情報システム、情報提供方法及び情報表示方法
【課題】 ユーザーが検索したキーワードにマッチングさせた広告を、検索結果のWWW文書に組み込んでWWW表示窓に表示した場合、ユーザーが検索結果から一のリンクを選択すると、WWW表示窓では検索結果のWWW文書が消されてリンク先のWWW文書が表示されるようになる。このため広告は、検索結果のWWW文書と共に表示が消されてしまう。そこで検索結果のWWW文書をリンク先のWWW文書に書き換えたとしても、広告は消さずに表示し続けるようにして、広告効果を可能な限り持続させたい。
【解決手段】 検索結果のWWW文書を表示するWWW表示窓とは別に、広告の情報リンクを表示するティッカ表示窓を備えるようにした。ユーザーが検索結果から一のリンクを選択することによって、WWW表示窓の表示が検索結果のWWW文書からリンク先のWWW文書に書き換わったとしても、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるようになる。
【解決手段】 検索結果のWWW文書を表示するWWW表示窓とは別に、広告の情報リンクを表示するティッカ表示窓を備えるようにした。ユーザーが検索結果から一のリンクを選択することによって、WWW表示窓の表示が検索結果のWWW文書からリンク先のWWW文書に書き換わったとしても、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるようになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、WWW検索の際に用いたキーワードを調べてこれに関連する情報リンクを作り、この情報リンクを、WWW検索の検索結果を表示するWWW表示窓とは別に設けたティッカ表示窓にティッカ表示するようにしたことを特徴とする情報システム、情報提供方法及び情報表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クライアントがWWWの検索サーバにキーワードを送ってWWW検索を行い、この検索結果をクライアントに返してWWW表示窓に表示すると言うことが行われている。WWW表示窓とは一般的にWWWブラウザのことであるが特別に設計されたものも含まれる。またこのWWW検索の際に用いたキーワードを調べてこれに関連する情報リンクを作り、この情報リンクを前記検索結果と共にクライアントに返してWWW表示窓に表示すると言うことが行われている。情報リンクの一例としてキーワードにマッチングさせた宣伝広告を上げる。
【0003】
これはいわゆる検索連動型広告と言うものであり、ユーザーが検索したキーワードにマッチングした広告を検索結果のWWW文書に組み込んだものである。このような技術は現在では一般化しているため煩雑となるのを避けてその詳細な説明を省略するが、特表2005−521971が参考になる。
【0004】
なお情報リンクはキーワードに関連する宣伝広告に限られず、アーカイブされたニュースや書籍や動画などにガイドするために提供するリンク情報である場合がある。また広い意味ではキーワードのWWW検索の検索結果を含んでいる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2005−521971「広告の支出に比例した有料検索表の表示」オーバーチュア サービシズ インコーポレイテッド
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かにユーザーが検索したキーワードにマッチングした広告を検索結果のWWW文書に組み込んで表示すると、広告効果が上がることが明かになっている。しかしながらユーザーが検索結果から一のリンクを選択すると、WWW表示窓にはこのリンク先のWWW文書が表示されてしまい、そこには前記広告は表示されていない。すなわち検索結果のWWW文書は完全にリンク先のWWW文書に書き換えられてしまい、ここでは検索結果のWWW文書は跡形もなく、前記広告が表示されていないのは当然のことである。
【0007】
前記広告が有効であるならば、リンク先のWWW文書を表示しても、その広告は消えずに表示し続けることが望ましい。確かに履歴を頼りに前記検索結果に戻れば前記広告の表示にも戻ることは可能ではあるが、WWWではネットサーフィンと呼ばれる通り次々とリンクを辿って先へ先へと進むことが多く、検索結果のWWW文書は何代も後に追いやられ、前記検索結果からはどんどん遠ざかってしまうのが実際である。なおこの間にもユーザーは先に用いたキーワードに対する関心を失ってはいないことが多い。
【0008】
従ってこのような問題を解決して、広告効果を可能な限り持続させることがこの発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は請求項1の発明では、ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記情報サーバから受信する前記検索結果と前記情報リンクとに関して、前記検索結果を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記情報リンクを前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム、とすることにより解決している。
【0010】
情報サーバはキーワードに係る検索結果と情報リンクとをクライアントに送信する。ここで重要なのは、クライアントでは検索結果をWWW表示窓に表示するが、情報リンクはWWW表示窓に表示するのではなく(表示しても構わないのであるが)、情報リンクはティッカ表示窓にティッカ表示するようにしている点である。従ってユーザーが検索結果から一のリンクを選択すると、WWW表示窓の表示はリンク先のWWW文書に完全に書き換わってしまうが、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が持続される。上述のように更にネットサーフィンが繰り返されたとしても、情報リンクのティッカ表示窓での表示はそのまま継続される点が重要である。これにより所期の目的が達成される。
【0011】
また上記課題は請求項2の発明では、ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを含んだWWW文書を生成して、該WWW文書を前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記WWW文書を受信して、該WWW文書を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム、とすることによって解決している。
【0012】
検索結果と情報リンクとを含んだWWW文書はWWW表示窓に表示されるため、ここまでは従来通りであるが、請求項2の発明に特徴的なのはWWW文書から情報リンク部分を抽出する点と、この情報リンクをティッカ表示窓にティッカ表示するようにしている点とである。従ってこの発明でも、WWW表示窓の表示が書き換わったとしてもティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるため、所期の目的が達成される。
【0013】
さてティッカ表示窓でティッカ表示される情報リンクの数は一または複数個であるが、複数個の場合その各々は別々のリンク先を指すのが一般的である。この何れか一を選択させるにはマウスなどのポインティングデバイスを利用するように設計すると良い。
【0014】
なおティッカ表示窓の表示をいつまで継続するかであるが、少なくとも次の新たなキーワードでWWW検索が行われて新たな検索結果が返されるまでは、前回の広告表示を継続するようにすると良い。この他にも情報リンクのティッカ表示を始めてから一定時間後にこのティッカ表示を止めるように設定したり、別途マウスなどで操作するスイッチをティッカ表示窓の近くに表示して、これが押されたらティッカ表示を止めるように設定するなど、任意設計が可能である。或いはクライアントによるキーワード送信の有無に関わらず、情報サーバ側が例えば災害等の緊急報知に係る情報リンクをクライアントへプッシュし得るような機能を加えても良い。
【0015】
なおティッカ表示としては文字をスクロールさせて(流すようにして)表示するものや、ティッカ表示領域に一度に表示し得るボリュームの文字列を一定時間停止させて表示し、その後、後続の別内容の文字列に切り替えて表示するものなどが一般的である。またティッカ表示では1度だけ流れるように表示させたり、1度ループさせてからループを抜けるように表示させたり、エンドレスでループさせたりするなどと、任意に設定することが出来る。また複数の情報リンクをティッカ表示するに当っては、情報リンク間の間隔を情報リンクの多少や詰り具合や空き具合等で自動調節するなど、自由な設定が可能なのもティッカ表示ならではである。表示する情報リンクの形態は文字に限られず、静止画やフラッシュ(商標)などによる動画のアイコンとしてクリッカブルにティッカ表示するものであってもよい。この場合に情報サーバは情報リンクに画像情報や動画情報を含めることが出来る。イメージは広告などの内容を端的に表すものとして利用価値がより高い。また文字の場合にティッカ表示する文字列はアニメーションで表示するようにしても良い。
【0016】
ただでさえ狭いと感じられる表示画面であるからWWW表示窓は出来るだけ広くして使いたいとする要望が多いが、ティッカ窓は殆ど場所を取らずに、また従来では納め切れないほどの極めて多くの情報を表示するのに実に都合が良いものである。すなわちティッカ表示された情報リンクによればバナー広告やテキスト広告を置くよりもずっとずっと多くの情報を、限られた表示領域に掲載することが可能である。そしてこの情報リンクからWWW表示窓(一般的にWWWブラウザ)を用いて更に情報量の豊富な告知情報を得ることが出来るのである。
【0017】
このような請求項1、2の発明のティッカ表示窓は、WWW表示窓の中にアドオン表示することが出来る。例えば一般的なWWWブラウザではURL入力窓やメニューバーやステータスバーを設けている場所があるが、このような場所にティッカ表示窓をアドオン表示するようにすると便利である。
【0018】
前記アドオン表示するものに関して、URL入力窓を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定し、情報リンクを受信したらこのURL入力窓を同じ場所でティッカ表示窓に書き換えるようにすることが出来る。するとURL入力窓とティッカ表示窓が同じ場所を状況に応じて使い分けるため、場所を取ることがなくなる。なおURL入力窓をティッカ表示窓に書き換えるには、例えばWWW検索が実行されて検索結果が返されたら行うようにする。逆にティッカ表示窓をURL入力窓に書き戻すには、例えば情報リンクのティッカ表示を始めてから所定の時間が経過したら、或いはマウスなどで操作するスイッチをティッカ表示窓の近くに表示してこれが押されたら、或いはティッカ表示窓の情報リンク以外のリンクとして動作しない部位がマウスなどで指示されたら、などと設計すれば良い。なおティッカ表示窓が表示されている内は、次の新たなキーワードでWWW検索を行って新たな検索結果が返されるまでは前回の広告表示を継続するようにすると良い。
