説明

患者の間隙ゾーンを塞ぐためのシステム及び方法

ベッドにおける潜在的エントラップメントゾーン(potential entrapment zone)を塞ぐためのシステム及び方法である。このシステムは、頭側端部のパッドを囲む頭側端部のカバーを具える頭側端部のアッセンブリと;一対のパッドをそれぞれが囲む一対のカバーを有する胴体部のアッセンブリとを具える。また、このシステムは、パッドを囲むカバーを具える脚部のアッセンブリと、パッドを囲むカバーを具える足側端部のアッセンブリとを有する。さらに、このシステムは、カバーを連結する複数セットの結合部材を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2007年8月23日に出願された米国特許仮出願番号第60/957,619号及び2007年12月10日に出願された米国特許出願番号第11/953,405号に基づく優先権の利益を主張するものであり、これらの開示内容全体は、具体的に引用されて本件出願に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
病院用のベッドといった典型的な医療サポート面は、フレームと、マットレスと、ヘッドボードと、フットボードと、サイドレールとを具えている。ある実施例では、マットレスと、サイドレール、ヘッドボードまたはフットボードといった隣接する構成部品との間に間隙が存在する可能性がある。加えて、間隙は、サイドレールの間、またはサイドレールをフレームに連接させる支持部内に存在する可能性がある。連邦食品医薬品局(FDA)は、患者を特定のリスクにさらすベッドの構成部品間の具体的なゾーンを特定した。2006年3月10日に発行され、参照により本書に組み込まれる「エントラップメントを低減する病院用ベッドシステムの寸法及び評価のガイダンス−業界及びFDAスタッフのためのガイダンス」を参照されたい。
【0003】
これらの間隙は、患者が嵌ってしまう可能性があり、ベッドで支えられている患者をリスクにさらすことになる。したがって、このような間隙を塞ぎ、患者が嵌ってしまうおそれを減らす方法及びシステムを提供することが望まれる。しかしながら、介護者が患者を補助する必要がある場合に、介護者が患者に近づけるようにすることも望まれる。さらに、必要に応じて、患者がベッドに出入りできることが望ましい。したがって、患者に近づくことを制限することなく、間隙を塞ぐ方法及びシステムが望まれる。
【発明の概要】
【0004】
ある典型的な実施例は、頭側端部のパッドを囲む頭側端部のカバーを具える頭側端部のアッセンブリと;一対の第1のパッドを囲む第1のカバーを具え、一対の第2のパッドを囲む第2のカバーを具える胴体部のアッセンブリと;第3のパッドを囲む第3のカバーを具え、第4のパッドを囲む第4のカバーを具える脚部のアッセンブリと;足側端部のパッドを囲む足側端部のカバーを具える足側端部のアッセンブリと;第1及び第2のカバーに頭側端部のカバーを結合する第1の結合部材のセットと;第3のカバーに第1のカバーを結合する第2の結合部材のセットと;第4のカバーに第2のカバーを結合する第3の結合部材のセットと;第3及び第4のカバーに足側端部のカバーを結合する第5の結合部材のセットと;を具えるパッドシステムを具えている。ある典型的な実施例は、第2のカバーに第2のカバーを結合させる第1のベースシートと、第4のカバーに第3のカバーを結合させる第2のベースシートとを具える。ある典型的な実施例では、ベースシートが複数の開口部を具えている。また、典型的な実施例は、ベースシートと第1のカバーとの間の第1の継ぎ目と、ベースシートと第2のカバーとの間の第2の継ぎ目とを具えており、第1の継ぎ目により、第1の結合部材のセットが切り離される際に第1のカバーが第1のベースシートに対して回転可能となり、第2の継ぎ目により、第1の結合部材のセットが切り離される際に第2のカバーが第2のベースシートに対して回動可能となる。
【0005】
ある典型的な実施例では、一対の第1及び第2のパッドが、脚部のアッセンブリに対して胴体部のアッセンブリを連接し得るよう構成されている。ある典型的な実施例では、第1のカバー及び第2のカバーが、使用時に胴体部のアッセンブリが連接される際に伸長及び収縮するよう構成された弾性部分を具える。ある実施例では、連結部材が留め金である。
【0006】
また、ある典型的な実施例は、フレーム、マットレス、サイドレール、ヘッドボード及びフットボードを有する病院用のベッドにおける潜在的エントラップメントゾーン(potential entrapment zones)を塞ぐ方法を具える。ある典型的な実施例では、その方法は、頭側端部のパッドを囲む頭側端部のカバーを具える頭側端部のアッセンブリと;一対の第1のパッドを囲む第1のカバーを具え、一対の第2のパッドを囲む第2のカバーを具える胴体部のアッセンブリと;第3のパッドを囲む第3のカバーを具え、第4のパッドを囲む第4のカバーを具える脚部のアッセンブリと;足側端部のパッドを囲む足側端部のカバーを具える足側端部のアッセンブリと;第1及び第2のカバーに頭側端部のカバーを結合する第1の結合部材のセットと;第3のカバーに第1のカバーを結合する第2の結合部材のセットと;第4のカバーに第2のカバーを結合する第3の結合部材のセットと;第3及び第4のカバーに足側端部のカバーを結合する第5の結合部材のセットと;を具えるパッドシステムを提供するステップを具える。また、本方法は、病院用ベッドにパッドシステムを適合させるステップであって、頭側端部のパッドが、マットレスとヘッドボードとの間に配置され、第1、第2、第3及び第4のカバーが、マットレスとサイドレールとの間に配置され、足側端部のパッドが、マットレスとフットボードとの間に配置されるステップを具える。
