説明

微細気泡発生装置

【課題】浴槽での入浴とシャワー浴で要求される微細気泡含有水の異なる流量に対し、同一の装置で両方の流量に対応することができ、低価格化を図ることのできる微細気泡発生装置を提供すること。
【解決手段】貯水タンク16を備え、第3の給水管17が、第2の給水管8の途中において分岐して設けられ、その分岐部に第1の流路切替弁18が設けられ、第3の給水管の末端に、第2の減圧部20が内蔵されたシャワーヘッド19が設けられ、第1の戻し管21が、第3の給水管の途中において分岐して設けられ、その分岐部に流量比調整機構22が設けられ、第1の戻し管の末端が貯水タンクに接続され、第2の戻し管23が、その一端を貯水タンクに接続して設けられ、他端が、第1の給水管6の途中において吸気部10の上流側に接続され、その接続部に第2の流路切替弁24が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気泡径が0.1〜1000μm程度の空気の微細気泡を水中に発生させ、微細気泡を含んだ微細気泡含有水を生成し、吐出する微細気泡発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水中に空気を微細気泡として混合した微細気泡含有水は、洗浄効果、入浴効果などを高めるものとして注目され、空気の微細気泡を水中に発生させる微細気泡発生装置が、様々に提案され、提供されている。
【0003】
たとえば、微細気泡発生装置は、浴槽内の湯水をポンプによって循環させながら、浴槽から取り出した湯水に空気を溶解させ、空気溶解水を浴槽内に送り出すことができる。浴槽内に送り出される空気溶解水中の空気は、減圧にともないその一部が析出し、微細気泡が発生する。微細気泡は、浴槽内の湯水を白濁させ、牛乳風呂のような趣を与え、また、肌の保湿効果や温熱効果などがあり、温泉に匹敵する入浴の効能をもたらす。
【0004】
また、普段浴槽につからない人でも同様な効果が得られるように、微細気泡含有水をシャワーヘッドから吐出させる、いわゆるシャワー浴への展開も検討されている。
【0005】
たとえば、特許文献1には、湯水中に空気を加圧溶解した加圧空気溶解湯水を急激に減圧し、キャビテーションにより微細気泡を発生させる減圧弁などの減圧手段をシャワーヘッド内に備えたシャワー装置が記載されている。
【0006】
このシャワー装置は、ある程度十分な量の微細気泡を含む、白濁化した微細気泡含有水を容易に生成して吐出することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−132038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、浴槽とともに設置される微細気泡発生装置では、浴槽の容量が大きいため、浴槽内に微細気泡を充満させ、かつ溶存酸素濃度を短時間で上昇させるためには、微細気泡含有水の流量が、たとえば15リットル/min以上の大流量となるものが主流となっている。これに対し、シャワー装置では、必要とされる微細気泡含有水の流量は、浴槽とともに設置されるものに比べ少なくてよいため、そのような小流量を可能にする微細気泡発生装置が必要とされる。
【0009】
このため、浴槽での入浴とシャワー浴の両方に微細気泡含有水が望まれる場合、大流量タイプと小流量タイプの2種類の微細気泡発生装置の設置が必要となる。したがって、微細気泡発生装置の価格の高騰は必至であり、これにともない微細気泡発生装置の普及が伸展しにくくなるという問題がある。
【0010】
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、浴槽での入浴とシャワー浴で要求される微細気泡含有水の異なる流量に対し、同一の装置で両方の流量に対応することができ、低価格化を図ることのできる微細気泡発生装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明の微細気泡発生装置は、浴槽と、ポンプと、ポンプの吐出側に連通して接続された溶解タンクと、一端が浴槽に接続され、他端がポンプの吸込側に接続され、浴槽とポンプを連通させる第1の給水管と、一端が溶解タンクに接続され、他端が浴槽に接続され、溶解タンクと浴槽を連通させる第2の給水管と、この第2の給水管の他端側に設けられた第1の減圧部と、第1の給水管の途中に