媒体のファイルの内容の書き換えが発生した場合に、復号装置が記憶しているファイル解析情報と外部記録媒体が記憶しているファイルの内容との不整合が発生したままの状態が継続することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態1に係る復号装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る復号装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る復号装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る一致確認処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る一致確認処理の別の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係るファイル構造の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る一致確認処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る復号装置は、インターフェース部と、符号化されたファイルと記録媒体管理情報とを外部記録媒体から読み出す読み出し部と、読み出されたファイルを解析する復号部と、ファイル解析情報と記録媒体管理情報とを記憶する記憶部と、外部記録媒体がインターフェース部に接続されている状態で記録媒体管理情報が同一であるか否かを判定する判定部と、同一であると判定された場合に、記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容と外部記録媒体のファイルの内容とが一致しているか否かを判定する一致確認部とを備える。そして、復号部は、さらに、一致確認部によって不一致であると判定された場合に、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いてファイルの復号処理を行い、一致確認部によって一致していると判定された場合に、記憶部に記憶されているファイル解析情報を用いてファイルの復号処理を行うことを特徴とする。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態1に係る復号装置100の構成の一例を示す機能ブロック図である。復号装置100は、外部記録媒体200に記憶されたファイルを復号し、復号されたファイルの内容を再生する。
【0048】
外部記録媒体200は、符号化されたファイルと記録媒体管理情報とが記録されている記録媒体である。例えば、外部記録媒体200は、磁気ディスク、光ディスク及びフラッシュメモリなどの記録媒体であり、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリーカード、BD(Blu−ray Disc)などである。
【0049】
符号化されたファイルは、例えば、音声データ、映像データなどが所定の規格に従って符号化されたコンテンツを含んでいる。例えば、1つのファイルは、1つの音声コンテンツ(例えば、1曲の音楽)に相当する。
【0050】
外部記録媒体200には、例えば、少なくとも1つのフォルダが記憶されている。フォルダのそれぞれには、0個以上のファイルと0個以上のフォルダとが含まれる。なお、フォルダが記憶されているとは、外部記録媒体200に記憶されるファイルなどを所定のグループ単位で分類するための情報が記憶されていることである。
【0051】
記録媒体管理情報は、外部記録媒体200の属性を示す情報である。記録媒体管理情報は、例えば、記録媒体識別情報とファイル書き換え識別情報とを含んでいる。
【0052】
記録媒体識別情報は、個々の記録媒体を個別に識別するために、各記録媒体に付されたうえで、当該記録媒体に記録されている情報(例えば、「デバイスID」、「プロダクトID」)である。なお、記録媒体の識別とは、個々の記録媒体を個別に識別する処理のことをいう。
【0053】
ファイル書き換え識別情報は、同一の記録媒体において記録内容に書き換えが生じた際に変化する情報(例えば、「空き容量」、「書き換え月日時間」、「フォルダ又はファイル物理位置」)である。また、ファイル書き換え識別とは、同一の記録媒体において記録内容に書き換えが生じたか否かを識別する処理のことである。
【0054】
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る復号装置100は、インターフェース部110と、読み出し部120と、記憶部130と、復号処理部140と、操作部150とを備える。
【0055】
インターフェース部110は、外部記録媒体200が接続可能なインターフェースである。例えば、インターフェース部110は、USB端子などである。
【0056】
読み出し部120は、インターフェース部110に外部記録媒体200が接続された場合に、外部記録媒体200からファイルと記録媒体管理情報とを読み出す。読み出し部120は、読み出した記録媒体管理情報を記憶部130に記憶する。
【0057】
記憶部130は、ファイル解析情報と記録媒体管理情報とを記憶するためのメモリである。ファイル解析情報は、ファイルの内容を示す情報であり、復号処理部140によって生成される。
【0058】
復号処理部140は、外部記録媒体200から読み出されたファイルの復号処理及び再生処理を行う。図1に示すように、復号処理部140は、復号部141と、判定部142と、一致確認部143とを備える。
【0059】
復号部141は、読み出し部120によって読み出されたファイルの内容を解析することで、当該ファイルの内容を示すファイル解析情報を生成する。復号部141は、生成したファイル解析情報を記憶部130に記憶する。
【0060】
なお、復号部141は、判定部142による判定結果、及び、一致確認部143による一致確認の結果に基づいて、ファイルの内容を解析する。具体的には、復号部141は、判定部142によって新たにファイルの内容の解析を行うと判定された場合に、読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成する。また、復号部141は、一致確認部143によって不一致であると判定された場合に、読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成する。