【0019】
また前記アドオン表示するものに関して、WWW表示窓中に情報サーバへキーワードを送信するためのキーワード入力窓を設けると共に、このキーワード入力窓を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定し、情報リンクを受信したらキーワード入力窓を同じ場所でティッカ表示窓に書き換えるようにすることが出来る。これは上述したURL入力窓ではなく、新たに設定したキーワード入力窓をティッカ表示窓に書き換え、またキーワード入力窓に書き戻すと言うものである。なおキーワード入力窓に書き戻す処理に付いては上述のURL入力窓に書き戻す処理が参考になる。
【0020】
次に請求項1、2の発明のティッカ表示窓に関し、これを表示画面中のWWW表示窓の外に表示することが出来る。従ってWWW表示窓の中をティッカ表示窓が隠すようなことがない。
【0021】
また請求項1、2の発明のティッカ表示窓に関し、これを表示画面中にフローティング表示することが出来る。例えばWWW表示窓を全画面表示する場合であってもティッカ表示窓が隠されることがない。またティッカ表示窓をWWW表示窓中に限定してフローティング表示する場合には、その表示位置を可変とすると便利である。なおこれ等のフローティング表示の透過度を可変とする設計も可能である。
【0022】
次に請求項1、2の発明のクライアントに関して、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスによるクリック操作が行なわれたら、このクリック操作が範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定して、指定範囲内にあると判定した場合には指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するものとすることが出来る。
【0023】
当発明者は、調べたい言葉の多くがいま読んでいる文中にある、と言う知見を得た。多くの場合現に読んでいるものから検索語を引いて来る傾向があるからである。従っていま読んでいる文中に調べたい言葉を見つけた場合には、それをそのままキーワードとして前記情報サーバへ送信することが出来れば便利である。そこでキーワードとしたい文字列を範囲指定して、その指定範囲内をクリック操作するだけで送信出来るようにした。これによればハイパーリンクをクリックするのに似た操作性となることから、ユーザーのこれまでのハイパーリンクに関する習熟を活かすことが出来ると言う利点がある。これは当発明者によって特願平10−320055、特願平10−377205などとして出願されて以来、継続的に研究してきたことをこの発明に適用したものである。このように良好な操作性を実現したソフトウェアは、現在当発明者のホームページ[http://www.establink.com]で公開されているが、現在に至ってもなお他では見られないものである。
【0024】
さてキーワードに関連して生成される情報リンクが広告の場合、情報リンク生成部のために一例として次のような関係表を用意しておく。すなわちWWW検索に使用されるキーワードとのマッチングを取るためであり且つ広告主が広告を付与したいと希望するトピックと、釣り文と、広告に導くためのアドレス情報とを一組として、複数のトピックを並べた一覧表を用意しておく。そして情報リンク生成部はこの一覧表を調べて、キーワードとのマッチングが成立するか否かを一覧表の中の全てのトピックに対して判断する処理を行い、キーワードとのマッチングが成立したトピックに付き広告主の広告に導くためのアドレス情報から情報リンクを生成する。このようにして生成された情報リンクには、釣り文と、広告に導くためのアドレス情報とが含まれるが、この情報リンクはこの釣り文がクライアントのティッカ表示窓でマウスやリモコンなどによって選択された時に、広告主のWWW文書にアクセスすることが出来るようにするために、ハイパーリンク形式で記述される。なお上述したように情報リンクは広告に限られず、例えばアーカイブされたニュースや書籍や動画などにガイドするために提供するリンク情報である場合がある。
【0025】
なおWWW表示窓の表示が書き換わったとしてもティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続される、とは言うものの上述のようにいつかは情報リンクも書き換わる。これに付いてユーザーが既に表示が終わった情報リンクを再度確認したいとする場合に備えて、クライアントが情報リンクを記憶しておき、後からこれを読み出して表示出来るようにしておくことは、ユーザー側にとっても、情報リンクを何度でも確認してもらいたいとする情報サーバ側にとっても好ましいことである。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、検索結果のWWW文書を表示するWWW表示窓とは別に、情報リンクを表示するティッカ表示窓を備えることで、ユーザーが検索結果から一のリンクを選択することによってWWW表示窓の表示が書き換わったとしても、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるようになり、この回のWWW検索に係る情報リンクにアクセスさせ得る期間を可能な限り持続することが出来るようになったのは画期的なことである。従ってこの発明の産業に及ぼす経済効果には計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】 第1実施形態の情報システムの説明図である。
【図2】 クライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図3】 情報リンクファイルの生成処理の説明図である。
【図4】 生成された情報リンクファイルの説明図である。
【図5】 情報サーバ側での処理工程を表す説明図である。
【図6】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図7】 第2実施形態の情報システムの説明図である。
【図8】 クライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図9】 情報サーバ側での処理工程を表す説明図である。
【図10】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図11】 第3実施形態のクライアント側の表示画面の推移を表す説明図である。
【図12】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図13】 第4実施形態のクライアント側の表示画面の推移を表す説明図である。
【図14】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図15】 第5実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図16】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図17】 第6実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図18】 第7実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【第1実施形態】
【0028】
図1乃至図6を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態では情報リンクの一である広告リンクを取り扱っている。検索サーバ1とクライアント2とはネットワーク環境としてのインターネット3で接続されている。
【0029】
検索サーバ1は、WWW検索を行うためのインデックス11を含むWWW検索部10と、広告の情報リンクすなわち広告リンクを生成するための登録リンク表13を含む広告リンク生成部12とを備えている。インデックス11はWWW検索に一般的に用いられているいわばキーワードとWWWのURLとの対応表である。また登録リンク表13は、特定のキーワード(トピック)に対して広告を付けたいとする広告主が登録したWWWのアドレス情報44とこのキーワードとの対応表である。WWW検索がインデックス11を用いるのに対して広告リンク生成が登録リンク表13を用いている点で、広告リンク生成はWWW検索に類似したものであると言うことが出来る。
【0030】
クライアント2は、表示画面200に表示するWWWブラウザ201にWWW文書を表示するためのWWW表示部20と、前記広告リンクを表示するためだけに用いられるティッカ表示部21とを備えている。WWWブラウザ201には、検索サーバ1がユーザーからキーワードを受け付けるためのキーワード入力窓を設けたキーワード入力ページや、その検索結果を表示する検索結果ページや、検索結果から選択された一のリンク先のWWW文書などが表示される。ティッカ表示部21は広告リンクをティッカ表示する。この広告リンクと前記検索結果のリンクとは別物である。このことを図1ではWWW検索部10からWWW表示部20宛に送信される検索結果と、広告リンク生成部12からティッカ表示部21宛に送信される広告リンクとに別けて図示している。また図2では前記検索結果の表示場所と広告リンクの表示場所とを、WWWブラウザ201と、このWWWブラウザ201のツールバー203の部位にアドオン表示されたティッカ表示窓204とに別けて図示している。
【0031】
次にこの実施形態の動作を図3乃至図6を用いて説明する。検索サーバ1に於いて、クライアント2からインターネット3を介して文字列のキーワード40を受信すると(ステップS10)、WWW検索部10がWWW検索用のインデックス11を用いてこのキーワード40でWWW検索を行って検索結果のWWW文書を作成する(ステップS11)。またこの際にキーワード40は広告リンク生成部12に渡される。この広告リンク生成部12ではキーワード40を、図3で模式的に登録リンクファイル41として表す所の登録リンク表13に突き合わせて、両者のマッチングを調べてティッカ表示用の広告リンクファイル46を生成する(ステップS12)。そして検索サーバ1は検索結果のWWW文書と、これとは別に生成した広告リンクファイル46とを、クライアント2のそれぞれの表示部に宛て送信する(ステップS13)。
【0032】
なおステップS12では、キーワードファイル4のキーワード40が登録リンクファイル41の、トピックとしてのキーワード42の欄に存在しているか否かを調べている。図3の例示では広告の出稿者がURLのアドレス情報43として表されている。広告の出稿者は、ユーザーがどのようなキーワード42を用いてWWW検索を行ったら、釣り文としての見出し44をクリッカブルに提示してアドレス情報43が指し示す自己の広告サイトにアクセスしてもらいたいかを、登録リンクファイル41に記載するように検索サーバ1側に要望しておくのである。この際に検索サーバ1側ではその希望のキーワード42に高値を付けた順に順位45を付与しておく。図3の例示ではキーワード42に出稿者3者のヒットするものがある。ここでは広告リンク生成部12が順位1番のものをピックアップして、図4で例示する広告リンクファイル46に書き込んでいる。広告リンクファイル46はHTMLで記載されており、ここに順位1番の出稿者のアドレス情報43がハイパーリンクとして、また釣り文が見出し44として書き込まれている。従ってこの見出し44すなわち釣り文が前記ティッカ表示部204にマウスでクリッカブルに且つ右から左へスクロールするようにティッカ表示される。この様子を表す図2中で符号206はマウスポインタを指す。なお順位1番のものだけを広告リンクファイル46に書き込むと言う規則を例示したが、例えばキーワード42がヒットした全ての出稿者のものを順位45順に表示するように書き込む、などとした規則を自由に採用して良い。
