説明

微細気泡発生器及び微細気泡発生装置

【課題】気液混合流体の旋回速度を速くし、しかも騒音を軽減することが可能である。
【解決手段】微細気泡発生器1は、略円筒形状に形成された筒壁部11と、この筒壁部11の両側の筒蓋壁12,13とで密閉された中空部を有する筒密閉体10と、筒密閉体10の内部に配置され、軸心位置に排出開口60aを有する略半球皿状のガイド壁60と、ガイド壁60の凹み側60bに形成された液混合流体の旋回流形成室90と、ガイド壁60の突出側に形成された気液混合流体の旋回流噴出室91と、筒壁部11の旋回流形成室90に対応する位置に開口された気液導入孔30と、旋回流噴出室91を区画する筒蓋壁13に開口された気液噴出孔40と、を備え、気液導入孔30から旋回流形成室90に供給される気液混合流体で旋回流を形成し、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡を排出開口60aから旋回流噴出室91を介して気液噴出孔40から噴射させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、微細気泡を多量に発生させることができる微細気泡発生器及び微細気泡発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の微細気泡発生装置として例えば、円錐形のスペースを有する容器本体と、同スペースの内壁円周面の一部にその接線方向に開設された加圧液体導入口と、円錐形のスペース底部に開設された気体導入孔と、円錐形のスペースの頂部に開設された旋回気液導出口とから構成されてなる旋回式微細気泡発生装置が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような微細気泡発生装置では、接線方向から気液混合流体を流入させ、気液混合流体を内壁に沿って旋回させ、噴射するときに大きな騒音が発生する。このため、例えば家庭において浴槽やシャワーなどに使用するときには、特に騒音が大きいという問題点を有していた。
【0004】
この発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、気液混合流体の旋回速度を速くし、しかも騒音を軽減することが可能な微細気泡発生器及び微細気泡発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0006】
請求項1に記載の発明は、
略円筒形状に形成された筒壁部と、この筒壁部の両側の筒蓋壁とで密閉された中空部を有する筒密閉体と、
前記筒密閉体の内部に配置され、軸心位置に排出開口を有する略半球皿状のガイド壁と、
前記ガイド壁の凹み側に形成された気液混合流体の旋回流形成室と、
前記ガイド壁の突出側に形成された気液混合流体の旋回流噴出室と、
前記筒壁部の前記旋回流形成室に対応する位置に開口された気液導入孔と、
前記旋回流噴出室を区画する前記筒蓋壁に開口された気液噴出孔と、を備え、
前記気液導入孔から前記旋回流形成室に供給される気液混合流体で旋回流を形成し、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡を前記排出開口から前記旋回流噴出室を介して前記気液噴出孔から噴射させることを特徴とする微細気泡発生器である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
前記旋回流形成室の内部に配置され、一方の筒蓋壁に設けられた水車を備え、
前記気液導入孔から供給される気液混合流体で前記水車を回転して前記旋回流形成室内に流入した気液混合流体の旋回流により微細気泡を形成することを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生器である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は請求項2に記載の微細気泡発生器と、
前記微細気泡発生器に気液混合流体を供給するポンプと、
下流側が前記ポンプの吸込口に接続された気液吸込管と、
上流側が前記ポンプの吐出口に接続され下流側が前記微細気泡発生器の前記気液導入孔に接続された気液吐出管と、を有することを特徴とする微細気泡発生装置である。
【発明の効果】
【0009】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0010】