【0061】
なお、ファイル解析情報は、ファイル及びフォルダの内容を示す情報である。例えば、ファイル解析情報は、フォルダ毎のファイルの数、及び、フォルダ毎のフォルダの数を示す。また、ファイル解析情報は、各ファイルのファイル名、サイズ、生成日時、及び、更新日時、並びに、各フォルダのフォルダ名、サイズ、生成日時、及び、更新日時などを示してもよい。
【0062】
復号部141は、一致確認部143によって不一致であると判定された場合には、生成したファイル解析情報を用いてファイルの復号処理を行う。また、復号部141は、一致確認部143によって一致していると判定された場合には、記憶部130に記憶されているファイル解析情報を用いてファイルの復号処理を行う。
【0063】
判定部142は、外部記録媒体200がインターフェース部110に接続されている状態における所定のタイミングで、読み出し部120によって新たに読み出される記録媒体管理情報(以下、新規記録媒体管理情報とも記載する)と、記憶部130に記憶されている記録媒体管理情報(以下、既得記録媒体管理情報とも記載する)とが同一であるか否かを判定する。具体的には、判定部142は、新規記録媒体管理情報と既得記録媒体管理情報とを比較することで、ファイルの復号処理の際に記憶部130に記憶されているファイル解析情報を用いるか否かを判定する。
【0064】
具体的には、判定部142は、新規記録媒体管理情報と既得記録媒体管理情報とが同一である場合、記憶部130に記憶されているファイル解析情報を用いると判定する。一方で、判定部142は、新規記録媒体管理情報と既得記録媒体管理情報とが同一ではない場合、新たにファイルの内容の解析を行うと判定する。
【0065】
一致確認部143は、判定部142によって同一であると判定された場合、すなわち、記憶部130に記憶されているファイル解析情報を用いると判定された場合に、一致確認を行う。一致確認は、記憶部130に記憶されているファイル解析情報が示す内容と、外部記録媒体200に記憶されているファイルの内容とが一致しているか不一致であるかを判定する処理である。一致確認部143の具体的な動作については、後で説明する。
【0066】
操作部150は、ユーザからの指示に基づいて、外部記録媒体200に記録されているファイルの再生要求を出力する。具体的には、図1に示すように、操作部150は、再生要求を一致確認部143に出力する。一致確認部143は、操作部150から出力される再生要求を受けた時に、一致確認を行う。
【0067】
以上が、本発明の実施の形態1に係る復号装置100の機能構成の一例である。次に、上記の機能構成を実現するためのハードウェア構成について説明する。
【0068】
図2は、本発明の実施の形態1に係る復号装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る復号装置100は、USB端子310(インターフェース部)と、記憶部330と、復号処理部340と、操作部350と、復号データ出力部360とを備える。
【0069】
USB端子310は、図1に示すインターフェース部110及び読み出し部120に相当する。なお、復号装置100は、USB端子310の代わりに、光ディスクなどを読み取る光学ドライブ、又は、メモリーカードなどを読み取るカードスロットを備えていてもよい。
【0070】
記憶部330は、図1に示す記憶部130に相当する。図2に示すように、記憶部330は、RAM(Random Access Memory)331とRAM332とを備える。RAM331は、揮発性メモリである。RAM332は、電源遮断時でもデータを保持可能な不揮発性メモリであり、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
【0071】
復号処理部340は、図1に示す復号処理部140に相当する。図2に示すように、復号処理部340は、CPU(Central Processing Unit)341と、ROM342とを備える。
【0072】
ROM342には、図1に示す復号部141、判定部142及び一致確認部143のそれぞれの機能をCPU341が実行するためのプログラムが格納されている。CPU341は、ROM342からプログラムを読み出し、実行することで、復号部141、判定部142及び一致確認部143のそれぞれの機能を実現する。
【0073】
操作部350は、図1に示す操作部150に相当し、例えば、ユーザからの指示を受け付けるユーザインターフェースである。例えば、操作部350は、操作パネル、タッチパネルなどである。
【0074】
復号データ出力部360は、復号処理部340によって復号されたファイルの内容を出力する。例えば、復号データ出力部360は、スピーカー及びディスプレイなどであり、音声及び映像などを出力する。あるいは、復号データ出力部360は、外部のスピーカー及びディスプレイなどに接続するためのインターフェースでもよい。
【0075】
以下では、本発明の実施の形態1に係る復号装置100の動作の一例を、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る復号装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0076】
まず、外部記録媒体200がUSB端子310に接続されると、外部記録媒体200に記録されている記録媒体管理情報が読み出されてRAM331に保存される(S110)。つまり、インターフェース部110に外部記録媒体200が接続された場合、読み出し部120は、外部記録媒体200から記録媒体管理情報を読み出して、読み出した記録媒体管理情報を記憶部130に記憶する。
【0077】
次に、既得記録媒体管理情報(具体的には、前回接続時の記録媒体識別情報、ファイル書き換え識別情報)が記憶部330(具体的には、RAM332)に保持されているか否かが判断される(S120)。つまり、判定部142は、記憶部130に既得記録媒体管理情報が記憶されているか否かを判定する。