【0033】
クライアント2に於いて、検索サーバ1からインターネット3を介して検索結果のWWW文書と広告リンクファイル46とを受信すると(ステップS20)、この内の検索結果のWWW文書をWWWブラウザ201に表示し(ステップS21)、またこの内の広告リンクファイル46をティッカ表示窓204にティッカ表示する(ステップS22)。図2ではWWWブラウザ201の部分に検索結果202が表示されており、ティッカ表示窓204の部分には前記見出し44が広告リンク205としてティッカ表示されている。
【0034】
ここで重要な点は、WWWブラウザ201では検索結果202から一のハイパーリンク236が選択されることによって、WWWブラウザ201はその表示をリンク先のWWW文書に書き換えるが、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続すると言う点である。
【第2実施形態】
【0035】
図7乃至図10を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態でも情報リンクの一である広告リンクを取り扱っている。検索サーバ14とクライアント22とはネットワーク環境としてのインターネット3で接続されている。
【0036】
検索サーバ14は、WWW検索を行うためのインデックス16を含むWWW検索部15と、広告の情報リンクすなわち広告リンクを生成するための登録リンク表18を含む広告リンク生成部17とを備えている。インデックス16や登録リンク表18は上述した第1実施形態のインデックス11や登録リンク表13と同様の処理に用いられる。
【0037】
クライアント22は、表示画面200に表示するWWWブラウザ201にWWW文書を表示するためのWWW表示部23と、前記広告リンクを表示するためだけに用いられるティッカ表示部24とを備えている。このティッカ表示部24は表示画面200に表示するティッカ表示窓204に広告リンクをティッカ表示する。また前記WWWブラウザ201には検索結果を表示する検索結果ページなどが表示されるが、この実施形態では検索結果表示部207と広告リンク表示部208とを左右に欄を別けて表示する点に特徴を有する。
【0038】
次にこの実施形態の動作を図9及び図10を用いて説明する。検索サーバ14に於いて、クライアント22からインターネット3を介して文字列のキーワードを受信すると(ステップS30)、WWW検索部15がWWW検索用のインデックス16を用いてこのキーワードでWWW検索を行う(ステップS31)。またこの際に前記キーワードが広告リンク生成部17に渡されると、広告リンク生成部17は、上述した第1実施形態と同様にキーワードを登録リンク表18に突き合わせて両者のマッチングを調べる(ステップS32)。そして検索サーバ14は、WWW検索部15による検索結果と広告リンク生成部17が生成した広告リンクとを一つのWWW文書にまとめて、クライアント22に送信する(ステップS33)。この一つにまとめたWWW文書はWWWブラウザ201には、図8で図示するように表示される。これは検索機能を提供しているいわゆるポータルサイトで行われていることである。
【0039】
クライアント22に於いて、検索サーバ14からインターネット3を介して、検索結果と広告リンクとを一つにまとめたWWW文書を受信すると(ステップS40)、このWWW文書から広告リンク部分を抽出し(ステップS41)、広告リンク部分を抽出する前のWWW文書をWWWブラウザ201に表示し(ステップS42)、また前記抽出した広告リンク部分をティッカ表示窓204にティッカ表示する(ステップS43)。このことを図7で、検索サーバ14に於いて検索結果に広告リンクが合成されて生成されたWWW文書が、インターネット3を介してクライアント22に受信され、クライアント22に於いてこのWWW文書から再び広告リンクが抽出されるものとして表した。すなわち広告リンクは単独ではインターネット3上を電送されない。図8では、WWWブラウザ201の表示画面を、左側の検索結果表示部207と右側の広告リンク表示部208とに欄を別けて表示した状態を表した。広告リンク部分の抽出にはこの欄を判別させるなどとすれば良い。また上述のようにして抽出された広告リンク205を、これのみを専用に表示するためのティッカ表示窓204に表わした。なおWWWブラウザ201の右側の欄に表示されている広告リンク209と、ティッカ表示窓204でティッカ表示されている広告リンク205とは、同じ広告主の広告に係るものであることは、上述した抽出処理から明らかである。
【0040】
ここで重要な点は、WWWブラウザ201では検索結果表示部207から一のハイパーリンク236がマウスポインタ206で選択されることによって、WWWブラウザ201はその表示をハイパーリンク236が指すリンク先のWWW文書に書き換えるが、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続すると言う点である。
【0041】
またWWWブラウザ201の右側の欄の広告リンク表示部208に表示されている広告リンク209がマウスポインタ206で選択されると、広告主の広告に表示換えされ、これはこれで従来通りなのであるが、ここから先へ更にネットサーフィンが行われたとしても、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続することになる。従ってティッカ表示窓204の広告効果は長く続くのである。
【第3実施形態】
【0042】
図11及び図12を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、WWWブラウザのURL入力窓210を表示する場所をティッカ表示窓211を表示する場所に設定している。
【0043】
クライアントは、検索サーバから広告リンクファイルを受信したら(ステップS50)、URL入力窓210をその場所でティッカ表示窓211に書き換え(ステップS51)、このティッカ表示窓211に広告リンクファイルをティッカ表示する(ステップS52)。図11ではその一例として、第1実施形態の図3に於いて、(a)最新のキーワード「クレオパトラ」でWWW検索される(b)直前にアンド検索された「御室の桜」「鼻」の検索結果から生成された、図4の(b)直前の広告リンクファイルが、図11のティッカ表示窓211にティッカ表示されている様子を表す。符号212で指すものが3つの見出し「世界遺産」「御室の桜」「オモロン」の3つの広告リンクであり、これ等は次に説明する制御や操作があるまでループ表示される。
【0044】
そして(a)最新のキーワード「クレオパトラ」でWWW検索されて、(a)最新の広告リンクファイルが「エジプト観光」を見出しとする広告リンクがクライアントに受信されると言う例示のように、次の最新の広告リンクが受信された場合には(ステップS53)、ティッカ表示窓211での前記ループ表示は終わりとなり、新たな広告リンクファイルをティッカ表示するが(ステップS52)、最新の広告リンクが受信されない場合で、ティッカ表示窓211の右端部に設けたトグルスイッチ213がマウスポインタ206でクリックされた場合には(ステップS54)、ティッカ表示窓211をその場でURL入力窓210に表示換えする(ステップS55)。なおトグルスイッチ213はまたURL入力窓210をティッカ表示窓211に書き換える際にも利用し得る。なおこの他にも、クライアントのキーボードのCTRLキー214が押されると共にENTERキーが押された場合に、上述した切り替えを行うように設計することなども可能である。
【第4実施形態】
【0045】
図13及び図14を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、WWWブラウザのアドオンとして設けたキーワード入力窓216を表示する場所をティッカ表示窓220を表示する場所に設定していることを特徴とする。このキーワード入力窓216にキーワード217を入力して、キーワード入力窓216の右端部に設けた検索ボタン218にマウスポインタ206を置いてクリックすると、キーワード217を検索サーバへ送信する。またキーワード入力窓216が広告リンク221を表示するティッカ表示窓220に書き換わると、右端部に設けた検索ボタン218は切替ボタン222に書き換わる。この切替ボタン222をマウスポインタ206を置いてクリックすると、今度はティッカ表示窓220がキーワード入力窓216に書き換わると共に、切替ボタン222も検索ボタン218に書き換わるように設計されている。なおティッカ表示窓220にはドロワボタン223が設けてあり、これにマウスポインタ206を置いてクリックすると履歴表示窓224が開き、現在の前記広告リンク221を含む履歴としての広告リンク225が表示される。これ等の広告リンク225もハイパーリンク表示されている。
【0046】
クライアントは、検索サーバから広告リンクファイルを受信したら(ステップS60)、キーワード入力窓216をその場所でティッカ表示窓220に書き換え(ステップS61)、このティッカ表示窓220に広告リンク221をティッカ表示する(ステップS62)。次の最新の広告リンクが受信された場合には(ステップS63)、前記ティッカ表示は終わりとなり、新たな広告リンクをティッカ表示するが(ステップS62)、最新の広告リンクが受信されない場合で、ティッカ表示窓220の右端部に設けた切替ボタン222がマウスポインタ206でクリックされた場合には(ステップS64)、前記ティッカ表示を終了させて、ティッカ表示窓220をその場でキーワード入力窓216に表示換えする(ステップS65)。
【第5実施形態】
【0047】
図15及び図16を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、上述した第4実施形態と同様に、WWWブラウザのツールバー228にアドオンとして設けたキーワード入力窓229を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定したものであり、キーワード入力窓229にキーワード230を入力して検索ボタン231にマウスポインタ206を置いてクリックすると、キーワード230を検索サーバへ送信するが、更に次のような特徴を有する。
【0048】