請求項1に記載の発明では、気液導入孔から旋回流形成室に供給される気液混合流体で旋回流を形成し、この旋回流はガイド壁の凹み側にガイドされることで気液混合流体の旋回流の速度が一層速くなり、微細気泡が気液噴出孔から高速で噴射し、充分なマッサージ効果や洗浄効果が得られる。また、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡が排出開口から旋回流噴出室を介して気液噴出孔から噴射され、旋回や噴出の音が旋回流噴出室によって遮断され、外部に洩れることが軽減されて消音される。
【0011】
請求項2に記載の発明では、気液導入孔から供給される気液混合流体で水車を回転し、この水車の回転により筒密閉体内に流入した気液混合流体の旋回流の速度が一層速くなり、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡が気液噴出孔から高速で噴射し、充分なマッサージ効果や洗浄効果が得られる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、ポンプの駆動によって気液吸込管から気液混合流体を吸入し、気液吐出管を介して微細気泡発生器に気液混合流体を供給し、微細気泡発生器から気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡が高速で噴射され、充分なマッサージ効果や洗浄効果が得られ、また外部に洩れることが軽減されて消音される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の微細気泡発生器及び微細気泡発生装置の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0014】
(実施の形態1)
まず、図1乃至図3に基づいて微細気泡発生器を説明する。図1は微細気泡発生器の外観図、図2は微細気泡発生器の断面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。
【0015】
実施の形態1の微細気泡発生器1は、中空部を有する筒密閉体10と、筒密閉体10の内部に配置された略半球皿状のガイド壁60と、気液混合流体を供給する気液導入孔30と、気液混合流体の旋回により形成される微細気泡を噴射する気液噴出孔40とを備える。
【0016】
筒密閉体10は、略円筒形状に形成された筒壁部11と、この筒壁部11の両側の筒蓋壁12,13とで密閉された中空部を有し、この筒壁部11、筒蓋壁12,13はそれぞれ例えば樹脂で成形される。筒壁部11の一方側には雌ねじ部11aが形成され、この雌ねじ部11aに筒蓋壁12の雄ねじ部12aを螺着して着脱可能に取り付けられ、筒壁部11と筒蓋壁12との間にはOリング14を設けてシールされている。
【0017】
筒壁部11の他方側には雄ねじ部11bが形成され、この雄ねじ部11bに筒蓋壁13の雌ねじ部13aを螺着して着脱可能に取り付けられ、筒壁部11と筒蓋壁13との間にはOリング16を設けてシールされている。
【0018】
筒蓋壁13には複数個の気液噴出孔40が所定間隔で形成され、気液噴出孔40の大きさは特に限定されないが、気液混合流体により形成される微細気泡を噴射することができる大きさであれば良い。
【0019】
筒壁部11には略半球皿状のガイド壁60を配置し、この軸心位置に排出開口60aが形成されている。このガイド壁60によって凹み側60bに気液混合流体の旋回流形成室90が形成され、ガイド壁60の突出側60cに気液混合流体の旋回流噴出室91が形成されている。
【0020】
筒壁部11には気液導入部18が接着剤などで強固に固定され、この気液導入部18に気液導入孔30が形成されている。気液導入孔30は、筒壁部11に旋回流形成室90に対応する位置で接線方向に開口され、この気液導入孔30は筒壁部11に接線方向であれば平行に変位させた位置でも良いが、接線方向でなくても供給される気液混合流体が筒壁部11の旋回流形成室90の内壁面に当たることによって、流入した気液混合流体の旋回流が形成される方向であれば良い。
【0021】
気液混合流体が筒壁部11の旋回流形成室90の内壁面に当たることによって旋回流の速度が速くなり、この気液混合流体の旋回流により微細気泡が形成される。この気液混合流体の旋回流により微細気泡がガイド壁60の凹み側60bにガイドされて軸心側に集まって気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡が排出開口60aから旋回流噴出室91内に噴射され、さらに旋回流噴出室91を介して気液噴出孔40から噴射される。
