説明

情報処理システム

【課題】従来の情報処理システムにおいては、個々の利用者に対して、外部のソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせた、訓練の情報等を提供することが困難であるという課題があった。
【解決手段】外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信部101と、使用情報受信部101が受信した使用情報に基づいて、ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得部102と、訓練情報取得部102が取得した訓練情報を、端末装置200に送信する訓練情報送信部103とを具備するサーバ装置100と、サーバ装置100から訓練情報を受信する訓練情報受信部201と、訓練情報受信部201が受信した訓練情報を出力する訓練情報出力部202とを具備する端末装置200とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアを使用する利用者のスキルや能力の向上を図る情報処理システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の情報処理システムとしては、利用者の配属等の属性に基づいて、利用者が学ぶべき教材を選択し、利用者の使用する端末に送信するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開1004−126969号公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の情報処理システムにおいては、個々の利用者に対して、ソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせた、ソフトウェアの使用の訓練の情報等を提供することが困難であるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の情報処理システムは、端末装置とサーバ装置を具備する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信部と、前記使用情報受信部が受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得部と、前記訓練情報取得部が取得した訓練情報を、前記端末装置に送信する訓練情報送信部と、を具備し、前記端末装置は、前記サーバ装置から訓練情報を受信する訓練情報受信部と、前記訓練情報受信部が受信した訓練情報を出力する訓練情報出力部と、を具備する情報処理システムである。
【0005】
かかる構成により、個々の利用者の、外部のソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせて、外部のソフトウェアの使用の訓練の情報を提供できる効果がある。
【0006】
また、本発明の情報処理システムは、前記情報処理システムにおいて、前記端末装置は、前記外部のソフトウェアであり、トレーニングモードと作業モードとを有するソフトウェアを格納しているソフト格納部をさらに備えており、前記訓練情報出力部が前記訓練情報を出力し、トレーニングモードである場合に、作業モードに移行できない情報処理システムである。
【0007】
かかる構成により、訓練が終わるまで、外部のソフトウェアによる作業等をできなくして、利用者に業務の訓練を確実に受けさせることができる。
【0008】
また、本発明の情報処理システムは、前記情報処理システムにおいて、前記訓練情報取得部は、前記使用情報受信部が受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの利用のレベルを決定するレベル決定手段と、前記レベル決定手段が決定したレベルに基づいて、訓練情報を取得する情報取得手段と、を具備する情報処理システムである。
【0009】
かかる構成により、個々の利用者の、外部のソフトウェアを使用するレベルにあわせて、外部のソフトウェアの使用の訓練の情報を提供でき、利用者の外部のソフトウェアを使用するうえでの能力や、スキル等を効率よく向上させることができる。
【0010】
また、本発明の情報処理システムは、前記情報処理システムにおいて、前記端末装置は、前記外部のソフトウェアを格納しているソフト格納部をさらに備え、前記訓練情報受信部は、前記外部のソフトウェアに対する命令を受信し、前記訓練情報出力部は、前記訓練情報受信部が受信した命令を、前記外部のソフトウェアに与え、前記外部のソフトウェアを制御する情報処理システムである。
【0011】
かかる構成により、個々の利用者の、外部のソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせて、外部のソフトウェアの操作手順等を提供できる。これにより、個々の利用者にとって最適な操作手順等を提供したり、個々の利用者に応じて、外部のソフトウェアの使用を制限させることができる。
【0012】
また、本発明の情報処理システムは、前記情報処理システムにおいて、前記命令は、前記外部のソフトウェアの所定の処理の停止命令である情報処理システムである。
【0013】
かかる構成により、個々の利用者の、外部のソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせて、外部のソフトウェアの操作等を停止させることができる。これにより外部のソフトウェアを使用する能力やスキルや知識等を有していない利用者が外部のソフトウェアを使用することを防ぐことができる。
【0014】
また、本発明の情報処理システムは、前記情報処理システムにおいて、前記命令は、前記外部のソフトウェアに対する操作手順を変更する命令である手順変更命令である情報処理システムである。
【0015】
かかる構成により、個々の利用者の、外部のソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせた、外部のソフトウェアの操作手順等を提供できる。これにより、利用者の能力やスキルや知識等に最適な操作手順等を提供できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による情報処理システムによれば、個々の利用者の、ソフトウェアを使用するための能力やスキル、知識等にあわせて、ソフトウェアの使用の訓練の情報を提供できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0018】
図1は、本実施の形態における情報処理システムのブロック図である。情報処理システムは、サーバ装置100と端末装置200とを具備する。サーバ装置100と端末装置200とはネットワーク300を介して接続されている。サーバ装置100は、使用情報受信部101、訓練情報取得部102、および訓練情報送信部103を具備する。訓練情報取得部102は、レベル決定手段1021と情報取得手段1022とを備えている。端末装置200は、訓練情報受信部201、訓練情報出力部202、ソフト格納部203、入力受付部204、処理部205、送信部206を具備する。
【0019】
使用情報受信部101は、サーバ装置100の外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する。「外部のソフトウェア」とは、例えば、業務や、業務の管理等に利用されるソフトウェアであり、具体的には、業務に利用されるデータベース等や、業務の進捗状況を管理するためのソフトウェア等である。業務とは、日常継続して行われる職業上の仕事等のことである。外部のソフトウェアは、端末装置200や、他の端末装置等のメモリやハードディスク等の記憶手段に格納されており、端末装置200や、他の端末装置により読み出され、実行される。ここでは、例として、外部のソフトウェアが端末装置200のソフト格納部203に格納されており、端末装置200により実行される場合について説明する。なお、端末装置200が、外部のソフトウェアを実行するための構成については、公知技術であるので、ここでは説明を省略する。使用情報は、具体的には、外部のソフトウェアを使用する際の、利用者の操作に関する能力や、スキルや、知識等を示す情報や、能力や、スキルや、知識を判定するために利用することのできる情報である。例えば、使用情報は、外部のソフトウェアに対して入力された情報そのものであってもよいし、外部のソフトウェアに対する入力に基づいて取得される情報であってもよい。外部のソフトウェアに対する入力に基づいて取得される情報とは、例えば、外部のソフトウェアに対する入力を、所定の情報に基づいて評価した情報であってもよいし、外部のソフトウェアに対する入力に対して所定の演算等を行ったり、所定の入力の入力回数等をカウントした情報等であってもよい。例えば、外部のソフトウェアに対して行われた入力が誤った入力であるか否かを示す情報でもよい。