説明

心臓補助装置用アクチュエータ

心臓補助装置用アクチュエータ(10)。アクチュエータ(10)は膨張可能なバルーン(12)とシュラウド又はラップ(14)を含む。膨張可能なバルーン(12)は第1の胴体部(22)、第2の胴体部(26)及び第1の胴体部(22)と第2の胴体部(26)を接合する屈曲領域(24)を有する。シュラウド又はラップ(14)は第1の胴体部(24)に隣接して配置され、バルーン屈曲領域(24)の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりを有する。バルーン(12)とシュラウド又はラップ(14)が屈曲領域(24)又はその近傍にあるバルーンの第1の胴体部(22)の一部を所定の限界を越えて前記シュラウド又はラップに向かっては変位(外向き変位)しないように拘束するが、シュラウド又はラップから離れる方向には拘束されない変位(内向き変位)を許すようにバルーン(12)とシュラウド又はラップ(14)が形作られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は心臓補助装置、システム及び方法に関し、より詳細にはカウンターパルセーション心臓補助装置用アクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第4630597号及び国際PCT特許出願第PCT/US00/22992号(国際公開第01/13974号パンフレット)は共に患者の動脈血管内に配置された膨張可能なバルーンを利用する心臓補助装置を開示している。バルーンは血管の切除部に取って代わり、周期的に膨張及び収縮されて血管の中に広がり、血液の拡張期中の排出と収縮期中の血管内からの引き込みを補助する。
【0003】
上記の文献は共に流体ポンプに接続された流入/流出口を有する比較的剛性のシェルを有する装置を開示している。可撓性のバルーンがシェルの周囲を囲んで密封し、その外面の一部又は全部がシェルの上に広がる。次いで別の材質層がバルーン外面の上にシェルに隣接して置かれてバルーンをシェルに固定する。
【0004】
出願人の国際PCT特許第PCT/AU00/00654号、PCT/AU01/01187号、及びPCT/AU02/00974号は全てアクチュエータを開示しているが、これらは大動脈と接続するバルーンの疲労により故障することが分かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は改良されたアクチュエータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、第1の態様において、本発明は、第1の胴体部と第2の胴体部と前記第1の胴体部と前記第2の胴体部を接合する屈曲領域とを有する膨張可能なバルーンと、前記第1の胴体部に隣接しかつ前記バルーンの屈曲領域の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりを有するシュラウド又はラップとを含む心臓補助装置用アクチュエータであって、前記バルーンと前記シュラウド又はラップが前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの第1の胴体部の一部を所定の限界を越えて前記シュラウド又はラップに向かっては変位しないように拘束するが、前記シュラウド又はラップから離れる方向には拘束されない変位を許すように前記バルーンと前記シュラウド又はラップが形作られることを特徴とするアクチュエータを提供する。
【0007】
バルーンとシュラウドは好ましくは、シュラウドが、バルーンの膨張の間は屈曲領域又はその近傍にあるバルーンの第1の胴体部の前記部分を外向きに変位しないように拘束するが、収縮の間は拘束されない内向きの変位を許すように形作られる。
【0008】
好ましくは、内向きの変位の間に、バルーンの第2の胴体部の内面の少なくとも一部はバルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から引き離すことができる。
【0009】
シュラウドは好ましくは概ね内向きに凹であり、最も好ましくは細長くかつ楕円である。
【0010】
第1の胴体部、第2の胴体部及び屈曲領域は好ましくは一体的に形成され、最も好ましくはディップ成形により形成される。
【0011】
アクチュエータは好ましくは動力源への接続に適応したブッシュも含む。
【0012】
バルーンは好ましくは第1の胴体部に接合されたネック部も含み、ネック部はブッシュとの密封接続に適応する。
【0013】
シュラウドは好ましくはバルーンネック部との密封接続に適応したネック部も含む。
【0014】
第2の態様において、本発明は、油圧又は空気式動力源への接続に適応したブッシュと、膨張可能なバルーンであって、前記膨張可能なバルーンが前記ブッシュの外面との密封接続に適応した狭いネック部と、広い第1と第2の胴体部と、前記第1と第2の胴体部を接合する円弧状屈曲領域とを有し、前記第1の胴体部が前記ネック部に隣接する第1の端部と、前記第2の胴体部に隣接する第2の端部とを有しかつ概ね内向きに凹であり、前記第2の胴体部が、前記バルーンの膨張時は内向きに凹であり、前記バルーンの収縮時は概ね外向きに凹であるような膨張可能なバルーンとを含む心臓補助装置用アクチュエータを提供する。