【0078】
既得記録媒体管理情報がRAM332に保持されていないと判断される場合(S120でNo)、ファイル解析処理(S150)に移行する。つまり、既得記録媒体管理情報が記憶部130に記憶されていないと判定部142によって判定された場合、復号部141は、今回接続されている外部記録媒体200から読み出されたファイルの内容を解析する(S150)。そして、復号部141は、解析処理の結果を示すファイル解析情報を記憶部130に記憶する(S160)。このとき、ファイル解析情報は、RAM332に記憶される。
【0079】
さらに、外部記録媒体200から読み出された記録媒体管理情報(具体的には、記録媒体識別情報及びファイル書き換え識別情報)が、記憶部330(RAM332)に保存される(S170)。すなわち、読み出し部120は、外部記録媒体200から記録媒体管理情報を読み出し、読み出した記録媒体管理情報を記憶部130に記憶する。
【0080】
なお、ファイル解析情報及び記録媒体管理情報は、不揮発性メモリであるRAM332に記憶される。したがって、復号装置100の電源が切られた場合であっても、ファイル解析情報及び記録媒体管理情報は、消失することなく、保持される。
【0081】
最後に、復号部141は、外部記録媒体200に記録されたファイルの復号(コンテンツの再生)を行う(S180)。このとき、ファイルの解析は済んでおり、ファイル解析情報が示す内容と、外部記録媒体200に記録されているファイルの内容とが一致することは保障されているので、一致確認部143は、一致確認を行わなくてもよい。
【0082】
以上の処理を実施した後、復号装置100の電源が遮断されると、RAM331に記録された情報は消滅するものの、RAM332に保存された情報は保持される。そして、再度、復号装置100に電源が印加されて、操作部350により「再生指示」がなされた際においては、復号処理部340は、外部記録媒体200から、当該外部記録媒体200の記録媒体管理情報(記録媒体識別情報及びファイル書き換え識別情報)を読み出す(S110)。その後、RAM332に、既得記録媒体管理情報(前回接続時における記録媒体識別情報及びファイル書き換え識別情報)と、既得ファイル解析情報(前回接続時において解析されたファイル解析情報)とが記憶されているか否かを確認する(S120)。
【0083】
情報が記憶されていることを確認すると(S120でYes)、上記ステップS110で読み出された新規記録媒体管理情報(記録媒体識別情報及びファイル書き換え識別情報)が、RAM332に保持されている既得記録媒体管理情報と同じ内容であるか否かが判断される(S130及びS140)。具体的には、判定部142は、記録媒体識別情報が一致するか否かを判定する(S130)。そして、記録媒体識別情報が一致しない場合(S130でNo)、復号部141は、今回接続された外部記録媒体200のファイルの内容を解析する(S150)。
【0084】
記録媒体識別情報が一致する場合(S130でYes)、判定部142は、ファイル書き換え情報が一致するか否かを判定する(S140)。そして、ファイル書き換え情報が一致しない場合(S140でNo)、復号部141は、今回接続された外部記録媒体200のファイルの内容を解析する(S150)。
【0085】
ファイル書き換え情報が一致する場合(S140でYes)、復号部141は、記憶部130に記録されたファイル解析情報を読み出す(S190)。そして、復号部141は、一致確認ありの再生処理を行う(S200)。
【0086】
本発明の実施の形態1に係る復号装置100における特徴は、外部記録媒体200に記録されているファイルの内容と、記憶部130に記憶されているファイル解析情報が示す内容とが一致していることを確認することである。つまり、本発明の実施の形態1に係る復号装置100は、記憶部130に記憶されているファイル解析情報が利用可能であると判定された場合において、当該ファイル解析情報が外部記録媒体200に記録されているファイルの内容を正しく示しているかを判定する。
【0087】
図4は、本発明の実施の形態1に係る一致確認処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
まず、復号部141は、操作部150からの再生要求を受け付けた場合に、再生処理を行う(S210)。つまり、復号部141は、外部記録媒体200から読み出されたファイルの復号を行う。なお、再生要求時に一致確認を行うので、外部記録媒体200のファイルの内容と記憶部130に記憶されているファイル解析情報とが不一致であることを検出できないまま、再生してしまうことを防止することができる。
【0089】
一致確認部143は、一致確認を行うために、まず、解析対象とするフォルダ番号を「1」に初期設定する(S220)。そして、一致確認部143は、対象フォルダ内の隠れフォルダの確認を行う(S230)。
【0090】
具体的には、一致確認部143は、記憶部130(RAM332)から読み出したファイル解析情報から得られた「フォルダ[1]内のフォルダ数情報」を読み出す。例えば、その値が「15」であった場合に、一致確認部143は、「フォルダ[16]」のフォルダ名の取得を試みる。つまり、一致確認部143は、ファイル解析情報が示す対象フォルダ内のフォルダ数+1番目のフォルダ名の取得を試みる。
【0091】
この際に隠れフォルダがない(ファイル解析情報が外部記録媒体200のファイルの内容と一致している)場合には(S230でNo)、該当するフォルダ名を取得することができないので、エラー返信されることとなる。逆に、フォルダ名が取得できてしまった場合は、存在しないはずのフォルダが発見されたこととなり、隠れフォルダが存在していることを意味する(S230でYes)。この場合は、すなわち「ファイル書き換え」が発生したこととなる。よってこの場合は、一致確認部143は、記録媒体管理情報(記録媒体識別情報とファイル書き換え識別情報)をクリアする(S300)。
【0092】