また、外部のソフトウェアを使用する際の操作に基づいて取得される情報であってもよい。例えば、外部のソフトウェアに対する入力時の文字のタイピングの速さや、ダブルクリックの速さ等であってもよい。また、外部のソフトウェアに対する所定の操作等をカウントして得られた情報であってもよい。例えば、外部のソフトウェアに対して行われた所定の操作、例えばヘルプを参照する操作、の回数を示す情報であってもよい。また、使用情報は、外部のソフトウェアの使用に関連があると考えられる情報でもよい。例えば、外部のソフトウェアが、外国語による入力が必要なものである場合、使用情報を、外部のソフトウェアの利用者の外国語の能力を示す情報、例えば、外部のソフトウェアを用いて行われた語学力テストの点数等、であってもよい。また、使用情報は、上述した情報の1つでもよいし、複数であってもよい。使用情報は、具体的には、外部のソフトウェアの実行時間に関する情報である実行時間情報、または/および外部のソフトウェアに対する入力の正誤に関する情報である正誤情報、または/および外部のソフトウェアのヘルプの参照に関する情報であるヘルプ参照情報である。また、外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果または外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果、および外部のソフトウェアの実行時間に関する情報である実行時間情報または/および外部のソフトウェアに対する入力の正誤に関する情報である正誤情報または/および外部のソフトウェアのヘルプの参照に関する情報であるヘルプ参照情報であってもよい。実行時間情報とは、例えば、外部のソフトウェアの実行開始からの時間の合計や、外部のソフトウェアを最初に実行させた時から現在までの実行時間の合計等である。正誤情報は、例えば、外部のソフトウェアに対する入力において発生した入力ミスや誤り等の間違いの数や頻度等の情報である。ヘルプ参照情報とは、例えば、外部のソフトウェアのヘルプを参照した回数や、利用者が参照したヘルプの内容やカテゴリーに関する情報である。外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果とは、例えば、テストの点数であってもよいし、テストの正解率等であってもよい。また、間違いの多い問題のカテゴリーを示す情報であってもよい。また、外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果は、例えば、利用者が過去に外部のソフトウェアを用いて実施した作業の量や質を、利用者の上司や作業の管理者等が評価した値等であってもよいし、作業の進捗状況等や達成度等を数値化してコンピュータ等により評価した値や、作業全体の処理速度等であってもよい。また、外部のソフトウェアについての知識や、操作方法等についての講習等を過去に受けたか否かを示す情報を、作業の評価結果としてもよい。これらの外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果または外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果は、端末装置200のメモリ等の記憶手段等に予め格納しておき、適宜、使用情報受信部101に送信されるようにしてもよい。使用情報のデータ構造は問わない。使用情報受信部101は、無線または有線の通信手段や、放送手段等で実現され得る。
【0020】
訓練情報取得部102は、使用情報受信部101が受信した使用情報に基づいて、上述した外部のソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する。具体的には、訓練情報取得部102は、使用情報に対応した利用者が、外部のソフトウェアを使用するために必要と考えられる訓練や、外部のソフトウェアを使用する上での能力やスキルや技術等を向上させるために必要と考えられる訓練を取得する。訓練情報取得部102が、使用情報に基づいて、どのように訓練情報を取得するかは問わない。例えば、使用情報と、取得される訓練情報との対応関係を定義するテーブル等のデータを用意しておき、このテーブルに基づいて、使用情報に対応した訓練情報を取得するようにしてもよい。また、使用情報が数値で構成される情報である場合、予め設定されている閾値等と、使用情報とを比較して、使用情報が閾値以上か否かにより、取得する訓練情報を決定し、この訓練情報を取得してもよい。ここでは、特に、レベル決定手段1021と情報取得手段1022とを用いて、使用情報に基づいて訓練情報を取得する場合について説明する。訓練情報とは、具体的には、使用情報に対応した利用者に対し、外部のソフトウェアの使用に関する技術の習熟度や熟練度等を向上させるための訓練や、外部のソフトウェアを使用する上での知識等の習得を行うための訓練に利用される情報である。訓練情報は、例えば、テキストや、静止画像、動画像、音声等により構成された、外部のソフトウェアの使用方法等の訓練、知識の習得を行うための訓練に利用される教材等、例えばe−ラーニングのコンテンツ等である。また、訓練情報は、端末装置200において実行可能なソフトウェア、例えばe−ラーニング教材のアプリケーション等であってもよい。訓練情報取得部102が訓練情報をどこから取得するかは問わない。例えば、訓練情報が、メモリやハードディスク、CD−ROM等の記憶媒体に格納されている場合、この記憶媒体から訓練情報を読み出すようにしてもよい。また、ネットワーク等により接続された外部のサーバ等から、訓練情報を取得するようにしてもよい。また、訓練情報取得部102は、使用情報受信部101が受信した使用情報に基づいて、外部のソフトウェアに対する命令を取得する。具体的には、訓練情報取得部102は、使用情報に基づき、利用者の外部のソフトウェアに対する習熟度や熟練度、外部のソフトウェアに関する知識等に応じて、外部のソフトウェアに対する命令を取得する。「外部のソフトウェアに対する命令」とは、外部のソフトウェアの動作を制御するための命令であり、具体的には、外部のソフトウェアの所定の処理の停止命令や、外部のソフトウェアに対する操作手順を変更する命令である手順変更命令である。停止命令とは、例えば、外部のソフトウェアが、顧客情報データベースのソフトウェアである場合、顧客を検索するための入力の受付を停止するための命令や、起動しているソフトウェアを終了させる命令等である。また、手順変更命令とは、例えば、外部のソフトウェアの操作手順の一つを省略したり、操作手順を追加したり、操作手順の順番を変更する命令である。手順変更命令には、外部のソフトウェアの特定の操作ができないようにしたり、特定の操作をできるようにしたり、操作項目を増減させたり、扱えるデータの量や内容等を変更したりする命令も含む。例えば、外部のソフトウェアが、所定の手順変更命令を受けた場合、キーボードショートカットが使えるようになる等の、外部のソフトウェアの高度な知識が要求される操作が可能となったり、処理対象となるデータ量を増やしたりすることが可能となる。。訓練情報取得部102が取得する命令のデータ構造は問わない。訓練情報取得部102が、使用情報に基づいて、どのように命令を取得するかは問わない。例えば、上述した訓練情報と同様の処理により、使用情報に基づいた命令を取得してもよい。訓練情報取得部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。訓練情報取得部102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0021】