すなわちクライアントの表示画面200に表示したWWWブラウザ201には検索結果226などのWWW文書が表示されるが、このWWW文書上に於いてマウスを用いての任意範囲の文字列の範囲指定操作が行われ(ステップS70)、続いてマウスのクリック操作が行われたら(ステップS71)、この時のマウスポインタ206の位置が前記範囲指定操作による指定範囲227と重なっているか否かを判定して(ステップS72)、重なっていると判定した場合には、前記指定範囲227の文字列をキーワードとして情報サーバへ送信し(ステップS73)、重なっていないと判定した場合には前記指定範囲227を解除する(ステップS74)。これによりいま読んでいるWWW文書中に調べたい言葉を見つけた場合には、それをそのままキーワードとして情報サーバへ送信することが出来るようになる。
【0049】
なおステップS70で範囲指定操作が行われたら、前記指定範囲227を保持したまま、指定範囲227の文字列を前記キーワード入力窓229に自動的に入力して編集可能とすれば、キーワード入力窓229としては更に便利なものとなる。
【0050】
なお上記では範囲指定操作の操作対象として文字列を扱っているが、画像や音声を視覚化した波形グラフなどを操作対象とすることが可能である。操作対象が画像であれば、指定範囲は基点の座標と共に左右に何ピクセル、上下に何ピクセルなどと指定することが出来る。また操作対象が音声を視覚化した波形グラフであれば、指定範囲は波形グラフのここからここまでなどと指定することが出来る。
【第6実施形態】
【0051】
図17を用いてこの実施形態を説明する。クライアントの表示画面200にWWWブラウザ201を表示するが、これとは別にティッカ表示窓232をカスケード表示する。このティッカ表示窓232に広告リンク233をティッカ表示する。このティッカ表示窓232では一つ一つの広告リンク233が上下方向に並んで、下から上へゆっくりとスクロールするように設計されている。そこで広告リンク233にマウスポインタ206を置いてマウスをクリックすると、WWWブラウザ201は広告リンク233が指すリンク先のWWW文書すなわち広告主の広告に書き換える。この時点でもまだティッカ表示窓232では前記広告リンク233のティッカ表示を継続する。なおこのティッカ表示窓232は表示画面200上を移動させることが出来る。
【0052】
この広告リンク233のティッカ表示の他の一例を上げると、このティッカ表示窓232に収まるだけの数の広告リンク233を1セットとして静止状態で表示し、一定時間が経過したら次の1セットに一斉に切り替えて表示すると言うような処理が可能である。前記一定時間とは例えば一般的なスクロールによるティッカ表示で言うならば、ティッカ表示窓232の下に1セットの内の最初の広告リンクが現われて上方へスクロールして行き、1セットの内の最後の広告リンクがティッカ表示窓232の上に消えるまでの時間のことである。
【第7実施形態】
【0053】
クライアントの図示しないティッカ表示部は、WWW表示部にアドオンされてアニメーション再生を実行するためのものであり、検索サーバから受信する広告リンクファイルは、後述するティッカ表示窓234ごとアニメーションで表示されるアニメーションファイルである。この実施形態は図18で図示するように、クライアントの表示画面200にWWWブラウザ201を表示するが、これとは別にティッカ表示窓234をWWWブラウザ201内でフローティング表示する。すなわちティッカ表示窓234はWWWブラウザ201内であればどこにでも移動させて置くことが出来るようになっている。またティッカ表示窓234は上下2段に設けられて、広告リンク235は下の段をスクロールし終わったら上の段に移ってスクロールするようになっている。またティッカ表示窓234は複数個の広告リンク235を表示するものであり、WWWブラウザ201の表示が書き換わったとしても、複数個の広告リンク235のティッカ表示を継続するように設計されている。またティッカ表示窓234は全体の透過度が変更可能に設けられている。このようにティッカ表示窓234は、ティッカ表示される広告リンクごとアニメーションに成るものである。そしてティッカ表示窓234でティッカ表示している広告リンク235がマウスポインタ206で選択されると、WWWブラウザ201は広告リンク235が指すリンク先の広告主の広告に表示換えする。しかしながらこの後もティッカ表示窓234では前記広告リンク235のティッカ表示が継続される。
【その他の実施形態】
【0054】
この発明は上述した実施形態に拘らないから、例えばどのように情報リンクファイルを生成するかは自由に選択して良く、また生成された情報リンクファイルの書式も図4に例示したもの以外のものであって良い。またユーザーに検索結果から一のリンクを選択させるポインティングデバイスにはマウス以外にもタッチパネルなどを任意に利用して良い。またティッカ表示窓をどこに設けるかについても任意であり、例えばいわゆるタブブラウザのタブの部位にティッカ表示窓を備えたタブを新設するなど自由に設計して良い。
【産業上の利用可能性】
【0055】
この発明のWWW検索の検索対象は文書に限られず、辞書、地図、音楽、画像、動画などを検索対象とすることが出来る。ティッカ表示窓に表示する情報リンクは広告に関するものに限定されず、キーワードに関連するニュースや書籍や動画などへの広い用途がある。これ等もまたこの発明の権利範囲である。
【符号の説明】
【0056】
1:検索サーバ 10:WWW検索部 11:インデックス
12:広告リンク生成部 13:登録リンク表 14:検索サーバ
15:WWW検索部 16:インデックス 17:広告リンク生成部
18:登録リンク表 3:インターネット
2:クライアント 20:WWW表示部 21:ティッカ表示部
22:クライアント 23:WWW表示部 24:ティッカ表示部
200:表示画面 201:WWWブラウザ 202:検索結果
203:ツールバー 204:ティッカ表示窓 205:広告リンク
206:マウスポインタ 207:検索結果表示部 208:広告リンク表示部
209:広告リンク 210:URL入力窓 211:ティッカ表示窓
212:広告リンク 213:トグルスイッチ 214:CTRLキー
215:ツールバー 216:キーワード入力窓 217:キーワード
218:検索ボタン 219:ツールバー 220:ティッカ表示窓
221:広告リンク 222:切替ボタン 223:ドロワボタン
224:履歴表示窓 225:広告リンク 226:検索結果
227:指定範囲 228:ツールバー 229:キーワード入力窓
230:キーワード 231:検索ボタン 232:ティッカ表示窓
233:広告リンク 234:ティッカ表示窓 235:広告リンク
236:ハイパーリンク
4:キーワードファイル 40:キーワード 41:登録リンクファイル
42:キーワード 43:アドレス情報 44:見出し
45:順位 46:広告リンクファイル
【技術分野】
【0001】
この発明は、WWW検索の際に用いたキーワードを調べてこれに関連する情報リンクを作り、この情報リンクを、WWW検索の検索結果を表示するWWW表示窓とは別に設けたティッカ表示窓にティッカ表示するようにしたことを特徴とする情報システム、情報提供方法及び情報表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クライアントがWWWの検索サーバにキーワードを送ってWWW検索を行い、この検索結果をクライアントに返してWWW表示窓に表示すると言うことが行われている。WWW表示窓とは一般的にWWWブラウザのことであるが特別に設計されたものも含まれる。またこのWWW検索の際に用いたキーワードを調べてこれに関連する情報リンクを作り、この情報リンクを前記検索結果と共にクライアントに返してWWW表示窓に表示すると言うことが行われている。情報リンクの一例としてキーワードにマッチングさせた宣伝広告を上げる。
【0003】
これはいわゆる検索連動型広告と言うものであり、ユーザーが検索したキーワードにマッチングした広告を検索結果のWWW文書に組み込んだものである。このような技術は現在では一般化しているため煩雑となるのを避けてその詳細な説明を省略するが、特表2005−521971が参考になる。
【0004】
なお情報リンクはキーワードに関連する宣伝広告に限られず、アーカイブされたニュースや書籍や動画などにガイドするために提供するリンク情報である場合がある。また広い意味ではキーワードのWWW検索の検索結果を含んでいる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2005−521971「広告の支出に比例した有料検索表の表示」オーバーチュア サービシズ インコーポレイテッド
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かにユーザーが検索したキーワードにマッチングした広告を検索結果のWWW文書に組み込んで表示すると、広告効果が上がることが明かになっている。しかしながらユーザーが検索結果から一のリンクを選択すると、WWW表示窓にはこのリンク先のWWW文書が表示されてしまい、そこには前記広告は表示されていない。すなわち検索結果のWWW文書は完全にリンク先のWWW文書に書き換えられてしまい、ここでは検索結果のWWW文書は跡形もなく、前記広告が表示されていないのは当然のことである。
【0007】
前記広告が有効であるならば、リンク先のWWW文書を表示しても、その広告は消えずに表示し続けることが望ましい。確かに履歴を頼りに前記検索結果に戻れば前記広告の表示にも戻ることは可能ではあるが、WWWではネットサーフィンと呼ばれる通り次々とリンクを辿って先へ先へと進むことが多く、検索結果のWWW文書は何代も後に追いやられ、前記検索結果からはどんどん遠ざかってしまうのが実際である。なおこの間にもユーザーは先に用いたキーワードに対する関心を失ってはいないことが多い。
【0008】
従ってこのような問題を解決して、広告効果を可能な限り持続させることがこの発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は請求項1の発明では、ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記情報サーバから受信する前記検索結果と前記情報リンクとに関して、前記検索結果を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記情報リンクを前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム、とすることにより解決している。
【0010】
情報サーバはキーワードに係る検索結果と情報リンクとをクライアントに送信する。ここで重要なのは、クライアントでは検索結果をWWW表示窓に表示するが、情報リンクはWWW表示窓に表示するのではなく(表示しても構わないのであるが)、情報リンクはティッカ表示窓にティッカ表示するようにしている点である。従ってユーザーが検索結果から一のリンクを選択すると、WWW表示窓の表示はリンク先のWWW文書に完全に書き換わってしまうが、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が持続される。上述のように更にネットサーフィンが繰り返されたとしても、情報リンクのティッカ表示窓での表示はそのまま継続される点が重要である。これにより所期の目的が達成される。