【0007】
また、ある典型的な実施例は、フレームと;ヘッドボードと;フットボードと;頭側端部と、足側端部と、第1の側部及び第2の側部を具えるマットレスと;フレームに、マットレスの第1の側部及び第2の側部の近くで結合された複数のサイドレールと;パッドシステムとを具えるベッドを具える。ある典型的な実施例では、パッドシステムが、パッドと強化部材とを囲む複数のカバーを具えており、そのパッドシステムが:マットレスとサイドレールとの間;マットレスとヘッドボードとの間;マットレスとそのフットボードとの間に配置されている。ある典型的な実施例は、カバーが、マットレスの近くにカバーを保持するよう結合され又はカバーがマットレスから離れて回動し得るよう切り離される結合部材を具える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の典型的な実施形態を以下に詳細に図示且つ記載するが、本発明の範囲を逸脱することなく変更及び修正を行ってもよいことは、当業者にとって明らかである。この様に、以下の記載と添付図面に示されるものは、限定するものとしてではなく、単なる具体例として提供される。本発明の実際の範囲は、以下の特許請求の範囲によって、このような特許請求の範囲が権利化される同等のものの全範囲とともに、定義されるものである。
【0009】
さらに、当業者は、本開示を読んで理解することで、本書に記載された発明の別のバリエーションを本発明の範囲内に含め得ることを認識するであろう。例えば、様々な材料の構成を、パッドシステムに採用されるパッドやカバーに用いることができる。さらに、個々のパッドの形状もまた、変更し得る。
【0010】
開示された実施例の以下の詳細な説明では、本開示を簡素化する目的で、様々な態様がいくつかの実施例で一緒にグループ化されている。このような開示の方法は、本発明の典型的な実施例が、各特許請求の範囲に明確に述べられた以上の特徴を要するという意図を反映するものとして解釈するべきではない。正しくは、以下の特許請求の範囲に反映されているように、本発明の主題は、決して、開示された1つの実施例の全ての態様にあるわけではない。従って、以下の特許請求の範囲は、実施例の詳細な説明に組み込まれ、各特許請求の範囲は、個別の実施例としてそれ自身に基づいている。
【0011】
【図1】図1は、パッドシステムの1つの非限定的な典型的な実施例の組み立て図である。
【図2】図2は、図1の実施例の一部を示す分解図である。
【図3】図3は、図1の実施例の一部を示す分解図である。
【図4】図4は、図1の実施例の一部を示す分解図である。
【図5】図5は、図1の実施例の一部を示す分解図である。
【図6】図6は、図1の実施例を適用するベッドの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、図1乃至図5に示すような典型的な実施例を参照すると、パッドシステム100が、頭側端部のアッセンブリ115、胴体部のアッセンブリ125と、脚部のアッセンブリ135と、足側端部のアッセンブリ145とを具えている。頭側端部のアッセンブリ115は、さらに、一対のエンド部材112と、パッド114と、カバー110とを具えている。足側端部のアッセンブリ145は、同様に、一対のエンド部材142と、パッド144と、カバー140とを具えている。胴体部のアッセンブリ125は、複数の開口部182を有するベースシート180によって連結される一対のカバー120、160とを具えている。
【0013】
ある典型的な実施例では、カバー120が、頭側端部のアッセンブリ115に近いカバー120の部分で、上部パッド124及び補強部材122を囲んでいる。同様に、カバー160は、頭側端部のアッセンブリ115に近いカバー160の部分で、上部パッド164及び補強部材162を囲んでいる。また、カバー120は、脚部のアッセンブリ135に近いカバー120の部分で、パッド128及び補強部材126を囲んでいる。同様に、カバー160は、脚部のアッセンブリ135に近いカバー160の部分で、パッド168及び補強部材166を囲んでいる。脚部のアッセンブリ135のカバー130が、パッド134と補強部材132とを囲んでいる一方、脚部アッセンブリ135のカバー150がパッド154と補強部材152とを囲んでいる。足側のアッセンブリ145のカバー140は、一対のエンド部材142とパッド144とを囲んでおり、それらは、エンド部材112とパッド114にそれぞれ相当する。パッド154、164及び168は、パッド134、124及び128にそれぞれ相当する。同様に、補強部材152、162及び166は、補強部材132、122及び126に相当する。