レベル決定手段1021は、使用情報受信部101が受信した使用情報に基づいて、上述した外部のソフトウェアの利用者のレベルを決定する。レベル決定手段1021が利用者のレベルを決定するタイミングやトリガーは問わない。例えば、使用情報を受信するごとに利用者のレベルを決定してもよいし、所定数の使用情報が蓄積された場合に、利用者のレベルを決定してもよい。また、週末、月末など、定期的、あるいは不定期に処理してもよい。また、サーバ装置100の管理者等から指示を受け付けたことをトリガーとして、利用者のレベルを決定してもよい。利用者のレベルとは、例えば、利用者の、外部のソフトウェアを使用する能力やスキルについての習熟度や熟練度、外部のソフトウェアを使用するために必要となる知識の習得度等である。利用者のレベルは、数値で表してもよいし、「高」、「低」等のキーワード等で表してもよく、その表現方法は問わない。レベル決定手段1021は、利用者ごとに一つのレベルを決定してもよいし、各利用者の技術や知識のカテゴリーごとのレベルを決定してもよい。例えば、ある利用者の外部のソフトウェアを使用するレベルを、「1級」、「6級」等と評価してもよいし、ある利用者の、外部のソフトウェアの特定の機能の利用するレベルを、それぞれ、「優」、「良」と評価してもよい。また、複数の異なる外部のソフトウェアを利用するレベルを、「A」、「B」、「C」等の記号で評価してもよい。レベル決定手段1021は、使用情報に基づいてどのように利用者のレベルを決定するかは問わない。例えば、使用情報が、予め設定された所定の条件に合致するか否かを判断し、合致した場合と合致しなかった場合とで利用者のレベルを異なるレベルに決定するようにしてもよい。具体的には、使用情報を、利用者のある業務内容についての知識を問うテストの点数とし、この点数が、70点以上であれば、その業務内容についての知識があるとして「合格レベル」として、70点未満であれば、「不合格レベル」と判断してもよい。また、使用情報に対して所定の演算を行った結果から、利用者のレベルを決定するようにしてもよい。また、使用情報と利用者のレベルとの対応関係を定義するテーブル等のデータを用意しておき、このテーブルに基づいて、使用情報に対応付けられた利用者のレベルを取得するようにしてもよい。また、使用情報を、例えば、外部のソフトウェアの操作ミスの内容と、回数とを示す情報とし、その操作ミスに対して、内容の重要性に応じた点数を設定しておき、その点数と回数との積を、操作ミスの内容ごとに求め、それらの合計を算出する。そして、その算出した値が所定の範囲にあるか否かにより、利用者の業務に対するレベルを決定してもよい。また、使用情報を、利用者の利用したヘルプのカテゴリー、例えば、「データの入力についてのヘルプ」というカテゴリー等、とした場合、そのヘルプのカテゴリーに関する技術についての利用者の習熟度が低いと判断して、そのカテゴリーのレベルを「低」に決定してもよい。また、レベル決定手段1021が上述したようなレベルの決定の仕方の1以上のものを組み合わせて、レベルを決定するようにしてもよい。レベル決定手段1021は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。レベル決定手段1021の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0022】
情報取得手段1022は、レベル決定手段1021が決定したレベルに基づいて、訓練情報を取得する。具体的には、レベルと対応付けられてメモリやハードディスク等の記憶媒体に格納されている訓練情報を取得する。また、情報取得手段1022は、レベル決定手段1021が決定したレベルに基づいて、上述したような外部のソフトウェアに対する命令を取得する。情報取得手段1022は、訓練情報および命令のいずれか一方のみを取得するようにしてもよい。また、訓練情報および命令を取得するようにしてもよい。また、複数の訓練情報や命令を取得するようにしてもよい。例えば、レベル決定手段1021が、外部のソフトウェアの利用者の、ある業務、例えばプレゼンテーション、についてのレベルとして、「低」というレベルを決定した場合、情報取得手段1022は、このプレゼンテーションについての「低」というレベルに基づいて、プレゼンテーションの技術を向上させるための教材の情報や、アプリケーションを取得する。なお、レベル決定手段1021が決定したレベルに応じた訓練情報が、アプリケーションや、アプリケーションで処理するためのデータである場合、情報取得手段1022や、サーバ装置100内の他の処理部等が、レベルに応じた訓練情報を実行したり、アプリケーションで処理させたりして、その結果得られた表示用のデータ等の情報を、後述する訓練情報送信部103から、訓練情報として、端末装置200に送信するようにしてもよい。また、この送信された情報により端末装置200に表示された情報に対する入力を、端末装置200で受け付け、この受け付けた情報をサーバ装置100に送信して、サーバ装置100の情報取得手段1022や他の処理部において、この情報を処理したり、この情報に応じてアプリケーションの処理内容や、処理手順等を変更するようにしてもよい。情報取得手段1022は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。情報取得手段1022の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0023】
訓練情報送信部103は、訓練情報取得部102が取得した訓練情報を、端末装置200に送信する。また、訓練情報送信部103は、訓練情報取得部102が取得した命令を、端末装置200に送信する。訓練情報送信部103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0024】
訓練情報受信部201は、サーバ装置100から訓練情報を受信する。また、サーバ装置100から命令を受信する。訓練情報受信部201は、無線または有線の通信手段や、放送手段等で実現され得る。
【0025】
訓練情報出力部202は、訓練情報受信部201が受信した訓練情報を出力する。ここで述べる「出力」とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。例えば、訓練情報出力部202は、訓練情報受信部201が受信した訓練情報、例えば、業務についての知識を記載したテキストデータや画像により構成される教材をプリンタから印刷してもよい。また、訓練情報出力部202は、動画像により構成される訓練情報をディスプレイ等に表示してもよい。また、訓練情報がアプリケーションである場合、訓練情報出力部202は、このアプリケーションを実行させ、その出力をディスプレイに表示してもよい。訓練情報出力部202は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。また、訓練情報出力部202は、訓練情報受信部201が受信した手順変更命令等の命令を、上述した外部のソフトウェアに出力し、外部のソフトウェアを制御してもよい。例えば、訓練情報出力部202は、訓練情報受信部201が受信した命令を、外部のソフトウェアを実行する処理部205等に出力して、外部のソフトウェアの動作を制御してもよい。訓練情報出力部202が訓練情報や命令を出力するタイミングやトリガーは問わない。訓練情報受信部201が訓練情報や命令を受信したことをトリガーとして、情報を出力してもよいし、一旦メモリ等に格納した情報を、利用者の指示を受け付けた場合に、実行させるようにしてもよい。また、利用者が別の日に外部のソフトウェアを立ち上げる際に情報を出力するようにしてもよい。訓練情報出力部202は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。また、訓練情報出力部202において、アプリケーションにより構成される訓練情報を実行させる場合、訓練情報出力部202は、MPUやメモリ等により実現可能である。なお、訓練情報出力部202において、アプリケーションにより構成される訓練情報を実行させる代わりに、端末装置200の他の処理部、例えば、処理部205等により、訓練情報を実行させ、その出力のみを訓練情報出力部202から出力するようにしてもよい。
【0026】
ソフト格納部203は、上述したような外部のソフトウェアを格納している。ソフト格納部203は、不揮発性の記録媒体(ハードディスクや書き換え不可の光ディスク等を含む)が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0027】
入力受付部204は、端末装置200に対する入力を受け付ける。入力受付部204の受け付ける入力データのデータ構造は問わない。入力受付部204の受け付ける入力は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面による入力等で、入力手段はどのようなものであってもよい。入力受付部204は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0028】
処理部205は、ソフト格納部203に格納されている外部のソフトウェアを実行する。また、入力受付部204から受け付けた外部のソフトウェアに対する入力に基づいて、外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を構成する。処理部205は、例えば、MPUやメモリ等で実現され得る。
【0029】
送信部206は、処理部205が構成した情報、例えば使用情報を、サーバ装置100に送信する。送信部206が、処理部205が構成した情報、例えば使用情報を送信するタイミングやトリガーは問わない。例えば、処理部205により、使用情報等が構成されたことをトリガーとして、使用情報等を送信するようにしてもよいし、予め設定された時間等に、定期的、あるいは不定期に情報を送信するようにしてもよい。また、サーバ装置100から、使用情報等の送信を要求する情報を受け付けた場合に、情報を送信してもよい。送信部206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0030】