【0015】
装置は好ましくはバルーンの第1と第2の胴体部の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりをもつ胴体部を有するシュラウド又はラップも含む。
【0016】
バルーンとシュラウド又はラップは好ましくは、屈曲領域又はその近傍にあるバルーンの第1の胴体部の一部が外向きには所定の限界を越えて変位しないように前記シュラウド又はラップにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られる。
【0017】
好ましくは、内向き変位の間に、バルーンの第2の胴体部の内面はバルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から直接引き離すことができる。
【0018】
第3の態様において、本発明は、油圧又は空気式の動力源とアクチュエータを含む心臓補助装置において、前記アクチュエータが、前記動力源との動作的接続に適応したブッシュと、膨張可能なバルーンであって、前記膨張可能なバルーンが前記ブッシュ外面との密封接続に適応した狭いネック部と、広い第1と第2の胴体部と、前記第1と第2の胴体部を接合する屈曲領域とを有し、前記第1の胴体部が前記ネック部に隣接する第1の端部と、前記第2の胴体部に隣接する第2の端部とを有しかつ概ね内向きに凹であり、前記第2の胴体部が、前記バルーンの膨張時は内向きに凹であり、前記バルーンの収縮時は概ね外向きに凹であるような膨張可能なバルーンと、前記バルーンの第1と第2の胴体部の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりをもつ胴体部を有するシュラウド又はラップとを含むような心臓補助装置であって、前記バルーンと前記シュラウドが、前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの第1の胴体部の一部が内向きには所定の限界を越えて変位しないようにシュラウドにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られることを特徴とする心臓補助装置を提供する。
【0019】
好ましくは、内向き変位の間に、バルーンの第2の胴体部の内面の少なくとも一部はバルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から引き離すことができる。
【0020】
好ましくはバルーンとシュラウドは、バルーンの第1の胴体部の実質的に全てが外向きには変位しないように前記シュラウドにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られる。
【0021】
その好ましい形式において、心臓補助装置は大動脈外カウンターパルセーション用に構成される。この形式において、バルーンは動脈血管の外部に配置される。
【0022】
更なる形式において、心臓補助装置は、装置が完全に切除された動脈の部分に取って代わるインターポジション・グラフトとして、あるいは装置で満たされる開口が大動脈に形成される大動脈パッチとして使用されるように構成される。
【0023】
バルーンが膨張したら、屈曲領域は好ましくは少なくとも0.1mmの曲率半径、より好ましくは1.0mmの曲率半径、また最も好ましくは3.0mmの曲率半径を有する。
【0024】
バルーンネック部の直径のバルーン屈曲領域に対する比率は好ましくは4:1より大きくなく、より好ましくは3:1であり、最も好ましくはおよそ2:1である。
【0025】
ブッシュは好ましくは流入/流出孔を有する。孔は好ましくは孔の中にバルーンが吸引されないように出来ている一つ以上の内部拘束部も含む。
【0026】
バルーンは好ましくはシリコン、ポリウレタン又はポリウレタン−ポリシロキサン・ブロック共重合体で形成される。バルーンは好ましくはマンドレル・ディッピングにより形成される。バルーンは好ましくは適当な形状のマンドレルをポリマの中に浸けてポリマの薄膜をマンドレル上で硬化させることにより形成される。バルーンは好ましくは2乃至4つの膜で出来ており、合計厚さは150〜300ミクロンである。次いでバルーンはマンドレルから外すことが出来る。
【0027】
バルーンネック部は好ましくはブッシュ外面の上にぴったりと密封嵌合される。シュラウド又はラップは好ましくはバルーンネック部の上にぴったりと密封嵌合されるネック部を有する。
【0028】
ブッシュは好ましくはバルーンネック部との係合に適応したわずかにテーパの付いたネック部を有する。ブッシュネック部は好ましくはバルーンの方向に収斂するテーパを有する。
【0029】
バルーンは好ましくは、前記大動脈の周りに広がりかつ前記バルーンの第1の胴体部又はそれに取り付けられたシュラウドにのっかる可撓性のラップにより大動脈上の所定の場所に保持される。ラップは好ましくはバルーンの第2の胴体部、また所望ならネック部にも嵌るように形作られる。ラップは好ましくは非弾性又は微弾性であり、それにより、その伸縮及び可撓特性は実質的に本物の動脈のそれに合っている。
【0030】