これにより、次回、ステップS120〜S140にて、これらの情報の一致確認をした際に必ずファイル解析処理が実行されるようにする(S150)。したがって、次回に外部記録媒体200がインターフェース部110に接続された場合に必ずファイルの解析が行われるので、次回のファイルの再生時にエラーが発生するのを防止することができる。
【0093】
次に、一致確認部143は、隠れフォルダの確認に続いて、隠れファイルの確認を行う(S240)。具体的には、一致確認部143は、ファイル解析情報から得られた「フォルダ[1]内のファイル数情報」を読み出す。例えば、その値が「27」であった場合に一致確認部143は、「ファイル[28]」のファイル名の取得を試みる。つまり、一致確認部143は、ファイル解析情報が示す対象フォルダ内のファイル数+1番目のファイル名の取得を試みる。
【0094】
この際に隠れファイルがない(ファイル解析情報が外部記録媒体200のファイルの内容と一致している)場合には(S240でNo)、該当するファイル名を取得することができないので、エラー返信されることとなる。逆に、ファイル名が取得できてしまった場合は、存在しないはずのファイルが発見されたこととなり、隠れファイルが存在していることを意味する(S240でYes)。この場合は、すなわち「ファイル書き換え」が発生したこととなる。よってこの場合も、上記と同様に、一致確認部143は、記録媒体管理情報のクリア処理(S300)を行うこととなる。
【0095】
そして、一致確認部143は、フォルダ番号を順次インクリメントし(S250)、全てのフォルダに対して、隠れフォルダ及び隠れファイルの検索が完了するまで、上記の処理を繰り返す。このように、一致確認部143は、フォルダ毎に、ファイル解析情報が示すフォルダの数+1個のフォルダが外部記録媒体200に存在することを検出した場合に、不一致であると判定する。具体的には、一致確認部143は、フォルダの数+1番目のフォルダのフォルダ名が取得できた場合に、不一致であると判定する。
【0096】
同様に、一致確認部143は、フォルダ毎に、ファイル解析情報が示すファイルの数+1個のファイルが外部記録媒体200に存在することを検出した場合に、不一致であると判定する。具体的には、一致確認部143は、ファイルの数+1番目のファイルのファイル名が取得できた場合に、不一致であると判定する。これにより、既得ファイル解析情報に記録されている全てのフォルダ及び全てのファイル以外のフォルダ及びファイルが記録媒体内に存在しないことが確認できる。
【0097】
次に、全てのフォルダに対する検索が完了した後は、復号部141は、操作部150(操作部350)から指定されたファイル(例えば、音声コンテンツ)の再生を行う(S270)。この場合は、デバイスに対して必要以上の負荷を掛けて音切れ等の課題を発生させないようにするため、全てのファイルを一巡してファイルの有無を確認することはしない。
【0098】
具体的には、通常の再生処理へ移行すると(S270)、復号処理部140は、操作部150から再生指定されたファイルに対してのみ「ファイル消失検出」を行う。一致確認部143は、操作部150からの特定のファイルの再生要求を受け付ける(S280)。つまり、再生要求は、再生対象となる1つ以上のファイルを示している。
【0099】
そして、一致確認部143は、受け付けた再生要求が示すファイルを読み出すことができるか否かを確認する。すなわち、一致確認部143は、再生要求が示すファイルが外部記録媒体200に存在しているか否かを確認する(S290)。
【0100】
具体的には、一致確認部143は、対象ファイルのオープン処理が完了しなかった場合、又は、対象ファイルのファイル名が取得できなかった場合に、ファイルが消失したと判定する(S290でYes)。すなわち、一致確認部143は、対象ファイルが外部記録媒体200に存在していない場合、ファイル解析情報が示す内容と外部記録媒体200に記録されているファイルの内容とが不一致であると判定する。
【0101】
そして、一致確認部143は、次回に必ずファイル解析処理が実施されるように、記録媒体識別情報とファイル書き換え識別情報とをクリアする(S300)。
【0102】
以上のように、本発明の実施の形態1に係る復号装置100は、外部記録媒体200がインターフェース部110に接続されている状態で記録媒体管理情報が同一であるか否かを判定する。そして、復号装置100は、同一であると判定した場合に、既得ファイル解析情報が示す内容と外部記録媒体200のファイルの内容とが一致しているか否かを判定する。復号装置100は、一致確認処理において不一致であると判定された場合に、新たにファイル解析情報を生成する。
【0103】
これにより、従来の記録媒体管理情報の比較では、ファイルの書き換えが行われていることを検出できない場合があったのに対して、本実施の形態に係る復号装置100では、ファイルの内容の一致確認を行うので、正確にファイルの書き換えが発生したことを検出することができる。つまり、外部記録媒体200のファイルの内容の書き換えが発生した場合に、復号装置100が記憶しているファイル解析情報と外部記録媒体200が記憶しているファイルの内容との不整合が発生したままの状態が継続することを防ぐことができる。
【0104】
なお、ファイル消失検出(S270〜290)に関して、一致確認部143は、上記実施の形態とは異なり、操作部150からの再生要求に関係なく、既得ファイル解析情報に記録されている全てのファイルの有無を確認してもよい。すなわち、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すファイルのファイル名を取得できた場合に、不一致であると判定してもよい。あるいは、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すファイルのオープン処理が完了しなかった場合に、不一致であると判定してもよい。なお、これらの処理は、ファイル毎に行われる。
【0105】