なお、本実施の形態においては、特に、ソフト格納部203が、外部のソフトウェアとして、トレーニングモードと、作業モードとを有するソフトウェアを格納しており、訓練情報出力部202が訓練情報を出力し、トレーニングモードである場合に、作業モードに移行できないようにした場合について説明する。トレーニングモードとは、外部のソフトウェアの使用についての訓練が行われているモードであり、具体的には、訓練情報出力部202が出力する訓練情報に基づいた、外部のソフトウェアを使用するために必要と考えられる訓練や、外部のソフトウェアを使用する上での習熟度や熟練度等を向上させるために必要と考えられる訓練が行われるモードである。トレーニングモードにおいては、例えば、外部のソフトウェアは、入力受付部204等からのデータの入力や、訓練モードに必要のない端末装置200の操作の指示等を受け付けないようになり、通常の作業を実行させることができなくなる。また、作業モードとは、外部のソフトウェアの使用についての訓練が行われていないモードであり、外部のソフトウェアに通常の作業を実行させることの可能なモードである。例えば、外部のソフトウェアが、業務管理のソフトウェアである場合、作業モードは、業務に関する入力データを受け付けること等が可能なモードである。例えば、処理部205が、ソフト格納部203に格納されている外部のソフトウェアを動作させている場合に、訓練情報出力部202が訓練情報を出力すると、この出力をトリガーとして、外部のソフトウェアは、トレーニングモードに移行する。そして、トレーニングモード移行後は、所定の条件を満たすまでトレーニングモードを終了して、作業モードに移行できないようになる。ここで述べる所定の条件とは、訓練情報出力部202が出力する訓練情報によるトレーニングを利用者が受けたか否かや、トレーニング内容を利用者が習得したか否か等の条件である。例えば、訓練情報出力部202が出力する情報が教材等である場合、教材の内容の理解を確認したか否かのテストの採点結果が、合格点以上であるか否かという条件や、教材の予め設定されている内容を、全て再生したか否かといった条件等である。また、訓練情報出力部202が出力する情報やアプリケーションが提供する教育カリキュラムの予め設定されている課程を修了したか否かという条件等でもよい。
【0031】
ネットワーク300は、端末装置200と、サーバ装置100との間での、情報の送受信を可能とするものであれば、どのようなネットワークであっても良い。このネットワークは、例えば、IPプロトコル等を用いた無線または有線のネットワークであってもよい。また、このネットワークにおける通信を、地上波放送、ケーブルテレビ放送、衛星放送等により実現しても良い。また、端末装置200と、サーバ装置100との間で情報の通信が可能であれば、両者をどのように接続してもよい。例えば、ネットワークで接続する代わりに、IEEE1394やUSBといったシリアルバス等を用いて接続してもよい。また、ネットワーク300の代わりに、公衆回線等を用いて接続してもよい。
【0032】
次に、情報処理システムのサーバ装置100の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)使用情報受信部101は、使用情報を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、ステップS202へ進み、受け付けていない場合、ステップS201へ戻る。
【0033】
(ステップS202)レベル決定手段1021は、ステップS201において受け付けた使用情報に基づいて、利用者のレベルを決定するか否かを判定する。レベルを決定するか否かは、どのように判定してもよい。例えば、使用情報を受け付けたことをトリガーとしてレベルを決定することを判定してもよい。また、使用情報を受け付けたタイミングが、レベルを決定するタイミングとして予め設定されたタイミングであるか否か、例えば、週末であるか否か等により、レベルの決定を行うか否かを判定してもよい。決定を行う場合、ステップS203へ進み、決定を行わない場合、ステップS201へ戻る。
【0034】
(ステップS203)レベル決定手段1021は、ステップS201において受け付けた使用情報に基づいて、利用者のレベルを決定する。このレベル決定手段1021がレベルを決定する処理の具体例については図7を用いて後述する。
【0035】
(ステップS204)情報取得手段1022は、ステップS203において決定したレベルに応じた訓練情報があるか否かを判定する。ある場合、ステップS205に進み、ない場合、ステップS206へ進む。
【0036】
(ステップS205)情報取得手段1022は、ステップS203において決定したレベルに応じた訓練情報を取得する。
【0037】
(ステップS206)情報取得手段1022は、ステップS203において決定したレベルに応じた命令があるか否かを判定する。ある場合、ステップS207に進み、ない場合、ステップS208へ進む。
【0038】
(ステップS207)情報取得手段1022は、ステップS203において決定したレベルに応じた命令を取得する。
【0039】
(ステップS208)訓練情報送信部103は、端末装置200に対して送信する情報、すなわち、訓練情報または命令の少なくとも一方があるか否か判定する。ある場合、ステップS209へ進み、ない場合、ステップS201に戻る。
【0040】
(ステップS209)訓練情報送信部103は、ステップS205において取得した訓練情報、またはステップS207において取得した命令、もしくはその両方を、端末装置200に対して送信する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0041】
次に、情報処理システムの端末装置200の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)入力受付部204は、入力を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、ステップS302へ進み、受け付けていない場合、ステップS306へ進む。
【0042】
(ステップS302)処理部205は、ステップS301において受け付けた入力が、外部のソフトウェアを起動する指示であるか否かを判定する。外部のソフトウェアを起動する指示の場合、ステップS303へ進み、起動する指示でない場合、ステップS304へ進む。
【0043】
(ステップS303)処理部205は、ソフト格納部203に格納されている外部のソフトウェアを起動する。そして、ステップS301に戻る。
【0044】
(ステップS304)処理部205は、ステップS301において受け付けた入力に基づいて処理を行う。例えば、処理部205は、ステップS301において入力されたデータを、外部のソフトウェア上において処理する。また、処理部205は、サーバ装置100に送信するための使用情報を、ステップS301において受け付けた入力に基づいて構成する処理を行う。この処理には、外部のソフトウェアを終了する処理も含まれる。
【0045】
(ステップS305)送信部206は、ステップS304において構成した使用情報を送信する。そして、ステップS301に戻る。
【0046】
(ステップS306)訓練情報受信部201は、サーバ装置100から情報を受信したか否かを判定する。受信した場合、ステップS307へ進み、受信していない場合、ステップS301に戻る。
【0047】
(ステップS307)訓練情報受信部201は、サーバ装置100から受信した情報が、訓練情報であるか否かを判定する。訓練情報である場合、ステップS308へ進み、訓練情報でない場合、ステップS312へ進む。
【0048】
(ステップS308)訓練情報出力部202は、ステップS306で受信した訓練情報を出力、ここでは特に表示する。そしてステップS309へ進む。
【0049】
(ステップS309)処理部205は、ステップS308において訓練情報が出力されたことをトリガーとして、ソフトウェアの設定等を変更して、ソフトウェアをトレーニングモードに移行させる。
【0050】
(ステップS310)端末装置200は、所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、利用者が、訓練情報出力部202から出力される訓練情報であるトレーニング用のコンテンツを最初から最後まで視聴したか否かを判定して、利用者がトレーニング用のコンテンツを全て視聴したか否かを判定し、コンテンツが最後まで視聴されていた場合、所定の条件を満たすと判定してもよい。また、訓練情報がトレーニング用のアプリケーションである場合、このアプリケーションによって実行されたトレーニング内容の理解度を確認するテストに対し、利用者が入力した解答が、基準点を上回った場合に、所定の条件を満たすと判定してもよい。所定の条件を満たすと判定した場合、ステップS311に進み、判定されない場合、ステップS310に戻る。
【0051】