第4の態様において、本発明は、第1と第2の端部を有するネック部と、その内周が前記ネック部の第2の端部に接続された実質的に環状の第1の胴体部と、その外周が前記第1の胴体部の外周に接続された実質的に楕円形又は円形の第2の胴体部とを含む血液排出心臓補助装置用の可撓性の膨張可能なバルーンであって、前記第1と第2の胴体部の前記外周が、前記第2の胴体部の移動中の曲率半径を、前記バルーンの収縮及び膨張の間にそれぞれ内向きに凹と外向きに凹の間で維持するように出来ている環状の、内向きに凹に湾曲した屈曲部に沿って接続されることを特徴とするバルーンを提供する。
【0031】
バルーンは単一部品として形成されるのが有利である。これは、米国特許第4630597号又は国際公開第01/13974号パンフレットに開示されるような継ぎ目の存在を避ける。そのような継ぎ目はバルーン内の応力レベルを高め、バルーンの動作寿命を低下することが本発明者により見出された。
【0032】
シュラウドはバルーンの環状の第1の胴体部の上に横たわりかつそれに当接するように設けられてもよい。好ましくは、シュラウドが屈曲領域又はその近傍にあるバルーンの前記部分を、バルーンの膨張の間は外向きに変位しないように拘束するが、収縮の間は拘束されない内向きの変位を許すようにシュラウドは形作られる。シュラウドは好ましくは、概ね内向きに凹であり、最も好ましくは細長くかつ楕円である。シュラウドは好ましくはバルーンネック部との密封接続に適応するネック部も含む。シュラウドはラップの、バルーンの第1の胴体に対する拘束を容易にする働きをし得る。
【0033】
バルーンは好ましくは油圧式又は空気式動力源との接続に適応したブッシュも含む。ブッシュはまた収縮の間にバルーンネック部が内向きにつぶれるのを防止する働きもする。バルーンの収縮の間にバルーンがブッシュの中に吸引されないように、所望なら、ブッシュに横棒、リブ又は副次的な内腔等の内部拘束部を形成することもできる。バルーンネック部は好ましくはブッシュとの密封接続に適応する。ブッシュは好ましくは比較的大きい直径のバルーンネック部を、バルーンを動力源に接続する比較的小さい直径の油圧又は空気流体ラインに適応させるテーパを有する。このテーパは好ましくは、その中心軸に沿ったブッシュの可撓性を向上するために長くされる。
【0034】
第5の態様において、本発明は、第1の側面と第2の側面を有する球状胴体部に一端が接続されたネック部を有する可撓性の膨張可能なバルーンと、前記バルーン球状部の前記隣接する第1の側面にわたり広がるフレア部を有する実質的に非弾性のシュラウド又はラップとを含む心臓補助装置用アクチュエータであって、収縮の間に前記球状胴体部の前記第2の側面が前記球状胴体部の前記第1の側面から引き離すことができることを特徴とするアクチュエータを提供する。
【0035】
シュラウド又はラップは好ましくはバルーン球状部の第1の側面を実質的に移動しないように支持し、一方、バルーン球状部の第2の側面は膨張及び収縮の間に自由に移動する。
【0036】
第6の態様において、本発明は、第1又は第2又は第5の態様のアクチュエータ、又は第3の態様による心臓補助装置、又は第4の態様のバルーンを用いて大動脈外心臓補助を行う方法であって、動脈血管の外面に隣接するバルーンの第2の胴体部を取り付けるステップを含む方法を提供する。
【0037】
第7の態様において、本発明は、第1又は第2又は第5の態様によるアクチュエータ、又は第3の態様による心臓補助装置を用いて大動脈内心臓補助を行う方法であって、動脈血管の一部を切除するステップと、切除された動脈部をバルーンの第2の胴体部に置き換えてバルーンを取り付けるステップとを含む方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
さて発明の好ましい実施例が添付図面を参照して単に例として説明される。
【0039】
図1は小児科用の大きさをもつ発明の第1の実施例によるアクチュエータ10の分解斜視図を示す。アクチュエータ10は可撓性の膨張可能なバルーン12、非弾性シュラウド14、及び比較的剛性のブッシュ16を有する。
【0040】
バルーン12は、マンドレル・ディッピングによりポリウレタン又は類似の生物学的適合性及び生物学的安定性のある材料で形成される。バルーン12は狭いネック部18を有し、これがフレア部20により広い第1の胴体部22に接続される。バルーン12の外面の最も広い部分の周りに広がる屈曲領域24は第2の胴体部26(図2乃至4参照)を第1の胴体部22に接続する。
【0041】
平面図で見たときに、第1と第2の胴体部は形状が概ね楕円であり、大人サイズのバルーンに対してそれぞれ20〜35mm及び50〜90mmの最大の幅及び長さを有する。バルーンネック部はその先端18aでは10〜14mmの直径を有し、その根元18bではバルーン12の長軸がおよそ30〜50mmで、短軸が15〜30mmの楕円形状をしており、その間で収斂するテーパを有する。小児科用バルーンもこれと同じ用途として考えられるが、適当に縮尺される。
【0042】
シュラウド14はマンドレル・ディッピングにより、ポリウレタン又はポリウレタン−ポリシロキサン・ブロック共重合体等の、バルーンに使用される材料と実質的に同等の材料で形成される。シュラウド14は狭いネック部28を有し、これはフレア部32により広い胴体部30に接合される。シュラウド胴体部30はまた、平面図で見たときに概ね楕円形状をしており、バルーン胴体部22及び26、及び屈曲領域24より大きい周辺広がりを有する(即ち、全ての方向に大きく広がっている)。より詳細には、シュラウド胴体部30は60〜100mmの長さ(バルーン12の長軸方向の)と20mmの最小幅(バルーン12の短軸方向の)を有する。シュラウドネック部28はバルーンネック部18の外面の上にぴったりと密封嵌合されるような大きさをもっている。