【0011】
また上記課題は請求項2の発明では、ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを含んだWWW文書を生成して、該WWW文書を前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記WWW文書を受信して、該WWW文書を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム、とすることによって解決している。
【0012】
検索結果と情報リンクとを含んだWWW文書はWWW表示窓に表示されるため、ここまでは従来通りであるが、請求項2の発明に特徴的なのはWWW文書から情報リンク部分を抽出する点と、この情報リンクをティッカ表示窓にティッカ表示するようにしている点とである。従ってこの発明でも、WWW表示窓の表示が書き換わったとしてもティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるため、所期の目的が達成される。
【0013】
さてティッカ表示窓でティッカ表示される情報リンクの数は一または複数個であるが、複数個の場合その各々は別々のリンク先を指すのが一般的である。この何れか一を選択させるにはマウスなどのポインティングデバイスを利用するように設計すると良い。
【0014】
なおティッカ表示窓の表示をいつまで継続するかであるが、少なくとも次の新たなキーワードでWWW検索が行われて新たな検索結果が返されるまでは、前回の広告表示を継続するようにすると良い。この他にも情報リンクのティッカ表示を始めてから一定時間後にこのティッカ表示を止めるように設定したり、別途マウスなどで操作するスイッチをティッカ表示窓の近くに表示して、これが押されたらティッカ表示を止めるように設定するなど、任意設計が可能である。或いはクライアントによるキーワード送信の有無に関わらず、情報サーバ側が例えば災害等の緊急報知に係る情報リンクをクライアントへプッシュし得るような機能を加えても良い。
【0015】
なおティッカ表示としては文字をスクロールさせて(流すようにして)表示するものや、ティッカ表示領域に一度に表示し得るボリュームの文字列を一定時間停止させて表示し、その後、後続の別内容の文字列に切り替えて表示するものなどが一般的である。またティッカ表示では1度だけ流れるように表示させたり、1度ループさせてからループを抜けるように表示させたり、エンドレスでループさせたりするなどと、任意に設定することが出来る。また複数の情報リンクをティッカ表示するに当っては、情報リンク間の間隔を情報リンクの多少や詰り具合や空き具合等で自動調節するなど、自由な設定が可能なのもティッカ表示ならではである。表示する情報リンクの形態は文字に限られず、静止画やフラッシュ(商標)などによる動画のアイコンとしてクリッカブルにティッカ表示するものであってもよい。この場合に情報サーバは情報リンクに画像情報や動画情報を含めることが出来る。イメージは広告などの内容を端的に表すものとして利用価値がより高い。また文字の場合にティッカ表示する文字列はアニメーションで表示するようにしても良い。
【0016】
ただでさえ狭いと感じられる表示画面であるからWWW表示窓は出来るだけ広くして使いたいとする要望が多いが、ティッカ窓は殆ど場所を取らずに、また従来では納め切れないほどの極めて多くの情報を表示するのに実に都合が良いものである。すなわちティッカ表示された情報リンクによればバナー広告やテキスト広告を置くよりもずっとずっと多くの情報を、限られた表示領域に掲載することが可能である。そしてこの情報リンクからWWW表示窓(一般的にWWWブラウザ)を用いて更に情報量の豊富な告知情報を得ることが出来るのである。
【0017】
このような請求項1、2の発明のティッカ表示窓は、WWW表示窓の中にアドオン表示することが出来る。例えば一般的なWWWブラウザではURL入力窓やメニューバーやステータスバーを設けている場所があるが、このような場所にティッカ表示窓をアドオン表示するようにすると便利である。
【0018】
前記アドオン表示するものに関して、URL入力窓を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定し、情報リンクを受信したらこのURL入力窓を同じ場所でティッカ表示窓に書き換えるようにすることが出来る。するとURL入力窓とティッカ表示窓が同じ場所を状況に応じて使い分けるため、場所を取ることがなくなる。なおURL入力窓をティッカ表示窓に書き換えるには、例えばWWW検索が実行されて検索結果が返されたら行うようにする。逆にティッカ表示窓をURL入力窓に書き戻すには、例えば情報リンクのティッカ表示を始めてから所定の時間が経過したら、或いはマウスなどで操作するスイッチをティッカ表示窓の近くに表示してこれが押されたら、或いはティッカ表示窓の情報リンク以外のリンクとして動作しない部位がマウスなどで指示されたら、などと設計すれば良い。なおティッカ表示窓が表示されている内は、次の新たなキーワードでWWW検索を行って新たな検索結果が返されるまでは前回の広告表示を継続するようにすると良い。
【0019】
また前記アドオン表示するものに関して、WWW表示窓中に情報サーバへキーワードを送信するためのキーワード入力窓を設けると共に、このキーワード入力窓を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定し、情報リンクを受信したらキーワード入力窓を同じ場所でティッカ表示窓に書き換えるようにすることが出来る。これは上述したURL入力窓ではなく、新たに設定したキーワード入力窓をティッカ表示窓に書き換え、またキーワード入力窓に書き戻すと言うものである。なおキーワード入力窓に書き戻す処理に付いては上述のURL入力窓に書き戻す処理が参考になる。
【0020】
次に請求項1、2の発明のティッカ表示窓に関し、これを表示画面中のWWW表示窓の外に表示することが出来る。従ってWWW表示窓の中をティッカ表示窓が隠すようなことがない。
【0021】
また請求項1、2の発明のティッカ表示窓に関し、これを表示画面中にフローティング表示することが出来る。例えばWWW表示窓を全画面表示する場合であってもティッカ表示窓が隠されることがない。またティッカ表示窓をWWW表示窓中に限定してフローティング表示する場合には、その表示位置を可変とすると便利である。なおこれ等のフローティング表示の透過度を可変とする設計も可能である。
【0022】
次に請求項1、2の発明のクライアントに関して、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスによるクリック操作が行なわれたら、このクリック操作が範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定して、指定範囲内にあると判定した場合には指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するものとすることが出来る。
【0023】
当発明者は、調べたい言葉の多くがいま読んでいる文中にある、と言う知見を得た。多くの場合現に読んでいるものから検索語を引いて来る傾向があるからである。従っていま読んでいる文中に調べたい言葉を見つけた場合には、それをそのままキーワードとして前記情報サーバへ送信することが出来れば便利である。そこでキーワードとしたい文字列を範囲指定して、その指定範囲内をクリック操作するだけで送信出来るようにした。これによればハイパーリンクをクリックするのに似た操作性となることから、ユーザーのこれまでのハイパーリンクに関する習熟を活かすことが出来ると言う利点がある。これは当発明者によって特願平10−320055、特願平10−377205などとして出願されて以来、継続的に研究してきたことをこの発明に適用したものである。このように良好な操作性を実現したソフトウェアは、現在当発明者のホームページ[http://www.establink.com]で公開されているが、現在に至ってもなお他では見られないものである。
【0024】
さてキーワードに関連して生成される情報リンクが広告の場合、情報リンク生成部のために一例として次のような関係表を用意しておく。すなわちWWW検索に使用されるキーワードとのマッチングを取るためであり且つ広告主が広告を付与したいと希望するトピックと、釣り文と、広告に導くためのアドレス情報とを一組として、複数のトピックを並べた一覧表を用意しておく。そして情報リンク生成部はこの一覧表を調べて、キーワードとのマッチングが成立するか否かを一覧表の中の全てのトピックに対して判断する処理を行い、キーワードとのマッチングが成立したトピックに付き広告主の広告に導くためのアドレス情報から情報リンクを生成する。このようにして生成された情報リンクには、釣り文と、広告に導くためのアドレス情報とが含まれるが、この情報リンクはこの釣り文がクライアントのティッカ表示窓でマウスやリモコンなどによって選択された時に、広告主のWWW文書にアクセスすることが出来るようにするために、ハイパーリンク形式で記述される。なお上述したように情報リンクは広告に限られず、例えばアーカイブされたニュースや書籍や動画などにガイドするために提供するリンク情報である場合がある。
【0025】
なおWWW表示窓の表示が書き換わったとしてもティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続される、とは言うものの上述のようにいつかは情報リンクも書き換わる。これに付いてユーザーが既に表示が終わった情報リンクを再度確認したいとする場合に備えて、クライアントが情報リンクを記憶しておき、後からこれを読み出して表示出来るようにしておくことは、ユーザー側にとっても、情報リンクを何度でも確認してもらいたいとする情報サーバ側にとっても好ましいことである。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、検索結果のWWW文書を表示するWWW表示窓とは別に、情報リンクを表示するティッカ表示窓を備えることで、ユーザーが検索結果から一のリンクを選択することによってWWW表示窓の表示が書き換わったとしても、ティッカ表示窓の情報リンクは書き換わることなく表示が継続されるようになり、この回のWWW検索に係る情報リンクにアクセスさせ得る期間を可能な限り持続することが出来るようになったのは画期的なことである。従ってこの発明の産業に及ぼす経済効果には計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】 第1実施形態の情報システムの説明図である。
【図2】 クライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図3】 情報リンクファイルの生成処理の説明図である。
【図4】 生成された情報リンクファイルの説明図である。
【図5】 情報サーバ側での処理工程を表す説明図である。
【図6】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図7】 第2実施形態の情報システムの説明図である。