(ステップS311)処理部205は、ステップS310において所定の条件を満たしたことをトリガーとして、ソフトウェアを作業モードに移行する。例えば、訓練情報出力部202から出力されるトレーニング用のコンテンツが最後まで実行されたことをトリガーとして、ソフトウェアの設定等を変更して、ソフトウェアを作業モードに移行させる。
【0052】
(ステップS312)訓練情報受信部201は、サーバ装置100から受信した情報が、命令であるか否かを判定する。命令である場合、ステップS313へ進み、命令でない場合、ステップS301に戻る。
【0053】
(ステップS313)訓練情報出力部202は、ステップS306により受信した命令を外部のソフトウェア、具体的には処理部205により実行中の外部のソフトウェアに対して出力して、外部のソフトウェアを制御する。例えば、ステップS306により受信した命令が、手順変更命令である場合、外部のソフトウェアの処理手順を変更する制御を行う。そして、ステップS301に戻る。
【0054】
なお、図3のフローチャートにおいては、外部のソフトウェアを端末装置200で実行させるようにしたが、外部のソフトウェアを端末装置200以外の他の端末装置等で実行させる場合、ステップS301からステップS305の処理等を省略するようにしてもよい。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0055】
(具体例)
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体例について説明する。この具体例においては、端末装置200の利用者による外部のソフトウェアの実行時間に応じて、サーバ装置100が利用者の、ソフトウェアの利用のレベルを決定し、そのレベルに応じて、利用者に外部のソフトウェアについてのトレーニングを提供したり、外部のソフトウェアの処理に対する操作手順を変更したりするようにしたものである。
【0056】
この具体例における情報処理システムの概念図は図4である。端末装置200と、サーバ装置100とは、インターネットプロトコルを利用したネットワーク300により接続されているものとする。
【0057】
ここでは例として、端末装置200の利用者が、ある企業のスタッフであり、端末装置200の外部のソフトウェアが、顧客情報を管理するデータベース(以下、顧客データベースと称す)であるとする。なお、データベースの構成等については公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0058】
図5は、端末装置200の外部のソフトウェアである顧客データベースの通常の検索画面である「通常検索画面」の一例を示す図である。図5に示すように、顧客データベースの「通常検索画面」には、「顧客年齢」、「商品購入日」、「購入商品」、および「購入回数」の、検索条件入力欄が表示されている。「顧客年齢」は、顧客の属性のうちの顧客の年齢を検索条件として入力する欄である。「商品購入日」は、顧客が商品を購入した日付を検索条件として入力する欄である。「購入商品」は、顧客が購入した商品名を検索条件として入力する欄である。「購入回数」は顧客の過去の商品の購入回数を検索条件として入力する欄である。
【0059】
利用者は、入力受付部204から、顧客データベースを立ち上げるための入力を行って、顧客データベースを立ち上げ、さらに、顧客データベースのメニュー等を操作して、図5に示した通常の検索画面を開き、1以上の欄に検索条件を入力して、検索を実行することにより、検索条件に合致した顧客の人数等を検索結果として得ることができる。
【0060】
この顧客データベースにおいては、終了時ごとに、この顧客データベースを立ち上げた時刻と、終了した時刻とを有する使用情報が、処理部205において構成され、送信部206からサーバ装置100に対して送信される。
【0061】
サーバ装置100の使用情報受信部101は、顧客データベースの終了時に送信された利用者についての使用情報を受信し、例えば、メモリやハードディスク等の記憶媒体に蓄積する。この蓄積は、情報を受信する際の一時記憶等も含む概念である。
【0062】
図6は記憶媒体等に格納されている顧客データベースの使用時刻を管理するための使用時刻管理表である。この使用時刻管理表は、「使用開始時刻」、「使用終了時刻」という属性を有している。「使用開始時刻」は、顧客データベースの使用開始時刻である。「使用終了時刻」は、顧客データベースの使用終了時刻である。「使用開始時刻」および「使用終了時刻」のそれぞれの単位は、年、日、時間、分、秒等のいずれであってもよい。
【0063】
ここで、利用者が、顧客データベースを立ち上げ、顧客の名前を含む顧客情報を検索するための検索画面である「上級検索画面」を開くための操作をメニュー等から行ったとする。このとき、「上級検索画面」を開く処理が、処理部205により行われるとともに、この「上級検索画面」を開く指示を受けたことを示す情報である上級検索指示情報が、例えば送信部206から、サーバ装置100に対して送信される。
【0064】
サーバ装置100の使用情報受信部101が、上級検索指示情報を受け取ると、この上級検索指示情報を受け取ったことをトリガーとして、レベル決定手段1021は、外部のソフトウェアの利用のレベルを決定する処理を行う。
【0065】
サーバ装置100のレベル決定手段1021が、使用情報に基づいて利用者のレベルを決定する処理を、図7に示すようなフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2に示した、ステップS203の処理に相当する。
【0066】
(ステップS701)レベル決定手段1021は、カウンターKに1を代入する。
(ステップS702)レベル決定手段1021は、図6に示したような使用時刻管理表の、K番目のレコードの「使用終了時刻」の値から、「使用開始時刻」の値を減算して、顧客データベースの実行時間を算出する。
【0067】
(ステップS703)レベル決定手段1021は、ステップS702で算出した実行時間の値を累積して、利用者が、過去に使用した顧客データベースの実行時間を加算した値である延べ実行時間を算出する。なお、延べ実行時間の初期値は0である。
(ステップS704)レベル決定手段1021は、カウンターKを1インクリメントする。
【0068】
(ステップS705)レベル決定手段1021は、使用時刻管理表にK番目のレコードがあるか否か判定する。レコードがある場合、ステップS702に戻り、レコードがない場合、ステップS706へ進む。
【0069】
(ステップS706)レベル決定手段1021は、ステップS703で算出した延べ実行時間が、予め設定された第一閾値以上であるか否かを判定する。第一閾値は、利用者による顧客データベースの延べ実行時間が、同じ企業における平均的な上級者以上の顧客データベースに対する操作技術や知識等を取得するのに十分と考えられる時間であるか否かを判断するための閾値である。延べ実行時間が第一閾値以上であれば、ステップS707へ進み、第一閾値以上でなければ、ステップS708へ進む。
【0070】
(ステップS707)レベル決定手段1021は、利用者のレベルを「上級レベル」に決定する。そして上位関数にリターンする。
【0071】
(ステップS708)レベル決定手段1021は、ステップS703で算出した延べ実行時間が、予め設定された第二閾値以上であるか否かを判定する。第二閾値は、利用者による顧客データベースの延べ実行時間が、同じ企業における平均的な中級者以上の顧客データベースに対する操作技術や知識等を取得するのに十分と考えられる時間であるか否かを判断するための閾値である。なお、第二閾値の値は、第一閾値の値よりも小さい。延べ実行時間が第二閾値以上であれば、ステップS709へ進み、第二閾値以上でなければ、ステップS710へ進む。
【0072】
(ステップS709)レベル決定手段1021は、利用者のレベルを「中級レベル」に決定する。そして上位関数にリターンする。
【0073】
(ステップS710)レベル決定手段1021は、利用者のレベルを「初級レベル」に決定する。そして上位関数にリターンする。
【0074】
情報取得手段1022は、レベル決定手段1021が決定したレベルに応じた訓練情報や命令をメモリやハードディスク等の記憶媒体から取得する。
【0075】
ここでは、例として、第一の閾値が、600時間、第二の閾値が300時間であるとし、利用者の延べ実行時間が、340時間であったとすると、利用者の顧客データベースを利用するレベルは、「中級レベル」に設定される。
【0076】
図8は、メモリやハードディスク等に格納されている、顧客データベースについての訓練情報を管理するための、訓練情報管理表である。訓練情報管理表は、「レベル」、「訓練」という属性を有している。「レベル」は、レベル決定手段1021により決定された利用者の顧客データベースを利用するレベルであり、「訓練」は、顧客データベースについての訓練に用いられる訓練情報である。「privacy」という教材は、利用者に、顧客データベースに含まれるデータには、顧客のプライバシーに関するデータがあることを教育するための、インタラクティブな動画像により構成される教材である。「advance」という教材は、利用者に、顧客データベースに含まれる顧客の情報をどのように保護し、取り扱うかというレッスンや、個人情報の取り扱いについての法律的な知識等を教育するための、インタラクティブな動画像により構成される教材である。