【0043】
ブッシュ16は射出成形により、ポリウレタン又は類似の材料等の可撓性プラスチックで形成される。ブッシュ16は流体ポンプ(図示せず)等の動力源からの流体ラインとの密封接続に適応した中空孔36を有する。適切なポンプが、その内容を相互引用して本願に援用する「A fluid pressure generating means」という名称の出願人の国際PCT特許出願第PCT/AU02/00974号に開示されている。ブッシュ16はまた比較的テーパの大きい先端部38と比較的テーパの小さい根元部40を有する。根元部40はバルーンネック部18の内側にぴったりと密封嵌合される大きさをもっている。
【0044】
図2は組立て後の装置10を示す。この組立ては中にブッシュ16の根元部40を挿入できるように初めにバルーン12のネック部18を広げるステップを含む。バルーン12は、図示のように、シュラウド14がバルーンネック部18の外面にぴったりと密封嵌合されるまで、それをブッシュ16の先端部38から押し出すことによりブッシュ16に隣接して保持される。ブッシュ根元部40、バルーンネック部18、及びシュラウドネック部28は全て共通のテーパ角を有する。これらの部品はまた、それらの間の効率的な密封を保証するために適当な接着剤を用いて共に接着される。
【0045】
さて、装置10の動作を図3及び4を参照して説明しよう。図3は大動脈の長手に方向に沿った断面(前部)図である。図4は図3のものと90度向きを変えた部分断面図である。
【0046】
大動脈外心臓補助のために、装置10はバルーンの第2の胴体部26が動脈血管の外面、最も好ましくは、上行大動脈(図示せず)の外側部に隣接するように配置される。装置10を所定の場所に保持するために、可撓性の、比較的に非弾性のラップがシュラウド30の上かつ大動脈の周りに配置される。ラップは発明の属する技術において周知であり、これ以上詳細には説明しない。ラップはまたシュラウドに代わって使用することもできる。
【0047】
使用時に、流体がブッシュ孔36を介してバルーン12を周期的に行き来してバルーン12を周期的に膨張及び収縮する。膨張したバルーン12は図3において実線で示される。膨張したバルーン12は大動脈を圧縮して収縮期の間の血液の排出を補助する。バルーン12が収縮するときは、それは点線で示される位置まで後退し、大動脈が拡張期中のその本来の形状に戻るようにする。
【0048】
図3及び4が示すように、バルーン12が膨張するときは、シュラウド14はバルーンの第1の部分22を、所定の限界を越えて外向きに変位しないように、屈曲領域24に隣接する部分まで(その部分を含む)を保持する。その限界はシュラウド胴体部30の形状により定められる。しかしながら、収縮の間、シュラウド14はバルーンの第1の部分22、特に屈曲領域24又はその近傍の部分の内向きの変位を拘束しない。これにより、バルーン12は常に、最大変形をしているバルーン12の部分である屈曲領域24に隣接する曲率半径を比較的大きく(例えば10mmに)維持することができる。これは屈曲領域24内の応力と歪みを最小にし、これは遥かに信頼性のある長寿命のバルーン18をもたらす。
【0049】
これは、屈曲領域と同等の領域において内向きと外向きの両方の変位に対して拘束される前に述べた二つの先行技術文献に示されるバルーンと対照的である。これらのバルーンはそれらの縁で旋回又は屈曲するのと同等の運動を行う。これはそれらのバルーンにおいて高レベルの応力集中とそれに関連する高い故障の危険性をもたらす。更に、羊用に構成された(また上記のアクチュエータ10に対応した)一群のアクチュエータの繰り返しテストは2年相当の繰り返しテスト後に何の故障もなく終了した。
【0050】
更に、人間用に構成された類似のアクチュエータの繰り返しテストは何の故障もなく18ヶ月相当の使用を達成した。
【0051】
アクチュエータ10はまた、ブッシュ(又はシェル)をバルーンの胴体部の中により完全に配置するのとは反対に、ブッシュ16のみがバルーン12にそれらの個々のネック部40、18の領域において係合するので、先行技術の装置より組立てと製造が単純であり、従ってより安価である。
【0052】
また、アクチュエータ10が血管の外部に適用されるように設計され、従って、血管壁内に配置される「背景技術」に論じられた先行技術の装置と比較して血液に接触しない点で有利であることは言うまでもない。
【0053】
また、バルーンの内向きの凹み(収縮時の)が特に円弧状の上行大動脈に合うように設計され、組立てられたアクチュエータが上行大動脈の周りをぴったりと包めることは言うまでもない。バルーンが膨張すると、大動脈壁は「指圧」風に変位されるが、これは有限要素解析により、大動脈壁に生じる歪み集中を最小にし、また最大の血液排出量をもたらすことが示された。
【0054】
より好ましい実施例において、バルーンはその長手方向平面において、半径150〜300mmオーダのなだらかな円弧を有し、上行大動脈のもつわずかな螺旋性に適応し、組み立てられた装置が更にぴったりと合うようにする。