また、一致確認部143は、操作部150からの再生要求に関係なく、既得ファイル解析情報に記録されている全てのフォルダの有無を確認してもよい。すなわち、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すフォルダのフォルダ名を取得できた場合に、不一致であると判定してもよい。あるいは、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すフォルダのオープン処理が完了しなかった場合に、不一致であると判定してもよい。なお、これらの処理は、フォルダ毎に行われる。
【0106】
また、図4の例では、「ファイル書き換え」、すなわち、「不一致」の検出がなされても即座にファイル解析を行っておらず、復号装置100全体の電源が切られた場合、又は、外部記録媒体200が復号装置100から一度外されて再度接続された場合に、ファイル解析が実施される例に関して説明している。しかし、図5に示すように、ステップS230、S240又はS290にて「ファイル書き換え」の検出がなされた時点で、即座にファイル解析をやり直すことも同様に可能である。
【0107】
このように、外部記録媒体のファイルの内容と記憶部に記憶されているファイル解析情報とが不一致であることを検出した場合に、即座にファイル解析情報を新たに生成することができる。したがって、不整合状態を解消することができ、ファイルの再生時にエラーが発生するのを防止することができる。
【0108】
また、上記実施の形態では、「隠れファイル検索」のためにファイル名の読み出しを用いる例に関して説明したが、ファイルのオープン処理が完了するか否かを判定することにより、同様の検索を実施することも可能である。具体的には、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すファイルの数+1番目のファイルのオープン処理を試み、当該ファイルのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定する。
【0109】
また、同様に上記実施の形態では、「隠れフォルダ検索」のためにフォルダ名の読み出しを用いる例に関して説明したが、フォルダのオープン処理が完了するか否かを判定することにより、同様の検索を実施することも可能である。具体的には、一致確認部143は、既得ファイル解析情報が示すフォルダの数+1番目のフォルダのオープン処理を試み、当該フォルダのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定する。
【0110】
また、上記実施の形態では、「隠れファイル検索」処理を操作部150からの再生要求と同時に行う場合に関して説明した。しかし、操作部150が、再生要求ではなく早送り又は巻き戻しなどの特殊再生の要求のように短時間で、ファイルデータの読み出しと同データの復号及び音出しとを必要とする処理の場合、同時に「隠れファイル検索」を行うと、再生音声の音切れが発生してしまう場合がある。よって、このような動作モードの場合は、「隠れファイル検索」を一時停止することにより、音切れの発生を回避することも可能である。つまり、特殊再生に限らず、デバイスに対する処理負荷の軽減が要求される場合に、一致確認を停止させてもよい。
【0111】
また、ファイル内容の一致確認は、デバイスに対する処理負荷を軽減するために、個々のフォルダ毎の検索処理を分散させることで、復号データ出力部360から音声を出力するのと平行して処理することも可能である。
【0112】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る復号装置は、既得ファイル解析情報が示すファイルの数が予め定められたファイル数に一致している場合、又は、既得ファイル解析情報が示すフォルダの数が予め定められたフォルダ数に一致している場合に、一致確認を行わないことを特徴とする。なお、本発明の実施の形態2に係る復号装置の構成は、図1に示す復号装置100と同じであるので、以下では説明を省略する。
【0113】
予め定められたファイル数は、例えば、実施の形態2に係る復号装置100が解析可能な最大のファイル数(以下、最大解析ファイル数と記載する)である。また、予め定められたフォルダ数は、例えば、復号装置100が解析可能な最大のフォルダ数(以下、最大解析フォルダ数と記載する)である。
【0114】
図6は、本発明の実施の形態2に係るファイル構造の一例を示す図である。図6に示すように、外部記録媒体200には、フォルダ401〜405が記憶され、さらに、ファイル411〜417が記憶されている。外部記録媒体200には、フォルダ401を最上層として、複数のフォルダによる階層構造が形成されている。このような外部記録媒体200を解析する際に、「最大解析ファイル数」が「5」である場合を例に挙げて説明する。
【0115】
一致確認部143は、フォルダ401を先頭にして順次、フォルダ内のエントリーを読み出す。ここで、エントリーとは、対象フォルダ内に含まれるフォルダ又はファイルである。エントリーの種類がファイルである場合、一致確認部143は、解析中のフォルダ内のファイル数と総ファイル数とをそれぞれ更新する。また、一致確認部143は、エントリーの種類がフォルダであった場合には、そのフォルダをオープンして、さらに下の階層のフォルダに移行する。
【0116】
図6の例では、一致確認部143は、まずフォルダ401をオープンし、その中の最初のエントリーであるファイル411を読み出す。その後、エントリーとしてフォルダ402が読み出されるので、一致確認部143は、フォルダ402をオープンして、その中のファイル412を読み出す。
【0117】
以降、同様の手順で、一致確認部143は、フォルダ403、フォルダ404の順番でフォルダをオープンし、順次ファイル413、414、415を読み出す。このとき、「最大解析ファイル数」が「5」であるため、エントリー情報としてファイル415を読み出した時点で、ファイル解析処理が完了する。
【0118】
この場合、フォルダ404内にはファイル416が存在するにもかかわらず、記憶部130(RAM332)に書き込まれるファイル解析情報には、ファイル416が存在しないことになる。フォルダ405及びファイル417に関しても同様である。
【0119】