【0022】
この旋回流はガイド壁60の凹み側60bにガイドされることで気液混合流体の旋回流の速度が一層速くなり、この気液混合流体の高速度の旋回流により、0.5〜3μmの微細気泡が大量に形成され、この微細気泡が気液噴出孔40から高速で噴射されるから充分なマッサージ効果や洗浄効果が得られる。
【0023】
また、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡が排出開口60aから旋回流噴出室91を介して気液噴出孔40から噴射され、旋回や噴出の音が旋回流噴出室91によって遮断され、外部に洩れることが軽減されて消音される。
【0024】
また、筒壁部11に対して筒蓋壁12,13が着脱可能になっており、筒蓋壁12,13を筒壁部11から取り外すことで、筒壁部11、筒蓋壁12,13の内壁に付着する塵埃や水垢等を容易に、しかも確実に洗浄することができメンテナンス性に優れる。
(実施の形態2)
次に、図4及び図5に基づいて微細気泡発生器を説明する。図4は微細気泡発生器の断面図、図5は図4のV−V線に沿う断面図である。
【0025】
実施の形態2の微細気泡発生器1は、実施の形態1と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態2の微細気泡発生器1は、旋回流形成室90の内部に水車20が配置されている。すなわち、筒蓋壁12の中心位置には支持軸15が設けられ、この支持軸15は中空軸方向に延びている。支持軸15は例えば、金属で形成したが、樹脂などで形成しても良い。この支持軸15に水車20が回転可能に支持されている。水車20は樹脂で一体成形され、円筒軸部21と、この円筒軸部21に放射状に設けられた複数の羽根部22と、円筒軸部21の一方側に設けられた邪魔板23とを有する。この実施の形態では、複数の羽根部22はそれぞれ支持軸15に対して平行に設けられているが、これに限定されず斜めに所定角度傾斜させて設けても良い。また、水車20は、邪魔板23が筒蓋壁12側に位置するように円筒軸部21が支持軸15に回転可能に支持されている。
【0026】
この実施の形態2の微細気泡発生器1は、気液導入孔30から供給される気液混合流体で水車20を回転し、この水車20の回転により旋回流形成室90内に流入した気液混合流体の旋回流の速度が一層速くなるが、さらに半球皿状のガイド壁60が先端方向に径が小さくなっているために気液混合流体の旋回流の速度が速くなり、排出開口60aから消音室61に排出される。
【0027】
筒壁部11には水車20の羽根部22に対応して気液導入孔30が開口され、この気液導入孔30から気液混合流体が供給される。この気液導入孔30の開口方向は、気液混合流体が水車20の羽根部22に当る方向であれば特に限定されないが、円筒軸部21から離れた羽根部22の先端に気液混合流体が当る位置が好ましい。
【0028】
この供給される気液混合流体が水車20の羽根部22に当り、この当たる力によって水車20が高速度に回転し、筒密閉体10内に流入した気液混合流体の旋回流の速度が速くなり、この気液混合流体の旋回流により微細気泡が形成される。この気液混合流体の旋回流により微細気泡が筒蓋壁13の方向に向かって移動して行き気液噴出孔40から噴射される。
【0029】
このようにして、気液導入孔30から供給される気液混合流体で水車20を回転し、この水車20の回転により筒密閉体10内に流入した気液混合流体の旋回流の速度が一層速くなっている。この気液混合流体の高速度の旋回流により、0.5〜3μmの微細気泡が大量に形成され、この微細気泡が気液噴出孔40から高速で噴射されるから充分なマッサージ効果や洗浄効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、図6に基づいて微細気泡発生器を説明する。図6は微細気泡発生器の断面図である。
【0030】
実施の形態3の微細気泡発生器1は、実施の形態1と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態3の微細気泡発生器1は、中空部を有する筒密閉体10の内部に半球皿状のガイド壁60を配置し、このガイド壁60によって凹み側60bに液混合流体の旋回流形成室90が形成され、ガイド壁60の突出側60cに液混合流体の旋回流噴出室91が形成されている。
【0031】