【0055】
図5及び6は発明によるアクチュエータ50の第2の実施例を示す。装置50は第1の実施例と似ており、同様の参照数字が同様の機能を示すために使用される。
【0056】
二つの実施例の大きい違いは、装置50におけるブッシュ16が大量の吸引/収縮の間、バルーン18がブッシュ孔36の中に吸引されるのを防止する働きをする一連の内部突起52を含むことである。そのような大量の吸引/収縮は血液排出装置50での使用に適したいくつかのポンプの較正サイクル中に生じ得る。
【0057】
図7及び8は発明によるアクチュエータの第3の実施例のためのバルーン60を示す。バルーン60は大人用の大きさをもっているが、その他は第1の実施例と似ており、同様の参照数字が同様の機能を示すために使用される。平面図で見たときに、第1及び第2の胴体部24及び26は概ね楕円形状をしており、それぞれ35mm及び80mmの最大の幅及び長さを有する。バルーンネック部はその先端部18aでおよそ10mmの、その根元部18bでおよそ26〜44mmの直径と(断面が楕円形)、それらの間の円錐状の収斂するテーパを有する。
【0058】
図8乃至10は発明によるアクチュエータ70の第4の実施例を示す。前の実施例と同様の機能は同様の参照数字で示される。アクチュエータ70は図7及び8で示されるバルーン60を利用する。アクチュエータ70のブッシュ16は、それが実質的に中空であり、中央の円筒部16aの一端が外側のフレアの付いた円錐部16bに取り付けられる点において前の実施例と異なる。一連の半径方向ウェブ16cが中央円錐部16aとフレア付き円錐部16bの間に設けられる。バルーン60の上には可撓性の、比較的非弾性のラップ72が設けられ、これはブッシュ16が中を突き出る開口72aを有する。
【0059】
特定の実施例に示される発明に対して、広く規定された発明の精神と範囲から逸脱することなく、多数の変更及び/又は変形を行い得ることは当業者には言うまでもない。例えば、血液排出装置は大動脈外カウンターパルセーションに関連して上に述べられたが、大動脈内カウンターパルセーションにも適している。後者において、バルーンの第2の部分が動脈血管の切除部に取って代わり、切除された動脈血管に作られた開口が屈曲領域に隣接してバルーンに密封接続される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】発明によるアクチュエータの第1の実施例の分解斜視図である。
【図2】図1に示されるアクチュエータの組立部分欠切斜視図である。
【図3】図1に示されるアクチュエータの線3−3に沿った組立断面図である。
【図4】図1に示されるアクチュエータの線4−4に沿った組立断面図である。
【図5】発明によるアクチュエータの第2の実施例の線5−5に沿った断面図である。
【図6】図5に示されるアクチュエータに使用されるブッシュの下面図である。
【図7】発明によるアクチュエータの第3の実施例のためのバルーンの欠切斜視図である。
【図8】図7に示されるバルーンの上面図である。
【図9】発明によるアクチュエータの第4の実施例の欠切側面図である。
【図10】図9に示されるアクチュエータの斜視図である。
【図11】図9に示されるアクチュエータの正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の胴体部と第2の胴体部と前記第1の胴体部と前記第2の胴体部を接合する屈曲領域とを有する膨張可能なバルーンと、
前記第1の胴体部に隣接しかつ前記バルーンの屈曲領域の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりを有するシュラウド又はラップと
を含む心臓補助装置用アクチュエータであって、
前記バルーンと前記シュラウド又はラップが前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの第1の胴体部の一部を所定の限界を越えて前記シュラウド又はラップに向かっては変位しないように拘束するが、前記シュラウド又はラップから離れる方向には拘束されない変位を許すように前記バルーンと前記シュラウド又はラップが形作られることを特徴とする心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項2】
前記シュラウドが、前記バルーンの膨張の間は前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの前記第1の胴体部の前記部分を外向きに変位しないように拘束するが、収縮の間は拘束されない内向きの変位を許すように前記バルーンと前記シュラウドが形作られることを特徴とする請求項1に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項3】
内向きの変位の間に、前記バルーンの第2の胴体部の内面の少なくとも一部が前記バルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から引き離すことができることを特徴とする請求項1又は2に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項4】