【0014】
ある典型的な実施例では、パッドシステム100に具えられた各々のパッドは、抗菌性の発泡体で作られており、補強部材は硬質のプラスチックで作られている。ある典型的な実施例では、カバー110、120、130、140、150及び160は、(商品名Staph−Checkとして販売されている材料のような)難燃性の、ポリエステル強化された、抗菌性のビニール繊維を具えている。また、ある典型的な実施例では、カバー110、120、130、140、150及び160は、0.030インチのポリプロピレンのコーティングを具えることができる。
【0015】
ここで、図6に示す典型的な実施例を参照すると、ベッド200は、左側の上部サイドレール205と、左側下サイドレール210と、右側上サイドレール215と、右側下サイドレール220とを具えている。また、ベッド200は、マットレス237を支持するフレーム235の各端部にヘッドボード225とフットボード230とを具えている。レールサポート240は、各レール205、210、215、220とフレーム235との間に延在する。
【0016】
FDAガイドラインの「エントラップメントを低減する病院用のベッドシステムの寸法及び評価ガイダンス−産業界及びFDAスタッフのためのガイダンス」に示されているように、ベッド200のようなベッドは、ベッド200に横臥した人が潜在的に挟まれる可能性がある、いくつかの潜在的エントラップメントゾーン(potential entrapment zones)を有する。ゾーン1は、各レール205、210、215、及び220内に存在し、他方、ゾーン2は、レール205、210、215、220の下方(及びレールサポート240との間)に存在する。ゾーン3は、レール205、210、215、220とマットレス237との間に存在する。ゾーン4は、レール205、210、215、220の各端部に存在し、他方、ゾーン5は、レール205と210との間、さらには215と220との間に存在する。ゾーン6は、レール205、210、215、220の端部とヘッドボード225及びフットボード230の端部との間に存在する。ゾーン7は、マットレス237とヘッドボード225及びフットボード230双方との間に存在する。
【0017】
ある典型的な実施例では、パッドシステム100は、FDAによって特定された7つのゾーンのうちの一つに人間が挟まれるおそれを減らす方法によって、ベッド200に適するよう構成される。特に、パッドシステム100は、パッドをゾーンに配置し、潜在的エントラップメント位置としてFDAに特定された領域、又はゾーンに近づけないよう構成される。例えば、パッド124、128及び134は、ベッド200の右側のゾーン1乃至6に設置されるように配置されており、他方、パッド164、168及び154は、ベッド200の左側のゾーン1乃至6に配置される。さらに、パッド114及び144は、マットレス237と、ヘッドボード225及びフットボード230との間のゾーン7に配置されるよう構成される。
【0018】
図4の典型的な実施例に示すように、パッド124、128、164及び168は、ベッド200を連接してヘッドボード225に近いベッド200の部分を持ち上げ得るよう構成される。これにより、パッドシステム100との干渉が最小限の状態で望み通りにベッド200を位置決めできるようになる。さらに、カバー120、160、130及び150は、ベッド200の連接が可能となるよう構成される。例えば、カバー120及び160は、パッド164及び168間と同様に、パッド124及び128間が一体的に弾性変形する余分な材料を提供できる。これにより、カバー120と160とは、ベッド200の連接に応じて必要とされるような伸長または収縮が可能となる。同様に、カバー130と150とは、カバー120及び160との連結部分の近くに一体的に弾性変形する余分な材料を具えることによって、必要に応じて、カバー130及び150の伸長または収縮が可能となる。
【0019】
ここで図1、図3及び図4の典型的な実施例を参照すると、一連の連結機構が、カバー110、120、130、140、150及び160を連結するよう示されている。例えば、連結機構121及び191は、カバー120及び160をそれぞれカバー110に連結するよう用いられる。連結装置123及び193は、カバー120をカバー130に連結するよう用いられ、連結装置195及び196(図4では見えない)とは、カバー160をカバー150に連結するよう用いられる。カバー120及び160(同様にカバー130及び150)は略同一であり、図示する視野では全ての連結機構が見えないことを理解されたい。連結機構127及び197は、カバー130及び150をカバー140にそれぞれを連結させるために用いられる。ある典型的な実施例では、連結機構を締め金構成とすることができる。別の典型的な実施例では、連結機構をスナップ機構又はマジックテープ(登録商標)の構成とすることができる。
【0020】