【図8】 クライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図9】 情報サーバ側での処理工程を表す説明図である。
【図10】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図11】 第3実施形態のクライアント側の表示画面の推移を表す説明図である。
【図12】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図13】 第4実施形態のクライアント側の表示画面の推移を表す説明図である。
【図14】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図15】 第5実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図16】 クライアント側での処理工程を表す説明図である。
【図17】 第6実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【図18】 第7実施形態のクライアント側の表示画面を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【第1実施形態】
【0028】
図1乃至図6を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態では情報リンクの一である広告リンクを取り扱っている。検索サーバ1とクライアント2とはネットワーク環境としてのインターネット3で接続されている。
【0029】
検索サーバ1は、WWW検索を行うためのインデックス11を含むWWW検索部10と、広告の情報リンクすなわち広告リンクを生成するための登録リンク表13を含む広告リンク生成部12とを備えている。インデックス11はWWW検索に一般的に用いられているいわばキーワードとWWWのURLとの対応表である。また登録リンク表13は、特定のキーワード(トピック)に対して広告を付けたいとする広告主が登録したWWWのアドレス情報44とこのキーワードとの対応表である。WWW検索がインデックス11を用いるのに対して広告リンク生成が登録リンク表13を用いている点で、広告リンク生成はWWW検索に類似したものであると言うことが出来る。
【0030】
クライアント2は、表示画面200に表示するWWWブラウザ201にWWW文書を表示するためのWWW表示部20と、前記広告リンクを表示するためだけに用いられるティッカ表示部21とを備えている。WWWブラウザ201には、検索サーバ1がユーザーからキーワードを受け付けるためのキーワード入力窓を設けたキーワード入力ページや、その検索結果を表示する検索結果ページや、検索結果から選択された一のリンク先のWWW文書などが表示される。ティッカ表示部21は広告リンクをティッカ表示する。この広告リンクと前記検索結果のリンクとは別物である。このことを図1ではWWW検索部10からWWW表示部20宛に送信される検索結果と、広告リンク生成部12からティッカ表示部21宛に送信される広告リンクとに別けて図示している。また図2では前記検索結果の表示場所と広告リンクの表示場所とを、WWWブラウザ201と、このWWWブラウザ201のツールバー203の部位にアドオン表示されたティッカ表示窓204とに別けて図示している。
【0031】
次にこの実施形態の動作を図3乃至図6を用いて説明する。検索サーバ1に於いて、クライアント2からインターネット3を介して文字列のキーワード40を受信すると(ステップS10)、WWW検索部10がWWW検索用のインデックス11を用いてこのキーワード40でWWW検索を行って検索結果のWWW文書を作成する(ステップS11)。またこの際にキーワード40は広告リンク生成部12に渡される。この広告リンク生成部12ではキーワード40を、図3で模式的に登録リンクファイル41として表す所の登録リンク表13に突き合わせて、両者のマッチングを調べてティッカ表示用の広告リンクファイル46を生成する(ステップS12)。そして検索サーバ1は検索結果のWWW文書と、これとは別に生成した広告リンクファイル46とを、クライアント2のそれぞれの表示部に宛て送信する(ステップS13)。
【0032】
なおステップS12では、キーワードファイル4のキーワード40が登録リンクファイル41の、トピックとしてのキーワード42の欄に存在しているか否かを調べている。図3の例示では広告の出稿者がURLのアドレス情報43として表されている。広告の出稿者は、ユーザーがどのようなキーワード42を用いてWWW検索を行ったら、釣り文としての見出し44をクリッカブルに提示してアドレス情報43が指し示す自己の広告サイトにアクセスしてもらいたいかを、登録リンクファイル41に記載するように検索サーバ1側に要望しておくのである。この際に検索サーバ1側ではその希望のキーワード42に高値を付けた順に順位45を付与しておく。図3の例示ではキーワード42に出稿者3者のヒットするものがある。ここでは広告リンク生成部12が順位1番のものをピックアップして、図4で例示する広告リンクファイル46に書き込んでいる。広告リンクファイル46はHTMLで記載されており、ここに順位1番の出稿者のアドレス情報43がハイパーリンクとして、また釣り文が見出し44として書き込まれている。従ってこの見出し44すなわち釣り文が前記ティッカ表示部204にマウスでクリッカブルに且つ右から左へスクロールするようにティッカ表示される。この様子を表す図2中で符号206はマウスポインタを指す。なお順位1番のものだけを広告リンクファイル46に書き込むと言う規則を例示したが、例えばキーワード42がヒットした全ての出稿者のものを順位45順に表示するように書き込む、などとした規則を自由に採用して良い。
【0033】
クライアント2に於いて、検索サーバ1からインターネット3を介して検索結果のWWW文書と広告リンクファイル46とを受信すると(ステップS20)、この内の検索結果のWWW文書をWWWブラウザ201に表示し(ステップS21)、またこの内の広告リンクファイル46をティッカ表示窓204にティッカ表示する(ステップS22)。図2ではWWWブラウザ201の部分に検索結果202が表示されており、ティッカ表示窓204の部分には前記見出し44が広告リンク205としてティッカ表示されている。
【0034】
ここで重要な点は、WWWブラウザ201では検索結果202から一のハイパーリンク236が選択されることによって、WWWブラウザ201はその表示をリンク先のWWW文書に書き換えるが、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続すると言う点である。
【第2実施形態】
【0035】
図7乃至図10を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態でも情報リンクの一である広告リンクを取り扱っている。検索サーバ14とクライアント22とはネットワーク環境としてのインターネット3で接続されている。
【0036】
検索サーバ14は、WWW検索を行うためのインデックス16を含むWWW検索部15と、広告の情報リンクすなわち広告リンクを生成するための登録リンク表18を含む広告リンク生成部17とを備えている。インデックス16や登録リンク表18は上述した第1実施形態のインデックス11や登録リンク表13と同様の処理に用いられる。
【0037】
クライアント22は、表示画面200に表示するWWWブラウザ201にWWW文書を表示するためのWWW表示部23と、前記広告リンクを表示するためだけに用いられるティッカ表示部24とを備えている。このティッカ表示部24は表示画面200に表示するティッカ表示窓204に広告リンクをティッカ表示する。また前記WWWブラウザ201には検索結果を表示する検索結果ページなどが表示されるが、この実施形態では検索結果表示部207と広告リンク表示部208とを左右に欄を別けて表示する点に特徴を有する。
【0038】
次にこの実施形態の動作を図9及び図10を用いて説明する。検索サーバ14に於いて、クライアント22からインターネット3を介して文字列のキーワードを受信すると(ステップS30)、WWW検索部15がWWW検索用のインデックス16を用いてこのキーワードでWWW検索を行う(ステップS31)。またこの際に前記キーワードが広告リンク生成部17に渡されると、広告リンク生成部17は、上述した第1実施形態と同様にキーワードを登録リンク表18に突き合わせて両者のマッチングを調べる(ステップS32)。そして検索サーバ14は、WWW検索部15による検索結果と広告リンク生成部17が生成した広告リンクとを一つのWWW文書にまとめて、クライアント22に送信する(ステップS33)。この一つにまとめたWWW文書はWWWブラウザ201には、図8で図示するように表示される。これは検索機能を提供しているいわゆるポータルサイトで行われていることである。
【0039】
クライアント22に於いて、検索サーバ14からインターネット3を介して、検索結果と広告リンクとを一つにまとめたWWW文書を受信すると(ステップS40)、このWWW文書から広告リンク部分を抽出し(ステップS41)、広告リンク部分を抽出する前のWWW文書をWWWブラウザ201に表示し(ステップS42)、また前記抽出した広告リンク部分をティッカ表示窓204にティッカ表示する(ステップS43)。このことを図7で、検索サーバ14に於いて検索結果に広告リンクが合成されて生成されたWWW文書が、インターネット3を介してクライアント22に受信され、クライアント22に於いてこのWWW文書から再び広告リンクが抽出されるものとして表した。すなわち広告リンクは単独ではインターネット3上を電送されない。図8では、WWWブラウザ201の表示画面を、左側の検索結果表示部207と右側の広告リンク表示部208とに欄を別けて表示した状態を表した。広告リンク部分の抽出にはこの欄を判別させるなどとすれば良い。また上述のようにして抽出された広告リンク205を、これのみを専用に表示するためのティッカ表示窓204に表わした。なおWWWブラウザ201の右側の欄に表示されている広告リンク209と、ティッカ表示窓204でティッカ表示されている広告リンク205とは、同じ広告主の広告に係るものであることは、上述した抽出処理から明らかである。
【0040】
ここで重要な点は、WWWブラウザ201では検索結果表示部207から一のハイパーリンク236がマウスポインタ206で選択されることによって、WWWブラウザ201はその表示をハイパーリンク236が指すリンク先のWWW文書に書き換えるが、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続すると言う点である。
【0041】
またWWWブラウザ201の右側の欄の広告リンク表示部208に表示されている広告リンク209がマウスポインタ206で選択されると、広告主の広告に表示換えされ、これはこれで従来通りなのであるが、ここから先へ更にネットサーフィンが行われたとしても、ティッカ表示窓204では前記広告リンク205のティッカ表示を継続することになる。従ってティッカ表示窓204の広告効果は長く続くのである。