【0077】
図9は、メモリやハードディスク等に格納されている、顧客データベースに対する命令を管理するための命令管理表である。命令管理表は、「レベル」、「命令」という属性を有している。「レベル」は、レベル決定手段1021により決定されたレベルであり、「命令」は、顧客データベースを制御する命令である。「set_expert」は、顧客データベースの設定を「上級レベル」の利用者向けの設定に変更する命令、「stop_process」は、顧客データベースに行われている処理を中止させる命令である。
【0078】
ここでは、利用者のレベルが、「中級レベル」であるため、情報取得手段1022は、図8に示す訓練情報管理表から、「レベル」属性が、「中級レベル」に合致するレコードを検索し、そのレコードの「訓練」属性が示す訓練情報、ここでは、「advance」という訓練情報をメモリ等の記憶媒体から取得する。
【0079】
また、情報取得手段1022は、図9に示す命令管理表から、「レベル」属性が、「中級レベル」に合致するレコードを検索し、ここでは、合致するレコードがないため、命令は取得しない。
【0080】
訓練情報送信部103は、情報取得手段1022が取得した訓練情報である「advance」を、端末装置200に送信する。
【0081】
端末装置200では、訓練情報受信部201が、「advance」という訓練情報を受信し、この訓練情報を訓練情報出力部202から出力する。また、出力される際に、処理部205は、外部のデータベースである顧客データベースを、トレーニングモードに設定する。これにより、顧客データベースは、「上級検索画面」等に対する利用者からの入力を受け付けなくなる。
【0082】
図10は、訓練情報出力部202から出力される「advance」という教材の表示例である。この教材は、中級レベルの利用者が、個人名等の顧客の個人情報を含む「上級検索画面」を利用するために、必要なスキルや知識等を習得させるための教材であり、この教材を習得することで、中級レベルの利用者でも個人情報を扱うスキルや知識を習得しているとみなされる。
利用者がこの「advance」という教材を全て視聴した時点で、訓練情報出力部202は、利用者が所定の条件を満たしたと判断する。そして、所定の条件を満たしたことを示す情報を、処理部205に送信する。処理部205は、この情報に基づいて、顧客データベースを、入出力の可能な作業モードに設定する。これにより、利用者は、「上級検索画面」を利用した顧客データベースの操作が可能となる。
図11は、顧客データベースの「上級検索画面」の表示例を示す図である。「上級検索画面」には、図5に示した「通常検索画面」に加えて、「顧客名」、「性別」、および「所在地」の検索条件入力欄が表示される。「顧客名」、「性別」、および「所在地」は、それぞれ顧客の名前、性別、住所を入力する欄である。
このような「上級検索画面」を用いて検索を行うことにより、利用者は、顧客の名前等による顧客データベースの検索等が可能となる。また、「上級検索画面」を用いた検索においては、検索結果においても、検索条件に合致した顧客名等が表示可能となる。
【0083】
なお、利用者がこの「advance」という教材を全て視聴しない場合には、顧客データベースは入力等を受け付けないトレーニングモードのままであり、利用者は、「上級検索画面」を利用した顧客データベースの操作ができない。
【0084】
ここで、利用者の顧客データベースの延べ実行時間が800時間であった場合、レベル決定手段1021は利用者のレベルを「上級レベル」に決定する。
【0085】
そして、情報取得手段1022は、図8に示す訓練情報管理表から、「レベル」属性が、「上級レベル」に合致するレコードを検索し、合致するレコードがないため、訓練情報は取得しない。
【0086】
また、情報取得手段1022は、図9に示す命令管理表から、「レベル」属性が、「中級レベル」に合致するレコードを検索し、合致するレコードの命令である「set_expert」を取得する。
【0087】
訓練情報送信部103は、情報取得手段1022の取得した命令「set_expert」を端末装置200に送信する。
【0088】
端末装置200では、訓練情報受信部201が、「set_expert」という命令を受信し、この命令を訓練情報出力部202から処理部205に出力する。
【0089】
処理部205では、この「set_expert」という命令に基づいて、顧客データベースの設定を「上級レベル」に設定する。具体的には、初期状態では利用できなかった、キーボードショートカットを利用できるように、顧客データベースの設定を変更する。この結果、顧客データベースの利用時間の長い「上級レベル」の利用者は、顧客データベースにおいて、「上級検索画面」を利用できるとともに、顧客データベースを「上級レベル」の設定で使用可能となる。具体的には、操作性を向上させることのできるキーボードショートカットの利用が可能となる。
【0090】
また、利用者の顧客データベースの延べ実行時間が10時間であった場合、レベル決定手段1021は利用者のレベルを「初級レベル」に決定する。
【0091】
そして、情報取得手段1022は、図8に示す訓練情報管理表から、「レベル」属性が、「初級レベル」に合致するレコードを検索し、合致するレコードの訓練情報である「privacy」を取得する。
【0092】
また、情報取得手段1022は、図9に示す命令管理表から、「レベル」属性が、「初級レベル」に合致するレコードを検索し、合致するレコードの命令である「stop_process」を取得する。
【0093】
訓練情報送信部103は、情報取得手段1022の取得した訓練情報である「privacy」と、「stop_process」という命令を端末装置200に送信する。
【0094】
端末装置200では、訓練情報受信部201が、「privacy」という訓練情報を受信し、この訓練情報を訓練情報出力部202から出力する。また、出力される際に、処理部205は、外部のデータベースである顧客データベースを、トレーニングモードに設定する。これにより、顧客データベースは、「上級検索画面」等に対する利用者からの入力を受け付けなくなる。
【0095】
訓練情報出力部202から出力される「privacy」という教材は、初級レベルの利用者に対し、顧客データベースにおける個人情報の重要性や、個人情報を扱う上での責任等を認知させるための教材であり、この教材の内容を習得することで、「上級検索画面」を、利用できない理由を、初級レベルの利用者に理解させることが可能となる。
利用者がこの「privacy」という教材を全て視聴した時点で、訓練情報出力部202は、利用者が所定の条件を満たしたと判断する。そして、所定の条件を満たしたことを示す情報を、処理部205に送信する。処理部205は、この情報に基づいて、顧客データベースを、入出力の可能な作業モードに設定する。さらに、訓練情報出力部202は、「stop_process」という命令を処理部205に出力する。
【0096】
処理部205では、この「stop_process」という命令に基づいて、「上級検索画面」を利用した処理を中止させる。具体的には、この「上級検索画面」を閉じる。この結果、顧客データベースの利用時間の短い「初級レベル」の利用者は、顧客データベースにおいて、「上級検索画面」を利用できない。
【0097】
なお、上記の具体例において、端末装置200において、使用開始時刻や使用終了時刻等を順次格納し、「上級検索画面」を表示する操作が行われた場合に、これらの使用開始時刻や使用終了時刻等の情報を、サーバ装置100に送信するようにしてもよい。また、サーバ装置100や端末装置200において、予め使用終了時刻から使用開始時刻を減算して求めた顧客データベースの実行時間を格納するようにしてもよい。
【0098】
以上、本実施の形態によれば、利用者の、外部のソフトウェアの使用に関する情報から、利用者のレベルを決定し、そのレベルに応じて、外部のソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を出力することにより、個々の利用者の操作の能力やスキル、知識等に応じて、外部のソフトウェアの操作の能力やスキル、知識等を向上させるためのトレーニングを適宜提供することが可能となる。これにより、個々の利用者にあわせた効率的なトレーニングを提供することが可能となる。
【0099】
