説明

情報付加装置及び情報付加方法

【課題】
撮影した画像に企業等のロゴを挿入又は画像の近傍に配置し、企業等のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な二次元コードとその他の情報を示す二次元コードを配置するように、二次元コードが複数あるとどのコードが何を表すか判別できない問題点がある。
【解決手段】
撮影した画像に、企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマーク等の企業画像情報データの近傍に前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コードを配置し、上記二次元コードとは異なるコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するようした情報付加装置及び情報付加方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真を含む画像に例えば広告のような情報を付加する装置及び撮影者乃至は写真を観察する観察者と情報元の双方に利する情報付加方法に関し、特に例えば広告主の情報元からの情報を大量に出回る写真を含む画像に付加し、更に、写真のプリント及び画像の処理に関する費用を情報元が少なくとも一部を負担するようにした情報付加装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画面内に広告を埋め込む場合と画面外部の側脇に広告を配置する場合発明が開示されている(特許文献1)。また、画面の中に広告として二次元コードを写真に添付して無料で写真を配布する発明が知らされている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特許登録3632833号公報
【特許文献2】特開2006‐91556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1では、画面内に広告を埋め込む場合には画面外部の側脇に広告を配置する場合よりプリント料を安くすることが開示されている。すなわち、写真と切り離しができない広告に対して広告主がプリント代をさらに負担することを開示している。特許文献2では二次元コードの広告を写真に付加して無料で写真を配布する発明が開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1だけでは、画面内のロゴ、CIマーク等の企業画像情報データだけではあまりにも広告主等の情報元のすべての情報を知ることが不可能である。また情報元となる企業が大きくなればなるほどその企業の事業が大きく、宣伝等を知らせることが不可能である。また特許文献2では二次元コードを写真に広告として示しているが、この二次元コードのようなコードだけではどのような企業メッセージかは一見して解らない。
【0006】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、撮影者によって撮影された画像に、企業名・団体名又は商標名又は商品名又は愛称などをデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークである企業画像情報データと、例えば二次元コードのような情報コード、及び画像の詳細内容または画像に関連するコンテンツを示す二次元コードのような情報コード、また企業画像情報データとは関係なくその画像とも関係ない情報を提供する情報コードを付加する装置及びその方法に関する。企業等の情報元のロゴマークまたはCIマークのような企業画像情報データと、それらの画像データを含む情報元のメッセージ等の文字データのような詳細な情報が得られる。それは写真に印刷された二次元コード、QRコード(登録商標)をレンズ付携帯電話で読み取って携帯電話からその企業のホームページにアクセスして更に詳細な情報を得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1は撮影した画像に、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加する第1の付加手段と、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加する第2の付加手段と、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを付加する第3の付加手段とを備え、前記企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配し、前記第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するよう制御する情報付加装置を提供する。
【0008】
本発明の請求項2は撮影した画像に、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配置するステップと、第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するステップとを備えた情報付加方法を提供するものである。
【0009】
本発明の請求項3はマトリックス状に配した画像のそれぞれに、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加する第1の付加手段と、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加する第2の付加手段と、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを付加する第3の付加手段とを備え、前記企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配し、前記第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するよう制御する情報付加装置を提供するものである。
【0010】
本発明の請求項4はマトリックス状に配した画像のそれぞれに、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配置するステップと、第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するステップとを備えた情報付加方法を提供するものである。