この旋回流噴出室91には、気液噴出孔40の周囲を取り囲むよう円筒状に丸められたメッシュ体65を設けている。このメッシュ体65は、筒壁部11の内周に嵌め込み、ガイド壁60の突出側60cに係合することで、センタリング状態で保持されている。このメッシュ体65は、例えば、#30〜120程度のメッシュを有する金網が好ましいが、メッシュ状のプラスチックであっても良く、また、多数の小孔を縦横に形成したパンチングメタルのような多孔板状のものであっても良い。
【0032】
また、メッシュ体65と筒壁部11の内面11cとの間の隙間には、吸音材66を配置している。具体的にはメッシュ体65の外周に、吸音材66である不織布を巻き付け固定している。なお、吸音材66と内面11cとの間に隙間が残っていても良いし、隙間に不織布を充填するようにしても良い。不織布は、多数の繊維が絡み合って貫通隙間を有するものであり、吸音材66としては、不織布の他に、貫通孔を有する多孔質材、好ましくは連通発泡材を採用することもできる。
【0033】
このように、旋回流噴出室91に筒壁部11の内面11cとの間に隙間を空けてメッシュ体65を設け、この隙間に吸音材66を配置する構成とすれば、メッシュ体65による整流作用によって、微細気泡発生時の噴射騒音が低減されるようになる。また、吸音材66の表面での微細な渦流の整流作用でさらに騒音が低減され、加えて吸音材66による脈動の吸収減衰作用によって、微細気泡発生時の噴射騒音やメッシュ体65との摩擦で発生する摩擦音が低減されることも相乗して、メッシュ体65だけの場合と比較して、微細気泡発生時の噴射騒音が効果的に低減されるようになる。
【0034】
さらに、メッシュ体65の裏側に吸音材66を配置しているので、吸音材66が噴射液流の抵抗にならないとともに、吸音材66が噴射液流中に飛散することもない。さらにまた、メッシュ体65と吸音材66とを設けるだけであるから、微細気泡の発生に影響を与えることが無い。
【0035】
このメッシュ体65と吸音材66とを設ける構成は、実施の形態2に限定されず、実施の形態2にも同じように適用することができる。また、メッシュ体65を設けないで、吸音材66のみを設けるようにしてもよい。
【0036】
(実施の形態4)
次に、図7乃至図9に基づいて微細気泡発生装置を説明する。図7は微細気泡発生装置の構成を示す図、図8は微細気泡発生装置の使用状態を示す図、図9は微細気泡による洗浄を示す図である。
【0037】
実施の形態3の微細気泡発生装置70は、図7に示すように、実施の形態1乃至実施の形態3の微細気泡発生器1と、微細気泡発生器1に気液混合流体を供給するポンプ71と、ポンプ71に接続される気液吸込管72と、ポンプ71に接続される気液吐出管73とを有する。ポンプ71には、吸込口71aと、吐出口71bと、電源接続コード74及び電源スイッチ75が設けられている。吐出口71bには気液混合流体の供給量を調整するバルブ77が設けられている。また、電源接続コード74には商用電源に接続するコンセント81が接続されている。
【0038】
ポンプ71の吸込口71aには、気液吸込管72の下流側が接続され、この気液吸込管72の上流側には吸入フィルタ76が接続され、吸入フィルタ76によってごみや抜け毛などの障害物がポンプ71に吸入されることを防止し、目詰まりを起こすことがない。
【0039】
ポンプ71の吐出口71bには、気液吐出管73の上流側が接続され、この気液吐出管73の下流側が微細気泡発生器1の気液導入孔30に接続され、微細気泡発生装置1は実施の形態1または実施の形態2で説明したものを用いる。
【0040】
微細気泡発生装置70は、図8に示すように、例えば浴槽80で使用する場合には、気液吸込管72の上流側と吸入フィルタ76を浴槽80の液中に入れ、同様に気液吐出管73の下流側と微細気泡発生器1を浴槽80の液中に入れる。そして、電源接続コード74のコネクタ81を商用電源に接続する。
【0041】
このように、微細気泡発生装置70を浴槽80にセットし、電源スイッチ75をON状態にし、ポンプ71の吐出口71bに設けたバルブ77を開くと、ポンプ71が駆動して気液混合流体を微細気泡発生器1に供給する。この気液混合流体の供給量は、バルブ77の開度に応じて設定され、浴槽80の液が吸入フィルタ76を介して気液吸込管72から吸入され、気液吐出管73を介して微細気泡発生器1に供給される。
【0042】
微細気泡発生器1での気液混合流体の高速度の旋回流により、0.5〜3μmの微細気泡が大量に形成され、微細気泡が気液噴出孔40から高速で浴槽に噴射され、浴槽80の液中に充満する。この微細気泡が皮膚の表面に当たる際に、皮膚をやさしくマッサージする。