また、本実施の形態によれば、利用者の、外部のソフトウェアの使用に関する情報から、利用者のレベルを決定し、そのレベルに応じて、外部のソフトウェアの操作手順を変更したり、処理を停止したりすることにより、個々の利用者の操作のスキルや、知識等に応じた、外部のソフトウェアの操作方法を適宜提供したり、外部のソフトウェアの操作を停止させたりすることが可能となる。これにより、個々の利用者にとって最適な操作手順等を提供したり、個々の利用者の能力やスキル等に応じて、外部のソフトウェアの使用を制限させることができる。
【0100】
また、訓練情報出力部202が、訓練情報受信部201が受信した訓練情報を出力し、外部のソフトウェアがトレーニングモードに移行した後は、所定の条件を満たすまで、作業モードを移行できないようにしたことにより、外部のソフトウェアに対する訓練が終わるまで、外部のソフトウェアの操作等ができなくなる。このため、例えば、利用者は、訓練が終わるまで、外部のソフトウェアを終了させたりすることができないため、外部のソフトウェアに関しての訓練の実施を先延ばししたりすることができず、利用者に業務の訓練を確実に受けさせることができる。
【0101】
なお、本実施の形態においては、利用者のレベルの判定をどのような使用情報に基づいてどのように判定してもよい。例えば、外部のソフトウェアについての、ヘルプの参照回数や、参照時間を、サーバ装置100に送信するようにして、ヘルプの参照回数や、参照時間から、利用者のレベルを判定するようにしてもよい。例えば、ヘルプを参照する回数が多かったり、参照する時間が長い利用者を、外部のソフトウェアを利用する技術や知識が低いと判定することができる。
【0102】
また、外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果、または前記外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果を使用情報の一つとして利用して、この使用上に基づいて訓練情報や命令を取得してもよい。例えば、外部のソフトウェアの操作方法の知識等を問うテストを、外部のソフトウェアの最初に立ち上げる際や、定期的、あるいは不定期等に行って、その点数に応じた訓練情報を、予め設定されたタイミングで訓練情報取得部102が取得するようにしてもよい。また、予め端末装置200のメモリ等の記憶媒体に格納されている外部のソフトウェアを使用する技術や知識等についての、上司や、インストラクター等の評価結果を含む使用情報を、サーバ装置100に送信し、サーバ装置において、この使用情報のうちの評価結果に基づいて、利用者のレベルを評価するために用いる閾値等の値を変更してもよい。例えば、前記の具体例において、利用者が予め顧客データベースの使い方についての講習を受けており、利用者の顧客データベースを使用する上での技術が高いというインストラクターによる評価が、端末装置200のメモリに格納されている場合、レベル判定手段1021においては、使用情報に含まれるインストラクターの評価結果に基づいて、通常は、600時間である第一の閾値、および300時間である第二の閾値の代わりに、400時間である第一の閾値、150時間である第二の閾値を選択して利用するようにしてもよい。
【0103】
なお、上記具体例においては、外部のソフトウェアが、顧客データベースである場合について説明したが、外部のソフトウェアは、業務に関係するソフトウェアであれば、どのようなソフトウェアであってもよい。例えば、ERM(Enterprise Resource Planning)ソフトウェアであってもよく、CRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアや、企業ごとの業務管理システムや、工程管理システム等であってもよい。
【0104】
また、上記実施の形態においては、外部のソフトウェアに対する入力に関する情報として、外部のソフトウェアの使用を開始した時刻等を、サーバ装置100に送信するようにしたが、外部のソフトウェアの使用に関する情報は、外部のソフトウェアを使用する利用者の技術や、知識の判断に利用できる情報であれば、外部のソフトウェアを実際に使用することにより得られる情報でなくてもよい。例えば、外部のソフトウェアを使用する業務に関する知識についての試験の点数を、使用情報としてもよい。また、外部のソフトウェアが英語による入力を要求するものである場合等に、英語の検定試験の点数等を、使用情報としてもよい。
【0105】
なお、本実施の形態においては、外部のソフトウェアは、顧客データベースや、業務や、業務の管理等に利用されるシステムの、入力画面等の入力インターフェースを処理部205等に実現させるプログラムであってもよい。この場合、入力受付部204からこの入力インターフェースに入力された情報を、顧客データベースや、業務や、業務の管理等に利用されるシステムに送信し、さらに、この入力インターフェースに入力された情報や入力の際の操作等から使用情報を構成して、送信部206から、サーバ装置100に送信する。例えば、外部のソフトウェアは、顧客データベースや、業務や、業務の管理等に利用されるシステムの入力画面を表示し、その入力画面に対する入力を受け付けるプログラムであってもよい。
【0106】
また、外部のソフトウェアは、顧客データベースや、業務や、業務の管理等に利用されるシステムの入力画面等の入力インターフェースと同様の入力インターフェース、あるいは同様の入力項目等、例えば入力フィールド等を有する入力インターフェースを、処理部205等に実現させるプログラムであってもよい。この場合、入力受付部204からこの入力インターフェースに入力された情報や入力時の操作等から使用情報を構成して、送信部206から、サーバ装置100に送信し、さらに、入力受付部204からこの入力インターフェースに入力された情報を、顧客データベースや、業務や、業務の管理等に利用されるシステムに送信する。このような構成とすることで、すでに利用している業務や、業務の管理等に利用されるシステムに対して、変更を加えることなく、利用者の外部のソフトウェアに対する習熟度や知識等に応じた訓練情報を端末装置200から出力できるシステムを提供することが可能となる。
【0107】
また、上記実施の形態において説明したアプリケーションにより構成される訓練情報を、端末装置200において実行させる代わりに、サーバ装置100において実行させるようにし、アプリケーションから出力される表示情報等を、端末装置200に送信して、情報出力部202等から出力させるようにしてもよい。このようにすることで、端末装置200における情報の処理量を減らして、端末装置200の構成を簡略化できる。また、端末装置200に対してサーバ装置100から送信されるデータ量を削減でき、処理の高速化を図ることができる。
【0108】
なお、上記実施の形態においては、情報処理システムが、一つの端末装置200を備えている場合について説明したが、本発明においては、端末装置200と同様の端末装置を複数備えているようにしてもよい。このような構成とすることにより、複数の利用者について、個々の利用者に応じた適切な外部のソフトウェアについての訓練や知識等を適宜提供することが可能となる。この場合、サーバ装置100に入力される使用情報が、予め端末装置を特定するための情報を有するようにし、この情報によって特定される端末装置に、使用情報に基づいて決定された利用者のレベルに応じた訓練情報や命令を訓練情報送信部103が送信するようにすればよい。端末装置を特定するための情報としては、例えば、端末装置のIPアドレスや、MACアドレス等が利用可能である。
【0109】
また、上記実施の形態においては、外部のソフトウェアを、サーバ装置100からの情報を受信する端末装置200において実行する場合について説明したが、外部のソフトウェアは、端末装置200以外の他の端末装置等に格納されていてもよく、また、他の端末装置等において実行させるようにしてもよい。
【0110】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0111】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態における情報処理システムのサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信ステップと、前記使用情報受信ステップで受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得ステップと、前記訓練情報取得ステップで取得した訓練情報を送信する訓練情報送信ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0112】