【0011】
請求項5は請求項1、3に従属し、前記第2のコード情報は前記画像内容または前記画像に関係するコンテンツ、その他の情報を示すコード情報である情報付加装置を提供するものである。
【0012】
請求項6は請求項2、4に従属し、前記第2のコード情報は前記画像内容または前記画像に関係するコンテンツ、その他の情報を示すコード情報である情報付加方法を提供するものである。
【0013】
請求項7は請求項3に従属し、前記画像に付加された第1のコード情報と第2のコード情報をそれぞれ取り剥がし可能なシールプリントとして印刷する印刷手段を備えた請求項3に記載の情報付加装置を提供するものである。
【0014】
請求項8は請求項4に従属し、前記画像に付加された第1のコード情報と第2のコード情報をそれぞれ取り剥がし可能なシールプリントとして印刷するステップを備えた情報付加方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0015】
上述したように本発明によりこのような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、画像と共に付加する情報がインパクトのある企業ロゴあるいはCIマーク等の企業画像情報データを画像の中に埋め込むか画像の近傍に配置するので広告も目立つことになるので情報元にとっても効果があり、写真としても企業ロゴあるいはCIマークであるのであまり邪魔のならない写真となり、さらに企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)を読み取ることによって詳細な企業情報を得ることができる。しかもその他の情報を示す二次元コード、QRコード(登録商標)よりは企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)を企業ロゴあるいはCIマークに対して近い位置に配置するので読み取る二次元コード、QRコード(登録商標)の混乱を避けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の情報付加装置の概略構成を示す。1は画像サーバー、2は企業のロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを記憶した企業画像情報データサーバー、3は画像内容等その他の情報を示す二次元コード、QRコード(登録商標)等を記憶したその他の情報QR情報サーバー、4は企業の内容を示す二次元コード、QRコード(登録商標)等を記憶した企業QR情報サーバー、5は制御装置を示し、企業QR情報サーバー4から読み出した企業QRは企業画像情報データサーバー2から読み出した企業画像情報データの近傍に配し、その他の情報QR情報サーバー3から読み出したその他の情報QR等その他の情報を示すQRコード(登録商標)は企業画像情報データから離れた位置に配置することを示している。
【0017】
図2で6はマトリックス状に画像を配したインデックスプリントの図面を示す。7は画像の駒が配置された画像エリア、8はその他の情報QRが配置されたその他の情報QRエリアを示し、9は画像エリア7とその他の情報QRエリア8とを分割する分割線を示す。
【0018】
図3で本発明の実施例の画像エリアにある画像と企業情報画像データと企業QRの配置を示す。Pは画像を示し、Lはロゴ、CIマーク等を表す企業画像情報データを示し、EQRは企業の内容を示す企業QRコード(登録商標)を示す。
【0019】
企業QRとその他の情報QRの二つのQRをもった場合には、どちらのQRが企業QRかその他の情報QRかの判別が困難であるが本発明により、ロゴマーク、CIマークの他に例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等のコード情報をロゴマーク、CIマーク等の企業情報画像データの傍に配したので間違いなくレンズ付携帯電話でそのコード情報を読み取って企業・団体のホームページ等の詳細情報とアクセスできるので多くの情報を必要に応じて読み取ることができる。更に、企業・団体のホームページは最新の情報を提供することができる。
【0020】
更に、二次元コード、QRコード(登録商標)は白黒または色の付いたカラーパターンであり、画像の中にあると誤認識されやすいので画面の外、または画像の中にある場合には図4のようにQRコード(登録商標)を画像に重ならないように無地の部分を設ける必要がある。
【0021】
図5は画像内容を示すその他の情報QRを画面内または画面近傍に置いた図面を示し、企業QRよりも企業情報画像データよりも離れた位置に配置しており、上述のように企業情報画像データに対してその他の情報QRは企業QRよりも関係が薄いことを示す。
【0022】
本発明のインデックスプリントはシールプリントで行えばそれぞれの画像駒には企業情報画像データと企業QRが切り離されないで付加されているままなので広告主にとっても企業情報画像データ、企業QRが画像駒から離れずプリント代を負担した効果は維持される。また、第2のコードのその他の情報の例として、例えば身分証明書の写真、キャラクター、音声のような情報でもよい。また画像に関する詳細な情報でもよい。そのときはインデックスの駒画像では解像力が悪くプリントに適しないが、第2コード情報を携帯電話で読み取ってインターネットで不図示の画像サーバーに伝送すると、前記画像サーバーから解像力の高い画像が送られてきてその画像をプリントすれば、高画質の画像が得られる。
それには画像を登録する際には高画質な画像を画像サーバーに伝送して記憶する必要があることは言うまでもない。
【0023】
図6で例えばQRコード(登録商標)のような二次元コードを市販のカメラ付き携帯電話で読み取る方式を示し、特開2006−243821の図1の一部を用いて説明する。このカメラ付携帯電話には、数字,文字などの入力が可能な入力部と、画像を表示可能な表示部が設けられている。また、カメラ機能を利用して二次元コードをカメラで撮影することによりコードデータを読取ることが可能である。ここに、携帯電話は、入力部、表示部及びカメラ部を有した携帯