接続され、この第1の給水管に連通する吸気部とを備えた微細気泡発生装置であって、微細気泡発生装置は、さらに貯水タンクを備え、第3の給水管が、第2の給水管の途中において分岐して設けられ、その分岐部に第1の流路切替弁が設けられ、第3の給水管の末端に、第2の減圧部が内蔵されたシャワーヘッドが設けられ、このシャワーヘッドと溶解タンクが連通し、第1の戻し管が、第3の給水管の途中において分岐して設けられ、その分岐部に流量比調整機構が設けられ、第1の戻し管の末端が貯水タンクに接続され、この貯水タンクと溶解タンクが連通し、第2の戻し管が、その一端を貯水タンクに接続して設けられ、他端が、第1の給水管の途中において吸気部の上流側に接続され、その接続部に第2の流路切替弁が設けられ、貯水タンクはポンプの吸込側に連通していることを特徴とする。
【0012】
この微細気泡発生装置においては、貯水タンクに水道管が接続され、貯水タンクは、水道水の貯留を可能としていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の微細気泡発生装置によれば、浴槽での入浴とシャワー浴で要求される微細気泡含有水の異なる流量に対し、同一の装置で両方の流量に対応することができ、低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の微細気泡発生装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、微細気泡発生装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。
【0016】
微細気泡発生装置1は、浴槽2、ポンプ3および溶解タンク4を備えている。ポンプ3は、水を加圧して溶解タンク4に供給するものである。溶解タンク4は、ポンプ3の吐出側に流入管5を介して接続され、ポンプ3と連通している。また、ポンプ3は、溶解タンク4のほぼ直下に配置され、ポンプ3と溶解タンク4を接続する流入管5の長さが短くされている。このような配置によって、微細気泡発生装置1は、狭小なスペースなどにも設置可能なようにコンパクト化が図られている。
【0017】
また、微細気泡発生装置1は、第1の給水管6を備えている。第1の給水管6の一端は、浴槽2の側壁部に接続され、他端は、ポンプ3の吸込側に接続されている。第1の給水管6の一端が接続される浴槽2の側壁部には、給水口と吐出口をともに備えた給水プラグ7が設けられている。給水プラグ7では、給水口と吐出口が互いに独立して設けられ、その給水口が第1の給水管6に連通している。このため、ポンプ3は、浴槽2と連通し、その作動によって浴槽2内に貯留している湯水wを、第1の給水管6を通じて浴槽2の外部に取り出すことができ、また、流入管5を通じて溶解タンク4の内部に湯水wを加圧して供給することができる。
【0018】
また、微細気泡発生装置1は、第2の給水管8を備えている。第2の給水管8の一端は、溶解タンク4の底部の、流入管5が接続された部分とは異なる部位に接続されている。第2の給水管8の他端は、浴槽2の側壁部に給水プラグ7を介して接続され、給水プラグ7の上記吐出口に連通している。このため、溶解タンク4は、浴槽2と連通し、後述するような、溶解タンク4で生成する空気溶解水を、第2の給水管8を通じて浴槽2側に供給することができる。
【0019】
また、微細気泡発生装置1は、第2の給水管8の上記他端側に第1の減圧部9を備えている。第1の減圧部9は、上記空気溶解水を急激に減圧させるものであり、キャビテーションにより空気溶解水に溶解している空気の一部を微細気泡として析出させることができる。第1の減圧部9には、たとえば、ベンチュリー管などを形成するノズルなどが例示され、図1に示したように、給水プラグ7の内部に組み込んだり、給水プラグ7の吐出口に接続したりなどして、浴槽2の内部側に取り付けることができる。
【0020】
また、微細気泡発生装置1は、吸気部10を備えている。吸気部10は、浴室内などの空気を吸い込むものであり、第1の給水管6の途中に接続されている。吸気部10では、第1の給水管6との接続部にエジェクタ11が設けられ、エジャクタ11からは、浴室内などに向かって立ち上がるようにして延びる吸気管12が接続されている。吸気管12のエジェクタ11と反対側の端部には、吸気量の調整を可能とした吸気弁13が設けられている。これらのエジェクタ11、吸気管12および吸気弁13によって吸気部10が形成されている。