また、上記各実施の形態における情報処理システムの端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、格納している外部のソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を受信する訓練情報受信ステップと、前記訓練情報受信ステップで受信した訓練情報を出力する訓練情報出力ステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記外部のソフトウェアは、トレーニングモードと作業モードとを有し、前記訓練情報出力ステップにおいて前記訓練情報を出力し、トレーニングモードである場合に、作業モードに移行できないようにしたプログラムである。
【0113】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0114】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
【0115】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0116】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0117】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0118】
以上のように、本発明にかかる情報処理システム等は、利用者にソフトウェアを使用させる情報処理システム等として有用なものであり、特に、ソフトウェアを使用する利用者の能力やスキルや知識等にあわせて、適宜、個別に訓練等を提供可能なシステム等として適している。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】実施の形態における情報処理システムのブロック図
【図2】同サーバ装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同端末装置の動作について説明するフローチャート
【図4】同概念図を示す図
【図5】同表示例を示す図
【図6】同使用時刻管理表を示す図
【図7】同サーバ装置の動作について説明するフローチャート
【図8】同訓練情報管理表を示す図
【図9】同命令管理表を示す図
【図10】同表示例を示す図
【図11】同表示例を示す図
【符号の説明】
【0120】
100 サーバ装置
200 端末装置
101 使用情報受信部
102 訓練情報取得部
103 訓練情報送信部
201 訓練情報受信部
202 訓練情報出力部
203 ソフト格納部
204 入力受付部
205 処理部
206 送信部
1021、1022 レベル決定手段
1021 レベル判定手段
1022 情報取得手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とサーバ装置を具備する情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信部と、
前記使用情報受信部が受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得部と、
前記訓練情報取得部が取得した訓練情報を、前記端末装置に送信する訓練情報送信部と、を具備し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から訓練情報を受信する訓練情報受信部と、
前記訓練情報受信部が受信した訓練情報を出力する訓練情報出力部と、を具備する情報処理システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記外部のソフトウェアであり、トレーニングモードと作業モードとを有するソフトウェアを格納しているソフト格納部をさらに備えており、
前記訓練情報出力部が前記訓練情報を出力し、トレーニングモードである場合に、作業モードに移行できない請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
所定の条件を満たした場合に、前記トレーニングモードから前記作業モードに移行する請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記訓練情報取得部は、
前記使用情報受信部が受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの利用のレベルを決定するレベル決定手段と、
前記レベル決定手段が決定したレベルに基づいて、訓練情報を取得する情報取得手段と、を具備する請求項1から請求項3いずれか記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記外部のソフトウェアを格納しているソフト格納部をさらに備え、
前記訓練情報受信部は、
前記外部のソフトウェアに対する命令を受信し、
前記訓練情報出力部は、
前記訓練情報受信部が受信した命令を、前記外部のソフトウェアに与え、前記外部のソフトウェアを制御する請求項1記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記命令は、前記外部のソフトウェアの所定の処理の停止命令である請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記命令は、
前記外部のソフトウェアに対する操作手順を変更する命令である手順変更命令である請求項5記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記使用情報は、
前記外部のソフトウェアの実行時間に関する情報である実行時間情報、または/および前記外部のソフトウェアに対する入力の正誤に関する情報である正誤情報、または/および前記外部のソフトウェアのヘルプの参照に関する情報であるヘルプ参照情報である請求項1から請求項7いずれか記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記使用情報は、
前記外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果、または前記外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果である請求項1から請求項7いずれか記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記使用情報は、
前記外部のソフトウェアにより実施されたテストの結果または前記外部のソフトウェアにより実施された作業の評価結果、および前記外部のソフトウェアの実行時間に関する情報である実行時間情報または/および前記外部のソフトウェアに対する入力の正誤に関する情報である正誤情報または/および前記外部のソフトウェアのヘルプの参照に関する情報であるヘルプ参照情報である請求項1から請求項7いずれか記載の情報処理システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10いずれか記載の情報処理システムを構成する端末装置。
【請求項12】
請求項1から請求項10いずれか記載の情報処理システムを構成するサーバ装置。
【請求項13】
外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信ステップと、
前記使用情報受信ステップで受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得ステップと、
前記訓練情報を出力する訓練情報出力ステップと、を具備する情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
外部のソフトウェアの使用に関する情報である使用情報を受信する使用情報受信ステップと、
前記使用情報受信ステップで受信した使用情報に基づいて、当該ソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を取得する訓練情報取得ステップと、
前記訓練情報取得ステップで取得した訓練情報を送信する訓練情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
格納している外部のソフトウェアの使用の訓練の情報である訓練情報を受信する訓練情報受信ステップと、
前記訓練情報受信ステップで受信した訓練情報を出力する訓練情報出力ステップと、を実行させるためのプログラムであって、
前記外部のソフトウェアは、トレーニングモードと作業モードとを有し、
前記訓練情報出力ステップにおいて前記訓練情報を出力し、トレーニングモードである場合に、作業モードに移行できないようにしたプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−18411(P2007−18411A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−201269(P2005−201269)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(501281869)株式会社ライトワークス (3)
【Fターム(参考)】