このような状態で、例えば、復号装置100全体の電源が切られた場合、又は、外部記録媒体200が復号装置100から一度外されて再度接続された場合、外部記録媒体200の内容は書き換わっていないため、図3におけるステップS140において「一致」と判断されて、ステップS190以降の処理が実施される。そして、図4に示すステップS230において隠れフォルダ405が検出されるか、あるいは、ステップS240において隠れファイル416が検出されてしまう。
【0120】
さらに、既得ファイル解析情報が示すフォルダ数が、既定の「最大解析フォルダ数」に一致していた場合を、図6を用いて説明する。例えば、「最大解析フォルダ数」が「4」である場合を例に挙げて説明する。
【0121】
図6の例では、まずフォルダ401をオープンし、その中の最初のエントリーであるファイル411を読み出す。その後、エントリーとしてフォルダ402が読み出されるので、一致確認部143は、フォルダ402をオープンして、その中のファイル412を読み出す。
【0122】
以降、同様の手順で、一致確認部143は、フォルダ403、フォルダ404の順番でフォルダをオープンし、順次ファイル413、414、415、416を読み出す。このとき、「最大解析フォルダ数」が「4」であるので、フォルダ404の中のファイルを全て読み出した時点で、ファイル解析処理が完了する。
【0123】
この場合、フォルダ403内にはフォルダ405が存在するにもかかわらず、記憶部130(RAM332)に書き込まれるファイル解析情報には、フォルダ405が存在しないこととなる。
【0124】
このような状態で、例えば、復号装置100全体の電源が切られた場合、又は、外部記録媒体200が復号装置100から一度外されて再度接続された場合、図3におけるステップS140において「一致」と判断されて、ステップS190以降の処理が実施される。そして、図4に示すステップS230で、隠れフォルダ405が検出されてしまう。
【0125】
そこで、このような場合に対応するため、本発明の実施の形態2に係る復号装置100は、図7に示すような動作を行う。図7は、本発明の実施の形態2に係る復号装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図7において、図4と同じ動作には同じ符号を付し、以下では説明を省略する。
【0126】
図7に示すように、一致確認部143は、RAM332から読み出されたファイル解析情報(既得ファイル解析情報)が示すファイル総数が「最大解析ファイル数」に一致しているかどうかを判定する(S325)。既得ファイル解析情報が示すファイル総数と「最大解析ファイル数」とが一致している場合(S325でYes)、隠れフォルダ検索と隠れファイル検索とを行わず、直接、再生処理(S270)に移行する。
【0127】
既得ファイル解析情報が示すファイル総数と「最大解析ファイル数」とが一致していない場合(S325でNo)、一致確認部143は、隠れファイルの有無を確認する(S330)。具体的な処理は、実施の形態1のステップS240と同様であるので説明を省略する。
【0128】
次に、一致確認部143は、RAM332から読み出されたファイル解析情報(既得ファイル解析情報)が示すフォルダ総数が「最大解析フォルダ数」に一致しているかどうかを判定する(S335)。既得ファイル解析情報が示すフォルダ総数と「最大フォルダ解析情報」とが一致している場合(S335でYes)、隠れフォルダ検索を行わず、フォルダ番号をインクリメントして(S250)、次のフォルダに対して上記の処理を繰り返す。
【0129】
既得ファイル解析情報が示すフォルダ総数と「最大フォルダ解析情報」とが一致していない場合(S335でNo)、一致確認部143は、隠れフォルダの有無を確認する(S340)。具体的な処理は、実施の形態1のステップS230と同様であるので説明を省略する。
【0130】
以上のように、本発明の実施の形態2に係る復号装置100では、既得ファイル解析情報が示すファイル数が「最大解析ファイル数」に一致している場合には、一致確認を行わない。また、復号装置100は、既得ファイル解析情報が示すフォルダ数が「最大解析フォルダ数」に一致している場合にも、一致確認を行わない。
【0131】
これにより、一致確認を省略し、ファイル消失の検出を行うことで、処理量を低減することができる。ファイル数が「最大解析ファイル数」に一致している場合は、隠れファイルが存在する可能性が高いので、一致確認を行わずにファイル消失の検出を行った方が、効率良くファイルの有無の確認を行うことができる。
【0132】
以上、本発明に係る復号装置及び復号方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【0133】
また、上記実施の形態1及び2に係る復号装置に含まれる各処理部は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0134】
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。
【0135】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0136】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性として考えられる。
【0137】
また、本発明は、上述したように、復号装置及び復号方法として実現できるだけではなく、本実施の形態の復号方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。また、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現してもよい。さらに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、これらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信されてもよい。
【0138】
また、上記復号装置の構成は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、本発明に係る復号装置は、上記構成の全てを必ずしも備える必要はない。言い換えると、本発明に係る復号装置は、本発明の効果を実現できる最小限の構成のみを備えればよい。