【第3実施形態】
【0042】
図11及び図12を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、WWWブラウザのURL入力窓210を表示する場所をティッカ表示窓211を表示する場所に設定している。
【0043】
クライアントは、検索サーバから広告リンクファイルを受信したら(ステップS50)、URL入力窓210をその場所でティッカ表示窓211に書き換え(ステップS51)、このティッカ表示窓211に広告リンクファイルをティッカ表示する(ステップS52)。図11ではその一例として、第1実施形態の図3に於いて、(a)最新のキーワード「クレオパトラ」でWWW検索される(b)直前にアンド検索された「御室の桜」「鼻」の検索結果から生成された、図4の(b)直前の広告リンクファイルが、図11のティッカ表示窓211にティッカ表示されている様子を表す。符号212で指すものが3つの見出し「世界遺産」「御室の桜」「オモロン」の3つの広告リンクであり、これ等は次に説明する制御や操作があるまでループ表示される。
【0044】
そして(a)最新のキーワード「クレオパトラ」でWWW検索されて、(a)最新の広告リンクファイルが「エジプト観光」を見出しとする広告リンクがクライアントに受信されると言う例示のように、次の最新の広告リンクが受信された場合には(ステップS53)、ティッカ表示窓211での前記ループ表示は終わりとなり、新たな広告リンクファイルをティッカ表示するが(ステップS52)、最新の広告リンクが受信されない場合で、ティッカ表示窓211の右端部に設けたトグルスイッチ213がマウスポインタ206でクリックされた場合には(ステップS54)、ティッカ表示窓211をその場でURL入力窓210に表示換えする(ステップS55)。なおトグルスイッチ213はまたURL入力窓210をティッカ表示窓211に書き換える際にも利用し得る。なおこの他にも、クライアントのキーボードのCTRLキー214が押されると共にENTERキーが押された場合に、上述した切り替えを行うように設計することなども可能である。
【第4実施形態】
【0045】
図13及び図14を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、WWWブラウザのアドオンとして設けたキーワード入力窓216を表示する場所をティッカ表示窓220を表示する場所に設定していることを特徴とする。このキーワード入力窓216にキーワード217を入力して、キーワード入力窓216の右端部に設けた検索ボタン218にマウスポインタ206を置いてクリックすると、キーワード217を検索サーバへ送信する。またキーワード入力窓216が広告リンク221を表示するティッカ表示窓220に書き換わると、右端部に設けた検索ボタン218は切替ボタン222に書き換わる。この切替ボタン222をマウスポインタ206を置いてクリックすると、今度はティッカ表示窓220がキーワード入力窓216に書き換わると共に、切替ボタン222も検索ボタン218に書き換わるように設計されている。なおティッカ表示窓220にはドロワボタン223が設けてあり、これにマウスポインタ206を置いてクリックすると履歴表示窓224が開き、現在の前記広告リンク221を含む履歴としての広告リンク225が表示される。これ等の広告リンク225もハイパーリンク表示されている。
【0046】
クライアントは、検索サーバから広告リンクファイルを受信したら(ステップS60)、キーワード入力窓216をその場所でティッカ表示窓220に書き換え(ステップS61)、このティッカ表示窓220に広告リンク221をティッカ表示する(ステップS62)。次の最新の広告リンクが受信された場合には(ステップS63)、前記ティッカ表示は終わりとなり、新たな広告リンクをティッカ表示するが(ステップS62)、最新の広告リンクが受信されない場合で、ティッカ表示窓220の右端部に設けた切替ボタン222がマウスポインタ206でクリックされた場合には(ステップS64)、前記ティッカ表示を終了させて、ティッカ表示窓220をその場でキーワード入力窓216に表示換えする(ステップS65)。
【第5実施形態】
【0047】
図15及び図16を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態のクライアントは、上述した第4実施形態と同様に、WWWブラウザのツールバー228にアドオンとして設けたキーワード入力窓229を表示する場所をティッカ表示窓を表示する場所に設定したものであり、キーワード入力窓229にキーワード230を入力して検索ボタン231にマウスポインタ206を置いてクリックすると、キーワード230を検索サーバへ送信するが、更に次のような特徴を有する。
【0048】
すなわちクライアントの表示画面200に表示したWWWブラウザ201には検索結果226などのWWW文書が表示されるが、このWWW文書上に於いてマウスを用いての任意範囲の文字列の範囲指定操作が行われ(ステップS70)、続いてマウスのクリック操作が行われたら(ステップS71)、この時のマウスポインタ206の位置が前記範囲指定操作による指定範囲227と重なっているか否かを判定して(ステップS72)、重なっていると判定した場合には、前記指定範囲227の文字列をキーワードとして情報サーバへ送信し(ステップS73)、重なっていないと判定した場合には前記指定範囲227を解除する(ステップS74)。これによりいま読んでいるWWW文書中に調べたい言葉を見つけた場合には、それをそのままキーワードとして情報サーバへ送信することが出来るようになる。
【0049】
なおステップS70で範囲指定操作が行われたら、前記指定範囲227を保持したまま、指定範囲227の文字列を前記キーワード入力窓229に自動的に入力して編集可能とすれば、キーワード入力窓229としては更に便利なものとなる。
【0050】
なお上記では範囲指定操作の操作対象として文字列を扱っているが、画像や音声を視覚化した波形グラフなどを操作対象とすることが可能である。操作対象が画像であれば、指定範囲は基点の座標と共に左右に何ピクセル、上下に何ピクセルなどと指定することが出来る。また操作対象が音声を視覚化した波形グラフであれば、指定範囲は波形グラフのここからここまでなどと指定することが出来る。
【第6実施形態】
【0051】
図17を用いてこの実施形態を説明する。クライアントの表示画面200にWWWブラウザ201を表示するが、これとは別にティッカ表示窓232をカスケード表示する。このティッカ表示窓232に広告リンク233をティッカ表示する。このティッカ表示窓232では一つ一つの広告リンク233が上下方向に並んで、下から上へゆっくりとスクロールするように設計されている。そこで広告リンク233にマウスポインタ206を置いてマウスをクリックすると、WWWブラウザ201は広告リンク233が指すリンク先のWWW文書すなわち広告主の広告に書き換える。この時点でもまだティッカ表示窓232では前記広告リンク233のティッカ表示を継続する。なおこのティッカ表示窓232は表示画面200上を移動させることが出来る。
【0052】
この広告リンク233のティッカ表示の他の一例を上げると、このティッカ表示窓232に収まるだけの数の広告リンク233を1セットとして静止状態で表示し、一定時間が経過したら次の1セットに一斉に切り替えて表示すると言うような処理が可能である。前記一定時間とは例えば一般的なスクロールによるティッカ表示で言うならば、ティッカ表示窓232の下に1セットの内の最初の広告リンクが現われて上方へスクロールして行き、1セットの内の最後の広告リンクがティッカ表示窓232の上に消えるまでの時間のことである。
【第7実施形態】
【0053】
クライアントの図示しないティッカ表示部は、WWW表示部にアドオンされてアニメーション再生を実行するためのものであり、検索サーバから受信する広告リンクファイルは、後述するティッカ表示窓234ごとアニメーションで表示されるアニメーションファイルである。この実施形態は図18で図示するように、クライアントの表示画面200にWWWブラウザ201を表示するが、これとは別にティッカ表示窓234をWWWブラウザ201内でフローティング表示する。すなわちティッカ表示窓234はWWWブラウザ201内であればどこにでも移動させて置くことが出来るようになっている。またティッカ表示窓234は上下2段に設けられて、広告リンク235は下の段をスクロールし終わったら上の段に移ってスクロールするようになっている。またティッカ表示窓234は複数個の広告リンク235を表示するものであり、WWWブラウザ201の表示が書き換わったとしても、複数個の広告リンク235のティッカ表示を継続するように設計されている。またティッカ表示窓234は全体の透過度が変更可能に設けられている。このようにティッカ表示窓234は、ティッカ表示される広告リンクごとアニメーションに成るものである。そしてティッカ表示窓234でティッカ表示している広告リンク235がマウスポインタ206で選択されると、WWWブラウザ201は広告リンク235が指すリンク先の広告主の広告に表示換えする。しかしながらこの後もティッカ表示窓234では前記広告リンク235のティッカ表示が継続される。
【その他の実施形態】
【0054】
この発明は上述した実施形態に拘らないから、例えばどのように情報リンクファイルを生成するかは自由に選択して良く、また生成された情報リンクファイルの書式も図4に例示したもの以外のものであって良い。またユーザーに検索結果から一のリンクを選択させるポインティングデバイスにはマウス以外にもタッチパネルなどを任意に利用して良い。またティッカ表示窓をどこに設けるかについても任意であり、例えばいわゆるタブブラウザのタブの部位にティッカ表示窓を備えたタブを新設するなど自由に設計して良い。
【産業上の利用可能性】
【0055】
この発明のWWW検索の検索対象は文書に限られず、辞書、地図、音楽、画像、動画などを検索対象とすることが出来る。ティッカ表示窓に表示する情報リンクは広告に関するものに限定されず、キーワードに関連するニュースや書籍や動画などへの広い用途がある。これ等もまたこの発明の権利範囲である。
【符号の説明】
【0056】
1:検索サーバ 10:WWW検索部 11:インデックス
12:広告リンク生成部 13:登録リンク表 14:検索サーバ
15:WWW検索部 16:インデックス 17:広告リンク生成部
18:登録リンク表 3:インターネット
2:クライアント 20:WWW表示部 21:ティッカ表示部
22:クライアント 23:WWW表示部 24:ティッカ表示部
200:表示画面 201:WWWブラウザ 202:検索結果
203:ツールバー 204:ティッカ表示窓 205:広告リンク
206:マウスポインタ 207:検索結果表示部 208:広告リンク表示部
209:広告リンク 210:URL入力窓 211:ティッカ表示窓
212:広告リンク 213:トグルスイッチ 214:CTRLキー
215:ツールバー 216:キーワード入力窓 217:キーワード
218:検索ボタン 219:ツールバー 220:ティッカ表示窓
221:広告リンク 222:切替ボタン 223:ドロワボタン