【0043】
すなわち、図9に示すように、微細気泡95が皮膚96の表面に当たる際に、皮膚96をやさしくマッサージし、体の内部に入っていく超音波のような刺激を与えて筋肉の炎症部位に作用して気楽な気分にさせる。また、毛97が生えている毛穴98部分の皮脂、汚れ、洗浄剤のかす99などに当たって除去する。微細気泡95が浮き上がり、液の表面部分では微細気泡95がはじけて消去するが、このとき大量の活性酸素を放出する。また、微細気泡95がはじけるときに、微細気泡95の内部では瞬間的に高温となり、この熱によって種々の雑菌が殺菌される。
【0044】
また、この微細気泡発生装置70を浴槽80にセットして使用する場合に限らず、人や犬などのシャワー、養殖貝などを洗浄するものとしても使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
この発明は、微細気泡を多量に発生させることができる微細気泡発生器及び微細気泡発生装置に適用でき、気液混合流体の旋回速度を速くし、しかも騒音を軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】実施の形態1の微細気泡発生器の外観図である。
【図2】微細気泡発生器の断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】実施の形態2の微細気泡発生器の断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】実施の形態3の微細気泡発生器の断面図である。
【図7】実施の形態4の微細気泡発生装置の構成を示す図である。
【図8】微細気泡発生装置の使用状態を示す図である。
【図9】微細気泡による洗浄を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 微細気泡発生器
10 筒密閉体
11 筒壁部
12,13 筒蓋壁
15 支持軸
20 水車
30 気液導入孔
40 気液噴出孔
60 ガイド壁
60a 排出開口
60b 凹み側
60c 突出側
70 微細気泡発生装置
71 ポンプ
72 気液吸込管
73 気液吐出管
71a 吸込口
71b 吐出口
74 電源接続コード
75 電源スイッチ
76 吸入フィルタ
90 旋回流形成室
91 旋回流噴出室



【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円筒形状に形成された筒壁部と、この筒壁部の両側の筒蓋壁とで密閉された中空部を有する筒密閉体と、
前記筒密閉体の内部に配置され、軸心位置に排出開口を有する略半球皿状のガイド壁と、
前記ガイド壁の凹み側に形成された気液混合流体の旋回流形成室と、
前記ガイド壁の突出側に形成された気液混合流体の旋回流噴出室と、
前記筒壁部の前記旋回流形成室に対応する位置に開口された気液導入孔と、
前記旋回流噴出室を区画する前記筒蓋壁に開口された気液噴出孔と、を備え、
前記気液導入孔から前記旋回流形成室に供給される気液混合流体で旋回流を形成し、気液混合流体の旋回流により形成される微細気泡を前記排出開口から前記旋回流噴出室を介して前記気液噴出孔から噴射させることを特徴とする微細気泡発生器。
【請求項2】
前記旋回流形成室の内部に配置され、一方の筒蓋壁に設けられた水車を備え、
前記気液導入孔から供給される気液混合流体で前記水車を回転して前記旋回流形成室内に流入した気液混合流体の旋回流により微細気泡を形成することを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の微細気泡発生器と、
前記微細気泡発生器に気液混合流体を供給するポンプと、
下流側が前記ポンプの吸込口に接続された気液吸込管と、
上流側が前記ポンプの吐出口に接続され下流側が前記微細気泡発生器の前記気液導入孔に接続された気液吐出管と、を有することを特徴とする微細気泡発生装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−279351(P2008−279351A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125266(P2007−125266)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(503041764)株式会社ダイコー (2)
【Fターム(参考)】