ある典型的な実施例では、連結機構121乃至128は、必要に応じて、カバー110、120、130、140、150及び160を互いに引き離すことができる。これにより、カバー(及び随伴パッドと補強部材)を下げて、介護人が患者にもっと近づくことができるようになる。例えば、心肺機能蘇生法(CPR)又は他の救命医療機能といった機能を実行する際に、このようなアクセスが必要とされる。ある典型的な実施例では、パッドシステム100が、マットレス237とサイドレール205、210、215、220との間に嵌るよう構成され、パッドシステム100が所定の位置にある際にサイドレール205、210、215、220のいずれかを下げることができる。さらに、パッドシステム100を用いてサイドレールを下げたり又は連接させたりする機能により、介護人が患者に近づけるようになる。また、パッドシステム100が所定の位置にある際に、カバー110、120、130、140、150及び160を下げる機能により、人が必要に応じてベッド200に出入りすることがさらに容易になる。
【0021】
ここで、図2及び図4に示す典型的な実施例を参照すると、頭側端部のアッセンブリ115及び足側端部のアッセンブリ145は、陥凹領域116及び146をそれぞれ具える。また、陥凹領域116及び146により、ベッド200に支持されている患者に介護人が近づけるようになる。
【0022】
ここで、図1乃至図5の典型的な実施例を参照すると、ベースシート170が、カバー130と150との間に延在し、他方、ベースシート180がカバー120及び160との間に延在する。継ぎ目139は、ベースシート170をカバー130に連結させ、他方、継ぎ目159は、ベースシート170をカバー150に連結させる。継ぎ目139により、カバー130を下げることができようカバー130を下方に回動させることができ、他方、継ぎ目159により、カバー150を下げることができようカバー150を下方に回動させることができる。継ぎ目139及び159の可撓性の性質により、パッドシステム100がベッド200に設けられている間、カバー130及び150を下げることができる。同様に、継ぎ目129はベースシート180をカバー120に連結させ、他方、継ぎ目169はベースシート180をカバー160に連結させる。継ぎ目129及び169により、パッドシステム100がベッド200の所定位置にある間、カバー120及び160をそれぞれ下げることができるよう下方への回動が可能となる。カバー140は、両エンド部材142間に延在しているベースシート175を具えており、他方、カバー110は、両エンド部材112間に延在しているベースシート185を具える。ある典型的な実施例では、ベースシート170、175、180及び185は、一連の開口部171、176、181及び186をそれぞれ有しており、ベースシートを通り抜ける様々な結合(例えば、エアクッションの結合)が可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッドシステムであって;
頭側端部のパッドを囲む頭側端部のカバーを具える頭側端部のアッセンブリと;
一対の第1のパッドを囲む第1のカバーを具え、一対の第2のパッドを囲む第2のカバーを具える胴体部のアッセンブリと;
第3のパッドを囲む第3のカバーを具え、第4のパッドを囲む第4のカバーを具える脚部のアッセンブリと;
足側端部のパッドを囲む足側端部のカバーを具える足側端部のアッセンブリと;
前記第1及び第2のカバーに前記頭側端部のカバーを結合する第1の結合部材と;
前記第3のカバーに前記第1のカバーを結合する第2の結合部材と;
前記第4のカバーに前記第2のカバーを結合する第3の結合部材と;
前記第3及び第4のカバーに前記足側端部のカバーを結合する第4の結合部材と;
を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のパッドシステムにおいて、さらに、前記第2のカバーに前記第1のカバーを結合する第1のベースシートと、前記第4のカバーに前記第3のカバーを結合する第2のベースシートとを、具えることを特徴とするバッドシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のパッドシステムにおいて、前記第1のベースシートもしくは前記第2のベースシートが、複数の開口部を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のパッドシステムにおいて、さらに、前記第1のベースシートと前記第1のカバーとの間の第1の継ぎ目と、前記第2のベースシートと前記第2のカバーとの間の第2の継ぎ目とを具えており、
前記第1の継ぎ目により、前記第1の結合部材が切り離される際に前記第1のカバーが前記第1のベースシートに対して回転可能となり、