前記シュラウドが概ね内向きに凹であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項5】
前記シュラウドが細長くかつ楕円であることを特徴とする請求項4に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項6】
前記第1の胴体部、前記第2の胴体部及び前記屈曲領域が一体的に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項7】
前記第1の胴体部、第2の胴体部及び屈曲領域がディップ成形により一体的に形成されることを特徴とする請求項6に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項8】
前記アクチュエータが動力源への接続に適応したブッシュも含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項9】
前記バルーンが前記第1の胴体部に接合されたネック部も含み、前記ネック部が前記ブッシュとの密封接続に適応することを特徴とする請求項8に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項10】
前記シュラウドが前記バルーンネック部との密封接続に適応したネック部も含むことを特徴とする請求項9に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項11】
油圧又は空気式動力源への接続に適応したブッシュと、
膨張可能なバルーンであって、前記膨張可能なバルーンが前記ブッシュの外面との密封接続に適応した狭いネック部と、広い第1と第2の胴体部と、前記第1と第2の胴体部を接合する円弧状屈曲領域とを有し、前記第1の胴体部が前記ネック部に隣接する第1の端部と、前記第2の胴体部に隣接する第2の端部とを有しかつ概ね内向きに凹であり、前記第2の胴体部が、前記バルーンの膨張時は内向きに凹であり、前記バルーンの収縮時は概ね外向きに凹であるような膨張可能なバルーンとを含む心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項12】
前記バルーンの第1と第2の胴体部の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりをもつ胴体部を有するシュラウド又はラップも含むことを特徴とする請求項11に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項13】
前記バルーンと前記シュラウド又はラップが、前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの第1の胴体部の一部が外向きには所定の限界を越えて変位しないように前記シュラウド又はラップにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られることを特徴とする請求項12に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項14】
内向き変位の間に、前記バルーンの第2の胴体部の内面が前記バルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から直接引き離すことができることを特徴とする請求項13に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項15】
油圧又は空気式の動力源とアクチュエータを含む心臓補助装置において、前記アクチュエータが、
前記動力源との動作的接続に適応したブッシュと、
膨張可能なバルーンであって、前記膨張可能なバルーンが前記ブッシュ外面との密封接続に適応した狭いネック部と、広い第1と第2の胴体部と、前記第1と第2の胴体部を接合する屈曲領域とを有し、前記第1の胴体部が前記ネック部に隣接する第1の端部と、前記第2の胴体部に隣接する第2の端部とを有しかつ概ね内向きに凹であり、前記第2の胴体部が、前記バルーンの膨張時は内向きに凹であり、前記バルーンの収縮時は概ね外向きに凹であるような膨張可能なバルーンと、
前記バルーンの第1と第2の胴体部の周辺広がりに少なくとも等しい周辺広がりをもつ胴体部を有するシュラウド又はラップと
を含むような心臓補助装置であって、
前記バルーンと前記シュラウドが、前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの第1の胴体部の一部が内向きには所定の限界を越えて変位しないようにシュラウドにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られることを特徴とする心臓補助装置
【請求項16】
内向き変位の間に、前記バルーンの第2の胴体部の内面の少なくとも一部が前記バルーンの第1の胴体部の内面の少なくとも一部から引き離すことができることを特徴とする請求項15に記載の心臓補助装置。
【請求項17】
前記バルーンとシュラウドが、前記バルーンの第1の胴体部の実質的に全てが外向きには変位しないように前記シュラウドにより拘束されるが、内向きの変位に対しては拘束されないように形作られることを特徴とする請求項15又は16に記載の心臓補助装置。