【0139】
例えば、図1において、復号装置100は、操作部150を備えていなくてもよい。
同様に、上記の復号装置による復号方法は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、本発明に係る復号装置による復号方法は、上記ステップの全てを必ずしも含む必要はない。言い換えると、本発明に係る復号方法は、本発明の効果を実現できる最小限のステップのみを含めばよい。また、上記のステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明は、外部記録媒体のファイルを復号する復号装置として利用することができ、例えば、デジタルオーディオプレーヤー、デジタルビデオプレーヤーなどに利用することができる。
【符号の説明】
【0141】
100 復号装置
110 インターフェース部
120 読み出し部
130、330 記憶部
140、340 復号処理部
141 復号部
142 判定部
143 一致確認部
150 操作部
200 外部記録媒体
310 USB端子
331、332 RAM
341 CPU
342 ROM
350 操作部
360 復号データ出力部
401、402、403、404、405 フォルダ
411、412、413、414、415、416、417 ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
符号化されたファイルと、外部記録媒体の属性を示す記録媒体管理情報とが記録されている外部記録媒体が接続可能なインターフェース部と、
前記インターフェース部に前記外部記録媒体が接続された場合に、前記外部記録媒体から前記ファイルと前記記録媒体管理情報とを読み出す読み出し部と、
前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析することで、当該ファイルの内容を示すファイル解析情報を生成する復号部と、
前記復号部によって生成されたファイル解析情報と、前記読み出し部によって読み出された記録媒体管理情報とを記憶する記憶部と、
前記外部記録媒体が前記インターフェース部に接続されている状態における所定のタイミングで、前記読み出し部によって新たに読み出される記録媒体管理情報と、前記記憶部に記憶されている記録媒体管理情報とが同一であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって同一であると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容と、前記外部記録媒体に記録されているファイルの内容とが一致しているか不一致であるかを判定する一致確認を行う一致確認部とを備え、
前記復号部は、さらに、
前記一致確認部によって不一致であると判定された場合に、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行い、
前記一致確認部によって一致していると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行う
復号装置。
【請求項2】
前記復号部は、前記一致確認部によって不一致であると判定された場合、前記復号処理を行うことなく、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析する
請求項1記載の復号装置。
【請求項3】
前記復号部は、前記一致確認部によって不一致であると判定された場合、前記復号装置の電源が切られる際、又は、前記外部記録媒体が前記復号装置から外されて再び接続された際に、前記判定部による判定を行わずに、前記読み出し部によって読み出されたファイルの内容を解析する
請求項1記載の復号装置。
【請求項4】
前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの再生要求を出力する操作部を備え、
前記一致確認部は、前記操作部から出力される再生要求を受けた時に、前記一致確認を行う
請求項1〜3のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項5】
前記一致確認部は、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容以外のファイルが、前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項6】
前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のファイルを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、
前記ファイル解析情報は、フォルダ毎のファイルの数を示し、
前記一致確認部は、フォルダ毎に、前記ファイル解析情報が示すファイルの数+1個のファイルが前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定する
請求項5記載の復号装置。
【請求項7】
前記一致確認部は、前記外部記録媒体から前記ファイルの数+1番目のファイルのファイル名が取得できた場合に、不一致であると判定する
請求項6記載の復号装置。
【請求項8】
前記一致確認部は、前記ファイルの数+1番目のファイルのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定する
請求項6記載の復号装置。
【請求項9】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルの数が、予め定められたファイル数に一致している場合、前記一致確認を行わない
請求項6〜8のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項10】
前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のフォルダを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、
前記ファイル解析情報は、フォルダ毎のフォルダの数を示し、