通信端末として機能する。すなわち、店舗において、商品の納品を確認した店員は、その検品作業を実施するために、納品の明細が記述された納品伝票に印刷されている二次元コードを携帯電話のカメラ部で読取り操作する。二次元コードはURL(Uniform Resource Locator)、検品業務コード情報を表現したものである。URLは、インターネット上に置かれているウェブサーバにアクセスするためのネットワークアドレスであり、各店舗を統括する本部によって管理される検品サーバーのURLが二次元コードに組み込まれている。検品業務コードは、検品サーバーに対して検品業務の実行を指令するコードである。商品の入庫があると携帯電話で商品に付加された二次元コードを読み取り、インターネットを介して検品サーバーにその商品が入庫されたことを通知する。
【0024】
以上の説明したように、画像と共に付加する情報がインパクトのある企業ロゴあるいはCIマーク等の企業画像情報データを画像の中に埋め込むか画像の近傍に配置するので広告も目立つことになるので情報元にとっても効果があり、写真としても企業ロゴあるいはCIマークであるのであまり邪魔のならない写真となり、さらに企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)を読み取ることによって詳細な企業情報を得ることができる。しかも、その他の情報を示す二次元コード、QRコード(登録商標)よりは企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)を企業ロゴあるいはCIマークに対して近い位置に配置するので読み取る二次元コード、QRコード(登録商標)の混乱を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るブロック図を示す。
【図2】本発明のインデックスプリントの図面を示す
【図3】本発明の実施例の画像エリアにある画像と企業情報画像データと企業QRの配置を示す。
【図4】企業QR等のQRコード(登録商標)を画像の中に挿入した図を示す。
【図5】別の実施例で画像内容を示すその他の情報QRを画面内または画面近傍に置いた図を示す。
【図6】QRコード(登録商標)を読み取る図を示す。
【符号の説明】
【0026】
1 画像サーバー
2 企業情報画像データサーバー
3 企業QRサーバー
4 その他の情報QRサーバー
5 制御装置
6 インデックスプリント
7 画像エリア
8 その他の情報QRエリア
9 分割線
P 画像
L ロゴ、CIデータ等の企業情報画像データ
EQR 企業QR
PQR その他の情報QR


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影した画像に、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加する第1の付加手段と、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加する第2の付加手段と、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを付加する第3の付加手段とを備え、前記企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配し、前記第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するよう制御する情報付加装置。
【請求項2】
撮影した画像に、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配置するステップと、第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するステップとを備えた情報付加方法。
【請求項3】
マトリックス状に配した画像のそれぞれに、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加する第1の付加手段と、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加する第2の付加手段と、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを付加する第3の付加手段とを備え、前記企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配し、前記第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するよう制御する情報付加装置。
【請求項4】
マトリックス状に配した画像のそれぞれに、企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)等の第1のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体のホームページ等の詳細情報にアクセス可能な、例えば二次元コード、QRコード(登録商標)とは異なる第2のコード情報を付加するステップと、前記企業・団体の名称又は商標名又は商品名または愛称などのデザイン文字を用いて図案化したロゴマーク又はCIマークの企業画像情報データを前記画像に挿入または近傍に配置するステップと、第1のコード情報を前記企業画像情報データの近傍に配し、第2のコード情報を前記企業画像情報データと離れた位置に配置するステップとを備えた情報付加方法。
【請求項5】
前記第2のコード情報は前記画像内容または前記画像に関係するコンテンツ、その他の情報を示すコード情報である請求項1、3に記載の情報付加装置。
【請求項6】
前記第2のコード情報は前記画像内容または前記画像に関係するコンテンツ、その他の情報を示すコード情報である請求項2、4に記載の情報付加方法。
【請求項7】
前記画像に付加された第1のコード情報と第2のコード情報をそれぞれ取り剥がし可能なシールプリントとして印刷する印刷手段を備えた請求項3に記載の情報付加装置。
【請求項8】
前記画像に付加された第1のコード情報と第2のコード情報をそれぞれ取り剥がし可能なシールプリントとして印刷するステップを備えた請求項4に記載の情報付加方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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