【請求項18】
前記心臓補助装置が大動脈外カウンターパルセーション用に構成され、前記バルーンが動脈血管の外部に配置されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項19】
前記心臓補助装置が、完全に切除された動脈の部分に取って代わるインターポジション・グラフトとして使用されるように構成されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項20】
前記心臓補助装置で満たされる開口が大動脈に形成される大動脈パッチとして使用されるように構成されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項21】
前記バルーンが膨張したら、前記屈曲領域が少なくとも0.1mmの曲率半径を有することを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項22】
前記バルーンが膨張したら、前記屈曲領域がおよそ1.0mmの曲率半径を有することを特徴とする請求項21に記載の心臓補助装置。
【請求項23】
前記バルーンが膨張したら、前記屈曲領域がおよそ3.0mmの曲率半径を有することを特徴とする請求項22に記載の心臓補助装置。
【請求項24】
前記バルーンネック部の直径の前記バルーン屈曲領域に対する比率が4:1より大きくないことを特徴とする請求項15〜23のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項25】
前記バルーンネック部の直径の前記バルーン屈曲領域に対する比率がおよそ3:1であることを特徴とする請求項15〜23のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項26】
前記バルーンネック部の直径の前記バルーン屈曲領域に対する比率がおよそ2:1であることを特徴とする請求項15〜23のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項27】
前記ブッシュが流入/流出孔を有することを特徴とする請求項15〜26のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項28】
前記孔が前記孔の中に前記バルーンが吸引されないように出来ている一つ以上の内部拘束部も含むことを特徴とする請求項27に記載の心臓補助装置。
【請求項29】
前記バルーンがシリコン、ポリウレタン又はポリウレタン−ポリシロキサン・ブロック共重合体で形成されることを特徴とする請求項15〜28のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項30】
前記バルーンがマンドレル・ディッピングにより形成されることを特徴とする請求項15〜29のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項31】
前記バルーンが適当な形状のマンドレルをポリマの中に浸けて前記ポリマの薄膜を前記マンドレル上で硬化させることにより形成されることを特徴とする請求項15〜30のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項32】
前記バルーンが2乃至4つの前記ポリマの膜で出来ていることを特徴とする請求項31に記載の心臓補助装置。
【請求項33】
前記バルーンが150〜300ミクロンの合計厚さを有することを特徴とする請求項32に記載の心臓補助装置。
【請求項34】
前記バルーンネック部が前記ブッシュ外面の上にぴったりと密封嵌合されることを特徴とする請求項15〜33のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項35】
前記シュラウド又はラップが前記バルーンネック部の上にぴったりと密封嵌合されるネック部を有することを特徴とする請求項34に記載の心臓補助装置。
【請求項36】
前記ブッシュが前記バルーンネック部との係合に適応したわずかにテーパの付いたネック部を有することを特徴とする請求項35に記載の心臓補助装置。
【請求項37】
前記ブッシュネック部が前記バルーンの方向に収斂するテーパを有することを特徴とする請求項36に記載の心臓補助装置。
【請求項38】
前記バルーンが、前記大動脈の周りに広がりかつ前記バルーンの第1の胴体部又はそれに取り付けられたシュラウドに可撓性ラップにより大動脈上の所定の場所に保持されることを特徴とする請求項15〜37のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項39】
前記可撓性ラップが前記バルーンの第2の胴体部に嵌るように形作られることを特徴とする請求項38に記載の心臓補助装置。
【請求項40】
前記可撓性ラップが前記ネック部にも嵌るように形作られることを特徴とする請求項39に記載の心臓補助装置。
【請求項41】
前記可撓性ラップが非弾性又は微弾性であり、その伸縮及び可撓特性が実質的に本物の動脈のそれに合っていることを特徴とする請求項38〜40のいずれか1項に記載の心臓補助装置。
【請求項42】