前記一致確認部は、フォルダ毎に、前記ファイル解析情報が示すフォルダの数+1個のフォルダが前記外部記録媒体に存在することを検出した場合に、不一致であると判定する
請求項5〜9のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項11】
前記一致確認部は、前記外部記録媒体から前記フォルダの数+1番目のフォルダのフォルダ名が取得できた場合に、不一致であると判定する
請求項10記載の復号装置。
【請求項12】
前記一致確認部は、前記フォルダの数+1番目のフォルダのオープン処理が完了した場合に、不一致であると判定する
請求項10記載の復号装置。
【請求項13】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すフォルダの数が、予め定められたフォルダ数に一致している場合、前記一致確認を行わない
請求項10〜12のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項14】
前記一致確認部は、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容の一部が、前記外部記録媒体に存在しないことを検出した場合に、不一致であると判定する
請求項1〜5のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項15】
前記外部記録媒体には、それぞれが0個以上のファイルを含むように少なくとも1つのフォルダが記憶され、
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイル又はフォルダを読み出せなかった場合に、不一致であると判定する
請求項14記載の復号装置。
【請求項16】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルのファイル名を取得できた場合に、不一致であると判定する
請求項14記載の復号装置。
【請求項17】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルのオープン処理が完了しなかった場合に、不一致であると判定する
請求項14記載の復号装置。
【請求項18】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すファイルの全てが、前記外部記録媒体に存在しているか否かを、ファイル毎に確認する
請求項14〜17のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項19】
前記一致確認部は、前記ファイル解析情報が示すフォルダの全てが、前記外部記録媒体に存在しているか否かを、フォルダ毎に確認する
請求項14〜18のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項20】
前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの再生要求を出力する操作部を備え、
前記一致確認部は、前記操作部から出力される再生要求が示すファイルのみを対象として、前記一致確認を行う
請求項14〜17のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項21】
前記復号装置は、さらに、ユーザからの指示に基づいて、前記外部記録媒体に記録されているファイルの特殊再生の要求を出力する操作部を備え、
前記一致確認部は、前記操作部から出力される特殊再生の要求を受けた場合、前記一致確認を停止する
請求項1〜20のいずれか1項に記載の復号装置。
【請求項22】
符号化されたファイルと、外部記録媒体の属性を示す記録媒体管理情報とが記録されている外部記録媒体が接続可能なインターフェース部に前記外部記録媒体が接続された場合に、前記外部記録媒体から前記ファイルと前記記録媒体管理情報とを読み出し、読み出した記録媒体管理情報を記憶部に記憶する読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出されたファイルの内容を解析することで、当該ファイルの内容を示すファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を前記記憶部に記憶する復号ステップと、
前記外部記録媒体が前記インターフェース部に接続されている状態における所定のタイミングで、新たに読み出される記録媒体管理情報と、前記記憶部に記憶されている記録媒体管理情報とが同一であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて同一であると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報が示す内容と、前記外部記録媒体に記録されているファイルの内容とが一致しているか不一致であるかを判定する一致確認を行う一致確認ステップとを含み、
前記復号ステップでは、さらに、
前記一致確認ステップにおいて不一致であると判定された場合に、新たに読み出されたファイルの内容を解析することで、新たにファイル解析情報を生成し、生成したファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行い、
前記一致確認ステップにおいて一致していると判定された場合に、前記記憶部に記憶されているファイル解析情報を用いて前記ファイルの復号処理を行う
復号方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−69204(P2012−69204A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212851(P2010−212851)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【特許番号】特許第4796655号(P4796655)
【特許公報発行日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】