【0021】
微細気泡発生装置1では、浴槽2での入浴時には、ポンプ3の作動によって浴槽2内の湯水wが、給水プラグ7および第1の給水管6を通じて浴槽2の外部に取り出される。このとき発生する負圧にともない、吸気部10のエジェクタ11により浴室などの空気が、吸気弁13および吸気管12を通じて吸引され、エジェクタ11において湯水wと混合される。湯水w中に気泡となって空気が混合した気液混合流体が、加圧状態でポンプ3から流入管5を通じて溶解タンク4の内部に供給される。溶解タンク4の内部では、上記気液混合流体が、溶解タンク4の底部から上方に噴出し、湯水wが、あらかじめ溶解タンク4の内部に貯留していた空気や、エジェクタ11を通じて混合した空気と激しく攪拌され、空気溶解水が生成する。
【0022】
空気溶解水は、溶解タンク4の底部から第2の給水管8を通じて外部に取り出され、給水プラグ7を経て浴槽2内に供給される。空気溶解水は、第1の減圧部9を通過する際に、急激に減圧され、空気の溶解量が過飽和となり、キャビテーションにより空気溶解水中に溶解していた空気の一部が、気泡径が0.1〜1000μm程度の微細気泡として析出する。この微細気泡を含有する微細気泡含有水が浴槽2内の湯水w中に混合され、湯水wは、空気の微細気泡によりやがて乳濁する。
【0023】
このように、微細気泡発生装置1は、浴槽2内の湯水wを循環させながら、湯水w中に空気の微細気泡を発生させる。
【0024】
なお、微細気泡発生装置1では、溶解タンク4の上端部と流入管5を連通させて接続する空気循環配管14を溶解タンク4の外側に設けることができる。空気溶解水の生成に際し、湯水w中に溶解しきれずに残る空気は、溶解タンク4の内部の上部に残留しやすい。空気循環配管14は、そのような残留空気を一旦溶解タンク4の外部に取り出し、流入管5の内部に送り返す。送り返された空気は、気液混合流体に再度混入され、空気溶解水の生成に再利用される。このため、溶解タンク4における空気溶解水の生成効率が向上し、余剰の空気量を低減させることができる。
【0025】
また、溶解タンク4の上端部には、排気弁15を設けることもできる。排気弁15は、最終的に溶解しきれずに残り、溶解タンク4の内部の上端部に残留する空気を排気するものであり、残留空気の排気によって空気の分圧などを調整し、溶解タンク4の空気溶解水の生成効率を高めるのに有効となる。
【0026】
上記のとおりの微細気泡発生装置1は、さらに、内部に水の貯留が可能な貯水タンク16を備えている。
【0027】
また、微細気泡発生装置1では、第3の給水管17が、第2の給水管8の途中において分岐して設けられ、その分岐部に第1の流路切替弁18が設けられている。第1の流路切替弁18は、三方弁や複数の二方弁などから形成することができる。第3の給水管17の末端にはシャワーヘッド19が設けられている。シャワーヘッド19は、複数の散水孔を有するものであり、また、減圧弁などの第2の減圧部20を内蔵している。シャワーヘッド19は、第3の給水管17を介して溶解タンク4と連通している。第2の減圧部20も、第1の減圧部9と同様に、空気溶解水を急激に減圧させるものであり、キャビテーションにより空気溶解水に溶解している空気の一部を微細気泡として析出させることができる。
【0028】
また、微細気泡発生装置1では、第1の戻し管21が、第3の給水管17の途中において分岐して設けられ、その分岐部に流量比調整機構22が設けられている。流量比調整機構22も、第1の流路切替弁18と同様に、三方弁や複数の二方弁などから形成することができる。第1の戻し管21の末端は貯水タンク16に接続され、第1の戻し管21を介して貯水タンク16は、溶解タンク4と連通している。第1の戻し管21の末端は、貯水タンク16の上端部に接続されている。
【0029】
また、微細気泡発生装置1では、第2の戻し管23が、その一端を貯水タンク16に接続して設けられ、第2の戻し管23の他端が、第1の給水管6の途中において吸気部10の上流側に接続されている。第1の給水管6において第2の戻し管23が接続されている接続部には、第2の流路切替弁24が設けられている。貯水タンク16は、第2の戻し管23を介してポンプ3の吸込側に連通している。第2の戻し管23は、貯水タンク16において第1の戻し管21との接続部と異なる底部に接続されている。第2の流路切替弁24は、第1の流路切替弁18と同様に、三方弁や複数の二方弁などから形成することができる。