224:履歴表示窓 225:広告リンク 226:検索結果
227:指定範囲 228:ツールバー 229:キーワード入力窓
230:キーワード 231:検索ボタン 232:ティッカ表示窓
233:広告リンク 234:ティッカ表示窓 235:広告リンク
236:ハイパーリンク
4:キーワードファイル 40:キーワード 41:登録リンクファイル
42:キーワード 43:アドレス情報 44:見出し
45:順位 46:広告リンクファイル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記情報サーバから受信する前記検索結果と前記情報リンクとに関して、前記検索結果を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記情報リンクを前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム。
【請求項2】
ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを含んだWWW文書を生成して、該WWW文書を前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記WWW文書を受信して、該WWW文書を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム。
【請求項3】
前記クライアントは、前記ティッカ表示窓を前記WWW表示窓の中にアドオン表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項4】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中のURL入力窓を表示する場所を前記ティッカ表示窓を表示する場所に設定し、前記情報リンクを受信したら前記URL入力窓を同じ場所で前記ティッカ表示窓に書き換える処理を行うものであることを特徴とする、請求項3に記載の情報システム。
【請求項5】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中に前記情報サーバへキーワードを送信するためのキーワード入力窓を設けると共に、該キーワード入力窓を表示する場所を前記ティッカ表示窓を表示する場所に設定し、前記情報リンクを受信したら前記キーワード入力窓を同じ場所で前記ティッカ表示窓に書き換える処理を行うものであることを特徴とする、請求項3に記載の情報システム。
【請求項6】
前記クライアントは、前記表示画面中に於いて前記ティッカ表示窓を前記WWW表示窓の外に表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項7】
前記クライアントは、前記ティッカ表示部を前記表示画面中にフローティング表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項8】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスによるクリック操作が行なわれたら、該クリック操作が、前記範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定して、前記指定範囲内にあると判定した場合には該指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項9】
クライアントが接続するネットワーク環境に接続して、前記クライアントから受信するWWW検索に使用するキーワードを以てWWW検索部がWWW検索を行うステップと、情報リンク生成部が前記キーワードに関連する情報リンクを生成するステップと、前記WWW検索による検索結果を、前記クライアントのWWW表示部が表示画面に表示するWWW表示窓に表示させるべく前記WWW表示部に宛て送信するステップと、これとは別に前記情報リンクを、前記クライアントのティッカ表示部が前記表示画面に表示するティッカ表示窓に表示させるべく前記ティッカ表示部に宛て送信するステップと、を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
情報サーバが接続するネットワーク環境に接続して、前記情報サーバがWWW検索に使用するキーワードを前記情報サーバへ送信するステップと、前記情報サーバから送信される、前記WWW検索による検索結果と前記キーワードに関連して生成された情報リンクとを含んだWWW文書、を受信して表示画面のWWW表示窓に表示するステップと、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するステップと、を含むことを特徴とする情報表示方法。
【請求項11】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスを用いたクリック操作が行なわれたら、該クリック操作が、前記範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定するステップと、前記指定範囲内にあると判定した場合には該指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の情報表示方法。
【請求項1】
ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記情報サーバから受信する前記検索結果と前記情報リンクとに関して、前記検索結果を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記情報リンクを前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム。
【請求項2】
ネットワーク環境と、クライアントから送信されるキーワードを以てWWW検索を行うWWW検索部と、前記キーワードに関連する情報リンクを生成する情報リンク生成部と、を備えて、前記WWW検索による検索結果と前記情報リンクとを含んだWWW文書を生成して、該WWW文書を前記クライアントへ送信する情報サーバと、前記WWW文書を受信して、該WWW文書を表示画面のWWW表示窓に表示するWWW表示部と、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するティッカ表示部と、を備える前記クライアントと、から成ることを特徴とする情報システム。
【請求項3】
前記クライアントは、前記ティッカ表示窓を前記WWW表示窓の中にアドオン表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項4】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中のURL入力窓を表示する場所を前記ティッカ表示窓を表示する場所に設定し、前記情報リンクを受信したら前記URL入力窓を同じ場所で前記ティッカ表示窓に書き換える処理を行うものであることを特徴とする、請求項3に記載の情報システム。
【請求項5】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中に前記情報サーバへキーワードを送信するためのキーワード入力窓を設けると共に、該キーワード入力窓を表示する場所を前記ティッカ表示窓を表示する場所に設定し、前記情報リンクを受信したら前記キーワード入力窓を同じ場所で前記ティッカ表示窓に書き換える処理を行うものであることを特徴とする、請求項3に記載の情報システム。
【請求項6】
前記クライアントは、前記表示画面中に於いて前記ティッカ表示窓を前記WWW表示窓の外に表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項7】
前記クライアントは、前記ティッカ表示部を前記表示画面中にフローティング表示するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項8】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスによるクリック操作が行なわれたら、該クリック操作が、前記範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定して、前記指定範囲内にあると判定した場合には該指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の情報システム。
【請求項9】
クライアントが接続するネットワーク環境に接続して、前記クライアントから受信するWWW検索に使用するキーワードを以てWWW検索部がWWW検索を行うステップと、情報リンク生成部が前記キーワードに関連する情報リンクを生成するステップと、前記WWW検索による検索結果を、前記クライアントのWWW表示部が表示画面に表示するWWW表示窓に表示させるべく前記WWW表示部に宛て送信するステップと、これとは別に前記情報リンクを、前記クライアントのティッカ表示部が前記表示画面に表示するティッカ表示窓に表示させるべく前記ティッカ表示部に宛て送信するステップと、を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
情報サーバが接続するネットワーク環境に接続して、前記情報サーバがWWW検索に使用するキーワードを前記情報サーバへ送信するステップと、前記情報サーバから送信される、前記WWW検索による検索結果と前記キーワードに関連して生成された情報リンクとを含んだWWW文書、を受信して表示画面のWWW表示窓に表示するステップと、前記WWW文書から前記情報リンク部分を抽出して前記表示画面のティッカ表示窓にティッカ表示するステップと、を含むことを特徴とする情報表示方法。
【請求項11】
前記クライアントは、前記WWW表示窓中でポインティングデバイスを用いた範囲指定操作に続いてポインティングデバイスを用いたクリック操作が行なわれたら、該クリック操作が、前記範囲指定操作によって指定された指定範囲内にあるか否かを判定するステップと、前記指定範囲内にあると判定した場合には該指定範囲内のデータをキーワードとして前記情報サーバへ送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の情報表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−187038(P2011−187038A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73540(P2010−73540)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(390010283)
【出願人】(398003061)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(390010283)
【出願人】(398003061)
【Fターム(参考)】
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