前記第2の継ぎ目により、前記第1の結合部材が切り離される際に前記第2のカバーが前記第2のベースシートに対して回動可能となることを特徴とするパッドシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記一対の第1及び第2のパッドが、前記脚部のアッセンブリに対して前記胴体部のアッセンブリを連接し得るよう構成されていることを特徴とするパッドシステム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記第1のカバー及び前記第2のカバーが、使用時に前記胴体部のアッセンブリが連接される際に伸長及び収縮するよう構成された弾性部分を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記第3のカバー及び前記第4のカバーが、使用時に前記胴体部のアッセンブリが連接される際に伸長及び収縮するよう構成された弾性部分を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記頭側端部のパッド、前記足側端部のパッド、前記一対の第1のパッド、もしくは前記一対の第2のパッドが、抗菌性の発泡体を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記頭側端部のカバー、前記第1のカバー、前記第2のカバー、前記第3のカバー、前記第4のカバーもしくは前記足側端部のカバーが、抗菌性のビニール繊維を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記頭側端部のカバー、前記第1のカバー、前記第2のカバー、前記第3のカバー、前記第4のカバーもしくは前記足側端部のカバーが、ポリプロピレンを具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記頭側端部のアッセンブリもしくは前記足側端部のアッセンブリの上部が、陥凹部を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記第1、第2、第3、及び第4の結合部材が、留め金を具えることを特徴とするバッドシステム。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記パッドシステムが、フレームと、マットレスと、サイドレールと、ヘッドボードと、フットボードとを有するベッドに適合しており、
前記頭側端部のパッドが、前記マットレスと前記ヘッドボードとの間に配置され、
前記第1、第2、第3及び第4のカバーが、前記マットレスと前記サイドレールとの間に配置され、
前記足側端部のパッドが、前記マットレスと前記フットボードとの間に配置されることを特徴とするパッドシステム。
【請求項14】
請求項13に記載のパッドシステムにおいて、少なくとも1のサイドレールを、前記パッドシステムを取り外すことなく下げることができることを特徴とするパッドシステム。
【請求項15】
請求項13又は14に記載のパッドシステムにおいて、少なくとも1のカバーが弾性部分を具えており、
使用時に前記ヘッドボードを前記フットボードに対して持ち上げることができ、これによって前記弾性部分を伸長させることを特徴とするパッドシステム。
【請求項16】
請求項13乃至15のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、少なくとも1のカバーを、前記マットレスから離れるよう回動させ得ることを特徴とするパッドシステム。
【請求項17】
請求項13乃至16のいずれか1項に記載のパッドシステムにおいて、前記マットレスと前記ヘッドボードとの間に配置される前記パッドシステムの一部が、陥凹部を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項18】
請求項14に記載のベッドにおいて、前記マットレスと前記フットボードとの間に配置される前記パッドシステムの一部が、陥凹部を具えることを特徴とするパッドシステム。
【請求項19】
フレームと、マットレスと、サイドレールと、ヘッドボードと、フットボードとを有する病院用のベッドにおいて、潜在的エントラップメントゾーン(potential entrapment zones)を塞ぐ方法であって、前記方法が:
請求項1乃至18のいずれか1項に記載のパッドシステムを導入するステップと;
前記病院用のベッドに前記パッドシステムを適合させるステップであって、頭側端部のパッドが、前記マットレスと前記ヘッドボードとの間に配置され、第1、第2、第3及び第4のカバーが、前記マットレスと前記サイドレールとの間に配置され、足側端部のパッドが、前記マットレスと前記フットボードとの間に配置されるステップと;
を具えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−536501(P2010−536501A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522065(P2010−522065)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/074000
【国際公開番号】WO2009/026507
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(501394620)ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド (25)
【Fターム(参考)】