第1と第2の端部を有するネック部と、その内周が前記ネック部の第2の端部に接続された実質的に環状の第1の胴体部と、その外周が前記第1の胴体部の外周に接続された実質的に楕円形又は円形の第2の胴体部と、を含む血液排出心臓補助装置用の可撓性の膨張可能なバルーンであって、
前記第1と第2の胴体部の前記外周が、前記第2の胴体部の移動中の曲率半径を、前記バルーンの収縮及び膨張の間にそれぞれ内向きに凹と外向きに凹の間で維持するように出来ている環状の、内向きに凹に湾曲した屈曲部に沿って接続されることを特徴とするバルーン。
【請求項43】
前記バルーンが単一部品として形成されることを特徴とする請求項42に記載のバルーン。
【請求項44】
前記バルーンの環状の第1の胴体部の上に横たわりかつそれに当接するように出来ているシュラウドを更に含む請求項42又は43に記載のバルーン。
【請求項45】
前記シュラウドが前記屈曲領域又はその近傍にある前記バルーンの前記部分を、前記バルーンの膨張の間は外向きに変位しないように拘束するが、収縮の間は拘束されない内向きの変位を許すように前記シュラウドが形作られることを特徴とする請求項44に記載のバルーン。
【請求項46】
前記シュラウドが概ね内向きに凹であることを特徴とする請求項44又は45に記載のバルーン。
【請求項47】
前記シュラウドが細長くかつ楕円であることを特徴とする請求項46に記載のバルーン。
【請求項48】
前記シュラウドが前記バルーンネック部との密封接続に適応するネック部も含むことを特徴とする請求項44〜46のいずれか1項に記載のバルーン。
【請求項49】
前記シュラウドがラップの、前記バルーンの第1の胴体部に対する拘束を容易にするように出来ていることを特徴とする請求項48に記載のバルーン。
【請求項50】
前記バルーンが油圧式又は空気式動力源との接続に適応したブッシュを更に含む請求項42〜49のいずれか1項に記載のバルーン。
【請求項51】
前記バルーンの収縮の間に前記バルーンが前記ブッシュの中に吸引されないよう前記ブッシュに横棒、リブ、又は副次的な内腔等の内部拘束部が形成されることを特徴とする請求項50に記載のバルーン。
【請求項52】
前記バルーンの前記ネック部が前記ブッシュとの密封接続に適応することを特徴とする請求項50又は51に記載のバルーン。
【請求項53】
前記ブッシュはが比較的大きい直径の前記バルーンネック部を、前記バルーンを動力源に接続する比較的小さい直径の油圧又は空気流体ラインに適応させるテーパを有することを特徴とする請求項50〜52のいずれか1項に記載のバルーン。
【請求項54】
このテーパが、その中心軸に沿った前記ブッシュの可撓性を向上するために長くされることを特徴とする請求項53に記載のバルーン。
【請求項55】
前記バルーンがその長手方向平面において、半径150〜300mmオーダのなだらかな円弧を有することを特徴とする請求項42〜54のいずれか1項に記載のバルーン。
【請求項56】
第1の側面と第2の側面を有する球状胴体部に一端が接続されたネック部を有する可撓性の膨張可能なバルーンと、
前記バルーン球状部の前記隣接する第1の側面にわたり広がるフレア部を有する実質的に非弾性のシュラウド又はラップと
を含む心臓補助装置用アクチュエータであって、
収縮の間に前記球状胴体部の前記第2の側面が前記球状胴体部の前記第1の側面から引き離すことができることを特徴とする心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項57】
前記シュラウド又はラップが前記バルーン球状部の前記第1の側面を実質的に移動しないように支持し、一方、前記バルーン球状部の前記第2の側面が膨張及び収縮の間に自由に移動することを特徴とする請求項56に記載の心臓補助装置用アクチュエータ。
【請求項58】
請求項1〜乃至10、11〜14又は56又は57のいずれか1項に記載のアクチュエータ、又は請求項15〜41のいずれか1項に記載の心臓補助装置、又は請求項40〜51のいずれか1項に記載のバルーンを用いて大動脈外心臓補助を行う方法であって、動脈血管の外面に隣接する前記バルーンの第2の胴体部を取り付けるステップを含む大動脈外心臓補助を行う方法。
【請求項59】
請求項1〜10、11〜14又は56又は57のいずれか1項に記載のアクチュエータ、又は請求項15〜41のいずれか1項に記載の心臓補助装置を用いて大動脈内心臓補助を行う方法であって、動脈血管の一部を切除するステップと、前記切除された動脈部を前記バルーンの第2の胴体部に置き換えて前記バルーンを取り付けるステップとを含む大動脈外心臓補助を行う方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−510474(P2007−510474A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538594(P2006−538594)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【国際出願番号】PCT/AU2004/001487
【国際公開番号】WO2005/044338
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(503138259)サンシャイン・ハート・カンパニー・ピーティーワイ・リミテッド (3)
【Fターム(参考)】