【0030】
そして、微細気泡発生装置1では、貯水タンク16に水道管25が接続され、貯水タンク16は、水道水の貯留を可能としている。水道管25は、貯水タンク16において第1の戻し管21との接続部と異なる上端部に接続されている。水道管25の接続位置は、第1の戻し管21の接続位置の対向側などに配置することができる。水道管25の末端側には、フロートを備えた止水弁26が設けられている。止水弁26では、フロートが、貯水タンク16内に貯留する水wからの浮力によって浮沈し、このフロートの浮沈にともない、あらかじめ設定しておくことのできる水位までの貯水タンク16内の水wの貯留を可能にする。貯水タンク16内の水位が、設定した上限水位となったとき、止水弁26が閉鎖し、水道管25からの水道水の供給を自動的に停止する。また、貯水タンク16内の水位が、上限水位未満となったとき、止水弁26が開放し、水道管25からの水道水の供給を自動的に開始する。このように、止水弁26は、その開閉によって、貯水タンク16内に貯留させる水wの水位を一定に保持することができる。止水弁26の作動および停止は、フロートの浮沈にともなう電気的な制御などとすることが可能である。
【0031】
また、貯水タンク16には、第2の戻し管23と異なる位置の底部に排水管27が設けられ、排水管27には排水弁28が設けられている。貯水タンク16内に貯留する水wが、あらかじめ設定することのできる期間を経過した後には、雑菌の繁殖などを抑制するために、排水弁28を開放し、貯水タンク16内に貯留している水wを、排水管27を介して貯水タンク16の外部に排水することができる。排水弁28の開閉は、自動式、手動式またはその併用とすることができ、排水時期をあらかじめ設定しておくと、特に人手による操作を必要とせずに、貯水タンク16内の水wを自動的に排水することができ、利便性に優れる。
【0032】
このような微細気泡発生装置1では、シャワー浴をする際には、第1の流路切替弁18が、浴槽2側を閉鎖し、第3の給水管17側を開放するとともに、第2の流路切替弁24が、浴槽2側を閉鎖し、第2の戻し管23側を開放する。また、流量比調整機構22が、シャワーヘッド19へ供給する空気溶解水と、貯水タンク16へ供給する残りの空気溶解水の流量比を切り替える。この流量比は、たとえば、浴槽2での入浴の場合の空気溶解水の流量を20リットル/minとする場合、シャワーヘッド19に供給する空気溶解水の流量を8リットル/minとすることができ、貯水タンク16への空気溶解水の流量は、残りの12リットル/minに調整される。流量比調整機構22が調整する流量比は、シャワー浴に必要とされる微細気泡含有水の流量に応じて適宜に設定することができ、たとえば、入浴者の好みなどに応じて変更可能とすることもできる。
【0033】
そして、シャワー浴では、貯水タンク16内に貯留している水wまたは水道管25から水道水を貯水タンク16に供給し、貯留させた水wが、ポンプ3の作動により、第2の戻し管23を通じて貯水タンク16の外部に取り出され、第2の流路切替弁24から下流側に位置する部分の第1の給水管6を流れる。水wは、ポンプ3の吐出側から流入管5を通じて溶解タンク4の内部に供給される。このときの負圧にともない、吸気部10のエジェクタ11により浴室などの空気が、吸気弁13および吸気管12を通じて吸引され、エジェクタ11において水wと混合される。水w中に気泡となって空気が混合した気液混合流体が、溶解タンク4の内部に加圧状態で供給される。溶解タンク4の内部では、浴槽2での入浴と同様に、空気溶解水が生成する。
【0034】
生成した空気溶解水は、第2の給水管8を通じて溶解タンク4の外部に取り出され、第1の流路切替弁18により第3の給水管17を流れ、また、流量比調整機構22によってその一部が、シャワーヘッド19の内部に供給される。シャワーヘッド19が内蔵する第2の減圧部20によって、空気溶解水は、急激に減圧される。これにともない、空気の溶解量が過飽和となり、キャビテーションにより空気溶解水中に溶解していた空気の一部が、気泡径が0.1〜1000μm程度の微細気泡として析出する。この微細気泡を含有する微細気泡含有水がシャワーヘッド19の散水孔から外部に放出され、空気の微細気泡を含有し、白濁した微細気泡含有水によりシャワー浴が可能となる。
【0035】
なお、水道管25から貯水タンク16に供給する水は、常温水ばかりでなく、給湯器により所望の温度に加温された温水とすることもできる。
【0036】
シャワーヘッド19に向かわない空気溶解水は、第1の戻し管21を流れ、貯水タンク16に戻される。こうして、微細気泡発生装置1は、貯水タンク16内に貯留する水wを循環させながら、微細気泡含有水によるシャワー浴を実現する。
【0037】
このような微細気泡発生装置1では、微細気泡含有水の使用量が多い、大流量が必要とされる浴槽2での入浴を想定して設計しておくことができる。そして、シャワー浴に必要とされる小流量の微細気泡含有水に応じて空気溶解水の流量を流量比調整機構22により調整し、シャワー浴に使用しない空気溶解水を貯水タンク16に戻す。このため、空気溶解水の総流量は、シャワー浴のときにも浴槽2での入浴と変わらず、同一の装置で、浴槽2での入浴とシャワー浴で要求される微細気泡含有水の両方の流量に対応することができる。したがって、微細気泡発生装置1は、1台の装置で済み、低価格化を図ることができる。微細気泡発生装置1の普及が伸展するものと期待される。
【0038】
もちろん、本発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。浴槽、ポンプおよび溶解タンクの構成および構造や、第1の減圧部および第2の減圧部の構成および構造、また、第1の流路切替弁、第2の流路切替弁および流量比調整機構の構成および構造などについては、特に制限されない。さらに、吸気部やシャワーヘッドの構成および構造についても同様である。
【0039】
また、溶解タンクにおいて空気溶解水を生成することができる範囲では、浴槽に空気溶解水を供給するときと、シャワーヘッドに空気溶解水を供給するときの、ポンプから溶解タンクに供給する水の流量を変更することも可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 微細気泡発生装置
2 浴槽
3 ポンプ
4 溶解タンク
6 第1の給水管
8 第2の給水管
9 第1の減圧部
10 吸気部
16 貯水タンク
17 第3の給水管
18 第1の流路切替弁
19 シャワーヘッド
20 第2の減圧部
21 第1の戻し管
22 流量比調整機構
23 第2の戻し管
24 第2の流路切替弁
25 水道管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽と、ポンプと、ポンプの吐出側に連通して接続された溶解タンクと、一端が前記浴槽に接続され、他端が前記ポンプの吸込側に接続され、前記浴槽と前記ポンプを連通させる第1の給水管と、一端が前記溶解タンクに接続され、他端が前記浴槽に接続され、前記溶解タンクと前記浴槽を連通させる第2の給水管と、この第2の給水管の前記他端側に設けられた第1の減圧部と、前記第1の給水管の途中に接続され、この第1の給水管に連通する吸気部とを備えた微細気泡発生装置であって、
微細気泡発生装置は、さらに貯水タンクを備え、
第3の給水管が、前記第2の給水管の途中において分岐して設けられ、その分岐部に第1の流路切替弁が設けられ、第3の給水管の末端に、第2の減圧部が内蔵されたシャワーヘッドが設けられ、このシャワーヘッドと前記溶解タンクが連通し、
第1の戻し管が、前記第3の給水管の途中において分岐して設けられ、その分岐部に流量比調整機構が設けられ、第1の戻し管の末端が前記貯水タンクに接続され、この貯水タンクと前記溶解タンクが連通し、
第2の戻し管が、その一端を前記貯水タンクに接続して設けられ、他端が、前記第1の給水管の途中において前記吸気部の上流側に接続され、その接続部に第2の流路切替弁が設けられ、前記貯水タンクは前記ポンプの吸込側に連通している
ことを特徴とする微細気泡発生装置。
【請求項2】
前記貯水タンクに水道管が接続され、貯水タンクは、水道水の貯留を可能としていることを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−65964(P2012−65964A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215050(P2010−215050)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】